JP2016100497A - 配線基板及び配線基板の製造方法 - Google Patents

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【課題】印刷法で形成された配線の抵抗が上昇するのを抑制することが可能な配線基板及び配線基板の製造方法を提供すること。【解決手段】基板10の上に、配線本体12wと、パッド12pと、配線本体12wから分岐して同一のパッド12pに繋がる複数の分岐配線12bとを一括して印刷法で形成する工程を有する配線基板の製造方法による。【選択図】図4

Description

本発明は、配線基板及び配線基板の製造方法に関する。
パーソナルコンピュータやスマートフォン等の電子機器には様々な配線基板が使用される。配線基板は、絶縁性の基板や層間絶縁膜の上に配線を形成してなるが、その配線の形成方法として印刷法がある。
印刷法においては、金属微粒子を含むインクを下地の上に配線形状に塗布し、焼成によりインク中に金属粒子を析出させることで配線を形成する。これによれば、めっき法等で使用されるめっき槽等の大掛かりな装置が不要なため、安価に簡単に配線を形成することができる。
インクを焼成する前においては、未乾燥のインク中を金属微粒子が移動して、場所によって金属微粒子の濃度が異なるようになることがある。このような現象はコーヒーステイン現象と呼ばれ、パッドのように広い面積のパターンを印刷した場合にはそのパターンの周縁部に金属微粒子が集まることが知られている。
特開2005−353772号公報 特開2006−293291号公報 特開2006−319230号公報 特開2007−53334号公報
しかしながら、前述のようにコーヒーステイン現象が発生すると、塗布後のインクにおいて金属微粒子の濃度差が発生し、濃度が低い部分で配線の膜厚が不足して抵抗が上昇してしまう。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、印刷法で形成された配線の抵抗が上昇するのを抑制することが可能な配線基板及び配線基板の製造方法を提供することを目的とする。
以下の開示の一観点によれば、基板の上に、配線本体と、パッドと、前記配線本体から分岐して同一の前記パッドに繋がる複数の分岐配線とを一括して印刷法で形成する工程を有する配線基板の製造方法が提供される。
また、その開示の他の観点によれば、基板と、前記基板の上に印刷され、配線本体と、パッドと、前記配線本体から分岐して同一の前記パッドに繋がる複数の分岐配線とを備えた導体パターンとを有する配線基板が提供される。
以下の開示によれば、印刷法で配線本体とパッドとを一括で形成するときに、両者の間に分岐配線を複数設けるので、コーヒーステイン現象で各分岐配線が薄くなったとしても、配線本体とパッドとの間の電気抵抗が上昇するのを抑制できる。
図1は、検討に使用した配線基板の拡大平面図である。 図2は、図1の領域Aを配線の延在方向に沿って切断した拡大断面図である。 図3は、配線の電気抵抗が上昇するのを抑制するために案出された導体パターンの拡大平面図である。 図4(a)、(b)は、第1実施形態に係る配線基板の製造途中の拡大平面図である。 図5(a)〜(c)は、第1の調査で使用した比較例に係る導体パターンを示す平面図である。 図6(a)〜(d)は、第1実施形態と同一の導体パターンを示す平面図であって、分岐配線の本数をそれぞれ5本、4本、3本、2本とした例である。 図7は、第1の調査において、導体パターンの余剰印刷面積と全体抵抗値の測定結果をまとめた図である。 図8は、第2の調査において、導体パターンの全体抵抗値の測定結果をまとめた図である。 図9(a)〜(c)は、第3の調査で使用した導体パターン12の形状について説明するための平面図である。 図10(a)、(b)は、第3の調査において、配線抵抗値を調べるために用意したパターンの拡大平面図である。 図11は、第3の調査において、配線本体の幅を0.1mmに固定しつつ、分岐配線の幅を様々に変化させた場合の全体抵抗値と配線抵抗値の測定結果を示す図である。 図12は、第4の調査において、配線本体の幅を0.2mmに固定しつつ、第3の調査と同様にして測定した全体抵抗値の結果を示す図である。 図13は、第2実施形態に係る配線基板の拡大平面図である。 図14は、第3実施形態に係る配線基板の斜視図である。
本実施形態の説明に先立ち、本願発明者が検討した事項について説明する。
図1は、その検討に使用した配線基板の拡大平面図である。
この配線基板1は、絶縁性の基板2とその上に形成された導体パターン3とを有する。
導体パターン3は、パッド3pと配線3wとを有しており、印刷法により形成される。印刷法では銅や銀等の導体パターンを形成できるが、ここでは導体パターン3の材料は特に問わない。
導体パターン3の形成にあたっては、最初にインクジェット法で基板2の上にインクを塗布する。そして、インクが乾燥した後に、インクを加熱して焼成することで導体パターン3を形成する。
焼成前のインクにおいては、銅や銀等の金属微粒子がインク中で流動し、これが原因で前述のコーヒーステイン現象が発生する。
そして、そのコーヒーステイン現象により、導体パターン3には膜厚が厚い部分と薄い部分とが生じてしまう。
図2は、図1の領域Aを配線3wの延在方向に沿って切断した拡大断面図である。
図2に示すように、コーヒーステイン現象が原因で、配線3wの膜厚T1はパッド3pの周縁部の膜厚T2よりも薄くなる。これは、インクの乾燥途中で配線3wの金属微粒子がパッド3pに吸収され、金属微粒子が配線3wにおいて不足するためと考えらえる。
このように膜厚T1が薄くなると配線3wの電気抵抗が上昇してしまい、好ましくない。
図3は、配線3wの電気抵抗が上昇するのを抑制するために案出された導体パターン3の拡大平面図である。
図3の例では、配線3wとパッド3pとの間にテーパ部3tを設ける。
テーパ部3tは、配線3wからパッド3pに向かって幅Wが広がるような平面形状を有する。
この構造によれば、テーパ部3tによって配線3wがパッド3pから隔てられるため、パッド3pから配線3wにコーヒーステイン現象が及ぶ可能性が低減できる。
また、コーヒーステイン現象によってテーパ部3tの膜厚が減少しても、テーパ部3tの幅Wは配線3wのそれよりも広いので、配線3wとパッド3pとの間の電気抵抗が上昇する可能性も少ない。
しかしながら、このように幅Wが広いテーパ部3tを設けると、導体パターン3の印刷面積が広がってしまうため、インクの消費量が増大すると共に、テーパ部3tを印刷するための作業時間も増える。
なお、配線3wよりも先にパッド3pを印刷し、パッド3pが乾燥してから配線3wを印刷することで、コーヒーステイン現象によって配線3wの金属微粒子がパッド3pに吸収されるのを防ぐことも考えられる。但し、このように二回に分けて導電パターン3を形成したのでは、導電パターン3を形成するのに要する作業が増え、作業時間が増大してしまう。
以下に、インクの消費量や作業時間を抑制しながら、コーヒーステイン現象が生じても配線の電気抵抗が上昇するのを抑制できる本実施形態について説明する。
(第1実施形態)
本実施形態では、印刷法で形成された導体パターンの電気抵抗が上昇するのを以下のように抑制する。
図4(a)、(b)は、本実施形態に係る配線基板の製造途中の拡大平面図である。
まず、図4(a)に示すように、インクジェット法等の印刷法で絶縁性の基板10の上にインクを塗布することにより、基板10に印刷パターン11を形成する。
その印刷法で使用されるインクには銀の微粒子が含有される。そのようなインクとしては、例えば、ハリマ化成グループ株式会社製のNPS-JLがある。
なお、銀に代えて銅の微粒子を含むインクを使用してもよい。
また、基板10としては、例えばプリプレグを硬化してなる樹脂基板を使用し得る。
更に、インクの流れ出しを防止するために印刷パターン11の周囲にバンクを形成してもよいが、この例ではバンクを形成せずに基板10の平坦面上に印刷パターン11を形成する。
次に、図4(b)に示すように、不図示の炉の中で上記の印刷パターン11を約150℃の温度で約1時間加熱することで焼成し、厚さが約0.8μmの導体パターン12を得る。
なお、焼成に代えて、光硬化により導体パターン12を形成してもよい。
以上により、導体パターン12を備えた本実施形態に係る配線基板13の基本構造を得る。
その導体パターン12は、配線本体12wと、該配線本体12wから分岐した複数の分岐配線12bと、分岐配線12bの各々に繋がるパッド12pとを有しており、上記の印刷法ではこれらの各部が一括して形成されることになる。
パッド12pは、例えば導体パターン12においてはんだバンプが接合される部位であり、配線本体12wや各分岐配線12bよりも広い幅の矩形状である。
このようなパッド12pと分岐配線12bの幅の相違に起因して、焼成前の導体パターン12には前述のコーヒーステイン現象が起きることがある。そのコーヒーステイン現象によって分岐配線12bの銀微粒子が矢印Aのようにパッド12pに吸収され、分岐配線12bの膜厚がパッド12pのそれよりも薄くなることがある。
このように膜厚が薄くなっても、配線本体12wとパッド12pとの間で複数の分岐配線12bが並列に接続されているため、導体パターン12の全体の抵抗が上昇するのが抑制される。
しかも、配線本体12wとパッド12pとが分岐配線12bで隔てられているため、コーヒーステイン現象がパッド12pから配線本体12wにまで及びにくくなり、配線本体12wの膜厚が低下するのを抑制することもできる。
更に、分岐配線12bは配線本体12wやパッド12pと同時に形成されるので、分岐配線12bを形成するための余分な作業は不要であり、作業時間が増大するのを抑制することもできる。
そして、各分岐配線12bの間には隙間があるため、その隙間によって印刷面積を低減でき、インクの消費量が増大するのを抑制できる。
なお、分岐配線12wの各々の幅W2を加算して得た総和Sが配線本体12wの幅W1よりも狭いと、各分岐配線12wの合成抵抗が配線本体12wの抵抗よりも低くなるので、総和Sを幅W1以上とするのが好ましい。
また、この例では一つのパッド12pに繋がる分岐配線12bの本数を5本としているが、分岐配線12bの本数はパッド12pの大きさに合わせて適宜設定すればよい。
更に、隣接する分岐配線12b同士間隔Tが狭いと、インクの濡れ広がりによって分岐配線12b同士が接触してしまうおそれがある。間隔Tは、このように分岐配線12b同士が接触してしまうのを防止できる程度に広くするのが好ましく、この例では間隔Tを約0.1mm〜0.2mm程度とする。
次に、本実施形態の効果を確認するために本願発明者が行った調査について説明する。
・第1の調査
本調査では、二つのパッド12p間の電気抵抗が導体パターン12の形状によってどのように変化するのかが調査された。
図5〜図6は、その調査で使用した導体パターン12の形状について説明するための平面図である。
このうち、図5(a)〜(c)は比較例に係る導体パターンを示す平面図である。
図5(a)は、分岐配線12bを形成せずに、配線本体12wとパッド12pとを直接繋いだ例である。
二つのパッド12p同士の間隔Lは10mmであり、パッド12pは一辺の長さXが3mmの正方形状である。そして、配線本体12wの幅W1は0.1mmである。これら間隔L、長さX、及び幅W1の値は、図5(b)、(c)、及び図6(a)〜(d)の全てについて同様である。
図5(b)は、配線本体12wとパッド12pとの間に長方形の補助パターン12aを設けた例である。
その補助パターン12aを設けたことで、配線本体12wとパッド12pとは距離Dだけ隔てられる。距離Dは1mmである。この距離Dの値については、図5(c)、及び図6(a)〜(d)についても同様である。
図5(c)は、補助パターン12aをテーパ状にした場合の平面図である。
図6(a)〜(d)は、本実施形態と同一の導体パターンを示す平面図であって、分岐配線12bの本数をそれぞれ5本、4本、3本、2本とした例である。なお、分岐配線12bの各々の幅W2は、図6(a)〜(d)の全てにおいて0.1mmである。
更に、図5(a)〜(c)と図6(a)〜(d)のいずれの導電パターンにおいても、その膜厚、焼成条件、及びインクは図4(a)、(b)で説明したのと同じである。これについては、後述の第2〜第4の調査でも同様である。
図7は、上記した各々の導体パターンの余剰印刷面積Sと全体抵抗値RTの測定結果をまとめた図である。
なお、余剰印刷面積Sは、図5(b)、(c)については補助パターン12aの面積であり、図6(a)〜(d)については分岐配線12bの面積の総和である。
また、全体抵抗値RTは、二つのパッド12pの間の電気抵抗を四端子法で測定して得られた値である。
図7に示すように、全体抵抗値RTは図5(a)の例が最も大きい。これは、コーヒーステイン現象により配線本体12wの膜厚が低減して、配線本体12wそのものの電気抵抗が上昇したためと考えられる。
一方、本実施形態(図6(a)〜(d))においては、比較例(図5(b)、(c))よりも余剰印刷面積Sが少ないにも関わらず、全体抵抗値RTが比較例よりも小さくなることが明らかとなった。
本実施形態でこのように全体抵抗値RTが低減したのは、コーヒーステイン現象が起きる範囲が分岐配線12bに留まり、更に各分岐配線12bを並列に接続したためと考えられる。
この結果により、本実施形態では、導体パターン12の印刷パターンが増加するのを抑制しながら、コーヒーステイン現象に起因した抵抗増加を抑制できることが確認できた。
・第2の調査
本調査では、第1の調査とは異なる大きさの導体パターン12を形成し、全体抵抗値RTを測定した。
その結果を図8に示す。
図8に示すように、この例ではパッド12pの一辺の長さLが3mmの場合と2mmの場合について調査した。また、距離Dが1mmと1.5mmの場合についても調査した。
図8の結果から分かるように、長さLと距離Dの如何を問わず、本実施形態では比較例よりも全体抵抗値RTが低い。
・第3の調査
本調査では、分岐配線12bの幅W2を変えると全体抵抗値RTがどのように変化するのかが調べられた。
図9(a)〜(c)は、その調査で使用した導体パターン12の形状について説明するための平面図である。
このうち、図9(a)は分岐配線12bの本数を2本にした場合の平面図であり、図9(b)は分岐配線12bの本数を3本にした場合の平面図である。
また、図9(c)は比較例に係るパターンを示す平面図である。この比較例においては、分岐配線12bを形成せずに、配線本体12wとパッド12pとを直接繋いだ。
図9(a)〜(c)のいずれにおいても、二つのパッド12p同士の間隔Lは4mmであり、パッド12pは一辺の長さXが3mmの正方形状であり、配線本体12wの幅W1は0.1mmである。
また、図9(a)、(b)においては、配線本体12wとパッド12pとの距離Dを1mmとした。
そして、図9(a)〜(c)のパターンの各々について、二つのパッド12pの間の電気抵抗を四端子法で測定することにより全体抵抗値RTを得た。
また、この調査では、以下のようにして配線本体12wのみの配線抵抗値RWも合わせて調べられた。
図10(a)、(b)は、その配線抵抗値RWを調べるために用意したパターンの拡大平面図である。
このうち、図10(a)は、2本の分岐配線12bでパッド12pを直接繋いだパターンを示す平面図である。そして、図10(b)は、3本の分岐配線12bでパッド12pを直接繋いだパターンを示す平面図である。
図10(a)、(b)のどちらにおいても、分岐配線12wの長さDは図9(a)、(b)と同じ1mmとした。また、正方形のパッド12pの一辺の長さXも、図9(a)、(b)と同じ3mmとした。
図10(a)において二つのパッド12pの間の電気抵抗を四端子法で測定すると、パッド12pと分岐配線12bとを合わせた抵抗値R0が得られる。その抵抗値R0を2倍した値を図9(a)の導体パターン12の全体抵抗値RTから減算した値を、分岐配線12bが2本の場合における配線本体12wのみの配線抵抗値RWとみなす。
これと同様な方法を用いることで、図9(b)と図10(b)の各パターンから分岐配線12bが3本の場合における配線本体12wのみの配線抵抗値RWが得られる。
図11に、配線本体12wの幅W1を0.1mmに固定しつつ、分岐配線12bの幅W2を0.05mm〜0.5mmの範囲で0.05mm刻みで変化させた場合の全体抵抗値RTと配線抵抗値RWの測定結果を示す。
図11に示すように、分岐配線12bが2本の場合には、分岐配線12bの幅W2が0.05mmから増加して0.2mmになるまでは全体抵抗値RTが減少傾向となる。
一方、幅W2が0.2mm〜0.25mmよりも広がると全体抵抗値RTは増加に転じる。
この結果より、配線本体12wの幅W1の2倍を超える値に幅W2を設定しても、全体抵抗値RTを低下させることはできず、むしろ幅W2の拡幅によりインクの消費量が無駄になることが明らかとなった。
このように幅W2を広げても全体抵抗値RTが増加するのは、幅W2が増加すると、各分岐配線12bの抵抗減少よりも、配線本体12wの配線抵抗値RWの上昇の方が優勢になるためと考えられる。これは、各幅W1、W2の相違に起因したコーヒーステイン現象が配線本体12wと分岐配線12bの境界で発生し、これにより配線本体12wの膜厚が減少することが原因と推測される。
また、分岐配線12bが3本の場合には、幅W2が0.2mm〜0.25mmを超えると全体抵抗値RTが増加し始める。よって、この場合においても、幅W1の2倍を超える値に幅W2を設定しても全体抵抗値RTを低下させることはできないことが明らかとなった。
以上の結果より、インクの消費量を抑制しながら全体抵抗値RTを低減するには、分岐配線12wの幅W2を配線本体12wの幅W1の2倍以下にするのが好ましいことが明らかとなった。
・第4の調査
本調査では、配線本体12wの幅W1を0.2mmに固定しつつ、分岐配線12bの幅W2を0.05mm〜0.8mmの範囲で0.05mm刻みで変化させて全体抵抗値RTを測定した。なお、間隔L、長さX、及び距離Dの各値は第3の調査におけるのと同じである。
その調査結果を図12に示す。
図12に示すように、分岐配線12bの本数が2本と3本のいずれの場合においても、分岐配線12wの幅W2が増加して0.4mm程度となったところで全体抵抗値RTが飽和し、幅W2をむやみに広げても全体抵抗値RTが低減できないことが分かった。
よって、配線本体12wの幅W1が0.2mmの場合においても、分岐配線12wの幅W2を配線本体12wの幅W1の2倍以下にすることで、インクの消費量を抑制しながら全体抵抗値RTを低減できることが確認された。
(第2実施形態)
第1実施形態では、図4(b)に示したように、各分岐配線12bは互いに平行であり、パッド12pの一辺と垂直に交わる。分岐配線12bの向きはこれに限定されない。
図13は、本実施形態に係る配線基板13の拡大平面図である。なお、図13において、第1実施形態で説明したのと同じ要素には第1実施形態におけるのと同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
図13に示すように、本実施形態においては、配線本体12wの一点pからパッド12pに向けて分岐配線12bを放射状に形成する。このような形状であっても、第1実施形態と同様の理由により、コーヒーステイン現象に起因した導体パターン12の抵抗増加を抑制できる。
(第3実施形態)
本実施形態では、第1実施形態で説明した導体パターン12を多層配線構造に適用した例について説明する。
図14は、本実施形態に係る配線基板20の斜視図である。
この配線基板20は、絶縁性の基板21の上に層間絶縁膜22と導体パターン12とを交互に積層した多層配線構造を有する。
基板21としては例えばプリプレグを硬化してなる樹脂基板を使用し、層間絶縁膜22の材料としては例えばエポキシ樹脂がある。
層間絶縁膜22には、例えばめっき法により形成された銅の導体ビア23が埋め込まれており、その導体ビア23によって上下に隣接する導体パターン12同士が接続される。
このような構造においては、配線本体12wよりも幅が広いパッド12pにより、導体パターン12と導体ビア23との接続面積が増え、これによりパッド12pと導体ビア23とが電気的に確実に接続される。
また、最上層の層間絶縁膜22の上に導体パターン12を形成することで、その導体パターン12のパッド12pにはんだバンプやボンディングワイヤを接合することもできるようになる。
以上説明した各実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 基板の上に、配線本体と、パッドと、前記配線本体から分岐して同一の前記パッドに繋がる複数の分岐配線とを一括して印刷法で形成する工程を有することを特徴とする配線基板の製造方法。
(付記2) 前記分岐配線の幅は、前記配線本体の幅の2倍以下であることを特徴とする付記1に記載の配線基板の製造方法。
(付記3) 複数の前記分岐配線の各々の幅を加算して得た総和は、前記配線本体の幅以上であることを特徴とする付記1に記載の配線基板の製造方法。
(付記4) 基板と、
前記基板の上に印刷され、配線本体と、パッドと、前記配線本体から分岐して同一の前記パッドに繋がる複数の分岐配線とを備えた導体パターンと、
を有することを特徴とする配線基板。
(付記5) 前記分岐配線の幅は、前記配線本体の幅の2倍以下であることを特徴とする付記4に記載の配線基板。
(付記6) 複数の前記分岐配線の各々の幅を加算して得た総和は、前記配線本体の幅以上であることを特徴とする付記4に記載の配線基板。
1、13、20…配線基板、2、10、21…基板、3、12…導体パターン、3p…パッド、3w…配線、3t…テーパ部、11…印刷パターン、12a…補助パターン、12b…分岐配線、12p…パッド、12w…配線本体、22…層間絶縁膜、23…導体ビア。

Claims (4)

  1. 基板の上に、配線本体と、パッドと、前記配線本体から分岐して同一の前記パッドに繋がる複数の分岐配線とを一括して印刷法で形成する工程を有することを特徴とする配線基板の製造方法。
  2. 前記分岐配線の幅は、前記配線本体の幅の2倍以下であることを特徴とする請求項1に記載の配線基板の製造方法。
  3. 基板と、
    前記基板の上に印刷され、配線本体と、パッドと、前記配線本体から分岐して同一の前記パッドに繋がる複数の分岐配線とを備えた導体パターンと、
    を有することを特徴とする配線基板。
  4. 前記分岐配線の幅は、前記配線本体の幅の2倍以下であることを特徴とする請求項3に記載の配線基板。
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