JP2016180093A - 常温乾燥型塗料組成物 - Google Patents

常温乾燥型塗料組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2016180093A
JP2016180093A JP2016015099A JP2016015099A JP2016180093A JP 2016180093 A JP2016180093 A JP 2016180093A JP 2016015099 A JP2016015099 A JP 2016015099A JP 2016015099 A JP2016015099 A JP 2016015099A JP 2016180093 A JP2016180093 A JP 2016180093A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
meth
hydrolyzable silyl
component
silyl group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016015099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6718193B2 (ja
Inventor
永康 小林
Nagayasu Kobayashi
永康 小林
宇留嶋 秀人
Hideto Urushima
秀人 宇留嶋
貴志 北村
Takashi Kitamura
貴志 北村
伸司 対馬
Shinji Tsushima
伸司 対馬
松田 英樹
Hideki Matsuda
英樹 松田
剛男 柳口
Takeo Yanagiguchi
剛男 柳口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Publication of JP2016180093A publication Critical patent/JP2016180093A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6718193B2 publication Critical patent/JP6718193B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

【課題】長期の耐候性がありながら耐衝撃性、屈曲性、耐薬品性等の物性にも優れた塗膜を形成するのに適する常温乾燥型の塗料組成物を提供する。【解決手段】加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(A)、加水分解性シリル基含有オルガノポリシロキサン(B)、エポキシ基含有化合物(C)及び有機溶剤を含む第1成分、アミノシラン化合物(D)、硬化触媒(E)を含む第2成分とから構成され、樹脂(A)の固形分割合が、35質量%以上、樹脂(A)固形分質量100質量部を基準として、ポリシロキサン(B)の固形分質量が、5.0〜160質量部、化合物(C)の固形分質量が1〜160質量部、触媒(E)の量が、化合物(D)固形分質量100質量部を基準として1〜95質量部の範囲内にあることを特徴とする多成分系の常温乾燥型塗料組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、鋼構造物等の防食と美観維持のために、耐候性に優れ且つ耐衝撃性や屈曲性、耐薬品性に優れた塗膜を常温で形成するのに適する塗料組成物に関する。
橋梁、プラント、タンク等の鋼製構造物、鋼板、鋼管等の金属製品等を外界の腐食環境から保護し、そして美観を維持する機能を付与するために防食塗装が施工されている。鋼製構造物の防食塗装には、例えば、ジンクリッチペイント、エポキシ樹脂系の下塗り塗料、中塗り塗料、及びポリウレタン樹脂系、フッ素樹脂系の上塗り塗料を組み合わせた少なくとも3回以上の塗装工程が行われることが一般的である。特に、既設の鋼製構造物に塗装を行う場合には、足場のない高所での作業となるうえに、人件費、足場代が塗装コストのうち8割以上を占めることも多く、塗装回数をできるだけ少なくし、塗装工程を短縮することが安全性、経済性等の点から強く求められていた。
その方策として例えば特許文献1には特定のエポキシ樹脂とポリシロキサンと低分子量アルコキシシランと2官能性アミンを含む塗料が開示されている。かかる塗料によれば耐候性と防食性に優れた塗膜が形成されるが、養生環境により光沢にバラツキがあり、また、1年以上の長期暴露においてワレが発生するといった問題点があった。
また、特許文献2には、鋼製構造物の防食と美観維持のために、防食性と耐候性に優れた塗膜を常温でかつ1回の塗装工程でも形成しうる塗料組成物を提供することを目的とした、アクリル樹脂、1分子中に少なくとも2つのエポキシ基を有するエポキシ樹脂、アミノシランを含み得るアミン硬化剤、及び硬化触媒を含む塗料組成物が開示されている。
特許文献2に記載の塗料組成物により得られる硬化塗膜は、優れた防食性及び耐候性を有し、大幅に塗装工程を簡略化しても長期間に渡り鋼製構造物等の美観を維持できるものであるが塗膜の耐衝撃性や屈曲性が十分とは言えず、その改良が必要である。
一般に、柔軟な塗膜は耐衝撃性や屈曲性に優れているが、耐候性に劣る傾向がある。
このため、長期の耐候性を維持したまま、耐衝撃性、屈曲性等にも優れた塗膜を形成する塗料組成物を設計することは困難であり、さらに、鋼製構造物など厳しい環境に曝される被塗物に対しても、長期間に渡って保護することができる塗膜を常温乾燥の条件で得ることは難しい。
一方、特許文献3には、鋼製構造物等に長期耐候性を与えうる厚塗り可能で、且つ塗り重ね性に優れた塗料組成物として、加水分解性シリル基含有フッ素樹脂、加水分解性シリル基含有アクリル樹脂及び加水分解性シリル基含有シリコーン樹脂を含む塗料組成物が提案されている。
しかしながら特許文献3に記載の組成物は耐候性と厚塗り性に優れた上塗り塗料を意図したものであり、形成される塗膜の耐酸性・耐アルカリ性(これらを総称して耐薬品性と記すことがある)が不十分であることから、改良が必要である。
特表平10−509195号公報 特開2004−51943号 WO2012/056913号パンフレット
本発明は、長期の耐候性がありながら耐衝撃性、屈曲性、耐薬品性等の物性にも優れた塗膜を形成するのに適する常温乾燥型の塗料組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記した課題に対して鋭意検討した結果、多成分系の組成物を、加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(A)、加水分解性シリル基含有オルガノポリシロキサン(B)及びエポキシ基含有樹脂(C)を特定の割合で含む第1成分、アミノシラン化合物(D)及び硬化触媒(E)を特定の割合で含む第2成分とから構成することで、上記した課題を解決できることを見出し、本発明に到達した。
即ち本発明は、
加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(A)、加水分解性シリル基含有オルガノポリシロキサン(B)、エポキシ基含有化合物(C)及び有機溶剤を含む第1成分、アミノシラン化合物(D)、硬化触媒(E)を含む第2成分とから構成され、
塗料組成物に含まれる全樹脂固形分中に占める加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(A)の固形分割合が、35質量%以上であって、
加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(A)固形分質量100質量部を基準として、加水分解性シリル基含有オルガノポリシロキサン(B)の固形分質量が、5.0〜160質量部、エポキシ基含有化合物(C)の固形分質量が1〜160質量部の範囲内にあり、
硬化触媒(E)の量が、アミノシラン化合物(D)固形分質量100質量部を基準として1〜95質量部の範囲内にあることを特徴とする多成分系の常温乾燥型塗料組成物、該塗料組成物を塗装する塗装方法、該方法により得られる塗装物品、に関する。
本発明の塗料組成物は、耐候性を有し、且つ耐衝撃性、屈曲性、耐薬品性等も十分に有する塗膜を常温乾燥の条件でも形成することができ、厳しい環境下にある被塗物に対しても塗装後初期段階から長期に渡って保護することができる。
以下、本発明の常温乾燥塗料組成物を構成する各成分について順次説明する。
<加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(A)>
加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(A)は、樹脂中に、加水分解性シリル基と、(メタ)アクリロイル基に由来する基とを有するアクリル系共重合体である。
本明細書において、「加水分解性シリル基」は、加水分解によりシラノール基を生成し、 当該シラノール基が脱水縮合して、シロキサン結合を形成する基であり、ケイ素原子に直接結合した一価の加水分解性原子(水と反応することでシラノール基を生成する原子)及びケイ素原子に直接結合した一価の加水分解性基(水と反応することでシラノール基を生成する基)の両方又は一方を有するシリル基である限り特に限定されない。
上記加水分解性シリル基の具体例としては、例えば、クロロシリル基、ブロモシリル基等のハロゲン化シリル基、メトキシシリル基、エトキシシリル基、プロポキシシリル基、ブトキシシリル基等のアルコキシシリル基等、並びにそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(A)の例としては、加水分解性シリル基含有重合性不飽和化合物と、(メタ)アクリロイル基含有化合物との単量体単位を含むものが挙げられる。
加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(A)は全単量体単位を基準として、加水分解性シリル基含有重合性不飽和化合物を1〜50質量%、好ましくは2〜30質量%、(メタ)アクリロイル基含有化合物を、50〜99質量%、好ましくは70〜98質量含むことができる。常温乾燥型塗料組成物の貯蔵安定性、並びに形成される塗膜の硬化性及び塗膜物性の観点からである。
上記加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(A)は、任意の公知の方法、例えば、アゾ化合物、過酸化物等を開始剤に用いたラジカル重合法等により製造することができ、また、市販されている。
加水分解性シリル基含有重合性不飽和化合物としては、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ジビニルジメトキシシラン、ジビニルジエトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルトリス(メトキシエトキシ)シラン等のビニルアルコキシシラン;ビニルトリクロロシラン、ジビニルジクロロシラン、ビニルメチルジクロロシラン等のビニルクロロシラン;γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、β−(メタ)アクリロキシエチルトリメトキシシラン、β−(メタ)アクリロキシエチルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジプロポキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシブチルフェニルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルジエチルメトキシシラン等の(メタ)アクリロキシアルコキシシラン等;並びにそれらの任意の組み合わせが挙げられる。 なお、本明細書において、(メタ)アクリロキシ基は、アクリロキシ基及びメタクリロキシ基、あるいはアクリロキシ基又はメタクリロキシ基を意味する。
一方、「(メタ)アクリロイル」基は、アクリロイル基及びメタクリロイル基、あるいはアクリロイル基又はメタクリロイル基を意味し、そして「(メタ)アクリル酸」は、アクリル酸及びメタクリル酸、あるいはアクリル酸又はメタクリル酸を意味する。
(メタ)アクリロイル基含有化合物の例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート等の直鎖状、分岐状又は環状アルキル基含有(メタ)アクリレート;N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、メトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシプロピル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシプロピル(メタ)アクリレート等のアルコキシアルキル(メタ)アクリレート;ポリエチレングリコールモノメトキシ(メタ)アクリレート等のポリアルキレングリコールモノアルコキシ(メタ)アクリレート等のアルコキシ基含有(メタ)アクリレート;グリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有(メタ)アクリレート;アクリル酸、メタクリル酸、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートと酸無水物とのハーフエステル化物等のカルボキシル基含有(メタ)アクリレート;2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等のスルホン酸基含有(メタ)アクリレート;アシッドホスホオキシエチル(メタ)アクリレート、リン酸モノ−〔(2−ヒドロキシエチル)(メタ)アクリル酸〕エステル等のリン酸基含有(メタ)アクリレート;N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N−t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノブチル(メタ)アクリレート等のアミノ基含有(メタ)アクリレート;(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド、メタクリル酸ジメチルアミノエチルメチルクロライド等の第4級アンモニウム塩基含有(メタ)アクリレート;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2,3−ジヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、上記ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートにε−カプロラクトン等のラクトンを開環重合した化合物、及びポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等の多価アルコールとアクリル酸又はメタクリル酸とのモノエステル化物等の水酸基含有(メタ)アクリレート等;及びヘキサフルオロイソプロピル(メタ)アクリレート、パーフルオロオクチルメチル(メタ)アクリレート、パーフルオロオクチルエチル(メタ)アクリレート等のフルオロアルキル(メタ)アクリレート等;並びにこれらの任意の組み合わせが挙げられる。
なお、加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(A)は、加水分解性シリル基含有重合性不飽和化合物の単量体単位として、加水分解性シリル基と、(メタ)アクリロイル基とを有する重合性不飽和化合物、例えば、(メタ)アクリロキシアルコキシシラン、例えば、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、β−(メタ)アクリロキシエチルトリメトキシシラン、β−(メタ)アクリロキシエチルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジプロポキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシブチルフェニルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルジエチルメトキシシラン等の単量体単位を含むことができる。
加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(A)が加水分解性シリル基含有重合性不飽和化合物及び(メタ)アクリロイル基含有化合物の単量体単位を含む実施形態では、(メタ)アクリロイル基含有化合物が、(メタ)アクリル酸の、炭素数が約4〜18の直鎖状、分岐状又は環状アルキルエステルを含むことが好ましい。形成塗膜の耐衝撃性と屈曲性が向上するためである。
(メタ)アクリル酸の、炭素数が約4〜18の直鎖状、分岐状又は環状アルキルエステルの例として、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート等、並びにそれらの組み合わせが挙げられる。
また、本発明において、加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(A)は、水酸基を有する樹脂であることが望ましく、このため上記(メタ)アクリロイル基含有化合物には、(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステルが含むことが適している。
理由は定かではないが、形成される塗膜の常温硬化性、耐衝撃性と屈曲性、そして耐薬品性が向上する効果がある。
かかる(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステルの例としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2,3−ジヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステル、当該ヒドロキシアルキルエステルにε−カプロラクトン等のラクトンを開環重合した化合物、及びポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等の多価アルコールと(メタ)アクリル酸とのモノエステル化物等、並びにそれらの組み合わせが挙げられる。
加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(A)が(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステルを構成単位として含む場合、加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(A)が、全単量体単位を基準として、(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステルを、好ましくは約0.1〜40質量%、そしてより好ましくは1〜20質量%含むことが望ましい。
上記加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(A)は、加水分解性シリル基含有重合性不飽和化合物と、(メタ)アクリロイル基含有化合物に加えて、その他の重合性不飽和化合物を単量体単位として含むものであってもよい。
その他の重合性不飽和化合物としては、スチレン、ビニルトルエン等の芳香族ビニル化合物;シクロヘキシルビニルエーテル、ノニルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、ヘキシルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、t−ブチルビニルエーテル等のビニルエーテル;エチルアリルエーテル、ヘキシルアリルエーテル等のアリルエーテル;「ベオバ−9」、「ベオバ−10」(いずれもシェル化学社製、商品名)等のカルボン酸ビニルエステル;エチレン、プロピレン、イソブチレン等のオレフィン、フルオロアルキルトリフルオロビニルエーテル、パーフルオロアルキルトリフルオロビニルエーテル等のフルオロビニルエーテル等を挙げることができる。
上記加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(A)の重量平均分子量は、特に限定されるものではないが、硬化性、耐候性及び厚膜塗装性の観点から、1,000〜100,000の範囲にあり、そして好ましくは2,000〜80,000の範囲にある。
本明細書において重量平均分子量は、例えば、ゲルパーミエーションクロマトグラフ装置として、「HLC8120GPC」(商品名、東ソー社製)を使用し、カラムとして、「TSKgel G−4000HXL」、「TSKgel G−3000HXL」、「TSKgel G−2500HXL」及び「TSKgel G−2000HXL」(商品名、いずれも東ソー社製)の4本を使用し、検出器として、示差屈折率計を使用し、移動相:テトラヒドロフラン、測定温度:40℃、流速:1mL/minの条件下で測定することができる。
また、加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(A)の樹脂のガラス転移温度は5〜40℃、好ましくは10〜30℃の範囲が適している。
ガラス転移温度をこの範囲内にすることによって、形成される塗膜の耐候性を維持したまま、耐衝撃性と屈曲性を向上させる効果がある。
本明細書において、ガラス転移温度Tg(絶対温度)は、下記式により算出される値である。
1/Tg=W1/T1+W2/T2+・・・Wn/Tn
[式中、W1、W2、・・・Wnは各モノマーの質量分率であり、T1、T2・・・Tnは各モノマーのホモポリマーのガラス転移温度(絶対温度)である。]
なお、各モノマーのホモポリマーのガラス転移温度は、POLYMER HANDBOOK Fourth Edition,J.Brandrup,E.h.Immergut,E.A.Grulke編(1999年)による値であり、該文献に記載されていないモノマーのガラス転移温度は、該モノマーのホモポリマーを重量平均分子量が5万程度になるようにして合成し、そのガラス転移温度を示差走査型熱分析により測定したときの値を使用した。
<加水分解性シリル基含有オルガノポリシロキサン(B)>
本発明において加水分解性シリル基含有オルガノポリシロキサン(B)は、樹脂中に、加水分解性シリル基及びポリシロキサン骨格を有する樹脂である。
加水分解性シリル基含有オルガノポリシロキサン(B)は、例えば、
次の式(1):SiXnY4-n 式(1)
(式中、Xは、水酸基又はアルコキシ基を表わし、Yは、置換基を有していてもよい1価の炭化水素基を表わし、そしてnは、1〜4の整数を表わす。)
で表わされる、同一又は異なる2以上のオルガノシランが化学結合することにより生成した樹脂が挙げられる。
加水分解性シリル基含有オルガノポリシロキサン(B)において、式(1)で表されるオルガノシランが、直鎖状、又は分岐鎖状に結合されたものである。また、加水分解性シリル基含有オルガノポリシロキサン樹脂(B)は、ケイ素原子と直接結合する炭化水素基を有することが好ましい。
式(1)で表されるオルガノシランとしては、例えば、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリアセトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、β−シアノエチルトリエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチルトリブトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシシラン、ジメチルジクロロシラン、ジフェニルジクロロシラン、メチルフェニルジメトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、γ−アシノプロピルトリエトキシシラン、4−アシノブチルトリエトキシシラン、p−アミノフェニルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、アミノエチルアミノメチルフェネチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、4−アミノブチルトリエトキシシラン、N−(6−アミノヘキシル)アミノプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリクロロシラン、(p−クロロメチル)フェニルトリメトキシシラン、4−クロロフェニルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、スチリルエチルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン等、並びにそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
加水分解性シリル基含有オルガノポリシロキサン(B)は、加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(A)との相溶性、塗料組成物から形成される塗膜の耐屈曲性の観点から、ケイ素原子と直接結合するメチル基及び/又はフェニル基を有していることが好ましい。
加水分解性シリル基含有オルガノポリシロキサン(B)の不揮発性成分の重量平均分子量は、特に制限されるものではないが、加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(A)との相溶性、形成される塗膜の耐屈曲性の観点から、一般に約400〜約30,000、そして好ましくは約400〜約20,000の範囲にあることが望ましい。
加水分解性シリル基含有オルガノポリシロキサン(B)の市販品としては、例えば、「SR2406」、「SR2410」、「SR2420」、「SR2416」、「SR2402」、「AY42−161」、「DC−3074」及び「DC−3037」(以上、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)、「FZ−3704」及び「FZ−3511」(以上、日本ユニカー社製)、「KC−89S」、「KR−500」、「X−40−9225」、「X−40−9246」、「X−40−9250」、「KR−217」、「KR−9218」、「KR−213」、「KR−510」、「X−40−9227」、「X−40−9247」、「X−41−1053」、「X−41−1056」、「X−41−1805」、「X−41−1810」、「X−40−2651」、「X−40−2308」、「X−40−9238」、「X−40−2239」、「X−40−2327」、「KR−400」、「X−40−175」及び「X−40−9740」(以上、信越化学工業株式会社製)等が挙げられる。
<エポキシ基含有化合物(C)>
本発明の塗料組成物は、エポキシ基含有化合物(C)を含む。エポキシ基含有化合物(C)を含むことによって、形成される塗膜の耐酸性、耐塩基性、耐薬品性そして耐候性の向上に効果がある。
かかるエポキシ基含有化合物(C)としては、分子中に少なくとも1個のエポキシ基を有する化合物であり、例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビフェノール・エピクロロヒドリン型エポキシ樹脂、グリセリン・エピクロロヒドリン付加物のポリグリシジルエーテル、レゾルシノールジグリシジルエーテル、ポリブタジエンジグリシジルエーテル、ヒドロキノンジグリシジルエーテル、ジブロモネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエステル、水添ビスフェノールA型ジグリシジルエーテル、ジヒドロキシアントラセン型エポキシ樹脂、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ジフェニルスルホンジグリシジルエーテル、ジヒドロキシベンゾフェノンジグリシジルエーテル、ビフェノールジグリシジルエーテル、ジフェニルメタンジグリシジルエーテル、ビスフェノールフルオレンジグリシジルエーテル、ビスクレゾールフルオレンジグリシジルエーテル、ビスフェノキシエタノールフルオレンジグリシジルエーテル、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、N,N−ジグリシジルアニリン、N,N−ジグリシジルトルイジン;アクリル系重合体にグリシジル基含有成分をグラフトした化合物等が挙げられる。
また、分子中にエポキシ基を1個有する化合物として、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン等のエポキシシラン化合物を用いることもできる。
<アミノシラン化合物(D)>
本発明においてアミノシラン化合物(D)としては、アミノ基を含むアルコキシシラン化合物であり、具体例としては、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、N―(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−メチルアミノプロピルトリメトキシシラン、N−メチルアミノプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。かかるアミノシラン化合物はこれら列記した化合物の加水分解縮合物であってもよい。アミノシラン化合物(D)として「KBM−602」、「KBM−603」、「KBE−603」、「KBM−903」、「KBE−903」、「KBE−9103」、「KBM−573」、「KBP−90」(いずれも商品名、信越化学工業社製)、および「XS1003」(商品名、チッソ社製)などの市販品を使用することもできる。
<硬化触媒(E)>
本発明の塗料組成物では、後述される第2成分が加水分解性シリル基の重縮合を促進する硬化触媒(E)を含むことを特徴とする。第2成分が硬化触媒(E)を含むことにより、第2成分の貯蔵安定性が良好である上、形成される塗膜の耐候性が格段に向上する効果がある。
上記硬化触媒(E)としては、従来公知のものが挙げられ、例えば、ジアセチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート、ジオクチル錫ジラウレート、ジアセチル錫ジオクトエート、オクチル酸錫、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジオクトエート等の有機錫化合物;アルミニウムトリメトキシド、アルミニウムトリス(アセチルアセトネート)、アルミニウムトリ−n−ブトキシド、アルミニウムトリス(アセトアセテートエチル)、アルミニウムジイソプロポキシ(アセトアセテートエチル)、アルミニウムアセチルアセトナート等の有機アルミニウム化合物;チタニウムテトラ(モノエチルエトキシド)、チタニウムテトラ(モノエチルエトキシド)、チタニウムテトラ(モノブチルエトキシド)、チタニウムテトラキス(アセチルアセトネート)、テトラノルマルブチルチタネート等の有機チタン化合物;ジルコニウムテトラ(モノメチルエトキシド)、ジルコニウムテトラ(モノエチルエトキシド)、ジルコニウムテトラ(モノブチルエトキシド)、ジルコニウムノルマルプロピレート、ジルコニウムノルマルブチレート、ジルコニウムテトラキス(アセチルアセトネート)等の有機ジルコニウム化合物;ナフテン酸亜鉛等の有機亜鉛化合物;オクチル酸コバルト、ナフテン酸コバルト等の有機コバルト化合物;トリメチルアミン、トリエチルアミン、2−(ジメチルアミノ)エチルメタクリレート、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]−5−ノネン、1−メチルピペリジン、1−メチルピロリジン等の脂肪族アミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、4−(1−ピペリジル)ピリジン、N−メチルイミダゾール、N,N−ジメチルアニリン等のアミン触媒;カルボン酸の鉛、スズ、亜鉛、及び鉄錯体;ホウ酸トリメチル、ホウ酸トリエチル、ホウ酸トリプロピル、ホウ酸トリブチル、ホウ酸トリフェニル、ホウ酸トリ(4−クロロフェニル)、ホウ酸トリヘキサフルオロイソプロピル等のホウ酸エステル等のホウ酸化合物等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
本発明においては硬化触媒(E)として有機錫化合物を使用することが、形成される塗膜の耐薬品性の点から適している。
また、硬化触媒(E)としてアミン触媒を使用すると、形成される塗膜が厚膜の時に光沢に優れており、好ましい。
本発明の塗料組成物は有機溶剤を含む。好ましい有機溶剤としては弱溶剤を挙げることができる。
「弱溶剤」は、当技術分野で周知な用語であり、一般的には溶解力の弱い溶剤を意味する。上記弱溶剤には、労働安全衛生法による有機溶剤の分類において、第3種有機溶剤と列挙されるものが含まれる。第3種有機溶剤の例として、ガソリン、灯油、コールタールナフサ(ソルベントナフサを含む)、石油エーテル、石油ナフサ、石油ベンジン、テレピン油、ミネラルスピリット(ミネラルシンナー、ペトロリウムスピリット、ホワイトスピリット及びミネラルターペンを含む)が挙げられる。
上記弱溶剤は市販品されており、上記弱溶剤の市販品として、例えば、「スワゾール1000」及び「スワゾール1500」(以上、丸善石油株式会社製)、「ソルベッソ150」、「ソルベッソ200」、「HAWS」及び「LAWS」(以上、シェルジャパン社製)、「エッソナフサNo.6」及び「エクソールD30」(商品名、エクソンモービル化学社製)、「ペガゾール3040」(商品名、エクソンモービル化学社製)、「Aソルベント」、「クレンゾル」及び「イプゾール100」(出光興産株式会社製)、「ミネラルスピリットA」、「ハイアロム2S」及び「ハイアロム2S」(以上、新日本石油化学株式会社製)、「リニアレン10」及び「リニアレン12」(以上、出光石油化学株式会社製)、「リカソルブ900」、「リカソルブ910B」及び「リカソルブ1000」(以上、新日本理化株式会社製)等が挙げられる。
また、弱溶剤以外の有機溶剤としては、公知の溶剤、例えば、n−ブタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロブタン等の炭化水素溶剤;トルエン、キシレン等の芳香族系溶剤;エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノーn−ブチルエーテル、エチレングリコールモノーt一ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジオキサンなどのエーテル系溶剤;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、アセト酢酸メチル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ブチルカルビトールアセテート等のエステル系溶剤;アセトン、アセチルアセトン、ジアセトンアルコール、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン等のケトン系溶剤;メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、イソブタノール、n−ペンタノール等のアルコール系溶剤等;並びにそれらの組み合わせが挙げられる。
<塗料組成物>
本発明の常温乾燥型塗料組成物は、塗料組成物に含まれる全樹脂固形分中に占める加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(A)の固形分割合が35質量%以上、好ましくは40〜75質量%の範囲内にあることを特徴とする。
アクリル樹脂(A)の割合が35質量%未満では、形成される塗膜の耐衝撃性、屈曲性が不十分になるからである。
また、加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(A)固形分質量100質量部を基準として、加水分解性シリル基含有オルガノポリシロキサン(B)の固形分質量が5〜160質量部、好ましくは10〜120質量部、エポキシ基含有化合物(C)の固形分質量が、1〜160質量部、好ましくは3〜100質量部の範囲内にあることを特徴とする。
アクリル樹脂(A)に対するオルガノポリシロキサン(B)の量が上記範囲より少ないと、形成される塗膜の耐候性が不十分であり、一方、多すぎると耐衝撃性、屈曲性、耐アルカリ性が不十分であり、好ましくない。
そしてアクリル樹脂(A)に対するエポキシ基含有化合物(C)が上記範囲より少ないと耐候性、耐酸性、耐アルカリ性が不十分であり、多すぎると耐衝撃性と耐屈曲性が不十分であり、好ましくない。
なお、本明細書において、「固形分」は、試料中の水、有機溶剤等の揮発成分を除いた不揮発性成分の比率を意味し、試料約2gを、105℃で3時間乾燥させ、乾燥前後の質量から求めることができる。また、本明細書において、「固形分質量」は、試料中の上記不揮発性成分の質量を意味する。
本発明の塗料組成物では、従来公知の顔料を含むことができる。上記顔料としては、例えば、酸化チタン、ベンガラ、シアニン系着色顔料、カーボンブラック、ジルコン粉末等の着色顔料;シリカ、バリタ粉、沈降性硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、石膏、クレー、ホワイトカーボン、珪藻土、タルク、炭酸マグネシウム、アルミナホワイト、グロスホワイト、タンカル等の体質顔料;リン酸亜鉛、リン・ケイ酸亜鉛、リン酸アルミニウム亜鉛、リン酸カルシウム亜鉛、リン酸カルシウム、ピロリン酸アルミニウム、ピロリン酸カルシウム、トリポリリン酸二水素アルミニウム、メタリン酸アルミニウム、メタリン酸カルシウム、酸化亜鉛、リンモリブデン酸亜鉛、リンモリブデン酸アルミニウム、亜鉛、酸化亜鉛、モリブデン酸亜鉛、モリブデン酸カルシウム、ホウ酸塩系、メタホウ酸バリウム、シアナミド亜鉛カルシウム、ケイ酸カルシウム、メタケイ酸カルシウム、;カルシウム、亜鉛、コバルト、鉛、ストロンチウム、バリウムなどのカチオンを多孔質シリカ粒子に結合させた変性シリカ、カチオンをイオン交換によって結合させることにより得られるイオン交換シリカ、ピロリン酸アルミニウム、五酸化バナジウム、バナジン酸カルシウム、メタバナジン酸アンモニウム等のバナジウム系化合物等の防錆顔料等を挙げることができ、これらは単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
本発明塗料組成物が顔料を含む場合、顔料の含有量としては、樹脂固形分質量100質量部に基づいて、固形分質量で、5〜100質量部、好ましくは30〜90質量部含むことが好ましい。形成される塗膜の耐候性の観点からである。
本発明の塗料組成物では、加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(A)、加水分解性シリル基含有オルガノポリシロキサン(B)、エポキシ基含有化合物(C)及び有機溶剤を含む第1成分、アミノシラン化合物(D)、硬化触媒(E)を含む第2成分とから構成される多成分系であり、塗装直前に塗装業者が第1成分と第2成分、必要に応じて希釈剤を攪拌混合し、塗料組成物を製造する。
第1成分と第2成分の質量比は、特に制限されるものではないが一般に、第1成分/第2成分質量比で99/1〜70/30、好ましくは95/5〜80/20の範囲内にあることができる。
また、第2成分において、硬化触媒(E)の量が、アミノシラン化合物(D)固形分質量100質量部を基準として1〜95質量部、好ましくは3〜50質量部の範囲内にあることを特徴とする。アミノシラン化合物(D)固形分質量を基準とする硬化触媒(E)の量が少なすぎると形成される塗膜の耐酸性、耐アルカリ性、耐候性が不十分となり、一方、多すぎると形成される塗膜の耐衝撃性、耐屈曲性、耐酸性が不十分となるからである。
また、第2成分には必要に応じて有機溶剤を含ませることができる。これにより第2成分の貯蔵安定性及び形成される塗膜物性の向上に効果がある。かかる有機溶剤としては、上記例示の化合物を挙げることができる。
第2成分に含まれる有機溶剤としては、その成分の一部として水溶性有機溶剤を含むことが適している。
かかる水溶性有機溶剤の具体例としては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、t−ブタノール、n−ペンタノールなどのアルコール類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、プロピオン酸エチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、乳酸エチルなどのエステル類;エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノーn−ブチルエーテル、エチレングリコールモノーt一ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジオキサンなどのエーテル類;アセトン、アセチルアセトン、ジアセトンアルコールなどのケトン類を挙げることができ、これらを単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
第2成分に有機溶剤を含ませる場合、その場合の含有量としては、アミノシラン化合物(D)固形分質量100質量部を基準として10〜1000質量部、好ましくは40〜1500質量部の範囲内とすることができる。
本発明の塗料組成物では、樹脂(A)、(B)及び(C)以外の改質用樹脂;反応性希釈剤;付着付与剤、沈降防止剤、分散剤、湿潤剤、脱水剤等の塗料用添加剤等を含むことができる。
本発明の塗料組成物は常温乾燥型であり、形成した硬化塗膜が優れた性能を発揮することができる。
本発明の塗料組成物の用途としては、特に制限されるものではないが、橋梁、送電鉄塔、プラント、タンク等の鋼製構造物の重防食塗装用途が挙げられる。
被塗物としては、所望により下地処理された金属素材、例えば、鋼板、亜鉛めっき、ステンレス、アルミニウム等、アルカリ性を有する基材、例えば、コンクリート、モルタル、スレート、スレート瓦等、窯業系建材、プラスチック等、並びにそれらの上に古い塗膜が形成されているものが挙げられる。
上記塗料組成物は、例えば、スプレー塗り、ローラー塗り、刷毛塗り、流し塗り等の公知の手段で塗装することができる。
本発明の塗料組成物は長期の耐候性に優れ、該塗料組成物単独で厳しい環境から被塗物を保護し、美観を維持することができるが、必要に応じて公知の下塗り及び/又は中塗りによる塗膜を設けてもよい。
上記下塗り塗料の例として、エポキシ樹脂塗料、変性エポキシ樹脂塗料、エポキシ樹脂系ガラスフレーク塗料、エポキシ樹脂被覆材料、超厚膜形エポキシ樹脂塗料、エポキシ樹脂ジンクリッチペイント、無機ジンクリッチペイント、塩化ゴム樹脂系塗料、フタル酸樹脂系塗料、エポキシエステル樹脂塗料等が挙げられ、中塗り塗料の例として、エポキシ樹脂系塗料、ポリウレタン系塗料、エポキシ樹脂MIO塗料、フェノール樹脂系MIO塗料、塩化ゴム樹脂系塗料、フタル酸樹脂系塗料等が挙げられる。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、下記例中の「部」及び「%」はそれぞれ「質量部」及び「質量%」を意味する。
<アクリル樹脂溶液の製造>
製造例1
冷却管、温度計を付帯したフラスコにミネラルスピリット35.7部、n−ブタノール9.0部を仕込み、窒素気流下にて、攪拌しながら95℃まで昇温した。
ここに、下記成分を攪拌しながら4時間かけて滴下し、1時間熟成した後、固形分濃度が60%となるようにミネラルスピリットで希釈し、アクリル樹脂溶液(A−1)を製造した。
スチレン 10.0部
i−ブチルメタクリレート 49.0部
tーブチルメタクリレート 16.0部
2ーエチルヘキシルアクリレート 15.0部
3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン 10.0部
アゾビスイソブチロニトリル 1.5部。
製造例2〜9
製造例1において、モノマー組成を下記表1とする以外は製造例1と同様にして、アクリル樹脂溶液(A−2)〜(A−9)を製造した。
Figure 2016180093
実施例1〜36及び比較例1〜11
表2の配合割合となるように第1成分及び第2成分を製造し、両者を混合して塗料組成物を製造した。
なお、表2中、シリコーンレジン、アクリル、エポキシ、アミノシラン化合物、触媒の配合量は固形分質量を意味する。
Figure 2016180093
Figure 2016180093
Figure 2016180093
(注)シリコーンレジン(B−1):「DC3074」(商品名、東レダウ社製、メトキシシリル基含有フェニルメチルシリコーン)、
(注)シリコーンレジン(B−2):「DC3037」(商品名、東レダウ社製、メトキシシリル基含有フェニルメチルシリコーン)、
(注)シリコーンレジン(B−3):「KR−500」(商品名、信越化学社製、メトキシシリル基含有メチルシリコーン)、
(注)シリコーンレジン(B−4):「IC−232」(商品名、旭化成ワッカー社製、メトキシシリル基含有フェニルシリコーン)、
(注)エポキシ化合物(C−1):「デナコールEX−252」(商品名、ナガセケムテクス社製、水素添加ビスフェノールA型エポキシ樹脂)、
(注)エポキシ化合物(C−2):「エポライト400E」(商品名、共栄社製、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル)、
(注)エポキシ化合物(C−3):「グリシエールPP−300P」(商品名、三洋化成社製、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル)、
(注)エポキシ化合物(C−4):グリシジルメタクリレート/エチルアクリレート共重合アクリル樹脂、重量平均分子量20000、エポキシ当量203、ガラス転移温度21.2℃、
(注)エポキシ化合物(C−5):3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、
(注)アミノシラン:3−アミノプロピルトリエトキシシラン、
(注)アミノシラン:N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、
(注)触媒(E−1):ジオクチル錫ジラウレート、
(注)触媒(E−2):ジオクチル錫バーサテート、
(注)触媒(E−3):ジブチル錫ジアセテート、
(注)触媒(E−4):ジブチル錫ジラウレート、
(注)触媒(E−5):アルミニウムキレート、
(注)触媒(E−6):チタニウムキレート、
(注)触媒(E−7):トリエチルアミン、
(注)触媒(E−8):1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン、
(注)触媒(E−9):、N−メチルイミダゾール
(注)溶剤:「S−100」(商品名、三和化学産業社製、芳香族炭化水素系溶剤)。
<性能評価>
各塗料組成物を、リン酸亜鉛処理が施された板厚み0.5mmの鋼板上に、乾燥膜厚が30μmとなるようにスプレー塗装し、23℃で168時間乾燥させることにより、作成し、下記評価に供した。
(*1)耐候性
JIS-K−5600 7−7 サイクルA条件に記載のキセノンウェザーメーター試験機及び条件を用いて、促進耐候性を評価した。2000時間経過後の塗膜の光沢を、促進耐候性試験を行っていない初期の塗膜の光沢と、下記の基準に従って比較した。
◎:光沢がほとんど低下しなかった、光沢保持率90%以上、
○:光沢が若干低下したが、製品として問題がない、光沢保持率80%以上で90%未満、
△:光沢がやや低下した、光沢保持率40%以上で80%未満、
×:光沢が著しく低下した。光沢保持率40%未満。
(*2)耐衝撃性
JIS K−5600 5−3:1999の第5部:塗膜の機械的性質、第3節:耐おもり落下性に従い、デュポン式衝撃試験機を用い、20℃の室温において、各試験用塗装板の表面側の塗面に対し、落錘重量300g、落錘高さ50cm、撃芯の尖端直径1/2インチの条件で行い、その塗膜表面にセロハン粘着テープを密着させ、急激に剥がした後の塗膜のワレ、剥がれの発生程度を評価した。
◎:塗膜の剥離が認められなかった、
○:塗膜にワレは観察されたが、剥離はわずかであった、
△:塗膜にワレが観察され、容易に目視確認できる剥離を発生した、
×:塗膜にワレ、剥がれが多く認められる。
(*3)耐屈曲性
JIS K 5600−5−1:1999の第5部:塗膜の機械的性質、第1節:耐屈曲性(円筒形マンドレル法)に従い、マンドレルの直径が10mmのタイプIの試験装置を用いて、下記基準に従って評価した。
◎:屈曲面の塗膜に変化が観察されなかった、
○:屈曲面の塗膜にわずかなワレが観察された、
△:屈曲部の塗膜に目視確認できるワレが観察された、
×:屈曲部の塗膜全体にワレが観察された。
(*4)耐酸性
各試験塗板の切断面と裏面を防錆塗料でシールした後25℃の0.5%硫酸水溶液に168時間浸漬した後、取出し洗浄し、室温にて乾燥した塗装板の塗膜状態を観察した。
◎:塗膜の変状が認められない、
○:わずかなフクレの発生及びわずかにツヤの変化が認められるが概ね良好、
△:フクレの発生又はツヤの低下が認められる、
×:著しいフクレの発生又は著しいツヤの低下が認められる。
(*5)耐アルカリ性
各試験塗板の切断面と裏面を防錆塗料でシールした後、25℃の飽和水酸化カルシウム水溶液に168時間浸漬した後、取出し洗浄し、室温にて乾燥した塗装板の塗膜状態を観察した。
◎:塗膜の変状が認められない、
○:わずかなフクレの発生及びわずかにツヤの変化が認められるが概ね良好、
△:フクレの発生又はツヤの低下が認められる、
×:著しいフクレの発生又は著しいツヤの低下が認められる。
(*)厚膜時の仕上がり性
各塗料組成物を、リン酸亜鉛処理が施された板厚み0.5mmの鋼板上に、乾燥膜厚が60μmとなるようにスプレー塗装し、23℃で168時間乾燥させることにより、作成し、グロスメーターで20°グロスを測定した。
◎:20°グロスが55以上
〇:20°グロスが45以上で且つ55未満
△:20°グロスが30以上で且つ50未満
×:20°グロスが30未満。

Claims (7)

  1. 加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(A)、加水分解性シリル基含有オルガノポリシロキサン(B)、エポキシ基含有化合物(C)及び有機溶剤を含む第1成分、アミノシラン化合物(D)及び硬化触媒(E)を含む第2成分とから構成され、
    塗料組成物に含まれる全樹脂固形分中に占める加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(A)の固形分割合が、35質量%以上であって、
    加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(A)固形分質量100質量部を基準として、加水分解性シリル基含有オルガノポリシロキサン(B)の固形分質量が、5.0〜160質量部、エポキシ基含有化合物(C)の固形分質量が1〜160質量部の範囲内にあり、
    硬化触媒(E)の量が、アミノシラン化合物(D)固形分質量100質量部を基準として1〜95質量部の範囲内にあることを特徴とする多成分系の常温乾燥型塗料組成物。
  2. 加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(A)のガラス転移温度が、5〜40℃の範囲内にある請求項1に記載の多成分系の常温乾燥型塗料組成物。
  3. 加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(A)が、水酸基を有する樹脂である請求項1又は2に記載の多成分系の常温乾燥型塗料組成物。
  4. 第1成分と第2成分の使用割合が、第1成分/第2成分実配合質量比で99/1〜70/30の範囲内にある請求項1ないし3のいずれか1項に記載の常温乾燥型塗料組成物。
  5. 第1成分と第2成分を混合して得られる常温乾燥型塗料組成物。
  6. 被塗物面に、請求項5に記載の常温乾燥型塗料組成物の混合物を塗装し、塗膜を形成することを特徴とする塗装方法。
  7. 被塗物が、鋼製構造物である請求項6に記載の塗装方法。
JP2016015099A 2015-03-24 2016-01-29 常温乾燥型塗料組成物 Active JP6718193B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015061222 2015-03-24
JP2015061222 2015-03-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016180093A true JP2016180093A (ja) 2016-10-13
JP6718193B2 JP6718193B2 (ja) 2020-07-08

Family

ID=57131281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016015099A Active JP6718193B2 (ja) 2015-03-24 2016-01-29 常温乾燥型塗料組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6718193B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022180866A1 (ja) * 2021-02-26 2022-09-01 信越化学工業株式会社 塗料組成物および被覆物品

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022180866A1 (ja) * 2021-02-26 2022-09-01 信越化学工業株式会社 塗料組成物および被覆物品
CN116888227A (zh) * 2021-02-26 2023-10-13 信越化学工业株式会社 涂料组合物和被覆物品

Also Published As

Publication number Publication date
JP6718193B2 (ja) 2020-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5165156B2 (ja) 耐候性塗料組成物、及び耐候性塗膜を有する塗装物品の形成方法
JP6899702B2 (ja) 常温硬化性の耐候性塗料組成物
JP2014224219A (ja) 表面調整剤
JP4293472B2 (ja) コーティング用組成物
WO1999005228A1 (fr) Agent antisalissure pour materiau de revetement a base aqueuse, composition pour revetement a base aqueuse resistant aux salissures et leur mode d'utilisation
JP2014058612A (ja) 耐候性塗料組成物、及び耐候性塗膜を有する塗装物品の形成方法
JP2001106978A (ja) 水性低汚染塗料組成物
JP6718193B2 (ja) 常温乾燥型塗料組成物
JP2019173008A (ja) 水性被覆材
JP3993861B2 (ja) 無溶剤の常温硬化性組成物及び塗料
JP2014058613A (ja) 耐候性塗料組成物、及び耐候性塗膜を有する塗装物品の形成方法
JPWO2018008728A1 (ja) 無機ジンクリッチペイント
JPH10245505A (ja) 耐雨垂れ汚染性塗膜、塗料組成物、塗膜形成方法及び塗装物
JP3774386B2 (ja) 塗料組成物
JP4998935B2 (ja) 塗料組成物
JP4493055B1 (ja) 塗料組成物
JP2000230150A (ja) コーティング用組成物
JP4169988B2 (ja) 着色セメント瓦の製造方法
JP7118544B2 (ja) シーラー塗料組成物
JP6080071B2 (ja) 金属塗装用コーティング剤組成物
JP7527160B2 (ja) 硬化剤、及び水性被覆材
JP7523286B2 (ja) 水性被覆材
JP2013087258A (ja) 塗料用樹脂組成物及び塗料
JP5947554B2 (ja) 塗料組成物
WO2018008271A1 (ja) 塗料および塗膜

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180905

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190815

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200611

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200611

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6718193

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250