JP2016111678A - 撮像素子、撮像装置、焦点検出装置ならびに画像処理装置およびその制御方法 - Google Patents

撮像素子、撮像装置、焦点検出装置ならびに画像処理装置およびその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016111678A
JP2016111678A JP2015182231A JP2015182231A JP2016111678A JP 2016111678 A JP2016111678 A JP 2016111678A JP 2015182231 A JP2015182231 A JP 2015182231A JP 2015182231 A JP2015182231 A JP 2015182231A JP 2016111678 A JP2016111678 A JP 2016111678A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
photoelectric conversion
signal
image
pixels
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015182231A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6671130B2 (ja
Inventor
福田 浩一
Koichi Fukuda
浩一 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to US14/955,929 priority Critical patent/US9794468B2/en
Publication of JP2016111678A publication Critical patent/JP2016111678A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6671130B2 publication Critical patent/JP6671130B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Focusing (AREA)

Abstract

【課題】1つの画素について光電変換領域の分割数を抑制しつつ、より多くの視点の視差信号を取得することが可能な撮像素子を提供する。【解決手段】本発明に係る撮像素子は、複数の領域に分割された光電変換領域を有する画素が2次元状に配置された撮像素子であって、画素のうち、第1の方向に分割された光電変換領域のそれぞれが、結像光学系の対応する瞳領域を通過する光束を受光する第1の画素と、画素のうち、第1の方向と異なる第2の方向に分割された光電変換領域のそれぞれが、結像光学系の対応する瞳領域を通過する光束を受光する第2の画素と、を有する。ここで、第1の画素は、第1の方向に分割された光電変換領域から第1の方向に視差を有する信号を出力し、第2の画素は、第2の方向に分割された光電変換領域から第2の方向に視差を有する信号を出力する。【選択図】図3

Description

本発明は、撮像素子、撮像装置、焦点検出装置ならびに画像処理装置およびその制御方法に関する。
撮像装置の焦点検出方法の1つとして、撮像素子に形成された焦点検出画素により位相差方式の焦点検出を行う撮像面位相差方式が知られている。
特許文献1には、1つのマイクロレンズと複数に分割された光電変換領域が1つの画素に対して形成されている撮像素子を用いた撮像装置が開示されている。当該分割された各光電変換領域は、マイクロレンズを介して射出瞳の異なる領域における光束をそれぞれ受光して、瞳分割を実現する。撮像装置は、瞳分割によって得られる視差を有する信号(視差信号)から像ずれ量を求めることで位相差方式の焦点検出を行うことができる。また、特許文献2には、分割された光電変換領域で受光した視差信号を加算することによって撮像信号を生成する技術が開示されている。
特開昭58−024105号公報 特開2001−083407号公報
しかしながら、より多くの視点の視差信号を撮像素子から取得するには、1つの画素について、光電変換領域の分割数を増やす必要があるが、光電変換領域の総数が増加すれば信号量や消費電力の増大に繋がる課題がある。
本発明は、上述の従来技術の問題点に鑑みてなされたものである。その目的は、1つの画素について光電変換領域の信号の読み出し総数を抑制しつつ、より多くの視点の視差信号を取得することが可能な撮像素子、撮像装置、焦点検出装置ならびに画像処理装置およびその制御方法を提供することである。
この課題を解決するため、例えば本発明の撮像素子は以下の構成を備える。すなわち、複数の領域に分割された光電変換領域を有する画素が2次元状に配置された撮像素子であって、画素のうち、第1の方向に分割された光電変換領域のそれぞれが、結像光学系の対応する瞳領域を通過する光束を受光する第1の画素と、画素のうち、第1の方向と異なる第2の方向に分割された光電変換領域のそれぞれが、結像光学系の対応する瞳領域を通過する光束を受光する第2の画素と、を有し、第1の画素は、第1の方向に分割された光電変換領域から第1の方向に視差を有する信号を出力し、第2の画素は、第2の方向に分割された光電変換領域から第2の方向に視差を有する信号を出力する、ことを特徴とする。
本発明によれば、1つの画素について光電変換領域の信号の読み出し総数を抑制しつつ、より多くの視差信号を取得することが可能になる。
本発明の実施形態に係る撮像装置の一例としてのデジタルカメラの機能構成例を示すブロック図 実施形態1に係る画素配列を模式的に示す図 実施形態1に係る第1の画素および第2の画素を模式的に示す平面図(a)と断面図(b) 実施形態1に係る第1の画素と瞳分割の関係を説明する図 実施形態1に係る第2の画素と瞳分割の関係を説明する図 実施形態1に係る撮像素子と瞳分割の関係を説明する図 実施形態1に係る第1の副画素信号と第2の副画素信号のデフォーカス量と像ずれ量を説明する図 実施形態2に係る画素配列を模式的に示す図 実施形態2に係る第1の画素を模式的に示す平面図(a)と断面図(b) 実施形態2に係る第2の画素を模式的に示す平面図(a)と断面図(b) 実施形態2に係る第1の画素と瞳分割の関係を説明する図 実施形態2に係る第2の画素と瞳分割の関係を説明する図
(実施形態1)
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では撮像素子の一例として、画素ごとにマイクロレンズと複数の光電変換領域を備える撮像素子を本発明に適用した例を説明する。しかし、本発明でいう撮像素子は、画素ごとにマイクロレンズを備える撮像素子に限らず、複数の画素に対して1つのマイクロレンズを備える撮像素子や撮像素子の一部の画素にマイクロレンズと複数の光電変換領域を備える撮像素子にも適用可能である。また、撮像装置の一例として、本発明を適用した撮像素子を備えるデジタルカメラを例に説明する。しかし、本発明の範囲は、デジタルカメラなどの撮像装置に限らず、撮像素子、焦点検出装置ならびに画像処理装置なども含むものである。
(デジタルカメラ100の構成)
図1は、本実施形態の撮像装置の一例としてデジタルカメラ100の機能構成例を示すブロック図である。図1において、第1レンズ群101は、結像光学系の先端に配置されたレンズ群であり、光軸方向に進退可能に保持される。絞り兼用シャッタ102は、その開口径を調節することで撮影時の光量調節を行なうほか、静止画撮影時には露光秒時調節用シャッタとしての機能も備える。第2レンズ群103と絞り兼用シャッタ102は一体となって光軸方向に進退し、第1レンズ群101の進退動作と連動することにより変倍作用(ズーム機能)を実現する。第3レンズ群105はフォーカスレンズを含み、光軸方向の進退により、焦点調節を行なう。ローパスフィルタ106は、実際にはない色が再現される偽色や干渉縞であるモアレを軽減するための光学素子である。
撮像素子107は、2次元状に配置された例えばCMOSフォトセンサと周辺回路を含み、結像光学系の結像面に配置される。別途後述するように、撮像素子107は画素ごとにマイクロレンズと複数の光電変換領域を有し、複数の視差信号を出力することができる。
ズームアクチュエータ111は、第1レンズ群101ないし第3レンズ群105の進退動作を制御するアクチュエータであり、不図示のカム筒を回動することで第1レンズ群101等を光軸方向に進退駆動して変倍操作を行なう。絞りシャッタアクチュエータ112は、絞り兼用シャッタ102を制御するアクチュエータであり、絞り兼用シャッタ102の開口径を制御して撮影光量を調節すると共に、静止画撮影時の露光時間制御を行なう。フォーカスアクチュエータ114は、フォーカスレンズを光軸方向に進退駆動して焦点調節を行なう。
フラッシュ115は、撮影時の被写体照明用電子フラッシュであり、例えばキセノン管を用いた閃光照明装置であるが、連続発光するLEDを備えた照明装置を用いても良い。AF補助装置116は、AF補助光を発光して、所定の開口パターンを有したマスクの像を投光レンズを介して被写界に投影する。AF補助装置116を用いることにより、暗い被写体あるいは低コントラスト被写体に対する焦点検出能力を向上させることができる。
制御部121は、例えばCPUあるいはMPUを含み、不図示のROM、RAM、演算部、A/Dコンバータ、D/Aコンバータおよび通信インターフェイス回路等を有する。制御部121は、ROMに記憶された所定のプログラムにRAMの作業エリアに展開することによりデジタルカメラ100の各種回路を制御し、AF、撮影、画像処理および記録等の全体の動作を実現する。
電子フラッシュ制御回路122は、フラッシュ115と接続された制御回路であり、制御部121の指示に応じて撮影動作に同期してフラッシュ115の点灯を制御する。補助光駆動回路123は、AF補助装置116と接続された制御回路であり、制御部121の指示に応じて焦点検出動作に同期してAF補助装置116の点灯を制御する。撮像素子駆動回路124は、撮像素子107と接続された制御回路であり、撮像素子107の撮像動作を制御するとともに、取得した画像信号をA/D変換して制御部121に送信する。
画像処理回路125は、例えばASIC等の専用プロセッサを含み、撮像素子107から読み出された画像データに対してγ変換、カラー補間およびJPEG圧縮等の処理を行なう。
フォーカス駆動回路126は、制御部121による焦点検出結果に基づいてフォーカスアクチュエータ114を駆動制御し、フォーカスレンズを光軸方向に進退駆動して焦点調節を行なう。絞りシャッタ駆動回路128は、絞りシャッタアクチュエータ112を駆動制御して絞り兼用シャッタ102の開口を制御する。ズーム駆動回路129は、撮影者のズーム操作に応じた制御量に基づいてズームアクチュエータ111を駆動制御する。
表示部131は、例えばLCD等の表示装置を含み、例えばデジタルカメラ100の撮影モードに関する情報、撮影前のプレビュー画像、撮影後の確認用画像および焦点検出時の合焦状態を確認するための画像等を表示する。
操作部132は、デジタルカメラ100を操作するためのボタン、ダイヤルあるいはタッチパネルを含み、例えば電源スイッチ、レリーズ(撮影トリガ)スイッチ、ズーム操作スイッチ、撮影モード選択スイッチ、表示部131等で構成される。
記憶部133は例えばEEPROM等を含む電気的に消去・記録が可能な記録媒体であり、撮影済み画像を記録する。
(撮像素子107の構成)
次に図2を参照して、本実施形態における一例としての撮像素子の画素と副画素の配列を説明する。図2は、2次元状に配置された画素の配列を12列×12行の範囲で示している。なお、x軸、y軸およびz軸方向はそれぞれデジタルカメラ100の左右方向、鉛直方向および光軸方向を示しているものとする。
本実施形態における画素群は、例えば2列×2行に配列された4つの画素を1つの単位として構成され、RGBのいずれかの色の分光感度を有する画素で構成される。例えば、画素群210は、R(赤)の分光感度を有する画素210Rが左上に、G(緑)の分光感度を有する画素210Gが右上と左下に、B(青)の分光感度を有する画素210Bが右下にそれぞれ配置されるベイヤー配列で構成される。画素群210を構成する各画素(第1の画素ともいう)は、2列×1行に配列された副画素211と副画素212の構成で信号を出力するように構成されている。
また、画素群220も画素群210と同様に2列×2行に配列された4つの画素を1つの単位として構成される。画素群220は、R(赤)の分光感度を有する画素220Rが左上に、G(緑)の分光感度を有する画素220Gが右上と左下に、B(青)の分光感度を有する画素220Bが右下に配置されて構成される。画素群220を構成する各画素(第2の画素ともいう)は、画素群210と異なり、1列×2行に配列された副画素221と副画素222の構成で信号を出力するように構成されている。
図2に示す例では、12行×12列における画素の配列において、最も上の行から第1および第2行目には、第1の画素(即ち副画素211および副画素212の構成で信号を出力するように構成される画素)が配置されている。一方、第3および第4行目には、第2の画素(即ち、副画素221および副画素222の構成で信号を出力するように構成される画素)が配置されている。本実施形態では、第1の画素および第2の画素の2行を1つの単位として交互に配置している。
12列×12行の画素配置の例では、画素群210を構成する画素および画素群220を構成する画素を面状に配置して、撮像信号(副画素ごとに出力された信号を示すために副画素信号ともいう)を取得する。本実施形態では、第1の画素および第2の画素の存在する周期Pが4μm、画素数Nが横5575列×縦3725行=約2075万画素となる撮像素子を例に説明する。
本実施形態の撮像素子107は、全読み出しモードと、加算間引き読み出しモードの複数の信号読み出しモードを有し、撮影機能に応じて当該モードの切り換えが可能である。静止画撮影や4K動画撮影等の場合には、加算や間引き読み出しを行わずに、全ての画素の信号を読み出す、全読み出しモードが適用される。一方、FHD(フルHD)動画撮影やライブビュー撮影などでは、図2の結線251〜258で示した加算間引き読み出しモードを利用する。水平方向には結線251〜254により色重心を等間隔に保つ3画素加算、垂直方向には結線255〜258により色重心を等間隔に保つ2/3画素加算(3画素間引きと2画素加算の組み合わせ)を行って信号量を抑制した状態で信号を読み出す。
撮像素子107は、出力する画像を複数の解像度に対応させるために、垂直方向に並ぶ画素を例えば奇数列ごとにサンプリングして加算、間引きまたはこれらの組み合わせによる読み出しを行う信号取得部(不図示)をさらに備えることができる。なお、撮像素子107の画素ごとに副画素の信号を加算する(例えば第1の画素では副画素211と副画素212の信号とを加算する)ことで、有効画素数Nの解像度の撮像信号を生成することができる。
次に撮像素子107の内部構造について、図3(a)および図3(b)を参照して説明する。
撮像素子107を構成する第1の画素の例として画素210Gを、撮像素子107の受光面側(+z側)から見た平面図を図3(a)に示し、図3(a)のa−a断面を−y側から見た断面図を図3(b)に示している。なお、図3(a)および図3(b)に示すx〜z軸の各方向は図2に示した各方向と対応し、307は光軸を、308は受光面をそれぞれ示している。
画素210Gは、図3(a)に示すように、水平方向および垂直方向にそれぞれ2つの光電変換領域を有する。図3(b)の断面図に示すように、画素210Gの受光側(+z方向)に入射光を集光するためのマイクロレンズ305が形成されている。また、光電変換部310aから光電変換部310dが水平方向および垂直方向にそれぞれ2分割された構成でそれぞれ独立して配置される。光電変換部310aと光電変換部310cの転送ゲートを同時に開閉することで、光電変換部310aと光電変換部310cを垂直方向に合わせた光電変換部311を構成する。また、光電変換部310bと光電変換部310dの転送ゲートを同時に開閉することで、光電変換部310bと光電変換部310dを垂直方向に合わせた光電変換部312を構成する。光電変換部311と光電変換部312が、それぞれ、副画素211と副画素212に対応する。
上述した各光電変換部310a〜310dは、例えばp型層とn型層の間にイントリンシック層を挟んだpin構造フォトダイオードであるが、適宜イントリンシック層を省略したpn接合フォトダイオードとしてもよい。
また、カラーフィルタ306は、マイクロレンズ305と、光電変換部310a〜310dとの間に形成され、入射した光束のうちRGBのいずれかの波長を通過させる。また、必要に応じて、副画素ごとにカラーフィルタの分光透過率を変えてもよく、カラーフィルタを省略してもよい。
第1の画素(例えば画素210G)が上述した構成を有することにより、当該画素に入射した光束は、マイクロレンズ305によって集光されるとともにカラーフィルタ306で分光され、光電変換部310a〜310dで受光される。光電変換部310a〜310dでは、受光量に応じて電子とホールが対で生成されて空乏層で分離された後、負電荷の電子はn型層に蓄積される。一方、ホールは定電圧源(不図示)に接続されたp型層300を通じて撮像素子外部へ排出される。光電変換部310a〜310dのn型層に蓄積された電子は、不図示の転送ゲートを介して、静電容量部(FD)に転送され、電圧信号に変換される。このようにして、光電変換部310a〜310dでそれぞれ受光した信号が出力される。
同様に、図2に示した撮像素子の1つの第2の画素220Gを、撮像素子の受光面側(+z側)から見た平面図を図3(a)に示し、図3(a)のa−a断面を−y側から見た断面図を図3(b)に示す。第1の画素210Gと第2の画素220Gで、画素構造は同一である。
画素220Gは、図3(a)に示すように、水平方向および垂直方向にそれぞれ2つの光電変換領域を有する。図3(b)の断面図に示すように、画素220Gの受光側(+Z方向)に入射光を集光するためのマイクロレンズ305が形成されている。また、上述した画素210Gと同様に、画素220Gは光電変換部310aから光電変換部310dが水平方向および垂直方向にそれぞれ2分割された構成でそれぞれ独立して配置される。光電変換部310aと光電変換部310bの転送ゲートを同時に開閉することで、光電変換部310aと光電変換部310bを水平方向に合わせた光電変換部321とする。また、光電変換部310cと光電変換部310dの転送ゲートを同時に開閉することで、光電変換部310cと光電変換部310dを水平方向に合わせた光電変換部322とする。光電変換部321と光電変換部322が、それぞれ副画素221と副画素222に対応する。
(画素の構造と瞳分割との対応関係)
さらに、図3(a)及び図3(b)に示した第1の画素の構造と瞳分割との対応関係を、図4を参照して説明する。図4は、結像光学系の射出瞳面(上側)と、図3(a)に示した第1の画素の構造においてa−a断面を+y側から見た断面図(下側)を示している。図4では、射出瞳面の座標軸と対応を取るために、断面図のx軸とy軸を図3(b)に対して反転させている。
副画素211の瞳部分領域511は、副画素211で受光可能な瞳領域を表し、重心が−x方向に偏心している光電変換部311の受光面と、マイクロレンズによって概ね共役関係になっている。副画素211の瞳部分領域511は、瞳面上で+X側に重心が偏心している。
一方、副画素212の瞳部分領域512は、副画素212で受光可能な瞳領域を表しており、重心が+x方向に偏心している光電変換部312の受光面と、マイクロレンズによって概ね共役関係になっている。副画素212の瞳部分領域512は、瞳面上で−X側に重心が偏心している。なお、瞳領域500は、光電変換部311と光電変換部312(副画素211と副画素212)を全て合わせた際の画素210G全体で受光可能な瞳領域である。
図3(a)及び図3(b)に示した第2の画素の構造と瞳分割との対応関係を、図5を参照して説明する。図5は、結像光学系の射出瞳面(上側)と、図3(a)に示した第2の画素の構造においてa−a断面を+y側から見た断面図(下側)を示している。図5においても図4と同様に、射出瞳面の座標軸と対応を取るために、断面図のx軸とy軸を図3(b)に対して反転させている。
副画素221の瞳部分領域521は、副画素221で受光可能な瞳領域を表しており、重心が+y方向に偏心している光電変換部321の受光面と、マイクロレンズによって概ね共役関係になっている。副画素221の瞳部分領域521は、瞳面上で−Y側に重心が偏心している。
同様に、副画素222の瞳部分領域522は、副画素222で受光可能な瞳領域を表しており、重心が−y方向に偏心している光電変換部322の受光面と、マイクロレンズによって概ね共役関係になっている。副画素222の瞳部分領域522は、瞳面上で+Y側に重心が偏心している。なお、瞳領域500は、光電変換部321と光電変換部322(副画素221と副画素222)を全て合わせた際の画素220G全体で受光可能な瞳領域である。
さらに、撮像素子107と瞳分割との対応関係について図6を参照して説明する。異なる瞳部分領域である瞳部分領域511と瞳部分領域512を通過した光束は、撮像素子107の各光電変換部に、それぞれ、異なる角度で入射して、水平方向に分割された副画素211と副画素212で受光される。同様に、垂直方向に2分割された副画素221と副画素222は、垂直方向に分割された瞳部分領域521および瞳部分領域522を通過した光束をそれぞれ受光する。
このように、撮像素子107は、水平方向に異なる瞳部分領域を通過する光束を、第1の画素における水平方向に分割された副画素で受光し、垂直方向に異なる瞳部分領域を通過する光束を、第2の画素における垂直方向に分割された副画素で受光する。このため、撮像素子107は、垂直方向に視差を有する視差信号と水平方向に視差を有する視差信号とを出力することができる。即ち、各マイクロレンズに対する光電変換部の分割数は2つであるが、4つの視差信号(2×2分割による4視差信号)を取得することができる。
また、撮像素子107は、瞳分割の方向が異なる第1の画素を配置する行と、第2の画素を配置する行とが、2行ごとに交互に配列されている。このように各画素を配列することにより、図2に示した水平方向における3画素の加算を、異なる瞳部分領域に対応する4つの副画素ごとに行うことができる。また、図2に示した垂直方向の2/3画素加算(3画素間引きと2画素加算の組み合わせ)を、異なる瞳部分領域に対応する4つの副画素ごとに行うことができる。従って、出力する画像を複数の解像度に対応させるためにサンプリングして加算、間引きまたはこれらの組み合わせを、異なる瞳部分領域に対応する4つの副画素ごとに行うことができる。
(デフォーカス量と像ずれ量の関係)
次に、図7を参照して、撮像素子107により取得される2つの副画素信号のデフォーカス量と像ずれ量の関係について説明する。
第1の画素を構成する副画素211により出力される第1の副画素信号と副画素212により出力される第2の副画素信号において、図7は、第1の副画素信号と第2の副画素信号のデフォーカス量と副画素信号間の像ずれ量を模式的に示している。撮像面600に撮像素子107が配置され、図3(a)、図3(b)および図4において示したように結像光学系の射出瞳が瞳部分領域511と瞳部分領域512に2分割される。
デフォーカス量dは、被写体の結像位置から撮像面600までの距離を大きさ|d|とし、被写体の結像位置が撮像面600より被写体側にある状態を負符号(d<0)、被写体の結像位置が撮像面より被写体の反対側にある状態を正符号(d>0)として定義される。被写体の結像位置が撮像面(合焦位置)にある合焦状態はd=0である。被写体601は合焦状態(d=0)の例を示しており、被写体602は結像位置が被写体側にある状態(d<0)となる例を示している。結像位置が被写体側にある状態(d<0)と結像位置が被写体と反対側にある状態(d>0)を合わせて、デフォーカス状態(|d|>0)とする。
結像位置が被写体側にある状態(d<0)では、被写体602から放射された光束のうち、瞳部分領域511を通過した光束は、一度、撮像面600から距離|d|離れた点に集光する。その後、光束の重心位置G11を中心として幅Γ11に広がり、撮像面600でボケた像となる。同様に、瞳部分領域512を通過した光束は、撮像面600において光束の重心位置G12を中心として幅Γ12に広がり、ボケた像となる。
ボケた像は、撮像素子107に配列された画素を構成する副画素211および副画素212によって受光され、第1の副画素信号および第2の副画素信号が生成される。即ち、第1の副画素信号には、撮像面600上の重心位置G11で被写体602が幅Γ11にボケた被写体像が記録される。一方、第2の副画素信号には、撮像面600上の重心位置G12で被写体602が幅Γ12にボケた被写体像が記録される。被写体像のボケ幅(例えばΓ11)は、デフォーカス量dの大きさ|d|が増加するのに伴い、概ね、比例して増加する。このため、第1の副画素信号と第2の副画素信号に含まれる被写体像の像ずれ量p(=光束の重心位置の差G11−G12)の大きさ|p|も、デフォーカス量dの大きさ|d|の増加に伴い、概ね比例して増加する。結像位置が被写体と反対側にある状態(d>0)においても、第1の副画素信号と第2の副画素信号間の被写体像の像ずれ方向が結像位置が被写体側にある状態と反対となるが、像ずれ量の大きさ|p|は同様となる。
また、第2の画素を構成する副画素221により出力される第3の副画素信号と、副画素222により出力される第4の副画素信号についても、瞳分割方向が水平方向から垂直方向になることを除いて、同様である。
従って、各副画素信号、または2つの副画素信号を加算した撮像信号のデフォーカス量の大きさが増加することに伴い、第1(第3)の副画素信号と第2(第4)の副画素信号間の像ずれ量の大きさが増加する。
(焦点検出処理)
さらに、本実施形態における撮像素子107から出力される副画素信号を用いて焦点検出を行う処理について説明する。本焦点検出処理では、例えば画像処理回路125が、撮像素子107から出力された副画素信号を用いて位相差方式による焦点検出処理を行う。より具体的には、画像処理回路125は、水平方向に瞳分割された第1の副画素信号と第2の副画素信号を用いて第1の焦点検出を行い、垂直方向に瞳分割された第3の副画素信号と第4の副画素信号を用いて第2の焦点検出を行う。
第1の焦点検出において画像処理回路125は、まず、水平方向に瞳分割された第1の副画素信号と第2の副画素信号とを相対的にシフトさせて両信号の一致度を表す相関量の算出を繰り返す。そして、算出した相関量が相対的に最も高くなる(即ち量信号が最も良く一致する)シフト量に基づいて第1の像ずれ量を検出する。上述したように、撮像信号のデフォーカス量の大きさと副画素信号間の像ずれ量とが比例する関係にあるため、検出した第1の像ずれ量を第1のデフォーカス量に変換して焦点検出を行う。なお、像ずれ量とデフォーカス量の関係は結像光学系および撮像素子107の特性に応じて予め定めた特性として記憶させておき、画像処理回路125は記憶させた特性に基づいて第1のデフォーカス量を算出するようにすればよい。
また、第2の焦点検出において画像処理回路125は、垂直方向に瞳分割された第3の副画素信号と第4の副画素信号を用いて第2の像ずれ量を検出し、検出した第2の像ずれ量に基づいて第2のデフォーカス量を算出する。
なお、画像処理回路125は、第1の焦点検出あるいは第2の焦点検出のみを行うようにしてもよいが、両方の焦点検出処理を行ったうえでより良好な結果が得られた検出処理の結果を用いるようにしてもよい。また、両方の検出処理の結果の平均値等の統計的な結果を用いるようにしてもよい。異なる方向に視差を有する複数の副画素信号の組を用いて焦点検出処理を行うようにすれば、様々な特性をもつ被写体に対してより冗長な焦点検出処理が可能になる。
(視差画像の生成処理)
本実施形態における撮像素子107から出力される第1〜第4の副画素信号(方向の異なる視差信号)を用いた視差画像の生成処理について説明する。なお、本処理では、例えば画像処理回路125が、撮像素子107から出力された副画素信号を用いて視差画像の生成処理を行う。
撮像素子107の第1の画素と第2の画素のx方向の位置をiとし、2行ごとに配列された第1の画素と第2の画素のy方向の位置をそれぞれj1、j2とする。
第1の画素の位置(j1、i)において、結像光学系の瞳部分領域511に対応した第1の副画素信号をHA(j1、i)、瞳部分領域512に対応した第2の副画素信号をHB(j1、i)とする。ここで、j1およびiを有効画素の範囲で変化させて信号を読み出せば、副画素信号HA(j1、i)と副画素信号HB(j1、i)から、それぞれ、撮像素子107の画素行から2行ごとに取得された、水平方向に視差を有する視差画像を生成することができる。
第2の画素の位置(j2、i)においては、結像光学系の瞳部分領域521に対応した第3の副画素信号をVA(j2、i)、瞳部分領域522に対応した第4の副画素信号をVB(j2、i)とする。j2およびiを有効画素の範囲で変化させて信号を読み出せば、副画素信号VA(j2、i)と副画素信号VB(j2、i)から、それぞれ、撮像素子107の画素行から2行ごとに取得された、垂直方向に視差を有する視差画像を生成することができる。
これに対して本実施形態では、水平および垂直方向に視差を有する1組の視差画像を生成する。即ち、副画素信号HA(j1、i)、副画素信号HB(j1、i)、副画素信号VA(j2、i)および副画素信号VB(j2、i)に基づいて、4つの異なる視点を有する視差画像を生成する。
具体的には、第1の画素の位置(j1、i)における、視差画像A(j1、i)、視差画像B(j1、i)、視差画像C(j1、i)および視差画像D(j1、i)を、それぞれ式(1A)から式(1D)により生成する。水平および垂直方向に分割した4つの視点を有する視差画像のうち、例えば、左上の視点を持たせた視差画像A(j1、i)の生成を考える。視差画像A(j1、i)は、左側の視点を有する副画素信号HA(j1、i)と、上側の視点を有する副画素信号とを用いて生成される。このとき、座標(j1、i)は、水平方向に視差を有する副画素信号のみ(即ち第1の画素の副画素信号のみ)を有するため、隣接する第2の画素から読み出される副画素信号を用いて近似的な副画素信号の値を生成する。近似的な値の生成は、以下の式に示すように、例えば、座標(j1−2、i)および座標(j1+2、i)における副画素信号を平均することによって、座標(j1、i)における上側の視点を有する副画素信号を生成する。このようにすれば、座標(j1、i)においてノイズの少ない信号を生成することができるとともに、容易な方法により高速な演算が可能になる。他の各視点(左下、右上、右下)についても同様の処理を行う。
また、第2の画素の位置(j2、i)における、視差画像A(j2、i)、視差画像B(j2、i)、視差画像C(j2、i)および視差画像D(j2、i)を、式(2A)から式(2D)により生成する。より具体的には、第2の画素の位置(j2、i)における各視点の画素値の生成においては、水平方向に視差を有する副画素信号が存在しないため、隣接する水平方向に視差を有する副画素信号から得られる近似的な値を用いる。即ち、各視点の画素値の生成は、上下方向に視差を有する副画素信号と、左右方向に視差を有する副画素信号から得られる近似的な信号とを用いて生成される。近似的な信号の生成は、例えば、座標(j2−2、i)および座標(j2+2、i)における副画素信号HAまたは副画素信号HBを平均することによって行う。
このように第1から第4の副画素信号から、右上、左上、左下および右下に対応する異なる4つの視差画像を生成することができる。
なお、本実施形態における視差画像の生成処理では、撮像素子107の有効画素の全ての画素を用いて視差画像を生成する方法を説明したが、一定の周期でサンプリングした画素に対して視差画像を生成するようにしてもよい。このようにすれば、例えばユーザ操作に対応する読出しモードに応じて適切な解像度の視差画像を生成することが可能になる。
以上説明したように本実施形態では、撮像素子107が、光電変換領域を水平方向に分割した副画素を有する第1の画素と、垂直方向に分割した副画素を有する第2の画素から信号を読み出すようにした。このようにすることで、光電変換領域の分割数を擬似的に2つにしても、一度の露光で水平方向および垂直方向に視差を有する視差信号を得ることができる。即ち、光電変換領域の分割する方法を異ならせて信号を読み出すことにより、より多くの視点の視差信号を得ることができる。従って、1つの画素について光電変換領域の信号の読み出し総数を抑制しつつ、より多くの視点の視差信号を取得することが可能になる。
また、光電変換領域の分割方法の異なる画素の配置において、分割方法が同一である画素を一方向に隣接して配列し、直交する方向には分割方法の異なる画素が所定の単位で交互に配置するようにした。特に画素がベイヤー配列で構成されるときは、分割方法の異なる第1の画素と第2の画素は2画素ずつ交互に配置するようにした。このようにすることで、視差画像の生成処理において、より視点数の多い視差画像の生成を容易にかつ品質良く行うことが可能になる。
さらに、撮像素子から出力される複数の視差信号は、光強度の空間分布および角度分布情報を有する点でLight Field(LF)データと同等といえる。このため、画像処理回路125は、取得した視差信号を用いて、撮像面とは異なる仮想結像面における画像を合成し、撮影後に合焦位置を変更したリフォーカス画像を生成するようにしてもよい。より多くの視点の視差信号が得られることによって、LFデータのデータ量を抑制しつつ、より精度の高いリフォーカス画像を生成することが可能になる。
さらに、本実施形態では上述した撮像素子107を有する撮像装置における動作を説明したが、これに限られない。例えば、撮像素子107を有し、上述した焦点検出処理を行う焦点検出装置に本発明を適用してもよい。また、撮像素子107を備えない画像処理装置が、撮像素子107から出力された複数の視差信号、即ち副画素信号を例えばRAW形式のファイル等により別途取得して、上述した視差画像を生成する場合にも本発明を適用可能である。さらに、撮像素子107が上述した視差画像の生成処理を行って視差画像を出力してもよい。
(実施形態2)
次に実施形態2について説明する。実施形態1では、各画素の光電変換領域を水平および垂直方向にそれぞれ分割した画素をそれぞれ配置するようにしたが、実施形態2では、各画素の光電変換領域を互いに交差するような方向の異なる斜め方向に分割した2種類の画素を配置する。また、実施形態1では、2つの光電変換領域で1つの副画素を構成したが、本実施形態では1つの光電変換領域が1つの副画素に対応する。このため、本実施形態の撮像素子107の各画素の構成は実施形態1と異なるが、その他の構成および処理は実施形態1と同一である。このため、同一の構成については同一の符号を付して重複する説明は省略し、相違点について重点的に説明する。
図8を参照して、本実施形態における一例としての撮像素子の画素と副画素の配列を説明する。図8は、図2と同様に、2次元状に配置された画素の配列を12列×12行の範囲で示している。
本実施形態における画素群も、実施形態1において説明した画素群と同様、2列×2行に配列された4つの画素を1つの単位として構成され、RGBのいずれかの色の分光感度を有する画素で構成される。例えば、画素群230は、R(赤)の分光感度を有する画素230R、G(緑)の分光感度を有する画素230G、B(青)の分光感度を有する画素230Bがそれぞれ配置される。しかし、本実施形態では、画素群230を構成する各画素(第3の画素ともいう)は、左上および右下に分割された副画素231と副画素232を有する。
また、2列×2行の画素で構成される画素群240は、画素群230と同様に配置されたRGBの各画素を有する。画素群240を構成する各画素(第4の画素ともいう)は、右上および左下に分割された副画素241と副画素242を有する。即ち、第4の画素に係る副画素の分割態様は、第3の画素に係る副画素の分割態様とは、分割する方向が異なり、かつ、交差或いは直交する関係に構成されている。
次に本実施形態に係る撮像素子107の内部構造について、図9(a)、図9(b)図10(a)及び図10(b)を参照して説明する。
撮像素子107を構成する第3の画素の例として画素230Gを、撮像素子107の受光面側(+z側)から見た平面図を図9(a)に示し、図9(a)のa−a断面を−y側から見た断面図を図9(b)に示している。
第3の画素(例えば画素230G)では、左上と右下に2分割された光電変換部331と光電変換部332が形成される。光電変換部331と光電変換部332が、それぞれ副画素231および副画素232に対応する。
同様に、図10(a)および図10(b)は、第4の画素(例えば画素240G)についての平面図および断面図を示しており、第4の画素では、右上と左下に2分割された光電変換部341と光電変換部342が形成される。光電変換部341と光電変換部342が、それぞれ副画素241および副画素242に対応する。
さらに、本実施形態に係る第3の画素の構造と瞳分割との対応関係を、図11(a)及び図11(b)を参照して説明する。図11では、図4と同様の形式に従って、結像光学系の射出瞳面(上側)と図9(a)に示した第3の画素のa−a断面を+y側から見た断面図(下側)を示している。
副画素231の瞳部分領域531は、副画素231で受光可能な瞳領域を表している。副画素231の瞳部分領域531は、重心が(−x、+y)方向に偏心している光電変換部331の受光面と、マイクロレンズ305によって概ね共役関係になっている。副画素231の瞳部分領域531は、瞳面上で(+X、−Y)側に重心が偏心している。
また、副画素232の瞳部分領域532は、重心が(+x、−y)方向に偏心している光電変換部332の受光面と、マイクロレンズによって、概ね、共役関係になっており、第2の副画素232で受光可能な瞳領域を表している。副画素232の瞳部分領域532は、瞳面上で(−X、+Y)側に重心が偏心している。なお、瞳領域500は、光電変換部331と光電変換部332(第1の副画素231と第2の副画素232)を全て合わせた際の画素230G全体で受光可能な瞳領域である。
さらに、図12では、図10(a)及び図10(b)に示した画素の構造と瞳分割との対応関係を示している。副画素241の瞳部分領域541は、重心が(−x、―y)方向に偏心している光電変換部341の受光面と、マイクロレンズによって概ね共役関係になっており、副画素241で受光可能な瞳領域を表している。副画素241の瞳部分領域541は、瞳面上で(+X、+Y)側に重心が偏心している。
また、副画素242の瞳部分領域542は、重心が(+x、+y)方向に偏心している光電変換部342の受光面と、マイクロレンズによって概ね共役関係になっており、副画素242で受光可能な瞳領域を表している。副画素242の瞳部分領域542は、瞳面上で(−X、―Y)側に重心が偏心している。
このように、本実施形態に係る撮像素子107では、異なる瞳部分領域を通過する光束を第3の画素の右斜め上方向に分割された副画素331および332と、第4の画素の右斜め下方向に分割された副画素341および副画素342とで受光する。このようにすることで、撮像素子107は、右斜め下に視差を有する視差信号と、右斜め上方向に視差を有する視差信号とを出力することができる。即ち、本実施形態では、各マイクロレンズに対する光電変換部の分割数を2つに留めながら、4つの視差信号を取得することができる。なお、実施形態1と同様、画素ごとに2つの副画素(例えば副画素231および副画素232)の信号を加算することで、有効画素数Nの解像度の撮像信号を生成することができる。
また、本実施形態における視差画像の生成処理においては、副画素信号HA(j1、i)および副画素信号HB(j1、i)が副画素231および副画素232に対応し、副画素信号VA(j2、i)および副画素信号VB(j2、i)が副画素241および副画素242に対応するものとして、4つの異なる視点を有する視差画像を生成すればよい。このようにすれば、上下左右の4つの視点を有する視差画像を生成することができる。
なお、本実施形態では各画素の光電変換領域を異なる方法で2分割して4つの視差画像を生成する例を説明した。しかし、各画素の光電変換領域の分割数はこれに限らず、他の分割数にしても本発明を適用することができる。例えば水平方向及び垂直方向に3分割した2種類の画素を配置してもよいし、異なる分割方法で4分割した2種類の画素を配置してもよい。このようにしても、1つの画素について光電変換領域の信号の読み出し総数を抑制しつつ、より多くの視点の視差信号を取得することが可能になる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
107…撮像素子、311、312、321、322…光電変換部、305…マイクロレンズ、210G、220G…画素

Claims (12)

  1. 複数の領域に分割された光電変換領域を有する画素が2次元状に配置された撮像素子であって、
    前記画素のうち、第1の方向に分割された光電変換領域のそれぞれが、結像光学系の対応する瞳領域を通過する光束を受光する第1の画素と、
    前記画素のうち、前記第1の方向と異なる第2の方向に分割された光電変換領域のそれぞれが、前記結像光学系の対応する瞳領域を通過する光束を受光する第2の画素と、を有し、
    前記第1の画素は、前記第1の方向に分割された光電変換領域から第1の方向に視差を有する信号を出力し、
    前記第2の画素は、前記第2の方向に分割された光電変換領域から第2の方向に視差を有する信号を出力する、
    ことを特徴とする撮像素子。
  2. 前記第1の方向と前記第2の方向が互いに直交する方向である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  3. 前記第1の方向は、前記光電変換領域を水平方向に分割し、前記第2の方向は、前記光電変換領域を垂直方向に分割する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像素子。
  4. 前記第1の画素および前記第2の画素はそれぞれ行または列を単位として隣接して配置され、前記隣接して配置された方向と垂直な方向には、前記第1の画素および前記第2の画素は所定の画素数を単位として交互に配置される、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の撮像素子。
  5. 前記隣接して配置された方向に、前記隣接して配置された前記第1の画素または前記第2の画素を予め定められた第1の周期でサンプリングし、前記隣接して配置された方向と垂直な方向には、同一の方法で分割された画素を予め定められた第2の周期でサンプリングする信号取得手段をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の撮像素子。
  6. 前記第1の画素と前記第2の画素のそれぞれに対応するマイクロレンズを有する、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の撮像素子。
  7. 前記第1の画素から出力された第1の信号と、前記第2の画素から出力された第2の信号とに基づいて、光電変換領域を分割して得られる視差の数より多い視差を有する視差画像を生成する生成手段をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の撮像素子。
  8. 前記画素は、前記第1の方向と前記第2の方向とに分割された光電変換領域を有し、該分割された光電変換領域の少なくともいずれかを用いて前記第1の画素又は前記第2の画素を構成する、ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の撮像素子。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の撮像素子を有することを特徴とする撮像装置。
  10. 請求項1から6のいずれか1項に記載の撮像素子と、
    前記撮像素子から出力された、前記第1の画素から出力された第1の信号と、前記第2の画素から出力された第2の信号とを含む信号を取得して、前記第1の信号および前記第2の信号の少なくともいずれかに基づいて撮像面と結像位置の距離を表すデフォーカス量を算出する算出手段と、
    前記算出したデフォーカス量に基づいて焦点検出を行う検出手段と、
    を有することを特徴とする焦点検出装置。
  11. 請求項1から6のいずれか1項に記載の撮像素子から出力された、前記第1の画素から出力された第1の信号と前記第2の画素から出力された第2の信号とを含む信号を取得する取得手段と、
    前記第1の信号および前記第2の信号に基づいて、前記光電変換領域を分割して得られる視差の数より多い視差を有する視差画像を生成する生成手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  12. 取得手段が、請求項1から6のいずれか1項に記載の撮像素子から出力された、前記第1の画素から出力された第1の信号と、前記第2の画素から出力された第2の信号とを含む信号を取得する取得工程と、
    生成手段が、前記第1の信号および前記第2の信号に基づいて、前記光電変換領域を分割して得られる視差の数より多い視差を有する視差画像を生成する生成工程と、
    を有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
JP2015182231A 2014-12-02 2015-09-15 撮像素子、撮像装置、焦点検出装置ならびに画像処理装置およびその制御方法 Active JP6671130B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14/955,929 US9794468B2 (en) 2014-12-02 2015-12-01 Image sensor, image capturing apparatus, focus detection apparatus, image processing apparatus, and control method of image capturing apparatus using pupil division in different directions

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014244382 2014-12-02
JP2014244382 2014-12-02

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016111678A true JP2016111678A (ja) 2016-06-20
JP6671130B2 JP6671130B2 (ja) 2020-03-25

Family

ID=56125106

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015182231A Active JP6671130B2 (ja) 2014-12-02 2015-09-15 撮像素子、撮像装置、焦点検出装置ならびに画像処理装置およびその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6671130B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019071590A (ja) * 2017-10-11 2019-05-09 オリンパス株式会社 焦点検出装置及び焦点検出方法
JP2021068758A (ja) * 2019-10-18 2021-04-30 ブリルニクス インク 固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、および電子機器
CN112805992A (zh) * 2018-10-03 2021-05-14 富士胶片株式会社 摄像装置
US11523045B2 (en) 2020-06-22 2022-12-06 Canon Kabushiki Kaisha Image sensor, image capturing apparatus, method of performing phase difference focus detection, and storage medium
KR102672594B1 (ko) * 2017-01-23 2024-06-07 삼성전자주식회사 이미지 센서 및 이를 포함한 전자 장치

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002314062A (ja) * 2001-04-18 2002-10-25 Canon Inc 固体撮像装置および撮像システム
JP2007065330A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Canon Inc カメラ
JP2012235444A (ja) * 2011-04-20 2012-11-29 Canon Inc 撮像素子及び撮像装置
JP2014075393A (ja) * 2012-10-02 2014-04-24 Canon Inc 固体撮像素子、撮像装置、及び制御方法
JP2014157338A (ja) * 2013-02-18 2014-08-28 Canon Inc 測距装置、測距方法、および撮像装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002314062A (ja) * 2001-04-18 2002-10-25 Canon Inc 固体撮像装置および撮像システム
JP2007065330A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Canon Inc カメラ
JP2012235444A (ja) * 2011-04-20 2012-11-29 Canon Inc 撮像素子及び撮像装置
JP2014075393A (ja) * 2012-10-02 2014-04-24 Canon Inc 固体撮像素子、撮像装置、及び制御方法
JP2014157338A (ja) * 2013-02-18 2014-08-28 Canon Inc 測距装置、測距方法、および撮像装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102672594B1 (ko) * 2017-01-23 2024-06-07 삼성전자주식회사 이미지 센서 및 이를 포함한 전자 장치
JP2019071590A (ja) * 2017-10-11 2019-05-09 オリンパス株式会社 焦点検出装置及び焦点検出方法
CN112805992A (zh) * 2018-10-03 2021-05-14 富士胶片株式会社 摄像装置
CN112805992B (zh) * 2018-10-03 2024-04-23 富士胶片株式会社 摄像装置
JP2021068758A (ja) * 2019-10-18 2021-04-30 ブリルニクス インク 固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、および電子機器
US11523045B2 (en) 2020-06-22 2022-12-06 Canon Kabushiki Kaisha Image sensor, image capturing apparatus, method of performing phase difference focus detection, and storage medium
US11770610B2 (en) 2020-06-22 2023-09-26 Canon Kabushiki Kaisha Image sensor, image capturing apparatus, method of performing phase difference focus detection, and storage medium

Also Published As

Publication number Publication date
JP6671130B2 (ja) 2020-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9490281B2 (en) Image sensor and image capturing apparatus
JP6120508B2 (ja) 撮像素子および撮像装置
JP5552214B2 (ja) 焦点検出装置
JP6071374B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラムならびに画像処理装置を備えた撮像装置
JP6288909B2 (ja) 撮像素子及び撮像装置
JP5917125B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、撮像装置および表示装置
JP6249825B2 (ja) 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム
JP6016396B2 (ja) 撮像素子および撮像装置
JP6174940B2 (ja) 撮像素子及び撮像装置
CN107431755B (zh) 图像处理设备、摄像设备、图像处理方法和存储介质
JP6671130B2 (ja) 撮像素子、撮像装置、焦点検出装置ならびに画像処理装置およびその制御方法
JP2014056014A (ja) 撮像素子および撮像装置
JP2017158018A (ja) 画像処理装置およびその制御方法、撮像装置
US9794468B2 (en) Image sensor, image capturing apparatus, focus detection apparatus, image processing apparatus, and control method of image capturing apparatus using pupil division in different directions
US10992859B2 (en) Image capture apparatus and control method thereof capable of reducing an image data amount
JP6254843B2 (ja) 画像処理装置およびその制御方法
JP5961208B2 (ja) 撮像素子及び撮像装置
KR20170015158A (ko) 제어장치, 촬상장치, 및 제어방법
JP6628617B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2018019348A (ja) 撮像装置、画像処理方法、画像処理システム、及び画像処理プログラム
JP6748529B2 (ja) 撮像素子及び撮像装置
JP2013090265A (ja) 画像処理装置および画像処理プログラム
JP2019092215A (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、プログラム、および、記憶媒体
JP2016184922A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、撮像装置および表示装置
JP2016024402A (ja) 焦点調節装置、焦点調節方法およびプログラム、並びに撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190917

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200303

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6671130

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151