JP2016144347A - 電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電池パックにおいて選択された対象電池ごとに、電圧差に応じた適切な放電電力で電圧の均等化処理を行うとともにメモリ効果を除去して電池性能を回復させる。【解決手段】電池システム1は、複数の単電池を有する電池パック10と、少なくとも1つの単電池を含む対象電池から放電された電力を互いに異なる電力量で消費させるための複数の補機類41〜43と、補機類41〜43に接続される対象電池を切り換える第1切換装置20と、対象電池に接続される補機類41〜43を切り換える第2切換装置30と、第1切換装置20および第2切換装置30の動作を制御する制御装置50とを備える。制御装置50は、対象電池間の電圧にばらつきが生じたとき、その電圧差に応じた消費電力の補機類41〜43を選択して対象電池の電圧を均等化するとともに、対象電池に含まれる全ての単電池においてメモリ効果が除去される所定電圧まで放電を継続する。【選択図】図1

Description

本発明は、直列に接続された複数の単電池を含む組電池を備えた電池システムに関する。
例えば、特許文献1には、直列に接続された多数の蓄電セルを含む蓄電装置について各蓄電セル間の電圧にばらつきが生じた場合に、電圧差を解消するように各電池セル間で電荷を移動させて均等化するバランス補正装置が記載されている。
特開2014−204638号公報
特許文献1のバランス補正装置では、各蓄電セル間の電圧のばらつきである電圧差に応じた適切な均等化処理を行うことができず、また、各蓄電セルが二次電池で構成される場合には各蓄電セル間で均等化処理を行った後も二次電池のメモリ効果が継続して電池性能が低下するという問題がある。ここで、メモリ効果とは、二次電池の容量を使い切らない状態で充放電を繰り返すことによって、二次電池の端子間電圧が低下して、見せかけ上の容量が少なくなる現象をいう。
本発明の目的は、選択された対象電池毎に、電圧差に応じた適切な放電電力で均等化処理を行えるとともに、メモリ効果を除去することができる電池システムを提供することにある。
本発明に係る電池システムは、直列に接続された複数の単電池を有する組電池と、少なくとも1つの前記単電池を含む対象電池から放電された電力を互いに異なる値で消費させるための複数の補機類と、前記対象電池に接続されたスイッチ素子を含み、このスイッチ素子のオンおよびオフによって、前記補機類に接続される前記対象電池を切り換える第1切換装置と、前記各補機類に接続されたスイッチ素子を含み、このスイッチ素子のオンおよびオフによって、前記対象電池に接続される前記補機類を切り換える第2切換装置と、前記第1切換装置および第2切換装置の動作を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記対象電池間の電圧にばらつきが生じたとき、その電圧差に応じた消費電力の前記補機類を選択して前記対象電池から放電を行って前記対象電池の電圧を均等化するとともに、前記対象電池に含まれる全ての単電池においてメモリ効果が除去される所定電圧まで放電を継続するものである。
本発明に係る電池システムによれば、選択された対象電池毎に、電圧差に応じた適切な放電電力で均等化処理を行えるとともに、対象電池を構成する単電池のメモリ効果を除去して電池性能を回復させることができる。
本発明の一実施形態である電池システムの構成を示す図である。 図1に示した第2切換装置の構成を示す図である。 図1に示した電池パックおよび第1切換装置の構成を示す図である。 図3に示した電池ブロックおよび第1切換装置の構成を示す図である。 図4に示した電池ブロックを充放電するときの電流経路を説明するための図である。 図4に示した電池ブロックに含まれる1つの単電池を充放電するときの電流経路を説明するための図である。 図4に示した電池ブロックに含まれる別の単電池を充放電するときの電流経路を説明するための図である。 図4に示した電池ブロックに含まれる更に別の単電池を充放電するときの電流経路を説明するための図である。 図4に示した電池ブロックに含まれるまた更に別の単電池を充放電するときの電流経路を説明するための図である。 対象電池について実行される均等化処理を示すフローチャートである。 対象電池について実行されるメモリ効果除去処理を示す、図10の続きのフローチャートである。
以下に、本発明に係る実施の形態(以下、実施形態という)について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。また、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて用いることは当初から想定されている。
図1は、本実施形態における電池システム1の構成を示す。電池システム1は、例えば、ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両に搭載される。電池システム1は、電池パック(本発明の組電池に相当する)10、第1切換装置20、第2切換装置30、第1ないし第3補機類41,42,43、および、制御装置50を備える。
また、車両には、コンバータ2、インバータ4およびモータ6が搭載されている。コンバータは、電池パック10から出力された直流電力を昇圧してインバータ4に供給できる。インバータ4は、コンバータ2から供給された直流電力を交流電力に変換してモータ6に出力する。これにより、モータ6が駆動されて車両がモータ動力により走行することができる。他方、車両の減速時等には車輪からモータ6に動力が伝達され、このときモータ6は発電機として機能する。モータ6で回生された電力は、インバータ4で交流から直流に変換され、コンバータ2によって降圧されて、電池パック10に充電される。さらに、車両には、外部電源供給装置が設置されてもよい。この場合、外部電源供給装置を介して車両外部の負荷(例えば、整備のための電動工具や空調機など)に対して放電を行うことができる。
第1切換装置20は、電池パック10の正極端子および負極端子に接続されている。第1切換装置20は、後述するように、電池パック10内において、充放電の対象となる電池(以下、対象電池という)を切り換える。第1切換装置20には、第2切換装置30が接続されている。
第2切換装置30は、第1切換装置20(すなわち、対象電池)と接続される補機類を切り換える。具体的には、第2切換装置30は、第1補機類41、第2補機類42および第3補機類43のうちのいずれかを第1切換装置20と接続させる。
第1補機類41、第2補機類42および第3補機類43は、第1切換装置20によって切り換えられた対象電池を放電するために用いられる。第1ないし第3補機類41,42,43は、対象電池から放電される電力を互いに異なる値(電力量)で消費する。具体的には、対象電池からの放電時における第1補機類41の消費電力は、第2補機類42の消費電力よりも小さい。対象電池からの放電時における第2補機類42の消費電力は、第3補機類43の消費電力よりも小さい。言い換えれば、第3補機類43の消費電力が「大」で、第2補機類42の消費電力が「中」で、第1補機類42の消費電力が「小」である。ここで、例えば、第1補機類41には車載ラジオ、第2補機類42にはヘッドライト、第3補機類43にはエアコンをそれぞれ用いることができる。なお、補機類の数は、適宜設定することができる。
制御装置50は、第1切換装置20および第2切換装置30に接続されている。制御装置50は、第1切換装置20に信号を送信して、後述するようにスイッチ素子をオンまたはオフさせる。これにより、第1切換装置20に接続される対象電池が切り換わる。また、制御装置50は、第2切換装置30に信号を送信して、後述するスイッチ素子をオンまたはオフさせる。これにより、第2切換装置30に接続される補機類41〜43が切り換わる。さらに、制御装置50は、第1ないし第3補機類41〜43に図示しない信号線を介してそれぞれ接続されており、各補機類41〜43の作動を制御することができる。
電池パック10には、電圧センサ18が設けられている。電圧センサ18は、電池パック10に含まれる複数の単電池13の端子間電圧をそれぞれ検出することができる。電圧センサ18は、検出した電圧を図示しない信号線を介して制御装置50に送信する。制御装置50は、この検出電圧に基づいて、後述する電池パック10、電池スタック11、電池ブロック12、単電池13等の電圧を算出又は取得できる。
また、第1切換装置20と第2切換装置30とを接続する電力線には、電流センサ22が設けられている。電流センサ22は、対象電池から補機類に放電するときの電流を検出し、その検出電流を制御装置50に送信する。制御装置50は、その電流を後述する処理に用いる。なお、電流センサ22は、適宜の位置に設置されてもよく、例えば、電池パック10と第1切換装置20との間の電力線に設置されてもよい。
図2は、図1に示した第2切換装置30の構成を示す図である。図2に示すように、第2切換装置30は、スイッチ素子SW11〜SW16を有する。第2切換装置30の各スイッチ素子SW11〜SW16は、制御装置50からの信号によりオンまたはオフに制御される。各スイッチ素子SW11,SW12の一端は第1補機類41に接続され、各スイッチ素子SW11,SW12の他端は第1切換装置20に接続されている。スイッチ素子SW11,SW12だけがオンであるとき、第1補機類41を第1切換装置20に接続することができる。
各スイッチ素子SW13,SW14の一端は第2補機類42に接続され、各スイッチ素子SW13,SW14の他端は第1切換装置20に接続されている。スイッチ素子SW13,SW14だけがオンであるとき、第2補機類42を第1切換装置20に接続することができる。各スイッチ素子SW15,SW16の一端は第3補機類43に接続され、各スイッチ素子SW15,SW16の他端は第1切換装置20に接続されている。スイッチ素子SW15,SW16だけがオンであるとき、第3補機類43を第1切換装置20に接続することができる。
図3は、図1に示した電池パック10および第1切換装置20の構成を示す図である。図3に示すように、電池パック10は、直列に接続された2つの電池スタック11を有する。ここで、電池パック10を構成する電池スタック11の数(直列接続の数)は、適宜設定できる。電池スタック11は、直列に接続された2つの電池ブロック12を有する。電池スタック11を構成する電池ブロック12の数(直列接続の数)は、適宜設定できる。
第1切換装置20は、スイッチ素子SW21〜SW28を有する。第1切換装置20のスイッチ素子SW21〜SW28は、制御装置50からの信号によってオンまたはオフに制御される。各スイッチ素子SW21,SW22の一端は電池ブロック12における正極端子および負極端子にそれぞれ接続され、各スイッチ素子SW21,SW22の他端は第2切換装置30に接続されている。スイッチ素子SW23〜SW28についても同様である。
スイッチ素子SW21〜SW28のオンおよびオフを制御することにより、任意の1つの電池ブロック12を第2切換装置30に接続したり、任意の1つの電池スタック11を第2切換装置30に接続したり、電池パック10を第2切換装置30に接続したりすることができる。
図4は、図3に示した電池ブロック12および第1切換装置20の構成を示す図である。図4に示すように、電池ブロック12は、直列に接続された4つの単電池13(13A〜13D)によって構成されている。ここで、電池ブロック12を構成する単電池13の数(直列接続の数)は、適宜設定することができる。単電池13A〜13Dとしては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。また、単電池13としては、いわゆる角形電池を用いたり、いわゆる円筒型電池を用いたりすることができる。
1つの発電要素を1つの電池ケースに収容することにより、単電池13を構成することもできるし、直列に接続された複数の発電要素を1つの電池ケースに収容することにより、単電池13を構成することもできる。発電要素とは、充放電を行う要素であり、公知のように、正極板と、負極板と、セパレータと、正極板および負極板の間に配置される電解質とによって構成される。
図4に示す「+」および「−」は、単電池13の電極端子(正極端子および負極端子)を示す。単電池13Aの負極端子は、電池ブロック12の負極端子となる。単電池13Dの正極端子は、電池ブロック12の正極端子となる。隣り合って配置された2つの単電池13において、一方の単電池13の正極端子と、他方の単電池13の負極端子とには、バスバーが接続される。これにより、単電池13A〜13Dが直列に接続される。
第1切換装置20は、図3に示すスイッチ素子SW21〜SW28に加えて、図4に示すスイッチ素子SW31〜SW38を有する。制御装置50は、各スイッチ素子SW31〜SW38のオンおよびオフも制御する。
単電池13Aの正極端子には、スイッチ素子SW31の一端が接続され、単電池13Aの負極端子には、スイッチ素子SW32の一端が接続されている。ここで、単電池13Aの負極端子には、スイッチ素子SW22の一端も接続されている。スイッチ素子SW31の他端は、スイッチ素子SW32の他端に接続されている。スイッチ素子SW31,SW32の接続点には、単電池13Bの負極端子が接続されているとともに、スイッチ素子SW33の一端が接続されている。
単電池13Bの正極端子には、スイッチ素子SW34の一端が接続されており、スイッチ素子SW34の他端は、スイッチ素子SW33の他端に接続されている。スイッチ素子SW33,SW34の接続点には、単電池13Cの負極端子が接続されている。単電池13Cの正極端子には、スイッチ素子SW35の一端が接続されている。スイッチ素子SW35の他端には、スイッチ素子SW36の一端が接続されており、スイッチ素子SW36の他端は、スイッチ素子SW33,SW34の接続点と、単電池13Cの負極端子とに接続されている。
単電池13Dの負極端子には、スイッチ素子SW37の一端が接続されており、スイッチ素子SW37の他端は、スイッチ素子SW35,SW36の接続点に接続されている。単電池13Dの正極端子には、スイッチ素子SW38の一端が接続されており、スイッチ素子SW38の他端は、スイッチ素子SW35,SW36,SW37の接続点に接続されている。ここで、単電池13Dの正極端子には、スイッチ素子SW21の一端も接続されている。
図4では、図3に示すスイッチ素子SW21,SW22と接続される電池ブロック12の構成を示しているが、他の電池ブロック12の構成についても、図4に示す構成と同様である。図4に示す構成によれば、スイッチ素子SW31〜SW38のオンおよびオフを制御することにより、単電池13A〜13Dのいずれか1つを第2切換装置30に接続することができる。また、各単電池13A〜13Dを第2切換装置30に接続するときには、スイッチ素子SW21,SW22がオンになる。
図5は、図4に示した電池ブロック12を充放電するときの電流経路を説明するための図である。図5に示すように、スイッチ素子SW31,SW34,SW35,SW37だけをオンにすれば、電池ブロック12(4つの単電池13A〜13D)を第2切換装置30に接続することができる。これにより、電池ブロック12を充放電させることができる。図5では、電池ブロック12を充放電するときの電流経路を点線で示している。
図6は、図4に示した電池ブロック12に含まれる1つの単電池13Aを充放電するときの電流経路を説明するための図である。図6に示すように、スイッチ素子SW31,SW33,SW36,SW38だけをオンにすれば、単電池13Aを第2切換装置30に接続することができる。これにより、単電池13Aを充放電させることができる。図6では、単電池13Aを充放電するときの電流経路を点線で示している。
図7は、図4に示した電池ブロック12に含まれる別の単電池13Bを充放電するときの電流経路を説明するための図である。図7に示すように、スイッチ素子SW32,SW34,SW36,SW38だけをオンにすれば、単電池13Bを第2切換装置30に接続することができる。これにより、単電池13Bを充放電させることができる。図7では、単電池13Bを充放電するときの電流経路を点線で示している。
図8は、図4に示した電池ブロック12に含まれる更に別の単電池13Cを充放電するときの電流経路を説明するための図である。図8に示すように、スイッチ素子SW32,SW33,SW35,SW38だけをオンにすれば、単電池13Cを第2切換装置30に接続することができる。これにより、単電池13Cを充放電させることができる。図8では、単電池13Cを充放電するときの電流経路を点線で示している。
図9は、図4に示した電池ブロック12に含まれるまた更に別の単電池13Dを充放電するときの電流経路を説明するための図である。図9に示すように、スイッチ素子SW32,SW33,SW36,SW37だけをオンにすれば、単電池13Dを第2切換装置30に接続することができる。これにより、単電池13Dを充放電させることができる。図9では、単電池13Dを充放電するときの電流経路を点線で示している。
なお、スイッチ素子の配置は、図4に示す構成に限るものではない。各単電池13A〜13Dにスイッチ素子を接続し、各単電池13A〜13Dを充放電できる電流経路を形成できればよい。
図3から図9で説明したように、電池パック10、電池スタック11、電池ブロック12又は単電池13を、対象電池として、第2切換装置30に接続することができる。電池パック10、電池スタック11、電池ブロック12および単電池13のいずれかを、補機類41〜43のいずれかに接続して放電を行うことにより、図1に示す制御装置50にて下記の均等化およびメモリ効果除去処理を行うことができる。
図10は、対象電池について実行される均等化処理を示すフローチャートである。図11は、対象電池について実行されるメモリ効果除去処理を示す、図10の続きのフローチャートである。図10および図11に示す処理は、車両に搭載されたモータ駆動システムが稼働状態(Ready−on状態)でかつ車両が走行していない状態で実行され、例えばディーラー等における車両点検時に実行されてもよい。以下においては、複数の電池ブロック12が対象電池として選択された場合の処理例について説明する。このような対象電池の選択は、制御装置50が自動的に行ってもよいし、あるいは、点検者等が図示しない入力装置を用いて行ってもよい。
図10に示すように、制御装置50は、ステップS10において、対象電池の電圧を取得する。制御装置50は、電圧センサ18により各単電池13の電圧を電池ブロック12ごとに加算することによりブロック電圧を算出できる。
次に、制御装置50は、ステップS12において、ブロック電圧間の電圧差ΔVを算出する。具体的には、ステップS10で取得された各ブロック電圧のうち、最大値と最小値との差分を電圧差ΔVとする。また、制御装置50は、複数のブロック電圧のうち最小値を電池ブロック12の放電時における目標電圧V0に設定する。
続いて、制御装置50は、ステップS14において、上記電圧差ΔVが第1電圧閾値A未満か否かを判定する。第1電圧閾値Aと後述する第2電圧閾値Bおよび第3電圧閾値C(ここでA<B<Cの関係がある)は、制御装置50に含まれる記憶部に予め記憶されている。ここで電圧差ΔVが第1電圧閾値Aより小さいと判定されると(ステップS14でYES)、制御装置50は図10および図11に示す処理を終了する。この場合は、ブロック電圧間の電圧差ΔVが小さいため、電池ブロック12間の電圧にばらつきが無いとみなせるからである。
一方、電圧差ΔVが第1電圧閾値A未満でないと判定されると(ステップS14でNO)、制御装置50は、続くステップS16において、電圧差ΔVが第1電圧閾値A以上で第2電圧閾値B未満か否かを判定する。ここで電圧差ΔVが第1電圧閾値A以上で第2電圧閾値B未満であると判定されると(ステップS16でYES)、制御装置50は、ステップS20において、電池ブロック12からの放電電力を消費するために補機類として、消費電力が小さい第1補機類41を選択する。具体的には、制御装置50は、図2を参照して上述したように、第2切換装置30に信号を送信してスイッチ素子SW11,SW12だけをオンして、第1補機類41を第1切換装置20に接続する。
上記ステップS16において電圧差ΔVが第1電圧閾値A以上で第2電圧閾値B未満でないと判定されると(ステップS16でNO)、ステップS18において、電圧差ΔVが第2電圧閾値B以上で第3電圧閾値C未満か否かを判定する。ここで電圧差ΔVが第2電圧閾値B以上で第3電圧閾値C未満であると判定されると(ステップS18でYES)、制御装置50は、ステップS22において、電池ブロック12からの放電電力を消費するために補機類として、消費電力が中程度である第2補機類42を選択する。具体的には、制御装置50は、図2を参照して上述したように、第2切換装置30に信号を送信してスイッチ素子SW13,SW14だけをオンして、第2補機類42を第1切換装置20に接続する。
他方、上記ステップS18において電圧差ΔVが第2電圧閾値B以上で第3電圧閾値C未満でないと判定された場合(ステップS18でNO)、すなわち、電圧差ΔVが第3電圧閾値C以上である場合、制御装置50は、ステップS24において、電池ブロック12からの放電電力を消費するために補機類として、消費電力が大きい第3補機類43を選択する。具体的には、制御装置50は、図2を参照して上述したように、第2切換装置30に信号を送信してスイッチ素子SW15,SW16だけをオンして、第3補機類43を第1切換装置20に接続する。
次に、制御装置50は、ステップS26において、選択された補機類41〜43に応じた放電電流Ihを設定するとともに、ブロック電圧間における最小値を目標電圧V0に設定する。ここで、放電電流Ihは、各補機類41〜43の消費電力と同様に、第1補機類41に対する放電電流Ih1が最も小さく、第2補機類42に対する放電電流Ih2がその次に小さく、第3補機類43に対する放電電流Ih3が最大になる。
そして、制御装置50は、続くステップS28において、ブロック電圧が最小値である電池ブロック12を除く他の電池ブロック12について、放電電流Ihで目標電圧V0まで放電させる。具体的には、図3を参照して上述したように第1切換装置20に含まれるスイッチ素子SW21〜SW28をオンおよびオフして、最小値V0に対応する電池ブロック12を除く1つ又は複数の電池ブロック12を対象電池として第2切換装置30に接続する。これにより、対象電池として選択された電池ブロック12が第1切換装置20および第3切換装置30を介して補機類41〜43のいずれかに接続されて放電が行われる。この場合、放電させるべき対象電池として複数の電池ブロック12がある場合、各電池ブロック12を1つずつ選択して順次に放電させる。
続いて、制御装置50は、図10に示すように、ステップS30において、放電している電池ブロック12の電圧が目標電圧V0になったか否かを判定する。ここで、制御装置50は、放電させるべき1つ又は複数の電池ブロック12の各電圧が目標電圧V0になるまで、ステップS28による放電電流Ihでの放電を継続する。そして、制御装置50は、放電させた1つ又は複数の電池ブロック12の各電圧が目標電圧V0になったとき、図11に示すステップS32に進む。
上述したように図10に示すステップS10〜S30の処理により、電池パック10に含まれる電池ブロック12ごとに、電圧差ΔVに応じて異なる放電電力で放電を行うことで、各電池ブロック12の電圧を正確に均等化させることができる。また、上記においては、対象電池として電池ブロック12を選択した場合の例について説明したが、対象電池として単電池13を選択して各単電池13の電圧を均等化する処理を同様に行うこともできるし、電池スタック11を対象電池として選択して各電池スタック11の電圧を均等化する処理を同様に行うことができる。したがって、本実施形態の電池システム1によれば、任意の対象電池を選択して、対象電池の電圧差に応じた異なる放電電力で放電させることによって、対象電池の電圧均等化処理を正確に行うことができる。
次に、制御装置50は、図10に示す処理に続いて、図11に示す処理を実行する。図11に示すように、制御装置50は、ステップS32において、メモリ効果除去電圧(所定電圧)Vm0を設定する。このメモリ効果除去電圧Vm0は、上記目標電圧V0よりも低く、かつ、対象電池となる電池ブロック12に含まれる単電池13のメモリ効果を効果的に除去できる電圧値に設定される。メモリ効果除去電圧Vm0は、電池パック10、電池スタック11、電池ブロック12および単電池13のそれぞれについて、実機試験やシミュレーション等で得られた電池パック10、電池スタック11、電池ブロック12および単電池13ごとの値Vpm0,Vsm0,Vbm0,Vcm0として制御装置50の記憶部に予め記憶させておくことができる。また、メモリ効果除去電圧Vm0は、電池パック10等の使用状況や使用期間などに応じて適宜に設定されてもよい。
続いて、制御装置50は、上記ステップS32で設定されたメモリ効果除去電圧Vm0(すなわちVmb0)へ向けて電池ブロック12の放電電流Ihでの放電を継続する。この場合、図11に示した処理で各電池ブロック12の電圧が均等化されていることから、ブロック電圧が最小であった電池ブロック12を含めて各電池ブロック12を直列接続して一括に放電することができる。
次いで、制御装置50は、ステップS36において、対象電池に含まれるいずれかの電池ブロック12の電圧がメモリ効果除去電圧Vm0に到達したか否かを判定する。ここで、いずれの電池ブロック12もメモリ効果除去電圧Vm0に達していないと判定されると(ステップS36でNO)、制御装置50は、ステップS34による放電を継続する。
そして、ステップS36において、いずれかの電池ブロック12の電圧がメモリ効果除去電圧Vm0まで下がったと判定されると(ステップS36でYES)、制御装置50は、ステップS38においてメモリ効果除去電圧Vm0を維持しながら放電電流Ihを次第に下げて放電を継続する。具体的には、メモリ効果除去電圧Vm0まで電圧が下がった電池ブロック12をスイッチ素子SW21〜SW28のうち対応するスイッチ素子をオフして放電停止させ、他の電池ブロック12については放電電流Ihを下げながら放電を継続する。続いて、制御装置50は、ステップS40において放電電流Ihが予め設定される電流下限値Imin未満になったか否かを判定する。このように放電電流Ihを次第に下げることで、対象電池である電池ブロック12の電圧がメモリ効果除去電圧Vm0を大きく超えて低下するのを抑制することができる。
ここで、上記ステップS38における放電電流Ihの低下は、制御装置50から各補機類41に送信される信号によって、各補機類の動作状態を調整することにより実現できる。例えば、第1補機類41がラジオである場合にはボリュームを下げる、第2補機類42がヘッドライトである場合には照度を落とす、第3補機類43がエアコンである場合にはエアコンに含まれるモータの回転数を低下させるといった具合である。また、上記ステップS38における放電電流Ihの低下は、階段状に行われてもよいし、あるいは、直線状または曲線状に連続的に行われてもよい。
そして、ステップS40において放電電流Ihが電流下限値Imin未満になったと判定されると、制御装置50は、対象電池の放電を停止させる。具体的には、制御装置50は、第1切換装置20のスイッチ素子SW21〜SW28をオフさせる。これにより、対象電池となる全ての電池ブロック12の接続が解除され、放電が停止される。なお、これと同時に制御装置50は、第2切換装置30のスイッチ素子SW11〜SW16をオフして、放電装置である補機類41〜43を接続解除してもよい。
このように図11に示す処理を実行することにより、対象電池となった電池ブロック12に含まれる全ての単電池13についてメモリ効果を効果的に除去することができる。その結果、電池ブロック12がリフレッシュされて、それを含む電池スタック11や電池パック10の電池性能が回復する。
上述したように本実施形態の電池システム1によれば、選択された対象電池ごとに、電圧差ΔVに応じて適切な放電電流Ihで均等化処理を行えるとともに、対象電池を構成する単電池13のメモリ効果を除去して電池性能を回復させることができる。
なお、本発明は上述した実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項およびその均等な範囲において種々の変更や改良が可能であることはいうまでもない。
1 電池システム、2 コンバータ、4 インバータ、6 モータ、10 電池パック、11 電池スタック、12 電池ブロック、13,13A,13B,13C,13D 単電池、18 電圧センサ、20 第1切換装置、22 電流センサ、30 第2切換装置、41 第1補機類、42 第2補機類、43 第3補機類、50 制御装置、A 第1電圧閾値、B 第2電圧閾値、C 第3電圧閾値、Ih,Ih1,Ih2,Ih3 放電電流、Imin 電流下限値、SW11-SW16,SW21−SW28,SW31-SW38 スイッチ素子、V0 目標電圧または最小値、Vm0,Vpm0,Vsm0,Vbm0,Vcm0 メモリ効果除去電圧、ΔV 電圧差。

Claims (1)

  1. 直列に接続された複数の単電池を有する組電池と、
    少なくとも1つの前記単電池を含む対象電池から放電された電力を互いに異なる値で消費させるための複数の補機類と、
    前記対象電池に接続されたスイッチ素子を含み、このスイッチ素子のオンおよびオフによって、前記補機類に接続される前記対象電池を切り換える第1切換装置と、
    前記各補機類に接続されたスイッチ素子を含み、このスイッチ素子のオンおよびオフによって、前記対象電池に接続される前記補機類を切り換える第2切換装置と、
    前記第1切換装置および第2切換装置の動作を制御する制御装置と、を備える電池システムであって、
    前記制御装置は、前記対象電池間の電圧にばらつきが生じたとき、その電圧差に応じた消費電力の前記補機類を選択して前記対象電池から放電を行って前記対象電池の電圧を均等化するとともに、前記対象電池に含まれる全ての単電池においてメモリ効果が除去される所定電圧まで放電を継続する、
    電池システム。
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