JP2016205269A - 燃料供給装置 - Google Patents

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Hiroyuki Takahashi
浩之 高橋
崇 蟹江
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崇 蟹江
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Abstract

【課題】ポンプユニットから蓋部材へ伝達される振動を抑制しつつ軸部材と振動抑制部材との間の摺動性の低下を抑制することのできる燃料供給装置を提供する。
【解決手段】燃料供給装置10は、燃料タンク12の上面部12aの開口部13に取付けられるフランジユニット15と、フランジユニット15に吊り下げ状に支持される連結軸46と、燃料ポンプ及びサブタンク27等を有するポンプユニット17と、サブタンク27に設けられ、かつ、連結軸46が上下方向に相対的に移動可能に挿通される連結部材48と、を備える。連結部材48内には、連結軸46の径方向に撓み変形可能な複数の振動抑制片54が設けられる。
【選択図】図5

Description

本発明は、燃料タンク内の燃料を内燃機関に供給する燃料供給装置に関する。
この種の燃料供給装置では、蓋部材と軸部材とポンプユニットと筒状部材とを備えている。蓋部材は、燃料タンクの上面部の開口部に取付けられている。軸部材は、蓋部材に吊り下げ状に支持されている。ポンプユニットは、燃料ポンプ及びサブタンクを有する。筒状部材は、サブタンクに一体形成されている。筒状部材内には、軸部材が上下方向に相対的に摺動可能に挿通されている。蓋部材とサブタンクとの間には、ポンプユニットを下方へ付勢するスプリングが設けられている。これにより、燃料タンクが温度変化による内圧の変化あるいは燃料量の変化で膨張および収縮しても、サブタンクすなわちポンプユニットは、スプリングの付勢力により燃料タンクの底面部に常に押し付けられる。このような燃料供給装置は、例えば特許文献1に記載されている。
特開2004−285930号公報 特開2004−353467号公報
特許文献1に記載の燃料供給装置によると、ポンプユニットのサブタンクの筒状部材に対して軸部材が摺動可能に挿通されている。このため、燃料ポンプの作動時に発生する振動が、サブタンクから軸部材を介して蓋部材に伝達される。さらには、蓋部材の振動が燃料タンクに伝達されることで、燃料タンクから騒音を発生する。また、温度変化等によって、軸部材と筒状部材とが傾き及び/又は偏心により相対的に変位した場合には、両部材間の摩擦力が増加し、両部材間の摺動性の低下を招くおそれがある。
また、ポンプユニットから蓋部材へ伝達される振動を抑制する対策として、筒状部材内に筒状のゴム部材を配置し、ゴム部材に軸部材を挿通するものがある(例えば、特許文献2参照)。しかし、軸部材と筒状部材とが相対的に変位した場合に、その変位をゴム部材の弾性変形によって吸収した際、両部材間の摩擦力がかなり増加するため、両部材間の摺動性が低下し、甚だしいときには軸部材に対するポンプユニットの相対的な上下方向の移動が損なわれるおそれがある。
本発明が解決しようとする課題は、ポンプユニットから蓋部材へ伝達される振動を抑制しつつ軸部材と振動抑制部材との間の摺動性の低下を抑制することのできる燃料供給装置を提供することにある。
第1の発明は、燃料タンクの上面部の開口部に取付けられる蓋部材と、前記蓋部材に吊り下げ状に支持される軸部材と、燃料ポンプを有するポンプユニットと、前記ポンプユニットに設けられ、かつ、前記軸部材が上下方向に相対的に移動可能に挿通される筒状部材と、を備える燃料供給装置であって、前記筒状部材内には、前記軸部材の径方向に撓み変形可能な撓み変形部を有する複数の振動抑制部材が設けられている燃料供給装置である。この構成によると、ポンプユニットの筒状部材内に設けられた複数の振動抑制部材の撓み変形部の撓み変形によって、ポンプユニットから蓋部材の軸部材へ伝達される振動を抑制することができ、ひいては燃料タンクの発生する騒音を抑制することができる。また、軸部材と筒状部材とが傾き及び/又は偏心により相対的に変位した場合には、その変位を振動抑制部材の撓み変形部の変形によって吸収しながらも軸部材と振動抑制部材との間の摩擦力の増加を抑制することができる。このため、両部材間の摺動性の低下を抑制することができる。よって、ポンプユニットから蓋部材へ伝達される振動を抑制しつつ軸部材と振動抑制部材との間の摺動性の低下を抑制することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記振動抑制部材の撓み変形部は、前記筒状部材の弦方向に延在する板状に形成されている燃料供給装置である。この構成によると、振動抑制部材の構成を簡素化することができる。
第3の発明は、第1の発明において、前記振動抑制部材の撓み変形部は、前記筒状部材の軸方向に延在する板状に形成されている燃料供給装置である。この構成によると、振動抑制部材の撓み変形部の設計の自由度を向上することができる。
第4の発明は、第1〜3のいずれかの発明において、前記複数の振動抑制部材の内接円は、前記軸部材のうちの前記複数の振動抑制部材に対応する軸部分の外径と略同一又は大きい燃料供給装置である。この構成によると、軸部材の軸線と複数の振動抑制部材の内接円の中心とが合致又は略合致する状態における軸部材と振動抑制部材との間の摺動性を向上することができる。
第5の発明は、第4の発明において、前記軸部材には、前記複数の振動抑制部材の内接円よりも大きい外径を有し、かつ、前記筒状部材内に前記複数の振動抑制部材の撓み変形部の撓み変形を利用して挿通される抜け止め部が形成されている燃料供給装置である。この構成によると、軸部材を筒状部材内に挿通する際、軸部材の抜け止め部を複数の振動抑制部材の撓み変形部の撓み変形を利用して筒状部材内に挿通させることができる。これによって、複数の振動抑制部材に対して軸部材を抜け止めすることができる。このため、例えば、軸部材に対してEリング等の抜け止め部材を取付ける場合(特許文献2参照)と比べて、部品点数及び組付工数を削減することができる。
実施形態1にかかる燃料供給装置を示す斜視図である。 燃料供給装置を示す左側面図である。 図2のIII−III線矢視断面図である。 図2のIV−IV線矢視断面図である。 セットプレートとサブタンクとの連結構造を概念的に示す断面図である。 連結部材を示す平面図である。 図6のVII−VII線矢視断面図である。 実施形態2にかかる連結部材を示す正面図である。 連結部材を示す側面図である。 連結部材を示す平面図である。 図10のXI−XI線矢視断面図である。 実施形態3にかかる連結部材を示す平面図である。 図12のXIII−XIII線矢視断面図である。 連結部材と軸部材の抜け止め部との関係を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
[実施形態1]本実施形態にかかる燃料供給装置は、例えば、自動車等の車両に搭載された燃料タンク内の燃料を内燃機関(エンジン)へ供給する装置である。図1は燃料供給装置を示す斜視図、図2は同じく左側面図、図3は図2のIII−III線矢視断面図、図4は図2のIV−IV線矢視断面図である。図1及び図2における上下方向は、車両に搭載された状態での燃料タンクの重力方向いわゆる天地方向に対応する。また、燃料タンクの前後方向及び左右方向については、図1〜図4に矢印で示すように定めるが、燃料タンク及び燃料ポンプの配置方向を特定するものではない。
図2に示すように、燃料供給装置10は、自動車等の車両の燃料タンク12に設置されている。燃料タンク12は、例えば樹脂製の中空状の容器で、上下に平行をなす上面部12aと底面部12bとを有している。上面部12aには、円形孔からなる開口部13が形成されている。底面部12bは、車両に対する燃料タンク12の搭載状態において水平状態に配置される。燃料タンク12は、内燃機関用の燃料、例えばガソリン等の液体燃料を貯留する。
燃料供給装置10は、フランジユニット15とポンプユニット17とを備えている。図2及び図3に示すように、フランジユニット15は、例えば樹脂製で、燃料タンク12の開口部13を閉鎖する円形板状のフランジ本体20を備えている。フランジ本体20の下面には、短円筒状の嵌合筒部21が同心状に形成されている。嵌合筒部21は、フランジ本体20の外径よりも僅かに小さい外径で形成されている。フランジ本体20には、燃料吐出管22及び電気コネクタ23が設けられている。フランジユニット15は、燃料タンク12の上面部12aに対して、開口部13に嵌合筒部21を嵌合した状態で開口部13を閉鎖するように装着されている。なお、フランジユニット15は本明細書でいう「蓋部材」に相当する。
図2に示すように、ポンプユニット17は、燃料タンク12内の底部すなわち底面部12b上に載置されている。ポンプユニット17は、燃料を加圧する燃料ポンプ25、及び、燃料ポンプ25を収容するサブタンク27等を有している。図4に示すように、サブタンク27は、樹脂製で、上面を開口する有底円筒状に形成されている。サブタンク27は、底面部27aと周壁部27bとを有している。周壁部27bは、正面に面する平板状の前壁部27cを有している(図5参照)。
図4に示すように、サブタンク27内には、ポンプ保持部材29を介して燃料ポンプ25が縦置き状に保持されている。ポンプ保持部材29は、樹脂製で、ケーシング30と支持片31と燃料配管部32とを一体的に備えている。ケーシング30は、円筒状に形成されている。ケーシング30内に、燃料ポンプ25が位置決めされた状態で収容されている。燃料ポンプ25は、ウエスコ型の電動式燃料ポンプである。燃料ポンプ25は、円柱形状をなしており、下面側に燃料を吸入する燃料吸入口を有し、また上面側に燃料を吐出する燃料吐出口を有している。燃料ポンプ25が有する電気コネクタ26とフランジユニット15の電気コネクタ23(図3参照)とは、配線部材(不図示)を介して電気的に接続されている。燃料ポンプ25は、外部電源によって駆動される。
燃料ポンプ25の燃料吸入口には、サクションフィルタ34が接続されている。サクションフィルタ34は、燃料を濾過する袋状の濾過部材35を有している。濾過部材35は、例えば、不織布、メッシュ材、濾紙、編布等からなる。濾過部材35は、サブタンク27内に収容され、ケーシング30の周りを取り囲む縦型のC字筒状に形成されている。
複数(例えば3つ)の支持片31は、ケーシング30の上端部から放射状に形成されている。支持片31の外端部は、サブタンク27の周壁部27bの上端部に掛止されている。支持片31は、サブタンク27の径方向に撓み変形可能であり、ケーシング30を弾性的に支持している。
図2に示すように、燃料配管部32は、ケーシング30の上端部に形成されている。燃料配管部32には、燃料ポンプ25の燃料吐出口が接続されている。燃料配管部32は、供給燃料吐出管32aとジェットポンプ用燃料吐出管32bとを有している。供給燃料吐出管32aとフランジユニット15の燃料吐出管22(図3参照)とは、蛇腹状のホース等からなる配管部材(不図示)を介して接続されている。
燃料配管部32には、プレッシャレギュレータ37が組み込まれている。プレッシャレギュレータ37は、燃料ポンプ25から吐出された燃料の圧力を所定の圧力に調整し、それによって生じた余剰燃料を燃料配管部32外へ排出する。また、図1に示すように、サブタンク27の底部には、ジェットポンプ39が設けられている。ジェットポンプ39とジェットポンプ用燃料吐出管32bとは、可撓性を有する連通管40を介して接続されている。
図1に示すように、フランジユニット15のフランジ本体20とポンプユニット17のサブタンク27との間には、両部材20,27を相対的に上下方向に移動可能すなわち伸縮可能に連結する2組の連結機構42が設けられている。連結機構42は、燃料供給装置10の前側右部と後側左部とに配置されている。2組の連結機構42により、フランジ本体20の軸線20Lとサブタンク27の軸線27Lとは、同一線又は略同一線上において連結されている(図2参照)。両連結機構42は、フランジ本体20の軸線20L及びサブタンク27の軸線27Lを中心として点対称状に配置されている。図5はセットプレートとサブタンクとの連結構造を概念的に示す断面図である。
図5に示すように、フランジユニット15のフランジ本体20の下面には、支持部44が一体形成により設けられている(図3参照)。支持部44は、下方を開口する有天円筒状に形成されている。支持部44内には、上方へ向かって先細り状をなすテーパ状の係止穴44aが形成されている。支持部44の基端部には、複数の補強リブ44bが放射状に一体形成されている。支持部44の基端部の外側部分は、嵌合筒部21と重複している。
連結機構42は、連結軸46と連結部材48とコイルスプリング50とを備えている。連結軸46は、例えば金属製で、断面円形状の中実軸により形成されている。連結軸46の主体をなす本体部46aの上端部には、外径を小さくする小径軸部46bが同一軸線上に形成されている。連結軸46の小径軸部46bの途中には、外径を僅かに大きくする環状突起46eが形成されている。小径軸部46bは、フランジユニット15のフランジ本体20の支持部44の係止穴44aに対して圧入によって取付けられている。これにより、フランジ本体20に連結軸46が径方向に揺動可能な状態で吊り下げ状に支持されている。また、本体部46aの連結軸46の下端部の外周面には、全周に亘る環状溝部46cが形成されている。なお、連結軸46は本明細書でいう「軸部材」に相当する。
連結部材48は、ポンプユニット17のサブタンク27の周壁部27bの上端部に対して一部を半径方向外側に露出する状態で一体形成されている(図4参照)。図6は連結部材を示す平面図、図7は図6のVII−VII線矢視断面図である。図6及び図7に示すように、連結部材48は、円筒形状の円筒部52と、円筒部52の内周面に一体形成された複数(図では3個を示す)の振動抑制片54とを有している。円筒部52の中空部52aは、連結軸46の本体部46aを所定の隙間を介して挿通可能に形成されている。円筒部52は、サブタンク27の周壁部27bの外側部に接続されている(図4及び図5参照)。
図6に示すように、振動抑制片54は、周方向に等間隔で配置されている。振動抑制片54は、円筒部52に対して弦方向に延在しかつ片持ち梁形態をなすように一端部が円筒部52に接続されている。振動抑制片54は、平板状で、円筒部52の軸方向に延在する帯板状に形成されている(図7参照)。振動抑制片54は、板厚方向に撓み変形可能に形成されている(図6中、二点鎖線54参照)。本実施形態では、振動抑制片54は、略全体が撓み変形部として形成されている。
図6において、連結部材48の軸線48Lを中心とし、かつ、全ての振動抑制片54に対する内接円をAとする。内接円Aは、連結軸46の本体部46aの外径46d(図7参照)と略同一(同一を含む)又は大きい円に設定されている。本実施形態では、内接円Aは、連結軸46の本体部46aの外径46dに比べて僅かに大きい円に設定されている。なお、本体部46aは本明細書でいう「振動抑制片に対応する軸部分」に相当する。また、連結部材48は本明細書でいう「筒状部材」に相当する。また、振動抑制片54は本明細書でいう「振動抑制部材」に相当する。また、連結部材48は、サブタンク27と別体で形成したものをサブタンク27に取付けてもよい。
図5に示すように、フランジユニット15とポンプユニット17とを連結するときには、フランジユニット15に連結軸46が取付けられ、その連結軸46の本体部46aにコイルスプリング50が嵌合される。この状態で、その本体部46aの自由端部すなわち下端部が、連結部材48の円筒部52内、詳しくは3つの振動抑制片54により取り囲まれる空間部内に軸方向すなわち上下方向に相対的に移動可能に挿通される。そして、連結軸46の環状溝部46cに、C型円筒状の抜け止め部材49が弾性変形を利用して嵌着される。抜け止め部材49は、連結部材48に当接することによって連結軸46を連結部材48に抜け止めする。抜け止め部材49は、例えば樹脂製である。
コイルスプリング50は、例えば金属製で、フランジ本体20の支持部44と、サブタンク27の連結部材48の振動抑制片54との対向面間に介在されている。コイルスプリング50は、フランジユニット15とポンプユニット17とを連結軸46の軸方向に沿って互いに離れる方向に付勢する。なお、コイルスプリング50は本明細書でいう「付勢手段」に相当する。また、図4ではコイルスプリング50は省略されている。
また、燃料供給装置10のポンプユニット17は、燃料タンク12の開口部13から挿入され、燃料タンク12内の底面部12b上に載置されている。続いて、コイルスプリング50の弾性すなわち付勢に抗して、フランジユニット15が燃料タンク12の開口部13に装着されている。このようにして、燃料供給装置10が燃料タンク12に設置される。この状態において、ポンプユニット17のサブタンク27は、コイルスプリング50の弾性すなわち付勢力によって燃料タンク12の底面部12bに押し付けられた状態とされる。したがって、燃料タンク12が温度変化による内圧の変化や燃料量の変化で膨張および収縮しても、サブタンク27すなわちポンプユニット17は、コイルスプリング50の付勢力により燃料タンク12の底面部12bに常に押し付けられる。なお、図示しないが、フランジユニット15の上面側において、燃料吐出管22には、内燃機関につながる燃料供給配管が接続される。また、電気コネクタ23には、外部電源及び制御装置(ECU)につながる外部コネクタが接続される。
また、フランジユニット15のフランジ本体20の軸線20Lとポンプユニット17のサブタンク27の軸線27Lとが合致又は略合致した状態において、連結軸46の本体部46aに対して3つの振動抑制片54が近接又は当接される(図6参照)。
燃料供給装置10(図1〜図4参照)において、燃料ポンプ25が駆動されると、ポンプユニット17のサブタンク27内の燃料が、サクションフィルタ34を介して濾過された後、燃料ポンプ25に吸入される。燃料ポンプ25に吸入された燃料は、燃料ポンプ25で昇圧された後、ケーシング30の燃料配管部32内に吐出される。その燃料は、燃料配管部32から配管部材(不図示)及びフランジユニット15の燃料吐出管22を経て内燃機関へと圧送すなわち供給される。また、燃料配管部32内の燃料の一部が連通管40を介してジェットポンプ39へ供給される。ジェットポンプ39は、余剰燃料の流速を利用して、燃料タンク12内でサブタンク27外の燃料をサブタンク27内へ移送する。また、プレッシャレギュレータ37により、内燃機関へ供給される燃料の圧力が調整され、それによって生じた余剰燃料が燃料配管部32外へ排出される。
燃料供給装置10において、作動時の燃料ポンプ25が主な振動源となる。燃料ポンプ25の振動がポンプ保持部材29を介してサブタンク27に伝達し、連結部材48が振動する。しかし、連結部材48内に設けられた振動抑制片54すなわち撓み変形部の撓み変形(図6中、二点鎖線54参照)により、連結部材48の振動が連結軸46に伝達することが抑制される。これにより、ポンプユニット17の振動がフランジユニット15に伝達することが抑制され、燃料タンク12から発生する騒音が抑制される。
また、連結軸46と連結部材48とが傾き及び/又は偏心により相対的に変位した場合には、その変位を振動抑制片54すなわち撓み変形部の変形によって吸収しながらも連結軸46と振動抑制片54との間の摩擦力の増加が抑制される。このため、両部材46,54間の摺動性の低下が抑制される。
前記した燃料供給装置10によると、ポンプユニット17の連結部材48内に設けられた振動抑制片54すなわち撓み変形部の撓み変形によって、ポンプユニット17からフランジユニット15の連結軸46へ伝達される振動を抑制することができ、ひいては燃料タンク12の発生する騒音を抑制することができる。また、連結軸46と連結部材48とが相対的に変位した場合には、その変位を振動抑制片54すなわち撓み変形部の変形によって吸収しながらも連結軸46と振動抑制片54との間の摩擦力の増加を抑制することができる。このため、両部材46,54間の摺動性の低下を抑制することができる。よって、ポンプユニット17からフランジユニット15へ伝達される振動を抑制しつつ連結軸46と振動抑制片54との間の摺動性の低下を抑制することができる。
また、振動抑制片54すなわち撓み変形部は、連結部材48の弦方向に延在する板状に形成されている。したがって、振動抑制片54の構成を簡素化することができる。
また、3つの振動抑制片54の内接円Aは、連結軸46のうちの本体部46aの外径と略同一又は大きい(図6参照)。したがって、連結軸46の軸線と複数の振動抑制片54の内接円Aの中心とが合致又は略合致する状態における連結軸46と振動抑制片54との間の摺動性を向上することができる。
また、連結部材48に3つの振動抑制片54が一体成形により形成されているので、部品点数及び組付工数を削減することができる。さらに、連結部材48がサブタンク27に一体成形により形成されているので、部品点数及び組付工数を削減することができる。
[実施形態2]実施形態2を説明する。本実施形態以降の実施形態は、実施形態1に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図8は連結部材を示す正面図、図9は同じく側面図、図10は同じく平面図、図11は図10のXI−XI線矢視断面図である。図8〜図11に示すように、本実施形態は、実施形態1(図6及び図7参照)の連結部材48を、連結部材58に変更したものである。なお、連結部材58は、連結部材48(図4及び図5参照)と同様、ポンプユニット17のサブタンク27の周壁部27bに一体形成してもよいし、サブタンク27と別体で形成したものをサブタンク27に取付けてもよい。
連結部材58は、円筒形状の円筒部60と、円筒部60に一体形成された複数(図では2個を示す)の振動抑制片62とを有している。円筒部60の中空部60aは、連結軸46の本体部46aを所定の隙間を介して挿通可能に形成されている(図10及び図11参照)。振動抑制片62は、周方向に等間隔で配置されている。振動抑制片62は、円筒部60に対して下面から上方へ延びるように2本の平行な割溝64を形成することによって両割溝64間に形成されている。振動抑制片62の内側面の下端部には、凸状の当接部66が形成されている(図11参照)。当接部66は、横断面円弧状で上下方向に延在している(図10参照)。
振動抑制片62の基端部(上端部)と当接部66との間の部分は、撓み変形部68として形成されている。すなわち、撓み変形部68は、円筒部60に対して軸方向に延在しかつ片持ち梁形態をなすように上端部が円筒部52に接続されている。撓み変形部68は、断面円弧状で、円筒部60の軸方向に延在する帯板状に形成されている。撓み変形部68は、板厚方向に撓み変形可能に形成されている(図11中、二点鎖線68参照)。
図10において、連結部材58の軸線58Lを中心とし、かつ、全ての振動抑制片62に対する内接円をBとする。当接部66の内周面は、内接円Bと同一径で形成されている。また、内接円Bは、連結軸46の本体部46aの外径46d(図11参照)と略同一(同一を含む)又は大きい円に設定されている。本実施形態では、内接円Bは、実施形態1(図6参照)の内接円Aと同様、連結軸46の本体部46aの外径46dに比べて僅かに大きい円に設定されている。なお、連結部材58は本明細書でいう「筒状部材」に相当する。また、振動抑制片62は本明細書でいう「振動抑制部材」に相当する。
本実施形態によっても、実施形態1と同様の作用・効果が得られる。また、振動抑制片62の撓み変形部68は、連結部材58の軸方向(上下方向)に延在する板状に形成されている。したがって、振動抑制片62の撓み変形部68の設計の自由度を向上することができる。
[実施形態3]実施形態3を説明する。図12は連結部材を示す平面図、図13は図12のXIII−XIII線矢視断面図、図14は連結部材と軸部材の抜け止め部との関係を示す斜視図である。図14に示すように、本実施形態は、実施形態1(図6及び図7参照)における連結軸46を、連結軸70に変更したものである。連結軸70には、実施形態1(図6及び図7参照)の連結軸46と同様、連結軸70の主体をなす本体部70aの上端部に小径軸部46b(図5参照)を有している。しかし、本実施形態では、本体部70aの下端部に環状溝部46cを有していない。本体部70aの外径70d(図13参照)は、連結軸46の本体部46aの外径46d(図7参照)と同一径である。
図14に示すように、本体部70aの下端部には、円環状の抜け止め部71が形成されている。抜け止め部71の下部の外周面は、下方に向かって外径を次第に小さくするテーパー面71aに形成されている。抜け止め部71の上部の外周面は、テーパー面71aの上端部と同一外径をなす円筒面71bに形成されている。
図12に示すように、抜け止め部71の円筒面71bは、3つの振動抑制片54の内接円Aよりも大きい外径71d(図13参照)を有している。また、抜け止め部71の円筒面71bの外径71dは、連結部材48内に3つの振動抑制片54すなわち撓み変形部の撓み変形(図6中、二点鎖線54参照)を利用して挿通可能な大きさに設定されている。なお、連結軸70は本明細書でいう「軸部材」に相当する。
本実施形態によると、図14に示す状態から、連結軸70の本体部70aを連結部材48の円筒部60に挿通する際、連結軸70の抜け止め部71を3つの振動抑制片54すなわち撓み変形部の撓み変形(図6中、二点鎖線54参照)を利用して連結部材48内に挿通させることができる(図12及び図13参照)。これによって、振動抑制片54に対して連結軸70を抜け止めすることができる。このため、例えば、連結軸70に対して抜け止め部材49(図5参照)を取付ける場合(実施形態1参照)と比べて、部品点数及び組付工数を削減することができる。
[他の実施形態]本発明は実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本発明は、自動車、二輪車等の車両の燃料供給装置10に限らず、船舶、産業機械等の燃料供給装置10にも適用することができる。また、本発明は、フランジユニット15にポンプユニット17を懸吊する吊下げ式の燃料供給装置10に適用してもよい。また、フランジユニット15に搭載される構成部品は、適宜増加してもよい。また、ポンプユニット17に搭載される構成部品は、適宜増減してもよい。また、燃料タンク12は、金属製でもよい。また、ポンプユニット17は、少なくとも燃料ポンプ25と、燃料ポンプ25を保持しかつ連結部材48,58が設けられる固定部材を有しておればよい。
また、連結機構は、1組あるいは3組以上としてもよい。また、複数の連結機構のうち、少なくとも1組の連結機構に本発明を適用し、残りの連結機構は既存の連結機構としてもよい。また、連結軸46,70は、中空軸により形成してもよい。また、連結軸46,70の断面は、円形状以外の形状、例えば多角形状でもよい。また、連結軸46,70は、樹脂製でもよい。また、振動抑制部材の撓み変形部として、金属製あるいは樹脂製の板バネ、棒バネ等のバネ部材を用いてもよい。また、コイルスプリング50は、連結軸46,70に嵌合しないで、フランジユニット15とポンプユニット17との間に介装してもよい。
10…燃料供給装置
12…燃料タンク
12a…上面部
13…開口部
15…フランジユニット(蓋部材)
17…ポンプユニット
25…燃料ポンプ
46…連結軸(軸部材)
46a…本体部(振動抑制片に対応する軸部分)
48…連結部材(筒状部材)
54…振動抑制片(振動抑制部材、撓み変形部)
58…連結部材(筒状部材)
62…振動抑制片(振動抑制部材)
70…連結軸(軸部材)
71…抜け止め部

Claims (5)

  1. 燃料タンクの上面部の開口部に取付けられる蓋部材と、
    前記蓋部材に吊り下げ状に支持される軸部材と、
    燃料ポンプを有するポンプユニットと、
    前記ポンプユニットに設けられ、かつ、前記軸部材が上下方向に相対的に移動可能に挿通される筒状部材と、
    を備える燃料供給装置であって、
    前記筒状部材内には、前記軸部材の径方向に撓み変形可能な撓み変形部を有する複数の振動抑制部材が設けられている燃料供給装置。
  2. 請求項1に記載の燃料供給装置であって、
    前記振動抑制部材の撓み変形部は、前記筒状部材の弦方向に延在する板状に形成されている燃料供給装置。
  3. 請求項1に記載の燃料供給装置であって、
    前記振動抑制部材の撓み変形部は、前記筒状部材の軸方向に延在する板状に形成されている燃料供給装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の燃料供給装置であって、
    前記複数の振動抑制部材の内接円は、前記軸部材のうちの前記複数の振動抑制部材に対応する軸部分の外径と略同一又は大きい燃料供給装置。
  5. 請求項4に記載の燃料供給装置であって、
    前記軸部材には、前記複数の振動抑制部材の内接円よりも大きい外径を有し、かつ、前記筒状部材内に前記複数の振動抑制部材の撓み変形部の撓み変形を利用して挿通される抜け止め部が形成されている燃料供給装置。
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