JP2016094320A - ガラス表面の加飾方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガラスの長所である透明感に漆独自の色彩と、金属粉又は金属を含有する粉による光の反射効果を持たせた模様を施す表面加飾方法、またそれを用いたガラス製品を提供すること。
【解決手段】透明なガラスの表面に模様を形成するように該表面の一部にサンドブラスト処理を施すことにより、その表面全体が該ガラスの表面より下降しており、その底部が粗面化された彫刻凹部を形成し、次いで、該彫刻凹部を含む該ガラスの表面に漆を塗布し、塗布した漆が硬化する前に該ガラスの表面から漆を拭き取って該彫刻凹部以外から漆を除去した後、該彫刻凹部に残存した漆が硬化する前に金属粉又は金属を含有する粉を該彫刻凹部に残存した漆の上に蒔いて付着させることを特徴とする表面加飾方法、及び、それによって加飾したものであることを特徴とするガラス製品。
【選択図】図5

Description

本発明は、ガラスの表面加飾方法に関し、更に詳しくは、サンドブラスト処理を施した彫刻凹部に漆を塗布し、漆の上に金属粉又は金属を含有する粉を蒔いて付着させることにより、入射光量若しくは見る角度や方向による独特の模様、色、光沢等、又はそれらの変化を表現することのできるガラスの表面加飾方法に関する。
漆(うるし)は、ウルシ科のウルシノキから採取される樹液を加工した天然の塗料である。
漆に含有されるウルシオール等は、酸素の存在下で酸化重合反応を起こすため、適切な温度・湿度の空気中に置くことにより、漆は硬化する。一旦硬化した漆は、非常に安定しており、酸、アルカリ、アルコール等によって侵されることはなく、熱にも強い。
ウルシノキから採取した生漆(きうるし)から水分を蒸発させた透漆(すきうるし)は半透明の飴色の液体であるが、鉄分を加えることで黒漆にしたり、顔料を添加することにより様々な色彩の色漆としたりすることもでき、木地等に塗ることにより、独特の美感を表現することができる。
このため、木地に漆を塗り重ねた漆器は、強靭さと見た目の美しさを兼ね備えた工芸品として、古くから食器や家具等に使用されてきた。
また、漆は極めて大きい接着力を有するため、塗料としてのみならず、接着剤としても使用されている。
近年では、木材以外の材料である、セラミック、金属、ガラス等に漆を塗ることも行われており、例えば、特許文献1には、グラス等のガラス製品の内側に漆を塗り、漆が硬化した後にガラス表面の一部を削り取ることにより漆を除去し、模様を形成する装飾方法が記載されている。
ガラス表面に漆を塗る場合、ガラスと漆の密着性の悪さに起因する漆の剥離が問題となる。特許文献2では、ガラス表面にシリコーンアクリル系樹脂の層を介して漆を塗布することによって剥離の問題を解決している。
特許文献3には、ガラス表面転写した文様下画転写部をサンドブラスト処理して凹凸を形成し、その上に拭き漆することによって凹凸部に漆を残存させる方法が記載されている。
また、特許文献4では、漆にシランカップリング剤を配合することで、ガラス表面と漆の密着性を高めている。
特許文献5では、被加工物に形成した加工溝に生漆を塗布し、生漆の上に塗料を塗り込む加飾方法が記載されている。この方法では、生漆は塗り込まれた塗料を剥がれにくくするための接着層として利用されており、塗料はウエス等により十分に刷り込まれ、生漆の中に分散された状態となる。
しかしながら、このような従来技術は何れも、従来は木材等に塗布されるものであった漆を、ガラスに塗布する際に問題となる、漆とガラス表面の密着性の悪さに起因する剥離の問題を解決することに主眼を置いたものである。
このようなガラスに漆を塗布する従来技術では、漆を厚く塗る必要があったり、密着性を改善するための添加剤の影響を受けたりするために、漆を塗った部分は透明性が損なわれてしまっていた。
すなわち、従来技術は、木材、セラミック、金属のような素材にはない、「素材として透明である」というガラスの長所を十分に生かしたデザインを実現するものとはなっておらず、結局、漆が塗布された部分の質感は、他の素材に漆が塗布された場合と大差が無かった。
このため、ガラスの持つ透明感を生かしつつ、漆による独特の色彩が加わった、今までにないデザインのガラス製品の開発が望まれていた。
特開2009−263151号公報 特開平6−107435号公報 特開昭62−187145号公報 特開平10−194782号公報 特開2004−136542号公報
本発明は上記背景技術に鑑みてなされたものであり、その課題は、ガラスの長所である透明感に漆独自の色彩を両立させたデザインのガラス製品を作製するための表面加飾方法を提供することにあり、またそれを用いたガラス製品を提供することにある。
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ガラスの表面の一部を粗面化することにより、粗面化された部分に漆を塗布することができ、漆の上に金属粉又は金属を含有する粉を蒔く加工を施すことによって、ガラスの透明感と漆による独特の色彩に、金属粉又は金属を含有する粉による光の反射効果が加わり、今までにないデザインのガラス製品を作製することができることを見出して、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、透明なガラスの表面に模様を形成するように該表面の一部にサンドブラスト処理を施すことにより、その表面全体が該ガラスの表面より下降しており、その底部が粗面化された彫刻凹部を形成し、次いで、該彫刻凹部を含む該ガラスの表面に漆を塗布し、塗布した漆が硬化する前に該ガラスの表面から漆を拭き取って該彫刻凹部以外から漆を除去した後、該彫刻凹部に残存した漆が硬化する前に金属粉又は金属を含有する粉を該彫刻凹部に残存した漆の上に蒔いて付着させることを特徴とする表面加飾方法を提供するものである。
また、本発明は、上記の表面加飾方法によってガラスの表面を加飾する工程を有することを特徴とするガラス製品の製造方法を提供するものである。
また、本発明は、上記の表面加飾方法によってガラスの表面を加飾したものであることを特徴とするガラス製品を提供するものである。
本発明によれば、ガラスと漆の透明感と漆による独特の色彩とに、金属粉又は金属を含有する粉による光の反射効果が加わり、独特の模様、色、光沢等の感触を与える。また、加飾された模様の見え方が、目の側(見る方向)若しくは見る角度、光の当て方等により変化するという、今までにないデザインのガラス製品を提供することができる。また、特に色漆を用いれば、上記効果をより際立たせることが可能である。
更に、漆が残存する彫刻凹部と漆との密着性は、特定の処理で粗面化されているために良好であり、漆がはがれにくい。また、そのため、定着剤で前処理する必要も、定着剤を漆中に含有させる必要もない。
加えて、ガラスの表面より下降した彫刻凹部に加飾をするため、加飾しやすい(模様部分以外の漆を除きやすい)、好触感の凹部が形成される、加飾部分の擦れが少なく加飾部分に耐久性のあるガラス製品を提供することができる。
また、塗布した漆が硬化する前に該ガラスの表面から漆を拭き取って、彫刻凹部に漆を十分薄く施せば、漆にムラがなくなり、密着性が上がり、可視光が透過しやすくなるので、独特の透過光や反射光の感触を与える。
従来は、漆は厚塗りが常識であり、基板が木材のときはもちろんのこと基板がガラスであっても、不透明を意識して塗られており、稀に薄く塗るときは、ムラが目立つので、該ムラを目立たなくするため、全面金めっき等をしてから漆を施していた。本発明の表面加飾方法によれば、粗面化されているために、金めっき等の下地がなくても漆をムラなく薄く施せ、その結果、前記した独特の透過光の好感触を与えることが可能となる。
ガラスの表面にサンドブラスト処理を施すことにより彫刻凹部を形成した状態を示す断面の模式図である。 彫刻凹部を含むガラスの表面に漆を塗布した状態を示す断面の模式図である。 ガラスの表面から漆を拭き取って彫刻凹部以外から漆を除去した状態を示す断面の模式図である。 金属粉を彫刻凹部に残存した漆の上に蒔いて付着させた状態を示す断面の模式図である。 加飾したガラスの、入射光の向き(方向)を変えたときの透過光と反射光の状態を示す断面の模式図である。 本発明の表面加飾方法によって加飾したガラス製品の一例(シャンパングラス)の写真である。 本発明の表面加飾方法によって加飾したガラス製品の一例(シャンパングラス)の写真である。 本発明の表面加飾方法によって加飾したガラス製品の一例(シャンパングラス)の写真である。 本発明の表面加飾方法によって加飾したガラス製品の一例(シャンパングラス)の写真である。
以下、本発明について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、任意に変形して実施することができる。
<サンドブラスト処理>
本発明の表面加飾方法では、透明なガラス10の表面に模様を形成する加飾を施すために、該表面の一部にサンドブラスト処理を施す。
サンドブラスト処理とは、対象物の表面に研磨材を吹き付ける表面加工法のことである。本発明には、回路・IC・電子・電気等の部品の加工、ガラスに装飾や彫刻を施す為に用いられるサンドブラスト処理が好適に用いられる。
本発明においてサンドブラスト処理を施す際には、非加工部分をマスキングした後、圧縮空気に研磨材を混ぜて吹き付けることによりガラス表面を削った後、マスキング材を除去し、最後に洗浄することが好ましい。マスキングは、フォトレジスト法、手書き、スクリーン印刷等により行うことが好ましい。
このような処理を施すことにより、ガラスの表面11の一部に、彫刻凹部12が形成される(図1)。彫刻凹部12は、その表面全体がガラスの表面11より下降しており、彫刻凹部の底部12aは、サンドブラスト処理の結果、粗面化され、すりガラス状になっている。
一般に漆は、ガラスとの密着性が良好ではないが、彫刻凹部の底部12aは粗面化されている(細かい凹凸が存在する)ため、漆とガラスの接着面積が大きくなり、密着性が良好となり、硬化した漆は剥がれにくい。
後述のように、ガラスの表面に漆を塗布し、硬化する前に拭き取るが、彫刻凹部12に残存した漆の表面に金属粉を蒔き、模様が形成された加飾部を形成する。
彫刻凹部12の深さについては、サンドブラスト処理を施すことにより、彫刻凹部12の表面は、ガラスの表面11より、平均で0.2mm以上0.8mm以下だけ下降させることが好ましく、平均で0.3mm以上0.7mm以下だけ下降させることがより好ましく、平均で0.4mm以上0.6mm以下だけ下降させることが特に好ましい。
彫刻凹部12の表面がガラスの表面11より下降しすぎていると(ガラスの表面を削りすぎると)、彫刻凹部12に衝撃が加わった際に破損しやすくなったり、漆が十分に除去できず厚く残り、不透明になったりムラを発生させたりする場合がある。
逆に、彫刻凹部12の表面のガラスの表面11からの下降が不十分だと(ガラスの表面を削り方が不十分であると)、彫刻凹部12への漆の付着量が十分でなくなり、金属粉を十分に付着することができない場合がある。
粗面化された彫刻凹部の底部12aの算術平均粗さRaは0.005μm以上20μm以下であることが好ましく、0.1μm以上5μm以下であることがより好ましく、0.5μm以上2μm以下であることが特に好ましい。
算術平均粗さRaが小さすぎると、彫刻凹部12の表面と漆の接着面積が十分に大きくならず、漆の密着性が悪くなり、剥離しやすくなる場合がある。
逆に、算術平均粗さRaが大きすぎると、漆の厚さが不均一となり、ムラが目立つようになる場合がある。
サンドブラスト処理に用いる研磨剤の種類や粒径には特に限定はなく、金剛砂、硅砂、アルミナ、ガラスビーズ、炭化ケイ素、酸化チタン、ダイヤモンド等が好適に使用できる。
サンドブラスト処理に用いる研磨剤の粒径は特に限定はないが、1μm以上500μm以下が好ましく、5μm以上200μm以下がより好ましく、10μm以上100μm以下が特に好ましい。
サンドブラスト処理の際の圧縮空気の圧力、処理時間等の条件についても特に限定はなく、彫刻凹部12を上記したような深さや表面粗さにできるような条件が適宜選択される。
ガラスの表面11に形成する彫刻凹部12の数や配置に、特に限定はなく、所望する模様の種類に応じて決定される。
彫刻凹部12は、ガラスの一方の表面にのみ形成されていてもよいし、両方の表面に形成されていてもよい。ガラスが、コップ、グラス、鉢、皿等の容器を構成するものであるときは、それら容器の外側の表面に形成することが好ましい。
彫刻凹部12がガラスの表面11に複数個所存在する場合、それらを一回の処理で同時に形成してもよいし、模様の種類に応じて深さや表面粗さを調整する等の理由から、複数回の処理で別々に形成してもよい。
<漆の塗布>
サンドブラスト処理によってガラスの表面11に彫刻凹部12を形成したら、常法に従い、研磨剤等を除去し、ガラスの表面11を漆の塗布が可能な状態とする。
本発明の表面加飾方法では、彫刻凹部12を含むガラスの表面11に漆20を塗布し、塗布した漆が硬化する前にガラスの表面11から漆を拭き取って該彫刻凹部以外から漆を除去する。
ガラスの表面11に漆を塗布した状態を図2に示す。刷毛、筆、へら等で漆をガラスの表面11に塗布することで、彫刻凹部12を含めたガラスの表面11を、一旦、漆20で覆う。
次に、布、ウエス等により、漆20をガラスの表面11から拭き取る。漆20が硬化する前であれば、彫刻凹部12以外の部分からは、容易に漆20を除去することができるが、粗面化されている(細かい凹凸が存在する)彫刻凹部12からは、完全に漆20が除去されず、主に彫刻凹部の底部の凹部分12bに、漆20が残存する(図3)。
なお、図3は、漆20は、彫刻凹部の底部の凹部分12bのみに存在するように描かれているが、漆20は彫刻凹部の底部の凹部以外(例えば凸部分12c)にも残っていてもよい。
彫刻凹部12に存在する漆20は十分に拭き取り、彫刻凹部の底部12aに残存する漆20の量は少ない(漆20の層が薄い)方がよい。
残存する漆20の量が多すぎると(漆20の層が厚すぎると)、透過光が漆20を透過できず、ガラス特有の透明性を生かしたデザインのガラス製品を作製する、という本願発明の課題を達成することができなくなる場合がある。また、彫刻凹部12に残存する漆20の量が多すぎると、物理的衝撃・摩擦等による漆の剥離や破損の原因となる場合がある。
一方、残存する漆20の量が少なすぎると(漆20の層が薄すぎると)、前述した漆の効果が得られない場合がある。
彫刻凹部12内の漆の平均厚さ又は漆の着量は、彫刻凹部12の全域として半透明となっていることが好ましい。すなわち、漆20を残存させて硬化させた彫刻凹部12が、該彫刻凹部12の全域として半透明である上記の表面加飾方法が、前記した本発明の効果を奏し易い点で好ましい。
更には、漆20を残存させて硬化させ、その後に金属粉30(又は金属を含有する粉)を付着させた彫刻凹部12が、該彫刻凹部12の全域として半透明である上記の表面加飾方法、言い換えれば、最終的に彫刻凹部12が該彫刻凹部12の全域として半透明であるようにする上記の表面加飾方法が、前記した本発明の効果を奏し易い点で好ましい。
ここで、「半透明」とは、すりガラスのように、可視光線は通すが、後方に存在するものがぼやけて見える程度の透明性をいう。また、「該彫刻凹部12の全域として半透明」とは、彫刻凹部の底部の凹部分12bや凸部分12cと言った微視的部分の透明性ではなく、彫刻凹部のほぼ全域に光を当てたときの平均としての透明性を言う。
漆20の塗布及び拭き取りの工程は、漆20が硬化する前に行えばよいが、彫刻凹部12に少量の漆20が残ればよいので、即座に行うことが好ましい。
また、彫刻凹部12以外の部分からは最終的に漆20は除去されるので、彫刻凹部12とその周辺部以外には、最初から漆を塗布しなくてもよいが、彫刻凹部12の配置が非常に複雑な場合等、図2に示したように、作業性を考慮してガラスの表面11の全体に漆を塗布してもよい。
漆の塗布と拭き取りの繰り返し回数は、1回でも2回以上でもよいが、1回が好ましい。通常、漆は、塗布しては磨き、更に塗布しては磨く工程を繰り返すが、本発明においては、塗布と拭き取りの繰り返し回数は1回でもよく、意外にも、むしろ1回の方が、ムラを形成させないために好ましい。
塗布に使用する漆の種類について特に限定はなく、生漆、透漆、黒漆、色漆等が用いられる。白、赤、黄、緑、青、紫等の様々な色彩を表現することができることから、色漆を使用することが好ましい。
色漆は、透漆に様々な色彩の顔料を添加することにより作製されるが、顔料の種類に特に限定はなく、1種の顔料のみを使用してもよいし、2種以上の顔料を混合して使用してもよい。見る角度や光の当て方による模様の見え方の変化に富むため、透明性の高い色漆を使用することが更に好ましい。
漆を拭き取る際には、上記ガラスの、彫刻凹部12が形成されていない側から上記彫刻凹部12が形成されている側への外部透過率であって、可視光領域で最大の外部透過率を示す波長での外部透過率が50%以上となるように漆を拭き取ることが好ましく、70%以上となるように拭き取ることがより好ましく、90%以上となるように拭き取ることが更に好ましい。
「外部透過率」とは、界面を含めた素材全体の透過率(入射光の放射発散度を透過光の放射発散度で割った値)のことである。
<金属粉又は金属を含有する粉の付着>
ガラスの表面11に漆20を塗布し、彫刻凹部12以外から漆20を除去した後には、彫刻凹部12に残存した漆20が硬化する前に金属粉30(又は金属を含有する粉)を該彫刻凹部12に残存した漆20の表面に蒔いて付着させる(図4)。
金属粉又は金属を含有する粉は、その表面で光を反射し、独特の透過光や反射光の感触を与えるために使用される。本発明では、金属粉を使用してもよいし、光の反射の作用を損なわない程度に金属以外の成分を含有させた「金属を含有する粉」を使用してもよい。
「金属を含有する粉」とは、金属の単体をその内部又は表面に有する粉を言う。中でも、金属をフィルム等の表面に、蒸着法、めっき法、スパッタリング法等により付与させたものが好ましい。
金属を含有する粉に含有される金属以外の成分としては、顔料、染料等の着色剤;樹脂フィルム、樹脂バインダー等を構成する合成樹脂;等が挙げられる。
このような、金属を含有する粉の例としては、特開平11−323223号公報に記載のような、合成樹脂フィルム上に真空蒸着法等により蒸着金属膜を形成したフィルムを粉砕することにより得られる粉があり、このような粉は、通常の金属粉に比して、鮮明な光輝性を有する場合がある。
金属粉を使用する場合と、金属を含有する粉を使用する場合で、特に効果に違いはない。以下の説明においては、単に「金属粉」という場合、「金属粉」と「金属を含有する粉」の両方を指すものとする。
本発明における金属粉の金属又は金属を含有する粉の金属は、金、白金、アルミニウム及びスズよりなる群から選ばれる少なくとも1種の金属であることが好ましい。
「蒔いて付着させる」とは、金属粉30を硬化前の漆20の上に単に蒔くことにより、硬化前の漆20の持つ接着力を利用することで、金属粉30を自然に漆20の上に付着させることをいうのであり、金属粉30を漆20の中に刷り込むことを意味しない。すなわち、金属粉30は、彫刻凹部の底部12aに残存した漆20の表面上に存在するのであって、漆20の中に分散されてはいない。その点で、本発明は、金属が塗料の内部に分散されていたり、ほぼ金属のみからなっていたりする、メタリック塗装、特許文献5等の塗装とは全く異なる。
金属粉30が漆20の表面上にのみ存在していることにより、彫刻凹部が形成されていない側から見た場合、一旦、漆20を透過した光が金属粉30の表面で反射されることにより、漆20が明るく見える。金属粉30が漆20の中に分散されている場合は、漆20は明るく見えない。
上記金属粉の重量平均粒径は、2μm以上3mm以下であることが好ましく、5μm以上300μm以下であることがより好ましく、10μm以上100μm以下であることが特に好ましい。
重量平均粒径が大きすぎると、金属粉が十分に漆に接着できなかったり、金属粉の分布にムラができたりする。一方、重量平均粒径が小さすぎると、金属粉による光の反射の効果が十分に得られない場合がある。
金属粉は、余分に蒔いて付着しなかった金属粉を、振動、刷毛、重力等で除いてもよく、ほぼ付着量を蒔いて、ほぼ全量を付着させてもよい。余分な金属粉を除く工程は、漆の硬化の前でも後でも、両方でもよい。
上記金属粉を蒔いて付着させる時は、0.02g/cm以上2g/cm以下となるように付着させることが好ましく、0.05g/cm以上1g/cm以下がより好ましく、0.2g/cm以上0.5g/cm以下が特に好ましい。
付着させる金属粉の量が多すぎると、金属のメタリック色が強く出過ぎてしまい、漆による独特の色彩が十分に表現できず、また、透過性が低下して、(半)透明感がなくなる場合がある。更に、彫刻凹部の表面に残存する漆の量には限界があるため、漆の表面に強固に付着しない場合がある。
一方、付着させる金属粉の量が少なすぎると、金属のメタリック色が十分に表現できず、本発明の効果を奏しない場合がある。
金属粉を蒔いた後は、適度な温度・湿度の空気中に置くことにより、ガラス製品に付着している漆を硬化させる。典型的には、温度15〜25℃、湿度60〜75%程度とすることにより、比較的早く漆を硬化させることができる。
ガラス製品を室内等にそのまま置いて漆を硬化させてもよいし、上記のような温度・湿度を保つために、霧吹き等を利用した「漆風呂」の中に置いて硬化させてもよい。
漆を硬化後、残存した金属粉等の不純物を取り除くことにより、ガラスの表面が加飾されたガラス製品が完成する。
本発明の効果を、図5を使用して更に詳しく説明する。
図5に、加飾したガラス10の断面の模式図を示す。ガラス10の加飾された部分(加飾部)においては、底部が粗面化された彫刻凹部の底部12aに、漆20が薄く残存した状態となっており、硬化された漆20の上には蒔かれた金属粉30が付着している。
なお、図5では、漆20は彫刻凹部の底部の凹部分12bのみに存在し、金属粉30が凹部分12bの上に残存した漆20の上に存在しているが、漆20が彫刻凹部の底部の凸部分12cにも残っており、その上に金属粉30が存在していてもよい。
彫刻凹部の底部の凹部分12bは漆20の量が多く、彫刻凹部の底部の凸部分12cは漆20の量が少ないか又は存在しない状態となっている。漆20の上に蒔かれた金属粉30は、漆20の量が多い「彫刻凹部の底部の凹部分12b」に密に存在し、漆20の量が少ないか又は存在しない「彫刻凹部の底部の凸部分12c」には金属粉30が疎な状態となっている。
上記のように、彫刻凹部の底部の粗面化の形態で、金属粉が密に存在したり疎に存在したりする場合もあるが、金属粉の付着量が少ないので、自然に(必然的に)粗密が存在する場合もある。何れの場合でも、金属粉30の表面では、光は、微視的には正反射され、巨視的には乱反射され、光の透過が阻まれる。一方、金属粉30に当たらない光は漆を透過する。
ガラスの加飾部は、金属粉30が密な部分と、疎な部分が存在するので、光の反射の効果と透過の効果が組み合わさり、加飾した側の面(以下、「おもて面」という。)から見た場合(図5において左側から見た場合)、反対側の面(以下、「裏面」という。)から見た場合(図5において右側から見た場合)のそれぞれにおいて、見る角度を変えることで、見え方が変化し、様々な模様部分の見え方を楽しむことができる。
おもて面の側から見る場合、おもて面側から入射した光の一部は、金属粉30により反射され、金属粉30のメタリック色がそのまま見える(おもて面反射光L1)。
また、裏面側から入射した光の一部は、金属粉30に反射されずに漆20を透過し、メタリック色と漆20の透過色が合わさって見える(おもて面透過光L3)。
一方、裏面の側から見る場合、裏面側から入射した光の一部は、一旦漆20を透過してから、金属粉30によって乱反射される(裏面反射光L2)。このため、裏面側から見た場合、金属粉30が漆20の上に無い又は疎の場合(部分)に比べて、金属粉30が漆20の上に有る又は密の場合(部分)の方が、漆20が明るく見える。
また、おもて面側から入射した光の一部は、金属粉30により透過が阻まれ、金属粉30が漆20の上に無い場合に比べて、漆20が暗く、漆20の色とグレー色が合わさったような色に見える(裏面透過光L4)。
特に、漆20の上の金属粉30上での光の反射で生ずるおもて面反射光L1や裏面反射光L2は、見る角度を少し変えるだけで、見え方が著しく変化する。
本発明の表面加飾方法は、サンドブラスト処理に耐える程度の強度を持つガラス製品であればどのようなガラス製品にも適用可能であり、具体的にはコップ、グラス、鉢、皿等の食器;照明カバー、飾り棚、テーブル、窓等の家具;花瓶、灰皿、置物、ろうそく立て等の日用品;等を構成するガラスに適用することができる。
このうち、コップ、グラス、鉢又は皿等の食器は、日常的に使用されるものであり、食品や飲料を入れるものであることから、漆の持つ殺菌性・抗菌性を生かすことができるため、本発明の表面加飾方法に適する。
コップやグラスは、簡単に手に取って動かすことができるため、見る角度を変えることによる模様の見え方の変化を存分に楽しむことができ、また、水等の液体を入れたことによる見え方の変化を楽しむこともできるので、特に、本発明の表面加飾方法に適する。
ガラスの種類について、本発明の表面加飾方法は、公知のガラスに適用でき、ソーダガラス、クリスタルガラス、硼珪酸ガラス等が挙げられる。
ガラス製品を製造する際に、ガラスの表面を加飾する場合、本発明の表面加飾方法のみによって加飾してもよいし、他の加飾方法と組み合わせて加飾してもよい。
以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限りこれらの実施例及び比較例に限定されるものではない。
[実施例1]
以下に示すような方法で、フルート型シャンパングラス(ファインクリスタルイオン強化グラス製)の外側の表面を加飾し、図6に示す、模様が表面に形成されたグラスを作製した。
グラスの表面の模様を形成しない部分を、マスキングシートを貼り付けて保護した後、サンドブラスト装置の中にグラスを入れ、サンドブラスト処理を施した。
サンドブラスト処理完了後、グラスをサンドブラスト装置から取り出し、マスキングシートを剥がし、水で十分に洗浄して研磨剤等を除去した。
グラスの外側の表面には桜の花びらの模様の彫刻凹部が10数か所形成された。
透漆と赤色顔料を十分に混合し、赤色の色漆(以下、「色漆A」と記述する。)を調製した。
サンドブラスト処理によって彫刻凹部を形成したグラスの外側の表面全体に、色漆Aを刷毛で塗布した後、即座に、グラスの表面から色漆Aを布で拭き取った。彫刻凹部以外の部分には色漆Aが残っていないことを目視で確認した。
色漆Aを布で拭き取った後即座に、アルミニウム・顔料・合成樹脂を含有する銀色の粉(尾池イメージング株式会社、エルジーneo Silver #500)を、全ての彫刻凹部に残存した色漆Aの表面にムラなく蒔いて付着させた。
空気中に放置し、色漆Aが十分に硬化したことを確認した後、漆に付着されずに残存した金属粉等の除去・グラスの洗浄を行うことにより、図6に示す、外側の表面に模様が形成されたグラスが完成した。
[実施例2]
実施例1において、サンドブラスト処理により形成する模様を、桜の花びらの模様ではなく、若葉の模様に変更した点;漆を色漆Aではなく、透漆と緑色顔料を十分に混合して調整した緑色の色漆(以下、「色漆B」と記述する。)に変更した点;以外は実施例1と同様にして、図7に示す、外側の表面に模様が形成されたグラスを作製した。
[実施例3]
実施例1において、サンドブラスト処理により形成する模様を、桜の花びらの模様ではなく、アゲハ蝶の羽状の模様に変更した点;漆を色漆Aではなく、透漆に変更した点;漆(透漆)の表面に蒔く粉を、アルミニウム・顔料・合成樹脂を含有する金色の粉(尾池イメージング株式会社、エルジーneo R.Gold #500)に変更した点;以外は実施例1と同様にして、図8に示す、外側の表面に模様が形成されたグラスを作製した。
[実施例4]
実施例3において、サンドブラスト処理により形成する模様を、アゲハ蝶の羽状の模様ではなく、クラック状の模様に変更した点以外は実施例3と同様にして、図9に示す、外側の表面に模様が形成されたグラスを作製した。
[比較例1]
実施例1において、色漆Aを布で拭き取った後、銀色の粉を色漆Aの表面に蒔かなかった点以外は実施例1と同様にして、模様が表面に形成されたグラスを作製した。
[比較例2]
実施例1において、銀色の粉を色漆Aの表面に単に蒔くのではなく、ウエスを使用し、銀色の粉を色漆Aの中に十分に刷り込んだ以外は実施例1と同様にして、模様が表面に形成されたグラスを作製した。
実施例1〜4の何れにおいても、模様が綺麗に見えた。また、光量を変えたり、グラスを手に取って見る角度を変えたりすることで、様々な模様の見え方の変化を楽しむことができた。
一方、比較例1では、金属粉がないため、光の反射の効果が十分に得られず、模様が綺麗に見えなかった。また、角度を変えても模様の見え方は変化しなかった。
また、比較例2では、粉は色漆の中に分散された状態となっているため、模様が綺麗に見えなかった。また、全体的に漆の色が暗く、また、おもて面側から見ても、裏面側から見ても同じような見え方であった。
本発明の表面加飾方法は、独特の模様、色、光沢等の感触を与え、加飾された模様の見え方が見る角度や光の当て方等により変化するという、今までにないデザインのガラス製品を作製することができるため、コップやグラスのような日常的に使用される食器をはじめとして、様々なガラス製品の加飾に広く利用されるものである。
1 ガラス製品
2 加飾部
10 ガラス
11 ガラスの表面
12 彫刻凹部
12a 彫刻凹部の底部
12b 彫刻凹部の底部の凹部分
12c 彫刻凹部の底部の凸部分
20 漆
30 金属粉
L1 おもて面反射光
L2 裏面反射光
L3 おもて面透過光
L4 裏面透過光

Claims (8)

  1. 透明なガラスの表面に模様を形成するように該表面の一部にサンドブラスト処理を施すことにより、その表面全体が該ガラスの表面より下降しており、その底部が粗面化された彫刻凹部を形成し、次いで、該彫刻凹部を含む該ガラスの表面に漆を塗布し、塗布した漆が硬化する前に該ガラスの表面から漆を拭き取って該彫刻凹部以外から漆を除去した後、該彫刻凹部に残存した漆が硬化する前に金属粉又は金属を含有する粉を該彫刻凹部に残存した漆の上に蒔いて付着させることを特徴とする表面加飾方法。
  2. 上記彫刻凹部の表面が、上記ガラスの表面より、平均で0.2mm以上0.8mm以下だけ下降するようにサンドブラスト処理を施す請求項1に記載の表面加飾方法。
  3. 上記漆が色漆である請求項1又は請求項2に記載の表面加飾方法。
  4. 上記金属粉の金属又は上記金属を含有する粉の金属が、金、白金、アルミニウム及びスズよりなる群から選ばれる少なくとも1種の金属である請求項1ないし請求項3の何れかの請求項に記載の表面加飾方法。
  5. 漆を残存させて硬化させ、その後に金属粉又は金属を含有する粉を付着させた彫刻凹部が、該彫刻凹部の全域として半透明であるようにする請求項1ないし請求項4の何れかの請求項に記載の表面加飾方法。
  6. 上記ガラスは、コップ、グラス、鉢又は皿を構成するものである請求項1ないし請求項5の何れかの請求項に記載の表面加飾方法。
  7. 請求項1ないし請求項6の何れかの請求項に記載の表面加飾方法によってガラスの表面を加飾する工程を有することを特徴とするガラス製品の製造方法。
  8. 請求項1ないし請求項6の何れかの請求項に記載の表面加飾方法によってガラスの表面を加飾したものであることを特徴とするガラス製品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020189276A (ja) * 2019-05-23 2020-11-26 株式会社光明兼光本店 ガラス瓶のフルカラー着色方法及びフルカラー着色ガラス瓶

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