JP4093890B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料フィルタ、燃料ポンプおよび圧力調整器が一体化された燃料供給装置に関し、詳細には、燃料供給装置の帯電防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、濾紙からなるフィルタエレメントが使用される燃料フィルタでは、燃料がフィルタエレメントを通過する際の摩擦により発生した静電気がフィルタエレメントなど非導電性材料からなる部材に帯電することが知られている。そのため、燃料フィルタでの帯電を防止する種々な技術が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1に開示された濾過装置は、濾過ハウジング内に収納されて導電性材料で形成されたフィルタと、プレッシャーレギュレータの導電材料で形成された外殻と、外殻に接続されたアース線と、フィルタと外殻と間に配置されて両者に圧接する導電性の弾性部材とを備える。そして、これら部材で形成される導電経路により、濾過ハウジングの帯電が防止される。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−130280号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来技術では、弾性部材はフィルタを通過した後の燃料の流出路を横切って配置されていることから、燃料流により、弾性部材の位置ずれや変形が生じたり、極端な場合には弾性部材が外れたりして、接地不良が発生する虞がある。また、弾性部材は、フィルタとプレッシャレギュレータの外殻の一部である燃料流入パイプとの間で両者に当接しているだけなので、フィルタ交換などのメンテナンス時に、プレッシャレギュレータを濾過ハウジングから外したときに、弾性部材が外れやすい。さらに、プレッシャレギュレータを濾過ハウジングに取り付けるとき、弾性部材の弾性力が取付方向とは反対方向に作用するので、プレッシャレギュレータの取付け作業が簡単ではない。また、フィルタを形成する導電性材料は高価であるので、濾過装置のコストが増加する。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、請求項1〜3記載の発明は、燃料フィルタを備える燃料供給装置において、燃料供給装置のコスト削減を図ると共に、帯電を防止するためのアース回路を構成する接続部材が外れることを防止して、接地不良の発生を回避することを目的とする。そして、請求項2記載の発明は、さらに、接続部材が接触する部材の材料の選択の自由度を大きくすることを目的とし、請求項3記載の発明は、さらに、圧力調整器の取付の作業性を向上させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
請求項1記載の発明は、ハウジングおよび該ハウジングにより形成される燃料室に収納されて燃料ポンプから吐出された吐出燃料を濾過するフィルタエレメントを有する燃料フィルタと、前記ハウジングに形成された取付空間に取り付けられて吐出燃料の圧力を調整する圧力調整器と、該圧力調整器に設けられてアース線に接続される接地部とを備える燃料供給装置において、前記フィルタエレメントは、該フィルタエレメントに接触する導電性のフィルタ保持部材により前記ハウジングに保持され、前記フィルタ保持部材と前記接地部とを電気的に接続する接続部材が、前記燃料室と前記取付空間とを隔てる隔壁に形成されて該燃料室および該取付空間に開放する貫通孔に挿入され、前記接続部材の一端部は、前記燃料室内で前記フィルタ保持部材に接触すると共に前記隔壁の前記燃料室側の壁面に係合可能な第1抜止部を構成し、前記接続部材の他端部は、前記取付空間内で前記接地部に接触すると共に前記隔壁の前記取付空間側の壁面に係合可能な第2抜止部を構成する燃料供給装置である。
【0008】
これによれば、接続部材が貫通孔から抜け出る方向に移動するとき、接続部材の一端部が貫通孔が開放する隔壁の燃料室側の壁面に係合するか、もしくは接続部材の他端部が貫通孔が開放する隔壁の取付空間側の壁面に係合するので、接続部材が貫通孔から外れることがない。
【0009】
この結果、請求項1記載の発明によれば、次の効果が奏される。すなわち、アース回路を構成する接続部材が貫通孔に挿入された状態では、接続部材の一端部と隔壁の燃料室側の壁面との係合および他端部と隔壁の取付空間側の壁面との係合により、接続部材が貫通孔から外れることがないので、燃料供給装置1の組付時にも特別な治具等を用いることなく接続部材の装着状態を維持でき、組付作業性がよい。そのうえ、燃料流や燃料供給装置に伝達される振動により接続部材が脱落することをより確実に防止でき、またフィルタ交換などのメンテナンスができるように燃料供給装置を分解可能な構造とした場合にも、メンテナンス時に接続部材が外れることを確実に防止できるので、接地不良を回避して、燃料供給装置の帯電を確実に防止することが可能である。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の燃料供給装置において、前記接続部材は、前記一端部と前記他端部との間の中間部で、該中間部での弾性力より貫通孔内に自己保持されるものである。
【0011】
これによれば、接続部材はそれ自体の弾性力で貫通孔内に保持されるので、接続部材が貫通孔から一層外れにくくなる。さらに、接続部材が自己保持されることにより、フィルタ保持部材に作用する弾性力はほぼ一端部の弾性変形に基づくものとなり、接地部に作用する弾性力はほぼ他端部の弾性変形に基づくものとなるので、フィルタ保持部材に作用する弾性力および接地部に作用する弾性力を互いに独立して設定することができる。
【0012】
この結果、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果がさらに高められた効果が奏される。さらに、一端部および他端部がそれぞれ圧接するフィルタ保持部材および接地部の形成材料の硬度などの材質に応じて、一端部および他端部を適切な弾性力でそれら部材に接触させることができて、一端部および他端部が接触する部材の材料の選択の自由度が大きくなり、コスト削減も可能になる。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の燃料供給装置において、前記接続部材は弾性部材から形成され、前記他端部が前記接地部に加える弾性力の方向は、前記圧力調整器の取付方向に対してほぼ直交する方向であり、前記他端部は前記取付方向での前記圧力調整器の先端部を構成する前記接地部に接触するものである。
【0014】
これによれば、接続部材の弾性力は圧力調整器の取付方向にほぼ直交する方向から作用するので、圧力調整器の取付け時に、接続部材の弾性力により取付方向とは反対方向に圧力調整器が押し返されることがなく、しかもその弾性力は、圧力調整器の取付工程の最終段階で作用するだけである。
【0015】
この結果、請求項3記載の発明によれば、引用された請求項記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏される。すなわち、圧力調整器のハウジングへの取付作業が容易になるので、その取付の作業性が向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図1から図3を参照して説明する。
本発明の実施例である燃料供給装置1の概略の縦断面図である図1およびその要部の分解斜視図を参照すると、燃料タンクTに内蔵される燃料供給装置1は、車両に搭載される内燃機関の混合気形成装置である燃料噴射弁に燃料タンクT内の液体燃料を供給するための使用され、燃料ポンプPおよび圧力調整器Rが燃料フィルタFのハウジング3に取り付けられることにより、燃料フィルタF、燃料ポンプPおよび圧力調整器Rが一体化されたモジュール部品である。
【0017】
ハウジング3は、燃料供給装置1の構成要素である支持部材としての合成樹脂製のブラケット2により燃料タンクTに保持される。そのために、ブラケット2の上部には燃料タンクTの開口Taを塞ぐ蓋を兼ねるフランジ2aが形成され、ブラケット2の下端部2bに、ハウジング3が樹脂製の爪(図示されず)にて結合される。そして、フランジ2aが開口Taを塞ぐように燃料タンクTに取り付けられることにより、ハウジング3は、燃料タンクT内に収納された状態で燃料タンクTに保持される。
【0018】
燃料ポンプPは、電動機が内蔵された電動機一体型の電動式燃料ポンプである。円柱状の燃料ポンプPが載置される後述するカバー25を貫通して下方に延びる燃料ポンプPの吸入部Paには、燃料ポンプPに対する燃料吸入経路に配置される燃料フィルタ4から延びた吸入管4aが接続され、燃料ポンプPの吐出部Pbには、吐出された燃料を燃料フィルタFに導く燃料通路を形成する管継手5が接続される。また、燃料ポンプPの電動機には、図示されない制御装置により制御された電力が、フランジ2aに一体化されている電気コネクタ6と該電気コネクタ6に接続されるコード7を介して供給されて、燃料ポンプPの作動が制御される。そして、燃料ポンプPは、燃料フィルタ4を通して汲み上げた燃料タンクT内の燃料を、燃料フィルタFに向けて吐出する。
【0019】
燃料ポンプPに対する燃料吐出経路に配置されて燃料ポンプPから吐出された燃料である吐出燃料を濾過する燃料フィルタFは、ハウジング3と、該ハウジング3により形成される燃料室8に収納されるフィルタユニット9とを備える。
【0020】
ハウジング3は、ブラケット2に結合される上部ハウジング3aと、上部ハウジング3aに溶着部10での溶着により液密に結合される下部ハウジング3bとからなる。ここで、上部ハウジング3aおよび下部ハウジング3bは、非導電材料、例えば非導電性の合成樹脂により形成された部材である。
なお、上部ハウジング3aと下部ハウジング3bとは、後述するフィルタエレメント15の交換などのメンテナンス時に分離することができるように、図示されないクランプ装置により結合することもできる。
【0021】
図3を併せて参照すると、燃料ポンプPからの燃料が導かれる燃料室8は、上部ハウジング3aにおいて下方に開放する円筒状の凹部を形成する内周壁11および外周壁12と、下部ハウジング3bの上部において上方に開放する円筒状の凹部を形成する内周壁13および外周壁14とが、溶着部10により溶着されることにより形成される円筒状の空間である。
【0022】
燃料室8の軸線L1と同軸に配置されるフィルタユニット9は、非導電性の濾紙から形成されるフィルタエレメント15と、交互に折り返された濾紙がリング状に形成されて全体的に円筒形状を呈するフィルタエレメント15をハウジング3に保持するためのフィルタ保持部材とからなる。
【0023】
フィルタ保持部材は、フィルタエレメント15の軸線(燃料室8の軸線L1と一致する。)が延びる方向A1(以下、軸線方向A1という。)での両端部においてフィルタエレメント15を保持する1対の端部側の保持部材である上部プレート16および下部プレート17と、フィルタエレメント15の内周に両内周壁11,13に近接して配置された内周側の保持部材である円筒状のスリーブ18とを備える。ここで、スリーブ18および両プレート16,17は、導電性材料、例えば導電性の金属から形成されて、フィルタエレメント15に接触して、フィルタエレメント15と電気的に接続される。また、スリーブ18は、軸線方向A1での両端部で両プレート16,17に電気的に接続された状態で結合される。
【0024】
上部プレート16および下部プレート17には、燃料室8を、燃料室8の外周側に形成されて濾過前の燃料で満たされる前室8aと、燃料室8の内周側に形成されて濾過後の清浄な燃料で満たされる後室8bとに仕切る仕切壁16a,17aがそれぞれ形成される。両仕切壁16a,17aは、弾性変形可能であり、フィルタユニット9が燃料室8内に配置された状態で、仕切壁16aは、上部ハウジング3aにおける燃料室8の天井壁19の壁面19aに、また仕切壁17aは、下部ハウジング3bにおける燃料室8の底壁20の壁面20aに、それぞれその弾性力により圧接する。
【0025】
濾過後の燃料が流通する多数の開口である孔18aが形成されたスリーブ18は、平面状の薄板にパンチによる孔あけ加工が施された後、該薄板を丸めて、周方向での端部を溶接などにより接合して形成される。
【0026】
また、図1を参照すると、燃料室8の天井壁19には、管継手5が接続されて燃料ポンプPからの燃料を前室8aに流入させる流入部21と、接続された管継手22を介して後室8bから濾過後の燃料を前記燃料噴射弁に供給する燃料管23に流出させる流出部(図示されず。)とが形成される。
【0027】
ハウジング3において燃料室8の下部から下方にかけて配置される燃料ポンプPが収容される収容室24は、上部ハウジング3aの内周壁11と、燃料室8から軸線L1と同軸に下方に延びて下端部13aが開口端となる下部ハウジング3bの内周壁13と、下端部13aに着脱可能に結合されて収容室24の底壁を構成するカバー25とにより形成される円柱状の空間である。
【0028】
図2,図3を参照すると、圧力調整器Rは、互いにフランジ31a,32aで結合された第1,第2ケーシング31,32からなるケーシング30と、外周縁が第1,第2ケーシング31,32のフランジ31a,32aにより挟持されて固定されたダイヤフラム33と、ダイヤフラム33の内周縁に固着されて弁体34を該弁体34に固着された球体35を介して揺動可能に保持する弁保持体36と、弁体34が着座可能な弁座37と、第2ケーシング32に基部38aで結合されて弁座37を保持する本体38と、第2ケーシング32とダイヤフラム33とにより形成されるバネ室39内に配置されて燃料ポンプPから吐出された燃料の圧力を所定圧力に設定すべく弁体34を弁座37に向けて付勢する弁バネ40と、本体38の外周に設けられる入力側導電部材である第1導電プレート41と、第1ケーシング31の外周に設けられてフランジ31aに接触する接地側導電部材である第2導電プレート42とを備える。
【0029】
ここで、第1ケーシング31、本体38、第1,第2導電プレート41,42は、いずれも導電性材料、例えば導電性の金属から形成され、第1ケーシング31および本体38、第1ケーシング31および第2導電プレート42、そして本体38および第1導電プレート41は、いずれも電気的に接続されている。また、第1導電プレート41は、本体38の基部38aに固着される円環状の本体41aと、後述する接続部材62に接触する舌状の接触片41bとを有する。また、第2導電プレート42は、後述する外周壁50に回り止めされた状態で第1ケーシング31の外周に嵌合する円環状の本体42aと、アース線56(図1参照。)のアース端子55に接続される接続片42bとを有する。なお、アース線56は、電気コネクタ6に接続され、さらに電気コネクタ6から燃料タンクTの外部にある接地部材、例えば車体などに接地される。
【0030】
また、ダイヤフラム33、第1ケーシング31および本体38により形成される燃料室43は、本体38および第1導電プレート41の本体41aに形成された複数の貫通孔からなる流入路44と連通する一方、弁座37を介して本体38の先端部38bに形成された流出路45に連通する。
【0031】
圧力調整器Rをハウジング3に取り付けるための取付空間46は、下部ハウジング3bに形成されて、収容室24を形成する内周壁13の一部分からなる底壁13bと、燃料室8の軸線L1に対して径方向に延びる軸線L2を有する円筒状の周壁47とにより形成されて、径方向で外方に開放する円柱状の空間である。そして、燃料室8と取付空間46とは、下部ハウジング3bに形成されて燃料室8の底壁20を隔壁として隔てられている。
【0032】
圧力調整器Rは、本体38が取付空間46に液密状態で嵌合された状態で、下部ハウジング3bに取り付けられる。具体的には、取付方向A2である径方向内方に圧力調整器Rを押し込むことにより、本体38の先端部38bが、底壁13bに形成された筒状壁13b1の内側にOリング48による液密状態で嵌合し、先端部38bよりも大径の基部38aが、周壁47の内側にOリング49による液密状態で嵌合する。次いで、周壁47の端部と第1ケーシング31のフランジ31aとの間で第2導電プレート42の本体42aが挟持された状態で、周壁47を囲む外周壁50の貫通孔51を通して挿入されるコ字状のクリップ52が第2ケーシング32のフランジ32aに径方向で外方から係合することにより、取付空間46からの抜け止めがなされて、圧力調整器Rが下部ハウジング3bに取り付けられる。
【0033】
圧力調整器Rが取付空間46に取り付けられた状態である取付状態で、本体38により塞がれない取付空間46の一部は、後室8bから後述する連通路60を通って流入する燃料を流入路44に導く燃料通路53を形成し、また流出路45は、内周壁13に形成されて収容室24に開放する(図1参照。)戻り通路54に接続される。
【0034】
燃料室8の後室8bと取付空間46とは、底壁20に形成された1つまたは複数の貫通孔、この実施例では1つの貫通孔からなる連通路60を介して連通され、この連通路60は、後室8bからの濾過後の燃料を燃料通路53を介して圧力調整器Rに導く燃料通路を構成する。さらに、底壁20には、後室8bと取付空間46とを連通する貫通孔61が、連通路60よりも燃料室8の径方向内方で内周壁13に近接した位置に形成される。それゆえ、貫通孔61は、底壁20の燃料室8側の壁面20aに形成される一方の開口61aで燃料室8に開放し、底壁20の取付空間46側の壁面20bに形成される他方の開口61bで取付空間46に開放する。また、連通路60および貫通孔61は、軸線L1に平行に、かつ直線状に延びて形成され、いずれも矩形の通路断面形状を有する。
【0035】
貫通孔61には、フィルタエレメント15の下部プレート17と第1導電プレート41とを電気的に接続する接続部材62が、その一端部62aが貫通孔61から後室8b内に抜け出ており、かつその他端部62bが貫通孔61から燃料通路53内、すなわち取付空間46内に抜け出ている状態である装着状態で挿入されている。
【0036】
接続部材62は、長細い薄板がその板厚の方向に複数箇所で屈曲されて形成されると共に、導電性材料、例えば導電性の金属であると共に弾性変形により弾性力を生じる弾性部材から形成される。そして、その幅は、貫通孔61の周方向での幅よりも僅かに小さい。
【0037】
接続部材62の一端部62aは、貫通孔61の径方向での幅よりも大きな径方向での幅を有することにより、開口61aよりも広がった形状を有し、さらに径方向内方に向かって屈曲された屈曲部62a1を有する。また、一端部62aにおいて下部プレート17に接触する最上部62a2は上方に凸形状の屈曲部になっている。そして、一端部62aは、後室8b内において屈曲部62a1での弾性力で下部プレート17に圧接状態で接触すると共に、貫通孔61内を取付空間46に向かって移動した場合に底壁20の燃料室8側の壁面20aに係合することにより、接続部材62が取付空間46に向かって貫通孔61から抜けることを阻止する第1抜止部を構成する。
【0038】
一方、接続部材62の他端部62bは、開口61a側からの接続部材62の貫通孔61への挿入が可能となるように、貫通孔61の幅よりもやや大きな径方向での幅を有すると共に、後述する中間部62cで径方向内方に向かって屈曲された屈曲部62c1により開口61bから径方向内方にずれるように形成されている。また、第1導電プレート41の接触片41bに接触する最下部は下方に凸形状の屈曲部6ba2になっている。そして、他端部62bは、取付空間46内で屈曲部62c1での弾性力により第1導電プレート41に圧接状態で当接すると共に、接続部材62が貫通孔61内を後室8bに向かって移動した場合に取付空間46を形成する壁でもある底壁20の取付空間46側の壁面20bに係合することにより、接続部材62が後室8bに向かって貫通孔61から抜けることを阻止する第2抜止部を構成する。
【0039】
そして、接続部材62の他端部62bは、取付空間46の最奥部付近において、接触片41bの先端部、すなわち取付方向A2での圧力調整器Rの先端部で接触し、しかも接触片41bに加えられる他端部62bの弾性力は、圧力調整器Rの取付方向A2に対してほぼ直交する方向である。
【0040】
さらに、接続部材62は、一端部62aおよび他端部62bの間の部分である中間部62cで、接続部材62自体の弾性力より貫通孔61に自己保持される。具体的には、貫通孔61内に位置する中間部62cには、複数の屈曲部、ここでは4つの屈曲部62c1〜62c4により形成される貫通孔61の壁面61c,61dとの2つの当接部62c5,62c6が、屈曲方向A3(この実施例では径方向でもある。)で互い反対方向に凸形状となるように形成され、しかも接続部材62が自由な状態にあるときの両当接部62c5,62c6の屈曲方向A3での最大間隔が、前記装着状態では縮小されるように形成される。
【0041】
このため、貫通孔61内で、径方向内方に凸形状となる当接部62c5は、貫通孔61の径方向内方の壁面61cに径方向内方(屈曲方向A3での一方である。)の弾性力を作用させ、径方向外方に凸形状となる当接部62c6は、貫通孔61の径方向外方の壁面61dに径方向外方(屈曲方向A3での他方である。)の弾性力を作用させるので、これら弾性力に基づいて発生する摩擦力により、接続部材62が貫通孔61から抜け出る方向に移動することを防止している。
【0042】
次に、前述のように構成された実施例の作用および効果について説明する。
燃料ポンプPが駆動されると、燃料タンクT内の液体燃料が燃料フィルタ4を通って燃料ポンプPに吸入され、燃料ポンプPから吐出された燃料(吐出燃料)が、管継手5を通って燃料フィルタFの前室8aに流入する。燃料フィルタFにおいて、フィルタエレメント15を径方向で外方から内方に向かって通過して濾過された燃料は、さらにスリーブ18の多数の孔18aを通過して後室8bに流入し、後室8bの上部から管継手22および燃料管23を通って前記燃料噴射弁に供給される。
【0043】
前記燃料噴射弁に供給される燃料量が過剰になって燃料の圧力が高まると、後室8bに連通路60、燃料通路53および流入路44を介して連通している圧力調整器Rの燃料室43内の燃料の圧力も高まって、弁バネ40のバネ力に抗して弁体34が開弁し、後室8b内の燃料が流出路45および戻り通路54を通じて収容室24さらには燃料タンクTの内部空間に戻される。このようにして、燃料ポンプPから吐出される燃料の圧力に応じて開閉される弁体34により、前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力が弁バネ40のバネ力により設定される所定の圧力に維持される。
【0044】
そして、燃料フィルタFにおいて、燃料が前室8aから後室8bに向かってフィルタエレメント15を通過する際に、燃料とフィルタエレメント15との摩擦により燃料が帯電すると、帯電した燃料の電荷は、主にスリーブ18を通過する際にスリーブ18に放出され、さらに部分的には上部プレート16および下部プレート17に放出され、それら放出された電荷が、下部プレート17を通って接続部材62、第1導電プレート41、本体38、第1ケーシング31、第2導電プレート42およびアース端子55、アース線56を経て、最終的には車体などの接地部材に放出される。
【0045】
そのため、フィルタエレメント15およびハウジング3が、比較的低価格の非導電性材料から形成されるにも拘わらず、燃料供給装置1に電荷が帯電することが防止され、その結果静電気が発生することが防止される。
【0046】
それゆえ、スリーブ18、上部プレート16、下部プレート17、接続部材62、第1導電プレート41、本体38、第1ケーシング31、第2導電プレート42は、燃料供給装置1において、静電気を接地するためのアース回路を構成する。また、第1導電プレート41、本体38、第1ケーシング31および第2導電プレート42は、アース線56に接続される圧力調整器Rに設けられる接地部を構成する。
【0047】
このように、燃料フィルタF、燃料ポンプPおよび圧力調整器Rが一体化された燃料供給装置1が、前記アース回路を備える帯電防止構造を有することにより、フィルタエレメント15およびハウジング3が低価格の非導電性材料から形成される場合にも、燃料供給装置1に電荷が帯電することが防止されて、静電気の発生が防止されるので、帯電防止構造を有する燃料供給装置1のコストが削減される。
【0048】
フィルタエレメント15は、スリーブ18、上部プレート16および下部プレート17によりハウジング3に保持され、下部プレート17と第1導電プレート41とを電気的に接続する接続部材62が、燃料室8と取付空間46とを隔てる隔壁である底壁20に形成されて燃料室8および取付空間46に開放する貫通孔61に挿入され、接続部材62の一端部62aは、燃料室8内で下部プレート17に接触すると共に底壁20の燃料室8側の壁面20aに係合可能であり、接続部材62の他端部62bは、取付空間46内で第1導電プレート41に接触すると共に底壁20の取付空間46側の壁面20bに係合可能であることにより、接続部材62が貫通孔61から抜け出る方向に移動するとき、一端部62aが壁面20aに係合するか、もしくは他端部62bが壁面20bに係合するので、接続部材62が貫通孔61から外れることがない。この結果、前記アース回路を構成する接続部材62が貫通孔61に挿入された状態では、一端部62aと壁面20aとの係合および他端部62bと壁面20bとの係合により、接続部材62が貫通孔61から外れることがないので、燃料供給装置1の組付時にも特別な治具等を用いることなく接続部材62の装着状態を維持でき、組付作業性がよい。そのうえ、燃料流や燃料供給装置1に伝達される振動により脱落することをより確実に防止でき、またフィルタ交換などのメンテナンスができるように燃料供給装置1を分解可能な構造とした場合にも、メンテナンス時に接続部材62が外れることを確実に防止できるので、接地不良を回避して、燃料供給装置1の帯電を確実に防止することが可能である。
【0049】
接続部材62は、一端部62aと他端部62bとの間の中間部62cで、中間部62cでの弾性力より貫通孔61内に自己保持されることにより、接続部材62が貫通孔61から一層外れにくくなる。さらに、接続部材62が自己保持されることにより、下部プレート17に作用する弾性力はほぼ一端部62aまたは一端部62a寄りの中間部62cでの弾性変形に基づくものとなり、第1導電プレート41に作用する弾性力はほぼ他端部62bまたは他端部62b寄りの中間部62cでの弾性変形に基づくものとなるので、下部プレート17に作用する弾性力および第1導電プレート41に作用する弾性力を互いに独立して設定することができる。その結果、一端部62aおよび他端部62bがそれぞれ圧接する下部プレート17および第1導電プレート41の形成材料の硬度などの材質に応じて、一端部62aおよび他端部62bを適切な弾性力でそれら部材に接触させることができて、一端部62aおよび他端部62bが接触する部材の材料の選択の自由度が大きくなり、コスト削減も可能になる。
【0050】
貫通孔61は、取付空間46の前記最奥部の近傍または圧力調整器Rの前記先端部の近傍に対応する位置であって、弾性部材から形成され接続部材62の他端部62bが第1導電プレート41に加える弾性力の方向は、圧力調整器Rの取付方向A2に対してほぼ直交する方向であり、他端部62bは取付方向A2での圧力調整器Rの前記先端部を構成する第1導電プレート41に接触することにより、他端部62bの弾性力は圧力調整器Rの取付方向A2にほぼ直交する方向から作用するので、圧力調整器Rの取付け時に、その弾性力により取付方向A2とは反対方向に圧力調整器Rが押し返されることがなく、しかもその弾性力は、圧力調整器Rの取付工程の最終段階で作用するだけである。この結果、圧力調整器Rのハウジング3への取付作業が容易になるので、その取付の作業性が向上する。
【0051】
また、他端部62bの屈曲方向A3は、取付方向A2と同じであることにより、圧力調整器Rの取付時に他端部62bは壁面20bとより係合しやすいよう屈曲の度合いを増加させて開口61bからのズレを大きくする方向に接続部材62の他端部62b寄りの部分または他端部62bを弾性変形させるので、接続部材62が貫通孔61から一層外れにくくなるうえ、圧力調整器Rの前記先端部を構成する第1導電プレート41との接触による接続部材62の弾性変形が円滑に行われるので、この点でも圧力調整器Rの取付作業が容易になる。
【0052】
以下、前述した実施例の一部の構成を変更した実施例について、変更した構成に関して説明する。
スリーブ18は、網状の材料で形成されてもよく、また接続部材62の一端部62aが接触するのは、スリーブ18以外の前記フィルタ保持部材であってもよい。
【0053】
また、第1導電プレート41が設けられない場合には、接続部材62の他端部62bは、圧力調整器Rの本体38に直接接触するようにされてもよく、さらに前記接地部を構成する部材のいずれかに接触するようにされてもよい。
【0054】
内燃機関は、前記実施例では車両に使用されるものであったが、鉛直方向を指向するクランク軸を備える船外機等の船舶推進装置や乗物以外の器機に使用されるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である燃料供給装置の概略の縦断面図である。
【図2】図1の燃料供給装置の要部の分解斜視図である。
【図3】図1の縦断面図の要部拡大図である。
【符号の説明】
1…燃料供給装置、2…ブラケット、3…ハウジング、4…燃料フィルタ、5…管継手、6…電気コネクタ、7…コード、8…燃料室、9…フィルタユニット、10…溶着部、11,13…内周壁、12,14…外周壁、15…フィルタエレメント、16,17…プレート、18…スリーブ、19…天井壁、20…底壁、21…流入部、22…管継手、23…燃料管、24…収容室、25…カバー、
30…ケーシング、31,32…第1,第2ケーシング、33…ダイヤフラム、34…弁体、35…球体、36…弁保持体、37…弁座、38…本体、39…バネ室、40…弁バネ、41,42…導電プレート、43…燃料室、44…流入路、45…流出路、46…取付空間、47…周壁、48,49…Oリング、50…外周壁、51…貫通孔、52…クリップ、53…燃料通路、54…戻り通路、55…アース端子、56…アース線、
60…連通路、61…貫通孔、62…接続部材、62a…一端部、62b…他端部、62c…中間部、
T…燃料タンク、P…燃料ポンプ、R…圧力調整器、F…燃料フィルタ、L1…軸線、A1…軸線方向、A2…取付方向、A3…屈曲方向。

Claims (3)

  1. ハウジングおよび該ハウジングにより形成される燃料室に収納されて燃料ポンプから吐出された吐出燃料を濾過するフィルタエレメントを有する燃料フィルタと、前記ハウジングに形成された取付空間に取り付けられて吐出燃料の圧力を調整する圧力調整器と、該圧力調整器に設けられてアース線に接続される接地部とを備える燃料供給装置において、
    前記フィルタエレメントは、該フィルタエレメントに接触する導電性のフィルタ保持部材により前記ハウジングに保持され、前記フィルタ保持部材と前記接地部とを電気的に接続する接続部材が、前記燃料室と前記取付空間とを隔てる隔壁に形成されて該燃料室および該取付空間に開放する貫通孔に挿入され、前記接続部材の一端部は、前記燃料室内で前記フィルタ保持部材に接触すると共に前記隔壁の前記燃料室側の壁面に係合可能な第1抜止部を構成し、前記接続部材の他端部は、前記取付空間内で前記接地部に接触すると共に前記隔壁の前記取付空間側の壁面に係合可能な第2抜止部を構成することを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記接続部材は、前記一端部と前記他端部との間の中間部で、該中間部での弾性力より貫通孔内に自己保持されることを特徴とする請求項1記載の燃料供給装置。
  3. 前記接続部材は弾性部材から形成され、前記他端部が前記接地部に加える弾性力の方向は、前記圧力調整器の取付方向に対してほぼ直交する方向であり、前記他端部は前記取付方向での前記圧力調整器の先端部を構成する前記接地部に接触することを特徴とする請求項1または請求項2記載の燃料供給装置。
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