JP2016174616A - 崩壊性組成物及び易崩壊性圧縮成型物 - Google Patents

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Abstract

【課題】
口腔内で良好な食感・味覚、優れた錠剤成形性、かつ製剤過程や流通時に欠けや粉化といった問題が生じない充分な硬度、口腔内での良好な崩壊性を有し、摂取制限のある高性能な崩壊剤を含まない崩壊性圧縮成型物が求められている。
【解決手段】
スターチ類、必要に応じて結晶セルロース/無機粉末を含んで圧縮成型することによって崩壊性の優れた圧縮物を製造することができる。この圧縮成型物は、優れた食感・味覚、硬度、崩壊性、摂取量制限がなく、食品用途を中とした崩壊性圧縮成型物を製造することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、食品に使用可能な摂取に制限のない成分であるスターチ類、必要に応じて結晶セルロースや無機物からなる食品用の崩壊性組成物、及びそれらの成分からなる錠剤型の圧縮成型食品に関する。
近年、生活習慣の変化、生鮮食品の栄養成分低下、カロリーの過剰摂取が進み、必要な栄養成分を適切に摂取すること、高ストレス社会やアンチエイジングのために天然の抗酸化成分などを摂取することが増えてきている。これらの栄養成分や抗酸化成分などは、食品として摂取されており、いわゆる健康食品として、錠剤形(錠菓)、カプセル形、顆粒形、飲料などの形状で市販されている。これらの剤形のうち、錠剤形が摂取、製造、流通の面で最も優れている。
錠剤形の健康食品は、医薬品の錠剤に用いられているポリビニルピロリドン、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウムといったいわゆるスーパー崩壊剤やカルメロースカルシウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースなどの崩壊剤が、摂取制限のため殆どの崩壊剤が使用できず、又使用できても少量であるため、充分な崩壊性を有する崩壊剤が必要とされている。また、錠剤形の健康食品は、天然由来の粉末などを含むことから、効用成分の配合量が40%以上であることが多く、多くを配合せずに優れた崩壊剤が求められている。
さらには、高齢者、小児、薬剤の嚥下が困難な患者などが服用しやすく、水なしで容易に服用しやすい形態として、チュアブル形や口腔内崩壊性錠剤形の健康食品が望まれている。これらの形状の健康食品は、口腔内の唾液のみで崩壊する必要があり、優れた崩壊剤が求められている。また、口腔内で崩壊するため、食感が良いことも重要である。
本発明者らは、医薬品の口腔速崩壊性圧縮成型物の賦形剤として、D−マンニトール/エリスリトール、スーパー崩壊剤、無機物などを噴霧乾燥することによって得られる複合粒子組成物を提案した(特許文献1、2)。クロスポビドン、クロスカルメロースナトリウムなどのスーパー崩壊剤や低置換度ヒドロキシプロピルセルロースなどの崩壊剤は、食品に使用可能な量の制限や使用の制限があり、食品には用いることが困難であった。
有機酸と炭酸塩に、コーンスターチなどのネットワーク維持剤、キシリトールや乳糖などの着色防止剤からなる発泡性の口腔内速崩壊錠が知られている(特許文献3)。有機酸と炭酸塩を混合・圧縮成型、加熱処理し一部反応させることによって多孔質構造とし、残りの有機酸と炭酸塩を口腔内で発砲することにより口腔内での溶解性を向上させている。有機酸の配合による効用成分の安定や、圧縮成型後の加熱工程が必須などの問題がある。
有効成分、乳糖、トウモロコシデンプン、結晶セルロース、二酸化ケイ素、その他医薬品添加物を乾式混合及び混練造粒してから圧縮成型する速放性圧縮成型物が知られている(特許文献4)。有効成分の放出性についての記載はあるが、口腔内での崩壊性についての記載はない。
水分含量6〜14重量%のコメデンプン、セルロース類、D−マンニトールなどを圧縮成型した錠剤(特許文献5)、コメデンプンなどのデンプンとセルロースを90:10〜50:50の割合で造粒し、かつそれらの量が錠剤60%以上である実用的な硬度、崩壊時間を備えた固形剤が知られている(特許文献6)。これらには、コメンデンプンは結合剤として用いられており、一般的な錠剤の成形性や崩壊性、局方崩壊時間についての記載はあるが、口腔内速崩壊錠や口腔内の崩壊性、特に特定のデンプンを用いた口腔速崩壊錠優れた性能を有する記載はない。
特開2005−139168号公報 国際公開WO2007/29376号パンフレット 特開平11−310539号公報 特開2000−026292号公報 特開2006−176496号公報 特開2007−332074号公報
崩壊性の高い崩壊剤を含まず、良好な硬度・崩壊性・食感を有し、食品や医薬品の分野で広く用いることが可能な易崩壊性圧縮成型物及びその製造に必要な食品用の崩壊性圧縮組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の目的を達成するため鋭意研究した結果、粒子径が小さく、且つアミロース含量の少ないスターチ類、必要に応じて結晶セルロースや無機物を含んだ圧縮成型物は、優れた崩壊性、製造や輸送中に問題を生じない充分な硬度、口腔内で問題のない食感・味覚を有する易崩壊圧縮成型物を得ることを見いだした。また、粒子径が小さく、且つアミロース含量の少ないスターチ類を造粒した組成物は、食品用の圧縮成型物を製造するために良好な性能を有していることを見いだした。
本発明の且つアミロース含量の少ないスターチ類を含んだ圧縮成型物は、圧縮成型時にスティッキングやキャッピングを生じず、製造や輸送中に問題を生じない充分な硬度を有し、かつ良好な速崩壊時間を有する。本発明の口腔内速崩壊錠は、特に規制のない成分からなることから、食品や医薬品など広い範囲で用いることができる。
実施例1の噴霧乾燥した粒子のSEM写真(1メモリ10μm)である。
発明を実施するため形態
本発明は、粒子径が小さく、且つアミロース含量の少ないスターチ類(本発明のスターチ類)、必要に応じて結晶セルロースや無機物などからなる粒子状の崩壊性組成物、並びに粒子径が小さく、且つアミロース含量の少ないスターチ類、必要に応じて結晶セルロースや無機物を含む口腔内崩壊性の圧縮成型物である。
粒子状の崩壊性組成物について、以下に説明する。
本発明の粒子状の崩壊性組成物とは、粒子径が小さく、且つアミロース含量の少ないスターチ類が、互いに凝集して結合した球形の粒子状の構造を有する。
本発明の粒子状崩壊性組成物は、口腔内でのざらつきを防ぐことや崩壊性から、平均粒子径が、10〜500μm、好ましくは20〜300μm、より好ましくは30〜200μmであればよい。平均粒子径は後述の乾式レーザー法によって求められる積算径のD50である。圧縮成形性や崩壊性から、粒子形状は球状が好ましく、真球度が0.7以上であり、好ましくは0.8以上である。真球度はSEM写真から粒子の短径を長径で除して求められる。これらから、良好な流動性を有する粒子であるため、製剤化工程において優れた打錠性を示すことができる。
本発明の粒子組成物の静的比容積は、好ましくは1.0〜4.0ml/g、より好ましくは1.5〜3.5ml/g、さらに好ましくは1.5〜3.0ml/gである。粒子組成物子は、このような静的比容積を有することにより、錠剤に成形する場合に臼に充填しやすいので製剤化工程がスムーズに進み、また錠剤が均一に圧縮され、優れた打錠性を示すことができる。静的比容積は、標準の方法に従って測定することができる。
本発明に用いるアミロース含量の少ないスターチ類は、スターチ類を構成するアミロペクチンとアミロースの比においてアミロペクチンの多いスターチを指し、アミロペクチン:アミロース=85:15〜100:0、好ましくはアミロペクチン:アミロース=90:10〜100:0、より好ましくはアミロペクチン:アミロース=98:2〜100:0である。スターチ類の平均粒子径は、大きいと圧縮成型性が悪く、1〜15um、好ましくは2〜10μm、より好ましくは3〜8μmである。
スターチ類はその構造によってアミロースとアミロペクチンに分かれる。アミロース含量の少ないスターチ類はアミロペクチンを多く含有している。アミロペクチンは糖鎖が分鎖している構造となっており、アミロペクチンが多いほど澱粉粒子の凝集が強くなる。さらに、平均粒子径の小さいスターチ類を用いることにより圧縮成型性が向上している。乾燥後、崩壊性組成物中に含まれるスターチ粒子は多くの粒間空隙を有しているため、組成物内部へ導水効果が高く、口腔内でのわずかな水程度で組成物が崩壊する。なお、本発明において、低アミロースのスターチ類は、高アミロペクチンのスターチ類と同じ意味である。
粒子径が小さく、且つアミロース含量の少ないスターチ類は、米種由来の澱粉であり、特にもち米種由来の澱粉を用いるのが最も好ましい。もち米種の種類としてはいずれを用いても良い。もち米種由来の澱粉はアミロースを殆ど含まない。本発明のスターチ類のアミロース含量及び平均粒子径の範囲内でもち米種とその他のスターチ類を混合しても良い。混合するスターチ類としては、米でんぷんやワキシーコーンスターチが適している。
本発明の崩壊性組成物に用いる結晶セルロースは、圧縮成型性の優れたものを用いることができ、平均粒子径は10〜100μm、嵩密度が0.1〜0.5g/ml、形状としては繊維状又は球状に近い粒子状のものを用いることができる。
無機物は、平均粒子径が0.1〜300μmの微細で高比表面積を有する微細な無機物である。無機物を含むことにより、本発明の造粒粒子の圧縮成型時の成形圧の低下、口腔での導水効果、造粒粒子の製造時の収率向上などの効果がある。これらの物性を有する無機物のうち、例えば、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム造粒物、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、ハイドロタルサイト、ケイ酸アルミニウム、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、タルク、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミナマグネシウム、乾燥水酸化アルミニウムゲルなどから選ばれる少なくとも1種以上である。
好ましくは、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム、無水ケイ酸、ケイ酸カルシウム、タルクから選ばれる少なくとも1種以上である。
より好ましくは、リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム、無水ケイ酸、ケイ酸カルシウム、タルクから選ばれる少なくとも1種以上である。
本発明の各成分の懸濁液を噴霧して乾燥する場合、粒子相互の凝集抑制など粒子の製造性を高めるのに効果があると考えられる。また、水に分散させることによって凝集が分散するため、球状粒子中に分散した構造となっており、他の製法よりも効果があると考えられる。同時に成形性を向上させるという副次的な効果がある。
本発明の粒子状崩壊性組成物には、糖類を配合して、味や崩壊感の調節を行うことができる。糖類とは、糖類及び又は糖アルコールであり、これらの1種以上を含む。糖類としては、例えば、マンニトール、キシリトール、ソルビトール、エリスリトール、マルチトール、乳糖、ショ糖、ブドウ糖、果糖、麦芽糖、トレハロース、パラチニット、パラチノースのいずれか1種以上である。好ましくは、エリスリトール、キシリトール、マルチトール、マンニトールである。
本発明の粒子状崩壊性組成物の各成分の配合比は、結晶セルロースを含む場合は、スターチ類:結晶セルロース=99:1〜70:30であり、スターチ類:結晶セルロース=95:5〜75:25、最も好ましくはスターチ類:結晶セルロース=90:10〜80:20である。さらに無機物を含む場合の各成分の配合比は、スターチ類:無機物=99:1〜80:20であり、好ましくはスターチ類:無機物=99:1〜85:15、最も好ましくはスターチ類:無機物=99:1〜90:10である。糖類を配合する場合、スターチ類:糖類の配合割合は99:1〜80:20、好ましくはスターチ類:糖類=98:2〜85:15である。
本発明の粒子状崩壊性組成物粒子組成物には、製造時に後述の有効成分、及び後述で示す崩壊性を損なわない範囲で配合可能なその他の成分を2種以上配合することができ、有効成分の配合量は、スターチ類100重量部、又は必要に応じて結晶セルロース、無機物などを加えたものの合計100重量部に対して、0.1〜1000重量部であり、好ましくは0.1〜200重量部であり、最も好ましくは0.1〜100重量部である。
本発明の粒子組成物は、所望の物性を得られる湿式方法により製造することができ、一般に用いられている方法、例えば噴霧乾燥法、流動層造粒乾燥法、攪拌造粒法、湿式押出造粒法などの湿式造粒法で製造することができる。溶媒を速やかに除去するためには、スプレーノズルを用いて分散溶液を瞬時に乾燥させる方法が好ましく、核粒子に分散溶液の噴霧を行って造粒する流動層造粒、攪拌造粒、転動層造粒、分散溶液の噴霧工程だけで造粒を行う噴霧乾燥が製法としては好ましい。製造方法の容易さ、及び所望の物性を得やすい点から、噴霧乾燥が最も好ましい。
湿式造粒方法においても条件を設定することによって、スターチ類、及び必要に応じて結晶セルロースや無機物などの各成分を溶媒中で均一に分散させ、溶媒を速やかに除去することによって粒子組成物を得ることができる。各湿式造粒装置の特性に合わせて条件を設定すればよい。
噴霧乾燥法の製法としては、スターチ類、必要に応じて結晶セルロースや無機物を水溶性溶媒に分散させ、その分散液を常法に従って噴霧乾燥することにより製造することができる。より具体的には、水溶性溶媒に水溶性結合剤、スターチ類、成形剤及び無機物を添加して分散液を調製するが、投与順番は特に関係がなく、完全に溶解させたいものがある場合、特に水溶性結合剤を予め水性溶媒に溶解又は分散させた後、スターチ類、成形剤及び無機物などの難溶性物質を均質に分散させて得られた分散液を調製するのが好ましい。続いて、その分散液を噴霧乾燥することにより製造することができる。また、有効成分や崩壊性を損なわない範囲で配合可能なその他の成分の1種以上添加し均質分散させた分散液を、噴霧乾燥することにより製造することができる。
上記溶媒としては、粒子組成物の特性に影響を及ぼさず、医薬品や食品に許容される溶媒であればよく、例えば水、エタノールなどが挙げられ、2種以上を混合して用いてもよい。分散液は、公知の方法により調製することができ、例えば、通常の撹拌、コロイドミル、高圧ホモジナイザー、超音波照射などが挙げられるが、水性分散液中で粒子を高度に分散させ得る方法であればよい。分散液中の濃度としては、分散液の粘度などによって噴霧乾燥できる範囲であればよく、すなわち5〜50重量%であり、好ましくは10〜45重量%である。
噴霧乾燥の条件は特に限定されないが、噴霧乾燥機としては、円盤式又はノズル式の噴霧乾燥機を用いるのが好ましい。そして、噴霧乾燥の際の温度としては、入口温度が約120〜300℃であり、出口温度は約80〜130℃が好ましい。粒子組成物は、水性溶液又は水性分散液の濃度、噴霧乾燥方式、乾燥条件などにより適宜粒子径を調製することができる。
流動層造粒、攪拌造粒、転動層造粒の製法としては、スターチ類、結晶セルロース、無機物を核粒子として、他の成分を分散させた溶液を噴霧することによって得ることができる。一部不溶性成分も分散液に懸濁させて噴霧してよい。製造条件は前述の本発明の粒子組成物の構造を有するように設定すればよい。例えば、噴霧溶媒を多くすること、温度を下げるなど乾燥速度を遅くして、懸濁液が核粒子に馴染んで均一に分散させやすくする等が挙げられる。
本発明の崩壊性圧縮成型物について以下に述べる。
本発明における「易崩壊性圧縮成型物」とは、口腔内で迅速に、例えば180秒以内で、好ましくは60秒以内で、より好ましくは40秒以内、最も好ましくは30秒以内で崩壊し得る錠剤を意味する。ここでいう口腔内崩壊時間は、後述の口腔内崩壊性錠の条件や実施例の方法で得られる時間である。口腔内での崩壊時間は、錠剤の大きさや、錠剤形状によって異なるが、これも本願発明に含まれる。
本発明において、口腔内で不快感を生じない「食感」とは、粉っぽさや泥臭さ、配合原料が水分を吸収して増加するモサモサ感などを感じないことであり、口腔内で不快感を生じない「味覚」とは、原料由来の酸味(すっぱさ)や苦み、渋みなどがないことを意味する。
本発明の易崩壊性圧縮成型物は良好な食感であるのに対し、アミロースの多いスターチ類や平均粒子径が20μm以上のスターチ類を含む圧縮成型物は、水分を吸収して増加するモサモサした感じや粉っぽさがあり、食感は悪く、複数錠を口腔に含んだ場合、水無しで飲むことは困難である。
本発明の崩壊性圧縮成型物は、有効成分、アミロースの少ないスターチ類、必要に応じて結晶セルロース、無機物、滑沢剤からなる。アミロースの少ないスターチ類、結晶セルロース、無機物は、前述の崩壊性粒子組成物のものを用いることができる。
本発明の崩壊性圧縮成型物におけるスターチ類の割合は、崩壊性圧縮成型物全体100重量部に対して、1〜90重量部、好ましくは5〜80重量部、より好ましくは20〜70重量部である。本発明の崩壊性圧縮成型物の各成分の配合比は、結晶セルロースを含む場合は、スターチ類:結晶セルロース=100:5〜25であり、好ましくはスターチ類:結晶セルロース=100:5〜20、最も好ましくはスターチ類:結晶セルロース=100:10〜20である。さらに無機物を含む場合の各成分の配合比は、スターチ類:無機物=100:1〜10であり、好ましくはスターチ類:無機物=100:1〜5、最も好ましくはスターチ類:無機物=100:2〜4である。糖類を配合する場合、スターチ類:糖類の配合割合は100:2〜15、好ましくはスターチ類:糖類=100:4〜11である。
本発明の崩壊性圧縮成型物において、スターチ類、結晶セルロース、無機物の合計100重量部に対して、有効成分0.1〜500重量部、滑沢剤0.1〜20重量部である。好ましくは、スターチ類、結晶セルロース、無機物の合計100重量部に対して、有効成分0.1〜300重量部、滑沢剤0.5〜20重量部である。
本発明の崩壊性圧縮成型物に本発明の粒子状崩壊性組成物を含む場合は、前段の配合割合とは関係なく、崩壊性圧縮成型物に粒子状崩壊性組成物を含んでいればよい。この様な場合、崩壊性圧縮成型物は、本発明の粒子状崩壊性組成物、有効成分、滑沢剤、後述の医薬品添加物からなる。さらに、本発明の粒子状崩壊性組成物とは別に、スターチ類、結晶セルロース、無機物を添加し、成形性や崩壊性を調節することができる。
粒子状組成物を配合する場合、本発明の粒子状崩壊性組成物100重量部に対して、有効成分0.1〜500重量部、滑沢剤0.1〜20重量部である。好ましくは、本発明の粒子状崩壊性組成物100重量部に対して、有効成分5〜300重量部、滑沢剤0.5〜20重量部である。
本発明の崩壊性圧縮成型物には、有効成分、有効成分のコーティング物又は有効成分の造粒物を添加することができる。これらは固有の性質により成形性や崩壊性が変化するため、成形性や崩壊性を調節するために賦形剤、結合剤を添加することができ、これらは粒子組成物中に添加しても、崩壊性圧縮成型物中に添加してもよい。崩壊性圧縮成型物中に添加とは、粒子組成物や有効成分などとともに混合・圧縮成型することである。なお、賦形剤、結合剤は、崩壊性を損なわない範囲で配合可能なその他の成分に含まれる。
本発明の崩壊性圧縮成型物は、必要に応じて有効成分、賦形剤、結合剤、界面活性剤、酸味料、甘味料、矯味剤、香料、着色剤、安定化剤などの医薬品添加物の1種以上を配合してなる。それぞれの配合割合は、スターチ類、結晶セルロース、無機物の合計100重量部又は粒子組成物100重量部に対して、賦形剤、崩壊助剤、結合助剤、界面活性剤、滑沢剤、酸味料、甘味料、矯味剤、香料、着色剤、安定化剤、発泡剤から選ばれるその他の医薬品添加物の1種以上の成分を0.01〜1000重量部、必要に応じて有効成分を0.1〜500重量部配合してなる。
これらの滑沢剤、賦形剤、及び/又は結合剤は、錠剤製造の直前に混合しておかなくともよく、事前に本発明の粒子組成物と混合しておいてもよい。特に前述のスターチ類などの賦形剤などは、本発明の粒子組成物の流動性など製剤工程を良好にするため、事前に混合しておいたほうが好ましい。
本発明に用いる滑沢剤としては、例えば、アラビアゴム末、カカオ脂、カルナウバロウ、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、カロペプタイド、含水二酸化ケイ素、乾燥水酸化アルミニウムゲル、グリセリン、ケイ酸マグネシウム、軽質無水ケイ酸、軽質流動パラフィン、結晶セルロース、硬化油、合成ケイ酸アルミニウム、ゴマ油、コムギデンプン、サラシミツロウ、酸化マグネシウム、ジメチルポリシロキサン、酒石酸カリウムナトリウム、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、シリコーン樹脂、水酸化アルミニウムゲル、ステアリルアルコール、ステアリン酸、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸ポリオキシル、ステアリン酸マグネシウム、セタノール、ゼラチン、タルク、炭酸マグネシウム、沈降炭酸カルシウム、トウモロコシデンプン(コーンスターチ)、乳糖、ハードファット、白糖、バレイショテンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、フマル酸、フマル酸ステアリルナトリウム、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリソルベート、ミツロウ、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、メチルセルロース、モクロウ、モノステアリン酸グリセリン、ラウリル硫酸ナトリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、流動パラフィン、リン酸などがあげられる。
好ましくは、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール、フマル酸ステアリルナトリウム、タルク、硬化油である。
本発明における賦形剤とは、例えば、前述のスターチ類、アジピン酸、アルファー化デンプン、エリスリトール、カルボキシメチルスターチナトリウム、カルメロース、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、含水二酸化ケイ素、カンテン、キシリトール、グァーガム、アクリル酸デンプン、L−アスパラギン酸、アミノエチルスルホン酸、アミノ酢酸、あめ(粉)、アラビアゴム、アラビアゴム末、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルファー化デンプン、イノシトール、エチルセルロース、エチレン酢酸ビニルコポリマー、エリスリトール、塩化ナトリウム、オリブ油、カオリン、カカオ脂、カゼイン、果糖、軽石粒、カルメロース、カルメロースナトリウム、含水二酸化ケイ素、乾燥酵母、乾燥水酸化アルミニウムゲル、乾燥硫酸ナトリウム、乾燥硫酸マグネシウム、カンテン、カンテン末、キシリトール、クエン酸、クエン酸ナトリウム、クエン酸ニナトリウム、グリセリン、グリセロリン酸カルシウム、グルコン酸ナトリウム、L−グルタミン、クレー、クレー粒、クロスカルメロースナトリウム、ケイ酸アルミニウム、合成ケイ酸アルミニウム・ヒドロキシプロピルスターチ・結晶セルロース、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、軽質無水ケイ酸、軽質流動パラフィン、ケイヒ末、結晶セルロース、結晶セルロース・カルメロースナトリウム、微粒子結晶セルロース、ゲンマイコウジ、合成ケイ酸アルミニウム、合成ヒドロタルサイト、ゴマ油、小麦粉、コムギデンプン、小麦胚芽粉、コメコ(米粉)、コメデンプン、酢酸カリウム、酢酸カルシウム、酢酸フタル酸セルロース、サフラワー油、サラシミツロウ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化マグネシウム、β−シクロデキストリン、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、ジメチルポリシロキサン、酒石酸、酒石酸水素カリウム、焼セッコウ、ショ糖脂肪酸エステル、水酸化アルミナマグネシウム、水酸化アルミニウムゲル、水酸化アルミニウム炭酸水素ナトリウム共沈物、水酸化マグネシウム、スクワラン、ステアリルアルコール、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸ポリオキシル、ステアリン酸マグネシウム、精製ゼラチン、精製セラック、精製白糖、精製白糖球状顆粒、精製モンタンワックス、ゼイン、セスキオレイン酸ソルビタン、セタノール、セッコウ、セトステアリルアルコール、セラック、ゼラチン、ソルビタン脂肪酸エステル、D−ソルビトール、第三リン酸カルシウム、ダイズ油、大豆油不けん化物、大豆レシチン、脱脂粉乳、タルク、炭酸アンモニウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、中性無水硫酸ナトリウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、デキストラン、デキストリン、天然ケイ酸アルミニウム、トウモロコシシロップ、トウモロコシデンプン、トレハロース、トラガント、二酸化ケイ素、乳酸カルシウム、乳糖、ハイドロタルサイト、麦芽糖、白色セラック、白色ワセリン、ハクド、白糖、白糖デンプン球状顆粒、ハダカムギ緑葉エキス末、ハダカムギ緑葉青汁乾燥粉末、ハチミツ、パラチニット、パラチノース、パラフィン、バレイショデンプン、半消化体デンプン、人血清アルブミン、ヒドロキシプロピルスターチ、ヒドロキシプロピルセルロース、フィチン酸、ブドウ糖、ブドウ糖水和物、部分アルファー化デンプン、プルラン、プロピレングリコール、粉末還元麦芽糖水アメ、粉末セルロース、ペクチン、ベントナイト、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン・グリコール、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、ポリソルベート、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、ポリビニルピロリドン、マルチトール、マルトース、D−マンニトール、水アメ、ミリスチン酸イソプロピル、無水乳糖、無水リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム造粒物、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、メチルセルロース、綿実粉、綿実油、モクロウ、モノステアリン酸アルミニウム、モノステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸ソルビタン、無水ケイ酸、薬用炭、ラッカセイ油、硫酸アルミニウム、硫酸カルシウム、粒状石灰石、粒状トウモロコシデンプン、流動パラフィン、dl−リンゴ酸、リン酸一水素カルシウム、リン酸水素カルシウム、リン酸水素カリウム、リン酸水素ナトリウムなどの1種以上であり、これらのいずれかを単独で用いてもよいが、2種以上を配合することができる。
好ましくは、結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム造粒物、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、無水ケイ酸、炭酸マグネシウムである。
本発明における結合剤とは、例えば、アルギン酸、アクリル酸エチル・メタクリル酸メチル共重合体乳濁液、アセチルグリセリン脂肪酸エステル、アミノアルキルメタクリレートコポリマーE、アミノアルキルメタクリレートコポリマーRS、アミノエチルスルホン酸、あめ(粉)、アラビアゴム、アラビアゴム末、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、アルファー化デンプン、エステルガムH、エチルセルロース、オウバク末、加水分解ゼラチン末、カゼインナトリウム、果糖、カラメル、カラヤガム末、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルエチルセルロース、カルボキシメチルスターチナトリウム、カルメロース、カルメロースナトリウム、含水二酸化ケイ素、カンテン、寒梅粉、キサンタンガム、牛脂硬化油、グァーガム、グリセリン、合成ケイ酸アルミニウム、軽質無水ケイ酸、軽質無水ケイ酸含有ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、硬化油、コポリビドン、ゴマ油、小麦粉、コムギデンプン、コメコ(米粉)、コメデンプン、酢酸ビニル樹脂、酢酸フタル酸セルロース、サラシミツロウ、酸化デンプン、ジオクチルソジウムスルホサクシネート、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート、酒石酸ナトリウムカリウム、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリルアルコール、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸ポリオキシル、セスキオレイン酸ソルビタン、セタノール、ゼラチン、セラック、ソルビタン脂肪酸エステル、D−ソルビトール、大豆レシチン、炭酸カルシウム、単シロップ、デキストリン、デンプン(溶性)、トウモロコシデンプン、トラガント、パラフィン、バレイショデンプン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルスターチ、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ピペロニルブトキシド、ブチルフタリルブナルグリコレート、ブドウ糖、部分アルファー化デンプン、フマル酸、プルラン、プロピレングリコール、ペクチン、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸部分中和物、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン・グリコール、ポリソルベート、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、ポリビニルアルコール(完全けん化物)、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、ポリビニルピロリドン、ポリブテン、ポリリン酸ナトリウム、D−マンニトール、水アメ、軽質無水ケイ酸、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムなどの1種以上であり、これらのいずれかを単独で用いてもよいが、2種以上を配合することができる。
有効成分としては、特に限定されず、栄養成分、いわゆる健康食品素材、ビタミン類、末梢神経用剤、解熱鎮痛消炎剤、催眠鎮静剤、精神神経用剤などの中枢神経用薬剤;骨格筋弛緩剤、自律神経剤などの末梢神経用薬剤;強心剤、不整脈用剤、利尿剤、血管拡張剤などの循環器用薬剤;気管支拡張剤、鎮咳剤などの呼吸器官用薬剤;消化剤、整腸剤、制酸剤などの消化管用薬剤;ホルモン剤、抗ヒスタミン剤などの代謝性薬剤;抗潰瘍剤;抗生物質;化学療法剤;生薬エキス剤;微生物類などが挙げられる。
栄養成分としては、タンパク質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラル、その他の効用成分などである。
ビタミン類としては、例えば、アスタキサンチン、ビタミンA、β−カロチン、ルテイン、ゼアキサンチン等のカロチノイド類、フルスルチアミン、塩酸フルスルチアミン、プロスルチアミン、オクトチアミン、チアミンジスルフィド、ビスベンチアミン、ビスブチチアミン、ビスイブチアミン、ベンフォチアミン、塩酸セトチアミン等のビタミンB1もしくはその誘導体又はそれらの塩、リボフラビン、リン酸リボフラビンナトリウム、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、酪酸リボフラビン等のビタミンB2もしくはその誘導体又はそれらの塩、アスコルビン酸やアスコルビン酸グルコシド、パルミチン酸L−アスコルビル、L−アスコルビン酸リン酸エステル等のビタミンC誘導体、トコフェロール、酢酸トコフェロール、コハク酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、トコトリエノール等のビタミンE類等が挙げられる。
いわゆる健康食品素材としては、例えば、デオキシリボ核酸及びその塩、アデノシン三リン酸、アデノシン一リン酸などのアデニル酸誘導体及びそれらの塩、リボ核酸及びその塩、グアニン、キサンチン及びそれらの誘導体並びにそれらの塩などの核酸関連物質;血清除蛋白抽出物、脾臓抽出物、胎盤抽出物、鶏冠抽出物、ローヤルゼリーなどの動物由来の抽出物;酵母抽出物、乳酸菌抽出物、ビフィズス菌抽出物、霊芝抽出物などの微生物由来の抽出物;ニンジン抽出物、センブリ抽出物、ローズマリー抽出物、オウバク抽出物、ニンニク抽出物、ヒノキチオール、セファランチンなどの植物由来の抽出物;α−又はγ−リノレイン酸、エイコサペンタエン酸及びそれらの誘導体、コハク酸及びその誘導体並びにそれらの塩、エストラジオール及びその誘導体並びにそれらの塩、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、サリチル酸などのα−ヒドロキシ酸及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、メフェナム酸、フェニルブタゾン、インドメタシン、イブプロフェン、ケトプロフェン、アラントイン、グアイアズレン及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、ε−アミノカプロン酸、酸化亜鉛、ジクロフェナクナトリウム、ヒアルロン酸、コンドロイチン、グルコサミン、コンドロイチン、コラーゲン、アロエ抽出物、サルビア抽出物、アルニカ抽出物、カミツレ抽出物、シラカバ抽出物、オトギリソウ抽出物、ユーカリ抽出物及びムクロジ抽出、チロシナーゼ活性阻害剤が、システイン及びその誘導体並びにその塩、センプクカ抽出物、ケイケットウ抽出物、サンペンズ抽出物、ソウハクヒ抽出物、トウキ抽出物、イブキトラノオ抽出物、クララ抽出物、サンザシ抽出物、シラユリ抽出物、ホップ抽出物、ノイバラ抽出物及びヨクイニン抽出物、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリン及びケラタン硫酸並びにこれらの塩類、コラーゲン、エラスチン、ケラチン及びこれらの誘導体並びにその塩類、酵母、海洋深層水、ヘチマ抽出物、センキュウ抽出物、パパイヤ末、亜鉛、高麗人参抽出物、ブルベリー抽出物、DHA、イチョウ葉抽出物、グルタチオン、フラボノイド、タンニン、エラグ酸、核酸類、漢方薬類、海草類、無機物など、並びにそれらの混合物からなる群から1種又は2種以上選択することができる。
有効成分は、苦味を有するものや消化管内での放出を行わせるものは、コーティングなどの公知の方法で処理したものを用いることができる。例えば、特開平11−263723に記載の方法、すなわち有効成分とキシリトール、ソルビトール、シュクロースなどの易溶性とポリビニルピロリドン、プルラン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アラビアゴム、ゼラチンなどの水溶性結合剤、及びマンニトール、ラクトース、マンノースを噴霧乾燥、流動層造粒、攪拌造粒、混練造粒などにより有効成分を被覆することができる。
原料由来の渋み、酸味、苦みが、着味や着香で押さえることができる程度であれば、酸味料(例えばクエン酸、酒石酸、リンゴ酸、アスコルビン酸など)、甘味剤(サッカリンナトリウム、グリチルリチン酸二カリウム、アスパルテーム、ステビア、ソーマチンなど)、矯味剤、香料(例えばレモン油、オレンジ油、ストロベリーを含む種々の果実香料並びにヨーグルト、ミント、メントールなど)を配合することができる。これらの着味剤や着香剤は、錠剤全体100重量部に対して、0.01〜0.5重量部で配合することができる。
本発明の崩壊性圧縮成型物には崩壊性を損なわない範囲で食品に配合可能なその他の成分を配合することができる。本発明の崩壊性圧縮成型物に配合することができる崩壊性を損なわない成分としては、界面活性剤(例えばポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリソルベート、グリセリン脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウム等)、発泡剤(例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウムなど)、着色剤(例えば食用赤色2号、食用青色2号、食用黄色5号、食用レーキ色素、三二酸化鉄、カルミンなど)、安定化剤(例えばエデト酸ナトリウム、トコフェロール、シクロデキストリンなど)などが挙げられる。
本発明の崩壊性圧縮成型物は、有効成分、スターチ類、滑沢剤、並びに結晶セルロース、無機物、その他の添加剤から選ばれる少なくとも1種以上、及び有効成分、その他の医薬品に配合可能な成分を混合したのち、圧縮成型することによって製造することができる。スターチ類、必要に応じて結晶セルロース、無機物は、前述のとおり粒子組成物の希有状に製造してから添加することができる。均一性や食感、崩壊性、圧縮成形性がより優れていることから、乾式混合するよりも、予め造粒したほうが好ましい。
圧縮成型は、直接打錠法によるのが好ましく、その際の成形圧は、錠剤の大きさにより異なるが、通常200〜2000kgfであり、好ましくは250〜1600kgfであり、より好ましくは250〜1200kgfである。
本発明の崩壊性圧縮成型物は、通常20〜150N、好ましくは30〜120N、より好ましくは40〜100Nの硬度を有する。本発明の崩壊性圧縮成型物は、成形性が良好であることも特徴であり、錠剤の圧縮成型時にステッキングやキャッピングなどの打錠障害を生じない。対してアミロースの多いスターチ類や平均粒子径が20μm以上のスターチ類をからなる圧縮成型物は、成形性が悪く、例えば50Nの硬度を設定するには1500kg以上の成形圧が必要であったり、スティッキングやキャッピングを生じやすい。
その他の製法としては、有効成分、スターチ類、結晶セルロース、無機物を湿式造粒したのち、圧縮成型してもよい。湿式造粒の方法としては、噴霧乾燥法、流動層造粒乾燥法、攪拌造粒法、湿式押出造粒法があげられる。また、圧縮成型後、常法に従って加温や加湿などのエージングを行って、所望の硬度・崩壊性を付与することができる。
本発明における崩壊性圧縮成型物の製造においては、上述のように滑沢剤を他の成分と一緒にほかの配合成分と混合した後に圧縮成型してもよいが、滑沢剤を他の成分と混合することなく、圧縮成型機の杵の表面及び臼の壁面にあらかじめ塗布し、圧縮成型する方法(外部滑沢法)で製造することが可能で、所望の硬度や崩壊性を付与することができる。滑沢剤を杵臼に塗布する方法は、従来の公知の方法や機械で行うことができる。
本発明の崩壊性圧縮成型物は、口腔内での崩壊性錠を目的としたもの以外の錠剤、例えばチュアブル錠や消化器内で崩壊する錠剤に成型するなど、他の固形製剤としても用いることができる。チュアブル錠剤型、一般錠剤とする場合は、前述の硬度より高い硬度として構わない。
本発明の崩壊性圧縮成型物は、少量の水で直ちに崩壊することから、口腔内で崩壊する食品に用いることができる。
以下に、本発明を実施例により説明するが、これらの実施例は本発明の範囲を限定するものではない。
実施例で得られた各錠剤についての評価は、次の方法により行った。
[口腔内崩壊時間]
錠剤(1錠ずつ n=6)を、3〜5人の被験者が口腔内の舌上に乗せて完全に崩壊するまでの時間を測定し、その平均値を口腔内崩壊時間とした。
[官能試験]
錠剤を、3〜5人の被験者が口腔内の舌上に乗せ、自然に崩壊させた。その後の食感について確認し、過半数が良いと感じた物を「良」、過半数が悪いと感じた物を「悪」とした。
[錠剤の硬度]
ロードセル式錠剤硬度計(PC−30、岡田精工(株)製)を用いて測定した。
[打錠性]
打錠機の臼杵、打錠後の錠剤を観察し、スティッキングやキャッピングを評価した。
[平均粒子径]
乾式粒度測定器(LA−920、(株)堀場製作所製)を用いて測定した。積算径のD50を平均粒子径とした。
[実施例1] 粒子崩壊性組成物の製造
ワキシーライススターチ(モチールB:上越スターチ社製、アミロペクチン:アミロース=99.5:0.5、平均粒子径6.1μm)82重量部、結晶セルロース(セオラスFD101:旭化成ケミカルズ社製)15重量部、無水リン酸水素カルシウム(フジカリンSG、富士化学工業社製、平均粒子径120μm、かさ密度0.46g/mL、BET比表面積40m/g)3重量部を水に均一に分散させたのち、噴霧乾燥機(S−50N/R、ニロ社製)を用いて、出口温度90〜100℃で噴霧乾燥し、流動性の良い白色の球状の粒子組成物を得た。平均粒子径は105.8μmであった。SEM写真を図1に示す。
[実施例2] 粒子崩壊性組成物の製造
ワキシーライススターチ80重量部、結晶セルロース15重量部、炭酸マグネシウム(炭酸マグネシウム軽質(食添):神島化学工業社製)5重量部を水に均一に分散させたのち、噴霧乾燥機を用いて、出口温度90〜100℃で噴霧乾燥し、流動性の良い白色の球状の粒子組成物を得た。
[実施例3] 粒子崩壊性組成物の製造
ワキシーライススターチ50重量部、ライススターチ(ファインスノー:上越スターチ社製、アミロペクチン:アミロース=83.0:17.0、平均粒子径4.5μm)32重量部、結晶セルロース15重量部、無水リン酸水素カルシウム(フジカリンSG、富士化学工業社製)3重量部を水に均一に分散させたのち、噴霧乾燥機を用いて、出口温度90〜100℃で噴霧乾燥し、流動性の良い白色の球状の粒子組成物を得た。
[実施例4] 粒子組成物の製造
エリスリトール(エリスリトール:三菱化学フーズ社製)5重量部、ワキシーライススターチ77重量部、結晶セルロース15重量部、無水リン酸水素カルシウム3重量部を水に均一に分散させたのち、噴霧乾燥機を用いて、出口温度90〜100℃で噴霧乾燥し、流動性の良い白色の球状の粒子組成物を得た。
[実施例5] 粒子組成物の製造
マルトース(サンマルトS、林原社製)10重量部、ワキシーライススターチ(72重量部、微結晶セルロース15重量部、無水リン酸水素カルシウム3重量部を水に均一に分散させたのち、噴霧乾燥機を用いて、出口温度90〜100℃で噴霧乾燥し、流動性の良い白色の球状の粒子組成物を得た。
[実施例6] 崩壊性圧縮成型物の製造
実施例1で製造した造粒物99重量部、ショ糖ステアリン酸エステル(リョートーシュガーエステルS370、三菱化学フーズ社製)1重量部を混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例7] 崩壊性圧縮成型物の製造
実施例2で製造した造粒物99重量部、ショ糖ステアリン酸エステル1重量部を混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例8] 崩壊性圧縮成型物の製造
実施例3で製造した造粒物99重量部、ショ糖ステアリン酸エステル1重量部を混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例9] 崩壊性圧縮成型物の製造
実施例4で製造した造粒物99重量部、ショ糖ステアリン酸エステル1重量部を混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例10] 崩壊性圧縮成型物の製造
実施例5で製造した造粒物99重量部、ショ糖ステアリン酸エステル1重量部を混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[比較例1] 崩壊性圧縮成型物の製造
コーンスターチ(日食コーンスターチIP(W):日本食品化工社製、アミロペクチン:アミロース=75.0:25.0、平均粒子径15.0μm)79重量部、結晶セルロース8.5重量部、キシリトール(キシリソルブ700:ロケット・ジャパン社製)5重量部、炭酸マグネシウム5重量部、炭酸カルシウム2.5重量部(カルミゲンA:備北粉化工業社製)を水に均一に分散させたのち、噴霧乾燥機(L−8型、大川原化工機社製)を用いて、出口温度90〜100℃で噴霧乾燥し、流動性の良い白色の球状の粒子組成物を得た。
この造粒物99重量部、ショ糖ステアリン酸エステル1重量部を混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[表1] 試験結果
実施例6〜11の結果より、本発明の低アミロースのスターチ類を含む圧縮成型物は、成形性、崩壊時間、食感において良好であり、口腔内速崩壊錠として優れている。対して、比較例1の高アミロースのスターチ類を含む圧縮成型物は、成形圧が高いことなどによりスティッキングを生じ、また口腔内でのスターチ由来の粉っぽさがあるため口腔内崩壊錠としては適していない。
[実施例11〜15、比較例2] 配合量の影響
実施例1で製造した造粒物と乳糖を表2の配合量、クエン酸2重量部、アスパルテーム0.9重量部、レモン香料1.4重量部、ショ糖ステアリン酸エステル0.5重量部を混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[表2] 試験結果
比較例1の乳糖を主体とする錠剤の崩壊時間は300秒以上であった。対して本発明の低アミロースのスターチ類を含む圧縮成型物は、配合量が10〜95.2重量部の間のいずれであっても崩壊時間は30秒以下と極めて優れた崩壊性を有している。
[実施例16]
実施例1で製造した造粒物20重量部、乳糖21.1重量部、結晶セルロース5重量部、N−アセチルグルコサミン50重量部、クエン酸2重量部、アスパルテーム0.9重量部、オレンジ香料1.4重量部、ステアリン酸カルシウム0.7重量部を混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。崩壊時間は22秒であった。
[実施例17]
ワキシーライススターチ82重量部、結晶セルロース、無水リン酸水素カルシウム3重量部を乳鉢に入れ、粉末が湿る程度に水を加え混練した。150meshの篩で篩過し、80℃で一晩乾燥し白色の粉末を得た。この粉末99重量部にショ糖ステアリン酸エステル1重量部を混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。崩壊時間は38秒であった。
[製剤例1]
実施例1で製造した造粒物50重量部、乳糖15.6重量部、アスコルビン酸30重量部、アスパルテーム1重量部、レモン香料1.4重量部、ステアリン酸カルシウム2重量部を混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[製剤例2]
実施例1で製造した造粒物82.8重量部、グルコン酸亜鉛11.7重量部、セレン酵母2.5重量部、クロム酵母2.5重量部、ステアリン酸マグネシウム0.5重量部を混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。

Claims (8)

  1. アミロペクチンとアミロースの配合比が85:15〜100:0である平均粒子径が1〜15μmのスターチ類、無機物及び結晶セルロースからなり、
    スターチ類、無機物及び結晶セルロースを水の存在下で造粒してなる、
    平均粒子径が50〜500μmの粒子状崩壊性組成物。
  2. スターチ類と無機物の配合比が100:1〜100:20である請求項1に記載の崩壊性組成物。
  3. 無機物が、平均粒子径0.1〜300μmである、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、ハイドロタルサイト、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、無水ケイ酸、二酸化ケイ素、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミナマグネシウム及び乾燥水酸化アルミニウムゲルから選ばれる少なくとも1種以上からなる請求項1又は2に記載の崩壊性粒子組成物。
  4. スターチ類と結晶セルロースの配合比が100:1〜100:30である請求項1〜3のいずれか1項に記載の崩壊性組成物。
  5. 糖類を含んでなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の崩壊性組成物。
  6. スターチ類と糖類の配合比が99:1〜80:20である請求項5に記載の崩壊性組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の崩壊性組成物の製造方法であって、スターチ類、必要に応じて結晶セルロース、無機粉体及び糖類のいずれか1種以上を水に分散したのち噴霧して乾燥する工程を含む崩壊性組成物の製造方法。
  8. 請求項1〜6の崩壊性組成物100重量部に対して、有効成分0.1〜500重量部、滑沢剤0.1〜20重量部を含む口腔内崩壊性圧縮成型物。
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