JP2016180625A - 放射線検出装置、入出力較正方法、及び入出力較正プログラム - Google Patents

放射線検出装置、入出力較正方法、及び入出力較正プログラム Download PDF

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剛 河田
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励 長谷川
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Abstract

【課題】放射線検出器の高速かつ高精度なエネルギー較正を可能とする。【解決手段】第1の検出部が、放射線検出器内に設けられ、近傍に位置する少なくとも第1及び第2の放射線検出素子でそれぞれ検出された各放射線検出信号のうち、各放射線検出信号の検出時刻の相関性が認められる時間的範囲である相関時間内に検出された第1の放射線検出信号を検出する。また、第2の検出部が、各放射線検出素子で検出された放射線検出信号のうち、各放射線検出信号の検出時刻の相関性が認めらない時間的範囲である無相関時間内に検出された第2の放射線検出信号を検出する。生成部は、第1の放射線検出信号と第2の放射線検出信号との差分である第3の放射線検出信号を生成し、構成部が、第3の放射線検出信号を用いてエネルギー較正データを生成し、放射線検出器の入出力のエネルギー較正を行う。【選択図】図14

Description

本発明の実施形態は、放射線検出装置、入出力較正方法、及び入出力較正プログラムに関する。
今日において、フォトンカウンティング(Photon Counting)方式の放射線検出器(以下、単に検出器という)を用いたフォトンカウンティングCT装置(CT:Computed Tomography)が知られている。フォトンカウンティング方式の検出器は、積分型の検出器と異なり、被検体を透過したX線光子を個々に計数可能な信号を出力する。すなわち、フォトンカウンティング方式の検出器は、入射した放射線を、放射線エネルギーに比例した波高のパルス信号波形で出力する。このパルス波形を分析することで、検出器に入射した放射線エネルギーを推定できる。フォトンカウンティングCT装置は、SN比(signal to noise ratio)の高いX線CT画像を再構成できる。
また、フォトンカウンティング方式の検出器から出力された信号は、X線光子のエネルギーの計測(弁別)に用いることができる。従って、フォトンカウンティングCT装置では、1種類の管電圧のX線を曝射することで収集された投影データを、複数のエネルギー成分に分けて画像化できる。
ここで、物質を透過したX線光子を計測して対象物質を弁別するには、検出器出力と検出器に入射する蛍光X線エネルギー(入射エネルギー)との関係を較正することが必要となる。すなわち、いわゆる間接変換型の検出器の場合、SiPM素子の特性(増倍率、動作温度等)のばらつき、および、シンチレーション光検出効率のばらつき(検出器幾何構造のばらつき)が生じている。このため、検出器出力と入射エネルギーとの較正が必要となる。なお、間接変換型の検出器は、入射されたX線光子を、シンチレータでシンチレーション光子に変換し、固体シリコン光電子倍増管(SiPM:Silicon Photomultipliers)で増倍して出力する検出器である。
フォトンカウンティング方式の検出器のエネルギー較正を行う場合、チェッキングソース又は放射性同位体(RI:radioisotope)等の標準線源が用いられることが多い。しかし、チェッキングソース又はRIは放射能が限られている。厳格な管理が必要とされる数MBq〜数GBqの標準線源を、1m程離れた場所に置いて検出器の較正を行った場合、例えば1mm四方程度の大きさの各検出素子に対する放射線の入射線量は、数〜数千Bqに著しく低下する。このため、数万個の検出素子を有する検出器のエネルギー較正を、標準線源を用いて行うことは、現実的には難しい。
これに対して、X線管球と検出器との間に載置した較正用の被写体の線減弱係数のエネルギープロファイルを微分して極大値を推定することで、被写体のK吸収端を得る手法が知られている。
しかし、上述の極大値を推定して被写体のK吸収端を得る手法は、被写体のK吸収端を表現する曲線の変曲点である、線減弱係数の微分波形の極大値を与える信号値が、検出器応答の程度に応じてシフトする。特に、シンチレータを用いた間接変換型の検出器に適用した場合、検出器のエネルギー分解能が20%程度(122keVで推定)と低いため、正確なK吸収端を検出することは困難となる。
また、検出器を構成するシンチレータの構成元素のうち、Lu(ルテチウム)を構成元素とするLYSO(Cerium doped Lutetium Yttrium Orthosilicate)結晶又はLSO(Lu2SiO5)結晶等には、Luの不安定同位体が存在する。そして、安定化の際に、3本のガンマ線(88keV、202keV、307keV)を、カスケード遷移を伴って放出する。この現象を用いてLu元素の背景輻射を計測し、エネルギー較正を行う手法も提案されている。
しかし、この手法の場合、Lu放射能が低いため、較正に要する時間が長くなり、多くの電力を消費するおそれがある。また、装置を使用していない夜間等を選択して、較正を実行する必要がある。また、放射線検出装置では、0keV〜150keV帯のエネルギー較正が求められる。このため、上述の3本のガンマ線では、エネルギー較正精度が低くなってしまう。
特開2011−85479号公報 特開2011−516852号公報
本発明が解決しようとする課題は、高速かつ高精度なエネルギー較正が可能な放射線検出装置、入出力較正方法、及び入出力較正プログラムを提供することである。
実施形態によれば、第1の検出部が、放射線検出器内に設けられ、近傍に位置する少なくとも第1及び第2の放射線検出素子でそれぞれ検出された各放射線検出信号のうち、各放射線検出信号の検出時刻の相関性が認められる時間的範囲である相関時間内に検出された第1の放射線検出信号を検出する。また、第2の検出部が、各放射線検出素子で検出された放射線検出信号のうち、各放射線検出信号の検出時刻の相関性が認めらない時間的範囲である無相関時間内に検出された第2の放射線検出信号を検出する。生成部は、第1の放射線検出信号と第2の放射線検出信号との差分である第3の放射線検出信号を生成し、構成部が、第3の放射線検出信号を用いてエネルギー較正データを生成し、放射線検出器の入出力のエネルギー較正を行う。
図1は、放射線の入射に伴い、放射線検出器内部で起こる放射線エネルギー検出過程を示す図である。 図2は、放射線エネルギーがシンチレーション光(蛍光X線)へ変換される素過程を説明するための模式図である。 図3は、一般的に用いられる高速動作可能なシンチレータの主な放射線吸収元素及び蛍光X線エネルギーを示す図である。 図4は、実施の形態のフォトンカウンティングCT装置の動作概念を示す図である。 図5は、相関時間及び無相関時間における蛍光X線の検出頻度を示す図である。 図6は、相関スペクトルの構築動作を説明するための図である。 図7は、実施の形態のフォトンカウンティングCT装置のエネルギー較正動作を説明するための図である。 図8は、エネルギーの原点、エネルギーの上限値及び蛍光X線の検出ピーク位置の関係を示す図である。 図9は、第1の実施の形態のフォトンカウンティングCT装置の要部のハードウェア構成図である。 図10は、第1の実施の形態のフォトンカウンティングCT装置に設けられている検出器を示す図である。 図11は、第1の実施形態のフォトンカウンティングCT装置に設けられているデータ処理装置のブロック図である。 図12は、第1の実施の形態のフォトンカウンティングCT装置の要部の回路図である。 図13Aは、第1の検出素子の蛍光X線信号の信号波形を示す図である。 図13Bは、第1の検出素子の蛍光X線信号から生成されたトリガパルスを示す図である。 図13Cは、第1の検出素子の蛍光X線信号の相関成分の検出時間を示す相関検出ウインドウを示す図である。 図13Dは、第1の検出素子の蛍光X線信号の無相関成分の検出時間を示す無相関検出ウインドウを示す図である。 図13Eは、第2の検出素子の蛍光X線信号の信号波形を示す図である。 図13Fは、第2の検出素子の蛍光X線信号から生成されたトリガパルスを示す図である。 図13Gは、第2の検出素子の蛍光X線信号の相関成分の検出時間を示す相関検出ウインドウを示す図である。 図13Hは、第2の検出素子の蛍光X線信号の無相関成分の検出時間を示す無相関検出ウインドウを示す図である。 図13Iは、第1の検出素子及び第2の検出素子の相関時間を示す図である。 図13Jは、第1の検出素子及び第2の検出素子の無相関時間を示す図である。 図14は、第1の実施の形態のフォトンカウンティングCT装置におけるエネルギー較正を行うまでの流れを示すフローチャートである。 図15は、第2の実施の形態のフォトンカウンティングCT装置における、隣接する検出素子の検出時間差に応じた重みに対応する波高値ヒストグラムを形成する動作を説明するための図である。
以下、一例としてX線光子に対応するシンチレータ光を電荷に変換する「間接変換型の放射線検出器」が設けられたフォトンカウンティングCT装置の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
(概要)
まず、第1の実施の形態のフォトンカウンティングCT装置の概要を説明する。図1は、放射線の入射に伴い、放射線検出器(以下、単に検出器という)の内部で起こる放射線エネルギー検出過程を示している。この図1において、エネルギーEX1の放射線がシンチレータ1へ入射したとき、シンチレータ1の内部では、図2を用いて以下の素過程で説明する物理過程を経て、放射線エネルギーをシンチレーション光(蛍光X線)へ変換する。
図2を用いて素過程を説明する。シンチレータに入射したエネルギーEXの放射線は、シンチレータを構成する元素(原子量Z)と相互作用を起こす。原子量Zのシンチレータ構成元素の内殻電子束縛エネルギー以上の放射線がシンチレータに入射した場合、放射線がシンチレータ構成元素の内殻電子を励起状態へ遷移させる。この時、K殻の空孔がL殻の電子で埋められた際に、蛍光X線(エネルギーε)が発生する。
このように、シンチレータに放射線が入射することで蛍光X線が発生するが、図1に示すように、その蛍光X線がシンチレータ1の外部へ逃げてしまうことがある。外部へ逃げた蛍光X線が隣接するシンチレータ2で吸収された場合、隣接する検出器では検出器面に放射線が入射していないにも関わらず、エネルギーεの放射線を検出することとなる。以上のことから、K殻電子エネルギー以上の放射線が検出器に入射した場合、シンチレータ1ではエネルギーEX1、EX1−ε、シンチレータ2ではエネルギーεの放射線が検出される。
ここで、エネルギーEX1−ε、εの検出事象は同時に発生する。このため、各シンチレータ1、2の間で同時性を評価することで、各シンチレータ1、2に対応する検出素子で、蛍光X線のエネルギーを検出可能となる。図3に、一般的に用いられる高速動作可能なシンチレータの主な放射線吸収元素及び蛍光X線エネルギーを示す。図3に示すように、LYSO又はLSO等のLu+系のシンチレータの場合、54.07keVにKαの蛍光X線が現れ、52.97keVにKβの蛍光X線が現れる。また、GSO又はGAGG等のGd+系のシンチレータの場合、43.00keVにKαの蛍光X線が現れ、42.31keVにKβの蛍光X線が現れる。また、YAG又はYAP等のY+系のシンチレータの場合、14.96keVにKαの蛍光X線が現れ、14.88keVにKβの蛍光X線が現れる。
第1の実施の形態のフォトンカウンティングCT装置の場合、図4に示すように、隣接する検出素子11、12の出力信号発生時間をt1、t2とし、モニタ部13で両者の検出時間差t1−t2を測定する。図5は、横軸が検出時間差t1−t2で縦軸が検出頻度のグラフである。この図5に示すように、検出時間差t1−t2の検出頻度分布のグラフは、大きなマイナスの検出時間差の検出頻度から、検出時間差「0(原点)」の検出頻度にかけて曲線的に上昇し、検出時間差「0(原点)」の検出頻度から、大きなプラスの検出時間差の検出頻度にかけて曲線的に下降するグラフとなっている。換言すると、検出時間差t1−t2の検出頻度分布のグラフは、同時に発生した信号の検出頻度である、検出時間差「0(原点)」の検出頻度をピークとする曲線的なグラフとなっている。この頻度分布のピークの検出時間差「0(原点)」を中心とした所定の時間的範囲を、以後、「相関時間(相関時間領域)」という。また、「相関時間」の両肩に相当する時間的範囲(平坦なグラフとなる検出頻度の時間的範囲)を、以後、「無相関時間(無相関時間領域)」という。
計数率が十分に小さい事象(<10kcps/検出素子)を計測している場合、無相関事象の計測頻度は非常に小さくなる。これに対して、計数率の大きい事象(>100kcps/検出素子)を計測した場合、無相関事象の計測頻度は大きな計数となる。計数率が大きいとき、相関時間領域の検出事象には、蛍光X線の発生によって真に計測された事象以外に、同時に計測された偶発的な事象も含まれることとなる。すなわち、図5の原点(検出時間差0)の周囲の相関時間成分には、図5に斜線で示す無相関時間の検出事象も含まれている。
図6に、計測時間で正規化された相関+無相関スペクトル、無相関スペクトル、及び、両者の差分スペクトルのグラフを示す。図6に一点鎖線で示すグラフが、相関+無相関スペクトルのグラフである。図6に点線で示すグラフが、無相関スペクトルのグラフである。図6に実線で示すグラフが、両者の差分スペクトルのグラフである。この図6からわかるように、相関+無相関スペクトル(一点鎖線のグラフ)と無相関スペクトル(点線のグラフ)との差を取ることで、相関時間のみに対応する蛍光X線の検出スペクトル(実線のグラフ)を得ることができる。
図7及び図8は、このように得られた相関時間のみに対応する蛍光X線の検出スペクトルを用いた検出器のエネルギー較正の概念を説明するための図である。エネルギーの原点を、検出器出力のゼロレベルE0、エネルギーの上限値をX線管球の管球電圧E1(加速電圧)、上述のように得られた蛍光X線Efの検出ピーク位置をPfとする。各々のエネルギーの関係を、図8に示す。推定誤差の比較的大きなエネルギー上限値の推定位置E1に、蛍光X線エネルギーの検出位置を用いることができるため、高精度なエネルギー較正が可能となる。なお、エネルギーの上限値を表す信号位置E1は、例えば参考文献(特開2014−161590号公報)に開示されている手法で推定できる。
(ハードウェア構成)
図9に、第1の実施の形態のフォトンカウンティングCT装置の要部のハードウェア構成図を示す。フォトンカウンティングCT装置は、被検体を透過したX線に由来する光子(X線光子)を、フォトンカウンティング方式の検出器(22)を用いて計数することで、SN比の高いX線CT画像データを再構成する。個々の光子は、異なるエネルギーを有する。フォトンカウンティングCT装置は、光子のエネルギー値の計測を行うことで、X線のエネルギー成分の情報を得る。フォトンカウンティングCT装置は、1種類の管電圧でX線管球(21)を駆動して収集された投影データを複数のエネルギー成分に分けて画像化する。
すなわち、フォトンカウンティングCT装置は、図9に示すように、X線管球21、検出器22、読み出し部23、トリガ生成部24、分析部25、データ蓄積部26、読み出し部27、トリガ生成部28、分析部29、データ蓄積部30、モニタ部13、及び、データ処理装置32を有する。X線管球21及び検出器22は、被検体を挟んで対向するように回転フレームに設けられている。X線管球21及び検出器22は、被検体の周囲を高速に回転しながらX線の曝射、及び、X線光子の計数を行う。
図10に、検出器22の一例を示す。検出器22は、シンチレータと光電子増倍管等の光センサにより構成される第1の検出素子11及び第2の検出素子12等の複数の検出素子が、チャンネル方向にN列、被検体の体軸方向にM列配置された面検出器となっている。各検出素子は、X線光子が入射すると、1パルスの電気信号を出力する。各検出素子が出力した個々のパルスを弁別することで、検出素子に入射したX線光子の数を計数できる。また、パルスの強度に基づく演算処理を行うことで、計数したX線光子のエネルギー値を計測できる。
読み出し部23〜データ蓄積部26は、第1の検出素子11で検出された蛍光X線信号の信号処理系である。また、読み出し部27〜データ蓄積部30は、第2の検出素子12で検出された蛍光X線信号の信号処理系である。第1の実施の形態のフォトンカウンティングCT装置は、このような信号処理系を、検出素子の数分、備えている。モニタ部13は、第1の検出素子11、及び、第1の検出素子11に隣接する第2の検出素子からの蛍光X線信号を用いて、上述の相関成分の検出時間を示す相関検出ウインドウ、及び、上述の無相関成分の検出時間を示す無相関検出ウインドウを生成する。
データ蓄積部26は、1回の時間が例えば1秒又は2秒等の相関シーケンスの時間内において、第1の検出器11で検出された蛍光X線信号の波高値のうち、相関検出ウインドウの間に検出される波高値、及び、無相関検出ウインドウの間に検出される波高値を記憶する。同様に、データ蓄積部30は、1回の相関シーケンスの時間内において、第2の検出器12で検出された蛍光X線信号の波高値のうち、相関検出ウインドウの間に検出される波高値、及び、無相関検出ウインドウの間に検出される波高値を記憶する。
データ処理装置32は、図11に示すように一般的なパーソナルコンピュータ装置と同様のハードウェア構成を有している。すなわち、データ処理装置32は、CPU50、ROM51、RAM52、HDD53、入出力I/F54、および通信I/F55を有している。入出力I/F54には、キーボード装置及びマウス装置等の入力部57及び表示部58が接続されている。CPUは、「Central Processing Unit」の略記である。ROMは、「Read Only Memory」の略記である。RAMは、「Random Access Memory」の略記である。HDDは、「Hard Disk Drive」の略記である。I/Fは、「Interface」の略記である。
CPU50〜通信I/F55は、バスライン56を介して相互に接続されている。また、通信I/F55は、被検体が載置される架台装置に接続されている。また、ROM51又はHDD53等の記憶部には、検出器22の出力と入射エネルギーとの較正(エネルギー較正)を行うための入出力較正プログラムが記憶されている。データ処理装置32のCPU50は、入出力較正プログラムに従って、読み出し部23、27の読み出し制御、トリガ生成部24、28のトリガ生成制御等の各部の動作を制御する。また、CPU50は、入出力較正プログラムに従って、生成部61及び較正部62として機能する。そして、隣接する検出素子の検出時間差スペクトルにおいて、同時計数率の大きい相関時間成分と、同時計数率の低い無相関時間成分の計数比に応じた重みをエネルギーbin(波高値)に加算する演算を行うことで、エネルギー較正を行う。なお、生成部61及び較正部62のうち、いずれか一方又は両方を、ハードウェアで構成してもよい。
(各信号処理系の回路構成)
次に、図12に、第1及び第2の検出素子11、12で検出された蛍光X線信号の各信号処理系の回路図を示す。第1及び第2の検出素子11、12は、第1及び第2の放射線検出素子の一例である。図12に示すように、読み出し部23及び読み出し部27は、それぞれオペアンプ回路となっている。トリガ生成部24は、比較器24a及び閾値発生回路24bを備えている。トリガ生成部24は、比較器24aにおいて、読み出し部23から供給された蛍光X線信号と所定の閾値とを比較し、比較結果を出力する。同様に、トリガ生成部28は、比較器28a及び閾値発生回路28bを備えている。トリガ生成部28は、比較器28aにおいて、読み出し部27から供給された蛍光X線信号と所定の閾値とを比較し、比較結果を出力する。
分析部25及び分析部29は、それぞれ光子計測部となっており、蛍光X線信号の光子数のカウント値に対応する波高値を生成する。モニタ部13は、一つ又は複数のAND回路等の論理回路を備えている。モニタ部13は、比較器24a及び比較器28aからの比較結果に基づいて、上述の相関成分を検出するための相関検出ウインドウ、及び、上述の無相関成分を検出するための無相関検出ウインドウを生成する。
データ蓄積部26は、相関検出ウインドウの間に検出される波高値の記憶領域26a、及び、無相関検出ウインドウの間に検出される波高値の記憶領域26bを備えている。データ蓄積部26は、相関シーケンスの時間内において、第1の検出器11で検出された蛍光X線信号の波高値のうち、モニタ部13で示される相関検出ウインドウの間に検出される波高値を記憶領域26aに記憶する。また、データ蓄積部26は、モニタ部13で示される無相関検出ウインドウの間に検出される波高値を、記憶領域26bに記憶する。
同様に、データ蓄積部30は、相関検出ウインドウの間に検出される波高値の記憶領域30a、及び、無相関検出ウインドウの間に検出される波高値の記憶領域30bを備えている。データ蓄積部30は、相関シーケンスの時間内において、第2の検出器12で検出された蛍光X線信号の波高値のうち、モニタ部13で示される相関検出ウインドウの間に検出される波高値を記憶領域30aに記憶する。また、データ蓄積部30は、モニタ部13で示される無相関検出ウインドウの間に検出される波高値を、記憶領域30bに記憶する。
読み出し部23、27、トリガ生成部24、28、分析部25、29、データ蓄積部26の記憶領域26a及びデータ蓄積部30の記憶領域30aは、第1の検出部の一例である。また、読み出し部23、27、トリガ生成部24、28、分析部25、29、データ蓄積部26の記憶領域26b及びデータ蓄積部30の記憶領域30bは、第2の検出部の一例である。
(各信号処理系の動作)
このような第1及び第2の検出素子11、12で検出された蛍光X線信号の各信号処理系の動作を、詳細に説明する。図13Aは、第1の検出素子11の蛍光X線信号の信号波形である。最初の波形は、相関事象SJ11の波形である。3番目の波形は、無相関事象NSJ11の波形である。4番目の波形は、無相関事象NSJ12の波形である。5番目の波形は、相関事象SJ12の波形である。このような第1の検出素子11の蛍光X線信号は、読み出し部23により読み出され、トリガ生成部24の比較器24aに供給される。
比較器24aには、閾値発生回路24bからの所定レベルの閾値が供給されている。図13Aの点線が、閾値発生回路24bの閾値である。比較器24aは、各事象の蛍光X線信号と閾値とを比較する。そして、比較器24aは、閾値以上の蛍光X線信号を検出したタイミングで、図13Bに示すトリガパルスを生成し、モニタ部13に供給する。モニタ部13は、トリガパルスが供給されると、図13Cに示すように、蛍光X線信号の相関成分の検出時間を示す相関検出ウインドウを生成する。この相関検出ウインドウの時間は、図13Cの例では、「τ」となっている。図13Cに示すように、トリガパルスが供給される毎に、時間τの相関検出ウインドウがモニタ部13により生成される。
また、モニタ部13は、上述の相関検出ウインドウの生成時間が終了すると、図13Dに示すように、相関検出ウインドウに続けて、3τの時間分、無相関検出ウインドウを生成する。すなわち、モニタ部13は、相関検出ウインドウの時間τが経過するタイミングで、時間3τの無相関検出ウインドウを生成する。この相関検出ウインドウの時間及び無相関検出ウインドウの時間は、任意の時間に設定すればよい。全て時間の事象を評価すると、膨大な時間を要する。しかし、第1の実施の形態のフォトンカウンティングCT装置の場合、相関時間をτ、無相関時間を3τとして評価を行う。これにより、短時間で評価を完了できる。
一方、図13Eは、第2の検出素子12の蛍光X線信号の信号波形である。最初の波形は、相関事象SJ21の波形である。2番目の波形は、無相関事象NSJ21の波形である。3番目の波形は、無相関事象NSJ22の波形である。4番目の波形は、相関事象SJ22の波形である。このような第2の検出素子12の蛍光X線信号は、読み出し部27により読み出され、トリガ生成部28の比較器28aに供給される。
比較器28aには、閾値発生回路28bからの所定レベルの閾値が供給されている。図13Eの点線が、閾値発生回路28bの閾値である。比較器28aは、各事象の蛍光X線信号と閾値とを比較する。そして、比較器28aは、閾値以上の蛍光X線信号を検出したタイミングで、図13Fに示すトリガパルスを生成し、モニタ部13に供給する。モニタ部13は、トリガパルスが供給されると、図13Gに示すように、蛍光X線信号の相関成分の検出時間を示す相関検出ウインドウを生成する。この相関検出ウインドウの時間は、上述と同様に、「τ」となっている。図13Gに示すように、トリガパルスが供給される毎に、時間τの相関検出ウインドウがモニタ部13により生成される。
また、モニタ部13は、上述の相関検出ウインドウの生成時間が終了すると、図13Hに示すように、相関検出ウインドウに続けて、3τの時間分、無相関検出ウインドウを生成する。すなわち、モニタ部13は、相関検出ウインドウの時間τが経過するタイミングで、時間「3τ」の無相関検出ウインドウを生成する。
次に、モニタ部13は、図13C及び図13Gに示した各相関検出ウインドウが重なっている時間を検出する。図13Iは、各相関検出ウインドウが重なっている時間に生成されるハイレベル(1)の信号を示している。各相関検出ウインドウが重なっている時間は、図5を用いて説明した相関時間を示す。図13Cに右斜線で示す時間が、第1の検出素子の蛍光X線信号に対応する相関時間を示している。また、図13Gに右斜線で示す時間が、第2の検出素子の蛍光X線信号に対応する相関時間を示している。
データ蓄積部26は、モニタ部13からハイレベル(1)の信号が供給されている間、分析部(光子計測部)25からの光子計測出力を、データ蓄積部26の記憶領域26aに記憶する(光子イベントを積む)。これにより、記憶領域26aには、相関時間に対応する相関成分及び無相関成分を含む、光子イベントが記憶される。同様に、データ蓄積部30は、モニタ部13からハイレベル(1)の信号が供給されている間、分析部(光子計測部)29からの光子計測出力を、データ蓄積部30の記憶領域30aに記憶する(光子イベントを積む)。これにより、記憶領域30aには、相関時間に対応する相関成分及び無相関成分を含む、光子イベントが記憶される。
次に、モニタ部13は、図13Cに示した第1の検出素子11に対応する相関検出ウインドウ及び図13Hに示した第2の検出素子12の無相関検出ウインドウが重なっている時間を検出する。さらに、モニタ部13は、図13Gに示した第2の検出素子12に対応する相関検出ウインドウ及び図13Dに示した第1の検出素子11に対応する無相関検出ウインドウが重なっている時間を検出する。図13Jのハイレベルの信号は、上述の相関検出ウインドウ及び無相関検出ウインドウが重なっている時間を示している。上述の相関検出ウインドウ及び無相関検出ウインドウが重なっている時間は、図5を用いて説明した無相関時間を示す。図13D及び図13Hに左斜線で示す時間が、第1の検出素子11及び第2の検出素子12の蛍光X線信号に対応する無相関時間を示している。
モニタ装置31は、このような無相関時間を検出している間、データ蓄積部26及びデータ蓄積部30に対して、ローレベル(0)の信号を供給する。データ蓄積部26は、モニタ部13からローレベル(0)の信号が供給されている間、分析部(光子計測部)25からの光子計測出力を、データ蓄積部26の記憶領域26bに記憶する(光子イベントを積む)。これにより、記憶領域26bには、無相関時間に対応する無相関成分の光子イベントが記憶される。同様に、データ蓄積部30は、モニタ部13からローレベル(0)の信号が供給されている間、分析部(光子計測部)29からの光子計測出力を、データ蓄積部30の記憶領域30bに記憶する(光子イベントを積む)。これにより、記憶領域30bには、無相関時間に対応する無相関成分の光子イベントが記憶される。
なお、図13Aの最初の相関事象NJ11の波形と、3番目の無相関事象NSJ11との間に発生している蛍光X線信号に対応する相関検出ウインドウ(図13C参照)に重なる相関検出ウインドウ又は無相関検出ウインドウは存在しない。このため、最初の相関事象NJ11の波形と、3番目の無相関事象NSJ11との間に発生している蛍光X線信号に対応する光子計測出力は、データ蓄積部26及びデータ蓄積部30には蓄積されない。このように、ウインドウの重なりを持たない蛍光X線信号の光子計測出力を蓄積しないことで、エネルギー較正処理等を高速化できる。
(エネルギー較正動作)
データ処理装置32は、このように各データ蓄積部26、30に記憶された各光子イベントを用いてエネルギー較正定数を決定し、エネルギー較正を行う。図14のフローチャートに、エネルギー較正を行うまでの流れを示す。この図14のフローチャートの各ステップ(手順)のうち、ステップS1〜ステップS4が、上述のデータ蓄積部26及びデータ蓄積部30に光子計測出力を記憶するまでの流れを示している。簡単に説明すると、ステップS1では、モニタ部13が、図4を用いて説明したように、第1及び第2の検出素子11、12等の近傍する検出素子でそれぞれ検出された放射線光子(蛍光X線の光子)の検出時間差(t1−t2)を計算する。
ステップS2では、モニタ部13が、検出時間差(t1−t2)は、図5に示す相関時間内であるか否かを判別する。相関時間内であると判別された場合(ステップS2:Yes)、処理がステップS3に進み、図12に示したデータ蓄積部26の記憶領域26a及びデータ蓄積部30の記憶領域30aに、分析部(光子計測部)25からの光子計測出力を記憶する(光子イベントを積む)。これにより、記憶領域26a及び記憶領域30aに、相関時間に対応する相関成分及び無相関成分を含む、光子イベントが記憶される。
これに対して、検出時間差(t1−t2)は、相関時間内ではないと判別された場合(ステップS2:No)、処理がステップS4に進み、図12に示したデータ蓄積部26の記憶領域26b及びデータ蓄積部30の記憶領域30bに、分析部(光子計測部)25からの光子計測出力を記憶する(光子イベントを積む)。これにより、記憶領域26b及び記憶領域30bに、無相関時間に対応する無相関成分の光子イベントが記憶される。
このような相関シーケンスは、例えば1秒又は2秒等の所定時間分、繰り返し実行される。これにより、データ蓄積部26及びデータ蓄積部30には、上述の所定時間分の各光子イベントが蓄積される。
次に、ステップS5では、生成部61が、データ蓄積部26及びデータ蓄積部30に蓄積された各光子イベントから、図6中、一点鎖線のグラフで示す相関+無相関スペクトル、及び、図6中、点線のグラフで示す無相関スペクトルを構築する。そして、生成部61は、ステップS6において、以下の数1式の演算を行うことで、図6中、実線のグラフで示す相関スペクトルのみを抽出する。
相関スペクトル=(相関+無相関スペクトル)−α(無相関スペクトル)・・・(数1式)
数1式に示す「α」の値は、相関検出ウインドウの幅(τ)と無相関検出ウインドウの幅(3τ)で正規化可能な値に設定される。これにより、例えば相関検出ウインドウの幅が狭く(検出時間が短く)、無相関検出ウインドウ幅が広い(検出時間が長い)等の、アンバランスな検出状況下でも、αの値を適宜設定することで、単位時間あたりのカウント数が等価な演算を可能とすることができる。
次に、相関スペクトルは、蛍光X線の主要なエネルギーで生成されていることが推定される。このため、ステップS7では、較正部62が、相関スペクトルの最大計数率を与える波高値を算出し、算出した波高値をシンチレータの蛍光X線エネルギーに対応させる。第1、第2の検出素子11、12等の検出素子の検出出力の線形性が保証されていれば、図7及び図8を用いて説明したように、検出器出力のゼロレベルE0(エネルギーの原点)と、相関スペクトルの最大計数率を与える波高値(図8の例では、Pf/Ef)を結ぶ直線で示されるエネルギー較正データでエネルギー較正を行うことができる。
この他、ステップS8において、波高値の原点、特性X線エネルギー位置、又は、上述の参考文献(特開2014−161590号公報)に開示されているX線スペクトルの端部(図7参照)等の他の方法で算出したエネルギー位置との関係を用いて、エネルギー較正を行ってもよい。また、較正部62は、蛍光X線エネルギーの幅から、検出器22のエネルギー分解能の演算を行ってもよい。これにより、図14のフローチャートの処理が終了する。なお、分解能は、エネルギー値が近い二つの異なる放射線を別の物として観測可能な精度である。
(エネルギー較正動作の詳細)
以下、ステップS8におけるエネルギー較正動作の一例を説明する。データ処理装置32の構成部62は、図8に示すように、エネルギーの上限値であるX線管球21の管球電圧(加速電圧)「E1」、検出器出力のゼロレベル(原点)「E0」、特性X線エネルギー位置である相関スペクトルの最大計数率を与える波高値「Pf/Ef」をそれぞれ導出する。そして、構成部62は、例えば回帰分析又は最小二乗法等を用いて、これら3点からエネルギー較正データを生成し、エネルギー較正を行う。これにより、推定誤差の比較的大きなエネルギー上限値の推定位置E1に、蛍光X線エネルギーの検出位置を用いることができるため、高精度なエネルギー較正を行うことができる。
(第1の実施の形態の効果)
以上の説明から明らかなように、第1の実施の形態のフォトンカウンティングCT装置は、隣接する検出素子において、それぞれ同時に計測される放射線エネルギーを計測し、検出器内部で発生した蛍光X線プロファイルを得る。蛍光X線は単色のエネルギーである。このため、検出器22のエネルギー分解能に影響されることなく、正確な放射線エネルギー位置を得ることができる。また、検出器22のエネルギー分解能を推定することも可能となる。また、全て時間の事象を評価するのではなく、上述の相関時間をτ及び無相関時間を3τ等のように限られた時間内で評価を行うことで、短時間でエネルギー較正を完了させることができる。
また、標準線源等の特別な較正用の被写体を用いることなく、エネルギー較正を行うことができる。このため、フォトンカウンティングCT装置の使用中(撮影中)も、較正用のデータを取得できる。また、検出器22の温度特性の補正も容易とすることができる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態のフォトンカウンティングCT装置を説明する。この第2の実施の形態のフォトンカウンティングCT装置は、時間相関スペクトルを用いて、隣接する検出素子の検出時間差に応じた重み付け係数を算出し、算出した重み付け係数で各波高値を重み付け処理して波高値ヒストグラムを形成する。これにより、上述の相関+無相関ヒストグラム及び無相関ヒストグラムの形成を不要とすることができる。以下、このような差異の説明のみ行い、重複説明は省略する。
すなわち、上述の時間相関ヒストグラムは、図15に示すように検出時間差がある。また、オフセットを有する。第2の実施の形態のフォトンカウンティングCT装置のCPU50は、算出部として機能することで、以下の数2式の演算を行うことで、隣接する検出素子の検出時間差に応じた重み付け係数(Wt)を算出し、また、CPU50は、処理部として機能することで、対応する各波高値を重み付け処理する。なお、以下の数2式において、「Cp」は、波高値の最大値(カウントピーク)である。また、「C0」は、カウントオフセットである。「C(t)」は、その時刻の波高値である。
W(t)=(C(t)−C0)/(Cp−C0)・・・(数2式)
具体的には、第1の検出素子11の波高値がp1、第2の検出素子12の波高値がp2であり、各波高値の検出時間差がt0の場合に、時間相関スペクトルの結果から、時間差t0に対する重みW(t0)を、各相関ヒストグラムH1、H2に加える(H1(p1)+W(t0)、H2(p2)+W(t0))。
これにより、隣接する検出素子の検出時間差に応じた重み付け係数を反映した各波高値の波高値ヒストグラムを形成することができる。このため、上述の相関+無相関ヒストグラム及び無相関ヒストグラムの形成を不要とすることができる他、上述の第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
例えば、上述の実施の形態の説明では、検出器は、シンチレータを用いた間接変換型の検出器であることとした。しかし、間接変換型の検出器の代わりに、直接変換型の検出器を用いてもよい。一例として、テルル化カドミウム半導体(CdTe,CdZnTe)の半導体検出器を用いることができる。この場合、カドミウム(Cd)の23.17keV(Kα)及び22.98keV(Kβ)の蛍光X線エネルギーを取り扱うことになる。
また、上述の各実施の形態の説明では、隣接する第1の検出素子11及び第2の検出素子12の相関性を評価することとした。しかし、一つ又は複数の検出素子を跨いだ各検出素子の間の相関性を評価してもよい(近傍の検出素子間の相関性を評価してもよい)。
検出器22、読み出し部23、トリガ生成部24、分析部25、データ蓄積部26、読み出し部27、トリガ生成部28、分析部29、データ蓄積部30、モニタ部13、及び、データ処理装置32の機能は、ソフトウェアによって実現することもできる。たとえば、第1の検出部、第2の検出部、生成部、及び構成部の機能は、第1の検出部、第2の検出部、生成部、及び構成部が行うこととして説明した処理の手順を規定した入出力較正プログラムをコンピュータに実行させることで、実現される。入出力較正プログラムは、ハードディスク又は半導体メモリ素子等に記憶され、CPU又はMPU等のプロセッサによって読み出されて実行される。また、この入出力較正プログラムは、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、MO(Magnetic Optical disk)又はDVD(Digital Versatile Disc)などのコンピュータ読取り可能な記録媒体に記録されて、配布され得る。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
このような各実施形態およびその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 シンチレータ
2 シンチレータ
11 第1の検出器
12 第2の検出器
13 モニタ部
21 X線管球
22 検出器
23 読み出し部
24 トリガ生成部
25 分析部
26 データ蓄積部
27 読み出し部
28 トリガ生成部
29 分析部
30 データ蓄積部
32 データ処理装置
50 CPU
61 生成部
62 較正部

Claims (8)

  1. 放射線検出器内に設けられ、近傍に位置する少なくとも第1及び第2の放射線検出素子でそれぞれ検出された各放射線検出信号のうち、各放射線検出信号の検出時刻の相関性が認められる時間的範囲である相関時間内に検出された第1の放射線検出信号を検出する第1の検出部と、
    前記各放射線検出素子で検出された放射線検出信号のうち、前記各放射線検出信号の検出時刻の相関性が認めらない時間的範囲である無相関時間内に検出された第2の放射線検出信号を検出する第2の検出部と、
    前記第1の放射線検出信号と前記第2の放射線検出信号との差分である第3の放射線検出信号を生成する生成部と、
    前記第3の放射線検出信号を用いてエネルギー較正データを生成し、前記放射線検出器の入出力のエネルギー較正を行う較正部と、
    を有する放射線検出装置。
  2. 前記生成部は、相関時間成分及び無相関時間成分で構成される前記第1の放射線検出信号と、無相関時間成分で構成される前記第2の放射線信号との差分である、相関時間成分で構成される前記第3の放射線検出信号を生成すること
    を特徴とする請求項1に記載の放射線検出装置。
  3. 前記第1の検出部は、前記各放射線検出信号を検出したタイミングで所定時間分の相関検出時間をそれぞれ設定し、前記各相関検出時間同士が重なる時間を前記相関時間として前記放射線検出信号の検出を行い、
    前記第2の検出部は、前記相関検出時間に続けて所定時間分の無相関検出時間をそれぞれ設定し、設定した前記無相関検出時間と、前記相関時間とが重なる時間を前記無相関時間として前記放射線検出信号の検出を行うこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の放射線検出装置。
  4. 前記生成部は、無相関時間成分のみを含む前記放射線検出信号に、前記相関時間及び前記無相関時間で正規化可能な値の係数を乗算処理したうえで、相関時間成分及び無相関時間成分を含む前記放射線検出信号との差分である、相関時間成分のみを含む前記放射線検出信号を生成すること
    を特徴とする請求項1から請求項3のうち、いずれか一項に記載の放射線検出装置。
  5. 前記較正部は、上限値として設定された放射線発生源の印加電圧のエネルギー位置と、前記第1及び前記第2の放射線検出素子における前記放射線検出信号の検出時間差がゼロの放射線検出信号のエネルギー位置とを結ぶ線分に対応するエネルギー較正データで、前記放射線検出器の入出力のエネルギー較正を行うこと
    を特徴とする請求項1から請求項4のうち、いずれか一項に記載の放射線検出装置。
  6. 放射線検出器内に設けられ、近傍に位置する少なくとも第1及び第2の放射線検出素子でそれぞれ検出された各放射線検出信号のうち、各放射線検出信号の検出時刻の相関性が認められる時間的範囲である相関時間内に検出された放射線検出信号を検出する第1の検出部と、
    前記第1及び前記第2の放射線検出素子における前記放射線検出信号の検出時間差に対応する重み付け係数を算出する算出部と、
    前記重み付け係数を用いて、各検出時刻における前記放射線検出信号を重み付け処理する処理部と、
    前記重み付け処理された前記放射線検出信号を用いてエネルギー較正データを生成し、前記放射線検出器の入出力のエネルギー較正を行う較正部と、
    を有する放射線検出装置。
  7. 第1の検出部が、放射線検出器内に設けられ、近傍に位置する少なくとも第1及び第2の放射線検出素子でそれぞれ検出された各放射線検出信号のうち、各放射線検出信号の検出時刻の相関性が認められる時間的範囲である相関時間内に検出された第1の放射線検出信号を検出する第1の検出手順と、
    第2の検出部が、前記各放射線検出素子で検出された放射線検出信号のうち、前記各放射線検出信号の検出時刻の相関性が認めらない時間的範囲である無相関時間内に検出された第2の放射線検出信号を検出する第2の検出手順と、
    生成部が、前記第1の放射線検出信号と前記第2の放射線検出信号との差分である第3の放射線検出信号を生成する生成手順と、
    構成部が、前記第3の放射線検出信号を用いてエネルギー較正データを生成し、前記放射線検出器の入出力のエネルギー較正を行う較正手順と、
    を有する入出力較正方法。
  8. 第1の検出部が、放射線検出器内に設けられ、近傍に位置する少なくとも第1及び第2の放射線検出素子でそれぞれ検出された各放射線検出信号のうち、各放射線検出信号の検出時刻の相関性が認められる時間的範囲である相関時間内に検出された第1の放射線検出信号を検出する第1の検出ステップと、
    第2の検出部が、前記各放射線検出素子で検出された放射線検出信号のうち、前記各放射線検出信号の検出時刻の相関性が認めらない時間的範囲である無相関時間内に検出された第2の放射線検出信号を検出する第2の検出ステップと、
    生成部が、前記第1の放射線検出信号と前記第2の放射線検出信号との差分である第3の放射線検出信号を生成する生成ステップと、
    構成部が、前記第3の放射線検出信号を用いてエネルギー較正データを生成し、前記放射線検出器の入出力のエネルギー較正を行う較正ステップと、
    をコンピュータに実行させる入出力較正プログラム。
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