JP2016111090A - 荷電粒子ビーム描画装置の描画精度評価方法 - Google Patents

荷電粒子ビーム描画装置の描画精度評価方法 Download PDF

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博人 安瀬
孝幸 大西
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【課題】設計寸法の違いやプロセス変動等の影響を抑制した、信頼性の高いコーナR値を決定する。【解決手段】本実施形態による荷電粒子ビーム描画装置の描画精度評価方法は、基板上のレジスト膜に、荷電粒子ビームを照射して矩形の第1パターンを描画し、現像処理を行ってレジストパターンを形成し、該レジストパターンをマスクとしてエッチング処理を行い、下層膜に第2パターンを形成し、該第2パターンのコーナR値を算出する。前記レジスト膜に、荷電粒子ビームの照射量及び設計寸法の異なる複数の第1パターンを描画し、照射量毎に、エッジ位置が周囲のパターンのエッジ位置と一致する第2パターンを検出し、検出した第2パターンから第1コーナR値を算出し、算出した複数の第1コーナR値から第2コーナR値を算出する。【選択図】図2

Description

本発明は、荷電粒子ビーム描画装置の描画精度評価方法に関する。
LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスに要求される回路線幅は年々微細化されてきている。半導体デバイスへ所望の回路パターンを形成するためには、縮小投影型露光装置を用いて、石英上に形成された高精度の原画パターン(マスク、或いは特にステッパやスキャナで用いられるものはレチクルともいう。)をウェーハ上に縮小転写する手法が採用されている。高精度の原画パターンは、電子ビーム描画装置によって描画され、所謂、電子ビームリソグラフィ技術が用いられている。
電子ビーム描画装置では、矩形ビームの形状忠実性を評価する指標として、四隅の丸み度を示すコーナR値が用いられている。例えば、ガラス基板上にクロム膜などの遮光膜とレジスト膜とが積層されたマスク基板に電子ビームを照射して、矩形パターンを描画する。次に、矩形パターンが描画された基板を現像し、レジストパターンを形成する。そして、レジストパターンをマスクにして露出した遮光膜をエッチングして、遮光膜パターンを形成する。走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて遮光膜パターンを撮像し、撮像した像からコーナR値を求めていた。
しかし、コーナR値は、設計寸法の違い、プロセス変動、パターン形状のバラツキ等により変化するため、信頼性が高くないという問題があった。
特許第4875568号公報
本発明は、上記従来の実状に鑑みてなされたものであり、設計寸法の違いやプロセス変動等の影響を抑制した、信頼性の高いコーナR値を決定できる荷電粒子ビーム描画装置の描画精度評価方法を提供することを課題とする。
本発明の一態様による荷電粒子ビーム描画装置の描画精度評価方法は、基板上のレジスト膜に、荷電粒子ビームを照射して矩形の第1パターンを描画し、現像処理を行ってレジストパターンを形成し、該レジストパターンをマスクとしてエッチング処理を行い、下層膜に第2パターンを形成し、該第2パターンのコーナR値を算出する荷電粒子ビーム描画装置の描画精度評価方法であって、前記レジスト膜に、荷電粒子ビームの照射量及び設計寸法の異なる複数の第1パターンを描画し、照射量毎に、エッジ位置が周囲のパターンのエッジ位置と一致する第2パターンを検出し、検出した第2パターンから第1コーナR値を算出し、算出した複数の第1コーナR値から第2コーナR値を算出することを特徴とする。
本発明の一態様による荷電粒子ビーム描画装置の描画精度評価方法において、前記第1コーナR値は、検出した第2パターンの面積に基づいて算出してもよい。
本発明の一態様による荷電粒子ビーム描画装置の描画精度評価方法において、前記第2コーナR値は、算出した複数の第1コーナR値を設計寸法に基づいてプロットし、プロット点に対する近似直線に基づいて算出してもよい。
本発明の一態様による荷電粒子ビーム描画装置の描画精度評価方法において、第1領域におけるプロット点に対する第1近似直線、及び該第1領域よりも設計寸法の大きい第2領域におけるプロット点に対する第2近似直線を求め、前記第1近似直線及び前記第2近似直線の交点から前記第2コーナR値を算出してもよい。
本発明の一態様による荷電粒子ビーム描画装置の描画精度評価方法において、前記第1パターンは、寸法毎にマトリクス状に配置された複数の種パターンを有し、前記種パターンは、中心パターンと、該中心パターンの周囲に配置された第1周囲パターン及び第2周囲パターンとを含み、前記第1周囲パターンは、右エッジが前記中心パターンの左エッジと同一直線上に位置するか、又は左エッジが前記中心パターンの右エッジと同一直線上に位置しており、前記第2周囲パターンは、上エッジが前記中心パターンの下エッジと同一直線上に位置するか、又は下エッジが前記中心パターンの上エッジと同一直線上に位置していてもよい。
本発明によれば、設計寸法の違いやプロセス変動等の影響を抑制した、信頼性の高いコーナR値を決定できる。
設計パターンと、形成される遮光膜パターンの例を示す図である。 設計寸法とコーナR値との関係を示すグラフである。 現像時間を変えた場合の設計寸法とコーナR値との関係を示すグラフである。 現実プロセスで形成されるパターンの例を示す図である。 現実プロセスで形成されるパターンの例を示す図である。 本実施形態によるコーナR値の算出方法を説明するフローチャートである。 描画パターンを示す図である。 種パターンを示す図である。 電子ビーム描画装置の概略図である。 中心パターンと周囲パターンのエッジ位置を示す図である。 中心パターンの周囲パターンのエッジ位置座標を示す図である。 照射量とエッジ位置との関係を示すグラフである。 エッジ位置が一致する矩形パターン形成領域を示す図である。 エッジ位置の比較方法を示す図である。 面積に基づくコーナR値の算出方法を説明する図である。 設計寸法とコーナR値との関係を示すグラフである。
本発明の実施形態の説明に先立ち、発明者らが本発明をなすに至った経緯について説明する。ガラス基板上にクロム膜などの遮光膜とレジスト膜とが積層されたマスク基板に電子ビームを照射し、現像、エッチングを行って遮光膜パターンを形成する場合を考える。図1(a)は3つの異なる設計寸法を有するコンタクトホールの設計パターンの例を示し、図1(b)は各設計パターンに対し理想的なプロセスで形成される遮光膜パターンの例を示し、図1(c)は現実のプロセスで形成される遮光膜パターンの例を示す。図2は、理想プロセスで形成される遮光膜パターン及び現実プロセスで形成される遮光膜パターンの設計寸法とコーナR値との関係を示すグラフである。
図2に示すように、理想プロセスでは、設計寸法がd0以上の領域A2において、コーナR値は一定値R1となる。また、設計寸法がd0未満の領域A1では、遮光膜パターンが設計パターンの内接円となるため、コーナR値は設計寸法の1/2となる。
しかし、現実プロセスでは、設計寸法が小さくなると、現像液やエッチングガスが浸透し難くなり、図1(c)に示すように、仕上がり寸法は小さくなる。図2に示すように、現実プロセスでは、コーナR値が設計寸法に応じて変化する。このように、コーナR値は設計寸法に対する依存性を持っていた。
図3は、現像時間を変えた場合の設計寸法とコーナR値の関係を示すグラフである。図3から、現像時間が長い程、コーナR値が増加することがわかる。このように、コーナR値はプロセス変動の影響を受けるものであった。
図4(a)(b)は、現実プロセスで形成される遮光膜パターンの例を示す。図4(a)に示すようにパターンに直線部分がある程度残っており、矩形性を維持している場合、設計寸法と仕上がり寸法とが一致しているか否か容易に判断できる。しかし、図4(b)に示すように、設計寸法が小さく、パターンの形状が崩れている場合、設計寸法と仕上がり寸法とが一致しているか否かの判断が困難であった。
また、図5に示すように、同じ設計寸法でもパターン形状にバラツキがある場合、どのコーナ部分を測定対象とするかで、コーナR値は変わっていた。
このように、コーナR値は、設計寸法の違い、プロセス変動、パターン形状のバラツキ等の影響を受けるものであり、信頼性の高いコーナR値を算出することが求められていた。
以下の実施形態では、上記のような課題を解決する。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図6は、本実施形態によるコーナR値の算出方法を説明するフローチャートである。図6に示すように、コーナR値算出方法は、基板上のレジスト膜に照射量を変えながら電子ビームを照射し、寸法の異なる矩形パターンを描画する工程(ステップS101)と、現像処理を行ってレジストパターンを形成する工程(ステップS102)と、レジストパターンをマスクにしてエッチング処理を行い、遮光膜に評価パターンを形成する工程(ステップS103)と、照射量毎に、仕上がり寸法と設計寸法とが一致する評価パターンを検出する工程(ステップS104)と、照射量毎に検出した評価パターンからコーナR値を算出する工程(ステップS105)と、照射量毎のコーナR値から、描画装置が作成する矩形ビームの形状忠実性を評価する指標となる一意的なコーナR値を算出する工程(ステップS106)とを備える。
まず、ガラス基板上にクロム膜などの遮光膜とレジスト膜とが積層されたマスク基板を準備する。ステップS101の描画工程では、電子ビーム描画装置を用いて、マスク基板のレジスト膜に矩形ビームを照射する。照射量を変えながら、レジスト膜に寸法の異なる矩形パターンを描画する。
例えば、図7に示すように、評価用のマスク基板10表面のレジスト膜11のM個(Mは2以上の整数)の領域R〜Rの各々に、設計寸法の異なる複数の矩形パターンを描画する。例えば、領域R〜Rの各々に、設計寸法40nm、50nm、60nm、80nm、100nm、120nm、160nm、200nm、250nm、300nm、400nm、500nm、600nmの矩形パターン形成領域1が設けられる。
各寸法の矩形パターン形成領域1には、種パターン2がマトリクス状の仮想領域に複数配置される。この種パターン2は、図8に示すように、中心に位置する矩形パターンである中心パターンP1と、中心パターンP1の周囲に配置された矩形パターンであるパターンP2〜P5の各々を指す。中心パターンP1及びパターンP2〜P5は、図中破線で示す格子に合わせて配置される。格子1マスの寸法が設計寸法に対応する。
パターンP2は、中心パターンP1からみて+x方向に1マス、+y方向に2マス離れた位置(図中右上)に配置される。パターンP3は、中心パターンP1からみて+x方向に2マス、−y方向に1マス離れた位置(図中右下)に配置される。パターンP4は、中心パターンP1からみて−x方向に1マス、−y方向に2マス離れた位置(図中左下)に配置される。パターンP5は、中心パターンP1からみて−x方向に2マス、+y方向に1マス離れた位置(図中左上)に配置される。
従って、中心パターンP1の右エッジとパターンP2の左エッジとが同一直線上に位置し、エッジ位置が一致する。中心パターンP1の左エッジとパターンP4の右エッジとが同一直線上に位置し、エッジ位置が一致する。中心パターンP1の上エッジとパターンP5の下エッジとが同一直線上に位置し、エッジ位置が一致する。中心パターンP1の下エッジとパターンP3の上エッジとが同一直線上に位置し、エッジ位置が一致する。つまり、中心パターンP1の左右のエッジと上下のエッジが同一のX座標とY座標とでモニタできるように中心パターンP1の周辺に他の4つの種パターンP2〜P5を配置する。
例えば、各寸法の矩形パターン形成領域1に、このような種パターン2がx方向に5つ、y方向に5つ配置される。この場合、1つの矩形パターン形成領域1には、125個(=5×5×5)の矩形パターンが描画されることになる。
領域R〜Rはそれぞれ異なる照射量とする。例えば、異なる設計寸法パターンに対し、領域Rは照射量D、領域Rは照射量D、領域Rは照射量D、・・・、領域Rは照射量Dとし、D<D<D<・・・<Dとする。
このように、レジスト膜11に、寸法の異なる矩形パターンを、照射量を変えて描画する。
図9は電子ビーム描画装置の概略図である。電子ビーム描画装置は、電子ビーム鏡筒40及び描画室50を有している。電子ビーム鏡筒40内には、電子銃41、ブランキングアパーチャ42、第1アパーチャ43、第2アパーチャ44、ブランキング偏向器45、成形偏向器46、対物偏向器47、レンズ48(照明レンズ(CL)、投影レンズ(PL)、対物レンズ(OL))が配置されている。
描画室50内には、XYステージ52が配置される。XYステージ52上には、描画対象となるマスク基板10が載置されている。
電子銃41から放出された電子ビーム49は、照明レンズ48(CL)により矩形、例えば正方形の穴を持つ第1アパーチャ43全体を照明する。ここで、電子ビーム49をまず矩形、例えば正方形に成形する。そして、第1アパーチャ43を通過した第1アパーチャ像の電子ビームは、投影レンズ48(PL)により第2アパーチャ44上に投影される。第2アパーチャ44上での第1アパーチャ像の位置は、成形偏向器46によって制御され、ビーム形状と寸法を変化させることができる。そして、第2アパーチャ44を通過した第2アパーチャ像の電子ビームは、対物レンズ48(OL)により焦点が合わされ、対物偏向器47により偏向されて、移動可能に配置されたX−Yステージ52上のマスク基板10の所望する位置に照射される。
電子銃41から放出された電子ビーム49は、ブランキング偏向器45によって、ビームオンの状態では、ブランキングアパーチャ42を通過するように制御され、ビームオフの状態では、ビーム全体がブランキングアパーチャ42で遮蔽されるように偏向される。ビームオフの状態からビームオンとなり、その後ビームオフになるまでにブランキングアパーチャ42を通過した電子ビームが1回の電子ビームのショットとなる。各ショットの照射時間により、マスク基板10に照射される電子ビームのショットあたりの照射量が調整されることになる。
電子ビーム描画装置の各部は図示しない制御装置により制御される。例えば、制御装置は、対物偏向器47の偏向量及びX−Yステージ52の移動量を制御して、電子ビームの照射位置を変える。また、制御装置は、ブランキング偏向器45によるビームオン/オフを制御して照射時間を変える。これにより、マスク基板10上のレジスト膜11の領域R〜Rに対し、照射量を変えて電子ビームを照射することができる。
図6のステップS102では、公知の現像装置及び現像液を用いて、電子ビームが照射されたレジスト膜11を現像する。レジスト膜11のうち、電子ビームが照射された箇所が現像液に対して可溶化し、レジストパターンが形成される。
ステップS103では、レジストパターンをマスクとして、露出した遮光膜をエッチングする。これにより、遮光膜が加工され、評価パターンが形成される。エッチング処理後、アッシング等によりレジストパターンを除去する。
ステップS104では、領域R〜Rの各々において、設計通りに形成された評価パターンを検出する。照射量が適正であり、仕上がり寸法が設計寸法と一致する場合、図10(a)に示すように、評価パターン内の種パターン20において、中心パターンP11は周囲のパターンP12〜P15とエッジ位置が一致する。なお、種パターン20、中心パターンP11、パターンP12〜P15は、図8の種パターン2、中心パターンP1、パターンP2〜P5に対応するものである。
一方、照射量が適正値より小さい場合や大きい場合は、仕上がり寸法が設計寸法と一致せず、図10(b)、図10(c)に示すように、評価パターン内の種パターン20において、中心パターンP11のエッジ位置と周囲のパターンP12〜P15のエッジ位置には矢印で示す差分が生じる。
本ステップでは、仕上がり寸法と設計寸法とが一致しているか否かを、種パターン20における中心パターンP11と周囲のパターンP12〜P15とのエッジ位置が一致するか否かで判定する。
図11に示すように、パターンP14の右エッジのx座標をx1、中心パターンP11の左エッジのx座標をx2とした場合、x1及びx2が一致する寸法は照射量によって異なる。これは、設計寸法が小さい程、現像液やエッチングガスが浸透し難く、仕上がり寸法と設計寸法とを一致させるために高い照射量が必要になるためである。
図12は設計寸法が40nm、100nm、600nmの種パターン20についての、照射量と、パターンP14の右エッジのx座標x1、中心パターンP11の左エッジのx座標x2との関係を示すグラフである。図12に示すように、設計寸法が小さい程、高照射量側の種パターン20においてx1とx2とが一致する。
従って、領域R〜Rの各々において、中心パターンP11と周囲のパターンP12〜P15とのエッジ位置が一致する評価パターンを含む矩形パターン形成領域は、図13のようになる。
図14は、エッジ位置の一致/不一致の検出方法の一例を示す。図14に示すように、パターンP14、及び上側に隣接する種パターン20のパターンP14の右エッジと、中心パターンP11の左エッジとが一致するか否かを判定する。また、パターンP15、及び右側に隣接する種パターン20のパターンP15の下エッジと、中心パターンP11の上エッジとが一致するか否かを判定する。これらのエッジ位置が一致している場合、仕上がり寸法と設計寸法とが一致していると判定する。
中心パターンP11の左エッジとの比較対象となる周囲パターンの右エッジを、パターンP14の最右端と、上側に隣接する種パターン20のパターンP14の最右端とを結んだ直線とする。これにより、設計寸法が小さく、矩形パターンの形状が崩れた場合でも、エッジ位置を精度良く比較し、仕上がり寸法と設計寸法とが一致しているか否か容易に判定できる。
このようにして、ステップS104では、領域R〜Rの各々において、中心パターンP11と周囲のパターンP12〜P15とのエッジ位置が一致する評価パターンを検出する。
例えば、照射量Dの領域Rでは、設計寸法600nmの矩形パターン形成領域において中心パターンP11と周囲パターンP12〜P15とのエッジ位置が一致し、この設計寸法600nmの中心パターンP11を検出する。照射量Dの領域Rでは、設計寸法500nmの矩形パターン形成領域において中心パターンP11と周囲パターンP12〜P15とのエッジ位置が一致し、この設計寸法500nmの中心パターンP11を検出する。照射量Dの領域Rでは、設計寸法40nmの矩形パターン形成領域において中心パターンP11と周囲パターンP12〜P15とのエッジ位置が一致し、この設計寸法40nmの中心パターンP11を検出する。
ステップS105では、ステップS104において照射量毎に検出した評価パターン(中心パターンP11)から、コーナR値を算出する。検出した評価パターンをSEMで撮像し、SEM画像から評価パターンの面積を測定し、測定面積に基づいてコーナR値を算出する。面積は画素数をカウントすることで容易に求まる。コーナR値は以下の数式から算出される。
以下の数式において、Nは面積測定した評価パターン(中心パターンP11)の数であり、例えば矩形パターン形成領域に種パターン20がx方向に5つ、y方向に5つ形成される場合、N=25となる。Sはk番目の評価パターンの面積の実測値である。Smeanは評価パターンの面積の平均値である。ΔSは、矩形パターンの四隅の丸みにより矩形から欠けた面積であり、図15の斜線部に相当する。dは設計寸法の1/2である。rはコーナR値である。
Figure 2016111090
ΔSを消去してrについて解く。
Figure 2016111090
例えば、照射量Dの領域Rにおいて、設計寸法600nmの25個の中心パターンP11の面積を測定し、設計寸法600nmに対応するコーナR値rを算出する。また、照射量Dの領域Rにおいて、設計寸法500nmの25個の中心パターンP11の面積を測定し、設計寸法500nmに対応するコーナR値rを算出する。同様に、照射量Dの領域Rにおいて、設計寸法40nmの25個の中心パターンP11の面積を測定し、設計寸法40nmに対応するコーナR値rを算出する。このようにして、M個のコーナR値rが算出される。
ステップS106では、ステップS105で算出したM個のコーナR値rをプロットし、プロット点に対する近似直線から一意的なコーナR値rを算出する。このコーナR値rは、電子ビーム描画装置が作成する矩形ビームの形状忠実性を評価する指標となる。
図16は、ステップS105で算出したM個のコーナR値の分布例を示すグラフである。図16に示すように、コーナR値の変化には、傾きが急峻な領域A11と、傾きが緩やかな領域A12とがある。領域A11、A12は、それぞれ、図2に示す理想プロセスでのコーナR値変化の領域A1、A2に対応する。理想プロセスの領域A2ではコーナR値が一定であるのに対し、領域A12では傾きを持っているのは、電子ビームのクーロン反発等によるものである。
領域A11におけるコーナR値変化と、領域A12におけるコーナR値変化の各々に線形フィッティングを行って近似直線L1、L2を求め、これらの交点から一意的なコーナR値rを算出する。
本実施形態によれば、図14に示すように、中心パターンP11と周囲パターンP12〜P15とのエッジ位置が一致するか否かを検出する。そのため、形状が崩れて寸法測定が困難なパターンであっても、周囲パターンとの相対的位置関係から、設計寸法と仕上がり寸法とが一致するか否かを判定することができる。
また、設計寸法と仕上がり寸法とが一致するパターンからコーナR値rを算出することで、現像やエッチングのプロセス変動の影響を除去することができる。
図7に示すように、描画する矩形パターンは、照射量及び寸法を変えたものであるため、仕上がり寸法の厳密管理が可能となる。
コーナR値rは、評価パターンの面積から算出するため、パターン形状のバラツキを平均的に取り込むことができる。また、領域R〜Rから複数の設計寸法の評価パターンを抽出し、設計寸法毎にコーナR値r(第1のコーナR値)を算出し、複数のコーナR値rから一意的なコーナR値r(第2のコーナR値)を算出することで、設計寸法に依存しないコーナR値rを決定できる。そのため、設計寸法の違いやプロセス変動の影響を抑制した、信頼性の高いコーナR値rを決定できる。
上記実施形態において、コーナR値rの算出方法は面積に基づくものに限定されず、エッジフィッティング関数の曲率半径、プルバッグ、又は内接円の半径に基づいて算出してもよい。
一意のコーナR値rは、近似直線L1、L2の交点の値に限定されず、交点に対応するコーナR値を所定倍したものでもよい。また、近似直線L2のみからコーナR値rを決定してもよい。
種パターン2は、中心パターンP1及び周囲パターンP2〜P5の5つの矩形パターンから構成されるものに限定されない。周囲パターンは、中心パターンP1のx方向のエッジ及びy方向のエッジとの一致が比較できるように複数設けられていればよく、2個、3個、又は5個以上としてもよい。
1つの矩形パターン形成領域には、種パターン2がマトリクス状に配置されていればよく、x方向及びy方向における配置数は限定されない。種パターン2の配置数は、開口率が、実際に描画する回路パターンの開口率と同程度となるようにすることが好ましい。
図14では、中心パターンP11の左エッジ及び上エッジが、周囲パターンのエッジと一致するか否か測定する例について説明したが、左エッジの代わりに右エッジとしてもよく、左エッジ及び右エッジの両方としてもよい。また、上エッジの代わりに下エッジとしてもよく、上エッジ及び下エッジの両方としてもよい。
上記実施形態では、荷電粒子ビームの一例として、電子ビームを用いた構成について説明したが、荷電粒子ビームは電子ビームに限るものではなく、イオンビーム等の他の荷電粒子ビームでもよい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10 マスク基板
11 レジスト膜
40 電子ビーム鏡筒
41 電子銃
42 ブランキングアパーチャ
43 第1アパーチャ
44 第2アパーチャ
45 ブランキング偏向器
46 成形偏向器
47 対物偏向器
48 レンズ
50 描画室

Claims (5)

  1. 基板上のレジスト膜に、荷電粒子ビームを照射して矩形の第1パターンを描画し、現像処理を行ってレジストパターンを形成し、該レジストパターンをマスクとしてエッチング処理を行い、下層膜に第2パターンを形成し、該第2パターンのコーナR値を算出する荷電粒子ビーム描画装置の描画精度評価方法であって、
    前記レジスト膜に、荷電粒子ビームの照射量及び設計寸法の異なる複数の第1パターンを描画し、
    照射量毎に、エッジ位置が周囲のパターンのエッジ位置と一致する第2パターンを検出し、
    検出した第2パターンから第1コーナR値を算出し、
    算出した複数の第1コーナR値から第2コーナR値を算出することを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置の描画精度評価方法。
  2. 前記第1コーナR値は、検出した第2パターンの面積に基づいて算出することを特徴とする請求項1に記載の荷電粒子ビーム描画装置の描画精度評価方法。
  3. 前記第2コーナR値は、算出した複数の第1コーナR値を設計寸法に基づいてプロットし、プロット点に対する近似直線に基づいて算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の荷電粒子ビーム描画装置の描画精度評価方法。
  4. 第1領域におけるプロット点に対する第1近似直線、及び該第1領域よりも設計寸法の大きい第2領域におけるプロット点に対する第2近似直線を求め、
    前記第1近似直線及び前記第2近似直線の交点から前記第2コーナR値を算出することを特徴とする請求項3に記載の荷電粒子ビーム描画装置の描画精度評価方法。
  5. 前記第1パターンは、寸法毎にマトリクス状に配置された複数の種パターンを有し、
    前記種パターンは、中心パターンと、該中心パターンの周囲に配置された第1周囲パターン及び第2周囲パターンとを含み、
    前記第1周囲パターンは、右エッジが前記中心パターンの左エッジと同一直線上に位置するか、又は左エッジが前記中心パターンの右エッジと同一直線上に位置しており、
    前記第2周囲パターンは、上エッジが前記中心パターンの下エッジと同一直線上に位置するか、又は下エッジが前記中心パターンの上エッジと同一直線上に位置していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の荷電粒子ビーム描画装置の描画精度評価方法。
JP2014245141A 2014-12-03 2014-12-03 荷電粒子ビーム描画装置の描画精度評価方法 Pending JP2016111090A (ja)

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