JP2016109889A - 手振れ補正ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】補正レンズを高精度に位置決めすることが可能でしかもコンパクトな手振れ補正ユニットを提供する。【解決手段】補正レンズを保持し、光軸方向から見て第1の固定枠3Aに対向するレンズ枠2と、レンズ枠2に固着される駆動用コイル52a、52b、52cと、第1の固定枠3Aに固着される駆動用磁石511a、511b、511c及び第1のバックヨーク512a、512b、512cと、レンズ枠2を挟んで、第1の固定枠3Aとは反対側に配置される第2の固定枠3Bと、レンズ枠2と第2の固定枠3Bとの間に挟持される複数の球体4a、4b、4cと、位置検出用FPC7に実装された複数の磁界検出素子60a、60b、60cに対向して、レンズ枠2に設けられる位置検出用磁石61a、61b、61cと、第2の固定枠3B及び位置検出用FPC7とともに第1の固定枠3Aに組み付けられる第2のバックヨーク9を有する。【選択図】 図2

Description

本発明は、光学機器に加わる振れに起因する像振れを防止するために、手振れ補正レンズを移動させるボイスコイルモータと補正レンズの位置を検出する磁界検出素子を含む位置センサを備えた手振れ補正ユニットに関する。
デジタルカメラなどの撮像用光学機器では、撮影レンズの長焦点化や高倍率ズーム化に伴い、高画質の写真を撮影するために、カメラボディーや交換レンズに手振れ防止機構を搭載することが一般的になっている。すなわち従来の手振れ補正機能を備えたカメラにおいては、角速度センサ等を用いた手ぶれ検出手段によりカメラに生じた手振れを検出し、その検出量に基づき、撮影レンズの一部である補正レンズあるいは撮像素子をシフトさせて、撮像素子と撮影光学系の光軸とを相対変位させることで撮像面の振れを補正することが行われている。
光学式手振れ補正装置としては、従来から光軸と垂直な平面上で補正レンズ(又は撮像素子)を二次元方向に移動させることが提案されている。例えば特許文献1には、振れ補正レンズを保持するシフト枠とシフトベースとの間に転動可能なボールを挟持し、可動コイル型のボイスコイルモータにより、シフト枠を光軸直交面内でピッチ方向及びヨー方向に駆動し、ボイスコイルモータを構成する磁石とヨークとの間に作用する磁気的な吸引力により、シフト枠をベース側へ付勢するとともに、シフト枠に固定された検出用磁石とシフトベースに固定されたホール素子を含む位置検出手段を備えた像振れ補正装置が記載されている。
特許文献2には、2つの可動コイル型ボイスコイルモータを用いて、可動レンズを支持する保持枠を光軸に略直交するXY平面内でシフト移動させるブレ補正装置において、2つのコイルに電力を供給するフレキシブルプリント基板(第2FPC)を可動レンズの周囲を取り囲むように配置して、保持枠の移動可能範囲内で、第2FPCの剛性が保持枠の移動に対して余計な負荷にならないようにし、かつ保持枠に位置検出用マグネットを固定し、保持枠の位置を正確に検出するために、ベース部材にホール素子の位置を決める位置決め凹部を設けるように構成した像振れ補正装置が記載されている。
この他にも、光軸と垂直な平面上で補正レンズ(又は撮像素子)を並進運動させ、さらに回転運動させるようにしたアクチュエータが提案されている。例えば特許文献3には、固定板に取り付けられた3つの駆動用コイルと、移動枠に各駆動用コイルに夫々対応する位置に取り付けられた3つの駆動用磁石と、各駆動用コイルの内側に配置された位置検出手段(ホール素子)を有するとともに、駆動用磁石の磁力によって移動枠を固定板に吸着させるために、固定板に取り付けられた吸着用ヨークと、駆動用磁石の磁力を固定板の方に効果的に差し向けるように、駆動用磁石の裏側に取り付けられたバックヨークと、を有するアクチュエータが記載されている。
特許第4006178号公報 特開2007−219251号公報 特許第4503008号公報
特許文献1に記載された像振れ補正装置は、光軸方向から見てボイスコイルモータのコイルと検出用磁石が重なるように配置されているので、コイルの磁界の影響を受けて、位置検出精度が低下するという問題がある。また特許文献1に記載されているようにSUS304のような非磁性材料からなるボールを使用する場合、ボールをシフト枠と固定枠との間にセットする際に、ボールが脱落し易いことに加えて、ボールを確実に所定の位置(ボール受け部の中心)にセットできず、ボールが初期の無通電状態で所定の中心位置にセットされていない状態では、レンズ枠が制御指令に従って移動する際に、ボール受け部に設けられた壁部とボールが衝突して、レンズ枠が引っかかって、位置制御ができなくなるといった問題がある。
特許文献2に記載されたブレ補正装置は、フレキシブルプリント基板(第2FPC)がベース側接続部と保持枠側接続部を有するので、組立工数が増大し、さらにベース部材にホール素子の位置決め凹部を設けるので、ベース部材が複雑な形状となるといった問題がある。また、このブレ補正装置では、レンズ枠を光軸方向で保持するために蓋とレンズ枠の間にボールを配置し、さらにレンズ枠と保持枠の間にもボールを配置することが必要で、レンズ枠は光軸方向でボールに挟持された構造になる。このため、レンズ枠の光軸方向でのガタつきを無くすために各部品には極めて厳密な寸法精度が要求され、コスト増大を招くといった問題も伴う。
特許文献3に記載されたアクチュエータ(可動磁石型VCM)では、駆動用磁石を、補正レンズを含む可動部材に設けた構造を採用しているので、可動部材が大口径(質量大)の補正レンズを含む場合は、推力質量比(推力と可動部材の質量との比率)を大きく(例えば2倍以上)しようとすると、高い磁束量をもつ大型の永久磁石が必要となり、しかも駆動電流が増大して(消費電力の増大)、コイルの発熱や補正レンズの温度上昇を招来するといった問題を伴う。さらにこのアクチュエータでは、駆動用磁石に対向して固定部材に吸着用ヨークを設けるので、うず電流損が発生する。これを防止するために、駆動用磁石と磁気回路を形成しかつそれと同期して動く導電性部材(対向ヨーク)を可動部材に設けることが必要となる。その結果、可動部材の質量が増大するとともに、可動部材を光軸方向に吸引できなくなるため、吸引機構(例えばバネ)を別に設けることが必要となり、可動部材の質や負荷の更なる増大をもたらす。
また、特許文献3に記載のアクチュエータでは、駆動用コイルの内部にホール素子を設けて、駆動用磁石の磁束を検出することにより、可動部材の位置検出を行うように構成しているので、ホール素子がコイルの磁界の影響を受けて、位置検出精度が低下し易くなる。そこでコイルの磁界の影響をなくすために位置信号補正手段を別に設けることが必要になり、制御回路の複雑化とコスト増大を招くといった問題がある。
さらに特許文献3に記載の如く可動磁石型VCMを使用する場合は、大きな推力を得るために大型化した駆動用磁石を備え、この駆動用磁石が位置検出用磁石も兼ねていると、大型化した駆動用磁石で高精度の位置検出を行うことになり、可動部材の移動量に比例した出力電圧を得る(出力電圧の直進性を向上させる)ために、ホール素子を駆動用磁石から遠ざけることが必要となる。また、可動部材を光軸方向で磁気的に保持するために、駆動用磁石に対向して吸引ヨークを設けることが考えられるが、駆動用磁石が大型であると、駆動用磁石と吸引ヨークとの距離を長くして、磁気吸引力を適切な値にして光軸に対して垂直な面内での可動部材の移動を阻害しないようにすることが必要となる。そのため可動磁石型VCMを使用する場合は、手振れ補正ユニットの厚さ(光軸方向の寸法)が増大するといった問題がある。
したがって本発明の目的は、補正レンズを高精度で位置決めすることが可能でコンパクトな上、組み立て容易な手振れ補正ユニットを提供することである。
そこで、上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
補正レンズを備える可動側を、固定側に対して相対的に、光軸に直交する方向へ移動させて手振れを補正する手振れ補正ユニットにおいて、
前記可動側には、
補正レンズと、
前記補正レンズを保持するレンズ枠と、
複数の位置検出用磁石と、
コイル用フレキシブルプリント基板に接続された複数の駆動用コイルが備えられ、
前記固定側には、
複数の駆動用磁石と、
位置検出用フレキシブルプリント基板に実装された複数の磁界検出素子と、
強磁性体が備えられ、
前記複数の駆動用コイルと前記複数の駆動用磁石から構成される駆動部により前記可動側が駆動され、
前記複数の磁界検出素子と前記複数の位置検出用磁石から構成される位置検出部により前記可動側の前記固定側に対する相対的な位置を検出し、
前記強磁性体には前記位置検出用磁石からの磁束が光軸に平行な方向から流入する
ことを特徴とする手振れ補正ユニットとした。
さらに、請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の手振れ補正ユニットにおいて、
前記固定側は第1の固定枠と第2の固定枠を有し、
前記第2の固定枠には前記強磁性体が固定される
ことを特徴とする請求項1に記載の手振れ補正ユニットとした。
さらに、請求項3に記載の発明は、
前記第2の固定枠、前記レンズ枠及び前記強磁性体はそれぞれ光軸と直交する平面内に配置され、
前記第2の固定枠は、光軸に平行な方向において、一方で前記レンズ枠と対向し、他方で前記強磁性体と対向するように前記第1の固定枠に対して固定されている
ことを特徴とする請求項2に記載の手振れ補正ユニットとした。
さらに、請求項4に記載の発明は、
前記レンズ枠は、前記第1の固定枠と対向する側の面に、前記複数の駆動用コイルの位置決め用のボスを有する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の手振れ補正ユニットとした。
さらに、請求項5に記載の発明は、
前記レンズ枠は、前記補正レンズを保持し、前記第2の固定枠との間に配置される転動可能な複数の球体により光軸と直交する方向へ移動可能に支持される
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の手振れ補正ユニットとした。
さらに、請求項6に記載の発明は、
前記駆動用コイル、前記駆動用磁石及び前記球体のそれぞれは、
光軸方向から見たときに光軸を中心として前記磁界検出素子と点対称となる位置に配置される
ことを特徴とする請求項4に記載の手振れ補正ユニットとした。
さらに、請求項7に記載の発明は、
前記レンズ枠が光軸と直交する方向において前記補正レンズの半径方向にのみ移動可能でありかつ揺動可能であるように案内する規制手段が前記固定側に設けられ、
前記コイル用フレキシブルプリント基板の端末は前記規制手段に近接する位置で引き出される
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の手振れ補正ユニットとした。
さらに、請求項8に記載の発明は、
前記強磁性体の前記検出用磁石を含む光軸と直交する平面に対する投影面積は、前記レンズ枠が移動される際に常に前記位置検出用磁石の移動範囲を含む大きさである
ことを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれかに記載の手振れ補正ユニットとした。
さらに、請求項9に記載の発明は、
前記第1の固定枠、前記レンズ枠及び前記コイル用フレキシブルプリント基板はそれぞれ光軸と直交する平面内に配置され、
前記第1の固定枠は、光軸に平行な方向において、前記レンズ枠と対向するように配置され、
前記コイル用フレキシブルプリント基板は前記レンズ枠の前記第1の固定枠と対向する側に固定され、
前記位置検出用磁石は前記レンズ枠の前記磁界検出素子と対向する側に固定される
ことを特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれかに記載の手振れ補正ユニットとした。
さらに、請求項10に記載の発明は、
前記コイル用フレキシブルプリント基板及び前記位置検出用フレキシブルプリント基板は、片面のみに配線パターンが形成された、補強板をもたない基板である
ことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の手振れ補正ユニットとした。
さらに、請求項11に記載の発明は、
前記駆動用コイルは偏平な空芯部を有するコイルであり、前記レンズ枠はこのコイルの空芯部に嵌装される位置決め用ボス部を有する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の手振れ補正ユニットとした。
さらに、請求項12に記載の発明は、
前記球体は強磁性体からなり、前記駆動用磁石の磁力により吸引可能である
ことを特徴とする請求項4乃至請求項10のいずれかに記載の手振れ補正ユニットとした。
本発明によれば、コンパクトで、位置検出精度が高く、可動部の軽量化が可能な手振れ補正ユニットを得ることができる。
手振れ補正ユニットを搭載したデジタルカメラの構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係わる手振れ補正ユニットを示す分解斜視図である。 図2に示す手振れ補正ユニットをA方向から見た場合の分解斜視図である。 図2における可動部材を示す分解斜視図である。 図2における固定部材を示す分解斜視図である。 図2に示す手振れ補正ユニットの主要部の位置関係を示す正面図である。 図2に示す手振れ補正ユニットの正面図である。 図7のB−B線断面図である。 図7のC−C線断面図である。 コイル用フレキシブルプリント基板の一例を示す展開図である。 第2のバックヨークと検出用磁石の位置関係を模式的に示す図である。 レンズ枠の他の例を示す斜視図である。 図12に示すレンズ枠の正面図である。 コイル用フレキシブルプリント基板の他の例を示す展開図である。 本発明の位置検出部を示し、(a)は磁界検出素子部を模式的に示す断面図、(b)は磁束密度分布を示す図である。
本発明の詳細を添付図面により説明する。
<デジタルカメラ>
図1に示すデジタル一眼レフカメラ(以下単にカメラという。)10は、光学フィルタ(不図示)を介して被写体の光学像を結像する固体撮像素子(例えばCCD)12を含むボディー11と、複数のレンズ群L1〜L4等からなる撮像光学系14を有するレンズ鏡筒13とを備えている。本実施の形態においては、ファインダー上で被写体を観察中にも手振れ防止機能を視認できるようにするために、手振れ補正手段としてレンズシフト方式を採用している。このレンズシフト方式では、手振れ補正レンズ群が光軸と直交方向に変位した時にシフト状態での収差を良好に補正し、また撮影者の手振れの最大補正角度振れに対応した最大レンズシフト量を適切な値にすることが重要である。これらの条件を満足するようなレンズ群を補正レンズ群として選定すればよく、例えば第4レンズ群L4を構成するレンズの少なくとも一部を手振れ補正レンズとしてシフトさせればよい。
ボディー11の内部には、縦方向の手振れ量と横方向の手振れ量を検出するために、例えば2つのジャイロセンサ15a、15bで検出された手振れ量(角速度)は制御回路16に入力されて、手振れ量に応じた駆動電流を、手振れ補正ユニット1に内蔵された、後述の補正レンズ駆動部(3つのVCM)の駆動回路17に供給して補正レンズの位置を制御することにより、入射光軸を偏移させて手振れの少ない画像を得ることができる。また補正レンズの位置信号を制御回路16に入力して、フィードバック制御が行われる。
<手振れ補正ユニット>
手振れ補正ユニット1の主要部の構成を図2〜9及び図11〜13などにより説明する。図2〜5及び図12には、光軸方向をZ軸とするX、Y、Zの直交座標の方向が示されている。以下の説明では、同一機能部分は同一の参照符号で示す。手振れ補正ユニット1は、1枚又は複数枚のレンズからなる補正レンズ(不図示)を有するレンズ枠(鏡室を形成する部材)2を含む可動部材1Uと、レンズ枠2をレンズ鏡筒13(図1参照)内に支持するための第1の固定枠3Aを含む固定部材1Vと、レンズ枠2を固定部材1Vに対して光軸と直交する面内で摺動自在に支持する強磁性体からなる3つの球体(以下「ボール」という。)4a、4b、4cと、レンズ枠2を光軸に対して垂直な面内で駆動するボイスコイルモータ(駆動部)(以下「VCM」という。)と、レンズ枠2の移動量を検出する位置検出部を備えている。VCMは、可動子 となるレンズ枠2に設置された長円形状の偏平な空芯コイル(駆動用コイル)52a、52b、52cと、固定子となる第1の固定枠3Aに固設された磁石部材51a、51b、51cとから成り、駆動用コイルに電流を流すことによって推力を発生する。位置検出部は、レンズ枠2に固定された位置検出用磁石61a、61b、61cと、磁界検出素子(例えばホール素子)60a、60b、60cとから成り、各ホール素子により、各位置検出用磁石から発生する磁界を検出することで、レンズ枠2の移動量を検出する。また、この手振れ補正ユニット1は、後述の機構により、非撮像時に補正レンズを光軸と一致する位置に静止しておくことができる。
{可動部材}
可動部材1Uは、図2〜図4に示すように、レンズ枠2とそこに固着されたコイル用フレキシブルプリント基板(以下「コイル用FPC」という。)8を含む。本実施例では、コスト低減を図るために、片面に回路パターンが型成されたフレキシブルプリント基板(FPC)が使用される。レンズ枠2には、VCMの可動子を構成する駆動用コイル及び位置検出部の一部である位置検出用磁石61aが装着されている。
可動部材1Uを構成するレンズ枠2の詳細を説明する。レンズ枠2は、補正レンズ(不図示)の外周縁を保持する円環部20(図8参照)と、その外周側に型成された、球体4a、4b、4cを収容するための円孔部211a、211b、211cを有するボール保持部21a、21b、21cと、位置検出用磁石61a、61b、61cを保持するための磁石保持部22a、22b、22cと、第1の固定枠3Aに向って伸長する円柱状のガイド軸23a、23b、23c(図3参照)を有するリング状の部材である。円孔部211a、211b、211cと磁石保持部22a、22b、22cはいずれも、光軸方向から見て等角度間隔(120°)をおいてかつ磁石保持部と円孔が円周方向に沿って交互に並ぶように構成されている(図4参照)。各円孔部211a、211b、211cは、球体4a、4b、4cが所定範囲で転動可能な大きさに形成される。また各円孔部211a、211b、211cの背面側(固定枠3Aに対向する側)には、後述のVCMの可動子を構成する駆動用コイル52a、52b、52cが実装されるコイル用FPC8が固着される。
磁石保持部22a、22b、22cは各々、矩形状の溝部221a、221b、221cの中央側に、厚さ方向(光軸方向)に磁化された一対の直方体状磁石からなる位置検出用磁石61a、61b、61cを保持する爪部222a、222b、222cが形成されている(図4参照)。すなわち、光軸方向から見て各磁石保持部の両側には一対の爪部222a、222b、222cが形成され、爪部222a、222b、222cは位置検出用磁石で挟み付けられるので、各位置検出用磁石61a、61b、61cを所定位置に設置することができる。
{固定部材}
固定部材1Vは、図2、3及び図5に示すように、第1の固定枠3Aとそこに固着される第2の固定枠3Bと、強磁性体からなる第2のバックヨーク9、円環状の位置検出用フレキシブルプリント基板(以下「位置検出用FPC」という。)7を含む。位置検出用FPC7の表面(可動部材側の面)には、配線パターン(不図示)が形成されてホール素子60a、60b、60cが実装される。
固定部材1Vの主要部となる第1の固定枠3Aは、図2、3及び5に示すように、外周側に所定間隔をおいて、ステイ部32a、32b、32cとピン部33a、33b、33cが立設された円環状の部材である。固定枠3の底板部30には、矩形状の磁石保持部31a、31b、31cが、円周方向に沿って等角度間隔(120°)で形成されている。各磁石保持部にはVCMの固定子となる矩形状の駆動用磁石511a、511b、511cが固着される。各磁石保持部に隣接して、長方形状のガイド穴34aと、楕円形状のガイド穴34b、34cが形成されている(図6参照)。各ガイド穴34a、34b、34cには、レンズ枠2から突設する円柱状のガイド軸23a、23b、23cが挿入されて、レンズ枠2の移動方向が半径方向に規制されるとともに、レンズ枠2は、光軸と直交する面内でガイド軸23aの中心を支点(図7にQで示す)として円周方向に揺動可能に支持される。
ステイ部32a、32b、32c及びピン部33a、33b、33cは、レンズ枠2が揺動する際に、そのボール保持部21a、21b、21c及び磁石保持部22a、22b、22cと干渉しない位置に設けられている。ホール素子60a、60b、60cが実装された位置検出用FPC7は、複数のキリ穴91を有する第2のバックヨーク9と、複数の切欠35a、35b、35c及び各切欠の両側に形成されたキリ穴36を有する第2の固定枠3Bとで挟み付けられた状態で、小ネジ90により固定される。レンズ枠2、第1の固定枠3A及び第2の固定枠3Bは、非磁性体(例えばポリカーボネートなどのエンジニアリングプラスチック)で形成される。
第2のバックヨーク9は、強磁性体(SS材等の鉄鋼材料)からなる円環状部材で、位置検出用磁石から流出する磁束が流入する位置に設けられている。したがってレンズ枠2は、第1の固定枠3Aから遠ざかる方向に磁気的に吸引される。この第2のバックヨーク9は、図11に示すように、その投影面積が、光軸方向からみて、レンズ枠2の移動範囲内(一点鎖線Eで囲まれた領域)で位置検出用磁石61b(61a、61cも同様)がはみ出さないような大きさに設定されていることが好ましい。例えば第2のバックヨーク9の幅ΔR((外径−内径)/2)は、位置検出用磁石61bの可動範囲の幅Wsと同じかあるいはそれよりも大なる幅(ΔR≧Ws)を有することが好ましい。
第2の固定枠3Bは、レンズ枠2との間で球体4a、4b、4cを支持するために、レンズ枠2に対向する側に円孔37a、37b、37cを有する。図3に示すように、光軸方向から見てレンズ枠2と第2の固定枠3Bの間に、複数の球体4a、4b、4cを介装することにより、レンズ枠2は光軸方向(Z方向)に対して垂直な平面(X方向及びそれと直交するY方向を含む面)において任意の方向に移動可能な状態で支持されるので、摺動(摩擦)抵抗が低減され、微小な角度振れを補正することが可能となる。
位置検出用FPC7は、図2及び3に示すように、ホール素子60a、60b、60cが実装される円環部70と、電源や制御回路部(いずれも不図示)に接続される引出部71を有する。位置検出用FPC7は、第1の固定枠3Aに対向する側の表面にホール素子60a、60b、60cが実装された後、キリ穴701がピン部33a、33b、33cの頭部に差し込まれた状態で、小ネジ90により、ステイ部32a、32b、32cに固着される。これにより、第2のバックヨーク9は、第2の固定枠3Bと共に、第1の固定枠3Aに組み付けられる。図6に示すように、位置検出用FPC7は、円周方向に沿って等角度間隔で配置されたホール素子60a、60b、60cの中心Pa、Pb、Pcが、円周方向に沿って各駆動用コイル52a、52b、52cの中間(磁石部材の中間と一致)に位置して推力中心Fa、Fb、Fcと反転した位置にくるように配置される。ホール素子の中心が推力中心と反転した位置にあると、現在位置の演算が容易であり、もってレンズ枠を目標位置まで速やかに移動させることが可能である。また、ホール素子60a、60b、60cは、駆動用コイル52a、52b、52cから全く異なる離れた位置にあるため、コイルからの発生磁束(ノイズの原因となる)の影響を受けず、高精度の位置検出が可能である。
{ボイスコイルモータ}
レンズ枠を移動させるためのボイスコイルモータ(以下「VCM」という。)5a、5b、5cは、図3及び図4等に示すように、可動子となるレンズ枠2に設置された長円形状の偏平な空芯コイル(駆動用コイル)52a、52b、52cと、固定子となる第1の固定枠3Aに固設された磁石部材51a、51b、51cを有する構成としているため、可動磁石型のVCMと比較して可動部材の軽量化を図ることができる。コイル用FPC8は、図10に示すようにレンズ枠2に巻付けられる巻回部80と、そこから分岐されて、駆動用コイル52a、52b、52cが実装される矩形状に形成されたコイル受部81a、81b、81cと、引出部82を有する。このFPCは所定位置で折り曲げられてレンズ枠2に固定される。
第1の固定枠3Aに固定された磁石部材51a、51b、51cは各々、駆動用磁石511a、511b、511cと、第1のバックヨーク512a、512b、512cと、から成る(図5参照)。駆動用磁石511a、511b、511cは、厚さ方向(光軸方向)に磁化されかつ長手方向(固定枠の半径方向)に沿って異極性の磁極が隣接している。また、第1のバックヨーク512a、512b、512cは、平板状の強磁性体(例えばSS材等の鉄鋼材料)から成る。そして、各駆動用磁石は、第1の固定枠3Aの外周縁側の複数個所(3個所)に形成された磁石保持部31a、31b、31cに固着され、各第1のバックヨークは各駆動用磁石が固着された各磁石保持部の背面に固着される。
駆動用磁石511a、511b、511cは、公知の永久磁石(例えば希土類焼結磁石)で形成することができる。本実施例において使用される希土類焼結磁石は、希土類磁石粉末(表面を樹脂で被覆してもよい)を用いて、粉末冶金法により作成することができる。この希土類焼結磁石はコンパクトなVCMを構成しかつ補正レンズの駆動に必要な推力を得るために、例えば358〜437kJ/m3[45〜55MGOe]の最大エネルギー積を有することが好ましい。希土類磁石粉末は、Yを含む希土類元素(R)と、遷移金属(TM)とを含む合金からなり、希土類元素(R)とホウ素(B)と遷移元素(TM)との正方晶化合物であるR2TM14B1型結晶の集合体が好ましく、製造上除去困難な不可避の不純物も含み得る。例えば、SmCo5、Sm2TM17などのSm−Co系合金、Nd−Fe−B系合金、Pr−Fe−B系合金、Nd−Pr−Fe−B系合金、Ce−Nd−Fe−B系合金、Ce−Pr−Nd−Fe−B系合金などのR−Fe−B系合金、Sm2Fe17N3などのSm−Fe−N系合金などが挙げられ、複数種の磁石粉末を混合した混合磁石粉末(例えばNd−Fe−B系等方性磁石粉末とSm−Fe−N系等方性磁石粉末)であってもよい。
(位置検出部)
上記のVCMで補正レンズを駆動する場合、補正レンズを支持するレンズ枠2の移動量に基づいてフィードバック制御するために、レンズ枠2の移動量を検出する位置検出部が設けられる。位置検出部は、レンズ枠2に固定された位置検出用磁石61a、61b、61cと、各磁石から発生する磁界を検出するための磁界検出素子(例えばホール素子)60a、60b、60cを備えている(図2、図3、図6参照)。また必要に応じて位置検出用磁石の裏面(ホール素子に対向する面と反対側)に強磁性体(例えばSS材等の鉄鋼材料)からなる平板状のバックヨーク(不図示)を設置してもよい。さらに位置検出用FPC7の裏面(ホール素子が実装されていない側の面)には、図8に示すように第2のバックヨーク9が設けられており、位置検出用磁石から発生する磁束が流入して、ホール素子は第1の固定枠3A及び第2の固定枠3Bに対して所定位置に固定される。図6に示すように、ホール素子60a、60b、60cは、その中心Pa、Pb、Pcが光軸Zに対して推力中心Fa、Fb、Fcに対して反転した位置(点対称の位置)に固定される。ホール素子をこのように配置することにより、ホール素子を推力中心と一致するように配置した場合と同様の演算を行うことができ、レンズ枠2の移動量を正確に検出できる。
本実施の形態では、位置検出用磁石61a、61b、61cとして、厚さ方向に磁化した(単極着磁を施した)一対の平板状の永久磁石を使用しているが、一対の平板状の永久磁石の代りに、厚さ方向に磁化しかつ異極性の磁極が隣接する単一の平板状の永久磁石を使用することができる。その場合には、レンズ枠2に形成された磁石保持部22a、22b、22cの爪部222a、222b、222cは削除される。また、ホール素子60a、60b、60cは、位置検出用FPC7の第2の固定枠3Bに対向する側とは反対側にホール素子を実装することができる。ホール素子60a、60b、60cをこのように配置することによっても、レンズ枠2の移動量を検出することができる。但し、第2のバックヨーク9は、ホール素子60a、60b、60cとの干渉を防止できるような形状(例えばホール素子に対向する部分及びその周囲を切欠く)にすることが必要である。
ホール素子60aに注目すると、図15(a)に示すように、レンズ枠2(S1方向又はS2方向に移動する)がセンタリングされている初期位置では、ホール素子60aは、その中心Paがレンズ枠2に固定された一対の位置検出用磁石61aの中間(磁極が反転する位置:磁束密度=0)に一致する。したがってホール素子60aの表面において、位置検出用磁石61aの一端から他端に向って磁束密度は、図15(b)に示すように変化する。また位置検出用磁石の中間(ゼロクロス点)Paを挟んで所定長さL1(L2)の範囲で、磁束密度が直線的に変化する。位置検出用磁石が希土類系焼結磁石の場合は、図中破線で示すような磁束密度分布(HB)となるが、位置検出用磁石が希土類系ボンド磁石の場合は、図中実線で示すような磁束密度分布(HA)となり、直線部の長さが増大し、もって検出範囲を広げることができる。但し、ボンド磁石の場合は、焼結磁石よりも磁束密度が低下するので、ホール素子の出力電圧を増幅することが好ましい。
(磁界検出素子)
本実施例においては、磁界検出素子としてGaAs系ホール素子を使用するとともに、定電流動作で駆動することにより、出力電圧の温度特性が小さくなり(約0.06%/°C)、環境条件(周囲温度等)によらず正確な位置決め制御を行う上で有利である。なお、ホール素子の入力抵抗と直列に外付抵抗を接続し、この外付抵抗を入力抵抗より十分大きくしかつ印加電圧を十分大きくすることにより、定電流回路を形成することができる。
(位置検出用磁石)
位置検出用磁石としては、公知の永久磁石を使用することができるが、永久磁石粉末(表面を樹脂で被覆してもよい)と、この永久磁石粉末を樹脂又はゴム等の高分子材料で結合したボンド磁石を使用することが好ましい。ボンド磁石を使用することにより、焼結磁石よりも軽量であり、可動部の重量を軽減することができる。例えばNd−Fe−B系焼結磁石の密度は、約7400Kg/m3であるが、Nd−Fe−B系等方性ボンド磁石の密度は約6100〜6400Kg/m3で、焼結磁石よりも14〜18%程度の軽量化が達成できる。また磁極の反転部では、磁束密度は直線的に変化するが、ボンド磁石を使用することにより、直線部分の長さが大きくなるので、広い範囲で高い検出精度を維持できる。但しホール素子の出力電圧は低下するので、電気的に増幅すればよい。位置検出用磁石としては、0.1〜0.2Tの表面磁束密度を有する希土類ボンド磁石を使用することが好ましい。位置検出用磁石の材質は可動部重量の軽量化を図るためにボンド磁石の方が望ましいが、例えば大口径レンズ等の可動部が重いレンズ枠の位置検出とレンズ枠の吸引保持のためには、小型の希土類系焼結磁石でも可動磁石型のVCMよりは十分に可動部の軽量化を達成できるため実用上の問題は実質的にない。
ホール素子は磁束密度に比例した電圧を出力するので、磁石部の寸法(Lm、Lg、tm)(図15参照)及びホール素子と磁石部との距離g1を適切に設定しておけば、センサ用磁石の移動量(磁力変化)に比例した電圧を制御回路に出力することができるとともに、出力電圧のリニアリティーを向上することができ、もって高精度の位置決めを行うことができる。
本発明の手振れ補正ユニット1においては、図8及び図9に示すように、光軸方向に沿って(被写体側から撮像素子側に向って)、第2のバックヨーク9、ホール素子60a、位置検出用磁石61aの順に配置されるとともに、光軸Zを挟んで、ホール素子60aと点対称となる位置で、球体4a、駆動用コイル52a及び磁石部材51aの順に配置されている。このようにホール素子60bは駆動用コイル52aに光軸方向で対向せず、このコイルから離間した位置に配置されているので、駆動用コイルから発生する磁界は、ホール素子に影響を与えることはない。またレンズ枠2を光軸に直交する平面で移動可能に支持するための球体4aは、磁石部材51aと第2のバックヨーク9の間に配置されているので、第1の固定枠3A側に磁気的に吸引されるため、組立の際にも球体は駆動磁石部材51aからの磁気的吸引力によって、ボール保持部21aの中心位置に保持されていることから、確実にボール受け部の中心位置に保持することができる(他のボールも同様)。しかも、レンズ枠2を光軸と直交する面内で円滑に支持することができる。
(組立工程)
本実施例の手振れ補正ユニット1は、各部材を準備し、例えば次の工程により組立てることができる。補正レンズが固着されたレンズ枠2に、コイル受部81a、81b、81cに駆動用コイル52a、52b、52cが実装されたコイル用FPC8を巻回し、引出部82を引出す。また位置検出用FPC7の円環部70にホール素子60a、60b、60cを実装する。次いで第1の固定枠3Aに、駆動用磁石511a、511b、511cとバックヨーク512a、512b、512cを固着して、磁石部材51a、51b、51cを設ける。次いでレンズ枠2の各ボール保持部に球体4a、4b、4cをセットした後、レンズ枠2のガイド軸23a、23b、23cをガイド穴35a、35b、35cに挿入する。次いで第2のバックヨーク9と第2の固定枠3Bとの間に位置検出用FPC7を介装した状態で、これらの部材を小ネジ90により第1の固定枠3Aに固定する。第2のバックヨークは、位置検出用磁石に磁気的に吸引されて、レンズ枠2と第1の固定枠3Aとの間にボール4が介装される。ここで、レンズ枠2が光軸と直交する平面内で円滑に移動可能に支持されるために、磁気吸引力は概ね可動部材質量の約3倍程度に設定することが好ましい。このようにして本発明の手振れ補正ユニット1が得られる。レンズ枠2に作用する磁気吸引力は、弱いと球体が脱落し易くなり、一方強すぎてもレンズ枠2が変形し易くなる。
(組立工程の他の例)
本発明の手振れ補正ユニットは、上記の組立工程の一部を変更することができる。例えば図4及び5に示すレンズ枠2の代わりに、図12及び13に示すレンズ枠2を用いるとともに、図10に示すコイル用FPC8の代わりに図14に示すコイル用FPC8を使用することにより、組立工数を低減することができる。図12及び13に示すレンズ枠2は、磁石保持部22a、22b、22cの第1の固定枠3Aに対向する側の面に、各駆動用コイル52a、52b、52cの空芯部に嵌装されかつコイルの厚さよりも薄い厚さをもつ、一対の位置決め用ボス部(円板状部)223a、223b、223cを有する。さらにレンズ枠2は、磁石保持部22a、22b、22cの第1の固定枠3Aに対向する側の面に、コイルの端末(例えば巻き始め521a、521b、521c)が引き出される切欠部224a、224b、224cが形成されている。コイル用FPC8は、レンズ枠2に巻回される巻回部80とそこから延出するランド部83a、83b、83cと引出部82を有する。
上記のコイル用FPC8を折り曲げてレンズ枠2に装着した後、駆動用コイル52a、52b、52cを各空芯部に各々、位置決め用ボス部223a、223b、223cが嵌装されるように、磁石保持部22a、22b、22cの第1の固定枠3Aに対向する側の面に固着する。次いで各駆動用コイル52a、52b、52cの、巻き始め521a、521b、521cを切欠部224a、224b、224cにくぐらせて、ランド部83a、83b、83cに接続し、さらに各駆動用コイル52a、52b、52cの巻終わり522a、522b、522cもランド部83a、83b、83cに接続する。このようなレンズ枠2を用いることにより、各コイルをレンズ枠2に組み付けて接着するだけで所定の位置に固定することができる。
本発明においては、可動コイル型VCMを構成するので、レンズ枠に設けられるコイル用フレキシブルプリント基板の幅を狭くすることにより、可動部質量を小さくして、推力質量比を向上することができる。そのために、コイル用フレキシブルプリント基板の配線本数を少なくする(コイル信号線のみとする)ことが望ましい。またコイル用フレキシブルプリント基板の幅を狭くすることにより、レンズ枠の移動時に発生推力を阻害する方向に作用するバネ力を低減することができる。
(VCMの動作)
例えば駆動用コイル52aに通電すると、コイルに対向する永久磁石である駆動用磁石511aは固定されているので、駆動用コイル52aにはフレミングの左手の法則に基づいて、半径方向に沿う推力が発生する。すなわちレンズ枠2は、光軸方向と垂直な平面において、半径方向に移動することができる。また、他の駆動用コイルと対向する永久磁石である駆動用磁石も同様に駆動することができる。従って、各駆動用コイルに供給する電流の極性及び/又は大きさを変えることにより、推力の大きさと向きを調整することができるので、各VCMに発生する推力を合成することにより、レンズ枠2を光軸と垂直な面内で任意の方向に駆動することができる。この駆動量を制御回路にフィードバックして、目標位置に補正レンズを移動させることができる。
図6に示すように、第1の固定枠3Aには、矩形状のガイド穴34aと楕円形状のガイド穴34b、34cが設けられ、そこにレンズ枠2のガイド軸23a、23b、23cが差し込まれるので、レンズ枠2の動きはガイド穴34aで制限される。各VCMを駆動することにより、レンズ枠2には駆動中心Fa、Fb、Fcから光軸Zに向う推力が発生する。従って駆動用コイル52bと駆動用磁石512bから成るVCMか、駆動用コイル52cと駆動用磁石512cから成るVCMのうち、いずれか1つのVCMを駆動することにより、レンズ枠2は、可動中心Q(図7参照)を支点として、所定角度範囲だけ揺動する。一方、駆動用コイル52aと駆動用磁石512aから成るVCMのみ駆動した場合は、レンズ枠2はガイド穴34aに規制され、補正レンズの半径方向にのみ移動し、揺動はしない。ここで、コイル用FPC8は、引出部82が、ガイド穴34aに近接した位置にあり、さらに光軸Zと可動中心Qを結ぶ直線Lsに対して交差(第1の固定枠3Aの外周に巻き回す配置とすれは、外周の接線方向に引き出すことになり、Lsと直交方向となる)しているので、コイル用FPC8の給電側(引出側)が可動中心Qの近くにあり、コイル用FPC8には撓み力が殆ど作用しない。従ってコイル用FPC8のバネ力を最少減に止めることができるので、位置検出精度の向上に寄与できる。
(位置検出動作)
上記の手振れ補正装置において、手振れ補正動作が行われない初期状態では、図15に示すように、位置検出用磁石61aのゼロクロス点(N極とS極の境界)Paは、ホール素子61aの中心と一致する位置に存在する。位置検出用磁石の磁束密度分布は、図15(b)に示すように、概略正弦波に近似される。曲線HBは、センサ用磁石が希土類焼結磁石(表面磁束密度約400mT)の場合で、ゼロクロス点P0を中心として、例えば±0.5mm程度の範囲(L1)では、磁束密度は直線的に変化する。これに対してセンサ用磁石が希土類ボンド磁石(表面磁束密度約200mT)の場合で、ゼロクロス点Paを中心として、例えば±1mm程度の範囲(L2)では、磁束密度は直線的に変化する。この磁束密度が直線的に変化する範囲では、ホール素子の出力電圧も直線的に変化するので、補正レンズの移動量を精度よく検出することができる。但し、希土類ボンド磁石の場合は、検出感度を高めるために、出力電圧を増幅することが好適である。
補正レンズをVCMで駆動するレンズシフト方式の手振れ補正ユニットにおいては、位置センサとしてホール素子を使用した場合、補正レンズの最大移動距離は、初期位置から±(0.5〜1.0)mmの範囲に設定するのが一般的であり、この範囲で、実際の移動量と磁界検出素子の出力電圧に対応する移動量との差(理論直線に対する誤差量)が少ない(リニアリティーが高い)ことが要求され、ホール素子を使用した場合で、理論直線に対する誤差量が0.04mm以内に収まることが望ましい。そこで、本実施の形態に係わる手振れ補正ユニットを用いて、以下の実験を行った。
(実験例)
図1に示す手振れ補正ユニット1において、駆動用磁石(円周方向長さLm=6.2mm、厚さ=1.3mm、幅=5.6mm)として希土類焼結磁石(4400kJ/m3[44MGOe]の最大エネルギー積を有する。)を使用し、SS材製バックヨーク(厚さ=1.0mm)を使用するとともに、駆動用コイル(自己融着線、線径=φ0.085mm、ターン数=192T)をレンズ枠に固定して可動コイル型ボイスコイルモータを構成した。またセンサ用磁石(円周方向長さLm=5.0mm、厚さtm=1.0mm、幅=3.3mm)として、希土類ボンド磁石(1000kJ/m3[10MGOe]の最大エネルギー積を有する。)を使用し、ホール素子と磁石部との間隙g1を0.3mmに、ホール素子の検出面と円環状ヨークとの間隙g2を0.9mmに、センサ用磁石部の間隙Lgを0mm(隙間なし)に設定した。可動部の総質量を4.53g(レンズ1.65g、可動枠等2.87g)、1つのVCMの推力を20gfとした。
比較のために、可動磁石型VCMを使用した以外は、上記と同様の構成とした場合は、可動部の総質量を6.2g(レンズ1.65g、可動枠等4.54g)、1つのVCMの推力を20gfとした。
本発明の如く可動コイル型VCMの場合は、可動磁石型VCMと比較して、推力質量比(推力÷可動部材総質量)は可動磁石型が3.23に対して、今回の実験例(可動コイル型)では4.42と、約37%も向上することがわかる。
(手振れ補正動作)
本実施例においては、例えば次の手順で手振れ補正動作を実行することができる(図1参照)。手振れ量検出部(ジャイロセンサ)15a、15bで手振れ量(カメラ本体の揺れ、例えば角速度)を検出し、制御回路16に入力される。制御回路16では、振れ量演算部でこの振れ量から角度を演算し(積分などの演算処理を行い)、撮影モード判別部でレンズ位置情報とシャッター及びモードスイッチ情報から撮影モードを判別し、次いで補正量演算部で手振れ補正量(手振れ角度×焦点距離×α)を算出し、この補正量だけリニアモータを駆動する動作が実行される。この補正動作(補正レンズの移動量を制御回路にフィードバックして、目標位置に補正レンズを移動させる)により、手振れにより変動した入射光軸を光軸方向に偏移させることで、手振れが補正された光学像を得ることができる。
本実施の形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)光軸方向に沿って(撮像素子に向って)、駆動用磁石、駆動用コイル及び吸引ヨーク(第2のバックヨーク)を配置して磁気回路を形成した可動コイル型VCMを有するので、消費電力の増大などの不具合を伴うことなく、大型の駆動用磁石を使用できるので、推力質量比の増大を図ることができる。
(2)光軸方向からみて3つの可動コイル型VCMを同心円状にかつ等角度間隔で配置するとともに、強磁性体からなる3つの球体で可動部を支持するので、構造が簡素化されしかも補正レンズの安定した移動を行うことができる。
(3)駆動用磁石とは別に位置検出用磁石を設けるので、磁界検出素子を駆動用コイルから発生する磁束が及ばない位置に配置することが可能となり、駆動用コイルにより磁界検出素子に与える影響を皆無とすることができる。また位置検出用磁石の光軸方向の設置位置の自由度が大となり、吸引ヨークとの距離を広範囲で調整できるので、適切な磁気吸引力を得ることができる。さらに位置検出用磁石として磁気特性の高いしかも大型の永久磁石を使用する必要が無くなり、吸引ヨークとの距離を短くできるので、手振れ補正ユニットの薄型化が可能で、しかも可動部材の軽量化及び低コスト化を図ることができる。
(4)レンズ枠に固定される位置検出用磁石として、希土類焼結磁石に限らず、希土類ボンド磁石を使用することも可能なため、可動部の更なる軽量化が可能となり、また低コスト化が可能となる。
(5)ホール素子の出力電圧の直進性を優先して位置検出用磁石の寸法を設定できるとともに、磁界検出素子を駆動用コイルから発生する磁束が及ばない位置に設けるので、駆動用コイルにより磁界検出素子に与える影響を皆無とすることができる。しかも位置検出用磁石の磁気吸引力によって、レンズ枠をその円滑な移動を阻害しないような適切な大きさの磁気吸引力で保持することができる。
(6)固定枠に単一のヨークである第2のバックヨークを固定することで、吸引ヨークとして機能させるとともに、位置検出用磁石の磁路及び駆動用磁石の磁路としても当然に機能する(吸引用磁気回路及び駆動用磁気回路を形成する)ため、部品点数の削減、軽量化及び小型化を達成することができる。
(7)位置検出用FPCを固定側に設けるので、レンズ枠が移動してもFPCを引きずることがなく、発生推力の全てを有効に利用することができる。
(8)位置検出用FPCは、揺動中心に近接する位置で引き出されるのでバネ力を軽減することができる。また、第2の固定枠と第2のバックヨークとを貼り合せた構造にできるために、フレキシブル基板自体を高強度にする必要はなく、フレキシブル基板に通常強度アップのために貼り合わされる裏打ち板(例えばFR−4などのガラスエポキシ樹脂板)は不要となることで、フレキシブル基板のコストダウンも可能になる。
(9)固定部材を構成する位置検出用FPCは片面のみに配線パターンを形成するので、低コスト化が可能となりしかも配線パターン上でコイルと磁界検出素子の信号を完全に分離できるので、特にコイル信号から発生する信号ノイズやコイル信号線と位置検出信号線が交差することによって発生するノイズなどの耐ノイズ性が向上する。また、位置検出用FPCとコイル用FPCを分けた構造とすることで、信号線が多く(ホール素子3個分×4本=12本)、FPC幅を必要とする位置検出用FPCは固定側とし、信号線が少なく(コイル3個×2本=6本)、FPCの幅を狭く設定できてFPCの撓み力を低くできるコイル用FPCを可動側とすることができ、可動負荷の低減に寄与し、もって高精度な位置制御に寄与する。
1:手振れ補正ユニット、1U:可動部材、1V:固定部材、
2:レンズ枠、20:円環部、21a、21b、21c:ボール保持部、211a、211b、211c:円孔部、22a、22b、22c:磁石保持部、221a、221b、221c:矩形状の溝部、222a、222b、222c:爪部、223a、223b、223c:位置決め用ボス部、224a、224b、224c:切欠部、23a、23b、23c:ガイド軸、
3A:第1の固定枠、30:底板部、31a、31b、31c:磁石保持部、32a、32b、32c:ステイ部、33a、33b、33c:ピン部、34a、34b、34c:ガイド穴、
3B:第2の固定枠、35a、35b、35c:キリ欠、36:キリ穴、37a、37b、37c:円孔
4a、4b、4c:球体、
51a、51b、51c:磁石部材、511a、511b、511c:駆動用磁石、512a、512b、512c:第1のバックヨーク、
52a、52b、52c:駆動用コイル、521a、521b、521c:巻始め、522a、522b、522c:巻終わり
60a、60b、60c:ホール素子、61a、61b、61c:位置検出用磁石、
7:位置検出用フレキシブルプリント基板、70:円環部、701:キリ穴、71:引出部、
8:コイル用フレキシブルプリント基板、80:巻回部、81a、81b、81c:コイル受部、82:引出部、83a、83b、83c:ランド部、
9:第2のバックヨーク、91:キリ穴、
90:小ネジ、
10:カメラ、11:ボディー、12:固体撮像素子、13:レンズ鏡筒、14:撮像光学系、L1、L2、L3、L4:レンズ群、15a、15b:ジャイロセンサ、16:制御回路、17:駆動回路
Fa、Fb、Fc:推力中心、Pa、Pb、Pc:センサ中心、Q:揺動中心、
E:移動範囲、ΔR:第2バックヨークの幅、Ws:移動範囲の幅

Claims (12)

  1. 補正レンズを備える可動側を、固定側に対して相対的に、光軸に直交する方向へ移動させて手振れを補正する手振れ補正ユニットにおいて、
    前記可動側には、
    補正レンズと、
    前記補正レンズを保持するレンズ枠と、
    複数の位置検出用磁石と、
    コイル用フレキシブルプリント基板に接続された複数の駆動用コイルが備えられ、
    前記固定側には、
    複数の駆動用磁石と、
    位置検出用フレキシブルプリント基板に実装された複数の磁界検出素子と、
    強磁性体が備えられ、
    前記複数の駆動用コイルと前記複数の駆動用磁石から構成される駆動部により前記可動側が駆動され、
    前記複数の磁界検出素子と前記複数の位置検出用磁石から構成される位置検出部により前記可動側の前記固定側に対する相対的な位置を検出し、
    前記強磁性体には前記位置検出用磁石からの磁束が光軸に平行な方向から流入する
    ことを特徴とする手振れ補正ユニット。
  2. 前記固定側は第1の固定枠と第2の固定枠を有し、
    前記第2の固定枠には前記強磁性体が固定される
    ことを特徴とする請求項1に記載の手振れ補正ユニット。
  3. 前記第2の固定枠、前記レンズ枠及び前記強磁性体はそれぞれ光軸と直交する平面内に配置され、
    前記第2の固定枠は、光軸に平行な方向において、一方で前記レンズ枠と対向し、他方で前記強磁性体と対向するように前記第1の固定枠に対して固定されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の手振れ補正ユニット。
  4. 前記レンズ枠は、前記第1の固定枠と対向する側の面に、前記複数の駆動用コイルの位置決め用のボスを有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の手振れ補正ユニット。
  5. 前記レンズ枠は、前記補正レンズを保持し、前記第2の固定枠との間に配置される転動可能な複数の球体により光軸と直交する方向へ移動可能に支持される
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の手振れ補正ユニット。
  6. 前記駆動用コイル、前記駆動用磁石及び前記球体のそれぞれは、
    光軸方向から見たときに光軸を中心として前記磁界検出素子と点対称となる位置に配置される
    ことを特徴とする請求項5に記載の手振れ補正ユニット。
  7. 前記レンズ枠が光軸と直交する方向において前記補正レンズの半径方向にのみ移動可能でありかつ揺動可能であるように案内する規制手段が前記固定側に設けられ、
    前記コイル用フレキシブルプリント基板の端末は前記規制手段に近接する位置で引き出される
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の手振れ補正ユニット。
  8. 前記強磁性体の前記検出用磁石を含む光軸と直交する平面に対する投影面積は、前記レンズ枠が移動される際に常に前記位置検出用磁石の移動範囲を含む大きさである
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の手振れ補正ユニット。
  9. 前記第1の固定枠、前記レンズ枠及び前記コイル用フレキシブルプリント基板はそれぞれ光軸と直交する平面内に配置され、
    前記第1の固定枠は、光軸に平行な方向において、前記レンズ枠と対向するように配置され、
    前記コイル用フレキシブルプリント基板は前記レンズ枠の前記第1の固定枠と対向する側に固定され、
    前記位置検出用磁石は前記レンズ枠の前記磁界検出素子と対向する側に固定される
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項8のいずれかに記載の手振れ補正ユニット。
  10. 前記コイル用フレキシブルプリント基板及び前記位置検出用フレキシブルプリント基板は、片面のみに配線パターンが形成された、補強板をもたない基板である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の手振れ補正ユニット。
  11. 前記駆動用コイルは偏平な空芯部を有するコイルであり、前記レンズ枠はこのコイルの空芯部に嵌装される位置決め用ボス部を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の手振れ補正ユニット。
  12. 前記球体は強磁性体からなり、前記駆動用磁石の磁力により吸引可能である
    ことを特徴とする請求項5乃至請求項11のいずれかに記載の手振れ補正ユニット。
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