JP2016149380A - 発光素子 - Google Patents

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Yasutomo Mitsui
靖智 光井
均典 廣木
Hiranori Hiroki
均典 廣木
粂 雅博
Masahiro Kume
雅博 粂
高瀬 裕志
Hiroshi Takase
裕志 高瀬
長谷川 義晃
Yoshiteru Hasegawa
義晃 長谷川
浅香 浩
Hiroshi Asaka
浩 浅香
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Abstract

【課題】高い信頼性を図ることができる発光素子を提供する。
【解決手段】発光素子10は、矩形状の基板11の積層面に、n型層、発光層およびp型層が積層されたフリップチップ型の発光ダイオードである。発光素子10は、積層面と反対側となる天面111に、高位置面と低位置面とが形成されている。高位置面と低位置面とによる段差部が天面111の角縁部113に位置している。この段差部は、エッチングした際に、基板11の天面111がエッチングされて微細凹凸面となった低位置面と、結晶欠陥密度が高い欠陥集中領域を角縁部に位置させているため、エッチングされずに残存した高位置面とによるものである。段差部が基板11の角縁部113に位置しているためコレットにより吸着しても、段差部がコレットに接触することを回避させることができるため、段差部にクラックや欠けが発生してしまうことを防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体層が積層された基板の第1の面とは反対側となる第2の面に段差部が形成された発光素子に関するものである。
発光素子を搬送するときには、コレットと称される搬送治具により行われる。
例えば、特許文献1に記載の「発光素子及び発光素子の製造方法」では、サファイア基板の一方の主面(第1の面)に半導体層が積層され、他方の主面(第2の面)に、アルミニウムを含有する酸化膜で、Cu、Sn又はZnを含有する透光性膜が設けられていることで、コレットで搬送してフリップチップ実装する際に剥がれ難いことが記載されている。
特開2010−226070号公報
しかし、コレットが当接する基板の第2の面(天面)に段差部があると、段差部が出っ張りとなってコレットの先端に接触することで、段差部の位置から積層面側に渡って、基板にクラックが発生したり、欠けが発生したりする。
クラックが半導体層にまで至った場合には、n型層とp型層とが部分的に短絡することで輝度が低下する。また、電流がリークすることで高熱が発生して劣化の進行が早くなり、徐々に輝度が低下してしまう。従って、クラックが発生したり、欠けが発生したりすることを防止して、高い信頼性を図ることが重要である。
そこで本発明は、高い信頼性を図ることができる発光素子を提供することを目的とする。
本発明の発光素子は、多角形状の基板の第1の面に、n型層、発光層およびp型層が積層されたフリップチップ型の発光素子において、前記第1の面と反対側となる第2の面に高位置面と低位置面とが形成され、前記高位置面と低位置面とによる段差部が前記第2の面の角縁部に位置していることを特徴とする。
本発明の発光素子によれば、段差部にコレットが接触して、クラックが発生したり、欠けが発生したりすることを防止することができるので、信頼性の低下を防止することができる。
本発明の実施の形態1に係る発光素子の平面図 図1に示す発光素子の断面図 図1に示す発光素子の基板をダイシングする前の状態の原基板の図 (A)〜(F)は、図1に示す発光素子の製造工程を説明するための断面図 (A)は欠陥集中領域が局在した基板の表面を説明する模式図、(B)は(A)をエッチングした状態を示す模式図 従来の発光素子をコレットにより吸着した状態の図、(A)は平面図、(B)は断面図 従来の発光素子の基板をダイシングする前の状態の原基板の図 図1に示す発光素子をコレットにより吸着した状態の平面図 従来の発光素子の基板の欠陥集中領域が粗大化した状態を示す平面図 従来の他の発光素子を高温高湿通電試験したときの基板状態を示す写真 図1に示す発光素子を高温高湿通電試験したときの基板状態を示す写真 本発明の実施の形態2に係る発光素子の平面図 (A)〜(F)は、図12に示す発光素子の製造工程を説明するための断面図 本発明の実施の形態3に係る発光素子の平面図 図14に示す発光素子の基板をダイシングする前の状態の原基板の図 発光素子の基板が不等辺三角形である場合を説明するための原基板の図
本発明の第1の発明は、基板の第1の面に、n型層、発光層およびp型層が積層されたフリップチップ型の発光素子において、第1の面と反対側となる第2の面に高位置面と低位置面とが形成され、高位置面と低位置面とによる段差部が第2の面の縁部に位置していることを特徴とした発光素子である。
第1の発明によれば、段差部が第2の面の縁部に位置しているため、第2の面に当接して吸着するコレットの当接面より、段差部を外側に位置させることができる。従って、段差部にコレットが接触してクラックが発生したり、欠けが発生したりすることを防止することができる。
本発明の第2の発明は、第1の発明において、基板は多角形状に形成され、段差部は、基板の角縁部に形成されていることを特徴とした発光素子である。
第2の発明によれば、基板が多角形状に形成されていれば、段差部を角縁部に位置させることができ、基板中心より離れた位置に形成することができるため、よりコレットとの接触を回避することができる。
本発明の第3の発明は、第1または2の発明において、低位置面は、エッチングにより厚み方向に一部が除去された面であり、高位置面は、エッチングでの残存面であることを特徴とした発光素子である。
第3の発明によれば、第2の面をエッチングしたときに、除去された面を低位置面とすることができ、除去されずに残った面を高位置面とすることができる。
本発明の第4の発明は、第3の発明において、高位置面は、他の領域よりも結晶欠陥密度が高い欠陥集中領域によるものであることを特徴とした発光素子である。
第4の発明によれば、欠陥集中領域がエッチングの際に除去されずに残存して、高位置面となってしまうため、欠陥集中領域を基板の角縁部に位置させることで、第2の面に当接して吸着するコレットの当接面より、段差部を外側に位置させることができる。
本発明の第5の発明は、第4の発明において、欠陥集中領域の位置に対応させて、少なくとも1つのn側端子が形成されていることを特徴とした発光素子である。
第5の発明によれば、少なくとも1つのn側端子が欠陥集中領域の位置に対応していれば、発光領域の減少を抑えることができるため、高輝度な発光素子とすることができる。
本発明の第6の発明は、第4または第5の発明において、欠陥集中領域は、基板を原基板から分割して形成する際に、隣接する基板同士で跨る位置にあることを特徴とした発光素子である。
第6の発明によれば、欠陥集中領域が隣接する基板同士で跨る位置にあるため、隣接する基板と欠陥集中領域を分け合うことにより、それぞれの基板の角縁部に位置する欠陥集中領域を、更に、小さくすることができる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る発光装置を、図面に基づいて説明する。
図1および図2に示す発光素子10は、フリップチップ型の発光ダイオードである。発光素子10は、基板11と、半導体層12と、n側端子13と、p側端子14とを備えている。基板11は、半導体層12を保持する役目を負う。基板11は、半導体層12が積層された面とは反対側となる面が、光を出射する発光面となる。
以下、半導体層12が積層された基板11の第1の面を積層面、また、積層面と反対側となる第2の面を天面と称す。
基板の材質としては、GaNを採用することができる。矩形状の基板11の天面111は、エッチング加工やブラスト加工、レーザーやダイシングブレードによる加工などにより微小な凹凸とした粗面とすることによりマイクロテクスチャ構造を有している。本実施の形態では、基板11の天面111を、KOHによるケミカルエッチングにより微細凹凸面にしている。基板11の天面111をマイクロテクスチャ構造とすることで、フリップチップ実装した際に、基板11から出射する光が界面にて全反射して戻り光となってしまうことを少なくすることができるので、光取り出し効率を高めることができる。
半導体層12は、n型層12aと、発光層12bと、p型層12cとを基板11上に順次積層したものである。これらの半導体層12の材質は、窒化ガリウム系化合物が好ましい。具体的には、それぞれ、n型層12aをGaN、発光層12bをInGaN、p型層12cをGaNとするなどである。なお、n型層12aやp型層12cとしては、Al、In、Ga、N系を用いることもできる。また、n型層12aと基板11との間に、GaNやInGaNで形成したバッファ層を形成することも可能である。更に、例えば、発光層12bは、InGaNとGaNとを交互に積層した多層構造(量子井戸構造)とすることもできる。
n側端子13は、基板11上に積層したn型層12aと発光層12bとp型層12cの一部から、発光層12bとp型層12cを除去し、n型層12aを露出させ、この露出させたn型層12a上に形成された端子である。n側端子13は、基板11の4つの角部112に略扇状に形成されている。
p側端子14は、p型層12c上に形成されている。p側端子14は発光層12bで発した光を基板11の側に反射するために反射率の高いAgやAl、仕事関数の高いC、
Ni、Se、Te、Rh、Pd、Re、Ir、Pt、Au、Mo、Ag等の組み合わせにより形成された端子である。p側端子14は、n側端子13が形成された領域の残余部分に形成されている。
ここで、本発明の実施の形態に係る発光素子10の製造方法について図面に基づいて説明する。
まず、基板11に内在する結晶欠陥について、図面に基づいて説明する。
基板11は大判の原基板からダイシングされて個片化されたものであるが、図3に示すように、原基板20では、結晶欠陥の密度を高めて局在させた欠陥集中領域Sが、等間隔で縦列および横列に配列されている。
この原基板20の欠陥集中領域Sの中に仮想格子線Gの交点があり、仮想格子線Gに沿って分割して個片化したときの基板11の角縁部113に欠陥集中領域S1が形成され、これに対応させて、原基板20に半導体層12(図2参照)を積層している。仮想的な格子(仮想格子線G)がスクライブラインLとなる。
次に、この原基板20に半導体層12を積層して個片化する各工程を説明する。
半導体層12の積層は、まず、図4(A)に示す原基板20全体にn型層120aを積層する(図4(B)参照)。そして、n型層120aに、発光層120b、p型層120cを順次、積層する(図4(C)参照)。次に、欠陥集中領域Sの位置に対応する領域をエッチングして、p型層120cと発光層120bとn型層120aの一部とを除去する(図4(D)参照)。
次に、エッチングにより露出したn型層120a上にn側端子13を形成し、p型層120c上にp側端子14を形成する(図4(E)参照)。
次に、個片化したときに、基板11の主光取り出し面として機能する天面111となる原基板20の裏面側を、KOHによるエッチングにより微細凹凸面に形成する。
そして、欠陥集中領域Sを交点とした格子状のスクライブラインLに沿ってダイサーJによりダイシングして個片化して、それぞれの発光素子10に分割する(図4(F)参照)。この個片化によりそれぞれの基板11の4つの角縁部113には、隣接する基板11同士の間で欠陥集中領域Sが4分割された欠陥集中領域S1(図1参照)が内在することになる。
基板11の天面111をKOHによるエッチングにより厚み方向に一部を除去して微細凹凸面に形成したときに、角縁部113に位置する欠陥集中領域S1上は、平坦面として残存する。
これは、原基板20がGaNであれば、図5(A)に示すように、欠陥集中領域Sは、搭載面が窒素面(N面)であり、反対となる天面111がガリウム面(Ga面)であるためで、KOHによるエッチングを天面111に施すと、図5(B)に示すように、欠陥集中領域S以外の領域の窒素面(N面)は微細凹凸面となるが、欠陥集中領域Sのガリウム面(Ga面)は、KOHではエッチングされないため平坦面のままである。
従って、原基板20の厚み方向にエッチングされて微細凹凸面となった窒素面が低位置面となるのに対して、エッチングの残存面であるガリウム面は平坦面のままであるため、低位置面より高い位置にある高位置面となる。この高位置面となる欠陥集中領域Sと低位置面となる欠陥集中領域S以外の領域との境界には段差部ができる。
例えば、図6(A)および(B)に示す従来の発光素子100では、基板101の角部に形成されるn側端子102の位置に合わせて、欠陥集中領域Sが配置されていた。これは、n側端子102が形成される領域であれば、欠陥集中領域Sが位置していても発光層103への影響が無いため、発光面積の減少を防止することができるからである。
従って、従来の発光素子100では、図7に示すように、原基板20から個々の基板101を個片化するときに、欠陥集中領域Sをn側端子102が形成される位置となるように、仮想格子線Gを設定する。そうすることで、n側端子102が形成された位置の基板101の角部に欠陥集中領域Sが配置される。そのため、基板101の天面をテクスチャー構造とするためにエッチングを施すと、欠陥集中領域S以外の領域は微細凹凸面となるが、欠陥集中領域S上の基板101の角部にエッチングされずに平坦面104が残った状態である(図6(B)参照)。
この平坦面104を含む天面にコレットCを当接させて吸着させようとすると、高位置面である平坦面104と欠陥集中領域S以外の領域の微細凹凸面とによる段差部に、コレットCが接触して段差部から積層面側に渡ってクラックが発生することがある。
しかし、本実施の形態1に係る発光素子10では、図8に示すように、欠陥集中領域S1を基板11の角縁部に位置させたので、平坦面は、コレットCの先端が当接する範囲(以下、当接範囲Qと称す。)より外側に位置している。そのため、発光素子10をフリップチップ実装する際に光取り出し効率を高めるために、基板11の天面111にエッチングによる微細凹凸面を形成することで段差部ができても、コレットCの先端が段差部に掛かることがないので、段差部にクラックが発生することを防止することができる。従って、発光素子10によれば、段差部にコレットが接触して、クラックが発生したり、欠けが発生したりすることが防止できるので、信頼性の低下を防止することができる。
特に、本実施の形態では、欠陥集中領域S1を基板11の角縁部113に位置させたので、基板11と同心に配置されるコレットCの当接範囲Qより離れた位置に段差部を形成することができるため、よりコレットCとの接触を回避することができる。
また、欠陥集中領域S1を基板11の角縁部113に位置させただけでなく、図3に示すように、原基板20での状態で、欠陥集中領域SをスクライブラインL上に位置させているため、スクライブラインLとして欠陥集中領域Sが切削されることで基板11に内在する欠陥集中領域S1を小さくすることができる。
また、原基板20での状態で、欠陥集中領域Sが、隣接する基板11同士で跨る位置であるため、基板11が隣接する基板11と欠陥集中領域Sを分け合うことにより、それぞれの基板11の角縁部113に位置する欠陥集中領域S1を、更に、小さくすることができる。
従って、原基板20での状態では大きな面積の欠陥集中領域Sであっても、欠陥集中領域Sが分割されて小さな欠陥集中領域S1となり、コレットCの当接範囲Qに欠陥集中領域S1が掛からないようにすることができるため、クラックの発生を更に防止することができる。
図1および図2に示すように、欠陥集中領域S1を基板11の角縁部113に形成し、角縁部113の一部を含む角部112にn側端子13を割り当てることで、発光層12bに欠陥集中領域S1が存在しないため、欠陥集中領域S1が発光層12bに何ら影響を与えない。従って、欠陥集中領域S1による発光面積の減少を抑えることができるので、高輝度な発光素子10とすることができる。
また、図9に示す従来の発光素子100は、欠陥集中領域Sが粗大化して欠陥領域S3となり、発光層103(図6(B)参照)の領域まで延びると、リークにより歩留まりが低下する。従来の発光素子100では、欠陥集中領域Sが粗大化しても発光層103の領域までに至らないように、n側端子102を大きく形成することが考えられるが、n側端子102を大きくすれば、結果として発光層103が狭くなってしまうため、発光面積が減少してしまう。
本実施の形態1に係る発光素子10では、図1に示すように、基板11の角縁部113に位置させた欠陥集中領域S1は、面積を小さくすることができ、角縁部113はp側端子14から離れているので、欠陥集中領域S1が粗大化しても、発光層12bの領域まで延びにくい。そのため、欠陥集中領域S1が粗大化しても、n側端子13の面積を大きくしなくてもよいため、発光面積の減少を抑止することができる。また、発光層12bの領域まで延びにくいため、リークの発生が抑止できるので、歩留まりの低下を抑止することができる。
従来の他の発光素子の写真を図10に示す。図10に示す従来の他の発光素子は、基板が矩形状に形成され、4つの角部にそれぞれn側端子が形成されており、その1つの角部に、欠陥集中領域が位置している。
この写真は、信頼性試験として、従来の他の発光素子に対して1000時間の高温高湿通電試験を行った後に、基板を研磨して薄くして天面側から撮影したものである。高温高湿通電試験は、雰囲気の温度を65℃から85℃、湿度を85%から95%に設定して直流電流を流して耐力を検査した。
図10からも判るように、欠陥集中領域が位置するn側端子以外の他のn側端子に面したp側端子の縁部に変色部分が発生した。これはp側端子を形成するAg膜の変形によるものである。
次に、本実施の形態1に係る発光素子10に対して、同じ高温高湿通電試験を行った。図11からも判るように、p側端子14に変色部分が発生しなかった。これは、すべてのn側端子13に対応する位置に欠陥集中領域S1が配置されているためである。欠陥集中領域S1は、熱伝導率が高く、良好な導電性を有しているため、Ag膜に熱負荷が掛かり難いためである。
なお、本実施の形態1では、欠陥集中領域S1を基板11の角縁部113に位置させていたが、コレットCの当接範囲Qから外すことができれば、基板11の縁部であれば角でなくてもよい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る発光素子を図面に基づいて説明する。なお、図12においては図1と、図13においては図4と、同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図12に示す本実施の形態2に係る発光素子10xは、n側端子13が、矩形状の基板11の対角位置に形成されている。この発光素子10xは、図13に示す各工程にて製造することができる。図13(A)から同図(D)までは、図4(A)から同図(D)にて示す実施の形態1に係る発光素子の製造方法の各工程と同じである。
実施の形態2に係る発光素子10xが、実施の形態1に係る発光素子10と異なるところは、図13(E)において、n側端子13が形成されない角部が、p型層120c、発光層120bおよびn型層120aの一部がエッチングされ、n型層120aが露出した状態のままである点である。
このように発光素子10xが形成されていることで、欠陥集中領域S1の積層方向に発光層120bが無いため、欠陥集中領域S1からの影響がn型層120aを介して発光層120bに及ぼさないようにすることができる。
基板11のそれぞれの角縁部113に、欠陥集中領域S1が位置しており、n側端子13が4つの角部112のうち、2つの角部112にしか形成されておらず、他の2つの角部はp側端子14が位置していても、図3に示すように、欠陥集中領域S1が、スクライブラインLとして切削されることで基板11に内在する欠陥集中領域S1を小さくすることができるので、発光面積の減少を抑えることができる。
また、基板11が隣接する基板11と欠陥集中領域Sを分け合うことにより、それぞれの基板11の角縁部113に位置する欠陥集中領域S1を、更に、小さくすることができるので、発光面積の減少を、更に抑えることができる。
なお、本実施の形態2に係る発光素子10xでは、2つのn側発光素子13が欠陥集中領域S1の位置に対応させて角部に形成されているが、少なくとも1つのn側発光素子13が欠陥集中領域S1の位置に対応して形成されていればよい。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る発光素子を図面に基づいて説明する。
発光素子の基板は多角形状であればよい。実施の形態1および2では基板11が矩形状に形成されていたが、本実施の形態3に係る発光素子は、基板が三角形状に形成されている。
図14に示す発光素子10yの基板11yは、正三角形状に形成されている。この基板11yには、一辺の両端に欠陥集中領域S2が位置していると共に、全部の角部にn側端子13yが位置している。また、角部に形成されたn側端子13yと三角形状を成すp側端子14yが、基板11yの中央部に位置している。
基板11yは、図15(A)に示す原基板20の斜めの位置関係にある欠陥集中領域S同士を結ぶ仮想直線L1と、横列に並ぶ欠陥集中領域S同士を結ぶ仮想直線L2と、2本のL2の中間に位置し平行な仮想直線L3とにより囲まれた三角形T1の1つとすることができる。
この仮想直線L1〜L3がスクライブラインLyとなる。
原基板20を個片化すると、一辺の両端に欠陥集中領域S2が位置する基板11y(三角形T1)と、1つの角縁部に欠陥集中領域S2が位置する基板11z(三角形T2)とができる。
このように基板11yが三角形状であっても、欠陥集中領域SをスクライブラインLy上に位置させると共に、隣接する基板11yに跨るように位置させる。そうすることで、隣接する基板11同士の間で欠陥集中領域Sが分割されると共に、欠陥集中領域SがスクライブラインLyで切削されるため、欠陥集中領域S2を小さいものとすることができる。また、欠陥集中領域S2を基板11yの角縁部113に形成し、角縁部113の一部を含む角部にn側端子を割り当てることで、欠陥集中領域S2に対応する位置に発光層が無いため、欠陥集中領域S2が発光層に影響を与えない。従って、欠陥集中領域S2による発光面積の減少を抑えることができる。
図15(A)では、三角形状の基板11yの2つの角縁部、または基板11zの1つの角縁部に、欠陥集中領域S2が位置しているが、図15(B)に示す原基板21を用いると、三角形状の基板11zの3つの角縁部全部に欠陥集中領域S2が位置するようになる。
図15(B)に示す原基板21では、横列に並ぶ欠陥集中領域Sが、一列毎に欠陥集中領域Sの間隔の1/2ずれて配置されている。
このような原基板21で、基板11wは、原基板21の斜めの位置関係にある欠陥集中領域S同士を結ぶ仮想直線L4と、横列に並ぶ欠陥集中領域S同士を結ぶ仮想直線L5とにより囲まれた三角形T3の1つとすることができる。そうすることで、基板11zの3つの角縁部全部に欠陥集中領域S2を位置させることができる。
なお、図14に示す本実施の形態3に係る発光素子10yでは、三角形状の基板11yが、正三角形状であったが、二等辺三角形としても、不等辺三角形としてもよい。また、基板の形状を二等辺三角形や不等辺三角形とした場合に、欠陥集中領域を、基板の1つから3つのそれぞれの角縁部に選択的に位置させることができる。
例えば、図16(A)に示すように、原基板22では、斜めの位置関係にある欠陥集中領域S同士を結ぶ仮想直線L6と、横列に並ぶ欠陥集中領域S同士を結ぶ仮想直線L7と、2本のL7の中間に位置し平行な仮想直線L8とにより囲まれた三角形T4、T5の1つを個片化したときの基板とすることができる。
この図16(A)に示す原基板22では、斜めの位置関係にある欠陥集中領域S同士を結ぶ仮想直線L6と、横列に並ぶ欠陥集中領域S同士を結ぶ仮想直線L7と、2本のL7の間に位置し平行な仮想直線L8とにより囲まれた三角形T4、T5の1つとすることができる。図15(A)に示す原基板20と比較して判るように、縦列の位置関係にある欠陥集中領域S同士がずれているため、三角形T4、T5は3辺の長さが等しくならない不等辺三角形である。
原基板22を用いると、不等辺三角形に形成され、欠陥集中領域が2つの角縁部に形成されていたり、1つの角縁部に形成されていたりする基板となる三角形T4、T5を得ることができる。
また、図16(B)に示すように原基板23では、横列に並ぶ欠陥集中領域Sが、一列毎に欠陥集中領域Sの間隔の1/2ではない距離にずれて配置されている。
このような原基板23では、斜めの位置関係にある欠陥集中領域S同士を結ぶ仮想直線L9と、横列に並ぶ欠陥集中領域S同士を結ぶ仮想直線L10とにより囲まれた三角形T6の1つとすることができる。
原基板23を用いると、不等辺三角形に形成され、欠陥集中領域が3つの角縁部に形成された基板となる三角形T6を得ることができる。
なお、原基板20、21、22、23の欠陥集中領域Sは、原基板20、21、22、23製作時に任意で配置が可能である。
本発明は、高い信頼性を図ることができるので、半導体層が積層された基板の第1の面とは反対側となる第2の面に段差部が形成された発光素子に好適である。
10,10x,10y 発光素子
11,11y,11z,11w 基板
12 半導体層
12a,120a n型層
12b,120b 発光層
12c,120c p型層
13,13y n側端子
14 p側端子
20,21,22,23 原基板
100 従来の発光素子
101 基板
102 n側端子
103 発光層
104 平坦面
111 天面
112 角部
113 角縁部
C コレット
G 仮想格子線
L,Ly スクライブライン
L1〜L5 仮想直線
Q 当接範囲
S,S1,S2 欠陥集中領域

Claims (6)

  1. 基板の第1の面に、n型層、発光層およびp型層が積層されたフリップチップ型の発光素子において、
    前記第1の面と反対側となる第2の面に高位置面と低位置面とが形成され、
    前記高位置面と低位置面とによる段差部が前記第2の面の縁部に位置していることを特徴とする発光素子。
  2. 前記基板は多角形状に形成され、
    前記段差部は、前記基板の角縁部に形成されている請求項1記載の発光素子。
  3. 前記低位置面は、エッチングにより厚み方向に一部が除去された面であり、
    前記高位置面は、エッチングでの残存面である請求項1または2記載の発光素子。
  4. 前記高位置面は、他の領域よりも結晶欠陥密度が高い欠陥集中領域によるものである請求項3記載の発光素子。
  5. 前記欠陥集中領域の位置に対応させて、少なくとも1つのn側端子が形成されている請求項4記載の発光素子。
  6. 前記欠陥集中領域は、前記基板を原基板から分割して形成する際に、隣接する基板同士で跨る位置である請求項4または5記載の発光素子。
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