JP2016169943A - 軸心調整装置および材料試験機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 材料試験機の軸心調整装置を従来よりも省スペース化し、かつ、軽量化する。
【解決手段】 第1ベース部30と第2ベース部50は、4本の固定用ボルト61と4本の支持用ボルト71により、調心機構40を挟んだ状態で互いに連結されている。固定用ボルト61の頭部と第2ベース部50のベースフランジ51との当接部、および、固定用ボルト61のナット65側と第1ベース部30との当接部には、互いに対応する球面を有する凸部と凹部とが対をなす球面座金63、64が介挿されている。また、支持用ボルト71の頭部と第2ベース部50のベースフランジ51との当接部、および、支持用ボルト71のダブルナット75側と第1ベース部30との当接部には、固定用ボルト61の場合と同様に球面座金73、74が介挿されている。
【選択図】 図2

Description

この発明は、材料試験機の負荷枠内に配置される試験治具の軸心を調整するための軸心調整装置およびこれを備えた材料試験機に関する。
材料試験機には、引張試験や疲労試験などの試験の目的に応じた試験治具が取り付けられる。そして、このような材料試験機は、例えば、試験治具としての一対のつかみ具を介して材料試験機の負荷枠内に保持された試験片に対して試験負荷を与えながら、ロードセルと変位検出器によりそのときの試験力と変位とを測定する構成となっている。材料試験では、試験治具の軸心が負荷軸と整合していないと、正確な試験を実行することができない。このため、このような材料試験機には、試験治具の軸心を調整するための軸心調整装置が配設されている。軸心調整装置の一例は特許文献1に記載されている。
図4は、従来の軸心調整装置120の概要図である。図5は、図4におけるA−A断面矢視図である。なお、図5においては連結部159の図示を省略している。
軸心調整装置120は、材料試験機の負荷枠を構成するクロスヘッドや基台に連結する第1ベース部130と、この第1ベース部130と当接する第1接続部170と、つかみ具などの試験治具に連結部159を介して連結する第2ベース部150と、この第2ベース部150と当接する第2接続部180と、第1ベース部130と第2ベース部150のそれぞれの軸心が互いに一致するように調整する調心機構140と、を備える。この調心機構140は、球状凸部を有する支持部141と、支持部141の球状凸部に球面当接する角度調整用カラー部材142と、支持部141の球状凸部とは逆側となる平坦面に当接する位置調整用カラー部材143と、角度調整用カラー部材142に当接する傾斜調整ネジ144および位置調整用カラー部材143に当接する水平位置調整ネジ145とを有する。なお、この図の例では、第2ベース部150はロードセルであり、試験力を計測するセンサとしても機能している。
調心機構140は、角度調整用カラー部材142、支持部141、位置調整用カラー部材143を貫通して第1ベース部130と第2ベース部150とを連結する連結軸190により、第1ベース部130と第2ベース部150との間の位置に配置される。そして、傾斜調整ネジ144および水平位置調整ネジ145を操作して角度調整用カラー部材142および位置調整用カラー部材143を移動させ、連結軸190の軸心の角度と軸心の位置とを調整することにより、試験治具の軸心を調整している。
従来の軸心調整装置120では、連結軸190が第1ベース部130および第2ベース部150に対してねじ止めされ、さらに、ガタ取りナット160が調心機構140と第2接続部180との間に配設されている。また、連結軸190の傾きに対応できるように、第1接続部170および第2接続部180には、球座面171、181に当接する球面ナット172、182が設けられている。
特開2000−171366号公報
従来の軸心調整装置120では、連結軸190を動かすことにより軸心の調整を行っているため、調整幅の確保の観点から、連結軸190の長さを短くすることは容易ではない。また、軸心調整時に連結軸190に作用する曲げに相当する力により、調心機構140にガタが生じることを防止するために、調心機構140の下側から連結軸190に同形状の2つのナット161、162を1組として締結し、それらを互いに離隔する方向に移動させてガタを取るガタ取りナット160を配設するとともに、連結軸190の両端には、球座面171と球面ナット172による球座部173、および、球座面181と球面ナット182による球座部183を設けて、連結軸190が傾いたときに生じる力を吸収させている。このため、従来では、軸心調整装置120の縦方向の寸法が長くなる。そうすると、材料試験機における負荷枠内の試験空間が狭くなり、負荷軸方向(縦方向)の試験範囲が制限されるという問題が生じる。
また、負荷軸190は軸心調整装置120を構成する各部材を中心で支える役割をしていることから、それ自体が重量の重い部材である。さらに、軸心調整が連結軸190の移動に依るものであることから、連結軸190が傾いたときに生じる力を受けさせるための球座部173、183、およびガタ取りナット160を配設する必要がある。このため、軸心調整装置120の重量が重くなっていた。したがって、軸心調整装置120は、疲労試験などのアクチュエータを駆動して試験片に繰り返し試験力を負荷する試験を行う材料試験機のアクチュエータの可動部(例えば、流体シリンダのシリンダロッド)に取り付けることが困難であった。
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、従来よりも省スペース化され、かつ、軽量化された軸心調整装置およびこれを備えた材料試験機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、材料試験機の負荷枠内に配置される試験治具の軸心を調整するための軸心調整装置であって、前記負荷枠または前記負荷枠に固定された負荷手段に連結される第1ベース部と、前記試験治具が連結される第2ベース部と、前記第1ベース部と前記第2ベース部との間に配置され、前記試験治具の軸心の角度と軸心の位置とを調整する調心機構と、前記調心機構の外周に配置され、締付力が作用する前記第1ベース部との当接部および前記第2ベース部との当接部に球面座金を介挿するとともに、前記第1ベース部との当接部側または前記第2ベース部との当接部側に弾性部材を介挿して、前記第1ベース部と前記第2ベース部とを連結する複数の支持用ボルトと、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の軸心調整装置において、前記調心機構の外周に配置され、締付力が作用する前記第1ベース部との当接部および前記第2ベース部との当接部に球面座金を介挿して前記第1ベース部と前記第2ベース部とを連結する複数の固定用ボルトをさらに備える。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の軸心調整装置において、前記第2ベース部は、前記調心機構に当接する当接部材と、前記当接部材と球面係合するベースフランジとを有する。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の軸心調整装置において、前記弾性部材は皿バネである。
請求項5に記載の発明は、試験治具として試験片を把持するためのつかみ具が負荷枠内に配設され、前記試験片に負荷を与えるために前記負荷枠に前記つかみ具を移動させるための流体シリンダが配設された材料試験機であって、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の軸心調整装置を、前記流体シリンダと前記つかみ具との間に配置したことを特徴とする。
請求項1から請求項4に記載の発明によれば、調心機構の外周に配置され、締付力が作用する第1ベース部との当接部および第2ベース部との当接部に球面座金を介挿するとともに、第1ベース部との当接部側または前記第2ベース部との当接部側に弾性部材を介挿して、第1ベース部と第2ベース部とを連結する複数の支持用ボルトと、を備えることにより、従来の軸心調整装置よりも、省スペース化し、かつ、軽量化することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、支持用ボルトとは別に固定用ボルトを備えたことにより、試験治具の交換とそれに伴う軸心調整作業に柔軟に対応することが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、第2ベース部は、調心機構に当接する当接部材と、当接部材と球面係合するベースフランジとを有することから、軸心調整による部材間の傾きによって生じる力をより吸収させることが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、皿バネにより、より簡易な構成でありながら、支持用ボルトに一定の引張力を与え、軸心調整後の試験治具の軸心が変化しないように、軸心調整装置全体への締付力を適切なものとすることができるとともに。支持用ボルトに調心機構を調心可能な状態で保持することができる。
請求項5に記載の発明によれば、従来の軸心調整装置よりも軽量化したことで、材料試験機の流体シリンダのシリンダロッドなどの可動部材に接続することが可能となる。また、軸心調整装置の全高を小さなものとすることで、材料試験機における負荷枠内の試験空間が広くなり、従来よりも負荷軸方向(縦方向)の試験範囲が広い材料試験を行うことも可能となる。
この発明に係る軸心調整装置20を適用した材料試験機の概要図である。 この発明に係る軸心調整装置20の縦断面図である。 図2の軸心調整装置20におけるA−A断面矢視図である。 従来の軸心調整装置120の概要図である。 図4の従来の軸心調整装置20におけるA−A断面矢視図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係る軸心調整装置20を適用した材料試験機の概要図である。
この材料試験機は、基台16と、この基台16に立設された一対の支柱14に支持されたクロスヘッド15とを備える。これらの基台16、支柱14およびクロスヘッド15は、試験片10に試験力を付与するための負荷枠を構成する。
クロスヘッド15は、油圧または空圧を利用したクランプ17により支柱14の任意の高さ位置に固定される。クロスヘッド15には、上つかみ具11が、この発明に係る軸心調整装置20およびロードセル13を介して付設されている。また、基台16には下つかみ具12が付設されている。試験片10は、その両端をこれらの上つかみ具11および下つかみ具12により把持される。
なお、図1に示す材料試験機では、試験治具として上つかみ具11および下つかみ具12が、負荷枠内に配設されている例を示しているが、引張試験、疲労試験などの試験の目的に応じて、上つかみ具11や下つかみ具12以外の試験治具(例えば、圧盤)が負荷枠内に配設される。
さらに、クロスヘッド15には、油圧シリンダやエアシリンダ等の流体シリンダ18が配設されている。この流体シリンダ18におけるシリンダロッド19は、クロスヘッド15から下方に突出している。流体シリンダ18のシリンダロッド19を移動させることにより、試験片10に対して試験力が付与される。このときの試験力の大きさは、ロードセル13により測定される。
図2は、この発明に係る材料試験機の軸心調整装置20の縦断面図である。また、図3は、図2におけるA−A断面矢視図である。
この軸心調整装置20は、上つかみ具11の軸心の位置と角度とを調整することにより、上つかみ具11と下つかみ具12との軸心を整合させるためのものである。軸心調整装置20は、負荷枠を構成するクロスヘッド15を貫通して負荷枠内に突出しているシリンダロッド19に連結する第1ベース部30と、ロードセル13を介して上つかみ具11が連結される第2ベース部50と、第1ベース部30と第2ベース部50のそれぞれの軸心が互いに一致するように調整する調心機構40とを備える。調心機構40は第2ベース部50を調心することによって、第2ベース部50に連結された上つかみ具11を調心することになる。
調心機構40は、第1ベース部30と第2ベース部50との間に配置される。そして、調心機構40は、球状凸部を有する支持部41と、支持部41の球状凸部に対応する球状凹部により支持部41に球面当接する角度調整用カラー部材42と、支持部41の球状凸部とは逆側となる平坦面に当接する位置調整用カラー部材43と、角度調整用カラー部材42の側面に当接する4本の傾斜調整ネジ44および位置調整用カラー部材43の側面に当接する4本の水平位置調整ネジ45とを有する。なお、位置調整用カラー部材43の支持部41との当接面とは逆側となる面には、後述する第2ベース部50の当接部材52の当接凸部と嵌め合う凹部が形成されている。
第2ベース部50は、調心機構40に当接する当接部材52とベースフランジ51と、を備える。当接部材52は、ベースフランジ51に形成された凹部内に配設されるものである。そして、この当接部材52は、一方の面に、ベースフランジ51の凹部との当接面と対応する形状を有する球面状の当接面を有し、他方の面に、調心機構40の位置調整用カラー部材43における凹部と嵌め合う当接凸部を有する。また、この当接部材52には、ベースフランジ51から突出する接続部58が設けられている。そして、接続部58にはロードセル13が接続される。
調心機構40の位置調整用カラー部材43における凹部と当接部材52の当接凸部が嵌め合わされていることにより、位置調整用カラー部材43の移動が、上つかみ具11を連結するロードセル13の位置に反映される。なお、この実施形態では接続部58にロードセル13を接続しているが、上つかみ具11や他の試験治具を接続部58に直接接続してもよい。
第1ベース部30と第2ベース部50は、4本の固定用ボルト61と4本の支持用ボルト71により、調心機構40を挟んだ状態で互いに連結されている。4本の固定用ボルト61と4本の支持用ボルト71は、調心機構40の外周に、固定用ボルト61間の間隔が等間隔となるように、かつ、支持用ボルト71間の間隔が等間隔となるように、同一円周状に等間隔に配置される。
第1ベース部30と第2ベース部50を貫通する固定用ボルト61の、締付力が作用する第1ベース部30との当接部および第2ベース部50との当接部には、球面座金63、64が介挿されている。図2に示すように、固定用ボルト61にナット65を締結することにより締付力が作用する、固定用ボルト61の頭部と第2ベース部50のベースフランジ51との当接部、および、固定用ボルト61のナット65側と第1ベース部30との当接部に、互いに対応する球面を有する凸部と凹部とが対をなす球面座金63、64が介挿された状態で固定用ボルト61が配置される。
また、第1ベース部30と第2ベース部50を貫通する支持用ボルト71の、締付力が作用する第1ベース部30との当接部および第2ベース部50との当接部に球面座金73、74が介挿され、第1ベース部30との当接部または第2ベース部50との当接部には弾性部材としての皿バネ76が介挿されている。図2に示すように、支持用ボルト71にダブルナット75を締結することにより締付力が作用する、支持用ボルト71の頭部と第2ベース部50のベースフランジ51との当接部、および、支持用ボルト71のダブルナット75側と第1ベース部30との当接部に、固定用ボルト61の場合と同様に球面座金73、74が介挿され、支持用ボルト71のダブルナット75側と第1ベース部30との当接部には、さらに弾性部材としての皿バネ76が介挿された状態で支持用ボルト71が配置される。
以上のような構成を有する材料試験機の軸心調整装置20を、組み立てるときには、第1ベース部30と第2ベース部50との間に調心機構40を挟み、第1ベース部30と第2ベース部50のベースフランジ51とを貫通する孔部に支持用ボルト71を挿入して、支持用ボルト71のネジ部にダブルナット75を締結する。これにより、第1ベース部30と第2ベース部50とを連結する。次に、固定用ボルト61を第1ベース部30と第2ベース部50のベースフランジ51とを貫通する孔部に挿入し、固定用ボルト61のネジ部にナット65を緩く螺合させておく。
こうして組み立てられた軸心調整装置20を、図1に示す材料試験機に配設するときには、第1ベース部30を流体シリンダ18のシリンダロッド19に連結部材を介して連結する。
この状態で軸心調整装置20を利用して、軸心調整を行うときには、接続部58にロードセル13を介して上つかみ具11を取り付ける。また、基台16には下つかみ具12を取り付ける。上つかみ具11と下つかみ具12との軸心を整合させるには、例えば特開昭64−31033号公報に記載されたように、複数の歪みゲージを取り付けた試験片10の両端部を上つかみ具11と下つかみ具12とにより把持した状態で上つかみ具11の軸心の位置と角度とを調整し、そのときの歪みゲージの検出値に基づいて軸心の整合性を確認する作業が実行される。
この調整時においては、4本の傾斜調整ネジ44を回転させて所定方向に移動させることにより、角度調整用カラー部材42を支持部41の球面凸部に沿って移動させるとともに、4本の水平位置調整ネジ45を回転させて所定方向に移動させることにより、位置調整用カラー部材43を支持部41の平坦面に沿って移動させる。すなわち、第1ベース部30と調心機構40が相対的に移動することになり、上つかみ具11の軸心の角度が変更される。また、4本の水平位置調整ネジ45を所定方向に移動させることにより、第2ベース部50と調心機構40とが相対的に移動することになり、上つかみ具11の軸心の水平方向の位置が変更される。
なお、軸心を調整するときには、固定用ボルト61のナット65は緩められた状態であるため、調心機構40は、支持用ボルト71とダブルナット75による締結力により第1ベース部30と第2ベース部50との間に保持された状態である。支持用ボルト71には、皿バネ76が介挿されていることから、調心機構40には、第1ベース部30と第2ベース部50からの押圧力が加えられつつ、支持部41に対して角度調整用カラー部材42および位置調整用カラー部材43が移動可能な状態となっている。
このような状態で傾斜調整ネジ44および水平位置調整ネジ45が操作されることにより、位置調整用カラー部材43および角度調整用カラー部材42が移動し、上つかみ具11の軸心調整が行われる。なお、皿バネ76により一定の引張力が支持用ボルト71に与えられることにより、軸心調整後の上つかみ具11の軸心が変化しないように、軸心調整装置20全体への締付力を適切なものとしている。
上つかみ具11の軸心の角度と位置が調整できれば、固定用ボルト61のネジ部にナット65が締結される。なお、位置調整用カラー部材43および角度調整用カラー部材42を移動させたことにより固定用ボルト61および支持用ボルト71が傾いたときの曲げに相当する力は、各球面座金63、64、73、74により吸収される。また、第2ベース部50の当接部材52とベースフランジ51とは球面係合していることから、位置調整用カラー部材43および角度調整用カラー部材42を移動させたことによる固定用ボルト61および支持用ボルト71の傾きによって生じる力を吸収させることができる。なお、第2ベース部50が当接部材52とベースフランジ51の2つの部材からなり、それらが球面結合していることはこの発明にとって必須の構成ではない。第2ベース部50が1つの部材として一体的に形成されていた場合には、固定用ボルト61および支持用ボルト71の傾きよって生じる力は各球面座金63、64、73、74により吸収することができる。当接部材52とベースフランジ51との間の球面結合はそれをより確実にするものである。
軸心調整作業が終わった後に、固定用ボルト61にナット65を締結することで角度調整用カラー部材42および位置調整用カラー部材43の移動後の相対的位置関係を固定用ボルト61で固定し、上つかみ具11に試験力が作用した場合にも軸心が変化しないようにしている。なお、試験治具を取り換えるときには、固定用ボルト61のナット65を緩めて、上述した一連の軸心調整作業を実行する。
なお、上述した実施形態では、支持用ボルト71とは別に固定用ボルト61を配設しているが、固定用ボルト61を配設しない場合は、支持用ボルト71を皿バネ76が機能しなくなるまで完全に締め付けて軸心調整後の状態に固定してもよい。同じ試験のみを繰り返し行うため試験治具を交換して軸心調整を行う機会が極めて少ない材料試験機にこの発明の軸心調整装置を配置する場合には、このように、固定用ボルト61を省略してもよい。
上述したように、従来の軸心調整装置120の第1ベース部130、軸心調整機構140、第2ベース部150を貫通する連結軸190(図4および図5参照)が不要となることから、軸心調整装置20の全高を小さなものとすることが可能となる。したがって、材料試験機における負荷枠内の試験空間が広くなり、従来よりも負荷軸方向(縦方向)の試験範囲が広い材料試験を行うことができる。
また、従来の軸心調整装置120は、連結軸190、球座部173、183、およびガタ取りナット160などにより装置の重量が重くなっていたが、この軸心調整装置20では、従来の連結軸190、球座部173、183、およびガタ取りナット160を不要としていることから、装置の軽量化(例えば従来比マイナス30%程度の軽量化)を実現すること可能となる。このため、図1に示す材料試験機のように、往復移動する流体シリンダ18のシリンダロッド19に軸心調整装置20を接続して、疲労試験を実行することが可能となる。
なお、上述した実施形態においては、試験片10への負荷手段として、クロスヘッド15に配設された流体シリンダ18を採用しているが、試験片10への負荷手段として、ねじ棹に架設したクロスヘッドの昇降機構などを採用している材料試験機では、クロスヘッドに直接この発明の軸心調整装置20を配設することができる。このような材料試験機に軸心調整装置20を配設した場合にも、材料試験機における負荷枠内の試験空間が広くなり、従来よりも負荷軸方向(縦方向)の試験範囲が広い材料試験を行うことができる。
10 試験片
11 上つかみ具
12 下つかみ具
13 ロードセル
14 支柱
15 クロスヘッド
16 基台
17 クランプ
18 流体シリンダ
19 シリンダロッド
20 軸心調整装置
30 第1ベース部
40 調心機構
41 支持部
42 角度調整用カラー部材
43 位置調整用カラー部材
44 傾斜調整ネジ
45 水平位置調整ネジ
50 第2ベース部
51 ベースフランジ
52 当接部材
58 接続部
61 固定用ボルト
63 球面座金
64 球面座金
65 ナット
71 支持用ボルト
73 球面座金
74 球面座金
75 ダブルナット
76 皿バネ
120 軸心調整装置
130 第1ベース部
140 調心機構
141 支持部
142 角度調整用カラー部材
143 位置調整用カラー部材
150 第2ベース部
159 連結部
160 ガタ取りナット
190 連結軸

Claims (5)

  1. 材料試験機の負荷枠内に配置される試験治具の軸心を調整するための軸心調整装置であって、
    前記負荷枠または前記負荷枠に固定された負荷手段に連結される第1ベース部と、
    前記試験治具が連結される第2ベース部と、
    前記第1ベース部と前記第2ベース部との間に配置され、前記試験治具の軸心の角度と軸心の位置とを調整する調心機構と、
    前記調心機構の外周に配置され、締付力が作用する前記第1ベース部との当接部および前記第2ベース部との当接部に球面座金を介挿するとともに、前記第1ベース部との当接部側または前記第2ベース部との当接部側に弾性部材を介挿して、前記第1ベース部と前記第2ベース部とを連結する複数の支持用ボルトと、
    を備えることを特徴とする軸心調整装置。
  2. 請求項1に記載の軸心調整装置において、
    前記調心機構の外周に配置され、締付力が作用する前記第1ベース部との当接部および前記第2ベース部との当接部に球面座金を介挿して前記第1ベース部と前記第2ベース部とを連結する複数の固定用ボルトをさらに備える軸心調整装置。
  3. 請求項1に記載の軸心調整装置において、
    前記第2ベース部は、前記調心機構に当接する当接部材と、前記当接部材と球面係合するベースフランジとを有する軸心調整装置。
  4. 請求項1に記載の軸心調整装置において、
    前記弾性部材は皿バネである軸心調整装置。
  5. 試験治具として試験片を把持するためのつかみ具が負荷枠内に配設され、前記試験片に負荷を与えるために前記負荷枠に前記つかみ具を移動させるための流体シリンダが配設された材料試験機であって、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の軸心調整装置を、前記流体シリンダと前記つかみ具との間に配置したことを特徴とする材料試験機。
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