JP2016165823A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャップ部材に受容された液体の残存を低減できる液体噴射装置を提供する。
【解決手段】インクを噴射する複数のインクジェットヘッドと、インクを受容するキャップ部材15A,15Bと、キャップ部材15A,15Bのそれぞれに連通した吸引流路35を介して複数のキャップ部材15A,15Bからインクを吸引する吸引ポンプ34と、を有し、キャップ部材15A,15Bは、吸引流路35が接続された吸引口42と、吸引口42に対向して配置された吸収体43と、を有し、吸収体43は、インクを保持する空隙を有し、吸引口42に対向する対向面43a側の空隙は、吸引口42に対向しない非対向面43b側の空隙よりも小さい、という構成を採用する。
【選択図】図2

Description

本発明は、液体噴射装置に関する。
従来から、液体噴射装置の一例として、インクジェットヘッド(液体噴射ヘッド)からインク(液体)を噴射して、用紙(記録媒体)に印刷を行うインクジェット式プリンターが知られている。このような液体噴射装置には、液体噴射ヘッドにおける液体の噴射不良を解消するために、液体噴射ヘッドから増粘した液体、気泡、異物を液体と共に排出させるメンテナンス処理を行うものがある(例えば、下記特許文献1参照)。
メンテナンス処理としては、例えば、液体噴射ヘッドにキャップ部材を当接させ、液体噴射ヘッドのノズルを含む閉空間を形成し、該閉空間を減圧ポンプにより減圧するクリーニング処理がある。また、メンテナンス処理としては、例えば、液体噴射ヘッドに対し隙間をあけてキャップ部材を対向させ、液体噴射ヘッドからキャップ部材に液体を噴射するフラッシング処理がある。
特許第4862754号公報
ところで、上記メンテナンス処理の後は、キャップ部材に受容された液体を吸引し、廃液タンク等に排出する必要がある。一般的なキャップ部材は、吸引装置の吸引流路と接続された吸引口を有しており、キャップ部材に受容された液体は、該吸引口を介して吸引される。しかしながら、インクの液面が下がり、吸引口から空気が吸引され始めると、空気ばかりが吸引されてしまい、キャップ部材にインクが残存してしまうという問題がある。この問題は、上記先行技術のように、複数のキャップに対し一つの吸引装置が設けられた液体噴射装置において顕著であり、例えば、一部のキャップ部材で空気が吸引されてしまうと、他のキャップ部材にインクが残存してしまうという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、キャップ部材に受容された液体の残存を低減できる液体噴射装置を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明は、液体を噴射する複数の液体噴射ヘッドと、前記液体を受容する複数のキャップ部材と、前記複数のキャップ部材のそれぞれに連通した吸引流路を介して前記複数のキャップ部材から前記液体を吸引する吸引装置と、を有し、前記キャップ部材は、前記吸引流路が接続された吸引口と、前記吸引口に対向して配置された吸収体と、を有し、前記吸収体は、前記液体を保持する空隙を有し、前記吸引口に対向する対向面側の前記空隙は、前記吸引口に対向しない非対向面側の前記空隙よりも小さい、という構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、液体を保持する空隙を有する吸収体をキャップ部材の吸引口に対向して配置し、複数のキャップ部材のそれぞれに連通した吸引流路を介して複数のキャップ部材に受容された液体を吸引する。吸収体は、吸引口に対向する対向面側の空隙が、吸引口に対向しない非対向面側の空隙よりも小さい。吸引によって液面が下がり、液面が吸収体の吸引口に対向する対向面側に達すると、空隙が小さくなり、気液界面で発生するメニスカス保持圧力が大きくなる。そうすると、このメニスカス保持圧力が高くなったキャップ部材からは、液体が吸引され難くなる。一方で、空隙が大きく、メニスカス保持圧力が小さい、吸収体の吸引口に対向しない非対向面側に液面があるキャップ部材からは、優先的に液体が吸引される。すなわち、一部のキャップ部材から空気が吸引されることなく、複数のキャップ部材に受容された液体が、吸引口と対向する対向面側まで均一に吸引される。このため、キャップ部材に受容された液体の残存を低減できる。
また、本発明においては、前記吸引口に対向しない非対向面側の前記空隙は、前記キャップ部材から前記吸引装置までの前記吸引流路の長さが長いものほど大きい、という構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、吸引口に対向しない非対向面側の空隙が、キャップ部材から吸引装置までの吸引流路の長さが長いものほど大きいため、複数のキャップ部材から均一に液体を吸引できる。すなわち、吸引流路が長いキャップ部材から液体を吸引する場合、圧力損失は大きくなるが、その分、キャップ部材の吸収体の非対向面側のメニスカス保持圧が小さくなるため、吸引流路が長いキャップ部材と吸引流路が短いキャップ部材から同じように液体を吸引することができる。
また、本発明においては、液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記液体を受容するキャップ部材と、前記キャップ部材に連通した吸引流路を介して前記キャップ部材から前記液体を吸引する吸引装置と、を有し、前記キャップ部材は、前記吸引流路が接続された吸引口と、前記吸引口に対向して配置された吸収体と、を有し、前記吸収体は、前記液体を保持する空隙を有し、前記吸引口に対向する対向面側の前記空隙は、前記吸引口に対向しない非対向面側の前記空隙よりも小さく、平面視で、前記吸引口と対向する前記吸収体の吸引口対向領域を押圧する押圧部材を有する、という構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、液体を保持する空隙を有する吸収体をキャップ部材の吸引口に対向して配置し、キャップ部材に連通した吸引流路を介してキャップ部材に受容された液体を吸引する。吸収体は、吸引口に対向する対向面側の空隙が、吸引口に対向しない非対向面側の空隙よりも小さい。また、吸収体は、押圧部材によって押圧され、吸収体の対向面側で且つ平面視で吸引口に対向する吸引口対向領域の空隙が最も小さくなる。液体は吸収体のメニスカス保持圧力が小さい部分から順に吸引されるため、液体は吸引口に隣接する吸収体の吸引口対向領域に集まるように吸引される。すなわち、液体の減りの優先順位を、吸引口の平面方向(径方向)にも付与することができる。このため、キャップ部材の角隅部の液体の残存を低減できる。
また、本発明においては、前記押圧部材は、平面視で、前記吸引口対向領域から離れた領域を押圧し、前記吸引口対向領域から離れた領域の前記空隙は、前記吸引口対向領域の前記空隙よりも大きい、という構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、吸引口対向領域から離れた領域から順に液体が吸引されるため、吸引口に隣接する吸収体の吸引口対向領域に液体を集め易くなる。
また、本発明においては、前記液体噴射ヘッド及び前記キャップ部材を複数有し、前記吸引流路は、前記複数のキャップ部材のそれぞれに連通し、前記吸引装置は、前記吸引流路を介して前記複数のキャップ部材から前記液体を吸引する、という構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、キャップ部材に受容された液体の残存が低減でき、液体の排出性が向上するため、一つの吸引装置で複数のキャップ部材から液体を吸引でき、コストダウン、装置の簡略化が可能となる。
また、本発明においては、前記押圧部材は、前記キャップ部材から前記吸引装置までの前記吸引流路の長さが長いものほど前記吸収体の変形量を小さくさせる、という構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、押圧部材がキャップ部材から前記吸引装置までの前記吸引流路の長さが長いものほど前記吸収体の変形量を小さくさせるため、複数のキャップ部材から均一に液体を吸引できる。すなわち、吸引流路が長いキャップ部材から液体を吸引する場合、圧力損失は大きくなるが、その分、キャップ部材の吸引口に隣接する吸収体の吸引口対向領域のメニスカス保持圧が小さくなるため、吸引流路が長いキャップ部材と吸引流路が短いキャップ部材から同じように液体を吸引することができる。
また、本発明においては、前記吸収体は、前記空隙の大きさの異なる複数の吸収体を含む、という構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、空隙の大きさの異なる複数の吸収体を用いることで、吸引口に対向する対向面側の空隙が吸引口に対向しない非対向面側の空隙よりも小さい吸収体を容易に作製することができる。
また、本発明においては、前記複数の吸収体は、前記吸引口に対向する側から離れるに従って前記空隙が大きくなる順に積層されている、という構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、空隙の大きさの異なる複数の吸収体を吸引口に対向する側から離れるに従って空隙が大きくなる順に積層することで、吸引口に対向する対向面側の空隙が吸引口に対向しない非対向面側の空隙よりも小さくなる関係を容易に形成することができる。
本発明の第1実施形態におけるインクジェットプリンターの平面図である。 本発明の第1実施形態におけるメンテナンス機構の断面構成図である。 本発明の第1実施形態におけるキャップ部材に受容されたインクの液面Lの変化を示す説明図である。 本発明の第2実施形態におけるインクジェットプリンターの正面図である。 本発明の第3実施形態におけるキャッピング機構の断面構成図である。 本発明の第3実施形態におけるキャッピング機構の作用を説明するための説明図である。 本発明の第4実施形態におけるインクジェットプリンターの正面図である。 本発明の第5実施形態におけるキャップ部材の平面図である。
以下、本発明に係る液体噴射装置の各実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。本実施形態では、本発明に係る液体噴射装置として、インクジェット式プリンター(以下、インクジェットプリンターと称する)を例示する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態におけるインクジェットプリンター1の平面図である。
図1に示すように、インクジェットプリンター1は、プリンター本体BD、インク噴射機構IJ、メンテナンス機構MN及び制御装置CONTを有する。また、インクジェットプリンター1は、不図示の記録媒体搬送機構を有する。
インクジェットプリンター1は、不図示の記録媒体搬送機構によって記録媒体を搬送しつつ、インク噴射機構IJによって記録媒体(例えば、用紙、シート等)に文字や画像等を記録する装置である。記録媒体搬送機構、インク噴射機構IJ、メンテナンス機構MN及び制御装置CONTは、それぞれプリンター本体BDに取り付けられている。
以下、XYZ直交座標系を設定し、当該XYZ直交座標系を適宜参照しつつ各構成要素の位置関係を説明することがある。本実施形態では、例えば記録媒体の搬送方向をX方向とし、当該記録媒体の搬送面においてX方向に直交する方向をY方向とし、X軸及びY軸を含む平面に垂直な方向をZ方向と表記する。
記録媒体の搬送経路には、プラテン13が配置されている。プラテン13は、プリンター本体BDに取り付けられており、記録媒体を支持する支持面を有する。プラテン13の支持面は、例えばXY平面に平行に形成されている。
インク噴射機構IJは、ヘッド部3、ヘッド部移動機構4及びインク貯溜部6を有する。
ヘッド部3は、インク(液体)を噴射する部分である。本実施形態のヘッド部3は、2つのインクジェットヘッド3A,3B(液体噴射ヘッド)を有する。インクジェットヘッド3A,3Bは、それぞれヘッド部移動機構4に固定されており、Y方向に並んで配置されている。インクジェットヘッド3A,3Bは、ノズルが形成された不図示のノズル面を有し、該ノズル面がプラテン13に対向するように配置されている。
ヘッド部移動機構4は、キャリッジ5及びキャリッジ移動機構16を有する。キャリッジ5は、ヘッド部3のインクジェットヘッド3A,3Bを支持する部分である。キャリッジ5は、キャリッジ移動機構16によってY方向に移動可能に設けられている。キャリッジ移動機構16は、ガイド軸8、パルスモータ9、主動プーリー10、従動プーリー11及びタイミングベルト12を有する。
ガイド軸8は、Y方向に平行になるようにプリンター本体BDに取り付けられており、キャリッジ5のY方向への移動を案内する。パルスモータ9は、X方向に延びる軸回りに回転する回転軸を有する。主動プーリー10は、パルスモータ9の回転軸に接続されている。従動プーリー11は、主動プーリー10とはプリンター本体BDのY方向の反対側に設けられている。
タイミングベルト12は、主動プーリー10及び従動プーリー11に亘って掛けられた無端ベルトである。タイミングベルト12には、キャリッジ5が固定されている。パルスモータ9を駆動することにより、キャリッジ5がガイド軸8に沿ってY方向に往復移動するようになっている。
インク貯溜部6は、ヘッド部3に供給するインクを貯留する部分である。インク貯溜部6は、インク供給チューブ14を介してヘッド部3に接続されている。インク貯溜部6は、ヘッド部3のうちインクジェットヘッド3Aに接続された複数のインクカートリッジ6Aと、インクジェットヘッド3Bに接続された複数のインクカートリッジ6Bとを有する。インクカートリッジ6A,6Bには、例えばマゼンタ、ライトマゼンタ、シアン、ライトシアン、イエロー、ブラック等のインクが貯留されている。
メンテナンス機構MNは、キャッピング機構15及びワイピング機構17を有する。ワイピング機構17は、インクジェットヘッド3A,3Bに付着したインクを払拭する。キャッピング機構15は、例えば増粘したインクをノズルから吸引するクリーニング処理、インクジェットヘッド3A,3Bから噴射されたインクを受容するフラッシング処理等のメンテナンス処理に用いられる。キャッピング機構15は、2つのキャップ部材15A,15Bと、1つの吸引ポンプ34(吸引装置)とを有する。
キャッピング機構15は、プリンター本体BD内のホームポジションに配置されている。このホームポジションは、インクジェットプリンター1の電源オフ時や長時間に亘って記録が行われない場合などにキャリッジ5が配置される場所である。ホームポジションは、キャリッジ5の移動範囲内であって記録媒体が配置される領域の外側の領域に設定される。本実施形態では、キャリッジ5の移動領域のうち+Y側端部にホームポジションが設定されている。
図2は、本発明の第1実施形態におけるメンテナンス機構MNの断面構成図である。
図2に示すように、吸引ポンプ34は、キャップ部材15A,15Bのそれぞれに連通した吸引流路35を介してキャップ部材15A,15Bから液体を吸引するものである。吸引流路35は、例えば、チューブ部材から形成されている。吸引ポンプ34は、例えば、チューブ部材をローラーで変形させて負圧を発生させるチューブポンプを採用し得る。
キャップ部材15Aは、キャリッジ5がホームポジションに配置された状態において、インクジェットヘッド3Aと対向する。また、キャップ部材15Bは、キャリッジ5がホームポジションに配置された状態において、インクジェットヘッド3Bと対向する。キャップ部材15A,15Bは、不図示の昇降機構を有し、インクジェットヘッド3A,3Bのノズル面に当接可能な構成となっている。
キャップ部材15A,15Bは、インクを受容可能な凹状に形成されている。キャップ部材15A,15Bは、インクを受容する開口部40と、開口部40の縁部に設けられたリップ部41と、吸引流路35が接続された吸引口42と、吸引口42に対向して配置された吸収体43と、を有する。開口部40は、平面視で矩形状を有する。リップ部41は、例えば、ゴム部材から形成されており、インクジェットヘッド3A,3Bとキャップ部材15A,15Bとの密着性を高める。
吸引口42は、キャップ部材15A,15Bの底部中央に形成されている。吸引口42には、吸引流路35が接続されている。吸引流路35は、一端が吸引ポンプ34に接続されている。吸引流路35の他端は2つに分岐されており、その一方がキャップ部材15Aの吸引口42に接続され、他方がキャップ部材15Bの吸引口42に接続されている。このため、1つの吸引ポンプ34に対してキャップ部材15A,15Bのそれぞれの吸引口42が接続されている。
吸収体43は、キャップ部材15A,15Bに収容され、平面視で開口部40と同じ矩形状を有する。吸収体43は、インクを保持する空隙を有する。空隙を有する吸収体43としては、例えば、多孔質材、スポンジ材、織布や不織布等の繊維材等がある。ここで言う空隙とは、細かな空間が連続的に連なるものであり、インクが吸収体43を通過でき、吸引口42からインクを排出可能なものである。また、ここで言う空隙とは、インクを保持するメニスカス保持力が発生するものである。
メニスカス保持力とは、例えば、インクジェットヘッド3A,3Bのノズルにおいてインクを滴下させることなく保持できる力と同義であり、微細な空間に保持されたインクに対して発生する力であって、インクと空気とが接する気液界面で発生する力である。すなわち、メニスカス保持力は、空隙が小さいほど大きくなり、空隙が大きいほど小さくなる。具体的に、吸収体43の空隙の平均開口半径をr、表面張力をγ、接触角をθとすると、メニスカス保持力mは、下式(1)で示される。
m=(2×γ×cosθ)/r…(1)
吸収体43は、空隙の大きさの異なる第1の吸収体43Aと第2の吸収体43Bとを含む。第1の吸収体43Aの厚みは、第2の吸収体43Bの厚みより小さい。また、第1の吸収体43Aの空隙は、第2の吸収体43Bの空隙よりも小さい。なお、ここで言う、空隙の大きい小さいは、上記メニスカス保持力が大きい小さいと逆の関係になる。例えば、第1の吸収体43Aと第2の吸収体43Bが同一の素材(表面張力、接触角が同一)であれば、空隙の大きい小さいは、空隙の平均開口半径の大きい小さいと同義であり、空隙が大きいほどメニスカス保持力は小さくなる。また、例えば、第1の吸収体43Aと第2の吸収体43Bの空隙の平均開口半径が同一であれば、メニスカス保持力の大きい小さいは、表面張力及び接触角の少なくともいずれか一方が大きい小さいと同義である。
第1の吸収体43Aと第2の吸収体43Bは、吸引口42に対向する側から離れるに従って空隙が大きくなる順に積層されている。すなわち、第1の吸収体43Aは、吸収体43の吸引口42と対向する対向面43a側に配置される。また、第2の吸収体43Bは、吸収体43の吸引口42と対向しない非対向面43b側に配置される。このように、吸収体43において、吸引口42と対向する対向面43a側の空隙は、吸引口42と対向しない非対向面43b側の空隙よりも小さい関係を有する。
具体的に、第1の吸収体43Aの空隙の平均開口半径をr1、表面張力をγ1、接触角をθ1とし、第2の吸収体43Bの平均開口半径をr2、表面張力をγ2、接触角をθ2とすると、下式(2)の関係を有する。
(2×γ1×cosθ1)/r1>(2×γ2×cosθ2)/r2…(2)
また、第1の吸収体43Aと第2の吸収体43Bとの空隙(メニスカス保持力)の大きさの差は、吸引時に吸収体43をインクが通過する動圧よりも大きいことが好ましい。すなわち、吸収体43の抵抗をR、吸引ポンプ34の排出流量をUとすると、下式(3)の関係を満たすことが好ましい。
(2×γ1×cosθ1)/r1>(2×γ2×cosθ2)/r2+R×U…(3)
続いて、上記構成を有するインクジェットプリンター1のメンテナンス機構MNにおける動作について図3を参照して説明する。
図3は、本発明の第1実施形態におけるキャップ部材15A,15Bに受容されたインクの液面Lの変化を示す説明図である。
インクジェットプリンター1において、クリーニング処理やフラッシング処理等のメンテナンス処理が行われると、キャップ部材15A,15Bにインクが溜まる。この状態で吸引ポンプ34を駆動すると、吸引流路35を介して、キャップ部材15A,15Bからインクが吸引される。
キャップ部材15A,15Bにおけるインクの液面Lが同じように下がればよいが、例えば、インクジェットヘッド3Aからキャップ部材15Aへのフラッシング量が多かった場合や、吸引に影響する諸条件の差で、図3(a)に示すように、例えば、キャップ部材15Bの液面Lの方が先に下がってしまうことがある。
ここで、キャップ部材15Bにおいて液面Lが下がり、液面Lが吸収体43の対向面43a側に配置された第1の吸収体43Aに達すると、空隙が小さくなり、気液界面で発生するメニスカス保持圧力が大きくなる。そうすると、このメニスカス保持圧力が高くなったキャップ部材15Bからは、インクが吸引され難くなる。
一方で、キャップ部材15Aの液面Lは、吸収体43の非対向面43b側に配置された第2の吸収体43Bにある。第2の吸収体43Bは、第1の吸収体43Aよりも空隙が大きく、メニスカス保持圧力が小さい。そうすると、吸収体43の吸引口42に対向しない非対向面43b側に液面Lがあるキャップ部材15Aから、優先的にインクが吸引される(図3(b)参照)。
キャップ部材15Aにおいて液面Lが下がり、液面Lが吸収体43の対向面43a側に配置された第1の吸収体43Aに達すると、キャップ部材15A,15Bにおけるメニスカス保持力が同一になる。キャップ部材15A,15Bにおけるメニスカス保持力が同一になると、キャップ部材15A,15Bのいずれか一方若しくは両方の第1の吸収体43Aからインクが吸引される。
すなわち、キャップ部材15A,15Bの両方の第2の吸収体43Bからインクが吸引されるまで、第1の吸収体43Aからインクが吸引されることはない。したがって、キャップ部材15A,15Bのいずれか一方のインクが先に空になって、空気が吸引されることはなく、キャップ部材15A,15Bに受容されたインクが、吸引口42と対向する対向面43a側まで均一に吸引される。このように、本実施形態によれば、吸引口42に対向する対向面43a側の空隙を、吸引口42に対向しない非対向面43b側の空隙よりも小さくすることで、キャップ部材15A,15Bに受容されたインクの残存を低減できる。
本実施形態の吸収体43は、空隙の大きさの異なる第1の吸収体43A及び第2の吸収体43Bを含んで構成されている。この構成によれば、空隙の大きさの異なる第1の吸収体43A及び第2の吸収体43Bを組み合わせることで、吸引口42に対向する対向面43a側の空隙が吸引口42に対向しない非対向面43b側の空隙よりも小さい吸収体43を容易に作製することができる。すなわち、吸収体43が一体ものであってもよいが、吸収体43が一体ものである場合に比べて、容易に製作することができる。
また、本実施形態においては、第1の吸収体43A及び第2の吸収体43Bは、吸引口42に対向する側から離れるに従って空隙が大きくなる順に積層されている。この構成によれば、吸引口42に対向する対向面43a側の空隙が吸引口42に対向しない非対向面43b側の空隙よりも小さくなる関係を容易に形成することができる。すなわち、吸収体43において、非対向面43b側から対向面43a側に向かって空隙が小さくなる(メニスカス保持力が大きくなる)勾配を容易に形成することができる。
このように、上述した本実施形態によれば、インクを噴射する複数のインクジェットヘッド3A,3Bと、インクを受容する複数のキャップ部材15A,15Bと、複数のキャップ部材15A,15Bのそれぞれに連通した吸引流路35を介して複数のキャップ部材15A,15Bからインクを吸引する吸引ポンプ34と、を有し、キャップ部材15A,15Bは、吸引流路35が接続された吸引口42と、吸引口42に対向して配置された吸収体43と、を有し、吸収体43は、インクを保持する空隙を有し、吸引口42に対向する対向面43a側の空隙は、吸引口42に対向しない非対向面43b側の空隙よりも小さい、という構成を採用することによって、キャップ部材15A,15Bに受容されたインクの残存を低減できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図4は、本発明の第2実施形態におけるインクジェットプリンター1の正面図である。
図4に示すように、第2実施形態のインクジェットプリンター1は、インクジェットヘッド3C1〜3C4がY方向に並設されたライン型のヘッド部3を有する。なお、図4では説明理解の容易のために図面を単純化したが、インクジェットヘッド3C1〜3C4のノズルは、記録媒体Mの幅方向(Y方向)に一定の間隔で並んでいるものとする。
第2実施形態のインク貯溜部6は、インク供給チューブ14を介してインクジェットヘッド3C1〜3C4に接続されている。このインク貯溜部6は、加圧ポンプ7と接続されている。加圧ポンプ7が駆動すると、インク貯溜部6に貯溜されたインクが、インク供給チューブ14を介してインクジェットヘッド3C1〜3C4に供給される。
第2実施形態のキャッピング機構15は、4つのキャップ部材15C1〜15C4と、1つの吸引ポンプ34と、を有する。吸引ポンプ34は、キャップ部材15C1〜15C4のそれぞれに連通した吸引流路35を介してキャップ部材15C1〜15C4から液体を吸引するものである。キャップ部材15C1〜15C4は、第1の吸収体43Aの空隙の大きさが同一で、第2の吸収体43Bの空隙の大きさが異なる吸収体43C1〜43C3のいずれか一つを有する。
第2の吸収体43Bの空隙は、キャップ部材15C1〜15C4から吸引ポンプ34までの吸引流路35の長さが長いものほど大きい。すなわち、吸引ポンプ34までの吸引流路35が最も短いキャップ部材15C2には、第2の吸収体43Bの空隙が最も小さい吸収体43C1が配置される。また、吸引ポンプ34までの吸引流路35が2番目に短いキャップ部材15C1,15C3には、第2の吸収体43Bの空隙が2番目に小さい吸収体43C2が配置される。また、吸引ポンプ34までの吸引流路35が最も長いキャップ部材15C4には、第2の吸収体43Bの空隙が最も大きい吸収体43C3が配置される。
上記構成の第2実施形態によれば、吸引口42に対向しない非対向面43b側の空隙が、キャップ部材15C1〜15C4から吸引ポンプ34までの吸引流路35の長さが長いものほど大きいため、複数のキャップ部材15C1〜15C4から均一にインクを吸引できる。すなわち、吸引流路35が最も長いキャップ部材15C4からインクを吸引する場合、圧力損失は大きくなるが、その分、キャップ部材15C4の第2の吸収体43Bのメニスカス保持圧が小さくなるため、吸引流路35が短い他のキャップ部材15C1〜15C3と同じようにインクを吸引することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図5は、本発明の第3実施形態におけるキャッピング機構15の断面構成図である。
図5に示すように、第3実施形態のキャッピング機構15は、1つのキャップ部材15Dと、1つの吸引ポンプ34と、を有する。吸引ポンプ34は、キャップ部材15Dに連通した吸引流路35を介してキャップ部材15Dからインクを吸引するものである。
キャップ部材15Dは、吸収体43を押圧する押圧部材50を有する。押圧部材50は、キャップ部材15Dの底面から立設する複数のピン51と、複数のピン51の先端部に固定された押圧板52と、を有する。複数のピン51は、平面視で、吸引口42を囲うように、間隔をあけて配置される。押圧板52は、平面視で矩形状を有し、吸引口42と対向する位置に固定される。本実施形態の押圧板52は、複数のピン51の先端部をかしめることで固定され、吸収体43の浮きを規制する。
押圧部材50は、平面視で吸引口42と対向し、吸収体43の吸引口対向領域X1を押圧する。押圧部材50の押圧によって吸収体43が圧縮されると、吸引口対向領域X1に位置する空隙は、吸引口対向領域X1に位置しない空隙よりも相対的に小さくなる。図4に示す例では、吸収体43の対向面43a側(第1の吸収体43A)において、吸引口対向領域X1に位置する空隙が、吸引口対向領域X1に位置しない第1の吸収体43Aの他の空隙よりも小さくなる。また、吸収体43の非対向面43b側(第2の吸収体43B)において、吸引口対向領域X1に位置する空隙が、吸引口対向領域X1に位置しない第2の吸収体43Bの他の空隙よりも小さくなる。
続いて、上記構成のキャッピング機構15の作用について、図6を参照して説明する。
図6は、本発明の第3実施形態におけるキャッピング機構15の作用を説明するための説明図である。図6(a)は、第3実施形態のキャップ部材15Dにおけるインクの流れを示す。図6(b)は、比較例として第1実施形態のキャップ部材15Aにおけるインクの流れを示す。
図6(b)に示すように、インクは、吸収体43のメニスカス保持圧力が小さい部分から順に吸引される。すなわち、メニスカス保持力が小さい第2の吸収体43Bに保持されたインクが空になった後、メニスカス保持力が大きい第1の吸収体43Aに保持されたインクが減り始める。第1の吸収体43A及び第2の吸収体43Bは、平面(XY平面)方向において空隙の勾配がないため、空隙の勾配によるインクの流れは専ら上下方向(Z方向)である。そうすると、キャップ部材15Aの吸引口42の周りや、キャップ部材15Aの角隅部にインクが残存し易い(図6(b)において点線で模式的に示す)。
一方、本実施形態では、図6(a)に示すように、第1の吸収体43A及び第2の吸収体43Bは、平面(XY平面)方向において空隙の勾配があるため、平面方向における空隙の勾配によるインクの流れが生じる。すなわち、吸収体43は、押圧部材50によって押圧されており、吸引口対向領域X1における空隙が小さくなっている。そうすると、先ず、吸引口対向領域X1に位置しない第2の吸収体43Bに保持されたインクが空になる。次に、吸引口対向領域X1に位置する第2の吸収体43B及び/又は吸引口対向領域X1に位置しない第1の吸収体43Aに保持されたインクが空になる。最後に、吸引口対向領域X1に位置する第1の吸収体43Aに保持されたインクが空になる。
このように、吸収体43は、押圧部材50によって押圧され、吸収体43の対向面43a側で且つ平面視で吸引口42に対向する吸引口対向領域X1の空隙が最も小さくなる。インクは吸収体43のメニスカス保持圧力が小さい部分から順に吸引されるため、インクは吸引口42に隣接する吸収体43(第1の吸収体43A)の吸引口対向領域X1に集まるように吸引される。すなわち、インクの減りの優先順位を、吸引口42の平面方向(径方向)にも付与することができる。このため、キャップ部材15Dの角隅部のインクの残存を低減できる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図7は、本発明の第4実施形態におけるインクジェットプリンター1の正面図である。
図7に示すように、第4実施形態のインクジェットプリンター1は、インクジェットヘッド3E1〜3E4がY方向に並設されたライン型のヘッド部3を有する。なお、図7では説明理解の容易のために図面を単純化したが、インクジェットヘッド3E1〜3E4のノズルは、記録媒体Mの幅方向(Y方向)に一定の間隔で並んでいるものとする。
第4実施形態のキャッピング機構15は、4つのキャップ部材15E1〜15E4と、1つの吸引ポンプ34と、を有する。吸引ポンプ34は、キャップ部材15E1〜15E4のそれぞれに連通した吸引流路35を介してキャップ部材15C1〜15C4から液体を吸引するものである。キャップ部材15E1〜15E4は、第1の吸収体43A及び第2の吸収体43Bの空隙の大きさが同一で、押圧部材50による変形量が異なる吸収体43E1〜43E3のいずれか一つを有する。
押圧部材50は、キャップ部材15E1〜15E4から吸引ポンプ34までの吸引流路35の長さが長いものほど吸収体43E1〜43E3の変形量を小さくさせる。すなわち、吸引ポンプ34までの吸引流路35が最も短いキャップ部材15C2には、押圧部材50による変形量が最も大きい吸収体43E1が配置される。また、吸引ポンプ34までの吸引流路35が2番目に短いキャップ部材15E1,15E3には、押圧部材50による変形量が2番目に大きい吸収体43E2が配置される。また、吸引ポンプ34までの吸引流路35が最も長いキャップ部材15E4には、押圧部材50による変形量が最も小さい吸収体43E3が配置される。
上記構成の第4実施形態によれば、押圧部材50がキャップ部材15E1〜15E4から吸引ポンプ34までの吸引流路35の長さが長いものほど吸収体43の変形量を小さくさせるため、キャップ部材15E1〜15E4から均一にインクを吸引できる。すなわち、吸引流路35が長いキャップ部材15E4からインクを吸引する場合、圧力損失は大きくなるが、その分、キャップ部材15E4の吸引口42に隣接する吸収体43の吸引口対向領域X1のメニスカス保持圧が小さくなるため、吸引流路35が長いキャップ部材15E4と吸引流路35が短い他のキャップ部材15E1〜15E3と同じようにインクを吸引することができる。
また、第4実施形態においては、インクジェットヘッド3E1〜3E4及びキャップ部材15E1〜15E4を有し、吸引流路35は、キャップ部材15E1〜15E4のそれぞれに連通し、吸引ポンプ34は、吸引流路35を介して複数のキャップ部材15E1〜15E4からインクを吸引するという構成を採用する。この構成によれば、押圧部材50を備えることで、キャップ部材15E1〜15E4からのインクの排出性が向上しているため、一つの吸引ポンプ34でキャップ部材15E1〜15E4からインクを吸引でき、コストダウン、装置の簡略化が可能となる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図8は、本発明の第5実施形態におけるキャップ部材15Fの平面図である。
図8に示すように、第5実施形態の押圧部材50Fは、吸引口対向領域X1を押圧すると共に、吸引口対向領域X1から離れた領域(以下、吸引口非対向領域X2と称する)を押圧する構成となっている。
押圧部材50Fは、押圧板52として、複数のピン51に固定される固定板53と、固定板53に固定される網板54と、を有する。網板54は、所定の剛性を有する金属繊維等が網状に編まれたものであり、インクを透過可能なものである。網板54は、平面視で、固定板53よりも一回り大きく形成されている。固定板53は、吸引口42と対向する吸引口対向領域X1を押圧する。一方、網板54は、吸引口42と対向しない環状の吸引口非対向領域X2を押圧する。
ここで、網板54の剛性は、固定板53の剛性と比較すると小さい。よって、網板54は、押圧により、外縁部が上方に反るように変形する。そうすると、吸収体43における、吸引口非対向領域X2は、吸引口対向領域X1の空隙よりも大きくなる。
上記構成の第5実施形態によれば、押圧部材50は、平面視で、吸引口対向領域X1の外側の吸引口非対向領域X2も押圧し、吸引口非対向領域X2の空隙は、吸引口対向領域X1の空隙よりも大きいため、吸引口非対向領域X2から順にインクが吸引される。そうすると、吸引口42に隣接する吸収体43の吸引口対向領域X1にインクを最終的に集め易くなり、インクの排出性が向上する。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、吸収体が空隙の大きさの異なる第1の吸収体と第2の吸収体を含む構成を例示したが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、吸収体が3つ以上の空隙の大きさの異なる吸収体を含む構成であってもよい。また、単一の吸収体において、空隙の大きさが異なる構成であってもよい。
また、例えば、上記実施形態では、網板と固定板とで押圧板を形成したが、網板のみで押圧板を形成してもよい。
また、例えば、上述の実施形態においては、液体噴射装置がプリンターである場合を例にして説明したが、プリンターに限られず、複写機及びファクシミリ等の装置であってもよい。
また、液体噴射装置としては、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする構成を採用してもよい。本発明は、例えば微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクが挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。
1 インクジェットプリンター(液体噴射装置)
3A,3B インクジェットヘッド(液体噴射ヘッド)
3C1〜3C4 インクジェットヘッド(液体噴射ヘッド)
3E1〜3E4 インクジェットヘッド(液体噴射ヘッド)
15A,15B キャップ部材
15C1〜15C4 キャップ部材
15D キャップ部材
15E1〜15E4 キャップ部材
15F キャップ部材
34 吸引ポンプ(吸引装置)
35 吸引流路
42 吸引口
43 吸収体
43C1〜43C3 吸収体
43D1〜43D3 吸収体
43a 対向面
43b 非対向面
50 押圧部材
50F 押圧部材

Claims (8)

  1. 液体を噴射する複数の液体噴射ヘッドと、
    前記液体を受容する複数のキャップ部材と、
    前記複数のキャップ部材のそれぞれに連通した吸引流路を介して前記複数のキャップ部材から前記液体を吸引する吸引装置と、を有し、
    前記キャップ部材は、
    前記吸引流路が接続された吸引口と、
    前記吸引口に対向して配置された吸収体と、を有し、
    前記吸収体は、前記液体を保持する空隙を有し、
    前記吸引口に対向する対向面側の前記空隙は、前記吸引口に対向しない非対向面側の前記空隙よりも小さい、ことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記吸引口に対向しない非対向面側の前記空隙は、前記キャップ部材から前記吸引装置までの前記吸引流路の長さが長いものほど大きい、ことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記液体を受容するキャップ部材と、
    前記キャップ部材に連通した吸引流路を介して前記キャップ部材から前記液体を吸引する吸引装置と、を有し、
    前記キャップ部材は、
    前記吸引流路が接続された吸引口と、
    前記吸引口に対向して配置された吸収体と、を有し、
    前記吸収体は、前記液体を保持する空隙を有し、
    前記吸引口に対向する対向面側の前記空隙は、前記吸引口に対向しない非対向面側の前記空隙よりも小さく、
    平面視で、前記吸引口と対向する前記吸収体の吸引口対向領域を押圧する押圧部材を有する、ことを特徴とする液体噴射装置。
  4. 前記押圧部材は、平面視で、前記吸引口対向領域から離れた領域を押圧し、
    前記吸引口対向領域から離れた領域の前記空隙は、前記吸引口対向領域の前記空隙よりも大きい、ことを特徴とする請求項3に記載の液体噴射装置。
  5. 前記液体噴射ヘッド及び前記キャップ部材を複数有し、
    前記吸引流路は、前記複数のキャップ部材のそれぞれに連通し、
    前記吸引装置は、前記吸引流路を介して前記複数のキャップ部材から前記液体を吸引する、ことを特徴とする請求項3または4に記載の液体噴射装置。
  6. 前記押圧部材は、前記キャップ部材から前記吸引装置までの前記吸引流路の長さが長いものほど前記吸収体の変形量を小さくさせる、ことを特徴とする請求項5に記載の液体噴射装置。
  7. 前記吸収体は、前記空隙の大きさの異なる複数の吸収体を含む、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  8. 前記複数の吸収体は、前記吸引口に対向する側から離れるに従って前記空隙が大きくなる順に積層されている、ことを特徴とする請求項7に記載の液体噴射装置。
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