JP2016212172A - 照明光学系および画像投射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多数の固体光源を用いながらも蛍光体の波長変換効率や光利用効率を高める。
【解決手段】照明光学系は、固体光源1から入射した光の波長変換を行う回転光学素子8と、波長変換された光が入射する第1の光学系71,72と、第1の光学系からの光を被照明面15に照射する第2の光学系10〜14とを有する。固体光源からの光は複数の光束として回転光学素子に入射し、第1の光学系は、回転光学素子にて波長変換された複数の光束がそれぞれ入射する複数の光学系により構成され、第2の光学系は、該複数の光学系からの複数の光束を合成する。第2の光学系により合成された複数の光束によって被照明面を照明する。第1の断面YZでの入射角度依存性が第2の断面XZでの入射角度依存性より高い構成を有し、第2の光学系による合成後の複数の光束の合成光束幅が、第1の断面において第2の断面よりも狭められている。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体レーザ等の固体光源からの光を被照明面に導く照明光学系に関し、特に液晶プロジェクタ等の画像投射装置に好適な照明光学系に関する。
高出力レーザ光源から発せられたレーザ光を励起光として蛍光体に照射し、該蛍光体により波長変換された蛍光光を照明光として液晶パネル等の光変調素子に導くプロジェクタが提案されている。特許文献1には、複数のレーザ光源からのレーザ光を回転盤上に集光し、回転盤上に塗布された蛍光体によって波長変換された光を照明光として用いるプロジェクタが開示されている。
このようなプロジェクタにおいて高輝度な画像を投射するためには多数のレーザ光源を配列して使用する必要がある。しかも、蛍光体からの蛍光光を後段の光学系で高い利用効率で利用するためには、蛍光体上にできるだけ小さいスポットを形成するようにレーザ光を集光することが必要となる。
特許第5592953号公報
しかしながら、蛍光体の波長変換効率は、光密度や温度の影響を受ける。蛍光光の利用効率を高めるためにレーザ光の蛍光体上での集光スポットを小さくすると、光密度が高まって蛍光体の温度が上昇するだけでなく、輝度飽和と呼ばれる現象によって蛍光体の波長変換効率が低下する。逆に蛍光体の波長変換効率を高めるために集光スポットを大きくすると、蛍光光の照明光学系における光利用効率が大幅に低下し、投射画像の明るさを確保することが難しくなる。
特許文献1にて開示されたプロジェクタでは、この課題を十分に解決できる構成にはなっていない。
本発明は、多数の固体光源を用いながらも蛍光体の波長変換効率や蛍光光の照明光学系における光利用効率を高めることができるようにした照明光学系およびこれを用いた画像投射装置を提供する。
本発明の一側面としての照明光学系は、固体光源から入射した光の波長変換を行う光学素子であって、回転軸回りで回転する回転光学素子と、該回転光学素子において波長変換された光が入射する第1の光学系と、第1の光学系からの光を被照明面に照射する第2の光学系とを有する。この照明光学系は、固体光源からの光が複数の光束として回転光学素子に入射し、第1の光学系は、回転光学素子において波長変換された複数の光束がそれぞれ入射する複数の光学系により構成され、第2の光学系は、第1の光学系を構成する複数の光学系からの複数の光束を互いに重なり合わないように合成し、第2の光学系により合成された複数の光束によって被照明面を照明する。該照明光学系は、複数の光束の進行方向に沿った断面であって互いに直交する2つの断面をそれぞれ第1の断面および第2の断面とするとき、第1の断面での入射角度依存性が第2の断面での入射角度依存性より高い構成を有しており、第2の光学系による合成後の複数の光束の合成光束幅が、第1の断面において第2の断面よりも狭められていることを特徴とする。
なお、上記照明光学系と、被照明面に配置されて照明光学系からの光を変調する光変調素子とを有し、該光変調素子からの光を被投射面に投射する画像投射装置も、本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、多数の固体光源を用いながらも蛍光体の波長変換効率や蛍光光の照明光学系における光利用効率を高くすることができ、被照明面の高照度照明が可能な照明光学系を実現することができる。そして、この照明光学系を用いれば、高輝度画像を投射可能な画像投射装置を実現することができる。
本発明の実施例であるプロジェクタの構成を示す断面図。 実施例における蛍光体ホイール上での集光スポットの位置を示す図。 実施例における2つのレンズ群の配置を示す図。 実施例の変形例を示す図。 実施例の別の変形例を示す図。 図5の変形例における蛍光体ホイールと集光スポットの位置を示す図。 実施例のさらに別の変形例を示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1(a),(b)には、本発明の実施例である画像投射装置(以下、プロジェクタという)の構成を示している。図1(a)は図中のXYZ座標系におけるXZ断面を、図1(b)はYZ断面を示している。
プロジェクタは、複数の固体光源からの光を被照明面(15)に導く照明光学系を有する。照明光学系は、複数の固体光源(1)からの光を集光する光源光学系(2〜6)と、蛍光体ホイール8と、光源光学系からの光を蛍光体ホイール8に照射するとともに、該蛍光体ホイール8からの光が入射する第1の光学系(71,72)とを有する。さらに、照明光学系は、第1の光学系から入射した光を被照明面に向けて照射する第2の光学系(10〜14)を含む。
複数の固体光源はそれぞれ、レーザダイオード(以下、LDと記す)1により構成されている。各LD1から発せられるレーザ光は発散光束であり、その直後に配置されたコリメータレンズ2によって平行光束に変換される。コリメータレンズ2は、1つのLD1に対して1つずつ配置されている。すなわち、LD1とコリメータレンズ2とは互いに同数設けられている。
各コリメータレンズ2から射出したレーザ光は、X方向に進行した後、ミラーアレイ3によって反射および集光される。ミラーアレイ3は、LD1およびコリメータレンズ2の同数設けられたミラーによって構成されている。ミラーアレイ3によって集光された複数のLD1からのレーザ光群は、反射ミラー4によって反射されて凹レンズ5に入射する。ミラーアレイ3は、レーザ光群を凹レンズ5の焦点位置に集光するように構成されている。したがって、凹レンズ5を透過したレーザ光群は、平行光束に変換されて進行する。
平行光束としてのレーザ光群は、ダイクロイックミラー6によって反射される。ダイクロイックミラー6は、LD1からのレーザ光と同じ波長の光は反射するが、後段で生成される蛍光光の波長と同じ波長の光は透過する特性を有する。
ダイクロイックミラー6によって反射されたレーザ光群は、図1(a)に示すXZ断面において2つに分けられる。一方のレーザ光群はレンズ群71に、他方のレーザ光群はレンズ群72にそれぞれ入射する。レンズ群71,72は、第1の光学系を構成する複数の光学系に相当する。
レンズ群71,72の焦点位置には、回転軸回りで回転する回転光学素子としての蛍光体ホイール8が設けられている。蛍光体ホイール8は、冷却効率の高い円形の金属基板82上に蛍光体が塗布されて蛍光体層(蛍光体塗布部)81を形成した構成を有する。レンズ群71,72を透過した2つのレーザ光群は、蛍光体ホイール8(蛍光体層81)上における互いに異なる位置にそれぞれ集光スポットを形成する。蛍光体層81は、入射したレーザ光を励起光として蛍光光を発する。この際、蛍光体層81は、上記複数の位置に入射した光を互いに同じ波長域の光に変換する。蛍光体ホイール8の中心はモータ9の回転出力軸に連結されており、モータ9の回転によって蛍光体ホイール8は上記回転軸(以下、ホイール回転軸という)回りで回転する。
本実施例では、複数のLD1からのレーザ光群が2つに分離されて単一の蛍光体ホイール8上に2つの集光スポットを形成する。この結果、各集光スポットにおけるレーザ光群の光量は、上記複数のLD1の全てからのレーザ光群が1点に集光した場合に比べて半減する。このため、同じ面積のスポットに集光したとしても光密度としては半分となる。蛍光体は、光密度が高くなりすぎると輝度飽和によって波長変換効率が低下することが知られている。多数のLD1からのレーザ光を蛍光体上に集光する場合、この輝度飽和による波長変換効率の低下が無視できないレベルに達するため、本実施例の構成を採ることでより高輝度の画像を投射可能なプロジェクタを実現することができる。
蛍光体ホイール8上での集光スポットの位置について、図2を用いて詳しく説明する。レンズ群71,72はそれぞれ、ホイール回転軸(モータ9の回転出力軸)WAと平行に延びる光軸OAを有している。それぞれの光軸OAは、蛍光体層81と交差し、かつホイール回転軸WAとの間の距離が互いに異なっている。この結果、図2に示すように、レンズ群71,72からのレーザ光群は、蛍光層81上におけるホイール回転軸WAからの距離(径)が互いに異なる位置に集光スポットSを形成する。すなわち、レンズ群71,72からのレーザ光群はいずれも蛍光体層81上に集光スポットSを形成するが、蛍光体ホイール8の回転時にはこれら集光スポットSは互いに異なる円周軌跡上に位置する。このため、2つの集光スポットSが同一円周軌跡上に位置する場合に比べて、蛍光体層81の温度上昇を抑制することができる。
このように、本実施例では、蛍光体の輝度飽和を防止し、かつ蛍光体の温度上昇による波長変換効率の低下を抑制する。したがって、蛍光体の波長変換効率を高めることができる。また、集光スポットを異なる円周軌道上に2つに分離することで、蛍光体の寿命を延ばすことができ、プロジェクタの製品寿命を改善することができる。
蛍光体ホイール8に回転ぶれが生じると投射される画像の明るさの変動(ちらつき)の原因となるが、集光スポットを異なる円周軌道上に2つに分離する本実施例の構成を用いることで、ちらつきが平均化されて目立たなく効果もある。
なお、本実施例では蛍光体層81上に集光スポットを2つ形成するが、より多くの数の集光スポットを形成してもよい。集光スポット数を増やすほど蛍光体上の光密度を低下させたり蛍光体の温度上昇を防いだりする効果を高めることができ、より高効率かつ長寿命でちらつきを抑えたプロジェクタを実現することができる。
蛍光体層81によって生成された2つの蛍光光は、拡散光束として再び第1の光学系を構成するレンズ群71,72に入射し、該レンズ群71,72によって再び平行光束に変換される。2つの平行光束のそれぞれのうち一部の光束はダイクロイックミラー6を透過して、他の光束は直接、第1フライアイレンズ10に入射する。ダイクロイックミラー6は前述したように蛍光光を透過する特性を有するため、ダイクロイックミラーによる光のロスはほとんどない。なお、図1(b)に示すYZ断面は、蛍光体ホイール8以降の2つの光束の進行方向に沿った第1の断面に相当し、図1(b)に示すXZ断面は、蛍光体ホイール8以降の2つの光束の進行方向に沿った断面であって第1の断面に直交する第2の断面に相当する。
図1(a),(b)において、レンズ群71,72のそれぞれから第2の光学系に向かった平行光束としての蛍光光は、これらに共用される第1のフライアイレンズ10に入射する。第1のフライアイレンズ10は、X方向およびY方向のそれぞれにm個およびn個配置された複数(m×n)個のレンズセルが一体化されて構成されたレンズアレイである。このため、第1のフライアイレンズ10に入射した蛍光光は、複数(m×n)の光束に分割される。第1のフライアイレンズ10は、図1(a)に示すXZ断面と図1(b)に示すYZ断面において互いに異なる外形(幅)を有する。具体的には、XZ断面においては入射する蛍光光の光束幅がYZ断面に比べて大きいために、第1のフライアイレンズ10の外形もYZ断面に比べて幅広になっている。
また、XZ断面において、第1のフライアイレンズ10を構成する個々のレンズセルは第1のフライアイレンズ10の中心に近づく方向(アレイ中心側)に偏心している。これにより、第1のフライアイレンズ10に入射した蛍光光は、XZ断面において、その全体の光束幅が第2のフライアイレンズ11に向かって狭められる。
そして、第1のフライアイレンズ10により光束幅が狭められた蛍光光は、第2のフライアイレンズ11に入射する。第2のフライアイレンズ11は、X方向およびY方向のそれぞれにm個およびn個配置された複数(m×n)個のレンズセルが一体化されて構成されたレンズアレイである。第2のフライアイレンズ11のレンズセルは、第1のフライアイレンズ10のレンズセルと一対一で対応している。第1および第2のフライアイレンズ10,11は、レンズ群71,72のからの2つ(複数)の光束を互いに重なり合わないように合成する。
第2のフライアイレンズ11を経た光束は、コンデンサレンズ12によって集光され、光変調素子15上にて重畳されることで、被照明面である光変調素子15を均一に照明する。本実施例において、光変調素子15は反射型液晶パネル(LCoSパネル)であり、その前段には偏光ビームスプリッタ13と位相差板14が配置されている。
偏光ビームスプリッタ13は、その内部に入射光の偏光特性に応じて異なる特性を有する斜面(偏光分離面)を備えた光学部材である。偏光分離面は、入射光線と斜面の法線からなる平面内にて振動する直線偏光を透過し、これと直交する方向に振動する直線偏光を反射する特性を有する。反射型液晶パネルは、光の偏光を画素毎に回転させる特性を有しており、偏光ビームスプリッタ13の特性と合わせて画像を変調する。位相差板14は、斜め入射光の位相を補正する働きを有する。
ところで、偏光ビームスプリッタ13は、一般に光学多層膜である偏光分離面によって上記偏光分離機能を実現しており、光の入射角度によって特性が変動するという問題がある。特に、図1(b)で示されたYZ断面(第1の断面)においてはその性能変化が顕著であり、入射角度が大きくずれると偏光分離機能が十分に果たされなくなり、画像のコントラスト低下や光利用効率の低下を招く。つまり、本実施例では、YZ断面ではXZ断面に比べて偏光ビームスプリッタ13の入射角度特性が厳しい。言い換えれば、本実施例の照明光学系は、YZ断面(第1の断面)での入射角度依存性が、図1(a)のXZ断面(第2の断面)での入射角度依存性よりも高い構成を有する。
そこで、本実施例では、偏光ビームスプリッタ13の入射角度特性が厳しい(入射角度依存性が高い)YZ断面については光束を複数化せず、YZ断面よりも角度特性が緩い(入射角度依存性が低い)XZ断面にて2つの光束を入射させている。さらに、第1および第2のフライアイレンズ10,11による合成後の2つの光束の合成光束幅を、YZ断面においてXY断面よりも狭くしている。このため、偏光ビームスプリッタ13の偏光分離機能を低下させることなく利用でき、画像のコントラスト低下や光利用効率の低下を回避することができる。
なお、本実施例では、さらに第1フライアイレンズ10から第2フライアイレンズ11までの間で図1(a)のXZ断面にて光束圧縮を行っている。偏光ビームスプリッタ13の機能を十分に引き出すためには上述したようにXZ断面に光束を複数配列することが好ましいが、これではXZ断面において光束の幅が広くなりすぎてしまう。この結果、光変調素子15により形成された画像光をスクリーン上に投射する投射レンズ(図示せず)のFナンバー(取込み角度)を広くしなければならなくなり、投射レンズの性能低下やレンズ径の増加等の弊害が生じる。XZ断面において光束圧縮を行うことによって、この弊害を最小限にとどめることができる。
第1および第2のフライアイレンズ10,11による蛍光光の圧縮後の光束幅をより狭くする方法の1つとして、図3に示すように第1の光学系の形状に関するものがある。すなわち、レンズ群71,72のそれぞれを構成する複数のレンズのうち、蛍光体ホイール8に最も近いレンズ71a,72a以外のレンズ71b,72bおよびレンズ71c,72cは、それらの周方向(光軸回り方向)の一部に直線状に延びる弦部73を有する。そして、レンズ71b,72bおよびレンズ71c,72cはそれぞれ、これらの弦部73が互いに接するように、すなわち弦部73を挟んで互いに隣接するように配置されている。これにより、レンズ群71,72のそれぞれの光軸OA同士を互いに近づけることができ、XZ断面における蛍光光の圧縮後の光束幅をより狭くすることができる。なお、この構成では、弦部73を通過する光束は有効に利用されなくなるものの、一般に蛍光体から発する蛍光光はその中心部の強度が強いため、光利用効率の低下は少ない。
なお、本実施例ではレンズ71b,72bおよびレンズ71c,72cを別々に製作してそれぞれの弦部73が互いに接するように配置している。しかし、レンズ71b,72bおよびレンズ71c,72cをそれぞれ、これらの弦部73で繋がるように一体化された一体形成レンズとして製作してもよい。
また、圧縮後の光束幅をより狭める方法として、図4に示すように、2つの平行光束としての蛍光光をそれぞれミラー16a,16bによって反射する方法もある。この方法を用いる場合でも、後段の光学系での光利用効率を高める効果が得られる。
さらに、図5に示す変形例のように、第1のフライレンズ101が2つの部材によって構成されていてもよい。集光レンズ71,72が鏡筒構成上の都合等で互いに隣接させることが難しい場合に有効である。
また、図5の変形例では、図6にも示すように、蛍光体ホイール8上の蛍光体塗布部が2つ領域81a,81bに分けられている。このような構成を採用することで、1つの蛍光体領域で構成されている場合に比べて、互いのスポットの発熱が伝達することによる温度上昇を低減する効果が得られる。領域81a,81bで互いに異なる特性の蛍光体を用いることで、色バランスを調整することも可能である。
さらに別の変形例として、図7に示すように、蛍光体ホイール8とモータ9とを2組用意してもよい。これにより単一の蛍光体ホイールを用いる場合に比べて、より温度上昇に対して有利である。
本実施例では、光変調素子15として反射型液晶パネルを用いている。このため、光変調素子15の前段に偏光ビームスプリッタ13と位相差板14とが配置されている。
偏光ビームスプリッタ13は、図1(a)に示すYZ断面において光軸と45度の傾きを持つ偏光分離面13aを有する。偏光ビームスプリッタ13の偏光分離面13aは、YZ断面における偏光分離特性が光の入射角に対して敏感であるため、入射角45度を中心として角度範囲が狭い光束が偏光分離面13aに入射するように偏光ビームスプリッタ13が配置されている。
また、位相差板14は、偏光ビームスプリッタ13で分離しきれない斜め入射光の位相を整えてコントラストを上げる効果を有する。
このようにして光変調素子15に入射した蛍光光は、光変調素子15によって変調され、画像光として再び偏光ビームスプリッタ13に入射し、その偏光分離面13aで反射されて不図示の投射レンズにより不図示のスクリーン等の被投射面に投射される。
以上説明したように、本実施例によれば、多数のLD1を用いながらも蛍光体の波長変換効率や蛍光光の光利用効率を高くすることができ、光変調素子15の高照度照明が可能な照明光学系を実現することができる。そして、この照明光学系を用いることにより、高輝度画像を投射可能なプロジェクタを実現することができる。
なお、固体光源からの光を紫外域のレーザ光として、蛍光体ホイール8からの光が3原色の光を含む白色光となるようにしてもよい。
また、固体光源からの光を青色のレーザ光とし、蛍光体ホイール8からの光が、その波長が変換されていない青色のレーザ光と波長が変換された蛍光光との混合光となるようにしてもよい。
さらに、固体光源を赤、緑および青の波長域のレーザ光として、蛍光体ホイール8に拡散反射機能を持たせてもよい。
また、本実施例では、照明光学系の角度特性の説明において、反射型液晶パネルと偏光ビームスプリッタを用いたが、これ以外の構成を用いてもよい。例えば、透過型液晶パネルとクロスダイクロイックプリズムを用いる場合でも同様の考え方が適用できる。
また、本実施例では、蛍光層81上に1×2の2つの集光スポットSを形成するように、蛍光層に光を照射したが、この限りではない。例えば、1×3、1×4・・・或いは2×3、2×4・・・、3×4、3×5・・・等のように縦横で数が異なる集光スポットSを形成するように蛍光層に光を照射してもよい。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
1 固体光源(レーザーダイオード)
2 コリメータレンズ
3 ミラーアレイ
4 反射ミラー
5 凹レンズ
6 ダイクロイックミラー
71,72 レンズ群
8 蛍光体ホイール
10 第1のフライアイレンズ
11 第2のフライアイレンズ
12 コンデンサレンズ
13 偏光ビームスプリッタ
14 位相差板
15 光変調素子

Claims (16)

  1. 固体光源から入射した光の波長変換を行う光学素子であって、回転軸回りで回転する回転光学素子と、
    該回転光学素子において波長変換された光が入射する第1の光学系と、
    前記第1の光学系からの光を被照明面に照射する第2の光学系とを有する照明光学系であり、
    前記固体光源からの光は、複数の光束として前記回転光学素子に入射し、
    前記第1の光学系は、前記回転光学素子において波長変換された前記複数の光束がそれぞれ入射する複数の光学系により構成され、
    前記第2の光学系は、前記第1の光学系を構成する前記複数の光学系からの前記複数の光束を合成し、
    前記第2の光学系により合成された前記複数の光束によって前記被照明面を照明する照明光学系であって、
    該照明光学系は、前記複数の光束の進行方向に沿った断面であって互いに直交する2つの断面をそれぞれ第1の断面および第2の断面とするとき、前記第1の断面での入射角度依存性が前記第2の断面での入射角度依存性より高い構成を有しており、
    前記第2の光学系による合成後の前記複数の光束の合成光束幅が、前記第1の断面において前記第2の断面よりも狭められていることを特徴とする照明光学系。
  2. 前記回転光学素子は単一の素子であり、前記固体光源からの光が前記回転光学素子における複数の位置に入射することを特徴とする請求項1記載の照明光学系
  3. 前記第1の光学系を構成する前記複数の光学系はそれぞれ、前記固体光源からの光を前記回転光学素子における前記複数の位置に入射させるとともに、該複数の位置からの光を前記第2の光学系に入射させることを特徴とする請求項1から2のいずれか一項に記載の照明光学系。
  4. 前記第1の光学系を構成する前記複数の光学系の光軸はそれぞれ、前記回転軸に対して平行であり、かつ前記回転軸からの距離が互いに異なることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の照明光学系。
  5. 前記第2の光学系は、複数のレンズセルにより構成された第1および第2のレンズアレイを含み、
    前記第1の光学系を構成する前記複数の光学系のそれぞれからの光が、これらの光に対して共用される前記レンズアレイに入射することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の照明光学系。
  6. 前記複数の光学系は、前記第1断面よりも第2断面の方が多く配列されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の照明光学系
  7. 前記第1のレンズアレイは、該第1のレンズアレイに入射して前記第2のレンズアレイに向かう前記複数の光束の前記第2の断面での光束幅を圧縮することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の照明光学系。
  8. 前記複数の光学系から射出される光束のうち少なくとも1つは、前記第2の光学系により合成される際にその一部が欠けることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の照明光学系。
  9. 前記第1の光学系を構成する前記複数の光学系が、これらの光軸回り方向での一部である弦部を挟んで互いに隣接していることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の照明光学系。
  10. 前記複数の光学系からの前記複数の光束が、ミラーによって合成されることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の照明光学系。
  11. 前記回転光学素子は、金属基板に蛍光体を塗布して構成されており、前記固体光源から入射した光を励起光として蛍光光を発することを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の照明光学系。
  12. 前記固体光源からの光が紫外域のレーザ光であり、
    前記回転光学素子からの光が3原色の光を含む白色光であることを特徴とする請求項5に記載の照明光学系。
  13. 前記固体光源からの光が青色のレーザ光であり、
    前記回転光学素子からの光が、波長が変換されていない青色のレーザ光と波長が変換された蛍光光の混合光であることを特徴とする請求項5に記載の照明光学系。
  14. 前記固体光源は、赤、緑および青の波長域のレーザ光であり、
    前記回転光学素子が拡散反射機能を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の照明光学系。
  15. 請求項1から14のいずれか一項に記載の照明光学系と、
    前記被照明面に配置され、前記照明光学系からの光を変調する光変調素子とを有し、
    前記光変調素子からの光を被投射面に投射することを特徴とする画像投射装置。
  16. 前記回転光学素子の蛍光体塗布部が複数の領域に分かれており、該複数の領域に前記複数の光束がそれぞれ入射することを特徴とする請求項1から15のいずれか一項に記載の照明光学系
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019139114A (ja) * 2018-02-14 2019-08-22 キヤノン株式会社 照明装置および画像投射装置
CN114063376A (zh) * 2020-07-31 2022-02-18 株式会社理光 光学***、光源装置及图像投影装置

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