JP2016136594A - エピタキシャルウエハ、半導体発光素子、発光装置及びエピタキシャルウエハの製造方法 - Google Patents

エピタキシャルウエハ、半導体発光素子、発光装置及びエピタキシャルウエハの製造方法

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Yoichiro Ouchi
洋一郎 大内
栗原 香
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Abstract

【課題】
貫通転位を意図的に発生させることなく、順方向電圧を低減させ得ると共に光出力を向上させ得るエピタキシャルウエハを提供する。
【解決手段】
本発明のエピタキシャルウエハは、c面GaN基板と、前記c面GaN基板の一方側の主表面上に形成されたn型導電層と、前記n型導電層の主表面上に形成され、量子井戸層と障壁層とが交互に積層された多重量子井戸層を含む発光層と、を備え、前記量子井戸層は、第1InGaN層からなり、前記障壁層は、前記第1InGaN層に比してIn組成の少ない第2InGaN層を含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、エピタキシャルウエハ、半導体発光素子、発光装置及びエピタキシャルウエハの製造方法に関する。
窒化ガリウム(GaN)系材料は、半導体発光素子(LED)や半導体レーザ(LD)などの発光素子を作製するために現在広く用いられている。従来の青色発光素子では、主としてサファイア基板を用いてc(+)方向([0001]軸方向)にn型層、p型層を形成し、当該n型層及びp型層間にInGaN系量子井戸発光層を作製したものが用いられてきた。このようにして作製された発光素子は、例えば、白色光源に応用されており、より高効率な光源を実現するために以下のような課題を解決することが求められている。
サファイア基板を用いた発光素子は、サファイア基板とGaN系材料との格子定数のミスマッチのために、貫通転位の発生が避けられないという課題を有している。さらに、サファイア基板を用いた発光素子は、GaN系材料であるエピタキシャル層とサファイア基板の屈折率差が大きいために、発生した光がエピタキシャル層外に放射されずに、エピタキシャル層内部で多重反射を生じて光損失につながるという課題もある。
さらに、サファイア基板を用いたLEDは、サファイア基板が絶縁性であるため、p電極及びn電極の両方ともエピタキシャル層側に形成する必要がある。この場合、サファイア基板を用いたLEDは、印加する電流を増加させるにつれて、電極間の距離に対応する経路の抵抗が無視できなくなり、順方向電圧(Vf)が増加しやすいという課題がある。
このような課題を解決するためには、貫通転位密度の小さい自立窒化ガリウム(GaN)基板を用いることが有効であると考えられてきた。また、自立GaN基板の屈折率はエピタキシャル層と屈折率が同等であるので、発生した光は容易に自立GaN基板内に広がる。さらに、光の取出しには表面の粗面化を行う必要があるが、自立GaN基板では表面としてチップ側面も活用することが可能であるため、光取出しについてもサファイア基板に対して有利であると考えられる。
また、自立GaN基板を用いた発光素子は、自立GaN基板側及びエピタキシャル層側に電極を形成することも可能であるため、抵抗が低下する。さらに、自立GaN基板を用いた発光素子は、p電極及びn電極の両方ともエピタキシャル層側に形成する場合であっても、電極間を流れる電流経路が基板内部まで広がることが可能であるため、抵抗が低下する。
以上のことから、自立窒化ガリウム基板を用いることで、内部量子効率及び光取出し効率を両方とも高くでき、さらに順方向電圧も低下できるため、高効率な発光素子を実現できることが期待できる。
しかしながら、特許文献1によれば、自立GaN基板を用いるだけでは良好な特性を得ることができていない。順方向電圧は約20%も高くなり、出力は逆に約30%も低くなる結果となっている。
そこで、特許文献1の筆者らは、貫通転位に伴って発生するVピットが電流注入を効率化させていると考え、順方向電圧低減のために意図的に自立GaN基板に貫通転位を発生
させている(特許文献1参照)。
国際公開第2010/150809号
しかしながら、特許文献1のように、貫通転位を意図的に発生させることは、結晶品質の面から望ましいものではない。また、貫通転位密度が高い場合には、発光層の信頼性が低下するおそれがある。特に、発光層のIn組成が少ない場合には、貫通転位による悪影響が大きくなる。さらに、貫通転位密度が高い場合には、p型層の品質も低下するおそれがあり、その結果、p型層中の抵抗が大きくなりp型層の電気特性が劣化するおそれがある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、貫通転位を意図的に発生させることなく、順方向電圧を低減させ得ると共に光出力を向上させ得るエピタキシャルウエハ、半導体発光素子、発光装置及びエピタキシャルウエハの製造方法を提供することを主たる目的とする。
前記の目的を達成するべく、本発明のエピタキシャルウエハは、c面GaN基板と、前記c面GaN基板の一方側の主表面上に形成されたn型導電層と、前記n型導電層の主表面上に形成され、量子井戸層と障壁層とが交互に積層された多重量子井戸層を含む発光層と、を備え、前記量子井戸層は、第1InGaN層からなり、前記障壁層は、前記第1InGaN層に比してIn組成の少ない第2InGaN層を含む。
また、前記障壁層は、第1GaN層、前記第2InGaN層及び前記第1GaN層と同一の第2GaN層の順に積層されていても良い。さらに、前記第1InGaN層はアンドープであり、前記第2InGaN層はシリコンドープされていても良く、前記第1GaN層及び前記第2GaN層はアンドープであっても良い。さらに、前記n型導電層及び前記発光層間に、第3GaN層、前記第3InGaN層及び前記第3GaN層と同一の第4GaN層の順に所定の周期で積層されている超格子層をさらに備えても良い。
また、前記の目的を達成するべく、本発明の半導体発光素子は、c面GaN基板と、前記c面GaN基板の一方側の主表面上に形成されたn型導電層と、前記n型導電層の主表面上に形成され、量子井戸層と障壁層とが交互に積層された多重量子井戸層を含む発光層と、前記発光層の一方側の主表面上に形成されたp型導電層と、を備え、前記量子井戸層は、第1InGaN層からなり、前記障壁層は、前記第1InGaN層に比してIn組成の少ない第2InGaN層を含む。
さらに、前記の目的を達成するべく、本発明の発光装置は、c面GaN基板と、前記c面GaN基板の一方側の主表面上に形成されたn型導電層と、前記n型導電層の主表面上に形成され、量子井戸層と障壁層とが交互に積層された多重量子井戸層を含む発光層と、前記発光層の一方側の主表面上に形成されたp型導電層と、を有し、前記量子井戸層は、第1InGaN層からなり、前記障壁層は、前記第1InGaN層に比してIn組成の少ない第2InGaN層を含む半導体発光素子と、前記半導体発光素子が発する光の少なくとも一部を吸収して、より長波長の光に変換する波長変換物質と、を備える。
さらに、前記の目的を達成するべく、本発明のエピタキシャルウエハの製造方法は、c
面GaN基板の一方側の主表面上にn型導電層を形成する第1ステップと、前記第1ステップにおいて形成した前記n型導電層の主表面上に量子井戸層と障壁層とを交互に積層した多重量子井戸層を含む発光層を形成する第2ステップと、を備え、前記第2ステップでは、前記量子井戸層を第1InGaN層により形成し、前記障壁層を前記第1InGaN層に比してIn組成の少ない第2InGaN層を含んで形成する。
本発明によれば、貫通転位を意図的に発生させることなく、順方向電圧を低減させ得ると共に光出力を向上させ得るエピタキシャルウエハ、半導体発光素子、発光装置及びエピタキシャルウエハの製造方法を実現することができる。
図1は、本実施形態に係るエピタキシャルウエハの断面図である。 図2は、本実施形態に係る他の例のエピタキシャルウエハの断面図である。 図3は、本実施形態に係る発光層の断面図である。 図4は、本実施形態に係る他の例の発光層の断面図である。 図5は、本実施形態に係る半導体発光素子の模式図である。図5(a)は上面図であり、図5(b)は図5(a)のX−X線の位置における断面図である。 図6は、本実施形態に係る発光装置の模式図である。 図7は、本実施形態に係るエピタキシャルウエハの製造方法のフローチャートである。 図8は、実施例1、実施例2及び比較例1の半導体発光素子における順方向電圧(Vf)の順方向電流依存性を示すグラフである。 図9は、実施例1、実施例2及び比較例1の半導体発光素子における光出力の順方向電流依存性を示すグラフである。 図10は、実施例3及び比較例2の半導体発光素子における順方向電圧(Vf)の順方向電流依存性を示すグラフである。 図11は、実施例3及び比較例2の半導体発光素子における光出力の順方向電流依存性を示す表及びグラフである。
以下、図面及び表を参照し、本発明の実施形態について、実施例に基づき詳細に説明する。なお、本発明は以下に説明する内容に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において任意に変更して実施することが可能である。また、実施形態及び実施例は、本発明を模式的に示すものであって、理解を深めるべく部分的な強調、拡大、縮小、又は省略などを行っており、各構成部材の縮尺や形状等を正確に表すものとはなっていない場合がある。更に、実施形態及び実施例で用いる様々な数値及び数量は、いずれも一例を示すものであり、必要に応じて様々に変更することが可能であり、各実施形態及び各実施例に記載されている構成は、適宜組み合わせることが可能である。
(本実施形態に係るエピタキシャルウエハの構成)
図1は、本実施形態に係るエピタキシャルウエハ1の断面図である。エピタキシャルウエハ1は、例えば、2インチの円盤型のウエハである。エピタキシャルウエハ1は、c面GaN基板と、前記c面GaN基板の一方側の主表面上に形成されたn型導電層と、前記n型導電層の主表面上に形成され、量子井戸層と障壁層とが交互に積層された多重量子井戸層を含む発光層と、を備え、前記量子井戸層は、第1InGaN層からなり、前記障壁層は、前記第1InGaN層に比してIn組成の少ない第2InGaN層を含む。なお、主表面上とは、必ずしも直上という意味でなく、当該主表面の上側に位置していればよいという意味である。
具体的に、エピタキシャルウエハ1は、図1に示すように、c面GaN基板2、アンドープGaN層3、n型GaNコンタクト層(n型導電層)4、アンドープGaN中間層5、n型GaN中間層6、多重量子井戸発光層(発光層)7、p型AlGaNクラッド層8、p型AlGaNコンタクト層(p型導電層)9を有している。c面GaN基板2及び各層3〜9は上述されている順に積層されている。
c面GaN基板2は、0°のGaN基板であってもよいし、オフ角が付与されたGaN基板であってもよい。オフ角は、通常5°以内、好ましくは1°以内である。c面GaN基板2上に形成された各層の厚さ方向と、各層を構成するGaN系半導体のc軸との間でなす角度は、c面GaN基板2のオフ角に等しい。また、c面GaN基板2は、一般に結晶性が良好な自立基板がより望ましい。
アンドープGaN層3は、例えば、TMG(トリメチルガリウム)、NH3(アンモニ
ア)を原料として作製される。アンドープGaN層3の厚さは、例えば、1〜1000nm、好ましくは2〜20nmである。アンドープGaN層3の成長温度は、通常900℃〜1100℃程度である。アンドープGaN層3は、c面GaN基板2の表面を安定化し、その上面の各層の品質を良好にする働きがある。
n型GaNコンタクト層4は、例えば、Si(シリコン)、Ge(ゲルマニウム)のようなn型不純物でドープされている。n型GaNコンタクト層4は、例えば、SiH4
シラン)、TMG、NH3を原料として作製される。n型GaNコンタクト層4の厚さは
、例えば、1〜6μm、好ましくは2〜4μmであり、成長温度はアンドープGaN層3と同様である。n型不純物濃度は、例えば、2×1018〜2×1019cm-3、好ましくは5×1018cm-3以上1×1019cm-3以下である。
アンドープGaN中間層5は、キャリアガスにN2を用い、例えば、TMG、NH3を原料として作製される。アンドープGaN中間層5の厚さは、例えば、50〜300nm、好ましくは150〜250nmである。アンドープGaN中間層5の成長温度は、通常600℃〜800℃程度である。
図2は、本実施形態に係る他の例のエピタキシャルウエハ1の断面図である。エピタキシャルウエハ1は、アンドープGaN中間層5の代わりに、GaN層5A、InGaN層5Bの順に所定の周期で積層され、最上層がGaN層5Aであるn側超格子(SLs)層5Cが形成されていてもよい。
InGaN層5Bは、例えば、アンドープである。InGaN層5Bは、キャリアガスにN2を用い、例えば、TMI(トリメチルインジウム)、TMG、NH3を原料として作製される。InGaN層5Bは、例えば、1〜10nm、好ましくは2〜5nmである。GaN層5Aは、例えば、アンドープである。GaN層5Aは、キャリアガスにN2を用
い、例えば、TMG、NH3を原料として作製される。GaN層5Aの厚さは、例えば、
2〜30nm、好ましくは4〜20nmである。GaN層5A、InGaN層5Bの成長温度は、通常600℃〜800℃程度である。GaN層5A、InGaN層5Bの繰り返し周期数は、例えば、10周期から30周期までの範囲が用いられる。
GaN層5A、InGaN層5Bの順に所定の周期で積層されているn側超格子層5Cは、n型GaNコンタクト層4と発光層7との格子定数差により生じる歪を緩和し、発光素子としての信頼性を向上させる働きがある。同様の効果はアンドープGaN中間層5を用いた場合にも得られるが、超格子構造とした方が歪を緩和させる効果が大きいと考えられる。
n型GaN中間層6は、例えば、Si、Geのようなn型不純物でドープされている。n型GaN中間層6は、例えば、SiH4、TMG、NH3を原料として作製される。n型GaN中間層6の厚さは、例えば、2〜100nm、好ましくは10〜30nmである。n型不純物濃度は、例えば、2×1018〜2×1019cm-3、好ましくは5×1018cm-3以上1×1019cm-3以下である。
なお、アンドープGaN層3、アンドープGaN中間層5、n型GaN中間層6は、場合によっては省略しても良い。すなわち、c面GaN基板2の直上にn型GaNコンタクト層4を設けることが可能であり、n型GaNコンタクト層4の直上に多重量子井戸発光層7を設けることが可能である。
図3は、本実施形態に係る発光層7の断面図である。多重量子井戸発光層7は、量子井戸層と障壁層とが交互に積層された多重量子井戸層を含む多重量子井戸発光層である。多重量子井戸発光層7の量子井戸層は、InGaN、InAlGaNのような、Inを含むGaN系半導体(InGaN量子井戸層(第1InGaN層))7Aで形成される。多重量子井戸発光層7の障壁層は、InGaN、InAlGaNのような、Inを含むGaN系半導体(InGaN障壁層(第2InGaN層))7Bで形成される。InGaN障壁層7Bは、InGaN量子井戸層7Aに比して少ないIn組成で形成される。
量子井戸層をInGaN量子井戸層7Aとし、障壁層を量子井戸層に比してIn組成の少ないInGaN障壁層7Bとすることで、量子井戸層と障壁層との間に生じる歪が緩和され、発光素子に所定の電流を流す時に印加する順方向電圧(Vf)を低減させる効果がある。特に、サファイア基板上の発光素子と比較すると、GaN基板上の発光素子は、発光層に含まれる貫通転位密度が低く、量子井戸層と障壁層との間の界面が均一であることから、歪を緩和させることによるVf低減の効果が大きい。
InGaN量子井戸層7AのIn組成は、目的とする発光波長により調整される。例えば、青色(発光波長450nm)の場合、16%程度である。InGaN障壁層7BのIn組成は、大きいと量子井戸層とのバンドギャップ差が小さくなり障壁層としての働きが低下することから、小さい方が望ましい。例えば、0.5%以上3%以下である。
InGaN量子井戸層7Aは、例えば、アンドープである。InGaN量子井戸層7Aは、例えば、TMI、TMG、NH3を原料として作製される。InGaN量子井戸層7
Aの厚さは、例えば、1〜10nm、好ましくは2〜5nmである。
InGaN障壁層7Bは、例えば、Si、Geのようなn型不純物でドープされている。InGaN障壁層7Bは、例えば、SiH4、TMG、NH3を原料として作製される。InGaN障壁層7Bの厚さは、例えば、2〜30nm、好ましくは4〜20nmである。n型不純物濃度は、例えば、5×1016〜1×1018cm-3、好ましくは8×101
cm-3以上5×1017cm-3以下である。
InGaN量子井戸層7Aは、注入された電子と正孔が再結合し発光する層である事から、結晶純度の点からアンドープとする事が良い。一方、InGaN障壁層7Bは、Siなどのn型不純物を適量ドープする事により膜の抵抗率が低減し、その効果で発光素子の駆動電圧が低下し、また発光強度が増加する。
InGaN量子井戸層7AとInGaN障壁層7Bの繰り返し周期数は3周期から6周期までの範囲が用いられる。多重量子井戸発光層7のInGaN量子井戸層7AとInGaN障壁層7Bの作製時には、ガリウム原料として、TMGの替わりにTEG(トリエチルガリウム)、もしくはTMGとTEGの混合ガスを用いてもよい。
図4は、本実施形態に係る他の例の発光層7の断面図である。多重量子井戸発光層7は、InGaN障壁層7Bの代わりに、GaN層7C、InGaN層7D及びGaN層7Eの順に積層されているInGaN障壁層7Fが形成されていてもよい。InGaN層7Dは、上述したInGaN障壁層7Bと同一の構成である。GaN層7C及びGaN層7Eは、同一の構成である。GaN層7C及びGaN層7Eは、例えば、Si、Geのようなn型不純物でドープされている。GaN層7C及びGaN層7Eは、例えば、SiH4
TMG、NH3を原料として作製される。GaN層7C及びGaN層7Eの厚さは、例え
ば、1〜5nm、好ましくは1〜3nmである。n型不純物濃度は、例えば、5×101
〜1×1018cm-3、好ましくは8×1016cm-3以上5×1017cm-3以下であ
る。
GaN層7C、InGaN層7D及びGaN層7Eの順に積層されているInGaN障壁層7Fを形成することで、InGaN量子井戸層7AとInGaN障壁層7Bの間にInGaNよりも結晶性の良いGaN層が存在することから、量子井戸層と障壁層の結晶界面の品質が向上し、その結果発光素子の信頼性が向上する。
p型AlGaNクラッド層8は、例えば、多重量子井戸発光層7とp型AlGaNコンタクト層9のいずれに対してもより大きなバンドギャップエネルギーを有するAlyGa1-yN(好ましくは0.04≦y≦0.2)で形成される。p型AlGaNクラッド層8は
、例えば、Mg(マグネシウム)、Zn(亜鉛)のようなp型不純物でドープされている。p型AlGaNクラッド層8の厚さは、例えば、10〜200nm、好ましくは100nm以上200nm以下である。p型不純物濃度は、例えば、1×1019〜5×1020cm-3である。
なお、p型AlGaNクラッド層8は省略することができる。すなわち、多重量子井戸発光層7の直上にp型AlGaNコンタクト層9を設けることが可能である。
p型AlGaNコンタクト層9は、Mg、Znのようなp型不純物でドープされている。p型AlGaNコンタクト層9の厚さは、例えば、40nm以上200nm以下、好ましくは50nm以上100nm以下である。p型不純物濃度は、例えば、1×1019〜5×1020cm-3であり、内部で不純物濃度を意図的に変化させることも行われる。
(本実施形態に係る半導体発光素子の構成)
図5は、本実施形態に係る半導体発光素子20の模式図である。図5(a)は上面図であり、図5(b)は図5(a)のX−X線の位置における断面図である。
半導体発光素子20は、上述したエピタキシャルウエハ1に対して、エッチング、電極形成、素子分離等の処理を行って作成したものである。半導体発光素子20は、c面GaN基板と、前記c面GaN基板の一方側の主表面上に形成されたn型導電層と、前記n型導電層の主表面上に形成され、量子井戸層と障壁層とが交互に積層された多重量子井戸層を含む発光層と、前記発光層の一方側の主表面上に形成されたp型導電層と、を備え、前記量子井戸層は、第1InGaN層からなり、前記障壁層は、前記第1InGaN層に比してIn組成の少ない第2InGaN層を含む。
具体的に、半導体発光素子20は、c面GaN基板2、アンドープGaN層3、n型GaNコンタクト層(n型導電層)4、アンドープGaN中間層5、n型GaN中間層6、多重量子井戸発光層(発光層)7、p型AlGaNクラッド層8、p型AlGaNコンタクト層(p型導電層)9、n側コンタクト電極21、n側メタル電極22、p側コンタクト電極23及びp側メタル電極24を有している。なお、c面GaN基板2は、剥離等に
より除去されていても良い。
n側コンタクト電極21は、n型GaNクラッド層4の一部露出した表面に形成されている。n側メタル電極22は、パッド電極として、n側コンタクト電極21上の上面に形成されている。p側コンタクト電極23は、p型AlGaNコンタクト層9の上面に形成されている。p側メタル電極24は、パッド電極として、p側コンタクト電極22上の一部に形成されている。n側コンタクト電極21及びp側コンタクト電極23は、例えば、ITO、ニッケル、プラチナ、チタン、銀、タングステン、クロム、或いはこれら金属が含まれる合金であってもよい。
なお、本実施形態に係る半導体発光素子20は、n型GaNクラッド層4の一部露出した表面にn側コンタクト電極21及びn側メタル電極22を形成した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、c面GaN基板2の他方側の主表面や、c面GaN基板2の剥離後のn型GaNクラッド層4の他方側の主表面にn側コンタクト電極21及びn側メタル電極22を形成しても良く、この他種々の半導体発光素子に適用することができる。
(本実施形態に係る発光装置の構成)
図6は、本実施形態に係る発光装置30の断面図である。発光装置30は、上述した半導体発光素子20と、当該半導体発光素子20が発する光の少なくとも一部を吸収して、より長波長の光に変換する波長変換物質とを備える。具体的に、発光装置30は、半導体発光素子20、半導体発光素子20を収容するパッケージ31、透光性材料32及び波長変換部33を有している。
半導体発光素子20は、本実施形態に係る半導体発光素子20と同様の構成であり、例えば、発光ピーク波長が360nm以上460nm以下の近紫外光〜青色光を発する半導体発光素子である。
パッケージ31は、公知のパッケージであり、例えば、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等の耐熱性樹脂をリードフレームと一体成形したタイプの他、種々のタイプのパッケージを適用することができる。透光性材料32は、例えば、シリコーン樹脂やガラスなどを用いることができる。また、透光性材料32は、省略しても良く、半導体発光素子20及び波長変換部33間は空洞であって良い。
波長変換部33は、例えば、黄色蛍光体を含有しており、半導体発光素子20が発する青色光の一部を黄色光に変換する。そして、波長変換部33は、表面青色光と黄色光が混成して生じる白色光を外部に向けて放出する。波長変換部33は、その他、緑色蛍光体、赤色蛍光体、青色蛍光体等、この他種々の蛍光体を用いることができる。
本実施形態に係る発光装置30の用途は、照明、ディスプレイ、液晶表示装置のバックライト、インジケータ等を含むが、これらに限定されるものではない。
(本実施形態に係るエピタキシャルウエハの製造方法)
図7は、本実施形態に係るエピタキシャルウエハ1の製造方法のフローチャートである。本実施形態に係るエピタキシャルウエハ1の製造方法は、c面GaN基板の一方側の主表面上にn型導電層を形成する第1ステップと、前記第1ステップにおいて形成した前記n型導電層の主表面上に量子井戸層と障壁層とを交互に積層した多重量子井戸層を含む発光層を形成する第2ステップと、を備え、前記第2ステップでは、前記量子井戸層を第1InGaN層により形成し、前記障壁層を前記第1InGaN層に比してIn組成の少ない第2InGaN層を含んで形成する。
具体的に、エピタキシャルウエハ1の製造方法では、まず、c面GaN基板2の一方側の主表面上にアンドープGaN層3、n型GaNコンタクト層(n型導電層)4、アンドープGaN中間層5、n型GaN中間層6を、有機金属気相成長法(MOCVD法)によって、それぞれ所定の条件で積層して成長させる(ステップSP1)。
なお、エピタキシャルウエハ1の製造方法では、ステップSP1において、アンドープGaN中間層5の代わりに、GaN層5A、InGaN層5Bの順に所定の周期で積層されているn側超格子層5Cを形成してもよい。
続いて、エピタキシャルウエハ1の製造方法では、n型GaN中間層6の一方側の主表面上に、InGaN量子井戸層7Aと当該InGaN量子井戸層7Aに比して少ないIn組成で形成されるInGaN障壁層7Bとを交互に積層した多重量子井戸層を含む多重量子井戸発光層7を、有機金属気相成長法(MOCVD法)によって、それぞれ所定の条件で積層して成長させる(ステップSP2)。
なお、エピタキシャルウエハ1の製造方法では、ステップSP2において、InGaN障壁層7Bの代わりに、GaN層7C、InGaN層7D及びGaN層7Eの順に積層されているInGaN障壁層7Fを形成してもよい。また、エピタキシャルウエハ1の製造方法では、ステップSP2において、InGaN量子井戸層7Aをアンドープとし、InGaN障壁層7Bをシリコンドープとしてもよい。さらに、エピタキシャルウエハ1の製造方法では、ステップSP2において、GaN層7C、InGaN層7D及びGaN層7Eをシリコンドープとしてもよい。
続いて、エピタキシャルウエハ1の製造方法では、多重量子井戸発光層7の一方側の主表面上にp型AlGaNクラッド層8、p型AlGaNコンタクト層(p型導電層)9を、有機金属気相成長法によって、それぞれ所定の条件で積層して成長させる(ステップSP3)。
以下に、本発明者等が行った様々な実施例を記す。ただし、これらの実施例で用いられた方法やサンプルの構造によって、本発明は何らの限定を受けるものではない。
(実施例1)
実施例1のエピタキシャルウエハ及びGaN系発光素子は、次の手順に従い作製した。
(エピタキシャル成長)
まず、c面を主面とする直径50mmのGaN基板を準備し、これをMOVPE装置の成長炉内に設けられたサセプターに設置した。c面GaN基板のオフ角は0.4°である。そしてキャリアガスに窒素ガスに用い、アンモニアガスを供給しながら、c面GaN基板を1100℃に加熱した。基板温度が1100℃に到達したらキャリアガスに水素ガスを加え、トリメチルガリウム(TMG)、アンモニアを供給して、膜厚10nmのアンドープGaN層を形成した。引き続き、TMG、アンモニア、シラン(SiH)を供給して、膜厚4μmのn型GaNコンタクト層を形成した。この時、n型GaNコンタクト層のSi濃度は5×1018cm−3であった。
次に、基板温度を765℃に下げて、TMG、アンモニアを供給して、膜厚200nmのアンドープGaN中間層を形成した。引き続き、TMG、アンモニア、シランを供給して、膜厚20nmのn型GaN中間層を形成した。この時、n型GaN中間層のSi濃度は2×1018cm−3であった。
その後、基板温度を765℃に保ったまま、TMG、トリメチルインジウム(TMI)、アンモニアおよびシランを供給して、膜厚15nmのn型InGaNからなる障壁層を形成した。引き続き、TMG、TMI、アンモニアを供給して、膜厚2.5nmのアンドープInGaNからなる量子井戸層を形成した。これを繰り返し、障壁層、量子井戸層、をこの順に各4層形成し、最後に、TMG、TMI、アンモニアおよびシランを供給して、膜厚15nmのn型InGaNからなる最上部障壁層を形成し、障壁層、量子井戸層から構成される、発光層を形成した。
次に、基板温度を1010℃に上げて、TMG、トリメチルアルミニウム(TMA)、ビスシクロペンタジエニルマグネシウム(CpMg)およびアンモニアを供給し、膜厚160nmのp型AlGaNクラッド層を形成した。引き続き、基板温度1050℃で、TMG、TMA、CpMgおよびアンモニアを供給し、膜厚40nmからなるp型AlGaNコンタクト層を形成した。その後、アンモニアを供給しながら基板温度を室温まで下げ、ウエハをMOVPE装置から取り出した。その後、このウエハに対して、p型層に不純物として添加したMgを活性化させるための、アニーリング処理を行った。
表1は、実施例1のエピタキシャルウエハの各層の組成、膜厚、ドーパント及びドーピング濃度を示している。
Figure 2016136594
(GaN系発光素子の作製)
上記手順により得たエピタキシャルウエハの、p型AlGaNコンタクト層上の全面に、p側コンタクト電極として厚さ210nmのITO(インジウム錫酸化物)層を形成した。その後、石英加熱炉を用いて、大気雰囲気中において520℃で20分間熱処理を行った。
次に、RIE(反応性イオンエッチング)装置により、p型AlGaNコンタクト層側からエッチングし、n型GaNコンタクト層を露出させた。部分的に露出させたn型GaNコンタクト層の表面に、n側コンタクト電極を形成した。n側コンタクト電極は、Al層(厚さ500nm)、Ti−W層(108nm)Au層(厚さ108nm)をこの順に含む積層膜とした。
次に、n側コンタクト電極とp側コンタクト電極上に、Ti−W層(厚さ108nm)、Au層(厚さ1300nm)の順からなる、n側メタル電極及びp側メタル電極を形成
した。
最後に、エピタキシャルウエハを500μm×500μm角に分断することにより、実施例1のGaN系発光素子(半導体発光素子)を作成した。
(実施例2)
実施例2のエピタキシャルウエハ及び半導体発光素子は、発光層の障壁層および最上部層壁装を、2nmのGaN層、13nmのInGaN層、2nmのGaN層からなる、合計15nmのn型多層構造とした点を除いて、実施例1と同様に作成した。
表2は、実施例2のエピタキシャルウエハの各層の組成、膜厚、ドーパント及びドーピング濃度を示している。
Figure 2016136594
(実施例3)
実施例3のエピタキシャルウエハ及び半導体発光素子は、アンドープGaN中間層の代わりに、2nmのGaN層からなる第1半導体層、1nmのInGaNからなる第2半導体層を、この順に25周期形成し、最後に2nmのGaN層からなる第1半導体最上部層を形成した、合計77nmのn側超格子層とした点を除いて、実施例1と同様に作成した。
表3は、実施例3のエピタキシャルウエハの各層の組成、膜厚、ドーパント及びドーピング濃度を示している。
Figure 2016136594
(比較例1)
比較例1のエピタキシャルウエハ及び半導体発光素子は、発光層の障壁層および最上部層壁装を、15nmのn型GaN層とした点を除いて、実施例1と同様に作成した。
表4は、比較例1のエピタキシャルウエハの各層の組成、膜厚、ドーパント及びドーピング濃度を示している。
Figure 2016136594
(比較例2)
比較例2のエピタキシャルウエハ及び半導体発光素子は、発光層の障壁層および最上部層壁装を、15nmのn型GaN層とした点を除いて、実施例3と同様に作成した。
表5は、比較例2のエピタキシャルウエハの各層の組成、膜厚、ドーパント及びドーピング濃度を示している。
Figure 2016136594
(評価)
表6及び図8は、実施例1、実施例2及び比較例1の半導体発光素子における順方向電圧(Vf)の順方向電流依存性を示す表及びグラフである。印加電流はパルス幅1msec、パルス周期100msecのパルス電流とした。
Figure 2016136594
表6及び図8からわかるように、実施例1及び実施例2のVfは、比較例1のVfに比べて、概ね0.2〜0.3V低くなっていた。
表7及び図9は、実施例1、実施例2及び比較例1の半導体発光素子における光出力の順方向電流依存性を示す表及びグラフである。
Figure 2016136594
表7及び図9からわかるように、実施例1及び実施例2の光出力は、比較例1の光出力に比べ高くなっており、例えば順方向電流350mA(電流密度140A/cm)では、概ね16〜17%出力が高くなっていた。
表8及び図10は、実施例3及び比較例2の半導体発光素子における順方向電圧(Vf)の順方向電流依存性を示す表及びグラフである。
Figure 2016136594
表8及び図10からわかるように、実施例3のVfは、比較例2のVfに比べて低くなっていた。また、比較例1と比較例2において、表6及び表8の比較から、アンドープGaN中間層の代わりにn側超格子層を用いると、Vfは高くなった。しかし、実施例1及び実施例3の通り、発光層の障壁層にInGaNを用いると、n側超格子層を用いてもVfは高くならず、実施例3のVfは、比較例1のVfと比べても低いものであった。
なお、比較例2のVfは、高Vfによる発熱の影響で実際の値より低い結果となっている。比較例2のVfは、本来であれば、図中の点線のようにさらに高い値になると考えられる。
表9及び図11は、実施例3及び比較例2の半導体発光素子における光出力の順方向電流依存性を示す表及びグラフである。
Figure 2016136594
表9及び図11からわかるように、実施例3の光出力は、比較例2の光出力に比べて高くなっていた。また、比較例1と比較例2において、表7及び表9の比較から、アンドープGaN中間層の代わりにn側超格子層を用いると、光出力は低くなった。しかし、実施例1及び実施例3の通り、発光層の障壁層にInGaNを用いると、n側超格子層を用いても光出力は低くならず、実施例3の光出力は、比較例1の光出力と比べても高いものであった。
1……エピタキシャルウエハ、2……c面GaN基板、3……アンドープGaN層、4……n型GaNコンタクト層、5……アンドープGaN中間層、6……n型GaN中間層、7……多重量子井戸発光層、7A……InGaN量子井戸層、7B……InGaN障壁層、7C……界面歪緩衝層、8……p型AlGaNクラッド層、9……p型GaNコンタクト層、20……半導体発光素子、21……n側メタル電極、22……p側コンタクト電極、23……p側メタル電極、30……発光装置、31……パッケージ、32……透光性材料、33……波長変換部

Claims (8)

  1. c面GaN基板と、
    前記c面GaN基板の一方側の主表面上に形成されたn型導電層と、
    前記n型導電層の主表面上に形成され、量子井戸層と障壁層とが交互に積層された多重量子井戸層を含む発光層と、
    を備え、
    前記量子井戸層は、第1InGaN層からなり、
    前記障壁層は、前記第1InGaN層に比してIn組成の少ない第2InGaN層を含む
    ことを特徴とするエピタキシャルウエハ。
  2. 前記障壁層は、第1GaN層、前記第2InGaN層及び前記第1GaN層と同一の第2GaN層の順に積層されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のエピタキシャルウエハ。
  3. 前記第1InGaN層はアンドープであり、前記第2InGaN層はシリコンドープされている
    ことを特徴とする請求項1に記載のエピタキシャルウエハ。
  4. 前記第1GaN層及び前記第2GaN層はアンドープである
    ことを特徴とする請求項2に記載のエピタキシャルウエハ。
  5. 前記n型導電層及び前記発光層間に、第3GaN層、前記第3InGaN層及び前記第3GaN層と同一の第4GaN層の順に所定の周期で積層されている超格子層
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のエピタキシャルウエハ。
  6. c面GaN基板と、
    前記c面GaN基板の一方側の主表面上に形成されたn型導電層と、
    前記n型導電層の主表面上に形成され、量子井戸層と障壁層とが交互に積層された多重量子井戸層を含む発光層と、
    前記発光層の一方側の主表面上に形成されたp型導電層と、
    を備え、
    前記量子井戸層は、第1InGaN層からなり、
    前記障壁層は、前記第1InGaN層に比してIn組成の少ない第2InGaN層を含む
    ことを特徴とする半導体発光素子。
  7. c面GaN基板と、
    前記c面GaN基板の一方側の主表面上に形成されたn型導電層と、
    前記n型導電層の主表面上に形成され、量子井戸層と障壁層とが交互に積層された多重量子井戸層を含む発光層と、
    前記発光層の一方側の主表面上に形成されたp型導電層と、
    を有し、
    前記量子井戸層は、第1InGaN層からなり、
    前記障壁層は、前記第1InGaN層に比してIn組成の少ない第2InGaN層を含む半導体発光素子と、
    前記半導体発光素子が発する光の少なくとも一部を吸収して、より長波長の光に変換する波長変換物質と、
    を備えることを特徴とする発光装置。
  8. c面GaN基板の一方側の主表面上にn型導電層を形成する第1ステップと、
    前記第1ステップにおいて形成した前記n型導電層の主表面上に量子井戸層と障壁層とを交互に積層した多重量子井戸層を含む発光層を形成する第2ステップと、
    を備え、
    前記第2ステップでは、前記量子井戸層を第1InGaN層により形成し、前記障壁層を前記第1InGaN層に比してIn組成の少ない第2InGaN層を含んで形成する
    ことを特徴とするエピタキシャルウエハの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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