JP2016147384A - 空気入りタイヤの製造方法、及び空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】 生タイヤの生産効率を高めながらユニフォミティを向上させる。【解決手段】 中子工法において、短冊片がタイヤ周方向に配置されたカーカスプライを形成する工程を含む。この工程は、第1〜第nの短冊片を、それぞれ第1〜第nの貼付けステーションにて別々に貼り付ける第1〜第nの貼付けステップを具える。第1の貼付けステップでは、第1の短冊片を、その切断順序でかつ(n−1)枚飛びの間隔Dを隔てて一周に亘って貼り付ける。第nの貼付けステップでは、第nの短冊片を、その切断順序でかつ各間隔D内に一枚ずつ、しかも第(n−1)の貼付けステップにて貼り付けられた第(n−1)の短冊片に隣り合わせて一周に亘って貼り付ける。【選択図】図8

Description

本発明は、中子工法において、生タイヤの生産効率を高めながらユニフォミティを向上させる空気入りタイヤの製造方法、及び空気入りタイヤに関する。
下記の特許文献1には、加硫済みタイヤの内腔形状と略等しい外形形状を有する剛性中子を用いたタイヤ製造方法(「中子工法」という場合がある。)が提案されている。この提案の中子工法では、剛性中子上にタイヤ構成部材を順次貼り付けることにより生タイヤを形成する生タイヤ形成工程と、前記生タイヤを剛性中子ごと加硫金型内に投入して加硫成形する加硫工程とを具える。
また前記生タイヤ形成工程では、タイヤ構成部材の一つをなすカーカスプライaは、図10(A)、(B)に示すように、剛性中子b上で、複数枚の短冊片cをタイヤ周方向に順次貼り付けることにより形成される。この短冊片cは、長さ方向に引き揃えられたカーカスコードfを有する巾狭長尺のゴムストリップdを、所定長さで順次切断することにより形成される。また前記ゴムストリップdは、ゴム押出機を用いたトッピング装置により連続的に形成されるとともに、このゴムストリップdは、一旦、ロール状に巻き付けられて保管される。
そして生タイヤ形成に際し、ゴムストリップdのロール体を、カーカスプライ形成用のステーションに供給し、該ステーションにおいて、ロール体から巻き戻されるゴムストリップdを、その先端側から順次切断するとともに、切断された短冊片cを切断順序で剛性中子bに貼り付けている。
しかしロール体の場合、ゴムストリップdは、テンション等の影響で、半径方向内端側(巻始め側)ほどストリップ巾が大かつカーカスコード間隔が大に変形する。例えば、長さ180〜200mのゴムストリップdの場合、半径方向内端(巻始め端)と半径方向外端(巻終わり端)とでは、ストリップ巾に0.25〜0.30mmの差が発生する。
従って、カーカスプライの形成途中で、ロール体を使い切ってしまい、新のロール体に交換した場合には、図11(A)に示すように、交換前のロール体の半径方向内側(巻始め側)から形成される短冊片ca(ストリップ巾が大)の領域と、交換後のロール体の半径方向外側(巻終わり側)から形成される短冊片cb(ストリップ巾が小)の領域とに周方向に二分されてしまう。その結果、周方向に不均一が発生し、タイヤの真円度を悪化させるなどユニフォミティの低下を招く。
他方、カーカスプライの形成工程では、短冊片の貼り付け枚数が非常に多いため、工程時間が長くなり、生タイヤの生産造効率の低下原因の一つとなっている。そのため、短冊片の貼り付けを、複数のステーションによって分割して行い、サイクルタイムを減じることが望まれる。しかし各テーションにおいて、短冊片を連続して貼り付ける場合には、図11(B)に2つのステーションP1、P2に分割した場合を示すように、一方のステーションP1にて貼り付けられる短冊片c1の領域と、他方のステーションP2にて貼り付けられる短冊片c2の領域とに周方向に二分されてしまう。その結果、上記と同様、ユニフォミティの低下を招く。しかも少なくとも一方のステーションにおいて、ロール体の交換が行われた場合には、前記ユニフォミティの低下は、さらに大きなものとなる。
国際公開WO2014/054403公報
本発明は、中子工法において、カーカスプライ形成工程のサイクルタイムを減じて生タイヤの生産効率を高めながら、ユニフォミティを向上させる空気入りタイヤの製造方法、及び空気入りタイヤを提供することを課題としている。
本発明は、剛性中子上に、未加硫のカーカスプライを含むタイヤ構成部材を順次貼り付けることにより生タイヤを形成する生タイヤ形成工程と、
前記生タイヤを、前記剛性中子ごと加硫金型内に投入して加硫成形する加硫工程とを具えた空気入りタイヤの製造方法であって、
前記生タイヤ形成工程は、複数枚の短冊片が、少なくともタイヤ赤道上では重なることなくタイヤ周方向に配置されたカーカスプライを形成するカーカスプライ形成工程を含み、
前記短冊片は、長さ方向に引き揃えられたカーカスコードを有する巾狭長尺のゴムストリップがロール状に巻き付けられた第1〜第nのロール体を用い、各第1〜第nのロール体からそれぞれ巻き戻されたゴムストリップを、先端側から所定長さで順次切断することにより形成される第1〜第nの短冊片から構成されるとともに、
前記カーカスプライ形成工程は、前記第1〜第nの短冊片を、それぞれ第1〜第nの貼付けステーションにて別々に貼り付ける第1〜第nの貼付けステップを具え、
しかも前記第1の貼付けステップでは、第1の貼付けステーションにて、第1の短冊片を、その切断順序でかつ(n−1)枚飛びの間隔Dを隔てて一周に亘ってタイヤ周方向に貼り付け、
前記第nの貼付けステップでは、先行する第(n−1)の貼付けステップの後、第nの貼付けステーションにて、第nの短冊片を、その切断順序でかつ各間隔D内に一枚ずつ、しかも前記第(n−1)の貼付けステップにて貼り付けられた第(n−1)の短冊片に隣り合わせて一周に亘ってタイヤ周方向に貼り付け、
これにより、第1〜第nの短冊片が、それぞれ(n−1)枚飛びにタイヤ周方向に分散配置されたカーカスプライを形成することを特徴としている。
本発明に係る空気入りタイヤの製造方法では、各第1〜第nの貼付けステーション毎に、それぞれのロール体からの短冊片の切断と、切断された短冊片の貼り付けとが行われることが好ましい。
本発明に係る空気入りタイヤの製造方法では、前記剛性中子は、各第1〜第nの貼付けステーション毎に停止可能に搬送されるとともに、停止する貼付けステーションにて、それぞれの貼付けステップが行われることが好ましい。
本発明は、請求項1〜3の何れかに記載の製造方法によって形成されたことを特徴としている。
本発明は叙上の如く、カーカスプライ形成工程における短冊片の貼り付けを、第1〜第nの貼付けステーションに分割して行っている。従って、分割しない場合に比して、サイクルタイムを、約1/nに短縮することができる。
また各貼付けステーションでは、それぞれのロール体から形成された短冊片が、それぞれの切断順序でかつ(n−1)枚飛びの間隔を隔てて一周に亘って貼り付けられる。その結果、第1〜第nの短冊片が、それぞれ(n−1)枚飛びにタイヤ周方向に分散配置されたカーカスプライが形成される。
このようなカーカスプライでは、例えば、第1の短冊片がロール体の半径方向内側(巻始め側)から形成され、第2の短冊片がロール体の半径方向外側(巻終わり側)から形成された場合にも、それぞれ周方向に分散配置されるため、ユニフォミティを向上することができる。
また、少なくとも一つの貼付けステーションにおいて、ロール体を新に交換した場合、例えば、第1の貼付けステーションにおいて第1のロール体を新に交換した場合、第1の短冊片には、交換前の巾広の短冊片と、交換後の巾狭の短冊片とが混在する。しかし、この巾広の短冊片と巾狭の短冊片との間に、第2〜第nの短冊片が介在するため、ユニフォミティを向上することができる。
本発明の製造方法によって形成された空気入りタイヤの一実施例を示す断面図である。 生タイヤ形成工程を示す断面図である。 加硫工程を示す断面図である。 (A)、(B)はカーカスプライ形成工程を説明するタイヤ赤道と直角な子午断面図、及び側面図である。 ロール体からの短冊片の形成方法を示す斜視図である。 第1〜第nの貼付けステーションを上方から見た概念図である。 第nの貼付けステーションを代表して示す側面図である。 (A)〜(C)は、第1〜第n(n=3)の貼付けステップによる短冊片の貼り付けを示す概念図である。 比較例における問題点を説明する概念図である。 (A)、(B)は剛性中子を用いた従来の空気入りタイヤの製造方法を説明する斜視図である。 (A)、(B)はその問題点を説明する概念図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は、本発明の製造方法によって形成された空気入りタイヤ1の一例を示す断面図である。本実施形態の空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへて両側のビード部4に至るカーカス6と、このカーカス6の半径方向外側かつトレッド部2の内部に配されるベルト層7とを具える。
前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して例えば50〜90゜の角度で配列したカーカスプライ6Aから形成される。このカーカスプライ6Aは、前記ビード部4、4間を跨るトロイド状をなす。各ビード部4には、タイヤ軸方向内外のコア片5i、5oからなるビードコア5が配される。各コア片5i、5oは、ビードワイヤを渦巻き状に巻き付けたリング状をなし、このコア片5i、5o間に挟まれて前記カーカスプライ6Aの両端部が係止される。また各コア片5i、5oのタイヤ半径方向の外側には、デュロメータA硬さが例えば70〜100度の硬質ゴムからなる先細状のビードエーペックス8が配される。
前記ベルト層7は、ベルトコードをタイヤ周方向に対して例えば10〜60゜で配列した2枚以上、本例では2枚のベルトプライ7A、7Aから形成される。ベルト層7は、各ベルトコードがプライ間相互で交差することにより、ベルト剛性を高め、トレッド部2の略全巾をタガ効果を有して補強する。本例では、高速性能を高める目的で、ベルト層7の半径方向外側に、バンドコードを周方向に螺旋巻きさせたバンド層9が配される。
なお前記カーカス6の内側には、タイヤ内腔面をなす非空気透過性のインナーライナゴム10が配される。またカーカス6の外側には、サイドウォール部3の外面をなすサイドウォールゴムSg、及びトレッド部2の外面をなすトレッドゴムTgが配される。さらにビードコア5の外側には、リムズレ防止用のクリンチゴムCgが配されている。
次に、前記空気入りタイヤ1の製造方法を説明する。この製造方法は、生タイヤ形成工程K1と、加硫工程K2とを含む。図2に略示するように、生タイヤ形成工程K1では、剛性中子20上に、未加硫のカーカスプライ6Aを含むタイヤ構成部材を順次貼り付けることにより、生タイヤ1Nを形成する。図3に略示するように、加硫工程K2では、前記生タイヤ1Nを前記剛性中子20ごと加硫金型24内に投入し、これにより剛性中子20と加硫金型24との間で挟んで生タイヤ1Nを加硫成形する。前記剛性中子20は周知構造をなし、その外形形状は、前記空気入りタイヤ1の内腔形状と実質的に一致する。
前記生タイヤ形成工程K1は、剛性中子20に、インナーライナゴム10形成用の部材を貼り付けるインナーライナ形成工程、カーカスプライ6A形成用の部材を貼り付けるカーカスプライ形成工程、ビードコア5形成用の部材を貼り付けるビードコア形成工程、ビードエーペックス8形成用の部材を貼り付けるビードエーペックス形成工程、ベルトプライ7形成用の部材を貼り付けるベルト成形工程、バンド層9形成用の部材を貼り付けるバンド成形工程、サイドウォールゴムSg形成用の部材を貼り付けるサイドウォール成形工程、トレッドゴムTg形成用の部材を貼り付けるトレッド成形工程等を含んで構成される。
このうち、カーカスプライ形成工程以外の工程には、剛性中子20を用いた周知の種々のものが適宜採用できる。従って本明細書では、カーカスプライ形成工程のみを以下に説明する。
図4(A)、(B)に示すように、カーカスプライ形成工程では、複数枚の短冊片12を、少なくともタイヤ赤道Co上では重なることなくタイヤ周方向に配置することで、未加硫のカーカスプライ6Aを形成する。前記短冊片12は、第1〜第nの短冊片12〜12から構成される。本例では、n=3の場合が示される。
図5に示すように、各短冊片12は、ビード部4、4間を跨る長さLを有し、その長さ方向を空気入りタイヤ1におけるカーカスコード14aの向きに合わせて配される。又短冊片12は前記長さLより小な巾Wを有し、この巾Wは10〜50mmの範囲が好ましい。各第1〜第nの短冊片12〜12は、第1〜第nのロール体13〜13からそれぞれ巻き戻される巾狭長尺のゴムストリップ14を、先端側から所定長さで順次切断することにより形成される。またゴムストリップ14は、例えばゴム押出し機を有するトッピング装置を用い、長さ方向に引き揃えられたカーカスコード14aの配列体をトッピングゴムで被覆することにより形成される。このゴムストリップ14を、ロール状に巻き付けることにより、前記第1〜第nのロール体13〜13がそれぞれ形成される。即ち、第1〜第nのロール体13〜13は、それぞれ実質的に同構成のゴムストリップ14から形成されている。
図6は、製造ラインの一部を上方から見た概念図である。同図に示すように、製造ラインには、第1〜第nの貼付けステーションP〜Pが設けられる。そして、カーカスプライ形成工程は、前記第1〜第nの貼付けステーションP〜Pにて、それぞれの短冊片12〜12を別々に貼り付ける第1〜第nの貼付けステップS〜Sを具える。前記第1〜第nの貼付けステーションP〜Pは、剛性中子20の搬送軌道上に設けられる。そして剛性中子20は、第1〜第nの貼付けステーションP〜P毎に停止可能に搬送されるとともに、第1の貼付けステーションPでは第1の短冊片12を貼り付ける第1の貼付けステップSが行われ、第nの貼付けステーションPでは第nの短冊片12を貼り付ける第nの貼付けステップSが行われる。
図7に第nの貼付けステーションPの側面図が代表して示される。なお第1〜第nの貼付けステーションP〜Pは実質的に同構成であり、貼付けステーションPは、本例では、ロール体13を回転自在に保持するリールスタンド30と、ロール体13から巻き戻されるゴムストリップ14を搬送するストリップ搬送部32と、搬送されたゴムストリップ14を切断して短冊片12を形成する切断手段33と、短冊片12を受け取って剛性中子20に貼り付ける貼付け装置34とを具える。前記貼付け装置34は、昇降手段35に支持された巻下ろしローラ36を具え、この巻下ろしローラ36の下降によって、前記短冊片12を、剛性中子20の輪郭に沿って巻き下ろしながら貼り付ける。即ち、本例では、第1〜第nの貼付けステーションP〜P毎に、それぞれのロール体13〜13からの短冊片12〜12の切断と、切断された短冊片12〜12の貼り付けとが行われる。
また図8(A)に示すように、第1の貼付けステップSでは、第1の貼付けステーションPにて、第1の短冊片12を、その切断順序でかつ(n−1)枚飛びの間隔Dを隔てて一周に亘ってタイヤ周方向に貼り付ける。
また図8(B)に示すように、第2の貼付けステップSでは、前記第1の貼付けステップSの後、第2の貼付けステーションPにて、第2の短冊片12を、その切断順序でかつ各間隔D内に一枚ずつ、しかも先に貼り付けられた第1の短冊片12に隣り合わせて一周に亘ってタイヤ周方向に貼り付ける。
また図8(C)に示すように、第nの貼付けステップSでは、先行する第(n−1)の貼付けステップSn−1の後、第nの貼付けステーションPにて、第nの短冊片12を、その切断順序でかつ各間隔D内に一枚ずつ、しかも前記第(n−1)の貼付けステップSn−1にて貼り付けられた第(n−1)の短冊片12n−1に隣り合わせて一周に亘ってタイヤ周方向に貼り付ける。
これにより、第1〜第nの短冊片12〜12が、それぞれ(n−1)枚飛びにタイヤ周方向に分散配置されたカーカスプライ6Aを形成することができる。
その結果、例えば第1の短冊片12がロール体13の半径方向内側(巻始め側)から形成され、第2の短冊片12がロール体13の半径方向外側(巻終わり側)から形成された場合にも、それぞれ周方向に分散配置されるため、ユニフォミティを向上することができる。
また、少なくとも一つの貼付けステーションにおいて、ロール体を新に交換した場合、例えば、第1の貼付けステーションPにおいて第1のロール体13を新のロール体に交換した場合、第1の短冊片12には、交換前の巾広の短冊片と、交換後の巾狭の短冊片とが混在してしまうが、この場合にも、巾広の短冊片と巾狭の短冊片との間に、第2〜第nの短冊片12、12が介在するため、ユニフォミティを向上することができる。
なお前記「n」は、2以上の整数が適宜採用しうるが、大きすぎると設備コスト、ラインスペース、移送時間等に不利となる。従って、nは2、3又は4が好ましい。
また本発明とは異なるが、例えば第1の短冊片12のみを用い、第1の貼付けステーションPにて、1周目では、短冊片12を1枚飛びの間隔Dを隔てて貼り付け、2周目において、短冊片12をその間隔Dに貼り付けることが案出される。しかしこの場合、途中でローラ体を交換した時には、図9に概念的に示すように、例えば、交換前の巾広の短冊片12aは分散されるものの、交換後の巾狭の短冊片12bが連続する領域Yが生じてしまい、分散効果が十分に発揮されない。従って、本発明では、各周に、異なるロール体から形成された短冊片を使用している。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
剛性中子を用い、図1に示す構造をなす乗用車用タイヤ(タイヤサイズ245/45R18)を、表1の仕様に基づいて製造するとともに、各タイヤのユニフォミティ及び生産効率をテストした。製造方法において、カーカスプライ形成工程以外は同一である。主な共通仕様は以下の通りである。
・カーカスプライ数:1枚
・カーカスコードの角度:90°
・短冊プライ片のプライ巾:32mm
・短冊プライ片の貼り付け枚数:60枚
なお比較例1は、1つの貼り付けステーションにて、短冊片を間隔Dを空けずに貼り付けしている。比較例2は、2つの貼り付けステーションにて、それぞれ短冊片を間隔Dを空けずに1/2周ずつ貼り付けている。比較例3は、3つの貼り付けステーションにて、それぞれ短冊片を間隔Dを空けずに1/3周ずつ貼り付けている。比較例4は、1つの貼り付けステーションにて、短冊片を1枚飛びの間隔Dを隔てて2周している。比較例5は、1つの貼り付けステーションにて、短冊片を2枚飛びの間隔Dを隔てて3周している。
(1)ユニフォミティ:
JASO C607:2000の「自動車用タイヤのユニフォミティ試験方法」に準拠して、各タイヤ30本のRFVが測定され、それぞれの平均値を10点法で評価した。数値が大きいほどユニフォミティに優れている。
(2)生産効率:
60分間の間に、カーカスプライ形成工程を通過した生タイヤの本数を10点法で評価した。数値が大きいほど生産効率に優れている。
表の如く、実施例は、生タイヤの生産効率を高めながらユニフォミティを向上させうるのが確認できる。
1N 生タイヤ
6A カーカスプライ
12、12〜12 第1〜第nの短冊片
13、13〜13 第1〜第nのロール体
14 ゴムストリップ
14a カーカスコード
20 剛性中子
24 加硫金型
Co タイヤ赤道
K1 生タイヤ形成工程
K2 加硫工程
〜P 第1〜第nの貼付けステーション
〜S 第1〜第nの貼付けステップ

Claims (4)

  1. 剛性中子上に、未加硫のカーカスプライを含むタイヤ構成部材を順次貼り付けることにより生タイヤを形成する生タイヤ形成工程と、
    前記生タイヤを、前記剛性中子ごと加硫金型内に投入して加硫成形する加硫工程とを具えた空気入りタイヤの製造方法であって、
    前記生タイヤ形成工程は、複数枚の短冊片が、少なくともタイヤ赤道上では重なることなくタイヤ周方向に配置されたカーカスプライを形成するカーカスプライ形成工程を含み、
    前記短冊片は、長さ方向に引き揃えられたカーカスコードを有する巾狭長尺のゴムストリップがロール状に巻き付けられた第1〜第nのロール体を用い、各第1〜第nのロール体からそれぞれ巻き戻されたゴムストリップを、先端側から所定長さで順次切断することにより形成される第1〜第nの短冊片から構成されるとともに、
    前記カーカスプライ形成工程は、前記第1〜第nの短冊片を、それぞれ第1〜第nの貼付けステーションにて別々に貼り付ける第1〜第nの貼付けステップを具え、
    しかも前記第1の貼付けステップでは、第1の貼付けステーションにて、第1の短冊片を、その切断順序でかつ(n−1)枚飛びの間隔Dを隔てて一周に亘ってタイヤ周方向に貼り付け、
    前記第nの貼付けステップでは、先行する第(n−1)の貼付けステップの後、第nの貼付けステーションにて、第nの短冊片を、その切断順序でかつ各間隔D内に一枚ずつ、しかも前記第(n−1)の貼付けステップにて貼り付けられた第(n−1)の短冊片に隣り合わせて一周に亘ってタイヤ周方向に貼り付け、
    これにより、第1〜第nの短冊片が、それぞれ(n−1)枚飛びにタイヤ周方向に分散配置されたカーカスプライを形成することを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
  2. 各第1〜第nの貼付けステーション毎に、それぞれのロール体からの短冊片の切断と、切断された短冊片の貼り付けとが行われることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤの製造方法。
  3. 前記剛性中子は、各第1〜第nの貼付けステーション毎に停止可能に搬送されるとともに、停止する貼付けステーションにて、それぞれの貼付けステップが行われることを特徴とする請求項1又は2記載の空気入りタイヤの製造方法。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の製造方法によって形成されたことを特徴とする空気入りタイヤ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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