JP2016099755A - 電子機器、および、接触検出感度変更プログラム - Google Patents

電子機器、および、接触検出感度変更プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】利用者の手袋装着の有無に応じて、接触面に対する物体の接触位置を検出する位置検出装置の接触検出感度を自動的に変更する。
【解決手段】物体の近接を検知する近接センサと近接センサの近傍に備えられた温度センサとをそれぞれ複数有し、さらに、接触面に対する物体の接触位置を検出する位置検出装置と、物体の近接を検知した近接センサの近傍に備えられた温度センサにより検知された第1の温度と、物体の近接を検知しない近接センサの近傍に備えられた温度センサにより検知された第2の温度との比較結果に基づき、位置検出装置の接触検出感度を変更する変更部とを有することを特徴とする電子機器。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子機器、および、接触検出感度変更プログラムに関する。
接触面に対する物体の接触を検出し物体の接触位置を検出する位置検出装置を備えた電子機器が提案されている。かかる位置検出装置の一例として、いわゆる静電容量方式のタッチパネルがある。なお、かかる電子機器は、例えば、スマートフォン(Smartphone)、タブレット端末、携帯型の音楽再生機器、携帯型のゲーム機器、携帯電話機である。
静電容量方式のタッチパネルは、導電性の物体(例えば、指)の近接または接触により発生する電界や静電容量の変化に基づき接触位置を検出する。そのため、静電容量方式タッチパネルは、導電性の物体が軽く接触(フェザータッチとも呼ぶ)されれば、接触位置を検出できる。以下の説明において、タッチパネルは、特に断りがない限り、静電容量方式タッチパネルである。
電子機器の利用者が、手袋を装着した状態において、タッチパネルに接触操作を行うと、タッチパネルは、物体の接触を正常に検出し接触位置を正常に検出することが困難になる。かかる困難が生じる理由は、以下の通りである。すなわち、手袋により、人体がタッチパネルに直接接触しないことで人体とタッチパネルとの間が電気的に一部絶縁するため、さらに、人体とタッチパネルとの間に、手袋の生地と空気層とによる距離が生じるため、前記した電界や静電容量の変化が小さくなるからである。
特開2009−212719号公報 特開2007−27034号公報 特開2012−173749号公報 特開2008−81896号公報 特開2012−173749号公報
タッチパネルの接触検出感度を上げれば、手袋を装着した利用者が、電子機器のタッチパネルに接触操作を行っても、タッチパネルは、接触位置を正常に検出することができる。しかし、タッチパネルの接触検出感度を上げた状態で、電子機器の利用者が、手袋を装着せずに素手で、タッチパネルに接触操作を行うと、タッチパネルは、指がタッチパネルに接触する前に、接触位置を出力することがある。かかる接触位置の出力により、電子機器が誤作動することがある。
本実施の形態の一つの側面では、利用者の手袋装着の有無に応じて、接触面に対する物体の接触位置を検出する位置検出装置の接触検出感度を自動的に変更することを目的とする。
一つの態様では、物体の近接を検知する近接センサと当該近接センサの近傍に備えられた温度センサとをそれぞれ複数有し、さらに、接触面に対する物体の接触位置を検出する位置検出装置と、
物体の近接を検知した近接センサの近傍に備えられた温度センサにより検知された第1の温度と、物体の近接を検知しない近接センサの近傍に備えられた温度センサにより検知された第2の温度との比較結果に基づき、前記位置検出装置の接触検出感度を変更する変更部とを有することを特徴とする電子機器である。
一つの側面によれば、利用者の手袋装着の有無に応じて、接触面に対する物体の接触位置を検出する位置検出装置の接触検出感度を自動的に変更することができる。
図1は、本実施の形態の電子機器のハードウェアブロック図である。 図2は、図1の電子機器1の外観図である。 図3は、図1の電子機器1の断面図である。 図4は、利用者が、右手で図1の電子機器1を保持している状態を模式的に示す図である。 図5は、外気温度に対する、温度センサの検知温度の関係を示すグラフ図である。 図6は、図1の電子機器1のソフトウェアブロック図である。 図7は、図1の電子機器1において実行される手袋装着の有無の判定処理、および、接触検出感度の設定処理を説明する第1のフロー図である。 図8は、図1の電子機器1において実行される手袋装着の有無の判定処理、および、接触検出感度の設定処理を説明する第2のフロー図である。 図9は、各種保持方法を説明する第1の図である。 図10は、各種保持方法を説明する第2の図である。 図11は、各種保持方法を説明する第3の図である。 図12は、検知器との接触状態を示す表である。
(電子機器のハードウェアブロック図)
図1は、本実施の形態の電子機器のハードウェアブロック図である。なお、以下の図の説明において、同じ要素については同一の符号を付して、一度した説明を省略する。図1の電子機器1は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯型の音楽再生機器、携帯型のゲーム機器、携帯電話機である。
電子機器1は、バスBに接続された、CPU11と、RAM12と、ROM13と、ストレージ装置14と、無線通信装置15とを有する。さらに、電子機器1は、バスBに接続された、表示装置16と、タッチパネル17と、第1の検知器181〜第4の検知器184とを有する。なお、CPUは"Central Processing Unit"の略語、RAMは"Random Access Memory"の略語、ROMは、"Read Only Memory"の略語である。
CPU11は、電子機器1を制御する中央演算処理装置である。RAM12は、CPU11が実行する処理において生成されたデータや、制御ソフト100が実行する各ステップにおいて生成されたデータなどを一時的に記憶する。RAM12は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの半導体メモリである。制御ソフト100は、利用者の手袋装着の有無に応じて、タッチパネル17の接触検出感度を自動的に変更する。制御ソフト100は、接触検出感度変更プログラムとも呼ばれる。
CPU11は、電子機器1の起動時に、ストレージ装置14から制御ソフト100の実行ファイルを読み出し、RAM12に展開する。図3では、CPU11が制御ソフト100をRAM12に展開している状態を模式的に示す。
ROM13は、各種設定情報を記憶する。ストレージ装置14は、大容量のデータを記憶可能な記憶装置であり、例えば、不揮発性の半導体メモリなどの大容量記憶装置である。ストレージ装置14は、例えば、制御ソフト100の実行ファイルを記憶する。無線通信装置15は、無線通信により、基地局やアクセスポイントに接続して、例えば、インターネットに接続するサーバ装置と通信する。また、無線通信装置15は、いわゆる電話機能を有していてもよい。
表示装置16は、画像、文字などの各種情報を表示する装置である。表示装置16は、例えば、液晶ディスプレイと液晶ディスプレイの駆動装置とを含む装置である。
タッチパネル17は、表示装置16の表示面側に設けられる。タッチパネル17は、利用者が、導電性の物体(例えば、指)などで表示装置16の表示面に触れると、この接触位置を示す操作位置情報を利用者用のソフトウェア(図示しない)に、ドライバを介して出力する。タッチパネル17は、いわゆる静電容量方式のタッチパネルである。タッチパネル17は、設定されている接触検出感度に応じて接触の有無を判定する。タッチパネル17は、接触面(図2の符号17a参照)に対する物体の接触位置を検出する位置検出装置の一例である。
第1の検知器181〜第4の検知器184のそれぞれは、物体の近接を検知する近接センサとこの近接センサの近傍に備えられた温度センサとを備える。第1の検知器181は、第1の近接センサ181aと、第1の近接センサ181aの近傍に備えられた第1の温度センサ181bとを有する。第2の検知器182は、第2の近接センサ182aと、第2の近接センサ182aの近傍に備えられた第2の温度センサ182bとを有する。第3の検知器183は、第3の近接センサ183aと、第3の近接センサ183aの近傍に備えられた第3の温度センサ183bとを有する。第4の検知器184は、第4の近接センサ184aと、第4の近接センサ184aの近傍に備えられた第4の温度センサ184bとを有する。
第1の近接センサ181a〜第4の近接センサ184aは、電子機器1に対する物体の近接を検知し、検知結果を出力する。第1の近接センサ181a〜第4の近接センサ184aは、例えば、赤外線を発光して、対象からの反射光を受光する。そして、第1の近接センサ181a〜第4の近接センサ184aは、受光した反射光の強度に基づき、対象との距離を検知する。
第1の温度センサ181b〜第4の温度センサ184bは、温度を検知し、検知結果を出力する。具体的には、温度センサは、例えば、温度センサ近傍の筐体表面の温度を検知する。
図1に説明したように、電子機器1は、物体の近接を検知する近接センサとこの近接センサの近傍に備えられた温度センサとをそれぞれ複数有する。
なお、電子機器1に、外部の各種装置と接続するためのインターフェイスとして機能する接続装置(図示しない)を設けてもよい。接続装置は、例えば、カードスロットや、USB(Universal Serial Bus)のポートを有する。接続装置は、例えば外部記憶媒体(図示しない)と接続する。外部記憶媒体は、USBメモリなどの可搬型の不揮発性記憶装置である。なお、接続装置を介して、記憶媒体に記憶されたデータを読み取る記憶媒体読み取り装置(図示しない)と接続する構成としても良い。この記憶媒体(記録媒体とも呼ばれる)は、例えば、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)などの可搬型記憶媒体である。
(電子機器の外観図)
図2は、図1の電子機器1の外観図である。以下に説明する電子機器1は、例えばスマートフォンである。図2(A)は、前面視図であり、図2(B)は、背面視図である。図2(A)では、タッチパネル17の接触面17a、すなわち電子機器1の前面を示す。接触面17aは、表示面とも呼ばれる。図1の表示装置16は、接触面17aに画像、文字などの各種情報を表示する。利用者は、接触面17aに対して指などで接触操作を行う。電子機器1の筐体Hは、四角形状(例えば、長方形)であり、接触面17aを露出する構造を有する。
図2(B)では、接触面17aと反対側の面、すなわち電子機器1の背面を示す。第1の検知器181は、図2(B)における電子機器1の右上角に配置されている。第2の検知器182は、図2(B)における電子機器1の左上角に配置されている。第3の検知器183は、図2(B)における電子機器1の右下角に配置されている。第4の検知器184は、図2(B)における電子機器1の左下角に配置されている。
図2(B)において、検知器に備えられた近接センサと温度センサとの配置関係を示す。例えば、第1の検知器181の第1の近接センサ181aと第1の温度センサ181bとの配置関係を、一点鎖線で示す円C内に模式的に示す。検知器に備えられた近接センサと温度センサとの離間距離は、短くすることが好ましく、例えば数ミリである。
電子機器1は、筐体Hの4角の何れか2つ以上の角に、近接センサとこの近接センサの近傍に備えられた温度センサとを備える。すなわち、電子機器1は、筐体Hの4角の何れか2つ以上の角の各々に、1つの検知器を備える。
(断面図)
図3は、図1の電子機器1の断面図である。図3においては、図2(A)で示した第1の検知器181、第2の検知器182付近における電子機器1の断面を示している。この断面は、図面横方向の断面である。
図3に示すように、電子機器1の筐体Hの底面に第1の近接センサ181a、第2の近接センサ182aが配置されている。なお、図示はしないが、第3の近接センサ183a、第4の近接センサ184aも、第1の近接センサ181a、第2の近接センサ182aと同様に、電子機器1の筐体Hの底面に配置されている。
(電子機器1の保持)
図4は、利用者が、右手で図1の電子機器1を保持している状態を模式的に示す図である。図4に示すように、利用者が右手RHで電子機器1を保持する。利用者は、親指以外の指で電子機器1の底面を支持し、電子機器1の何れか1つの角を手ひらで保持する。そして、利用者は、親指で、接触面17a(図2参照)を操作する。
利用者が、図4で示すように、電子機器1を保持すると、第4の検知器184付近の筐体表面と利用者の右手RHが接触する。一方、第1の検知器181〜第3の検知器183付近の筐体表面と利用者の右手RHは接触しない。すなわち、第4の近接センサ184aが物体の近接を検知し、第1の近接センサ181a〜第3の近接センサ183aの近接センサは物体の近接を検知しない。なお、検知器付近の筐体表面と利用者の手との接触の有無は、検知器と利用者の手との接触の有無と同義である。
さて、利用者が、手袋を装着した状態で電子機器を保持し、接触操作を行うことを考える。利用者が手袋を装着すると、前記したように、タッチパネルは、物体の接触を正常に検出し接触位置を正常に検出することが困難になる。
そこで、利用者が、手袋を装着しているか否かを判定し、判定結果に基づきタッチパネルの接触検出感度を変更する方法がある。この方法は、利用者が手袋を装着していない判定すると、タッチパネルの接触検出感度を手袋非装着用の感度に設定する。一方、利用者が手袋を装着していると判定すると、タッチパネルの接触検出感度を、手袋非装着用の感度よりも高い感度に設定する。
このように、利用者が手袋を装着していると判定した場合に、タッチパネルの接触検出感度を高感度にすることで、手袋により人体とタッチパネルとが電気的に一部絶縁されても、タッチパネルへの接触を高精度に検出する。
前記した手袋装着の有無を判定する方法として、例えば、電子機器の外気温度がある温度(例えば、5℃)未満の場合に、利用者が手袋を装着していると判定する方法がある。この判定方法は、温度が低い場合には、利用者は手袋を装着する可能性が高いという経験則に基づいている。
しかし、利用者が、例えば、自身の手と、他の物体(なお、生命体も含む)との接触を避けたい場合には、外気温度が室温程度(例えば、25℃)でも、利用者は手袋を装着する可能性が高い。かかる利用者は、医療従事者、鑑識官、美術の鑑定人などである。このように外気温度が室温程度でも手袋を装着する場合、前記した判定方法では、利用者が手袋を装着しているか否かを高精度に判定することは困難である。
(接触部温度と外気温度)
そこで、本実施の形態の電子機器1は、図5などで説明する判定方法により、手袋装着の有無を高精度に判定する。以下の説明において、利用者の手(手袋を装着している場合も含める)と筐体H(図2、図3参照)とが接触している部分を接触部と適宜記す。そして、この接触部の温度を接触部温度TAと適宜記す。また、以下の説明において、電子機器1を保持する手に手袋が装着されていない場合における、電子機器1の筐体Hの接触部温度を非装着温度TA1と適宜記す。また、電子機器1を保持する手に手袋が装着されている場合における、電子機器1の筐体Hの接触部温度を装着温度TA2と適宜記す。
前記した非装着温度TA1と装着温度TA2との間には、差異が生じる。具体的には、外気温度が同じ場合、非装着温度TA1は、装着温度TA2に比べて高くなる。かかる差異が生じるのは、手袋を装着していない場合は、利用者の手の皮膚が筐体に直接接触するので、利用者の体温が接触部に直接伝導するからである。また、かかる差異が生じるのは、手袋を装着している場合は、利用者の手の皮膚と筐体との間には、手袋の生地および手と手袋の間の空気層が存在するため、利用者の体温は接触部に殆ど伝導しないからである。利用者の体温は接触部に殆ど伝導しないため、この接触部の温度(すなわち、装着温度TA2)は外気温度にほぼ一致する。
図5は、外気温度に対する、温度センサの検知温度の関係を示すグラフ図である。図5のグラフ図において、縦軸は検知温度を示し、横軸は電子機器1の外気温度を示す。図5において、36℃付近の長破線は、利用者の体温を示す。図5において、符号TA1は、非装着温度を示し、符号TA2は、装着温度を示し、符号TBは、非接触部の温度を示す。
以下の説明において、利用者の手(手袋を装着している場合も含める)と筐体とが接触していない部分を非接触部と適宜記す。非接触部の温度(以下、非接触部温度TBと適宜記す)は、外気温度とほぼ一致する。具体的には、非接触部温度TBと外気温度とはほぼ同値になる。また、装着温度TA2と非接触部温度TBとはほぼ一致する。例えば、外気温度が20℃の場合、非接触部温度TBは、図5によれば、20℃になる。そして、装着温度TA2と非接触部温度TBとは、前記したようにほぼ一致する。
さて、外気温度が体温よりも低い場合、利用者の皮膚から外気へ体温が放熱するので、皮膚表面の温度は、体温に対し低くなるが、外気温度よりは高い。そして、外気温度が低くなるにつれ、利用者の皮膚から外気への放熱量が大きくなる。従って、手袋を装着していない場合に、利用者の手と筐体とが接触していると、非装着温度TA1は、外気温度よりも高い温度を保ちながら、外気温度に対応して変化する。具体的には、非装着温度TA1は、図5のように変化する。
また、図5に示すように、外気温度が同じ場合、非装着温度TA1は、装着温度TA2に比べて高くなる。例えば、外気温度が10℃の場合、非装着温度TA1は、装着温度TA2に比べて10℃程度高くなる。図5において、非装着温度TA1と、装着温度TA2との差分絶対値を温度差ΔTDで示す。
なお、図4の例では、第1の検知器181の第1の温度センサ181b、第2の検知器182の第2の温度センサ182b、第3の検知器183の第3の温度センサ183bにより検知された温度が、非接触部温度TBである。図4の例では、第4の検知器184の第4の温度センサ184bにより検知された温度が、接触部温度TAである。
また、図4の例において、利用者が手袋を装着している場合、第4の検知器184の第4の温度センサ184bにより検知された温度が装着温度TA2である。図4の例において、利用者が手袋を装着していない場合、第4の検知器184の第4の温度センサ184bにより検知された温度が非装着温度TA1である。
本実施の形態では、図5で説明した、接触部温度TA、非接触部温度TBの特性を利用することで、利用者が手袋を装着しているか否かを判定する。ここで、前記特性について説明する。まず、手袋を装着していない場合における、接触部温度TA(すなわち、非装着温度TA1)と非接触部温度TBとの差分絶対値(以下、非装着時差分値と記す)を考える。そして、手袋を装着している場合における、接触部温度TA(すなわち、装着温度TA2)と非接触部温度TBとの差分絶対値(以下、装着時差分値と記す)を考える。
図5に示すように、非接触部温度TBは、外気温度とほぼ一致し、非接触部温度TBは、装着温度TA2にほぼ一致する。そして、非装着温度TA1は、装着温度TA2よりも高い。例えば、外気温度が10℃の場合、非装着温度TA1は、装着温度TA2よりも10℃高い20℃である。
以上より、非装着時差分値(温度差ΔTD)は、装着時差分値よりも大きいという特性がある。かかる特性を利用して、電子機器1は、物体の近接を検知した近接センサの近傍に備えられた温度センサにより検知された温度が外気温度に近い値の場合、手袋を装着していると判定する。
具体的には、電子機器1は、
|接触部温度TA−外気温度(非接触部温度TB)|<温度判定閾値ΔTC…(式1)
を満たす場合に、利用者が手袋を装着していると判定する。
接触部温度TAは、非装着温度TA1、装着温度TA2の何れかである。ここで、非接触部温度TBは、図5で説明したように、外気温度とほぼ一致する。従って、外気温度を非接触部温度TBと見なす。なお、温度判定閾値ΔTCは、各種実験により適宜定める。
温度判定閾値ΔTCを大きくするほど、温度センサが検知した温度のばらつき(誤差とも呼ぶ)を吸収することができる。しかし、(式1)によれば、接触部温度TAと外気温度(非接触部温度TB)との差分絶対値が温度判定閾値ΔTCを超えると手袋非装着と判定する。従って、温度判定閾値ΔTCを大きくすると、利用者が手袋を装着していない場合でも、手袋を装着していると誤判定する可能性が大きくなる。そこで、温度判定閾値ΔTCは、温度差ΔTDに比べて十分に小さい値とする。
次に、本実施の形態の電子機器1で実行される手袋装着判定、および、この判定結果に基づくタッチパネル17の接触検出感度の変更処理について、図6、図7に基づき説明する。
(ソフトウェアブロック図)
図6は、図1の電子機器1のソフトウェアブロック図である。図6において、説明をわかりやすくするため、ハードウェア要素を図示している。図6におけるハードウェア要素である、RAM12と、タッチパネル17と、第1の検知器181〜第4の検知器184とについては一点鎖線で示している。なお、制御ソフト100は、図1の例では、RAM12に展開されているが、図が煩雑になるのを防ぐため、制御ソフト100をRAM12の外側に示している。
制御ソフト100は、取得部101と、変更部110とを有する。取得部101は、第1の検知器181〜第4の検知器184が出力する、近接センサの検出結果と温度センサの検知結果とを取得し、RAM12に記憶する。
変更部110は、利用者の手袋装着の有無を判定し、判定結果に応じて、タッチパネル17の接触検出感度を変更する。変更部110は、近接判定部111と、平均値算出部112と、装着判定部113と、ドライバ部114とを有する。
近接判定部111は、RAM12に記憶された近接センサの検出結果に基づき、物体の近接の有無を判定する。近接センサの検出結果は、物体と、この近接センサとの間の距離である。近接判定部111は、近接センサの検出結果(すなわち距離)が所定の距離(例えば0)以下の場合、この近接センサが物体の近接を検知したと判定する。例えば、近接センサと物体とが接触している場合、近接センサの検出結果が0になる。なお、近接センサの検出結果は、物体と、近接センサ近傍の筐体表面との距離でもよい。
装着判定部113は、物体の近接を検知した近接センサの近傍に備えられた温度センサにより検知された第1の温度と、物体の近接を検知しない近接センサの近傍に備えられた温度センサにより検知された第2の温度とを比較する。そして、装着判定部113は、第1の温度と第2の温度との比較結果に基づき、手袋装着の有無を判定する。
装着判定部113は、第1の温度と第2の温度との比較において、第1の温度と第2の温度の差分を算出し、算出した差分に基づき、手袋装着の有無を判定する。装着判定部113は、(式1)で説明したように、この算出において、差分絶対値を算出する。
装着判定部113は、(式1)で説明したように、算出した差分が、所定の温度未満の場合に、手袋装着が有ると判定し、所定の温度以上の場合に、手袋装着がないと判定する。(式1)で説明した、温度判定閾値ΔTCは、所定の温度の一例である。
平均値算出部112は、第1の温度センサ181b〜第4の温度センサ184bが検知した複数の温度の何れか2以上の平均を算出する。例えば、平均値算出部112は、物体の近接を検知しない近接センサが複数ある場合、この近接センサの各々の近傍に備えられた温度センサにより検知された第2の温度の平均を算出する。そして、装着判定部113は、物体の近接を検知した、1つの近接センサの近傍に備えられた温度センサにより検知された第1の温度と平均値算出部により平均された第2の温度との差分を算出する。
図4の例の場合、第4の検知器184に利用者の右手が接触している。そして、図4の例の場合、第1の近接センサ181a〜第3の近接センサ183aには物体の接触がないので、物体の近接を検知しない近接センサが複数ある。従って、図4の例の場合、平均値算出部112は、第1の温度センサ181b、第2の温度センサ182b、第3の温度センサ183bにより検知された3つの第2の温度の平均を算出する。
そして、装着判定部113は、物体の近接を検知した、1つの第4の近接センサ184aの近傍に備えられた第4の温度センサ184bにより検知された第1の温度と、平均値算出部112により算出された第2の温度の平均との差分を算出する。
第2の温度の平均を算出することにより、物体の近接を検知しない各近接センサの近傍に備えられた温度センサが検知した温度のばらつきを平均化して、手袋装着の有無の判定精度を高める。
なお、物体の近接を検知した近接センサが複数あり、物体の近接を検知しない近接センサが複数ある場合がある。図4の例において、利用者の右手小指が、第3の検知器183の第3の近接センサ183aに接している場合、第4の検知器184の第4の近接センサ184aに加え、第3の検知器183の第3の近接センサ183aも物体の近接を検知する。このように、利用者の右手小指が、第3の検知器183に更に接していると、物体の近接を検知した近接センサは、第3の近接センサ183aと第4の近接センサ184aとである。そして、物体の近接を検知しない近接センサは、第1の近接センサ181aと第2の近接センサ182aとである。
平均値算出部112は、物体の近接を検知した近接センサが複数ある場合、この近接センサの各々の近傍に備えられた温度センサにより検知された第1の温度の平均を算出する。さらに、平均値算出部112は、物体の近接を検知しない近接センサが複数ある場合、この近接センサの各々の近傍に備えられた温度センサにより検知された第2の温度の平均を算出する。
そして、装着判定部113は、平均値算出部112により算出された第1の温度の平均と、平均値算出部112により算出された第2の温度の平均との差分を算出する。
第1の温度の平均を算出することにより、物体の近接を検知した各近接センサの近傍に備えられた温度センサが検知した温度のばらつきを平均化して、手袋装着の有無の判定精度を高める。
ドライバ部114は、図1のタッチパネル17を制御するためのソフト(ドライバとも呼ぶ)である。ドライバ部114は、前記した比較結果に基づき、タッチパネル17の接触検出感度を変更する。接触検出感度は、接触判定用閾値とも呼ばれる。タッチパネル17は、設定されている接触検出感度に応じて接触の有無を判定する。
ここで、接触検出感度は2つの感度があるとする。1つ目は、低感度であり、2つめは、高感度である。タッチパネル17は、接触検出感度として高感度が設定されている場合、例えば、電界や静電容量の変化が第1の変化量を超えると、タッチパネル17への接触が有りと判定し、この変化に基づき、接触位置を検出する。一方、タッチパネル17は、接触検出感度として低感度が設定されている場合、例えば、電界や静電容量の変化が第1の変化量よりも大きい第2の変化量を超えると、タッチパネル17への接触が有りと判定し、この変化に基づき、接触位置を検出する。
ドライバ部114は、タッチパネル17に各種パラメータを設定し、設定後のパラメータを変更する。例えば、ドライバ部114は、タッチパネル17の感度パラメータ(すなわち、接触検出感度)を変更する。
具体的には、ドライバ部114は、装着判定部113により手袋装着が有ると判定されると、接触検出感度として、手袋装着時の感度(すなわち、高感度)をタッチパネル17に設定する。手袋装着時の感度は、第1の感度の一例である。
一方、ドライバ部114は、装着判定部113により手袋装着が無いと判定されると、接触検出感度として、手袋非装着時の感度(すなわち、低感度)をタッチパネル17に設定する。手袋非装着時の感度は、第1の感度よりも小さい第2の感度の一例である。
(フロー図)
図7、図8は、図1の電子機器1において実行される手袋装着の有無の判定処理、および、接触検出感度の設定処理を説明する第1、第2のフロー図である。図7、図8のフロー図において、"Ss"(小文字の"s"は1以上の整数)は、ステップSsを示す。図7のS1以下の処理は、電子機器1の表示装置16が画面表示処理を開始し、ドライバ部114が各種パラメータをタッチパネル17に設定するタイミングで実行される。
ステップS1:取得部101は、第1の検知器181〜第4の検知器184が出力する、近接センサの検知結果と温度センサの検知結果とを取得し、RAM12に記憶する。
ステップS2:近接判定部111は、近接センサの検知結果(すなわち、距離)に基づき、第nの検知器18nに物体(人体も含む)が近接しているか判定する。以下の説明において、第nの検知器18nが出力した第nの距離が所定の距離(例えば、0)以下の場合、第nの検知器18nが物体の近接を検知したと記す。
ステップS3:近接判定部111は、全検知器(181〜184)が物体の近接を検知したと判定したか、または、全検知器(181〜184)が物体の近接を検知しないと判定したか判定する。全検知器(181〜184)が物体の近接を検知したと判定したか、または、全検知器(181〜184)が物体の近接を検知しないと判定した場合(S3/YES)、図8のS8に移る。
一方、第1の検知器181〜第4の検知器184の何れか1つ、2つ、または3つの検知器が物体の近接を検知した場合(S3/NO)場合、S4に移る。
ステップS4:平均値算出部112は、物体の近接を検知した検知器で検知された温度の平均を算出する。具体的には、平均値算出部112は、物体の近接を検知した近接センサが複数ある場合、この近接センサの各々の近傍に備えられた温度センサにより検知された第1の温度の平均を算出する。
平均値算出部112は、この第1の温度の平均を、図5、(式1)で説明した接触部温度TAと決定する。平均値算出部112は、物体の近接を検知した近接センサが1つの場合、この1つの近接センサの近傍に備えられた温度センサにより検知された第1の温度を接触部温度TAと決定する。平均値算出部112は、決定した接触部温度TAをRAM12に記憶する。
ステップS5: 平均値算出部112は、物体の近接を検知しない検知器で検知された温度の平均を算出する。具体的には、平均値算出部112は、物体の近接を検知しない近接センサが複数ある場合、この近接センサの各々の近傍に備えられた温度センサにより検知された第2の温度の平均を算出する。
平均値算出部112は、この第2の温度の平均を、図5、(式1)で説明した外気温度(非接触部温度TB)と決定する。平均値算出部112は、物体の近接を検知しない近接センサが1つの場合、この1つの近接センサの近傍に備えられた温度センサにより検知された第2の温度を外気温度(非接触部温度TB)と決定する。平均値算出部112は、決定した外気温度(非接触部温度TB)をRAM12に記憶する。
図8のステップS6:装着判定部113は、S4で決定した接触部温度TAと、S5で決定した非接触部温度TBとの差分絶対値が温度判定閾値ΔTC未満か判定する。すなわち、装着判定部113は、(式1)を満たすか判定する。装着判定部113は、(式1)を満たす場合(S6/YES)、利用者が手袋を装着していると判定し、手袋装着を示す判定結果をドライバ部114に出力する。一方、装着判定部113は、(式1)を満たさない場合(S6/NO)、利用者が手袋を装着していないと判定し、手袋非装着を示す判定結果をドライバ部114に出力する。(式1)を満たす場合(S6/YES)、S7に移る。一方、(式1)を満たさない場合(S6/NO)、S8に移る。
ステップS7:ドライバ部114は、タッチパネル17に接触検出感度として、手袋装着時の感度(高感度)を設定する。
ステップS8:ドライバ部114は、タッチパネル17に接触検出感度として、手袋非装着時の感度(低感度)を設定する。
(具体例)
図4〜図8を参照して、図1の電子機器1において実行される手袋装着の有無の判定処理、および、接触検出感度の設定処理を説明する。
最初に、取得部101は、第1の検知器181〜第4の検知器184が出力する、近接センサの検出結果と温度センサの検知結果とを取得し、RAM12に記憶する(S1)。
以下の説明で、第n(nは1〜4の全ての整数)の検知器18nの第nの近接センサ18naが検知した距離を第nの距離Dnと記す。また、第nの検知器18nの第nの温度センサ18nbが検知した温度を第nの温度Tnと記す。
取得部101は、第1〜第4の距離(D1〜D4)、第1〜第4の温度(T1〜T4)をRAM12に記憶する。
次に、近接判定部111は、RAM12に記憶された第n(nは1〜4の全ての整数)の距離を読み出す(S2)。そして、近接判定部111は、第nの距離Dnが所定の距離(例えば、0)以下の場合に、第nの距離を出力した第nの検知器18nが物体の近接を検知したと判定する(S2)。
図4の例の場合、第4の検知器184付近の筐体表面に利用者の右手が接触しているので、第4の距離D4は0である。また、図4の例の場合、第1の検知器181〜第3の検知器183付近の筐体表面には物体の接触がないので、第1〜第3の距離(D1〜D3)は0を超えている。従って、近接判定部111は、第4の検知器184が物体の近接を検知したと判定し、第1の検知器181〜第3の検知器183が物体の近接を検知しないと判定する。
次に、近接判定部111は、全検知器(181〜184)が物体の近接を検知したと判定したか、または、全検知器(181〜184)が物体の近接を検知しないと判定したか判定する(S3)。
"S3/YES"の場合は、電子機器1が机上に置かれている場合や、ポケット等に入れられている場合で、利用者が自身で電子機器1を保持していない状態であると見なす。例えば、電子機器1の底面と机の天板とが接触している状態で、電子機器1が机上に置かれている場合には、全検知器(181〜184)が物体の近接を検知したと判定する。
"S3/YES"の場合には、図5で説明した、本実施の形態における手袋装着の有無の判定は実行できないので、図8のS8に移る。
一方、第1の検知器181〜第4の検知器184の何れか1つ、2つ、または3つの検知器が物体の近接を検知した場合(S3/NO)場合には、利用者が自身で電子機器1を保持している状態であると見なす。従って、S3/NOの場合には、図5で説明した、本実施の形態における手袋装着の有無の判定を実行する。具体的には、電子機器1は、S4、S5、図6のS6の処理を実行し、手袋装着の有無の判定を行う。
次に、平均値算出部112は、物体の近接を検知した検知器で検知された温度の平均を算出する(S4)。図4の例の場合、第4の検知器184の第4の近接センサ184aが、物体(図4では手)の近接を検知した近接センサである。従って、平均値算出部112は、第4の検知器184の第4の近接センサ184aが検知した第4の温度T4を接触部温度TAとする(S4)。
なお、図4の例において、利用者の右手小指が、第3の検知器183に接している場合、第4の検知器184に加え、第3の検知器183も物体の近接を検知する。従って、平均値算出部112は、第3の検知器183の第3の温度T3と第4の検知器の第4の温度T4との平均を接触部温度TAと決定する。
次に、平均値算出部112は、物体の近接を検知しない検知器で検知された温度の平均を算出する(S5)。図4の例の場合、第1の検知器181の第1の温度センサ181b、第2の検知器182の第2の温度センサ182b、第3の検知器183の第3の温度センサ183bが、物体(図4の例では手)の近接を検知しない近接センサである。従って、平均値算出部112は、第1の検知器181の第1の温度T1と第2の検知器182の第2の温度T2と第3の検知器183の第3の温度T3との平均を非接触部温度TB(外気温度)と決定する。
ここで、外気温度が10℃であり、(式1)の温度判定閾値ΔTCが2℃と仮定(以下、第1の仮定と記す)する。なお、図14のストレージ装置14が、温度判定閾値ΔTCを記憶している。また、利用者が手袋を装着している状態で、図4に示したように、電子機器1を保持し、接触部温度TAが11℃であると仮定する(以下、第2の仮定と記す)。
第1、第2の仮定の場合、平均値算出部112は、S4で接触部温度TAを11℃と決定し、S5で外気温度(非接触部温度TB)を10度と決定する。
装着判定部113は、ストレージ装置14から温度判定閾値ΔTCを読み出しRAM12に記憶する。装着判定部113は、接触部温度TAの11℃と、外気温度(非接触部温度TB)の10℃との差分絶対値"1℃"を算出し、差分絶対値"1℃"が温度判定閾値ΔTCの2℃未満か判定する(S6)。装着判定部113は、差分絶対値"1℃"は温度判定閾値ΔTCの2℃未満と判定する(S6/YES)。すなわち、装着判定部113は、手袋装着と判定する。
次に、ドライバ部114は、タッチパネル17に接触検出感度として、手袋装着時の感度(高感度)を設定する(S7)。
ここで、第1の仮定の下、利用者が手袋を装着していない状態で、図4に示したように、電子機器1を保持し、接触部温度TAが20℃であると仮定する(以下、第3の仮定と記す)。
平均値算出部112は、S4で接触部温度TAを20℃と決定し、S5で外気温度(非接触部温度TB)を10度と決定する。
装着判定部113は、ストレージ装置14から温度判定閾値ΔTCを読み出しRAM12に記憶する。装着判定部113は、接触部温度TAの20℃と、外気温度(非接触部温度TB)の10℃との差分絶対値"10℃"を算出し、差分絶対値"10℃"が温度判定閾値ΔTCの2℃未満か判定する(S6)。装着判定部113は、差分絶対値"10℃"は温度判定閾値ΔTCの2℃未満と判定しない(S6/NO)。すなわち、装着判定部113は、手袋非装着と判定する。
次に、ドライバ部114は、タッチパネル17に接触検出感度として、手袋非装着時の感度(低感度)を設定する(S8)。
以上説明したように、本実施の形態の電子機器によれば、接触部温度TAと外気温度(非接触部温度TB)との比較に基づき、利用者の手袋装着の有無を判定し、タッチパネルの接触検出感度を自動的に変更することができる。タッチパネルの接触検出感度を自動的に変更するので、利用者が手動で接触検出感度を変更しなくてもよい。この自動的変更により、利用者の利便性が向上する。
そして、本実施の形態の電子機器によれば、この比較に基づき、利用者の手袋装着の有無を判定しているので、電子機器の外気温度が所定の温度(例えば、5℃)未満の場合に、利用者が手袋を装着していると判定する方法と比べて以下の効果を達成できる。すなわち、前記方法では、外気温度が室温程度(例えば、25℃)の場合、利用者が手袋を装着していると判定することができない。しかし、本実施の形態の電子機器によれば、接触部温度TAと外気温度(非接触部温度TB)との比較に基づき、利用者の手袋装着の有無を判定しているので、たとえ、外気温度が室温程度(例えば、25℃)の場合でも、利用者の手袋装着の有無を高精度に判定することができる。
また、本実施の形態の電子機器によれば、利用者は、手袋の指先に導電性の糸を編み込んだ特殊な手袋を装着していなくても、通常の手袋を装着した状態で電子機器を操作できるので、利用者の利便性が損なわれることがない。
(様々な保持方法)
本実施の形態の電子機器1は、接触部温度TAと非接触部温度TBとを検知するためには、少なくとも2つの検知器を備えていればよい。しかし、利用者が、様々な保持方法で電子機器1を保持しても、接触部温度TAと非接触部温度TBとを確実に検知するためには、四角形状の筐体の4つの角における底部に検知器を配置することが好ましい。
この検知器の配置により、利用者が各種保持方法で、電子機器1を保持しても、4つの検知器の中の何れか1つの検知器付近の筐体表面と、利用者の手が接触し、4つの検知器の中の何れか1つの検知器付近の筐体表面と、利用者の手が接触しない。従って、電子機器1の利用者が、片手もしくは両手で電子機器1を保持した場合でも、電子機器1は、接触部温度TAと非接触部温度TBとを検知することができる。
なお、検知器付近の筐体表面と利用者の手が接触する、または、検知器付近の筐体表面と利用者の手が接触しない状態を、検知器との接触状態と適宜記す。
前記した各種保持方法は、利用者が左手または右手で電子機器1を保持する方法や、電子機器1を、図2、図4に示した状態から左右90°回転した状態で保持する方法である。以下、前記した各種保持方法の一例を、図9〜図11を参照して説明し、図12を参照して、図9〜図12における、検知器との接触状態を説明する。
図9〜図11は、各種保持方法を説明する第1〜第3の図である。図12は、検知器との接触状態を示す表である。図12の表は、電子機器の保持方法欄と、検知器との接触を示す欄とを有する。
電子機器の保持方法欄は、電子機器の向き欄と、持ち手欄とを有する。電子機器の向き欄は、図4で示した電子機器1の向きを縦として、この縦から左右に90°回転した状態を示す。持ち手欄は、利用者が電子機器1を保持している手(すなわち、持ち手)を示す。
検知器との接触欄は、第1の検知器181〜第4の検知器184と利用者との接触状態を示す欄である。検知器との接触欄には、第1の検知器181〜第4の検知器184を識別子する識別記号(181〜184)が記載される。この識別記号は検知器の符号である。
検知器との接触欄の識別記号の欄には、接触状態を記載する。具体的には、電子機器の保持方法欄に記載されている、電子機器の向きおよび持ち手で、利用者が、電子機器を保持している状態において、識別記号で識別される検知器付近の筐体表面と利用者の持ち手とが接触している場合、接触を示す黒丸を記載している。一方、前記した状態において、識別記号で識別される検知器付近の筐体表面と利用者の持ち手とが接触していない場合、接触を示す白丸を記載している。
図4において、電子機器1が縦であり、持ち手が右手の場合、利用者の手は、第4の検知器184付近の筐体表面と接触するが、第1の検知器181〜第3の検知器183付近の筐体表面とは接触しない。かかる利用者との接触状態を、図12の表において、電子機器向き欄の"縦"の行と持ち手欄の"右手"の行とが一致する行と、検知器との接触欄とが交わる4つのセルに"○"、"○"、"○"、"●"で示している。
図9において、利用者が左手LHで電子機器1を保持する。図9では、図4と同じく電子機器1は縦である。電子機器1が縦であり、持ち手が左手LHの場合、利用者の手は、第3の検知器183付近の筐体表面と接触するが、第1の検知器181、第2の検知器182、第4の検知器184付近の筐体表面とは接触しない。かかる利用者との接触状態を、図12の表において、電子機器向き欄の"縦"の行と持ち手欄の"左手"の行とが一致する行と、検知器との接触欄とが交わる4つのセルに"○"、"○"、"●"、"○"で示している。
図10において、利用者が、左手LHまたは右手RHで電子機器1を保持する。図10では、図4と異なり電子機器1を図4の状態から右側に90°回転させた横の状態である。
図10(A)は、右側に90°回転させた横の状態にある電子機器1を、利用者が右手RHで保持している様子を示す。図10(A)の保持方法では、利用者の右手RHは、第2の検知器182付近の筐体表面と接触するが、第1の検知器181、第3の検知器183、第4の検知器184付近の筐体表面とは接触しない。かかる利用者との接触状態を、図12の表において、電子機器向き欄の"横(右回転)"の行と持ち手欄の"右手"の行とが一致する行と、検知器との接触欄とが交わる4つのセルに"○"、"●"、"○"、"○"で示している。
図10(B)は、右側に90°回転させた横の状態にある電子機器1を、利用者が左手LHで保持している様子を示す。図10(B)の保持方法では、利用者の左手LHは、第4の検知器184付近の筐体表面と接触するが、第1の検知器181〜第3の検知器183付近の筐体表面とは接触しない。かかる利用者との接触状態を、図12の表において、電子機器向き欄の"横(右回転)"の行と持ち手欄の"左手"の行とが一致する行と、検知器との接触欄とが交わる4つのセルに"○"、"○"、"○"、"●"で示している。
図11において、利用者が、左手LHまたは右手RHで電子機器1を保持する。図11では、図4と異なり電子機器1を図4の状態から左側に90°回転させた横の状態である。
図11(A)は、左側に90°回転させた横の状態にある電子機器1を、利用者が右手LHで保持している様子を示す。図11(A)の保持方法では、利用者の右手RHは、第3の検知器183付近の筐体表面と接触するが、第1の検知器181、第2の検知器182、第4の検知器184付近の筐体表面とは接触しない。かかる利用者との接触状態を、図12の表において、電子機器向き欄の"横(左回転)"の行と持ち手欄の"右手"の行とが一致する行と、検知器との接触欄とが交わる4つのセルに"○"、"○"、"●"、"○"で示している。
図11(B)は、左側に90°回転させた横の状態にある電子機器1を、利用者が左手LHで保持している様子を示す。図11(B)の保持方法では、利用者の左手LHは、第1の検知器181付近の筐体表面と接触するが、第2の検知器182〜第4の検知器184付近の筐体表面とは接触しない。かかる利用者との接触状態を、図12の表において、電子機器向き欄の"横(左回転)"の行と持ち手欄の"左手"の行とが一致する行と、検知器との接触欄とが交わる4つのセルに"●"、"○"、"○"、"○"で示している。
図2、図3で説明したように、本実施の形態の電子機器1において、四角形状の筐体の4つの角における底部に検知器が配置されている。この配置により、図9〜図12で示したように、利用者が各種保持方法で、電子機器1を保持しても、4つの検知器の中の何れか1つの検知器付近の筐体表面と、利用者の手とが接触し、4つの検知器の中の何れか1つの検知器付近の筐体表面と、利用者の手とが接触する。従って、電子機器1の利用者が、片手もしくは両手で電子機器1を保持した場合でも、電子機器1は、接触部温度TAと非接触部温度TBとを検知することができる。
以上の実施の形態をまとめると、次の付記のとおりである。
(付記1)
物体の近接を検知する近接センサと当該近接センサの近傍に備えられた温度センサとをそれぞれ複数有し、さらに、
接触面に対する物体の接触位置を検出する位置検出装置と、
物体の近接を検知した近接センサの近傍に備えられた温度センサにより検知された第1の温度と、物体の近接を検知しない近接センサの近傍に備えられた温度センサにより検知された第2の温度との比較結果に基づき、前記位置検出装置の接触検出感度を変更する変更部とを有する
ことを特徴とする電子機器。
(付記2)
前記変更部は、前記第1の温度と前記第2の温度との比較において、前記第1の温度と前記第2の温度の差分を算出し、算出した差分に基づき、前記位置検出装置の接触検出感度を変更する
ことを特徴とする付記1に記載の電子機器。
(付記3)
前記変更部は、前記算出した差分が、所定の温度未満の場合に、前記接触検出感度を第1の感度に変更し、前記差分が前記所定の温度以上の場合に、前記接触検出感度を前記第1の感度よりも小さい第2の感度に変更する
ことを特徴とする付記2に記載の電子機器。
(付記4)
前記変更部は、物体の近接を検知しない近接センサが複数ある場合、当該近接センサの各々の近傍に備えられた温度センサにより検知された第2の温度の平均を算出する平均値算出部を有し、
前記変更部は、物体の近接を検知した、1つの近接センサの近傍に備えられた温度センサにより検知された第1の温度と、前記平均値算出部により平均された第2の温度との差分を算出する
ことを特徴とする付記2に記載の電子機器。
(付記5)
前記変更部は、物体の近接を検知した近接センサが複数ある場合、当該近接センサの各々の近傍に備えられた温度センサにより検知された第1の温度の平均を算出し、さらに、物体の近接を検知しない近接センサが複数ある場合、当該近接センサの各々の近傍に備えられた温度センサにより検知された第2の温度の平均を算出する平均値算出部を有し、
前記変更部は、前記平均値算出部により算出された第1の温度の平均と、前記平均値算出部により算出された第2の温度の平均との差分を算出する
ことを特徴とする付記2に記載の電子機器。
(付記6)
前記電子機器は、四角形状の筐体を備え、
前記筐体の4角の何れか2つ以上の角に、前記近接センサと当該近接センサの近傍に備えられた前記温度センサとが備えられている
ことを特徴とする付記1に記載の電子機器。
(付記7)
物体の近接を検知する近接センサと当該近接センサの近傍に備えられた温度センサとをそれぞれ複数有し、さらに、接触面に対する物体の接触位置を検出する位置検出装置とを有する電子機器に、
物体の近接を検知した近接センサの近傍に備えられた温度センサにより検知された第1の温度と、物体の近接を検知しない近接センサの近傍に備えられた温度センサにより検知された第2の温度とを比較し、
前記第1の温度と前記第2の温度との比較結果に基づき、前記位置検出装置の接触検出感度を変更する処理を実行させる
ことを特徴とする接触検出感度変更プログラム。
1…電子機器、11…CPU、12…RAM、13…ROM、14…ストレージ装置、15…無線通信装置、16…表示装置、17…タッチパネル、181〜184…第1の検知器〜第4の検知器、181a〜181d…第1の近接センサ〜第4の近接センサ、182a〜181d…第1の温度センサ〜第4の温度センサ、100…制御ソフト、101…取得部、110…変更部、111…近接判定部、112…平均値算出部、113…装着判定部、114…ドライバ部。

Claims (4)

  1. 物体の近接を検知する近接センサと当該近接センサの近傍に備えられた温度センサとをそれぞれ複数有し、さらに、
    接触面に対する物体の接触位置を検出する位置検出装置と、
    物体の近接を検知した近接センサの近傍に備えられた温度センサにより検知された第1の温度と、物体の近接を検知しない近接センサの近傍に備えられた温度センサにより検知された第2の温度との比較結果に基づき、前記位置検出装置の接触検出感度を変更する変更部とを有する
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 前記変更部は、前記第1の温度と前記第2の温度との比較において、前記第1の温度と前記第2の温度の差分を算出し、算出した差分に基づき、前記位置検出装置の接触検出感度を変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記変更部は、前記算出した差分が、所定の温度未満の場合に、前記接触検出感度を第1の感度に変更し、前記差分が前記所定の温度以上の場合に、前記接触検出感度を前記第1の感度よりも小さい第2の感度に変更する
    ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  4. 物体の近接を検知する近接センサと当該近接センサの近傍に備えられた温度センサとをそれぞれ複数有し、さらに、接触面に対する物体の接触位置を検出する位置検出装置とを有する電子機器に、
    物体の近接を検知した近接センサの近傍に備えられた温度センサにより検知された第1の温度と、物体の近接を検知しない近接センサの近傍に備えられた温度センサにより検知された第2の温度とを比較し、
    前記第1の温度と前記第2の温度との比較結果に基づき、前記位置検出装置の接触検出感度を変更する処理を実行させる
    ことを特徴とする接触検出感度変更プログラム。
JP2014235199A 2014-11-20 2014-11-20 電子機器、および、接触検出感度変更プログラム Active JP6331988B2 (ja)

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