JP2016140314A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却風の吸引音や冷却ファンの動作音が運転座席等に伝わりにくい構成のコンバインを提供する。【解決手段】コンバインは、機体と、刈取部と、ラジエータ30と、冷却ファン83と、シュラウド40と、遮音部材50と、を備える。刈取部は、機体の前方に配置され、穀稈を刈り取る。ラジエータ30は、エンジンの冷却水を冷却する。冷却ファン83は、外気を吸引することで発生させた冷却風により、ラジエータ30内の冷却水を冷却する。シュラウド40は、ラジエータ30と冷却ファン83の間に配置され、冷却風が通過する吸引孔41が形成されており、当該冷却風をラジエータ30に案内する。遮音部材50は、シュラウド40の吸引孔41の近傍にシュラウド40のエンジン側の面から当該エンジン側へ突出するように取り付けられており、吸引孔41の中心よりも機体の後方に配置される。【選択図】図6
Description
本発明は、主として、ラジエータに効率的に冷却風を当てるためのシュラウドを備えるコンバインに関する。
従来から、特許文献1に示すように、エンジン等が備える冷却ファンの外側にラジエータを配置し、冷却ファンが吸引する外気(冷却風)をラジエータに当てることでラジエータ内の冷却水を冷却するコンバインが知られている。特許文献1のコンバインには、冷却ファンとラジエータの間にシュラウドが配置されている。シュラウドは、外部から吸引した冷却風が効率的にラジエータに当たるように、当該冷却風を案内することができる。
特許文献2のコンバインは、特許文献1と同様に、冷却ファンと、ラジエータと、シュラウドと、を備えている。ラジエータは、コンバインの側面に形成された吸気ダクトの近傍に配置されている。冷却ファンは、この吸気ダクトを通じて外気(冷却風)を吸引する。吸気ダクトには、藁等がコンバインの内部に入ることを防止するための防塵網が取り付けられている。特許文献2のコンバインには、防護網から外部に漏れるエンジン音を抑えるために、防塵網の外側に遮音部材が設けられている。
ところで、冷却ファン及びシュラウドの近傍では、冷却風の吸引音や冷却ファンの動作音等が発生する。冷却ファンの上方には一般的には運転座席が設けられているため、運転座席に座っているオペレータに騒音が伝わり、オペレータが不快に感じる可能性がある。
しかし、特許文献1では、冷却風の吸引音や冷却ファンの動作音が運転座席に伝わることを防止する構成について何ら記載されていない。
特許文献2では、騒音として想定しているのはエンジン音であり、冷却風の吸引音や冷却ファンの動作音ではない。また、特許文献2のように、コンバインの外側に遮音部材を設けた場合、コンバインの外側へ伝わる騒音を抑えることができるが、コンバインの運転座席等に伝わる騒音を抑えることができない。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、冷却風の吸引音や冷却ファンの動作音が運転座席等に伝わりにくい構成のコンバインを提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成のコンバインが提供される。即ち、このコンバインは、機体と、刈取部と、ラジエータと、冷却ファンと、シュラウドと、遮音部材と、を備える。前記刈取部は、前記機体の前方に配置され、穀稈を刈り取る。前記ラジエータは、前記エンジンの冷却水を冷却する。前記冷却ファンは、外気を吸引することで発生させた冷却風により、ラジエータ内の冷却水を冷却する。前記シュラウドは、前記ラジエータと前記冷却ファンの間に配置され、前記冷却風が通過する吸引孔が形成されており、当該冷却風を案内する。前記遮音部材は、前記シュラウドの前記吸引孔の近傍に前記シュラウドの前記エンジン側の面から当該エンジン側へ突出するように取り付けられており、当該吸引孔の中心よりも前記機体の後方に配置される。
これにより、シュラウドの吸引孔の近傍に遮音部材を配置することにより、冷却風の吸引音及び冷却ファンの動作音がコンバインの運転座席等に伝達することを抑制できる。なお、機体の前方には刈取部が存在しており、この刈取部で発生する騒音は非常に大きい。従って、前方に遮音部材を配置しても騒音低減の効果をあまり感じることができない(刈取部側は別の遮音措置を講じる必要がある)。この点、機体の後方側には一般的には騒音源が少ないため、遮音部材を設けることで、騒音低減の効果を確実に発揮させることができる。
前記のコンバインにおいては、前記遮音部材は、前記シュラウドの中心よりも前記機体の後方の一部に配置されることが好ましい。
これにより、必要な部分のみに遮音部材を設けることができるので、遮音部材のコストを抑えることができる。
前記のコンバインにおいては、前記遮音部材は、前記シュラウドの前記吸引孔の外縁に沿って配置されていることが好ましい。
これにより、冷却風の吸引音は主として吸引孔からコンバインの内部に伝わるため、吸引孔に沿って遮音部材を配置することで、騒音を効率的に抑えることができる。
前記のコンバインにおいては、前記遮音部材は、前記吸引孔の軸線に平行な平面部分を有する板状の部材で構成されていることが好ましい。
これにより、遮音部材を容易に製造することができるので、遮音部材のコストを抑えることができる。
前記のコンバインにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、このコンバインは、オペレータが座るための運転座席を備える。前記機体の前後方向において、前記運転座席が占める部分と、前記シュラウドが占める部分と、は少なくとも一部同士が重なっている。前記運転座席よりも前記機体の後方に前記遮音部材が配置されている。
これにより、運転座席とシュラウドが近くに配置されることになるので、冷却風の吸引音等の騒音が運転座席のオペレータに伝達し易くなる。従って、遮音部材を設ける効果を一層有効に発揮させることができる。また、冷却風の吸引音等の騒音が運転座席の後方から伝達すると、運転座席の背部を介して、オペレータの頭部の近傍に当該騒音が伝達する可能性がある。この点、遮音部材を運転座席よりも後方に配置することで、オペレータに伝達される騒音の影響を抑えることができる。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1から3は、本実施形態に係るコンバイン1の右側面図、左側面図、平面図である。なお、以下の説明で「左」及び「右」というときは、コンバイン1が前進する方向に向かって左及び右を意味するものとする。
本実施形態のコンバイン1は、いわゆるキャビン仕様の自脱型コンバインとして構成されている。図1に示すように、本実施形態のコンバイン1においては、稲、麦などの作物の穀稈の株元を刈り取るための刈取部10が機体2の前方に配置されている。また、コンバイン1の機体2の下部の左右側のそれぞれに、機体2を走行させるためのクローラ部12が設けられている。
刈取部10の後方であって、コンバイン1の左側には、刈取部10で刈り取った穀稈を脱穀するための脱穀装置13と、当該脱穀装置13で脱穀された穀粒を選別して取り出す選別装置14と、が設けられている。
コンバイン1の右上部には、穀粒を貯留するためのグレンタンク15が設けられている。選別装置14で選別された穀粒は、図略のコンベア機構により、グレンタンク15まで搬送され、当該グレンタンク15に貯留される。また、コンバイン1は、グレンタンク15内の穀粒を外部に排出するための排出オーガ16を備えている。
グレンタンク15の前方には、オペレータがコンバイン1を操縦するキャビン17が設けられている。キャビン17には、ステアリングハンドルなどの運転操作部18、及びオペレータが座るための運転座席19などが設けられている。なお、運転座席19は、コンバイン1の中央よりも右側に配置されている。オペレータは、運転操作部18を操作することにより、コンバイン1の刈取作業や走行など各種の指示を行うことができる。
運転座席19の下方には、コンバイン1の駆動源であるエンジン80が設けられている。運転座席19の後上方には、エンジン80に供給する空気を予備的に浄化するプレクリーナ81が設置されている。前記エンジン80には、プレクリーナ81を介して外部から吸い込まれた空気が供給される。
また、コンバインの右側面であって、エンジンの右方には、ロータリスクリーン21が設けられている。エンジン80等の冷却に用いられる外気は、ロータリスクリーン21を介して取り込まれる。ロータリスクリーン21はメッシュ状に構成されているため、外気を取り込む際に塵又は藁等を受け止めることができる。ロータリスクリーン21が受け止めた塵又は藁等は、ロータリスクリーン21の近傍に配置された吸引装置22によって吸引されて除去される。
刈取部10は、複数の分草板11と、図略の刈刃と、を備えている。本実施形態のコンバイン1が有する刈取部10は、複数条分の穀稈を同時に刈り取ることができる。
複数の分草板11は、刈取部10の前下部において、機体2の左右方向に並べて設けられている。分草板11は、穀稈の列と列との間に差し込まれることにより、穀稈を刈り取るべき幅を規定している。また、倒れた状態の穀稈を当該分草板11がすくい上げることによって、当該穀稈の刈取りを容易にする。刈取部10において、分草板11の後方には、図略の刈刃が設けられている。分草板11の間に差し込まれた穀稈は、刈刃によってその根元付近を切断され、刈り取られる。
刈取部10によって刈り取られた穀稈は、図略の搬送装置により、脱穀装置13まで搬送され、脱穀される。以上のように構成された自脱型のコンバイン1を走行させながら刈取作業を行うことで、圃場に生えている穀稈を刈り取り、脱穀して穀粒を取り出すことができる。
次に、図4から7までを参照して、ロータリスクリーン21の内側に配置される部材、特にエンジン80の冷却水を冷却する構成について説明する。図4は、ロータリスクリーン21の内側に配置される被冷却物を示す右側面図である。図5は、冷却ファン83により外気を吸引する様子を示す背面図である。
図4及び図5に示すように、ロータリスクリーン21の内部には、エンジンルームフレーム23が配置されている。エンジンルームフレーム23は、エンジン80の右方に設けられ、エンジンルームを構成するフレームの1つである。
図5に示すように、エンジン80の出力軸82には、冷却ファン83が取り付けられている。冷却ファン83は、エンジン80を駆動源として回転することで、外気を吸引することができる。冷却ファン83が外気を吸引することで発生させた冷却風は、ロータリスクリーン21及びエンジンルームフレーム23等を介してエンジン80に向かって流れる。
ここで、図4に示すように、エンジンルームフレーム23で囲まれる空間には、ミッション用オイルクーラ24と、作業用オイルクーラ25と、インタークーラ26と、が配置されている。
ミッション用オイルクーラ24は、図略の管によってトランスミッションと接続されている。ミッション用オイルは、トランスミッションを駆動することにより高温となる。ミッション用オイルクーラ24は、冷却風との熱交換を行うことによりミッション用オイルを冷却する。
作業用オイルクーラ25は、油圧回路上に配置されている。作業用オイルクーラ25は、油圧バルブ、刈取部10の昇降シリンダ、及び排出オーガ16の昇降シリンダ等と接続されている。作業用オイル(作動油)は、油圧機器を動作させることによって高温となる。作業用オイルクーラ25は、冷却風との熱交換を行うことにより作業用オイル(作動油)を冷却する。
インタークーラ26は、エンジンの吸気経路上に配置されている。インタークーラ26は、過給機と吸気マニホールドとの間に配置されている。過給機によって加圧された吸気は高温となる。インタークーラ26は、冷却風との熱交換を行うことにより吸気を冷却する。
ミッション用オイルクーラ24、作業用オイルクーラ25、及びインタークーラ26よりもコンバイン1の内側(左側)には、ラジエータ30が配置されている。ラジエータ30は、エンジン80のウォータジャケット内の冷却水を循環させるための循環経路を有している。ラジエータ30の循環経路中には、冷却コア、アッパタンク及びロアタンク等が配置されている。
冷却コアは、チューブ及びフィン等から構成されており、冷却風と熱交換を行うことにより、冷却水を冷却する。また、冷却コアは、アッパタンクとロアタンクとによって上下方向で挟み込まれる形となっている。アッパタンクは、図5に示すように、アッパーホース31によってエンジン80に接続されている。また、ロアタンクは、ロアホース取付部32に取り付けられたロアホースによってエンジン80と接続されている。以上の構成により、エンジン80側から送られてきた冷却水は、この循環経路を通過することで冷却され、再びエンジン80側に戻される。
また、ラジエータ30には、サブタンク接続ホース33を介してサブタンク34が接続されている。サブタンク34は、ラジエータ30のオーバーフロー分の冷却水を貯留する。
次に、図4から図7までを参照して、シュラウド40及び遮音部材50について説明する。図6は、ラジエータ30及びシュラウド40等をコンバイン1の内部から見た斜視図である。図7は、ラジエータ30及びシュラウド40等をコンバイン1の内部から見た左側面図である。
ラジエータ30と冷却ファン83の間には、シュラウド40が配置されている。シュラウド40は、冷却風を効率的にラジエータ30に当てるための部材である。具体的に説明すると、図6に示すようにシュラウド40は、ラジエータ30と同程度の大きさの箱状の部材であり、ラジエータ30側は全面が開口している。つまり、シュラウド40は、ラジエータ30の表面を丁度覆うように構成されている。
一方、シュラウド40のコンバイン1の内側(左側)の面には、吸引孔41が形成されている。吸引孔41は、冷却ファン83と同程度の大きさであり、図5に示すように冷却ファン83の一部が入り込むように配置されている。この構成により、冷却ファン83が発生させる冷却風は、略全てがラジエータ30を通過するため、冷却風を効率的にラジエータ30に当てることができる。
また、ラジエータ30の前方側の端部には、連結部材61が取り付けられている。連結部材61は、水平面で切った断面がクランク状である。シュラウド40の吸引孔41は、前端が開放されており、その開放部分を連結部材61が覆っている。また、この連結部材61には、ホース取付板62が取り付けられている。ホース取付板62は、一部が開口している板状の部材である。ホース取付板62には、トランスミッション用オイルが流れるホース(図略)等が取り付けられている。
ここで、吸引孔41の近傍では、冷却風の吸引音及び冷却ファン83の動作音が発生する。更に、図3に示すようにシュラウド40の略上方には運転座席19が配置されているため、吸引孔41の近傍で発生した騒音がオペレータに伝わる可能性がある。
以上の点を考慮し、本実施形態のコンバイン1には、遮音部材50が設けられている。遮音部材50は、図6及び図7に示すように、シュラウド40の吸引孔41の外縁(詳細には後方側の部分)に沿うように配置されている。遮音部材50は、一体的に形成された第1部材51、第2部材52、及び第3部材53から構成されている。第1部材51〜第3部材53は、水平面で切った断面がL字状の部材である。L字状の部分の一方は、シュラウド40の表面(エンジン80側の面)に沿うように配置されており、L字状の部分の他方は、シュラウド40の表面に垂直かつエンジン80側へ突出するように(換言すれば吸引孔41の軸線に平行になるように)構成されている。
遮音部材50は、1枚の細長い板材を加工することで形成されている。具体的には、細長い1枚の板材を用意し、幅方向(短手方向)の中央を通る線が折れ目となるように板材を略直角に折り曲げる。そして、折り曲げた板材を吸引孔41に沿う形になるように2箇所で折り曲げる。この際、折曲げを可能にするために、折曲げ箇所に切欠きを形成する。以上により第1部材51、第2部材52、及び第3部材53を有する遮音部材50が形成される。
また、冷却ファン83は、前後方向で見たとき(図5)において、一部がシュラウド40の内部に位置し、残りがシュラウド40の外に露出している。遮音部材50は、この露出している部分の少なくとも一部を吸引孔41の軸線に平行な部分で覆っている。また、遮音部材50は、吸引孔41の外縁に沿って配置されている。これにより、冷却風の吸引音及び冷却ファン83の動作音をシュラウド40の内部に閉じ込めるようにして、運転座席19に伝わる騒音を抑えることができる。
なお、遮音部材50は、吸引孔41の軸線方向で見たとき(図7)において、吸引孔41の中心の位置を示す仮想線L1よりも後方側の一部に配置されている。これは、シュラウド40の後方側にはグレンタンク15位しか部材が配置されていないため、騒音が運転座席19に伝わり易いからである。
一方で、シュラウド40の前方側は、多数の部品が配置されているため、騒音が運転座席19に伝わりにくい。更に運転座席19の前方側には刈取部10が存在する。刈取部10で発生する騒音は吸引孔41で発生する騒音よりもかなり大きいため、吸引孔41で発生する騒音が運転座席19に与える影響は相対的に小さくなる。
以上を考慮すると、遮音部材50を後方側に配置することで、運転座席19に伝わる騒音を大きく抑えることができるが、遮音部材50を前方側に配置しても運転座席19に伝わる騒音をそれほど抑えることができない。従って、本実施形態のように仮想線L1の前方側と後方側のうち仮想線L1の後方側にのみ遮音部材50を配置することで、材料コスト及び組立コストを抑えつつ、運転座席19に伝わる騒音を抑えることができる。
次に、運転座席19と、シュラウド40及び遮音部材50と、の位置関係について説明する。図2及び図3に示すように、運転座席19が前後方向において占める部分と、シュラウド40が前後方向において占める部分と、は少なくとも一部同士が重複している。具体的には、運転座席19の前端と後端の間にシュラウド40の前端が位置している。このように本実施形態では、騒音源(シュラウド40)と運転座席19とが近いレイアウトである。しかし、本実施形態ではシュラウド40に遮音部材50が配置されているため、騒音の影響を抑えることができる。
また、図3に示すように、遮音部材50は、運転座席19の後方に配置されている。運転座席19は、座部と背部を備えており、座部の下方と背部の後方には図略の板部材が配置されている。ここで、運転座席19の後方から騒音が伝達する場合、背部の後方から騒音が伝達するため、オペレータの頭部の近傍に騒音が伝達する。この点、本実施形態では、遮音部材50が運転座席19の後方に配置されているため、背部の後方から伝達する騒音を抑えることができる。
なお、本実施形態では、シュラウド40の吸引孔41の中心よりも前方に運転座席19が配置されているが、吸引孔41の中心と運転座席19とが重なっていても良い。また、本実施形態では、平面視(図3)において運転座席19と、シュラウド40と、がオーバーラップしていないが、オーバーラップするように配置されていても良い。
以上に説明したように、本実施形態のコンバイン1は、機体2と、刈取部10と、ラジエータ30と、冷却ファン83と、シュラウド40と、遮音部材50と、を備える。刈取部10は、機体2の前方に配置され、穀稈を刈り取る。ラジエータ30は、エンジン80の冷却水を冷却する。冷却ファン83は、外気を吸引することで発生させた冷却風により、ラジエータ30内の冷却水を冷却する。シュラウド40は、ラジエータ30と冷却ファン83の間に配置され、冷却風が通過する吸引孔41が形成されており、当該冷却風をラジエータ30に案内する。遮音部材50は、シュラウド40の吸引孔41の近傍にシュラウド40のエンジン80側の面から当該エンジン80側へ突出するように取り付けられており、吸引孔41の中心よりも機体2の後方に配置される。
これにより、ラジエータ30と冷却ファン83の間に遮音部材50を配置することにより、冷却風の吸引音及び冷却ファン83の動作音がキャビン17に伝達することを抑制できる。そして、少なくとも刈取部10の反対側に遮音部材50を設けることで、遮音効果を確実に発揮させることができる。
また、本実施形態のコンバイン1においては、遮音部材50は、シュラウド40の中心よりも後方の一部に配置される。
これにより、必要な部分のみに遮音部材50を設けることができるので、材料コスト及び組立コストを抑えることができる。
また、本実施形態のコンバイン1においては、遮音部材50は、シュラウド40の吸引孔41の外縁に沿って配置されている。
これにより、冷却風の吸引音は吸引孔41から発生するため、吸引孔41に沿って遮音部材50を配置することで、騒音を効率的に抑えることができる。
また、本実施形態のコンバイン1においては、遮音部材50は、吸引孔41の軸線に平行な平面部分を有する板状の部材で構成されている。
これにより、遮音部材50を容易に製造することができるので、遮音部材50のコストを抑えることができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記の実施形態で説明した遮音部材50の形状及び配置は任意であり、適宜変更できる。例えば、仮想線L1よりも後方だけでなく前方にも遮音部材50を取り付けても良い。また、吸引孔41の縁に沿うような曲線状の遮音部材50をシュラウド40に取り付けても良い。
上記の実施形態では、エンジン80の出力軸に直接的に冷却ファン83が設けられているが、エンジン80の駆動を適宜伝達することで、エンジン80と離れた位置に冷却ファン83を設けることもできる。
上記の実施形態のコンバイン1はキャビン17を備えているが、キャビン17を備えずに運転座席19が露出しているタイプのコンバイン1にも本願発明を適用できる。
1 コンバイン
2 機体
10 刈取部
21 ロータリスクリーン
22 吸引装置
30 ラジエータ
40 シュラウド
41 吸引孔
50 遮音部材
51 第1部材
52 第2部材
53 第3部材
2 機体
10 刈取部
21 ロータリスクリーン
22 吸引装置
30 ラジエータ
40 シュラウド
41 吸引孔
50 遮音部材
51 第1部材
52 第2部材
53 第3部材
Claims (5)
- 機体と、
前記機体の前方に配置され、穀稈を刈り取る刈取部と、
エンジンの冷却水を冷却するためのラジエータと、
外気を吸引することで発生させた冷却風により、ラジエータ内の冷却水を冷却する冷却ファンと、
前記ラジエータと前記冷却ファンの間に配置され、前記冷却風が通過する吸引孔が形成されており、当該冷却風を案内するシュラウドと、
前記シュラウドの前記吸引孔の近傍に前記シュラウドの前記エンジン側の面から当該エンジン側へ突出するように取り付けられており、当該吸引孔の中心よりも前記機体の後方に配置される遮音部材と、
を備えることを特徴とするコンバイン。 - 請求項1に記載のコンバインであって、
前記遮音部材は、前記シュラウドの中心よりも前記機体の後方の一部に配置されることを特徴とするコンバイン。 - 請求項1又は2に記載のコンバインであって、
前記遮音部材は、前記シュラウドの前記吸引孔の外縁に沿って配置されていることを特徴とするコンバイン。 - 請求項3に記載のコンバインであって、
前記遮音部材は、前記吸引孔の軸線に平行な平面部分を有する板状の部材で構成されていることを特徴とするコンバイン。 - 請求項1から4までの何れか一項に記載のコンバインであって、
オペレータが座るための運転座席を備え、
前記機体の前後方向において、前記運転座席が占める部分と、前記シュラウドが占める部分と、は少なくとも一部同士が重なっており、
前記運転座席よりも前記機体の後方に前記遮音部材が配置されていることを特徴とするコンバイン。
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