JP2016104596A - 車両用内装部材の組立構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の外観、特に、車両室内の外観が損なわれることを防止しながら、内装部材の突き合わせ部分を容易に作製することができる車両用内装部材の組立構造を提供する。【解決手段】本発明は、車両室内に配置される一対の内装部材を備え、一対の内装部材を互いに突き合わせて組み立てている車両用内装部材の組立構造に関する。本発明に係る車両用内装部材の組立構造では、一対の内装部材のうち一方の内装部材に、一対の内装部材の突き合わせ方向に延びる軸線に対して傾斜して延びるリブを形成し、一対の内装部材のうち他方の内装部材に、リブに対応して傾斜して延びると共に突き合わせ方向に開口する溝を形成し、一対の内装部材の組立状態でリブ及び溝を互いに係合させている。【選択図】図4

Description

本発明は、車両室内に設けられる一対の内装部材を組み立てている車両用内装部材の組立構造に関する。
自動車等の車両室内には、装飾、乗員の保護等を目的として、トリム、ガーニッシュ等の内装部材が設けられており、一般的に、内装部材は、射出成形によって樹脂材料から作製されている。内装部材は、主に車両室内にて、ピラー、クォーターパネル、ドア、インストルメントパネル、センターコンソール等のような構造体の広い範囲を覆っており、この場合、内装部材の大型化を避けるべく、構造体の広い範囲を複数の内装部材によって分割して覆っている。多くの場合、複数の内装部材を構造体に取り付ける際には、隣接する内装部材を突き合わせている。しかしながら、隣接する内装部材の突き合わせ部分に発生する浮き上がり等のために、隣接する内装部材間には隙間が生じ易く、かかる隙間によって車両の外観、特に、車両室内の外観が損なわれるおそれがある。そのため、隣接する内装部材間に隙間が発生することを防ぐために、例えば、以下のような車両用内装部材の組立構造が採用されている。
車両用内装部材の組立構造に関する一例においては、内装部材として、センターピラーの上側部分及び下側部分をそれぞれ覆うピラーガーニッシュの上側部材及び下側部材(ピラーガーニッシュアッパー及びピラーガーニッシュロア)を設け、これらの両部材を車両上下方向に突き合わせて組み立てており、かかる構造において、下側部材の突き合わせ部分に、両部材の突き合わせ方向に延びるリブと、突き合わせ方向に対して直角に交差する方向(以下、「直交方向」という)に延びるリブと、フック形状の係止爪とを形成し、さらに、係止爪をセンターピラーに引っ掛けるように取り付けている。(例えば、特許文献1を参照。)
また、車両用内装部材の組立構造に関する別の一例においては、内装部材として、センターピラーの上側部分及び下側部分をそれぞれ覆うピラートリムの上側部材及び下側部材(ピラートリムアッパー及びピラートリムロア)を設け、これらの両部材を車両上下方向に突き合わせて組み立てており、かかる構造において、両部材の突き合わせ部分を重ねて配置し、下側部材の突き合わせ部分に、フック形状の係止爪(係止部)を形成し、上側部材の突き合わせ部分に、係止爪に対応して貫通する係止穴を形成して、下側部材の係止爪を上側部材の係止穴に挿入しながら上側部材に引っ掛けるように取り付けている。(例えば、特許文献2を参照。)
特開2006−327339号公報 実開平4−31054号公報
しかしながら、上述のような車両用内装部材の組立構造に関する各例では、内装部材の突き合わせ部分に、突き合わせ方向に延びるリブ、直交方向に延びるリブ、及びフック形状の係止爪を有する複雑な構造を形成するために、射出成形に用いられる型に複雑なスライドを設ける必要がある。このような複雑なスライドを有する型の作製は難しく、内装部材の突き合わせ部分を作製することが難しくなっている。すなわち、車両の外観、特に、車両室内の外観が損なわれることを防止するために隣接する内装部材の突き合わせ部分が浮き上がることを防止しながら、内装部材の突き合わせ部分を作製することが難しくなっている。このことは、特に、型費用の増加をもたらすので問題である。
本発明は、上記実情を鑑みて想到されたものであり、本発明の目的は、車両の外観、特に、車両室内の外観が損なわれることを防止しながら、内装部材の突き合わせ部分を容易に作製することができる車両用内装部材の組立構造を提供することにある。
課題を解決するために、本発明の一態様に係る車両用内装部材の組立構造は、車両室内に配置される一対の内装部材を備え、前記一対の内装部材を互いに突き合わせて組み立てている車両用内装部材の組立構造において、前記一対の内装部材のうち一方の内装部材に、前記一対の内装部材の突き合わせ方向に延びる軸線に対して傾斜して延びるリブを形成し、前記一対の内装部材のうち他方の内装部材に、前記リブに対応して傾斜して延びると共に前記突き合わせ方向に開口する溝を形成し、前記一対の内装部材の組立状態で前記リブ及び前記溝を互いに係合させている。そのため、一対の内装部材の突き合わせ方向に対して傾斜して延びる一方の内装部材のリブと、このリブに対応して傾斜して延びると共に突き合わせ方向に開口する他方の内装部材の溝とを係合させたシンプルな構造によって、突き合わせ方向及び該突き合わせ方向に対する直交方向における一対の内装部材の取付剛性を高めることができる。その結果、内装部材の突き合わせ部分が浮き上がることを防止できて、車両の外観が損なわれることを防止できる。また、上述のように内装部材の突き合わせ部分の浮き上がりを防止可能とする構造がシンプルであるので、内装部材の突き合わせ部分を容易に作製することができて、ひいては、型費用を低減することができる。よって、車両の外観、特に、車両室内の外観が損なわれることを防止しながら、内装部材の突き合わせ部分を容易に作製することができる。
本発明の一態様に係る車両用内装部材の組立構造では、前記一方の内装部材における前記突き合わせ方向に対する直交方向の端部分に、前記直交方向に折り返すようにU字形状に形成された抱き込み部分が設けられ、前記リブが、前記抱き込み部分の折り返された先端側に位置する前記抱き込み部分の先端領域にて、前記抱き込み部分の内周面から突出している。そのため、内装部材の突き合わせ部分の浮き上がり防止に用いられるリブが、U字形状の抱き込み部分によって隠れるように配置されており、リブが視認されることを防止できて、車両の外観が損なわれることを防止できる。
本発明の一態様に係る車両用内装部材の組立構造では、前記一方の内装部材が型を用いた射出成形によって作製され、前記型が、互いに向かって相対的に移動可能なキャビティ及びコアと、前記抱き込み部分のU字形状の内周面を形作るように形成されるスライドであって、前記キャビティ及びコアの移動方向に対して交差すると共に前記リブの長手方向に平行な方向に移動可能なスライドとを有し、前記リブの長手方向の傾斜角度が、前記リブを前記他方の内装部材の溝と係合させることができ、かつ前記射出成形の型開き時に前記スライドを抜くことができるように設定されている。そのため、溝と係合可能に構成したリブを一方の内装部材の突き合わせ部分における抱き込み部分の内周面に形成した場合であっても、かかるU字形状の内周面をシンプルな構造である型のスライドによって形成できて、一方の内装部材の突き合わせ部分をシンプルな構造である型によって作製することができる。よって、リブ及び溝の係合によって一対の内装部材の取付剛性を高めながら、内装部材の突き合わせ部分を容易に作製することができる。
本発明の一態様に係る車両用内装部材の組立構造では、前記リブが、前記他方の内装部材と突き合わされる前記一方の内装部材の突き合わせ側端と離れて配置されている。そのため、一方の内装部材の突き合わせ側端と離れて配置されたリブが、一方の内装部材の抱き込み部分によって確実に隠れるように配置されており、リブが視認されることを確実に防止できて、車両の外観が損なわれることを確実に防止できる
本発明の一態様に係る車両用内装部材の組立構造では、前記一対の内装部材が、車両室内にて、車体の車幅方向側部における車両前後方向の後端領域に位置するクォーターパネルに配置され、かつ車両上下方向に突き合わされて組み立てられている。そのため、後部座席の乗員に視認され易いクォーターパネルの内装部材について、該内装部材の外観が損なわれることを防止しながら、内装部材の突き合わせ部分を容易に作製することができる。
本発明に係る車両用内装部材の組立構造においては、車両の外観、特に、車両室内の外観が損なわれることを防止しながら、内装部材の突き合わせ部分を容易に作製することができる。
本発明の実施形態に係る車両用内装部材の組立構造を有する車体のクォーターパネル及びその周辺部を概略的に示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用内装部材の組立構造を有する車体のクォーターパネル及びその周辺部を、車両室内側から見て概略的に示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用内装部材の組立構造を有する車体のクォーターパネル及びその周辺部を、車両外部側から見て概略的に示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用内装部材の組立構造に用いられるクォーターアッパートリムの溝及びクォーターロアトリムのリブの係合を概略的に示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用内装部材の組立構造に用いられるクォーターアッパートリムを概略的に示す斜視図である。 図5のA部拡大図である。 本発明の実施形態に係る車両用内装部材の組立構造に用いられるクォーターロアトリムの前端部分を概略的に示す斜視図である。 図7のB部拡大図である。 クォーターロアトリムの作製に用いられる型と共に示す図8のC−C線断面図である。
本発明の実施形態に係る車両用内装部材の組立構造について以下に説明する。なお、本実施形態では、車両室内に配置される一対の内装部材は射出成形によって樹脂材料から作製されているものとする。本実施形態では、このような内装部材が、車体の車幅方向両側部の少なくとも一方に設けられるクォーターパネルに取り付けられるクォーターアッパートリム(以下、「アッパートリム」という)及びクォーターロアトリム(以下、「ロアトリム」という)となっている。
最初に、本実施形態に係る組立構造を有する車体の概略について説明する。図1に示すように、車体1のクォーターパネル2は、車両上下方向に沿って設けられており、さらに、クォーターパネル2は、車体1の車幅方向側部1aにおける車両前後方向の後端領域に配置されている。クォーターパネル2の車両室内側面2aには、アッパートリム3及びロアトリム4が取り付けられており、アッパートリム3はロアトリム4に対して車両上方に位置している。
図2〜図4に示すように、アッパートリム3及びロアトリム4は、車両上下方向に互いに突き合わされて連結されている。そのため、本実施形態では、一対の内装部材の突き合わせ方向が車両上下方向に相当し、この突き合わせ方向に対して略直角に交差する方向(以下、「直交方向」という)が車両前後方向に相当している。このような連結によりもたらされる組立状態では、アッパートリム3における車両上下方向の下端部分及びロアトリム4における車両上下方向の上端部分のそれぞれが突き合わせ部分3a,4aとなる。
次に、車体1の車幅方向側部1a及びクォーターパネル2の詳細について説明する。図1に示すように、車体1の車幅方向側部1aには、車幅方向に貫通するドア開口1bが形成されており、ドア開口1bは、車幅方向側部1aの車両上下方向の略全体に渡って延びている。このようなドア開口1bがドア(図示せず)によって開閉されることとなる。クォーターパネル2の車両前後方向の前端部分(すなわち、直交方向一方端部分)2bは、ドア開口1bの車両前後方向の後側縁を画定している。なお、クォーターパネル2は、車両上方から車両下方に向かうに従って車両前後方向に広がるように形成されていると好ましい。
アッパートリム3の詳細について説明する。図2及び図5に示すように、アッパートリム3は、クォーターパネル2の車両室内側面2aに沿って形成された本体部分3bを有している。本体部分3bに対して車両前方には、アッパートリム3の前端部分(すなわち、直交方向一方端部分)3cが位置しており、この前端部分3cには、車両前後方向に折り返すように略U字形状に形成された抱き込み部分5が設けられている。
図6に示すように、抱き込み部分5は、折り返された先端5a側にて車両前後方向に沿って位置する先端領域5bと、本体部分3bに隣接する基端領域5cと、先端領域5b及び基端領域5c間で略湾曲して形成される折り返し領域5dとを有している。先端領域5b及び基端領域5cは互いに向かい合っている。そして、抱き込み部分5の車両上下方向の下端部(すなわち、突き合わせ側端部)5eは、アッパートリム3の突き合わせ部分3aに位置している。抱き込み部分5の下端部5eは、抱き込み部分5の外周から内周に向かって距離d分シフトするように段差形状に形成されていると好ましい。さらに、抱き込み部分5の先端領域5bの下端部5eには、車両下方に開口する溝6が形成されている。
溝6は、車両上下方向に延びる軸線Lに対して角度θにて傾斜して延びている。具体的には、溝6の車両前後方向の前側縁(すなわち、直交方向一方側縁)6a及び後側縁(すなわち、直交方向他方側縁)6bが、車両上方から車両下方に向かうに従って、軸線Lに対して角度θにて車両前方から車両後方に向かって傾斜している。溝6の前側縁6aにおける車両上下方向の下端から車両下方に延びる前側延長縁(すなわち、直交方向一方側延長縁)6cが形成されていると好ましい。
ロアトリム4の詳細について説明する。図2及び図7に示すように、ロアトリム4は、クォーターパネル2の車両室内側面2aに沿って形成された本体部分4bを有している。本体部分4bに対して車両前方には、ロアトリム4の前端部分(すなわち、直交方向一方端部分)4cが位置しており、この前端部分4cには、車両前後方向に折り返すように略U字形状に形成された抱き込み部分7が設けられている。
図7及び図8に示すように、抱き込み部分7は、折り返された先端7a側にて車両前後方向に沿って位置する先端領域7bと、本体部分4bに隣接する基端領域7cと、先端領域7b及び基端領域7c間で略湾曲して形成される折り返し領域7dとを有している。先端領域7b及び基端領域7cは互いに向かい合っている。そして、抱き込み部分7の車両上下方向の上端部(すなわち、突き合わせ側端部)7eは、ロアトリム4の突き合わせ部分4aに位置している。このような抱き込み部分7の内周面7fは略U字形状に形成されており、抱き込み部分7の先端領域7bの上端部7eには、内周面7fから突出するようにリブ8が形成されている。
図8に示すように、リブ8は、車両上下方向に延びる軸線Lに対して角度θにて傾斜して延びている。具体的には、リブ8の車両前後方向の前側面(すなわち、直交方向一方側面)8a及び後側面(すなわち、直交方向他方側面)8bが、車両上方から車両下方に向かうに従って、軸線Lに対して角度θにて車両前方から車両後方に向かって傾斜している。なお、図4に示すように、上述のアッパートリム3の溝6は、このようなリブ8に対応して傾斜している。アッパートリム3及びロアトリム4の組立状態では、溝6の前側縁6aとリブ8の前側面8aとが当接し、その一方で、溝6の後側縁6bとリブ8の後側面8bとが距離eの間隔を空けて配置される。
再び図8に示すように、リブ8の車両上下方向の上端(すなわち、突き合わせ側端)8cは、ロアトリム4の突き合わせ部分4aの上端4dに対して距離fの間隔を空けて配置されている。その一方で、リブ8の車両上下方向の下端(すなわち、突き合わせ側端の対向端)8dは、抱き込み部分7の先端7aと略一致して配置されていてもよい。
抱き込み部分7の上端部7eには、基端領域7cから先端領域7bに向かって延びる上端壁(すなわち、突き合わせ側端壁)7gが形成されていてもよい。上端壁7gは先端領域7bの内周面7fと間隔を空けて位置しており、上端壁7gの車両前後方向の前端は折り返し領域7dと繋がっている。また、上端壁7gは、ロアトリム4の突き合わせ部分4aにおける車両上下方向の上端(すなわち、突き合わせ側端)4dに沿って形成されている。
再び図7にて破線により示すように、抱き込み部分7の内周面7fから立ち上がる少なくとも1つの補強リブ9(図7では2つの補強リブ9が示されている)が形成され、かかる少なくとも1つの補強リブ9が、リブ8に対して車両下方に配置されていてもよい。リブ8及び少なくとも1つの補強リブ9は車両上下方向に互いに間隔を空けて配置されているとよく、補強リブ9は、抱き込み部分7の先端領域7b、基端領域7c、及び折り返し領域7dに跨って配置されているとよい。特に、補強リブ9は、上述のリブ8と同様の傾斜角度θにて傾斜して延びていると好ましい。
このようなロアトリム4を射出成形により作製するために、図9に示すように、型10(破線により示す)が用いられる。型10には、その主要な構成要素として、矢印P(図8及び図9に示す)の方向、好ましくは、車幅方向(すなわち、突き合わせ方向及び直交方向の両方に略直角に交差する方向)にて、互いに向かって相対的に移動可能なキャビティ11及びコア12(破線により示す)が設けられている。また、型10には、キャビティ11及びコア12の移動方向に対して交差すると共にリブ8の長手方向に対して略平行な方向(図8にて矢印Qにより示す)に移動可能なスライド13が設けられている。
キャビティ11は抱き込み部分7の基端領域7c側に位置し、コア12は抱き込み部分7の先端領域7b側に位置している。また、キャビティ11は、リブ8の上端8cと、該リブ8の上端8cに対して車両上方に位置する抱き込み部分7の内周面7fの上側領域と、上端壁7gの車両上下方向の上面とを形作るように構成されている。スライド13は、リブ8の前側面8a、後側面8b、下端8d、及び頂面8eと、該リブ8の上端8cに対して車両下方に位置する抱き込み部分7の内周面7fの下側領域とを形作るように構成されている。
型10における抱き込み部分7に対応する部分では、キャビティ11及びコア12の合わせ面S1が、抱き込み部分7の先端領域7bから車両上方に延びるように配置されている。さらに、型10における抱き込み部分7に対応する部分では、キャビティ11及びスライド13の合わせ面S2が、上端壁7gの車両上下方向の上面、すなわち、ロアトリム4の突き合わせ部分4aの上端4dと、リブ8の上端8cとに沿って配置されている。このような合わせ面S1,S2のそれぞれに沿って、ロアトリム4のパーティングラインが形成される。パーティングラインは、アッパートリム3及びロアトリム4の組立状態にて視認され難い位置に配置される。
アッパートリム3及びロアトリム4の組立方法及び組立状態について図4を参照して説明する。アッパートリム3及びロアトリム4の突き合わせ部分3a,4aを車両上下方向から互いに接近させる。ロアトリム4における抱き込み部分7の上端部7eを、アッパートリム3における抱き込み部分5の段差形状の下端部5eに沿って移動させ、さらに、図4にて破線により示すように、ロアトリム4のリブ8を、アッパートリム3の溝6の開口から溝6に挿入する。好ましくは、この挿入時に、ロアトリム4のリブ8が溝6の前側延長縁6cによって溝6内に呼び込まれるようになっている。
最終的なアッパートリム3及びロアトリム4の組立状態では、アッパートリム3における抱き込み部分5の段差形状の下端部5eと、ロアトリム4における抱き込み部分7の上端部7eとが、抱き込み部分5,7の内外周方向に重なって配置される。このとき、ロアトリム4における抱き込み部分7の上端部7eは、アッパートリム3における抱き込み部分5の下端部5eに対して抱き込み部分5の外周側に位置している。アッパートリム3の抱き込み部分5における先端領域5b、基端領域5c、及び折り返し領域5dは、それぞれ、ロアトリム4の抱き込み部分7における先端領域7b、基端領域7c、及び折り返し領域7dと対応するように位置している。アッパートリム3及びロアトリム4の抱き込み部分5,7は、クォーターパネル2の車両前後方向の前端部分2bを囲むように位置していると好ましい。
互いに嵌合したアッパートリム3の溝6及びロアトリム4のリブ8においては、溝6の前側縁6aとリブ8の前側面8aとが当接し、その一方で、溝6の後側縁6bとリブ8の後側面8bとが距離eの間隔を空けて位置することとなる。なお、リブ8の後側面8bと間隔を空けて位置する溝6の後側縁6bは、角度θ以外の角度で傾斜していてもよい。
ここで、上述の角度θ及び距離d,e,fの好ましい設定について説明する。溝6及びリブ8の傾斜に関する角度θは、アッパートリム3及びロアトリム4の組立過程においてリブ8を溝6と係合させることができ、かつ射出成形の型開き時にスライド13を抜くことができるように設定されている。さらに、角度θは、アッパートリム3及びロアトリム4間に生じる車両上下方向の荷重及び車両前後方向の荷重を効率よく受けることができるように設定されていると好ましい。このような条件を考慮した角度θは、一例として、約45度に設定されているとより好ましいが、本発明はこれに限定されず、約45度以外の角度に設定されていてもよい。
一例として、抱き込み部分5の下端部5eにおける抱き込み部分5の外周から内周に向かって段差形状にシフトした距離dは、ロアトリム4の上端部7eの厚さと略一致するように設定されていると好ましい。アッパートリム3及びロアトリム4の組立状態において、溝6の後側縁6bとリブ8の後側面8bとの距離eは、ロアトリム4をアッパートリム3に組付ける際にリブ8を溝6に係合させるためにリブ8を溝6内で移動可能とするように設定されていると好ましい。リブ8の車両上下方向の上端8cとロアトリム4の突き合わせ部分4aの上端4dとの距離fは、アッパートリム3及びロアトリム4の組立状態にて、アッパートリム3及びロアトリム4の外部からリブ8が視認されることを防ぐべく、アッパートリム3及びロアトリム4の抱き込み部分5,7によってリブ8を隠すように設定されていると好ましい。
以上のような本実施形態に係る組立構造においては、アッパートリム3及びロアトリム4の突き合わせ方向、すなわち、車両上下方向に対して傾斜して延びるロアトリム4のリブ8と、このリブ8に対応して傾斜して延びると共に突き合わせ方向に開口するアッパートリム3の溝6とを係合させたシンプルな構造によって、突き合わせ方向及び直交方向、すなわち、車両上下方向及び車両前後方向におけるアッパートリム3及びロアトリム4の取付剛性を高めることができる。その結果、アッパートリム3及びロアトリム4の突き合わせ部分3a,4aが浮き上がることを防止できて、車両の外観が損なわれることを防止できる。また、上述のようにアッパートリム3及びロアトリム4の突き合わせ部分3a,4aの浮き上がりを防止可能とする構造がシンプルであるので、突き合わせ部分3a,4aを容易に作製することができて、ひいては、型10の費用を低減することができる。よって、車両の外観、特に、車両室内の外観が損なわれることを防止しながら、アッパートリム3及びロアトリム4の突き合わせ部分3a,4aを容易に作製することができる。特に、後部座席の乗員に視認され易いクォーターパネル2のアッパートリム3及びロアトリム4について、該アッパートリム3及びロアトリム4の外観が損なわれることを防止しながら、アッパートリム3及びロアトリム4の突き合わせ部分3a,4aを容易に作製することができる。
本実施形態に係る組立構造においては、アッパートリム3及びロアトリム4の突き合わせ部分3a,4aの浮き上がり防止に用いられるリブ8が、U字形状の抱き込み部分5,7によって隠れるように配置されており、リブ8が視認されることを防止できて、車両の外観が損なわれることを防止できる。
本実施形態に係る組立構造においては、溝6と係合可能に構成したリブ8をロアトリム4の突き合わせ部分4aにおける抱き込み部分7の内周面7fに形成した場合であっても、かかるU字形状の内周面7fをシンプルな構造である型10のスライド13によって形成できて、ロアトリム4の突き合わせ部分4aをシンプルな構造である型10によって作製することができる。よって、溝6及びリブ8の係合によってアッパートリム3及びロアトリム4の取付剛性を高めながら、アッパートリム3及びロアトリム4の突き合わせ部分3a,4aを容易に作製することができる。
本実施形態に係る組立構造においては、ロアトリム4の上端4dと離れて配置されたリブ8が、ロアトリム4の抱き込み部分7によって確実に隠れるように配置されており、リブ8が視認されることを確実に防止できて、車両の外観が損なわれることを確実に防止できる
ここまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。本発明は、その技術的思想に基づいて変形かつ変更可能である。
例えば、本発明の第1変形例として、一対の内装部材が、フロントピラー、センターピラー、クォーターピラー、リヤピラー等のピラー、サイドドア、バックドア等のドア、インストルメントパネル、センターコンソール等の構造体に取り付けられるトリム、ガーニッシュ等であってもよい。この場合、構造体の態様に応じて、一対の内装部材における直交方向の両端部分に、U字形状の抱き込み部分が形成されていてもよい。
本発明の第2変形例として、アッパートリム3に、上述のリブ8を有する抱き込み部分7を車両上下方向反対向きに構成した抱き込み部分を設け、ロアトリム4に、上述のような溝6を有する抱き込み部分5を車両上下方向反対向きに構成した抱き込み部分を設けて、これらのアッパートリム3のリブ及びロアトリム4の溝を係合させる構成としてもよい。
本発明の第3変形例として、アッパートリム3及びロアトリム4の組立状態で、溝6の後側縁6bとリブ8の後側面8bとが当接し、かつ溝6の前側縁6aとリブ8の前側面8aとが間隔を空けて位置していてもよい。この場合、リブ8の前側面8aと間隔を空けて位置する溝6の前側縁6aが、角度θ以外の角度で傾斜していてもよい。
1 車体
1a 車幅方向側部
2 クォーターパネル
3 クォーターアッパートリム(アッパートリム)
4 クォーターロアトリム(ロアトリム)
4c 前端部分(直交方向一方端部分)
4d 上端(突き合わせ側端)
6 溝
7 抱き込み部分
7a 先端
7b 先端領域
7f 内周面
8 リブ
10 型
11 キャビティ
12 コア
13 スライド
S1,S2 合わせ面
d,e,f 距離
L 軸線
θ 角度
P,Q 矢印

Claims (5)

  1. 車両室内に配置される一対の内装部材を備え、
    前記一対の内装部材を互いに突き合わせて組み立てている車両用内装部材の組立構造において、
    前記一対の内装部材のうち一方の内装部材に、前記一対の内装部材の突き合わせ方向に延びる軸線に対して傾斜して延びるリブを形成し、
    前記一対の内装部材のうち他方の内装部材に、前記リブに対応して傾斜して延びると共に前記突き合わせ方向に開口する溝を形成し、
    前記一対の内装部材の組立状態で前記リブ及び前記溝を互いに係合させている車両用内装部材の組立構造。
  2. 前記一方の内装部材における前記突き合わせ方向に対する直交方向の端部分に、前記直交方向に折り返すようにU字形状に形成された抱き込み部分が設けられ、
    前記リブが、前記抱き込み部分の折り返された先端側に位置する前記抱き込み部分の先端領域にて、前記抱き込み部分の内周面から突出している、請求項1に記載の車両用内装部材の組立構造。
  3. 前記一方の内装部材が型を用いた射出成形によって作製され、
    前記型が、互いに向かって相対的に移動可能なキャビティ及びコアと、前記抱き込み部分のU字形状の内周面を形作るように形成されるスライドであって、前記キャビティ及びコアの移動方向に対して交差すると共に前記リブの長手方向に平行な方向に移動可能なスライドとを有し、
    前記リブの長手方向の傾斜角度が、前記リブを前記他方の内装部材の溝と係合させることができ、かつ前記射出成形の型開き時に前記スライドを抜くことができるように設定されている、請求項2に記載の車両用内装部材の組立構造。
  4. 前記リブが、前記他方の内装部材と突き合わされる前記一方の内装部材の突き合わせ側端と離れて配置されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用内装部材の組立構造。
  5. 前記一対の内装部材が、車両室内にて、車体の車幅方向側部における車両前後方向の後端領域に位置するクォーターパネルに配置され、かつ車両上下方向に突き合わされて組み立てられている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用内装部材の組立構造。
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