JP2016124250A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016124250A
JP2016124250A JP2015001526A JP2015001526A JP2016124250A JP 2016124250 A JP2016124250 A JP 2016124250A JP 2015001526 A JP2015001526 A JP 2015001526A JP 2015001526 A JP2015001526 A JP 2015001526A JP 2016124250 A JP2016124250 A JP 2016124250A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
mist
path
print head
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015001526A
Other languages
English (en)
Inventor
慎一朗 大塚
Shinichiro Otsuka
慎一朗 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Riso Kagaku Corp filed Critical Riso Kagaku Corp
Priority to JP2015001526A priority Critical patent/JP2016124250A/ja
Publication of JP2016124250A publication Critical patent/JP2016124250A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】搬送経路上面又は搬送方向下流に流れることを低減して、ミストによる画質低下や、装置内の汚染等を回避する。
【解決手段】搬送経路上を搬送される用紙表面に画像を形成するヘッドユニット110を有する印刷装置100であって、ヘッドユニット110が搬送経路に対向配置されるように、ヘッドユニット110を保持するヘッドホルダ500と、ヘッドホルダ500内に気流を生成する気流生成手段と、ヘッドホルダ500内から搬送経路側へ吹付口213を通じて空気を吹き出させる吹付ダクト210と、搬送経路側からヘッドホルダ500内へ吸引口223を通じて空気を吸い込ませる吸引ダクト220とを備え、吹付口213は、ヘッドユニット110の印字ヘッド110aの上流側に配置され、吸引口223は、ヘッドユニット110の印字ヘッド110aの下流側に配置される。
【選択図】図4

Description

本発明は、インクジェットプリンタなど、搬送経路上を搬送される用紙表面に画像を形成する印刷装置に関する。
従来、印刷装置には、インクを吐出する記録ヘッドに対向させて、印刷媒体である記録媒体を搬送するためのインクジェットプリンタがある。このようなインクジェットプリンタでは、電気熱変換素子や電気機械変換素子を利用してノズルから液滴を吐出して画像を形成するものが広く普及しているが、このような方式では、記録ヘッドからインクを吐出した際、画像記録に寄与するインク液滴の他に、画像記録に寄与しない微小なインク浮遊粒子(以下、ミストと記す)が発生する。
このミストが装置内を漂うことにより、ミストが吐出位置とずれた場所に着弾することによる印刷用紙の画質の劣化や、記録領域周辺の部材(記録ヘッドや搬送ベルトなど)に着弾することによる機内の汚染が問題となっていた。
このような問題に対し、従来、特許文献1に開示されたものがある。特許文献1に開示された技術では、ヘッド上流側から搬送面に向けて風を流し、浮遊するミストを搬送下流側の用紙搬送面下にあるファンで吸引し、ミストを回収するものである。
特開2004−181725号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、搬送経路下方に位置する吸引ファンによってミストを回収する構成であるため、ヘッド直下に記録媒体が搬送されているときには吸引力が低下してしまい、ミストが搬送経路の下方に流されて、記録媒体に着弾してしまうことや、搬送方向下流に流されて下流搬送経路や機内部品に付着してしまうことが発生していた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、搬送経路上面又は搬送方向下流に流れることを低減して、ミストによる画質低下や、装置内の汚染等を回避することができる印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る印刷装置の第1の特徴は、搬送経路上を搬送される用紙表面に画像を形成する画像形成部を有する印刷装置であって、前記画像形成部が前記搬送経路に対向配置されるように、前記画像形成部を保持する保持部と、前記保持部内に気流を生成する気流生成手段と、前記保持部内から前記搬送経路側へ吹付口を通じて空気を吹き出させる吹付手段と、前記搬送経路側から前記保持部内へ吸引口を通じて空気を吸い込ませる吸引手段とを備え、前記吹付口は、前記画像形成部の印字ヘッドの上流側に配置され、前記吸引口は、前記画像形成部の印字ヘッドの下流側に配置されることにある。
なお、この場合、印字ヘッドは、副走査方向に複数個配列されていてもよく、主走査方向に複数列に配列されていてもよく、吹付口及び吸引口は、これら複数個又は複数列の印字ヘッドのうち任意に選択したものを挟むようにしてその上流及び下流側に配置することができ、単一の印字ヘッドのみを挟むようにして配置してもよく、後述するように複数個或いは複数列をまとめて挟むようにして配置してもよい。
本発明に係る印刷装置の第2の特徴は、印字ヘッドが複数配列されており、吹付口と吸引口は、複数の印字ヘッドの各々に設けられていることにある。
ここで、上記発明において「印字ヘッドが複数配置されている」とは、例えば、主走査方向(用紙の搬送方向)に複数列にわたって配列されているような状態を示す。
本発明に係る印刷装置の第3の特徴は、 前記気流生成手段は、前記保持部内に空気を供給させる吹付風生成手段、又は、前記保持部内から前記保持部外へ空気を排出させる吸引風生成手段のうち少なくともいずれか一方を備えており、前記吹付風生成手段又は前記吸引風生成手段のうち少なくともいずれか一方を制御する制御手段を備え、制御手段は、吸引口に吸い込まれる風量が、吹付口から吹き出される風量以上となるように制御することにある。
本発明に係る印刷装置の第1の特徴によれば、画像形成部の印字ヘッドの上流側に配置された吹付手段によって、保持部内から搬送経路側へ吹付口を通じて空気を吹き出させるとともに、画像形成部の印字ヘッドの下流側に配置された吸引手段によって、搬送経路側から保持部内へ吸引口を通じて空気を吸い込ませるので、保持部内から搬送経路上方の空間中を通過して再度保持部内に流入する気流(以下、ミスト回収気流と称する。)を発生させることができる。これにより、印字ヘッドの冷却をしつつも、画像形成部から吐出されたミストをミスト回収気流に乗せて保持部内へ回収するため、ミストによる画質低下や、装置内の汚染等を回避することができる。
本発明に係る印刷装置の第2の特徴によれば、吹付口と吸引口は、複数の印字ヘッドの各々に設けられているので、各印字ヘッドの周りに、それぞれミスト回収気流を発生させることができる。その結果、吐出されたミストを即時に回収でき、吐出されるミストによる用紙の画質低下や、機内への汚染等をより回避することができる。
本発明に係る印刷装置の第3の特徴によれば、吹付風生成手段又は吸引風生成手段を用いて、制御手段は、吸引口に吸い込まれる風量が、吹付口から吹き出される風量以上となるように制御するので、吹付口から吹き出された空気が、確実に吸引口に引き込まれる気流を形成させることができる。これにより、吐出されたミストをより適切に回収できるので、吐出されるミストによる用紙の画質低下や、機内への汚染等をより回避することができる。
本発明の実施の形態に係る印刷装置の概略構成図である。 (a)は、実施形態に係る画像形成経路及びヘッドユニットを側方から示す説明図であり、同図(b)は、その上面図である。 実施形態に係るヘッドホルダ500を示す斜視図である。 (a)は、実施形態に係るミスト回収機構による空気の流れを示す説明図であり、同図(b)は、同図(a)のA−A断面図である。 実施形態に係るミスト回収機構で発生する気流とミストの軌道を示した側面図である。 変更例1に係るミスト回収機構の配置、及びその配置により発生する気流とミストの軌道を示した側面図である。 変更例2に係るミスト回収機構の配置、及びその配置により発生する気流とミストの軌道を示した側面図である。 変更例3に係るミスト回収機構の配置、及びその配置により発生する気流とミストの軌道を示した側面図である。 変更例4に係るミスト回収機構の配置、及びその配置により発生する気流とミストの軌道を示した側面図である。
(印刷装置の全体構成)
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る印刷装置100の概略構成図である。本実施形態では、印刷装置100は、多数のノズルが形成された印字ヘッドを複数備え、それぞれの印字ヘッドから黒又はカラーインクを吐出してライン単位で印刷を行い、搬送ベルト上の記録用紙上に複数の画像を互いに重なり合うように形成するインクジェット方式のラインカラープリンタを例に説明する。
図1に示すように印刷装置100は、環状の搬送経路上を搬送される用紙表面に画像を形成する装置であり、搬送経路は、用紙を供給する給紙系搬送路FRと、この給紙系搬送路FRからヘッドユニット110を経て排紙経路DRへ至る通常経路CRと、通常経路CRに分岐接続された反転経路SRとから概略構成されている。
給紙系搬送路FRにおいて、サイド給紙トレイ120、給紙トレイ130(130a、130b、130c、130d)のいずれかの給紙機構から給紙された印刷用紙は、印刷用紙の先頭部分の基準位置であるレジスト部Rに導かれる。レジスト部Rの搬送方向(副走査方向)側には、複数の印字ヘッド110aが配列されたヘッドユニット110が設けられており、印刷用紙は、ヘッドユニット110の対向面に設けられた画像形成経路CR1によって印刷条件により定められる速度で搬送されながら、各印字ヘッド110aから吐出されたインクによりライン単位で画像形成される。
画像形成経路CR1は、通常経路CRに形成され、ヘッドユニット110に対向する面の前端及び後端に配設された駆動ローラ162及び従動ローラ161に掛け渡されて回転移動するプラテンベルト160を備えている。このプラテンベルト160の上面には、そのベルト移動方向に沿って、4色の印字ヘッド110aが並べて配置され、複数の画像を互いに重なり合うようにしてカラー画像を形成するヘッドユニット110が対向配置されている。
そして、印刷済みの印刷用紙は、さらに、ローラ等の駆動機構によって通常経路CR上を搬送される。印刷用紙の片側の面のみに印刷を行う片面印刷の場合は、そのまま排紙経路DRを経て、排紙口140に導かれて排紙され、排紙口140の受台として設けられた排紙台150に印刷面を下にして積載されていく。
一方、印刷用紙の両面に印刷を行う両面印刷の場合は、印刷終了時には排紙経路DR側に導かれずに、さらに筐体内を搬送され、反転経路SRに送出される。この排紙経路DRと反転経路SRとの分岐点には、裏面印刷用に搬送路を切り替えるための切替機構170が設けられており、切替機構170によって排出経路へ送出されなかった印刷用紙は、反転経路SRに引き込まれる。
この反転経路SRでは、通常経路CRから用紙が受け渡され、用紙を往復させることにより用紙の表裏を反転させる、いわゆるスイッチバックを行う。そして、ローラ等の駆動機構によって、切替機構172を経由して通常経路CRに戻され、レジスト部Rを経て再給紙され、表面と同様の手順によって裏面の印刷が行われる。
また、各搬送経路には、搬送センサが複数個配置され、各搬送経路における搬送障害(ジャム)を検出できるようになっている。すなわち、各搬送センサは、印刷用紙の有無又は印刷用紙の先端を検出するセンサであり、例えば、搬送経路上に複数の搬送センサを適当な間隔で並べ、給紙側に設けられた搬送センサが印刷用紙を検出してから所定時間内に副走査方向側の搬送センサが印刷用紙を検出しない場合に、搬送ジャムが発生したと判断することができる。
なお、印刷装置100には、演算処理部330が備えられている。この演算処理部330は、CPUやDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサ、メモリ、及びその他の電子回路等のハードウェア、或いはその機能を持ったプログラム等のソフトウェア、又はこれらの組み合わせなどによって構成された演算モジュールであり、プログラムを適宜読み込んで実行することにより種々の機能モジュールを仮想的に構築し、構築された各機能モジュールによって、画像データに関する処理や、各部の動作制御、ユーザー操作に対する種々の処理を行う。また、この演算処理部330には、操作パネル340が接続されており、この操作パネル340を通じて、ユーザーによる指示や設定操作を受け付けることができる。
(画像形成経路CR1の構成)
次いで、画像形成が行われる画像形成経路CR1について説明する。図2(a)は、本実施形態に係る画像形成経路CR1及びヘッドユニット110を側方から示す説明図であり、同図(b)は、その上面図である。図3は、本実施形態に係るヘッドホルダ500を示す斜視図であり、図4(a)は、本実施形態に係るミスト回収機構による空気の流れを示す説明図であり、同図(a)のA−A断面図である。
本実施形態において、通常経路CRには、図2(a)に示すように、プラテンベルト160、駆動ローラ162、従動ローラ161等から構成される画像形成経路CR1が含まれており、この画像形成経路CR1の上方には、ヘッドユニット110が設けられている。
画像形成経路CR1は、搬送経路に含まれ、ヘッドユニット110による画像形成が行われる経路であり、用紙を搬送するプラテンベルト160と、プラテンベルト160の下方において負圧を発生させるサクションファン180とを備えている。
プラテンベルト160は、搬送経路中のヘッドユニット110と対向する範囲において摺動して、用紙を搬送する無端状のベルト部材であり、プラテンプレートに支持され、副走査方向に直交させて配置された一対の駆動ローラ162及び従動ローラ161間に掛け回されて、副走査方向に周回される。このプラテンベルト160には、ベルトの表裏を貫通するベルト穴(図示せず)を一定間隔で多数有する。
サクションファン180は、プラテンベルト160内部に位置し、ベルト穴を通じて、プラテンベルト上面の用紙を吸着するための負圧を発生させる吸引手段である。サクションファン180が駆動して、負圧を発生させることで、印字ヘッド110a方向から、ベルト穴を通ってサクションファン180方向に導かれる空気の流れが生じることになる。
なお、図示していないが、プラテンベルト160の下部であって印字ヘッド110aと対向する位置においては、プラテンベルト160を摺動可能に支持する板状のプラテンプレートが設けられている。このプラテンプレートには、ベルト穴が通過する箇所に貫通された吸引穴を多数有している。
一方、ヘッドユニット110は、搬送経路上を搬送される用紙表面に画像を形成するものであり、画像データに応じて用紙にインクを吐出することにより画像を形成させる複数の印字ヘッド110aと、複数の印字ヘッド110aを当該画像形成経路CR1と対向する位置に保持して固定するヘッドホルダ500とを備えている。
ヘッドホルダ500は、ヘッドホルダ面501を底面に有し、ヘッドユニット110が搬送経路に対向配置されるように、ヘッドユニット110を保持する函体であり、内部空間500aに印字ヘッド110aを保持して固定するとともに、印字ヘッド110aからインクを吐出させるための他の機能部分をユニット化して収納している。
このヘッドホルダ500の底面であるヘッドホルダ面501は、搬送経路に対して平行となるように対向配置されている。そして、このヘッドホルダ面501には、図3に示すように、ヘッドユニット110を構成する複数の印字ヘッド110aそれぞれの水平断面と同形状の取付開口部502が複数配列されている。複数の印字ヘッド110aは、取付開口部502にそれぞれ挿通されて、不図示のフランジ等で保持される。これにより、インク吐出面110bをヘッドホルダ面501から、画像形成経路CR1の下面に向けて突出させている。そして、ヘッドホルダ面501から突出している各印字ヘッド110aは、図2に示すように、各インク吐出面110bの吐出口110cから記録媒体に対しインクを吐出して画像形成を行う。
印字ヘッド110aは、図2(b)に示すように、このようなヘッドホルダ500に、副走査方向と直交する方向(主走査方向)に、複数列にわたって配置される。これら複数列内において、各列に含まれる印字ヘッド110aは、隣接する他の列に含まれる印字ヘッドと副走査方向に重ならない部分が生じるように千鳥状に配置されている。これら印字ヘッド各列は、副走査方向に所定間隔をおいて配置され、列間に主方向流路505が形成されているとともに、同列内において隣接する各印字ヘッド110aは、所定間隔おいて配置されて印字ヘッド間に副方向流路506を形成している。そして、これら主方向流路505と副方向流路506は、相互に連通して網目状の通気経路507を形成する。
この通気経路507は、ヘッドホルダ500の内部空間500aに形成され、外部(ヘッドホルダ500の下方)と通じている。具体的には、ヘッドホルダ面501に所定の間隙部分が形成されており、間隙部分を介して外部と通じるようになっている。この間隙部分としては、例えば、取付開口部502の一部であって、各印字ヘッド110aが取り付けられた際に、各印字ヘッド110aと取付開口部502との間に形成される隙間部分や、その他の構造上の隙間などが含まれる。
また、本実施形態において、ヘッドホルダ500には、印字ヘッド110aを冷却するインクヘッド冷却部510を有している。インクヘッド冷却部510は、ヘッドユニット110を含む通気経路507を通気する通気手段である。インクヘッド冷却部510は、図2(b)及び図3に示すように、副走査方向に沿ってヘッドホルダ500の両側部に形成されており、一方の側部に形成される吸気部530と、他方の側部に形成される排気部520とから構成される。
吸気部530は、通気経路507に向けて吸気する手段であり、外部の空気を内部に吸引する吸気ファン531と、空気をヘッドホルダ500に流入させる吸気経路部532とから構成される。吸気ファン531は、羽根車等を回転させることでヘッドホルダ500の外部から吸気経路部532へと空気を送り出す手段である。
吸気経路部532は、ヘッドホルダ500の側面と一体形成され、その内部に空気が流れる気流経路534を形成させるケーシングである。この吸気経路部532は、吸気ファン531を介して外部と連通されている。また、ヘッドホルダ500側の側壁には、通気経路507と気流経路534とを連通させる連通孔533が複数形成されている。
一方、排気部520は、通気経路507から空気を外部に排気する手段であり、内部の空気を外部へ送り出す排気ファン521と、通気経路507の空気を排気ファン521へと流出させる流出経路部522とから構成される。排気ファン521は、羽根車等を回転させることで吸気経路部532内部の空気を外部へと空気を送り出す手段である。
流出経路部522は、ヘッドホルダ500の側面と一体形成され、その内部に空気が流れる気流経路524を形成させるケーシングである。この流出経路部522は、排気ファン521を介して外部と連通されている。またヘッドホルダ500側の側壁には、通気経路507と、気流経路524とを連通させる連通孔523が複数形成されている。
このような構成により、吸気ファン531が回転駆動されることによって吸気経路部532の気流経路534に空気が流入される。吸気経路部532の気流経路534に流れ込んだ空気は、連通孔533を通じて通気経路507に流れるようになる。また、排気ファン521が回転駆動されることによって、流出経路部522の気流経路524が負圧され、連通孔523を通じて通気経路507の空気が気流経路524内に流れるようになる。そして、気流経路524内に流れ込んだ空気は、排気ファン521によって外部へと排気される。
このように、吸気部530及び排気部520が駆動されると、ヘッドホルダ500内の通気経路507には、主走査方向に沿った空気の流れが生成されて、内部空間500a内の印字ヘッド110aが冷却される。なお、吸気部530の気流経路534内には、ヒートシンク等の冷却装置を設け、冷却された空気を通気経路507に送り出してもよい。
ここで、印刷装置100には、プラテンベルト160の下方において負圧を発生させるサクションファン180を備えているため、発生したミストは、このサクションファン180に回収することもできるが、印字ヘッド110a直下に用紙が搬送されているときにはその吸引力が低下してしまうため、印字ヘッド110aから吐出されたミストが搬送経路上面に流されて、用紙に着弾してしまうことや、搬送方向下流に流されて下流搬送経路や機内部品に付着してしまうことが発生していた。このような現象は、インク吐出量の増加に伴うミストが増加した場合や、用紙が高速に搬送されている場合、さらには、インクヘッド冷却部510による風が間隙から下方に向けて吹付けられる場合にも同様に生じる。
そこで、本実施形態では、ミスト9が搬送経路上面又は搬送方向下流に流れることを低減するためにミスト回収機構200を備えている。このミスト回収機構200は、図2(a)及び(b)に示すように、ヘッドユニット110に形成されており、複数の吹付ダクト210と吸引ダクト220とから構成される。
各吹付ダクト210は、ヘッドホルダ500内から搬送経路側へ吹付口213を通じて空気を吹き出させる吹付手段を構成する部材であり、主走査方向に並んで配置される印字ヘッド110aの各列に対して副走査方向上流に隣接配置されている。一方、吸引ダクト220は、搬送経路側からヘッドホルダ500内へ吸引口223を通じて空気を吸い込ませる吸引手段を構成する部材であり、印字ヘッド110aの各列に対して副走査方向下流に隣接配置されている。本実施形態では、4つの印字ヘッド110aの列が形成されており、吹付ダクト210及び吸引ダクト220は、印字ヘッド110aの各列に対して各々に設けられている。
なお、吹付ダクト210及び吸引ダクト220は、各印字ヘッド110aが形成される画像形成領域の幅方向の長さと合致する長さを有している。また、吹付ダクト210及び吸引ダクト220の高さは印字ヘッド110aの高さと同じ高さを有している。
各吹付ダクト210は、図4(a)に示すように内部中空の通気経路212を備える通風管であって、吸気部530が形成される側の側面には、通気経路212と通気経路507とを連通する開口部211を備えており、通気経路507内の空気の一部が通気経路212内に供給されるようになっている。一方、各吹付ダクト210の排気部520が形成される側の側面は、閉止されている。
また、各吹付ダクト210の下面214には、通気経路212と外部(搬送経路の上部空間)とを連通する吹付口213が複数形成されている。この吹付口213は、印字ヘッド110aが配置されている副走査方向の上流に配置されており、吹付口213は、複数の印字ヘッド110aの各々に設けられている。
また、ミスト回収機構200には、ヘッドホルダ500内に気流を生成させる気流生成手段の一部である吹付風生成手段を有しており、吹付風生成手段が駆動することにより、空気が通気経路212に流入され、吹付口213から空気が吹き出すようになっている。
具体的に、本実施形態における吹付風生成手段は、上述したインクヘッド冷却部510の吸気ファン531が用いられる。すなわち、吸気ファン531は、吸気経路部532を介してヘッドホルダ500内に空気を供給させるとともに、その一部の空気を通気経路212に供給させて、吹付口213から空気を吹き出させるようにしている。
このような構成により、吸気ファン531が駆動して、吸気部530側から通気経路507内に空気が流れると、その空気の一部は開口部211を介して通気経路212内に流入する。このとき、排気部520側の側面は閉止されているので、ヘッドホルダ500内から下方の搬送経路側へ吹付口213を通じて空気が吹き出されるようになっている。
一方、吸引ダクト220は、図4(a)に示すように、内部に空気が流れる通気経路222を備える通風管であって、各吸引ダクト220の下面224には、通気経路222と外部とを通じる吸引口223が複数形成されている。この吸引口223は、各列における印字ヘッド110aの副走査方向下流に配置されており、本実施形態において複数の印字ヘッド110aの各々に設けられている。
また、吸引ダクト220には、排気部520が形成される側の側面に、通気経路222と通気経路507とを連通する開口部221が形成され、また、吸気部530が形成される側の側面は閉止されている。
さらに、ミスト回収機構200には、ヘッドホルダ500内からヘッドホルダ500外へ空気を排出させる吸引風生成手段を有しており、吸引風生成手段が駆動することにより、外部の空気が通気経路222に流入されるようになっている。
具体的に、本実施形態における吸引風生成手段としては、上述したインクヘッド冷却部510の排気ファン521が用いられる。すなわち、排気ファン521は、流出経路部522を介してヘッドホルダ500内の通気経路507から空気を吸引するとともに、通気経路507と連通する通気経路222からも空気を吸引するようになっている。
このような構成により、排気ファン521が駆動すると、流出経路部522の気流経路524が負圧され、通気経路507から気流経路524内へと空気の流れが生じる。この際、開口部221を介して通気経路222内の空気も気流経路524内へと吸引されるが、吸気部530側の側面は閉止されているので、経路222内が負圧される。そのため、吸引口223を通じて搬送経路側からヘッドホルダ500内へ空気が吸い込まれるようになっている。
これにより、図4(b)に示すように、吹付ダクト210の吹付口213から外部に向かって流れた空気が、搬送経路上方の空間中を通過して、印字ヘッド110aの副走査方向下流に位置する吸引ダクト220の吸引口223を通じて通気経路222に流れ込むようなミスト回収気流W1が発生する。そうすると、吹付ダクト210及び吸引ダクト220の間に位置する印字ヘッド110aの吐出口110cから吐出されたミスト9が、そのミスト回収気流W1に乗せて通気経路222に流れ込ませることができ、ミストは、図4(b)に示すようなミスト9の軌道W2を描くことになる。
なお、本実施形態において、吹付ダクト210の通気経路212、又は吸引ダクト220の通気経路222のいずれか、又は両方は、印字ヘッド110aとの間で、熱交換が可能となっている。
すなわち、吹付ダクト210の通風管、及び吸引ダクト220の通風管は、熱伝導性の高い部材で形成されており、上流又は下流に位置する印字ヘッド110aの側面と接触した状態で配置されている。そして、吹付ダクト210は、開口部211を通じて、吹付ダクト210の通気経路212内に空気が供給され、吹付口213から外部に吹き出されているため、その空気の流れで吹付ダクト210自体が冷却される。また、吸引ダクト220も、吸引口223から通気経路222内に流入された空気が開口部221を介して通気経路507に流入しているので、その空気の流れによって、吸引ダクト220自体が冷却される。
このように、吹付ダクト210及び吸引ダクト220は、印字ヘッド110aと接触した状態で配置されており印字ヘッド110aと熱交換可能であるから、通気経路212及び通気経路222内に流れる空気を介して印字ヘッド110aを冷却することができる。
このようなミスト回収機構200は、演算処理部330の制御によって駆動される。演算処理部330では、印刷処理を実行する際、インクヘッド冷却部510の吸気ファン531又は排気ファン521のうち少なくともいずれか一方を駆動制御させて、通気経路507内に空気の流れを生じさせて、印字ヘッド110aを冷却する。
この空気の流れが生じると、吹付ダクト210の吹付口213から外部に向かって流れた空気が、搬送経路上方の空間中を通過して、印字ヘッド110aの副走査方向下流に位置する吸引ダクト220の吸引口223を通じて通気経路222に流れ込むようなミスト回収気流W1が発生されることとなり、印刷実行時に発生するミスト9をヘッドホルダ500側に回収するようになっている。
なお、演算処理部330では、吸気部530の吸気ファン531の駆動と、排気部520の排気ファン521の駆動とを独立して制御可能となっており、吹付口213から吹き出される風量、及び吸引口223から吹き出される風量を別個独立して制御可能となっている。特に、演算処理部330では、吸引口223に吸い込まれる風量が、吹付口213から吹き出される風量以上となるように吸気部530の吸気ファン531の駆動と、排気部520の排気ファン521とを制御している。
(作用・効果)
このように本実施形態では、吹付ダクト210によって、ヘッドホルダ500内から搬送経路側へ吹付口213を通じて空気を吹き出させるとともに、吸引ダクト220によって、搬送経路側からヘッドホルダ500内へ吸引口223を通じて空気を吸い込ませているので、ヘッドホルダ500内から搬送経路上方の空間中を通過して再度ヘッドホルダ500内に流入するミスト回収気流W1を発生させることができる。これにより、印字ヘッド110aから吐出されたミスト9をミスト回収気流W1に乗せてヘッドホルダ500内へ回収できるため、ミスト9が搬送経路上面又は搬送方向下流に流れることを低減して、ミスト9による画質低下や、装置内の汚染等を回避することができる。
特に、本実施形態では、吹付口213がヘッドユニット110の印字ヘッド110aの上流側に配置され、吸引口223がヘッドユニット110の印字ヘッド110aの下流側に配置されているので、印字ヘッド110aを挟むように印字ヘッド110aの上流から印字ヘッド110aの下流に流れるミスト回収気流W1を発生させることができる。これにより、ヘッドユニット110から吐出されたミスト9が、ミスト回収気流W1に乗って、上流側から吹付けられた空気によって下流側に流され、その後、その下流側においてヘッドホルダ500内へ吸い込まれることとなる。この結果、より確実にミスト9を回収することができる。
また、本実施形態では、吹付口213と吸引口223は、複数の印字ヘッド110aの各々に設けられているので、各印字ヘッド110aの周りに、それぞれミスト回収気流を発生させることができる。その結果、吐出されたミスト9を即時に回収でき、吐出されるミスト9による用紙の画質低下や、機内への汚染等をより回避することができる。
さらに、本実施形態では、印字ヘッド110aを冷却するインクヘッド冷却部510の吸気部530によって通気経路507内に流れた空気を、吹付ダクト210の通気経路212に流入させるとともに、排気部520によって、吸引ダクト220の通気経路222内の空気を外部に排出させているので、印字ヘッドの冷却をしつつも、ミストによる画質低下や、装置内の汚染等を回避することができる。また、ミスト9を回収するための機構と、印字ヘッド110aの冷却機構とを兼用させることができるため、印刷装置の小型化及び製造コストの低減を図ることができる。
さらに、本実施形態では、吹付ダクト210及び吸引ダクト220を印字ヘッド110aと接触する位置に配置させ、各通気経路212,222の空気の流れによって、印字ヘッド110aに発生した熱を吸収可能としているので、印字ヘッド110aの冷却効果を向上させつつ、ミスト9による用紙の画質低下や、機内への汚染等をより回避することができる。
さらに、本実施形態では、演算処理部330は、吹付口213から吹き出される風量、及び吸引口223に吸い込ませる風量を別個独立して制御しているので、例えば、搬送経路上に搬送されている用紙の搬送位置、インク吐出量、及び用紙の搬送速度に追従させてミスト回収気流を発生させることができ、吐出されたミスト9を状況に応じてより適切に回収し、ミスト9による用紙の画質低下や、機内への汚染等をより確実に回避することができる。
本実施形態において、演算処理部330は、吸引口223に吸い込まれる風量が、吹付口213から吹き出される風量以上となるように制御するので、吹付口213から吹き出された空気が、確実に吸引口223に引き込まれる気流を形成させることができる。これにより、吐出されたミスト9をより適切に回収できるので、吐出されるミスト9による用紙の画質低下や、機内への汚染等をより回避することができる。
(変更例)
なお、本実施の形態では、インクジェット方式の印刷装置1について説明したが、印刷媒体を搬送しつつ印刷を行う他の方式の印刷装置にも本発明は適用可能である。
本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
例えば、上述した実施形態においてミスト回収機構200は、各列における印字ヘッド110aの上流側及び下流側に、それぞれ吹付ダクト210及び吸引ダクト220を備える構成としたが、吹付ダクト210及び吸引ダクト220の数量及び配置位置を変更することもできる。以下、吹付ダクト210及び吸引ダクト220の配置位置を変更したミスト回収機構の変更例について説明する。図6〜図9は、変更例に係るミスト回収機構の配置、及びその配置により発生する気流とミストの軌道を示した側面図である。なお、本実施形態において、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その機能等は特に言及しない限り同一であり、その説明は省略する。
また、各変更例の説明において、副走査方向の最も上流側に位置する列の印字ヘッドを印字ヘッド111と称し、2番目に位置する列の印字ヘッドを印字ヘッド112と称し、3番目に位置する列の印字ヘッドを印字ヘッド113と称し、最も下流側に位置する列の印字ヘッドを印字ヘッド114と称するものとする。
(1)変更例1
変更例1に係るミスト回収機構200aでは、図6に示すように、印字ヘッド111の上流側に吹付ダクト210が設けられ、印字ヘッド114の下流側に吸引ダクト220が備えられている。すなわち、吹付口213と吸引口223の間には、印字ヘッド110aが複数配置されている。この場合には、吹付ダクト210の吹付口213から搬送経路上方の空間中に向かって流れた空気が、最も下流に位置する印字ヘッド114の下流側に位置する吸引ダクト220の吸引口223を通過して通気経路222に流れ込むミスト回収気流W11が発生する。
この場合、各印字ヘッド111〜114の各吐出口110cから吐出されたミスト9は、ミスト回収気流W11に乗って、図6に示すようなミスト9の軌道W31を描いて通気経路222に流れ込むこととなる。
したがって、本変更例1においても、吐出されたミスト9をヘッドホルダ500内に回収することができるので、ミスト9が搬送経路上面又は搬送方向下流に流れることを低減して、ミスト9による画質低下や、装置内の汚染等を回避することができる。特に、本実施形態では、最小限の吹付ダクト210及び吸引ダクト220によってミスト9を回収できるため、印刷装置100の簡略化・小型化を実現でき、製造コストの低減化も図ることができる。
(2)変更例2
変更例2に係るミスト回収機構200bでは、図7に示すように、印字ヘッド111の上流側に吹付ダクト210を設けるとともに、印字ヘッド112の下流側に吸引ダクト220を設ける。さらに、本変更例では、印字ヘッド113の上流側に吹付ダクト210を設けるとともに、印字ヘッド114の下流側に吸引ダクト220を設ける。すなわち、吹付口213と吸引口223の間には、印字ヘッド110aが複数配置されている。
この場合には、印字ヘッド111の上流側に設けられた吹付ダクト210から搬送経路上方の空間中に流れた空気が、印字ヘッド112の下流側に位置する吸引ダクト220の吸引口223を通過して通気経路222に流れ込むミスト回収気流W12が発生する。また、印字ヘッド113の上流側に設けられた吹付ダクト210から搬送経路上方の空間中に流れた空気が、印字ヘッド114の下流側に位置する吸引ダクト220の吸引口223を通過して通気経路222に流れ込むミスト回収気流W13が発生する。
そうすると、印字ヘッド111及び112の各吐出口110cから吐出されたミスト9は、ミスト回収気流W12に乗って、図7に示すようなミスト9の軌道W32を描いて通気経路222に流れ込むこととなる。また、印字ヘッド113及び114の各吐出口110cから吐出されたミスト9は、ミスト回収気流W13に乗って、図7に示すようなミスト9の軌道W33を描いて通気経路222に流れ込むこととなる。
したがって、本変更例2においても、吐出されたミスト9をヘッドホルダ500内に回収することができるので、ミスト9が搬送経路上面又は搬送方向下流に流れることを低減して、ミスト9による画質低下や、装置内の汚染等を回避することができる。また、本実施形態では、吹付ダクト210及び吸引ダクト220の個数を低減させることができるので、印刷装置100の簡略化・小型化を実現でき、製造コストの低減化も図ることができる。
(3)変更例3
変更例3に係るミスト回収機構200cでは、図8に示すように、印字ヘッド111の上流側に吹付ダクト210を設ける。また、印字ヘッド111の下流側に吸引ダクト220を設けるとともに、印字ヘッド112の下流側に吸引ダクト220を設ける。さらに、本変更例では、印字ヘッド113の上流側に吹付ダクト210を設ける。また、印字ヘッド113の下流側に吸引ダクト220を設けるとともに、印字ヘッド114の下流側に吸引ダクト220を設ける。
この場合には、印字ヘッド111の上流側に設けられた吹付ダクト210から搬送経路上方の空間中に向かって流れた空気が、印字ヘッド111の下流側に位置する吸引ダクト220に流れ込むミスト回収気流W14が発生する。また、印字ヘッド111の上流側に設けられた吹付ダクト210から搬送経路上方の空間中に向かって流れた空気が、印字ヘッド112の下流側に位置する吸引ダクト220に流れ込むミスト回収気流W15が発生する。
また、印字ヘッド113の上流側に設けられた吹付ダクト210から搬送経路上方の空間中に向かって流れた空気が、印字ヘッド113の下流側に位置する吸引ダクト220に流れ込むミスト回収気流W16が発生する。さらに、印字ヘッド113の上流側に設けられた吹付ダクト210から搬送経路上方の空間中に向かって流れた空気が、印字ヘッド114の下流側に位置する吸引ダクト220に流れ込むミスト回収気流W17が発生する。
そうすると、印字ヘッド111の吐出口110cから吐出されたミスト9は、ミスト回収気流W14に乗って、図8に示すようなミスト9の軌道W34を描いて通気経路222に流れ込まれる。また、印字ヘッド112の各吐出口110cから吐出されたミスト9は、ミスト回収気流W15に乗り、図8に示すようなミスト9の軌道W35を描いて通気経路222に流れ込まれるようになる。
さらに、印字ヘッド113の各吐出口110cから吐出されたミスト9は、ミスト回収気流W16に乗り、図8に示すようなミスト9の軌道W36を描いて通気経路222に流れ込まれるようになる。さらに、印字ヘッド114の各吐出口110cから吐出されたミスト9は、ミスト回収気流W17に乗り、図8に示すようなミスト9の軌道W37を描いて通気経路222に流れ込まれるようになる。
このように、本変更例3においても、吐出されたミスト9をヘッドホルダ500内に回収することができるので、ミスト9が搬送経路上面又は搬送方向下流に流れることを低減して、ミスト9による画質低下や、装置内の汚染等を回避することができる。また、本実施形態では、吹付ダクト210の個数を低減させることができるので、印刷装置100の簡略化・小型化を実現でき、製造コストの低減化も図ることができる。
(4)変更例4
変更例4に係るミスト回収機構200dは、図9に示すように、印字ヘッド111の上流側に吹付ダクト210を設ける。さらに、印字ヘッド111、印字ヘッド112、印字ヘッド113、及び印字ヘッド114の下流側に各吸引ダクト220を設ける。
この場合には、印字ヘッド111の上流側に設けられた吹付ダクト210から搬送経路上方の空間中に向かって流れた空気が、印字ヘッド111の下流側に位置する吸引ダクト220に流れ込むミスト回収気流W18が発生する。さらに、印字ヘッド111の上流側に設けられた吹付ダクト210から搬送経路上方の空間中に向かって流れた空気が、印字ヘッド112の下流側に位置する吸引ダクト220に流れ込むミスト回収気流W19が発生する。
また、印字ヘッド111の上流側に設けられた吹付ダクト210から搬送経路上方の空間中に向かって流れた空気が、印字ヘッド113の下流側に位置する吸引ダクト220に流れ込むミスト回収気流W20が発生する。さらに、印字ヘッド111の上流側に設けられた吹付ダクト210から搬送経路上方の空間中に向かって流れた空気が、印字ヘッド111の下流側に位置する吸引ダクト220に流れ込むミスト回収気流W20が発生する。
そうすると、印字ヘッド111の各吐出口110cから吐出されたミスト9は、ミスト回収気流W18に乗って、図9に示すようなミスト9の軌道W38を描いて通気経路222に流れ込まれるようになる。また、印字ヘッド112の各吐出口110cから吐出されたミスト9は、ミスト回収気流W19に乗り、図9に示すようなミスト9の軌道W39を描いて通気経路222に流れ込まれるようになる。
さらに、印字ヘッド113の各吐出口110cから吐出されたミスト9は、ミスト回収気流W20に乗り、図9に示すようなミスト9の軌道W40を描いて通気経路222に流れ込まれるようになる。また、印字ヘッド114の各吐出口110cから吐出されたミスト9は、ミスト回収気流W21に乗り、図9に示すようなミスト9の軌道W41を描いて通気経路222に流れ込まれるようになる。
このように、本変更例4においても、吐出されたミスト9をヘッドホルダ500内に回収することができるので、ミスト9が搬送経路上面又は搬送方向下流に流れることを低減して、ミスト9による画質低下や、装置内の汚染等を回避することができる。また、本実施形態では、吹付ダクト210の個数を低減させることができるので、印刷装置100の簡略化・小型化を実現でき、製造コストの低減化も図ることができる。
なお、上述した実施形態において、ミスト回収機構200は、インクヘッド冷却部510の吸気ファン531及び排気ファン521を用いた構成としたが、インクヘッド冷却部510の部材を用いず、ミスト回収用の部材を別途設けてもよい。例えば、吹付風生成手段となるファンを吹付ダクト210の開口部211に配置させて、通気経路212に空気を供給させ、吹付口213から空気を吹き出させてもよい。また、吸引風生成手段となるファンを吸引ダクト220の開口部221に配置させて、通気経路222から通気経路507へ空気を排出させ、吸引口223から空気を吸引させるようにしてもよい。
さらに、各吹付口213及び吸引口223にそれぞれファンを設け、通気経路212から空気を吹き出させたり、通気経路222へ吸い込ませたりすることもできる。
また、演算処理部330による風量の調節は、吸気ファン531及び排気ファン521の駆動制御の他、例えば、各開口部211及び221に開閉可能なシャッター機構を設けて、そのシャッター機構の開閉を調整することで、風量を調整することもできる。また、上述したような開口部211及び221に設けられたファン部材や、各吹付口213及び吸引口223に設けられたファン部材を駆動させて風量を調整するものであってもよい。
1…印刷装置
9…ミスト
100…印刷装置
110…ヘッドユニット
110a,111〜114…印字ヘッド
110b…インク吐出面
110c…吐出口
120…サイド給紙トレイ
130…給紙トレイ
140…排紙口
150…排紙台
160…プラテンベルト
161…従動ローラ
162…駆動ローラ
170,172…切替機構
180…サクションファン
200〜200d…ミスト回収機構
210…吹付ダクト
211…開口部
212,222…通気経路
213…吹付口
214…下面
220…吸引ダクト
221…開口部
223…吸引口
224…下面
330…演算処理部
340…操作パネル
500…ヘッドホルダ
500a…内部空間
501…ヘッドホルダ面
502…取付開口部
505…主方向流路
506…副方向流路
507…通気経路
510…インクヘッド冷却部
520…排気部
521…排気ファン
522…流出経路部
523,533…連通孔
524,534…気流経路
530…吸気部
531…吸気ファン
532…吸気経路部

Claims (3)

  1. 搬送経路上を搬送される用紙表面に画像を形成する画像形成部を有する印刷装置であって、
    前記画像形成部が前記搬送経路に対向配置されるように、前記画像形成部を保持する保持部と、
    前記保持部内に気流を生成する気流生成手段と、
    前記保持部内から前記搬送経路側へ吹付口を通じて空気を吹き出させる吹付手段と、
    前記搬送経路側から前記保持部内へ吸引口を通じて空気を吸い込ませる吸引手段と、を備え、
    前記吹付口は、前記画像形成部の印字ヘッドの上流側に配置され、
    前記吸引口は、前記画像形成部の印字ヘッドの下流側に配置される
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記印字ヘッドは複数配列されており、
    前記吹付口と前記吸引口は、前記複数の印字ヘッドの各々に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記気流生成手段は、前記保持部内に空気を供給させる吹付風生成手段、又は、前記保持部内から前記保持部外へ空気を排出させる吸引風生成手段のうち少なくともいずれか一方を備えており、
    前記吹付風生成手段又は前記吸引風生成手段のうち少なくともいずれか一方を制御する制御部を備え、
    前記制御手段は、前記吸引口に吸い込まれる風量が、前記吹付口から吹き出される風量以上となるように制御する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
JP2015001526A 2015-01-07 2015-01-07 印刷装置 Pending JP2016124250A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015001526A JP2016124250A (ja) 2015-01-07 2015-01-07 印刷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015001526A JP2016124250A (ja) 2015-01-07 2015-01-07 印刷装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016124250A true JP2016124250A (ja) 2016-07-11

Family

ID=56356883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015001526A Pending JP2016124250A (ja) 2015-01-07 2015-01-07 印刷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016124250A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019119187A (ja) * 2018-01-11 2019-07-22 理想科学工業株式会社 インクミスト回収装置
JP2020082474A (ja) * 2018-11-22 2020-06-04 理想科学工業株式会社 インクジェット印刷装置
JP2020138329A (ja) * 2019-02-26 2020-09-03 株式会社ミヤコシ インクジェット印字装置
JP2020168754A (ja) * 2019-04-01 2020-10-15 セイコーエプソン株式会社 印刷装置及び印刷方法
JP2021070177A (ja) * 2019-10-29 2021-05-06 理想科学工業株式会社 インクジェット印刷装置
JP7487607B2 (ja) 2020-08-19 2024-05-21 セイコーエプソン株式会社 記録装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019119187A (ja) * 2018-01-11 2019-07-22 理想科学工業株式会社 インクミスト回収装置
JP2020082474A (ja) * 2018-11-22 2020-06-04 理想科学工業株式会社 インクジェット印刷装置
JP7132103B2 (ja) 2018-11-22 2022-09-06 理想科学工業株式会社 インクジェット印刷装置
JP2020138329A (ja) * 2019-02-26 2020-09-03 株式会社ミヤコシ インクジェット印字装置
JP7156974B2 (ja) 2019-02-26 2022-10-19 株式会社ミヤコシ インクジェット印字装置
JP2020168754A (ja) * 2019-04-01 2020-10-15 セイコーエプソン株式会社 印刷装置及び印刷方法
JP7275771B2 (ja) 2019-04-01 2023-05-18 セイコーエプソン株式会社 印刷装置及び印刷方法
JP2021070177A (ja) * 2019-10-29 2021-05-06 理想科学工業株式会社 インクジェット印刷装置
JP7385335B2 (ja) 2019-10-29 2023-11-22 理想科学工業株式会社 インクジェット印刷装置
JP7487607B2 (ja) 2020-08-19 2024-05-21 セイコーエプソン株式会社 記録装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016124250A (ja) 印刷装置
US8382276B2 (en) Inkjet recording apparatus
JP5210784B2 (ja) 画像形成装置
JP6506979B2 (ja) インクジェット印刷装置
US9815301B2 (en) Inkjet printer
JP2016155316A (ja) インクジェット印刷装置
JP6150653B2 (ja) インクジェットプリント装置
US9902154B2 (en) Image printing apparatus
JP2012051127A (ja) インクジェット印刷装置
JP5238442B2 (ja) 印刷装置の記録媒体搬送機構
JP2016120657A (ja) インクジェット印刷装置
JP7324123B2 (ja) インクジェット印刷装置およびインクジェット印刷方法
JP6604858B2 (ja) インクジェット印刷装置
JP2009160895A (ja) 画像形成装置
JP6417234B2 (ja) インクジェット印刷装置
JP5309044B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2016137574A (ja) インクジェット印刷装置
JP2017061076A (ja) プリント装置およびプラテン
JP2020082474A (ja) インクジェット印刷装置
JP2016168679A (ja) インクジェット印刷装置
JP2004284184A (ja) インクジェット記録装置
JP5695865B2 (ja) インクジェット印刷装置
JP7270439B2 (ja) インクジェット印刷装置
JP2016124162A (ja) 印刷装置
JP6719241B2 (ja) インクジェット印刷装置