JP2016191341A - ポンプ制御装置 - Google Patents

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一雅 渡邉
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Abstract

【課題】燃料供給ポンプの吐出量を調量する調量弁の閉弁時の騒音を極力簡単な構成で低減する。【解決手段】内燃機関の燃料噴射弁に燃料を供給する燃料供給ポンプの吐出量を、調量弁を制御することにより調量するポンプ制御装置であって、判定手段と、通電期間設定手段と、を備えている。判定手段(S400)は、調量弁を閉弁するために調量弁に供給する閉弁電流の供給制御を切り替える所定条件が成立しているか否かを判定する。通電期間設定手段(S402〜S408)は、所定条件が成立すると判定手段が判定する場合、調量弁に閉弁電流を供給する通電期間の終了タイミングを調量弁が閉弁する前にし、所定条件が成立しないと判定手段が判定する場合、通電期間の終了タイミングを調量弁が閉弁する後にする。【選択図】図6

Description

本発明は、内燃機関の燃料噴射弁に燃料を供給する燃料供給ポンプの吐出量を調量弁を制御することにより調量する技術に関する。
内燃機関の燃料噴射弁に燃料を供給する燃料供給ポンプの圧送行程において、調量弁に供給する駆動電流を制御して調量弁が閉弁するタイミングを制御することにより、燃料供給ポンプの吐出量を調量する技術が公知である。
特許文献1に開示されている技術では、調量弁に供給する駆動電流である閉弁電流として、まず、開弁状態から磁気吸引力により調量弁の弁部材を移動してリフトさせるために、電流値の大きい第1電流を供給する。その後、弁部材の移動を維持するために第1電流よりも電流値の小さい第2電流を供給する。弁部材が弁座に衝突して着座することにより閉弁位置に到達すると、調量弁は閉弁する。
弁部材が弁座に衝突して調量弁および燃料供給ポンプが振動すると、衝突音が発生する。特に、アイドル運転時のようにエンジン回転数が低くエンジンの運転音が通常運転時よりも小さい場合、調量弁の閉弁時に発生する衝突音が騒音として感知され易い。
特許文献1に開示されている技術では、調量弁の閉弁時の騒音を低減するため、アイドル運転時には、第1電流に代えて、第1電流よりも電流値が小さく第2電流よりも電流値が大きい第3電流を調量弁に供給する。これにより、調量弁の弁部材の移動速度が遅くなるので、調量弁が閉弁するときの騒音が小さくなる。
特許第4491952号公報
前述したように、特許文献1に開示されている技術によると、調量弁が閉弁するときの騒音を低減するために、調量弁に閉弁電流の供給を開始するときに、通常運転時の第1電流よりも電流値の低い第3電流を供給する回路構成および制御を採用している。
したがって、特許文献1の技術では、調量弁に閉弁電流の供給を開始するときの電流値の切り替え回路および切り替え制御が必要になるという問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、燃料供給ポンプの吐出量を調量する調量弁の閉弁時の騒音を極力簡単な構成で低減する技術を提供することを目的とする。
本発明のポンプ制御装置は、内燃機関の燃料噴射弁に燃料を供給する燃料供給ポンプの吐出量を調量弁を制御することにより調量するポンプ制御装置であって、判定手段と、通電期間設定手段と、を備えている。
判定手段は、調量弁を閉弁するために調量弁に供給する閉弁電流の供給制御を切り替える所定条件が成立しているか否かを判定する。通電期間設定手段は、所定条件が成立する
と判定手段が判定する場合、調量弁に閉弁電流を供給する通電期間の終了タイミングを調量弁が閉弁する前にし、所定条件が成立しないと判定手段が判定する場合、通電期間の終了タイミングを調量弁が閉弁する後にする。
この構成によれば、調量弁に供給する閉弁電流の供給制御を切り替える所定条件が成立しているか否かに応じて、調量弁に閉弁電流を供給する通電期間を切り替えるだけであるから、閉弁電流の供給制御を切り替えるための切り替え回路および切り替え制御を極力簡単な構成にすることができる。
尚、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態による燃料供給システムを示す構成図。 調量弁の構成を示す模式的断面図。 燃料供給ポンプのプレストローク調量を示すタイムチャート。 調量弁に供給する閉弁電流と弁部材のリフト状態とを示すタイムチャート。 調量弁の閉弁応答性のばらつきを説明するタイムチャート。 調量弁に対する通電処理を示すフローチャート。 第2実施形態による調量弁に供給する閉弁電流と弁部材のリフト状態とを示すタイムチャート。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示す燃料供給システム10は、例えば、自動車用の内燃機関として4気筒のディーゼルエンジン(以下、単に「エンジン」ともいう。)2に燃料を噴射供給するためのものである。燃料供給システム10は、燃料供給ポンプ20と、コモンレール50と、燃料噴射弁60と、電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)70とを備えている。
燃料供給ポンプ20は、燃料タンク12から燃料を汲み上げるフィードポンプを内蔵している。図2に示すように、燃料供給ポンプ20は、クランク軸により駆動されるカム軸のカム22の回転に伴いプランジャ24が往復移動することにより、フィードポンプから加圧室100に吸入した燃料を加圧して圧送する。
燃料供給ポンプ20の吸入側には、調量弁30が設置されている。調量弁30は、アクチュエータとして例えばソレノイドコイルを用いた電磁弁である。調量弁30は、通電しない状態で開弁し、通電により閉弁する所謂ノーマリーオープンの電磁弁である。調量弁30の閉弁タイミングは、ECU70により制御される。調量弁30は、圧送行程の所定期間だけ通電されて閉弁する。調量弁30の構成の詳細については後述する。
図1に示すコモンレール50は、燃料供給ポンプ20から圧送される燃料を蓄圧する中空の部材である。コモンレール50には、コモンレール圧を検出する圧力センサ52と、開弁することによりコモンレール50内の燃料を燃料タンク12側に排出してコモンレール圧を低下させる減圧弁54とが設置されている。
燃料噴射弁60は、エンジン2の各気筒に設置されており、コモンレール50で蓄圧さ
れた燃料を気筒内に噴射する。燃料噴射弁60は、例えば、噴孔を開閉するノズルニードルのリフトを制御室の圧力で制御する公知の装置である。燃料噴射弁60の噴射量は、ECU70から指令される噴射指令信号のパルス幅によって制御される。噴射指令信号のパルス幅が長くなると噴射量が増加する。
ポンプ制御装置としてのECU70は、CPU、RAM、ROM、フラッシュメモリ等を中心とするマイクロコンピュータを搭載している。ECU70は、ROMまたはフラッシュメモリに記憶されている制御プログラムをCPUが実行することにより、圧力センサ52を含む各種センサ、例えばアクセル開度センサ、クランク角度センサ等から取り込んだ検出信号に基づき、燃料供給システム10の各種制御を実行する。ECU70は、単位時間当たりのクランク角度の変化量からエンジン回転数を算出する。
ECU70は、圧力センサ52が検出するコモンレール圧が目標圧力になるように燃料供給ポンプ20の圧送開始タイミングを設定し、圧送開始タイミングに基づいて調量弁30への通電開始タイミングを設定する。
圧送開始タイミングを表わすクランク角度と吐出量との相関を表す特性マップは予め計測により設定されている。ECU70は、この特性マップをROMまたはフラッシュメモリに記憶しており、特性マップから取得する圧送開始タイミングに基づいて調量弁30の通電開始タイミングを設定し、燃料供給ポンプ20の吐出量を制御する。
また、ECU70は、燃料噴射弁60に噴射を指令する噴射指令信号のパルス幅(T)と噴射量(Q)との相関を示す所謂TQマップを、コモンレール圧の所定の圧力範囲毎にROMまたはフラッシュメモリに記憶している。
ECU70は、エンジン回転数およびアクセル開度に基づいて燃料噴射弁60の噴射量が決定されると、圧力センサ52が検出したコモンレール圧に応じて該当する圧力範囲のTQマップを参照し、決定された噴射量に応じた燃料噴射弁60への噴射指令信号のパルス幅をTQマップから取得する。
(調量弁30の構成)
図2に示す調量弁30は、ソレノイドコイル36への通電がオフされている場合、アーマチャ34がスプリング38から受ける荷重により、弁部材32が弁座40から離座するので開弁する。
弁部材32とアーマチャ34とは別部材であり独立して移動可能であるが、弁部材32が加圧室100の燃料圧力から図2の上方に受ける力と、アーマチャ34がスプリング38の荷重から図2の下方に受ける力とにより、一体となって移動する。
燃料供給ポンプ20の吸入行程において調量弁30への通電はオフされるので、調量弁30は開弁し、燃料吸入流路102と加圧室100とが連通する。調量弁30が開弁状態でプランジャ24が上死点から下死点に向かって移動すると加圧室100の容積が増加するので、これに伴ってフィードポンプから供給される燃料が燃料吸入流路102から加圧室100に吸入される。図3に示すように、吸入行程の全行程が加圧室100に燃料が吸入される吸入期間となる。
ソレノイドコイル36に調量弁30を閉弁させるための閉弁電流が供給されると、アーマチャ34が磁気吸引力により図2の上方に移動する。弁部材32も、加圧室100の燃料圧力によりアーマチャ34と一体になってアーマチャ34と同じ速度で図2の上方に移動する。アーマチャ34がストッパ42に衝突するタイミングよりも弁部材32が弁座4
0に着座するタイミングが僅かに早くなるように、調量弁30は構成されている。
その後、圧送行程において、プランジャ24が下死点から上死点に向かって移動する際に、調量弁30に通電せず開弁状態を保持すると、図3に示すように、加圧室100に吸入された燃料は燃料吸入流路102を通り燃料供給ポンプ20の吸入側から燃料タンク12側に逆流する(プレストローク期間)。
圧送行程において弁部材32が弁座40に着座して調量弁30が閉弁すると、燃料吸入流路102と加圧室100との連通が遮断されるので、加圧室100内の燃料の加圧が開始される。加圧室100の圧力がコモンレール圧を超えると、図3に示すように、加圧室100内の燃料が燃料吐出流路104から逆止弁26を通りコモンレール50に圧送される(圧送期間)。
逆止弁26は、加圧室100から燃料が流出することを許容し、燃料が高圧側であるコモンレール50から加圧室100に流入することを規制する。
調量弁30の通電開始タイミングを制御することにより、燃料供給ポンプ20が吐出する燃料の吐出量を調量することができる。通電開始タイミングを早くし調量弁30を早く閉じれば吐出量は多くなり、通電開始タイミングを遅くし調量弁30を遅く閉じれば吐出量は少なくなる。
ECU70は、図2のスイッチ110、112を切り替え制御することにより、調量弁30のソレノイドコイル36への通電を制御する。
調量弁30への通電をオフし調量弁30を開弁させる場合、ECU70は、コンデンサ120がS1側に接続するようにスイッチ110を切り替え、スイッチ112をオフにする。この状態では、コンデンサ120および電源130からソレノイドコイル36への通電はオフされる。そして、電源130はコンデンサ120を充電する。
調量弁30の閉弁を開始するとき、ECU70は、図2に示すように、コンデンサ120がS2側に接続するようにスイッチ110を切り替え、スイッチ112のオフ状態を維持する。これにより、コンデンサ120に充電されていたエネルギーが調量弁30を閉弁するための閉弁電流となってソレノイドコイル36に供給される。
図2に示すスイッチ110、112の切り替え状態において、ソレノイドコイル36を流れるコイル電流が後述する第1電流の電流値に達すると、ECU70は、コンデンサ120がS1側に接続するようにスイッチ110を切り替え、スイッチ112をオンにする。この状態では、電源130からソレノイドコイル36に閉弁電流として後述する第2電流が供給される。
コンデンサ120からソレノイドコイル36に供給される第1電流の電流値は、アーマチャ34および弁部材32がリフトを開始するときの応答性を高めるために、第2電流の電流値よりも大きくなるように制御される。
前述したように、調量弁30を閉弁するときには、スプリング38の荷重に抗してアーマチャ34を磁気吸引力により吸引してアーマチャ34および弁部材32のリフトを開始させるために、図4に示すように、ECU70は、まず電流値の大きい第1電流をソレノイドコイル36に供給する。
ECU70は、ソレノイドコイル36に供給する閉弁電流を監視しており、閉弁電流が第1電流の電流値を越えると、第1電流よりも電流値の小さい第2電流をソレノイドコイル36に所定期間供給する。ECU70は、ソレノイドコイル36に供給する閉弁電流が
第2電流の電流値になるように定電流回路により保持する。
従来の通電処理では、図4の点線200に示すように、ソレノイドコイル36に閉弁電流の供給を開始してから弁部材32が弁座40に着座して調量弁30が閉弁するまでの期間T0よりも長い通電期間T1までソレノイドコイル36に第2電流を供給する。
そのため、点線210に示すように、弁部材32が弁座40に近づいても移動する速度は増加する。そして、弁部材32が弁座40に衝突して着座することにより、調量弁30および燃料供給ポンプ20が振動し騒音が発生する。アーマチャ34も僅かな時間差でストッパ42に衝突することにより、調量弁30および燃料供給ポンプ20が振動し騒音が発生する。
これに対し、第1実施形態では、実線202に示すように、期間T0よりも短い通電期間T2で第2電流の供給を終了する。通電期間T2で第2電流の供給を終了するときには、弁部材32とアーマチャ34とはリフト中であり、調量弁30はまだ閉弁していない。
第2電流の供給を終了すると、弁部材32とアーマチャ34とは、機械的な慣性力と電磁的な慣性力とによりリフトを継続する。機械的な慣性力とは、弁部材32とアーマチャ34とが移動する慣性力である。
電磁的な慣性力とは、ソレノイドコイル36への第2電流の供給を終了してから電流値が0になるまでの減衰期間中にソレノイドコイル36に流れる電流により生じる磁気吸引力、ならびにソレノイドコイル36の周囲の磁性材に残る残留磁束により生じる磁気吸引力である。
このように、調量弁30が閉弁する前の通電期間T2でソレノイドコイル36への閉弁電流の供給を終了し、機械的な慣性力と電磁的な慣性力とにより弁部材32とアーマチャ34とがリフトするので、弁部材32が弁座40に向かって移動する速度、ならびにアーマチャ34がストッパ42に向かって移動する速度は、図4の実線212に示すように緩やかになる。
その結果、図4に示すように、通電期間T2で第2電流の供給を終了したときに弁部材32が弁座40に衝突するとき、ならびにアーマチャ34がストッパ42に衝突するときに調量弁30および燃料供給ポンプ20に生じる実線220の振動は、調量弁30が閉弁した後の通電期間T1で第2電流の供給を終了したときに生じる点線222の振動よりも小さくなる。
これにより、通電期間T2で第2電流の供給を終了したときに調量弁30の閉弁時に発生する騒音は、通電期間T1で第2電流の供給を終了したときに調量弁30の閉弁時に発生する騒音よりも小さくなる。調量弁30が開弁するときに生じる騒音は、図4に示すように通電期間によって変化しない。
弁部材32が弁座40に着座すると、加圧室100の燃料圧力から受ける力により閉弁状態が保持される。
(閉弁応答性)
ソレノイドコイル36に閉弁電流を供給して調量弁30が閉弁するときの閉弁応答性は、調量弁30の製造ばらつきおよび経時変化等により調量弁30毎の機差によってばらつく。したがって、調量弁30が閉弁する前にソレノイドコイル36への閉弁電流の供給を終了するまでの通電期間T2も調量弁30の機差によってばらつく。
そこで、調量弁30の機差による閉弁応答性を予め計測しておき、閉弁応答性に関わらず適切な通電期間T2を設定することが望ましい。図4および図5に示す期間T0は、調量弁30の機差による閉弁応答性を予め計測し、その平均値を算出した値である。
図5に示す点線230は予め計測した中で最も閉弁応答性が高い調量弁30の特性を示し、実線232は予め計測した中で最も閉弁応答性が低い調量弁30の特性を示している。通電期間(T2−1)は、最も閉弁応答性が低い実線232が示す特性において調量弁30が閉弁するために必要な最短の通電期間を示している。通電期間T2が通電期間(T2−1)よりも短くなると、最も閉弁応答性が低い調量弁30が閉弁しなくなる。
通電期間(T2−2)は、最も閉弁応答性が高い点線230が示す特性において、図4の通電期間T1まで調量弁30に閉弁電流を供給する場合に発生する騒音よりも低くするために許容される最長の通電期間を示している。通電期間が通電期間(T2−2)よりも長くなると、最も閉弁応答性が高い調量弁30が閉弁するときに発生する騒音が、図4の通電期間T1まで調量弁30に閉弁電流を供給する場合と同じになる。
したがって、調量弁30の機差のばらつきに関わらず、調量弁30が閉弁し、従来よりも閉弁時の騒音を低減することを満たす通電期間T2は、(T2−1)以上(T2−2)以下である。実際の計測値に基づいて判断した結果、(T2−1)/T0=0.9、(T2−2)/T0=0.95である。したがって、0.9≦T2/T0≦0.95である。[1−2.処理]
図6のフローチャートに基づいて、調量弁30に閉弁電流を供給して閉弁するときの通電処理について説明する。図6のフローチャートは、例えば燃料供給ポンプ20から燃料を吐出する前の所定の角度タイミングで実行される。
S400において、ECU70は、調量弁30の閉弁時に発生する騒音の低減制御の実行条件が成立しているか否かを判定する。騒音の低減制御の実行条件として、例えば、エンジン回転数が所定回転数以下であることが考えられる。
所定回転数として、例えばアイドル運転時のエンジン回転数が採用される。エンジン回転数がアイドル回転数以下の場合はエンジン2の運転音が小さく、調量弁30が閉弁時に発生する騒音が感知され易いので、調量弁30が閉弁するときの騒音の低減制御を実行する。
騒音の低減制御の実行条件が成立していない場合(S400:No)、ECU70は調量弁30に閉弁電流を供給する通電期間を前述したT1に設定する(S402)。つまり、調量弁30が閉弁した後も調量弁30に第2電流を供給する設定にする。そして、調量弁30に対する通電開始タイミングを設定する(S404)。
調量弁30に対する通電開始タイミングは、コモンレール圧を目標圧に制御するフィードバック制御で決定された燃料供給ポンプ20の吐出量に基づいて設定される。
上記の騒音低減制御の実行条件が成立している場合(S400:Yes)、ECU70は調量弁30に閉弁電流を供給する通電期間を前述したT2に設定する(S406)。つまり、調量弁30が閉弁する前に調量弁30への第2電流の供給を終了する設定にする。そして、調量弁30に対する通電開始タイミングを設定する(S408)。
ここで、調量弁30に対する通電開始タイミングが同じであれば、通電期間T1で調量弁30に通電するよりも、通電期間T2で調量弁30に通電する方が、調量弁30が閉弁して燃料供給ポンプ20から燃料の圧送を開始するタイミングは遅くなる。そこで、通電期間T2で調量弁30に通電する場合、通電期間T1で調量弁30に通電する場合よりも
、図4の矢印204に示すようにS408で設定する通電開始タイミングを早くすることが望ましい。
これにより、図4の矢印214に示すように、調量弁30の弁部材32の閉弁方向への移動開始が早くなり、閉弁タイミングが早くなる。その結果、調量弁30が閉弁するときに発生する騒音が低下し、かつ燃料供給ポンプ20の吐出量を目標吐出量に制御できる。
S410においてECU70は、設定した通電開始時期および通電期間で調量弁30に供給する閉弁電流を制御する。
[1−3.効果]
第1実施形態によると、以下の効果を得ることができる。
(1)調量弁30に供給する閉弁電流の通電期間を調整して設定することにより、極力簡単な回路構成および通電制御処理で調量弁30が閉弁するときに発生する騒音を低減できる。
(2)調量弁30の機差による閉弁応答性のばらつきを予め計測しておき、調量弁30に閉弁電流の供給を開始してから調量弁30が閉弁するまでの期間をT0とすると、閉弁電流の通電期間T2を、0.9≦T2/T0≦0.95に設定する。これにより、調量弁30に機差による閉弁応答性のばらつきがあっても、調量弁30毎に通電期間T2を適合することなく、従来よりも調量弁30の閉弁時の騒音を低減できる。
[2.第2実施形態]
[2−1.構成]
第2実施形態の燃料供給システムの構成は、第1実施形態の燃料供給システム10の構成と実質的に同一である。第2実施形態では、調量弁30を閉弁するための閉弁電流の供給を調量弁30が閉弁する前の通電期間T2で終了することは第1実施形態と同じであるが、通電期間T2を経過してからも調量弁30への通電を継続する点で第1実施形態と異なる。
調量弁30の電磁的慣性力は、調量弁30の機差および環境温度の変化等によりばらつくことがある。その結果、第1実施形態のように、調量弁30が閉弁する前に調量弁30に対する通電を通電期間T2で完全に終了すると、調量弁30によっては電磁的慣性力が小さいために閉弁できないこともある。
第2実施形態では、図7に示すように、通電期間T2に続いて、第2電流よりも電流値の低い第3電流を調量弁30に供給する。第3電流は、調量弁30のアーマチャ34を磁気吸引によりリフトさせる閉弁電流としてソレノイドコイル36に供給されるのではなく、第2電流の供給を終了しても電磁的慣性力を保持するために供給される。第3電流は、例えば第1実施形態で説明した通電期間T1まで供給される。
第2実施形態では、通電期間T1の終了タイミングで第3電流の供給を速やかに終了するために、逆向きの駆動電圧をソレノイドコイル36に加える。
[2−2.効果]
第2実施形態では、第1実施形態の効果(1)、(2)に加え、以下の効果を得ることができる。
調量弁30の機差および環境温度により調量弁30の電磁的慣性力がばらついて、図7に示すように、閉弁するまでの期間T3、T4が異なる特性240、242を有する調量弁であっても、調量弁30の電磁的慣性力のばらつきに関わらず、閉弁時の騒音を低減し
つつ調量弁30を閉弁できる。
[3.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、以下の種々の形態を取り得る。
(1)本発明のポンプ制御装置は、ディーゼルエンジン用の燃料供給ポンプに限らず、燃料供給ポンプの吐出量を電磁駆動の調量弁の閉弁タイミングを制御して調量する構成であれば、どのような内燃機関の燃料供給ポンプに適用してもよい。
(2)上記実施形態において、ポンプ制御装置であるECU70は、騒音低減制御の実行条件が成立しているか否かに基づいて調量弁30に供給する閉弁電流の通電期間を設定し、この通電期間に基づいて調量弁30に対する通電を制御した。これに対し、本発明のポンプ制御装置は、騒音低減制御の実行条件が成立しているか否かに基づいて調量弁30に供給する閉弁電流の通電期間を設定する処理だけを行ってもよい。
(3)上記実施形態における一つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を一つの構成要素に統合させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。尚、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
(4)上述したポンプ制御装置の他、当該ポンプ制御装置を構成要素とする燃料供給システム、当該ポンプ制御装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した記録媒体、ポンプ制御方法など、種々の形態で本発明を実現することもできる。
2:エンジン(内燃機関)、10:燃料供給システム、20:燃料供給ポンプ、30:調量弁、50:コモンレール、60:燃料噴射弁、70:ECU(ポンプ制御装置、判定手段、通電期間設定手段、制御手段)

Claims (5)

  1. 内燃機関(2)の燃料噴射弁(60)に燃料を供給する燃料供給ポンプ(20)の吐出量を、調量弁(30)を制御することにより調量するポンプ制御装置(70)であって、
    前記調量弁を閉弁するために前記調量弁に供給する閉弁電流の供給制御を切り替える所定条件が成立しているか否かを判定する判定手段(S400)と、
    前記所定条件が成立すると前記判定手段が判定する場合、前記調量弁に前記閉弁電流を供給する通電期間の終了タイミングを前記調量弁が閉弁する前にし、前記所定条件が成立しないと前記判定手段が判定する場合、前記通電期間の前記終了タイミングを前記調量弁が閉弁する後にする通電期間設定手段(S402〜S408)と、
    を備えることを特徴とするポンプ制御装置。
  2. 請求項1に記載のポンプ制御装置であって、
    前記通電期間設定手段が設定する前記通電期間に基づいて前記調量弁に供給する前記閉弁電流を制御する制御手段(S410)を備え、
    前記制御手段は、前記所定条件が成立する場合、前記調量弁が閉弁する前に前記調量弁への前記閉弁電流の供給を終了してから、前記閉弁電流よりも電流値の低い電流を前記調量弁に供給する、
    ことを特徴とするポンプ制御装置。
  3. 請求項1または2に記載のポンプ制御装置であって、
    前記通電期間設定手段は、前記閉弁電流の供給を開始してから前記調量弁が閉弁するまでの期間の90%以上95%以下の期間を前記通電期間とする、
    ことを特徴とするポンプ制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のポンプ制御装置であって、
    前記通電期間設定手段は、前記所定条件が成立する場合、前記調量弁に前記閉弁電流の供給を開始するタイミングを前記所定条件が成立しない場合よりも早くする、
    ことを特徴とするポンプ制御装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のポンプ制御装置であって、
    前記所定条件は、少なくとも前記内燃機関の回転数が所定回転数以下であることを含む、
    ことを特徴とするポンプ制御装置。
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