JP2016126999A - 電池電力予測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池セルの低温時においても、電池セルの許容入出力電力を高精度に予測できる電池電力予測装置を提供する。
【解決手段】電池ECUは、電池セルの電池モデルに基づいて、現在から放電側規定時間経過後の許容出力電力を予測する。電池モデルは、直流抵抗モデルと、反応抵抗モデルと、拡散抵抗モデルとから構成されている。反応抵抗モデルは、バトラーボルマー式から導かれ、交換電流密度と相関のある反応抵抗パラメータを含む。電池ECUは、現在から放電側規定時間経過後に拡散抵抗モデルに残る残電圧を連続時間式に基づいて予測する。電池ECUは、現在から放電側規定時間経過後に新たに生じる拡散抵抗モデルの将来の分極電圧を連続時間式に基づいて予測する。電池ECUは、残電圧及び将来の分極電圧の合計値、直流抵抗モデルにおける電位差、並びに反応抵抗モデルにおける電位差に基づいて上記許容出力電力を予測する。
【選択図】 図13

Description

本発明は、2次電池の出力可能電力及び入力可能電力のうち少なくとも一方を予測対象値とし、前記2次電池の電池モデルに基づいて、現在から規定時間経過後の前記予測対象値を予測する電池電力予測装置に関する。
この種の装置としては、例えば下記特許文献1に見られるように、1つの直流抵抗とRC等価回路とで構成された電池モデル(以降、1RC等価回路モデルと記載)に基づいて、現在から所定時間持続できる最大入出力可能電力を予測するものが知られている。この装置について、2次電池の放電時を例にして説明すると、まず、1RC等価回路モデルの各パラメータを、適用デジタルフィルタを用いて一括推定する。そして、推定された各パラメータに基づいて、所定時間放電した後の2次電池の端子間電圧を推定し、推定された端子間電圧がその最小可能電圧となる場合の最大出力電流を算出する。そして、最大出力電流と最小可能電圧との乗算値として、最大出力可能電力を予測する。
特許第4788307号公報
上記1RC等価回路モデルでは、時定数が小さいため電解液抵抗と電荷移動抵抗及び電気2重容量とを1つの直流抵抗で模擬し、拡散抵抗を抵抗体R及びキャパシタCの並列回路で表現する構成としている。ここで、この電池モデルは、2次電池の電流−電圧の非線形領域の特性を表現できる構成にはなっていない。これは、2次電池の電流−電圧の非線形特性が、2次電池が低温になるほど支配的になっていくためであり、特に0℃以下の領域では、非線形特性が無視できないためである。したがって、1RC等価回路モデルを用いた上記特許文献1に記載の装置では、2次電池の低温時において最大入出力可能電力の予測精度が低下するおそれがある。
本発明は、2次電池の低温時においても、2次電池の出力可能電力及び入力可能電力のうち少なくとも一方を高精度に予測できる電池電力予測装置を提供することを主たる目的とする。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
本発明は、2次電池(20a)の出力可能電力及び入力可能電力のうち少なくとも一方を予測対象値とし、前記2次電池の電池モデルに基づいて、現在から規定時間経過後の前記予測対象値を予測する電池電力予測装置において、前記電池モデルは、前記2次電池の直流抵抗(Rs)を表す直流抵抗モデルと、前記2次電池の反応抵抗を表すモデルであって、バトラーボルマー式から導かれ、交換電流密度と相関のある反応抵抗パラメータ(β)を含む反応抵抗モデルと、抵抗とキャパシタとの並列接続体を含むRC等価回路モデルであって、前記2次電池の拡散抵抗を表す拡散抵抗モデルとから構成され、前記RC等価回路モデルの回路定数を含む式であって、前記拡散抵抗モデルの現在の分極電圧を算出する離散式に基づいて、前記現在の分極電圧を算出する第1分極電圧演算手段と、前記回路定数を含む式であって、前記現在の分極電圧が時間経過とともに減少して現在から前記規定時間経過後に残る前記分極電圧である残電圧を予測する連続時間式に、前記現在の分極電圧を入力することにより前記残電圧を予測する残電圧予測手段と、現在から前記規定時間経過後に新たに生じる前記拡散抵抗モデルの将来の分極電圧を予測する連続時間式に基づいて、前記将来の分極電圧を予測する第2分極電圧演算手段と、前記残電圧と前記将来の分極電圧との合計値、前記直流抵抗モデルにおける電位差、及び前記反応抵抗モデルにおける電位差に基づいて、現在から前記規定時間経過後の前記予測対象値を予測する電力予測手段とを備えることを特徴とする。
2次電池の内部抵抗は、直流抵抗、反応抵抗、及び拡散抵抗に大きく分けられる。このため、上記発明では、電池モデルを、直流抵抗モデル、反応抵抗モデル、及び拡散抵抗モデルから構成している。
ここで、2次電池の低温時には、反応抵抗に起因する電流−電圧の非線形特性が支配的となる。このため、上記発明では、反応抵抗モデルを、電気化学におけるバトラーボルマー式から導かれ、2次電池の非線形特性を表現するモデルとする。詳しくは、このモデルは、バトラーボルマー式の交換電流密度に相当するパラメータであって、2次電池の温度と相関を持たせた反応抵抗パラメータを含む。反応抵抗パラメータが2次電池の温度に依存することから、電池モデルに反応抵抗パラメータを含む反応抵抗モデルを含むことにより、例えば上記特許文献1に記載された技術では表現できなかった低温時における電流−電圧の非線形特性を精度よく表すことができる。そして、上記発明では、反応抵抗モデルにおける電位差を現在から規定時間経過後の上記予測対象値の予測に用いるため、予測対象値を低温時においても高精度に予測することができる。
さらに上記発明では、現在の分極電圧を入力として、連続時間式に基づいて残電圧を算出する。また、連続時間式に基づいて将来の分極電圧を算出する。連続時間式による算出手法によれば、予測対象値の予測に用いる残電圧及び将来の分極電圧のそれぞれの演算負荷を大きく低減でき、ひいては予測対象値を予測する場合の演算負荷を低減することができる。
一実施形態にかかる電池パックの構成図。 電池ECUの処理を示すブロック図。 電池モデルを示す図。 直流抵抗電位差算出部の処理を示すブロック図。 反応抵抗電位差算出部の処理を示すブロック図。 反応抵抗パラメータと電池温度との関係を示す図。 反応抵抗における電流−電圧特性の温度依存性を示す図。 分極電圧算出部の処理を示すブロック図。 関連技術にかかる電圧推定結果を示すタイムチャート。 一実施形態にかかる電圧推定結果を示すタイムチャート。 電力予測手法の概要を示すタイムチャート。 電力予測手法の概要を示す図。 許容出力電力予測処理の手順を示すフローチャート。 電流推定態様の一例を示す図。 電流推定態様の一例を示す図。 許容出力電力予測処理の手順を示すフローチャート。
以下、本発明にかかる電池電力予測装置を具体化した一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、上記装置を、例えば、車載主機としての回転電機(モータジェネレータ)を備える車両や、アイドリングストップシステムなど車載補機電池を活用する車両に適用する。
図1に示すように、電池パック10は、組電池20と、電池ECU30とを備えている。組電池20は、複数の電池セル20aの直列接続体から構成され、図示しないモータジェネレータ等と電力の授受を行う。電池セル20aは、2次電池であり、本実施形態では、リチウムイオン2次電池を用いている。
電池パック10は、電圧センサ21、温度センサ22、及び電流センサ23を備えている。電圧センサ21は、各電池セル20aの端子間電圧を検出する電圧検出手段である。温度センサ22は、組電池20(各電池セル20a)の温度を検出する温度検出手段である。電流センサ23は、組電池20(各電池セル20a)に流れる充放電電流を検出する電流検出手段である。
電池ECU30は、CPU、メモリ31(記憶装置)、及び図示しないI/O等を備えるコンピュータとして構成されている。CPUは、複数の電池セル20aのそれぞれに対応した単セル演算部32と、電力予測部33とを含む。本実施形態では、CPU(単セル演算部32,電力予測部33)の1処理周期が0.1秒に設定されている。電池ECU30には、電圧センサ21、温度センサ22及び電流センサ23の検出値が入力される。
電池ECU30は、組電池20の許容出力電力及び許容入力電力のそれぞれを予測する処理を行う。以下、この予測処理について、単セル演算部32及び電力予測部33の順に説明する。
<1.単セル演算部32の処理>
図2を用いて、各単セル演算部32(CPU)のそれぞれが行う処理の概要について説明する。単セル演算部32は、直流抵抗電位差算出部34、反応抵抗電位差算出部35、分極電圧算出部36、及びSOC変換部37等を備えている。
各算出部34〜36は、図3に示す電池セル20aの各パラメータを推定する。ここで、図3は、内部インピーダンス等を表現する電池モデルを示す。本実施形態において、電池モデルは、直流抵抗モデル、反応抵抗モデル、及び拡散抵抗モデルの直列接続体として表されている。図3において、「Rs」は、溶液中や電極の通電抵抗を表す直流抵抗を示し、「Vs」は直流抵抗Rsにおける電位差(以下、直流抵抗電位差)を示す。「ΔV」は、正極及び負極における電極界面反応を表す反応抵抗における電位差(以下、反応抵抗電位差)を示す。「Rw1,Rw2,Rw4,Rw4」は、活物質中や溶液中のイオン拡散を表す拡散抵抗における抵抗成分項を示し、「Cw1,Cw2,Cw3,Cw4」は、経過時間とともに抵抗が変化することを表現するための容量成分項を示し、「Vw1,Vw2,Vw3,Vw4」は、各拡散抵抗における分極電圧を示す。本実施形態において、拡散抵抗は、抵抗成分及び容量成分の並列接続体が複数個(本実施形態では4個)直列に接続された構成とする。抵抗成分と容量成分の並列接続による等価回路は、フォスター型等価回路と呼ばれる。
なお、本実施形態において、図3に示す反応抵抗モデルは、便宜的に直流抵抗のみで表され、モデルにおける時定数が無視されている。これは、本実施形態において、単セル演算部32(CPU)の1処理周期が、反応抵抗における時定数よりも十分長く設定されているためである。
まず、図4を用いて、直流抵抗電位差算出部34について説明する。
直流抵抗電位差算出部34において、Rs算出部34aは、温度センサ22によって検出された電池温度Tsに基づいて、直流抵抗Rsを算出する。直流抵抗Rsの算出に電池温度Tsを用いるのは、直流抵抗Rsが電池セル20aの温度に依存するためである。本実施形態では、直流抵抗Rs及び電池温度Tsが予め関係付けられたRsマップを用いて、直流抵抗Rsを算出する。本実施形態では、電池温度Tsが高いほど、直流抵抗Rsが低くなるようにRsマップが適合されている。本実施形態において、Rsマップは、メモリ31に記憶されている。
第1乗算部34bは、Rs算出部34aによって算出された直流抵抗Rsと、電流センサ23によって検出された電流(以下、検出電流Is)との乗算値として、直流抵抗電位差Vsを算出する。ちなみに本実施形態では、電池セル20aの放電電流を負の値で表し、充電電流を正の値で表すこととする。このため本実施形態において、直流抵抗電位差Vsは、電池セル20aの放電時において負の値となり、充電時において正の値となる。
続いて、図5を用いて、反応抵抗電位差算出部35について説明する。
反応抵抗電位差算出部35において、β算出部35aは、電池温度Tsに基づいて、反応抵抗に係るパラメータである反応抵抗パラメータβを算出する。反応抵抗パラメータβの算出に電池温度Tsを用いるのは、反応抵抗パラメータβが電池セル20aの温度に依存するためである。本実施形態では、反応抵抗パラメータβの自然対数「lnβ」と電池温度Ts(絶対温度)とが予め関係付けられたβマップを用いて、反応抵抗パラメータβを算出する。以下、反応抵抗パラメータβについて説明する。
電気化学におけるバトラーボルマー式は、下式(eq1)で表される。
上式(eq1)において、「i」は電流密度を示し、「io」は交換電流密度を示し、「αs」は電極反応の移動係数(酸化反応)を示し、「n」は電荷数を示し、「F」はファラデー定数を示し、「η」は過電圧を示し、「R」は気体定数を示し、「T」は絶対温度を示す。
上式(eq1)において、簡素化のために正負極を等価(すなわち、充放電効率が同一)として「a=αs=1−αs」とすると、上式(eq1)は下式(eq2)となる。
双曲線正弦関数と指数関数との関係を用いて、上式(eq2)を下式(eq3)のように変形する。
上式(eq3)を過電圧ηについて解くと、下式(eq4)となる。
一方、過電圧ηと反応抵抗における電位差ΔVとの関係を、比例定数γを用いて下式(eq5)で表す。また、電流密度iと電池セルに流れる電流Iとの関係を、比例定数γを用いて下式(eq6)で表す。
上式(eq4)に上式(eq5),(eq6)を代入すると、下式(eq7)が導かれる。
ここで、上式(eq7)を下式(eq8)のように整理する。
上式(eq8)において、「β」は上記反応抵抗パラメータを示し、「α」は定数を示し、「γ」は適合定数を示し、電池セルに流れる充放電電流Iと反応抵抗電位差ΔVとを反応抵抗パラメータβによって関係付けることが可能なことを示している。上式(eq8)からわかるように、バトラーボルマー式から導かれる反応抵抗パラメータβは、電池セルに流れる電流を独立変数とし、反応抵抗電位差ΔVを従属変数とする逆双曲線正弦関数において、逆双曲線正弦関数と反応抵抗電位差ΔVとの関係を定める係数となる。
ここで、交換電流密度ioが電池温度Tに依存することから、反応抵抗パラメータβも電池温度Tに依存する。このため、本実施形態では、アレニウスプロットに従って、反応抵抗パラメータβの自然対数を、電池温度Tsの逆数、又は電池温度Tsに対する1次式となる形で適合したβマップをメモリ31に記憶させている。ここで、図6には、反応抵抗パラメータβの自然対数を、電池温度Tsの逆数に対する1次式となる形で適合したβマップを例示した。
β算出部35aによって算出された反応抵抗パラメータβは、電位差算出部35bに入力される。電位差算出部35bは、反応抵抗パラメータβと検出電流Isとを入力として、上式(eq8)に基づいて、反応抵抗電位差ΔVを算出する。上式(eq8)は、図7に示すように、低温になると電流に対して反応抵抗電位差ΔVが非線形になる式である。電池セルの温度が低い場合には、反応抵抗パラメータβを用いることにより、電流−電圧の非線形特性を精度よく表現した反応抵抗電位差ΔVを算出することができる。
続いて、図8を用いて、分極電圧算出部36について説明する。分極電圧算出部36は、拡散抵抗に係るパラメータを算出する。以下、拡散抵抗に係るパラメータについて説明した後、分極電圧の算出手法について説明する。
電気化学における拡散方程式に基づいて、拡散抵抗に係るワールブルグインピーダンスZを導出する。ここで、インピーダンスZを下式(eq9)によって表す。
上式(eq9)において、分子は、起電圧が物質の表面濃度の自然対数に比例することを示すネルンストの式に基づくものである。分子において、「Co」は平均濃度を示し、「ΔC」は平均濃度Coに対する濃度変化を示し、「x」は電極からの位置を示す。分母は、単位時間に単位面積を通過する物質量が濃度勾配に比例することを示すフィックの第1法則に基づくものである。分母において、「D」は拡散係数を示す。
上式(eq9)を整理すると、下式(eq10)が導かれる。
ここで、電極に交流電圧を印加した場合において、電圧が正弦波で変化すると、濃度も正弦波で変化すると仮定する。このとき、濃度変化ΔCを虚数jと角速度ωとを用いて下式(eq11)で表すこととする。
上式(eq11)において、|Δv|,|ΔC|は複素振幅を示す。ここで、フィックの第2法則は下式(eq12)で表される。
上式(eq12)の左辺は、上式(eq11)の時間微分値であるので「jωΔC」となる。このため、上式(eq12)の一般解は、定数k1,k2を用いて下式(eq13)で表わされる。
ここで、「L」を拡散長として定義する。「x=L」となる場合に濃度変化ΔCが0になるとの条件を課すと、上式(eq13)は下式(eq14)となる。
したがって、濃度変化ΔCは、下式(eq15)で表される。
上式(eq15)をxで偏微分すると、下式(eq16)となる。
上式(eq15),(eq16)を上式(eq10)に代入すると、上式(eq10)の一部が下式(eq17)のように表される。
したがって、上式(eq10)のワールブルグインピーダンスZは、ラプラス演算子s(=j×ω)を用いて、下式(eq18)で表すことができる。
本実施形態では、「Rd」を第1パラメータと称し、「τd」を第2パラメータと称すこととする。ここで、拡散係数Dは下式(eq19)で表される。
上式(eq19)において、「Do」は温度に依存しない定数を示し、「E」は活性化エネルギを示す。上式(eq19)を用いると、第1,第2パラメータRd,τdは、下式(eq20)で表される。
上式(eq20)は、第1,第2パラメータRd,τdが電池温度Tに依存することを示している。上式(eq20)の自然対数をとると、下式(eq21)が導かれる。
本実施形態では、アレニウスプロットに従って、第1,第2パラメータRd,τdの自然対数を、電池温度Tの逆数、又は電池温度Tsに対する1次式となる形で適合したRdマップ,τdマップをメモリ31に記憶させている。
分極電圧算出部36において、Rd算出部36aは、上述したRdマップと電池温度Tsとを用いて、第1パラメータRdを算出する。τd算出部36bは、上述したτdマップと電池温度Tsとを用いて、第2パラメータτdを算出する。
抵抗成分算出部36cは、第1パラメータRdに基づいて、拡散抵抗を構成する第1〜第4抵抗の各抵抗値Rw1〜Rw4を下式(eq22)によって算出する。
上式(eq22)において、「m」は正の整数(本実施形態では、m=1,2,3,4)を示す。容量成分算出部36dは、第1,第2パラメータRd,τdに基づいて、拡散抵抗を構成する第1〜第4キャパシタの各容量Cw1〜Cw4を下式(eq23)によって算出する。
上式(eq22),(eq23)によって第m抵抗の抵抗値Rwm,第mキャパシタの容量Cwmを算出できるのは、上式(eq18)によって表されるワールブルグインピーダンスに合致する等価回路と、ワールブルグインピーダンスと等価になる級数化された等価回路の定数の法則性とを、本発明者らが文献等によって調べた結果に基づくものである。なお、上記文献としては、例えば、「Modelling Ni−mH battery using Cauer and Foster structures. E.Kuhn et al.JOUNAL of Power Sourses 158(2006)」がある。
第1電圧算出部36eは、検出電流Isと、抵抗成分算出部36cによって算出された第1抵抗値Rw1と、容量成分算出部36dによって算出された第1容量Cw1とに基づいて、拡散抵抗における第1分極電圧Vw1を算出する。本実施形態では、拡散抵抗モデルを構成する抵抗とキャパシタとの並列回路を表す伝達関数を離散化した式に基づいて、第1分極電圧Vw1を逐次算出する。具体的には、本実施形態では、前回の処理周期で算出された第1分極電圧Vw1,検出電流Isと、現在(今回の処理周期)の検出電流Isとを入力として、下式(eq24)を用いて、第1分極電圧Vw1を算出する。
上式(eq24)において、「ΔT」は1処理周期を示す。なお、第2,第3,第4電圧算出部36f,36g,36hも、第1電圧算出部36eと同様に、抵抗値Rw2,Rw3,Rw4と、容量Cw2,Cw3,Cw4と、検出電流Isとに基づいて、第2,第3,第4分極電圧Vw2,Vw3,Vw4を算出する。
先の図2の説明に戻り、第1加算部38は、各電圧算出部36e〜36hによって算出された各分極電圧Vw1〜Vw4の加算値として、合計分極電圧Vw0を算出する。第2加算部39は、直流抵抗電位差Vs、反応抵抗電位差ΔV、及び合計分極電圧Vw0の加算値を算出する。開放端電圧算出部40は、電圧センサ21によって検出された電池セル20aの端子間電圧CCVから第2加算部39の出力値を減算することで、電池セル20aの開放端電圧OCVを算出する。
SOC変換部37は、第2加算部40によって算出された開放端電圧OCVに基づいて、電池セル20aの充電率(SOC)を算出する。本実施形態では、開放端電圧OCV及びSOCが予め関係付けられたSOCマップを用いて、SOCを算出する。本実施形態において、SOCマップは、メモリ31に記憶されている。
続いて、上述した電池モデルによる電池セル20aの電圧推定精度を関連技術と比較しつつ説明する。関連技術とは、1つの直流抵抗及び1RC等価回路の直列接続体からなる電池モデルのことである。図9は関連技術にかかる電池セルの端子間電圧の推定結果を示し、図10は本実施形態にかかる電池セルの端子間電圧の推定結果を示す。ここで図中、推定値とは、第2加算値39の出力値に開放端電圧を加えた値に相当する。この開放端電圧は、例えば、SOC変換部37によって算出されたSOCに基づいて算出される。また、図9及び図10は、電流−電圧特性に非線形が現れる低温度(例えば−15℃)における試験結果である。
図9に示すように、関連技術では、電池セル20aの充放電電流の大きさによって電圧実測値と電圧推定値とにずれが生じる。これに対し、本実施形態では、図10に示すように、電圧実測値と電圧推定値とのずれが大きく低減されている。これは、反応抵抗モデルにおいて、電池セルに流れる電流に対して非線形な式が含まれていることにより、非線形特性を精度よく表現できているためである。したがって、本実施形態にかかる反応抵抗モデルを含む電池モデルによれば、許容出力電力及び許容入力電力の予測精度を向上させることができる。
<2.電力予測部33の処理>
続いて、電力予測部33が行う許容出力電力Wout及び許容入力電力Winの予測処理について説明する。
まず、許容出力電力Woutの予測処理について説明する。この処理は、現在から放電側規定時間Tdff経過するまでの期間に渡って、組電池20が継続して放電可能な最大電力を許容出力電力Woutとして予測する処理である。本実施形態において、放電側規定時間Tdffは、10秒に設定されている。許容出力電力予測処理は、例えば、車両の加速時において車載主機としてのモータジェネレータに電力を供給する組電池の出力性能が十分であるか、又はアイドリングストップシステムにおいて、エンジン再始動用のスタータに電力を供給する補機電池の出力性能が十分であるかを予測するために用いられる。
図11及び図12を用いて、予測処理の概要について説明する。この処理では、図11に示すように、まず、各電池セル20aのそれぞれについて、現在から放電側規定時間Tdff経過するまでの期間に渡って電池セル20aに所定の放電電流Ipを流すと仮定した場合における現在から放電側規定時間Tdff経過するタイミングの電池セル20aの端子間電圧Vffを予測する。このとき、各電池セル20aの端子間電圧Vffの最小値が、電池セル20aの許容下限電圧VLlimitと一致する場合は、予測された各電池セル20aのそれぞれの端子間電圧Vffの総和と、所定の放電電流Ipとの乗算値を上記許容出力電力Woutとして予測することができる。ここで、端子間電圧Vffの予測には、図12に示すように、合計残電圧Vwrが用いられる。合計残電圧Vwrは、拡散抵抗における現在の分極電圧が時間経過とともに減少し、現在から放電側規定時間Tdff経過するタイミングに残る分極電圧のことである。つまり、拡散抵抗モデルを構成する第mキャパシタに現在電荷が蓄積されている場合、拡散抵抗における現在の分極電圧の影響は、放電側規定時間Tdff経過後においても残る。このため、合計残電圧Vwrを算出しておくことで、第mキャパシタの蓄積電荷量の影響を加味することができ、許容出力電力Woutの予測精度の向上を図ることができる。
図13に、本実施形態にかかる許容出力電力Woutの予測処理の手順を示す。この処理は、電力予測部33(CPU)によって例えば所定の処理周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS10において、各電池セル20aのそれぞれについて、下式(eq25)にて表される連続時間式に基づいて、現在から放電側規定時間Tdff経過するタイミングにおける合計残電圧Vwrを予測する。
上式(eq25)において、現在の第1,第2,第3,第4分極電圧Vw1,Vw2,Vw3,Vw4は、第1,第2,第3,第4電圧算出部36f,36g,36hによって算出されたものである。本ステップでは、各分極電圧Vw1〜Vw4のそれぞれについて残電圧を予測し、予測した各残電圧の合計値として、合計残電圧Vwrを算出する。合計残電圧Vwrは、上式(eq25)からわかるように、時間とともに減少する。
続くステップS11では、電池セル20aの仮想動作電流Ipをその許容上限放電電流Idlimit(<0)に設定する。続くステップS12では、現在から放電側規定時間Tdff経過するまでの期間に渡って仮想動作電流Ip(許容上限放電電流Idlimit)を流すと仮定した場合において、各電池セル20aのそれぞれについて、現在から放電側規定時間Tdff経過するタイミングにおける電池セル20aの端子間電圧Vffを下式(eq26)に基づいて予測する。
上式(eq26)において、直流抵抗電位差Vsは、先の図4の直流抵抗電位差算出部34において、第1乗算部34bに入力する電流を、検出電流Isに代えて仮想動作電流Ipとすることで算出された値を用いる。反応抵抗電位差ΔVは、先の図5の反応抵抗電位差算出部35において、電位差算出部35bに入力する電流を、検出電流Isに代えて仮想動作電流Ipとすることで算出された値を用いる。合計残電圧Vwrは、ステップS10で算出された値を用いる。
また、上式(eq26)において、「Vws」は、拡散抵抗モデルを構成する各キャパシタCwmに電荷の蓄積がないと仮定した場合において、現在から放電側規定時間Tdff経過するタイミングにおいて新たに生じる将来の分極電圧(以下、将来分極電圧)を示す。将来分極電圧Vwsは、下式(eq27)にて表される連続時間式に基づいて予測する。
上式(eq26)に基づいて予測される合計残電圧Vwrと、上式(eq27)に基づいて予測される将来分極電圧Vwsとの合計値が、現在から放電側規定時間Tdff経過するタイミングの拡散抵抗における電位差を表す。
さらに、上式(eq26)において、ΔOCVは、現在から放電側規定時間Tdff経過するまでの期間に渡って電池セル20aに仮想動作電流Ipを流すと仮定した場合における開放端電圧OCVの変化量(以下、開放端電圧変化量)を示す。開放端電圧変化量ΔOCVは、例えば、開放端電圧算出部40によって算出された現在の開放端電圧OCVに基づいて算出すればよい。具体的には例えば、まず、現在から放電側規定時間Tdff経過するまでの期間に渡って仮想動作電流Ipを流すと仮定した場合において、各電池セル20aのそれぞれについて、現在から放電側規定時間Tdff経過するまでの期間におけるSOCの変化分を算出する。上記SOCの変化分は、放電時において負の値となる。そして、SOC変換部37によって算出された現在のSOCに上記SOCの変化分を加算し、この加算値をSOCマップを用いて開放端電圧に変換する。そして、変換された開放端電圧から現在の開放端電圧OCVを減算することで、開放端電圧変化量ΔOCVを算出する。
ちなみに、ステップS12で算出された端子間電圧Vffに対する開放端電圧変化量ΔOCVの割合は、本実施形態では放電側規定時間Tdffを10秒に設定したため小さい。このため、上式(eq26)の右辺から開放端電圧変化量ΔOCVの項を除去してもよい。
続くステップS13では、ステップS12において算出された各電池セル20aの端子間電圧Vffの最小値Vminを選択し、選択された最小値Vminが電池セル20aの許容下限電圧VLlimit未満であるか否かを判断する。ここで、図14には、本ステップにおいて否定判断される状況の一例を示した。なお、図14では、便宜上、電池セルの数を3つとしている。
ステップS13において否定判断した場合には、各電池セル20aのそれぞれの端子間電圧Vff全てが許容下限電圧VLlimit以下であると判断し、ステップS14に進む。ステップS14では、ステップS12において予測した各電池セル20aの端子間電圧Vffの総和と、許容上限放電電流Idlimitとの乗算値を、現在から放電側規定時間Tdff経過後における許容出力電力Woutとして予測する。
一方、ステップS13において肯定判断した場合には、ステップS15に進み、現在から放電側規定時間Tdff経過後の各電池セル20aのそれぞれの端子間電圧の最小値Vminを許容下限電圧VLlimitとする放電電流を、最大放電電流として算出する。最大放電電流の大きさは、許容上限放電電流Idlimitの大きさ以下の値であり、最大放電電流の算出には、所定の探索法が用いられる。本実施形態では、所定の探索法として、2分法が用いられる。最大放電電流は、電流制限範囲及び電圧制限範囲の双方を満足する放電電流の最大値である。そして、探索した最大放電電流を仮想動作電流Ipとして設定する。本実施形態では、2分法による探索範囲を、0から許容上限放電電流Idlimitまでの範囲としている。ここで、図15には、電池セル20aの放電時において設定される仮想動作電流Ipの一例を示した。なお、図15では、便宜上、電池セルの数を2つとしている。
続くステップS16では、各電池セル20aのそれぞれについて、現在から放電側規定時間Tdff経過するまでの期間に渡って電池セル20aの放電電流が仮想動作電流Ip(最大放電電流)であると仮定した場合における現在から放電側規定時間Tdff経過するタイミングの電池セル20aの端子間電圧Vffを予測する。続くステップS14では、ステップS16において予測された各電池セル20aのそれぞれの端子間電圧Vffの総和と、ステップS15において探索された最大放電電流との乗算値を、現在から放電側規定時間Tdff経過後における許容出力電力Woutとして予測する。
続いて、許容入力電力Winの予測処理について説明する。この処理は、現在から充電側規定時間Tcff経過するタイミングまでの期間において、組電池20に継続して充電可能な最大電力を予測するための処理である。本実施形態において、充電側規定時間Tcffは、基本的には、電力予測部33(CPU)の1処理周期(0.1秒)に設定されている。
図16に、許容入力電力Winの予測処理の手順を示す。この処理は、電力予測部33(CPU)によって例えば所定の処理周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS20において、現在から充電側規定時間Tcff経過するタイミングにおける合計残電圧Vwrを予測する。ここでは、上式(eq25)の放電側規定時間Tdffを充電側規定時間Tcffに変更して合計残電圧Vwrを算出すればよい。
続くステップS21では、電池セル20aの仮想動作電流Ipをその許容上限充電電流Iclimit(>0)に設定する。続くステップS22では、現在から充電側規定時間Tcff経過するまでの期間に渡って仮想動作電流Ip(許容上限充電電流Iclimit)を流すと仮定した場合において、各電池セル20aのそれぞれについて、現在から充電側規定時間Tcff経過するタイミングにおける電池セル20aの端子間電圧Vffを予測する。ここでは、上式(eq26),(eq27)の放電側規定時間Tdffを充電側規定時間Tcffに変更して端子間電圧Vffを予測すればよい。
続くステップS23では、ステップS22において予測された各電池セル20aの端子間電圧Vffの最大値Vmaxを選択し、選択された最大値Vmaxが電池セル20aの許容上限電圧VHlimitを超えているか否かを判断する。ここで、先の図14には、本ステップにおいて否定判断される状況の一例を示した。
ステップS23において否定判断した場合には、ステップS24に進み、ステップS22において予測した各電池セル20aの端子間電圧Vffの総和と、許容上限充電電流Iclimitとの乗算値を、現在から充電側規定時間Tcff経過後における許容入力電力Winとして予測する。
一方、ステップS23において肯定判断した場合には、ステップS25に進み、まず、充電側規定時間Tcffを、0.1秒から放電側規定時間Tdffと同じ10秒に変更する。そして、現在から充電側規定時間Tcff経過するタイミングの各電池セル20aのそれぞれの端子間電圧の最大値Vmaxを許容上限電圧VHlimitとする充電電流を、最大充電電流として算出する。最大充電電流の大きさは、許容上限充電電流Iclimitの大きさ以下の値であり、最大充電電流の算出には、所定の探索法が用いられる。本実施形態では、2分法が用いられる。最大充電電流は、電流制限範囲及び電圧制限範囲の双方を満足する充電電流の最大値である。そして、探索した最大充電電流を仮想動作電流Ipとして設定する。本実施形態では、2分法による探索範囲を、0から許容上限充電電流Iclimitまでの範囲としている。ここで、先の図15には、充電時において設定される仮想動作電流Ipの一例を示した。
続くステップS26では、各電池セル20aのそれぞれについて、現在から充電側規定時間Tcff経過するまでの期間に渡って電池セル20aの充電電流が仮想動作電流Ip(最大充電電流)であると仮定した場合における現在から充電側規定時間Tcff経過するタイミングの電池セル20aの端子間電圧Vffを予測する。続くステップS24では、ステップS26において予測された各電池セル20aのそれぞれの端子間電圧Vffの総和と、ステップS25において探索された最大充電電流との乗算値を、現在から充電側規定時間Tcff経過するタイミングにおける許容入力電力Winとして予測する。
ここで、先のステップS23における判断結果に応じて充電側規定時間Tcffの長さを変更する理由を、放電時の許容出力電力Woutの予測と比較しつつ以下に説明する。まず、組電池20の放電時について説明する。ここでは、端子間電圧及び充放電電流にて電池セル20aの動作点が定められる図14に示す図をIV図と称すこととする。先の図14に示したように、許容出力電力Woutの予測に用いる放電電流が許容上限放電電流Idlimitである場合、時間が経過するごとに電池セル20aの端子間電圧は刻々と低下して放電電力は小さくなる。このため、放電側規定時間Tdff経過後の動作点から許容出力電力Woutを演算し、現在の動作点から演算した許容出力電力Woutで放電側規定時間Tdff放電し続けても、放電電流が許容上限放電電流Idlimitを超えることはない。
続いて、組電池20の充電時について説明する。図14に示したように、許容入力電力Winの予測に用いる充電電流が許容上限充電電流Iclimitである場合、許容上限充電電流Iclimitで充電を継続すると、各電池セル20aのそれぞれの電圧は上昇して充電電力値は大きくなる。すなわち、許容上限充電電流Iclimit到達時の充電電力より充電側規定時間Tcff後の充電電力が大きいため、充電側規定時間Tcff経過後の動作点から求めた許容充電電力Winで動作させた場合、許容上限充電電流Iclimitを超える動作点を経由した後、予測された許容入力電力Winに対応する動作点に移行し得る。これは、充電時においては、将来分極電圧Vwsが時々刻々と収束値「Ip×Rwm」に向かって上昇することにより、電池セル20aの端子間電圧が時々刻々と上昇するためである。特に、充電側規定時間Tcffが長くなると、充電電流が許容上限充電電流Iclimitを超える懸念が大きくなる。このため、許容入力電力Winの予測に用いる充電電流が許容上限充電電流Iclimitである場合には、充電側規定時間Tcffを1処理周期である0.1秒に設定する。
一方、図15に示したように、許容入力電力Winの予測に用いる充電電流が許容上限充電電流Iclimit以下である場合、IV図において、予測に用いる充電電流と許容上限充電電流Iclimitとが離れる傾向にある。このため、IV図において、各電池セル20aのそれぞれについて、現在の動作点から、予測された許容入力電力Winに対応する動作点に移行するまでの途中において、充電電流が許容上限充電電流Iclimitを超える懸念が小さい。したがって、許容入力電力Winの予測に用いる充電電流が許容上限充電電流Iclimit以下である場合、充電電流が許容上限充電電流Iclimitを超える事態を回避するために充電側規定時間Tcffを短く設定することを要しない。よって、充電側規定時間Tcffを0.1秒から10秒に変更する。
以上説明したように、本実施形態では、直流抵抗モデル及び拡散抵抗モデルに加えて、反応抵抗パラメータβを用いた反応抵抗モデルによって電池モデルを構成した。電池モデルに反応抵抗パラメータを含む反応抵抗モデルを含むことにより、上記特許文献1に記載された技術では表現できなかった低温時における電流−電圧の非線形特性を精度よく表すことができる。このため、本実施形態によれば、低温時においても、組電池20の許容入出力電力Win,Woutを高精度に予測することができる。
さらに本実施形態では、上式(eq25)にて表される連続時間式に基づいて合計残電圧Vwrを算出し、上式(eq27)にて表される連続時間式に基づいて将来分極電圧Vwsを予測した。連続時間式による演算手法によれば、許容入出力電力Win,Woutの予測に用いる合計残電圧Vwr及び将来分極電圧Vwsのそれぞれを1回の演算で算出することができる。このため、許容入出力電力Win,Woutを予測する場合の演算負荷を好適に低減することもできる。
(その他の実施形態)
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・所定の探索法としては、2分法に限らず、黄金分割法等、他の探索法であってもよい。
・放電側規定時間Tdffとしては、10秒に限らず、例えば2秒,5秒,30秒等、数秒〜数十秒に設定してもよい。なお、先の図16のステップS25において、変更された後の充電側規定時間Tcffについても同様である。
・拡散抵抗モデルとしては、抵抗とキャパシタとの並列接続体が4つ直列接続されたRC等価回路モデルに限らず、上記並列接続体が複数(4つ以外)接続されたRC等価回路モデルであってもよい。また、拡散抵抗モデルとしては、抵抗とキャパシタとの並列接続体が複数接続されたRC等価回路に限らず、簡素化のために上記並列接続体が1つのRC等価回路であってもよい。
・2次電池としては、リチウムイオン2次電池に限らず、ニッケル水素電池等、他の2次電池であってもよい。
・上記各実施形態において、各処理に用いる電池温度としては、温度センサ22の検出値に限らず、何らかの手法によって推定された電池温度であってもよい。
・本発明の適用対象としては、車両に限らない。
20a…電池セル、30…電池ECU。

Claims (8)

  1. 2次電池(20a)の出力可能電力及び入力可能電力のうち少なくとも一方を予測対象値とし、前記2次電池の電池モデルに基づいて、現在から規定時間経過後の前記予測対象値を予測する電池電力予測装置において、
    前記電池モデルは、
    前記2次電池の直流抵抗(Rs)を表す直流抵抗モデルと、
    前記2次電池の反応抵抗を表すモデルであって、バトラーボルマー式から導かれ、交換電流密度と相関のある反応抵抗パラメータ(β)を含む反応抵抗モデルと、
    抵抗とキャパシタとの並列接続体を含むRC等価回路モデルであって、前記2次電池の拡散抵抗を表す拡散抵抗モデルとから構成され、
    前記RC等価回路モデルの回路定数を含む式であって、前記拡散抵抗モデルの現在の分極電圧を算出する離散式に基づいて、前記現在の分極電圧を算出する第1分極電圧演算手段と、
    前記回路定数を含む式であって、前記現在の分極電圧が時間経過とともに減少して現在から前記規定時間経過後に残る前記分極電圧である残電圧を予測する連続時間式に、前記現在の分極電圧を入力することにより前記残電圧を予測する残電圧予測手段と、
    現在から前記規定時間経過後に新たに生じる前記拡散抵抗モデルの将来の分極電圧を予測する連続時間式に基づいて、前記将来の分極電圧を予測する第2分極電圧演算手段と、
    前記残電圧と前記将来の分極電圧との合計値、前記直流抵抗モデルにおける電位差、及び前記反応抵抗モデルにおける電位差に基づいて、現在から前記規定時間経過後の前記予測対象値を予測する電力予測手段とを備えることを特徴とする電池電力予測装置。
  2. 前記反応抵抗パラメータは、定数をα,γ、前記2次電池に流れる電流をI、前記2次電池の温度をT、前記反応抵抗における電位差をΔVと定義すると、
    を満たすパラメータである請求項1記載の電池電力予測装置。
  3. 前記2次電池は、直列接続された複数の電池セルのそれぞれであり、
    前記電力予測手段は、
    前記規定時間を放電側規定時間とし、前記2次電池のそれぞれについて、現在から前記放電側規定時間経過するまでの期間に渡って前記2次電池の放電電流をその許容上限放電電流にしたと仮定した場合における現在から前記放電側規定時間経過後の前記2次電池の端子間電圧を予測する第1放電時予測手段と、
    前記第1放電時予測手段によって予測された前記2次電池のそれぞれの端子間電圧の最小値がその許容下限電圧以上となる場合、前記第1放電時予測手段によって予測された前記2次電池のそれぞれの端子間電圧の総和と、前記許容上限放電電流とに基づいて、現在から前記放電側規定時間経過後の前記出力可能電力を予測する第1出力電力予測手段と、
    前記第1放電時予測手段によって予測された前記2次電池のそれぞれの端子間電圧の最小値が前記許容下限電圧未満となる場合、現在から前記放電側規定時間経過後の前記2次電池のそれぞれの端子間電圧の最小値を前記許容下限電圧とする前記2次電池の放電電流であって、前記許容上限放電電流以下の放電電流である最大放電電流を所定の探索法に従って探索する放電電流探索手段と、
    前記2次電池のそれぞれについて、現在から前記放電側規定時間経過するまでの期間に渡って前記2次電池の放電電流を前記最大放電電流にしたと仮定した場合における現在から前記放電側規定時間経過後の前記2次電池の端子間電圧を予測する第2放電時予測手段と、
    前記第2放電時予測手段によって予測された前記2次電池のそれぞれの端子間電圧の総和と、前記最大放電電流とに基づいて、現在から前記放電側規定時間経過後の前記出力可能電力を予測する第2出力電力予測手段とを含む請求項1又は2記載の電池電力予測装置。
  4. 前記放電電流探索手段は、0から前記許容上限放電電流までの範囲を探索範囲として前記最大放電電流を探索する請求項3記載の電池電力予測装置。
  5. 前記2次電池は、直列接続された複数の電池セルのそれぞれであり、
    前記電力予測手段は、
    前記規定時間を当該電池電力予測装置の1処理周期とし、前記2次電池のそれぞれについて、現在から前記1処理周期経過するまでの期間に渡って前記2次電池の充電電流をその許容上限充電電流にしたと仮定した場合における現在から前記1処理周期後の前記2次電池の端子間電圧を予測する第1充電時予測手段と、
    前記第1充電時予測手段によって予測された前記2次電池のそれぞれの端子間電圧の最大値がその許容上限電圧以下となる場合、前記第1充電時予測手段によって予測された前記2次電池のそれぞれの端子間電圧の総和と、前記許容上限充電電流とに基づいて、現在から前記1処理周期後の前記入力可能電力を予測する第1入力電力予測手段と、
    前記第1充電時予測手段によって予測された前記2次電池のそれぞれの端子間電圧の最大値が前記許容上限電圧を超える場合、前記規定時間を前記1処理周期よりも長い所定時間とし、現在から前記所定時間経過後の前記2次電池のそれぞれの端子間電圧の最大値を前記許容上限電圧とする前記2次電池の充電電流であって、前記許容上限充電電流以下の充電電流である最大充電電流を所定の探索法に従って探索する充電電流探索手段と、
    前記2次電池のそれぞれについて、現在から前記所定時間経過するまでの期間に渡って前記2次電池の充電電流を前記最大充電電流にしたと仮定した場合における現在から前記所定時間経過後の前記2次電池の端子間電圧を予測する第2充電時予測手段と、
    前記第2充電時予測手段によって予測された前記2次電池のそれぞれの端子間電圧の総和と、前記最大充電電流とに基づいて、現在から前記所定時間経過後の前記入力可能電力を予測する第2入力電力予測手段とを含む請求項1〜4のいずれか1項に記載の電池電力予測装置。
  6. 前記充電電流探索手段は、0から前記許容上限充電電流までの範囲を探索範囲として前記最大充電電流を探索する請求項5記載の電池電力予測装置。
  7. 前記RC等価回路モデルは、N個(Nは1以上の整数)の前記並列接続体にて構成されたモデルであり、
    前記拡散抵抗モデルにおいて、前記RC等価回路モデルを構成するm番目(mは正の整数)の前記並列接続体の前記抵抗の抵抗値をRwm、前記キャパシタの容量をCwmと定義し、
    前記残電圧予測手段は、前記規定時間をTff、前記現在の分極電圧をVwmと定義すると、前記残電圧Vwrを
    に基づいて予測し、
    前記第2分極電圧演算手段は、現在から前記規定時間経過するまでの期間に渡って前記2次電池に流す電流をIpと定義すると、前記将来の分極電圧Vwsを
    に基づいて予測する請求項1〜6のいずれか1項に記載の電池電力予測装置。
  8. 前記2次電池のそれぞれについて、現在から前記規定時間経過するまでの期間における前記2次電池の開放端電圧の変化量を予測するOCV変化予測手段をさらに備え、
    前記電力予測手段は、前記開放端電圧の変化量をさらに用いて、現在から前記規定時間経過後の前記予測対象値を予測する請求項1〜7のいずれか1項に記載の電池電力予測装置。
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