JP2016130961A - 自動券処理機および券処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な操作で券処理を行える自動券処理機および券処理システムを提供する。【解決手段】実施形態によれば、自動券処理機は、読取部と、設定部と、券処理部と、を有する。読取部は、利用者が所持する近距離無線器に記憶されている情報を近距離無線通信により読み取る。設定部は、読取部により利用者が所持する近距離無線器から読み取った情報に応じた設定を行う。券処理部と、設定部により近距離無線器から読み取った情報に応じて設定された状態において利用者が指示する券処理を実行する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、自動券処理機および券処理システムに関する。
自動券売機などの自動券処理機には、外国語で操作案内を行う外国語対応機能を有するものがある。従来の自動券売機の外国語対応機能は、利用者自身が使用する言語を選択し、利用者が選択した外国語での操作案内を行う。しかしながら、外国人にとっては、外国語対応を選択する選択ボタンを選択する操作自体が分かりづらい事もある。また、証明書の確認が必要な券(割引券、企画券など)は、利用者が所持する証明書を係員が確認した上で発券する。このため、係員対応による発券は、発券手続きに手間がかかる。
特開2002−351989号公報
上記の課題を解決するために、簡単な操作で券処理を行える自動券処理機および券処理システムを提供することを目的とする。
実施形態によれば、自動券処理機は、読取部と、設定部と、券処理部と、を有する。読取部は、利用者が所持する近距離無線器に記憶されている情報を近距離無線通信により読み取る。設定部は、読取部により利用者が所持する近距離無線器から読み取った情報に応じた設定を行う。券処理部と、設定部により近距離無線器から読み取った情報に応じて設定された状態において利用者が指示する券処理を実行する。
図1は、第1及び第2の実施形態に係る駅務システム(券処理システム)の構成例を示すブロック図である。 図2は、第1及び第2の実施形態に係る自動券売機(自動券処理機)の構成例を示すブロック図である。 図3は、第1及び第2の実施形態に係るサーバの構成例を示すブロック図である。 図4は、第1の実施形態に係る自動券売機の動作例を説明するためのフローチャートである。 図5は、第1の実施形態に係る自動券売機におけるパスポート対応処理の動作例を説明するためのフローチャートである。 図6は、第1の実施形態に係る自動券売機における携帯端末対応処理の動作例を説明するためのフローチャートである。 図7は、第1の実施形態に係る自動券売機における障害者手帳対応処理の動作例を説明するためのフローチャートである。 図8は、第1の実施形態に係る自動券売機におけるIDカード対応処理の動作例を説明するためのフローチャートである。 図9は、第2の実施形態に係る自動券売機の動作例を説明するためのフローチャートである。 図10は、第2の実施形態に係るサーバの動作例を説明するためのフローチャートである。
以下、実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る自動券処理機としての駅務機器を含む駅務システム(券処理システム)の構成例を示す図である。
本実施形態に係る駅務システムは、鉄道などの交通機関における種々の駅務処理を行う種々の駅務機器から構成されるシステムである。駅務システムでは、乗車券、定期券、特急券、精算券、および、カード(例えば、プリペイドカード或いはポストペイカード等)などの乗車券媒体(券)により鉄道などの交通機関の利用を可能とするものである。
駅務システムは、図1に示すように、自動券売機1(1A、1B、…、1N)、自動改札機2(2A、2B、…、2N)、自動定期券発行機3、自動精算機4、およびサーバ5などにより構成される。例えば、図1に示すような自動券売機1、自動改札機2、自動定期券発行機3、および自動精算機4などの駅務機器は、各駅に設置される。自動券売機1、自動改札機2、自動定期券発行機3、および自動精算機4などの駅務機器は、利用者自身の操作に応じて乗車券媒体(券)を処理する機能を有する自動券処理機である。
自動券売機1は、たとえば、各駅の改札口などに設置される。自動券売機1は、利用者自身により操作される自動券処理機としての機能を有する。たとえば、自動券売機1は、利用者から受領した金額に応じて、乗車券、回数券、特急券、割引券あるいは企画券などの乗車券媒体を発券する。また、自動券売機1は、利用者から受領した金額に応じて、電子マネーとして利用可能な金額情報を書込んだカード(例えば、ICカード)を新規に発券したり、利用者が所持しているカードに記録されている電子マネーとして利用可能な金額情報を更新したりする機能を具備しても良い。また、自動券売機1は、発券処理などの券処理中に、利用者に対する案内などを報知する案内手段としての表示部及びスピーカなどを有する。
自動改札機2は、利用者が所持する乗車券媒体に記憶されている情報に基づいて当該利用者に対して通行を制御(改札処理)するものである。自動改札機2は、たとえば、駅の改札口などに設置される。自動改札機2は、乗車券媒体としての磁気券あるいはICカードなどを処理する処理機能を有する。すなわち、自動改札機2は、利用者が所持する乗車券媒体に記憶されている情報を読取り、乗車券媒体から読取った情報に基づいて当該利用者の通行(入場或いは出場)の可否を判定し、その判定結果に基づいて当該利用者の通行を制御する。また、自動改札機2は、改札処理中に利用者に対する案内などを報知する案内部及び報知部としての表示部及びスピーカなどを有する。
自動定期券発行機3は、たとえば、各駅などに設置される。自動定期券発行機3は、利用者自身により操作される自動券処理機としての機能を有する。自動定期券発行機3は、利用者から金額を受領して、定期券情報を書込んだ乗車券媒体(例えば、ICカード又は磁気券)を新規に発券したり、定期券として利用されている乗車券媒体に記録されている定期券情報を更新することにより継続定期券を発行したりする機能を有する。また、自動定期券発行機3は、定期券の発行処理などの券処理中に、利用者に対する案内などを報知する案内部あるいは報知部としての表示部及びスピーカなどを有する。
自動精算機4は、たとえば、各駅の構内に設置される。自動精算機4は、利用者自身により操作される自動券処理機としての機能を有する。自動精算機4は、乗り越し運賃などの精算処理を行う装置である。例えば、自動精算機4は、乗車券、回数券或いは定期券などの乗車券媒体に対して精算処理を行う。たとえば、自動精算機4は、利用者が所持している乗車券媒体で出場するのに不足している金額を精算し、精算完了後に精算券を発券する。また、自動精算機4は、利用者が所持しているカードに電子マネーとして利用可能な金額情報を更新する機能を具備しても良い。また、自動精算機4は、精算処理などの券処理中に、利用者に対する案内などを報知する案内部或いは報知部としての表示部及びスピーカなどを有する。
サーバ5は、たとえば、プロセッサ、メモリ、各種インターフェースなどを有するサーバコンピュータにより構成される。サーバ5は、各駅の駅務機器とデータ通信を行う機能を有する。サーバ5は、駅あるいは管理区ごとに設けられるデータ集計機などの装置を介して、各駅の駅務機器とデータ通信するようにしても良い。たとえば、サーバ5は、各駅務機器からの問い合わせを受けて、問合せに対する応答を行う機能を有する。また、サーバ5は、外部システムと通信する機能を有する。サーバ5は、外部システムからの情報提供を受けて、外部システムから取得した情報を駅務機器に配信する機能を有する。
次に、自動券処理機の1例としての自動券売機1の構成について説明する。
図2は、実施の形態に係わる自動券売機1の構成例を示すものである。
図2に示す自動券売機1は、鉄道の各駅などに設置され、乗車券、回数券、特急券、座席指定券、或いは、企画券などの券を発券する。たとえば、自動券売機1は、自動改札機或いは自動精算機などの駅務器機で処理される乗車券媒体(券)を利用者自身の操作に応じて発券するものが想定される。また、自動券売機1は、乗車券媒体の情報を更新したり、乗車券媒体の情報を表示したりする発券処理以外の券処理を行うようにしても良い。
自動券売機1は、図2に示すように、制御部10、接客用表示部11、係員用表示部12、音声部13、データメモリ14、通信部15、カード処理部16、紙幣処理部17、硬貨処理部18、発券部19およびNFC通信部20を有する。
制御部10は、当該自動券売機1全体の制御を司る。制御部10は、CPUなどのプロセッサ10a、RAM、ROMなどのメモリ10b、及び、各種のインターフェースなどを有する。プロセッサ10aは、プログラムを実行するCPUなどである。メモリ10bは、RAM、ROM、及び、書換え可能な不揮発性メモリ(例えば、EEPORM、FROM等)などを含む。制御部10は、プロセッサ10aがメモリ10bに記憶したプログラムを実行することにより種々の機能を実現する。たとえば、制御部10は、自動券売機1内の各部にインターフェースを介して接続され、自動券売機1内の各部を制御する。また、制御部10は、プロセッサ10aがメモリ10bに記憶したプログラムを実行することにより種々の演算処理を実行する。制御部10は、後述する近距離無線器としてのNFCデバイスから取得する情報に応じた設定を行う設定部として機能する。
接客用表示部11は、利用者に対して種々の案内などを表示する表示装置である。接客用表示部11は、操作手段としてのタッチパネル11aを有する。接客用表示部11は、タッチパネル内蔵の液晶表示装置などにより構成する。接客用表示部11は、操作案内などともに、利用者に選択させる選択ボタンを表示する。タッチパネル11aは、選択ボタンの表示部位へのタッチを検知する。たとえば、接客用表示部11は、所望の乗車券を選択するための金額を表示した選択ボタン(或いは行先を表示した選択ボタン)を表示し、選択ボタンの表示部位に利用者がタッチしたことをタッチパネル1aにより検知する。
係員用表示部12は、係員に対して種々の案内などを表示する表示装置である。係員用表示部12は、タッチパネル12aを有する。係員用表示部12は、タッチパネル内蔵の液晶表示装置などにより構成される。係員用表示部12には、係員による操作を受付けるための種々のキーが表示され、それらのキーの表示部位をタッチすることにより係員による種々の操作を受付けるようになっている。
また、制御部10は、表示部11および表示部12を制御する機能を有している。すなわち、表示部11あるいは表示部12に表示する内容は、制御部10が制御する。また、表示部11のタッチパネル11aあるいは表示部12のタッチパネル12aへの入力は、制御部10が検出するようになっている。
音声部13は、音声案内を行う。音声部13は、スピーカなどにより構成する。音声部13は、音声データに応じた音声を発する。たとえば、音声部13は、表示部11に表示する操作案内に関連した音声案内を出力する。接客用表示部11および音声部13は、言語設定に応じた案内を行う案内部あるいはお知らせを報知するための報知部として機能する。
データメモリ14は、各種のデータを記憶する。たとえば、データメモリ14は、運賃メモリ14aを有する。運賃メモリ14aは、運賃データなどを記憶する。また、データメモリ14は、制御部10が各種の判断を行うための設定データ、接客用表示部11および係員用表示部12に表示する表示データ、および、音声部が音声案内を行うための音声データなどを記憶する。
たとえば、データメモリ14は、表示による案内あるいは音声による案内などを行うための言語データとしての表示データおよび音声データなどを記憶する。データメモリ14は、デフォルト設定の言語(例えば、日本語)と主要な外国語の言語データ(例えば、表示データおよび音声データなど)を記憶する。データメモリ14は、言語データのうち表示データとしては、デフォルト設定の言語および主要な外国語のフォントデータを記憶するようにしても良い。また、データメモリ14は、表示データをビットマップなどの画像データとして記憶しても良い。なお、デフォルト設定の言語(例えば、日本語)以外の外国語の言語データは、サーバ5から取得する運用としても良い。
通信部(送信部)15は、サーバ5或いは他の駅務機器とのデータ通信を行なうための通信ユニットである。通信部15は、例えば、ネットワークインターフェースである。
カード処理部16は、カード口16aに接続されている。カード処理部16は、カード口16aに挿入されたカードを処理し、処理済みのカードをカード口16aから排出する。カード処理部16は、取り扱うカードとして記憶媒体の種類に応じた処理ユニットを有している。たとえば、非接触式のICカードを取り扱う場合、カード処理部16には、非接触式のICカードとの通信を行うためのリーダライタが具備される。また、磁気情報が記憶される磁気カードを取り扱う場合、カード処理部16には、磁気情報の読取り及び書込みを行うための磁気ヘッドなどが具備される。例えば、カード処理部16が取り扱うカードの形態としては、たとえば、ストアードフェア(SF)カード、定期券、クレジットカードあるいは電子マネーカードなどの機能を有するカードが想定される。
紙幣処理部17は、紙幣口17aに接続されている。紙幣処理部17は、紙幣口17aに挿入された紙幣を処理したり、紙幣処理部17内で処理された釣銭としての紙幣などの紙幣口17aより排出したりするようなっている。紙幣処理部17は、紙幣の券種を判定したり、紙幣の真偽を検査したりする機能を有している。
硬貨処理部18は、硬貨投入口18aおよび硬貨放出口18bに接続されている。すなわち、硬貨処理部18は、硬貨投入口18aに挿入された硬貨を処理したり、図示しない貯留部に貯留された硬貨を釣銭として硬貨放出口18bから放出したりするようなっている。硬貨処理部18は、投入された硬貨の種類を判定したり、硬貨を検査したり、検査済みの硬貨を図示しない貯留部に貯留したり、貯留部から制御部10により指示された金額の硬貨を放出したりする機能を有している。なお、紙幣処理部17及び硬貨処理部18は、現金処理部として機能する。
発券部19は、発券口19aに接続されている。発券部19は、乗車券を作成し、作成した乗車券を発券口19aから排出することにより乗車券の発券処理を行う。たとえば、発券部19は、券紙挿入部、姿勢制御部、カッター部、印字部、回収部、搬送部、パンチ部、エンコード部、保留部、放出口部(何れも図示しない)などを有する。これらの構成により、発券部19では、ロール紙状の媒体(例えば、磁気記録媒体)を所定のサイズにカットし、カットした券紙に券面印刷および磁気情報の記録などを施して乗車券として発券口19aから放出するようになっている。
NFC通信部(読取部)20は、近接型の非接触通信(NFC:Near Field Communication)を行うインターフェースである。NFCは、非接触型ICカードなどに用いられる無線通信である。NFC通信部20は、NFCの機能を有する機器(NFCデバイス)と通信する。NFC通信部20は、アンテナおよび通信制御部などにより構成する。NFC通信部20との通信が可能なNFCデバイス(近距離無線器)は、カード、手帳、モバイル機器などに媒体に内蔵されるICチップで実現できる。たとえば、NFCデバイスは、パスポート、携帯端末(携帯電話機、スマートフォン、タブレットPCなど)、障害者手帳、あるいは、IDカード(運転免許証等の公的機関が発行した証明書など)に内蔵されたICチップを想定する。
図3は、サーバ5の構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、サーバ5は、制御部50、データメモリ51、第1通信部52、および第2通信部53などを有する。
制御部50は、サーバ5の制御を司る。制御部50は、プロセッサ50a、メモリ50b、及び各種インターフェースなどを有する。プロセッサ50aは、CPUなどである。メモリ50bは、RAM、ROM、及び、書換え可能な不揮発性メモリ(例えば、EEPORM、FROM等)などである。メモリ50bは、データを一時的に格納するバッファメモリ、および、プロセッサ50aが実行する種々のプログラムや制御データなどを記憶するプログラムメモリなどを含む。制御部50では、プロセッサ50aがメモリ50bに記憶したプログラムを実行することにより種々の機能を実現する。例えば、制御部50は、応答データを作成し、作成した応答データを自動券処理機へ送信する応答部として機能する。
データメモリ51は、データを記憶する記憶装置である。データメモリ51は、各自動券処理機(例えば、自動券売機1)へ配信する情報を蓄積する。たとえば、データメモリ51は、自動券処理機に配信するサービス設定情報を記憶する。サービス設定情報は、自動券処理機が表示する言語設定情報、自動券処理機の動作モードの設定情報、自動券処理機が特定の利用者に対して発券可能な券を示す情報、或いは、自動券処理機が特定の利用者に対して表示すべきお知らせなどの案内情報などを含む。なお、特定の言語設定情報としては、言語設定に応じた文字での表示データなどを含むものでも良い。
第1通信部52は、各駅務機器とデータ通信するためのインターフェースである。サーバ5は、第1通信部52により各駅務機器から情報を取得したり、各駅務機器へ情報を配信したりする。第1通信部52は、受信部として機能する。第2通信部53は、外部システムとデータ通信するためのインターフェースである。第2通信部53により通信可能な外部システムは、例えば、駅務機器からの情報(NFCデバイスからの読取情報)に基づいて利用者認証を行うシステムであっても良いし、利用者に対して自動券処理機で表示すべき知らせなどの情報を提供するシステムであっても良い。
次に、第1の実施形態に係る自動券処理機の動作について説明する。
図4は、第1の実施形態に係る自動券処理機としての自動券売機1における動作例を説明するためのフローチャートである。
自動券売機1は、待機状態において、NFC通信部20によりNFCデバイスとの通信可能な状態となっている。たとえば、自動券売機1の制御部10は、NFC通信部20により応答要求信号を発信する。NFCデバイスは、NFC通信部20からの電波を受けて起動し、応答要求信号に対する応答信号を送信する。制御部10は、NFC通信部20によりNFCデバイスからの応答を受信すると、当該NFCデバイスとの通信状態を確立させる。NFCデバイスとの通信状態が確立すると、自動券売機1の制御部10は、NFC通信部20により当該NFCデバイスに記録されている情報を取得(読取)する(ステップS11)。
NFCデバイスは、例えば、パスポート、障害者手帳、IDカード(例えば、運転免許証、或いは公的機関発行の証明書)などの証明書類(カード、手帳など)に内蔵された近接型の非接触通信(NFC)機能を有するICチップである。また、NFCデバイスは、携帯電話機などの携帯端末に内蔵された近接型の非接触通信機能を有するICチップであっても良い。NFCデバイスとしてのICチップは、プロセッサ、メモリ、非接触通信用の通信ユニットなどを有する。NFCデバイスには、種別情報(パスポート、障害者手帳、あるいはIDカードであることを示す情報)およびID情報(ユニークな識別情報)を含む情報が記憶される。NFC通信部20は、NFCデバイスとしてのICチップに記憶されている情報を読み取る。NFC通信部20は、NFCデバイスから少なくとも種別情報およびID情報を含む情報を読み取る。
たとえば、パスポート内蔵のICチップ(NFCデバイス)は、パスポートであることを示す種別情報、ユニークな識別情報であるID情報、国情報、および、個人情報(氏名、年齢、性別など)などをパスポート情報として記憶する。また、携帯端末内蔵のICチップ(NFCデバイス)は、携帯端末内のNFCであることを示す種別情報、ユニークな識別情報であるIDコード、言語設定などを含む端末設定情報、および、個人情報(氏名、年齢、性別など)などを携帯端末情報として記憶する。
障害者手帳内蔵のICチップ(NFCデバイス)は、障害者手帳であることを示す種別情報、ユニークな識別情報であるIDコード、障害の種別を示す情報、障害の等級を示す情報、および、個人情報(氏名、年齢、性別など)などを障害者手帳情報として記憶する。また、IDカード(例えば運転免許証)内蔵のICチップ(NFCデバイス)は、IDカードであることを示す種別情報、ユニークな識別情報であるIDコード、免許種別を示す情報、および、個人情報(氏名、年齢、性別など)などをIDカード情報として記憶する。
自動券売機1の制御部10は、NFC通信部20により読み取った情報に基づいてNFCデバイスの種別を判断する。まず、制御部10は、読み取った情報がパスポート情報(NFCで情報を読み取ったデバイスがパスポート内蔵のNFCデバイス)であるか否かを判断する(ステップS12)。たとえば、制御部10は、NFCデバイスから読み取った情報にパスポートであることを示す種別情報があるか否かにより、読取情報がパスポート情報であるか否かを判断する。読み取った情報がパスポート情報であると判断した場合(ステップS12、YES)、制御部10は、パスポート対応処理を実行する(ステップS13)。パスポート対応処理については、後述する。
読み取った情報がパスポート情報でないと判断した場合(ステップS12、NO)、制御部10は、読み取った情報が携帯端末情報(NFCで情報を読み取ったデバイスが携帯端末内蔵のNFCデバイス)であるか否かを判断する(ステップS14)。たとえば、制御部10は、NFCデバイスから読み取った情報に携帯端末であることを示す種別情報があるか否かにより、読取情報が携帯端末情報であるか否かを判断する。読み取った情報が携帯端末情報であると判断した場合(ステップS14、YES)、制御部10は、携帯端末対応処理を実行する(ステップS15)。携帯端末対応処理については、後述する。
読み取った情報が携帯端末情報でないと判断した場合(ステップS14、NO)、制御部10は、読み取った情報が障害者手帳情報(NFCで情報を読み取ったデバイスが障害者手帳内蔵のNFCデバイス)であるか否かを判断する(ステップS16)。たとえば、制御部10は、NFCデバイスから読み取った情報に携帯端末であることを示す種別情報があるか否かにより、読取情報が障害者手帳情報であるか否かを判断する。読み取った情報が障害者手帳情報であると判断した場合(ステップS16、YES)、制御部10は、障害者手帳対応処理を実行する(ステップS17)。障害者手帳対応処理については、後述する。
読み取った情報がIDカード情報でないと判断した場合(ステップS16、NO)、制御部10は、読み取った情報がIDカード情報(NFCで情報を読み取ったデバイスがIDカード内蔵のNFCデバイス)であるか否かを判断する(ステップS18)。たとえば、制御部10は、NFCデバイスから読み取った情報にIDカードであることを示す種別情報があるか否かにより、読取情報がIDカード情報であるか否かを判断する。読み取った情報がIDカード情報であると判断した場合(ステップS18、YES)、制御部10は、IDカード対応処理を実行する(ステップS19)。IDカード対応処理については、後述する。
また、NFC通信部20による情報の読取がない場合、制御部10は、通常の動作モードとして利用者による操作を受け付ける(ステップS20)。利用者による操作を受け付けると(ステップS20、YES)、制御部10は、操作に応じた処理を実行する(ステップS21)。例えば、利用者が発券ボタンを選択した場合、制御部10は、選択された発券ボタンに対応する券を発券する発券処理を実行する。
また、パスポート対応処理、携帯端末対応処理、障害者手帳対応処理、あるいは、IDカード対応処理を実行した場合も、制御部10は、利用者による操作を受け付け(ステップS20)、利用者の操作に応じた処理を実行する(ステップS21)。
次に、第1の実施形態に係る自動券処理機としての自動券売機1におけるパスポート対応処理について説明する。
図5は、自動券売機1におけるパスポート対応処理を説明するためのフローチャートである。
自動券売機1の制御部10は、パスポート内蔵のNFCデイバスからパスポート情報を読み取った場合、読み取ったパスポート情報から利用者の国情報を抽出する。国情報を抽出すると、制御部10は、抽出した国情報が外国であるか否かを判断する(ステップS31)。ここでは、当該自動券売機1におけるデフォルト設定の言語の国以外の国を外国と称するものとする。
国情報が外国であると判断した場合(ステップS31、YES)、制御部10は、国情報に対応する言語を判定する(ステップS32)。例えば、自動券売機1は、国情報に対応する言語を判定するための情報をデータメモリ14に記憶しているものとする。この場合、制御部10は、データメモリ14に記憶した情報に基づいて読み取った国情報に対応する言語を判定する。また、自動券売機1の制御部10は、読み取った国情報に対応する言語をサーバ5に問合せ、サーバ5から当該国情報に対応する言語を示す情報を取得しても良い。
国情報に対応する言語を特定すると、制御部10は、当該言語の言語データ(フォントデータなどの表示データ、および、音声データ)をデータメモリ14に記憶しているか否かを判断する(ステップS33)。言語データを記憶していないと判断した場合(ステップS33、YES)、制御部10は、当該言語データをサーバ5から取得する(ステップS34)。言語データは、当該言語の表示データと当該言語の音声データとを含む情報である。たとえば、当該自動券売機1は、フォントデータを記憶していない言語の言語データについては表示データを画像データとしてサーバ5から取得し、フォントデータを記憶している言語の言語データについては表示データ中のテキスト部分の情報を文字コードとしてサーバ5から取得する。
国情報に対応する言語データをデータメモリ14或いはサーバ5から取得すると、制御部10は、取得した言語データを用いて案内表示および音声案内を行う言語設定とする(ステップS35)。
さらに、自動券売機1の制御部10は、読み取ったパスポート情報に対応するお知らせ情報が存在するか否かを判断する(ステップS36)。たとえば、データメモリ14には、パスポート情報のID情報に対応づけてお知らせ情報を記憶しておく。この場合、制御部10は、パスポート情報からID情報を抽出し、抽出したID情報に対するID情報に対応するお知らせ情報をデータメモリ14から検索する。
また、お知らせ情報は、パスポート情報に含まれるID情報以外の情報に対応づけてデータメモリ14に記憶しても良い。たとえば、お知らせ情報を、国情報に対応づけてデータメモリ14に記憶しておけば、自動券売機は、パスポートの国情報(国籍)に応じたお知らせを提供することが可能となる。
さらに、ID情報などのパスポート情報に対応づけたお知らせ情報は、サーバ5が管理しても良い。この場合、自動券売機1の制御部10は、読み取ったパスポート情報(例えば、ID情報)に対応するお知らせ情報をサーバ5に問合せ、サーバ5から当該パスポート情報に対応するお知らせ情報を取得するようにしても良い。
読み取ったパスポート情報に対応するお知らせ情報がある場合(ステップS36、YES)、制御部10は、パスポート情報に対応するお知らせ情報を報知する(ステップS37)。たとえば、制御部10は、お知らせ情報を設定された言語設定での案内表示として表示部11に表示したり、音声部13により音声案内したりする。
上記のように、第1の実施形態に係る自動券処理機は、NFCによりパスポート内蔵のNFCデバイスからパスポート情報を読み取った場合、NFCによりパスポートから読み出せた国情報などの情報に基づいて操作案内などに使用する言語を判定し、判定した言語での案内設定を行う。利用者は、NFCデバイスを内蔵したパスポートを翳すことにより、自動券処理機で当該利用者の国情報(国籍)に対応する言語での操作案内を受けることができる。
また、第1の実施形態に係る自動券売機は、発券処理などの券処理中に、NFCによりパスポートから読み出せるID情報などの情報に対応づけたお知らせを利用者に報知する機能を有する。これにより、NFCデバイス内蔵のパスポートを翳した利用者は、発券などの処理中に、当該利用者向けのお知らせを受けることができる。
次に、第1の実施形態に係る自動券処理機としての自動券売機1における携帯端末対応処理について説明する。
図6は、自動券売機1における携帯端末対応処理を説明するためのフローチャートである。
自動券売機1の制御部10は、携帯端末内蔵のNFCデイバスから携帯端末情報を読み取った場合、読み取った携帯端末情報から当該携帯端末の言語設定情報を抽出する。携帯端末の言語設定情報が抽出できた場合、制御部10は、抽出した言語設定が外国語の設定であるか否かを判断する(ステップS41)。ここでは、当該自動券売機1におけるデフォルト設定の言語以外の言語を外国語とする。
言語設定が外国語であると判断した場合(ステップS41、YES)、制御部10は、言語設定に準ずる言語の言語データ(フォントデータなどの表示データ、および、音声データ)をデータメモリ14に記憶しているか否かを判断する(ステップS42)。当該言語の言語データを記憶していないと判断した場合(ステップS42、YES)、制御部10は、当該言語データをサーバ5から取得する(ステップS43)。言語設定に準ずる言語の言語データをデータメモリ14或いはサーバ5から取得すると、制御部10は、取得した言語データを用いて案内表示および音声案内を行う言語設定とする(ステップS44)。
さらに、自動券売機1の制御部10は、読み取った携帯端末情報に対応するお知らせ情報が存在するか否かを判断する(ステップS45)。たとえば、データメモリ14には、携帯端末情報のID情報に対応づけてお知らせ情報を記憶しておく。この場合、制御部10は、携帯端末情報からID情報を抽出し、抽出したID情報に対するID情報に対応するお知らせ情報をデータメモリ14から検索する。
また、お知らせ情報は、携帯端末情報に含まれるID情報以外の情報に対応づけてデータメモリ14に記憶しても良い。たとえば、お知らせ情報を、携帯端末の種別(例えば、機種を識別する情報)などに対応づけてデータメモリ14に記憶しておけば、自動券売機は、携帯端末の種別に応じたお知らせを提供することが可能となる。
さらに、ID情報などの携帯端末情報に対応づけたお知らせ情報は、サーバ5が管理しても良い。この場合、自動券売機1の制御部10は、読み取った携帯端末情報(ID情報)に対応するお知らせ情報をサーバ5に問合せ、サーバ5から当該携帯端末情報に対応するお知らせ情報を取得するようにしても良い。
読み取った携帯端末情報に対応するお知らせ情報がある場合(ステップS45、YES)、制御部10は、携帯端末情報に対応するお知らせ情報を報知する(ステップS46)。たとえば、制御部10は、お知らせ情報を設定された言語設定での案内表示として表示部11に表示したり、音声部13により音声案内したりする。
上記のように、第1の実施形態に係る自動券処理機は、NFCにより携帯端末内蔵のNFCデバイスから携帯端末情報を読み出した場合、当該携帯端末から読み出した言語設定などの情報に基づいて、端末の言語設定に応じた言語による案内設定を行う。これにより、利用者は、NFCデバイスを内蔵した携帯端末を自動券処理機に翳すことで当該利用者が自身の端末で設定している言語での操作案内を受けることができる。
また、第1の実施形態に係る自動券処理機は、発券処理などの券処理中に、NFCにより携帯端末から読み出せるID情報などの情報に対応づけたお知らせを利用者に報知する機能を有する。これにより、NFCデバイス内蔵の携帯端末を翳した利用者は、発券などの処理中に、当該利用者向けのお知らせを受けることができる。
次に、第1の実施形態に係る自動券処理機としての自動券売機1における障害者手帳対応処理について説明する。
図7は、自動券売機1における障害者手帳対応処理を説明するためのフローチャートである。
自動券売機1の制御部10は、障害者手帳内蔵のNFCデイバスから障害者手帳情報を読み取った場合、読み取った障害者手帳情報に基づいて障害者割引が可能か否かを判断する(ステップS51)。たとえば、制御部10は、障害者手帳情報に含まれる障害の等級を示す情報および障害の種別を示す情報などに基づいて、割引券の発券対象となるか否かを判断する。割引券を発券可能とする条件は、運用情報として予め規定される情報であり、データメモリ14に記憶される情報であるものとする。制御部10は、データメモリ14に記憶された割引券の発券可能な情報に基づいて読み取った障害者手帳情報が割引券の発券が可能なものであるか否かを判断する。
割引券が発券可能であると判断した場合(ステップS51、YES)、制御部10は、割引率(あるいは割引額)を判定する(ステップS52)。割引率(あるいは割引額)は、運用情報として予め規定される情報であり、データメモリ14に記憶される情報であるものとする。制御部10は、データメモリ14に記憶された割引額(割引率)を示す情報に基づいて読み取った障害者手帳情報による割引率を決定する。
割引率を決定すると、制御部10は、決定した割引率を示す障害者割引の選択ボタンを設定する(ステップS53)。例えば、制御部10は、決定した割引率を適用した割引券の選択ボタンを接客用表示部11に追加表示する。これにより、利用者は、接客用表示部11に表示した割引券をタッチパネル11aにより選択することが可能となる。
また、自動券売機1の制御部10は、読み取った障害者手帳情報に基づいて介護者用の乗車券(介護乗車券)が発券可能か否かを判断する(ステップS54)。介護乗車券を発券可能とする条件は、運用情報として予め規定される情報であり、データメモリ14に記憶される情報であるものとする。制御部10は、データメモリ14に記憶された割引券の発券可能な情報に基づいて読み取った障害者手帳情報が割引券の発券が可能なものであるか否かを判断する。なお、介護乗車券が発券可能か否かは、自動券売機1からサーバ5に問い合わせるようにしても良い。
介護乗車券が発券可能であると判断した場合(ステップS54、YES)、制御部10は、介護乗車券の選択ボタンを設定する(ステップS55)。例えば、制御部10は、介護乗車券の選択ボタンを接客用表示部11に追加表示する。これにより、利用者は、接客用表示部11に表示した介護乗車券をタッチパネル11aにより選択することが可能となる。
さらに、自動券売機1の制御部10は、読み取った障害者手帳情報(例えば、ID情報)に対応するお知らせ情報が存在するか否かを判断する(ステップS56)。たとえば、データメモリ14には、障害者手帳情報のID情報に対応づけてお知らせ情報を記憶しておく。この場合、制御部10は、障害者手帳情報からID情報を抽出し、抽出したID情報に対するID情報に対応するお知らせ情報をデータメモリ14から検索する。
また、お知らせ情報は、障害者手帳情報に含まれるID情報以外の情報に対応づけてデータメモリ14に記憶しても良い。たとえば、お知らせ情報を、障害の種別、或いは、障害の等級などに対応づけてデータメモリ14に記憶しておけば、自動券売機は、障害の種別、或いは、障害の等級に応じたお知らせを提供することが可能となる。
さらに、ID情報などの障害者手帳情報に対応づけたお知らせ情報は、サーバ5が管理しても良い。この場合、自動券売機1の制御部10は、読み取った障害者手帳情報(ID情報)に対応するお知らせ情報をサーバ5に問合せ、サーバ5から当該障害者手帳情報に対応するお知らせ情報を取得するようにしても良い。
読み取った障害者手帳情報に対応するお知らせ情報がある場合(ステップS68、YES)、制御部10は、障害者手帳情報に対応するお知らせ情報を利用者に報知する(ステップS59)。たとえば、制御部10は、お知らせ情報を案内表示として表示部11に表示したり、音声部13により音声案内したりする。
上記のように、第1の実施形態に係る自動券処理機は、NFCにより障害者手帳から読み出せる障害の種別および障害の等級などの情報に応じて、割引券の選択設定、介護乗車券の選択設定を行う機能を有する。利用者は、NFCデバイスを内蔵した障害者手帳を翳すことにより自動券処理機で割引券や介護乗車券を購入することができ、割引券や介護乗車券を発券する手続きを簡素化できる。
また、第1の実施形態に係る自動券売機は、発券処理などの券処理中に、NFCにより障害者手帳から読み出せるID情報などの情報に対応づけたお知らせを利用者に報知する機能を有する。これにより、NFCデバイス内蔵の障害者手帳を翳した利用者は、発券などの処理中に、当該利用者向けのお知らせを受けることができる。
次に、第1の実施形態に係る自動券処理機としての自動券売機1におけるIDカード対応処理について説明する。
図8は、自動券売機1におけるIDカード対応処理を説明するためのフローチャートである。
自動券売機1の制御部10は、IDカード内蔵のNFCデイバスからIDカード情報を読み取った場合、読み取ったIDカード情報に基づいて発券可能な企画券があるか否かを判断する(ステップS61)。たとえば、制御部10は、IDカード情報に含まれる年齢などに基づいて、発券な企画券があるか否かを判断する。企画券の発券条件を示す情報は、データメモリ14に記憶される情報であるものとする。制御部10は、データメモリ14に記憶された企画券の発券条件を示す情報に基づいて読み取ったIDカード情報から発券可能な企画券があるか否かを判断する。なお、企画券の発券条件は、サーバ5に問い合わせるようにしても良い。
発券可能な企画券があると判断した場合(ステップS61、YES)、制御部10は、発券可能な企画券を選択するための選択ボタンを設定する(ステップS62)。例えば、制御部10は、発券可能な企画券の選択ボタンを接客用表示部11に追加表示する。これにより、利用者は、接客用表示部11に表示した企画券をタッチパネル11aにより選択することが可能となる。
さらに、自動券売機1の制御部10は、読み取ったIDカード情報からID情報を抽出する。ID情報が抽出できた場合、制御部10は、抽出したID情報に対するお知らせ情報が存在するか否かを判断する(ステップS63)。ID情報に対応するお知らせ情報をデータメモリ14に記憶している場合、制御部10は、データメモリ14に記憶された情報に基づいて、ID情報に対応するお知らせ情報があるか否かを判断する。なお、読み取ったID情報に対応するお知らせ情報は、自動券売機1からサーバ5へ問合せるようにしても良い。
ID情報に対応するお知らせ情報がある場合(ステップS63、YES)、制御部10は、ID情報に対応するお知らせ情報を報知する(ステップS64)。たとえば、制御部10は、お知らせ情報を案内表示として表示部11に表示したり、音声部13により音声案内したりする。
上述した例では、ID情報に対応づけたお知らせ情報を設定する場合について説明したが、お知らせ情報は、別の情報に対応づけても良い。たとえば、IDカードが運転免許証であれば、お知らせ情報を免許の種別に対応づけて記憶しておき、自動券売機は、免許の種別に応じたお知らせを提供することが可能となる。
上記のように、第1の実施形態に係る自動券処理機は、NFCによりIDカード内蔵のNFCデバイスからIDカード情報を読み取った場合、当該IDカードから読み出した年齢などの情報に応じた企画券の発券を利用者が選択できる選択設定を行う機能を有する。これにより、利用者は、NFCデバイスを内蔵したIDカードを翳すことにより自動券処理機でIDカード情報に応じて発券可能な企画券を購入することができ、企画券を発券する手続きを簡素化できる。
また、第1の実施形態に係る自動券売機は、発券処理などの券処理中に、NFCによりIDカードから読み出せるID情報などの情報に対応づけたお知らせを利用者に報知する機能を有する。これにより、NFCデバイス内蔵のIDカードを翳した利用者は、発券などの処理中に、当該利用者向けのお知らせを受けることができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態は、図1に示す構成の駅務システムにおいて実現できる。また、第2の実施形態に係る自動券処理機としての自動券売機1は、図2に示す構成を有する装置で実現できる。また、第2の実施形態に係るサーバについても、図3に示す構成の装置で実現できる。このため、第2の実施形態に係る自動券売機1は、図2に示す構成を有し、サーバ5は、図3に示す構成を有するものとして説明する。
第2の実施形態において、自動券処理機は、利用者が提示するNFCデバイスから読み取った情報をサーバへ送信する。サーバは、自動券処理機がNFCデバイスから読み取った情報を解析し、その解析結果に基づいて自動券処理機で提供可能なサービスを判定する。サーバは、提供可能と判定したサービスを示す情報(サービス設定情報)を自動券処理機へ送信する。自動券処理機は、サーバからの情報に基づいてサーバが提供可能と判定したサービスを提供する。ここで、サービスとは、第1の実施形態で説明したような外国語による操作案内、障害者対象の操作案内、割引券の発券、企画券の発券、及び、お知らせの提供などである。
また、サーバは、外部システムから特定の利用者に対するお知らせ情報を収集する機能も有する。サーバは、収集したお知らせ情報から、自動券処理機がNFCデバイスから読み取った情報に対応するお知らせ情報を検索し、検出したお知らせ情報を自動券処理機へ送信する。自動券処理機は、サーバから提供されたお知らせ情報を報知する。
次に、第2の実施形態に係る自動券処理機の一例としての自動券売機1の動作について説明する。
図9は、第2の実施形態に係る自動券処理機としての自動券売機1の動作例を説明するためのフローチャートである。
自動券売機1の制御部10は、待機状態において、NFC通信部20によりNFCデバイスとの通信可能な状態となっている。たとえば、利用者がNFCデバイスをNFC通信部20の通信エリアに翳すと、自動券売機1の制御部10は、NFC通信部20により当該NFCデバイスから情報を読み取る(ステップS111)。NFCデバイスは、第1の実施形態で説明したものと同様に、パスポート、障害者手帳、IDカード(運転免許証など)、あるいは、携帯端末に内蔵された近接型の非接触通信(NFC)機能を有するICチップであることを想定する。
自動券売機1の制御部10は、NFC通信部20によりNFCデバイスから情報を読み取った情報をサーバ5へ送信する(ステップS112)。サーバ5へNFCデバイスの読取情報を送信した後、制御部10は、サーバ5からの応答待ちとなる。サーバ5は、自動券売機1がNFCデバイスから読み取った情報に基づいて提供可能なサービスを示すサービス設定情報をセットした応答データを自動券売機1へ応答する。なお、サーバ5の処理については、後述する。
NFCデバイスの読取情報を送信した後、制御部10は、サーバ5からサービス設定情報の有無を含む応答データを受信する(ステップS113)。
サーバ5から受信した応答データに使用言語情報が含まれる場合、制御部10は、言語設定の変更が必要か否かを判断する(ステップS114)。言語設定の変更が必要であると判断した場合(ステップS114、YES)、制御部10は、使用する言語に対応する言語データ(表示データおよび音声データ)がデータメモリ14あるいは制御部10内のメモリなどに記憶されているか否かを判断する(ステップS115)。設定する言語に対応する言語データを保持していないと判断した場合(ステップS115、YES)、制御部10は、サーバ5から当該言語に対応する言語データを取得する(ステップS116)。
たとえば、データメモリ14には、主要な外国語の言語データを記憶しておき、主要な外国語以外の言語の言語データについてはサーバ5からダウンロードすることで実現できる。また、サーバ5は、使用言語を判定した時点で自動券売機が対応していない主要な外国語以外の言語データは応答データと共に送信するようにしても良い。また、データメモリ14には、主要な外国語の言語データの文字データをフォントデータで記憶しておき、サーバ5からダウンロードする言語データの文字データはビットマップデータとしてダウンロードするようにしても良い。
言語データをサーバ5から取得した場合、あるいは、言語データを保持している場合、制御部10は、サーバ5から受信した応答データに含まれる使用言語情報が示す言語を設定する言語設定を行う(ステップS117)。
また、制御部10は、サーバ5から受信した応答データに割引券の発券情報が含まれるか否かを判断する(ステップS118)。サーバ5からの応答データに割引券の発券情報が含まれると判断した場合(ステップS118、YES)、制御部10は、当該割引券の発券情報に基づいて利用者が当該割引券の発券を選択するための選択ボタンを設定する(ステップS119)。
また、制御部10は、サーバ5から受信した応答データに介護乗車券の発券情報が含まれるか否かを判断する(ステップS120)。サーバ5からの応答データに介護乗車券の発券情報が含まれると判断した場合(ステップS120、YES)、制御部10は、サーバ5から取得した介護乗車券の発券情報に基づいて利用者が介護乗車券の発券を選択するための選択ボタンを設定する(ステップS121)。
また、制御部10は、サーバ5から受信した応答データに企画券の発券情報が含まれるか否かを判断する(ステップS122)。サーバ5からの応答データに企画券の発券情報が含まれると判断した場合(ステップS122、YES)、制御部10は、サーバ5から取得した企画券の発券情報に基づいて利用者が当該企画券の発券を選択するための選択ボタンを設定する(ステップS123)。
また、制御部10は、サーバ5から受信した応答データにお知らせ情報が含まれるか否かを判断する(ステップS124)。サーバ5からの応答データにお知らせ情報が含まれると判断した場合(ステップS124、YES)、制御部10は、サーバ5から取得したお知らせ情報に基づくお知らせを利用者に対して報知する(ステップS125)。例えば、制御部10は、報知部としての接客用表示部11にお知らせを表示したり、報知部としての音声部13によりお知らせを音声案内したりする。
また、NFCによる情報の読取がない場合、制御部10は、通常の動作モードとして利用者による操作を受け付ける(ステップS126)。また、制御部10は、サーバ5から情報に基づいて言語設定、ボタン設定あるいはお知らせ報知を行った場合も、利用者による操作を受け付ける。利用者からの操作を受けると(ステップS126、YES)、制御部10は、利用者による操作に応じた処理を実行する(ステップS127)。
次に、第2の実施形態に係るサーバ5の動作について説明する。
図10は、第2の実施形態に係るサーバ5の動作例を説明するためのフローチャートである。
サーバ5は、各自動券処理機がNFCで読み取った情報の受信を受け付ける(ステップS131)。自動券処理機からNFCで読み取った情報を受信した場合(ステップS131、YES)、サーバ5の制御部50は、自動券処理機から受信した情報(自動券処理機がNFCで読み取った情報)がパスポート情報であるか否かを判断する(ステップS132)。たとえば、制御部50は、自動券処理機から受信した情報にパスポートであることを示す種別情報があるか否かにより、受信した情報がパスポート情報であるか否かを判断する。
受信した情報がパスポート情報であると判断した場合(ステップS132、YES)、制御部10は、当該パスポート情報から国情報を抽出する。国情報を抽出すると、制御部10は、抽出した国情報に対応する言語を判定する(ステップS138)。国情報に対応する言語を判定すると、制御部50は、自動券処理機への応答データに使用言語を示す使用言語情報をセットする(ステップS140)。
さらに、サーバ5の制御部50は、受信したパスポート情報に対応するお知らせ情報が存在するか否かを判断する(ステップS141)。たとえば、サーバ5のデータメモリ51には、パスポート情報のID情報に対応づけてお知らせ情報を記憶しておく。すると、制御部50は、パスポート情報からID情報を抽出し、抽出したID情報に対するID情報に対応するお知らせ情報をデータメモリ51から検索する。
また、お知らせ情報は、パスポート情報に含まれるID情報以外の情報に対応づけてデータメモリ51に記憶しても良い。たとえば、お知らせ情報を国情報に対応づけてデータメモリ51に記憶しておけば、自動券売機は、パスポートの国情報(国籍)に応じたお知らせを提供することが可能となる。
なお、サーバ5は、外部システムから情報を収集する機能を有する。この機能によりサーバ5は、特定のパスポート情報を有する利用者に通知したいお知らせ情報をデータメモリ51に蓄積することができる。たとえば、サーバ5の制御部50が外部システムから特定の個人(パスポートのID情報で特定できる個人)に対して通知したいお知らせを取得した場合、データメモリ51には、パスポートのID情報に対応づけてお知らせ情報を蓄積しても良い。また、サーバ5の制御部50が外部システムから特定の国籍(国情報)の利用者に通知したいお知らせを取得した場合、データメモリ51には、国情報に対応づけてお知らせ情報を蓄積すればよい。
受信したパスポート情報に対応するお知らせ情報があると判断した場合(ステップS135、YES)、制御部50は、パスポート情報に対応するお知らせ情報を応答データにセットする(ステップS136)。応答データにお知らせ情報をセットすることにより、サーバ5は、利用者に提供すべきお知らせ情報を自動券処理機へ送信できる。お知らせ情報をセットした後、あるいは、お知らせ情報がないと判断した後、制御部50は、生成した応答データをパスポート情報の送信元である自動券売機へ送信する(ステップS137)。
また、受信した情報がパスポート情報でない場合(ステップS132、NO)、サーバ5の制御部50は、受信した情報(自動券処理機がNFCで読み取った情報)が携帯端末情報であるか否かを判断する(ステップS141)。たとえば、制御部50は、自動券処理機から受信した情報に携帯端末内蔵のNFCであることを示す種別情報があるか否かにより、受信した情報が携帯端末情報であるか否かを判断する。
受信した情報が携帯端末情報であると判断した場合(ステップS141、YES)、制御部50は、受信した携帯端末情報から当該携帯端末の言語設定情報を抽出する。携帯端末の言語設定情報が抽出できた場合、制御部50は、抽出した言語設定情報の言語を使用言語と判定する(ステップS142)。使用言語を判定すると、制御部50は、自動券処理機への応答データに使用言語を示す使用言語情報をセットする(ステップS134)。
さらに、サーバ5の制御部50は、受信した携帯端末情報に対応するお知らせ情報が存在するか否かを判断する(ステップS135)。たとえば、サーバ5のデータメモリ51には、携帯端末情報に対応づけてお知らせ情報を記憶しておく。制御部50は、携帯端末情報に対応するお知らせ情報をデータメモリ51から検索する。
なお、サーバ5は、外部システムから情報を収集する機能により、特定の携帯端末情報の利用者に通知したいお知らせ情報をデータメモリ51に蓄積することができる。たとえば、サーバ5の制御部50が外部システム(例えば、携帯端末のメーカー)から特定の個人(ID情報)に対して通知したいお知らせを取得した場合、データメモリ51には、携帯端末情報のID情報に対応づけてお知らせ情報を蓄積しても良い。また、特定の機種の携帯端末の利用者に通知したいお知らせがある場合、データメモリ51には、特定の機種を示す機種情報に対応づけてお知らせ情報を蓄積しても良い。
受信した携帯端末情報に対応するお知らせ情報があると判断した場合(ステップS135、YES)、制御部50は、携帯端末情報に対応するお知らせ情報を応答データにセットする(ステップS136)。お知らせ情報をセットした後、あるいは、お知らせ情報がないと判断した後、制御部50は、生成した応答データを携帯端末情報の送信元である自動券処理機へ送信する(ステップS137)。
また、受信した情報が携帯端末情報でもない場合(ステップS141、NO)、サーバ5の制御部50は、受信した情報(自動券処理機がNFCで読み取った情報)が障害者手帳情報であるか否かを判断する(ステップS151)。たとえば、制御部50は、自動券処理機から受信した情報に障害者手帳であることを示す種別情報があるか否かにより、受信した情報が障害者手帳情報であるか否かを判断する。
受信した情報が障害者手帳情報であると判断した場合(ステップS151、YES)、制御部50は、受信した障害者手帳情報に基づいて障害者割引が適用可能か否かを判断する(ステップS152)。たとえば、制御部50は、障害者手帳情報に含まれる障害の等級を示す情報および障害の種別を示す情報などに基づいて、割引券の発券対象となるか否かを判断する。割引券を発券可能とする条件は、データメモリ51などに記憶される情報である。
制御部50は、障害者手帳情報に基づいて割引券が発券可能であると判断した場合(ステップS51、YES)、制御部10は、当該障害者手帳情報に基づく割引率(あるいは割引額)を判定し、決定した割引率を示す情報などを含む割引券の内容を示す割引券情報を応答データにセットする(ステップS153)。さらに、制御部50は、受信した障害者手帳情報に基づいて介護者用の乗車券(介護乗車券)が発券可能か否かを判断する(ステップS154)。介護乗車券を発券可能とする条件なども、データメモリ51に記憶される。介護乗車券が発券可能であると判断した場合(ステップS154、YES)、制御部10は、発券可能な介護乗車券の内容を示す介護乗車券情報を応答データにセットする(ステップS155)。
また、自動券売機1の制御部10は、読み取った障害者手帳情報(例えば、ID情報)に対応するお知らせ情報が存在するか否かを判断する(ステップS135)。たとえば、データメモリ51には、障害者手帳情報に対応づけてお知らせ情報を記憶しておく。制御部50は、障害者手帳情報に対するID情報に対応するお知らせ情報をデータメモリ51から検索する。
なお、サーバ5は、特定の障害者手帳情報の利用者に通知したいお知らせ情報を外部システムから取得し、データメモリ51に蓄積することができる。たとえば、サーバ5の制御部50が外部システム(例えば、医療機関など)から特定の個人(ID情報)に対して通知したいお知らせを取得した場合、データメモリ51には、障害者手帳情報のID情報に対応づけてお知らせ情報を蓄積しても良い。また、特定の種別の障害者に通知したいお知らせがある場合、データメモリ51には、特定の種別を示す種別情報に対応づけてお知らせ情報を蓄積しても良い。
受信した障害者手帳情報に対応するお知らせ情報があると判断した場合(ステップS135、YES)、制御部50は、障害者手帳情報に対応するお知らせ情報を応答データにセットする(ステップS136)。お知らせ情報をセットした後、あるいは、お知らせ情報がないと判断した後、制御部50は、生成した応答データを障害者手帳情報の送信元である自動券処理機へ送信する(ステップS137)。
また、受信した情報が障害者手帳情報でもない場合(ステップS151、NO)、サーバ5の制御部50は、受信した情報(自動券処理機がNFCで読み取った情報)がIDカード情報であるか否かを判断する(ステップS161)。たとえば、制御部50は、自動券処理機から受信した情報に特定のIDカードであることを示す種別情報があるか否かにより、受信した情報がIDカード情報であるか否かを判断する。
受信した情報がIDカード情報であると判断した場合(ステップS151、YES)、制御部50は、受信したIDカード情報に基づいて発券可能な企画券があるか否かを判断する(ステップS162)。たとえば、制御部50は、IDカード情報に含まれる年齢などに基づいて、発券な企画券があるか否かを判断する。企画券の発券条件を示す情報は、データメモリ51に記憶される。発券可能な企画券があると判断した場合(ステップS61、YES)、制御部50は、発券可能な企画券の内容を示す企画券情報を応答データにセットする(ステップS163)。
また、自動券売機1の制御部10は、読み取ったIDカード情報(例えば、ID情報)に対応するお知らせ情報が存在するか否かを判断する(ステップS135)。たとえば、データメモリ51には、IDカード情報に対応づけてお知らせ情報を記憶しておく。制御部50は、IDカード情報に対するID情報に対応するお知らせ情報をデータメモリ51から検索する。
なお、サーバ5は、特定のIDカード情報の利用者に通知したいお知らせ情報を外部システムから取得し、データメモリ51に蓄積することができる。たとえば、サーバ5の制御部50が外部システムから特定の個人(ID情報)に対して通知したいお知らせを取得した場合、データメモリ51には、IDカード情報のID情報に対応づけてお知らせ情報を蓄積しても良い。また、特定の種別の運転免許者に通知したいお知らせがある場合、データメモリ51には、特定の種別を示す種別情報に対応づけてお知らせ情報を蓄積しても良い。
受信したIDカード情報に対応するお知らせ情報があると判断した場合(ステップS135、YES)、制御部50は、IDカード情報に対応するお知らせ情報を応答データにセットする(ステップS136)。お知らせ情報をセットした後、あるいは、お知らせ情報がないと判断した後、制御部50は、生成した応答データをIDカード情報の送信元である自動券処理機へ送信する(ステップS137)。
また、受信した情報がIDカード情報でもない場合(ステップS161、NO)、サーバ5の制御部50は、自動券処理機へ提供可能なサービスがないものと判断し、サービス設定なしを示す情報を応答データにセットする(ステップS136)。サービス設定なしを示す情報をセットした場合、制御部50は、生成した応答データを受信した情報の送信元である自動券処理機へ送信する(ステップS137)。
上記のように、第2の実施形態に係る自動券処理機は、NFCにより読み取った情報をサーバへ送信し、サーバから読み取った情報に応じたサービス設定情報を含む応答データを取得し、サーバから取得した応答データに含まれるサービス設定情報に応じて設定を行う。また、第2の実施形態に係るサーバは、自動券処理機で読み取った情報を受信し、受信した情報に基づくサービスの設定を判定し、判定したサービス設定情報(使用言語情報、発券可能な券情報、及び、お知らせ情報など)をセットした応答データを自動券処理機へ送信する。
すなわち、第2の実施形態に係る券処理システムでは、自動券処理機で読み取った情報に基づいて提供可能なサービス(外国語の言語設定、割引券の発券、企画券の発券、お知らせの報知など)をサーバが判定し、サーバが提供可能と判定したサービスの設定を自動券処理機が行うものである。これにより、自動券処理機における利用者の操作を簡素化できるとともに、自動券処理機が個々に提供可能なサービスを判定するためのデータを保持する必要がなく、NFCで読み取る情報に基づくサービスの設定をフレキシブルに運用できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…自動券売機、2…自動改札機、3…自動定期券発行機、4…自動精算機、5…サーバ、10…制御部、11…接客用表示部、11a…タッチパネル、14…データメモリ、15…通信部、19…発券部、20…NFC通信部、50…制御部、51…データメモリ、52…第1通信部、53…第2通信部。

Claims (9)

  1. 利用者の操作に応じて券処理を行う自動券処理機において、
    利用者が所持する近距離無線器に記憶されている情報を近距離無線通信により読み取る読取部と、
    前記読取部により利用者が所持する近距離無線器から読み取った情報に応じた設定を行う設定部と、
    前記設定部により前記近距離無線器から読み取った情報に応じて設定された状態において利用者が指示する券処理を実行する券処理部と、
    を有する自動券処理機。
  2. 前記券処理部は、利用者が指示する券を発券する発券部であり、
    前記設定部は、前記近距離無線器から読み取った情報に基づいて前記発券部により発券可能な券を設定する、
    請求項1に記載の自動券処理機。
  3. 前記設定部は、前記近距離無線器を含む障害者手帳情報に基づいて前記発券部により発券可能な割引券を設定する、
    請求項2に記載の自動券処理機。
  4. 前記設定部は、前記近距離無線器を含むIDカードから読み取った情報に基づいて前記発券部により発券可能な企画券を設定する、
    請求項2に記載の自動券処理機。
  5. さらに、設定された言語で操作案内を行う案内部を有し、
    前記設定部は、前記近距離無線器から読み取った情報に応じて前記案内部の言語設定を行う、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の自動券処理機。
  6. 前記設定部は、前記近距離無線器を含むパスポートから読み取った国情報に応じて前記案内部の言語設定を行う、
    請求項5に記載の自動券処理機。
  7. 前記設定部は、前記近距離無線器を含む携帯端末から読み取った言語設定に応じて前記案内部の言語設定を行う、
    請求項5に記載の自動券処理機。
  8. さらに、前記読取部により利用者が所持する近距離無線器から読み取った情報の少なくとも一部の情報に対応づけられたお知らせ情報を検索する検索部と、
    前記検索部によりお知らせ情報を検出した場合、検出したお知らせ情報を報知する報知部と、さらに有する、
    請求項1乃至7の何れか1項に記載の自動券処理機。
  9. 利用者の操作指示に応じて券処理を行う自動券処理機と前記自動券処理機と通信可能なサーバとを有する券処理システムにおいて、
    前記自動券処理機は、
    利用者が所持する近距離無線器に記憶されている情報を近距離無線通信により読み取る読取部と、
    前記読取部により利用者が所持する近距離無線器から読み取った情報を前記サーバへ送信する送信部と、
    前記送信部により送信した情報に対する応答データを前記サーバから受信した場合、前記応答データにセットされている設定内容に応じて設定を行う設定部と、
    前記設定部により設定された状態において利用者が指示する券処理を実行する券処理部と、を有し、
    前記サーバは、
    前記自動券処理機が前記近距離無線器から読み取った情報を受信する受信部と、
    前記受信部により受信した前記近距離無線器から読み取った情報に応じた設定内容を判定し、判定した設定内容をセットした応答データを前記自動券処理機へ送信する応答部と、を有する、
    券処理システム。
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