JP2016213917A - 半導体モジュール - Google Patents

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謙一 流郷
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達磨 河内
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【課題】3相モータのU相コイルとV相コイルとW相コイルへの出力である各パワー端子のノイズの干渉を適切に回避できるとともに、モジュール基板のサイズをより小型化することが可能な半導体モジュールを提供する。
【解決手段】各半導体素子は上面と下面に電極を有し、上面の電極にはリードが接合され、一部のリードは一端が半導体素子の下面の電極とモジュール基板との接合面に相当する第1基板接合面を含む仮想平面まで延ばされた第2基板接合面を有し、半導体素子の上面にリードが接合された中間モジュールの第1及び第2基板接合面がモジュール基板50に接合され、アーム回路の動作を制御するモータ制御入力部と、アーム回路の出力に相当するアーム回路出力部と、に対応するリード61G〜63G、71G〜73G、81G〜83G、63S、73S、83Sは、モジュール基板に接続されることなくモジュール基板から離間されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、モジュール基板に半導体素子が実装された半導体モジュールに関する。
近年では、例えば車両の場合、燃費の向上とコストの低減等のために、部品の小型化・軽量化が要求されている。そして電動モータ等の駆動用に用いられる半導体素子は、発熱量が比較的大きいので、放熱性の良い小型のモジュール基板に実装されることが一般的である。このような半導体素子は、モジュール基板に実装されて半導体モジュールとして構成されている。
例えば特許文献1には、3相モータのU相コイルとV相コイルとW相コイル、のそれぞれに電力を供給する3つのインバータ回路を構成する複数の半導体素子と、前記インバータ回路に電力を供給する電源リレーを構成する複数の半導体素子と、を1つのモジュール基板に実装した半導体モジュールが開示されている。モジュール基板の一方の側には、大電流が流れる入出力端子である幅広の複数のパワー端子が設けられ、モジュール基板の他方の側には、各半導体素子の制御用の小電流が流れる入出力端子である幅が細い複数の制御端子が設けられている。そしてモジュール基板には、各インバータ回路に電力を供給する2つのインバータ入力端子と、各インバータ回路の接地用の2つのインバータグランド端子と、各インバータ回路に供給する電力を制御する電源リレーに入力される1つの電源入力端子と、U相コイルへ電力を出力する1つのU相巻線端子と、V相コイルへ電力を出力する1つのV相巻線端子と、W相コイルへ電力を出力する1つのW相巻線端子と、の8つのパワー端子が設けられている。
特開2011−250491号公報
3相モータのU相コイルとV相コイルとW相コイルのそれぞれに供給するべき電力は、大電流であるとともに、非常に短時間にONとOFFが繰り返される場合があるので、短パルス状の複数のノイズが発生し易い。従って、U相コイルへのパワー端子とV相コイルへのパワー端子とW相コイルへのパワー端子とをモジュール基板上で近接させて配置すると、互いの端子からのノイズが干渉する可能性があるので好ましくない。
このノイズの干渉を回避する方法としては、各パワー端子の間隔を大きくする方法や、モジュール基板を多層基板構造にしてパワー端子毎に層を変更する方法が考えられる。しかし、各パワー端子の間隔を大きくする方法では、モジュール基板のサイズが大きくなり、半導体モジュールが大型化するので好ましくない。また各パワー端子の間隔を大きくしても、モジュール基板に実装された半導体素子からパワー端子までの配線パターン(モジュール基板上に形成された配線パターン)の間隔も広くしなければ意味がなく、モジュール基板のサイズが、さらに大型化するので好ましくない。またモジュール基板を多層基板構造とする方法は、放熱性が低下するとともにコスト高となるので好ましくない。
そこで特許文献1に記載の半導体モジュールでは、U相コイルへ電力を出力するU相巻線端子と、V相コイルへ電力を出力するV相巻線端子と、W相コイルへ電力を出力するW相巻線端子と、のそれぞれを、インバータ入力端子(電源端子)とインバータグランド端子(アース端子)とで挟み込むように配置している。そして特許文献1に記載の半導体モジュールでは、U相巻線端子とV相巻線端子との間にはインバータグランド端子が配置されており、V相巻線端子とW相巻線端子との間にはインバータ入力端子が配置されている。この特許文献1に記載の半導体モジュールでは、U相巻線端子とV相巻線端子とW相巻線端子からのノイズの干渉を、間に挟んだインバータ入力端子またはインバータグランド端子にて抑制することができるが、インバータ入力端子とインバータグランド端子の数が増加されている。従って、増加された端子の数だけモジュール基板のサイズが大きくなってしまい、あまり好ましくない。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、3相モータのU相コイルとV相コイルとW相コイルへの出力である各パワー端子のノイズの干渉を適切に回避できるとともに、モジュール基板のサイズをより小型化することが可能な半導体モジュールを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る半導体モジュールは、次の手段をとる。まず、本発明の第1の発明は、モジュール基板に半導体素子が実装された半導体モジュールであって、3相モータを駆動する3つのアーム回路が前記半導体素子で構成されており、前記半導体素子のそれぞれは上面と下面を有し、当該上面と当該下面のそれぞれに、それぞれの電極を有している。そして、それぞれの前記半導体素子の上面の前記電極には、導電体で形成されて前記電極に対応付けられたそれぞれのリードが接合され、一部の前記リードは、一端が前記半導体素子の下面の電極と前記モジュール基板との接合面に相当する第1基板接合面を含む仮想平面まで延ばされた第2基板接合面を有している。そして、それぞれの前記半導体素子は、上面に前記リードが接合された中間モジュールとして構成されており、それぞれの前記中間モジュールの前記第1基板接合面及び前記第2基板接合面が、前記モジュール基板に接合されており、前記アーム回路の動作を制御するモータ制御入力部と、前記アーム回路の出力に相当するアーム回路出力部と、に対応する前記リードは、前記モジュール基板に接続されることなく前記モジュール基板から離間されて配置されている。
次に、本発明の第2の発明は、上記第1の発明に係る半導体モジュールであって、3つの前記アーム回路のそれぞれの出力に接続されて前記半導体素子で構成された3つのモータリレーを有し、前記アーム回路出力部となる前記モータリレーの出力部と、前記モータリレーの動作を制御するモータリレー制御入力部と、に対応する前記リードは、前記モジュール基板に接続されることなく前記モジュール基板から離間されて配置されている。
次に、本発明の第3の発明は、上記第1の発明または第2の発明に係る半導体モジュールであって、前記中間モジュールは、前記モータリレーを有していない場合は1つの前記アーム回路にて、前記モータリレーを有している場合は1つの前記アーム回路と1つの前記モータリレーにて、構成されている。そして、前記モジュール基板に形成されている配線パターンは、前記中間モジュール内において前記半導体素子同士の接続に使用される配線パターンである第1内部配線パターンと、いずれかの前記半導体素子から電源関連配線パターンまたはGND配線パターンへと接続される所定の電子部品に使用される配線パターンである第2内部配線パターンと、を除いて、それぞれの前記アーム回路に供給する電力用の配線パターンである前記電源関連配線パターンと、前記アーム回路の接地用の配線パターンである前記GND配線パターンと、のみが形成されている。
次に、本発明の第4の発明は、上記第1の発明〜第3の発明のいずれか1つに係る半導体モジュールであって、前記アーム回路のそれぞれに供給する電力を出力する前記半導体素子で構成された電源リレーを有し、前記中間モジュールは、前記モータリレーを有していない場合は1つの前記アーム回路を含み、前記モータリレーを有している場合は1つの前記アーム回路と1つの前記モータリレーとを含む、第1中間モジュールと、前記電源リレーを含む第2中間モジュールと、を有しており、前記第1中間モジュールと前記第2中間モジュールのそれぞれは、前記第1基板接合面と前記第2基板接合面とが露出するように、かつ、前記リードが突出するように、モールド材で覆われており、前記モジュール基板には、3つの前記第1中間モジュールと、1つの前記第2中間モジュールと、が接合されている。
第1の発明によれば、3相モータのU相コイルとV相コイルとW相コイルへの出力に相当するアーム回路出力部に対応するリード(パワー端子に相当)が、モジュール基板に接続されることなくモジュール基板から離間されて配置されている。つまり、U相コイルとV相コイルとW相コイルへのパワー端子となるリードを、モジュール基板に設けず、中間モジュールから突出させる。従って、隣り合う中間モジュールの間隔が、U相コイルとV相コイルとW相コイルへのパワー端子となる各リードの間隔となるので、充分な間隔を確保することが可能であり、ノイズの干渉を適切に回避することができる。また、U相コイルとV相コイルとW相コイルへのパワー端子となる各リードをモジュール基板に設ける必要がなく、モジュール基板に並べるパワー端子の数を低減することができるので、モジュール基板のサイズをより小型化することができる。また、半導体素子の制御用の制御端子(モータ制御入力部)も、モジュール基板に設ける必要がなく、モジュール基板に並べる制御端子の数を低減することができるので、モジュール基板のサイズをより小型化することができる。
第2の発明によれば、アーム回路の出力部にモータリレーを設けることで、3相モータをより安全に制御できる半導体モジュールを構成することができる。また、モータリレーの出力部に対応するリード(パワー端子に相当)と、モータリレー制御入力部に対応するリード(制御端子に相当)と、をモジュール基板から離間させて配置している。従って、モジュール基板に並べるパワー端子の数、モジュール基板に並べる制御端子の数、を低減することができるので、モジュール基板のサイズをより小型化することができる。
第3の発明によれば、モジュール基板に形成されている配線パターンは、第1内部配線パターンと第2内部配線パターンとを除いて、電源関連配線パターンとGND配線パターンのみが形成されている。従って、モジュール基板を多層にする必要がなく、放熱性が良く(熱抵抗が小さい)、小型で低コストな半導体モジュールを実現できる。また配線パターンの種類が少ないので配線自由度が高く、例えば、電源関連配線パターンとGND配線パターンとが並行するレイアウトにすれば、ノイズキャンセルの効果を、より期待することができる。
第4の発明によれば、モジュール基板に、3相モータを駆動する3つのアーム回路、または3つのアーム回路及びモータリレーと、電源リレーと、を構成する半導体素子が実装された、より小型化された半導体モジュールを実現することができる。
半導体モジュールにて実現する電子回路の例である。 半導体素子の外観の例を説明する斜視図である。 モールド材で覆われた中間モジュールをモジュール基板に実装した半導体モジュールの全体斜視図である。 図3に示す半導体モジュールをIV方向から見た図である。 図3に示す半導体モジュールをV方向から見た図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて順に説明する。
●[実現する電子回路の例(図1)]
近年、比較的大きな電流を必要とする電動モータの駆動回路として、MOSFETを用いた電子回路が利用され、例えばU相コイル、V相コイル、W相コイルを有する3相モータの各相の駆動回路として、図1に示す電子回路がある。当該電子回路は、U相コイルへの電力を出力するU相回路10、V相コイルへの電力を出力するV相回路20、W相コイルへの電力を出力するW相回路30、U相回路10とV相回路20とW相回路30への電力を供給する電源リレー回路40(電源リレーに相当)、を有している。また各回路に使用されている半導体素子であるTr11〜13、Tr21〜23、Tr31〜33、Tr41、Tr42はnチャネルMOSFETであり、それぞれゲート(G)、ソース(S)、ドレイン(D)の各電極を有している。
U相回路10は、半導体素子Tr11と半導体素子Tr12にて構成されたアーム回路(インバータ回路)と、半導体素子Tr13にて構成されてアーム回路からの出力を許可または遮断するモータリレーと、にて構成されている。半導体素子Tr11のドレインD11は、電源Vu+を介してリレー出力電源Vroutに接続され、半導体素子Tr11のソースS11は、半導体素子Tr12のドレインD12及び半導体素子Tr13のドレインD13に接続されている。半導体素子Tr11のゲートG11には、図示省略した制御手段(3相モータを制御するコンピュータ等の制御装置)からの制御信号である入力Vuin1が入力される。
半導体素子Tr12のドレインD12は、半導体素子Tr11のソースS11及び半導体素子Tr13のドレインD13に接続され、半導体素子Tr12のソースS12は、アースVu−を介して接地用のGNDに接続されている。半導体素子Tr12のゲートG12には、図示省略した制御手段からの制御信号である入力Vuin2が入力される。
半導体素子Tr13のドレインD13は、半導体素子Tr11のソースS11及び半導体素子Tr12のドレインD12に接続され、半導体素子Tr13のソースS13は、U相出力VuoutとしてU相コイルへ接続される。半導体素子Tr13のゲートG13には、図示省略した制御手段からの制御信号である入力Vuin3が入力される。また半導体素子Tr13のドレインD13からは、出力Vum(モニタ用出力)が前記制御手段へ出力される。
V相回路20は、半導体素子Tr21と半導体素子Tr22にて構成されたアーム回路(インバータ回路)と、半導体素子Tr23にて構成されてアーム回路からの出力を許可または遮断するモータリレーと、にて構成されている。なお、半導体素子Tr21、Tr22、Tr23等の接続は、上記の半導体素子Tr11、Tr12、Tr13の接続と同様であるので、説明を省略する。
W相回路30は、半導体素子Tr31と半導体素子Tr32にて構成されたアーム回路(インバータ回路)と、半導体素子Tr33にて構成されてアーム回路からの出力を許可または遮断するモータリレーと、にて構成されている。なお、半導体素子Tr31、Tr32、Tr33等の接続は、上記の半導体素子Tr11、Tr12、Tr13の接続と同様であるので、説明を省略する。
電源リレー回路40は、少なくとも1つの半導体素子で構成され、本実施の形態では、2つの半導体素子Tr41、Tr42にて構成した例を説明する。半導体素子Tr41のドレインD41は、電源Vdd(車両の場合はバッテリ)に接続され、半導体素子Tr41のソースS41は、半導体素子Tr42のソースS42に接続されている。半導体素子Tr41のゲートG41には、図示省略した制御手段からの制御信号である入力Vrin1が入力される。
半導体素子Tr42のドレインD42からは、U相回路10とV相回路20とW相回路30の電源であるリレー出力電源Vroutが出力される。半導体素子Tr42のソースS42は、半導体素子Tr41のソースS41に接続されている。半導体素子Tr42のゲートG42には、図示省略した制御手段からの制御信号である入力Vrin2が入力される。また半導体素子Tr41、Tr42のソースS41、S42からは、出力Vrm(モニタ用出力)が前記制御手段へ出力される。なお、リレー出力電源VroutとGND(アース)との間には、コンデンサC1が接続されるが、当該コンデンサC1は半導体モジュールに実装されることなく、半導体モジュールの外部で接続されるので、点線にて示されている。なお、入力Vuin1〜入力Vuin3、入力Vvin1〜入力Vvin3、入力Vwin1〜入力Vwin3は、アーム回路であるU相回路10、V相回路20、W相回路30の動作を制御するモータ制御入力部に相当する。また、U相出力Vuout、V相出力Vvout、W相出力Vwoutは、アーム回路の出力に相当するアーム回路出力部に相当する。また、半導体素子Tr13、Tr23、Tr33が省略されている場合は、半導体素子Tr11のソース、半導体素子Tr21のソース、半導体素子Tr31のソースが、アーム回路の出力に相当するアーム回路出力部に相当する。
●[半導体素子の外観(図2)と、半導体モジュール1、及びモジュール基板50の各配線パターン(図3〜図5)]
本実施の形態にて説明する半導体素子Tr11〜Tr13、Tr21〜Tr23、Tr31〜Tr33、Tr41、Tr42は、すべてnチャネルMOSFETであり、形状もすべて同じである。よって、半導体素子Tr11を例として、半導体素子の外観について説明する。半導体素子Tr11は、一辺が数[mm]程度の略矩形の板状の形状を有しており、図2に示すように、表面にはソースS11(ソース電極)とゲートG11(ゲート電極)が形成されている。半導体素子Tr11の裏面の全体にはドレインD11(ドレイン電極)が形成されている。なお、比較的大電流が流れるソースS11とドレインD11は面積が大きく、ほとんど電流が流れないゲートG11は面積が非常に小さい。
図1におけるU相回路10を構成する半導体素子Tr11、Tr12、Tr13は、樹脂等のモールド材で覆われた中間モジュールを構成し、V相回路20を構成する半導体素子Tr21、Tr22、Tr23は、モールド材で覆われた中間モジュールを構成し、W相回路30を構成する半導体素子Tr31、Tr32、Tr33は、モールド材で覆われた中間モジュールを構成している。図1における電源リレー回路40を構成する半導体素子Tr41、Tr42は、モールド材で覆われた中間モジュールを構成している。これらの中間モジュールは、さらに全体として樹脂モールドされる(図3参照)。
モジュール基板50は、略矩形のベース基板の表面に、電源関連配線パターンと、GND配線パターンと、第1内部配線パターンと、第2内部配線パターンと、が形成されている。つまり、モジュール基板50に形成されている配線パターンは、第1内部配線パターンと第2内部配線パターンとを除くと、電源関連配線パターンとGND配線パターンのみが形成されている。
ベース基板の一辺には、パワー端子T1、T2、T3が設けられている。モジュール基板50の表面には、半導体素子Tr11、Tr12、Tr13を実装する実装領域が用意され、半導体素子Tr21、Tr22、Tr23を実装する実装領域が用意され、半導体素子Tr31、Tr32、Tr33を実装する実装領域が用意され、半導体素子Tr41、Tr42を実装する実装領域が用意されている。
電源関連配線パターンには、パワー端子T1が接続された電源関連配線パターンと、図1に示すリレー出力電源VroutであってU相回路10、V相回路20、W相回路30、に電力を供給する電源関連配線パターンと、がある。パワー端子T1は、図1における電源Vddに接続される端子であり、電源関連配線パターンは、図1における電源リレー回路40に入力される電源Vdd用の配線パターンである。電源関連配線パターンには、パワー端子T3が接続されている。
GND配線パターンは、パワー端子T2が接続された配線パターンである。パワー端子T2は、図1におけるGND(アース)に接続される端子である。
第1内部配線パターン53u、53v、53wは、各中間モジュール内において、半導体素子同士の接続に使用される配線パターンである。
第2内部配線パターン(図示省略)は、いずれかの半導体素子から電源関連配線パターンまたはGND配線パターンへと接続される所定の電子部品に使用される配線パターンである。例えば、図1に示す電子回路におけるアースVu−とGNDの間、アースVv−とGNDの間、アースVw−とGNDの間、のそれぞれの個所に、あるいは、リレー出力電源Vroutと電源Vu+の間、リレー出力電源Vroutと電源Vv+の間、リレー出力電源Vroutと電源Vw+の間、のそれぞれの個所に、電流検出用のシャント抵抗(所定の電子部品)を設け、モジュール基板50に当該シャント抵抗用の配線パターンとなる第2内部配線パターンを設けてもよい。この場合、シャント抵抗用の第2内部配線パターンは、引き回し長さがほぼゼロとなってほぼランドのみの配線パターンとなる。
以上に説明したように、モジュール基板50に形成されている配線パターンは、第1内部配線パターンと第2内部配線パターンを除いて、電源関連配線パターンと、GND配線パターンと、のみが形成されている。つまり、モジュール基板50には、図1におけるU相出力Vuout、V相出力Vvout、W相出力Vwout、の各パワー端子も、当該パワー端子用の配線パターンも設けられていない。またモジュール基板50には、図1における入力Vuin1〜Vuin3、出力Vum、入力Vvin1〜Vvin3、出力Vvm、入力Vwin1〜Vwin3、出力Vwm、入力Vrin1、Vrin2、出力Vrm、の各制御端子も、当該制御端子用の配線パターンも設けられていない。
●[半導体モジュールの製造方法]
半導体素子Tr11〜Tr13にて構成される中間モジュールは、半導体素子Tr11〜Tr13のそれぞれの下面に、それぞれヒートスプレッダを接合し、半導体素子Tr11〜Tr13の上面の各電極に対応するリードを接合し、ヒートスプレッダ及びリードが接合された半導体素子をモールド材で覆った構造である。各ヒートスプレッダの下面であってモジュール基板にハンダ等で接合される第1基板接合面と、一部のリードの下面であってモジュール基板にハンダ等で接合される第2基板接合面と、がモールド材から露出している。第1基板接合面は、半導体素子の下面の電極(この場合、ドレイン電極)と、モジュール基板との接合面に相当する面であり、ヒートスプレッダを接合しない場合は半導体素子の下面が第1基板接合面に相当し、ヒートスプレッダを接合した場合はヒートスプレッダの下面が第1基板接合面に相当する。第2基板接合面は、第1基板接合面を含む仮想平面(すなわち、モジュール基板の表面)まで延ばされた一部のリードの下面である。図3の例では、リード62S、72S、82Sの下面であってモジュール基板50に接合される面が第2基板接合面に相当している。
ヒートスプレッダは、例えば銅等の導電体でありかつ放熱性の良い材質で板状に形成された部材である。ヒートスプレッダの上面には、対応する半導体素子の下面であるドレイン電極を覆う面積を有しており、半導体素子の下面の電極であるドレイン電極の全体がハンダ等にて接合され、半導体素子の放熱を助長する。ヒートスプレッダの下面は、モジュール基板に接合される第1基板接合面となる。ヒートスプレッダの上面には各半導体素子の下面のドレインが接合される。
リードフレームは、半導体素子Tr11〜Tr13の各電極であるソースとゲートに接合される各リードを有しており、リードは例えば銅等の導電体で形成されている。リードフレームは、半導体素子Tr11のゲートG11に接合されるリード61G、半導体素子Tr11のソースS11に接合されるリード61S、半導体素子Tr12のゲートG12に接合されるリード62G、半導体素子Tr12のソースS12に接合されるリード62S、半導体素子Tr13のゲートG13に接合されるリード63G、半導体素子Tr13のソースS13に接合されるリード63S、を有している。また各リードは、フレーム及びランナー(図示省略)にて、互いの相対的な位置が位置決めされている。
リード61Gの一方の端部は、半導体素子Tr11のゲートG11と接合(あるいはボンディングワイヤで接続)される。リード61Gの他方の端部は、制御端子(入力Vuin1)となる。
リード62Gの一方の端部は、半導体素子Tr12のゲートG12と接合(あるいはボンディングワイヤで接続)される。リード62Gの他方の端部は、制御端子(入力Vuin2)となる。
リード63Gの一方の端部は、半導体素子Tr13のゲートG13と接合(あるいはボンディングワイヤで接続)される。リード63Gの他方の端部は、制御端子(入力Vuin3)となる。リード63Sの一方の端部は、半導体素子Tr13のソースS13に接合される。リード63Sの他方の端部は、パワー端子(U相出力Vuout)となる。
●[半導体モジュールの外観(図3〜図5)]
図3〜図5に示すように、パワー端子T1(Vr+)、T2(GND)、T3(Vrout)、パワー端子であるリード63S(U相出力Vuout)、73S(V相出力Vvout)、83S(W相出力Vwout)において、モジュール基板50に設けられているのは、パワー端子T1(Vr+)、T2(GND)、T3(Vrout)の3つのみである。モータリレーである半導体素子Tr13、Tr23、Tr33の出力部であるリード63S、73S、83Sは、適度な間隔で配置されている。そしてリード63S、73S、83Sは、モジュール基板50に接続されることなく、モジュール基板50に対して空中に離間するように配置されている。従って、モジュール基板50上には、パワー端子であるリード63S、73S、83S用の配線パターンが形成されていない。これにより、3相モータのU相コイルとV相コイルとW相コイルへの出力である各パワー端子であるリード63S、73S、83Sにおける互いのノイズの干渉を適切に回避できる。また、モジュール基板50に設けられたパワー端子は3つのみであるので、モジュール基板のサイズをより小型化することが可能である。これにより、図4に示す幅LWをより短くすることができる。また、モジュール基板50に形成された配線パターンは、中間モジュール用配線パターンを除き、電源関連配線パターンとGND配線パターンのみであるので、配線自由度が高く、電源関連配線パターンとGND配線パターンとを並行にレイアウトすることが容易であり、この並行レイアウトによるノイズキャンセルの効果を期待できる。
また、制御端子であるリード61G、62G、63G、61S、71G、72G、73G、71S、81G、82G、83G、81S、94G、95G、94Sも、モジュール基板50上に設けられていない。従って、モジュール基板50上には、制御端子であるリード61G、62G、63G、61S、71G、72G、73G、71S、81G、82G、83G、81S、94G、95G、94S用の配線パターンが形成されていない。これにより、モジュール基板50に設ける制御端子を減少させているので、モジュール基板のサイズを、さらに小型化することが可能である。このように、モジュール基板に設けるパワー端子の数、及び制御端子の数を低減することができるので、特許文献1のように多数の端子を配置することによるモジュール基板のサイズの増加を回避し、モジュール基板のサイズをより小型化することができる。モジュール基板50上に、パワー端子であるリード63S、73S、83S用の配線パターンや、制御端子であるリード61G、62G、63G、61S、71G、72G、73G、71S、81G、82G、83G、81S、94G、95G、94S用の配線パターンを設ける必要がないので、図4に示す幅LWや高さLHをより短くすることができる。
本発明の半導体モジュール1の構成、構造、外観、形状、製造方法等は、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、本実施の形態の説明では半導体素子としてnチャネルMOSFETを例として説明したが、pチャネルMOSFETとしてもよい。
また、半導体モジュール1で実現する電子回路は、図1の例に示した電子回路に限定されず、種々の電子回路を、本実施の形態にて説明した半導体モジュールに適用することが可能である。
本実施の形態の説明では、中間モジュールをモールド材で覆うことで、半導体素子に接合されたリードとの接合個所の破壊の回避と、中間モジュールの一体化と、を行う例を説明したが、モールド材を省略し、半導体素子と各リードとの接合個所及び隣り合う半導体素子とを接着剤等にて固定(一体化)するようにしてもよい。
本実施の形態の説明では、各半導体素子の下面にヒートスプレッダを接合し、ヒートスプレッダの下面を第1基板接合面とした例を説明したが、ヒートスプレッダを省略して、各半導体素子の下面の電極(この場合、ドレイン電極)を、第1基板接合面としてもよい。第1基板接合面は、半導体素子の下面の電極とモジュール基板との接合面に相当する面である。
本実施の形態にて説明した半導体モジュール1は、電源リレー(中間モジュール)を1個有する例を説明したが、少なくとも1つの電源リレーを有してもよいし、半導体モジュールから電源リレーを省略して半導体モジュールの外部に電源リレーを有してもよい。またモータリレーである半導体素子Tr13、Tr23、Tr33は省略してもよい。
また半導体素子Tr11〜Tr13、Tr21〜Tr23、Tr31〜Tr33にて構成される各中間モジュールは、1つのアーム回路と1つのモータリレーとを含む第1中間モジュールに相当する。なお、上記の各第1中間モジュールからモータリレー(半導体素子Tr13、Tr23、Tr33)を省略した第1中間モジュールを構成してもよい。また半導体素子Tr41、Tr42にて構成される中間モジュールは、電源リレーを含む第2中間モジュールに相当する。
1 半導体モジュール
10 U相回路
20 V相回路
30 W相回路
40 電源リレー回路
50 モジュール基板
53u、53v、53w 第1内部配線パターン
61G、62G、63G リード(制御端子)
61S、62S、63S リード(パワー端子)
T1、T2、T3 パワー端子
Tr11〜Tr13 半導体素子
Tr21〜Tr23 半導体素子
Tr31〜Tr33 半導体素子
Tr41、Tr42 半導体素子

Claims (4)

  1. モジュール基板に半導体素子が実装された半導体モジュールであって、
    3相モータを駆動する3つのアーム回路が前記半導体素子で構成されており、
    前記半導体素子のそれぞれは上面と下面を有し、当該上面と当該下面のそれぞれに、それぞれの電極を有しており、
    それぞれの前記半導体素子の上面の前記電極には、導電体で形成されて前記電極に対応付けられたそれぞれのリードが接合され、
    一部の前記リードは、一端が前記半導体素子の下面の電極と前記モジュール基板との接合面に相当する第1基板接合面を含む仮想平面まで延ばされた第2基板接合面を有しており、
    それぞれの前記半導体素子は、上面に前記リードが接合された中間モジュールとして構成されており、
    それぞれの前記中間モジュールの前記第1基板接合面及び前記第2基板接合面が、前記モジュール基板に接合されており、
    前記アーム回路の動作を制御するモータ制御入力部と、前記アーム回路の出力に相当するアーム回路出力部と、に対応する前記リードは、前記モジュール基板に接続されることなく前記モジュール基板から離間されて配置されている、
    半導体モジュール。
  2. 請求項1に記載の半導体モジュールであって、
    3つの前記アーム回路のそれぞれの出力に接続されて前記半導体素子で構成された3つのモータリレーを有し、
    前記アーム回路出力部となる前記モータリレーの出力部と、前記モータリレーの動作を制御するモータリレー制御入力部と、に対応する前記リードは、前記モジュール基板に接続されることなく前記モジュール基板から離間されて配置されている、
    半導体モジュール。
  3. 請求項1または2に記載の半導体モジュールであって、
    前記中間モジュールは、前記モータリレーを有していない場合は1つの前記アーム回路にて、前記モータリレーを有している場合は1つの前記アーム回路と1つの前記モータリレーにて、構成されており、
    前記モジュール基板に形成されている配線パターンは、
    前記中間モジュール内において前記半導体素子同士の接続に使用される配線パターンである第1内部配線パターンと、いずれかの前記半導体素子から電源関連配線パターンまたはGND配線パターンへと接続される所定の電子部品に使用される配線パターンである第2内部配線パターンと、を除いて、
    それぞれの前記アーム回路に供給する電力用の配線パターンである前記電源関連配線パターンと、前記アーム回路の接地用の配線パターンである前記GND配線パターンと、のみが形成されている、
    半導体モジュール。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体モジュールであって、
    前記アーム回路のそれぞれに供給する電力を出力する前記半導体素子で構成された電源リレーを有し、
    前記中間モジュールは、
    前記モータリレーを有していない場合は1つの前記アーム回路を含み、前記モータリレーを有している場合は1つの前記アーム回路と1つの前記モータリレーとを含む、第1中間モジュールと、
    前記電源リレーを含む第2中間モジュールと、を有しており、
    前記第1中間モジュールと前記第2中間モジュールのそれぞれは、前記第1基板接合面と前記第2基板接合面とが露出するように、かつ、前記リードが突出するように、モールド材で覆われており、
    前記モジュール基板には、3つの前記第1中間モジュールと、1つの前記第2中間モジュールと、が接合されている、
    半導体モジュール。
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