JP2016137588A - ヘッドユニット及び記録装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ノズルから液体を吐出可能な記録ヘッド7と、ノズルが形成されるノズル形成面22が突出した状態で記録ヘッド7を取り付けるプレート部20と、ノズル形成面22を保護する保護部21と、を備え、保護部21は、ノズル形成面22の突出方向Dとは交差する交差方向から見て、プレート部20と空間Sを有した状態でプレート部20に取り付けられ、ノズル形成面22は、交差方向から見て、保護部21の突出方向Dにおける厚みL1の範囲内に位置するようにヘッドユニット19を構成する。
【選択図】図5
Description
例えば、特許文献1には、インク通過口を有したインクミスト捕集部材をキャリッジに設け、ヘッドユニットしてのキャリッジを移動することに伴う気流により、ミストの付着を抑制することを目的とした記録装置が開示されている。
以下に、本発明の実施例に係る記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
最初に、本発明の実施例1に係る記録装置1の概要について説明する。
図1は、本実施例の記録装置1の概略側面図である。
ただし、搬送ベルトは粘着性ベルトに限定されない。例えば、静電吸着式の搬送ベルトを用いてもよい。
記録の際、記録ヘッド7を往復走査させて記録するが、記録走査中(記録ヘッド7の移動中)は、搬送機構3は被記録媒体Pの搬送を停止させる。別の表現をすると、記録の際、記録ヘッド7の往復走査と被記録媒体Pの搬送は交互に行われる。すなわち、記録の際、記録ヘッド7の往復走査に対応して、搬送機構3は被記録媒体Pを間欠搬送(粘着性ベルト10を間欠移動)させている。
なお、キャリッジ19の詳細な構成については後述する。
図2は、本実施例の記録装置1のブロック図である。
制御部23には、記録装置1の全体の制御を司るCPU24が設けられている。CPU24は、システムバス25を介して、CPU24が実行する各種制御プログラム等を格納したROM26と、データを一時的に格納可能なRAM27と接続されている。
また、CPU24は、システムバス25を介して、キャリッジモーター30、搬送モーター31、繰出モーター32及び巻取モーター33を駆動させるためのモーター駆動部29と接続されている。
ここで、キャリッジモーター30は、記録ヘッド7を搭載したキャリッジ19を移動させるためのモーターである。また、搬送モーター31は、搬送ローラー8を駆動するためのモーターである。また、繰出モーター32は、回転軸5の回転機構であり、被記録媒体Pを搬送機構3に送り出すために回転軸5を駆動するモーターである。そして、巻取モーター33は、巻取軸17を回転させるための駆動モーターである。
また、CPU24は、システムバス25を介して、被記録媒体Pを切断するようカッター16を駆動させるカッター駆動部36と接続されている。
さらに、CPU24は、システムバス25を介して、入出力部37と接続されており、入出力部37は記録データ等を外部装置から入力するPC38と接続されている。
図3は本実施例のキャリッジ19を表す概略斜視図である。また、図4は本実施例のキャリッジ19を表す概略底面図である。そして、図5は本実施例のキャリッジ19を表す概略正面図である。
そして、図5で表されるように、プレート部20は、記録ヘッド7におけるノズルN(図4参照)が形成されるノズル形成面22が孔部34を介して下側(粘着性ベルト10側)に突出した状態で、記録ヘッド7を取り付け可能に構成されている。
また、保護部21は、ノズル形成面22を保護するためのものであり、図3で表されるように、ノズル形成面22の突出方向(粘着性ベルト10に向かう方向)Dとは交差する交差方向から見て、プレート部20と空間Sを有した状態で取付部40によりプレート部20に取り付けられている。
また、図5で表されるように、ノズル形成面22は、前記交差方向から見て、保護部21の孔部35において、保護部21の突出方向Dにおける厚みL1の範囲内に位置している。
このような構成により、記録ヘッド7のノズル形成面22からインクを吐出することに伴って発生し浮遊するミストを、例えばキャリッジ19の往復移動方向Bへの往復移動に伴って、空間Sを介して逃がすことができる。このため、本実施例のキャリッジ19は、ミストがキャリッジ19に付着することを抑制することができる構成になっている。すなわち、本実施例の記録装置1は、ミストがキャリッジ19に付着することを抑制して記録することができる構成になっている。
このような構成になっているため、ノズル形成面22から被記録媒体Pまでの間に、突出方向Dと交差する交差方向に流れる気流が発生しても、ノズル形成面22は保護面39よりも凹んでいるため、ノズル形成面22近傍においては該気流の影響を受けなくて済む。したがって、ノズル形成面22からインクが吐出される瞬間において、該インクの吐出方向(突出方向Dに該当)と交差する方向の力を受けることを抑制できる。すなわち、突出方向Dと交差する交差方向に流れる気流が発生しても、吐出方向に勢いがついてから該気流の影響を受けることとなるので、該気流の影響を小さくすることができる。このため、本実施例のキャリッジ19は、インクの吐出方向にずれが発生することを抑制でき、記録品質が低下することを抑制することができる構成になっている。
このため、浮遊するミストを、該間隔があいている部分を介して逃がすことができ、ミストがキャリッジ19に付着することを効果的に抑制することができる構成になっている。
なお、本実施例のプレート部20には、各々が接触することなく間隔をあけて複数の記録ヘッド7が取り付けられているが、少なくとも一部に間隔をあけて複数の記録ヘッド7を取り付ける構成であれば、浮遊するミストを、該間隔があいている部分を介して逃がすことができる。
このため、隣り合う記録ヘッド7が、一部接触している部分があっても、間隔があいている部分が有れば上記効果を有する。
このような構成とすることで、空間Sを介してミストを逃がすことができ、ラインヘッドに対して被記録媒体Pを搬送する構成の記録装置において、ミストがヘッドユニットに付着することを抑制して記録することができる。
ここで、「ラインヘッド」とは、被記録媒体Pの搬送方向Aと交差する方向に形成されたノズルNの領域が、被記録媒体Pの搬送方向Aと交差する方向全体をカバー可能なように設けられ、記録ヘッド又は被記録媒体Pを相対的に移動させて画像を形成する記録装置に用いられる記録ヘッドである。なお、ラインヘッドの搬送方向Aと交差する方向のノズルNの領域は、記録装置が対応している全ての被記録媒体Pの搬送方向Aと交差する方向全体をカバー可能でなくてもよい。
次に、本発明の実施例2に係る記録装置について説明する。
図6は本発明の実施例2に係る記録装置1の要部であるキャリッジ19の概略底面図であり、実施例1のキャリッジ19を表す図4に対応する図である。なお、上記実施例1と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
本実施例の記録装置1は、キャリッジ19の構成のみが実施例1の記録装置1と相違する。
一方、本実施例のキャリッジ19は、保護部21a及び21bがキャリッジ19の往復移動方向Bにおけるプレート部20の端部に、実施例1のキャリッジ19と同様に、空間Sを設けた状態で取り付けられる構成である。
このように、保護部が、少なくともキャリッジ19と被記録媒体Pとの相対移動方向(往復移動方向B)における記録ヘッド7よりも上流側に設けられていれば、整流板として、相対移動方向の上流側で、浮遊するミストを、空間Sを介して逃がす気流を生成することができる。したがって、ミストがキャリッジ19に付着することを効果的に抑制して記録することができる。
なお、本実施例の記録装置1は、往復移動方向Bのうちの往方向及び復方向の両方の移動において記録ヘッド7からインクを吐出して記録可能な構成であるため、キャリッジ19の往復移動方向Bにおけるプレート部20の量端部に保護部が設けられている。しかしながら、往復移動方向Bのうちの一方向のみの移動において記録ヘッド7からインクを吐出して記録可能な構成である場合、該一方向の下流側には保護部が設けられていなくても、該一方向の上流側に保護部が設けられていれば整流板としての役割を果たすことができる。
以上、本発明について具体的な実施例に基づいて詳述した。ここで、本発明について、もう一度まとめて説明する。
本態様によれば、プレート部21は、少なくとも一部に間隔Sをあけて複数の記録ヘッド7を取り付ける。このため、浮遊するミストを、該間隔Sがあいている部分を介して逃がすことができる。このため、ミストがヘッドユニット19に付着することを効果的に抑制することができる。
5…繰出部2の回転軸、6…従動ローラー、7…記録ヘッド、8…搬送ローラー、
9…従動ローラー、10…粘着性ベルト、11…従動ローラー、12…加圧ローラー、
13…洗浄ブラシ、14…トレイ、15…洗浄機構、16…カッター、17…巻取軸、
18…巻取機構、19…キャリッジ(ヘッドユニット)、20…プレート部、
21…保護部、22…ノズル形成面、23…制御部、24…CPU、
25…システムバス、26…ROM、27…RAM、28…ヘッド駆動部、
29…モーター駆動部、30…キャリッジモーター(移動部)、31…搬送モーター、
32…繰出モーター、33…巻取モーター、34…孔部、35…孔部、
36…カッター駆動部、37…入出力部、38…PC、39…保護面、40…取付部、
F…支持面、L1…保護部21の突出方向Dにおける厚み、N…ノズル、
P…被記録媒体、R1…被記録媒体Pのロール、R2…被記録媒体Pのロール、
S…空間
Claims (7)
- ノズルから液体を吐出可能な記録ヘッドと、
前記ノズルが形成されるノズル形成面が突出した状態で前記記録ヘッドを取り付けるプレート部と、
前記ノズル形成面を保護する保護部と、を備え、
前記保護部は、前記ノズル形成面の突出方向とは交差する交差方向から見て、前記プレート部と空間を有した状態で前記プレート部に取り付けられ、
前記ノズル形成面は、前記交差方向から見て、前記保護部の前記突出方向における厚みの範囲内に位置することを特徴とするヘッドユニット。 - 請求項1に記載のヘッドユニットにおいて、
前記ノズル形成面は、前記保護部の前記プレート部とは反対側の保護面に対して凹んだ状態で位置することを特徴とするヘッドユニット。 - 請求項1又は2に記載のヘッドユニットにおいて、
前記記録ヘッドを複数備え、
前記プレート部は、少なくとも一部に間隔をあけて複数の前記記録ヘッドを取り付けることを特徴とするヘッドユニット。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載のヘッドユニットを備えることを特徴とする記録装置。
- 請求項4に記載の記録装置において、
前記ヘッドユニットと被記録媒体とを相対的に移動させる移動部を備え、
前記保護部は、少なくとも前記ヘッドユニットと被記録媒体との相対移動方向における前記記録ヘッドよりも上流側に設けられることを特徴とする記録装置。 - 請求項5に記載の記録装置において、
前記被記録媒体を間欠搬送させる搬送部を備え、
前記移動部は、前記間欠搬送の停止時に前記ヘッドユニットを前記被記録媒体の搬送方向と交差する方向に移動させることを特徴とする記録装置。 - 請求項5に記載の記録装置において、
前記移動部は、前記ヘッドユニットに対して前記被記録媒体を搬送する搬送部であり、
前記記録ヘッドは、前記被記録媒体の搬送方向と交差する方向に前記ノズルが並べられるラインヘッドであることを特徴とする記録装置。
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