JP2016123782A - ***断層撮影装置及び***保持装置 - Google Patents

Abstract

【課題】被検者の***を撮影エリアに適切に取り込み、***断層画像撮影を行うことができる***断層撮影装置及びそれに用いる***保持装置を提供する。【解決手段】被検者の***を挿入する開口部を有したガントリ６と、放射線を照射する放射線源と、放射線を検出する放射線検出部とを備え、放射線源と放射線検出部とを回転させながら放射線を照射して、***の断層画像を撮影する***断層撮影装置であって、ガントリ６に対して着脱可能（移動可能）に設置され、被検者１の***を開口部に押し込む***保持装置１１（押込部）を備える。【選択図】図１

Description

本発明は、放射線を用いて被検者の***を撮影する***断層撮影装置及び***を保持するための***保持装置に関する。

放射線源と放射線検出部とを対向してガントリ内に配置し、放射線源と放射線検出部とを***の周りを回転させながら放射線を照射することにより、***を撮影する***断層撮影装置がある。

***断層撮影装置のガントリは、被検者の***を放射線源と放射線検出部との間に露出させる開口部を有している。開口部から露出された***の周りを放射線源と放射線検出部が回転して、***の撮影が行われる。（例えば、特許文献１、特許文献２）

特開２０１０−６９２４１ 特開２０１０−６８９２９

特許文献１、特許文献２に示した***断層撮影装置では、被検者の***に接触して保持する***保持装置が開示されていない。よって、***断層撮影装置のガントリの開口部から撮影エリアに***を適切に取り込むことが難しい場合がある。

そこで、本発明は、被検者の***を撮影エリアに適切に取り込み、***断層画像撮影を行うことができる***断層撮影装置及びそれに用いる***保持装置を提供することを目的とする。

本発明の目的を達成するために、被検者の***を挿入する開口部を有したガントリと、放射線を照射する放射線源と、前記放射線を検出する検出部とを備え、前記放射線源と前記放射線検出部とを回転させながら放射線を照射して、前記***の断層画像を撮影する***断層撮影装置であって、前記ガントリに対して着脱可能に設置され、前記被検者の***を前記開口部に押し込む***保持装置を備える。

***保持装置は、***断層撮影装置のガントリに着脱可能に装着される装着部と、被検者の***を***断層撮影装置の開口部に押し込むアームとを備える。

本発明の***断層撮影装置及び***保持装置によれば、被検者の***を撮影エリアに適切に取り込み、***断層画像撮影を行うことができる。

本発明の実施例１に係る***断層撮影装置及び***保持装置の外観図である。 本発明の実施例１に係る***断層撮影装置及び***保持装置の外観図である。 本発明の実施例１に係る***断層撮影装置の内部構造を示す概略図である。 本発明の実施例１に係る***保持装置の外観図である。 本発明の実施例１に係る***保持装置の外観図である。 本発明の実施例１に係る***保持装置の外観図である。 本発明の実施例１に係る***断層撮影装置の断面図である。 本発明の実施例１に係る***保持装置の撮影準備の手順を示す図である。 本発明の実施例１に係る***断層撮影装置のガントリの開口部付近の拡大図である。 本発明の実施例２に係る***保持装置を示す図である。 本発明の実施例３に係る***保持装置を示す図である。

以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。

図１、２は、本発明の実施例１に係る***断層撮影装置及び***保持装置の外観図である。***断層撮影装置は、放射線源と放射線検出部を内部に有したガントリ６を備えている。ガントリ６は筐体である。ガントリ６は、被検者１を支持するベッド部（臥位寝台）の機能を有している。

図１は、被検者１がガントリ６に対して伏臥位姿勢になった形態を示している。これは、***断層撮影装置による被検者１の***断層撮影形態である。伏臥位姿勢は、断層撮影中に被検者１の体動を起こしにくい姿勢である。つまり、伏臥位姿勢は、被検者１に撮影のための無理な姿勢を強いることが比較的少ない姿勢である。よって、被検者１にとって撮影時の負担が少なくなり、体動を起こしにくい。

図１、２に示すように、ガントリ６は長方体の筐体であり、ガントリ６は中空である。ガントリ６は、放射線を発生させる放射線源と放射線源から発生された放射線を検出する放射線検出部とを内部に有している。ガントリ６の上面に相当する平面部に被検者１が伏臥位姿勢になる。また、ガントリ６の平面部には、被検者１の***を挿入するための開口部１０が設置されている。

ガントリ６には、複数の車輪８が設置されている。具体的には、ガントリ６の底面の四隅に４つの車輪８が設置されている。ガントリ６は、車輪８によって移動およびロック可能に支持されている。よって、撮影者は、ガントリ６を押して、車輪８を回転させることにより、***断層撮影装置を任意の場所に移動させることができる。

また、ガントリ６には、被検者１の踏み台となるステップ７が設置されている。ステップ７は、被検者がガントリ６の平面部に昇るための部材である。具体的には、ガントリ６の底面の端部にステップ７が設置されている。被検者１はステップ７に昇ることにより、ガントリ６の段差を軽減することができる。よって、被検者１は、被検者１の踏み台となるステップ７を利用することにより、ガントリ６の上面（平面部）に容易に移動することができる。

また、ガントリ６には、放射線撮影装置を内蔵するハウジング９が配置され、その撮影中心には、開口部１０が配置される。開口部１０は円筒状である。開口部１０の近傍に***保持装置１１が配置できるようになっている。ガントリ６には、***保持装置１１が設置することができるスペース（平面部）が開口部１０の近傍にある。***保持装置１１は、ガントリ６に対して着脱可能（移動可能）に設置され、被検者１の***を開口部１０に押し込む機能を有している。***保持装置１１の詳細は、後述する。

ここで、被検者１の撮影姿勢に関して図１を用いて説明する。被検者１は、まずガントリ６の上面に昇り、左右いずれかの***を開口部１０に挿入しながら、ガントリ６に伏臥位姿勢になる。このとき、被検者１の頭部、腰部の少なくともいずれかは、ガントリ６上に掛かっている。

そして、被検者１は、撮影する***側の腕を肩から横方向に伸ばす。撮影する***側の腕を肩から横方向に伸ばすと、被検者１の腕と胴体の間にスペースが生じる。被検者１の脇から***にアクセスすることができるため、撮影者は被検者１の脇の近傍に***保持装置１１を設置する。つまり、被検者の***を挿入する開口部１０の近傍に***保持装置１１が設置される。

図３は、***断層撮影装置のガントリ６の内部構造を示す概略図である。***断層撮影装置は、放射線を発生させる放射線源２０と、放射線源２０から発生された放射線を検出する放射線検出部２１とを有している。また、***断層撮影装置は、放射線源２０と放射線検出部２１を連接するアーム２２と、回転軸Ｃを中心にしてアーム２２を回転させる回転駆動部２３と、***断層撮影装置の各構成要素を制御する制御部２４と、***断層撮影装置の各構成要素に電力を供給する電源部２５とを有している。

ガントリ６に被検者１が伏臥位姿勢になり、ガントリ６の開口部１５に被検者１の***が挿入される。このとき、放射線源２０と放射線検出部２１との間に被検者１の***が配置されることになる。

ガントリ６は、開口部１０の中心を通る鉛直方向の回転軸Ｃを中心とする環状に形成されていてもよい。図３には、ガントリ６における回転軸Ｃを通る断面が示されている。ガントリ６の内部には、放射線源２０と放射線検出部２１とが回転軸Ｃを挟んで対向配置される。放射線検出部２１は、放射線源２０によって放射された放射線を検出することができる。放射線源２０と放射線検出部２１はそれぞれアーム２２に連接されている。アーム２２は、回転駆動部２３により、回転軸Ｃを中心に回転駆動される。よって、放射線源２０と放射線検出部２１が対向配置を保ったまま回転することができる。なお、アーム２２は、後述する回転円板でもあってもよい。

制御部２４は、回転駆動部２３におけるアーム２２の回転、放射線源２０の放射線照射、放射線検出部２１の放射線検出、画像データ出力等の制御を行う。制御部２４は、ＣＰＵとメモリを内部に有しており、ＣＰＵがメモリに格納された制御プログラムを実行することにより各構成要素の制御が行われる。具体的には、制御部２４は、回転駆動部２３におけるアーム２２の一秒あたりの回転数を制御する。回転駆動部２３は、当該回転数でアーム２２を回転させることができる。また、制御部２４は、放射線源２０における管電圧、管電流を含む撮影条件を制御する。放射線源２０は、当該撮影条件で放射線を照射することができる。また、制御部２４は、放射線検出部２１における放射線の検出、放射線に基づく画像データを取得するタイミングを制御する。放射線検出部２１は、放射線源２０からの放射線の照射を自動検知する検知機能を有していてもよい。自動検知する検知機能は、放射線源２０から放射線が照射された際、放射線検出部２１が放射線を検知して放射線信号の蓄積を行う機能である。制御部２４は、放射線検出部２１により放射線の照射を検知した際、放射線検出部２１に本読み動作を開始させて画像データを取得させる。

電源部２５は、各構成要素に電力を供給する。例えば、電源部２５は、放射線源２０に対して電力を供給する。放射線源２０は、電源部２５から供給された電力における管電圧、管電流に基づいて放射線を照射することができる。

次に、図４〜６を用いて、被検者１の***をガントリ６の開口部１０に押し込む***保持装置１１について説明する。図４〜６は、***保持装置１１の外観図である。図４では、***保持装置１１の上面側の詳細を示している。図５では、***保持装置１１の下面側の詳細を示している。図６では、***保持装置１１の側面の詳細を示している。

図４〜６に示すように、***保持装置１１は、主に***断層撮影装置のガントリ６に着脱可能に装着される装着部２５と、装着部２５に対して回転可能に接続され、被検者１の***を開口部１０に押し込むアーム１２とから構成されている。装着部２５は、ガントリ６に着脱するための着脱機構を有している。

図４、５に示すように、装着部２５の長手方向の中央付近には、切り欠き部１４（凹部）が形成されている。切り欠き部１４は、アーム１２の後端部を挟むことができるように形成されている。切り欠き部１４には、アーム１２を回転させるとともに支持する支持機構（図示しない。）が備えられている。支持機構は、アーム１２の回転を受ける軸（図示しない。）を有している。つまり、アーム１２は、アーム１２の回転を受ける軸によって回転可能に支持されている。よって、切り欠き部１４は、アーム１２の回転における支点となる。

図６は、***保持装置１１に構成されている回転動作を行うアーム１２の動作方向（回転方向）２６を示している。***保持装置１１の支持機構は、アーム１２の回転範囲（角度範囲）を設定することができる。アーム１２は、所定の角度範囲（例えば、６０度）で回転することができる。アーム１２の回転範囲（角度範囲）を３０度から−３０度に設定することができる。また、***保持装置１１の支持機構は、ガントリ６の開口部１０に入る側のアーム１２の角度を設定することもできる。さらに、アーム１２の下側に回転する回転範囲を設定することができる。

撮影者は、被検者１の体型に合わせて、アーム１２の回転角度を適宜設定することができる。例えば、被検者１の体型が痩せ型である場合、被検者１の***をガントリ６の開口部１０に強く押し込む必要があるため、アーム１２が水平方向から下側に大きく回転できるように、アーム１２の回転範囲を設定する。アーム１２が水平方向から下側に３０度回転できるように、アーム１２の回転範囲が設定される。

このように、切り欠き部１４には、アーム１２の後端部を中心にして回転動作を行うことができるようにアーム１２が接合されている。アーム１２の先端部には、被検者１の***を保持するための保持部材１３が備えられている。アーム１２の先端部とは、アーム１２の後端部とは反対側の端部である。

保持部材１３は、被検者１の***を適切に保持するための部材である。保持部材１３は、被検者１の***に痛みを与えることなく、被検者１の***を開口部１０に押し込むことができる部材である。保持部材１３は、柔軟性又は弾力性がある部材である。保持部材１３は、摩擦係数が高い部材である。具体的には、保持部材１３は、被検者１の***を柔らかく保持できるとともに、***又はその腋窩部との接触状態は位置ズレを起こしにくいようになっている。保持部材１３は、例えば、ゴムなどの弾性部材から形成される。

***保持装置１１には、アーム１２の回転を制御する回転制御機構を備えている。図４に示すように、***保持装置１１の上面には、***保持装置１１の移動を規制し、***保持装置１１をガントリ６に装着するための装着ボタン１５と、アーム１２の回転を規制するためのアームロックボタン１６が備えられている。

図５に示すように、***保持装置１１の下面には、ガントリ６上を移動させるための移動部１７と、ガントリ６に吸着する吸着部材１８が備えられている。

***保持装置１１の下面には複数の移動部１７が備えられているため、撮影者は、***保持装置１１をガントリ６に押しあてながら、***保持装置１１をガントリ６上に移動させることができる。具体的には、***保持装置１１の下面には、切り欠き部１４を挟むように３つの移動部１７が配置されている。なお、移動部１７は、４つ以上であってもよい。

吸着部材１８は、ガントリ６に吸着するものである。***保持装置１１の下面には複数の吸着部材１８が備えられているため、撮影者は、***保持装置１１をガントリ６に任意に設置することができる。具体的には、***保持装置１１の下面には、切り欠き部１４を挟むように２つの吸着部材１８が配置されている。なお、吸着部材１８は、３つ以上であってもよい。

吸着部材１８は、ガントリ６に吸着すると、***保持装置１１がガントリ６に装着される。つまり、吸着部材１８によって***保持装置１１の移動を制限することができ、***保持装置１１がガントリ６に設置される。吸着部材１８は、例えば、吸盤、シール部材、磁性体のいずれかであり、ガントリ６に吸着できる部材ならどの部材を用いてもよい。

撮影者が装着ボタン１５を押すと、吸着部材１８が***保持装置１１の外部に押し出される。若しくは、撮影者が装着ボタン１５を押すと、移動部１７が***保持装置１１の内部に引き込まれる。図６は、***保持装置１１に構成されている移動部１７の退避方向１９を示している。つまり、撮影者が装着ボタン１５を押すと、吸着部材１８が***保持装置１１の下面の端部に位置することになる。よって、吸着部材１８を***保持装置１１から突出させることにより、吸着部材１８がガントリ６に吸着され、***保持装置１１をガントリ６に設置することができる。

吸着部材１８が磁性体である場合、撮影者が装着ボタン１５を押すと、磁性体が機能する。撮影者が装着ボタン１５を押すと、磁力がＯＮになり、さらに撮影者が装着ボタン１５を押すと、磁力がＯＦＦになる。よって、吸着部材１８である磁性体の磁力をＯＮにすることにより、吸着部材１８がガントリ６に吸着され、***保持装置１１をガントリ６に設置することができる。

また、吸着部材１８は、ガントリ６から取り外すことができる機能を有している。撮影者は***保持装置１１をガントリ６の外側に引っ張ることにより、吸着部材１８をガントリ６から取り外すことができる。

吸着部材１８が磁性体である場合、撮影者はガントリ６に設置された***保持装置１１の装着ボタン１５を押して、磁力をＯＮからＯＦＦにさせる。よって、吸着部材１８である磁性体の磁力をＯＦＦにすることにより、吸着部材１８がガントリ６から取り外され、***保持装置１１をガントリ６から取り外すことができる。

また、***保持装置１１の装着部２５には、アーム１２の回転を規制するためのアームロックボタン１６が備えられている。アームロックボタン１６は、アーム１２の回転を制御する回転制御機構と連係している。

ここで、アーム１２の回転を制御する回転制御機構について説明する。***保持装置１１の装着部２５の内部には、アームロックボタン１６と連動する規制部材（図示しない。）が備えられている。具体的には、装着部２５の切り欠き部１４にアームロックボタン１６と連動する規制部材が備えられている。アームロックボタン１６が押されると、装着部２５の内部（切り欠き部１４）から規制部材が押し出される。規制部材が押し出されると、規制部材とアーム１２が接触する。規制部材とアーム１２の摩擦によって、アーム１２の回転を規制することができる。

さらにアームロックボタン１６が押されると、装着部２５の内部（切り欠き部１４）に規制部材が引き込まれる。このとき、規制部材とアーム１２が接触しないため、アーム１２を回転することができる。

つまり、撮影者がアームロックボタン１６を押すと、アーム１２の回転を規制することができる。すなわち、アームロックボタン１６が押されると、アーム１２が回転しない。さらに撮影者がアームロックボタン１６を押すと、アーム１２の回転の規制を解除することができる。

図７は、本発明の実施例１に係る***断層撮影装置の断面図である。図３の***断層撮影装置の内部構造を示す概略図を詳細に示したものである。

***断層撮影装置には、***保持装置１１により撮影エリアに取り込まれた被検者１の***２の画像確認を行う***監視カメラ３７が備えられている。***監視カメラ３７は、ガントリ６の内部であり、被検者１の***を挿入するための開口部１０の近傍に設置されている。また、***監視カメラ３７によって撮影できる範囲で被検者１の***２の***監視領域３８（矩形領域）が設定されている。撮影者は、***監視カメラ３７が撮影した画像から、被検者１の***２が開口部１０に挿入されているかどうか、被検者１の***２が撮影範囲に適切に挿入されているかどうかを確認することができる。

ガントリ６に被検者１が伏臥位姿勢になり、ガントリ６の開口部１５に被検者１の***２が挿入される。このとき、放射線源２０と放射線検出部２１との間に被検者１の***が配置されることになる。

ガントリ６の内部には、複数の構成要素が設置された回転円板３９と、複数の構成要素とともに回転円板３９を回転させる回転駆動部４０が備えられている。また、ガントリ６の内部には、放射線源２０と放射線検出部２１とが回転軸を挟んで対向配置される。放射線源２０は、放射線支持部３６を介して回転円板３９に設置されている。また、放射線検出部２１は、放射線検出部支持部３６を介して回転円板３９に設置されている。

回転駆動部４０は、回転円板３９を矢印方向に回転させることができる。よって、回転駆動部４０は、回転円板３９に設置された放射線源２０と放射線検出部２１の対向位置を保ちながら、放射線源２０と放射線検出部２１を矢印方向に回転させることができる。

次に、図８を用いて撮影準備の手順について説明する。

図８（ａ）〜（ｃ）、図８に示す手順で被検者１の***又はその腋窩部を開口部１０の撮影エリアに取り込む。図８（ａ）では、ガントリ６上には何も搭載されていない状態を示している。図８（ａ）の手前側に位置する被検者１の踏み台となるステップ７よりガントリ６の上面に被検者１が載ることができる。

次に、図８（ｂ）では、ガントリ６上に被検者１が載り、撮影位置である開口部１０に***２を垂下している。被検者１は、開口部１０の中央に***２が配置されるように調整する。そして、撮影者は、***保持装置１１を被検者１の***２の近傍に***２又はその腋窩部を取り込めるように移動する。***保持装置１１は全方向可動可能な移動部１７によって適切な位置にガントリ６上に移動することができる。そして、***保持装置１１を装着するための装着ボタン１５を操作すると、吸着部材１８はガントリ６に吸着され始める。同時に移動部１７は退避され、***保持装置１１はガントリ６に密着される。

図９は、ガントリ６の開口部１０近傍の拡大図である。ここでは、説明の都合により、ガントリ６を削除している。図９に示すように、撮影者は、被検者１が***保持装置１１に具備されているアーム１２をアーム１２の動作方向に沿ってゆっくり移動させながら***２又はその腋窩部を開口部１０に取り込んでいく。

このとき、回転制御機構は、アーム１２は撮影エリアには入り込まないようにアーム１２の回転範囲（角度範囲）を設定する。開口部１０と撮影エリアとの関係が予め把握できるため、撮影エリアに入らないように、***保持装置１１のアーム１２の回転範囲が予め設定される。ここでは、回転制御機構は、アーム１２が下側に回転する回転範囲を設定している。例えば、アーム１２が水平方向から下側に３０度まで回転するように、アーム１２の回転範囲が設定されている。言い換えれば、アーム１２が水平方向から下側に３０度を超えて回転できないように、アーム１２の回転範囲が設定されている。

また、被検者１の体格など個人差もあるが、撮影者は***２又はその腋窩部をより多くを取り込めるように手技を行いながら接触部の位置ズレを起こさないように保持部材１３でしっかりと保持作業を行う。そして、アームロックボタン１６を押してアーム１２の固定を行い、***の固定が完了する。

続いて、撮影作業に入る。図６に示すハウジング９に固定されている回転駆動部４０を回転方向に示すように右回転もしくは左回転で一定に回転させると、回転円板３９上に搭載されている放射線源２０と放射線検出部２１が一対で回転を始める。同時に放射線源２０の焦点から照射野３３に放射線を照射する。照射された放射線は固定された被検者１の***２を透過し、放射線検出部２１に到達し受光される。そして受光した放射線像は光電変換され、撮影画像としてデータ化される。そしてこの一連の動作は連続して行われ、特定の間隔で放射線検出部２１からのデータを回転駆動部４０と同期させながら随時読み出しを行う。放射線検出部２１から読み出したデータは後工程で、回転円板３９の回転角データと読み出した画像データより計算を行い立体画像となるように再構成演算を行うことで立体画像および断層画像が得られる。

さらに、立体画像の再構成画像精度を向上させる方法として、放射線検出部２１が全周をより細かいピッチで高速に読み出しを行うことで多くのデータを取得し、これを再構成することでより精度の高い立体画像が得られる。

以上、本実施例によれば、被検者の***を挿入する開口部を有したガントリ６と、放射線を照射する放射線源２０と、放射線を検出する放射線検出部２１とを備え、放射線源２０と放射線検出部２１とを回転させながら放射線を照射して、***の断層画像を撮影する***断層撮影装置であって、ガントリ６に対して着脱可能（移動可能）に設置され、被検者１の***２を開口部１０に押し込む***保持装置１１（押込部）を備える。

***保持装置１１は、***断層撮影装置のガントリ６に着脱可能に装着される装着部２５と、被検者の***を***断層撮影装置の開口部に押し込むアーム１２とを備える。よって、被検者の***を***断層撮影装置の撮影エリアに適切に取り込み、***断層画像撮影を行うことができる。

図１０は、本発明を適用した実施例２の***断層撮影装置及び***保持装置である。図１０は、***２又はその腋窩部を放射線撮影エリアに取り込み撮影する構成を示している。実施例１と異なる点は、***保持装置５０が複数のアームを備える点である。

図１０には、複数のアーム５２、５３を備える***保持装置５０を示している。***保持装置５０の装着部５１の長手方向の中央付近には、切り欠き部５４（凹部）が形成されている。切り欠き部５４は、複数のアーム５２、５３の後端部を挟むことができるように形成されている。切り欠き部５４には、複数のアーム５２、５３を回転させるとともに支持する支持機構（図示しない。）が備えられている。支持機構は、複数のアーム５２、５３の回転を受ける軸（図示しない。）を有している。つまり、複数のアーム５２、５３は、複数のアーム５２、５３の回転を受ける軸によって回転可能に支持されている。よって、切り欠き部５４は、複数のアーム５２、５３の回転における支点となる。

具体的には、***保持装置５０には、切り欠き部５４のアーム支点を基準に回転動作を行う***保持用第一アーム５２と***保持用第二アーム５３が接合されている。***保持用第一アーム５２と***保持用第二アーム５３の先端部には、それぞれ保持部材５７を備えている。保持部材５７は、被検者１の***を適切に保持するための部材である。保持部材５７は、被検者１の***に痛みを与えることなく、被検者１の***を開口部１０に押し込むことができる部材である。保持部材５７は、柔軟性又は弾力性がある部材である。保持部材５７は、摩擦係数が高い部材である。具体的には、保持部材５７は、被検者１の***を柔らかく保持できるとともに、***又はその腋窩部との接触状態は位置ズレを起こしにくいようになっている。保持部材５７は、例えば、ゴムなどの弾性部材から形成される。

そして、***保持装置５０の装着部５１には、移動を規制する装着ボタン１５が備えられている。他方には、***保持用第一アーム５２、***保持用第二アーム５３の動きを規制するためのアームロックボタン１６が備えられている。アームロックボタン１６は、***保持用第一アーム５２と***保持用第二アーム５３の動きをそれぞれ独立して規制することができる。なお、装着ボタン１５とアームロックボタン１６の機能の詳細については、実施例１と同様であるため、ここでは説明を省略する。

図１０に示すように、***保持装置５０に具備されている***保持用第一アーム５２を動作方向５５に沿ってゆっくり移動させながら被検者１の***２又はその腋窩部をガントリ６の開口部１０に取り込んでゆく。このとき、***保持用第一アーム５２は撮影エリアには入り込まないように、***保持用第一アーム５２の回転範囲（角度範囲）が設定されている。

また、被検者１の体格など個人差もあるが、撮影者は腋窩部をより多くをガントリ６の開口部１０に取り込めるように手技を行いながら操作する。そして、撮影者はアームロックボタン１６を１回押して***保持用第一アーム５２の固定を行なう。このように、***保持用第一アーム５２よる固定が終了する。

次に、***保持用第二アーム５３を動作方向５６に沿ってゆっくり移動させながら***２又はその腋窩部をガントリ６の開口部１０に取り込んでゆく。このとき、***保持用第二アーム５３は撮影エリアには入り込まないように回転範囲（角度範囲）が設定されている。また、被検者１の体格など個人差もあるが、撮影者は***２および腋窩部３のより多くをガントリ６の開口部１０に取り込めるように手技を行いながら接触部の位置ズレを起こさないように***保持用接触体５７でしっかりと保持作業を行う。そして、撮影者は、アームロックボタン１６をさらに１回押して***保持用第二アーム５３の固定を行なう。***保持用第二アーム５３よる固定が終了し、***固定が完了する。

本実施例によれば、***保持装置５０が複数のアームを備えているため、被検者の***を撮影エリアに徐々に取り込むことができる。

なお、本実施例では、アームロックボタン１６が一つである形態を示したが、***保持用第一アーム５２の回転を規制するアームロックボタンと、***保持用第二アーム５３の回転を規制するアームロックボタンをそれぞれ独立して設置してもよい。

図１１は、本発明を適用した実施例３の***断層撮影装置及び***保持装置である。図１１は、***２又はその腋窩部を放射線撮影エリアに取り込み撮影する構成を示している。実施例１、２と異なる点は、被検者１の***と接触する接触部（例えば、保持部材６５）をスライドさせるスライド部６２を有したアーム６３を***保持装置５０が備える点である。

図１１には、被検者１の***と接触する接触部をスライドさせるスライド部６２を有したアーム６３を備える***保持装置６０を示している。***保持装置６０の装着部６１の長手方向の中央付近には、切り欠き部６６（凹部）が形成されている。切り欠き部６６は、アーム６３の後端部を挟むことができるように形成されている。切り欠き部６６には、アーム６３を回転させるとともに支持する支持機構が備えられている。支持機構は、アーム６３の回転を受ける軸（図示しない。）を有している。つまり、アーム６３は、アーム６３の回転を受ける軸によって回転可能に支持されている。よって、切り欠き部６６は、アーム６３の回転における支点となる。

図１１に示すように、アーム６３は、被検者１の***と接触する接触部がスライドするスライド部６２を有しており、アーム６３の先端部は、スライド部６２がスライドするためのガイドとなる。

スライド部６２には保持部材６５が設置されている。保持部材６５は、被検者１の***を適切に保持するための部材である。保持部材６５は、被検者１の***に痛みを与えることなく、被検者１の***を開口部１０に押し込むことができる部材である。保持部材６５は、柔軟性又は弾力性がある部材である。保持部材６５は、摩擦係数が高い部材である。具体的には、保持部材６５は、被検者１の***を柔らかく保持できるとともに、***又はその腋窩部との接触状態は位置ズレを起こしにくいようになっている。保持部材６５は、例えば、ゴムなどの弾性部材から形成される。

また、スライド部６２が上下方向にスライドすると、保持部材６５が上下方向にスライドする。保持部材６５を被検者１の***に押し当てた状態で、被検者１の***２又はその腋窩部をガントリ６の開口部１０に押し込むことができる。

そして、***保持装置６０の装着部６１には、移動を規制する装着ボタン１５が備えられている。他方には、アーム６３の動きを規制するためのアームロックボタン１６が備えられている。なお、装着ボタン１５とアームロックボタン１６の機能の詳細については、実施例１と同様であるため、ここでは説明を省略する。

図１１に示すように、アーム６３の先端部のガイドに沿いながらスライド部６２をスライドすると、被検者１の***２又はその腋窩部がガントリ６の開口部１０に押し込まれる。このように、***２又はその腋窩部をガントリ６の開口部１０に取り込んでゆく。このとき、アーム６３は撮影エリアには入り込まないように回転範囲（角度範囲）が設定されている。また、被検者１の体格など個人差もあるが、撮影者は***２又はその腋窩部をより多くを取り込めるように手技を行いながら接触部の位置ズレを起こさないように保持部材６５でしっかりと保持作業を行う。そしてアームロックボタン１６を押して、スライド部６２とアーム６３との固定を行い***固定が完了する。

***保持装置６０の装着部６１の内部には、アームロックボタン１６と連動する規制部材（図示しない。）が備えられている。具体的には、***保持装置６０の装着部６１の切り欠き部６６にアームロックボタン１６と連動する規制部材と、アーム６３の先端部にアームロックボタン１６と連動する規制部材が備えられている。アームロックボタン１６が押されると、装着部６１の内部（切り欠き部６６）から規制部材が押し出される。規制部材が押し出されると、規制部材とアーム６３が接触する。規制部材とアーム６３の摩擦によって、アーム６３の回転を規制することができる。

アームロックボタン１６が押されると、アーム６３の先端部から規制部材が押し出される。規制部材が押し出されると、規制部材とスライド部６２が接触する。規制部材とスライド部６２の摩擦によって、スライド部６２のスライドを規制することができる。

本実施例によれば、被検者１の***と接触する接触部（例えば、保持部材６５）をスライドさせるスライド部６２を備えている。よって、アーム６３の回転動作と、スライド部６２のスライド動作を適宜行うことができ、被検者１の***を撮影エリアに適切に取り込むことができる。

なお、ガントリ６は、傾斜面を設けてもよい。言い換えれば、ガントリ６は、円錐状に傾斜している傾斜部と、傾斜部の端部に沿って形成された平面部とを有し、平面部には、被検者１の***を挿入するための開口部１０が設置されている。つまり、ガントリ６の傾斜面（傾斜部）によって、被検者１の腰部と腕部と頭部が支持されるため、被検者１は、無理なく伏臥位姿勢を保つことができる。

１ 被検者
２ ***
６ ガントリ
７ ステップ
８ 車輪
９ ハウジング
１０ 開口部
１１ ***保持装置
１２ アーム
１３ 保持部材
１４ 切り欠き部（アーム支点）
１５ 装着ボタン
１６ アームロックボタン
１７ 移動部
１８ 吸着部材

Claims (15)

1. 被検者の***を挿入する開口部を有したガントリと、放射線を照射する放射線源と、前記放射線を検出する放射線検出部とを備え、前記放射線源と前記放射線検出部とを回転させながら放射線を照射して、前記***の断層画像を撮影する***断層撮影装置であって、
   前記ガントリに対して着脱可能に設置され、前記被検者の***を前記開口部に押し込む***保持装置を備えることを特徴とする***断層撮影装置。
2. 前記***保持装置は、前記ガントリに着脱可能に装着される装着部と、前記装着部に対して回転可能に接続され、前記被検者の***を前記開口部に押し込むアームとを備えることを特徴とする請求項１記載の***断層撮影装置。
3. 前記装着部には切り欠き部が形成され、前記切り欠き部には前記アームを回転させるとともに支持する支持機構が備えられていることを特徴とする請求項２記載の***断層撮影装置。
4. 前記支持機構は、前記アームの回転範囲を設定することを特徴とする請求項３記載の***断層撮影装置。
5. 前記***保持装置は、前記開口部の近傍に設置されることを特徴とする請求項１記載の***断層撮影装置。
6. 前記アームの先端部には、前記被検者の***を保持するための保持部材が備えられていることを特徴とする請求項２記載の***断層撮影装置。
7. 前記保持部材は、弾性部材から形成されることを特徴とする請求項６記載の***断層撮影装置。
8. 前記***保持装置は、前記アームの回転を制御する回転制御機構を備えることを特徴とする請求項２記載の***断層撮影装置。
9. 前記***保持装置は、前記回転制御機構に連係され、前記アームの回転を規制するためのアームロックボタンを備えることを特徴とする請求項８記載の***断層撮影装置。
10. 前記***保持装置は、前記ガントリに吸着する吸着部材を備えることを特徴とする請求項１記載の***断層撮影装置。
11. 前記***保持装置は、前記吸着部材を前記ガントリに装着するための装着ボタンを備えることを特徴とする請求項１０記載の***断層撮影装置。
12. 前記***保持装置は、複数の移動部を備えることを特徴とする請求項１記載の***断層撮影装置。
13. 前記***保持装置は、前記ガントリに着脱可能に装着される装着部と、前記装着部に対して回転可能に接続された複数のアームを備えることを特徴とする請求項１記載の***断層撮影装置。
14. 前記***保持装置は、前記ガントリに着脱可能に装着される装着部と、前記装着部に対して回転可能に接続され、前記被検者の***と接触する接触部をスライドさせるスライド部を有したアームとを備えることを特徴とする請求項１記載の***断層撮影装置。
15. ***断層撮影装置のガントリに着脱可能に装着される装着部と、前記装着部に対して回転可能に接続され、被検者の***を前記ガントリの開口部に押し込むアームとを備えることを特徴とする***保持装置。

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