JP2016172610A - 搬送装置及び印刷装置 - Google Patents

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瞬 伊東
Shun Ito
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Abstract

【課題】複数のローラーを連結して搬送ローラーを構成する場合にも、搬送精度の低下を抑制することができる搬送装置及び印刷装置を提供する。【解決手段】搬送装置は、回転軸方向に沿って並ぶ複数のローラー71(71F,71S)と、回転軸方向に並ぶ2つのローラー71の端部同士を連結する連結部72と、を備える搬送ローラーによって媒体を搬送する。連結部72は、第1ローラー71Fの端部を回転可能な状態で支持する第1ベアリング73と、第2ローラー71Sの端部を回転可能な状態で支持する第2ベアリング74と、ベアリング73,74が固定される固定部材75と、締結部76を備える。締結部76は、ローラー71F,71Sの端部を挿入可能な軸孔91aを形成する軸孔形成部材91と、軸孔91aに挿入されたローラー71の端部を互いに交差する2方向から押圧して軸孔形成部材91に固着させるねじ97A,97B,98A,98Bとを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、媒体を搬送する搬送装置及び該搬送装置を備える印刷装置に関する。
印刷装置の一例であるプリンターには、複数の駆動ローラーを駆動軸の軸方向に連結し
た搬送ローラーによってプリント媒体を搬送する搬送装置を備えるものがある。こうした
搬送装置において、搬送すべき媒体の幅が大きくなると、それに併せて搬送ローラーの幅
方向における長さも長くする必要がある。しかし、このように搬送ローラーを長尺化する
と、製造誤差が大きくなって、搬送精度が低下してしまうという問題がある。
そこで、こうした問題に対応するため、従来、複数の駆動ローラーをオルダム型のカッ
プリングを用いて幅方向に連結する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2000−44084号公報
ところで、オルダム型のカップリングは、連結する回転軸の一方に突起を設けるととも
に他方に溝を設け、一方の突起が他方に溝に沿って滑ることで偏心を許容するという特徴
がある。このように、カップリングで偏心を許容することができれば、その分、各駆動ロ
ーラーの製造誤差を許容することができる、という利点がある。しかし、オルダム型のカ
ップリングでは、その構造上、使用に伴って突起や溝が摩耗する結果、バックラッシが増
大して搬送精度が低下してしまう、という課題がある。
なお、このような課題は、プリンターに用いられる搬送装置に限らず、媒体を搬送する
搬送ローラーを備える搬送装置及び印刷装置においては、概ね共通したものとなっている
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数のローラーを
連結して搬送ローラーを構成する場合にも、搬送精度の低下を抑制することができる搬送
装置及び印刷装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する搬送装置は、回転軸方向に沿って並ぶ複数のローラーと、前記回転
軸方向に並ぶ2つの前記ローラーの端部同士を連結する連結部と、を備える搬送ローラー
によって媒体を搬送する搬送装置であって、前記回転軸方向に並ぶ前記2つのローラーを
それぞれ第1ローラー及び第2ローラーとする場合に、前記連結部は、前記第1ローラー
の端部を回転可能な状態で支持する第1ベアリングと、前記第2ローラーの端部を回転可
能な状態で支持する第2ベアリングと、前記第1ベアリング及び前記第2ベアリングが固
定される固定部材と、前記回転軸方向において前記第1ベアリングと前記第2ベアリング
の間に配置され、前記第1ローラーの端部と前記第2ローラーの端部とを締結する締結部
と、を備え、前記締結部は、前記第1ローラーの端部及び前記第2ローラーの端部を挿入
可能な軸孔を形成する軸孔形成部材と、前記軸孔に挿入された前記ローラーの端部を互い
に交差する2方向から押圧して前記軸孔形成部材に固着させる固着部材と、を有する。
この構成によれば、回転軸方向に並ぶ2つのローラーの端部を締結するときに、その端
部を固着部材が互いに交差する2方向から軸孔形成部材に対して押圧するので、2つのロ
ーラーを一方向に寄せた状態で、それらの端部を軸孔形成部材に固着することができる。
すなわち、連結されるローラーを一方向に寄せて位置決めすることにより、ローラー同士
の回転軸方向を一致させることができるので、複数のローラーを連結して搬送ローラーを
構成する場合にも、搬送精度の低下を抑制することができる。
上記搬送装置において、前記固着部材は、前記第1ローラーの端部を押圧する第1固着
部材と、前記第2ローラーの端部を押圧する第2固着部材と、を含み、前記第1固着部材
と前記第2固着部材とは、前記回転軸方向に並んで配置されるとともに、それぞれ前記第
1ローラーの端部と前記第2ローラーの端部とを同じ方向に押圧する。
この構成によれば、第1ローラーの端部と第2ローラーの端部とをそれぞれ別個の固着
部材で固着することにより、ローラーに製造誤差がある場合にも、それらの端部をより確
実に軸孔形成部材に固着して、ローラーと軸孔形成部材との相対回転を抑制することがで
きる。また、このように別個の固着部材で2つのローラーを固着する場合にも、それら固
着部材が同じ方向にローラーを押圧することにより、隣り合うローラーの回転軸方向を一
致させることができる。
上記搬送装置において、前記軸孔形成部材は円筒状をなしてその内周面が軸孔を形成し
、前記固着部材は、前記軸孔内において前記ローラーの端部を前記回転軸方向と交差する
第1方向に押圧する第1部材と、前記第1部材と対をなして、前記軸孔内において前記第
1方向に押圧された前記ローラーの端部を前記回転軸方向及び前記第1方向の双方と交差
する第2方向に押圧する第2部材と、からなる。
この構成によれば、軸孔内において第1部材がローラーの端部を第1方向に押圧するこ
とでその端部を軸孔形成部材の内周面に押しつけて位置決めを行った後、第2部材が位置
決めされたローラーの端部を第2方向に押圧することで、ローラーの端部を精度よく固定
することができる。
上記搬送装置において、前記固着部材はねじであり、前記軸孔形成部材は円筒状をなし
てその内周面が軸孔を形成するとともに、その円筒部分に前記ねじが螺合可能なねじ孔を
有し、前記ねじ孔に螺合する前記ねじは、前記軸孔内に突出可能である。
この構成によれば、軸孔形成部材に設けられたねじ孔に螺合するねじを締めることによ
り、ねじを軸孔内に突出させて、軸孔に挿入されたローラーの端部を軸孔形成部材に対し
て相対移動しないように固定することができる。
上記課題を解決する印刷装置は、上記搬送装置と、前記搬送装置が搬送する前記媒体に
印刷を行う印刷部と、を備える。
この構成によれば、上記搬送装置の作用によって搬送精度の低下を抑制することにより
、搬送ローラーが搬送する媒体に対して印刷部が精度よく印刷を行うことができる。
印刷装置及び搬送装置の一実施形態を模式的に示す断面図。 搬送装置の構成を示す正面図。 図2において一点鎖線で囲む部分の拡大断面図。 締結部の構成を示す断面図。
以下、印刷装置の実施形態について、図を参照して説明する。印刷装置は、例えば、長
尺の媒体に印刷(記録)を行うラージフォーマットプリンターである。
図1に示すように、印刷装置11は、ロール状に巻回された媒体Mを繰り出す繰出部2
0と、媒体Mを支持する支持部30と、媒体Mを図1に矢印で示す方向に搬送する搬送装
置40と、媒体Mに印刷を行う印刷部50と、印刷済みの媒体Mを巻き取る巻取部60と
、を備える。
以降の説明では、媒体Mの長手方向と直交する幅方向(図1では紙面と直交する方向)
に沿う一方向を走査方向Xとし、印刷部50が印刷を行う位置において媒体Mが搬送され
る方向を搬送方向Yとする。本実施形態において、走査方向X及び搬送方向Yは互いに交
差(好ましくは、直交)する方向であって、いずれも重力方向Zと交差(好ましくは、直
交)する方向である。
図1に示すように、繰出部20は、媒体Mをロール状に巻回したロール体21を保持す
る保持部22を有する。保持部22は、走査方向Xにおける長さや巻き数の異なる複数種
類のロール体21を保持可能である。そして、繰出部20は、ロール体21を一方向(図
1では反時計方向)に回転させることで、ロール体21から媒体Mを繰り出す。
支持部30は、媒体Mの搬送経路を形成する第1の支持部31と、第2の支持部32と
、第3の支持部33とを備えている。第1の支持部31は、繰出部20から繰り出された
媒体Mを第2の支持部32に向かって案内する。第2の支持部32は、印刷部50と対向
する位置に設けられて、印刷が行われる媒体Mを支持する。第3の支持部33は、印刷部
50によって印刷が行われた媒体Mを巻取部60に向かって案内する。
印刷部50は、走査方向Xに延びるガイド軸51と、ガイド軸51に支持されるキャリ
ッジ52と、媒体Mに対してインクを吐出する印刷ヘッド53とを備える。キャリッジ5
2は、不図示のキャリッジモーターの駆動により、ガイド軸51に沿って走査方向Xに往
復移動する。印刷ヘッド53は、第2の支持部32に支持された媒体Mと対向するように
キャリッジ52の鉛直下方に保持されている。そして、印刷部50は、キャリッジ52の
走査方向Xへの移動時に、印刷ヘッド53からインクを吐出することで、媒体Mに文字や
画像を形成する印刷動作を行う。
巻取部60は、媒体Mがロール状に巻き取られたロール体61を保持する保持部62を
有する。そして、巻取部60は、ロール体61を一方向(図1では反時計方向)に回転さ
せることで、印刷済みの媒体Mの巻き取りを行う。
次に、搬送装置40の構成について詳述する。
搬送装置40は、搬送方向Yにおいて第1の支持部31と第2の支持部32との間に設
けられる搬送ローラー対41と、第2の支持部32と第3の支持部33との間に設けられ
る排紙ローラー対42と、搬送モーター43と、を備える。本実施形態において、搬送ロ
ーラー対41及び排紙ローラー対42の回転軸方向は走査方向Xに沿う方向である。
搬送ローラー対41は、支持台45上に配置された搬送ローラー46と、支持機構47
に支持された従動ローラー48と、が対をなすことで構成され、搬送ローラー46と従動
ローラー48とによって媒体Mを挟持する。また、支持機構47は従動ローラー48を搬
送ローラー46に向けて押しつけるように付勢する付勢部材(図示略)を有する。そして
、搬送ローラー対41は、搬送ローラー46が搬送モーター43の駆動力に基づいて図1
における反時計方向に回転することによって、挟持した媒体Mを第2の支持部32の方に
搬送する。
図2に示すように、搬送装置40は、回転軸方向に沿って並ぶ複数のローラー71(7
1F、71S)と、回転軸方向に並ぶ2つのローラー71の端部同士を連結する少なくと
も1つの連結部72と、を備える。そして、連結部72によって連結される複数のローラ
ー71によって搬送ローラー46が構成される。
支持機構47は回転軸方向に沿ってローラー71と対応する位置に設けられ、一の支持
機構47は複数の従動ローラー48を回転可能に支持する。そして、従動ローラー48は
、連結部72の部分を避けて配置され、ローラー71に向けて媒体Mを押しつける。
搬送ローラー46において、回転軸方向に並ぶ2つのローラー71をそれぞれ第1ロー
ラー71F及び第2ローラー71Sとすると、本実施形態においては、回転軸方向に並ぶ
第1ローラー71Fと、第2ローラー71Sと、ローラー71F,71Sの間に配置され
る連結部72と、によって搬送ローラー46が構成される。なお、搬送ローラー46を構
成するローラー71及び連結部72の数は任意に変更することができる。また、搬送ロー
ラー46を構成する複数のローラー71のうち、回転軸方向における両端に位置するロー
ラー71の連結部72が設けられない方の端部は、支持台45と一体化された側壁部44
に回転可能に支持される。
連結部72は、第1ローラー71Fの端部を回転可能な状態で支持する第1ベアリング
73と、第2ローラー71Sの端部を回転可能な状態で支持する第2ベアリング74と、
第1ベアリング73及び第2ベアリング74が固定される固定部材75と、締結部76と
、締結部76を覆うカバー部材77と、を備える。第1ベアリング73及び第2ベアリン
グ74は、回転軸方向及び回転軸方向と交差する方向への移動が規制された状態で固定部
材75に固定される。締結部76は、回転軸方向において第1ベアリング73と第2ベア
リング74の間に配置され、第1ローラー71Fの端部と第2ローラー71Sの端部とを
回転力を伝達可能に締結する。カバー部材77は、ローラー71よりも外径の小さい締結
部76を覆うことで、連結部72において媒体Mが下方に撓まないようにしている。
図3に示すように、ローラー71は、媒体Mを搬送するときに媒体Mに接触可能な円柱
状の接触部78と、接触部78よりも外径が小さく、回転軸方向の両端部に位置する一対
の軸部79と、を有する。第1ベアリング73及び第2ベアリング74は、それぞれ第1
ローラー71F及び第2ローラー71Sの接触部78の回転軸中心C1,C2と回転軸中
心が一致するように第1ローラー71F及び第2ローラー71Sに取り付けられる。そし
て、ベアリング73,74が固定部材75に固定されると、第1ローラー71F及び第2
ローラー71Sは、2つのベアリング73,74に挟まれた部分(接触部78)の変位が
規制された状態になる。
軸部79において接触部78側となる基端部分は第1ベアリング73または第2ベアリ
ング74と係合する。また、軸部79の先端部分は締結部76と係合する。本実施形態で
は、軸部79の締結部76と係合する先端部分において、回転軸方向の中央付近に、他の
部分よりも外径が小さい小径部79bを設けている。
図3及び図4に示すように、締結部76は、第1ローラー71Fの端部(軸部79)及
び第2ローラー71Sの端部(軸部79)を挿入可能な軸孔91aを形成する軸孔形成部
材91と、互いに交差する2方向からローラー71の端部を押圧して軸孔形成部材91に
固着させる固着部材としてのねじ97,98と、を備える。軸孔形成部材91の軸孔91
aは、ローラー71の軸部79の外径よりも直径が大きい。また、本実施形態のねじ97
(97A,97B),98(98A,98B)は頭部を有さないいもねじである。
図3に示すように、軸孔形成部材91は、円筒状をなしてその内周面が軸孔91aを形
成するとともに、その円筒部分にねじ97(97A,97B),98(98A,98B)
がそれぞれ螺合可能なねじ孔95(95A,95B),96(96A,96B)を有する
。本実施形態では、回転軸方向において小径部79bと対応する位置に軸孔形成部材91
のねじ孔95,96を設けている。そして、ねじ孔95Aとねじ孔96Aは回転軸方向に
並び、ねじ孔95Bとねじ孔96Bは回転軸方向に並ぶ。
図4に示すように、ねじ孔95A,95Bは、互いの軸方向D1,D2が交差するよう
に対をなし、ねじ孔96A,96Bは、互いの軸方向D1,D2が交差するように対をな
す。なお、ねじ孔95A,96Aの軸方向D1とねじ孔95B,96Bの軸方向D2の交
差角度は、120°とすることが好ましい。
図3に示すように、ねじ97(97A,97B)は、第1ローラー71Fの端部を押圧
する第1固着部材であり、ねじ98(98A,98B)は、第2ローラー71Sの端部を
押圧する第2固着部材である。そして、ねじ97とねじ98とは、回転軸方向に並んで配
置されるとともに、それぞれ第1ローラー71Fの端部と第2ローラー71Sの端部とを
同じ方向(回転軸方向と交差する方向)に押圧する。
第1ローラー71Fの端部(軸部79)を押圧する第1部材としてのねじ97Aと第2
部材としてのねじ97Bとは対をなす。そして、ねじ孔95A,95Bにそれぞれに螺合
するねじ97A,97Bは、その先端が軸孔91a内に突出可能になっている。そのため
、ローラー71Fの端部を軸孔91aに挿入した状態でねじ97A,97Bを締めていく
と、その先端が軸孔91a内に突出してローラー71Fの軸部79に突き当たり、軸部7
9が軸孔形成部材91の内周面に押しつけられることにより、軸孔形成部材91に固着さ
れる。
また、第2ローラー71Sの端部(軸部79)を押圧する第1部材としてのねじ98A
と第2部材としてのねじ98Bとは対をなす。そして、ねじ孔96A,96Bにそれぞれ
に螺合するねじ98A,98Bは、その先端が軸孔91a内に突出可能になっている。そ
のため、ローラー71Sの端部を軸孔91aに挿入した状態でねじ98A,98Bを締め
ていくと、その先端が軸孔91a内に突出してローラー71Sの軸部79に突き当たり、
軸部79が軸孔形成部材91の内周面に押しつけられることにより、軸孔形成部材91に
固着される。
このように、ねじ97A,98Aは軸孔91a内においてローラー71F,71Sの端
部(軸部79)をそれぞれ回転軸方向と交差する第1方向D1に押圧する。また、ねじ9
7B,98Bは軸孔91a内において第1方向D1に押圧されたローラー71F,71S
の端部(軸部79)を回転軸方向及び第1方向D1の双方と交差する第2方向D2に押圧
する。これにより、2つのローラー71の軸部79は軸孔形成部材91に対して相対回転
しない状態に固定されるので、締結部76を介して、一方のローラー71から他方のロー
ラー71に回転力が伝達可能な状態となる。
次に、第1ローラー71Fと第2ローラー71Sの連結方法について説明する。
まず、第1ローラー71Fの軸部79及び第2ローラー71Sの軸部79を軸孔形成部
材91の軸孔91aの挿入した状態で、軸孔形成部材91の2つのねじ孔95A,96A
にねじ97A,98Aを挿通して軽く締める。これにより、ねじ97A,98Aの先端が
第1ローラー71Fの軸部79及び第2ローラー71Sの軸部79をそれぞれ第1方向D
1に押圧し、それらの位置を仮止めする。
次に、軸孔形成部材91の2つのねじ孔95B,96Bにねじ97B,98Bを挿通し
て軽く締める。これにより、ねじ97B,98Bの先端が第1ローラー71Fの軸部79
及び第2ローラー71Sの軸部79をそれぞれ第2方向D2に押圧し、それらの位置決め
をする。
続いて、このような仮止めにより、軸部79の軸孔形成部材91に対する相対移動をわ
ずかに許容した状態で、連結されたローラー71F,71Sからなる搬送ローラー46を
所定量回転させて、ローラー71F,71Sの回転軸を調心する。そして、この調心によ
り第1ローラー71Fと第2ローラー71Sの回転軸中心が一致すると、まずねじ97A
,98Aを固く締めた後、ねじ97B,98Bを固く締めて、ローラー71F,71Sの
軸部79を軸孔形成部材91に完全に固定する。
次に、以上のように構成された印刷装置11及び搬送装置40の作用について説明する

搬送装置40は、回転軸方向に沿って並ぶ複数のローラー71と、回転軸方向に並ぶ2
つのローラー71の端部同士を連結する連結部72と、を備え、連結部72によって連結
される複数のローラー71が構成する搬送ローラー46によって媒体Mを搬送する。すな
わち、搬送ローラー46は、搬送すべき媒体Mの幅(回転軸方向となる走査方向Xにおけ
る長さ)が長くなった場合にも、単体の部材を大型化することなく、複数のローラー71
を連結することで大型化(長尺化)が可能なので、大型化に伴う製造誤差の増大が抑制さ
れる。
ただし、複数のローラー71を連結する場合、それらローラー71も個々に製造誤差を
含むので、ローラー71を回転軸方向に連結していくと、個々のローラー71の回転軸中
心C1,C2がずれてしまうことにより、搬送ローラー46による媒体Mの搬送精度が低
下し、それにより印刷精度が低下する虞がある。
その点、本実施形態の搬送ローラー46においては、互いに軸方向が交差する2つのね
じ孔95A,95Bに挿通されたねじ97A,97Bが軸孔91aに突出することにより
、軸孔91aに挿通された第1ローラー71Fの軸部79を一方向(図4では下方)に寄
せた状態で固着させる。また、互いに軸方向が交差する2つのねじ孔96A,96Bに挿
通されたねじ98A,98Bが軸孔91aに突出することにより、軸孔91aに挿通され
た第2ローラー71Sの軸部79を第1ローラー71Fの軸部79と同じ方向(図4では
下方)に寄せた状態で固着させる。
これにより、図4に示すように、ローラー71F,71Sはともに円筒状の軸孔形成部
材91の中心軸C3から下方にずれた位置に寄せられることにより、各々の回転軸中心A
xが相互に一致する。また、ローラー71F,71Sは、その一致した回転軸中心Axが
ベアリング73,74の回転軸中心と一致するようにベアリング73,74と係合した状
態で、固定部材75に固定される。そのため、締結部76は、ベアリング73,74の回
転軸中心と軸孔形成部材91の中心軸C3がずれた状態で、第1ローラー71Fの軸部7
9と第2ローラー71Sの軸部79とを締結することになる。
また、締結部76は、一の軸部79を2つのねじ(ねじ97Aとねじ97B、ねじ98
Aとねじ98B)で押圧することにより、1つのねじで押圧する場合よりも、軸部79を
軸孔形成部材91に対してより確実に固着させることができる。これにより、ローラー7
1F,71Sを連結した搬送ローラー46の回転軸を一端側と他端側とで一致させて、精
度よく媒体Mを搬送することが可能になる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)回転軸方向に並ぶ2つのローラー71F,71Sの端部を締結するときに、その
端部を固着部材(一対のねじ)が互いに交差する2方向から軸孔形成部材91に対して押
圧するので、ローラー71F,71Sを一方向に寄せた状態で、それらの端部を軸孔形成
部材91に固着することができる。すなわち、連結されるローラー71を所定の一方向に
寄せて位置決めすることにより、ローラー71同士の回転軸方向を一致させることができ
るので、複数のローラー71を連結して搬送ローラー46を構成する場合にも、搬送精度
の低下を抑制することができる。そして、こうした搬送装置40の作用によって搬送精度
の低下を抑制することにより、搬送ローラー46が搬送する媒体Mに対して印刷部50が
精度よく印刷を行うことができる。
(2)第1ローラー71Fの端部と第2ローラー71Sの端部とをそれぞれ別個のねじ
97,98で固着することにより、ローラー71に製造誤差がある場合にも、それらの端
部をより確実に軸孔形成部材91に固着して、ローラー71と軸孔形成部材91との相対
回転を抑制することができる。また、このように別個のねじ97,98で2つのローラー
71を固着する場合にも、それらねじ97,98が同じ方向にローラー71を押圧するこ
とにより、隣り合うローラー71の回転軸方向を一致させることができる。
(3)軸孔91a内においてねじ97A,98Aがローラー71F,71Sの端部を第
1方向D1に押圧することでその端部を軸孔形成部材91の内周面に押しつけて位置決め
を行う。また、この位置決めを行った後、ねじ97B,98Bが位置決めされたローラー
71F,71Sの端部を第2方向D2に押圧することで、ローラー71の端部を精度よく
固定することができる。
(4)軸孔形成部材91に設けられたねじ孔95,96に螺合するねじ97,98を締
めることにより、ねじ97,98を軸孔91a内に突出させて、軸孔91aに挿入された
ローラー71の端部を軸孔形成部材91に対して相対移動しないように固定することがで
きる。
なお、上記実施形態は以下に示す変更例のように変更してもよい。また、上記実施形態
と下記変更例は、任意に組み合わせることができる。
・固着部材はねじにかぎらず、ローラー71の端部を押圧することができれば、任意の
形状に変更することができる。
・上記実施形態のように複数のローラー71を連結することで構成する搬送ローラー4
6は、媒体Mを印刷部50に向けて搬送するものに限らず、例えば排紙ローラー対42を
構成する搬送ローラーなど、任意の位置に配置される搬送ローラーとして具体化してもよ
い。ただし、媒体Mを印刷部50に向けて搬送する搬送ローラー46においては、印刷位
置のずれが生じないように、特に高い搬送精度が求められるため、本実施形態の搬送ロー
ラー46を用いることが好ましい。
・印刷部50がキャリッジ52を備えず、媒体Mの幅全体と対応した長尺状の固定され
た印刷ヘッドを備える、いわゆるフルラインタイプの印刷装置に変更してもよい。この場
合の印刷ヘッドは、ノズルが形成された複数の単位ヘッド部を並列配置することによって
印刷範囲が媒体Mの幅全体に亘るようにしてもよいし、単一の長尺ヘッドに媒体Mの幅全
体に亘るように多数のノズルを配置することによって、印刷範囲が媒体Mの幅全体に亘る
ようにしてもよい。
・印刷に用いられる記録材は、インク以外の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分
散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体、流体として流して噴射できる固体を
含む)ものであってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセン
ス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材
料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射して記録を行う構成にして
もよい。
また、印刷装置は、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置、
トナーなどの粉体(粉粒体)を例とする固体を噴射する粉粒体噴射装置(例えばトナージ
ェット式記録装置)であってもよい。なお、本明細書において「流体」とは、気体のみか
らなる流体を含まない概念であり、流体には、例えば液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、
液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む)、液状体、流状体、粉粒体(粒体、粉体を含
む)などが含まれる。
・印刷装置11は、インクなどの流体を噴射することで記録を行うプリンターに限らず
、例えばレーザープリンター、LEDプリンター、熱転写プリンター(昇華型プリンター
を含む)などのノンインパクトプリンターでもよいし、ドットインパクトプリンターなど
のインパクトプリンターでもよい。
・媒体は用紙に限らず、プラスチックフィルムや薄い板材などでもよいし、捺染装置な
どに用いられる布帛であってもよい。
・上記搬送ローラー46を備える搬送装置40は、印刷装置11に搭載される他、例え
ば、搬送した媒体Mの読み取りを行うスキャナーや、ファクシミリ、複写装置、またはこ
れら装置を備える複合機に搭載されてもよい。
11…印刷装置、40…搬送装置、46…搬送ローラー、50…印刷部、71,71F
,71S…ローラー、71F…第1ローラー、71S…第2ローラー、72…連結部、7
3…第1ベアリング、74…第2ベアリング、75…固定部材、76…締結部、91…軸
孔形成部材、91a…軸孔、95,95A,95B,96,96A,96B…ねじ孔、9
7…第1固定部材としてのねじ、98…第2固定部材としてのねじ、97A,98A…第
1部材としてのねじ、97B,98B…第2部材としてのねじ、M…媒体、D1…第1方
向、D2…第2方向。

Claims (5)

  1. 回転軸方向に沿って並ぶ複数のローラーと、前記回転軸方向に並ぶ2つの前記ローラー
    の端部同士を連結する連結部と、を備える搬送ローラーによって媒体を搬送する搬送装置
    であって、
    前記回転軸方向に並ぶ前記2つのローラーをそれぞれ第1ローラー及び第2ローラーと
    する場合に、前記連結部は、
    前記第1ローラーの端部を回転可能な状態で支持する第1ベアリングと、
    前記第2ローラーの端部を回転可能な状態で支持する第2ベアリングと、
    前記第1ベアリング及び前記第2ベアリングが固定される固定部材と、
    前記回転軸方向において前記第1ベアリングと前記第2ベアリングの間に配置され、前
    記第1ローラーの端部と前記第2ローラーの端部とを締結する締結部と、
    を備え、
    前記締結部は、前記第1ローラーの端部及び前記第2ローラーの端部を挿入可能な軸孔
    を形成する軸孔形成部材と、前記軸孔に挿入された前記ローラーの端部を互いに交差する
    2方向から押圧して前記軸孔形成部材に固着させる固着部材と、を有することを特徴とす
    る搬送装置。
  2. 前記固着部材は、前記第1ローラーの端部を押圧する第1固着部材と、前記第2ローラ
    ーの端部を押圧する第2固着部材と、を含み、
    前記第1固着部材と前記第2固着部材とは、前記回転軸方向に並んで配置されるととも
    に、それぞれ前記第1ローラーの端部と前記第2ローラーの端部とを同じ方向に押圧する
    ことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記軸孔形成部材は円筒状をなしてその内周面が軸孔を形成し、
    前記固着部材は、前記軸孔内において前記ローラーの端部を前記回転軸方向と交差する
    第1方向に押圧する第1部材と、前記第1部材と対をなして、前記軸孔内において前記第
    1方向に押圧された前記ローラーの端部を前記回転軸方向及び前記第1方向の双方と交差
    する第2方向に押圧する第2部材と、からなる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の搬送装置。
  4. 前記固着部材はねじであり、
    前記軸孔形成部材は円筒状をなしてその内周面が軸孔を形成するとともに、その円筒部
    分に前記ねじが螺合可能なねじ孔を有し、
    前記ねじ孔に螺合する前記ねじは、前記軸孔内に突出可能である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の搬送装置。
  5. 請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の搬送装置と、
    前記搬送装置が搬送する前記媒体に印刷を行う印刷部と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018122961A (ja) * 2017-01-31 2018-08-09 株式会社Screenホールディングス ローラとエンコーダとの連結構造、およびそれを備えた印刷装置

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