JP2016171709A - 送電機器 - Google Patents

送電機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2016171709A
JP2016171709A JP2015051039A JP2015051039A JP2016171709A JP 2016171709 A JP2016171709 A JP 2016171709A JP 2015051039 A JP2015051039 A JP 2015051039A JP 2015051039 A JP2015051039 A JP 2015051039A JP 2016171709 A JP2016171709 A JP 2016171709A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
power
coil
outer bottom
passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015051039A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6426510B2 (ja
Inventor
伸也 脇阪
Shinya Wakisaka
伸也 脇阪
竜也 安久
Tatsuya Aku
竜也 安久
大介 上木原
Daisuke Uekihara
大介 上木原
曜 ▲柳▼田
曜 ▲柳▼田
Akira Yanagida
将夫 石阪
Masao ISHIZAKA
将夫 石阪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Toyota Motor Corp
Yazaki Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Toyota Motor Corp
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp, Toyota Motor Corp, Yazaki Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2015051039A priority Critical patent/JP6426510B2/ja
Publication of JP2016171709A publication Critical patent/JP2016171709A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6426510B2 publication Critical patent/JP6426510B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】ケースの発熱を抑制できる送電機器を提供すること。
【解決手段】交流電力が入力される1次側コイルを備え、2次側コイルを有する受電機器の2次側コイルに対して非接触で交流電力を送電可能な送電機器11は、1次側コイルが収容されているものであって設置面に設置されるケース30を備えている。ケース30は、設置面と対向する外底面31と、設置面と外底面31との間の少なくとも一部において流体が流れる通路81,82を形成する通路形成部80を備えている。
【選択図】図8

Description

本発明は、送電機器に関する。
従来から、電源コードや送電ケーブルを用いることなく、2次側コイルを有する受電機器に対して非接触で送電可能な送電機器が知られている(例えば特許文献1参照)。このような送電機器は、例えば交流電力が入力される1次側コイルと、1次側コイルが収容されたケースとを備えており、当該ケースは例えば駐車スペースに設置される。また、特許文献1には、1次側コイルにて熱が発生する点が記載されている。
国際公開第2012/039077号
1次側コイルにて熱が発生すると、その熱によってケースが発熱するおそれがある。特に、例えば風雨に晒される場所に設置される場合があることを考慮して、ケースが気密性の高い構造となっている構成においては、ケース内の空気がケース外に排出されにくいため、ケースの発熱が生じ易い。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、その目的はケースの発熱を抑制できる送電機器を提供することである。
上記目的を達成する送電機器は、交流電力が入力される1次側コイルを備え、2次側コイルを有する受電機器の前記2次側コイルに対して非接触で前記交流電力を送電可能なものであって、前記1次側コイルが収容されているものであって設置面に設置されるケースを備え、前記ケースは、前記設置面と対向する外底面と、前記設置面と前記外底面との間の少なくとも一部において流体が流れる通路を形成する通路形成部と、を備えていることを特徴とする。
かかる構成によれば、設置面と外底面との間の少なくとも一部に形成される通路を流体が流れることにより、当該流体と外底面との間で熱交換が行われる。これにより、ケースを冷却することができるため、ケースの発熱を抑制することができる。
上記送電機器について、前記外底面のうち、前記外底面と直交する方向から見て前記1次側コイルと重なる領域と当該領域に囲まれた領域とをコイル領域とすると、前記通路形成部は、前記コイル領域と前記設置面との間に前記通路を形成するとよい。
かかる構成によれば、1次側コイルに対応するコイル領域と設置面との間に通路が形成されているため、当該コイル領域を冷却することができる。
上記送電機器について、前記通路形成部は、前記コイル領域に設けられ、前記外底面に沿う方向に延びた複数の突条を備え、前記複数の突条は、前記外底面に沿い、且つ、前記突条の延設方向と直交する方向に所定の間隔を隔てて配列されているとよい。
かかる構成によれば、コイル領域と設置面との間の通路を流れる流体は、突条の延設方向に沿って流れ易くなる。これにより、コイル領域と設置面との間にて、流体が滞留することを抑制できる。
上記送電機器について、前記通路形成部は、前記外底面よりも前記設置面寄りに配置される突出面を有する突出板部を備え、前記突出板部は、前記外底面と直交する方向から見て前記コイル領域とは重ならない位置に配置されているとよい。
かかる構成によれば、ケースを設置面に設置する場合、突出面と設置面とが接触し、コイル領域と設置面との間に通路が形成される。これにより、コイル領域と設置面との間に通路を形成しつつ、ケースを設置面に安定して設置することができる。
上記送電機器について、前記ケースは、第1ケース構成体及び第2ケース構成体と、前記両ケース構成体を締結する締結部と、を備え、前記締結部は、前記外底面と直交する方向から見て前記コイル領域とは重ならない位置に配置されており、前記突出板部は、前記外底面と直交する方向から見て前記締結部と重なる位置に配置されているとよい。
かかる構成によれば、外底面と直交する方向から見て締結部と重なる位置に突出板部が配置されている分だけ、締結部周辺における強度を高くすることができる。
なお、締結部及び突出板部の双方が複数設けられている場合には、複数の突出板部のうち全部が外底面と直交する方向から見て締結部と重なる位置に配置されていてもよいし、複数の突出板部のうち一部の突出板部が外底面と直交する方向から見て締結部と重なる位置に配置されていてもよい。
上記送電機器について、前記ケースには、前記交流電力を出力する交流電源が収容されており、前記交流電源は、前記ケース内における前記外底面とは反対側の内底面に接触している発熱体を有しており、前記通路形成部は、前記外底面のうち前記外底面と直交する方向から見て前記発熱体と重なる発熱体領域に形成されたものであって前記外底面から突出した複数の底面フィンを備えているとよい。
かかる構成によれば、交流電源と1次側コイルとがユニット化されているため、交流電源が収容された筐体を別途設置する必要がない。よって、設置スペースの低減及びコストの削減を図ることができる。
また、交流電源の発熱体はケースの内底面に接触しているため、発熱体とケースとの間で熱交換が行われ易くなっている。この場合、発熱体に対応する発熱体領域は発熱し易い。これに対して、本構成によれば、発熱体領域には複数の底面フィンが形成されているため、複数の底面フィンによって形成される通路を流体が流れることによって、発熱体領域を好適に冷却することができる。よって、発熱体を好適に冷却することができる。
上記送電機器について、前記外底面のうち、前記外底面と直交する方向から見て前記1次側コイルと重なる領域と当該領域に囲まれた領域とをコイル領域とすると、前記通路形成部は、前記コイル領域と前記設置面との間に前記通路としての第1通路を形成するものであり、前記第1通路と、前記複数の底面フィンによって形成される第2通路とは連通しているとよい。
かかる構成によれば、流体が第2通路を流れることによって発熱体領域が冷却され、流体が第1通路を流れることによってコイル領域が冷却される。そして、これら第1通路と第2通路とは連通しているため、例えば第2通路を通過した流体が第1流路を流れることができ、流体の滞留を抑制できる。よって、ケースを好適に冷却できる。
上記送電機器について、前記交流電源は、前記ケースにおける一側面に沿って配置されており、前記ケースにおける前記一側面には側面フィンが形成されているとよい。
かかる構成によれば、ケースの一側面に沿って配置された交流電源を好適に冷却できる。
上記送電機器について、前記ケースにおける前記一側面には、外部電力が伝送されるケーブルが接続されるコネクタが設けられており、前記交流電源は、前記コネクタを介して入力される外部電力を前記交流電力に変換するものであり、前記1次側コイルは、前記交流電源よりも前記一側面から離れた位置に配置されているとよい。
例えば受電機器が車両に搭載され、ケースが設置面の駐車スペースに設置される場合においては、両コイルが対向し易くするために、駐車スペースに進入してくる車両に対して近い側に1次側コイルが配置され、上記車両に対して遠い側に交流電源が配置されるように、ケースを設置面に設置することが想定される。すると、コネクタ及び側面フィンが設けられている一側面は、車両に対して遠い側に配置され易い。これにより、車両がコネクタや側面フィン等に乗り上げる事態を抑制でき、それを通じてコネクタや側面フィンに過度な荷重が付与されることを抑制できる。
この発明によれば、ケースの発熱を抑制できる。
送電機器及び非接触電力伝送装置の概要を示す模式図。 非接触電力伝送装置の電気的構成を示すブロック図。 ケース及びケースに収容されている各種部品を示す分解斜視図。 ケースの内部構造を示す平面図。 図4の5−5線断面図。 図4の6−6線断面図。 ケースの斜視図。 ケースの底面図。 別例のケースを示す斜視図。 別例のケースの底面図。
以下、送電機器(送電装置)及び送電機器を備えた非接触電力伝送装置(非接触電力伝送システム)の一実施形態について図1〜図8を用いて説明する。なお、図示の都合上、図4においては、第2ケース構成体50及びアルミカバー部材65を取り外した状態で示す一方、図5及び図6については、第2ケース構成体50及びアルミカバー部材65を示す。
まず、送電機器及び非接触電力伝送装置の概要について説明する。図1に示すように、非接触電力伝送装置10は、非接触で電力伝送が可能な送電機器(地上側機器、1次側機器)11及び受電機器(車両側機器、2次側機器)21を備えている。送電機器11は地上に設けられており、受電機器21は車両200に搭載されている。
図2に示すように、送電機器11は、予め定められた周波数の交流電力を出力可能な交流電源12を備えている。交流電源12は、外部電源としての系統電源Eから外部電力としての系統電力が入力された場合に、当該系統電力を交流電力に変換し、その変換された交流電力を出力可能に構成されている。例えば、交流電源12は、系統電力を直流電力に変換するAC/DC変換器と、AC/DC変換器によって変換された直流電力を交流電力に変換するDC/AC変換器と、を備えている。
交流電源12は、系統電力を交流電力に変換するのに用いられる発熱体12aを有している。発熱体12aとしては、例えばAC/DC変換器に設けられたインダクタやスイッチング素子、又は、DC/AC変換器に設けられたスイッチング素子等が考えられる。
交流電源12から出力された交流電力は、非接触で受電機器21に伝送され、受電機器21に設けられた負荷としての車両用バッテリ22の充電に用いられる。具体的には、非接触電力伝送装置10は、送電機器11及び受電機器21間の電力伝送を行うものとして、送電機器11に設けられた送電器13と、受電機器21に設けられた受電器23とを備えている。
送電器13及び受電器23は同一の構成となっており、両者は磁場共鳴可能に構成されている。詳細には、送電器13は、1次側コイル13aと、当該1次側コイル13aに対して直列又は並列に接続された1次側コンデンサ(図示略)とを有する共振回路を備えている。受電器23は、2次側コイル23aと、当該2次側コイル23aに対して直列又は並列に接続された2次側コンデンサ(図示略)とを有する共振回路を備えている。両共振回路の共振周波数は同一に設定されている。
かかる構成によれば、送電器13及び受電器23の相対位置が磁場共鳴可能な位置にある状況において、交流電力が送電器13(1次側コイル13a)に入力された場合、送電器13と受電器23(2次側コイル23a)とが磁場共鳴する。これにより、受電器23は送電器13からのエネルギの一部を受け取る。すなわち、受電器23は、送電器13から交流電力を受電する。
ちなみに、交流電源12から出力される交流電力の周波数は、送電器13及び受電器23間にて電力伝送が可能となるよう、送電器13及び受電器23の共振周波数に対応させて設定されている。例えば、交流電力の周波数は、送電器13及び受電器23の共振周波数と同一に設定されている。なお、これに限られず、電力伝送が可能な範囲内で、交流電力の周波数と、送電器13及び受電器23の共振周波数とがずれていてもよい。
図2に示すように、受電機器21は、受電器23によって受電された交流電力を整流する整流器24を備えている。整流器24によって整流された直流電力が車両用バッテリ22に入力されることによって、車両用バッテリ22が充電される。
送電機器11は、交流電源12と送電器13との間に設けられたインピーダンス変換器14を備えている。インピーダンス変換器14は、交流電源12の出力電力値が所望値に近づくように送電器13の入力インピーダンスをインピーダンス変換するものである。インピーダンス変換器14は、例えばLC回路で構成されている。
次に、送電機器11の構造について以下に詳細に説明する。
図3に示すように、送電機器11は、1次側コイル13a及び1次側コンデンサを含む送電器13が収容されたケース30を備えている。ケース30は略直方体形状である。詳細には、図3〜図7に示すように、ケース30は、当該ケース30が設置される設置面(例えば地面)201と対向する外底面31と、外底面31とは反対側の上面32と、4つの側面33〜36とを有している。ケース30は、非磁性体であって熱伝導率が空気よりも高い材料(例えばアルミニウム等)で構成されている。なお、本実施形態では、設置面201と外底面31とは平行である。
図1に示すように、ケース30は、設置面201のうち車両200が駐車される駐車スペースSに配置されている。そして、受電器23は、送電器13と対向配置可能な位置、詳細には車両200の底部に配置されている。車両200が駐車スペースSに配置されている状況において、送電器13と受電器23とが対向配置され、送電器13と受電器23とは磁場共鳴可能となる。
なお、説明の便宜上、以降の説明において、設置面201と直交する方向を上下方向とし、設置面201から離れる方向を上方とし、設置面201に近づく方向を下方とする。この場合、上下方向は、設置面201と外底面31との対向方向とも言えるし、外底面31と直交する方向とも言える。また、外底面31において、上方とは上面32に近づく方向とも言え、下方とは上面32から離れる方向とも言える。
ちなみに、本実施形態のケース30は、外部からの雨や粉塵等が入り込まないように、気密性が高い構造となっている。例えばケース30は、ドイツ規格DIN40050PART9で定められたIP69Kの保護規定を満たす構造となっている。更に、本実施形態のケース30は、車両200が乗り上げた場合であっても潰れないように耐荷重性の優れた構造となっている。
図3及び図4に示すように、ケース30は、上方に開口した開口部40aを有する有底箱形状の第1ケース構成体40と、第1ケース構成体40の開口部40aを覆う第2ケース構成体50とを備えている。本実施形態では、両ケース構成体40,50は、同一材料(例えばアルミニウム)で構成されている。
両ケース構成体40,50は、上下方向に組み付けられており、その状態で締結部としてのボルト60によって締結されている。詳細には、図3〜図6に示すように、第1ケース構成体40は、矩形板状の第1ベース部41と、第1ベース部41の周縁部から上方に起立しているものであって開口部40aを区画する第1起立部42とを有している。第1起立部42は矩形枠状に形成されている。第1起立部42の先端面42aには、ボルト60が螺合可能な締結穴43が設けられている。締結穴43は、第1起立部42の周方向に沿って所定のピッチで複数設けられている。
また、第1ケース構成体40は、第1起立部42よりも上方に起立した起立壁部44を備えている。起立壁部44は、第1起立部42の一辺部42bに沿って形成されており、当該第1起立部42よりも外側に配置されている。
第2ケース構成体50は、第1ケース構成体40の開口部40aを覆う板状の第2ベース部51と、第2ベース部51の周縁部から下方に起立した第2起立部52とを有している。第2ベース部51は、第1ケース構成体40の開口部40aよりも一回り大きく形成されている。第2起立部52は、第1起立部42と同様に矩形枠状に形成されている。第2起立部52の先端面52aには、ボルト60が貫通可能な貫通孔53が形成されている。貫通孔53は、第2起立部52の周方向に沿って複数設けられている。
第2ケース構成体50は、第2起立部52の一辺部52bが起立壁部44の内面に当接した状態で、第1ケース構成体40に上方から組み付けられている。この場合、図6に示すように、両起立部42,52の先端面42a,52a同士は突き合わせられており、両起立部42,52における外面は面一となっている。そして、締結穴43と貫通孔53とは上下方向に連通しており、ボルト60は、貫通孔53を介して締結穴43に螺合している。これにより、両ケース構成体40,50が締結されている。
ケース30における外底面31は、第1ケース構成体40の第1ベース部41の外面であり、ケース30の上面32は、第2ケース構成体50の第2ベース部51の外面である。そして、ケース30の第1側面33は起立壁部44の外面であり、ケース30の他の側面34〜36は、面一となっている両起立部42,52の外面で構成されている。
なお、説明の便宜上、以降の説明において、第1側面33と第3側面35との対向方向をY方向とし、第2側面34と第4側面36との対向方向をX方向とする。Y方向は、第1側面33と直交する方向であるとも言え、X方向は、第1側面33に沿う方向であって上下方向と直交する方向とも言える。
ここで、図3に示すように、ボルト60がケース30の上面32に対して上方に突出しないように、ケース30の上面32における貫通孔53の周辺は凹んでいる。詳細には、凹んだ部分の深さ寸法は、ボルト60の頭部の厚さ寸法よりも長い。このため、第2起立部52において貫通孔53の周辺は肉薄となっている。
図4に示すように、本実施形態では、ケース30には、1次側コイル13aの他に、交流電源12が収容されている。ケース30内には、第1側面33と平行な仕切壁61が設けられており、交流電源12は、仕切壁61よりも第1側面33側に配置されている。交流電源12は、第1側面33に沿って配置されている。
ケース30の第1側面33、詳細には第1側面33における第2側面34寄りの部位には、系統電力が伝送されるケーブル62が接続されたコネクタ63が設けられている。コネクタ63は、例えば防水コネクタである。交流電源12は、上記ケーブル62及びコネクタ63を介して系統電力が入力されるように構成されている。第1側面33は、コネクタ63が設けられたコネクタ面とも言える。
図5に示すように、交流電源12の発熱体12aは、ケース30の内面、詳細には外底面31とは反対側の内底面64に接触している。このため、発熱体12aとケース30との間で熱交換が行われる。なお、内底面64は、第1ケース構成体40の第1ベース部41の内面である。また、図3に示すように、ケース30内には、交流電源12を覆うアルミカバー部材65が設けられている。
ちなみに、図1に示すように、ケース30は、矩形枠状に区画された駐車スペースSの長手方向とY方向とが一致する状態で、設置面201(駐車スペースS)に配置されている。特に、ケース30は、第3側面35が、第1側面33よりも、進入方向Aで進入してくる車両200に対して近づくように配置されている。この場合、第1側面33は、第3側面35よりも上記車両200に対して離れた位置に配置されている。
図4に示すように、1次側コイル13aは、交流電源12よりもコネクタ63から離れた位置に配置されている。詳細には、1次側コイル13aは、仕切壁61よりも第3側面35寄りに配置されている。すなわち、第1側面33は、交流電源12に近い側に配置された側面であり、第3側面35は、1次側コイル13aに近い側に配置された側面である。1次側コイル13aは、上方から見て枠状である。詳細には、1次側コイル13aは、X方向を長手方向とし、Y方向を短手方向とした所定の幅を有する矩形枠状である。
図4及び図6に示すように、ケース30内には、1次側コイル13aを支持する支持プレート70が設けられている。支持プレート70は、熱伝導率が空気よりも高い材料(例えばアルミニウム等)で構成されている。支持プレート70は、仕切壁61と第1起立部42における仕切壁61よりも第3側面35側の部位とに沿った縁部を有する板状である。すなわち、支持プレート70は、仕切壁61と第1起立部42における仕切壁61よりも第3側面35側の部位とによって区画された領域の全体を覆うことが可能な形状となっている。
また、第1起立部42の内面には、図6に示すように、内側に向けて張り出した張出部71が設けられている。支持プレート70は、張出部71の上面に載置された状態で当該張出部71に固定されている。この場合、支持プレート70は、内底面64から上方に離間した位置に配置されている。そして、1次側コイル13aは、絶縁された状態で上記支持プレート70に載置されている。すなわち、1次側コイル13aと支持プレート70とは接触しており、支持プレート70とケース30(詳細には第1ケース構成体40)とが接触している。つまり、1次側コイル13aとケース30とは、支持プレート70を介して熱交換可能に構成されている。
かかる構成においては、仮に1次側コイル13aに交流電力が入力された場合、1次側コイル13aにて熱が発生する。その熱は支持プレート70を介してケース30に伝達される。これにより、1次側コイル13aを冷却することができる。なお、支持プレート70と内底面64との間にはスペースが存在しており、1次側コイル13aと内底面64とは離間している。
ここで、設置面201に対する1次側コイル13aの高さは、両コイル13a,23aが上下方向に対向配置されている状況において送電器13と受電器23との間の電力伝送が好適に行われるように設定されている。例えば、送電器13及び受電器23間での電力伝送効率が最大となる両コイル13a,23a間の距離を最適距離とする。この場合、設置面201に対する1次側コイル13aの高さは、両コイル13a,23aが上下方向に対向配置された場合における両コイル13a,23a間の距離が上記最適距離となるように、設置面201に対する2次側コイル23aの高さ位置に対応させて設定されている。
図4に示すように、ケース30内における仕切壁61よりも第1側面33寄りのスペースのうち交流電源12と第4側面36との間のスペースには、電子部品72が配置されている。電子部品72は、1次側コイル13a及び発熱体12aよりも熱くなりにくい部品であり、例えば1次側コンデンサやインピーダンス変換器14のキャパシタ等である。
ここで、ケース30に1次側コイル13a及び交流電源12(詳細には発熱体12a)が収容されている構成においては、1次側コイル13a及び発熱体12aの発熱によって、ケース30が発熱し易い。
これに対して、本実施形態の送電機器11は、ケース30の発熱を抑制するための構成を備えている。当該構成について以下に説明する。
図7及び図8に示すように、ケース30は、設置面201と外底面31との間の少なくとも一部において流体(例えば空気)が流れる第1通路81及び第2通路82を形成する通路形成部80を備えている。通路形成部80は、例えば外底面31から設置面201に近づく方向である下方に突出した複数の突出部を備えており、これら複数の突出部によって両通路81,82が形成されている。
ここで、図8に示すように、外底面31のうち、上下方向から見て1次側コイル13aと重なる領域と当該領域に囲まれた領域とをコイル領域Z1とする。コイル領域Z1は、1次側コイル13aの最外周で区画された領域であり、全体として略矩形状となっている。また、外底面31のうち、上下方向から見て交流電源12と重なる領域を電源領域Z2とし、更に電源領域Z2内において上下方向から見て発熱体12aと重なる領域を発熱体領域Z3とする。
本実施形態では、1次側コイル13aは、ケース30に収容される複数の部品の中でも上下方向と直交する平面において最大面積を有している。このため、コイル領域Z1の面積は、電源領域Z2の面積よりも広い。
かかる構成において、通路形成部80は、突出部として、コイル領域Z1に設けられ、外底面31に沿う方向に延びた複数の突条83を備えている。複数の突条83は、コイル領域Z1の長手方向(換言すれば1次側コイル13aの長手方向)であるX方向に延びている。複数の突条83は、外底面31に沿い、且つ、突条83の延設方向と直交する方向であるY方向に所定の間隔を隔てて配列されている。
更に、通路形成部80は、突出部として、外底面31よりも設置面201寄りに配置される突出面90aを有する複数の突出板部90を備えている。突出板部90は、コイル領域Z1を囲むようにコイル領域Z1の周囲に設けられている。なお、突出板部90は、外底面31に対して下方に突出した島部とも言える。
詳細には、突出板部90は、第1側面33と第2側面34との角部から第2側面34に沿って延びた第1突出角部91と、第2側面34と第3側面35との角部に設けられたものであって当該角部に沿う逆L字状の第2突出角部92とを備えている。更に、突出板部90は、第3側面35と第4側面36との角部に設けられたものであって当該角部に沿うL字状の第3突出角部93と、第1側面33と第4側面36との角部から第1側面33及び第4側面36の双方に沿って延びた矩形板状の第4突出角部94とを備えている。第4突出角部94は、上下方向から見て電子部品72と重なる位置に配置されている。また、突出板部90は、第1突出角部91と第4突出角部94との間に配置された中間板部95を備えている。中間板部95は、上下方向から見て、仕切壁61よりも第1側面33寄りの位置であって、発熱体領域Z3と重ならない位置に配置されている。
また、突出板部90は、外底面31の周縁に沿って互いに離間して設けられた複数の突出パーツ96を備えている。突出パーツ96は、第1突出角部91と第2突出角部92との間にて、ボルト60(締結穴43)と同一ピッチで第2側面34に沿って配置された複数(詳細には2つ)の第1突出パーツ96aを有している。突出パーツ96は、第2突出角部92と第3突出角部93との間にてボルト60と同一ピッチで第3側面35に沿って配置された複数(詳細には3つ)の第2突出パーツ96bを有している。そして、突出パーツ96は、第3突出角部93と第4突出角部94との間にてボルト60と同一ピッチで第4側面36に沿って配置された複数(詳細には2つ)の第3突出パーツ96cを有している。第1突出パーツ96aと第3突出パーツ96cとはX方向に対向配置されている。
各突出角部91〜94、中間板部95及び突出パーツ96は、上下方向から見てコイル領域Z1とは重ならない位置に配置されている。また、各突出角部91〜94及び突出パーツ96は、上下方向から見て、ボルト60及び貫通孔53周辺の凹んだ部分と重なる位置に配置されている。
図7及び図8に示すように、通路形成部80は、第2通路82を形成するものとして、外底面31に設けられ、所定の方向に延びた複数の底面フィン101を備えている。複数の底面フィン101は、上下方向から見て少なくとも発熱体領域Z3と重なる位置に設けられている。詳細には、複数の底面フィン101は、電源領域Z2における中間板部95以外に設けられている。複数の底面フィン101は、外底面31における仕切壁61よりも第1側面33側の領域のうち、第1突出角部91、第4突出角部94及び中間板部95以外の領域に設けられている。
複数の底面フィン101は、外底面31に沿う一方向に延びている。詳細には、複数の底面フィン101は、突条83の延設方向(すなわちX方向)と直交する方向、すなわちY方向に延びている。そして、複数の底面フィン101は、その延設方向とは直交する方向(すなわちX方向)に所定の間隔を隔てて配列されている。なお、複数の底面フィン101の延設方向は、第1側面33と直交する方向とも言える。また、底面フィン101の長手方向の両端面のうち第3側面35寄りの端面101aは、上下方向から見て仕切壁61と重なる位置又は仕切壁61よりも第1側面33寄りに配置されている。
外底面31に対する底面フィン101の突出寸法と、突出板部90の突出寸法と、突条83の突出寸法とは同一に設定されている。このため、外底面31と設置面201とが対向するようにケース30が設置面201に設置された場合、突出板部90の突出面90a、底面フィン101の先端及び突条83の先端が設置面201と接触する。なお、これに限られず、底面フィン101の突出寸法と突条83の突出寸法とは、突出板部90の突出寸法よりも短くてもよい。
ここで、設置面201に対する1次側コイル13aの高さは、突条83、突出板部90及び底面フィン101等の突出部の突出寸法に依存する。このため、突出部は、設置面201に対する1次側コイル13aの高さ位置を調整する高さ調整部として機能していると言える。
第1通路81は、突出板部90及び底面フィン101の端面101aによって形成される通路である。詳細には、第1通路81は、第1突出角部91、第4突出角部94及び中間板部95の第3側面35寄りの端面91a,94a,95aと、底面フィン101の端面101aと、第2突出角部92及び第3突出角部93と、突出パーツ96とによって区画されている。第1通路81は、仕切壁61よりも第3側面35寄りに配置されている。第1通路81は、コイル領域Z1と設置面201との間に配置されている。
第1通路81は、第2側面34側、第3側面35側、第4側面36側の3方向からの流体の流入が可能となっている。詳細には、第1通路81は、第2側面34側に配置された突出板部90(すなわち第1突出角部91、第2突出角部92及び複数の第1突出パーツ96a)と外底面31とによって区画された第2側面34側の開口102を複数備えている。第1通路81は、第3側面35側に配置された突出板部90(すなわち第2突出角部92、第3突出角部93及び複数の第2突出パーツ96b)と外底面31とによって区画された第3側面35側の開口103を複数備えている。そして、第1通路81は、第4側面36側に配置された突出板部90(すなわち第3突出角部93、第4突出角部94及び複数の第3突出パーツ96c)と外底面31とによって区画された第4側面36側の開口104を複数備えている。
第2通路82は、複数の底面フィン101の側面と外底面31とによって区画された通路である。第2通路82は、底面フィン101の延設方向に延びている。第2通路82は、仕切壁61よりも第1側面33寄りに配置されている。第2通路82の延設方向の両端は、底面フィン101の延設方向に開口している。このため、第2通路82は、第1側面33側からの流体の流入が可能となっているとともに第1通路81と連通している。
図7及び図8に示すように、ケース30の第1側面33には、側面フィン105が設けられている。側面フィン105は、第1側面33に沿う方向に複数配列されている。複数の側面フィン105は、第1側面33のうちコネクタ63が設けられている領域以外に設けられている。複数の側面フィン105の一部は、底面フィン101と連続している。
次に本実施形態の作用について説明する。
ケース30が、外底面31と設置面201とが対向する状態で設置面201に設置された場合、突出面90aと設置面201とが接触し、外底面31と設置面201との間に通路81,82が形成される。そして、例えば、図7及び図8の二点鎖線に示すように、空気などの流体が通路81,82を流れ、その結果ケース30が冷却される。
以上詳述した本実施形態によれば以下の効果を奏する。
(1)交流電力が入力される1次側コイル13aを備え、2次側コイル23aを有する受電機器21の2次側コイル23aに対して非接触で交流電力を送電可能な送電機器11は、1次側コイル13aが収容されているものであって設置面201に設置されるケース30を備えている。ケース30は、設置面201と対向する外底面31と、設置面201と外底面31との間の少なくとも一部において流体が流れる通路81,82を形成する通路形成部80を備えている。これにより、流体が通路81,82を流れることによってケース30を冷却することができる。よって、仮に設置面201を構成する部材(例えば土等)の熱伝導率が低い場合であっても、ケース30の発熱を抑制できる。
ここで、例えば、ケース30の発熱を抑制するべく、ケース30の内外を貫通する吸気口及び排気口を設け、これらを介してケース30の内外で空気の循環が行われるようにすることも考えられる。しかしながら、吸気口及び排気口を設けると、当該吸気口及び排気口から雨水等がケース30内に入り込むことが懸念される。これに対して、本実施形態では、外底面31と設置面201との間に通路81,82が形成されることにより、上記のような吸気口及び排気口を設けることなく、ケース30を冷却することができる。よって、ケース30の気密性の低下を回避しつつ、ケース30の発熱を抑制できる。
(2)ケース30に収容される1次側コイル13aは、比較的熱くなり易い部品である。この点、本実施形態では、外底面31のうち上下方向から見て1次側コイル13aと重なる領域と当該領域に囲まれた領域とをコイル領域Z1とすると、通路形成部80は、コイル領域Z1と設置面201との間に第1通路81を形成する。これにより、1次側コイル13aに対応するコイル領域Z1と設置面201との間に流体が流れることができ、それを通じてコイル領域Z1を冷却することができる。
特に、1次側コイル13aは、ケース30に収容される複数の部品の中でも最大面積を有しており、1次側コイル13aに対応するコイル領域Z1の面積は電源領域Z2の面積よりも広い。そして、そのコイル領域Z1と設置面201との間に第1通路81が形成されている。これにより、比較的広い範囲に流体が流れることとなるため、ケース30の発熱を、より好適に抑制できる。
(3)通路形成部80は、コイル領域Z1に設けられ、外底面31に沿う一方向(詳細にはX方向)に延びた複数の突条83を備え、複数の突条83は、外底面31に沿い、且つ、突条83の延設方向と直交する方向(詳細にはY方向)に所定の間隔を隔てて配列されている。これにより、コイル領域Z1と設置面201との間に形成される第1通路81を流れる空気等の流体は、突条83の延設方向であるX方向に沿って流れる。よって、コイル領域Z1と設置面201との間にて、流体が滞留することを抑制できる。
特に、1次側コイル13aは、長手方向及び短手方向を有する矩形枠状であるため、コイル領域Z1も長手方向及び短手方向を有する矩形状となっている。かかる構成において、突条83は、コイル領域Z1の長手方向に沿って延びている。これにより、流体はコイル領域Z1の長手方向に沿って流れ易くなる。よって、流体が第1通路81を通過するまでに、流体とコイル領域Z1との間で熱交換が行われる時間を長く確保できる。
(4)通路形成部80は、外底面31よりも設置面201寄りに配置される突出面90aを有する突出板部90を備え、突出板部90は、上下方向から見てコイル領域Z1とは重ならない位置に配置されている。かかる構成によれば、ケース30を設置面201に設置する場合、突出面90aと設置面201とが接触し、第1通路81が形成される。これにより、コイル領域Z1と設置面201との間に第1通路81を形成しつつ、ケース30を設置面201に安定して配置することができる。
(5)ケース30は、第1ケース構成体40及び第2ケース構成体50と、両ケース構成体40,50を締結する締結部としてのボルト60とを備えている。ボルト60は、上下方向から見てコイル領域Z1とは重ならない位置に配置されており、突出板部90は、上下方向から見てボルト60と重なる位置に配置された突出角部91〜94及び突出パーツ96を備えている。これにより、ボルト60周辺の強度を高めることができる。
(6)ボルト60がケース30の上面32に対して上方に突出しないように、ケース30の上面32においてボルト60が挿通される貫通孔53の周辺は凹んでいる。これにより、ボルト60が上面32から突出することによる不都合、例えば管理者がボルト60に引っ掛かる等といったことを抑制できる。
ここで、貫通孔53の周辺が凹んでいる関係上、第2起立部52において貫通孔53の周辺は肉薄となるため、強度低下が懸念される。これに対して、本実施形態では、突出角部91〜94及び突出パーツ96が上下方向から見てボルト60と重なる位置に配置されているため、貫通孔53の周辺が凹むことによって生じた強度低下を抑制できる。
(7)ケース30には、交流電力を出力する交流電源12が収容されている。換言すれば、交流電源12と送電器13(1次側コイル13a)とがユニット化されている。これにより、ケース30とは別に、交流電源12が収容された筐体を別途設ける必要がないため、設置スペースの低減及びコストの削減を図ることができる。
(8)交流電源12は、ケース30内における外底面31とは反対側の内底面64に接触している発熱体12aを有している。そして、通路形成部80は、外底面31から突出した複数の底面フィン101を備えている。外底面31のうち上下方向から見て発熱体12aと重なる領域を発熱体領域Z3とすると、複数の底面フィン101は少なくとも発熱体領域Z3に形成されている。これにより、発熱体12aを好適に冷却できる。
(9)コイル領域Z1と設置面201との間に形成される第1通路81と、複数の底面フィン101によって形成される第2通路82とは連通している。これにより、例えば第2通路82を通過した流体が第1通路81を通過することができる。よって、より好適にケース30を冷却することができる。
(10)複数の底面フィン101の延設方向(Y方向)と、突条83の延設方向(X方向)とは直交している。これにより、第1側面33側から、複数の底面フィン101によって形成される第2通路82に流入した流体は、当該第2通路82を通過して第1通路81に流入し、その後突条83の延設方向に沿って流れる。一方、複数の底面フィン101の延設方向と突条83の延設方向とが直交している関係上、突条83の延設方向に沿って流れる流体は、第2通路82に流入しにくい。このため、例えば第4側面36側の開口104から流入した流体は、突条83の延設方向に沿って流れ、第2側面34側の開口102を通過し易い。よって、第1通路81と第2通路82とが連通していることによって生じ得る不都合、詳細には流体が第1通路81の途中で第2通路82に流入してしまい、コイル領域Z1の冷却にムラが生じ易くなることを抑制できる。
(11)第1通路81は、第2側面34側、第3側面35側、及び第4側面36側の3方向から流体が流入可能に構成されている。そして、第2通路82は、第1側面33側から流体が流入可能となっている。これにより、第2通路82と連通している第1通路81としては、4方向から流体の流入が可能となっている。よって、例えば自然の風のように、流体の流れ方向が変動する場合であっても、好適に対応することができる。
(12)突出板部90は、上下方向から見て電子部品72と重なる位置に配置されている第4突出角部94を備えている。これにより、比較的広い面積を有する突出面90aを確保することができるため、ケース30を設置面201に安定して設置することができる。また、電子部品72は、1次側コイル13aや発熱体12aと比較して、熱くなりにくい部品である。このため、電子部品72の下方に通路が形成されないことによる不都合、すなわち電子部品72が過度に発熱することが生じにくい。よって、通路81,82の形成と、ケース30のガタつき抑制との両立を図ることができる。
(13)交流電源12は、ケース30の第1側面33に沿って配置されている。そして、当該第1側面33には、側面フィン105が形成されている。これにより、交流電源12を好適に冷却することができる。
(14)第1側面33には、外部電力としての系統電力が伝送されるケーブル62が接続されるコネクタ63が設けられている。交流電源12は、コネクタ63を介して入力される系統電力を交流電力に変換するものである。1次側コイル13aは、交流電源12よりも第1側面33から離れた位置、詳細には第3側面35寄りに配置されている。これにより、コネクタ63や側面フィン105を保護することができる。
詳述すると、ケース30を設置面201に設置する場合、両コイル13a,23aが上下方向に対向し易くするために、進入してくる車両200に対して1次側コイル13a及び第3側面35が近くに配置されるように、ケース30を設置面201に設置することが想定される。すると、自ずとケーブル62、コネクタ63及び側面フィン105が設けられた第1側面33は、1次側コイル13a等よりも車両200に対して離れた位置に配置されることとなる。これにより、車両200がコネクタ63や側面フィン105等に乗り上げる事態を抑制できる。
(15)ケース30内には、内底面64から上方に離間した位置にて1次側コイル13aを支持する支持プレート70が設けられている。これにより、1次側コイル13aが内底面64に接触している構成と比較して、1次側コイル13aを2次側コイル23aに近づけることができるため、両コイル13a,23a間の非接触の電力伝送を好適に行うことができる。
(16)支持プレート70は、熱伝導率が空気よりも高い材料で構成されており、ケース30(詳細には第1ケース構成体40の張出部71)に接触している。これにより、1次側コイル13aにて発生した熱は、支持プレート70を介してケース30に伝達される。当該ケース30は、流体が第1通路81を流れることによって冷却される。これにより、内底面64から離間した位置に配置されている1次側コイル13aを好適に冷却することができる。
(17)設置面201に対する1次側コイル13aの高さは、両コイル13a,23aが上下方向に対向している状況における両コイル13a,23a間の距離が予め定められた特定距離(例えば最適距離)となるように設定されている。上記高さは、突条83、突出板部90及び底面フィン101等の突出部の突出寸法に依存する。つまり、突出部は、設置面201に対する1次側コイル13aの高さ位置を調整する高さ調整部である。これにより、通路81,82を形成しつつ、非接触での電力伝送を好適に行うことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 通路形成部は、外底面31と設置面201との間の少なくとも一部において通路を形成すればよい。例えば、図9及び図10に示すように、通路形成部80は、通路114を形成するものとして、外底面31を底面とする凹部111を有する構成であってもよい。詳細には、通路形成部80は、外底面31における仕切壁61よりも第3側面35寄りの領域の全てに重なるとともに一部が仕切壁61よりも第1側面33側に張り出した突出板部112と、第4突出角部113とを有している。そして、凹部111は、これら突出板部112及び第4突出角部113と底面フィン101の端面101aとによって区画されている。凹部111によって形成される通路114は、複数の底面フィン101によって形成される第2通路82と連通している。このため、例えば、図10の二点鎖線のように、流体は、通路114及び第2通路82を流れ得る。つまり、通路形成部とは、通路を形成するものとして、外底面から突出した突出部を有する構成とも言えるし、外底面を底面とする凹部を有する構成とも言える。なお、図9及び図10においては、ケーブル62及びコネクタ63の図示を省略している。
○ 突条83の位置、形状及び数は任意である。例えば、実施形態のようなX方向に延びた突条83からY方向に延びた突条がX方向に所定の間隔を隔てて設けられていてもよい。また、底面フィン101の位置形状及び数も任意である。更に、突条83及び底面フィン101の少なくとも一方を省略してもよい。
同様に、突出板部90の位置、形状及び数は任意である。例えば、突出板部90は、コイル領域Z1と重なる位置に配置されていてもよいし、電源領域Z2の全体に重なっていてもよい。また、突出板部90を省略して、外底面31の全体にフィンを設ける構成でもよい。すなわち、外底面31と設置面201との間に形成される通路の具体的な形状は任意であり、その通路を形成する突出部の具体的な形状についても、実施形態のものに限られず任意である。
○ 支持プレート70を省略し、1次側コイル13aを内底面64に載置してもよい。
○ 通路81,82を流れる流体は、空気に限られず任意であり、例えば水でもよい。
○ 第1通路81と第2通路82とのいずれか一方を省略してもよい。
○ 外部電力は、蓄電装置に蓄電された直流電力であってもよい。この場合、交流電源12のAC/DC変換器を省略してもよいし、AC/DC変換器に代えて、DC/DCコンバータを設けてもよい。
○ ケース30に交流電源12が収容されていなくてもよい。この場合、側面フィン105を省略してもよいし、仕切壁61を省略してもよい。
○ 交流電源12を省略して、系統電力が送電器13に直接入力される構成であってもよい。
○ 両ケース構成体40,50は、ボルト60による締結によってユニット化されていたが、これに限られず、他の手法(接着や溶接)等によってユニット化されていてもよい。
○ 第2ケース構成体50は、第1ケース構成体40よりも熱伝導率が低い材料で構成されていてもよい。この場合、第1ケース構成体40よりも第2ケース構成体50が熱くなりにくい。よって、管理者が触れ易い第2ケース構成体50の過度な発熱を抑制できる。一方、支持プレート70と接触している第1ケース構成体40には、1次側コイル13aにて発生した熱が伝わりやすいため、1次側コイル13aを冷却することができる。
○ ケース30や1次側コイル13aの形状は実施形態のものに限られず任意である。例えば、1次側コイル13aは、矩形板状のコアに捲回されたものであって、軸線方向が内底面64と平行な形状であってもよい。
○ ケース30内に、コア等を搭載してもよい。
○ 送電器13の共振周波数と受電器23の共振周波数とは電力伝送が可能な範囲内で異なっていてもよい。
○ 1次側コンデンサ及び2次側コンデンサを省略してもよい。この場合、各コイル13a,23aの寄生容量を用いて磁場共鳴させる。
○ 両コイル13a,23a間での電力伝送は、磁場共鳴に限られず、電磁誘導によって行われてもよい。
○ 受電機器21の搭載対象は、移動体であれば任意であり、例えばロボットや電動車いす等であってもよい。
○ 受電器23によって受電された交流電力は車両用バッテリ22の充電に用いられたが、これに限られず、他の用途に用いられてもよい。
○ 送電器13は、1次側コイル13a及び1次側コンデンサを含む共振回路と、その共振回路と電磁誘導で結合する1次側結合コイルとを有してもよい。この場合、1次側結合コイルは、ケース30に収容されているとよい。同様に、受電器23は、2次側コイル23a及び2次側コンデンサを含む共振回路と、その共振回路と電磁誘導で結合する2次側結合コイルとを有してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる好適な一例について以下に記載する。
(イ)外部電力を予め定められた周波数の交流電力に変換する交流電源と、前記交流電力が入力される1次側コイルと、を備え、2次側コイルを有する受電機器の前記2次側コイルに対して非接触で前記交流電力を送電可能な送電機器において、前記1次側コイル及び前記交流電源の双方が収容されたケースを備えていることを特徴とする送電機器。
なお、上記構成に着目した場合、通路形成部80は必須ではない。
10…非接触電力伝送装置、11…送電機器、12…交流電源、12a…発熱体、13a…1次側コイル、21…受電機器、23a…2次側コイル、30…ケース、31…外底面、33…第1側面(一側面)、40…第1ケース構成体、50…第2ケース構成体、60…ボルト(締結部)、62…ケーブル、63…コネクタ、64…内底面、80…通路形成部、81…第1通路、82…第2通路、83…突条、90…突出板部、90a…突出面、101…底面フィン、105…側面フィン、200…車両、201…設置面、Z1…コイル領域、Z2…電源領域、Z3…発熱体領域。

Claims (9)

  1. 交流電力が入力される1次側コイルを備え、2次側コイルを有する受電機器の前記2次側コイルに対して非接触で前記交流電力を送電可能な送電機器において、
    前記1次側コイルが収容されているものであって設置面に設置されるケースを備え、
    前記ケースは、
    前記設置面と対向する外底面と、
    前記設置面と前記外底面との間の少なくとも一部において流体が流れる通路を形成する通路形成部と、
    を備えていることを特徴とする送電機器。
  2. 前記外底面のうち、前記外底面と直交する方向から見て前記1次側コイルと重なる領域と当該領域に囲まれた領域とをコイル領域とすると、
    前記通路形成部は、前記コイル領域と前記設置面との間に前記通路を形成する請求項1に記載の送電機器。
  3. 前記通路形成部は、前記コイル領域に設けられ、前記外底面に沿う方向に延びた複数の突条を備え、
    前記複数の突条は、前記外底面に沿い、且つ、前記突条の延設方向と直交する方向に所定の間隔を隔てて配列されている請求項2に記載の送電機器。
  4. 前記通路形成部は、前記外底面よりも前記設置面寄りに配置される突出面を有する突出板部を備え、
    前記突出板部は、前記外底面と直交する方向から見て前記コイル領域とは重ならない位置に配置されている請求項2又は請求項3に記載の送電機器。
  5. 前記ケースは、
    第1ケース構成体及び第2ケース構成体と、
    前記両ケース構成体を締結する締結部と、
    を備え、
    前記締結部は、前記外底面と直交する方向から見て前記コイル領域とは重ならない位置に配置されており、
    前記突出板部は、前記外底面と直交する方向から見て前記締結部と重なる位置に配置されている請求項4に記載の送電機器。
  6. 前記ケースには、前記交流電力を出力する交流電源が収容されており、
    前記交流電源は、前記ケース内における前記外底面とは反対側の内底面に接触している発熱体を有しており、
    前記通路形成部は、前記外底面のうち前記外底面と直交する方向から見て前記発熱体と重なる発熱体領域に形成されたものであって前記外底面から突出した複数の底面フィンを備えている請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の送電機器。
  7. 前記外底面のうち、前記外底面と直交する方向から見て前記1次側コイルと重なる領域と当該領域に囲まれた領域とをコイル領域とすると、
    前記通路形成部は、前記コイル領域と前記設置面との間に前記通路としての第1通路を形成するものであり、
    前記第1通路と、前記複数の底面フィンによって形成される第2通路とは連通している請求項6に記載の送電機器。
  8. 前記交流電源は、前記ケースにおける一側面に沿って配置されており、
    前記ケースにおける前記一側面には側面フィンが形成されている請求項6又は請求項7に記載の送電機器。
  9. 前記ケースにおける前記一側面には、外部電力が伝送されるケーブルが接続されるコネクタが設けられており、
    前記交流電源は、前記コネクタを介して入力される外部電力を前記交流電力に変換するものであり、
    前記1次側コイルは、前記交流電源よりも前記一側面から離れた位置に配置されている請求項8に記載の送電機器。
JP2015051039A 2015-03-13 2015-03-13 送電機器 Active JP6426510B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015051039A JP6426510B2 (ja) 2015-03-13 2015-03-13 送電機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015051039A JP6426510B2 (ja) 2015-03-13 2015-03-13 送電機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016171709A true JP2016171709A (ja) 2016-09-23
JP6426510B2 JP6426510B2 (ja) 2018-11-21

Family

ID=56982680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015051039A Active JP6426510B2 (ja) 2015-03-13 2015-03-13 送電機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6426510B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019154144A (ja) * 2018-03-02 2019-09-12 トヨタ自動車株式会社 コイルユニット

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012216569A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Equos Research Co Ltd 電力伝送システム
JP2013055229A (ja) * 2011-09-05 2013-03-21 Technova:Kk 非接触給電トランス
WO2013140502A1 (ja) * 2012-03-19 2013-09-26 三菱電機株式会社 電力変換装置
WO2013183105A1 (ja) * 2012-06-04 2013-12-12 トヨタ自動車株式会社 受電装置および送電装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012216569A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Equos Research Co Ltd 電力伝送システム
JP2013055229A (ja) * 2011-09-05 2013-03-21 Technova:Kk 非接触給電トランス
WO2013140502A1 (ja) * 2012-03-19 2013-09-26 三菱電機株式会社 電力変換装置
WO2013183105A1 (ja) * 2012-06-04 2013-12-12 トヨタ自動車株式会社 受電装置および送電装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019154144A (ja) * 2018-03-02 2019-09-12 トヨタ自動車株式会社 コイルユニット
JP7069836B2 (ja) 2018-03-02 2022-05-18 トヨタ自動車株式会社 コイルユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP6426510B2 (ja) 2018-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5293851B2 (ja) コイルユニット及び非接触給電システム
KR101697418B1 (ko) 차량
KR101750149B1 (ko) 차량
JP5813973B2 (ja) 非接触給電用コイル装置
JP6131915B2 (ja) 送電装置および受電装置
EP2546999B1 (en) Wireless power transmitting device for wireless power communication system
JP6260493B2 (ja) 送電装置およびその製造方法、並びに、受電装置およびその製造方法
JP6458678B2 (ja) コイルユニット
EP2849314A1 (en) Vehicle capable of contact-free power reception
WO2013001636A1 (ja) 送電装置、受電装置、および電力伝送システム
US11932126B2 (en) Induction assembly of an induction charging device
JP2012216569A (ja) 電力伝送システム
JP2016171612A (ja) 受電装置および送電装置
JP2016092214A (ja) コイルユニット
JP2019030089A (ja) コイルユニット及びこれを用いた送電装置、受電装置並びにワイヤレス電力伝送システム
JP2018093690A (ja) 受電装置および送電装置
JP2019029461A (ja) コイルユニット及びこれを用いた送電装置、受電装置並びにワイヤレス電力伝送システム
JP2016129164A (ja) 受電装置および送電装置
JP6287742B2 (ja) 非接触式送電装置
JP6426510B2 (ja) 送電機器
JP2016171667A (ja) 非接触給電装置および非接触給電システム
JP6443358B2 (ja) コイルユニット
JP2016105435A (ja) 受電装置および送電装置
JP2017093141A (ja) 非接触送電装置
JP2016115789A (ja) コイルユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171011

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20171011

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20171011

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180717

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180724

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180919

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181009

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181025

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6426510

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250