JP2016169952A - 物理量センサー、物理量センサーの製造方法、電子機器および移動体 - Google Patents

物理量センサー、物理量センサーの製造方法、電子機器および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】物理量の検出精度の変動を低減することのできる物理量センサー、物理量センサーの製造方法、電子機器および移動体を提供する。【解決手段】物理量センサー1は、内部端子24を備える基板21および蓋部22を備え、内部に収容空間S1を有するパッケージ2と、収容空間S1に収容され、IC3および加速度センサー素子4を備える構造体9と、を有し、構造体9は、IC3と内部端子24とを電気的に接続するボンディングワイヤーBY1によって基板21から浮いて懸架され、基板21は、構造体9が基板21から浮いた状態を視認可能な窓部26を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、物理量センサー、物理量センサーの製造方法、電子機器および移動体に関するものである。
例えば、特許文献1には、ベース基板上に加速度センサー素子を配置し、加速度センサー素子上にIC(integrated circuit)を配置し、さらに、加速度センサーおよびICをモールド樹脂で覆った物理量センサーが開示されている。しかしながら、このような構成では、モールド樹脂の硬化時に発生する応力(硬化後も残存する応力を含む)や、使用環境(温度、湿度)に応じて加わる応力が加速度センサー素子に加わってしまい、適正なセンサー特性を維持することができないという問題がある。
特開2014−183151号公報
本発明の目的は、物理量の検出精度の変動を低減することのできる物理量センサー、物理量センサーの製造方法、電子機器および移動体を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
本発明の物理量センサーは、端子を備える基板および蓋部を備え、内部に収容空間を有するパッケージと、
前記収容空間に収容された物理量センサー素子と、
前記物理量センサー素子に固定され、前記物理量センサー素子と電気的に接続されたICと、を有し、
前記物理量センサー素子および前記ICを備える構造体は、前記ICと前記端子とを電気的に接続するボンディングワイヤーによって前記基板から浮いて懸架され、
前記基板は、前記構造体が前記基板から浮いた状態を視認可能な窓部を有することを特徴とする。
これにより、外部からの応力が物理量センサー素子に加わり難くなるため、物理量の検出精度の変動を低減することができる。また、窓部から構造体が基板から浮いている(離間している)ことを確認することができるため、歩留まりが向上する。
本発明の物理量センサーでは、前記物理量センサー素子は、前記ICよりも前記基板側に位置していることが好ましい。
これにより、ボンディングワイヤーによって懸架された状態での構造体のバランスがよくなる。
本発明の物理量センサーでは、前記窓部は、前記基板の平面視で、前記構造体と重なる位置に設けられていることが好ましい。
これにより、構造体が基板から浮いた状態をより確実に視認することができる。
本発明の物理量センサーでは、前記ボンディングワイヤーによって、前記構造体が片持ち支持されていることが好ましい。
これにより、パッケージの小型化を図ることができる。
本発明の物理量センサーでは、前記窓部は、貫通孔であることが好ましい。
これにより、窓部の構成が簡単なものとなる。
本発明の物理量センサーでは、前記貫通孔は、封止され、
前記収容空間が気密封止されていることが好ましい。
これにより、構造体を外部環境から保護することができる。
本発明の物理量センサーでは、前記収容空間には、不活性ガスが充填されていることが好ましい。
これにより、収容空間の環境が安定する。
本発明の物理量センサーでは、前記収容空間は、前記物理量センサー素子が収容された前記構造体の内部空間と同じ気体種類であることが好ましい。
これにより、構造体の内部雰囲気をより安定的にすることができる。
本発明の物理量センサーでは、前記基板の前記構造体と対面する位置に設けられた弾性体を有することが好ましい。
これにより、衝撃等によって構造体が基板にぶつかる衝撃を緩和することができ、装置の損傷を低減することができる。
本発明の物理量センサーの製造方法は、貫通孔を有する基板上に、前記貫通孔と重なるように物理量センサー素子およびICを備える構造体を固定する工程と、
前記ICと前記基板とをボンディングワイヤーによって接続する工程と、
前記基板と前記構造体との固定を解除して、前記ボンディングワイヤーの弾性力によって前記構造体を前記基板から浮かして離間させる工程と、を含むことを特徴とする。
これにより、より簡単に、物理量の検出精度の変動を低減することのできる物理量センサーを製造することができる。
本発明の物理量センサーの製造方法では、前記固定する工程では、前記貫通孔を介して前記構造体を前記基板に吸着させ、
前記離間させる工程では、前記吸着を解除することが好ましい。
これにより、上記の工程をより容易にかつ確実に行うことができる。
本発明の物理量センサーの製造方法では、前記固定する工程では、接着層を介して前記構造体を前記基板に接着し、
前記離間させる工程では、前記貫通孔を介して前記接着を解除することが好ましい。
これにより、上記の本工程をより容易にかつ確実に行うことができる。
本発明の電子機器は、本発明の物理量センサーを備えることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い電子機器が得られる。
本発明の移動体は、本発明の物理量センサーを備えることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い移動体が得られる。
本発明の第1実施形態に係る物理量センサーの断面図である。 図1に示す物理量センサーの変形例を示す断面図である。 図1に示す物理量センサーが有する加速度センサー素子を示す平面図である。 加速度センサー素子が有するセンサー部を示す平面図である。 加速度センサー素子が有するセンサー部を示す平面図である。 加速度センサー素子が有するセンサー部を示す平面図である。 図3中のA−A線断面図である。 図1に示す物理量センサーが有する構造体の平面図である。 図1に示す物理量センサーの製造方法を説明するための図である。 図1に示す物理量センサーの製造方法を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る物理量センサーの断面図である。 構造体を基板に吸着した状態を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る物理量センサーの断面図である。 本発明の第4実施形態に係る物理量センサーの製造方法を説明する図である。 本発明の第4実施形態に係る物理量センサーの製造方法を説明する図である。 本発明の電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器を適用した携帯電話機(スマートフォン、PHS等も含む)の構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器を適用したディジタルスチールカメラの構成を示す斜視図である。 本発明の移動体を適用した自動車を示す斜視図である。
以下、本発明の物理量センサー、物理量センサーの製造方法、電子機器および移動体を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る物理量センサーの断面図である。図2は、図1に示す物理量センサーの変形例を示す断面図である。図3は、図1に示す物理量センサーが有する加速度センサー素子を示す平面図である。図4ないし図6は、それぞれ、加速度センサー素子が有するセンサー部を示す平面図である。図7は、図3中のA−A線断面図である。図8は、図1に示す物理量センサーが有する構造体の平面図である。図9および図10は、それぞれ、図1に示す物理量センサーの製造方法を説明するための図である。
なお、以下では、互いに直交する3つの軸をX軸、Y軸およびZ軸として説明する。また、X軸に平行な方向を「X軸方向」、Y軸に平行な方向を「Y軸方向」、Z軸に平行な方向を「Z軸方向」とも言う。また、X軸とY軸とを含む面を「XY面」とも言う。また、XY平面は、水平面と一致し、Z軸方向は鉛直方向と一致する。
図1に示す物理量センサー1は、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向のそれぞれの加速度を独立して検知することのできる3軸加速度センサーとして利用可能である。このような物理量センサー1は、パッケージ2と、パッケージ2内に収容された構造体9と、を有している。なお、構造体9は、加速度センサー素子(物理量センサー素子)4と、加速度センサー素子4上に配置されたIC(integrated circuit)3と、を有し、ボンディングワイヤーBY1によって、パッケージ2から浮いた状態で配置されている。
[パッケージ2]
図1に示すように、パッケージ2は、板状の基板21と、基板21と空隙を隔てて対向配置された板状の蓋部22と、基板21と蓋部22との間に介在する枠状の側壁部23と、を有している。そして、基板21、蓋部22および側壁部23に囲まれて収容空間S1が形成され、この収容空間S1内に構造体9が収容されている。
基板21および側壁部23としては、例えば、シリコン材料、セラミック材料、樹脂材料、ガラス材料、ガラスエポキシ材料等を用いることができる。また、蓋部22としては、例えば、ガラス材料、シリコン材料、金属材料、セラミック材料等を用いることができる。
また、基板21の上面には複数の内部端子24が配置されており、下面には複数の外部端子25が配置されている。また、各内部端子24は、基板21内に形成された図示しない内部配線を介して対応する外部端子25に電気的に接続されている。
また、基板21は、パッケージ2の外側から収容空間S1内で構造体9が浮いていることを視認可能な窓部26を有している。このような窓部26は、基板21の平面視で、構造体9(加速度センサー素子4)と重なる位置に配置されている。また、窓部26は、基板21をその厚さ方向に貫通した貫通孔261で構成されている。このように、窓部26を貫通孔261で構成することにより、窓部26の構成が簡単となる。また、後述する製造方法でも説明するように、物理量センサー1の製造工程において、基板21に構造体9を固定する工程があるが、貫通孔261を吸着孔として用いることができ、構造体9を簡単に基板21に固定することができる。
ここで、貫通孔261を介して収容空間S1内に湿気や飛散物が侵入するおそれがあるため、例えば、IC3の能動面などに耐湿性等を有する保護膜を配置することが好ましい。これにより、構造体9の腐食等を効果的に抑制することができる。このような問題を解決するために、貫通孔261は、図2に示すように、封止材262によって封止されていてもよい。この場合、封止材262として、光透過性(好ましくは実質的に無色透明)の材料を用いることで、窓部26としての機能を確保することができる。このように、貫通孔261を封止材262で封止することで、収容空間S1を気密的に封止することができる。そのため、湿気や飛散物から構造体9を保護することができる。なお、気密封止された収容空間S1の雰囲気としては特に限定されないが、例えば、窒素、アルゴン等の不活性ガスが充填されていてもよい。また、真空(減圧状態)であってもよい。これにより、収容空間S1の雰囲気が安定し、より信頼性の高い物理量センサー1となる。また、例えば、収容空間S1の内部空間の雰囲気の気体種類は、加速度センサー素子4の内部空間の気体種類と同じであってもよい。これにより、加速度センサー素子4の内部空間の雰囲気をより安定的にすることが可能である。
[加速度センサー素子4]
加速度センサー素子4は、図3に示すように、ベース基板51および蓋部52を有するパッケージ5と、パッケージ5内に収容された3つのセンサー部6、7、8と、を有している。
−ベース基板51−
ベース基板51には上面に開口する凹部511、512、513が形成されている。これらのうち、凹部511は、その上方に配置されているセンサー部6とベース基板51との接触を防止するための逃げ部として機能する。同様に、凹部512は、その上方に配置されているセンサー部7とベース基板51との接触を防止するための逃げ部として機能する。また、凹部513は、その上方に配置されているセンサー部8とベース基板51との接触を防止するための逃げ部として機能する。
また、ベース基板51には上面に開口する凹部511a、511b、511c、凹部512a、512b、512cおよび凹部513a、513b、513cが形成されている。これらのうち、凹部511a、511b、511cは、凹部511の周囲に配置されており、これら凹部511a、511b、511c内にはセンサー部6用の配線691、692、693が配置されている。また、凹部512a、512b、512cは、凹部512の周囲に配置されており、凹部512a、512b、512c内にはセンサー部7用の配線791、792、793が配置されている。また、凹部513a、513b、513cは、凹部513の周囲に配置されており、凹部513a、513b、513c内にはセンサー部8用の配線891、892、893が配置されている。また、これら各配線691、692、693、791、792、793、891、892、893の端部は、パッケージ5の外部に露出しており、露出した部分が端子Tとなっている。そして、この各端子TがボンディングワイヤーBY2を介してIC3の端子32と電気的に接続されている。
このようなベース基板51は、例えば、アルカリ金属イオン(可動イオン)を含むガラス材料(例えば、パイレックスガラス(登録商標)のような硼珪酸ガラス)から形成されている。これにより、シリコン基板から形成されているセンサー部6、7、8をベース基板51に対して陽極接合により強固に接合することができる。また、ベース基板51に光透過性を付与することができるため、ベース基板51を介してパッケージ5の内部を観察することができる。ただし、ベース基板51の構成材料としては、ガラス材料に限定されず、例えば、高抵抗なシリコン材料を用いることができる。この場合、センサー部6、7、8との接合は、例えば、樹脂系接着剤、ガラスペースト、金属層等を介して行うことができる。
−センサー部6−
センサー部6は、X軸方向の加速度を検出する部分である。このようなセンサー部6は、図4に示すように、支持部611、612と、可動部62と、連結部631、632と、複数の第1固定電極指64と、複数の第2固定電極指65と、を有している。また、可動部62は、基部621と、基部621からY軸方向両側に突出している複数の可動電極指622と、を有している。このようなセンサー部6は、例えば、リン、ボロン等の不純物がドープされたシリコン基板から形成されている。
支持部611、612は、ベース基板51の上面に陽極接合され、支持部611が導電性バンプB11を介して配線691と電気的に接続されている。そして、これら支持部611、612の間に可動部62が設けられている。可動部62は、連結部631、632を介して支持部611、612に連結されている。連結部631、632は、バネのようにX軸方向に弾性変形可能であるため、可動部62が支持部611、612に対して矢印aで示すようにX軸方向に変位可能となる。
複数の第1固定電極指64は、可動電極指622のX軸方向一方側に配置され、対応する可動電極指622に対して間隔を隔てて噛み合う櫛歯状をなして並んでいる。このような複数の第1固定電極指64は、その基端部にてベース基板51の上面に陽極接合され、導電性バンプB12を介して配線692に電気的に接続されている。
これに対して、複数の第2固定電極指65は、可動電極指622のX軸方向他方側に配置され、対応する可動電極指622に対して間隔を隔てて噛み合う櫛歯状をなして並んでいる。このような複数の第2固定電極指65は、その基端部にて、ベース基板51の上面に陽極接合され、導電性バンプB13を介して配線693に電気的に接続されている。
このようなセンサー部6を用いて、次のようにしてX軸方向角速度を検知する。すなわち、X軸方向の加速度が加わると、その加速度の大きさに基づいて、可動部62が、連結部631、632を弾性変形させながら、X軸方向に変位する。当該変位に伴って、可動電極指622と第1固定電極指64との間の静電容量および可動電極指622と第2固定電極指65との間の静電容量の大きさがそれぞれ変化する。そして、当該静電容量の変化に基づいてIC3にて加速度が求められる。
−センサー部7−
センサー部7は、Y軸方向の加速度を検出する部分である。このようなセンサー部7は、平面視で90°回転した状態で配置されている以外は、センサー部6と同様の構成である。センサー部7は、図5に示すように、支持部711、712と、可動部72と、連結部731、732と、複数の第1固定電極指74と、複数の第2固定電極指75と、を有している。また、可動部72は、基部721と、基部721からX軸方向両側に突出している複数の可動電極指722と、を有している。
支持部711、712は、ベース基板51の上面に陽極接合され、支持部711が導電性バンプB21を介して配線791と電気的に接続されている。そして、これら支持部711、712の間に可動部72が設けられている。可動部72は、連結部731、732を介して支持部711、712に連結されている。連結部731、732は、バネのようにY軸方向に弾性変形可能であるため、可動部72が支持部711、712に対して矢印bで示すようにY軸方向に変位可能となる。
複数の第1固定電極指74は、可動電極指722のY軸方向一方側に配置され、対応する可動電極指722に対して間隔を隔てて噛み合う櫛歯状をなして並んでいる。このような複数の第1固定電極指74は、その基端部にてベース基板51の上面に陽極接合され、導電性バンプB22を介して配線792に電気的に接続されている。
これに対して、複数の第2固定電極指75は、可動電極指722のY軸方向他方側に配置され、対応する可動電極指722に対して間隔を隔てて噛み合う櫛歯状をなして並んでいる。このような複数の第2固定電極指75は、その基端部にて、ベース基板51の上面に陽極接合され、導電性バンプB23を介して配線793に電気的に接続されている。
このようなセンサー部7を用いて、次のようにしてY軸方向角速度を検知する。すなわち、Y軸方向の加速度が加わると、その加速度の大きさに基づいて、可動部72が、連結部731、732を弾性変形させながら、Y軸方向に変位する。当該変位に伴って、可動電極指722と第1固定電極指74との間の静電容量および可動電極指722と第2固定電極指75との間の静電容量の大きさがそれぞれ変化する。そして、当該静電容量の変化に基づいてIC3にて加速度が求められる。
−センサー部8−
センサー部8は、Z軸方向(鉛直方向)の加速度を検出する部分である。このようなセンサー部8は、図6に示すように、一対の支持部811、812と、可動部82と、可動部82を支持部811、812に対して揺動可能に連結する一対の連結部831、832と、を有し、連結部831、832を軸Jとして、可動部82が支持部811、812に対してシーソー揺動する。このようなセンサー部8は、例えば、リン、ボロン等の不純物がドープされたシリコン基板から形成されている。
支持部811、812は、ベース基板51の上面に陽極接合され、支持部811が導電性バンプB31を介して配線891と電気的に接続されている。そして、これら支持部811、812の間に可動部82が設けられている。可動部82は、軸Jよりも+Y方向側に位置する第1可動部821と、軸Jよりも−Y方向側に位置し、第1可動部821よりも大きい第2可動部822とを有している。第1、第2可動部821、822は、鉛直方向(Z軸方向)の加速度が加わったときの回転モーメントが異なっており、加速度に応じて可動部82に所定の傾きが生じるように設計されている。これにより、Z軸方向の加速度が生じると、可動部82が軸Jまわりにシーソー揺動する。
また、凹部513の底面の第1可動部821と対向する位置には配線892に電気的に接続された第1検出電極881が配置されており、第2可動部822と対向する位置には配線893に電気的に接続された第2検出電極882が配置されている。そのため、第1可動部821と第1検出電極881との間に静電容量が形成され、第2可動部822と第2検出電極882との間に静電容量が形成されている。なお、第1検出電極881および第2検出電極882は、例えば、ITO等の透明な導電性材料で構成されていることが好ましい。
このようなセンサー部8を用いて、次のようにしてZ軸方向の加速度を検出する。すなわち、Z軸方向の加速度が加わると、可動部82は、軸Jまわりにシーソー揺動する。このような可動部82のシーソー揺動によって、第1可動部821と第1検出電極881の離間距離および第2可動部822と第2検出電極882の離間距離が変化し、これに応じてこれらの間の静電容量が変化する。そして、当該静電容量の変化に基づいてIC3にて加速度が求められる。
−蓋部52−
蓋部52は、図7に示すように、下面に開口する凹部521を有し、凹部521が凹部511、512、513とで内部空間S2を形成するようにベース基板51に接合されている。このような蓋部52は、本実施形態ではシリコン基板で形成されている。これにより、蓋部52とベース基板51とを陽極接合によって強固に接合することができる。なお、蓋部52をベース基板51に接合した状態では、ベース基板51に形成されている凹部511a〜511c、512a〜512c、513a〜513cを介して内部空間S2の内外が連通されている。そのため、例えば、TEOS(テトラエトキシシラン)を用いたCVD法等で形成されたSiO膜53によって凹部511a〜511c、512a〜512c、513a〜513cを塞いでいる。
[IC3]
図1に示すように、IC3は、接着層101を介して加速度センサー素子4の上面(蓋部52上)に配置されている。なお、接着層101としては、加速度センサー素子4上にIC3を固定することができれば、特に限定されず、例えば、半田、銀ペースト、樹脂系接着剤(ダイアタッチ剤)等を用いることができる。
IC3には、例えば、加速度センサー素子4を駆動する駆動回路や、加速度センサー素子4からの信号に基づいてX軸、Y軸およびZ軸の各軸方向の加速度を検出する検出回路や、検出回路からの信号を所定の信号に変換して出力する出力回路等が含まれている。また、IC3は、上面に複数の端子31および複数の端子32を有し、各端子31がボンディングワイヤーBY1を介して基板21の内部端子24に電気的に接続され、各端子32がボンディングワイヤーBY2を介して加速度センサー素子4の端子Tに電気的に接続されている。
以上、加速度センサー素子4およびIC3について説明した。
加速度センサー素子4およびIC3を有する構造体9は、図1に示すように、ボンディングワイヤーBY1によって、基板21から浮いた状態(離間した状態)で懸架されている。言い換えると、基板21に対して構造体9を浮かせた状態が維持されるように、ボンディングワイヤーBY1によって構造体9と基板21とが接続されている。このような構成とすることで、応力(例えば、衝撃等によって生じる応力、ベース基板との熱膨張率の差から生じる熱応力等)が加速度センサー素子4に加わり難くなるため、物理量の検出精度の変動を抑制することができる。特に、本実施形態では、窓部26が、基板21の平面視で、構造体9(加速度センサー素子4)と重なる位置に配置されているため、窓部26を介して、構造体9が基板21から浮いている(離間している)ことをより容易に確認することができる。そのため、検品が容易となり、物理量センサー1の製造の歩留まりが向上する。
また、本実施形態では、加速度センサー素子4がIC3よりも下側(基板21側)に位置しているため、構造体9の上部がボンディングワイヤーBY1で保持されることになる。そのため、構造体9の姿勢がより安定し、構造体9の変位が抑えられる。よって、構造体9がパッケージ2の内面に衝突して破損したり、ボンディングワイヤーBY1が外れてしまったりといった問題を抑えることができる。また、ボンディングワイヤーBY1は、電気的な接地用または電気的な機能を含まないダミーワイヤーを有していてもよい。ダミーワイヤーを含むことで、より構造体9の姿勢を安定させることができる。
また、本実施形態では、ボンディングワイヤーBY1によって、構造体9が片持ち支持されている。すなわち、図1および図8の左右方向の一方側の端部、より具体的には、IC3のボンディングワイヤーBY2が接続されている端部とは反対側の端部において、構造体9がボンディングワイヤーBY1と接続されている。このように、構造体9を片持ち支持することで、ボンディングワイヤーBY1の配置スペースを小さくすることができ、その分、パッケージ2の小型化を図ることができる。また、構造体9の変位の自由度が増すため、構造体9に応力がより伝わり難くなる。ただし、構造体9は、ボンディングワイヤーBY1によって両持ち支持されていてもよい。
以上、物理量センサー1について詳細に説明した。
次に、物理量センサー1の製造方法について説明する。
物理量センサー1の製造方法は、貫通孔261を有する基板21上に、貫通孔261と重なるように構造体9を固定する第1工程と、IC3と基板21とをボンディングワイヤーBY1によって接続する第2工程と、基板21と構造体9との固定を解除して、ボンディングワイヤーBY1の弾性力によって構造体9を基板21から浮かして離間させる第3工程と、を含んでいる。以下、各工程について順に説明する。
[第1工程]
まず、図9(a)に示すように、加速度センサー素子4上にIC3を固定し、これらをボンディングワイヤーBY2で電気的に接続してなる構造体9を用意する。次に、図9(b)に示すように、この構造体9を基板21上に貫通孔261と重なるように配置し、さらに、貫通孔261を介して構造体9を吸引することで、構造体9を基板21に吸着・固定する。このように、後に窓部26として機能する貫通孔261を設けることで、基板21への構造体9の固定を簡単に行うことができる。
[第2工程]
次に、ワイヤーボンディング技術を用いて、図9(c)に示すように、IC3の端子31と基板21の内部端子24とをボンディングワイヤーBY1で接続する。なお、第1工程において、構造体9を基板21に固定しているため、本工程をより精度よく行うことができる。
[第3工程]
次に、構造体9の基板21への吸着を解除する。これにより、図10(a)に示すように、ボンディングワイヤーBY1の弾性力が開放され、この弾性力によって、構造体9が基板21から浮き上がって、基板21から離間する。次に、蓋部22を取り付けることで、図10(b)に示すように、物理量センサー1が得られる。
このような製造方法によれば、簡単な工程で物理量センサー1を得ることができる。
<第2実施形態>
図11は、本発明の第2実施形態に係る物理量センサーの断面図である。図12は、構造体を基板に吸着した状態を示す断面図である。
以下、第2実施形態について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態は、基板に設けられた弾性体を有していること以外は、前述した第1実施形態と同様である。
本実施形態の物理量センサー1は、図11に示すように、基板21の上面の貫通孔261の周囲に設けられた枠状の弾性体27を有している。また、弾性体27は、構造体9(ベース基板51)と対面する位置に設けられている。また、弾性体27は、例えば、ゴム材料で構成されている。
このような弾性体27は、例えば強い衝撃等が加わった際に、構造体9とぶつかることによって、その衝撃を緩和する衝撃緩和部として機能し、構造体9の破損を効果的に低減することができる。また、物理量センサー1の製造方法の第1工程において、図12に示すように、基板21と構造体9との間に弾性体27が挟まれることで、吸引漏れが抑えられ、構造体9を基板21により確実にかつ強固に吸着・固定することができる。
このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
図13は、本発明の第3実施形態に係る物理量センサーの断面図である。
以下、第3実施形態について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第3実施形態は、加速度センサー素子とICの配置が逆転していること以外は、前述した第1実施形態と同様である。
本実施形態の物理量センサー1は、図13に示すように、IC3上に加速度センサー素子4が配置されている。すなわち、IC3が加速度センサー素子4の下側(基板21)側に配置されている。これにより、ボンディングワイヤーBY1の高さを抑えることができ、パッケージ2の低背化を図ることができる。
このような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第4実施形態>
図14および図15は、それぞれ、本発明の第4実施形態に係る物理量センサーの製造方法を説明する図である。
以下、第4実施形態について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第4実施形態は、物理量センサーの製造方法が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。
本実施形態の物理量センサー1の製造方法は、貫通孔261を有する基板21上に、貫通孔261と重なるように構造体9を固定する第1工程と、IC3と基板21とをボンディングワイヤーBY1によって接続する第2工程と、基板21と構造体9との固定を解除して、ボンディングワイヤーBY1の弾性力によって構造体9を基板21から浮かして離間させる第3工程と、を含んでいる。以下、各工程について順に説明する。
[第1工程]
まず、図14(a)に示すように、加速度センサー素子4上にIC3を固定し、これらをボンディングワイヤーBY2で電気的に接続してなる構造体9を用意する。次に、図14(b)に示すように、構造体9を接着層29を介して貫通孔261と重なるように基板21上に配置することで、構造体9を基板21に接着・固定する。このように、接着層29を用いることで、基板21への構造体9の固定を簡単に行うことができる。
[第2工程]
次に、ワイヤーボンディング技術を用いて、図14(c)に示すように、IC3の端子31と基板21の内部端子24とをボンディングワイヤーBY1で接続する。なお、第1工程において、構造体9を基板21に固定しているため、本工程をより精度よく行うことができる。
[第3工程]
次に、貫通孔261を介して押圧部材100で構造体9を上側へ押圧し、構造体9の基板21への固定を解除する(基板21から接着層29を剥がす)。これにより、図15(a)に示すように、ボンディングワイヤーBY1の弾性力が開放され、この弾性力によって構造体9が基板21から浮き上り、基板21から離間する。次に、蓋部22を取り付けることで、図15(b)に示すように、物理量センサー1が得られる。
このような製造方法によれば、簡単な工程で物理量センサー1を得ることができる。
(電子機器)
次に、本発明の電子機器を説明する。
図16は、本発明の電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。
この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部1108を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、加速度センサーとして機能する物理量センサー1が内蔵されている。
図17は、本発明の電子機器を適用した携帯電話機(スマートフォン、PHS等も含む)の構成を示す斜視図である。
この図において、携帯電話機1200は、アンテナ(図示せず)、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部1208が配置されている。このような携帯電話機1200には、加速度センサーとして機能する物理量センサー1が内蔵されている。
図18は、本発明の電子機器を適用したディジタルスチールカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。
ディジタルスチールカメラ1300のケース(ボディー)1302の背面には、表示部1310が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部1310は、被写体を電子画像として表示するファインダーとしても機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部1310に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。また、このディジタルスチールカメラ1300では、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニター1430が、データ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。このようなディジタルスチールカメラ1300には、例えば、加速度センサーとして手振れ補正に用いられる物理量センサー1が内蔵されている。
このような電子機器は、物理量センサー1を備えているので、優れた信頼性を有している。
なお、本発明の電子機器は、図16のパーソナルコンピューター、図17の携帯電話機、図18のディジタルスチールカメラの他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレータ等に適用することができる。
(移動体)
次に、本発明の移動体を説明する。
図19は、本発明の移動体を適用した自動車を示す斜視図である。
図19に示すように、自動車1500には物理量センサー1が内蔵されており、例えば、物理量センサー1によって車体1501の姿勢を検出することができる。物理量センサー1の検出信号は、車体姿勢制御装置1502に供給され、車体姿勢制御装置1502は、その信号に基づいて車体1501の姿勢を検出し、検出結果に応じてサスペンションの硬軟を制御したり、個々の車輪1503のブレーキを制御したりすることができる。また、物理量センサー1は、他にもキーレスエントリー、イモビライザー、カーナビゲーションシステム、カーエアコン、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバック、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)、エンジンコントロール、ハイブリッド自動車や電気自動車の電池モニター等の電子制御ユニット(ECU:electronic control unit)に広く適用できる。
以上、本発明の物理量センサー、物理量センサーの製造方法、電子機器および移動体を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、前述した実施形態では、加速度センサー素子が3つのセンサー部を有している構成について説明したが、センサー部の数としては、これに限定されず、1つまたは2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。また、前述した実施形態では、物理量センサー素子として加速度センサー素子を用いているが、物理量センサーとしては、加速度センサー素子に限定されず、例えば、圧力センサー素子であってもよいし、角速度センサー素子であってもよい。また、例えば、加速度および角速度等の異なる物理量を同時に検出することのできる複合センサーであってもよい。
1……物理量センサー
2……パッケージ
21……基板
22……蓋部
23……側壁部
24……内部端子
25……外部端子
26……窓部
261……貫通孔
262……封止材
27……弾性体
29……接着層
3……IC
31……端子
32……端子
4……加速度センサー素子
5……パッケージ
51……ベース基板
511、511a、511b、511c……凹部
512、512a、512b、512c……凹部
513、513a、513b、513c……凹部
52……蓋部
521……凹部
53……SiO
6……センサー部
611、612……支持部
62……可動部
621……基部
622……可動電極指
631、632……連結部
64……第1固定電極指
65……第2固定電極指
691、692、693……配線
7……センサー部
711、712……支持部
72……可動部
721……基部
722……可動電極指
731、732……連結部
74……第1固定電極指
75……第2固定電極指
791、792、793……配線
8……センサー部
811、812……支持部
82……可動部
821……第1可動部
822……第2可動部
831、832……連結部
881……第1検出電極
882……第2検出電極
891、892、893……配線
9……構造体
100……押圧部材
101……接着層
1100……パーソナルコンピューター
1102……キーボード
1104……本体部
1106……表示ユニット
1108……表示部
1200……携帯電話機
1202……操作ボタン
1204……受話口
1206……送話口
1208……表示部
1300……ディジタルスチールカメラ
1302……ケース
1304……受光ユニット
1306……シャッターボタン
1308……メモリー
1310……表示部
1312……ビデオ信号出力端子
1314……入出力端子
1430……テレビモニター
1440……パーソナルコンピューター
1500……自動車
1501……車体
1502……車体姿勢制御装置
1503……車輪
B11、B12、B13、B21、B22、B23、B31……導電性バンプ
BY1、BY2……ボンディングワイヤー
J……軸
S1……収容空間
S2……内部空間
T……端子
a、b……矢印

Claims (14)

  1. 端子を備える基板および蓋部を備え、内部に収容空間を有するパッケージと、
    前記収容空間に収容された物理量センサー素子と、
    前記物理量センサー素子に固定され、前記物理量センサー素子と電気的に接続されたICと、を有し、
    前記物理量センサー素子および前記ICを備える構造体は、前記ICと前記端子とを電気的に接続するボンディングワイヤーによって前記基板から浮いて懸架され、
    前記基板は、前記構造体が前記基板から浮いた状態を視認可能な窓部を有することを特徴とする物理量センサー。
  2. 前記物理量センサー素子は、前記ICよりも前記基板側に位置している請求項1に記載の物理量センサー。
  3. 前記窓部は、前記基板の平面視で、前記構造体と重なる位置に設けられている請求項1または2に記載の物理量センサー。
  4. 前記ボンディングワイヤーによって、前記構造体が片持ち支持されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の物理量センサー。
  5. 前記窓部は、貫通孔である請求項1ないし4のいずれか1項に記載の物理量センサー。
  6. 前記貫通孔は、封止され、
    前記収容空間が気密封止されている請求項5に記載の物理量センサー。
  7. 前記収容空間には、不活性ガスが充填されている請求項6に記載の物理量センサー。
  8. 前記収容空間は、前記物理量センサー素子が収容された前記構造体の内部空間と同じ気体種類である請求項6または7に記載の物理量センサー。
  9. 前記基板の前記構造体と対面する位置に設けられた弾性体を有する請求項1ないし8のいずれか1項に記載の物理量センサー。
  10. 貫通孔を有する基板上に、前記貫通孔と重なるように物理量センサー素子およびICを備える構造体を固定する工程と、
    前記ICと前記基板とをボンディングワイヤーによって接続する工程と、
    前記基板と前記構造体との固定を解除して、前記ボンディングワイヤーの弾性力によって前記構造体を前記基板から浮かして離間させる工程と、を含むことを特徴とする物理量センサーの製造方法。
  11. 前記固定する工程では、前記貫通孔を介して前記構造体を前記基板に吸着させ、
    前記離間させる工程では、前記吸着を解除する請求項10に記載の物理量センサーの製造方法。
  12. 前記固定する工程では、接着層を介して前記構造体を前記基板に接着し、
    前記離間させる工程では、前記貫通孔を介して前記接着を解除する請求項10に記載の物理量センサーの製造方法。
  13. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の物理量センサーを備えることを特徴とする電子機器。
  14. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の物理量センサーを備えることを特徴とする移動体。
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