JP2016166145A - 油性メイクアップ化粧料 - Google Patents

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【課題】なめらかな伸び広がりを有し、化粧膜がぼかしやすく、べたつきがなく、更には経時での乾燥感のない油性メイクアップ化粧料の提供。【解決手段】(a)融点が55℃以上の固形油、(b)トリプロピレングリコール、(c)粉体 25〜50質量%を含有する油性メイクアップ化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、油性メイクアップ化粧料に関し、更に詳しくは、なめらかな伸び広がりを有し、化粧膜がぼかしやすく、べたつきがなく、更には経時での乾燥感のない油性メイクアップ化粧料に関する。
油性メイクアップ化粧料は、油剤が主成分であるため、耐水性が高く、化粧効果の持続性に優れており、また、粉体を多く含有することで、粉体特有のなめらかな伸び広がりを効果的に演出することができる。更に、携帯のしやすさや使用の簡便さから固形状やゲル状のものが市場で好まれている。しかし、油性メイクアップ化粧料は油剤が主成分である為、仕上がりにべたつきを感じたり、また、粉体を多く含有することでなめらかな使用感は得られるものの、皮脂を取られることによる乾燥感を生じやすい傾向があった。更に、固形油で油剤を固めた固形状やゲル状のものでは、着手時のとれが悪かったり、塗布時の延び広がりが重くなる傾向があり、種々の検討がなされてきた。例えば、多孔質粉体と油分を特定量含有することで、べたつきのなさ、しっとり感を向上させる固形化粧料の技術(特許文献1)や特定量の撥水撥油処理粉体と固型及び/または半固型油剤を組み合わせることで使用時の乾燥感や密着性、化粧持ちを向上させる技術(特許文献2)、イソノナン酸イソトリデシルとシア脂を組み合わせることで伸び広がりや保湿性を向上させる技術(特許文献3)が知られている。
特許第3308175号公報 特開2010−37213号公報 特開2013−116877号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、べたつきのなさやしっとり感は演出することができるものの、多孔質粉体の含有量が増えるにつれ、皮脂を粉体にとられることから経時での乾燥感を生じるといった欠点があった。また、特許文献2の技術では、使用時の乾燥感や密着性、化粧持ちを向上させることができるものの、密着性が強すぎるため、化粧膜が伸び広がらず、ぼかしにくく、また、撥水撥油処理粉体の含有量が増えるにつれ、汗、皮脂をはじいて化粧効果の持続性は向上するものの、乾燥感を感じてくるといった欠点があった。さらに、特許文献3の技術では、伸び広がりや保湿性は向上するものの、シア脂の含有量が増えるにつれてべたつきを生じてしまうといった欠点があった。このため、なめらかな伸び広がりを有し、化粧膜がぼかしやすく、べたつきがなく、更には経時での乾燥感のない油性メイクアップ化粧料の開発が求められてきた。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、融点が55℃以上の固形油、トリプロピレングリコール、及び25〜50質量%以上の粉体を組み合わせることにより、なめらかな伸び広がりを有し、化粧膜がぼかしやすく、べたつきがなく、更には経時での乾燥感のない油性メイクアップ化粧料が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち本発明は、
[1]次の成分(a)(b)及び(c);
(a)融点が55℃以上の固形油;
(b)トリプロピレングリコール;
(c)粉体25〜50質量%;
を含有する油性メイクアップ化粧料、
[2]成分(a)及び(b)の各含有量が、(a)1〜15質量%、(b)0.1〜40質量%である上記[1]に記載の油性メイクアップ化粧料、
[3]成分(a)が、融点が80℃以上の固形油である上記[1]又は[2]に記載の油性メイクアップ化粧料、
[4]成分(c)の含有量が30〜45質量%である上記[1]〜[3]のいずれかに記載の油性メイクアップ化粧料、
[5]油性ゲル状化粧料である上記[1]〜[4]のいずれかに記載の油性メイクアップ化粧料。
本発明は、なめらかな伸び広がりを有し、化粧膜がぼかしやすく、べたつきがなく、更には経時での乾燥感のない油性メイクアップ化粧料に関するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に使用される成分(a)融点が55℃以上の固形油は、通常化粧料に用いられるものであれば特に制限はなく、これらを1種又は2種以上用いることができる。具体的には、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、オゾケライトワックス、セレシンワックス、(エチレン/プロピレン)コポリマー、キャンデリラワックス、キャンデリラロウエステルズ、カルナバワックス、ライスワックス等があげられる。中でも、ポリエチレンワックス、オゾケライトワックス、(エチレン/プロピレン)コポリマーが、べたつきのない化粧膜を演出する点でより好ましい。市販品としては、PERFORMALENE 500(ニューフェーズテクノロジー社製)、合成セレシンSP−273P(STRAHL&PITSCH社製)、EPSワックス(日本ナチュラルプロダクツ社製)等が挙げられる。
本発明に使用される成分(a)融点が55℃以上の固形油は、融点が55℃以上であれば、特に限定されるものではないが、好ましくは65℃以上であり、より好ましくは80以上130℃以下のものである。融点が55℃以下になると、油剤特有のべたつきを生じ、また化粧膜に適度な粘性を付与することができなくなり、使用時にずるついて、きれいにぼかすことができなくなる。融点の測定は、医薬部外品原料規格2006一般試験法、融点試験法第1法にて測定することができる。
本発明に使用される成分(a)融点55℃以上を有する固形油の含有量は、1〜15質量%(以下、単に「%」と示す)が好ましく、更に好ましくは、2〜10%である。この範囲であれば、化粧膜のぼかしやすさと、べたつきのない化粧膜を具現化する点で好ましい。
本発明における成分(b)トリプロピレングリコールは、下記(1)式で表され、INCI(International Nomenclature of Cosmetic Ingredient)名で、トリプロピレングリコール、PPG−3で表される。

H(OCH2CH(CH3))nOH ・・・・・(式1)
(式中、nは平均3)

成分(b)は、油剤との親和性が2量体のものよりも高く、油剤に良好な相溶性を示すことができる。市販品としては、ニューポールPP−200(三洋化成工業社製)等が挙げられる。
本発明における成分(b)の含有量は、0.1〜40%が好ましく、更には0.5〜25%であると、経時での乾燥感のなさ、べたつきのなさを具現化する点で好ましい。
本発明に使用される成分(c)粉体は、通常化粧料に用いられるものであり、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、チタン・酸化チタン焼結物、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、シリカ、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等の光輝性粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体、シルク粉末、セルロース粉末、デキストリン粉末等の天然有機粉体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等や、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体あるいは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、セルロース等の維等が挙げられる。これらはフッ素化合物、シリコ−ン油、粉体、油剤、ゲル化剤、エマルションポリマー、界面活性剤等で表面処理されていてもよい。これらの粉体は、1種又は2種以上を用いることができ、更に複合化したものを用いても良い。
本発明に使用される成分(c)粉体の含有量は、25〜50%であり、より好ましくは、30〜45%である。この範囲であれば、なめらかな伸び広がりとべたつきのなさを具現化する点で好ましい。成分(C)粉体の含有量が25%未満であると化粧膜のべたつきを生じてしまい好ましくなく、50%より多いと使用時の伸び広がりが悪くなる。
本発明の油性メイクアップ化粧料は、上記の成分(a)〜(c)の他に、通常化粧料に使用される成分、油剤成分、界面活性剤、多価アルコール、水溶性高分子、水溶性皮膜形成性樹脂、保湿剤等の水性成分、糖類、紫外線吸収剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料等を本発明の効果を妨げない範囲で含有することができる。
油剤成分としては、通常化粧料に用いられる油であれば特に制約なく使用することができ、動物油、植物油、合成油等の起源や半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、フッ素系油類等を使用することができる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレンの炭化水素類、オリーブ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ホホバ油、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル等のエステル類、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール等の高級アルコール類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、油溶性美容成分等が挙げられる。
本発明に使用される油剤成分の含有量は、25〜75%%であり、より好ましくは、40〜60%%である。
界面活性剤としては、化粧料一般に用いられている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
水性成分としては、水に可溶な成分であれば何れでもよく、水の他に、例えば、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ水等の植物抽出液が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系等、例えば、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル2,4,6−トリス[4−(2−エチルへキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン等をあげることができる。
酸化防止剤としては、例えばトコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては例えばビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、1,2−ペンタジオール等が挙げられる。
本発明の油性メイクアップ化粧料は、油剤を主成分とし、水の含有量が1%以下の実質的に水を含まないものである。剤型は固形状、ゲル状等に適用できるが、ゲル状において特に効果が奏され好ましい。ここでいうゲル状とは、室温で流動性を有するものである。また、本発明の油性メイクアップ化粧料は、チークカラー、アイカラー、アイブロウ、ファンデーション、コンシーラー、特にアイカラー、チークカラーに適している。
以下に実施例をあげて本発明を詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例1〜7及び比較例1〜5 油性アイカラー(ゲル状)
表1に示す組成の油性アイカラーを下記方法により調製し、イ.なめらかな伸び広がり、ロ.化粧膜のぼかしやすさ、ハ.べたつきのなさ、ニ.乾燥感のなさの各項目について以下に示す評価方法及び判断基準により官能評価を行なった。結果を表1に併記した。
※1:PERFORMALENE 500(ニューフェーズテクノロジー社製、融点90℃)
※2:精製カルナウバワックスNO.1(セラリカ野田社製、融点85℃)
※3:サラコス334(日清オイリオグループ社製、融点40℃)
※4:ニューポールPP−200(三洋化成工業社製)
※5:DPG−RF(ADEKA社製)
※6:EUTANOL G(BASF社製)
※7:AEROSIL 380S(日本アエロジル社製)
※8:FLAMENCO ORANGE(BASF社製)2%メチルハイドロジェンポリシロキサン処理
※9:マイクログラスメタシャインMT1080RS(日本板硝子社製)
※10:トスパール2000B(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)
※11:PDM−10L(トピー工業社製)1%パーフルオロアルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩処理
※12:東レナイロン粉末SP−500(東レ社製)

(製造方法)
A:成分(1)〜(10)を100℃に加熱溶解し混合する
B:Aに成分(11)〜(23)を加えてロールミルにて冷却しながら均一に分散する。
C:Bをジャー容器に室温にて充填する。
(評価方法)
評価項目イ〜ニについて、化粧品専門パネル20名に前記実施例及び比較例の油性アイカラーを使用してもらい、以下の基準に従って絶対評価を行ない、更に全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。尚、評価項目イ〜ハについては使用直後、評価項目ニについては塗布2時間後に評価を行った。
<評価基準>
(評点):(評価)
6点 : 非常に良好
5点 : 良好
4点 : やや良好
3点 : 普通
2点 : 悪い
1点 : 非常に悪い
<判定基準>
(判定):(評点の平均点)
◎ : 5点を超える
○ : 3.5点を超える5点以下
△ : 2点を超える3.5点以下
× : 2点以下
表1の結果から明らかなように、本発明品の実施例1〜7の油性アイカラーは、比較例1〜5に比べ、なめらかな伸び広がり、化粧膜のぼかしやすさ、べたつきのなさ、乾燥感のなさの全ての項目で優れたものであった。
一方、成分(b)トリプロピレングリコールのかわりに重合度の低いジプロピレングリコールを使用した比較例1では、油剤成分との相溶性が低く、均一性に欠けるため、乾燥感を感じ、また適度な粘性が付与されないため、なめらかな伸び広がり、化粧膜のぼかしやすさの点で満足のいくものが得られなかった。また、成分(b)トリプロピレングリコールの代わりに分子量小さい油剤として2−オクチルドデカノールを用いた比較例2では、油剤特有のべたつきを生じてしまい、満足のいくものが得られなかった。また、成分(a)融点が55℃以上の固形油を含有しない比較例3では、適度な粘性が付与できず、化粧膜のぼかしやすさの点、及び油剤特有のべたつきを感じてしまい満足のいくものが得られなかった。また、融点55℃以下の固形油を用いた比較例4では、比較例3と同様に、油剤特有のべたつきを感じ、また、適度な粘性が付与できないためぼかしやすさの点で満足のいくものが得られなかった。さらに、成分(c)粉体の含有量が少ない比較例5では、油剤特有のべたつき、及び化粧膜がずるついてしまいうまくぼかすことができず満足のいくものが得られなかった。
実施例8:油性チークカラー(固形状)
(成分) (%)
(1)フィッシャートロプシュワックス※13 5
(2)マイクロクリスタリンワックス※14 7
(3)リンゴ酸ジイソステアリル 10
(4)流動パラフィン 残量
(5)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 10
(6)トリプロピレングリコール※4 25
(7)セリサイト※15 5
(8)酸化チタン 5
(9)赤色202号 0.3
(10)黄色4号 0.5
(11)ポリメタクリル酸メチル※16 5
(12)(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)
クロスポリマー※17 10
(13)ラウロイルリシン※18 5
(14)天然ビタミンE 0.05
(15)ローズ水 1
※13:CIREBELLE108(CIREBELLE社製、融点82℃)
※14:MULTIWAX W445(SONNEBORN社製、融点80℃)
※15:2%ジメチルポリシロキサン処理
※16:マツモトマイクロスフェア M−101(松本油脂製薬社製)
※17:KSP−101(信越化学工業社製)
※18:アミホープLL(味の素社製)
(製造方法)
A:成分(1)〜(6)を100℃に加熱溶解し混合する
B:Aに成分(7)〜(15)を加えてロールミルにて冷却しながら均一に分散する。
C:Bを金皿に90℃で充填する。
実施例8の油性チークカラー(固形状)は、なめらかに伸び広がり、化粧膜をぼかしやすく、べたつきがなく、また乾燥感のなさに優れたものであった。
実施例9:油性ファンデーション(固形状)
(成分) (%)
(1)(エチレン/プロピレン)コポリマー※19 10
(2)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 20
(3)ジメチルポリシロキサン 5
(4)スクワラン 5
(5)ジ2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグルコール 残量
(6)トリプロピレングリコール※4 5
(7)マイカ 10
(8)セリサイト 10
(9)タルク 5
(10)ベンガラ 0.5
(11)黄酸化鉄 1
(12)黒酸化鉄 0.5
(13)オキシベンゾン 0.1
(14)グリセリン 0.5
(15)フェノキシエタノール 0.2
※19:EPSワックス(日本ナチュラルプロダクツ社製、融点95℃)
(製造方法)
A:成分(1)〜(6)を100℃に加熱溶解し混合する
B:Aに成分(7)〜(15)を加えてロールミルにて冷却しながら均一に分散する。
C:Bを樹脂皿に90℃で充填する。
実施例9の油性ファンデーション(固形状)は、なめらかに伸び広がり、化粧膜をぼかしやすく、べたつきがなく、また乾燥感のなさに優れたものであった。
実施例10:油性コンシーラー(ゲル状)
(成分) (%)
(1)キャンデリラワックス※20 3
(2)炭酸ジアルキル 10
(3)イソノナン酸イソノニル 10
(4)ホホバ油 10
(5)トリイソステアリン酸ジグリセリル 残量
(6)ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/
フィトステリル/ベヘニル) 10
(7)重質流動パラフィン 5
(8)トリプロピレングリコール※4 1
(9)無水ケイ酸※21 30
(10)酸化亜鉛 5
(11)ベンガラ被服雲母チタン※22 10
(12)ローズマリーエキス 0.1
※20:NC−1630キャンデリラワックス(セラリカ野田社製、融点72℃)
※21:SILICA MICRO BEAD BA−1(日揮触媒化成社製)
※22:クロイゾネルージュフランベ(BASF社製)
(製造方法)
A:成分(1)〜(8)を100℃に加熱溶解し混合する
B:Aに成分(9)〜(12)を加えて冷却しながら均一に分散する。
C:Bを塗布体付き容器に室温で充填する。
実施例10の油性コンシーラー(ゲル状)は、なめらかに伸び広がり、化粧膜をぼかしやすく、べたつきがなく、また乾燥感のなさに優れたものであった。

Claims (5)

  1. 次の成分(a)(b)及び(c);
    (a)融点が55℃以上の固形油;
    (b)トリプロピレングリコール;
    (c)粉体 25〜50質量%;
    を含有する油性メイクアップ化粧料である。
  2. 前記成分(a)及び(b)の各含有量が、(a)1〜15質量%、(b)0.1〜40質量%である請求項1記載の油性メイクアップ化粧料。
  3. 前記成分(a)が、融点が80℃以上の固形油である請求項1又は2記載の油性メイクアップ化粧料。
  4. 前記成分(c)の含有量が30〜45質量%である請求項1〜3のいずれかに記載の油性メイクアップ化粧料。
  5. 油性ゲル状化粧料である請求項1〜4のいずれかに記載の油性メイクアップ化粧料。
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