JP2016188306A - 耐熱性シラン架橋樹脂成形体及び耐熱性シラン架橋性樹脂組成物とそれらの製造方法、シランマスターバッチ、並びに、耐熱性製品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも金属水和物及びシランカップリング剤を混合してなる混合物と、酢酸ビニル含有量が30質量%を超えるEVAを無含有で、かつ酢酸ビニル含有量30質量%以下のEVAを5〜100質量%含有するベース樹脂とを、有機過酸化物の存在下で有機過酸化物の分解温度以上の温度において、溶融混合してシランマスターバッチを調製する工程を有する製造方法、これにより製造される耐熱性シラン架橋樹脂成形体及び耐熱性シラン架橋性樹脂組成物、シランマスターバッチ、並びに、耐熱性製品。
【選択図】なし
Description
樹脂の架橋方法として、例えば、樹脂組成物に電子線を照射する電子線架橋法、化学架橋法等が挙げられる。化学架橋法としては、有機過酸化物等を加熱分解して樹脂を架橋反応させる架橋法、及び、下記のシラン架橋法が知られている。これらの架橋法のなかでも、特に、シラン架橋法は特殊な設備を要しないことが多いため、幅広い分野で使用することができる。
シラン架橋法を用いて、ハロゲンフリーの耐熱性シラン架橋樹脂からなる成形体を製造するには、まず、ポリオレフィン樹脂等の樹脂に加水分解性シランカップリング剤をグラフトさせたシラングラフト樹脂を含有するシランマスターバッチと、樹脂及び無機フィラーを混練して得られる耐熱性マスターバッチと、シラノール縮合触媒を含有した触媒マスターバッチとを、それぞれ、調製する。次いで、これらのマスターバッチを溶融混合して成形した後に水分と接触させる。
このように、シランマスターバッチと耐熱性マスターバッチとを乾式混合した後に均一に溶融混練するには、上述のように無機フィラーの割合が制限されてしまう。そのため、高難燃化・高耐熱化することが困難であった。
また、特許文献2〜4にはブロック共重合体等をベースポリマーとし、軟化剤として非芳香族系ゴム用軟化剤を加えたビニル芳香族系熱可塑性エラストマー組成物を、シラン表面処理された無機フィラーを介して有機過酸化物を用いて部分架橋する方法が提案されている。
さらに、特許文献5には、酢酸ビニル含有率が33質量%又は45質量%のエチレン酢酸ビニル樹脂を含むベースポリマー、有機過酸化物、シランカップリング剤、金属水和物を含有するシラン架橋性難燃ポリオレフィン成分を製造し、これとシラノール縮合触媒組成物とを溶融成形し、水存在下で架橋する方法が記載されている。
特許文献2〜4に記載された方法であっても、まだ、樹脂が十分な網状構造になっていないため高温で樹脂と無機フィラーの結合が切れやすく、得られた成形体の耐熱性が十分ではない。高温下で成形体が溶融し、例えば電線をハンダ加工中に絶縁材が熔けてしまうことがある。また2次加工する際に変形したり、発泡を生じたりすることがある。
特許文献5に記載された方法は、シラン架橋性難燃ポリオレフィン成分とシラノール縮合触媒とを溶融成形する際に、外観荒れや外観不良を生じるという問題がある。
また、本発明は、この耐熱性シラン架橋樹脂成形体を形成可能な、シランマスターバッチ、耐熱性シラン架橋性樹脂組成物及びその製造方法を提供することを課題とする。
さらに、本発明は、耐熱性シラン架橋樹脂成形体の製造方法で得られた耐熱性シラン架橋樹脂成形体を含む耐熱性製品を提供することを課題とする。
<1>下記工程(1)、工程(2)及び工程(3)
工程(1):ベース樹脂100質量部に対して、有機過酸化物0.01〜0.6質量部と、金属水和物40〜300質量部と、シランカップリング剤1〜15.0質量部と、シラノール縮合触媒とを溶融混合して混合物を得る工程
工程(2):前記工程(1)で得られた混合物を成形して成形体を得る工程
工程(3):前記工程(2)で得られた成形体を水と接触させて耐熱性シラン架橋樹脂成形体を得る工程
を有する耐熱性シラン架橋樹脂成形体の製造方法であって、
前記ベース樹脂が、酢酸ビニル含有量が30質量%を超えるエチレン酢酸ビニル樹脂(EVA−i)を無含有で、かつ酢酸ビニル含有量30質量%以下のエチレン酢酸ビニル樹脂(EVA−ii)を5〜100質量%含有し、
前記工程(1)が、下記工程(a−1)、工程(a−2)及び工程(c)を有し、ただし、下記工程(a−2)でベース樹脂の一部を溶融混合する場合には下記工程(a−1)、工程(a−2)、工程(b)及び工程(c)を有する、
工程(a−1):少なくとも前記金属水和物及び前記シランカップリング剤を混合して混合物を調製する工程
工程(a−2):前記混合物と前記ベース樹脂の全部又は一部とを、前記有機過酸化物の存在下で前記有機過酸化物の分解温度以上の温度において、溶融混合してシランマスターバッチを調製する工程
工程(b):前記ベース樹脂の残部及び前記シラノール縮合触媒を溶融混合して、触媒マスターバッチを調製する工程
工程(c):前記シランマスターバッチと、前記シラノール縮合触媒又は前記触媒マスターバッチとを溶融混合する工程
耐熱性シラン架橋樹脂成形体の製造方法。
<2>前記ベース樹脂が、前記エチレン酢酸ビニル樹脂(EVA−ii)を45〜90質量%含む<1>に記載の耐熱性シラン架橋樹脂成形体の製造方法。
<3>前記エチレン酢酸ビニル樹脂(EVA−ii)の酢酸ビニル含有量が、13〜30質量%である<1>又は<2>に記載の耐熱性シラン架橋樹脂成形体の製造方法。
<4>前記シランカップリング剤が、ベース樹脂100質量部に対して、4質量部を超え、15.0質量部以下の配合量で混合される<1>〜<3>のいずれか1項に記載の耐熱性シラン架橋樹脂成形体の製造方法。
<5>前記シランカップリング剤が、ビニルトリメトキシシラン又はビニルトリエトキシシランである<1>〜<4>のいずれか1項に記載の耐熱性シラン架橋樹脂成形体の製造方法。
<6>前記工程(a−1)及び工程(a−2)において、シラノール縮合触媒を実質的に混合しない<1>〜<5>のいずれか1項に記載の耐熱性シラン架橋樹脂成形体の製造方法。
前記ベース樹脂が、酢酸ビニル含有量が30質量%を超えるエチレン酢酸ビニル樹脂(EVA−i)を無含有で、かつ酢酸ビニル含有量30質量%以下のエチレン酢酸ビニル樹脂(EVA−ii)を5〜100質量%含有し、
前記工程(1)が、下記工程(a−1)、工程(a−2)及び工程(c)を有し、ただし、下記工程(a−2)でベース樹脂の一部を溶融混合する場合には下記工程(a−1)、工程(a−2)、工程(b)及び工程(c)を有する、
工程(a−1):少なくとも前記金属水和物及び前記シランカップリング剤を混合して混合物を調製する工程
工程(a−2):前記混合物と前記ベース樹脂の全部又は一部とを、前記有機過酸化物の存在下で前記有機過酸化物の分解温度以上の温度において、溶融混合してシランマスターバッチを調製する工程
工程(b):前記ベース樹脂の残部及び前記シラノール縮合触媒を溶融混合して、触媒マスターバッチを調製する工程
工程(c):前記シランマスターバッチと、前記シラノール縮合触媒又は前記触媒マスターバッチとを溶融混合する工程
耐熱性シラン架橋性樹脂組成物の製造方法。
<8>上記<7>に記載の耐熱性シラン架橋性樹脂組成物の製造方法により製造されてなる耐熱性シラン架橋性樹脂組成物。
<9>上記<1>〜<6>のいずれか1項に記載の耐熱性シラン架橋樹脂成形体の製造方法により製造されてなる耐熱性シラン架橋樹脂成形体。
<10>上記<9>に記載の耐熱性シラン架橋樹脂成形体を含む耐熱性製品。
<11>酢酸ビニル含有量が30質量%を超えるエチレン酢酸ビニル樹脂(EVA−i)を無含有で、かつ酢酸ビニル含有量30質量%以下のエチレン酢酸ビニル樹脂(EVA−ii)を5〜100質量%含有するベース樹脂100質量部に対して、有機過酸化物0.01〜0.6質量部と、金属水和物40〜300質量部と、シランカップリング剤1〜15.0質量部と、シラノール縮合触媒とを溶融混合してなる耐熱性シラン架橋性樹脂組成物の製造に用いられるシランマスターバッチであって、
少なくとも前記金属水和物及び前記シランカップリング剤を混合して混合物を調製し、得られた混合物と前記ベース樹脂の全部又は一部とを前記有機過酸化物の存在下で前記有機過酸化物の分解温度以上の温度において溶融混合して得られるシランマスターバッチ。
したがって、本発明により、優れた外観を有する耐熱性シラン架橋樹脂成形体及びその製造方法を提供できる。また、このような外観に優れた耐熱性シラン架橋樹脂成形体を形成可能な、シランマスターバッチ、耐熱性シラン架橋性樹脂組成物及びその製造方法を提供できる。さらには、外観に優れた耐熱性シラン架橋樹脂成形体を含む耐熱性製品を提供できる。
<ベース樹脂>
本発明に用いられるベース樹脂は、シランカップリング剤がグラフト化反応可能な部位を有する樹脂成分として、酢酸ビニル含有量30質量%以下のエチレン酢酸ビニル樹脂(EVA−ii)を含有し、酢酸ビニル含有量が30質量%を超えるエチレン酢酸ビニル樹脂(EVA−i)を含有しない。本発明において、EVA−iを含有しないとは、EVA−iを積極的に用いないことを意味する。
ベース樹脂は、EVA−ii以外の樹脂を含有してもよい。EVA以外の樹脂としては、シランカップリング剤のグラフト化反応部位と有機過酸化物の存在下でグラフト化反応可能な部位、例えば炭素鎖の不飽和結合部位や、水素原子を有する炭素原子を主鎖中又はその末端に有する重合体の樹脂又はゴムであれば、特に限定されない。
また、ベース樹脂は、樹脂成分に加えて、後述するオイル成分を含有してもよい。
このベース樹脂は、各成分の総計が100質量%となるように、各成分の含有量が適宜に決定され、好ましくは下記範囲内から選択される。
ベース樹脂は、酢酸ビニル含有量(VA含有量)が30質量%以下のEVA−iiを含有する。これにより、耐熱性シラン架橋樹脂成形体に優れた難燃性を少なくとも付与できる。
EVA−iiは、エチレンと酢酸ビニルとの共重合体からなり、VA含有量が30質量%以下の樹脂であれば、特に限定されない。本発明において、VA含有量は13〜30質量%であることが好ましい。これにより、外観不良が発生しやすい条件であっても、優れた難燃性と優れた外観とを兼ね備えた耐熱性シラン架橋樹脂成形体を製造できる。
本発明において、VA含有量はJIS K 7192に準拠して求めた値とする。
EVA−iiとしては、例えば、エバフレックス(商品名、三井デュポンポリケミカル社製)が挙げられる。
ポリオレフィン系樹脂の配合量(含有量)は、特に限定されないが、ベース樹脂100質量%中、0〜95質量%であることが好ましく、0〜55質量%であることがより好ましく、0〜45質量%であることがさらに好ましい。上記含有量でポリオレフィン系樹脂が含有されていると強固なネットワークの形成が可能となり、高い耐熱性を付与することができる。
ポリエチレンとしては、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、超高分子量ポリエチレン(UHMW−PE)、直鎖型低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)等が挙げられる。なかでも、直鎖型低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレンが好ましい。
ポリエチレンからなる樹脂の配合量は、特に限定されないが、ベース樹脂100質量%中、0〜35質量%であることがより好ましい。
このようなPPとして、例えば、ノバテック(登録商標)PP(日本ポリプロ社製)、サンアロマー(商品名、サンアロマー社製)、住友ノーブレン(登録商標、住友化学社製)、及びプライムポリプロ(登録商標、プライムポリマー社製)等が挙げられる。
ポリプロピレンからなる樹脂の配合量は、特に限定されないが、ベース樹脂100質量%中、0〜35質量%であることが好ましく、0〜25質量%であることがより好ましい。
エチレン−α−オレフィン共重合体からなる樹脂の配合量は、特に限定されないが、ベース樹脂100質量%中、0〜35質量%であることがより好ましい。
酸共重合成分又は酸エステル共重合成分を有する共重合体からなる樹脂の配合量は、特に限定されないが、ベース樹脂100質量%中、0〜20質量%であることが好ましく、0〜15質量%であることがより好ましい。
α−オレフィン構成成分としては、炭素数3〜12のα−オレフィンが好適に挙げられ、具体例としては、エチレン−α−オレフィン共重合体で挙げたものが挙げられる。共役ジエン構成成分の具体例としては、スチレン系エラストマーで挙げるものが挙げられ、ブタジエン等が好ましい。非共役ジエン構成成分の具体例としては、例えば、ジシクロペンタジエン(DCPD)、エチリデンノルボルネン(ENB)、1,4−ヘキサジエン等が挙げられ、エチリデンノルボルネンが好ましい。
エチレンとα−オレフィンとの共重合体からなるゴムとして、例えば、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−ブテンゴム、エチレン−オクテンゴム等が挙げられる。エチレンとα−オレフィンとジエンとの三元共重合体からなるゴムとしては、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、エチレン−ブテン−ジエンゴム等が挙げられる。なかでも、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−ブテンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム及びエチレン−ブテン−ジエンゴムが好ましく、エチレン−プロピレンゴム及びエチレン−プロピレン−ジエンゴムがより好ましい。
このようなスチレン系エラストマーとしては、共役ジエン化合物と芳香族ビニル化合物とのブロック共重合体及びランダム共重合体、又は、それらの水素添加物等からなるものが好ましい。重合体における芳香族ビニル化合物の構成成分としては、例えば、スチレン、p−(tert−ブチル)スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、1,1−ジフェニルスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノエチルスチレン、ビニルトルエン等の各構成成分が挙げられる。これらのなかでも、スチレン構成成分が好ましい。芳香族ビニル化合物の構成成分は、1種単独で使用され、又は2種以上が併用される。共役ジエン化合物の構成成分としては、例えば、ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン等の各構成成分が挙げられる。これらのなかでも、ブタジエン構成成分が好ましい。共役ジエン化合物の構成成分は、1種単独で使用され、又は2種以上が併用される。また、スチレン系エラストマーとして、スチレン成分が含有されてなく、スチレン以外の芳香族ビニル化合物を含有するエラストマーを使用してもよい。
スチレン系エラストマーとしては、例えば、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−エチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEEPS)、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)、水素化SBS、水素化SIS、水素化スチレン・ブタジエンゴム(HSBR)、水素化アクリロニトリル・ブタジエンゴム(HNBR)等からなるものを挙げることができる。
スチレン系エラストマーとしては、SEPS、SEEPS、SEBSを単独で、あるいはこれらの2種以上を組み合わせて使用することが好ましい。
スチレン系エラストマーの配合量及びエチレンゴムの配合量及は、それぞれ上記範囲内にあるのが好ましいが、合計で、0〜50質量%であることがより好ましく、5〜50質量%であることがさらに好ましく、10〜35質量%であることが特に好ましい。スチレン系エラストマーとエチレンゴムとの合計配合量が上記範囲内にあると、優れた耐熱性と強度と柔軟性を付与できる。
ベース樹脂が含有しうるオイル成分は、特に限定されないが、有機油が挙げられる。ベース樹脂が有機油を含有していると、ブツ(表面に突出したツブ状物)の発生を抑制して優れた外観を有するシラン耐熱性シラン架橋樹脂成形体を製造することができる。
有機油は、芳香族環を有する炭化水素からなるオイル、ナフテン環を有する炭化水素からなるオイル及びパラフィン鎖を有する炭化水素からなるオイルの三者を含む混合油である。有機油のうち、芳香族環を構成する炭素原子数が、芳香族環、ナフテン環及びパラフィン鎖を構成する全炭素数に対して30%以上のものを芳香族有機油という。また、芳香族環を構成する炭素原子数が上記全炭素数に対して30%未満の非芳香族有機油をいう。具体的には、ナフテン環を構成する炭素原子数が上記全炭素数に対して30〜40%であり、パラフィン鎖を構成する炭素原子数が上記全炭素数に対して50%未満であるナフテンオイル、及び、パラフィン鎖を構成する炭素原子数が上記全炭素数に対して50%以上であるパラフィンオイルが挙げられる。
有機油として、パラフィンオイル又はナフテンオイルが好ましく、機械強さの点でパラフィンオイルがより好ましい。樹脂として、特に上記ゴム(エチレンゴム)又はスチレン系エラストマーを用いる場合、パラフィンオイル又はナフテンオイルを併用するのが好ましい。
非芳香族有機油としては、例えば、ダイアナプロセスオイルPW90、PW380(いずれも商品名、出光興産社製)、コスモニュートラル500(コスモ石油社製)等が挙げられる。
オイルの配合量は、特に限定されないが、ベース樹脂がオイルを含有する場合、ベース樹脂100質量%中、0〜30質量%であることが好ましく、3〜25質量%であることがさらに好ましい。オイルの配合量が上記範囲内にあると、混練中に混練物の温度が速やかに上昇し、シラングラフト反応が均一に進行しやすくなる。
有機過酸化物は、少なくとも熱分解によりラジカルを発生して、触媒として、シランカップリング剤の樹脂成分へのラジカル反応によるグラフト化反応を生起させる働きをする。特にシランカップリング剤がエチレン性不飽和基を含む場合、エチレン性不飽和基と樹脂成分とのラジカル反応(樹脂成分からの水素ラジカルの引き抜き反応を含む)によるグラフト化反応を生起させる働きをする。
有機過酸化物としては、ラジカルを発生させるものであれば、特に制限はなく、例えば、一般式:R1−OO−R2、R3−OO−C(=O)R4、R5C(=O)−OO(C=O)R6で表される化合物が好ましい。ここで、R1〜R6は各々独立にアルキル基、アリール基又はアシル基を表す。各化合物のR1〜R6のうち、いずれもアルキル基であるもの、又は、いずれかがアルキル基で残りがアシル基であるものが好ましい。
本発明において、有機過酸化物の分解温度とは、単一組成の有機過酸化物を加熱したとき、ある一定の温度又は温度域でそれ自身が2種類以上の化合物に分解反応を起こす温度を意味する。具体的には、DSC法等の熱分析により、窒素ガス雰囲気下で5℃/分の昇温速度で、室温から加熱したとき、吸熱又は発熱を開始する温度をいう。
本発明において、金属水和物は、その表面に、シランカップリング剤のシラノール基等の反応部位と水素結合又は共有結合等により、化学結合しうる部位を有するものであれば特に制限なく用いることができる。この金属水和物における、シランカップリング剤の反応部位と化学結合しうる部位としては、OH基(水酸基、含水若しくは結晶水の水分子、カルボキシ基等のOH基)、アミノ基、SH基等が挙げられる。
金属水和物は、なかでも、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムの少なくとも1種が好ましく、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム及び炭酸カルシウムからなる群から選ばれる少なくとも1種がより好ましい。
金属水和物は、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
本発明に用いられるシランカップリング剤は、有機過酸化物の分解により生じたラジカルの存在下で樹脂成分にグラフト反応しうるグラフト化反応部位(基又は原子)と、金属水和物の化学結合しうる部位と反応し、シラノール縮合可能な反応部位(加水分解して生成する部位を含む。例えばシリルエステル基等)とを、少なくとも有するものであればよい。このようなシランカップリング剤として、従来、シラン架橋法に使用されているシランカップリング剤が挙げられ、末端に加水分解性基を有する加水分解性シランカップリング剤が好ましい。シランカップリング剤は、末端に、アミノ基、グリシジル基又はエチレン性不飽和基を含有する基と加水分解性基を含有する基とを有しているものがより好ましく、さらに好ましくは末端にエチレン性不飽和基を含有する基と加水分解性基を含有する基とを有しているシランカップリング剤である。エチレン性不飽和基を含有する基としては、特に限定されないが、例えば、ビニル基、アリル基、(メタ)アクリロイルオキシ基、(メタ)アクリロイルオキシアルキレン基、p−スチリル基等が挙げられる。またこれらのシランカップリング剤とその他の末端基を有するシランカップリング剤を併用してもよい。
末端にグリシジル基を有するものとしては、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等が挙げられる。
上記シランカップリング剤のなかでも、末端にビニル基とアルコキシ基を有するシランカップリング剤がさらに好ましく、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシランが特に好ましい。
シラノール縮合触媒は、樹脂成分にグラフトしたシランカップリング剤を水分の存在下で縮合反応させる働きがある。このシラノール縮合触媒の働きに基づき、シランカップリング剤を介して、樹脂成分同士が架橋される。その結果、優れた耐熱性を有する耐熱性シラン架橋樹脂成形体が得られる。
シラノール縮合触媒は、所望により樹脂に混合されて、用いられる。このような樹脂(キャリア樹脂ともいう)としては、特に限定されないが、ベース樹脂で説明した各樹脂を用いることができる。キャリア樹脂は、シラノール縮合触媒と親和性がよく耐熱性にも優れる点で、ベース樹脂のなかでもエチレンを構成成分として含む樹脂がより好ましく、ポリエチレンの樹脂がより好ましい。
耐熱性シラン架橋樹脂成形体及び耐熱性シラン架橋性樹脂組成物は、電線、電気ケーブル、電気コード、シート、発泡体、チューブ、パイプにおいて、一般的に使用されている各種の添加剤を本発明の効果を損なわない範囲で含有してもよい。このような添加剤として、例えば、架橋助剤、酸化防止剤、滑剤、金属不活性剤、又は、上記金属水和物以外の充填剤(難燃(助)剤を含む。)等が挙げられる。
本発明の「耐熱性シラン架橋樹脂成形体の製造方法」及び本発明の「耐熱性シラン架橋性樹脂組成物の製造方法」は、いずれも、少なくとも下記工程(1)を行う。したがって、本発明の「耐熱性シラン架橋樹脂成形体の製造方法」及び本発明の「耐熱性シラン架橋性樹脂組成物の製造方法」を併せて以下に説明する(両製造方法に共通する説明においては、本発明の製造方法ということがある。)。
また、本発明の「シランマスターバッチ」は、下記工程(a−1)及び工程(a−2)(両工程を併せて工程(a)という)により製造される。したがって、本発明の「シランマスターバッチの製造方法」を本発明の製造方法において説明する。
工程(2):工程(1)で得られた混合物を成形して成形体を得る工程
工程(3):工程(2)で得られた成形体を水と接触させて耐熱性シラン架橋樹脂成形体を得る工程
工程(a−1):少なくとも金属水和物及びシランカップリング剤を混合して混合物を調製する工程
工程(a−2):混合物と、ベース樹脂の全部又は一部とを、有機過酸化物の存在下で有機過酸化物の分解温度以上の温度において、溶融混合して、シランマスターバッチを調製する工程
工程(b):ベース樹脂の残部及びシラノール縮合触媒を溶融混合して、触媒マスターバッチを調製する工程
工程(c):シランマスターバッチと、シラノール縮合触媒又は触媒マスターバッチとを溶融混合する工程
ここで、混合するとは、均一な混合物を得ることをいう。
また、「ベース樹脂の残部」とは、ベース樹脂のうち工程(a−2)で使用する一部を除いた残りのベース樹脂であって、具体的には、ベース樹脂そのものの残部(ベース樹脂と同一組成を有する)、ベース樹脂を構成する樹脂成分の残部、ベース樹脂を構成する残りの樹脂成分をいう。
ここで、工程(b)でベース樹脂の残部が配合される場合、ベース樹脂は、工程(a−2)において、好ましくは80〜99質量%、より好ましくは94〜98質量%が配合され、工程(b)において、好ましくは1〜20質量%、より好ましくは2〜6質量%が配合される。
シランカップリング剤の混合量が1質量部未満では、架橋反応が十分に進行せず、優れた耐熱性を発揮しないことがある。特に外観不良の発生しやすい条件では外観不良が発生しやすくなる。一方、15質量部を超えると、それ以上の金属水和物の表面にシランカップリング剤が吸着しきれず、シランカップリング剤が混練中に揮発してしまい、経済的でない。また、吸着しないシランカップリング剤が縮合してしまい、成形体にブツや焼けが生じて外観が悪化するおそれがある。特に特に外観不良の発生しやすい条件で顕著である。
このように、特定量のシランカップリング剤を用いることにより、樹脂成分同士の架橋反応、及び、シランカップリング剤同士の縮合反応のいずれをも抑えることができ、外観のきれいなシラン耐熱性シラン架橋樹脂成形体を製造することができると、考えられる。
工程(a)において、「ベース樹脂の全部又は一部、有機過酸化物、金属水和物及びシランカップリング剤を溶融混合する」とは、溶融混合する際の混合順を特定するものではなく、どのような順で混合してもよいことを意味する。すなわち、工程(a)における混合順は特に限定されない。
また、ベース樹脂の混合方法も特に限定されない。例えば、予め混合調製されたベース樹脂を用いてもよく、各成分、例えば樹脂成分及びオイル成分それぞれを別々に混合してもよい。
この混合方法においては、上記分解温度未満の温度が保持されている限り、ベース樹脂が存在していてもよい。この場合、ベース樹脂とともに金属酸化物及びシランカップリング剤を上記温度で混合(工程(a−1))した後に溶融混合することが好ましい。本発明においては、上記各成分を一度に溶融混合することもできる。この場合、溶融混合時にシランカップリング剤の一部又は全部が金属水和物に吸着又は結合する。
例えば、有機過酸化物は、シランカップリング剤と混合した後に金属水和物と混合されてもよいし、シランカップリング剤と分けて別々に金属水和物に混合されてもよい。本発明においては、有機過酸化物とシランカップリング剤とは実質的に一緒に混合した方がよい。一方、生産条件によっては、シランカップリング剤のみを金属水和物に混合し、次いで有機過酸化物を混合してもよい。
また、有機過酸化物は、他の成分と混合させたものでもよいし、単体でもよい。
湿式混合では、シランカップリング剤と金属水和物との結力合が強くなるため、シランカップリング剤の揮発を効果的に抑えることができるが、シラノール縮合反応が進みにくくなることがある。一方、乾式混合では、シランカップリング剤が揮発しやすいが、金属水和物とシランカップリング剤の結合力が比較的弱くなるため、効率的にシラノール縮合反応が進みやすくなる。
混合方法としては、ゴム、プラスチック等で通常用いられる方法であれば、特に限定されない。混合装置は、例えば金属水和物の混合量に応じて適宜に選択される。混練装置として、一軸押出機、二軸押出機、ロール、バンバリーミキサー又は各種のニーダー等が用いられる。樹脂成分の分散性、及び架橋反応の安定性の面で、バンバリーミキサー又は各種のニーダー等の密閉型ミキサーが好ましい。
また、通常、このような金属水和物がベース樹脂100質量部に対して100質量部を超えて混合される場合、連続混練機、加圧式ニーダー、バンバリーミキサーで混練りするのがよい。
工程(1)において、上記添加剤、特に酸化防止剤や金属不活性剤は、いずれの工程で又は成分に混合されてもよいが、キャリア樹脂に混合されるのがよい。
工程(1)、特に工程(a−1)及び工程(a−2)において、架橋助剤は実質的に混合されないことが好ましい。架橋助剤が実質的に混合されないと、混練り中に樹脂成分同士の架橋が生じにくく、耐熱性シラン架橋樹脂成形体の外観及び耐熱性が優れる。ここで、実質的に混合されないとは、架橋助剤を積極的に混合しないことを意味し、不可避的に混合することを除外するものではない。
混合は、均一に混合できる方法であればよく、ベース樹脂の溶融下で行う混合(溶融混合)が挙げられる。溶融混合は上記工程(a−2)の溶融混合と同様に行うことができる。例えば、混合温度は、80〜250℃、より好ましくは100〜240℃で行うことができる。その他の条件、例えば混合時間は適宜設定することができる。
キャリア樹脂が他の樹脂である場合、工程(a−2)においてグラフト反応を促進させることができるうえ、成形中にブツが生じにくい点で、他の樹脂の配合量は、ベース樹脂100質量部に対して、好ましくは1〜60質量部、より好ましくは2〜50質量部、さらに好ましくは2〜40質量部である。
この場合、使用可能な無機フィラーとしては、上記金属水和物以外に、窒化ほう素、シリカ(結晶質シリカ、非晶質シリカ等)、カーボン、クレー、酸化亜鉛、酸化錫、酸化チタン、酸化モリブデン、三酸化アンチモン、シリコーン化合物、石英、タルク、ほう酸亜鉛、ホワイトカーボン、硼酸亜鉛、ヒドロキシスズ酸亜鉛、スズ酸亜鉛等が挙げられる。
この触媒MBは、シランMBとともに、工程(1)で調製される耐熱性シラン架橋性樹脂組成物の製造に、マスターバッチセットとして、用いられる。
混合方法は、上述のように均一な混合物を得ることができれば、どのような混合方法でもよい。
上記のように、シラン架橋性樹脂は、シランカップリング剤がシラノール縮合していない未架橋体である。実際的には、工程(c)で溶融混合されると、一部架橋(部分架橋)は避けられないが、得られる耐熱性シラン架橋性樹脂組成物について、少なくとも工程(2)での成形における成形性が保持されたものとする。
本発明の耐熱性シラン架橋樹脂成形体の製造方法において、得られた混合物を成形して成形体を得る工程(2)を行う。この工程(2)は、混合物を成形できればよく、本発明の耐熱性製品の形態に応じて、適宜に成形方法及び成形条件が選択される。成形方法は、押出機を用いた押出成形、射出成形機を用いた押出成形、その他の成形機を用いた成形が挙げられる。押出成形は、本発明の耐熱性製品が電線又は光ファイバケーブルである場合に、好ましい。
このようにして、耐熱性シラン架橋性樹脂組成物の成形体が得られる。この成形体は耐熱性シラン架橋性樹脂組成物と同様に、一部架橋は避けられないが、工程(2)で成形可能な成形性を保持する部分架橋状態にある。したがって、この発明の耐熱性シラン架橋樹脂成形体は、工程(3)を実施することによって、架橋又は最終架橋された成形体とされる。
この工程(3)の処理自体は、通常の方法によって行うことができる。シランカップリング剤同士の縮合は、常温で保管するだけで進行する。したがって、工程(3)において、成形体を水に積極的に接触させる必要はない。この架橋反応を促進ささせるために、成形体を水分と接触させることもできる。例えば、温水への浸水、湿熱槽への投入、高温の水蒸気への暴露等の積極的に水に接触させる方法を採用できる。また、その際に水分を内部に浸透させるために圧力をかけてもよい。
本発明では、工程(c)で、最終的な架橋反応を行うこともあり、ベース樹脂にシランカップリング剤を上述のように特定量配合すると、成形時の押し出し加工性を損なうことなく金属水和物を多量に配合することが可能になり、優れた難燃性を確保しながらも、耐熱性、さらには機械特性等を併せ持つことができる。
ここで、一旦停止後、再開するとは、ベース樹脂の組成、加工条件等に左右され一義的に述べることはできないが、例えば、190℃で、間隔30分間まで、好ましくは90分間まで再開できることをいう。
また、VA含有量が小さいEVA−iiは、結晶性が高い。これにより、水分を吸湿しにくく、ベース樹脂中の水含有量を低減できると考えられる。その結果、シランカップリング剤同士がシラノール縮合反応しにくく、優れた外観を付与できる。
特に、層厚が薄い被覆層を形成する場合、耐熱性シラン架橋性樹脂組成物の押出速度を速める場合には、耐熱性シラン架橋性樹脂組成物の流動性が十分に高くないと、外観不良が惹起される。しかし、本発明においては、EVA−iiを上記範囲の配合量で配合することにより、上記分子量の増大及びシランカップリング剤の縮合反応が十分に抑えられる。したがって、耐熱性シラン架橋性樹脂組成物の流動性が高く、このような外観不良の発生しやすい条件であっても、優れた外観を付与できる。
本発明の耐熱性製品として、例えば、耐熱性難燃絶縁電線等の電線又は耐熱難燃ケーブルの被覆材料、ゴム代替電線・ケーブルの材料、その他、耐熱難燃電線部品、難燃耐熱シート、難燃耐熱フィルム等が挙げられる。また、電源プラグ、コネクター、スリーブ、ボックス、テープ基材、チューブ、シート、パッキン、クッション材、防震材、電気・電子機器の内部及び外部配線に使用される配線材、特に電線や光ケーブルが挙げられる。
本発明の耐熱性製品が電線、ケーブル等の押出成形品である場合、好ましくは、成形材料を押出機(押出被覆装置)内で溶融混練して耐熱性シラン架橋性樹脂組成物を調製しながら、この耐熱性シラン架橋性樹脂組成物を導体等の外周に押し出して、導体等を被覆する等により、製造できる(工程(c)及び工程(2))。このような耐熱性製品は、金属水和物を大量に加えた耐熱性シラン架橋性樹脂組成物を電子線架橋機等の特殊な機械を使用することなく汎用の押出被覆装置を用いて、導体の周囲に、又は抗張力繊維を縦添え若しくは撚り合わせた導体の周囲に押出被覆することにより、成形することができる。例えば、導体としては軟銅の単線又は撚り線等を用いることができる。また、導体としては裸線の他に、錫メッキしたものやエナメル被覆絶縁層を有するものを用いることもできる。導体の周りに形成される絶縁層(本発明の耐熱性シラン架橋性樹脂組成物からなる被覆層)の肉厚は特に限定しないが、通常、0.15〜5mm程度である。
表1において、各例の配合量に関する数値は特に断らない限り質量部を表す。
<ベース樹脂>
(EVA−ii)
「エバフレックス EV560」(商品名、三井・デュポンケミカル社製、VA含有量14質量%)
「エバフレックス EV360」(商品名、三井・デュポンケミカル社製、VA含有量25質量%)
「エバフレックス EV260」(商品名、三井・デュポンケミカル社製、VA含有量28質量%)
(EVA−i)
「エバフレックス EV170」(商品名、三井・デュポンケミカル社製、VA含有量33質量%)
「V9000」(商品名、三井・デュポンケミカル社製、VA含有量40質量%)
「レバプレン600HV」(商品名、ランクセス社製、VA含有量60質量%)
(ポリエチレン樹脂)
「UE320」(ノバテックPE(商品名)、日本ポリエチレン社製、直鎖型低密度ポリエチレン(LLDPE))
「ハイゼックス 5305E」(商品名、プライムポリマー社製、高密度ポリエチレン(HDPE))
(ポリプロピレン樹脂)
「PB222A」(商品名、サンアロマー社製、ランダムポリプロピレン)
(エチレン−プロピレン−ジエンゴム:EPDM)
「ノーデル IP−4760P」(商品名、ダウ・ケミカル社製、エチレン含有量67質量%)
「ノーデル IP−4520P」(商品名、ダウ・ケミカル社製、エチレン含有量50質量%)
(スチレン系エラストマー:SEPS)
「セプトン4077」(商品名、クラレ社製、SEPS、スチレン含有量30質量%)
(オイル:OIL)
「ダイアナプロセスオイルPW−90」(商品名、出光興産社製、パラフィンオイル)
(水酸化アルミニウム)
「ハイジライトH42M」(商品名、昭和電工社製、表面未処理水酸化アルミニウム)
(水酸化マグネシウム)
「キスマ5A」(商品名、協和化学社製、脂肪酸前処理水酸化マグネシウム)
「キスマ5」(商品名、協和化学社製、表面未処理水酸化マグネシウム)
「キスマ5L」(商品名、協和化学社製、シランカップリング剤前処理水酸化マグネシウム)
各金属水和物は、23℃、相対湿度50%の環境下で1週間調湿した後に用いた。
「KBM1003」(商品名、信越化学工業社製、ビニルトリメトキシシラン)
<有機過酸化物>
「パークミルD」(商品名、日油社製、ジクミルパーオキサイド、分解温度151℃))
<シラノール縮合触媒>
「アデカスタブOT−1」(商品名、ADEKA社製、ジオクチルスズジラウレート)
「イルガノックス1076」(商品名、BASF社製、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)
実施例1〜8及び比較例1〜9において、ベース樹脂を構成する一部の樹脂成分を触媒MBのキャリア樹脂として用いた。具体的には、実施例1、2、4、5、比較例4〜9ではベース樹脂を構成する樹脂成分の1つであるPEの一部(5質量部)を用いた。実施例3、6及び比較例1〜3ではベース樹脂を構成する樹脂成分の1つであるPEの全部(5質量部)を用いた。また、実施例7及び8ではベース樹脂を構成する樹脂成分の1つであるEVA−iiの一部(5質量部)を用いた。
次いで、シランMBと触媒MBを密閉型のリボンブレンダーに投入し、室温(25℃)で5分ドライドブレンドしてドライドブレンド物を得た。このとき、シランMBと触媒MBとの混合比は、表1に示す質量比であり、具体的には、実施例及び比較例においてはシランMBのベース樹脂が95質量部で、触媒MBのキャリア樹脂が5質量部となる割合とした。
<押出成形条件(1)>
得られたドライドブレンド物を、L/D(スクリュー有効長Lと直径Dとの比)=23、スクリュー直径90mmのスクリューを備えた押出機(シリンダー温度180℃、ヘッド温度200℃)に投入した。この押出機内でドライドブレンド物を溶融混合しながら、7/34/0.45Aの撚り線(導体径8.4mm)の外周に厚さ2.0mmとなるように線速7m/分で押し出して、外径12.4mmの被覆導体を得た(工程(c)及び工程(2))。
<押出成形条件(2)>
得られたドライドブレンド物を、L/D(スクリュー有効長Lと直径Dとの比)=23、スクリュー直径90mmのスクリューを備えた押出機(シリンダー温度180℃、ヘッド温度200℃)に投入した。この押出機内でドライドブレンド物を溶融混合しながら、7/34/0.45Aの撚り線(導体径8.4mm)の外周に厚さ2.0mmとなるように線速20m/分で押し出して、外径12.4mmの被覆導体を得た(工程(c)及び工程(2))。
<押出成形条件(3)>
得られたドライドブレンド物を、L/D(スクリュー有効長Lと直径Dとの比)=24、スクリュー直径50mmのスクリューを備えた押出機(シリンダー温度180℃、ヘッド温度200℃)に投入した。この押出機内でドライドブレンド物を溶融混合しながら、7/0.16Aの撚り線(導体径0.48mm)の外周に厚さ0.4mmとなるように線速50m/分で押し出して、外径1.28mmの被覆導体を得た(工程(c)及び工程(2))。
<押出成形条件(4)>
得られたドライドブレンド物を、L/D(スクリュー有効長Lと直径Dとの比)=24、スクリュー直径50mmのスクリューを備えた押出機(シリンダー温度180℃、ヘッド温度200℃)に投入した。この押出機内でドライドブレンド物を溶融混合しながら、7/0.16Aの撚り線(導体径0.48mm)の外周に厚さ0.4mmとなるように線速200m/分で押し出して、外径1.28mmの被覆導体を得た(工程(c)及び工程(2))。
上記押出成形条件(1)により得られた被覆導体を用いて製造した各電線において、外観が優れていたものを「A」、電線としての外観に問題がないものを「B」、電線としての外観に問題があるほどブツが発生したものを「C」とした。評価が「B」以上が本試験の合格レベルである。
<外観試験(2)>
上記押出成形条件(2)により得られた被覆導体を用いて製造した各電線において、外観が優れていたものを「A」、電線としての外観に問題がないものを「B」、電線としての外観に問題があるほどブツが発生したものを「C」とした。評価が「B」以上が本試験の合格レベルである。なお、この外観試験(2)は参考試験である。
<外観試験(3)>
上記押出成形条件(3)により得られた被覆導体を用いて製造した各電線において、外観が優れていたものを「A」、電線としての外観に問題がないものを「B」、電線としての外観に問題があるほどブツが発生したものを「C」とした。評価が「B」以上が本試験の合格レベルである。
<外観試験(4)>
上記押出成形条件(4)により得られた被覆導体を用いて製造した各電線において、外観が優れていたものを「A」、電線としての外観に問題がないものを「B」、電線としての外観に問題があるほどブツが発生したものを「C」とした。評価が「B」以上が本試験の合格レベルである。なお、この外観試験(4)は参考試験である。
上記押出成形条件(1)により得られた被覆導体を用いて製造した各電線と同様にして作製した管状片を用いて、ホットセット試験を行った。ホットセット試験は、IEC(国際電気標準会議:International Electronical Commission)60811−2−1に記載の方法に準拠して、行った。試験条件は200℃、加熱時間は15分、荷重は20N/cm2とし、加熱後の伸びが100%以下、かつ、加熱及び荷重除去後の伸びが25%以下であった場合を、本試験の合格レベルとして「A」で表し、それ以外を本試験の不合格レベルとして「C」で表した。
上記押出成形条件(1)により得られた被覆導体を用いて製造した各電線について、IEC60332−1に記載の「ケーブル一条試験」、及び、JIS C 3005に記載の「60度傾斜難燃試験」を行った。
難燃性試験(1)の評価は、「ケーブル一条試験」及び「60度傾斜難燃試験」のいずれも合格した場合を本試験の望ましいレベルとして「A」で表し、一方の試験のみ合格した場合を本試験の合格レベルとして「B」で表し、両方とも不合格であった場合を本試験の不合格レベルとして「C」で表した。
上記押出成形条件(3)により得られた被覆導体を用いて製造した各電線について、難燃性試験(1)と同様にして、IEC60332−1に記載の「ケーブル一条試験」、及び、JIS C 3005に記載の「60度傾斜難燃試験」を行った。
難燃性試験(2)の評価は、「ケーブル一条試験」及び「60度傾斜難燃試験」のいずれも合格した場合を本試験の望ましいレベルとして「A」で表し、一方の試験のみ合格した場合を本試験の合格レベルとして「B」で表し、両方とも不合格であった場合を本試験の不合格レベルとして「C」で表した。
上記押出成形条件(1)により得られた被覆導体を用いて製造した各電線から抜き取った被覆(管状片)について引張試験を行った。
この引張試験は、JIS C 3005に準じて、標線間25mm、引張速度200mm/分の条件で、引張強さ(MPa)及び引張伸び(%)を測定した。
引張強さは、10MPa以上であったものを本試験の合格レベルとして「A」で表し、10MPa未満であったものを本試験の不合格レベルとして「C」で表した。引張伸びは、200%以上であったものを本試験の合格レベルとして「A」で表し、200%未満であったものを本試験の不合格レベルとして「C」で表した。
特に、EVA−iiを45〜90質量%含有する実施例1〜3及び8は、外観試験(4)及び難燃性試験(2)においても合格した。
さらに、実施例1〜8はホットセット試験、難燃性及び引張特性にも合格した。
上記のように、本発明においては、外観不良が発生しやすい条件を採用しても、外観に優れたものとすることができた。具体的には、製造する電線の外径を12.4mm、さらには1.28mmにしても、また、被覆厚さを2.0mm、さらには0.4mmにしても、優れた外観を付与できた。しかも、押出速度を20m/分、50m/分、さらに200m/分まで高めても、優れた外観を付与できた。
Claims (11)
- 下記工程(1)、工程(2)及び工程(3)
工程(1):ベース樹脂100質量部に対して、有機過酸化物0.01〜0.6質量部と、金属水和物40〜300質量部と、シランカップリング剤1〜15.0質量部と、シラノール縮合触媒とを溶融混合して混合物を得る工程
工程(2):前記工程(1)で得られた混合物を成形して成形体を得る工程
工程(3):前記工程(2)で得られた成形体を水と接触させて耐熱性シラン架橋樹脂成形体を得る工程
を有する耐熱性シラン架橋樹脂成形体の製造方法であって、
前記ベース樹脂が、酢酸ビニル含有量が30質量%を超えるエチレン酢酸ビニル樹脂(EVA−i)を無含有で、かつ酢酸ビニル含有量30質量%以下のエチレン酢酸ビニル樹脂(EVA−ii)を5〜100質量%含有し、
前記工程(1)が、下記工程(a−1)、工程(a−2)及び工程(c)を有し、ただし、下記工程(a−2)でベース樹脂の一部を溶融混合する場合には下記工程(a−1)、工程(a−2)、工程(b)及び工程(c)を有する、
工程(a−1):少なくとも前記金属水和物及び前記シランカップリング剤を混合して混合物を調製する工程
工程(a−2):前記混合物と前記ベース樹脂の全部又は一部とを、前記有機過酸化物の存在下で前記有機過酸化物の分解温度以上の温度において、溶融混合してシランマスターバッチを調製する工程
工程(b):前記ベース樹脂の残部及び前記シラノール縮合触媒を溶融混合して、触媒マスターバッチを調製する工程
工程(c):前記シランマスターバッチと、前記シラノール縮合触媒又は前記触媒マスターバッチとを溶融混合する工程
耐熱性シラン架橋樹脂成形体の製造方法。 - 前記ベース樹脂が、前記エチレン酢酸ビニル樹脂(EVA−ii)を45〜90質量%含む請求項1に記載の耐熱性シラン架橋樹脂成形体の製造方法。
- 前記エチレン酢酸ビニル樹脂(EVA−ii)の酢酸ビニル含有量が、13〜30質量%である請求項1又は2に記載の耐熱性シラン架橋樹脂成形体の製造方法。
- 前記シランカップリング剤が、ベース樹脂100質量部に対して、4質量部を超え、15.0質量部以下の配合量で混合される請求項1〜3のいずれか1項に記載の耐熱性シラン架橋樹脂成形体の製造方法。
- 前記シランカップリング剤が、ビニルトリメトキシシラン又はビニルトリエトキシシランである請求項1〜4のいずれか1項に記載の耐熱性シラン架橋樹脂成形体の製造方法。
- 前記工程(a−1)及び工程(a−2)において、シラノール縮合触媒を実質的に混合しない請求項1〜5のいずれか1項に記載の耐熱性シラン架橋樹脂成形体の製造方法。
- ベース樹脂100質量部に対して、有機過酸化物0.01〜0.6質量部と、金属水和物40〜300質量部と、シランカップリング剤1〜15.0質量部と、シラノール縮合触媒とを溶融混合して混合物を得る工程(1)を有する耐熱性シラン架橋性樹脂組成物の製造方法であって、
前記ベース樹脂が、酢酸ビニル含有量が30質量%を超えるエチレン酢酸ビニル樹脂(EVA−i)を無含有で、かつ酢酸ビニル含有量30質量%以下のエチレン酢酸ビニル樹脂(EVA−ii)を5〜100質量%含有し、
前記工程(1)が、下記工程(a−1)、工程(a−2)及び工程(c)を有し、ただし、下記工程(a−2)でベース樹脂の一部を溶融混合する場合には下記工程(a−1)、工程(a−2)、工程(b)及び工程(c)を有する、
工程(a−1):少なくとも前記金属水和物及び前記シランカップリング剤を混合して混合物を調製する工程
工程(a−2):前記混合物と前記ベース樹脂の全部又は一部とを、前記有機過酸化物の存在下で前記有機過酸化物の分解温度以上の温度において、溶融混合してシランマスターバッチを調製する工程
工程(b):前記ベース樹脂の残部及び前記シラノール縮合触媒を溶融混合して、触媒マスターバッチを調製する工程
工程(c):前記シランマスターバッチと、前記シラノール縮合触媒又は前記触媒マスターバッチとを溶融混合する工程
耐熱性シラン架橋性樹脂組成物の製造方法。 - 請求項7に記載の耐熱性シラン架橋性樹脂組成物の製造方法により製造されてなる耐熱性シラン架橋性樹脂組成物。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の耐熱性シラン架橋樹脂成形体の製造方法により製造されてなる耐熱性シラン架橋樹脂成形体。
- 請求項9に記載の耐熱性シラン架橋樹脂成形体を含む耐熱性製品。
- 酢酸ビニル含有量が30質量%を超えるエチレン酢酸ビニル樹脂(EVA−i)を無含有で、かつ酢酸ビニル含有量30質量%以下のエチレン酢酸ビニル樹脂(EVA−ii)を5〜100質量%含有するベース樹脂100質量部に対して、有機過酸化物0.01〜0.6質量部と、金属水和物40〜300質量部と、シランカップリング剤1〜15.0質量部と、シラノール縮合触媒とを溶融混合してなる耐熱性シラン架橋性樹脂組成物の製造に用いられるシランマスターバッチであって、
少なくとも前記金属水和物及び前記シランカップリング剤を混合して混合物を調製し、得られた混合物と前記ベース樹脂の全部又は一部とを前記有機過酸化物の存在下で前記有機過酸化物の分解温度以上の温度において溶融混合して得られるシランマスターバッチ。
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