JP2016176620A - レンジフード - Google Patents

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Abstract

【課題】油煙を吸い込む吸込側に近い箇所の油を捕集する部品を容易に掃除することができることを目的とする。【解決手段】油煙を衝突させ回収する取り外し可能な整流板6と、前記整流板6と一定の間隔を設け平行に位置するフード下面5aと、油煙を外部に導く排気手段と、油を回収する油捕集手段8とを備え、前記フード下面5aに凹凸がなく平面であるという構成にしたことにより、フード下面5aの面一のところを油煙が一部接触しながら通過することとなり、油煙を吸い込む吸込側に近い箇所の油を捕集する部品を容易に掃除することができるレンジフードを得られる。【選択図】図1

Description

本発明は、ガスコンロ、電気コンロ、IHヒーターなどの加熱調理器具の上方に設置し、調理においての発生する油煙等を屋外に排出するレンジフードに関するものである。
従来、この種のレンジフードは、効率よく廃気するために整流板を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、そのレンジフードについて図5を参照しながら説明する。
図5に示すように、製品本体101はケーシング部102とフード103とからなる。
そして、前記フード103は整流板104とフード外郭105より構成されており、前記整流板104と前記フード外郭105との間から油煙を吸い込む構成としている。
そして、前記ケーシング部102は電動機106と前記電動機105に連結された羽根107を備えておる。
そして、羽根107の下流側には排気口108を有しており、一方フード103は整流板104とフード外郭105とにより構成されている。
そして、フード外郭105は側断面から見ると略コの字形状である。
そして、整流板104は前記フード外郭105の略コの字の中央の空間にフード外郭105の下端と近い位置に水平面を揃えるように配置されている。
そして、電動機106が駆動すると羽根107が回転し、油煙を吸い込むこととなるが、吸い込まれる油煙は前記整流板104とフード外郭105の隙間を通り、油捕集手段109を介した後に排気口108より図示していないダクトを介して屋外に排出されることとなる。
そして、排気する過程で吸い込み空気としての油煙に含まれる油成分・埃等はフード外郭105内面あるいは油捕集手段109に付着するため、フード外郭105内面あるいは油捕集手段109を定期的に清掃する必要がある。
特開2012−229856号公報
このような従来のレンジフードにおいては、レンジフードを清掃する際掃除する箇所としては油を捕集する部品を含み油煙を吸い込む吸込側に近い箇所が対象となるが、油煙を捕集する部品がフードから取り外すことができなく凸凹を有していたり、複雑な形状であるため掃除が困難である、という課題を有していた。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、油煙を吸い込む吸込側に近い箇所の油を捕集する部品を容易に掃除することができるレンジフードを提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は、油煙を衝突させ回収する取り外し可能な整流板と、前記整流板と一定の間隔を設け平行に位置するフード下面と、油煙を外部に導く排気手段と、油を回収する油捕集手段を備え、前記フード下面に凹凸がなく平面であることとしたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、油煙を衝突させ回収する取り外し可能な整流板と、前記整流板と一定の間隔を設け平行に位置するフード下面と、油煙を外部に導く排気手段と、油を回収する油捕集手段を備え、前記フード下面に凹凸がなく平面である、という構成にしたことにより、フード下面の面一のところを油煙が一部接触しながら通過することとなるので、油煙を吸い込む吸込側に近い箇所の油を捕集する部品を容易に掃除することができる、という効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1のレンジフードの正面から見た構成図 同レンジフードの整流板と油捕集手段を下方から見た斜視図 同レンジフードの油捕集手段を示す図((a)上方からの斜視図、(b)側面図、(c)下方からの斜視図) 同レンジフードの整流板固定手段の一例を示した図 従来のレンジフードの構成を示す側面図
本発明の請求項1記載のレンジフードは、油煙を衝突させ回収する取り外し可能な整流板と、前記整流板と一定の間隔を設け平行に位置するフード下面と、油煙を外部に導く排気手段と、油を回収する油捕集手段を備え、前記フード下面にが凹凸がなく平面である、という構成を有する。これにより、フード下面の面一のところを油煙が一部接触しながら通過することとなるので、油煙を吸い込む吸込側に近い箇所の油を捕集する部品を容易に掃除することができる、という効果を奏する。
また、油捕集手段は開口部を有した略箱型形状であり、前記油捕集手段はフード下面に設けた排気手段と連通するオリフィスの開口部の上流側に取り付けられ、下面を前記フード下面と平行かつ高さ方向を一致した箇所に設けた、という構成にしてもよい。これにより、油捕集手段とフード下面とが面一となり、そのところを油煙が一部接触しながら通過することとなるので、油捕集手段とフード下面とを一拭きで拭くことができる、という効果を奏する。
また、フード下面と整流板とを一定の間隔を有して保持する整流板固定手段を、前記フード下面にリング状の引っかけを有した第1の整流板固定手段と、前記整流板に前記第1の整流板固定手段と着脱可能に保持した第2の整流板固定手段とで構成した、という構成にしてもよい。これにより、整流板を取り外したときに、フード下面には形状の簡単な第1の整流板固定手段としてリング状の引っ掛けが残り、一方整流板には形状の複雑な第2の整流板固定手段を有した形状で取り外し、フード下面は下方から汚れを拭き取り、一方整流板は洗剤等でじゃぶじゃぶと洗うこととなるので、フード下面と整流板とを容易に清掃することができる、という効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1、図2および図3に示すように、製品本体1はフード部3とケーシング部2とより構成される。
そして、フード部3は外郭として外フード4と下面に第一の内フード5とを備える。
そして、整流板6はUの字形状の第一の整流板固定手段7を介して第一の内フード5に固定されている。
そして、第一の内フード5の略中央には開口部20が設けられており、前記開口部20には油捕集手段8が備えられている。
なお、開口部20は、油捕集手段を取り付けるための開口としての油捕集手段取付穴14とする。
そして、油捕集手段8の上方すなわち天井方向にはケーシング部2に備えられたオリフィス9と連結する第二の内フード10を備えている。
そして、第一の内フード5は外フード4の下面に位置する外フード下面4aと段差なく連結されている。
つまり、外フード下面4aと第一の内フード5とは一つの連なった平面を形成することとなる。
また、一方、第一の内フード5は絞り等凸凹のない一平面で構成されており、フード部3の下面は平滑な一平面となる。
そして、第一の内フード5には羽根12の中心軸を含む略中央には開口20を備えている。
そして、開口20には油捕集手段8が第一の内フード5の開口20と油捕集手段8の周囲と一定の隙間(例えば4mm程度)を保った位置で備えており、油捕集手段8は下面が略一平面であり、垂直方向に対し第一の内フード5の下面5aと同じ高さで油捕集手段8の下面が取り付けられている。
そして、油捕集手段8は上下に油捕集手段上8aと油捕集手段下8bとを重ねた構成である。
そして、油捕集手段上8aと油捕集手段下8bとには一定の幅例えば5mm以上の幅を有する油捕集手段開口21を数か所有(この実施の形態1では4、5箇所)しており、油捕集手段上8aと油捕集手段下8bとを重ねたときに、床に対して垂直方向から見たときに対面は見えないような油捕集手段開口21の配置、つまりは互い違いに穴が配置された構造となっている。
そして、油捕集手段8の上部にはオリフィス9が配置されており、一方一定の隙間を保った位置で油捕集手段8の周囲に第一の内フード5と連結した略四角錐形状の第二の内フード10の下端が配置されておる。
そして、第二の内フード10の上端とケーシング11の下端とが接続されている。
そして、第二の内フード10の下端近傍側面には油捕集手段8を係止めする穴10aが備えられ、一方、油捕集手段8の側面には10aの穴に挿入される突出部8cが設けられており、突出部8cは第二の内フード10の穴10aに挿入されることにより油捕集手段8の第一の内フード5との位置が決まる。
そして、油捕集手段8の突出部8cの対面にはラッチ8dが備えられ、第二の内フード10の穴10aの対面にはラッチ8d引っ掛けよう穴(図示せず)が備えられ、第一の内フード5の下面とが同じ高さに油捕集手段8の下面が位置するように固定される。
そして、ケーシング部2は下部に吸込み口となるオリフィス9を備え、オリフィス9は風路を形成するケーシング11に固定され、ケーシング11内には羽根12と羽根12を駆動する電動機13とを備える。
そして、ケーシング11の上部は排気口15と連結されている。
電動機13が駆動すると羽根12が回転し、油煙は整流板6と第一の内フード5との隙間を第一の内フード5の下面に沿って移動し油捕集手段下8bの開口21に導かれる。
そして、油捕集手段下の開口21より導かれた油煙を含んだ空気は油捕集手段上8aの内壁面および油捕集手段下8bの下壁面に衝突しながら侵入し、油捕集手段上8aの開口21より第二の内フード10に内部に導かれる。
そして、この時に油煙は油捕集手段8内部を壁面に衝突しながら屈曲しながら進行するため、重量のある油は屈曲しきれず壁面に衝突し付着することとなり、第二の内フードに突入する油煙は油成分を含まない空気となる。
そして、第二の内フード10に導かれた油煙はオリフィス9を介し、ケーシング11に侵入し排気口15より屋外に排出されることとなる。
また、外フード4下面にあたる整流板6表面および第一の内フード5下面に油が付着した場合、万一下方すなわちコンロ上に油が垂れてきたときに不安全な事象となることもあり、清掃頻度が高くなるが、本実施の形態1の構成では整流板6は第一の整流板固定手段7より取り外して清掃することができ、また第一の内フード5の下面に凹凸がなく平面であるため、油付着量は少ないとともに、清掃時に凸凹がないことより一拭きで清掃が可能となる。
また、油捕集手段8と第一の内フード5下面が平行かつ高さ方向の位置が同じであるため、略一平面となり、清掃を行うときに第一の内フード5下面と油捕集手段8は同一の面として一拭きで拭けるため清掃が容易になることとなる。
また図2に示すように製品本体1の操作はフロント部16にて行う。
そして、フロント部16には非導電性の凸凹のない平滑な板材17が用いられ、板材17を介して裏に設置した静電スイッチ(図示せず)より電動機13が駆動する。排気として回収しきれなかった一部の油煙あるいは水蒸気がフロント部16を沿って漏れることとなるが、フロント部16が平坦であるため油等が付着しづらく、かつ側面が平滑であることより清掃性およびデザイン性が向上することとなる。
なお、フロント部16の操作部にガラスを用いることにより、表面が平坦かつ洗剤等の耐環境条件に優れ、美観に優れ、かつ薬品、温度、難燃性に優れたものになることは言うまでもない。
一方、整流板6を製品本体1から取り外したときに、製品本体1の第一の内フード5の下面には形状の簡単な第一の整流板固定手段7としてリング状の引っ掛けが残り、一方、整流板6には形状の複雑な第二の整流板固定手段18例えばラッチ(図示せず)を設けた構造の固定手段を有した形状で取り外すこととなる。
そして、フード下面5aの清掃は形状がシンプルな第一の整流板固定手段7が残っているのみとなるため清掃が容易である。
また、一方の形状が複雑な第二の整流板固定手段18は取り外した整流板6に備えられているため、整流板6をシンク内に漬ける等作業性の良い場所で清掃ができ、トータルの清掃性が向上することとなる。
すなわち、吸込み側に近い箇所の油を捕集する部品すなわち第一の内フード5および整流板6を容易に掃除することができる。
そして通常、製品本体1の下面より油煙あるいは水蒸気が上昇して整流板6にあたり、減速した気流(油煙)は整流板6の下面を沿って縁の第一の内フード5の下面との隙間より吸い込まれ排気口15に導かれる。
しかし、下方向より上昇し直接第一の内フード5の下面に衝突した油煙の一部は第一の内フード5の下面の縁より外部に漏れることとなる。
そして、整流板6の寸法を大きくすることにより、上昇した油煙あるいは水蒸気のほとんどが整流板6に衝突し減速することにより整流板6と第一の内フード5下面の隙間より吸い込まれることとなるため、発生した油煙あるいは水蒸気の排気する効率を上昇することができる。
また、整流板6と第一の内フード5との隙間を狭くすることにより吸込み風速が速くなり吸込み効率を上げることができる。
また、図4に示すように、整流板6に固定する第一の整流板固定手段7および第二の整流板固定手段18は磁石19で構成され、整流板6は第一の内フード5下面に磁石19で保持さる。
そして、第一の整流板固定手段7は第一の内フード5下面と磁石19で固定されているため、工具等を用いなくても容易に取り外すことが可能となり、磁石19自体を外すと第一の内フード5の下面5aに取り付いている部品がなくなることとなり、完全に平坦な状態となり、清掃性がより一層向上することとなる。
本発明にかかるレンジフードは、油煙を吸い込む吸込側に近い箇所の油を捕集する部品を容易に掃除することができることを可能とするものであるので、定期的に清掃を必要として使用される空調機等として有用である。
1 製品本体
2 ケーシング部
3 フード部
4 外フード
4a 外フード下面
5 第一の内フード
6 整流板
7 第一の整流板固定手段
8 油捕集手段
8a 油捕集手段上
8b 油捕集手段下
8c 突出部
8d ラッチ
9 オリフィス
10 第二の内フード
11 ケーシング
12 羽根
13 電動機
14 油捕集手段取付穴
15 排気口
16 フロント部
17 板材
18 第二の整流板固定手段
19 磁石

Claims (3)

  1. 油煙を衝突させ回収する取り外し可能な整流板と、前記整流板と一定の間隔を設け平行に位置するフード下面と、油煙を外部に導く排気手段と、油を回収する油捕集手段を備え、前記フード下面に凹凸がなく平面であることを特徴とするレンジフード。
  2. 油捕集手段は開口部を有した略箱型形状であり、前記油捕集手段はフード下面に設けた排気手段と連通する開口部に取り付けられ、下面を前記フード下面と平行かつ高さ方向を一致した箇所に設けたことを特徴とする請求項1に記載のレンジフード。
  3. フード下面と整流板とを一定の間隔を有して保持する整流板固定手段を、前記フード下面にリング状の引っかけを有した第1の整流板固定手段と、前記整流板に前記第1の整流板固定手段と着脱可能に保持した第2の整流板固定手段とで構成したことを特徴とする請求項1に記載のレンジフード。
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