JP2016100126A - 有機elパネル - Google Patents

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Masahiko Yamaguchi
雅彦 山口
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Abstract

【課題】表示品位が良好な、シースルー構造でセグメント表示型の有機ELパネルを提供する。【解決手段】有機ELパネルは、透光性を有する基板10と、第1電極20及び第2電極40と、少なくとも発光層を含む有機層30と、を備える。第1電極20は、透光性を有し、セグメントSに相当する形状で形成され、第2電極40は、透光性を有さず、基板法線方向から見て第1の方向に延びる複数の帯状電極41からなり、複数の帯状電極41は、第1の方向と交差する第2の方向に所定のピッチPで配列されている。セグメントSの第2の方向の幅Dは、ピッチPの略n倍(nは2以上の自然数)であり、基板法線方向から見て、複数の帯状電極41のうち隣り合うもの同士の間が透光領域となっている。【選択図】図2

Description

本発明は、有機ELパネルに関し、詳しくはシースルー構造でセグメント表示型の有機ELパネルに関する。
従来の有機EL(Electro-Luminescence)パネルとして、例えば特許文献1に開示されたものがある。特許文献1の有機ELパネルは、透明電極(陽極)と、有機EL層と、不透光性電極(陰極)とが積層されてなる有機EL素子を、画素を構成するように透明基板上にマトリクス状に配列させた表示部を備え、短冊状に形成された陽極と陰極とが互いに直交すると共に、陰極が画素の対向する1組の辺を横切るように配置されて構成されるものである。これにより、表示部の陰極が配置されていない部分を通して光が透過可能なシースルー構造のパネルを実現している。
特開2011−23336号公報
特許文献1の有機ELパネルはドットマトリクス表示を前提として構成されるものであるが、用途によっては表示要素の明瞭さ等に優れるセグメント表示型が求められる現状がある。しかしながら、シースルー構造の有機ELパネルの表示品位を保つ上で、セグメント表示型に特化した手法は十分に確立されていない。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、表示品位が良好な、シースルー構造でセグメント表示型の有機ELパネルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る有機ELパネルは、
セグメントを点灯表示する有機ELパネルであって、
透光性を有する基板と、
前記基板上に設けられた第1電極及び第2電極と、
前記基板上に設けられて前記第1電極と前記第2電極との間に位置する、少なくとも発光層を含む有機層と、を備え、
前記第1電極は、透光性を有し、前記セグメントに相当する形状で形成され、
前記第2電極は、透光性を有さず、前記基板の法線方向から見て第1の方向に延びる複数の帯状電極からなり、前記複数の帯状電極は、前記第1の方向と交差する第2の方向に所定のピッチで配列され、
前記セグメントの前記第2の方向の幅は、前記ピッチの略n倍(nは2以上の自然数)であり、
前記法線方向から見て、前記複数の帯状電極のうち隣り合うもの同士の間が透光領域となっている、
ことを特徴とする。
本発明によれば、表示品位が良好な、シースルー構造でセグメント表示型の有機ELパネルを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る有機ELパネルの概略正面図である。 (a)は図1に示す有機ELパネルのA−A線概略断面図であり、(b)は第1電極と第2電極との関係を図2(a)に対応させて表した模式図である。 (a)は帯状電極のピッチに依存するセグメント見栄え評価を示す表の図であり、(b)は帯状電極の幅に依存する透明性評価を示す表の図である。 好適なセグメント幅を見出すための計算条件を説明するための図である。 (a)は図4に示す条件での第2電極のズレに対する発光面積の計算結果を示す表の図であり、(b)は図5(a)の計算結果をグラフで示した図である。 変形例1に係る第2電極を示す模式図である。 変形例2に係る第2電極を示す模式図である。
本発明の一実施形態に係る有機ELパネルを、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る有機EL(Electro-Luminescence)パネル100は、後述するシースルー構造で構成されるものであり、図1、図2に示すように、基板10と、第1電極20と、有機層30と、第2電極40と、封止板50と、セグメントを点灯表示する表示部である可変表示部60及び固定表示部70と、表示部を駆動するIC(Integrated Circuit)80と、を備える。
セグメント(表示要素)は図形、記号、アイコン等を表し、1又は複数の組み合わせで所定の情報を表す。有機ELパネル100は、スタティック駆動型であり、可変表示部60において点灯する六角形状のセグメントSの組み合わせにより数値を表示する(図示例では7セグメント表示)。なお、7セグメント表示に限られず、7より少ないセグメント、又は、7より多いセグメントの組み合わせで所定の表示を行ってもよい。また、固定表示部70では、図示しないがアイコン等を表すセグメントを点灯表示する。
なお、以下では構成の理解を容易にするため、図1等に示す、有機ELパネル100の表示面を正視するユーザから見ての左右方向に沿うX軸と、上下方向に沿うY軸と、X軸及びY軸と直交するZ軸とを用いて適宜説明を行う。また、各軸を示す矢印が向く方向を各軸の+(プラス)方向、その逆方向を−(マイナス)方向とする。
基板10は、透光性を有し、例えば正面視で矩形状に形成されている。基板10は、ガラス(無アルカリガラス、アルカリガラス)や樹脂により形成されている。なお、基板10の主面の法線方向(以下、基板法線方向)は、Z軸方向と一致する。基板10の背面(−Z側の面)上には、第1電極20、有機層30、第2電極40が順に積層形成される。
第1電極20は、透明電極(透光性の電極)であり、本実施形態では正孔を注入する陽極として機能する。第1電極20は、図2(b)に示すように、セグメントに相当する形状で形成されている。例えば、第1電極20は、基板10の背面上にITO(Indium Tin Oxide)、AZO(Aluminum Zinc Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)等の透明導電材をスパッタリング法によって成膜し(例えば膜厚50〜500nm)、フォトリソグラフィー法によって所望の形状にパターニングすることで形成される。なお、図示しないが、第1電極20とIC80とを接続する陽極配線と、第2電極40とIC80とを接続する陰極配線とは、第1電極20と同工程で同一の材料で基板10に形成される。
また、基板10の背面上には第1電極20の一部を覆う透明絶縁膜(図示せず)が形成されている。この絶縁膜は、例えば、ポリイミド樹脂、ノボラック樹脂、アクリル樹脂等の透明絶縁材をスピンコート法によって基板10上に成膜し、フォトリソグラフィー法で所望の形状にパターニングすることで形成される。透明絶縁膜は、第1電極20と第2電極40との短絡を防止したり、第1電極20を所定の形状にパターニングしたりするために設けられる。例えば、可変表示部60における第1電極20は透明電極のパターニングのみによってセグメントSに相当する形状で形成される一方で、固定表示部70における第1電極20は主に透明絶縁膜のパターニングによってセグメントに相当する形状で形成される。
つまり、第1電極20が「セグメントに相当する形状で形成される」とは、透明電極のパターニングのみで実現されるに限られず、透明絶縁膜を併用することで実現されてもよい。
有機層30は、有機材料からなる有機発光層を含んで、単層又は多層で構成される。有機層30は、例えば60nm〜150nm程度の膜厚で、第1電極30上に形成されている。多層構造の一例としては、第1電極20側から正孔注入輸送層、第1の有機発光層、第2の有機発光層、電子輸送層、及び、電子注入層が順次積層されたものである。なお、有機層30は、単一の有機発光層を含むものであれば前述の各層の一部を含まないものであってもよく、他の層を含むものであってもよい。有機層30は、例えば真空蒸着法によって、蒸着マスクを介して基板10の背面側に所望の形状で形成される。なお、有機層30は、スピンコート等の塗布法や、インクジェット等の印刷法で形成されてもよい。
第2電極40は、不透光性の電極であり、本実施形態では電子を注入する陰極として機能する。第2電極40は、有機層30上に形成された低抵抗の導電膜である(例えば、Al、Ag、Mg、Co、Li、Zn等の金属単体あるいは合金から、膜厚50〜200nmで形成されている)。第2電極40は、例えば真空蒸着法によって、蒸着マスクを介して基板10の背面側に形成される。第2電極40は、図2(b)に示すように、Y方向に延びる複数の帯状電極41から構成され、ストライプ状をなしている。
帯状電極41は、その幅(X方向の長さ。以下、幅W)が1mm以下(W≦1mm)となるように形成されている。また、隣り合う帯状電極41間の距離(互いの中心線間のX方向における間隔。以下、ピッチP)が等しくなるように配列されている。ピッチPは、2mm以下(P≦2mm)に設定されている。また、セグメントSのX方向の幅であるセグメント幅D(つまり、1つのセグメントSに対応する第1電極20のX方向の幅)は、ピッチPの略n倍(nは2以上の自然数。丁度n倍も含む)となるように形成されている。幅W、ピッチP、及びセグメント幅Dをこのように設定した理由については後述する。
なお、図1に示すように有機ELパネル100は、セグメントSとして、Y方向に延びる第1セグメントS1と、X方向に延びる第2セグメントS2とを含む。図2(b)では、第2セグメントS2のセグメント幅DがピッチPの略自然数倍となる例を示しているが、第1セグメントS1のセグメント幅DもピッチPの略自然数倍とすることが好ましい。ただし、第1セグメントS1と第2セグメントS2との少なくとも一方が、帯状電極41のピッチPの略n倍であれば、後述する理由から有機ELパネル100の表示品位を良好に保つことができる。
また、図示しないが固定表示部70におけるセグメントの幅も帯状電極41のピッチPの略自然数とすることが好ましい。
封止板50は、透光性を有し、前述の基板10上の各部を気密的に収容する。封止板50は、例えばガラス材料から、成型、サンドブラスト、切削、エッチング等により凹形状で形成され、例えば接着剤を介して基板10上に設けられる。なお、封止板50は、平板状であってもよく、この場合はスペーサを介して基板10上に設けられる。
IC80は、例えば基板10上の適宜の位置に設けられ、図示しないFPC(Flexible Printed Circuit board)を介して外部回路と接続され、外部回路から取得した情報に応じて可変表示部60と固定表示部70との各々を駆動する。IC80は、前述の通り、陽極配線(図示せず)を介して第1電極20に、陰極配線(図示せず)を介して第2電極40に接続されており、スタティック駆動方式により両電極に駆動電流を供給する。これにより、有機層30に駆動電圧が印加された領域の有機発光層が発光し、セグメントが点灯する。なお、本実施形態の有機ELパネル100は、基板10側から有機発光層で発せられた光を出射するボトムエミッション型のものである。
なお、図示しないが、有機ELパネル100の発光面(基板10側の面)には、UV(Ultraviolet)防止層(UVカットフィルム、UVカットコーティングなど)を設ける事が好ましい。
シースルー構造ではない有機ELパネルでは、外光の反射を防止するために円偏光板を設けることが多いが、シースルー構造の有機ELパネルに円偏光板を設けると発光面が暗くなってしまう。そのため、本実施形態に係る有機ELパネルには、円偏光板を設けないことが好ましいが、そうすると、外光により有機層30などの劣化が懸念される。UV防止層を設けたほうが良い理由は、このような劣化を防ぐためである。なお、パネルの背面側(封止板50側)にもUV防止層を設けてもよい。
以上のように構成される有機ELパネル100は、隣り合う帯状電極41の間に形成されるスリット部が光を透過することになる。つまり、パネル前面側(基板10側)からの外光も、パネル背面側(封止板50側)からの外光も透過する。また、前述の通り帯状電極41は幅Wが細く形成されている。このため、有機ELパネル100は、自身を透かして実景(パネルの裏側に位置する物など)を概ね視認可能とする透過構造(シースルー構造)を有する。
一方で、セグメントの具体的な点灯領域は、基板法線方向において第1電極10と帯状電極41とが重なる領域となる。したがって、不透光性の帯状電極41を細くすればするほど、パネルを透過する外光の透過率が増してパネルの透明性を確保できる一方で、セグメントの発光面積が減ることになる。つまり、本実施形態のようなシースルー構造では、パネルの外光透過率とセグメントの輝度とはトレードオフの関係となる。
そこで、本願発明者は、帯状電極41のピッチPと幅Wの好適な値を見出すため、試作機を作成して、セグメントの見栄え評価とパネルの透明性の評価を行った。この評価結果を図3(a)(b)に示す。
図3(a)は、幅Wを0.2mmと一定に保った上で、帯状電極41のピッチPを変化させた際の点灯セグメントの見栄えを目視により評価した結果を表すものである。同図における「見栄え」の評価の欄の各記号は以下の意である。

◎:セグメントの形状が明瞭に認識できる
○:セグメントの形状を認識できる
△:セグメントの形状を一応判別可能
×:セグメントの形状が不明

本願発明者は、これらの評価結果に基づき、点灯セグメントの視認性を考慮すれば、「帯状電極41のピッチPは2mm以下」が好適であることを見出した。
図3(b)は、帯状電極41のピッチPを2mmと一定にすることで点灯セグメントの視認性を最低限確保した上で、帯状電極41の幅Wを変化させた際のパネルの透明性を目視により評価した結果を表すものである。同図における「透明性」の評価の欄の各記号は以下の意である。

◎:パネルを介して背景が明瞭に視認できる
○:パネルを介して背景が視認できる
△:パネルを介して背景が一応視認できる
×:背景が不明

本願発明者は、これらの評価結果に基づき、パネルの透明性を考慮すれば、「帯状電極41の幅Wは1mm以下」が好適であることを見出した。
なお、図3(b)に透明性の評価と併せて、パネルの透過率(%)とセグメントの輝度(cd/m)の測定値も記した。これらの測定値から、パネルの透過率とセグメントの輝度とはトレードオフの関係であることが分かる。
以上のように、セグメントの見栄えとパネルの透明性とを両立する帯状電極41の条件を定めた。
しかしながら、何の対策も講じなければ、電極のパターニングやパネルの組み付けにおいて、第1電極10と第2電極40とがX方向に相対的にずれた場合(アライメントのズレが生じた場合)、1つのセグメントに対応する第1電極10と重畳すべき帯状電極41の本数が減ってしまい、セグメントの輝度が保てなかったり、発光セグメントの形状が明瞭でなくなったりすることがあった。
そこで、セグメント(つまり、1つのセグメントに対応する第1電極20)と帯状電極41との好適な関係を求めるために、図4に示す計算モデルを用いてシミュレーションを行った。シミュレーション結果を図5(a)(b)に示す。
このシミュレーションでは、帯状電極41の幅Wを0.25mmと、ピッチPを1.0mmと一定にした上で、第1電極20と第2電極40とを相対的にX方向に移動させることでアライメントのズレを表現したものである。このズレを図5(a)(b)では、「第2電極のズレ」と記している。
そして、1つのセグメントに対応する第1電極20のX方向の幅(つまり、セグメント幅D)が1.75mm、2mm、2.25mm、2.5mmの各々の時の発光面積mm(つまり、第1電極20と第2電極40とが重なる部分の面積)を求めた。なお、1つのセグメントに対応する第1電極20のY方向の幅は5.0mmと一定にした。また、セグメントSの形状は、便宜的に矩形とした。
図5(a)(b)から分かるように、セグメント幅DがピッチPの自然数倍である2mmのときは、第2電極40のズレが0mm〜0.75mmのどの場合であっても、発光面積が2.5mmと一定である。一方、セグメント幅Dが2mm以外の場合(1.75mm、2.25mm、2.5mm)、アライメントのズレが生じると、セグメントの発光面積にバラツキが生じることが分かる。
この結果を踏まえ、本願発明者は、「セグメント幅DをピッチPの略n倍(nは2以上の自然数)」にすれば、アライメントのズレが生じても、発光面積を一定に保つことができ、有機ELパネル100の表示品位を良好に保つことができると想い到った。なお、略n倍の「略」とは製造誤差や、セグメントの形状によっては一義にセグメントの幅が定まらないことを鑑みたものである。つまり、略n倍とは、思想として、セグメント幅DがピッチPのn倍になるように構成したものを含む。
なお、本発明は以上の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。以下に変形の一例を示す。
(変形例1)
図6に示すように、複数セグメントの組み合わせによる表示手法(図示例では7セグメント表示)では、デザイン性を考慮して、セグメントを斜めに形成する場合がある。具体例を挙げると、7セグメントの構成要素のうち、概ねY方向に延びる第1セグメントS1を、Y軸に対して所定角α(0°<α≦20°)だけ傾ける一方、X方向に延びる第2セグメントS2は傾けずして、数値を斜体で表す手法である。
この場合、帯状電極41が延びる方向Lを、第1セグメントS1の延びる方向と一致させることが好ましい(つまり、方向LもY方向に対して所定角αだけ傾ける)。このようにすれば、第1セグメントS1の端部がギザギザに視認されることを防ぐことができ、表示品位を良好に保つことができる。
なお、この変形例1は、図1に示すように、有機ELパネル100が横置き(つまり、図1に示すようにX方向に長辺を持つ略長方形状)の場合に好適である例である。有機ELパネル100が縦置き(つまり、Y方向に長辺を持つ略長方形状)の場合は、帯状電極41をY方向に延びるように形成すると、帯状電極41が長く形成されることになり電流勾配が顕著になるため、好ましくない。そのため、有機ELパネル100が縦置きの場合は、帯状電極41をX方向に延びるように形成(つまり、表示像の視認者から見ての左右方向に形成)することが好ましい。
(変形例2)
また、セグメントSが長手方向にある程度の長さ(例えば30mm以上)を有する場合、第1電極20の抵抗(陽極抵抗)の影響で、当該長手方向においてセグメントSの輝度ムラが生じるおそれがある。
これを防止するため、図7に示すように、1つのセグメントSに相当する第1電極20と重なる領域では、帯状電極41の幅Wを変えることで、セグメントSの発光輝度を均一化することが有効である。具体的には、電圧降下を考慮して、給電側から遠ざかるに連れて、帯状電極41の幅Wが徐々に広く(太く)なるように形成することで輝度の均一化を図ることができる。ただし、セグメントSの消灯時、帯状電極41の幅広化は、30%以内(セグメントSの形成領域において、給電側とは反対側(図中上側)の帯状電極41の幅が、給電側(図中下側)の帯状電極41の幅の1.3倍以内)に抑えることが好ましい。
また、以上では、有機ELパネル100素子がボトムエミッション型の例を示したが、トップエミッション型であってもよい。また、有機ELパネル100はデューティ駆動で動作するものであってもよい。また、セグメントSの形状も六角形状に限られず、任意である。
また、以上では帯状電極41が直線的に延びて形成される例を示したが、帯状電極41が曲線状やジグザグ状に形成されて、所定方向に延びていてもよい。この場合の帯状電極41のピッチPは、当該所定方向と交差する方向(例えば直交方向)における隣り合う帯状電極41の中心間の距離と考えればよい。
また、有機ELパネル100の用途は限定されないが、特に自機を介して背景を透かして視認させる必要性がある用途に好適である。この種の用途としては、車両のダッシュボード上の表示器や、透光性を有するドア(自動ドアなど)に重畳させて配置する表示器などが考えられる。
以上に説明した有機ELパネル100は、セグメントSを点灯表示する有機ELパネル100であって、透光性を有する基板10と、基板10上に設けられた第1電極20及び第2電極40と、基板10上に設けられて第1電極20と第2電極40との間に位置する、少なくとも発光層を含む有機層30と、を備える。
第1電極20は、透光性を有し、セグメントSに相当する形状で形成され、第2電極40は、透光性を有さず、基板法線方向から見て第1の方向(例えばY方向や、方向L(図6))に延びる複数の帯状電極41からなり、複数の帯状電極41は、第1の方向と交差する第2の方向(例えばX方向)に所定のピッチPで配列されている。
セグメントSの第2の方向の幅(セグメント幅D)は、ピッチPの略n倍(nは2以上の自然数)であり、基板法線方向から見て、複数の帯状電極41のうち隣り合うもの同士の間が透光領域となっている。
このようにしたから、前述した通り表示品位が良好である。
また、セグメントSは複数あり、第1の方向に延びる第1セグメントS1と、第2の方向に延びる第2セグメントS2と、を含み、第1セグメントS1と第2セグメントS2との少なくとも一方の第2の方向の幅が、ピッチPの略n倍(nは2以上の自然数)である、ようにしてもよい。
また、第1の方向は、表示像を正視する視認者から見ての上下方向と一致する(図2(b)に示す例)、又は、上下方向に対して傾いている(図6に示す例)、ようにしてもよい。
また、第2の方向は、表示像を正視する視認者から見ての左右方向と一致する(図2(b)や図6に示す例)、ようにしてもよい。
また、有機ELパネル100がいわゆる縦置きの場合は、第1の方向を、表示像を正視する視認者から見ての左右方向と一致させることが好ましい。
以上の説明では、本発明の理解を容易にするために、重要でない公知の技術的事項の説明を適宜省略した。
100 有機ELパネル
10 基板
20 第1電極
30 有機層
40 第2電極
41 帯状電極
W 幅
P ピッチ
50 封止板
60 可変表示部
S セグメント
S1 第1セグメント
S2 第2セグメント
D セグメント幅
70 固定表示部
80 IC

Claims (5)

  1. セグメントを点灯表示する有機ELパネルであって、
    透光性を有する基板と、
    前記基板上に設けられた第1電極及び第2電極と、
    前記基板上に設けられて前記第1電極と前記第2電極との間に位置する、少なくとも発光層を含む有機層と、を備え、
    前記第1電極は、透光性を有し、前記セグメントに相当する形状で形成され、
    前記第2電極は、透光性を有さず、前記基板の法線方向から見て第1の方向に延びる複数の帯状電極からなり、前記複数の帯状電極は、前記第1の方向と交差する第2の方向に所定のピッチで配列され、
    前記セグメントの前記第2の方向の幅は、前記ピッチの略n倍(nは2以上の自然数)であり、
    前記法線方向から見て、前記複数の帯状電極のうち隣り合うもの同士の間が透光領域となっている、
    ことを特徴とする有機ELパネル。
  2. 前記セグメントは複数あり、前記第1の方向に延びる第1セグメントと、前記第2の方向に延びる第2セグメントと、を含み、
    前記第1セグメントと前記第2セグメントとの少なくとも一方の前記第2の方向の幅が、前記ピッチの略n倍(nは2以上の自然数)である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の有機ELパネル。
  3. 前記第1の方向は、表示像を正視する視認者から見ての上下方向と一致する、又は、前記上下方向に対して傾いている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の有機ELパネル。
  4. 前記第2の方向は、表示像を正視する視認者から見ての左右方向と一致する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の有機ELパネル。
  5. 前記第1の方向は、表示像を正視する視認者から見ての左右方向と一致する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の有機ELパネル。
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