JP2016107915A - ウェビング巻取装置 - Google Patents

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健伍 三浦
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Abstract

【課題】低コストでピストンにガス抜き構造を設けることができるウェビング巻取装置を得る。【解決手段】ウェビング巻取装置10では、ピストン50の外面に形成されたガス抜き溝52、54によってシリンダ38内におけるピストン50よりも軸方向基端側から軸方向先端側へガスが抜ける。このような構成では、ピストン50を成形するための金型の内側面(キャビティ)にガス抜き溝52、54に対応する筋状の凸部を形成すれば、ピストン50の成形時にガス抜き溝52、54も形成でき、コストを低くできる。【選択図】図5

Description

本発明は、ピストンが移動されてスプールがウェビングを巻取る方向へ回転されるウェビング巻取装置に関する。
ガス発生手段にて発生されたガスの圧力によってピストンをシリンダの軸方向先端側へ移動させることによってスプールが巻取方向に回転されるプリテンショナを備えたウェビング巻取装置がある(一例として、下記特許文献1を参照)。この種のウェビング巻取装置では、プリテンショナの作動終了後にシリンダ内のガスの圧力を低下させるためにピストンにガス抜き孔が貫通形成されている。しかしながら、このようなガス抜き孔の形成にはピストンの成形工程とは別にガス抜き孔の形成工程が必要なためコストが高い。
特開2011−126311号公報
本発明は、上記事実を考慮し、低コストでピストンにガス抜き構造を設けることができるウェビング巻取装置を得ることが目的である。
請求項1に記載のウェビング巻取装置は 巻取方向へ回転されることによってウェビングを巻取るスプールと、軸方向基端部にガス発生手段が設けられ、前記ガス発生手段からのガスが内側に供給されるシリンダと、前記シリンダ内に設けられ、前記シリンダ内に供給された前記ガスの圧力によって前記シリンダの軸方向先端側へ移動されることによって前記スプールが前記巻取方向に回転される球状のピストンと、前記ピストンの外面に形成されて、前記ピストンを挟んだ前記シリンダの軸方向基端側と軸方向先端側とを連通可能なガス抜き溝と、を備えている。
請求項1に記載のウェビング巻取装置によれば、球形状に形成されたピストンには、外面にガス抜き溝が形成されるため、ガス抜きのための構成を容易に形成できる。
請求項2に記載のウェビング巻取装置は、請求項1に記載のウェビング巻取装置において、前記ガス抜き溝は、前記ピストンの中心を通る中心軸線周りに180度を越える範囲に形成される。
請求項2に記載のウェビング巻取装置によれば、ガス抜き溝はピストンの中心を通る中心軸線周りに180度を越える範囲に形成される。このため、ピストンがガス抜き溝の中心軸線周りに回転されても、ピストンを挟んだシリンダの軸方向基端側と軸方向先端側とをガス抜き溝によって連通できる。
請求項3に記載のウェビング巻取装置は、請求項1又は請求項2に記載のウェビング巻取装置において、前記ガス抜き溝は前記ピストンに複数形成される。
請求項3に記載のウェビング巻取装置によれば、ガス抜き溝はピストンに複数形成される。このため、複数のガス抜き溝の1つがシリンダの内周面に当接されても、他のガス抜き溝によってピストンを挟んだシリンダの軸方向基端側と軸方向先端側とを連通しやすくできる。
請求項4に記載のウェビング巻取装置は、請求項3に記載のウェビング巻取装置において、複数の前記ガス抜き溝は互いに交差されている。
請求項4に記載のウェビング巻取装置によれば、複数のガス抜き溝は互いに交差されているため、ピストンの中心と複数のガス抜き溝の交差部分とを通る中心軸線周りにピストンが回転されても、シリンダ内におけるピストンの両側をガス抜き溝によって連通できる。
請求項5に記載のウェビング巻取装置は、請求項1から請求項4の何れか1項に記載のウェビング巻取装置において、前記ピストンよりも前記シリンダの軸方向先端側に設けられ、前記シリンダの軸方向先端側へ移動される前記ピストンに押圧されて移動されることによって前記スプールを前記巻取方向へ回転させる移動部材を備えると共に、前記ピストンは前記移動部材よりも弾性が高く設定される。
請求項5に記載のウェビング巻取装置によれば、ピストンは移動部材よりも弾性が高い。このため、ガス発生手段からシリンダ内に供給されたガスの圧力でピストンが移動部材に押当てられるとピストンが変形され、このピストンの変形によってピストンによるシリンダのシール性を向上できる。
以上、説明したように、本発明に係るウェビング巻取装置は、低コストでピストンにガス抜き構造を設けることができる
本発明の一実施の形態に係るウェビング巻取装置を示す正面図である。 本発明の一実施の形態に係るウェビング巻取装置のプリテンショナのうち回転部材を除いた構成を示す分解斜視図である。 ピストンの斜視図である。 図1の4−4線に沿って切ったプリテンショナの断面図である。 回転部材の係合刃が移動部材に係合された状態を示す図4に対応する断面図である。
次に、本発明の一形態に係るウェビング巻取装置10を図1から図5の各図に基づいて説明する。なお、各図において矢印FRはウェビング巻取装置10が搭載された車両前方を示し、矢印OUTは車幅方向外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
<本実施の形態の構成>
図1に示されるように、ウェビング巻取装置10はフレーム12を備えている。フレーム12は車両のリヤシートの車両後側に設けられており、車両の骨格部材又は補強部材等に固定されている。また、フレーム12は一対の脚板14、16を備えている。脚板14、16は車幅方向に対向されており、脚板14と脚板16との間にはスプール18が設けられている。スプール18には長尺帯状のウェビング20の基端部が係止されており、スプール18が巻取方向(図4及び図5の矢印A方向)に回転されると、ウェビング20がスプール18の外周部に層状に巻取られる。
フレーム12の脚板14の外側(図1における車幅方向内側)にはロック機構22のハウジング24が設けられている。ハウジング24は脚板14に固定されており、スプール18が間接的にハウジング24に回転自在に支持されている。また、ハウジング24の内側にはロック機構22を構成する部品が収容されており、ロック機構22が作動されると、スプール18の引出方向(図4及び図5の矢印B方向)の回転が阻止される。
また、本ウェビング巻取装置10はフォースリミッタ機構(図示省略)を備えている。フォースリミッタ機構はエネルギー吸収部材(図示省略)を備えており、ロック機構22の作動状態で、スプール18に一定の大きさ以上の引出方向への回転力が付与されると、スプール18が引出方向へ回転されると共に、スプール18の回転力の一部がエネルギー吸収部材の変形に供される。
一方、フレーム12の脚板16の外側(図1における車幅方向外側)にはスプリングケース26が設けられている。スプリングケース26は、有底の箱形状に形成されており、脚板16側へ向けて開口されている。このスプリングケース26の内側には脚板16側から軸部28(図4参照)が入っており、軸部28が回転自在に支持されている。軸部28がスプール18に対する同軸上でスプール18に一体に設けられており、これによって、スプール18が回転自在に支持されている。また、スプリングケース26の内側には付勢手段としてのぜんまいばね(図示省略)が収容されている。ぜんまいばねの渦巻き方向外側端部はスプリングケース26に係止され、ぜんまいばねの渦巻き方向内側端部は軸部28に直接又は間接的に係止されている。スプール18は、ぜんまいばねの付勢力によって巻取方向へ付勢されている。
また、スプリングケース26とフレーム12の脚板16との間にはプリテンショナ30が設けられている。図1、図2、図4の各図に示されるように、プリテンショナ30はカバー32を備えている。カバー32は略直方体形の箱形状に形成されており、カバー32は脚板16側へ向けて開口されている。カバー32と脚板16との間にはギヤケース34が設けられており、カバー32の開口側はギヤケース34によって閉じられている。カバー32は、例えば、金属をダイカスト成形することによって形成されている。カバー32及びギヤケース34はフレーム12の脚板16に固定されており、スプリングケース26及びギヤケース34は、カバー32に固定され、スプリングケース26はカバー32を介して間接的にフレーム12の脚板16に固定されている。
図4に示されるように、カバー32にはシリンダ取付部36が形成されている。シリンダ取付部36は、カバー32の車両前上側部分に形成されている。シリンダ取付部36の軸方向は車両前後方向に沿っており、シリンダ取付部36の車両前側端部はカバー32の車両前側面で開口されている。
シリンダ取付部36にはシリンダ38が取付けられている。シリンダ38は円筒状に形成されており、シリンダ38の軸方向先端部はシリンダ取付部36内でカバー32に固定されている。また、図2に示されるように、シリンダ38には第1曲げ部40が形成されている。第1曲げ部40は、シリンダ38におけるカバー32のシリンダ取付部36よりも車両前側部分に配置されている。シリンダ38は第1曲げ部40にて車両下側へ曲げられて、シリンダ38の第1曲げ部40よりも軸方向基端側は車両下側へ延びている。さらに、シリンダ38の第1曲げ部40よりも軸方向基端側には第2曲げ部42が形成されている。第2曲げ部42は、脚板16の車両下側端部の近傍に配置されている。シリンダ38は第2曲げ部42にて脚板14側へ曲げられて、シリンダ38の第2曲げ部42よりも軸方向基端側は脚板14側へ延びている。
さらに、シリンダ38の第2曲げ部42よりも軸方向基端側には第3曲げ部44が形成されている。第3曲げ部44は、ロック機構22のハウジング24の車両前側に配置されている。シリンダ38は第3曲げ部44にて車両上側へ曲げられて、シリンダ38の第3曲げ部44よりも軸方向基端側は車両上側へ延び、シリンダ38の軸方向基端部は車両上側へ開口されている。
シリンダ38の軸方向基端部にはガス発生手段としてのマイクロガスジェネレータ46が装着されており、マイクロガスジェネレータ46によってシリンダ38の軸方向基端部が閉塞されている。マイクロガスジェネレータ46は、制御手段としてのECU(図示省略)に電気的に接続されており、マイクロガスジェネレータ46は、車両衝突時等の車両緊急時にECUによって作動されると、マイクロガスジェネレータ46からシリンダ38の内側へガスが供給される。
また、シリンダ38の内側にはピストン50が設けられている。ピストン50は、ナイロン(PA)、ポリ塩化ビニル(PVC)又はエラストマ等によって球形状に形成されており、マイクロガスジェネレータ46から供給されたガスによってマイクロガスジェネレータ46とピストン50との間でシリンダ38の内圧が上昇されると、ピストン50がシリンダ38の軸方向基端側から軸方向先端側へ移動される。
また、図2及び図3に示されるように、ピストン50の外面には2つのガス抜き溝52、54が形成されている。ガス抜き溝52、54の各々は環状に形成されており、ガス抜き溝52、54の各々の中心は、ピストン50の中心とされている。また、ガス抜き溝52の中心軸線は、ガス抜き溝54の中心軸線に対して直交されており、ガス抜き溝52とガス抜き溝54とはピストン50の外面上の2箇所で交差され、ガス抜き溝52とガス抜き溝54との交差部分の一方と他方との間にピストン50の中心が位置している。
さらに、シリンダ38の内側には複数の移動部材58がシリンダ38の軸方向に並んで設けられている。移動部材58は、ナイロン(PA)、ポリ塩化ビニル(PVC)又はエラストマ等、上記のピストン50よりも剛性が高い合成樹脂材によって、軸方向がシリンダ38の軸方向に沿った略円柱形状に形成されている。また、移動部材58におけるシリンダ38の軸方向先端側の先端部はシリンダ38の軸方向先端側へ向けて張出す凸状の湾曲面とされており、移動部材58におけるシリンダ38の軸方向基端側の基端部はシリンダ38の軸方向基端側へ向けて開口する凹状の湾曲面とされている。
ピストン50がシリンダ38の軸方向基端側から軸方向先端側へ移動されると、移動部材58がピストン50によって押圧され、シリンダ38の軸方向基端側から軸方向先端側へ移動される。
また、図4に示されるように、カバー32には空間部72が形成されている。空間部72はカバー32に形成されたシリンダ取付部36の車両後側端部が繋がっており、シリンダ取付部36を貫通したシリンダ38の軸方向先端部が空間部72に入っている。シリンダ38の空間部72に入った部分は開口部74とされている。開口部74では、シリンダ38の車両上下方向中間部よりも車両下側部分がない。
また、空間部72内には回転部材82が設けられている。回転部材82は、スプール18と軸部28との間に設けられており、スプール18及び軸部28に対して一体とされている。回転部材82は中心側部分84を備えている。中心側部分84は円柱形状に形成されており、中心側部分84はスプール18及び軸部28に対する同軸上に設けられている。
さらに、回転部材82の中心側部分84には係合部としての複数の係合刃86が形成されている。これらの係合刃86は、中心側部分84の中心軸線周りに一定角度毎に中心側部分84の外周面から放射状に突出されている。また、係合刃86における回転部材82の回転周方向に沿った寸法は、回転部材82の径方向外側へ向けて漸次短く形成されている。
マイクロガスジェネレータ46にて発生されたガスの圧力によって移動部材58がシリンダ38の開口部74に到達すると、回転部材82の係合刃86が移動部材58の先端によって車両後側へ押圧され、これによって、回転部材82が巻取方向(図4の矢印A方向)へ回転される。
また、このように回転部材82が回転さることによって、図5に示されるように、回転部材82の係合刃86が移動部材58の外周面に食込み又は突刺さり、この状態で、移動部材58が車両後側へ移動されることによって回転部材82が更に巻取方向へ回転される。ここで、本実施の形態では、マイクロガスジェネレータ46が作動されることによるガスの発生量は、複数の移動部材58のうち、最もシリンダ38の軸方向基端側に位置する移動部材58をシリンダ38の開口部74よりもシリンダ38の軸方向先端側へ移動させない程度に設定される。
<本実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
本ウェビング巻取装置10では、車両の衝突時等の車両緊急時に、ECUによってプリテンショナ30のマイクロガスジェネレータ46が作動されると、マイクロガスジェネレータ46からシリンダ38の内側へ高圧のガスが瞬時に供給される。これによって、シリンダ38内におけるマイクロガスジェネレータ46とピストン50との間の内圧が上昇されると、ピストン50がシリンダ38の軸方向基端側から軸方向先端側へ移動される。
これによって、複数の移動部材58のうち、最もシリンダ38の軸方向基端側に位置する移動部材58がピストン50に押圧されると、シリンダ38内の全ての移動部材58がシリンダ38の軸方向基端側から軸方向先端側へ移動される。これによって、複数の移動部材58のうち、最もシリンダ38の軸方向先端側の移動部材58の先端部が、回転部材82の係合刃86を車両後側へ押圧すると、回転部材82が巻取方向へ回転される。さらに、回転部材82の複数の係合刃86のうち、移動部材58の先端部に押圧された係合刃86よりも引出方向側の係合刃86は、回転部材82の巻取方向への回転によって移動部材58の外周面から移動部材58の中心軸線側へ食込み又は突刺さる(図5参照)。
このように、係合刃86が食込み又は突刺さった移動部材58が車両後側へ移動されることによって回転部材82が更に巻取方向へ回転される。このような回転部材82の巻取方向の回転力は、スプール18に伝わり、これによって、スプール18が巻取方向へ回転されると、ウェビング20がスプール18に巻取られて、ウェビング20による乗員の拘束力が増加される。
また、移動部材58に食込み又は突刺さった係合刃86の先端が、回転部材82の回転中心よりも車両下側まで回転され、移動部材58が係合刃86から離脱されると、移動部材58は落下されて、カバー32の空間部72内に収容される。
さらに、回転部材82の巻取方向の回転が終了されると、シリンダ38内のピストン50とマイクロガスジェネレータ46との間にガス圧が残る。ここで、ピストン50の外面には環状のガス抜き溝52、54が形成されている。このため、シリンダ38内のピストン50とマイクロガスジェネレータ46との間のガスは、ガス抜き溝52、54の少なくとも一方を通ってピストン50よりもシリンダ38の先端側へ移動される。これによって、シリンダ38内のピストン50とマイクロガスジェネレータ46との間に大きなガス圧が残ることを防止又は抑制できる。
しかも、ガス抜き溝52、54の各々は、ピストン50の中心を通る中心軸線周りに180度を越える環状に形成されており、ガス抜き溝52とガス抜き溝54とが交差されている。このため、例えば、ガス抜き溝52の縁がシリンダ38の内側面に当接されて、ガス抜き溝52がシリンダ38の内側面に閉じられても、ガス抜き溝54がシリンダ38の内側面に閉じられることはない。このため、ピストン50を挟んだシリンダ38の軸方向基端側と軸方向先端側とを連通できる。
一方、車両衝突時には乗員の身体が車両前側へ慣性移動しようとし、このため、乗員の身体に装着されたウェビング20が乗員の身体によって引張られ、これによって、引出方向の回転力がスプール18に付与される。スプール18に付与される引出方向の回転力が一定の大きさ以上になると、フォースリミッタ機構が作動される。フォースリミッタ機構が作動されると、スプール18が引出方向へ回転されると共に、スプール18の回転力の一部がフォースリミッタ機構のエネルギー吸収部材の変形に供される。このようにスプール18が引出方向へ回転されると、回転部材82が引出方向(図5の矢印B方向)へ回転される。このため、回転部材82の引出方向への回転開始状態で回転部材82の係合刃86が食込み又は突刺さった移動部材58は引出方向へ回転される。
また、係合刃86が移動部材58に食込み又は突刺さることによって、移動部材58は回転部材82の半径方向外側への力を係合刃86から受け、これによって、移動部材58は、シリンダ38の開口部74における回転部材82とは反対側の内側面に押当てられる。したがって、移動部材58は、回転部材82の引出方向への回転に伴い開口部74からシリンダ38の内側へ移動しようとする。
ここで、上記のように、シリンダ38内のピストン50とマイクロガスジェネレータ46との間に大きなガス圧が残ることは防止又は抑制されている。このため、移動部材58のシリンダ38内側への移動に抵抗が少なく、移動部材58はシリンダ38の内側へ移動しやすい。
また、本実施の形態では、上記のようにガス抜きのための構成が、ピストン50の外面に形成されたガス抜き溝52、54である。このため、例えば、ピストン50を成形するための金型の内側面(キャビティ)にガス抜き溝52、54に対応する筋状の凸部を形成すれば、ピストン50の成形時にガス抜き溝52、54も形成できる。したがって、ガス抜きのための構成を低コストで実現できる。
しかも、本実施の形態では、ピストン50に形成されたガス抜き溝52、54の各々の中心位置は、ピストン50の中心とされている。このため、ガス抜き溝52とガス抜き溝54との交差部分と、ピストン50との中心を通る中心軸線(図3の一点鎖線L)の方向を、ピストン50を成形するための金型の分割方向とすれば、所謂「アンダーカット」が生じることはなく、金型の構造を簡素化できる。
さらに、ピストン50は移動部材58よりも剛性が低い。このため、ピストン50が移動部材58に圧接された状態で更にマイクロガスジェネレータ46から供給されたガスの圧力を受けると、ピストン50がシリンダ38の軸方向に潰れてシリンダ38の半径方向へ膨らむように弾性変形される。これによって、ピストン50は更に強くシリンダ38の内側面へ圧接される。このため、ピストン50にガス抜き溝52、54が形成されても、ピストン50によるシリンダ38の軸方向基端側と先端側との間の封止性能の低下を抑制又は防止できる。
なお、本実施の形態では、2つのガス抜き溝52、54をピストン50に形成したが、ガス抜き溝は1つであってもよいし、3以上であってもよい。
また、本実施の形態では、ガス抜き溝52、54は環状であったが、ガス抜き溝は環状でなくてもよく、好ましくは、ガス抜き溝52、54の各々は、ピストン50の中心を通る中心軸線周りに180度を越える範囲に形成されていればよい。
さらに、本実施の形態では、ガス抜き溝52、54は互いに交差された構成であったが、複数のガス抜き溝が互いに交差していなくてもよい。
10 ウェビング巻取装置
18 スプール
20 ウェビング
38 シリンダ
50 ピストン
52 ガス抜き溝
54 ガス抜き溝
58 移動部材

Claims (5)

  1. 巻取方向へ回転されることによってウェビングを巻取るスプールと、
    軸方向基端部にガス発生手段が設けられ、前記ガス発生手段からのガスが内側に供給されるシリンダと、
    前記シリンダ内に設けられ、前記シリンダ内に供給された前記ガスの圧力によって前記シリンダの軸方向先端側へ移動されることによって前記スプールが前記巻取方向に回転される球状のピストンと、
    前記ピストンの外面に形成されて、前記ピストンを挟んだ前記シリンダの軸方向基端側と軸方向先端側とを連通可能なガス抜き溝と、
    を備えるウェビング巻取装置。
  2. 前記ガス抜き溝は、前記ピストンの中心を通る中心軸線周りに180度を越える範囲に形成される請求項1に記載のウェビング巻取装置。
  3. 前記ガス抜き溝は前記ピストンに複数形成される請求項1又は請求項2に記載のウェビング巻取装置。
  4. 複数の前記ガス抜き溝は互いに交差されている請求項3に記載のウェビング巻取装置。
  5. 前記ピストンよりも前記シリンダの軸方向先端側に設けられ、前記シリンダの軸方向先端側へ移動される前記ピストンに押圧されて移動されることによって前記スプールを前記巻取方向へ回転させる移動部材を備えると共に、前記ピストンは前記移動部材よりも弾性が高く設定される請求項1から請求項4の何れか1項に記載のウェビング巻取装置。
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WO2018198829A1 (ja) * 2017-04-27 2018-11-01 オートリブ ディベロップメント エービー シートベルト用リトラクタ
JPWO2018198829A1 (ja) * 2017-04-27 2020-05-14 オートリブ ディベロップメント エービー シートベルト用リトラクタ

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