JP2016123532A - 衣類洗濯機 - Google Patents

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Hiroshi Watanabe
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Abstract

【課題】エア噛み検出を確実かつ安定的に実現可能な衣類洗濯機を提供する。【解決手段】衣類洗濯機1は、単相誘導モータ41で駆動される排水ポンプ4と、単相誘導モータに流れる電流を検出する電流検出手段6と、電流検出手段6の検出電流に基づいて排水ポンプ4のエア噛み状態を判定する制御部3とを備える。制御部3は、第1脱水運転期間は、単相誘導モータ41に流れる電流が通常排水電流から所定の電流幅より大きく低下した際に排水ポンプ4のエア噛みが発生したと判断するとともに、上記低下した際の基準電流値を記憶し、第2脱水運転期間において、上記基準電流値に基づいて排水ポンプ4のエア噛みを検出する。【選択図】図2

Description

本発明は、単相誘導モータで駆動される排水ポンプを有する衣類洗濯機に関する。
従来より、脱水運転時などにおいて、洗濯槽からの排水を外部に排出する排水ポンプを有する衣類洗濯機が知られている。このような衣類洗濯機において、排水が終了した状態にも拘らずそのまま排水ポンプを継続的に運転させるとエア噛み音が発生するという問題がある。この問題に対して、上記衣類洗濯機において、排水ポンプを駆動するモータの通常排水時とエア噛み発生時との間の電流差に基づいてエア噛みを検出する方法が知られている。しかしながら、排水ポンプに安価な単相誘導モータを採用した場合、同じ衣類洗濯機を設置する場合においても、排水ホースの長さや引き回し等の使用環境によって上記単相誘導モータの電流値は変動するため、エア噛みと判断する電流値を所定の固定値に決定することは困難であった。
これに対し、特許文献1には、食器洗い機において、ポンプを駆動するモータの電流値の増減変動幅からポンプのエア噛みを判断する技術が開示されている。
特開2011−206号公報
ところで、衣類洗濯機の脱水工程の初期においては、排水ポンプからの排水量が十分に確保されるが、脱水工程が進むにつれて衣類の脱水が進むため、排水ポンプからの排水量が次第に減少する。
そうすると、例えば、衣類洗濯機において、特許文献1に記載されているようにモータの電流値の増減変動幅に基づいてエア噛みを判断すると、脱水工程の初期、すなわち排水量が十分に確保されている場合においては正常にエア噛みの検出ができる。一方で、ある一定以上の脱水工程が進んだ後に排水ポンプを始動させた場合、すなわち排水ポンプからの排水量がある一定値以下になったところで排水ポンプを始動させた場合には、増減変動幅が十分に確保されずにエア噛みの検出に遅れが生じたり、エア噛みの検出自体ができなくなったりするという問題がある。具体的には、例えば、脱水工程内で排水ポンプの運転と停止とを繰り返すような制御を行った場合に、該脱水工程の途中でエア噛みの検出に遅れが生じたり、エア噛みの検出自体ができなくなったりするという問題がある。
上記問題に鑑み、本発明は、単相誘導モータで駆動される排水ポンプを有する衣類洗濯機のエア噛み検出を排水の残量に拘わらず、より確実にかつ安定的に実現することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、単相誘導モータで駆動される排水ポンプを有する衣類洗濯機において、第1脱水運転期間は、単相誘導モータに流れるモータ電流が通常排水電流から所定の電流幅よりも大きく低下した際に排水ポンプのエア噛みが発生したと判断するとともに、上記低下した際の基準電流値を記憶し、第1脱水運転期間後の第2脱水運転期間において、上記基準電流値に基づいて排水ポンプのエア噛みを検出するようにした。
すなわち、本発明の第1態様では、単相誘導モータで駆動される排水ポンプを有する衣類洗濯機であって、前記単相誘導モータに流れるモータ電流を検出する電流検出手段と、前記モータ電流に基づいて前記排水ポンプのエア噛みを検出する制御部とを有し、前記制御部は、第1脱水運転期間において、前記モータ電流が通常排水の際の通常排水電流から所定の電流幅よりも大きく低下した場合に前記エア噛みが発生したと判断するとともに、該低下した際の前記モータ電流である基準電流値を記憶し、第1脱水運転期間後の第2脱水運転期間において、前記基準電流値に基づいて前記エア噛みを検出することを特徴とする。
この態様によると、第1脱水運転期間において、単相誘導モータに流れるモータ電流が通常排水電流から所定の電流幅よりも大きく低下した際に排水ポンプのエア噛みが発生したと判断するようにしたため、排水ホースの長さや引き回し等の使用環境や使用部品等の特性ばらつきによる影響を受けることなく排水ポンプのエア噛みを検出することができる。さらに、その後の第2脱水運転期間において、第1脱水運転期間に記憶した基準電流値に基づいてエア噛みを検出するようにしたため、排水ポンプによる排水を行うための水が少ないような状態で排水ポンプの運転が開始されるような場合においても、より確実に排水ポンプのエア噛みを検出することができる。すなわち、エア噛みが発生しているにも関わらず、長時間にわたってエア噛みの検出ができないまたはエア噛み自体が検出できないというような事態が生じることがない。したがって、単相誘導モータで駆動される排水ポンプを有する衣類洗濯機において、脱水工程の開始から脱水運転の終了までの間にわたってエア噛み検出を、より確実にかつ安定的に実施することができる。
本発明の第2態様では、第1態様記載の衣類洗濯機において、前記制御部は、前記排水ポンプの運転を制御可能に構成されており、前記エア噛みを検出した際に前記排水ポンプの運転を停止させることを特徴とする。
この態様によると、エア噛みが検出された際に、制御部が排水ポンプの運転を停止させるようにしたため、エア噛み音の発生による騒音を防止することができる。また、エア噛み発生時は、排水残量が少なくかつ排水ポンプを運転しても十分な排水ができないことが考えられるため、排水ポンプの運転を停止させることにより、省エネルギー運転を実現することができる。
本発明の第3態様では、第2態様記載の衣類洗濯機において、前記制御部は、前記排水ポンプの運転を停止させてから所定の待機時間が経過した後に、前記排水ポンプの運転を再開させることを特徴とする。
この態様によると、エア噛みが検出された際に、制御部が排水ポンプの運転を停止し、かつその後に再開させるようにしたため、効率的な排水ポンプ制御を実現することができる。例えば、制御部が、エア噛みが発生したと判断した場合に排水ポンプの運転を停止させ、所定の時間が経過後、例えば衣類からの脱水量が増加する程度の時間を所定の待機時間に設定してその待機時間の経過後に、排水ポンプの運転を再開させるようにすることで、効率的な排水を実現することができる。これにより、エア噛み音の発生を抑制し、かつ省エネルギー運転を実現することができる。
本発明の第4態様では、第1態様記載の衣類洗濯機において、前記制御部は、前記通常排水の際における前記モータ電流のピークホールド値に基づいて前記通常排水電流を決定することを特徴とする。
この態様によると、モータ電流のピークホールド値に基づいて前記通常排水電流を決定するようにしたため、継続的に更新される最新の計測値に基づいて通常排水電流を決定することができるメリットがある。
本発明の第5態様では、第1態様記載の衣類洗濯機において、前記制御部は、前記排水ポンプの運転を制御可能に構成されており、排水ポンプを始動させてから所定時間が経過した後に、前記電流検出手段の検出電流に基づくエア噛みの検出を開始することを特徴とする。
この態様によると、単相誘導モータを駆動させた直後は、該単相誘導モータの電流が安定しない場合がある。そこで、上記のように排水ポンプを始動させてから所定時間が経過した後に電流検出手段の検出電流に基づくエア噛みの検出を開始することにより、より安定性の高いエア噛み判断及びその後の制御を実現することができるようになる。
本発明に係る衣類洗濯機は、電流幅に基づくエア噛み検出と基準電流値に基づくエア噛み検出とを組み合わせることにより、単相誘導モータで駆動される排水ポンプを有する衣類洗濯機において、排水の残量に拘わらず、より確実にかつ安定的にエア噛み検出を行うことができる。
実施形態に係る衣類洗濯機の概略構成を示す側断面図である。 実施形態に係る衣類洗濯機の概略構成を示すブロック図である。 電流検出手段の一例を示す回路図である。 実施形態における脱水運転中の衣類洗濯機の動作を示すフローチャートである。 実施形態における脱水運転中の衣類洗濯機の動作を示すフローチャートである。 脱水運転時間と、電流検出手段及び衣類洗濯機内の排水残水量との関係を示した図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用範囲あるいはその用途を制限することを意図するものではない。
−衣類洗濯機の構成−
図1及び図2は、第1の実施形態に係る衣類洗濯機の概略構成を示す図であり、図1は側断面図であり、図2はブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る衣類洗濯機1は、商用電源Vsに接続されており、ハウジング11と、ハウジング11内に回転可能に支持された洗濯槽12とを備えている。洗濯槽12の下面には、洗濯後の洗濯水や脱水工程で衣類から脱水された排水(以下、単に排水ともいう)を排出するための排水口12aが開口しており、その排水口12aには排水路8が接続されている。排水路8は、ハウジング11の下部に設けられた引出口11aを介してハウジング11の外部まで延びている。
衣類洗濯機1の下部において、排水路8の途中には、単相誘導モータ41(図2参照)によって駆動される排水ポンプ4が配設されており、該排水ポンプ4の単相誘導モータ41には、その駆動を制御する制御部3及び単相誘導モータ41に流れる電流を検出する電流検出手段6が接続されている。そして、単相誘導モータ41が制御部3の制御を受けて駆動されると、排水ポンプ4の作用により洗濯槽12から排出された排水が排水ホース8を介してハウジング11の外部に排出されるようになっている。
図2に示すように、制御部3は、電流検出手段6で検出された単相誘導モータ41に流れるモータ電流に基づいて排水ポンプ4のエア噛みを検出する判定部7と、判定部7からの制御信号に基づいて単相誘導モータ41の駆動/停止を行うモータ駆動手段5とを備えている。判定部7は、各種の時間を計測するタイマー71と、上記エア噛みの検出に係る演算等の各種演算を行う演算部72と、該演算部72の演算結果や後述する基準電流値等が格納される記憶部73とを備えている。
図3に示すように、電流検出手段6は、排水ポンプ4の単相誘導モータ41に接続される端子67a,67bと、端子67a,67b間に並列接続された電流検出用抵抗61及びダイオード62とを備えている。電流検出用抵抗61は、例えば20オーム以下の抵抗であり、該電流検出用抵抗61の両端電圧に基づいて単相誘導モータ41のモータ電流の検出が可能に構成されている。そして、単相誘導モータ41のモータ電流の検出結果は、電流検出用抵抗61の後段に接続されたフォトカプラ64、負荷回路65及び端子67cを介して判定部7に出力される。
−衣類洗濯機の脱水運転動作−
次に、図4及び図5のフローチャート並びに図6の脱水運転時間と、電流検出手段及び衣類洗濯機内の排水残水量との関係に基づいて、衣類洗濯機1の脱水運転動作について詳細に説明する。なお、脱水工程に係る全体の脱水時間は、衣類の量や操作者の入力操作等に基づいて予め定められており、本実施形態では排水運転期間Pn4の終了した後の時間Tfに設定されたものとする。また、排水ポンプ4の上流側に溜まっている排水前の残水量WがW1未満の場合に、エア噛みが発生するものとする。
(第1脱水運転期間の脱水運転制御)
まず、時間Tsにおいて、脱水運転(第1脱水運転)が開始されると、判定部7は、モータ駆動手段5を介して単相誘導モータ41を駆動して排水ポンプ4の運転を開始させる(S10)。これにより、図6の時間Tsから時間T1の間に示すように、排水ポンプ4の上流側に溜まっている排水前の残水量W(図6では残水量と記載)が、初期値W0から次第に減少する。
なお、以下において、判定部7がモータ駆動手段5を介して単相誘導モータ41を駆動し、排水ポンプ4の運転を開始させることを、単に「制御部3が排水ポンプ4をONさせる」といい、単相誘導モータ41の駆動を停止して排水ポンプ4の運転を停止させることを、単に「制御部3が排水ポンプ4をOFFさせる」という場合がある。また、脱水運転のうち、排水ポンプ4がONされた状態を排水運転と呼ぶものとする。
排水ポンプ4がONされた後、すなわち第1脱水運転期間としての排水運転期間P1が開始されてから所定の時間Thが経過すると(S11でYES)、判定部7は、開始された排水運転が、脱水運転開始後に係る初回の排水運転か否かを判定する(S12)。排水運転期間P1は、初回の排水運転であるため(S12でYES)、判定部7は、電流検出手段6から受けた単相誘導モータ41の電流検出信号に基づいて単相誘導モータ41のモータ電流Inを測定する(S13)。具体的には、図6の排水運転期間P1において示すように、電流検出手段6から出力される上記電流検出信号は略正弦波状に変化しており、判定部7はモータ電流Iとして上記電流検出信号のピークホールド値を継続的に測定する。なお、図6に示す排水運転期間P2〜Pn4において、上記電流検出信号が略正弦波状に変化する様子の図示を省略する。
排水ポンプ4をONさせた直後、すなわち、単相誘導モータ41を駆動させた直後は、該単相誘導モータ41の電流が安定しない場合があり、上記ように、排水運転期間P1が開始されてから所定の時間Thが経過した後にモータ電流Inの測定を開始することにより、より安定性の高いエア噛み判断及びその後の制御を実現することができる。
そして、モータ電流Iがその直前に測定されたモータ電流In−1よりも大きいとき(S14でYES)、通常排水電流としての電流Imaxをモータ電流Iに書き替え、その結果を記憶部73に格納する(S15)。一方で、モータ電流Iがその直前に測定されたモータ電流In−1以下であるとき(S14でNO)、モータ電流Iが排水運転期間P1内における最小電流Iminより小さいか否かを判定する(S21)。
上記S21において、モータ電流Iが上記最小電流Imin以上であるとき(S21でNO)、フローはS13に戻る。一方で、モータ電流Iが上記最小電流Imin未満であるとき(S21でYES)、上記最小電流Iminをモータ電流Iに書き替え、その結果を記憶部73に格納する(S22)。
次に、判定部7は、上記最大電流Imaxと最小電流Iminとの差が所定の電流幅Iよりも大きく低下したか否かを判定する(S23)。上記S23において、最大電流Imaxと最小電流Iminとの差が所定の電流幅I以下であるとき(S23でNO)、フローはS13に戻る。一方で、最大電流Imaxと最小電流Iminとの差が所定の電流幅Iよりも大きくなったとき(S23でYES)、すなわち時間T1において、判定部7は排水ポンプ4のエア噛みが発生したと判断する。すると、制御部3が排水ポンプ4をOFFさせるとともに、上記所定の電流幅Iよりも大きくなったときのモータ電流であるIminを基準電流値Irefとして記憶部73に格納し(S24)、排水運転期間P1に係る制御を終了する。ここで、所定の電流幅Iは、任意に設定することのできる値である。例えば、電流幅Iは、実験データ等の経験的に求められる値またはシミュレーション等の計算により求められる値等に基づいて決定されるものであり、例えば、エア噛みが発生すると想定される電流値に設定してもよいし、エア噛みが発生しないように十分余裕を持たせた値に設定してもよい。
以上のように、制御部3(判定部7)は、最初の排水運転期間P1において、モータ電流Iの測定電流差に基づくエア噛みの検出が可能である。また、制御部3は、エア噛み検出後に排水ポンプ4をOFFさせるので、エア噛み音の発生を防止することができる。
上記排水運転期間P1の後、判定部7は、タイマー71により所定の待機時間Twの間、排水ポンプ4をOFFさせた状態を維持する。この待機時間Twも衣類洗濯機1の脱水運転は継続して実施されるので、図6の時間T1から時間T2の間に示すように、排水前の残水量Wは、次第に増加する。
(第2脱水運転期間以降の脱水運転制御)
次に、上記所定の待機時間Tw経過後の排水運転期間P2(第2脱水運転期間)における衣類洗濯機1の脱水運転動作について詳細に説明する。
まず、時間T2において、脱水運転(第2脱水運転)が開始されると、制御部3は、排水ポンプをONさせる(S10)。すると、図6の時間T2から時間T3の間(排水運転期間P2)に示すように、排水前残水量Wは次第に減少する。
そして、排水運転期間P2が開始されてから所定の時間Thが経過すると(S11でYES)、判定部7は、脱水運転開始後に係る初回の排水運転か否かを判定する(S12)。排水運転期間P2は、2回目の排水運転であるため(S12でNO)、フローは図5のS31に進み、判定部7は、電流検出手段6から受けた単相誘導モータ41の電流検出信号に基づいて単相誘導モータ41のモータ電流Iを測定する(S31)。
S31で測定されたモータ電流Iが、上記S24で記憶部73に記憶された基準電流値Iref以上である場合(S32でNO)、フローはS31に戻る。一方で、排水ポンプ4による排水が進んで、S31で測定されたモータ電流Iが上記S24で記憶部73に記憶された基準電流値Irefよりも小さい値になったとき(S32でYES)、すなわち時間T3において、判定部7が排水ポンプ4のエア噛みが発生したと判断し、制御部3が排水ポンプ4をOFFさせて(S33)、排水運転期間P2は終了する。
以上のように、制御部3(判定部7)は、脱水工程内における2回目の排水運転期間P2では、基準電流値に基づくエア噛みの検出を行っており、排水運転期間P1と同様にエア噛みの検出が可能である。
排水運転期間P2終了後、判定部7は脱水時間が終了しているか否かを確認し(S34)、予め定められた脱水時間を超えていれば(S34でYES)、脱水工程を終了する(S40)。一方で、上記脱水時間内であれば、フローはS35に進む。
S35において、すなわち上記排水運転期間P2の後、判定部7は、タイマー71により所定の待機時間Twの間、排水ポンプ4をOFFさせた状態を維持する(S35)。この待機時間Twでも衣類洗濯機1の脱水運転は継続して実施されるので、図6の時間T3から時間T4の間に示すように、排水前の残水量Wは、次第に増加する。
上記排水運転期間P2後における待機時間Twの経過後(S35でYES)、制御部3は、排水ポンプをONさせて(S36)、排水運転期間P3が開始される。排水運転期間P3が開始されてから所定の時間Thが経過すると(S37でYES)、フローはS31に戻り、判定部7は、電流検出手段6から受けた単相誘導モータ41の電流検出信号に基づいて単相誘導モータ41のモータ電流Iを測定する(S31)。以後、S34で脱水終了と判断されるまでの間、S31からS37のフローを繰り返し実施する。
ここで、脱水工程後半、すなわち、脱水工程がある一定時間進行して排水前の残水が少なくなった状態での脱水運転動作について説明する。
図6に示すように、脱水工程後半の排水運転期間Pn1〜Pn4では、該排水運転期間Pn1の開始直後から排水前の残水量Wがエア噛み発生の境界となる残水量W1よりも若干大きいかまたは小さい状態になっている。すなわち、排水運転期間Pn1〜Pn4において、排水ポンプがONされて(S36)から所定の時間Th経過後に(S37でYES)、S31においてモータ電流Iを測定すると、モータ電流Iが基準電流値Irefよりも小さい値になっている(S32でYES)。結果として、制御部3は、所定の時間Th経過後すぐに排水ポンプ4をOFFさせる制御を実施することになる(S33)。
したがって、制御部3は、脱水工程後半では、排水ポンプをONさせてから所定の時間Th経過後に排水ポンプをOFFさせ、該排水ポンプのOFF後に所定の待機時間Twの間待機してから、再度排水ポンプをONさせるという制御を繰り返し実施することになる。
以上のように、本実施形態に係る衣類洗濯機1は、脱水工程後半において、残水量Wが少なくなり、定常的にエア噛みが発生しているような場合においても、確実にエア噛みの検出が可能になっている。仮に、電流値の増減変動幅(例えば電流幅I)のみに基づいてエア噛みを判断した場合、排水運転期間Pn2においては、エア噛みの検出に遅れが生じ、排水運転期間Pn3,Pn4においては、エア噛みの検出自体ができない場合がある。
以上のように、本実施形態によると、脱水工程の開始から脱水運転の終了までの間にわたってより確実にエア噛みの検出が可能になるとともに、エア噛みが発生しているにも関わらず排水ポンプを長時間にわたってONさせているようなこともない。さらに、排水ホースの長さや引き回し等の使用環境や使用部品等の特性ばらつきによる影響を受けることもない。すなわち、本実施形態に係る衣類洗濯機は、衣類洗濯機のエア噛み検出を、より確実にかつ安定的に実施することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明してきたが、種々の改変が可能である。
<その他の実施形態>
上記の実施形態に係る衣類洗濯機1において、制御部3は従来の衣類洗濯機に搭載されているマイコンに対して、例えばプログラムを追加することにより実現することが可能であり、その場合、新規に追加する回路は電流検出手段6のみとなる。すなわち、小規模な回路の追加のみで排水ポンプ4のエア噛み検出が可能な衣類洗濯機1を実現することができる。
また、電流検出手段6は、図3の構成に限定されず、単相誘導モータ41の電流を検出可能に構成されていればよい。例えば、フォトカプラ64に代えて絶縁増幅回路やカレントトランス回路を適用することにより、電流検出用抵抗61として20オームを超える抵抗素子を使用することができるようになる。
また、判定部7はモータ電流Inとして、電流検出手段6から受けた単相誘導モータ41の電流検出信号のピークホールド値に基づいて通常排水電流を決定するものとしたがこれに限定されない。例えば、電流検出手段6から受けた単相誘導モータ41の電流検出信号のある所定の期間に係る平均値に基づいて通常排水電流を決定するようにしてもよい。
また、上記の実施形態において、各排水運転期間後の待機時間Twは、全脱水工程において一定であるものとしたがこれに限定されず、その時間を排水運転期間毎に設定するようにしてもよい。例えば、脱水工程の初期においては待機時間Twを短く設定し、脱水工程の後期において排水量が減ってくるのに応じて待機時間Twを長くするようにしてもよい。所定の時間Thについても同様である。また、所定の時間Thは、固定された時間でなくてもよい。例えば、S11において、排水運転期間P1の開始後から電流検出手段6による単相誘導モータ41の電流を継続的に検知するようにし、連続する2回の電流測定値の差分が一定値以下になった場合にフローが次のS12に進むようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、初回の脱水運転期間(排水運転期間)において、通常排水電流からの電流低下量に基づいて排水ポンプのエア噛みを検出し、2回目以降の脱水運転期間(排水運転期間)において、第1脱水運転期間で記憶された基準電流値に基づいて排水ポンプのエア噛みを検出するようにしたが、これに限定されない。例えば、2回目以降の排水運転期間において、上記基準電流値を用いた場合と比較してより早くエア噛みが検知できるように、実施形態に記載の基準電流値にマージン電流分を加えたものを基準電流値としてもよいし、逆に上記基準電流から所定の電流を減じた点を基準電流値としてもよい。また、例えば、初回から所定回数の間は、通常排水電流からの電流低下量に基づいて排水ポンプのエア噛みを検出し、その後に、基準電流値に基づいた検出に切り換えるようにしてもよい。
以上説明したように、本発明は、単相誘導モータで駆動される排水ポンプを有する衣類洗濯機のエア噛み検出の確実性や安定性を向上させることができることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
1 衣類洗濯機
3 制御部
4 排水ポンプ
41 単相誘導モータ
6 電流検出手段
Iref 基準電流値
Tw 待機時間

Claims (5)

  1. 単相誘導モータで駆動される排水ポンプを有する衣類洗濯機であって、
    前記単相誘導モータに流れるモータ電流を検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段により検出されたモータ電流に基づいて前記排水ポンプのエア噛みを検出する制御部とを有し、
    前記制御部は、
    第1脱水運転期間において、前記モータ電流が通常排水の際の通常排水電流から所定の電流幅よりも大きく低下した場合に前記エア噛みが発生したと判断するとともに、該低下した際の前記モータ電流である基準電流値を記憶し、
    第1脱水運転期間後の第2脱水運転期間において、前記基準電流値に基づいて前記エア噛みを検出する
    ことを特徴とする衣類洗濯機。
  2. 請求項1記載の衣類洗濯機において、
    前記制御部は、前記排水ポンプの運転を制御可能に構成されており、前記エア噛みを検出した際に前記排水ポンプの運転を停止させる
    ことを特徴とする衣類洗濯機。
  3. 請求項2記載の衣類洗濯機において、
    前記制御部は、前記排水ポンプの運転を停止させてから所定の待機時間が経過した後に、前記排水ポンプの運転を再開させる
    ことを特徴とする衣類洗濯機。
  4. 請求項1記載の衣類洗濯機において、
    前記制御部は、前記通常排水の際における前記モータ電流のピークホールド値に基づいて前記通常排水電流を決定する
    ことを特徴とする衣類洗濯機。
  5. 請求項1記載の衣類洗濯機において、
    前記制御部は、前記排水ポンプの運転を制御可能に構成されており、該排水ポンプを始動させてから所定時間が経過した後に、前記電流検出手段の検出電流に基づく前記エア噛みの検出を開始する
    ことを特徴とする衣類洗濯機。
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