JP2016193744A - シリンジ状詰め替え容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】詰め替えに際して、内容物を本容器内に効率よく注出すること。
【解決手段】前後方向に延びるとともに、前端部に、本容器30内に差し込まれる注出筒5が前方に向けて突設された容器本体2と、容器本体2内に前後摺動自在に液密に嵌合されたピストン3と、ピストン3から後方に向けて延びるロッド4と、を備えるシリンジ状詰め替え容器1であって、容器本体2は、内容物が収容されるとともに、内側にピストン3が前後摺動自在に嵌合された内容器7と、内容器7を収容する外容器8と、内容器7及び外容器8の各後端開口を一体に閉塞するとともに、ロッド4が貫設された後蓋6と、を備え、内容器7と外容器8との間には、注出筒5の前端開口縁上、及び、容器本体2内においてピストン3と後蓋6との間に位置する後方空間20に開口する空気置換路21が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、シリンジ状詰め替え容器に関する。
従来、例えば下記特許文献1に示されるような詰め替え容器が知られている。この詰め替え容器は、内容物(内容液)が収容され前後方向に延びるとともに、前端部に、本容器内に差し込まれる注出筒が突設された容器本体と、容器本体の後端部の給気口を塞ぐ栓体と、栓体を前方に押し込む押釦と、外気を給気口へと導入する給気路と、を備えている。また、注出筒の外周面には、段付き縦突条が周方向に間隔をあけて複数突設されており、隣り合う段付き縦突条同士の間には通気路が形成されている。
この詰め替え容器の内容物を本容器に注出するには、注出筒を本容器内に差し込み、押釦を前方に向けて押し込む。押釦の押し込みにともなって栓体が押し込まれ、給気口が開口する。この給気口に給気路から外気が導入され容器本体内に流入するとともに、容器本体内の内容物が自重で流下して、注出筒から本容器内へと注出される。このとき、本容器内の空気が、注出筒の外周面の段付き縦突条間の通気路を通して外部に流出することにより、本容器内において内容物と空気とが置換されるようになっている。
実公平8−6778号公報
しかしながら、上記従来の詰め替え容器では、内容物を自重により本容器内に注出するため、注出完了までに時間を長く要する。このため、内容物を本容器内に効率よく注出することについて改善の余地があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、内容物を本容器内に効率よく注出することができるシリンジ状詰め替え容器を提供することを目的としている。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明は、前後方向に延びるとともに、前端部に、本容器内に差し込まれる注出筒が前方に向けて突設された容器本体と、前記容器本体内に前後摺動自在に液密に嵌合されたピストンと、前記ピストンから後方に向けて延びるロッドと、を備えるシリンジ状詰め替え容器であって、前記容器本体は、内容物が収容されるとともに、内側に前記ピストンが前後摺動自在に嵌合された内容器と、前記内容器を収容する外容器と、前記内容器及び前記外容器の各後端開口を一体に閉塞するとともに、前記ロッドが貫設された後蓋と、を備え、前記内容器と前記外容器との間には、前記注出筒の前端開口縁上、及び、前記容器本体内において前記ピストンと前記後蓋との間に位置する後方空間に開口する空気置換路が形成されていることを特徴とする。
本発明のシリンジ状詰め替え容器は、注出筒を本容器内に差し込み、容器本体に対してロッドを前方移動させると、該ロッドとともにピストンが前方移動する。このピストンの前方移動にともなって、ピストンと後蓋との間に位置する後方空間が広がり、この後方空間内に本容器内の空気が導入される。
また、内容器の内側に、ピストンが前後摺動自在に液密に嵌合しているので、ロッドを押し込みピストンを強制的に前方移動させることによって、内容物を効率よく本容器内に注出することができる。つまりシリンジ状構造によって、内容物を強制的に押し出すことが可能である。これにより、容器本体内の内容物を本容器内に効率よく注出することができる。
また、空気置換路が、内容器と外容器との間に形成されているので、本容器の注入口付近の内周面に付着した内容物が、空気の置換によって本容器の外周面に到達するのを防ぐことができる。つまり、本容器の外周面に内容物が付着することを防止でき、これにより、流出した内容物によって詰め替え操作する者の手などが汚されるようなことが防止されて、操作者に不快感を与えることが防がれるとともに、操作感を良好に維持することが可能になる。
また、本発明のシリンジ状詰め替え容器において、前記注出筒は、前記内容器が備える内注出筒と、前記外容器が備える外注出筒と、を有し、前記内注出筒は、前記外注出筒よりも前方に突出していることとしてもよい。
この場合、内注出筒の前端開口が、空気置換路の前端開口よりも前方に位置することとなり、この内注出筒内を通して本容器内に注出される内容物が、空気置換路に吸い込まれにくくなる。従って、上述した空気置換路の作用が安定して維持される。
また、本発明のシリンジ状詰め替え容器において、前記ロッドは、破断可能な弱化部を介して前記後蓋に連結されていることとしてもよい。
この場合、弱化部が破断されているか否かにより、過去に内容物が注出されたことがあるか否かを容易に視認することができる。また、内容物の注出時には、ロッドを前方に押し込んだときに弱化部が破断されることで、内容物が初めて注出されたことを触感で操作者に認識させることができる。
また、本発明のシリンジ状詰め替え容器において、前記後蓋には、前記ロッドの外周面に気密に摺接するシール部が形成されていることとしてもよい。
この場合、ロッドを前方に押し込んだときに、後方空間を負圧にすることが可能になり、本容器内の空気を空気置換路を通して後方空間内に導入するのをより一層促進することができる。
つまり、ピストンの前方移動により、注出筒の内部を通して本容器内に内容物が注出され、これとともに本容器内からは、注出筒の前端開口縁を通して空気が吸い出される。吸い出された空気は、空気置換路を通して後方空間に流入する。このようにして、内容物と空気との置換が行われる。
詳しくは、容器本体に対してロッドが前方移動したときに、ロッドは後蓋に対して摺動する。つまり、後蓋と、この後蓋に貫設されたロッドとの間を通して、外部から後方空間内に空気が流入するのを抑制することが可能になる。
これにより、本容器内の空気を、空気置換路を通して後方空間内に導入するのを促進することが可能になり、本容器内の空気と内容物との置換が効率よく行われるとともに、容器本体内の内容物を本容器内に効率よく注出することができる。
本発明のシリンジ状詰め替え容器によれば、内容物を本容器内に効率よく注出することができ、容器本体の外周面に内容物が付着することを防止できる。
本発明の一実施形態に係るシリンジ状詰め替え容器を示す縦断面図である。 シリンジ状詰め替え容器から本容器への内容物の詰め替え操作を説明する縦断面図である。 シリンジ状詰め替え容器の製品流通時の形態の一例を説明する縦断面図である。 シリンジ状詰め替え容器の変形例を示す縦断面図(半断面図)である。 シリンジ状詰め替え容器の変形例を示す縦断面図(半断面図)である。
以下、本発明の一実施形態に係るシリンジ状詰め替え容器1について、図面を参照して説明する。
本実施形態のシリンジ状詰め替え容器1には、本容器30に詰め替える内容物として、例えば高粘度の液体が収容される。
図1〜図3に示されるように、シリンジ状詰め替え容器1は、容器本体2と、ピストン3と、ロッド4と、を備えている。
容器本体2は、前後方向に延びるとともに、その前端部に、本容器30内に差し込まれる注出筒5が前方に向けて突設されている。ピストン3は、容器本体2内に前後摺動自在に液密に嵌合されている。ロッド4は、ピストン3から後方に向けて延びている。また、容器本体2の後端部には後蓋6が設けられており、この後蓋6をロッド4が貫通している。
図1において、容器本体2、ピストン3、ロッド4、注出筒5、及び後蓋6は、それぞれの中心軸線が共通軸上に配置されている。本明細書では、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う方向を前後方向という。また前後方向のうち、容器本体2の後蓋6から注出筒5側へ向かう方向を前方といい、容器本体2の注出筒5から後蓋6側へ向かう方向を後方という。また、前後方向から見た平面視で、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体2は、二重筒状をなしている。容器本体2は、内容器7と、外容器8と、内容器7及び外容器8の前端部に設けられる注出筒5と、後蓋6と、を備えている。
内容器7には、内容物が収容されるとともに、その内側にピストン3が前後摺動自在に嵌合される。外容器8には、内容器7が収容される。後蓋6は、内容器7及び外容器8の各後端開口を一体に閉塞するとともに、この後蓋6には、ロッド4が貫設される。また、注出筒5は、内容器7が備える内注出筒7aと、外容器8が備える外注出筒8aと、を有している。内注出筒7aは、外注出筒8a内に挿通される。
図1において、内容器7は、有底筒状をなしている。内容器7は、周壁7bと、前壁7cと、前壁7cから前方へ向けて突設された内注出筒7aと、を備えている。
周壁7bの後端部には、該後端部以外の部位よりも径方向外側に向けて突出する係止突条7dが、周方向に間隔をあけて複数突設されている。また、周壁7bの後端部において、周方向に隣り合う係止突条7d同士の間には、空気が流通可能な隙間が形成されている。
内注出筒7aは、容器軸Oに同軸に配置されており、前壁7cの径方向中央(容器軸O上)において前方に向けて突設されている。内注出筒7aの前端部には、取り外し可能なキャップ9が嵌合しており、該キャップ9により内注出筒7aの前端部が閉塞されている。また、内注出筒7aは、外注出筒8aよりも前方に突出している。
外容器8は、有底筒状をなしている。外容器8は、周壁8bと、前壁8cと、前壁8cから前方へ向けて突設された外注出筒8aと、を備えている。
図示の例では、周壁8bの後端部が、該後端部以外の部位よりも肉厚が厚く形成されている。周壁8bの内周面のうち後端部には、段部8dが形成されており、該段部8dにおいて後方を向く端面に対して、内容器7の係止突条7dの前端面が当接している。また、段部8dにおいて径方向内側を向く内周面に対して、係止突条7dの外周面が当接している。
図1において、外容器8の内面における周壁8bと前壁8cとの接続部分近傍には、縦断面視でL字状をなすガタ防止リブ8eが突設されている。ガタ防止リブ8eは、外容器8の内側において周方向に間隔をあけて複数形成されている。
ガタ防止リブ8eのうち、周壁8bに形成された部分において径方向内側を向く内周面は、内容器7の周壁7bの外周面における前端部に当接している。また、ガタ防止リブ8eのうち、前壁8cに形成された部分において後方を向く後端面は、内容器7の前壁7cの前端面における径方向外側の端部に当接している。
このように、段部8dと係止突条7dとが係止され、ガタ防止リブ8eが設けられることにより、外容器8と内容器7との径方向の間隔、及び前後方向の間隔が、所定の値に保たれる。
具体的には、外容器8の周壁8bと内容器7の周壁7bとの間、外容器8の前壁8cと内容器7の前壁7cとの間、及び、外容器8の外注出筒8aと内容器7の内注出筒7aとの間に、空気が流通可能な隙間がそれぞれ形成される。
外注出筒8aは、容器軸Oに同軸に配置されており、前壁8cの径方向中央(容器軸O上)において前方に向けて突設されている。外注出筒8aの前端部には、破断可能な弱化部を介してキャップ9が連結されている。
また、外注出筒8aの外周面には、径方向外側へ向けて突出するとともに周方向に沿って延びる環状突起10が形成されている。図2に示されるように、注出筒5が本容器30の注入口31内に挿入されたときに、環状突起10は、本容器30の注入口31の内周面に対して前後摺動自在に嵌合する。
後蓋6は、容器本体2の後端部に嵌合された第1嵌合筒11と、第1嵌合筒11の後端から径方向外側へ向けて突出するとともに周方向の全周にわたって連続して延びるフランジ部13と、フランジ部13にヒンジ14を介して連結されるとともに、内容器7及び外容器8の各後端開口を一体に閉塞する蓋板15と、を備えている。なお、本実施形態の例では、後蓋6とロッド4とが一体に成形されている。
第1嵌合筒11のうち、前方部分11aは、内容器7の周壁7bにおける後端部の径方向内側に嵌合している。第1嵌合筒11のうち、前方部分11aよりも大径とされた後方部分11bは、外容器8の周壁8bにおける後端部の径方向内側に嵌合している。第1嵌合筒11のうち、前方部分11aと後方部分11bとの間に位置してこれらを繋ぐリング板部11cは、内容器7の係止突条7dの後端面に対して、その後方から接近配置又は当接されている。
また、リング板部11cには、該リング板部11cを前後方向に貫通する連通孔11dが形成されており、該連通孔11dにより、内容器7の後端部において周方向に隣り合う係止突条7d同士の間に位置する隙間と、第1嵌合筒11の内部とが連通している。
フランジ部13の前端面は、外容器8の周壁8bにおける後端開口縁に当接している。
蓋板15は、有頂筒状をなしている。蓋板15の周壁における前端開口縁は、フランジ部13の後端面に当接している。蓋板15の後壁には、ロッド4が前後方向に貫設される貫設孔15aが形成されている。
貫設孔15aの内周面と、ロッド4の外周面とは、破断可能な弱化部15bにより連結されている。弱化部15bは、シリンジ状詰め替え容器1の外部に露出されており、外部から視認可能な位置に形成されている。弱化部15bは、貫設孔15aの内周面において、周方向に間隔をあけて複数設けられていてもよいし、或いは、周方向の全周にわたって連続して延びていてもよい。
蓋板15には、前方に向けて突出するとともに、第1嵌合筒11内に嵌合される第2嵌合筒12が形成されている。第2嵌合筒12は、第1嵌合筒11における後方部分11b内に嵌合している。また、蓋板15において、径方向の第2嵌合筒12と貫設孔15aとの間に位置する部分には、前方に向けて突出する筒部16が形成されている。筒部16の内周面には、前後方向に延びるリブが周方向に間隔をあけて複数形成されている。
ピストン3は、有底筒状に形成された本体筒部17と、本体筒部17の前壁から後方に向けて突設された係合筒部18と、を備えている。
本体筒部17の周壁17aは、径方向に弾性変形自在に形成されている。本体筒部17の周壁17aは、内容器7の周壁7bの内周面に対して、前後摺動自在に液密に嵌合している。図1において、本体筒部17の周壁17aの後端面は、第1嵌合筒11の前方部分11aの前端面に当接している。また、本体筒部17の前壁には、前方に向けて突出するガイド軸19が形成されている。ガイド軸19は、内容器7に対してピストン3が前方移動したときに、注出筒5の内注出筒7a内に挿入される。
図1において、係合筒部18の後端面は、筒部16の前端面に当接している。係合筒部18の内周面には、前後方向に延びる支持板18aが周方向に間隔をあけて複数形成されている。支持板18aは、その表裏面が周方向を向く姿勢で配設されている。支持板18aの後端部は、径方向の外縁から内側に向かうに従い漸次前方に向けて傾斜して延びており、径方向内側の端部が、径方向に沿って延びている。
ロッド4は、有頂筒状をなしている。ロッド4の前端開口縁は、係合筒部18の支持板18aの後端部における径方向内側の端部に当接している。
そして、本実施形態のシリンジ状詰め替え容器1では、内容器7と外容器8との間に、注出筒5の前端開口縁上、及び、容器本体2内においてピストン3と後蓋6との間に位置する後方空間20に開口する空気置換路21が形成されている。
容器本体2内において後方空間20は、概ね円筒状をなす室とされている。後方空間20は、前後方向からはピストン3と後蓋6とに囲われており、図1においては、径方向からもピストン3と後蓋6とに囲われている。また、図2に示されるように、容器本体2に対してロッド4を前方に向けて押し込んだときには、後方空間20が、径方向からロッド4と容器本体2とによっても囲われている。
空気置換路21は、内容器7と外容器8との間において、多段円筒状の空間(室)に形成されている。図2に示されるように、空気置換路21の前端部は、注出筒5のうち外注出筒8aの前端開口縁上に開口している。また、空気置換路21の後端部は、周方向に隣り合う係止突条7d同士の間の隙間、及び、連通孔11dにより形成されていて、後方空間20内に開口している。
以上説明した本実施形態のシリンジ状詰め替え容器1の内容物を、本容器30内に詰め替えるには、図2に示されるように、注出筒5からキャップ9を取り外し、この注出筒5を本容器30の注入口31内に差し込む。そして、容器本体2に対してロッド4を前方移動させると、弱化部15bが破断し、該ロッド4とともにピストン3が前方移動する。このピストン3の前方移動にともなって、ピストン3と後蓋6との間に位置する後方空間20が広がり、この後方空間20内に本容器30内の空気が導入される。
また、内容器7の内側に、ピストン3が前後摺動自在に液密に嵌合しているので、ロッド4を押し込みピストン3を強制的に前方移動させることによって、内容物を効率よく本容器30内に注出することができる。つまりシリンジ状構造によって、内容物を強制的に押し出すことが可能である。これにより、容器本体2内の内容物を本容器30内に効率よく注出することができる。
また、空気置換路21が、内容器7と外容器8との間に形成されているので、本容器30の注入口31付近の内周面に付着した内容物が、空気の置換によって本容器30の外周面に到達するのを防ぐことができる。つまり、本容器30の外周面に内容物が付着することを防止でき、これにより、流出した内容物によって詰め替え操作する者の手などが汚されるようなことが防止されて、操作者に不快感を与えることが防がれるとともに、操作感を良好に維持することが可能になる。
また本実施形態では、注出筒5のうち、内注出筒7aが、外注出筒8aよりも前方に突出している。従って、内注出筒7aの前端開口が、空気置換路21の前端開口よりも前方に位置することとなり、この内注出筒7a内を通して本容器30内に注出される内容物が、空気置換路21に吸い込まれにくくなる。従って、上述した空気置換路21の作用が安定して維持される。
また本実施形態では、ロッド4が、破断可能な弱化部15bを介して後蓋6に連結されている。従って、弱化部15bが破断されているか否かにより、過去に内容物が注出されたことがあるか否かを容易に視認することができる。また、内容物の注出時には、ロッド4を前方に押し込んだときに弱化部15bが破断されることで、内容物が初めて注出されたことを触感で操作者に認識させることができる。
また本実施形態では、注出筒5の外注出筒8aの外周面に環状突起10が形成されており、この環状突起10が本容器30の注入口31の内周面に対して、前後摺動自在に嵌合される。従って、本容器30の注入口31の内周面に内容物が付着していた場合であっても、注出筒5を注入口31内に挿入したときに、環状突起10により内容物を本容器30内に掻き落とすことができる。これにより、内容物の詰め替え時に、本容器30の注入口31内に付着した内容物が空気置換路21内に浸入することが抑制される。
さらに、環状突起10が設けられることによって、本容器30の注入口31と注出筒5との間の密閉性が高められるため、本容器30内に外部から空気が流入することが抑制される。これにより、空気置換路21を通した本容器30内の空気の置換が高効率に行われる。
また本実施形態では、後蓋6に、フランジ部13と蓋板15とを繋ぐヒンジ14が設けられており、図3に示されるように、容器本体2の後端開口から蓋板15を取り外し、該蓋板15及びロッド4を開いた状態として、製品を流通させることができる。この場合、シリンジ状詰め替え容器1の前後方向の全長がコンパクトになり、嵩張りを抑えることができる。さらに、ロッド4をピストン3から分離した状態として流通させることができるので、ロッド4が不用意に押し込まれることによる意図しない内容物の注出を防止できる。
なお、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前述の実施形態では、後蓋6に、フランジ部13と蓋板15とを繋ぐヒンジ14が設けられているとしたが、これに限定されるものではない。
図4に示される変形例のように、ヒンジ14を用いることなく、蓋板15に、貫設孔15a及び第1嵌合筒11を一体に設けてもよい。この場合、容器の構造を簡略化できる。
なお、図4に示される例では、第1嵌合筒11が、外容器8の周壁8b内にのみ嵌合しており、内容器7の周壁7b内には嵌合していない。また、第1嵌合筒11の前端面には、後方へ向けて窪む溝11eが形成されており、該第1嵌合筒11の前端面のうち溝11e以外の部分が、内容器7の周壁7bの後端面に当接している。そして、溝11eの内部を通して、周方向に隣り合う係止突条7d同士の間の隙間と、後方空間20内とが連通する。
また、図5に示される変形例では、ロッド4が軸状をなしており、該ロッド4の前端部は、ピストン3の係合筒部18内に嵌合している。また、前述した係合筒部18の支持板18aに代えて、該係合筒部18の外周面に、前後方向に延びる支持リブ18bが周方向に間隔をあけて複数突設されている。
そして、後蓋6には、前述した弱化部15bに代えて、ロッド4の外周面に気密に摺接するシール部22が形成されている。シール部22は、蓋板15の筒部16内に形成された貫設孔15aの内周面から、径方向内側へ向けて突出しているとともに、周方向の全周にわたって連続して延びている。また、シール部22は、径方向に弾性変形自在に形成されている。
この場合、ロッド4を前方に押し込んだときに、後方空間20を負圧にすることが可能になり、本容器30内の空気を空気置換路21を通して後方空間20内に導入するのをより一層促進することができる。
つまり、ピストン3の前方移動により、注出筒5の内部を通して本容器30内に内容物が注出され、これとともに本容器30内からは、注出筒5の外注出筒8aと内注出筒7aとの間を通して空気が吸い出される。吸い出された空気は、空気置換路21を通して後方空間20に流入する。このようにして、内容物と空気との置換が行われる。
詳しくは、容器本体2に対してロッド4が前方移動したときに、ロッド4は後蓋6に対して摺動する。つまり、後蓋6と、この後蓋6に貫設されたロッド4との間を通して、外部から後方空間20内に空気が流入するのを抑制することが可能になる。
これにより、本容器30内の空気を、空気置換路21を通して後方空間20内に導入するのを促進することが可能になり、本容器30内の空気と内容物との置換が効率よく行われるとともに、容器本体2内の内容物を本容器30内に効率よく注出することができる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 シリンジ状詰め替え容器
2 容器本体
3 ピストン
4 ロッド
5 注出筒
6 後蓋
7 内容器
7a 内注出筒
8 外容器
8a 外注出筒
15b 弱化部
20 後方空間
21 空気置換路
22 シール部
30 本容器

Claims (4)

  1. 前後方向に延びるとともに、前端部に、本容器内に差し込まれる注出筒が前方に向けて突設された容器本体と、
    前記容器本体内に前後摺動自在に液密に嵌合されたピストンと、
    前記ピストンから後方に向けて延びるロッドと、を備えるシリンジ状詰め替え容器であって、
    前記容器本体は、
    内容物が収容されるとともに、内側に前記ピストンが前後摺動自在に嵌合された内容器と、
    前記内容器を収容する外容器と、
    前記内容器及び前記外容器の各後端開口を一体に閉塞するとともに、前記ロッドが貫設された後蓋と、を備え、
    前記内容器と前記外容器との間には、前記注出筒の前端開口縁上、及び、前記容器本体内において前記ピストンと前記後蓋との間に位置する後方空間に開口する空気置換路が形成されていることを特徴とするシリンジ状詰め替え容器。
  2. 請求項1に記載のシリンジ状詰め替え容器であって、
    前記注出筒は、
    前記内容器が備える内注出筒と、
    前記外容器が備える外注出筒と、を有し、
    前記内注出筒は、前記外注出筒よりも前方に突出していることを特徴とするシリンジ状詰め替え容器。
  3. 請求項1又は2に記載のシリンジ状詰め替え容器であって、
    前記ロッドは、破断可能な弱化部を介して前記後蓋に連結されていることを特徴とするシリンジ状詰め替え容器。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のシリンジ状詰め替え容器であって、
    前記後蓋には、前記ロッドの外周面に気密に摺接するシール部が形成されていることを特徴とするシリンジ状詰め替え容器。
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