JP2016208718A - ステータの冷却構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】組み付け時のシール部材のねじれを防止可能であってシール性能の高いステータの冷却構造を提供する。
【解決手段】ステータ保持部材40の外側フランジ部42は、ハウジング20の一方の端面24に対して軸方向に沿って対面して接触固定され、ステータ保持部材40の内側フランジ部43とハウジング20の段部23との間には、断面多角形状の環状のシール部材11Bが配置され、外側フランジ部42がハウジング20の一方の端面24に対してボルト13により接触固定された状態で、内側フランジ部43とシール部材11Bとが、軸方向に沿って互いに押圧されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、冷媒流路を備えるステータの冷却構造に関する。
従来、図6に示すように、内部にステータ101を保持する有底円筒状のフロントハウジング102と、Oリング103を介してフロントハウジング102に外嵌する有底円筒状のリアハウジング104とを備え、フロントハウジング102とリアハウジング104との間に設けられた円筒状空間105をOリング103で封止するようにした回転電機100が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−237904号公報
ところで、ステータを保持するステータ保持部材は、ステータとの線膨張係数の差を小さくするためにステータと同じ材料(鉄)を使用する必要がある。また、ウォータージャケットを形成し易いことから、従来、ステータ保持部材は鋳造によって作成されることが多い。しかし、鋳造製のステータ保持部材では、ウォータージャケットの中子は厚くしなければならず、レイアウト性が悪くなるばかりでなく、重量が増加する問題があった。
特許文献1に記載の回転電機100では、フロントハウジング102とリアハウジング104との間をOリング103で封止して液状冷媒を流すための円筒状空間105を設けている。しかしながら、ステータを保持するフロントハウジング102を鉄で構成すると共に、軽量化のためにリアハウジング104をアルミニウムで構成するなどのように、別材を使用した2ピース構造とした場合、温度が変化すると、フロントハウジング102とリアハウジング104との線膨張係数の違いに起因してフロントハウジング102とリアハウジング104との間には熱伸び差が発生する。このため、Oリング103は、この熱伸び差に追従する必要がある。しかしながら、モータ径が大きくなると、径方向の熱伸び差をOリング103の弾性変形によって吸収するためには、Oリング103のサイズ(太さ)を大きくせざるを得ない。Oリング103のサイズ(太さ)を大きくした場合、Oリング103を配置するためのスペースが大きくなってしまい、回転電機が大型化してしまう。また、フロントハウジング102とリアハウジング104とを軸方向から組み付けるに際には、フロントハウジング102に設けられたOリング103上を擦るようにリアハウジング104が軸方向に移動するため、Oリング103にねじれが発生しシール性の確保が困難となる虞があった。特に、車両駆動用の場合のようにモータ径が大きく、Oリング103の太さに対してOリング103のリング径が相対的に大きいと、Oリング103にねじれが発生しやすい。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、組み付け時のシール部材のねじれを防止可能であってシール性能の高いステータの冷却構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、
ハウジング(例えば、後述の実施形態におけるハウジング20)と、
該ハウジングに収容されるステータコア(例えば、後述の実施形態におけるステータコア36)と、
該ステータコアを内周部に保持する筒状部(例えば、後述の実施形態における筒状部41)と、該筒状部の軸方向一端側に設けられ、前記ハウジングに締結部材(例えば、後述の実施形態におけるボルト13)により固定されるフランジ部(例えば、後述の実施形態における外側フランジ部42)と、を有するステータ保持部材(例えば、後述の実施形態におけるステータ保持部材40)と、
前記筒状部の外周部(例えば、後述の実施形態における外周面41b)と前記ハウジングの内周部(例えば、後述の実施形態における大径穴21)と前記フランジ部とに囲まれて形成された冷媒流路(例えば、後述の実施形態における冷媒流路12)と、を備えるステータ(例えば、後述の実施形態におけるステータ10)の冷却構造であって、
前記フランジ部は、前記ハウジングの軸方向一端側の表面(例えば、後述の実施形態における一方の端面24)に対して軸方向に沿って対面して接触固定され、
前記ステータ保持部材の軸方向他端側の表面(例えば、後述の実施形態における内側フランジ部43)と、前記ハウジングの軸方向他端側の内壁面(例えば、後述の実施形態における段部23)との間には、環状のシール部材(例えば、後述の実施形態におけるシール部材11B)が配置され、
前記フランジ部が前記ハウジングの軸方向一端側の前記表面に対して前記締結部材により接触固定された状態で、前記ステータ保持部材の軸方向他端側の前記表面と前記シール部材とが、軸方向に沿って互いに押圧されている。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、
前記ハウジングと前記ステータ保持部材とは、異なる材料から構成され、
前記ハウジングの線膨張係数は、前記ステータ保持部材の線膨張係数よりも大きい。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記シール部材は、断面多角形状を有する。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明において、
前記シール部材は、長辺(例えば、後述の実施形態における長辺11a)及び短辺(例えば、後述の実施形態における短辺11b)を有する断面略矩形状に形成されている。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明において、
前記ステータコアは、複数の分割コア(例えば、後述の実施形態における分割コア33)が環状に配列されて構成されるとともに、
複数の前記分割コアの外周部が前記筒状部の内周部(例えば、後述の実施形態における内周面41a)に圧入されている。
請求項1の発明によれば、ステータ保持部材の軸方向他端側の表面とシール部材とが、軸方向に沿って互いに押圧されているため、温度が変化した際にも、シール部材がステータ保持部材とハウジングの熱膨張又は熱収縮に追従して、冷媒流路の密閉状態を維持することができる。また、ハウジングにステータ保持部材を組付けて冷媒流路を構成する際には、ステータ保持部材がシール部材上を移動せずに、シール部材に突き当たることになるため、組み付け時にシール部材がねじれてしまうことを抑制できる。
請求項2の発明によれば、ステータの軽量化を図るために、例えば、ハウジングをアルミニウムで構成するとともに、ステータ保持部材を電磁鋼板と同等の鉄で構成するなどのように、異なる材料を使用した2ピース構造とすると、ハウジングとステータ保持部材との線膨張係数の違いに起因して、ハウジングとステータ保持部材との間には熱伸び差が発生するが、シール部材が、ステータ保持部材とハウジングとの間の熱伸び差に追従するので、冷媒流路の密閉状態を維持することができる。また、シール部材は、比較的小さい軸方向の熱伸び差を弾性変形によって吸収できればよく、シール部材の大型化を抑制することができる。
請求項3の発明によれば、シール部材の面が、ステータ保持部材の軸方向他端側の表面に密着することが可能となるため、ステータ保持部材の軸方向他端側の表面に密着した状態で追従しやすくなり、より密閉状態が維持し易くなる。
請求項4の発明によれば、シール性をより確実に維持することができる。また、長辺を軸方向に沿うように配置することで、ハウジングとステータ保持部材との軸方向の熱伸び差によって発生するハウジングの内壁面とステータ保持部材の軸方向他端側の表面との隙間の変化に、シール部材のつぶし代で、容易に追従することができる。
請求項5の発明によれば、ステータ保持部材により、複数の分割コアを環状に配列させた状態で保持することができる。
本発明に係るステータの冷却構造が適用されたステータの側面図である。 図1におけるA−A線断面図である。 図2の円Bで囲まれた部分の拡大図である。 温度変化による熱伸び差に応じてシール部材が変形して密閉状態を維持する状態の説明図であり、図4(a)は、通常温度時における密閉状態、図4(b)は、温度上昇時における密閉状態、図4(c)は、温度低下時における密閉状態を示す。 シール部材の各種断面形状を示す模式図である。 特許文献1に記載の回転電機の断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいて説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1から図3に示すように、本発明に係るステータ10は、ハウジング20と、環状ステータ群30と、環状ステータ群30を保持すると共にハウジング20に内嵌するステータ保持部材40と、を備える。ハウジング20の内壁と、ステータ保持部材40の外壁との間には、シール部材11A,11Bによって封止された冷媒流路12が形成され、該冷媒流路12内を流動する冷媒が、ステータ10を冷却するように構成されている。
ハウジング20は、ステータ保持部材40を収容するための大径穴21が一方の端面24に開口して形成されている。また、大径穴21より直径が小さい小径穴22が、大径穴21に連続して他方の端面28に開口して形成されて、大径穴21と小径穴22との間には、径方向に広がる段部23が形成されている。
一方の端面24には、複数の雌ねじ25が円周方向に離間して設けられると共に、複数の雌ねじ25より更に内径側に、雌ねじ25に螺合するボルト13の座面にオーバーラップしないようにシール部材11Aが装着される円環状のシール溝26が形成されている。また、段部23にも、シール部材11Bが装着される円環状のシール溝27が形成されている。ハウジング20は、軽量化のために、例えば、アルミニウムで製作されて、ステータ10の外装部を構成する。
環状ステータ群30は、環状に配置された複数(例えば、18個)のステータ片31を備える。ステータ片31は、略T字状に形成された電磁鋼板32が複数枚積層されてなる分割コア33に、インシュレータ35を介してコイル34が巻回されている。従って、環状に配列された複数(例えば、18個)の分割コア33によりステータコア36が形成される。
図3を参照して、ステータ保持部材40は、筒状部41と、筒状部41の軸方向一端側に設けられて径方向外方に延設された外側フランジ部42と、筒状部41の軸方向他端側に設けられて径方向外方に延設された内側フランジ部43と、を有し、外側フランジ部42の径方向長さが内側フランジ部43の径方向長さよりも長くなるように形成されている。筒状部41の内周面41aには、環状ステータ群30(複数のステータ片31)が圧入されて固定されている。筒状部41の外周面41bには、外側フランジ部42と内側フランジ部43との間に、環状リブ44が径方向外方に延設されている。内側フランジ部43及び環状リブ44の径方向長さは、熱膨張時及び熱収縮時においてもハウジング20の大径穴21に接触しないように設定されている。外側フランジ部42には、ステータ保持部材40をハウジング20にボルト締結するための複数のボルト穴45が、ハウジング20の端面24に形成された雌ねじ25と連通すように周方向に離間して形成されている。
ステータ保持部材40は、圧入される分割コア33との線膨張係数の違いに起因する熱伸び差を抑制するため、分割コア33を構成する電磁鋼板32と略同等の特性を有する鉄を用い、例えば、鋳造により形成されている。この場合、アルミニウム製のハウジング20の線膨張係数は、鉄製のステータ保持部材40の線膨張係数よりも大きくなる。
ステータ10は、シール溝26にシール部材11Aを装着し、シール溝27にシール部材11Bを装着した後、ハウジング20の大径穴21に、環状ステータ群30が圧入されたステータ保持部材40の筒状部41を一方の端面24側から挿入する。そして、外側フランジ部42のボルト穴45にボルト13を挿通して雌ねじ25に螺合させ、一方の端面24と外側フランジ部42とを当接させてステータ保持部材40をハウジング20に固定する。
これにより、シール溝26に装着されたシール部材11Aは、外側フランジ部42により突き当てられ軸方向に押圧される。このとき、シール部材11Aが弾性変形して、ハウジング20の一方の端面24と外側フランジ部42とが軸方向に隙間なく接触し、シール部材11Aによってハウジング20の一方の端面24と外側フランジ部42との間が封止される。また、シール溝27に装着されたシール部材11Bは、内側フランジ部43により突き当てられ軸方向に押圧される。このとき、シール部材11Bが弾性変形して、ハウジング20の段部23と内側フランジ部43との間には隙間Cが設けられた状態で、シール部材11Bによってハウジング20の段部23と内側フランジ部43との間が封止される。
これにより、ハウジング20の内周面(大径穴21)と、ステータ保持部材40の外周面41bとの間に、一対のシール部材11A,11Bで封止された冷媒流路12が形成される。即ち、ハウジング20とステータ保持部材40との間は、一対のシール部材11A,11Bの突き当てによってシール部材11A,11Bが面接触することで封止される。ステータ10は、冷媒流路12内に供給される冷媒により冷却される。
本実施形態のシール部材11A,11Bは、図4を参照して、ゴムなどの弾性力を有する材料により、断面多角形状、より具体的には、長辺11a及び短辺11bを有する断面略矩形状に形成されている。シール部材11A,11Bは、長辺11aがハウジング20の軸方向に沿うように配置されて、シール溝26,27に装着される。
アルミニウム製のハウジング20と鉄製のステータ保持部材40などのように、ハウジング20とステータ保持部材40との線膨張係数が異なると、温度が変化したとき、ハウジング20とステータ保持部材40との間には、軸方向及び径方向に熱伸び差が発生する。軸方向の熱伸び差は、ハウジング20の段部23と内側フランジ部43との間の隙間Cの変化となり、径方向の熱伸び差は、ハウジング20の段部23と内側フランジ部43との間の径方向相対移動となって現れる。図2に示すように、幅(軸方向長さ)Wに対して直径Dが大きいステータ10の場合、径方向の熱伸び差は、軸方向の熱伸び差よりも大きくなる。
比較的、変位量が小さい軸方向の熱伸び差は、軸方向に押圧されて軸方向に弾性変形しているシール部材11Bのつぶし代(弾性復元代)により吸収される。また、変位量が比較的大きくなる径方向の熱伸び差は、図4に示すように、内側フランジ部43の径方向への相対移動に伴ってシール部材11Bが屈曲(弾性変形)することで吸収される。図4(a)は、常温時の状態を示し、図4(b)は、温度が上昇してハウジングの伸びがステータ保持部材の伸びより大きいときの状態を示し、図4(c)は、温度が低下してハウジングの伸びがステータ保持部材の伸びより小さいときの状態を示している。
なお、ステータ保持部材40とステータコア36とを、例えば、鉄などの同質の材料で形成することで、ステータ保持部材40の線膨張係数とステータコア36の線膨張係数とを略等しくすれば、温度変化が生じた際にも、ステータ保持部材40によりステータコア36を安定的に保持することができる。
また、図6に示す従来のシール構造の場合、フロントハウジング102の直径が比較的大きいため、フロントハウジング102とリアハウジング104との径方向の熱伸び差が大きく、この熱伸び差にOリング103が追従するためには、Oリング103のサイズ(太さ)を大きくしなければならない。この結果、Oリング103を配置するためのスペースが大きくなってしまい、回転電機100が大型化してしまう。また、Oリング103が装着されたフロントハウジング102をリアハウジング104に嵌合させる際、Oリング103が捻じれて封止性能に悪影響を及ぼす虞がある。特に、車両駆動用の場合のようにモータ径が大きく、Oリング103の太さに対してOリング103のリング径が相対的に大きなOリング103を用いた場合には、Oリング103が捻れやすい。しかし、本実施形態のシール構造は、シール部材11A,11Bが軸方向から押圧されて組み付けられるシール構造となっているので、ステータ保持部材40をハウジング20に組み付ける際に、シール部材11A,11Bの捻じれが防止され、ステータ保持部材40とハウジング20との間を確実に封止することができる。
更に、ステータ保持部材40の外側フランジ部42と、ハウジング20の一方の端面24とは、直接接触した状態でボルト13により固定されており、ボルト13とステータ保持部材40及びハウジング20との間にはシール部材11Aが介在しない構造であるので、シール部材11Aに劣化などが生じたとしてもボルト13の締結軸力が低下する虞もない。
また、ステータ保持部材40とハウジング20とを異なる部材(2ピース構造)で形成しているので、部品の寸法公差を吸収することができ、組付けが容易となる。更に、環状リブ44の形状の自由度が向上し、任意の形状の冷媒流路12を形成することが可能となる。
図5は、シール部材11Bの各種形状を示す模式図である。本発明のステータ10の冷却構造に適用可能なシール部材11Bとしては、断面多角形状、好ましくは軸方向に長辺を有する断面多角形状とするのがよく、図5(a)に示す断面矩形状、図5(b)に示す断面台形、或いは、図5(c)に示す断面鼓形状のシール部材11Bが好適に例示される。なお、シール溝26,27に装着される一対のシール部材11A,11Bは、同一形状としてもよく、異なる形状としてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係るステータ10の冷却構造によれば、外側フランジ部42は、ハウジング20の一方の端面24に対して軸方向に沿って対面して接触固定され、ステータ保持部材40の内側フランジ部43と、ハウジング20の段部23との間には、環状のシール部材11Bが配置される。また、外側フランジ部42がハウジング20の一方の端面24に対してボルト13により接触固定された状態で、ステータ保持部材40の内側フランジ部43とシール部材11Bとが、軸方向に沿って互いに押圧されているので、温度が変化した際に、シール部材11Bがステータ保持部材40の熱膨張又は熱収縮に追従して、冷媒流路12の密閉状態を維持することができる。
また、ハウジング20にステータ保持部材40を組付けて冷媒流路12を構成する際には、ステータ保持部材40がシール部材11B上を移動せずに、シール部材11Bに突き当たることになるため、組み付け時にシール部材11Bが捻じれてしまうことを抑制できる。これによっても、安定したシール性能が確保できる。
また、ステータ10の軽量化を図るために、ハウジング20を例えば、アルミニウムで構成するとともに、ステータ保持部材40を電磁鋼板32と同等の鉄で構成するなどのように、別材を使用した2ピース構造とすると、ハウジング20とステータ保持部材40との線膨張係数の違いに起因して、ハウジング20とステータ保持部材40との間には熱伸び差が発生するが、シール部材11Bが、ステータ保持部材40とハウジング20との間の熱伸び差に追従するので、冷媒流路12の密閉状態を維持することができる。またこの場合、シール部材11Bは、比較的小さい軸方向の熱伸び差を弾性変形によって吸収できればよく、シール部材11Bを径方向に小さくできる。これにより、レイアウト性が向上し、小スペースでのレイアウトが可能となる。
さらに、ハウジング20とステータ保持部材40とを2ピース構造とすることで、ウォータージャケットとしての冷媒流路12を薄くすることができ、さらにリブや凹凸などを自由に設定できる。
また、シール部材11Bは、断面多角形状を有するので、シール部材11Bの面(短辺11b側の面)が、ステータ保持部材40の内側フランジ部43の表面に密着することが可能となるため、ステータ保持部材40の内側フランジ部43に密着した状態で追従しやすくなり、より密閉状態が維持し易くなる。
また、シール部材11Bは、長辺11a及び短辺11bを有する断面略矩形状に形成されているので、シール性をより確実に維持することができる。また、長辺11aを軸方向に沿うように配置することで、ハウジング20とステータ保持部材40との軸方向の熱伸び差によって発生する内側フランジ部43と段部23との間の隙間Cの変化に、シール部材11Bのつぶし代で、容易に追従することができる。
さらに、ステータコア36は、複数の分割コア33が環状に配列されて構成されるとともに、複数の分割コア33の外周面が、ステータ保持部材40の筒状部41の内周面41aに圧入されているので、ステータ保持部材40により、複数の分割コア33を環状に配列させた状態で保持することができる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、ハウジング20とステータ保持部材40とを2ピース構造とする代わりに、3ピース以上の構造としてもよい。
また、シール部材11A,11Bは円形断面や楕円形断面、或いは楕円形断面においてステータ保持部材に密着する側を面取りした形状としてもよい。
10 ステータ
11B シール部材
11a 長辺
11b 短辺
12 冷媒流路
13 ボルト(締結部材)
20 ハウジング
21 大径穴(ハウジングの内周部)
23 段部(ハウジングの軸方向他端側の内壁面)
24 一方の端面(ハウジングの軸方向一端側の表面)
33 分割コア
36 ステータコア
40 ステータ保持部材
41 筒状部
41a 内周面(内周部)
41b 外周面(外周部)
42 外側フランジ部(フランジ部)
43 内側フランジ部(ステータ保持部材の軸方向他端側の表面)

Claims (5)

  1. ハウジングと、
    該ハウジングに収容されるステータコアと、
    該ステータコアを内周部に保持する筒状部と、該筒状部の軸方向一端側に設けられ、前記ハウジングに締結部材により固定されるフランジ部と、を有するステータ保持部材と、
    前記筒状部の外周部と前記ハウジングの内周部と前記フランジ部とに囲まれて形成された冷媒流路と、を備えるステータの冷却構造であって、
    前記フランジ部は、前記ハウジングの軸方向一端側の表面に対して軸方向に沿って対面して接触固定され、
    前記ステータ保持部材の軸方向他端側の表面と、前記ハウジングの軸方向他端側の内壁面との間には、環状のシール部材が配置され、
    前記フランジ部が前記ハウジングの軸方向一端側の前記表面に対して前記締結部材により接触固定された状態で、前記ステータ保持部材の軸方向他端側の前記表面と前記シール部材とが、軸方向に沿って互いに押圧されている、ステータの冷却構造。
  2. 請求項1に記載のステータの冷却構造であって、
    前記ハウジングと前記ステータ保持部材とは、異なる材料から構成され、
    前記ハウジングの線膨張係数は、前記ステータ保持部材の線膨張係数よりも大きい、ステータの冷却構造。
  3. 請求項1又は2に記載のステータの冷却構造であって、
    前記シール部材は、断面多角形状を有する、ステータの冷却構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のステータの冷却構造であって、
    前記シール部材は、長辺及び短辺を有する断面略矩形状に形成されている、ステータの冷却構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のステータの冷却構造であって、
    前記ステータコアは、複数の分割コアが環状に配列されて構成されるとともに、
    複数の前記分割コアの外周部が前記筒状部の内周部に圧入されている、ステータの冷却構造。
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