JP2016164244A - シートモールディングコンパウンドの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガラスロービングを切断することによって解繊されたガラス繊維が、捌き棒を有する回転体の回転軸上に滞留することを抑制でき、これにより樹脂コンパウンド上に供給されるガラス繊維の含有量のばらつきを抑制できるシートモールディングコンパウンドの製造方法を提供する。【解決手段】回転軸30と、捌き棒31と、落下促進手段40とを備える回転体10を用いて、カッターロール7に供給して切断されたガラス繊維2をその下方に落下させて回転体10に接触させることにより、落下促進手段40によって、回転している捌き棒31を通り抜けて回転軸10上に落下したガラス繊維2が回転軸30上に滞留せずに落下することを促進しながら、回転している捌き棒31によってガラス繊維2の落下方向を変化させて、樹脂コンパウンド1上に落下させて供給することを特徴としている。【選択図】図1
Description
本発明は、シートモールディングコンパウンド(Sheet Molding Compound、以下、SMCとも称する。)の製造方法に関する。
従来、SMCを製造する際には、上下一対のフィルムの各々に樹脂コンパウンドを塗布し、これらのうち下側のフィルムに塗布した樹脂コンパウンド上に、ガラス繊維を落下させ、散布している。その後、上下一対のフィルムの各々に塗布した樹脂コンパウンド間にガラス繊維を挟んで、ロールやベルトにて加圧することにより、ガラス繊維間に樹脂コンパウンド含浸させる。そして、含浸後のSMCシートは、保温庫で養生して樹脂コンパウンドを増粘させることにより、シートを硬くして最終形態とされる(特許文献1、2)。
このような従来法では、ガラス繊維は、ロール状に巻かれた長尺のガラスロービングを繰り出して、散布直前に数十本を、切断設備で主に1インチに切断し、下側のフィルムに塗布した樹脂コンパウンド上に落下させている。
切断設備は、例えば、図6(a)に示すように、切断したい長さで等間隔に切断刃7aが配置されたカッターロール7と、ゴムロール8とを備えている。ガラスロービング2aは、押さえロール9によってゴムロール8上で広げられた後、カッターロール7とゴムロール8の間に供給されて、切断刃7aで切断される。
ただ、下側のフィルムに塗布した樹脂コンパウンド上に落下したガラス繊維2は、主に幅方向に落下量が変動することがある。これは、幅方向のうちガラスロービング2aを通した部分はガラス繊維2の量が多く、通していない部分は少ないためである。
そこで、落下したガラス繊維2が幅方向であってもより均一に分散されるよう、図6(a)、(b)に示すように、カッターロール7とゴムロール8とを備えた切断設備の下方に、ロール状の回転体10を設置している。この回転体10は、複数本の捌き棒31を備えている。この捌き棒31によって、カッターロール7から落下してきたガラス繊維2を弾き飛ばして、ガラス繊維2の含有量と配向が主に幅方向に均一になるようにしている。複数本の捌き棒31の各々は、1〜1.5mの長さがあることから、安定した回転を得るために、これらの中心に、軸方向断面が円形状でシャフト状の回転軸30が貫通しており、この回転軸30を中心として回転体10を回転させている。
しかしながら、前記のとおりの改善策においても、切断したガラス繊維2のうち、捌き棒31を通り抜けて落下したガラス繊維2が、回転している回転軸30上に滞留することがある。そしてガラス繊維2が回転軸30上に積もり過ぎるとバランスが崩れ、積もったガラス繊維2が塊となって一度にボタ落ちする現象が起こることがある。ボタ落ちが起こると、SMCのシート進行方向におけるガラス繊維2の含有量の変動が大きくなり、ガラス繊維2の分散性が低下する。
特に、近年では解繊性の高いガラス繊維2が使用されていきているが、解繊性の高いガラス繊維2ほど、切断したガラス繊維2が軽くなることから、回転している回転軸30上に滞留しやすくなる。すなわち図7(a)に示すように、回転軸30は回転しているが、軽いガラス繊維2は回転軸30上に滞留しやすくなる。しかし図7(b)に示すように、ガラス繊維2が積もって重くなるとバランスが崩れ、すると図7(c)に示すように、ガラス繊維2が回転軸30上から塊となって樹脂コンパウンド上に落下する。樹脂コンパウンドにおける、この塊となったガラス繊維2が落下した箇所は、ガラス繊維2の含有量が多くなり、均一性が崩れるため、未含浸のガラス繊維2が発生しやすくなる。
そこで本発明は、ガラスロービングを切断することによって解繊されたガラス繊維が、捌き棒を有する回転体の回転軸上に滞留することを抑制でき、これにより樹脂コンパウンド上に供給されるガラス繊維の含有量のばらつきを抑制できるシートモールディングコンパウンドの製造方法を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するために、本発明のシートモールディングコンパウンドの製造方法は、連続的に搬送される樹脂コンパウンド上にガラス繊維を落下させて供給し、その上に樹脂コンパウンドをさらに供給した後、上下から加圧することによってガラス繊維間に樹脂コンパウンドを含浸させるシートモールディングコンパウンドの製造方法であって、回転軸と、この回転軸から離間して配置された複数本の捌き棒と、回転軸を中心として回転している捌き棒を通り抜けて回転軸上に落下したガラス繊維が回転軸上に滞留せずに落下することを促進する落下促進手段とを備える回転体を用いて、ガラス繊維を含む長尺のガラスロービングを、切断刃を有するカッターロールに供給して切断し、この切断されたガラス繊維をその下方に落下させて回転体に接触させることにより、落下促進手段によって、回転している捌き棒を通り抜けて回転軸上に落下したガラス繊維が回転軸上に滞留せずに落下することを促進しながら、回転している捌き棒によってガラス繊維の落下方向を変化させて、樹脂コンパウンド上に落下させて供給することを特徴としている。
本発明によれば、ガラスロービングを切断することによって解繊されたガラス繊維が、捌き棒を有する回転体の回転軸上に滞留することを抑制でき、これにより樹脂コンパウンド上に供給されるガラス繊維の含有量のばらつきを抑制できる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明のSMCの製造方法の一実施形態に使用される回転体の軸方向断面図、図2は、図1の回転体の回転軸を拡大して示す軸方向断面図、図3は、本発明のSMCの製造方法の一実施形態を説明するための模式図である。
本実施形態のSMCの製造方法では、図3に示すように、連続的に搬送される樹脂コンパウンド1上にガラス繊維2を落下させて供給し、その上に樹脂コンパウンド1を供給する。その後、上下から加圧することによってガラス繊維2間に樹脂コンパウンド1を含浸させて、SMC4が製造される。
ガラスロービング2aを切断しガラス繊維2を樹脂コンパウンド1に供給する設備は、前記の図6と同様に、カッターロール7とゴムロール8とを備えた切断設備と、その下方に設置されたロール状の回転体10とを備えている。
すなわち前記図6に示すように、ガラス繊維2を含む長尺のガラスロービング2aを、切断刃7aを有するカッターロール7に供給して切断する。この切断されたガラス繊維2をその下方に落下させて回転体10に接触させる。
図1および図2に示すように、回転体10は、回転軸30と、この回転軸30から離間して配置された複数本の捌き棒31とを備えている。回転している捌き棒31によってガラス繊維2の落下方向を変化させて、樹脂コンパウンド1上に落下させて供給する。
ガラス繊維2の供給量は、製造するSMCシート4aの幅、単重、ガラス繊維2の含有量、製造スピード(ライン速度)によって決まるが、例えば10〜30kg/分の範囲内である。
切断されたガラス繊維2を均一に分散させる回転体10は、例えば、直径が100〜300mmの範囲内、回転軸30の直径が15〜30mmの範囲内、捌き棒31の直径が5〜15mmの範囲内、本数が4〜12本の範囲内である。回転体10は、カッターロール7とゴムロール8との接点と同じ軸に配置されている。回転体10の回転数は、供給するガラス繊維2の量によって適切な回転数があるが、例えば30〜200rpmの範囲内である。
そして本実施形態では、図1および図2に示すように、回転体10が、落下促進手段40を備えることを特徴としている。この落下促進手段40は、回転軸30を中心として回転している捌き棒31を通り抜けて回転軸10上に落下したガラス繊維2が回転軸10上に滞留せずに落下することを促進する。
切断されたガラス繊維2は、一部、回転している回転体10の上部の捌き棒31で弾き飛ばされ、一部が通り抜けて、下部の捌き棒31で弾き飛ばされる。上部の捌き棒31を通り抜けたガラス繊維2で回転軸30上に落下した一部のガラス繊維2は、回転している回転軸30上に積もることがある。
積もったガラス繊維2が直ぐに回転とともに落下すれば問題はないが、図7を参照して説明したように、回転している回転軸30上にさらにガラス繊維2が溜まっていき、重くなってバランスが崩れて落下すると、進行方向にガラス繊維2の散布ムラができてしまい、均一性が悪くなる。
そこで本実施形態では、落下促進手段40として、軸方向断面が非円筒形状の回転軸30を用いている。
図7の従来技術では、回転軸30が円筒形状であるので、上に積もったガラス繊維2と回転している回転軸30との間には、すべり摩擦力が働くのみである。しかし、回転軸30を非円筒形状にすることで、回転軸30の中心より遠い部分と、近い部分で回転速度が変わるので、回転速度の差が積もったガラス繊維2を落とす力となる。したがって、溜まっている量が少ない段階で、回転軸30上からすべり落とすことができる。
落下促進手段40としての軸方向断面が非円筒形状の回転軸30は、その非円筒形状としては、回転軸30の中心より遠い部分と、近い部分で回転速度の差が生じるものであれば、特に限定されるものではない。例えば、楕円形状、多角形状、およびこれらを組み合わせた形状等が挙げられるが、多角形状が好ましく、そのなかでも四角形状、五角形状、六角形状が好ましい。図2では四角形状を例としているが、(a)から(b)に回転状態が変化すると、回転軸30の中心より遠い部分である頂点部分と、近い部分である辺部分とでは回転速度が変わるので、この回転速度の差が(b)に示すように積もったガラス繊維2を落とす力となる。したがって、溜まっている量が少ない段階で、回転軸30上からガラス繊維2をすべり落とすことができる。
以下、図3を参照しながら本実施形態のSMCの製造方法について説明する。
SMCは次のようにして製造される。まず、SMCの原料となる樹脂コンパウンド1を準備する。例えば、不飽和ポリエステル樹脂等のベース樹脂に、必要に応じて、硬化剤、重合禁止剤、重合性単量体、低収縮剤、無機充填材、内部離型剤等を添加し、撹拌混合して主剤の樹脂コンパウンド1を得る。その後、この主剤の樹脂コンパウンド1に、増粘剤と、その他に必要に応じて着色剤等の原料を添加し、攪拌混合してペースト状の樹脂コンパウンド1を得る。
本実施形態では、ベース樹脂、無機充填材、硬化剤、重合禁止剤、その他の添加剤を、各々が個別に収容されたタンクから主剤撹拌機に供給する。主剤撹拌機で撹拌後の主剤の樹脂コンパウンド1は、主剤タンク11に供給される。
次に、この主剤の樹脂コンパウンド1を主剤タンク11から、増粘剤をタンク12から、着色剤をタンク13から、それぞれポンプ11a、12a、13aにより一定流量で送出する。これらは下流のスタティックミキサー14で混合された後、増粘剤を含有する樹脂コンパウンド1としてディップパン15、16に供給される。
ベース樹脂に添加される増粘剤は、SMCが成形加工に適した粘度となるように添加される。このような増粘剤を含む樹脂コンパウンド1は、一般的には後述する含浸作業後に樹脂コンパウンド1の増粘が始まるように配合設計される。すなわち、増粘剤を含有する樹脂コンパウンド1は、ガラス繊維2間への樹脂コンパウンド1の含浸作業時は粘度の低い状態に保たれ、養生後は成形加工に適した粘度の高い状態とされる。増粘剤の具体例として、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等が挙げられる。
以上にようにして得られた樹脂コンパウンド1を用いて、次のようにしてSMCを製造する。
まず、巻出ロール17、18から連続的に供給される離型性のフィルム5、6を、搬送ベルトを有する搬送装置20で搬送し、フィルム5、6上にペースト状の樹脂コンパウンド1をディップパン15、16から供給して塗布する。
フィルム5、6の材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂や、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、塩化ビニル樹脂等を挙げることができる。 次に、フィルム5の樹脂コンパウンド1上にガラス繊維2を散布する。ガラスロービング2aを切断しガラス繊維2を樹脂コンパウンド1に供給する設備は、前述したとおり、カッターロール7とゴムロール8とを備えた切断設備と、その下方に設置されたロール状の回転体10とを備えている。回転体10は、前述したとおり、回転軸30、捌き棒31、落下促進手段40を備えている。ガラス繊維2を含む長尺のガラスロービング2aを、カッターロール7に供給して切断する。この切断されたガラス繊維2をその下方に落下させて、回転体10に接触させる。これにより、回転している捌き棒31によってガラス繊維2の落下方向を変化させて、樹脂コンパウンド1上に落下させて供給する。ガラス繊維2の含有量は、樹脂コンパウンド1とガラス繊維2とを有するSMC材料3中、例えば、10〜50質量%の範囲とすることができる。
ガラス繊維2を散布した後、さらにその上に、フィルム6上の樹脂コンパウンド1の塗布面を合わせる。これにより、樹脂コンパウンド1とガラス繊維2とを有したSMC材料3が上下からフィルム5、6で挟み込まれた積層シート3aが形成される。
次に、この積層シート3aを搬送装置20で含浸機21に搬送し、含浸機21において加圧含浸を行う。ここでは、SMC材料3中の残留気泡を脱泡し、ガラス繊維2間に樹脂コンパウンド1を含浸させる。こうしてSMC4が製造される。
このような含浸機21は、例えば、軸方向断面が円形状である回転可能な加圧ロールを有して構成されるものを挙げることができる。また、本実施形態では、加圧ロール21aとベルト21bとを有した構成としている。この構成では、複数の加圧ロール21aがSMC材料3の積層シート3aの搬送方向に沿って配置され、これら加圧ロール21aにベルト21bが掛け渡されて無端ベルトを形成する。そして含浸機21は、ガラス繊維2の含浸性の向上のために、積層シート3aの走行方向に対してつづら折り状に配置した多数の加圧ロール21aの間に、一定の張力の下で積層シート3aを通過させている。このようなベルト21bを有する構成では、ベルト21bを介して加圧ロール21aによってSMC材料3を加圧することができる。
含浸機21で加圧した後、SMC4が上下からフィルム5、6で挟み込まれたSMCシート4aを箱状のコンテナ22につづら折り状に折り重ねて収納し、保管庫にて所定時間、熟成、養生させる。
SMC4を養生した後は、コンテナ22からSMCシート4aをロールにより繰り出して連続して送りながら、SMCシート4aからフィルム5、6を剥離する。フィルム5、6が剥離されたSMC4は、プレス成形用に所定の形状に切断される。切断物はプレス成形装置に供給され、成形により繊維強化プラスチックスの成形品が得られる。この成形品は、例えば、浴槽や洗面化粧台等の成形品等として用いることができる。 以上に説明した本実施形態のSMCの製造方法によれば、落下促進手段40として軸方向断面が非円筒形状の回転軸30を用いることで、ガラスロービング2aを切断することによって解繊されたガラス繊維2が、捌き棒31を有する回転体10の回転軸30上に滞留することを抑制でき、これにより樹脂コンパウンド1上に供給されるガラス繊維2の含有量のばらつきを抑制できる。
図4(a)は、本発明のSMCの製造方法の別の実施形態に使用される回転体の軸方向断面図、図4(b)は回転軸の斜視図である。図5は、図4の回転体の回転軸を拡大して示す軸方向断面図である。
本実施形態のSMCの製造方法では、前述した実施形態と同様、図3に示すように、連続的に搬送される樹脂コンパウンド1上にガラス繊維2を落下させて供給し、その上に樹脂コンパウンド1を供給する。その後、上下から加圧することによってガラス繊維2間に樹脂コンパウンド1を含浸させて、SMC4が製造される。
そして本実施形態では、図4および図5に示すように、回転体10の落下促進手段40として、回転軸30の内部から気体を噴出する孔32を備えている。
この回転体10の回転軸30は、中空部33を有する円筒形状である。そして回転軸30には、中空部33から外部に連通する孔32が多数設けられている。
回転軸30の中空部33は、その端部33aが開放されており、この端部33aから中空部33内に、送風装置によって、上記気体としての空気を圧送できるようにしている。
この端部33aから中空部33内に圧送された空気は、多数の孔32から外部に噴出される。
切断されたガラス繊維2は、一部、回転している回転体10の上部の捌き棒31で弾き飛ばされ、一部が通り抜けて、下部の捌き棒31で弾き飛ばされる。上部の捌き棒31を通り抜けたガラス繊維2で回転軸30上に落下した一部のガラス繊維2は、回転している回転軸30上に積もることがある。
積もったガラス繊維2が直ぐに回転とともに落下すれば問題はないが、図7を参照して説明したように、回転している回転軸30上にさらにガラス繊維2が溜まっていき、重くなってバランスが崩れて落下すると、進行方向にガラス繊維2の散布ムラができてしまい、均一性が悪くなる。
しかし本実施形態では、孔32から空気を噴出させることで、積もったガラス繊維2を滞留させずに吹き飛ばすことができる。すなわち、この落下促進手段40としての孔32は、噴出される気体によって、回転軸30を中心として回転している捌き棒31を通り抜けて回転軸10上に落下したガラス繊維2が回転軸10上に滞留せずに落下することを促進する。
孔32の直径は、例えば0.5〜3mmの範囲内である。孔32の数は、シャフト状の回転軸30の表面積において、例えば0.5〜2個/cm2の範囲内である。
孔32から噴出させる気体の圧力は、回転軸30上に積もったガラス繊維2を吹き飛ばすことが可能な圧力であれば特に限定されるものではないが、例えば、流速が10〜1000m/secの範囲内となるように設定することができる。
以上に説明した本実施形態のSMCの製造方法によれば、落下促進手段40として回転軸30の内部から気体を噴出する孔32を用いることで、ガラスロービング2aを切断することによって解繊されたガラス繊維2が、捌き棒31を有する回転体10の回転軸30上に滞留することを抑制でき、これにより樹脂コンパウンド1上に供給されるガラス繊維2の含有量のばらつきを抑制できる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において各種の変更が可能である。
1 樹脂コンパウンド
2 ガラス繊維
2a ガラスロービング
4 シートモールディングコンパウンド(SMC)
7 カッターロール
7a 切断刃
10 回転体
30 回転軸
31 捌き棒
32 孔
40 落下促進手段
2 ガラス繊維
2a ガラスロービング
4 シートモールディングコンパウンド(SMC)
7 カッターロール
7a 切断刃
10 回転体
30 回転軸
31 捌き棒
32 孔
40 落下促進手段
Claims (3)
- 連続的に搬送される樹脂コンパウンド上にガラス繊維を落下させて供給し、その上に前記樹脂コンパウンドをさらに供給した後、上下から加圧することによって前記ガラス繊維間に前記樹脂コンパウンドを含浸させるシートモールディングコンパウンドの製造方法であって、
回転軸と、この回転軸から離間して配置された複数本の捌き棒と、前記回転軸を中心として回転している前記捌き棒を通り抜けて前記回転軸上に落下した前記ガラス繊維が前記回転軸上に滞留せずに落下することを促進する落下促進手段とを備える回転体を用いて、
前記ガラス繊維を含む長尺のガラスロービングを、切断刃を有するカッターロールに供給して切断し、この切断された前記ガラス繊維をその下方に落下させて前記回転体に接触させることにより、前記落下促進手段によって、回転している前記捌き棒を通り抜けて前記回転軸上に落下した前記ガラス繊維が前記回転軸上に滞留せずに落下することを促進しながら、回転している前記捌き棒によって前記ガラス繊維の落下方向を変化させて、前記樹脂コンパウンド上に落下させて供給することを特徴とするシートモールディングコンパウンドの製造方法。 - 前記落下促進手段が、軸方向断面が非円筒形状の前記回転軸であることを特徴とする請求項1に記載のシートモールディングコンパウンドの製造方法。
- 前記落下促進手段が、前記回転軸の内部から気体を噴出する孔であることを特徴とする請求項1に記載のシートモールディングコンパウンドの製造方法。
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JP2015045329A JP2016164244A (ja) | 2015-03-06 | 2015-03-06 | シートモールディングコンパウンドの製造方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019119148A (ja) * | 2018-01-09 | 2019-07-22 | ジャパンコンポジット株式会社 | シートモールディングコンパウンドの製造装置 |
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2015
- 2015-03-06 JP JP2015045329A patent/JP2016164244A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019119148A (ja) * | 2018-01-09 | 2019-07-22 | ジャパンコンポジット株式会社 | シートモールディングコンパウンドの製造装置 |
JP7085844B2 (ja) | 2018-01-09 | 2022-06-17 | ジャパンコンポジット株式会社 | シートモールディングコンパウンドの製造装置 |
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