JP2011126311A - シートベルトリトラクタおよびこれを備えたシートベルト装置 - Google Patents

シートベルトリトラクタおよびこれを備えたシートベルト装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のボールを用いたプリテンショナーとエネルギ吸収機構とを効果的に作動させつつ、プリテンショナーの排気通路の構造を簡単にかつ排気通路の加工を容易にする。
【解決手段】プリテンショナーは、パイプ17内に力伝達部材である複数のボール20とピストン21とを有する。ピストン21のピストン本体21aは軸部21cと略半球状の頭部21dとを有する。ピストン本体21aには、排気通路を構成する軸方向の排気孔21eとこの排気孔21eに連通する排気溝21fが設けられる。排気溝21fにより、ボール20にピストン21の頭部21dが当接しても排気孔21eは閉塞されない。単一部材のピストン本体21aに排気孔21eと排気溝21fとが設けられるだけであるので、排気通路の構造が簡単であり、かつ排気通路の加工が容易である。
【選択図】図5

Description

本発明は、プリテンショナーおよびエネルギ吸収(EA)機構を備えるシートベルトリトラクタの技術分野、および車両のシートベルト装置の技術分野に属するものである。
従来、自動車等の車両に装備されるシートベルト装置においては、プリテンショナーを備えたシートベルトリトラクタが種々開発されている。このプリテンショナーは、車両の衝突時等の通常の減速度より大きな減速度が車両に加えられた緊急時の初期に、ガスジェネレータで発生した反応ガスによりシートベルトリトラクタのスプールをシートベルト巻き取り方向に回転させて、このスプールによりシートベルトを巻き取る。これにより、シートベルトのたるみを迅速に除去するとともにシートベルトに張力を付与して、乗員の拘束力を高めるようになっている。
従来のプリテンショナの一例として、パイプ内に力伝達部材である複数のボールとピストンが収容され、ピストンが緊急時にガスジェネレータが発生した反応ガスのガス圧を受けてこれらのボールを押圧することで各ボールがパイプ内に沿って移動してリングギアの複数の被押圧部を押圧し、これらのボールの押圧によりリングギアが回転することでスプールがシートベルト巻取り方向に回転してシートベルトを巻き取るプリテンショナーが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されているプリテンショナーでは、ガスジェネレータとピストンとの間のパイプ内のガス圧が過大にならないように、パイプにその内部と外部とを連通するガス逃し孔が設けられている。
また、従来のプリテンショナの他の例として、シリンダ孔内に力伝達部材であるラックとピストンが収容され、ピストンが、緊急時にガスジェネレータが発生した反応ガスのガス圧を受けてこのラックを押圧し、ラックが移動することで各ラック歯がピニオンを回転し、このピニオンが回転することでスプールがシートベルト巻取り方向に回転してシートベルトを巻き取るプリテンショナーも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に記載されているプリテンショナーでは、ピストンとラックに、ピストンのガスジェネレータ側とラックのラック歯側とを連通する排気孔が設けられている。
更に、シートベルトリトラクタにおいては、前述の緊急時にシートベルトの引出しがロックされると、乗員の慣性によりシートベルトに大きな張力が作用する。このシートベルトの張力の反力として、乗員にはシートベルトから大きな力が加えられる。そこで、このシートベルトからの乗員への力を制限(抑制)するために、エネルギ吸収(EA)機構を備えたシートベルトリトラクタも知られている(例えば、特許文献1および2参照)。このEA機構のEA部材として、例えばトーションバーが多く用いられている。このトーションバーは、乗員の慣性によりシートベルトが引き出されようとするとき捩り変形して乗員の運動エネルギを吸収してシートベルトから乗員に作用する力を制限する。
ところで、EA機構はプリテンショナーによるシートベルト巻取り作動終了に続いて作動する。このEA機構によるEA作動時は、スプールがシートベルト引出し方向に回転しようとするので、前述の力伝達部材およびピストンがプリテンショナーの作動時の移動方向とは逆方向に移動する。これにより、ガスジェネレータとピストンとの間のパイプ内あるいはシリンダ孔内の圧力が上昇するため、ピストンがその移動時にこの上昇ガス圧で抵抗を受ける。
そこで、特許文献1に記載のシートベルトリトラクタでは、EA作動時にガスジェネレータとピストンとの間のパイプ内のガスがガス逃し孔を通って外部に流出することで、前述の抵抗が小さくなる。また、特許文献2に記載のシートベルトリトラクタでは、EA作動時にガスジェネレータとピストンとの間のシリンダ孔内のガスが排気孔を通ってラックのラック歯側へ流動することで、前述の抵抗が小さくなる。
特開2001−63520号公報。 特開平10−67300号公報。
ところで、特許文献1に記載のようにパイプにガス逃し孔を設けた場合、ガスがパイプの外に流出することになる。そこで、ガスがパイプ外へ流出させないようにするために、特許文献1に記載のプリテンショナーに、特許文献2に記載のプリテンショナーにおけるピストンとラックとに設けた排気孔の技術を適用することが考えられる。
しかしながら、特許文献1に記載のプリテンショナーでは力伝達部材として複数のボールを用いているのに対して、特許文献2に記載のプリテンショナーでは力伝達部材としてラックを用いているため、特許文献1に記載のプリテンショナーに、特許文献2に記載の排気孔の技術を単純に適用することはできない。
すなわち、特許文献2に記載のプリテンショナーでは、ピストンとラックとを用いていることからラックを安定して移動させるために、ラックの基端部にシリンダ孔にガイドされるガイド部が一体に設けられる必要がある。特許文献2に記載のプリテンショナーでは、ピストンがピストン本体と受圧板とに2分割され、ピストン本体がラックに一体に設けられてラックのガイド部としている。このように、ラックの基端部にシリンダ孔にガイドされるピストン本体が一体に設けられた場合、排気孔はピストン本体とラックとに設ける必要がある。しかも、力伝達部材であるラックはその移動方向に長く形成されるため、ラックに設けられる排気孔は、ラックの移動方向の孔とラックの移動方向と直交する方向の孔とのT字状に形成される必要がある。そのうえ、互いに離間するピストン本体と受圧板とにも排気孔が設けられる必要があるため、排気孔の加工部位が多くなるばかりでなく、これらの排気孔の連通状態を確実にする必要がある。このため、排気孔の構造が複雑であるばかりでなく排気孔の加工が面倒であり、コストが高くなるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、力伝達部材である複数のボールを用いたプリテンショナーとエネルギ吸収機構とを効果的に作動させつつ、プリテンショナーの排気通路の構造を簡単にかつ排気通路の加工を容易にして、より一層安価に形成できるシートベルトリトラクタおよびこれを備えたシートベルト装置を提供することである。
前述の課題を解決するために、本発明のシートベルトリトラクタは、シートベルトと、前記シートベルトを巻き取るスプールと、通常時前記スプールとともに回転しかつ緊急時にシートベルト引出し方向の回転が阻止されて前記スプールと相対回転を生じるロッキング部材と、前記緊急時に前記ロッキング部材のシートベルト引出し方向の回転をロックするロック機構と、前記スプールと前記ロッキング部材との間に設けられて前記スプールと前記ロッキング部材との相対回転時に前記シートベルトにかかる荷重を制限するエネルギ吸収機構と、前記緊急時に作動して前記スプールをシートベルト巻取り方向に回転するプ
リテンショナーとを少なくとも備えているシートベルトリトラクタにおいて、前記プリテンショナーが、ケースと、前記ケースに取り付けられるパイプと、前記パイプ内に移動可能に設けられるとともにスプールをシートベルト巻き取り方向に回転させるための力を伝達する所定数のボールと、前記緊急時にガスを発生するガスジェネレータと、前記パイプ内に移動可能に設けられるとともに前記ガスの圧力で移動して前記ボールを押圧するピストンと、前記ケース内に少なくとも回転可能に設けられるとともに、内周に複数の内歯を有しかつ外周に前記ボールによって押圧される複数の被押圧部を有するリングギアと、前記ケース内でスプール側部材に設けられるとともに、前記リングギアの前記内歯に噛合可能な外歯を有しかつ前記スプールを回転させるピニオンとを少なくとも備え、前記ピストンに、前記ピストンの前記ガスジェネレータ側と前記ボール側とを連通する排気通路が設けられ、前記排気通路が、前記ピストンの軸方向の排気孔と、前記ボールに当接する側の前記ピストンの端部に設けられるとともに前記排気孔に連通する前記ピストンの径方向の排気溝とにより形成されることを特徴としている。
また、本発明のシートベルトリトラクタは、前記ボールに当接する側の前記ピストンの端部が、略球面状、截頭円錐台形状、および略平面状のいずれか1の形状に形成されていることを特徴としている。
更に、本発明のシートベルトリトラクタは、前記ピストンが、ピストン本体と、このピストン本体に嵌合されたピストンリングとを有し、前記排気通路は前記ピストン本体に設けられることを特徴としている。
更に、本発明のシートベルト装置は、シートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタと、前記シートベルトリトラクタから引き出されたシートベルトに摺動可能に支持されたタングと、車体に設けられるとともに前記タングが係脱可能に係止されるバックルとを少なくとも有し、前記シートベルトリトラクタが前述の本発明のシートベルトリトラクタのいずれか1つであることを特徴としている。
このような構成をした本発明のシートベルトリトラクタによれば、力伝達部材である所定数のボールを押圧するピストンに、軸方向の排気孔が設けられるとともに、ピストンのボール当接端に、この軸方向の排気孔に連通しかつ径方向の排気溝が設けられる。したがって、プリテンショナーの作動時、ガスジェネレータとピストンとの間のパイプ内のガス圧の一部が排気孔および排気溝を通ってピストンのボール側に流動する。これにより、ガスジェネレータとピストンとの間のパイプ内のガス圧が過大に上昇するのを抑制することができる。
また、エネルギ吸収作動でボールとともにピストンも戻されるため、ピストンのガスジェネレータ側のパイプ内の圧力が高くなる。しかし、ピストンに排気孔および排気溝を設けているので、ガスジェネレータ側のパイプ内のガスを、これらの排気孔および排気溝を通してピストンのボール側に流動させることが可能となる。したがって、ピストンの戻りに対するガスの抵抗を抑制することができる。これにより、ピストンをより一層スムーズに移動させることができ、リングギアをシートベルト引出し方向に一層スムーズに回転させることができる。その結果、エネルギ吸収機構によるEA作動を更に一層効果的に行うことができる。
更に、排気孔および排気溝からなる排気通路はピストンのみに設けられ、力伝達部材であるボールには設けられない。これにより、プリテンショナーの排気通路の構造が簡単になるとともに、排気通路の加工が容易になる。その結果、プリテンショナーを安価に形成することが可能となり、プリテンショナーを備えるシートベルトリトラクタのコストを低減することができる。
こうして、力伝達部材である所定数のボールを用いたプリテンショナーとエネルギ吸収機構とを効果的に作動させつつ、プリテンショナーの排気通路の構造を簡単にかつ排気通路の加工を容易にして、より一層安価に形成できるシートベルトリトラクタを実現することが可能となる。
特に、排気通路の排気溝を、ボールに当接する側のピストンの端部に設けることで、ボールがピストンのこの端部に当接しても、この排気溝により排気孔がボールにより閉塞されるのを防止することができるとともに、ピストン端部に溝加工を施すだけでよいので、その分、排気通路の加工が更に一層簡単になる。
また、ボールが当接する側のピストンの端部を略球面状、截頭円錐台形状、あるいは略平面状に形成することで、ボールがピストンのこの端部に当接しても、ボールと端部との接触面積がきわめて小さくできる。これにより、ボールと端部との当接時に、ボールによる排気孔の閉塞がより効果的に防止可能となる。特に、ピストンの端部を略球面状あるいは截頭円錐台形状にすることで、排気孔の閉塞がより一層効果的に防止可能となるとともに、湾曲したパイプ内をピストンが移動するときに、ピストンをより一層スムーズに移動させることが可能となる。
一方、本発明のシートベルトリトラクタを備えたシートベルト装置によれば、シートベルトリトラクタがプリテンショナーとエネルギ吸収機構とを効果的に作動できることから、シートベルト装置の乗員拘束性が効果的に向上する。
本発明にかかるシートベルトリトラクタの実施の形態の一例を備えたシートベルト装置を模式的に示す図である。 (a)はこの例のシートベルトリトラクタの左側面図、(b)は(a)におけるIIB−IIB線に沿う断面図である。 図2(a)におけるシートベルトリトラクタのプリテンショナーを、そのカバー、ボール、およびスプリング手段をとって示す図である。 この例のプリテンショナーのパイプおよびガイド部材を示す分解斜視図である。 (a)はこの例のプリテンショナーのガスジェネレータ、ピストン、およびボールを示す部分断面図、(b)はピストンの正面図、(c)はピストンの右側面図、(d)はプリテンショナーの作動時のピストンを説明する図、(e)は他の例のピストンの正面図、(f)は他の例のピストンの右側面図である。 この例のプリテンショナーのカバーの内部側を示す図である。 プリテンショナーの作動を説明し、(a)は非作動状態を示す図、(b)は作動開始直後の状態を示す図、(c)は作動終了状態を示す図である。
以下、図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。
図1は本発明にかかるシートベルトリトラクタの実施の形態の一例を備えたシートベルト装置を模式的に示す図である。
図1に示すように、この例のシートベルト装置1は、基本的には従来公知の三点式シートベルト装置と同じである。図中、1はシートベルト装置、2は車両シート、3は車両シート2の近傍に配設されたシートベルトリトラクタ、4はシートベルトリトラクタ4に引き出し可能に巻き取られかつ先端のベルトアンカー4aが車体の床あるいは車両シート2に固定されるシートベルト、5はシートベルトリトラクタ3から引き出されたシートベル
ト4を乗員のショルダーの方へガイドするガイドアンカー、6はこのガイドアンカー5からガイドされてきたシートベルト4に摺動自在に支持されたタング、7は車体の床あるいは車両シートに固定されかつタング6が係脱可能に挿入係合されるバックルである。
このシートベルト装置1におけるシートベルト4の装着操作および装着解除操作も、従来公知のシートベルト装置と同じである。
この例のシートベルトリトラクタ3は従来公知の緊急ロック式シートベルトリトラクタ(ELR)または従来公知の自動ロック式シートベルトリトラクタ(ALR)として構成される。このシートベルトリトラクタ3はプリテンショナーおよびエネルギ吸収(EA)機構を備えている。
図2(a)および(b)は、この例のプリテンショナーおよびEA機構を備えるシートベルトリトラクタを示す図である。
この例のシートベルトリトラクタ3は、基本的には、例えば前述の特許文献1に記載されている公知のプリテンショナーおよびEA機構を備えるシートベルトリトラクタと同じである。したがって、まず、特許文献1に記載のシートベルトリトラクタと同じ構成の部分および同じ作用の部分について簡単に説明する。
図2(a)および(b)に示すようにシートベルトリトラクタ3は、両側壁8a,8b
を有するコ字状のフレーム8、シートベルト4を巻き取るスプール9、EA機構のトーションバー10、本発明のロッキング部材であるロッキングベース11、ロック機構12、減速度感知機構13、筒状の連結部材14、所定数(複数)のボールを用いたプリテンショナー15、およびスプール9を常時シートベルト巻取り方向に付勢するスプリング手段16を備えている。なお、この例のシートベルトリトラクタ3ではスプール9と連結部材14とが別体に設けられているが、特許文献1ではスプール9と連結部材14とが一体に設けられている。
そして、減速度感知機構13およびプリテンショナー15が作動しない通常時は、シートベルト4を引き出すとスプール9がシートベルト引出し方向に回転してシートベルト4が引き出される。この通常のシートベルト4の引出し時には、減速度感知機構13が作動しないのでロック機構12が作動しなく、スプール9が連結部材14、トーションバー10、およびロッキングベース11とともに回転する。したがって、シートベルト4は容易に引き出される。
また、シートベルト4を引き出した後、シートベルト4から手を離すと、スプリング手段16の付勢力で、連結部材14を介してスプール9がシートベルト巻取り方向に回転する。すると、スプール9は、引き出された全量またはほぼ全量のシートベルト4を巻き取る。この通常のシートベルト4の巻取り時には、スプール9が連結部材14、トーションバー10、およびロッキングベース11とともに回転する。したがって、シートベルト4は容易に巻き取られる。
走行中の車両に減速度感知機構13が作動する大きさの減速度が加えられると、減速度感知機構13が作動してロック機構12が作動する。すると、ロッキングベース11に設けられた図示しないパウルが回動して、側壁8aに形成された図示しないロック歯に係合する。これにより、ロッキングベース11のシートベルト引出し方向の回転がロックされる。一方、乗員の慣性でシートベルト4が引き出されようとし、スプール9がロッキングベース11に対して相対的にシートベルト引出し方向に回転しようとする。その結果、トーションバー10がねじられる。このトーションバー10がねじり変形による抵抗でスプール9のシートベルト引出し方向の回転が抑制される。こうして、乗員はシートベルト4により拘束される。このとき、乗員の運動エネルギがトーションバー10のねじり変形に
より部分的に吸収されるので、シートベルト4から乗員に加えられる力が制限される。
この例のシートベルトリトラクタ3の基本的な構成の他の構成および基本的な作用の他の作用については、特許文献1の記載を参照すれば容易に理解することができるので、それらの詳細な説明は省略する。
次に、この例のシートベルトリトラクタ3の特徴部分の構成、つまり、この例のプリテンショナー15について説明する。
図3は、図2(a)におけるシートベルトリトラクタのプリテンショナーを、そのカバー、ボール、およびスプリング手段をとって示す図、図4はこの例のプリテンショナーのパイプおよびガイド部材を示す分解斜視図である。
図3および図4に示すように、プリテンショナー15はパイプ17を有しており、このパイプ17の一端部17aは開放されている。また、この一端部17aには、パイプ17の開放端からパイプ17の軸方向に延びる切欠部17bおよび取付フランジ部17cがそれぞれ形成されている。そして、パイプ17の一端部17aはガイド部材18に取り付けられる。その場合、取付フランジ部17cがガイド部材18に形成された取付溝18aに嵌合されるとともに、ガイド部材18に形成された係止部18bに係止されて取り付けられる。また、パイプ17の一端部17aがガイド部材18に取り付けられ、かつガイド部材18がケース基材22を介してフレームの側壁8bに取り付けられた状態では、図示しないが取付フランジ部17cの一部が側壁8bに設けられた矩形状の小開口に上方に向かって係止するとともに、取付フランジ部17cの他の一部17がガイド部材18の係止部18bに上方に向かって係止することにより、パイプ17がガイド部材18から上方へ抜けるのを防止されている。
ガイド部材18にはガイド面18cが形成されている。このガイド面18cは直線ガイド面18dと、この直線ガイド面18dに接するとともにスプール9の回転軸と同心円またはほぼ同心円の円弧状ガイド面18eとを含んでいる。図3に示すように、パイプ17の一端部17aがガイド部材18bに取り付けられた状態では、直線ガイド面18dは、パイプ17の径方向の中心を通る軸方向の平面に沿う断面のパイプ17の内周面17dの延長線上に位置されている。
図5(a)に示すように、パイプ17の他端部17e内には、反応ガスを発生するガスジェネレータ19が設けられている。また、パイプ17内には、本発明の力伝達部材である鉄あるいはアルミニウム等の金属製の所定数のボール20およびガスジェネレータ19からのガス圧を受けてボール20を押圧するピストン21が移動可能に配設されている。このピストン21は、ボール20と同様の金属製のピストン本体21aとシリコンあるいは樹脂等の非金属製のピストンリング21bとを有している。
図5(b)および(c)に示すように、ピストン本体21aは、ガスジェネレータ19側に位置する円柱状の軸部21cと、ボール20側に位置する略半球状(つまり、略球面状)の頭部21dとを有する。その場合、略半球状の頭部21dの径方向の中心側が外周側より、ボール20側に突出している。これらの軸部21cおよび頭部21dは一体に形成されるとともに、軸部21cおよび頭部21dを軸方向に貫通する排気孔21eが穿設されている。また、頭部21dには、4個の排気溝21fが排気孔21eに連通するようにして十字形に形成されている。これらの排気溝21fは中心の幅が最も大きいとともに、中心から先端に向かって次第に小さくなるように設定されている。これらの排気溝21fにより、ピストン21aの頭部21dがボール20に当接した状態で、排気孔21eがボール20によって塞がれることが防止されている。したがって、ピストン21aの頭部21dがボール20に当接した状態でも、ピストン21のガスジェネレータ19側とボール20側との間が排気孔21eおよび排気溝21fによって常時連通している。これらの
排気孔21eおよび排気溝21fにより、ガスが流動する排気通路が形成される。
ピストンリング21bは円筒状に形成されているとともにピストン本体21aの軸部21cに嵌合されている。このピストンリング21bは、軸部21cの外周面とパイプ17の内周面との間を気密にまたはほぼ気密にシール可能にかつパイプ17の内周面に対して摺動可能に配設されている。
そして、ガスジェネレータ19で発生されたガスはピストン21を図5(d)において右方へ押圧する。これにより、ピストン21はボール20を同方向に押圧する。また、図5(d)に矢印αで示すように、ガスジェネレータ19からのガスは、排気孔21eおよび各排気溝21fを通って、ピストン21のガスジェネレータ19側からボール側に所定量流動可能となっている。その場合、ピストン21aの頭部21dがボール20に当接した状態でも、ガスの一部は各排気溝21fを通してピストン21のボール20側に流動可能である。
なお、図5(e)および(f)に示すように各排気溝21fは、それらの幅が一定になるように形成することもできる。また、ピストン21の排気溝21fは4個に限定されることはなく、任意の数だけ設けることができる。そして、排気溝21fは複数個設けられる場合には、各溝21fは円周方向に等間隔に設けることが望ましい。
プリテンショナー15はケース基材22を有し、このケース基材22は側壁8bに
取り付けられている。また、ガイド部材18はケース基材22を介して同じくフレーム8の側壁8bに取り付けられる。更に、ケース基材22およびガイド部材18にはカバー23が取り付けられる。そして、ケース基材22、ガイド部材18、およびカバー23により内部空間24aを有するプリテンショナー15のケース24が形成される。
図2(b)および図3に示すように、ケース24の内部空間24a内には、リングギア25が回転可能にかつ図3において右方へ移動可能に配設されている(なお、図3には、リングギア25が右方へ移動した後の状態が示されている)。このリングギア25は内周面に形成された複数の内歯25aを有している。
このリングギア25の外周面には、本発明の被押圧部である複数(図示例では、7個)のレバー25bが突設されている。そして、プリテンショナー15が非作動である通常時に、第1のボール20が最初に当接するレバー25bとこれに時計回りに隣接するレバー25bとの間の周方向の間隔は、1個のボール20の一部が収容可能な大きさに設定されている。また、互いに隣接する2個のレバー25b間の他の周方向の間隔は、互いに接触する2個のボール20が順に収容可能な大きさに設定されている。そして、リングギア25のレバー25bはパイプ17の一端部17aの切欠部17bからパイプ17内に侵入可能になっている。
シートベルトリトラクタ3の連結部材14には、環状のピニオン26がこの連結部材14と一体回転可能に取り付けられている(なお、ピニオン26は、図示しないがスプール9と連結部材14とを一体に形成するとともに、この連結部材14に一体に設けることもできる。)。
ピニオン26は複数の外歯26aを有している。このピニオン26の外歯26aにリングギア25の内歯25aが噛合可能となっている。そして、プリテンショナー15の作動時に、各ボール20は、パイプ17の切欠部17bからパイプ17内に進入している各レバー25bにリングギア25の押圧力を加えるとともに、リングギア25にピニオン26の方へ直進移動力を加えるようになっている。
この例のプリテンショナー15では、パイプ17の配管の取り回し(パイピング)は、プリテンショナー15が車体に取り付けられた状態で、その一端部17aの端が図3に示す最下位置とされている。その場合、一端部17aの端の位置は、ピニオン26の回転中心(つまり、スプール9の回転中心)より若干上方に位置している。これにより、各ボール20は力をリングギア25の各レバー25bにリングギア25の略接線方向に沿ってシートベルト巻き取り方向に伝達する。その結果、各ボール20は力をリングギア25に最も効率よくリングギア25に伝達するようになる。
更に、パイプ17はフレーム9の上方で略直角に曲げられて車室外側に向かって直線状にかつ略水平に延設されるとともに、側壁8bの自由端近傍で略直角に曲げられて車両前後方向に直線状にかつ略水平に延設され、更に、側壁8aの近傍で略直角に曲げられて車室内側に向かって直線状にかつ略水平方向に延設される。したがって、ガスジェネレータ19がフレーム8の側壁8aの固定端側の上方で車室内側に向かって略水平に配設されている。
ケース基材22には、ボール20をガイドするケース基材側ガイド溝27が形成されている。その場合、ケース基材側ガイド溝27は、リングギア25が右方へ移動してその内歯25aがピニオン26の外歯26aに噛合した図3に示す状態におけるリングギア25の中心と略同心の円の略円弧状に形成されている。そして、ケース基材側ガイド溝27は、図3に示すリングギア25の位置における各レバー25bの先端より外側に配設されている。したがって、各レバー25bがケース基材側ガイド溝27内に侵入することはない。このケース基材側ガイド溝27は、一対のケース基材外周側ガイド壁28とケース基材内周側ガイド壁29とによって形成されている。これらの外、内周側ガイド壁28,29
は、ピニオン26の回転中心と略同心の円の略円弧状に形成されている。
更に、ボール20が移動するケース基材内周側ガイド壁29の上流側端には、ボール20をケース基材側ガイド溝27に誘導するケース基材側溝誘導部29aが設けられている。このケース基材側溝誘導部29aは、ケース基材内周側ガイド壁29の上流側端における円弧の接線より内側に傾斜する傾斜面として形成されている。ケース基材22には、このケース基材側溝誘導部29aにより、ボール20をケース基材側ガイド溝27に誘導するケース基材側ボール誘導溝27aが形成される。
また、図6に示すようにカバー23には、ボール20をガイドするカバー側ガイド溝30が形成されている。このカバー側ガイド溝30は、一対のカバー外周側ガイド壁31とカバー内周側ガイド壁32とによって形成されている。その場合、カバー外周側ガイド壁31は、円弧状のケース基材外周側ガイド壁28とほぼ同径の同心円の円弧状に形成されているとともに、カバー外周側ガイド壁31の周方向の長さはケース基材外周側ガイド壁28の周方向の長さと同じかまたはほぼ同じに設定されている。また、カバー内周側ガイド壁32は、円弧状のケース基材内周側ガイド壁29とほぼ同径の同心円の円弧状に形成されているとともに、カバー内周側ガイド壁32の周方向の長さはケース基材内周側ガイド壁29の周方向の長さと同じかまたはほぼ同じに設定されている。
更に、ボール20が移動するカバー内周側ガイド壁32の上流側端には、ボール20をカバー側ガイド溝30に誘導するカバー側溝誘導部32aが設けられている。このカバー側溝誘導部32aは、カバー内周側ガイド壁32の上流側端における円弧の接線より内側に傾斜する傾斜面として形成されている。その場合、円弧の接線に対するカバー側溝誘導部32aの傾斜角およびカバー側溝誘導部32aの長さは、それぞれ、円弧の接線に対するケース基材側溝誘導部29aの傾斜角およびケース基材側溝誘導部29aの長さと同じかまたはほぼ同じに設定されている。カバー23には、このカバー側溝誘導部32aによ
り、ボール20をカバー側ガイド溝30に誘導するカバー側ボール誘導溝30aが形成される。
ケース基材22にカバー23が取り付けられて合体された状態では、ケース基材外周側ガイド壁28とカバー外周側ガイド壁31とがほぼ重なるとともに、ケース基材内周側ガイド壁29とカバー内周側ガイド壁32とがほぼ重なる。これにより、これらのケース基材側ガイド溝27とカバー側ガイド溝30とにより、ボール20が移動する円弧状通路33が形成される。また、ケース基材側溝誘導部29aとカバー側ボール誘導溝30aとがほぼ重なる。これにより、これらのケース基材側溝誘導部29aとカバー側ボール誘導溝30aとにより、パイプ17から飛び出してリングギヤ25を回転させた後のボール20を前述の円弧状通路33に誘導する誘導通路34が形成される。
そして、この例のプリテンショナー15では、円弧状通路33、誘導通路34、およびガイド部材18のガイド面18cとリングギア25との間に形成されるガイド通路35により、リングギア25の外周に沿ってほぼ円弧状のボール収納室が形成される。その場合、円弧状通路33および誘導通路34によって形成されるボール収納室の部分には、リングギア25の各レバー25bは侵入しない。また、図3に示すようにガイド部材18にはストッパ部18fが形成されており、このストッパ部18fは円弧状通路33の下流側端をほぼ閉塞している。更に、誘導通路34に隣接するガイド通路35の部分の下方に、リングギア25の各レバー25bが当接しない程度にボール20が収容される小さなボール収容部36が設けられている。そして、円弧状通路33、誘導通路34、ガイド通路35、およびボール収容部36は、すべてケース24内に設けられている。
このように構成されたこの例のシートベルトリトラクタ3の作動について説明する。
この例のシートベルトリトラクタ3におけるプリテンショナー15およびトーションバー10の各作動は、基本的には、車両衝突時等の車両に大きな減速度が加えられた緊急時に作動してシートベルトリトラクタ3のスプール9をシートベルト巻き取り方向に回転させるまでは、特許文献1に記載されている従来の複数のボールを用いたプリテンショナーの作動と同じであるとともに、トーションバー10のEA作動も同じ従来のトーションバーのEA作動と同じである。
図7(a)に示すように、プリテンショナー15の非作動時には、特許文献1に記載のプリテンショナーと同様にリングギア25がピニオン26とほぼ同心に、および回転不能かつ右方へ移動不能に保持されている。したがって、リングギア25はその内歯25aがピニオン26の外歯26aに噛合しない状態に保持されている。また、最初の第1のボール20が、1つのレバー25bに当接した状態に保持される。その場合、第1のボール20は、間隔の狭い隣接するレバー25b間に進入可能とされている。更に、第1のボール20以後の各ボール20はパイプ17内で、順次互いに隣接するボール20どうしが当接した状態にされている。このとき、ガスジェネレータ19がガスを発生しなく、ボール20はレバー25bを実質的に押圧しない。
前述の緊急時には、従来と同様に減速度感知機構13およびロック機構12が作動してロッキングベース11のシートベルト引出し方向の回転がロックされるとともに、ガスジェネレータ19が作動してガスを発生する。発生したガスによってピストン21が押圧されるので、ピストン21はこれに当接するボール20に大きな押圧力を加える。そして、ピストン21は各ボール20を押圧しながらパイプ17内に沿って各ボール20とともにパイプ17の一端部17aの方へ前進移動する。このとき、ピストン21の頭部21dが略半球状に形成されているとともに力伝達部材がボール20であることから、湾曲したパイプ17内を比較的スムーズにかつ急速に移動する。
ピストン21の押圧力は各ボール20を介してレバー25に当接している第1のボール20に上方から下方に向かって伝達される。すると、第1のボール20は移動しながらこの押圧力で図2(a)においてリングギア25を右方へ移動させるとともに反時計回りに回転させる。そして、図7(b)に示すようにリングギア25の内歯25aがピニオン26の外歯26aに噛合し、ピニオン26がリングギア25と同方向に回転開始する。このピニオン26の回転開始により、ピニオン26および連結部材14を介してスプール9がシートベルト巻取り方向に回転開始し、乗員に装着されているシートベルト4が巻き取り開始される。このとき、ボール17によりリングギア25が下方に押圧されることで、ピニオン26を介してスプール9の下方に押圧される。このとき、スプール9はシートベルト4により上方に引っ張られているので、リングギア25がピニオン26およびスプール9を回転する際の回転抵抗が比較的小さい。
第1のボール20が間隔の狭いレバー25b間に収容されるとともに、次の第2のボール20が、第1のボール20が当接していたレバー25bと時計回りに隣接するレバー25bに当接すると、この第2のボール20を介するレバー25bへの押圧力で、リングギア25およびピニオン26がともに反時計回りに更に回転する。このとき、第1のボール20によるレバー25bへの押圧力は、実質的に消滅している。レバー25bとこのレバー25bに時計回りに隣接する次のレバー25bとの間に2個の第2および第3のボール20がレバー25bを押圧しながら収容される。更に、第3のボール20の次の第4のボール20が次のレバー25bに当接すると、この第4のボール20を介する次のレバー25bへの押圧力で、リングギア25およびピニオン26がともに反時計回りに更に回転する。このとき、第2及び第3のボール20によるレバー25bへの押圧力は、実質的に消滅している。以後、順次各ボール20によってレバー25bを押圧することによりリングギア25およびピニオン26が反時計回りに回転する。すなわち、スプール9がシートベルト巻取り方向に回転し、シートベルト4がスプール9に巻き取られる。
図7(b)に示すように、レバー25bへの押圧力が実質的に消滅した第1のボール20は、リングギア25の回転でレバー25bによりガイド通路35にガイドされて移動する。そして、図7(c)に示すように第1のボール20は誘導通路34に進入すると、レバー25bから離間するとともにこの誘導通路34にガイドされて円弧状通路33に移動する。同様に、レバー25bへの押圧力が実質的に消滅した第2のボール20以降の各ボール20が、順次誘導通路34にガイドされて円弧状通路33に移動する。各ボール20は誘導通路34および円弧状通路33を移動しているときは、リングギア25のレバー25bに当接しない。換言すると、リングギア25の回転は、誘導通路34および円弧状通路33に位置する各ボール20によって影響されなく、レバー25bへのボール20の押圧力がリングギア25の回転に効率よく利用される。
なお、図5(d)に矢印αで示すようにガスジェネレータ19で発生されたガスの一部は、ピストン21の排気孔21eおよび排気溝21fを通ってピストン21のボール20側に流動するので、ピストン21のガスジェネレータ19側の圧力が過大となることが抑制される。
そして、第1のボール20がストッパ部18fに当接したとき、あるいはスプール9をシートベルト引出し方向に回転させようとするシートベルト4の張力がスプール9をシートベルト巻取り方向に回転させようとするボール20と等しくなったとき、各ボール20の移動が停止する。これにより、リングギア25およびピニオン26の回転が停止して、プリテンショナー15の作動が停止する。したがって、プリテンショナー15の作動によるスプール9のシートベルト4の巻取りが終了する。その結果、シートベルト4により乗員はより一層堅固に拘束される。
続いて、乗員の慣性によりシートベルト4が引き出されようとし、スプール9がシートベルト引出し方向に回転しようとする。このとき、ロッキングベース11のシートベルト引出し方向の回転がロックされているので、トーションバー10が捩り変形する。このトーションバー10の捩り変形によりスプール9がシートベルト引出し方向に回転するので、シートベルト4からの乗員に加えられる力が制限される。すなわち、トーションバー10はEA作動を行う。
トーションバー10のEA作動中はスプール9がシートベルト引出し方向に回転するため、リングギア25も同方向に回転する。そして、図7(c)においてリングギア25の回転で、終端側の3個のボール20がリングギア25の対応するレバー25bによってパイプ17の方へ戻される。しかし、終端から4個目のボール20から始端側(第1のボール20側)の各ボール20は、リングギア25の各レバー25bに当接しないのでパイプ17の方へは戻されない。なお、このとき、終端から4個目のボール20は図7(c)に二点鎖線で示すようにボール収容部36に収容される。そして、4個目のボール20より始端側に存在する各ボール20は、4個目のボール20に始端側に隣接する5個目のボール20が4個目のボール20に当接することで、終端から4個目のボール20から始端側の各ボール20はパイプ17の方へ移動不能となり、これらのボールの逆流が防止される。すなわち、EA作動時にはボール20の一部、つまり終端側の3個のボール20が部分的にリングギア25によって戻されることになる。したがって、リングギア25のシートベルト引出し方向の回転に対するボール20の影響は抑制される。このように、トーションバー10のEA作動時に、リングギア25のシートベルト引出し方向の回転に対してボール20の影響が抑制されることから、リングギア25はよりスムーズに回転する。その結果、トーションバー10によるEA作動は効果的に行われる。
更に、図7(c)には図示省略されているが、パイプ17の方へ移動するボール20によりピストン21もガスジェネレータ19の方へ戻される。このピストン21の移動により、ピストン21のガスジェネレータ19側のパイプ19内の圧力が高くなるが、ガスジェネレータ19側のパイプ19内のガスが、図5(d)に矢印αで示すようにピストン21の排気孔21eおよび排気溝21fを通ってピストン21のボール20側に流動するので、ピストン21の移動に対するガスの抵抗が抑制される。これにより、ピストン21がよりスムーズに移動するので、リングギア25のシートベルト引出し方向の回転もよりスムーズになる。したがって、トーションバー10によるEA作動が更に一層効果的に行われる。
この例のシートベルトリトラクタによれば、力伝達部材である複数のボールを押圧するピストン21に、軸方向(ピストン21の移動方向)の排気孔21eが設けられるとともに、ピストン21のボール当接端に、この軸方向の排気孔21eに連通しかつ径方向(軸方向と直交する方向)の排気溝21fが設けられる。したがって、プリテンショナー15の作動時、ガスジェネレータ19とピストン21との間のパイプ内のガス圧の一部が排気孔21eおよび排気溝21fを通ってピストン21のボール側に流動する。これにより、ガスジェネレータ19とピストン21との間のパイプ内のガス圧が過大に上昇するのを抑制することができる。
また、EA作動でボール20とともにピストン21も戻されるため、ピストン21のガスジェネレータ19側のパイプ19内の圧力が高くなる。しかし、ピストン21に排気孔21eおよび排気溝21fを設けているので、ガスジェネレータ19側のパイプ19内のガスを、これらの排気孔21eおよび排気溝21fを通してピストン21のボール20側に流動させることが可能となる。したがって、ピストン21の戻りに対するガスの抵抗を抑制することができる。これにより、ピストン21をより一層スムーズに移動させることができ、リングギア25をシートベルト引出し方向に一層スムーズに回転させることがで
きる。その結果、トーションバー10によるEA作動を更に一層効果的に行うことができる。
更に、排気孔21eおよび排気溝21fからなる排気通路は単一部材のピストン本体21aのみに設けられ、力伝達部材であるボール20およびピストンリング21bには設けられない。これにより、プリテンショナー17の排気通路の構造が簡単になるとともに、排気通路の加工が容易になる。その結果、プリテンショナー17を安価に形成することが可能となり、プリテンショナー17を備えるシートベルトリトラクタ3のコストを低減することができる。
こうして、力伝達部材である複数のボール20を用いたプリテンショナー15とエネルギ吸収機構であるトーションバー10とを効果的に作動させつつ、プリテンショナー15の排気通路の構造を簡単にかつ排気通路の加工を容易にして、より一層安価に形成できるシートベルトリトラクタを実現することが可能となる。
特に、排気通路の排気溝21fを、ボール20に当接する側のピストン21の端部(つまり、頭部21d)に設けることで、ボール20がピストン21の頭部21dに当接しても、この排気溝21fにより排気孔21eがボール20により閉塞されるのを防止することができるとともに、ピストン端部に溝加工を施すだけでよいので、その分、排気通路の加工が更に一層簡単になる。
また、ボール20が当接する側のピストン21の端部を略球面状に形成することで、ボール20がピストン21の頭部21dに当接しても、ボール20と頭部21dとの接触面積がきわめて小さくできる。これにより、ボール20と頭部21dとの当接時に、ボール20による排気孔21eの閉塞がより効果的に防止可能となる。しかも、このようにピストン21の頭部21dを略球面状にすることで、湾曲したパイプ17内をピストンが移動するときに、ピストン21をより一層スムーズに移動させることが可能となる。
更に、この例のシートベルトリトラクタ3を備えたシートベルト装置1によれば、シートベルトリトラクタ3がプリテンショナー15とエネルギ吸収機構のトーションバー10とを効果的に作動できることから、シートベルト装置1の乗員拘束性が効果的に向上する。
なお、本発明に係るシートベルトリトラクタは、前述の例に限定されることはなく、種々の設計変更が可能である。例えば、前述の実施の形態の例では、ピストン21をピストン本体21aとピストンリング21bとに2分割に構成しているが、ピストン21は分割構成することなく単一部材で構成することもできる。また、ボール20に当接するピストン本体21aの端部を略球形状に形成しているが、ピストン本体21aの端部は、その径方向中心がボール側に突出する截頭円錐台形状や、略平面状に形成することもできる。要は、本発明は特許請求の範囲に記載された事項の範囲内で種々設計変更が可能である。
本発明のシートベルトリトラクタおよびシートベルト装置は、力伝達部材として複数のボールを用いたプリテンショナーおよびEA機構を備えるシートベルトリトラクタ、およびこのシートベルトリトラクタを備えた車両のシートベルト装置に好適に利用することができる。
1…シートベルト装置、3…シートベルトリトラクタ、4…シートベルト、6…タング、7…バックル、8…フレーム、9…スプール、10…トーションバー(エネルギ吸収(E
A)機構)、11…ロッキングベース、12…ロック機構、13…減速度感知機構、14…連結部材、15…プリテンショナー、17…パイプ、18…ガイド部材、18b…係止部、18c…ガイド面、19…ガスジェネレータ、20…ボール、21…ピストン、21a…ピストン本体、21b…ピストンリング、21e…排気孔、21f…排気溝、22…ケース基材、23…カバー、24…ケース、25…リングギア、25a…内歯、25b…レバー、26…ピニオン、26a…外歯、27…ケース基材側ガイド溝、27a…ケース基材側ボール誘導溝、28…ケース基材外周側ガイド壁、29…ケース基材内周側ガイド壁、29a…ケース基材側溝誘導部、30…カバー側ガイド溝、30a…カバー側ボール誘導溝、31…カバー外周側ガイド壁、32…カバー内周側ガイド壁、32a…カバー側溝誘導部、33…円弧状通路、34…誘導通路、35…ガイド通路、36…ボール収容部

Claims (4)

  1. シートベルトと、前記シートベルトを巻き取るスプールと、通常時前記スプールとともに回転しかつ緊急時にシートベルト引出し方向の回転が阻止されて前記スプールと相対回転を生じるロッキング部材と、前記緊急時に前記ロッキング部材のシートベルト引出し方向の回転をロックするロック機構と、前記スプールと前記ロッキング部材との間に設けられて前記スプールと前記ロッキング部材との相対回転時に前記シートベルトにかかる荷重を制限するエネルギ吸収機構と、前記緊急時に作動して前記スプールをシートベルト巻取り方向に回転するプリテンショナーとを少なくとも備えているシートベルトリトラクタにおいて、
    前記プリテンショナーは、ケースと、前記ケースに取り付けられるパイプと、前記パイプ内に移動可能に設けられるとともにスプールをシートベルト巻き取り方向に回転させるための力を伝達する所定数のボールと、前記緊急時にガスを発生するガスジェネレータと、前記パイプ内に移動可能に設けられるとともに前記ガスの圧力で移動して前記ボールを押圧するピストンと、前記ケース内に少なくとも回転可能に設けられるとともに、内周に複数の内歯を有しかつ外周に前記ボールによって押圧される複数の被押圧部を有するリングギアと、前記ケース内でスプール側部材に設けられるとともに、前記リングギアの前記内歯に噛合可能な外歯を有しかつ前記スプールを回転させるピニオンとを少なくとも備え、
    前記ピストンに、前記ピストンの前記ガスジェネレータ側と前記ボール側とを連通する排気通路が設けられ、
    前記排気通路は、前記ピストンの軸方向の排気孔と、前記ボールに当接する側の前記ピストンの端部に設けられるとともに前記排気孔に連通する前記ピストンの径方向の排気溝とにより形成されることを特徴とするシートベルトリトラクタ。
  2. 前記ボールに当接する側の前記ピストンの端部は、略球面状、截頭円錐台形状、および略平面状のいずれか1の形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシートベルトリトラクタ。
  3. 前記ピストンは、ピストン本体と、このピストン本体に嵌合されたピストンリングとを有し、前記排気通路は前記ピストン本体に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のシートベルトリトラクタ。
  4. シートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタと、前記シートベルトリトラクタから引き出されたシートベルトに摺動可能に支持されたタングと、車体に設けられるとともに前記タングが係脱可能に係止されるバックルとを少なくとも有し、
    前記シートベルトリトラクタが請求項1ないし3のいずれか1に記載のシートベルトリトラクタであることを特徴とするシートベルト装置。
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