JP2016183467A - アンカー構造及びアンカーの施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】埋め込み長さが短い場合であっても引抜き耐力を確保することができるアンカー構造及びアンカーの施工方法を提供する。【解決手段】アンカー構造2は、母材1にアンカー3を定着させる。アンカー構造2は、穴部4の底部4b側に内径の大きい拡径部4cを形成して、この穴部4の内周部とアンカー3の外周部との間に接着剤5を充填することによって、アンカー3の埋め込み長さが短くても引抜き耐力を確保している。穴部4は、アンカー3を挿入する部分であり、母材1に所定の深さH0で形成されている。拡径部4cは、穴部4の開口部4a側の内径よりも穴部4の底部4b側の内径が大きくなるように、この穴部4の穴奥の内周面を切削して形成されている。接着剤5は、アンカー3と穴部4との間の隙間に充填されてこれらを接着する。【選択図】図1

Description

この発明は、母材にアンカーを定着させるアンカー構造、及び母材にアンカーを定着させるアンカーの施工方法に関する。
あと施工アンカーは、既設のコンクリート構造物に付属物やコンクリート部材を接合する技術である。あと施工アンカーは、コンクリート構造物の改良及び改修工事にあたり必須であり、土木、建築などの様々な分野で広く使用されている。接着系のあと施工アンカーは、コンクリートをハンマードリルなどで所定の長さ削孔して穴をあけた後に、この穴に挿入した鉄筋などとの空隙に各種接着剤を充填することにより、コンクリートと鉄筋などを一体化させる構造である。一般には、充填する接着剤の強度は、コンクリートよりも高いため、コンクリートと接着剤との界面の接着特性により、アンカーの引き抜き耐力が影響を受けると考えられる。
従来の接着系あと施工アンカーは、コンクリート構造物のボルト埋込用穴に有機系接着剤を充填して、このボルト埋込用穴に挿入したアンカーボルトを有機系接着剤の硬化によってコンクリート構造物に固定している(例えば、特許文献1参照)。このような従来の接着系あと施工アンカーは、コンクリート構造物のボルト埋込用穴とアンカーボルトとの間に有機系接着剤を充填して、アンカーボルトの引抜き耐力を十分に確保している。
従来の金属拡底アンカーは、先端部に外径が大きい楔状の拡張頭部を有する芯体と、この芯体の外側でこの芯体と嵌合する円筒体と、芯体の拡張頭部の外側に円筒体の先端部が嵌合したときに外側に拡がる拡開部とを備えている(例えば、特許文献2参照)。このような従来の金属拡底アンカーは、コンクリートの削孔穴に芯体と円筒体とを挿入し円筒体を打ち込むことによって、芯体の拡張頭部に円筒体の先端部を嵌合させ、円筒体の拡開部を外側に開くことによって削孔穴に食い込ませて、くさび作用によって芯体及び円筒体をコンクリートに固定させている。
特開2009-263956号公報
特開2005-016680号公報
従来の接着系あと施工アンカーでは、所定の埋め込み長さを確保することによって引抜き耐力が確保される。しかし、従来の接着系あと施工アンカーでは、既存のコンクリートの緒元、施工環境などによっては、所定の埋め込み長さの確保が困難な場合がある。その結果、従来の接着系あと施工アンカーでは、引抜き耐力を確保するために本数が増加して、施工費が増大してしまう問題点がある。また、従来の金属拡底アンカーでは、接着系あと施工アンカーに比べて引抜き耐力が大きいため、所定の埋め込み長さの確保が困難であっても、引抜き耐力を確保することができる。しかし、従来の金属拡底アンカーでは、従来の接着系あと施工アンカーに比べて高価であるため、施工費が増大してしまう問題点がある。
この発明の課題は、埋め込み長さが短い場合であっても引抜き耐力を確保することができるアンカー構造及びアンカーの施工方法を提供することである。
この発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
なお、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、この実施形態に限定するものではない。
請求項1の発明は、図1及び図3〜図9に示すように、母材(1)にアンカー(3)を定着させるアンカー構造であって、前記母材に所定の深さ(H0)で形成されて前記アンカーを挿入する穴部(4)と、前記穴部と前記アンカーとの間の隙間に充填されてこれらを接着する接着剤(5)とを備え、前記穴部は、底部(4b)側に内径の大きい拡径部(4c)を備えることを特徴とするアンカー構造(2)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のアンカー構造において、前記拡径部は、前記穴部の底部付近に形成されていることを特徴とするアンカー構造である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のアンカー構造において、図1及び図3に示すように、前記拡径部は、前記穴部の底部(4b)からこの穴部の開口部(4a)に向かって、徐々に内径が小さくなる傾斜面(4d)を備えることを特徴とするアンカー構造である。
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2に記載のアンカー構造において、図4及び図5に示すように、前記拡径部は、前記穴部の底部(4b)からこの穴部の開口部(4a)に向かって所定深さ(H21)の略同一の内径の円筒面(4e)と、前記円筒面から前記穴部の開口部に向かって徐々に内径が小さくなる傾斜面(4f)とを備えることを特徴とするアンカー構造である。
請求項5の発明は、請求項1又は請求項2に記載のアンカー構造において、図6及び図7に示すように、前記拡径部は、前記穴部の底部(4b)からこの穴部の開口部(4a)に向かって内径が徐々に大きくなる第1の傾斜面(4g)と、前記第1の傾斜面から前記穴部の開口部に向かって徐々に内径が小さくなる第2の傾斜面(4h)とを備えることを特徴とするアンカー構造である。
請求項6の発明は、請求項1又は請求項2に記載のアンカー構造において、図8及び図9に示すように、前記拡径部は、前記穴部の底部(4b)からこの穴部の開口部(4a)に向かって所定深さ(H4)の略同一の内径の円筒面(4i)を備えることを特徴とするアンカー構造である。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のアンカー構造において、前記接着剤は、繊維状強化材を含有することを特徴とするアンカー構造である。
請求項8の発明は、図2、図3、図5、図7及び図9に示すように、母材(1)にアンカー(3)を定着させるアンカーの施工方法であって、前記アンカーを挿入する穴部(4)を所定の深さ(H0)で形成する穴形成工程(#110)と、前記穴部と前記アンカーとの間の隙間にこれらを接着する接着剤(5)を充填する充填工程(#120)とを含み、前記穴形成工程は、前記穴部の底部(4b)側に内径の大きい拡径部(4c)を形成する工程を含むことを特徴とするアンカーの施工方法(#100)である。
請求項9の発明は、請求項8に記載のアンカーの施工方法において、前記穴形成工程は、前記穴部の底部付近に前記拡径部を形成する工程を含むことを特徴とするアンカーの施工方法である。
請求項10の発明は、請求項8又は請求項9に記載のアンカーの施工方法において、図3に示すように、前記穴形成工程は、前記穴部の底部(4b)からこの穴部の開口部(4a)に向かって、徐々に内径が小さくなる傾斜面(4d)を形成する工程を含むことを特徴とするアンカーの施工方法である。
請求項11の発明は、請求項8又は請求項9に記載のアンカーの施工方法において、図5に示すように、前記穴形成工程は、前記穴部の底部(4b)からこの穴部の開口部(4a)に向かって所定深さ(H21)の略同一の内径の円筒面(4e)を形成する工程と、前記円筒面から前記穴部の開口部に向かって徐々に内径が小さくなる傾斜面(4f)を形成する工程とを含むことを特徴とするアンカーの施工方法である。
請求項12の発明は、請求項8又は請求項9に記載のアンカーの施工方法において、図7に示すように、前記穴形成工程は、前記穴部の底部(4b)からこの穴部の開口部(4a)に向かって内径が徐々に大きくなる第1の傾斜面(4g)を形成する工程と、前記第1の傾斜面から前記穴部の開口部に向かって徐々に内径が小さくなる第2の傾斜面(4h)を形成する工程とを含むことを特徴とするアンカーの施工方法である。
請求項13の発明は、請求項8又は請求項9に記載のアンカーの施工方法において、図9に示すように、前記穴形成工程は、前記穴部の底部(4b)からこの穴部の開口部(4a)に向かって所定深さ(H4)の略同一の内径の円筒面(4i)を形成する工程を含むことを特徴とするアンカーの施工方法である。
請求項14の発明は、請求項8から請求項13までのいずれか1項に記載のアンカーの施工方法において、前記充填工程は、繊維状強化材を含有する接着剤を充填する工程を含むことを特徴とするアンカーの施工方法である。
この発明によると、埋め込み長さが短い場合であっても引抜き耐力を確保することができる。
この発明の第1実施形態に係るアンカー構造の縦断面図である。 この発明の第1実施形態に係るアンカーの施工方法を説明するための工程図である。 この発明の第1実施形態に係るアンカーの施工方法を説明するための縦断面図であり、(A)(B)は穴形成工程の縦断面図であり、(C)は充填工程の縦断面図であり、(D)は挿入工程の縦断面図である。 この発明の第2実施形態に係るアンカー構造の縦断面図である。 この発明の第2実施形態に係るアンカーの施工方法を説明するための縦断面図であり、(A)(B)は穴形成工程の縦断面図であり、(C)は充填工程の縦断面図であり、(D)は挿入工程の縦断面図である。 この発明の第3実施形態に係るアンカー構造の縦断面図である。 この発明の第3実施形態に係るアンカーの施工方法を説明するための縦断面図であり、(A)(B)は穴形成工程の縦断面図であり、(C)は充填工程の縦断面図であり、(D)は挿入工程の縦断面図である。 この発明の第4実施形態に係るアンカー構造の縦断面図である。 この発明の第4実施形態に係るアンカーの施工方法を説明するための縦断面図であり、(A)(B)は穴形成工程の縦断面図であり、(C)は充填工程の縦断面図であり、(D)は挿入工程の縦断面図である。
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、この発明の第1実施形態について詳しく説明する。
図1に示す母材1は、コンクリートを主要材料に用いた構造物である。母材1は、棒鋼などの鋼材によって補強された鉄筋コンクリート構造又はプレストレストコンクリート構造などである。母材1は、例えば、建築物の基礎コンクリート、コンクリート高架橋、トンネル、架線柱又は機器類を固定するコンクリート部材などである。
アンカー構造2は、母材1にアンカー3を定着させる構造である。アンカー構造2は、アンカー3と、穴部4と、接着剤5などを備えている。アンカー構造2は、穴部4の内周部のうち底部側に大径部を形成し開口部側に小径部を形成して、この穴部4の内周部とアンカー3の外周部との間に接着剤5を充填することによって、アンカー3の埋め込み長さが短くても引抜き耐力を確保している。アンカー構造2は、穴部4の内周部とアンカー3の外周部との接着力(付着力)と、接着剤5に混合された骨材と穴部4の内周部との噛み合いとによって固着する接着系あと施工アンカー構造の一種である。
アンカー3は、母材1に定着される部材である。アンカー3は、母材1に固定される金属製又は樹脂製の棒状部材である。アンカー3は、例えば、アンカーボルト、アンカーロッド若しくはアンカーバー又は異形鉄筋のようなアンカー筋などである。アンカー3は、母材1に埋め込まれて使用されており、引張及びせん断に抵抗することによって母材1に取り付けられた構造部材又は設備機器などが分離、浮遊、移動及び転倒するのを防止する。アンカー3は、例えば、一般構造用圧延鋼若しくは建築構造用圧延棒鋼などの金属又は繊維強化プラスチックなどの合成樹脂であり、外観形状がL型又はJ型などに形成されている。アンカー3は、例えば、アンカーボルトである場合には一端部、両端部又は全長の外周面に雄ねじ部が形成されている。
穴部4は、アンカー3を挿入する部分であり、母材1に所定の深さH0で形成されている。穴部4は、アンカー3の外径よりも大きい最適な外径のドリルを選定して、このドリルによって母材1の表面に直交するように削孔されている。穴部4は、母材1の表面に形成されており、底部4bを有する略円柱状の定着穴である。穴部4は、この穴部4の中心線に対して直交する平面で切断したときの断面形状が円形に形成されている。穴部4は、開口部4aと、底部(穴底)4bと、拡径部(拡幅部)4cなどを備えており、底部4b側のほうが開口部4a側よりも内径が大きい。開口部4aは、アンカー3を挿入する部分であり、底部4bはアンカー3の端部が突き当たる部分である。
拡径部4cは、穴部4の底部4b側の内径の大きい部分である。拡径部4cは、穴部4の底部4b付近に形成されている。拡径部4cは、穴部4の開口部4a側の内径よりも穴部4の底部4b側の内径が大きくなるように、この穴部4の穴奥の内周面を切削して形成されている。拡径部4cは、穴部4の底部4bからこの穴部4の開口部4aに向かって、徐々に内径が小さくなる傾斜面4dを備えている。傾斜面4dは、穴部4の中心線を回転軸とする高さH1の円錐面状に形成されている。
接着剤5は、アンカー3と穴部4との間の隙間に充填されてこれらを接着する部材である。接着剤5は、例えば、珪砂などの骨材が混合されているエポキシ樹脂若しくはウレタン樹脂などの有機系接着剤又はセメント系の無機系接着剤である。接着剤5は、接着強度を向上させるためにガラス繊維又は炭素繊維のような繊維強化プラスチックからなる繊維状強化材を含有することが好ましい。接着剤5は、穴部4の開口部4aから穴部4の底部4bまで充填されている。
次に、この発明の第1実施形態に係るアンカーの作用について説明する。
アンカー3に地震又は振動などによって水平力や引張力が作用すると、アンカー3に引抜き力が作用する。アンカー3の外周部と穴部4の内周部との隙間に接着剤5が充填されているため、接着剤5の接着効果によって引抜き耐力が確保される。穴部4の底部4b付近には拡径部4cが形成されており、この拡径部4cの内周部とアンカー3の内周部との間にも接着剤5が充填されている。このため、接着剤5の接着効果に加えて拡径部4cと接着剤5との機械的な噛み合わせによるくさび効果が期待され、母材1とアンカー3との一体性の向上が図られてより一層大きな引抜き耐力が確保される。
次に、この発明の第1実施形態に係るアンカーの施工方法について説明する。
図2に示す施工方法#100は、母材1にアンカー3を定着させる方法である。施工方法#100は、穴形成工程#110と、充填工程#120と、挿入工程#130などを含む。
穴形成工程#110は、アンカー3を挿入する穴部4を所定の深さH0で形成する工程である。穴形成工程#110では、穴部4の底部4b側に内径の大きい拡径部4cが形成され、穴部4の底部4b付近に拡径部4cが形成される。図3に示す削孔装置6は、母材1に穴部4を削孔する装置である。削孔装置6は、コンクリートドリル6aと拡径用ドリル6bとを着脱自在に交換可能である。図3(A)に示すコンクリートドリル6aは、穴あけを主目的とするドリルである。コンクリートドリル6aは、アンカー3の外径よりも穴部4の内径が大きくなるように、開口部4aから底部4bまで一定の内径の穴部4を削孔するハンマードリルなどである。図3(B)に示す拡径用ドリル6bは、穴部4の内径を部分的に拡大することを目的とするドリルである。拡径用ドリル6bは、このドリル先端部から径方向に開く切刃部6cを備えている。拡径用ドリル6bは、ドリル先端部が底部4bに接触していない非接触時には切刃部6cがドリル先端部に収容されており、ドリル先端部が底部4bに接触する接触時にはドリル先端部から径方向に突出して開く。
図3(A)に示すように、穴部4を形成する母材1の位置を確認し、穴部4を形成するために最適な外径のコンクリートドリル6aを選定し、母材1の表面に対して直角になるようにコンクリートドリル6aによって直線状の下穴となる穴部4を削孔する。図3(A)に示す指標部6dは、穴部4を母材1に形成するときに使用される目印である。指標部6dは、所定の深さH0の穴部4を母材1に正確に削孔するために、ドリル先端部を基準として深さH0に対応する位置のコンクリートドリル6aの外周面に予め付されている。穴形成工程#110では、コンクリートドリル6aの指標部6dが母材1の表面と一致するまでコンクリートドリル6aによって母材1を削孔する。
次に、図3(B)に示すように、コンクリートドリル6aを拡径用ドリル6bに交換し、穴部4の内径よりも僅かに小さい外径の拡径用ドリル6bを穴部4に挿入する。拡径用ドリル6bのドリル先端部が底部4bに接触すると、ドリル先端部に収容されている切刃部6cが図中二点鎖線で示すようにドリル先端部から径方向に切刃部6cが突出する。穴形成工程#110では、図3(B)に示す傾斜面4dに対応した形状の切刃部6cを有する拡径用ドリル6bが使用される。このため、穴形成工程#110では、穴部4の底部4bからこの穴部4の開口部4aに向かって、徐々に内径が小さくなる傾斜面4dが形成される。
充填工程#120は、穴部4とアンカー3との間の隙間にこれらを接着する接着剤5をこの穴部4に充填する工程である。図3(C)に示すように、穴形成工程#110後の穴部4に残存する切粉などを吸塵するとともに、穴部4の内周面をブラシによって清掃し吸塵した後に、穴部4に接着剤5を充填する。充填工程#120では、例えば、注入方式の場合には穴部4に接着剤5を注入する注入装置によって穴部4に接着剤5が注入され、カプセル方式の場合にはアンカー3が穴部4に挿入されたときに破壊されるカプセルに接着剤5を収容した状態でこのカプセルが穴部4に挿入される。このとき、穴部4の底部4b及び接着剤5内にエア溜りが形成されないように穴部4に接着剤5を完全に充填する。
挿入工程#130は、穴部4にアンカー3を挿入する工程である。図3(D)に示すように、充填工程#120後の接着剤5が充填された穴部4に開口部4aからアンカー3の端部を挿入し、穴部4の底部4bにアンカー3の端部が接触するまで穴部4にアンカー3を挿入する。このとき、穴部4の底部4b及び接着剤5内にエア溜りが形成されないように、一定の速度でアンカー3を穴部4に埋め込む。接着剤5内にエアが巻き込まれたときにはアンカー3を上下動させて、接着剤5内からエアが抜け出したことを確認した後にアンカー3を穴部4に埋め込む。図3(D)に示す指標部3aは、穴部4にアンカー3を挿入するときに使用される目印である。指標部3aは、所定の深さH0の穴部4の底部4bまでアンカー3の端部を完全に挿入するために、アンカー3の端部を基準として穴部4の深さH0に対応する位置のアンカー3の外周面に予め付されている。挿入工程#130では、アンカー3の指標部3aが母材1の表面と一致するまでアンカー3を穴部4に挿入する。挿入工程#130では、接着剤5が硬化するまで穴部4内でアンカー3が動かないようにアンカー3が保持される。
この発明の第1実施形態に係るアンカー構造及びアンカーの施工工法には、以下に記載するような効果がある。
(1) この第1実施形態では、母材1に所定の深さH0で形成された穴部4にアンカー3が挿入されており、穴部4とアンカー3との間にこれらを接着する接着剤5を充填し、底部4b側に内径の大きい拡径部4cを穴部4が備えている。このため、穴部4の底部4b側を幅広に形成することによって拡径部4cの伝達力が増大し、アンカー3の引抜き耐力の向上を図ることができる。その結果、アンカー3の埋め込み長さを短くすることができる。また、アンカー3の本数が減少するため、施工時間を短くすることができるとともに施工費の増大を抑えることができる。
(2) この第1実施形態では、穴部4の底部4b付近に拡径部4cが形成されている。その結果、拡径部4cと接着剤5との機械的な噛み合わせによるくさび効果を発揮するため、アンカー3の埋め込み長さを確保できず施工が困難であった箇所についても容易に施工が可能になり、あと施工アンカーの汎用性や経済性を向上させることができる。
(3) この第1実施形態では、穴部4の底部4bからこの穴部4の開口部4aに向かって、徐々に内径が小さくなる傾斜面4dを拡径部4cが備えている。このため、母材1に局所的な応力が作用しないような最適な形状に拡径部4cを形成することによって、引抜き耐力を向上させることができる。
(4) この第1実施形態では、接着剤5が繊維状強化材を含有する。このため、接着剤5の接着強度を向上させることができ、穴部4とアンカー3との付着力を強固にすることができる。
(第2実施形態)
以下では、図1〜図3に示す部分及び工程と同一の部分及び工程については、同一の番号を付して詳細な説明を省略する。
図4に示す拡径部4cは、穴部4の底部4bからこの穴部4の開口部4aに向かって所定深さH21の略同一の内径の円筒面4eと、この円筒面4eから穴部4の開口部4aに向かって徐々に内径が小さくなる傾斜面4fとを備えている。拡径部4cは、穴部4の中心線を回転軸とする深さ(高さ)H21の円筒面4eと連続して、穴部4の中心線を回転軸とする深さ(高さ)H22の円錐面状の傾斜面4fが形成されている。図5(B)に示す穴形成工程#110は、拡径部4cと同一形状の切刃部6cを有する拡径用ドリル6bによって、穴部4の底部4bからこの穴部4の開口部4aに向かって所定の深さH21で略同一の内径の円筒面4eを形成する工程と、円筒面4eから穴部4の開口部4aに向かって徐々に内径が小さくなる傾斜面4fを形成する工程とを含む。穴形成工程#110では、図3(B)に示す拡径用ドリル6bとは異なり、図5(B)に示す円筒面4e及び傾斜面4fに対応した形状の切刃部6cを有する拡径用ドリル6bが使用される。この第2実施形態には、第1実施形態と同様の効果がある。
(第3実施形態)
図6に示す拡径部4cは、穴部4の底部4bからこの穴部4の開口部4aに向かって内径が徐々に大きくなる傾斜面4gと、この傾斜面4gから穴部4の開口部4aに向かって徐々に内径が小さくなる傾斜面4hとを備えている。拡径部4cは、円錐面状に傾斜面4g,4hが形成されており、深さ(高さ)H31,H32の2つの円錐の底面同士を結合させたときの円錐面に近似した形状に形成されている。図7(B)に示す穴形成工程#110は、穴部4の底部4bからこの穴部4の開口部4aに向かって内径が徐々に大きくなる傾斜面4gを形成する工程と、傾斜面4gから穴部4の開口部4aに向かって徐々に内径が小さくなる傾斜面4hを形成する工程とを含む。穴形成工程#110では、図3(B)及び図5(B)に示す拡径用ドリル6bとは異なり、図7(B)に示す傾斜面4g,4hに対応した形状の切刃部6cを有する拡径用ドリル6bが使用される。この第3実施形態には、第1実施形態及び第2実施形態と同様の効果がある。
(第4実施形態)
図8に示す拡径部4cは、穴部4の底部4bからこの穴部4の開口部4aに向かって所定深さH4の略同一の内径の円筒面4iを備えている。拡径部4cは、穴部4の中心線を回転軸とする深さ(高さ)H4の円筒面4iが形成されている。図9(B)に示す穴形成工程#110は、穴部4の底部4bからこの穴部4の開口部4aに向かって所定深さH4の略同一の内径の円筒面4iを形成する工程を含む。穴形成工程#110では、図3(B)、図5(B)及び図7(B)に示す拡径用ドリル6bとは異なり、図9(B)に示す円筒面4iに対応した形状の切刃部6cを有する拡径用ドリル6bが使用される。この第4実施形態には、第1実施形態〜第3実施形態と同様の効果がある。
(他の実施形態)
この発明は、以上説明した実施形態に限定するものではなく、以下に記載するように種々の変形又は変更が可能であり、これらもこの発明の範囲内である。
この実施形態では、穴部4の中心線に対して垂直な平面で切断したときのこの穴部4の断面形状が円形である場合を例に挙げて説明したが、この断面形状が四角形又は多角形である場合についても、この発明を適用することができる。また、この実施形態では、削孔装置6によって穴部4を形成する場合を例に挙げて説明したが、型枠によって穴部4を形成することもできる。さらに、この実施形態では、アンカー3を上向きに設置する場合を例に挙げて説明したが、アンカー3を下向きに設置する場合についても、この発明を適用することができる。
1 母材
2 アンカー構造
3 アンカー
4 穴部
4a 開口部
4b 底部
4c 拡径部
4d,4f 傾斜面
4g 傾斜面(第1の傾斜面)
4h 傾斜面(第2の傾斜面)
4e,4i 円筒面
0,H1,H21,H22,H31,H32,H4 深さ

Claims (14)

  1. 母材にアンカーを定着させるアンカー構造であって、
    前記母材に所定の深さで形成されて前記アンカーを挿入する穴部と、
    前記穴部と前記アンカーとの間の隙間に充填されてこれらを接着する接着剤とを備え、
    前記穴部は、底部側に内径の大きい拡径部を備えること、
    を特徴とするアンカー構造。
  2. 請求項1に記載のアンカー構造において、
    前記拡径部は、前記穴部の底部付近に形成されていること、
    を特徴とするアンカー構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のアンカー構造において、
    前記拡径部は、前記穴部の底部からこの穴部の開口部に向かって、徐々に内径が小さくなる傾斜面を備えること、
    を特徴とするアンカー構造。
  4. 請求項1又は請求項2に記載のアンカー構造において、
    前記拡径部は、
    前記穴部の底部からこの穴部の開口部に向かって所定深さの略同一の内径の円筒面と、
    前記円筒面から前記穴部の開口部に向かって徐々に内径が小さくなる傾斜面とを備えること、
    を特徴とするアンカー構造。
  5. 請求項1又は請求項2に記載のアンカー構造において、
    前記拡径部は、
    前記穴部の底部からこの穴部の開口部に向かって内径が徐々に大きくなる第1の傾斜面と、
    前記第1の傾斜面から前記穴部の開口部に向かって徐々に内径が小さくなる第2の傾斜面とを備えること、
    を特徴とするアンカー構造。
  6. 請求項1又は請求項2に記載のアンカー構造において、
    前記拡径部は、前記穴部の底部からこの穴部の開口部に向かって所定深さの略同一の内径の円筒面を備えること、
    を特徴とするアンカー構造。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のアンカー構造において、
    前記接着剤は、繊維状強化材を含有すること、
    を特徴とするアンカー構造。
  8. 母材にアンカーを定着させるアンカーの施工方法であって、
    前記アンカーを挿入する穴部を所定の深さで形成する穴形成工程と、
    前記穴部と前記アンカーとの間の隙間にこれらを接着する接着剤を充填する充填工程とを含み、
    前記穴形成工程は、前記穴部の底部側に内径の大きい拡径部を形成する工程を含むこと、
    を特徴とするアンカーの施工方法。
  9. 請求項8に記載のアンカーの施工方法において、
    前記穴形成工程は、前記穴部の底部付近に前記拡径部を形成する工程を含むこと、
    を特徴とするアンカーの施工方法。
  10. 請求項8又は請求項9に記載のアンカーの施工方法において、
    前記穴形成工程は、前記穴部の底部からこの穴部の開口部に向かって、徐々に内径が小さくなる傾斜面を形成する工程を含むこと、
    を特徴とするアンカーの施工方法。
  11. 請求項8又は請求項9に記載のアンカーの施工方法において、
    前記穴形成工程は、
    前記穴部の底部からこの穴部の開口部に向かって所定深さの略同一の内径の円筒面を形成する工程と、
    前記円筒面から前記穴部の開口部に向かって徐々に内径が小さくなる傾斜面を形成する工程とを含むこと、
    を特徴とするアンカーの施工方法。
  12. 請求項8又は請求項9に記載のアンカーの施工方法において、
    前記穴形成工程は、
    前記穴部の底部からこの穴部の開口部に向かって内径が徐々に大きくなる第1の傾斜面を形成する工程と、
    前記第1の傾斜面から前記穴部の開口部に向かって徐々に内径が小さくなる第2の傾斜面を形成する工程とを含むこと、
    を特徴とするアンカーの施工方法。
  13. 請求項8又は請求項9に記載のアンカーの施工方法において、
    前記穴形成工程は、前記穴部の底部からこの穴部の開口部に向かって所定深さの略同一の内径の円筒面を形成する工程を含むこと、
    を特徴とするアンカーの施工方法。
  14. 請求項8から請求項13までのいずれか1項に記載のアンカーの施工方法において、
    前記充填工程は、繊維状強化材を含有する接着剤を充填する工程を含むこと、
    を特徴とするアンカーの施工方法。
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