JP2016161028A - 車両用の駆動装置 - Google Patents
車両用の駆動装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016161028A JP2016161028A JP2015039556A JP2015039556A JP2016161028A JP 2016161028 A JP2016161028 A JP 2016161028A JP 2015039556 A JP2015039556 A JP 2015039556A JP 2015039556 A JP2015039556 A JP 2015039556A JP 2016161028 A JP2016161028 A JP 2016161028A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- strainer
- vehicle
- drive device
- disposed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Filtration Of Liquid (AREA)
- Arrangement Of Transmissions (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Abstract
【課題】ストレーナが一時的に空気中に露出してから油に浸かる場合にあって、ストレーナ内に溜まった空気量を減少させることが可能な車両用の駆動装置を提供する。【解決手段】駆動装置は、油が貯留されるオイルパン11と、オイルパン11に配設され、下方から油を吸入する吸入口31を有して油をろ過する第2ストレーナ30と、第2ストレーナ30を介してオイルパン11から油を吸引するオイルポンプと、を備える。第2ストレーナ30は、吸入口31が開口する開口面31bの車両の前後方向における一方側が他方側よりも上方になるように傾斜してオイルパン11に配設される。【選択図】図5
Description
この技術は、例えば車両用の駆動装置に係り、詳しくは、油貯留部に貯留されている油をオイルポンプが吸引する際に油をろ過するストレーナを搭載した車両用の駆動装置に関する。
従来、車両用の駆動装置にあっては、駆動装置を構成する各要素に油を供給するオイルポンプにストレーナを接続することで、ストレーナによってろ過された油をオイルポンプが吸引し、駆動装置を構成する各要素にろ過された油を供給している(例えば特許文献1)。
特許文献1に記載された技術においては、自動変速機を構成する各要素に油を供給するオイルポンプが自動変速機を収容する変速機ケースの下部に設けられたストレーナに接続されており、ストレーナの吸込み口から吸い込まれ、ろ過されてストレーナの連通口から排出された油を自動変速機を構成する各要素に供給する構成となっている。
ここで、特許文献1に記載された技術においては、ストレーナの吸込み口がストレーナの下方に向かって略々水平方向となるように配置されている。このような構成の場合、ストレーナの吸込み口は、車両の加速度が小さいと油の油面と略平行となっている。
しかしながら、例えば急加速などで油が後方に集まった場合や急減速などで油が前方に集まった場合等によって油が移動しストレーナが空気中に露出するとストレーナ内に空気が入り込むことがあり、その後、ストレーナ内に空気が溜まった状態で油面の上昇に伴い吸込み口からストレーナ内に油が流入しようとした場合に、吸込み口が油面と略平行であることから油によって吸込み口が塞がれてしまうため、ストレーナ内の空気を排出することができず、オイルポンプに空気が吸い込まれ、一時的な油圧の低下を招いてしまう虞がある。
そこで、ストレーナが一時的に空気中に露出してから油に浸かる場合にあって、ストレーナ内に溜まった空気量を減少させることが可能な車両用の駆動装置を提供することを目的とするものである。
本車両用の駆動装置(1)は(例えば図1乃至図5参照)、油が貯留される油貯留部(11)と、
前記油貯留部(11)に配設され、下方から油を吸入する吸入口(31)を有して油をろ過するストレーナ(30)と、
前記ストレーナ(30)を介して前記油貯留部(11)から油を吸引するオイルポンプ(40)と、を備え、
前記ストレーナ(30)は、前記吸入口(31)が開口する開口面(31b)の車両の前後方向における一方側が他方側よりも上方となるように傾斜して前記油貯留部(11)に配設される、ことを特徴とする。
前記油貯留部(11)に配設され、下方から油を吸入する吸入口(31)を有して油をろ過するストレーナ(30)と、
前記ストレーナ(30)を介して前記油貯留部(11)から油を吸引するオイルポンプ(40)と、を備え、
前記ストレーナ(30)は、前記吸入口(31)が開口する開口面(31b)の車両の前後方向における一方側が他方側よりも上方となるように傾斜して前記油貯留部(11)に配設される、ことを特徴とする。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
本車両用の駆動装置によると、ストレーナの吸入口が開口する開口面の車両の前後方向における一方側が他方側よりも上方となるように傾斜して油貯留部に配設されるように構成されている。これにより、ストレーナ内に空気が溜まっている状態で、油貯留部に貯留された油の油面の上昇によりストレーナが油に浸かる場合に、油をストレーナの開口面からストレーナ内に流入させつつ、開口面からストレーナ内に溜まっている空気を排出させることができ、ストレーナ内に溜まった空気量を減少させることができて、オイルポンプに吸入される空気量が減少して、油圧の低下を限度内に収めることができる。
以下、本実施形態を図1乃至図5に沿って説明する。なお、本車両用の駆動装置は、例えばFR(フロントエンジン・リアドライブ)タイプ等の車両に搭載されて好適な駆動装置であり、以下の説明においては、図1に示す左方側を実際の車両の進行方向に合わせて「前方側(前側)」、右方側を「後方側(後側)」という。
図1に示すように、本駆動装置1は、大まかに、エンジン等の駆動源としてのエンジン2に接続され、エンジン2から駆動力が入力され、車両に搭載された状態(車両搭載状態)で略水平に配置される入力軸3及び入力軸3に接続されるトルクコンバータ4を内包するハウジングケース5と、車両の前後方向を向く軸6b上に構成部材が配設され、車両搭載状態において、軸6bの車両の前方側が車両の後方側よりも上方となるように傾斜しており、エンジン2から出力される回転をクラッチやブレーキ等の摩擦係合要素の係合状態に基づき変速する変速機構6と、変速機構6を内包するミッションケース7と、変速機構6から出力される動力が伝達される車両の後輪60と、を備えている。ミッションケース7には、前側の隔壁として隔壁部材9が固着されて、変速機構6とトルクコンバータ4との間を隔離している。
隔壁部材9は、第1オイルポンプ10が収納されるオイルポンプボディ及びオイルポンプカバーが一体的に固着されたユニットで構成されている。第1オイルポンプ10は、変速機構6の回転軸6aと駆動連結するギヤ構造が回転することで、ミッションケース7の下方に配設され、駆動装置1を構成する各要素に供給される油を貯留する油貯留部としてのオイルパン11から、後述する第1ストレーナ20及び油路10aを通じて油を吸入し、吸入した油を加圧する。第1オイルポンプ10は、例えば変速機構6を構成するクラッチやブレーキ等の摩擦係合要素の油圧サーボの係合圧(作動圧)として油を調圧し、各油圧サーボに作動油を供給する。また、第1オイルポンプ10は、例えば潤滑圧として油を調圧し、変速機構6を構成するギヤ等の部品に潤滑油を供給する。
オイルパン11には、下方から油を吸入する吸入口21と、油路10aを介して第1オイルポンプ10に連通する排出口22と、を有し、吸入口21から吸入した油をろ過する第1ストレーナ20が車両前方側に配設されている。第1オイルポンプ10が第1ストレーナ20を介してオイルパン11内の油を吸入した場合、吸入された油は、吸入口21に設けられたろ過部材であるメッシュ21aによってろ過される。
また、オイルパン11のうち車両の前後方向中央に対して後方側で、第1ストレーナ20の後方側には、下方から油を吸入する吸入口31と、オイルパン11の後方に設けられ回転電機により駆動される第2オイルポンプとしての電動オイルポンプ40に油路50(図2参照)を介して連通する排出口32と、を有し、吸入口31から吸入した油をろ過するストレーナとしての第2ストレーナ30が配設されている。電動オイルポンプ40が第2ストレーナ30を介してオイルパン11内の油を吸入した場合、吸入された油は、吸入口31に設けられたろ過部材であるメッシュ31aによってろ過される。
電動オイルポンプ40は、車載用制御装置であるECU41から電子指令を受けてオイルパン11内の油を吸入し変速機構6を構成する各要素に油を供給するように構成されており、具体的には、車両がアイドルストップしエンジン2が停止した状態において、変速機構6のクラッチを係合することで前進1速段を形成して車両の発進に備えるために、ECU41から電子指令を受けてオイルパン11内の油を吸入しクラッチの油圧サーボの係合圧(作動圧)を供給する。
ここで、電動オイルポンプ40は、オイルパン11内の油を吸入する際に空気を吸い込んでしまうと、クラッチの油圧サーボに供給する油圧が低下(圧低)してしまい、クラッチがスリップしてしまう虞がある。また、電動オイルポンプ40は、主に車両がアイドルストップした状態、つまり第1オイルポンプ10が動作しない場合に用いられる補助的な電動オイルポンプであることから、コストを抑制するために小型で空気の吸込みに強くない電動オイルポンプから構成される。このため、電動オイルポンプ40は、オイルパン11内の油の吸入時に一定の空気の量(許容空気量)を超える空気を吸入してしまうと、圧低を回復するのに時間がかかってしまう構成となっている。
図2に示すように、第2ストレーナ30の排出口32と電動オイルポンプ40とは、油路50によって接続されている。油路50は、排出口32に接続されて排出口32から車両の上方に向かって伸びる立ち上がり部51と、立ち上がり部51と電動オイルポンプ40とに接続されて立ち上がり部51から流れてきた油を車両の下方へ導くように屈曲する屈曲部52と、を含む。電動オイルポンプ40が油を吸入する際に、排出口32から一度車両の上方に流し、その後車両の下方に向けて流して電動オイルポンプ40に流入するように油路50を形成することにより、電動オイルポンプ40の非作動時に電動オイルポンプ40から油路50と第2ストレーナ30とを介してオイルパン11へ油が逆流することを防ぐことができる。
また、オイルパン11のうち第1ストレーナ20の下部と、第2ストレーナ30の下部と、には、各ストレーナから吸入される油内に混入している金属粉を除去するためにそれぞれ磁石12が配設されている。磁石12と各ストレーナとを配設することで、駆動装置1は、各オイルポンプによって油を供給する際に、油内に混入する不純物をろ過することができ、各オイルポンプから油を供給された駆動装置1を構成する構成要素を安定して動作させることができる。
次に、図3〜図5を参照して、第2ストレーナ30の詳細について説明する。図3に示すように、第2ストレーナ30は、車両の上方側に設けられた基底部33と、基底部33から車両の下方に向けて延長された側壁部34と、を備えている。側壁部34には、端部34aの近傍に、上述したメッシュ31aが取り付けられ、吸入口31が形成されている。
基底部33には、オイルパン11に接続するために設けられ、オイルパン11の底面11aと略平行に延伸した第1接続部35と、オイルパン11の側面に設けられた斜面11bと略平行に延伸した第2接続部36と、が形成されている。図4に示すように、第2ストレーナ30は、第1接続部35がボルト11cによってオイルパン11の底面11aに接続され、第2接続部36がボルト11dによってオイルパン11の斜面11bに接続されることで、オイルパン11に配設される。
このとき、第2ストレーナ30は、図1及び図5に示すように、吸入口31が開口する開口面31bが、車両搭載状態において車両の前方側が後方側よりも上方となるように、駆動装置1が車両に搭載される状態で略水平に配置される入力軸3に対して傾斜するようにオイルパン11に配設されている。ここで、第2ストレーナ30は、開口面31bがオイルパン11の底面11aに対して3度以上(例えば、5度程度)傾斜して、開口面31bの車両の前方側が後方側よりも上方となるように配設されている。また、第2ストレーナ30内における吸入口31から吸入された油が排出口32へ流れる際に通過する流路38は、開口面31bにおける流路面積が、開口面に平行な他の平面における流路面積よりも大きくなるように形成されている。
次に、本車両の駆動装置1における第2ストレーナ30の作用について説明する。なお、以下の記載においては、車両の減速時にオイルパン11内の油が車両の前方側に移動することで第2ストレーナ30が空気中に露出する場合を一例に説明するが、これに限らず、車両の加減速時や、登降坂路面の走行時等の車両の状態により第2ストレーナ30が空気中に露出するような構造であれば、どのような駆動装置であっても、本車両用の駆動装置1を適用し、以下に記載する第2ストレーナ30の作用を発揮することができる。
上述した通り、第2ストレーナ30は、電動オイルポンプ40に接続されており、電動オイルポンプ40がオイルパン11内に貯留されている油を吸入する際に、吸入口31から油を吸入し、排出口32から電動オイルポンプ40に向けて排出するように構成されている。また、オイルパン11内に貯留されている油は、車両が加速又は減速していない場合においては、油温によらずオイルパン11の底面11aから図5に示す油面Lの高さまで充満するように貯留されている。
ここで、例えば車両が減速を開始した場合、オイルパン11内の油は、一時的に車両の前方側に移動を開始し、油の移動に伴い第2ストレーナ30内の油も吸入口31から流出し車両の前方側に移動する。第2ストレーナ30内から油が流出し第2ストレーナ30が一時的に空気中に露出することで、第2ストレーナ30内には、吸入口31から空気が流入する。
そして、車両の減速が緩やかになった又は車両が停止した場合、オイルパン11内の油は、図5に示した油面Lまで油面を上昇させるように車両の後方側に移動を開始する。油の油面の上昇に伴い、第2ストレーナ30内には、吸入口31から油の流入が開始される。
上述した通り、第2ストレーナ30は、上方側が基底部33によって覆われており、側面側が側壁部34によって覆われているため、上方側又は側面側から第2ストレーナ30内の空気を排出することができない構造となっているが、吸入口31の開口面31bが、車両の前方側が後方側よりも上方となるように入力軸3に対して傾斜しているため、油面の上昇に伴い第2ストレーナ30が油に浸かることで、開口面31bの後方側から第2ストレーナ30内に油が流入されるとともに、開口面31bの前方側から第2ストレーナ30内の空気が排出される。
このように、第2ストレーナ30が入力軸3に対して傾斜して配設されることで、第2ストレーナ30内に空気が溜まっている状態からオイルパン11内の油が油面を上昇させて第2ストレーナ30が油に浸かる場合に、第2ストレーナ30内への流入を開始し速やかに第2ストレーナ30内に油を流入させるとともに第2ストレーナ30内の空気を排出させることで、第2ストレーナ30内の空気と油を入れ換えることができ、第2ストレーナ30内に溜まった空気量を減少させることができる。このため、電動オイルポンプ40に吸入される空気量が減少して、油圧の低下を限度内に収めることができる。なお、第2ストレーナ30は、開口面31bの前方側が油面Lから上方に突出しないように取り付けられることが望ましい。
また、油面の上昇に伴い第2ストレーナ30内に油を流入させる場合、第2ストレーナ30内の流路38の前方側上方に位置する角部37に空気が残留する。ここで、角部37に残留する空気の量は、第2ストレーナ30の開口面31bが入力軸3に対して傾斜する角度によって決定されている。本第2ストレーナ30においては、角部37に残留する空気量が、アイドルストップ時に電動オイルポンプ40が角部37に残留する空気を含んで油を吸入することで圧低が発生する場合にも、該圧低によって変速機構6のクラッチにスリップを生じさせない許容範囲内に収まる空気量(許容空気量未満)となるような角度で、開口面31bが前方側が後方側よりも上方となるように入力軸3に対して傾斜して車両のオイルパン11に配設されている。
(本実施形態のまとめ)
以上説明したように、本実施形態の車両用の駆動装置(1)は、油が貯留される油貯留部(11)と、
前記油貯留部(11)に配設され、下方から油を吸入する吸入口(31)を有して油をろ過するストレーナ(30)と、
前記ストレーナ(30)を介して前記油貯留部(11)から油を吸引するオイルポンプ(40)と、を備え、
前記ストレーナ(30)は、前記吸入口(31)が開口する開口面(31b)の車両の前後方向における一方側が他方側よりも上方となるように傾斜して前記油貯留部(11)に配設される。
以上説明したように、本実施形態の車両用の駆動装置(1)は、油が貯留される油貯留部(11)と、
前記油貯留部(11)に配設され、下方から油を吸入する吸入口(31)を有して油をろ過するストレーナ(30)と、
前記ストレーナ(30)を介して前記油貯留部(11)から油を吸引するオイルポンプ(40)と、を備え、
前記ストレーナ(30)は、前記吸入口(31)が開口する開口面(31b)の車両の前後方向における一方側が他方側よりも上方となるように傾斜して前記油貯留部(11)に配設される。
このため、ストレーナ(30)内に空気が溜まった状態で、油貯留部(11)に貯留された油の油面の上昇によりストレーナ(30)が油に浸かる場合に、油をストレーナ(30)の開口面(31b)からストレーナ(30)内に流入させつつ、開口面(31b)からストレーナ(30)内に溜まった空気を排出させることができ、ストレーナ(30)内に溜まった空気量を減少させることができて、オイルポンプ(40)に吸入される空気量が減少して、油圧の低下を限度内に収めることができる。
また、本車両用の駆動装置(1)において、前記油貯留部(11)は、車両の下方に配設されたオイルパン(11)であり、
前記ストレーナ(30)は、前記開口面(31b)が前記オイルパン(11)の底面(11a)に対して3度以上傾斜して前記オイルパン(11)に配設される。
前記ストレーナ(30)は、前記開口面(31b)が前記オイルパン(11)の底面(11a)に対して3度以上傾斜して前記オイルパン(11)に配設される。
このため、開口面(31b)がオイルパン(11)の底面(11a)に対して確実に傾斜するように配設されることで、ストレーナ(30)内に空気が溜まった状態で、油貯留部(11)に貯留された油の油面の上昇によりストレーナ(30)が油に浸かる場合に、油をストレーナ(30)の開口面(31b)からストレーナ(30)内に流入させつつ、確実に開口面(31b)からストレーナ(30)内に溜まった空気を排出させることができ、ストレーナ(30)内に溜まった空気量を減少させることができて、オイルポンプ(40)に吸入される空気量が減少して、油圧の低下を限度内に収めることができる。
また、本車両用の駆動装置(1)は、駆動源(2)に接続される入力軸(3)を備え、
前記ストレーナ(30)は、前記開口面(31b)の車両の前方側が後方側よりも上方となるように前記入力軸(3)に対して傾斜して前記油貯留部(11)に配設される。
前記ストレーナ(30)は、前記開口面(31b)の車両の前方側が後方側よりも上方となるように前記入力軸(3)に対して傾斜して前記油貯留部(11)に配設される。
このため、例えば車両が減速し、ストレーナ(30)内から油貯留部(11)の前方側に油が移動することでストレーナ(30)内に空気が流入し、ストレーナ(30)内に空気が溜まった状態で、車両の減速が穏やかになり油貯留部(11)内に貯留された油が車両の後方側に移動を開始し、油貯留部(11)に貯留された油の油面の上昇によりストレーナ(30)が油に浸かる場合に、油をストレーナ(30)の開口面(31b)からストレーナ(30)内に流入させつつ、開口面(31b)の前方側からストレーナ(30)内に溜まった空気を排出させることができ、ストレーナ(30)内に溜まった空気量を減少させることができて、オイルポンプ(40)に吸入される空気量が減少して、油圧の低下を限度内に収めることができる。
また、本車両用の駆動装置(1)は、前記油貯留部(11)に配設され、下方から油を吸入する吸入口(21)を有して油をろ過する第1ストレーナ(20)と、
前記入力軸(3)に駆動連結され、前記駆動源(2)の駆動により前記第1ストレーナ(20)を介して前記油貯留部(11)から油を吸引する第1オイルポンプ(10)と、を備え、
前記オイルポンプ(40)は、回転電機により駆動される第2オイルポンプ(40)であり、
前記ストレーナ(30)は、前記第2オイルポンプ(40)により油を吸引する第2ストレーナ(30)である。
前記入力軸(3)に駆動連結され、前記駆動源(2)の駆動により前記第1ストレーナ(20)を介して前記油貯留部(11)から油を吸引する第1オイルポンプ(10)と、を備え、
前記オイルポンプ(40)は、回転電機により駆動される第2オイルポンプ(40)であり、
前記ストレーナ(30)は、前記第2オイルポンプ(40)により油を吸引する第2ストレーナ(30)である。
このため、例えば車両のアイドリング時に回動電機により第2オイルポンプ(40)を駆動し、第2オイルポンプ(40)から油を供給する場合にも、油の油面の上昇により第2ストレーナ(30)が油に浸かる場合に、油を第2ストレーナ(30)の開口面(31b)から第2ストレーナ(30)内に流入させつつ、開口面(31b)の前方側からストレーナ(30)内に溜まった空気を排出させることができ、第2オイルポンプ(40)に吸入される空気量を減少できるため、第2オイルポンプ(40)が小型で空気の吸込みに強くないオイルポンプである場合にも、第2オイルポンプ(40)から供給される油圧の低下を限度内に収めることができる。
また、前記入力軸(3)が車両の前後方向に向くように配設され、
前記第2ストレーナ(30)は、車両の前後方向において前記第1ストレーナ(20)より後方側に配設される。
前記第2ストレーナ(30)は、車両の前後方向において前記第1ストレーナ(20)より後方側に配設される。
このため、例えば車両が減速し、第2ストレーナ(30)内から油貯留部(11)の前方側に油が移動することで第2ストレーナ(30)内に空気が流入し、第2ストレーナ(30)内に空気が溜まった状態で、車両の減速が穏やかになり油貯留部(11)内に貯留された油が車両の後方側に移動を開始し、油貯留部(11)に貯留された油の油面の上昇により第2ストレーナ(30)が油に浸かる場合に、油を第2ストレーナ(30)の開口面(31b)から第2ストレーナ(30)内に流入させつつ、開口面(31b)の前方側から第2ストレーナ(30)内に溜まった空気を排出させながら開口面(31b)の後方側から油を第2ストレーナ(30)内に流入させることができ、第2ストレーナ(30)内に溜まった空気量を減少させることができて、第2オイルポンプ(40)に吸入される空気量が減少して、油圧の低下を限度内に収めることができる、という本第2ストレーナ(30)の効果を、より発揮することができる。
前記ストレーナ(30)内における前記吸入口(31)から吸入された油が流れる流路(38)において、前記開口面(31b)における流路面積が前記開口面(31b)に平行な他の平面における流路面積よりも大きい。
このため、ストレーナ(30)内に空気が溜まった状態で、油貯留部(11)に貯留された油の油面の上昇によりストレーナ(30)が油に浸かる際に、油をストレーナ(30)の開口面(31b)からストレーナ(30)内に流入させつつ、開口面(31b)からストレーナ(30)内に溜まった空気を排出させる場合に、ストレーナ(30)内に溜まった空気の排出を、流路(38)中で開口面(31b)と平行な他の平面における流路面積よりも流路面積が最も大きい開口面(31b)から行うことができ、ストレーナ(30)内に溜まった空気量を減少させることができて、オイルポンプ(40)に吸入される空気量が減少して、油圧の低下を限度内に収めることができる。
また、前記ストレーナ(30)は、空気中にある状態から下方より油面が上昇して油に浸かった際に、内部に残留する空気の量が前記オイルポンプ(40)の油圧の圧低が許容範囲内となる許容空気量未満となる角度で、前記開口面(31b)の車両の前後方向における一方側が他方側よりも上方となるように傾斜して前記油貯留部(11)に配設される。
このため、ストレーナ(30)内に空気が残留した状態でオイルポンプ(40)が駆動され、ストレーナ(30)内に残留する空気を含んで油を吸入された際に、オイルポンプ(40)から供給される油圧の空気を含んだことによる圧低が、許容範囲内である許容空気量未満となるようにストレーナ(30)の開口面(31b)の車両の前後方向における一方側が他方側よりも上方となるようにして傾斜して配設されるため、ストレーナ(30)内に残る空気量をオイルポンプ(40)の機能を充足できる許容空気量の範囲内に収めることができる。
また、本車両用の駆動装置(1)において、駆動源(2)が、車両の前方側に配設され、
車両の前後方向に向く軸(6b)上に構成部材が配設された変速機構(6)を備え、
前記変速機構(6)から出力される動力が車両の後輪(60)に伝達される。
車両の前後方向に向く軸(6b)上に構成部材が配設された変速機構(6)を備え、
前記変速機構(6)から出力される動力が車両の後輪(60)に伝達される。
このため、本車両用の駆動装置(1)を、車両の前後方向を向く軸(6b)上に構成部材が配設された変速機構(6)を備えるFRタイプの車両に用いることで、例えば車両が減速し、ストレーナ(30)内から油貯留部(11)の前方側に油が移動することでストレーナ(30)内に空気が流入し、ストレーナ(30)内に空気が溜まった状態で、車両の減速が穏やかになり油貯留部(11)内に貯留された油が車両の後方側に移動を開始し、油貯留部(11)に貯留された油の油面の上昇によりストレーナ(30)が油に浸かる場合に、油をストレーナ(30)の開口面(31b)からストレーナ(30)内に流入させつつ、開口面(31b)の前方側からストレーナ(30)内に溜まった空気を排出させることができ、ストレーナ(30)内に溜まった空気量を減少させることができて、オイルポンプ(40)に吸入される空気量が減少して、油圧の低下を限度内に収めることができる。
また、前記変速機構(6)は、車両搭載状態で前記軸(6b)の車両の前方側が車両の後方側よりも上方となるように傾斜する。
このため、車両搭載状態において変速機構(6)が傾斜することで、ストレーナ(30)も傾斜して車両に搭載されるようになり、本ストレーナ(30)の効果を、より発揮することができる。
なお、本車両用の駆動装置1においては、油貯留部としてオイルパン11を備えるものを説明したが、油貯留部は変速機構を収めるケース内に設けられていればよく、例えば、変速装置としてFFタイプの自動変速機を用い、自動変速機を収容するケースの下部に油が貯留される構造であってもよく、この場合、自動変速機を収容するケースの下部が油貯留部を構成する。
また、第2ストレーナ30は、車両搭載状態において、開口面31bの車両の前方側が後方側よりも上方となるように傾斜してオイルパン11に配設されているが、これに限らず、車両搭載状態において、開口面31bの車両の前後方向における一方側が他方側よりも上方となるように傾斜してオイルパン11に配設されていればよく、例えば開口面31bの車両の後方側が前方側よりも上方となるように傾斜してオイルパン11に配設されていてもよい。
また、第2ストレーナ30は、吸入口31が側壁部34の下方側の端部34aの近傍に形成されているが、これに限らず、第2ストレーナ30の下方から油を吸入する構成であればよく、例えば、端部34aよりも上方側に形成されていてもよい。このように形成された場合にも、第2ストレーナ30は、開口面31bが油面Lよりも下方側となるようにオイルパン11に配設されることが望ましい。
また、本車両用の駆動装置1においては、第2ストレーナ30の開口面31bの車両の前方側が後方側よりも上方となるように傾斜してオイルパン11に配設されているが、第1ストレーナ20の吸入口21が開口する開口面の車両の前方側が後方側よりも上方となるように傾斜してオイルパン11に配設されていてもよい。また、第1ストレーナ20も、第2ストレーナ30と同様に、開口面の車両の前後方向一方側が他方側よりも上方になるように傾斜してオイルパン11に配設されていてもよい。
また、本車両用の駆動装置1においては、変速機構として変速機構6を備えたものを説明したが、エンジン等の動力から入力される回転を変速できる変速機構であればよく、例えば手動変速機であってもよい。
また、本車両用の駆動装置1においては、駆動装置1をエンジン2だけに接続したものを説明したが、例えばトルクコンバータ4の代わりにモータ・ジェネレータを搭載した、ハイブリッド車両用の自動変速機であってもよい。
1 駆動装置
2 駆動源(エンジン)
3 入力軸
6 変速機構
6b 軸
10 第1オイルポンプ
11 油貯留部(オイルパン)
20 第1ストレーナ
21 吸入口
30 ストレーナ(第2ストレーナ)
31 吸入口
31b 開口面
38 流路
40 オイルポンプ(第2オイルポンプ、電動オイルポンプ)
60 後輪
2 駆動源(エンジン)
3 入力軸
6 変速機構
6b 軸
10 第1オイルポンプ
11 油貯留部(オイルパン)
20 第1ストレーナ
21 吸入口
30 ストレーナ(第2ストレーナ)
31 吸入口
31b 開口面
38 流路
40 オイルポンプ(第2オイルポンプ、電動オイルポンプ)
60 後輪
Claims (9)
- 油が貯留される油貯留部と、
前記油貯留部に配設され、下方から油を吸入する吸入口を有して油をろ過するストレーナと、
前記ストレーナを介して前記油貯留部から油を吸引するオイルポンプと、を備え、
前記ストレーナは、前記吸入口が開口する開口面の車両の前後方向における一方側が他方側よりも上方となるように傾斜して前記油貯留部に配設される、
ことを特徴とする車両用の駆動装置。 - 前記油貯留部は、車両の下方に配設されたオイルパンであり、
前記ストレーナは、前記開口面が前記オイルパンの底面に対して3度以上傾斜して前記オイルパンに配設される、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用の駆動装置。 - 駆動源に接続される入力軸を備え、
前記ストレーナは、前記開口面の車両の前方側が後方側よりも上方となるように前記入力軸に対して傾斜して前記油貯留部に配設される、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用の駆動装置。 - 前記油貯留部に配設され、下方から油を吸入する吸入口を有して油をろ過する第1ストレーナと、
前記入力軸に駆動連結され、前記駆動源の駆動により前記第1ストレーナを介して前記油貯留部から油を吸引する第1オイルポンプと、を備え、
前記オイルポンプは、回転電機により駆動される第2オイルポンプであり、
前記ストレーナは、前記第2オイルポンプにより油を吸引する第2ストレーナである、
ことを特徴とする請求項3に記載の車両用の駆動装置。 - 前記入力軸が車両の前後方向に向くように配設され、
前記第2ストレーナは、車両の前後方向において前記第1ストレーナより後方側に配設される、
ことを特徴とする請求項4に記載の車両用の駆動装置。 - 前記ストレーナ内における前記吸入口から吸入された油が流れる流路において、前記開口面における流路面積が前記開口面に平行な他の平面における流路面積よりも大きい、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の車両用の駆動装置。 - 前記ストレーナは、空気中にある状態から下方より油面が上昇して油に浸かった際に、内部に残留する空気の量が前記オイルポンプの油圧の圧低が許容範囲内となる許容空気量未満となる角度で、前記開口面の車両の前後方向における一方側が他方側よりも上方となるように傾斜して前記油貯留部に配設される、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の車両用の駆動装置。 - 駆動源が、車両の前方側に配設され、
車両の前後方向に向く軸上に構成部材が配設された変速機構を備え、
前記変速機構から出力される動力が車両の後輪に伝達される、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の車両用の駆動装置。 - 前記変速機構は、車両搭載状態で前記軸の車両の前方側が車両の後方側よりも上方となるように傾斜する、
ことを特徴とする請求項8に記載の車両用の駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015039556A JP2016161028A (ja) | 2015-02-27 | 2015-02-27 | 車両用の駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015039556A JP2016161028A (ja) | 2015-02-27 | 2015-02-27 | 車両用の駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016161028A true JP2016161028A (ja) | 2016-09-05 |
Family
ID=56846520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015039556A Pending JP2016161028A (ja) | 2015-02-27 | 2015-02-27 | 車両用の駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016161028A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023182448A1 (ja) * | 2022-03-23 | 2023-09-28 | ジヤトコ株式会社 | 動力伝達装置および油圧装置 |
-
2015
- 2015-02-27 JP JP2015039556A patent/JP2016161028A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023182448A1 (ja) * | 2022-03-23 | 2023-09-28 | ジヤトコ株式会社 | 動力伝達装置および油圧装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN107031543B (zh) | 用于车辆的动力传递装置的润滑装置 | |
JP4467082B2 (ja) | 車両用駆動装置のオイル還元構造 | |
JP6127947B2 (ja) | オイル供給装置 | |
EP2014955B1 (en) | Oil strainer of transmission | |
CN101424331A (zh) | 机油润滑构造 | |
JP2013194891A (ja) | 動力伝達機構の潤滑装置 | |
JP2011027142A (ja) | 変速機のオイル吸引装置 | |
JP3691469B2 (ja) | ハイブリッド車両の油圧回路 | |
JP2010028980A (ja) | 車両駆動用モータの冷却装置 | |
JP2016161028A (ja) | 車両用の駆動装置 | |
JP2008144900A (ja) | 車両用変速機の潤滑構造 | |
JP2019215028A (ja) | オイルストレーナ | |
JP7249937B2 (ja) | トランスアクスル | |
JP6152363B2 (ja) | 車両の駆動装置 | |
JP5944791B2 (ja) | ハイブリッド自動車用駆動装置 | |
JP4443131B2 (ja) | トランスミッションハウジングの配管構造 | |
JP6688119B2 (ja) | 変速機のオイル吸入装置及び変速機 | |
JP5910098B2 (ja) | 駆動装置 | |
JP6179272B2 (ja) | 車両用変速機 | |
JP7002394B2 (ja) | 車両用動力伝達装置のオイルストレーナ | |
CN104613164B (zh) | 变速箱及具有其的车辆 | |
CN111911263B (zh) | 车辆用机油供给机构 | |
US20210018088A1 (en) | Oil supply system for vehicle | |
JP2019215030A (ja) | オイルストレーナ | |
WO2020261675A1 (ja) | 車両用駆動装置 |