JP2016194320A - フロントフォーク - Google Patents

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Abstract

【課題】減衰力可変装置及びストロークセンサを単一の減衰可変脚に備え、複数の構成を集約し、短時間にキャリブレーションを実施できるフロントフォークを提供する。
【解決手段】上端側のアウタチューブと、下端側のインナチューブと、前記アウタチューブに取付けられたピストンロッドと、前記ロッドに設けられたピストンと、前記ピストンに設けられ、その内部に封入された作動媒体の流れを制御して減衰力を可変可能な減衰力可変装置とを備える減衰可変脚を有するフロントフォークであって、前記減衰可変脚は、その上端が前記ピストンに取付けられ、前記下端側に延設された導体部材と、その下端が前記インナチューブの下端に取付けられ、前記上端側に延設され、前記導体部材が挿入可能なコイル導体とを備え、前記減衰可変脚は、前記コイル導体のインダクタンス変化に基づき、前記減衰可変脚のストローク量を検知する。
【選択図】図2

Description

本発明の実施の形態は、フロントフォークに関する。
自動二輪車には、車両本体の前部に連結している第1脚と第2脚とを備えるフロントフォークに、前輪が取り付けられ、車両本体の後部に連結している第1脚と第2脚とを備えるリヤサスペンションに、後輪が取り付けられている。自動二輪車が走行すると、地面と接地している前輪及び後輪の上下動に起因する衝撃がフロントフォーク及びリヤサスペンションを介して車体本体に伝達される。自動二輪車の走行時における乗り心地を改善するためには、地面から車両本体に伝達される衝撃を減少させることが求められている。
従来のフロントフォークには、地面からの振動を減衰するための機構を備えたものがある。また、従来のフロントフォークには、自動二輪車の走行時におけるフロントフォークの作動ストロークを検出するためのストローク検出装置を備えたものがある。このように、従来のフロントフォークには、振動を減衰するための構成(減衰力可変装置)を備えたものや、フロントフォークのストローク量を検出するためのストロークセンサを備えたものがある。
特開平6−263078号公報
上述したように、従来のフロントフォークは、フロントフォークにもたらす効果の異なる減衰力可変装置やストロークセンサなどの構成をそれぞれ個別の脚に備える。例えば、従来の自動二輪車は、フロントフォークの第1脚に減衰力可変装置(又はストロークセンサ)を備え、第2脚にストロークセンサ(又は減衰力可変装置若しくは減衰力可変装置を備えない)を備える。
ところで、一般的に、フロントフォークは電子制御であるため、工場出荷時やメンテナンス時の試験工程において、フロントフォークのキャリブレーションを行う。従来のように、効果の異なる減衰力可変装置やストロークセンサの構成を個別の脚に備えるフロントフォークをキャリブレーションする場合、減衰力可変装置の構成を備える脚とストロークセンサの構成を備える脚とに対して、それぞれ異なるキャリブレーションを行う必要がある。そのため、フロントフォークに費やされるキャリブレーションの作業工程数は多く、作業時間は長いという問題がある。
本発明は、異なる効果をもたらす減衰力可変装置及びストロークセンサの構成を単一の減衰可変脚に備えることにより、複数の構成を集約でき、容易かつ短時間にキャリブレーションを行うことができるフロントフォークを提供することを目的とする。
実施形態のフロントフォークは、上端側に設けられたアウタチューブと、下端側に設けられるとともに、前記アウタチューブの内周に挿入されたインナチューブと、その上端が前記アウタチューブの上端に取り付けられ、前記アウタチューブの軸方向に沿って前記下端側に向かって延設されたピストンロッドと、前記ピストンロッドの下端に設けられたピストンと、前記ピストンに設けられると共に、その内部に封入された作動媒体の流れを制御して減衰力を可変可能にする減衰力可変装置とを備える減衰可変脚を有するフロントフォークである。前記減衰可変脚は、その上端が前記ピストンに取り付けられ、前記軸方向に沿って前記下端側に向かって延設された導体部材と、その下端が前記インナチューブの下端に取り付けられ、前記軸方向に沿って前記上端側に向かって延設されるとともに前記導体部材が挿入可能であり、その外周が絶縁部材で覆われたコイル導体とを備える。前記減衰可変脚は、前記コイル導体に生じるインダクタンスの変化に基づいて、前記減衰可変脚のストローク量を検知する。
実施の形態のフロントフォークを備えた自動二輪車の概略構成を示す側面図である。 実施の形態のフロントフォークの第1脚の概略構成を模式的に示す縦断面図である。 実施の形態のフロントフォークの第1脚に備えられた減衰力可変装置を示す縦断面図である。 実施の形態のフロントフォークの第1脚における圧側行程時の作動媒体の流れを模式的に示す縦断面図である。 実施の形態のフロントフォークの第1脚における伸長行程時の作動媒体の流れを模式的に示す縦断面図である。 実施の形態のフロントフォークの第1脚の油圧回路図である。 実施の形態のフロントフォークの第1脚に備えられたストロークセンサ部および検知部の概略構成を模式的に示すブロック図である。 導体部材及びコイル部の相対位置を模式的に説明するための図である。
以下に本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
[自動二輪車の構成]
図1は、実施の形態のフロントフォーク4を備えた自動二輪車1の概略構成を示す側面図である。図2は、実施の形態のフロントフォーク4の第1脚4aの概略構成を模式的に示す縦断面図である。図3は、実施の形態の第1脚4aに備えられた減衰力可変装置200を示す縦断面図である。図4は、フロントフォーク4の第1脚4aにおける圧側行程時のオイルの流れを模式的に示す縦断面図である。図5は、フロントフォーク4の第1脚4aにおける伸長行程時のオイルの流れを模式的に示す縦断面図である。図6は、実施の形態のフロントフォーク4の第1脚4aの油圧回路図である。
図1に示す自動二輪車1は、車両本体の一部を構成する車体フレーム2と、車体フレーム2の前端部に取り付けられたヘッドパイプ3と、ヘッドパイプ3に設けられた一対の第1脚4aと第2脚(図示しない)とを備えるフロントフォーク4と、フロントフォーク4の下端部に車軸5を介して取り付けられた前輪6とを有している。フロントフォーク4の第1脚4aは、前輪6の右側に配置され、フロントフォーク4の第2脚は、前輪6の左側に配置されている。なお、図1では、進行方向に向かって右側に配置された第1脚4aのみを示し、左側に配置された第2脚については示していない。
また、自動二輪車1は、フロントフォーク4の上部に取り付けられたハンドル7と、車体フレーム2の前上部に取り付けられた燃料タンク8と、燃料タンク8の下側に配置されたエンジン9とを有している。さらに、自動二輪車1は、車体フレーム2の後上部に取り付けられたシート11と、車体フレーム2の下部にスイング自在に取り付けられたスイングアーム12と、スイングアーム12の後端部に取り付けられた後輪13と、スイングアーム12と車体フレーム2との間に取り付けられた一対の第1脚14aと第2脚(図示しない)とを備えるリヤサスペンション14とを有している。リヤサスペンション14の第1脚14aは、後輪13の右側に配置され、リヤサスペンション14の第2脚は、後輪13の左側に配置されている。なお、フロントフォークと同様に、図1では、進行方向に向かって右側に配置された第1脚14aのみを示し、左側に配置された第2脚については示していない。さらに、自動二輪車1は、自動二輪車1全体の制御を行う制御装置15を備えている。
車体フレーム2は、例えば燃料タンク8及びエンジン9等の車両本体を構成する機能部材を支持する枠体である。ヘッドパイプ3は、略円筒状の部材である。ヘッドパイプ3の内部には、ハンドル7及びフロントフォーク4と一体として設けられるハンドル回転軸(図示しない)が挿入され、ヘッドパイプ3は、このハンドル回転軸を回転可能に支持する。前輪6は、車体フレーム2の進行方向に向かって前側に配置された車輪である。ハンドル7は、車体フレーム2の進行方向に向かって前側に配置され、自動二輪車1の操舵のために運転者が握る部材である。燃料タンク8は、車体フレーム2の上方に配置され、内部に燃料を収容する容器である。エンジン9は、後輪13を回転させるための駆動力を供給する駆動源である。
シート11は、車体フレーム2の上方に配置され、運転者が乗る鞍型の座席である。スイングアーム12は、進行方向に向かって前側の端部が車体フレーム2に回転可能に支持され、進行方向に向かって後側の端部が後輪13を支持する部材である。スイングアーム12は、後輪13の動きに追従するように進行方向に向かって前側の端部を中心に回転する。後輪13は、車体フレーム2の進行方向に向かって後側に配置された車輪である。リヤサスペンション14は、地面の凹凸等により走行時に後輪13の受ける衝撃を車体フレーム2へ伝達することを抑制する緩衝装置である。制御装置15は、例えば演算処理を行うCPU(図示しない)を備え、ストロークセンサ70から出力される出力信号などを受信しながら自動二輪車1全体の制御を行う。
[フロントフォークの構成]
次に、図2に示す実施の形態のフロントフォーク4の第1脚4aの概略構成について説明する。ここでは、第1脚4aが減衰可変脚であるフロントフォーク4について説明する。なお、フロントフォーク4の第2脚の構成は、減衰可変脚である第1脚4aの構成と同様でも異なってもよい。第2脚の構成が第1脚4aの構成と異なる場合、第2脚は、SFF(セパレートファンクションフロントフォーク)構造における緩衝作用のばね機構や、一般的なダンパー機構などの任意の機構を目的に応じて適宜備えてもよいし、このような機構を備えなくてもよい。
フロントフォーク4の第1脚4aは、自動二輪車1の車体フレーム2と前輪6との間に伸縮自在に配置されて、前輪6を支える。フロントフォーク4は、インナチューブ30が前輪6側に配置され、アウタチューブ31が車体フレーム2側に配置された、所謂倒立型のフロントフォークである。
第1脚4aは、フロントフォーク4の上端側に設けられたアウタチューブ31と、フロントフォーク4の下端側に設けられるとともに、アウタチューブ31の内周面に摺動自在に挿入されるインナチューブ30と、減衰力可変装置200と、ストロークセンサ70用のストロークセンサ部76とを備える。減衰力可変装置200は、第1脚4aの内部に封入されている作動媒体の流れを制御して、減衰力を発生しながら、当該減衰力を可変可能に調整する。ストロークセンサ部76は、インナチューブ30の内部に配置され、第1脚4aの伸縮量を検知する。
また、第1脚4aは、インナチューブ30の内周面に摺動自在に挿入されるピストン45と、アウタチューブ31の軸方向に沿って延設されるピストンロッド34とを備える。ピストンロッド34の下端部は、ピストン45に連結され、ピストンロッド34の上端部は、アウタチューブ31の上端側に装着されたキャップ51に取り付けられる。ピストンロッド34は、キャップ51を介してアウタチューブ31と絶縁されている。
インナチューブ30及びアウタチューブ31は、同軸的に配置された略円筒状の部材である。以下では、これらの円筒の中心線の方向を、「上下方向」と称し、車体フレーム2側(車体側)を「上端側」、前輪6側(車軸側)を「下端側」と称する場合がある。
第1脚4aは、インナチューブ30を有して前輪6の車軸5に取り付けられる車軸側ユニット32と、アウタチューブ31及びピストンロッド34を有して車両本体に取り付けられる車体側ユニット33とを備える。そして、第1脚4aは、車軸側ユニット32と車体側ユニット33とが上下方向に相対的に移動することにより、前輪6の車軸5を支持しながら地面の凹凸を吸収して走行時の自動二輪車1の振動を抑制する。
はじめに、車軸側ユニット32について説明をする。車軸側ユニット32は、ピストンロッド34を摺動自在に挿通する隔壁部材35と、両端が開口し、上端部に隔壁部材35の一部が取り付けられる略円筒状のインナチューブ30と、隔壁部材35とアウタチューブ31との間に設けられるリング36と、インナチューブ30の下端部に取り付けられて、車軸5を支持する車軸ブラケット(車軸保持部)37と、インナチューブ30の下端部と車軸ブラケット37との間に設けられるシール38と、ピストン45の上面よりも下側のインナチューブ30の内側の空間に設けられるストロークセンサ部76とを備える。なお、ストロークセンサ部76の具体的構成については後で詳述する。
隔壁部材35は、インナチューブ30の上端部に設けられた円筒状の部材であると共に外周面39aがアウタチューブ31の内周面を摺動するガイド部39と、ガイド部39の下側でガイド部39と連続して形成され、ガイド部39の外径よりも外径が小さい有底円筒状の部材であると共にインナチューブ30の内部に配置される円筒部40と、円筒部40の底部に設けられると共に油溜室41及び作動油室42の間で作動媒体を給排可能にする給排部43とを備える。作動媒体は、例えばオイル、水、水溶液、気体などが挙げられる。以下では、作動媒体がオイルである態様について説明するが、実施の形態においては、このような形態に限定されない。
ガイド部39は、例えば金属から形成される。ガイド部39の外周面39aには、アウタチューブ31の内周面と隔壁部材35との間をシールするリング36の凸部36aを嵌め込むリング溝39bが周方向の全域に渡って形成されている。また、ガイド部39の下端面39cは、インナチューブ30の上端面30dと突き当たる突当面として機能する。つまり、ガイド部39の下端面39cは、上下方向に直交する面であり、インナチューブ30の上端面30dと全周に渡って接触し、ピストンロッド側油室421の上側の部位を封止する。さらに、ガイド部39は、リング36を介して外周面39aがアウタチューブ31の内周面に突き当てられながら、アウタチューブ31をガイドする。ガイド部39は、インナチューブ30の外周面及びアウタチューブ31の内周面の間隔を一定に保つ。
円筒部40は、例えば金属から形成され、中心線の方向が上下方向となるように形成される。また、円筒部40は、円筒部40の下端部に設けられると共に円筒部40の下端部の開口を塞ぐように径方向の内側に向かうように形成された内向部40aを備えている。さらに、円筒部40の上端部の外周面には、インナチューブ30に形成された雌ねじ30aに締め付けられる雄ねじ40bが形成されている。
給排部43は、油溜室41のオイル収容部411と作動油室42のピストンロッド側油室421とを連通する第3路43a及び第4路43bと、第3路43aに設けられ、オイル収容部411からピストンロッド側油室421へのオイルの流れを許容すると共にピストンロッド側油室421からオイル収容部411へのオイルの流れを阻止するチェック弁43cと、第4路43bに設けられ、オイル収容部411とピストンロッド側油室421との間のオイルの流れを制限する絞り弁43dとを備える。
以上のように構成された隔壁部材35において、内向部40aは、インナチューブ30内の空間を、内向部40aよりも上側の空間と内向部40aよりも下側の空間とに区画する。内向部40aよりも上側の空間は、オイルが溜まる油溜室41の一部を構成し、内向部40aよりも下側の空間は、オイルが溜まる作動油室42となる。油溜室41は、インナチューブ30内で隔壁部材35により区画されて、隔壁部材35よりも上端側に形成される。作動油室42は、インナチューブ30内で隔壁部材35により区画されて、隔壁部材35よりも下端側に形成される。
なお、油溜室41内における下側の空間でありオイルを収容する部分は、オイル収容部411であり、油溜室41内における上側の空間であり空気を収容する部分は、空気収容部412である。また、空気収容部412は、フロントフォーク4に伝達される衝撃力を吸収する空気ばねとして機能する。
インナチューブ30は、例えばアルミニウムや鉄等の導電性の材料から形成される。インナチューブ30の外径は、アウタチューブ31の内径よりも小さい。インナチューブ30内には所定量のオイルが注入される。注入されるオイルは電気絶縁油であり、インナチューブ30とアウタチューブ31との電気的な接続を回避する。
また、インナチューブ30がアウタチューブ31内に進入した状態において、インナチューブ30の外周面とアウタチューブ31の内周面との間には、環状油室(環状空間)44が形成される。環状油室44は、インナチューブ30とアウタチューブ31とガイド部39とガイドブッシュ49とで囲まれている。環状油室44にはオイルが充填される。環状油室44の断面積は、ピストンロッド34の断面積よりも大きい。
インナチューブ30の内周面は、車体側ユニット33のピストン45が滑らかに摺動するように、上下方向に沿って均一な内径で形成されている。ただし、インナチューブ30の上端部の内周面には、雌ねじ30aが形成されている。インナチューブ30の外周面は、基本的には上下方向に沿って均一な外径で形成されている。また、インナチューブ30の下端部の外周面には、雄ねじ30bが形成されている。また、インナチューブ30には、隔壁部材35が取り付けられた状態において、この隔壁部材35よりも下側の位置に、インナチューブ30の内側に区画されるピストンロッド側油室421と環状油室44とを連通する連通孔46が形成されている。
リング36は、例えば樹脂等の絶縁材料から形成された円環状の部材である。また、リング36は、リング36の内周面から径方向の内側に向かうように突出して形成された凸部36aを有する。リング36は、凸部36aがガイド部39のリング溝39bに嵌め込まれることで、ガイド部39に取り付けられる。ガイド部39に取り付けられたリング36は、ガイド部39の外周面39aとアウタチューブ31の内周面とによって挟まれた状態となる。リング36は、絶縁体であり、インナチューブ30とアウタチューブ31との電気的な接続を回避する。
車軸ブラケット37は、絶縁材料であっても導電性の材料であってもよく、好ましくは、耐候性を有する材料から形成される。車軸ブラケット37には、インナチューブ30を挿入する凹部37aと、前輪6の車軸5を取り付け可能な車軸取付孔37bとが形成されている。凹部37aには、インナチューブ30の雄ねじ30bに締め付けられる雌ねじ37cと、シール38を嵌め込むシール溝37dと、インナチューブ30の下端の開口を覆う底部37eとが形成されている。車軸取付孔37bは、車軸ブラケット37の略中央部を貫通する貫通孔として形成されている。車軸ブラケット37は、インナチューブ30の雄ねじ30bが雌ねじ37cに締め付けられることで、インナチューブ30の下端部の開口を塞ぐように取り付けられる。シール38は、樹脂等の絶縁材料から形成された略円環状の部材である。シール38は、シール溝37dに嵌め込まれて取り付けられ、インナチューブ30の外周面と車軸ブラケット37との間を封止し、インナチューブ30内に注入されたオイルの漏れを防止する。
インナチューブ30内の下端とピストン45との間には、懸架スプリング26が介装されている。懸架スプリング26の上端は、例えば、ピストン45の下端に当接している。
次に、車体側ユニット33について説明をする。車体側ユニット33は、両端が開口した略円筒状のアウタチューブ31と、アウタチューブ31の下端部の内周に取り付けられたガイドブッシュ49及びシール50とを備えている。また、車体側ユニット33は、インナチューブ30の内側の空間に形成された作動油室42を上下方向に沿って上端側に配置されるピストンロッド側油室421と下端側に配置されるピストン側油室422とに区画するピストン45と、ピストン45に固定されると共に車体フレーム2側に延設されたピストンロッド34と、アウタチューブ31の上端部に取り付けられてアウタチューブ31の上側の開口部を塞ぐキャップ51と、ピストン45に設けられる減衰力可変装置200とを備えている。
アウタチューブ31は、例えばアルミニウムや鉄等の導電性の材料から形成される略円筒状の部材であるが、アウタチューブ31は、アウタチューブ31の下端部がガイドブッシュ49及びシール50を内側に保持可能な程度に拡径されている。また、アウタチューブ31の上端部の内周面には、雌ねじ31aが形成されている。
ガイドブッシュ49は、アウタチューブ31の内周面とインナチューブ30の外周面との摺動を円滑にするための部材であり、例えば樹脂等の絶縁材料からなる円筒状に形成された軸受である。ガイドブッシュ49は、アウタチューブ31に取り付けられた状態で、ガイドブッシュ49の内周面がアウタチューブ31の内周面よりも内側に突出するように、ガイドブッシュ49の内径がアウタチューブ31の内径よりも小さく設定されている。
シール50は、例えばゴム等の絶縁材料から形成される部材である。シール50は、アウタチューブ31とインナチューブ30との摺動に伴ってガイドブッシュ49から漏れるオイルの外部への流出を防止する。
ガイドブッシュ49及びシール50は、上述のように絶縁材料から形成され、インナチューブ30とアウタチューブ31との電気的な接続を回避する。また、ガイドブッシュ49は、インナチューブ30の外周面及びアウタチューブ31の内周面の間隔を一定に保つ。
ピストン45は、オイルを流通させる複数の路を有する円筒状の部材である。ピストン45の外周面には、ピストン45の外周面とインナチューブ30の内周面との間をシールするリング52を嵌め込むリング溝45hが形成されている。リング溝45hに嵌め込まれたリング52は、ピストン45の外周面とインナチューブ30の内周面との間において、リング52よりも上側に位置してピストンロッド34が存在するピストンロッド側油室421と、リング52よりも下側に位置するピストン側油室422とのオイルの流れを封止する。
また、ピストン45に備えられる減衰力可変装置200は、減衰力を調整する機能を有している。減衰力可変装置200は、ピストンロッド側油室421とピストン側油室422とを連通するメイン流路121,122、メインバルブ96、パイロット流路120を備える。また、減衰力可変装置200は、メイン流路121に設けられ、ピストン側油室422からピストンロッド側油室421へのオイルの流れを許容すると共にピストンロッド側油室421からピストン側油室422へのオイルの流れを阻止する圧側入口チェック弁45bと圧側出口チェック弁45dとを備える。さらに、減衰力可変装置200は、メイン流路122に設けられ、ピストンロッド側油室421からピストン側油室422へのオイルの流れを許容すると共にピストン側油室422からピストンロッド側油室421へのオイルの流れを阻止する伸側入口チェック弁45cと伸側出口チェック弁45aとを備える。
また、減衰力可変装置200は、減衰力を調整するために用いられるアクチュエータを備える。アクチュエータとしては、例えばソレノイド90が用いられる。なお、ピストンロッド34及びキャップ51の内部には、ソレノイド90に電気を供給するための配線29が第1脚4aの上側から挿通されている。そして、ソレノイド90には、ソレノイド90に電気を供給するための配線29を介して、第1脚4aの上側から電気が供給される。なお、減衰力可変装置200の具体的構成については後で詳述する。
配線29は、ピストン45に設けられたソレノイド90と電気的に接続される。配線29は、ピストンロッド34及びキャップ51の内部を貫通し、アウタチューブ31の外部に延設される。
ピストンロッド34は、円筒状の部材である。ピストンロッド34の下端部は、ピストン45の上面に連結される。また、ピストンロッド34は、上下方向に延設され、ピストンロッド34の上端部の外周面には雄ねじ34aが形成されている。
キャップ51は、例えば樹脂等の絶縁材料から形成される円盤状の部材である。キャップ51の外周面には、アウタチューブ31の内周面に形成された雌ねじ31aに締め付けられる雄ねじ51aが形成されている。そして、キャップ51は、雄ねじ51aにアウタチューブ31の雌ねじ31aを締め付けることで、アウタチューブ31内を密封する。また、キャップ51は、ピストンロッド34を挿入する凹部51cを有している。凹部51cの内周面には、ピストンロッド34に形成された雄ねじ34aを締め付ける雌ねじ51bが形成されている。そして、キャップ51は、雌ねじ51bにピストンロッド34の雄ねじ34aを締め付けることで、ピストンロッド34を保持する。キャップ51は絶縁材料から形成されているため、ピストンロッド34及びピストン45を介したインナチューブ30とアウタチューブ31との電気的な接続を回避する。
[減衰力可変装置の構成]
次に、第1脚4aが具備する減衰力可変装置200について説明する。図3では、図2のピストン45に備えられた減衰力可変装置200を詳細に示す。
ピストン45は、上部ピストン451と下部ピストン452に2分割されている。そして、減衰力可変装置200においては、下端側からバルブストッパ91、伸側出口チェック弁45a、下部ピストン452、圧側入口チェック弁45b、伸側入口チェック弁45c、上部ピストン451、圧側出口チェック弁45d、バルブストッパ92、弁座部材93及びソレノイド90を上下方向(軸方向)に順次組み付けて構成されている。
弁座部材93の軸中心部からは、ロッド部93aが下端側に向かって一体に突設されている。このロッド部93aは、バルブストッパ92、圧側出口チェック弁45d、上部ピストン451、伸側入口チェック弁45c、圧側入口チェック弁45b、下部ピストン452、伸側出口チェック弁45a及びバルブストッパ91の径方向の中心部を貫通しており、その下端部にナット94が螺着されている。
下部ピストン452の凹部452aには、弁座部材93のロッド部93aの外周に嵌着されたメインバルブ部材95が収容されている。このメインバルブ部材95の外周には、略円筒状のメインバルブ96が上下摺動可能に嵌合保持されている。そして、凹部452aのメインバルブ96の背面側(図3の下側)には、メインバルブ部材95によって区画された環状のパイロット室(背圧室)97が形成されている。このパイロット室97には、メインバルブ96を上部ピストン451の下面(着座面)に着座する上方向(閉弁側)に付勢する板ばね98が収容されている。
下部ピストン452の凹部452aには、メインバルブ96の外周との間に流路99が形成されている。この流路99は、メインバルブ96に形成された孔96aを介してパイロット室97に連通している。
上部ピストン451の下部内周は、空間100が形成されている。上部ピストン451には、軸方向に貫通する孔451aと斜めの孔451bが形成されている。ここで、孔451aは、インナチューブ30内のピストンロッド側油室421に常時開口しており、伸側入口チェック弁45cによって選択的に開閉される。また、孔451bは、空間100に常時開口しており、圧側出口チェック弁45dによって選択的に開閉される。
下部ピストン452の下部内周には、空間101が形成されている。また、下部ピストン452には、軸方向に貫通する孔452bと斜めの孔452cが形成されている。ここで、孔452bは、インナチューブ30内に形成されたピストン側油室422に常時開口しており、圧側入口チェック弁45bによって選択的に開閉される。また、孔452cは、空間101に常時開口しており、伸側出口チェック弁45aによって選択的に開閉される。
弁座部材93の軸中心上部には、上端側が開口する凹部93bが形成されている。この凹部93bからは、ロッド部93aの軸中心を下端側に向かう孔93cが形成されている。そして、この孔93cの下端部からは径方向外方に向かう孔93dが直角に形成されている。この孔93dは、メインバルブ部材95に径方向に形成された孔(図示しない)を介してパイロット室97に連通している。
メインバルブ部材95には、軸方向に貫通する複数の孔95aが形成されている。これらの孔95aは、その一端(上端)が上部ピストン451の空間100を介して上部ピストン451の孔451bに連通し、他端(下端)が下部ピストン452の空間101を介して下部ピストン452の孔452cに連通している。
上部ピストン451と下部ピストン452との間には、上部ピストン451および下部ピストン452の外周に嵌着された円環状のディスタンスカラー102によって軸方向の隙間103が形成されている。そして、隙間103に、伸側入口チェック弁45cと圧側入口チェック弁45bが設けられている。圧側入口チェック弁45bと伸側入口チェック弁45cは、これらの間に介装された板ばね47によって上部ピストン451の孔451aと下部ピストン452の孔452bとをそれぞれ閉じる方向に付勢されている。
ここで、ソレノイド90の構成について説明する。ソレノイド90は、その下端開口部内周が弁座部材93の外周に螺着された円筒状のケース104の内部に、有底筒状のコア105及びコア106、環状のコイル107、コア105及びコア106の内部に収容されたプランジャ108、プランジャ108の軸中心部を貫通する中空状の作動ロッド109等を収容して構成されている。作動ロッド109は、その軸方向両端部が円筒状のガイドブッシュ110及びガイドブッシュ111によって軸方向に移動可能に支持されている。そして、弁座部材93の凹部93b内に臨む作動ロッド109の下端外周には、パイロット弁112が結着されている。
パイロット弁112は、弁座部材93の凹部93bの内周に軸方向に移動可能に嵌合しており、弁座部材93の軸中心部に形成された孔93cの上端に形成されたテーパ状の弁座93eに選択的に着座することによって孔93cを開閉する。ここで、弁座部材93の凹部93bには、パイロット弁112によって区画される空間113が形成されている。そして、空間113には、パイロット弁112を開弁方向(図3の上方向)に付勢するばね114が収容されている。ここで、弁座部材93に形成された空間113は、弁座部材93の孔93c及び孔93dとメインバルブ部材95に形成された孔(図示しない)を介してパイロット室97に連通している。また、パイロット弁112には、孔112aが貫設されている。孔112aは、空間113に常時開口している。
ソレノイド90のコア105の端面には、弁座部材93との間に凹状の空間115が形成されている。空間115には、パイロット弁112の孔112aを選択的に開閉するフェイル弁116が設けられている。フェイル弁116は、作動ロッド109の外周に上下摺動可能に保持されており、空間115内に収容されたばね117によって閉弁方向(図3の下端側)に付勢されている。なお、ばね117のばね定数は、パイロット弁112を開弁方向に付勢するばね114のばね定数よりも小さく設定されている。
弁座部材93には、軸方向に貫通する孔93fが形成されている。空間115は、孔93fと、バルブストッパ92と弁座部材93との間に形成された円筒状の流路118と、上部ピストン451と弁座部材93のロッド部93aとの間に形成された円筒状の流路119とを介して、上部ピストン451の空間100に連通している。
以上のように構成された減衰力可変装置200においては、下部ピストン452の孔452bと、隙間103と、上部ピストン451の空間100と、上部ピストン451の孔451bとは、圧側行程時のメイン流路121を構成している。このメイン流路121には、メインバルブ96と、圧側入口チェック弁45bと、圧側出口チェック弁45dとが設けられている。また、上部ピストン451の孔451aと、隙間103と、メインバルブ部材95の孔95aと、下部ピストン452の孔452cとは、伸長行程時のメイン流路122を構成している。このメイン流路122には、メインバルブ96と、伸側入口チェック弁45cと、伸側出口チェック弁45aとが設けられている。
そして、上部ピストン451と下部ピストン452との間の隙間103、メインバルブ96の外周側に形成された流路99、メインバルブ96の孔96a、パイロット室97、メインバルブ部材95に形成された孔(図示しない)、弁座部材93に形成された孔93c及び孔93d、パイロット弁112と弁座部材93とによって形成された空間113、パイロット弁112に形成された孔112a、ソレノイド90のコア105に形成された空間115、弁座部材93に形成された孔93f、バルブストッパ92と弁座部材93との間に形成された流路118、流路118に連なる流路119、上部ピストン451の空間100は、圧側行程時及び伸長行程時のパイロット流路120を構成している。このパイロット流路120には、パイロット弁112とフェイル弁116が設けられている。ここで、流路99及びメインバルブ96の孔96aは、メイン流路121,122を流れるオイルの一部をパイロット室97へ導くバイパス流路としても機能する。
以上のように構成されたフロントフォーク4の圧側行程時及び伸長行程時の動作を図4、図5を参照して説明する。
(圧側行程)
まず、図4を参照しながら、フロントフォーク4の圧側行程時における減衰力可変装置200の挙動について説明する。
フロントフォーク4の圧縮時においては、車軸側ユニット32が車体側ユニット33に対して上側へ移動すると、インナチューブ30内におけるピストン45の位置が相対的に下側へ移動し、ピストン側油室422内の圧力は高まる。そして、ピストン側油室422内のオイルは、圧側行程時のメイン流路121を通ってピストンロッド側油室421へと流れ込む。具体的には、図4に実線矢印にて示すように、オイルは、ピストン側油室422から下部ピストン452の孔452bを通過して圧側入口チェック弁45bを板ばね47の付勢力に抗して押し開いて隙間103へと流れ、その圧力でメインバルブ96を板ばね47とパイロット室97の背圧による閉弁方向の力に抗して押し開いて隙間103から空間100を介して上部ピストン451の孔451bを通り、圧側出口チェック弁45dを押し開いてピストンロッド側油室421へと流れ込む。このとき、オイルがメインバルブ96を通過する際の流動抵抗によって、第1脚4aには圧側工程時における減衰力が発生する。
一方、ピストン側油室422から下部ピストン452の孔452bを通って隙間103へと流れ込んだオイルの一部は、パイロット流路120を通ってメイン流路121を流れるオイルに合流する。具体的には、図4に破線矢印にて示すように、ピストン側油室422から下部ピストン452の孔452bを通って隙間103へと流れ込んだオイルの一部は、メインバルブ96の外周側の流路99からメインバルブ96の孔96aを通過してパイロット室97へと流れ込み、パイロット室97からメインバルブ部材95の孔(図示しない)、弁座部材93の孔93d、孔93c、パイロット弁112と弁座93eとの隙間を通って弁座部材93の空間113へと流れ込む。そして、弁座部材93の空間113へと流れ込んだオイルは、パイロット弁112の孔112aを通ってフェイル弁116をばね117の付勢力に抗して押し開いてコア105の空間115へと流れ込み、空間115から弁座部材93の孔93f、流路118、流路119を通って上部ピストン451の空間100へと流れ込み、メイン流路121を流れるオイルに空間100において合流する。
ここで、ソレノイド90を駆動して作動ロッド109とこれに結着されたパイロット弁112を軸方向に移動させてパイロット弁112の開度を変化させることによって、パイロット弁112を通過するオイルの流動抵抗を調整してパイロット室97の背圧を調整することができる。そして、この背圧によるメインバルブ96を閉弁方向に押圧する力を制御してメインバルブ96の開度を調整することができる。このようにメインバルブ96の開度を調整することによって、メインバルブ96を通過するオイルの流動抵抗によって発生する減衰力を調整することができる。具体的には、パイロット弁112の開度を絞れば、パイロット室97の背圧が高くなり、メインバルブ96の開度が絞られて減衰力が高められる。一方、パイロット弁112の開度を大きく調整すれば、メインバルブ96の開度も大きくなって減衰力が小さく調整される。
このように、例えば、ソレノイド90と、ソレノイド90に結着されかつパイロット流路120上に設けられたパイロット弁112とを備え、ソレノイド90によってパイロット弁112を軸方向に移動させてパイロット弁112の開度を変化させることによって、パイロット弁112を通過するオイルの流動抵抗を調整してパイロット室97の背圧及びパイロット流路120の内圧を調整することができる。すなわち、このソレノイド90及びパイロット弁112は、パイロット室97及びパイロット流路120の内圧を制御する制御機構として機能する。
ここで、圧側行程においては、インナチューブ30に進入するピストンロッド34の進入体積分の量のオイルがインナチューブ30内のピストンロッド側油室421から連通孔46を介して環状油室44に移送される。このとき、環状油室44の容積増加分ΔV(補給量)がピストンロッド34の容積増加分ΔVよりも大きいため、環状油室44へのオイルの補給量のうち、「ΔV‐ΔV」の不足分がオイル収容部411からピストンロッド側油室421へ補給される。なお、この不足分のオイルの補給は、円筒部40の底部に形成された、オイル収容部411とピストンロッド側油室421との間のオイルの給排を可能にする給排部43を介して行われる。
(伸側行程)
次に、図5を参照しながら、フロントフォーク4の伸側行程時における減衰力可変装置200の挙動について説明する。
フロントフォーク4の伸張時においては、車軸側ユニット32が車体側ユニット33に対して下側へ移動すると、インナチューブ30内におけるピストン45の位置が相対的に上側へ移動し、ピストン側油室422内の圧力は負圧となる。そして、ピストンロッド側油室421内のオイルは、伸側行程時のメイン流路122を通ってピストン側油室422へと流れ込む。具体的には、図5に実線矢印にて示すように、オイルは、ピストンロッド側油室421から上部ピストン451の孔451aを通過して伸側入口チェック弁45cを板ばね47の付勢力に抗して押し開いて隙間103へと流れ、その圧力でメインバルブ96を板ばね47とパイロット室97の背圧による閉弁方向の力に抗して押し開いて隙間103からメインバルブ部材95の孔95aと下部ピストン452の孔452cを通り、伸側出口チェック弁45aを押し開いてピストン側油室422へと流れ込む。このとき、オイルがメインバルブ96を通過する際の流動抵抗によって、第1脚4aには伸側行程時における減衰力が発生する。
一方、ピストンロッド側油室421から上部ピストン451の孔451aを通って隙間103へと流れ込んだオイルの一部は、圧側工程時と同様に、パイロット流路120を通ってメイン流路122を流れるオイルに合流する。ここで、パイロット流路120におけるオイルの流れを図5に破線矢印にて示す。
ここで、伸側行程においては、インナチューブ30から退出するピストンロッド34の退出容積分のオイルが環状油室44から連通孔46を介してピストンロッド側油室421へ移送される。このとき、環状油室44の容積減少分ΔV(排出量)がピストンロッド34の容積減少分ΔVよりも大きいため、環状油室44からのオイルの排出量のうち、「ΔV‐ΔV」の余剰分がピストンロッド側油室421からオイル収容部411へ排出される。なお、この余剰分のオイルの排出は、円筒部40の底部に形成された、オイル収容部411とピストンロッド側油室421との間のオイルの給排を可能にする給排部43を介して行われる。
ここで、実施の形態のフロントフォーク4の第1脚4aの油圧回路について説明する。図6に示す油圧回路は、圧側入口チェック弁45b、圧側出口チェック弁45d、伸側入口チェック弁45c、伸側出口チェック弁45a、メインバルブ96、パイロット流路120、環状油室44、ピストンロッド側油室421、ピストン側油室422、及び油溜室41を備える。また、図6に示すように、ピストンロッド34の上端には、例えば、車体側取付部材61が備えられる。一方、インナチューブ30の下端には、例えば、車軸側取付部材62が備えられる。すなわち、車体側取付部材61が備えられるピストンロッド34の上端は、車体側となり、車軸側取付部材62が備えられるインナチューブ30の下端は、車軸側となる。
また、図6に示す油圧回路では、油溜室41は、ピストンロッド側油室421に直接連通するように設けられる。この油溜室41は、所定量のオイルを油溜室41に給排するため、例えば、図示しないオリフィス、チェック弁等を備えて、オイルの導入量を調整している。
このような油圧回路を備える第1脚4aにおいて、圧側行程では、オイルの流れは、図6に示す油圧回路において実線矢印で示される。インナチューブ30がアウタチューブ31に対して相対的に上動する圧側行程においては、ピストン側油室422内のオイルがピストン45によって圧縮されてその圧力が高くなる。すると、上述したように、このピストン側油室422内のオイルは、圧側行程時のメイン流路121を通ってピストンロッド側油室421へと流れ込む。このとき、オイルがメインバルブ96を通過する際の流動抵抗によって、第1脚4aには圧側工程時における減衰力が発生する。
フロントフォーク4の伸側行程では、オイルの流れは、図6に示す油圧回路において破線矢印で示される。インナチューブ30がアウタチューブ31に対して相対的に下動する伸側行程においては、ピストンロッド側油室421内のオイルがピストン45によって圧縮されてその圧力が高くなる。すると、上述したように、このピストンロッド側油室421内のオイルは、伸側行程時のメイン流路122を通ってピストン側油室422へと流れ込む。このとき、オイルがメインバルブ96を通過する際の流動抵抗によって、第1脚4aには伸側工程時における減衰力が発生する。
以上のように、減衰力可変装置200を備えたフロントフォーク4は、伸縮しながら、第1脚4aを取り付けた自動二輪車1の走行時における衝撃力を吸収する。なお、環状油室44は、第1脚4aの伸縮状態に関わらず、オイルを充填した状態を維持する。
[ストロークセンサの構成]
図7は、実施の形態のフロントフォーク4の第1脚4aに備えられたストロークセンサ部76および検知部80の概略構成を模式的に示すブロック図である。図8は導体部材71、及びコイル導体72を備えるコイル部74の相対位置を模式的に説明するための図である。なお、図8においては、明瞭化のため、導体部材71、コイル導体72、絶縁部材73、及びコイル部74以外の部材を省略すると共に、一部形状を簡略化している。
図7に示す、第1脚4aに具備されるストロークセンサ部76について説明する。第1脚4aに用いられるストロークセンサの一例であるストロークセンサ70は、コイル導体72に生じるインダクタンスの変化に基づいて第1脚4aのストローク量を検知する検知部80を備える。なお、ここでは検知部80の構成を制御装置15に備えた一例を示しているが、検知部80の構成はこれに限定されるものではなく、制御装置15に備えられなくてもよい。
ストロークセンサ部76は、インナチューブ30の内側の空間に設けられ、ピストン45に取り付けられる導体部材71と、内部にコイル導体72を有する円筒状のコイル部74とを備える。コイル部74は、コイル導体72と、コイル導体72を内部に備えた円筒状の絶縁部材73とを有する。コイル導体72は、絶縁部材73の内部を軸方向に亘って設けられている。コイル導体72は、例えば、絶縁部材で被覆されていてもよい。また、絶縁部材73の内部には、コイル部74に電気を供給するための配線75aが第1脚4aの下端近傍から挿通されている。そして、コイル部74は、コイル部74に電気を供給するための配線75aを介して、第1脚4aの下端近傍から電気を供給される。
配線75aは、絶縁部材73内に設けられるコイル導体72と電気的に接続される。例えば、配線75aは、コイル導体72の下端に接続され、インナチューブ30の外部に延設される。配線75aは、はんだや溶接等周知の方法により、コイル導体72と接合される。
導体部材71は、中心線の方向が軸方向となるように、ピストン45に取り付けられる。導体部材71の上端はピストン45の下部に取り付けられ、導体部材71は軸方向に沿って下端側に延設される。導体部材71の材料は、電気を流し、かつ、強磁性体でなければよい。好ましくは、導体部材71の材料は、電気を流し、かつ、非磁性体若しくは磁性の小さい材料である。例えば、導体部材71の材料は、アルミニウム、真鍮、銅などが挙げられる。なお、導体部材71の材料が鉄などの強磁性体である場合や、導体部材71に軸方向のスリットが設けられる場合には、コイル導体72のインダクタンスの変化量と挿入長Lの変化量との間には相関関係がないため、ストロークセンサには適さない。図2、7、8に示す導体部材71は円筒状であるが、後述するように、導体部材71がコイル部74に挿入して、コイル部74に挿入される導体部材71の挿入長Lの変化量ΔLが検知できれば、導体部材71の形状は特には限定されず、例えば導体部材71が中実の棒状であってもよい。以下では、導体部材71の形状が円筒状である態様について説明するが、実施の形態においては、このような形態に限定されない。
ピストン45の下部は、導体部材71の上端を挿入する凹部45iを有している。凹部45iの内周には、例えば導体部材71の上端に形成された雄ねじ(図示しない)に締め付けられる雌ねじが形成されている。そして、ピストン45は、この雌ねじに導体部材71の雄ねじを締め付けることで、導体部材71を保持する。
コイル導体72は、絶縁部材73の内部に設けられる。コイル導体72は、螺旋状に巻かれた導線からなる。コイル導体72の内径は、導体部材71の外径よりも大きい。
ここで、例えば、第1脚4aの最伸長時において、導体部材71の下端側の少なくとも一部が、コイル部74内に設けられたコイル導体72に挿入されている。すなわち、導体部材71の一部は、常にコイル導体72と重なっている。これにより、第1脚4aの最伸長時のストロークもストロークセンサ部76で測定することができる。しかしながら、これに限定されることなく、第1脚4aの最伸長時のストロークまで測定する必要がなく、第1脚4aのある一定のストローク量のみを測定することを目的とする場合には、導体部材71とコイル導体72とが重ならない部分があってもよい。
また、第1脚4aの最圧縮時において、導体部材71の下端側の少なくとも一部が、コイル部74内に設けられたコイル導体72と重なっている。これにより、第1脚4aの最圧縮時のストロークもストロークセンサ部76で測定することができる。しかしながら、これに限定されることなく、第1脚4aの最圧縮時のストロークまで測定する必要がなく、第1脚4aのある一定のストローク量のみを測定することを目的とする場合には、導体部材71とコイル導体72とが重ならない部分があってもよい。
絶縁部材73は、コイル導体72を内部に備える。好ましくは、コイル導体72の中心線とコイル部74の中心線とが同じになるように、絶縁部材73はコイル導体72を内部に備える。絶縁部材73は、絶縁材料からなり、好ましくは、耐候性、耐油性を有する絶縁材料からなる。また、絶縁部材73の熱膨張係数と導体部材71の熱膨張係数との差は小さいことが好ましく、絶縁部材73の熱膨張係数と導体部材71の熱膨張係数との差がないことがより好ましい。絶縁部材73の材料は、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)や液晶ポリマー樹脂(LCP)などが挙げられる。
コイル導体72及び絶縁部材73を有する円筒状のコイル部74は、コイル部74の内周と導体部材71の外周とが軸方向に沿って互いに向き合うように設置される。コイル部74の内径は、導体部材71の外径よりも大きい。
コイル部74は、コイル部74の下端の外周から径方向の外側に向かって突出して形成された凸部74aを有する。また、インナチューブ30の下端部には、インナチューブ30を支持する支持部材28が設けられている。支持部材28には、コイル部74の下端部を挿入する凹部28aが形成されている。凹部28aの内周には、コイル部74の凸部74aを嵌め込むリング溝28bが周方向の全域に渡って形成されている。コイル部74は、凸部74aを支持部材28のリング溝28bに嵌め込むことで、インナチューブ30の下端に取り付けられる。なお、コイル部74の絶縁部材73は、支持部材28と一体的に構成されてもよい。
コイル部74の下端は、支持部材28を介して、インナチューブ30の下端側に装着される車軸ブラケット37に取り付けられ、コイル部74は、軸方向に沿って上端側に延設される。好ましくは、コイル部74の中心線と導体部材71の中心線とが同じになるように、コイル部74の下端部は、支持部材28を介して、車軸ブラケット37に取り付けられる。そして、第1脚4aの伸縮、つまりアウタチューブ31に対するインナチューブ30の軸方向の移動に伴って、コイル部74がインナチューブ30と共に移動し、コイル部74は導体部材71の一部を内挿する。
検知部80(制御装置15)は、コイル導体72に生じるインダクタンスの変化に基づいて、フロントフォーク4のストローク量を検知することができる。検知部80は、配線75bを介してコイル導体72と接続している。検知部80は、第1脚4aのストローク位置やストローク速度を算出するための演算処理を行うCPU、CPUで実行されるプログラムや各種データ等を記録するROM、CPUの作業用メモリ等として用いられるRAM、EEPROM(Electrically Erasable & Programmable Read Only Memory)などを備えている。なお、EEPROMは、不揮発性メモリの一種で、例えば、検知部80の電源を切っても保持しておくべきデータ等を格納するために使用される。
検知部80は、例えば、発振回路801と、タイマー部802と、演算部803とを備える。
発振回路801は、第1脚4aの下端側から配線75bを介して、コイル部74内に備えられているコイル導体72と電気的に接続されている。コイル導体72のインダクタンスの変化量は、第1脚4aの下側から配線75bを介して発振回路801に伝送される。そして、発振回路801は、コイル導体72のインダクタンス(インダクタンスに関する情報)を検知し、コイル導体72のインダクタンスの変化に応じた周期(周波数)で発振を行う。このコイル導体72のインダクタンスの変化によって生じる発振周波数の変化を信号として捉えるLC発振式とすることにより、ストローク量を読み取る際の精度と分解能を高くすることができる。
タイマー部802は、発信回路801が発振する波形(周波数)を計測し、フロントフォーク4の伸縮に伴うストローク量に応じた周波数の値(センサ値)を出力する。
演算部803は、タイマー部802から出力された周波数の値(センサ値)と記録部(図示しない)に記録されているテーブルとを基に所定の演算を行い、第1脚4aのストローク位置及びストローク速度を算出する。ここで、記録部は、コイル導体72のインダクタンスの変化量に伴うセンサ値と第1脚4aのストローク位置との関係を予め定めたテーブル(図示しない)を記録している。
なお、ここでは、発振回路801、タイマー部802、及び演算部803を検知部80に備えた一例を示したが、これらの少なくとも一つを、ストロークセンサ部76、すなわち第1脚4aに備えてもよい。特に発振回路801、タイマー部802及び演算部803の全てを絶縁部材73の内部に設けた場合には、第1脚4aをよりコンパクトに設計することができる。
配線75bは、絶縁部材73内に設けられるコイル導体72と電気的に接続される。例えば、配線75bは、コイル導体72の下端近傍に接続される。配線75bは、例えば、はんだや溶接等周知の方法により、コイル導体72と接合される。
次に、上述のように構成された減衰力可変装置200の下端側に直列的に配置しているストロークセンサ部76を備えるストロークセンサ70の動作について、図7及び図8を参照して説明する。
第1脚4aのストローク量が変化すると、インナチューブ30及びアウタチューブ31が軸方向に相対的に移動し、コイル部74に挿入される導体部材71の挿入長Lが変化する。
ここで、例えば、インナチューブ30の下端に取り付けられているコイル導体72に電気が流れると、第1脚4aの同軸上にコイル導体72の内周を貫通する磁束が発生する。この磁束により、導体部材71に渦電流が発生する。
コイル導体72に生じる磁束が増加する場合には、導体部材71に生じる渦電流により、コイル導体72に生じる磁束と逆方向の磁束が導体部材71に生じて、コイル導体72により生じる磁束を減少させることになる。一方、コイル導体72に生じる磁束が減少する場合には、導体部材71に生じる渦電流により、コイル導体72に生じる磁束と同方向の磁束が導体部材71に生じて、コイル導体72により生じる磁束を増加させることになる。
例えば、圧側行程において、第1脚4aが圧縮されて、コイル導体72に挿入される導体部材71の挿入長Lが長くなると、コイル導体72自体の磁束を減らすように、コイル導体72自体のインダクタンスが減少する。一方、伸側行程において、第1脚4aが伸長されて、コイル導体72に挿入される導体部材71の挿入長Lが短くなると、コイル導体72自体の磁束を増やすように、コイル導体72自体のインダクタンスが増加する。
このように、挿入長Lの変位によるコイル導体72の周辺の磁気的変化に起因して、コイル導体72のインダクタンスが変化する。自動二輪車の走行時において、第1脚4aが伸縮した場合に、導体部材71がインナチューブ30とともに軸方向に移動することで、第1脚4aのストロークの変化量が、挿入長Lの変化量となって表れる。そのため、挿入長Lの長さの変化量をコイル導体72のインダクタンスの変化量として検出することができる。
そして、検知部80では、上記したインダクタンスの変化による発振周波数の変化を検知する。これにより、コイル導体72のインダクタンスの変化による発振周波数に対応する第1脚4aのストローク長が計算されたテーブルを検知部80に予め記憶しておくことで、第1脚4aのストローク量として検出することができる。
なお、フロントフォークのストローク量とは、車体側ユニット33に対する車軸側ユニット32の相対位置が軸方向に沿って所定の基準位置から変化した量をいう。また、コイル部74に挿入される導体部材71の挿入長Lとは、導体部材71の外周とコイル部74の内周とが軸方向に沿って互いに向き合う領域の長さをいう。図8における挿入長Lは、コイル部74の上端74bと導体部材71の下端71bとの軸方向の距離である。
なお、コイル導体72のインダクタンスの変化量と挿入長Lの変化量とは概ね線形性の関係がある。
また、第1脚4aの最伸長時において、導体部材71の下端側の少なくとも一部がコイル部74の内部に設けられたコイル導体72に挿入されているため、第1脚4aが基準長さのときにおいても、導体部材71の下端側の少なくとも一部が、コイル導体72内に挿入されている。すなわち、第1脚4aが基準長さのときにおいても、所定のコイル導体72のインダクタンスは得られる。
具体的な検知部80の動作として、図7に示すように、挿入長Lの変化量に伴って、コイル導体72のインダクタンスに係る信号は、配線75bを介して発信回路801に出力される。
発振回路801は、配線75bからの信号に基づいて、コイル導体72のインダクタンスの変化に応じた周期で発振を行う。続いて、タイマー部802は、発振回路801の発振周期を測定することにより、第1脚4aのストローク位置に応じたセンサ値を出力する。
続いて、演算部803は、タイマー部802から出力されたセンサ値及び記録部に記録されているテーブルを基に、第1脚4aのストローク位置を算出する。さらに、演算部803は、ストローク位置の微分を行い、ストローク速度を算出する。
自動二輪車1の走行時にフロントフォーク4が伸縮した場合、インナチューブ30の下端の内部に取り付けられたコイル部74内のコイル導体72がインナチューブ30と共に軸方向に移動することで、軸方向におけるコイル部74の上端74bと導体部材71の下端71bとの間の、コイル部74内のコイル導体72の内周と導体部材71の外周との向き合う部分の長さが変化する。コイル導体72及び導体部材71の向き合う部分の軸方向の長さが変化すると、コイル導体72のインダクタンスは変化する。そして、時間とともに変化するコイル導体72のインダクタンスの値に応じたセンサ値と、予め記録している基準長さの状態の第1脚4aにおけるコイル導体72のインダクタンスの値に応じたセンサ値とを比較する。そして、第1脚4aの基準長さに対する第1脚4aの伸縮量である第1脚4aのストローク量およびストローク位置を検知することができる。
そして、ストロークセンサ部76を備えるストロークセンサ70は、コイル部74の絶縁部材73内に設けられたコイル導体72のインダクタンスの変化を検知し、インダクタンスの変化量に基づき、コイル部74に挿入される導体部材71の挿入長Lの変化量ΔLを検知することができる。変化量ΔLは、第1脚4aのストローク量に相当する。
また、ストロークセンサ部76は、コイル導体72のインダクタンスの変化量に基づいて、円筒状のコイル部74の上端の開口からコイル部74内に入り込んだ導体部材71の外周とコイル部74の内周との重複する部分の軸方向の長さの変化量を検知することが可能なストロークセンサ用のセンサ素子として機能する。
以上のように、実施の形態のフロントフォークは、フロントフォークに異なる効果をもたらす減衰力可変装置及びストロークセンサ用のストロークセンサ部の構成を有する第1脚を備える。このように、減衰力可変装置及びストロークセンサを単一の減衰可変脚である第1脚の内部に設けることによって、2つの異なる機能を単一の減衰可変脚に集約することができるため、単一の脚に対する減衰力可変装置及びストロークセンサのキャリブレーションを同時に行うことができる。そのため、減衰力可変装置やストロークセンサなどの構成をそれぞれ個別の脚に備える従来のフロントフォークに比べて、キャリブレーションに要する作業工程が容易になり、作業時間が短縮できるため、コストパフォーマンスが向上する。さらに、単一の減衰可変脚を同時にキャリブレーションする実施の形態のフロントフォークは、個別にキャリブレーションを施したそれぞれの脚を組み合わせる従来のフロントフォークに比べて、容易に管理することができるため、フロントフォークの製造コストを削減することができる。
また、減衰可変脚のみが減衰力可変装置及びストロークセンサの構成を備える場合、フロントフォークの第2脚には減衰力可変装置やストロークセンサの構成を設けなくてもよい。つまり、第2脚の内部には、減衰力可変装置やストロークセンサの構成の占める体積に相当するスペースを確保することができる。そして、このスペースには、フロントフォークに有用な他の構成、例えば車高調整機構の構成の設置等、他の用途への利用が可能となり、フロントフォークの設計の自由度は上がる。
また、実施の形態のフロントフォークにおいて、減衰力可変装置は、配線を介してフロントフォークの上端側から外部電源に接続し、ストロークセンサ部は、配線を介してフロントフォークの下端側から外部電源に接続している。減衰力可変装置用の配線およびストロークセンサ用の配線は、それぞれフロントフォークの異なる箇所から、すなわち、上端側および下端側から別々に取り出しているため、フロントフォークの大きさを小さくできる。さらに、例えば減衰力可変装置用の配線とストロークセンサ用の配線とをフロントフォークの同じ側から、例えば、上端側(または下端側)から取り出す場合に比べて、フロントフォークの内部に設けられる諸構成の配置設計が容易になると共に、これら配線のフロントフォークの外部への取り出しが容易になり、フロントフォークの製造も簡易となる。
また、実施の形態のフロントフォーク4は、ピストン45がインナチューブ30に直接摺動し、ピストン45が摺動するシリンダが存在しない。即ち、フロントフォーク4の第1脚4aは所謂シリンダレス構造である。このため、インナチューブ30の下端側には、シリンダが存在しないことによるスペースが確保できる。そして、このスペースは、第1脚の下端側に位置し、比較的大きいため、ストロークセンサ部76を容易に確保することができる。
上記した実施の形態において、導体部材71がコイル部74に挿入される構成を説明したが、これに限定されることなく、コイル導体72に生じるインダクタンスの変化に基づいて第1脚4aのストローク量を検知できれば、コイル部74が導体部材71に挿入される構成であってもよい。コイル部74が導体部材71に挿入される場合、導体部材71は円筒状であり、導体部材71の内径はコイル導体72およびコイル部材74の外径よりも大きくなる。
また、上記した実施の形態において、導体部材71がピストン45に取り付けられ、コイル部74が支持部材28に取り付けられる構成を説明したが、これに限定されることなく、コイル導体72に生じるインダクタンスの変化に基づいて第1脚4aのストローク量を検知できれば、コイル部74がピストン45に取り付けられ、導体部材71が支持部材28に取り付けられる構成であってもよい。コイル部74がピストン45に取り付けられ、導体部材71が支持部材28に取り付けられる場合には、上記した第1脚4aに設けられた構成は、適宜上下反対に配置される。
上記した実施の形態において、インナチューブ30及びアウタチューブ31の軸受として機能する隔壁部材35やガイドブッシュ49、キャップ51等の部材を樹脂等による絶縁材料から形成される構成を説明したが、これに限定されることなく、インナチューブ30及びアウタチューブ31が電気的に絶縁されることができれば、これらの部材は、例えば、金属を基材としてその表面をPTFE加工した部材等でもよい。
上記した実施の形態においては、検知部80がセンサ値と第1脚4aのストローク位置との関係を定めたテーブルを参照しながら第1脚4aのストローク位置およびストローク速度を算出する構成を説明したが、これに限定されることなく、例えば、検知部80が、プログラムによって、検知されたセンサ値から第1脚4aのストローク位置およびストローク速度を算出する構成であってもよい。
また、上記した実施の形態において、減衰力可変装置200の構成は、上記した構成に限られるものではなく、例えば、減衰力を調整する機能を備え、作動媒体の流れを制御して減衰力を制御できる減衰力可変装置であれば如何なるものでも適用できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…自動二輪車、2…車体フレーム、3…ヘッドパイプ、4…フロントフォーク、4a…第1脚、5…車軸、6…前輪、7…ハンドル、8…燃料タンク、9…エンジン、11…シート、12…スイングアーム、13…後輪、14…リヤサスペンション、14a…第1脚、15…制御装置、26…懸架スプリング、28…支持部材、28a…凹部、28b…リング溝、29…配線、30…インナチューブ、30a…雌ねじ、30b…雄ねじ、30d…上端面、31…アウタチューブ、31a…雌ねじ、32…車軸側ユニット、33…車体側ユニット、34…ピストンロッド、34a…雄ねじ、35…隔壁部材、36…リング、36a…凸部、37…車軸ブラケット、37a…凹部、37b…車軸取付孔、37c…雌ねじ、37d…シール溝、37e…底部、38…シール、39…ガイド部、39a…外周面、39b…リング溝、39c…下端面、40…円筒部、40a…内向部、40b…雄ねじ、41…油溜室、42…作動油室、43…給排部、43a…第3路、43b…第4路、43c…チェック弁、43d…絞り弁、44…環状油室、45…ピストン、45a…伸側出口チェック弁、45b…圧側入口チェック弁、45c…伸側入口チェック弁、45d…圧側出口チェック弁、45h…リング溝、45i…凹部、46…連通孔、47…板ばね、49…ガイドブッシュ、50…シール、51…キャップ、51a…雄ねじ、51b…雌ねじ、51c…凹部、52…リング、61…車体側取付部材、62…車軸側取付部材、70…ストロークセンサ、71…導体部材、71b…下端、72…コイル導体、73…絶縁部材、74…コイル部、74a…凸部、74b…上端、75a,75b…配線、76…ストロークセンサ部、80…検知部、90…ソレノイド、91,92…バルブストッパ、93…弁座部材、93a…ロッド部、93b…凹部、93c…孔、93d…孔、93e…弁座、93f…孔、94…ナット、95…メインバルブ部材、95a…孔、96…メインバルブ、96a…孔、97…パイロット室、98…板ばね、99…流路、100,101…空間、102…ディスタンスカラー、103…隙間、104…ケース、105,106…コア、107…コイル、108…プランジャ、109…作動ロッド、110,111…ガイドブッシュ、112…パイロット弁、112a…孔、113…空間、114…ばね、115…空間、116…フェイル弁、117…ばね、118…流路、119…流路、120…パイロット流路、121,122…メイン流路、200…減衰力可変装置、411…オイル収容部、412…空気収容部、421…ピストンロッド側油室、422…ピストン側油室、451…上部ピストン、451a,451b…孔、452…下部ピストン、452a…凹部、452b…孔、452c…孔、801…発振回路、802…タイマー部、803…演算部、L…挿入長。

Claims (8)

  1. 上端側に設けられたアウタチューブと、下端側に設けられるとともに、前記アウタチューブの内周に挿入されたインナチューブと、その上端が前記アウタチューブの上端に取り付けられ、前記アウタチューブの軸方向に沿って前記下端側に向かって延設されたピストンロッドと、前記ピストンロッドの下端に設けられたピストンと、前記ピストンに設けられると共に、その内部に封入された作動媒体の流れを制御して減衰力を可変可能にする減衰力可変装置とを備える減衰可変脚を有するフロントフォークであって、
    前記減衰可変脚は、
    その上端が前記ピストンに取り付けられ、前記軸方向に沿って前記下端側に向かって延設された導体部材と、
    その下端が前記インナチューブの下端に取り付けられ、前記軸方向に沿って前記上端側に向かって延設されるとともに前記導体部材が挿入可能であり、その外周が絶縁部材で覆われたコイル導体と
    を備え、
    前記減衰可変脚は、前記コイル導体に生じるインダクタンスの変化に基づいて、前記減衰可変脚のストローク量を検知することを特徴とするフロントフォーク。
  2. 上端側に設けられたアウタチューブと、下端側に設けられるとともに、前記アウタチューブの内周に挿入されたインナチューブと、その上端が前記アウタチューブの上端に取り付けられ、前記アウタチューブの軸方向に沿って前記下端側に向かって延設されたピストンロッドと、前記ピストンロッドの下端に設けられたピストンと、前記ピストンに設けられると共に、その内部に封入された作動媒体の流れを制御して減衰力を可変可能にする減衰力可変装置とを備える減衰可変脚を有するフロントフォークであって、
    前記減衰可変脚は、
    その上端が前記ピストンに取り付けられ、前記軸方向に沿って前記下端側に向かって延設され、その外周が絶縁部材で覆われたコイル導体と、
    その下端が前記インナチューブの下端に取り付けられ、前記軸方向に沿って前記上端側に向かって延設されるとともに前記コイル導体を挿入可能である導体部材と
    を備え、
    前記減衰可変脚は、前記コイル導体に生じるインダクタンスの変化に基づいて、前記減衰可変脚のストローク量を検知することを特徴とするフロントフォーク。
  3. 前記減衰可変脚は、さらに、
    前記コイル導体に生じるインダクタンスの変化に基づいて前記減衰可変脚のストローク量を検知する検知部を備えることを特徴とする請求項1又は2記載のフロントフォーク。
  4. 前記検知部は、
    前記コイル導体に電気的に接続されるとともに、前記コイル導体のインダクタンスの変化に応じた周波数で発振を行う発振回路と、
    前記発振回路が発振する波形を計測し、前記減衰可変脚の伸縮に伴うストローク量に応じた周波数の値を出力するタイマー部と、
    前記タイマー部から出力された周波数と所定のテーブルとに基づいて演算を行う演算部とを備えることを特徴とする請求項3記載のフロントフォーク。
  5. 前記検知部が前記絶縁部材の内部に設けられることを特徴とする請求項3又は4記載のフロントフォーク。
  6. 前記減衰可変脚は、さらに、
    前記コイル導体に電気的に接続されるとともに前記コイル導体の下端から前記インナチューブの外部に延設された第1の配線を備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載のフロントフォーク。
  7. 前記減衰可変脚は、さらに、
    前記ピストンに設けられたアクチュエータと、
    前記アクチュエータと電気的に接続されるとともに前記ピストンロッドの内部を貫通して前記アウタチューブの外部に延設された第2の配線とを備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項記載のフロントフォーク。
  8. 前記減衰可変脚は、さらに、
    前記アウタチューブの下端側の内周に設けられたガイドブッシュと、
    前記ガイドブッシュよりも上端側で前記インナチューブの上端に設けられたガイド部と、
    前記アウタチューブと前記インナチューブと前記ガイドブッシュと前記ガイド部とで囲まれた環状油室と、
    その一部が前記インナチューブに設けられた隔壁部材と、
    前記インナチューブ内で前記隔壁部材により区画されて、前記隔壁部材よりも前記上端側に形成された油溜室と、
    前記インナチューブ内で前記隔壁部材により区画されて、前記隔壁部材よりも前記下端側に形成された作動油室と、
    前記作動油室内で前記ピストンにより区画されて、前記ピストンよりも前記上端側に形成されたピストンロッド側油室と、
    前記作動油室内で前記ピストンにより区画されて、前記ピストンよりも前記下端側に形成されたピストン側油室と、
    前記インナチューブに設けられるとともに前記環状油室と前記ピストンロッド側油室とを連通する連通孔と、
    前記隔壁部材に設けられるとともに前記油溜室から前記ピストンロッド側油室への油の流れのみを許容するチェック弁と、
    前記隔壁部材に設けられるとともに前記油溜室と前記ピストンロッド側油室との間の油の流れを制限する絞り弁とを備え、
    前記インナチューブは、前記ガイドブッシュ及び前記ガイド部を介して前記アウタチューブの内周に摺動自在に挿入され、
    前記ピストンロッドは、前記環状油室の断面積よりも小さい断面積を有し、その上端が前記アウタチューブの上端に取り付けられると共に、前記隔壁部材に摺動自在に挿通され、
    前記ピストンは、前記インナチューブの内周に摺動自在に設けられることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項記載のフロントフォーク。
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