JP2016091942A - 表示装置とその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造過程において隔壁の上面が変形して凹形状になることを防止することで、隔壁の上面が平面形状または凸形状である表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置1は、基板11と、隙間25を空けて設けられた第1下部電極21および第2下部電極22と、樹脂材料で構成された第1隔壁41と、第1有機機能層71および第2有機機能層72と、上部電極82と、を備える。第1隔壁41の底面41aは、第1部分41a1と、第2部分41a2とを有する。第1隔壁41の底面41aの第1部分41a1から第2部分41a2までの高さは、第1隔壁41の底面41aの第1部分41a1から第1隔壁41の上面41bの最高点41b2までの高さに対して、30%以下である。第1隔壁41の底面41aの第2部分41a2の幅は、第1隔壁41の幅に対して、それぞれ20%以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、有機EL表示パネルなどの表示装置、およびその製造方法に関する。
有機EL表示パネルなどの表示装置は、基板と、サブピクセルごとに設けられた複数の下部電極と、各下部電極上に設けられ有機発光材料で構成された複数の発光層と、上部電極とが順に積層されて構成されている。また、表示装置は、必要に応じて、ホール注入層、ホール輸送層、電子注入層、電子輸送層、封止層等を備える。表示装置が上部電極側から光を出射するトップエミッション型である場合、下部電極の材料はアルミニウム(Al)等の光反射性材料とし、上部電極の材料はITO(Indium Tin Oxide)のような透明材料とすればよい。また、表示装置が基板側から光を出射するボトムエミッション型である場合、下部電極の材料は透明材料とし、上部電極の材料は光反射性材料とすればよい。
ところで、表示装置における発光層の製造方法には、有機発光材料を真空蒸着する真空蒸着法と、有機発光材料を溶媒に溶解した有機材料インクを用いる印刷法とがある(特許文献1)。R(赤:Red)、G(緑:Green)、B(青:Blue)と異なる発光色の有機発光材料を用いる場合、真空蒸着法では、各色のサブピクセルに対応する位置に開口を設けたマスクが3枚必要である。各色の有機材料インクは、マスクの上方から吹き付けられ、その結果、下部電極上とマスク上とに有機発光材料が付着する。このとき、マスクに付着した有機発光材料は無駄になる。一方、印刷法では、目的の下部電極上のみに有機材料インクを塗布することができるので、真空蒸着法よりも有機発光材料の無駄を低減できる。なお、印刷法では、R,G,Bの有機材料インクが互いに混ざらないように、隣り合う下部電極の隙間に隔壁を形成することが一般的である。また、隔壁は隣り合う下部電極の隙間の幅よりも大きい幅を有し、隔壁の一部は当該隙間に設けられ、隔壁の残部は下部電極を被覆する。残部が下部電極を被覆する隔壁を採用することで、下部電極をパターニングする際の誤差により、隔壁を形成する時のアライメントがずれたとしても、下部電極の隙間に隔壁を形成することができる。
また、下部電極が形成された基板に隔壁を製造する工程として、例えば、以下の工程を用いることができる。まず、一部が隣り合う下部電極の隙間に設けられ、残部が下部電極を被覆するように、感光性を有する樹脂材料と溶媒とを混合した隔壁材料を配置する。さらに、隔壁材料を焼成することにより、樹脂材料に含まれる溶媒を蒸発させる。
特開平11−87062号公報
ところで、上記製造方法により隔壁を形成すると、隔壁の上面が意図せず凹形状となることがあることが判明した。一方、隣り合う隔壁に挟まれた領域にインクを塗布する際に、高精細化のため、インクが隔壁の上面にまで濡れ拡がることがある。このとき隔壁の上面が凹形状である場合、隔壁の上面が中央に向かうほど低くなるため、両インクが隔壁の中央に向かって濡れ拡がることがある。その結果、発光色が異なるインク同士が隔壁上で接触してしまい、インクの混色が生じるおそれがある。
上記課題に鑑み、本発明は、製造過程において隔壁の上面が変形して凹形状になることを防止することで、隔壁の上面が平面形状または凸形状である表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る表示装置は、基板と、前記基板上に、互いに隙間を空けて設けられた第1下部電極および第2下部電極と、前記第1下部電極および前記第2下部電極の間の隙間の幅よりも大きな幅を有し、一部が前記基板上の前記隙間に対応する部分を被覆し、且つ、残部が前記第1下部電極上の一部および前記第2下部電極上の一部を被覆し、樹脂材料で構成された隔壁と、前記第1下部電極の前記隔壁に被覆された領域以外の領域上方および前記第2下部電極の前記隔壁に被覆された領域以外の領域上方にそれぞれ設けられ、発光層をそれぞれ含む第1有機機能層および第2有機機能層と、前記第1有機機能層および前記第2有機機能層の上方に設けられた上部電極と、を備え、前記隔壁の底面は、前記基板上の前記隙間に対応する部分に位置する第1部分と、前記第1下部電極上および前記第2下部電極上にそれぞれ位置する第2部分とを有し、前記第2部分の前記基板の上面からの高さは、前記第1部分の前記基板の上面からの高さよりも高く、前記隔壁の上面は、前記基板の上面からの高さが最も高い最高点を含み、前記隔壁の底面の第1部分から第2部分までの高さは、前記隔壁の底面の第1部分から前記隔壁の上面の最高点までの高さに対して、30%以下であり、前記隔壁の底面の第2部分の幅は、前記隔壁の幅に対して、それぞれ20%以下である。
また、上記表示装置において、前記隔壁の幅は、10μm以下であってもよい。
また、上記表示装置において、前記隔壁の底面の第2部分の幅は、それぞれ1.0μm以上であってもよい。
また、上記表示装置において、前記隔壁の底面の第1部分から第2部分までの高さは、それぞれ0.4μm以下であり、前記隔壁の底面の第1部分から前記隔壁の上面の最高点までの高さは、1.4μm以上であってもよい。
また、上記表示装置において、前記隔壁の上面は、前記隔壁の幅方向の両端からそれぞれ斜めに立ち上がる2つの斜面部と、当該2つの斜面部の間に位置する中間部とを有し、前記隔壁の上面の2つの斜面部の前記基板の上面に平行な方向における幅は、前記隔壁の底面の第2部分の幅と同じまたは当該第2部分の幅よりも大きくてもよい。
本発明の一態様に係る表示装置の製造方法は、基板を準備する工程と、前記基板上に、互いに隙間を空けて設けられる第1下部電極および第2下部電極を形成する工程と、前記第1下部電極および前記第2下部電極の間の隙間の幅よりも大きな幅を有し、一部が前記基板上の前記隙間に対応する部分を被覆し、且つ、残部が前記第1下部電極上の一部および前記第2下部電極上の一部を被覆し、樹脂材料を含む隔壁材料を配置する工程と、前記隔壁材料を焼成することにより、隔壁を形成する工程と、前記第1下部電極の前記隔壁に被覆された領域以外の領域上方および前記第2下部電極の前記隔壁に被覆された領域以外の領域上方にそれぞれインクを塗布し、当該インクを乾燥させることで、第1有機機能層および第2有機機能層を形成する工程と、前記第1有機機能層および第2有機機能層の上方に上部電極を形成する工程と、を含み、前記隔壁の底面は、前記基板上の前記隙間に対応する部分に位置する第1部分と、前記第1下部電極上および前記第2下部電極上にそれぞれ位置する第2部分とを有し、前記第2部分の前記基板の上面からの高さは、前記第1部分の前記基板の上面からの高さよりも高く、前記隔壁の上面は、前記基板の上面からの高さが最も高い最高点を含み、前記隔壁の底面の第1部分から第2部分までの高さは、前記隔壁の底面の第1部分から前記隔壁の上面の最高点までの高さに対して、30%以下であり、前記隔壁の底面の第2部分の幅は、前記隔壁の幅に対して、それぞれ20%以下である。
本発明の一態様に係る表示装置において、隔壁の底面の第2部分の幅は、隔壁の幅に対してそれぞれ20%以下である。この場合、隔壁の底面の第1部分から第2部分までの高さが、隔壁の底面の第1部分から、隔壁の上面の最高点までの高さの30%以下であれば、隔壁の上面の凹部が50nm以内の平面形状、または、隔壁の上面が凸形状となることが実験により判明した。
このように、製造過程において隔壁の上面が変形して凹形状になることを防止することで、隔壁の上面が平面形状または凸形状である表示装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る表示装置の一例である有機EL表示パネルの断面図である。 図1に示した有機EL表示パネルにおける、隔壁および下部電極の形状および配置位置を示す平面図である。 図1に示した有機EL表示パネルにおける隔壁の各部分の寸法を示す模式図である。 図1に示した有機EL表示パネルの製造方法を示す図であり、(a)は基板を準備する工程、(b)は下部電極およびホール注入層を形成する工程、(c)は樹脂材料を塗布する工程をそれぞれ示す。 図1に示した有機EL表示パネルの製造方法を示す図であり、(a)は樹脂材料の上方にマスクを配置する工程、(b)は隔壁材料を焼成する工程、(c)はホール輸送層を形成する工程をそれぞれ示す。 図1に示した有機EL表示パネルの製造方法を示す図であり、(a)は有機材料インクを塗布する工程であり、(b)は有機材料インクを乾燥させる工程、(c)は電子注入層、上部電極、および封止層を形成する工程をそれぞれ示す。 有機EL表示パネルの模式断面図であって、(a)は有機材料インクを塗布した直後を示し、(b)は有機材料インクを塗布した後一定時間経過した時を示す。 隔壁の幅を固定しつつ、隔壁の底面の第2部分の寸法(c寸法)を変化させた時の隔壁の上面の形状の変化を検討するための模式断面図であって、(a)は隔壁の底面の第2部分の寸法(c寸法)が大きい場合、(b)は隔壁の底面の第2部分の寸法(c寸法)が小さい場合を示す。 隔壁の断面をSEM(走査型電子顕微鏡)で撮影した写真であって、(a)は隔壁の底面の第2部分の幅と隔壁の幅との比率が15%の場合、(b)は当該比率が20%の場合、(c)は当該比率が30%の場合をそれぞれ示す。 AFM(原子間力顕微鏡)を用いてサンプルA〜Cの隔壁の隔壁をそれぞれ測定した結果を示す図であって、(a)は隔壁の底面の第2部分の幅と隔壁の幅との比率が15%の場合、(b)は当該比率が20%の場合、(c)は当該比率が30%の場合をそれぞれ示す。 AFMを用いてサンプルD〜Fの隔壁の隔壁をそれぞれ測定した結果を示す図であって、(a)は隔壁の底面の第2部分の幅と隔壁の幅との比率が33%の場合、(b)は当該比率が36%の場合、(c)は当該比率が40%の場合をそれぞれ示す。 隔壁の底面の第1部分から隔壁の上面の最高点までの高さを固定しつつ、隔壁の底面の第1部分から第2部分までの高さを変化させたときの隔壁の上面の形状の変化を検討するための模式断面図であって、(a)は隔壁の底面の第1部分から第2部分までの高さが大きい場合、(b)は隔壁の底面の第1部分から第2部分までの高さが小さい場合を示す。 隔壁の底面の第1部分から第2部分までの高さと隔壁の底面の第1部分から隔壁の上面の最高点までの高さとの比率と、隔壁の底面の第2部分の幅と隔壁の幅との比率との関係を示すグラフである。 隔壁の底面の第2部分の幅と隔壁の幅との比率を固定しつつ、隔壁の幅を変化させたときの隔壁の上面の形状を検討するための模式断面図であって、(a)は隔壁の幅が大きい場合、(b)は隔壁の幅が小さい場合を示す。 有機EL表示パネルの変形例を示す模式断面図である。 有機EL表示パネルの変形例を示す模式断面図である。 図16に示した有機EL表示パネルの製造方法の一部を示す図であり(a)は金属膜を成膜した基板を準備する方法を示し、(b)は下部電極およびホール注入層を形成する工程を示す。
本発明を実施するための形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、表示装置として有機EL表示パネルを例示する。
<実施の形態>
1.表示装置の構成
図1は、表示装置1の模式断面図である。同図には、2つのサブピクセルが現れている。表示装置1は、基板11と、第1下部電極21および第2下部電極22と、ホール注入層31と、第1隔壁41、第2隔壁42および第3隔壁43と、第1有機機能層71および第2有機機能層72と、電子注入層81と、上部電極82と、封止層91とを備える。本実施の形態では、第1有機機能層71はホール輸送層51と第1発光層61とで構成され、第2有機機能層72はホール輸送層52と第2発光層62とで構成されている。例えば、第1発光層61の発光色は緑色であり、第2発光層62の発光色は青色である。また、表示装置1は上方から光を出射するトップエミッション型である。以下、各構成要素について詳細に説明する。
(1)基板
基板11は、例えば、TFT基板上に、層間絶縁膜が積層されたものである。TFT基板は、例えば、プラスチック基板とその上に形成されたTFTおよび配線とを有する。TFT基板上に層間絶縁膜を配置することにより、基板11の上面は平坦化される。層間絶縁膜を構成する材料は、例えば、ポリイミド、ポリアミド、アクリル系樹脂材料である。
(2)下部電極
第1下部電極21および第2下部電極22は、サブピクセルごとに設けられている。具体的には、第1下部電極21および第2下部電極22は、互いに隙間25を空けて基板11上に配されている。第1下部電極21および第2下部電極22の厚みは、例えば、400nm以下である。表示装置1は上方から光を出射するトップエミッション型であるため、第1下部電極21および第2下部電極22は光を反射する必要がある。そのため、第1下部電極21および第2下部電極22を構成する材料は、例えば、アルミニウム(Al)、アルミニウムを含有する合金、銀(Ag)、銀合金である。なお、この断面図では現れていないが、第1下部電極21および第2下部電極22に加えて、第3下部電極も存在する。第3下部電極については、後述する。
(3)ホール注入層
ホール注入層31は、第1下部電極21から第1発光層61、および第2下部電極22から第2発光層62へのホールの注入性を向上させる機能を有する。本実施形態では、ホール注入層31はパターニングされておらず、第1下部電極21、第2下部電極22および基板11上のうち隙間25に位置する部分を覆う。ホール注入層31の厚みは、例えば、5nm〜20nmである。ホール注入層31を構成する材料は、例えば、酸化タングステン(WOx)、酸化モリブデン(MoOx)、モリブデンタングステン酸化物(MoWOx)である。
(4)隔壁
第1隔壁41は、ホール注入層31上に設けられている。第1隔壁41の幅は、隙間25の幅よりも広い。第1隔壁41の一部は基板11の上面における隙間25に対応する部分を被覆しており、第1隔壁41の残部は第1下部電極21の一部および第2下部電極22の一部を被覆している。
第1隔壁41は、底面41aと上面41bを有する。第1隔壁41の底面41aは、基板11上の隙間に対応する部分に位置する第1部分41a1と、第1下部電極21および第2下部電極22の上に位置する第2部分41a2とを有する。上述のように、第1下部電極21と第2下部電極22とは、互いに隙間25を空けて基板11上に設けられている。そのため、基板11の上面における隙間25に対応する部分と、第1下部電極21および第2下部電極22の上面とで段差が生じる。ここで、ホール注入層31の厚みは、当該段差の高さよりも小さく、且つ、どの位置でも概ね均一である。そのため、ホール注入層31が当該段差を埋めることは無い。その結果、第1隔壁41の底面41aの第1部分41a1と第2部分41a2とで、段差が生じることとなる。第2部分41a2の基板11の上面からの高さは、第1部分41a1の基板11の上面からの高さよりも、第1下部電極21および第2下部電極22の厚みに相当する分だけ高い。
第1隔壁41の上面41bは、第1隔壁41の幅方向の両端41bpからそれぞれ斜めに立ち上がる2つの斜面部41b1と、これらの斜面部41bの間に位置する中間部41b2とを有する。中間部41b2は、平坦(基板11上面に略並行)な場合もあるし、わずかに凹曲面となる場合もある。いずれにしても、第1隔壁41の上面41bの基板11の上面11aからの高さは、第1隔壁31の幅方向に端部41bpから中央部に向かうにつれて高くなり、ある位置でピーク位置41pp(基板11の上面11aに対する傾斜がゼロ)を迎える。このピーク位置41ppを斜面部41b1と中間部41b2との境界とする。なお、第1隔壁41、第2隔壁42および第3隔壁43(以下、区別の必要がない場合まとめて「隔壁40」と称する)は、いずれも同じ形状である。隔壁40の材料としては、例えば、アクリル系樹脂、ポリイミド系樹脂、ノボラック型フェノール樹脂等を用いることができる。
(5)ホール輸送層
ホール輸送層51,52は、第1下部電極21、第2下部電極22から注入されたホールを、第1発光層61、第2発光層62にそれぞれに輸送する機能を有する。ホール輸送層51,52は、ホール注入層31を挟んで、第1下部電極21および第2下部電極22の上方にそれぞれ設けられている。ホール輸送層51,52の厚みは、例えば、10nm〜50nmである。ホール輸送層51,52の材料としては、例えば、ポリフルオレンやその誘導体、あるいはポリアリールアミンやその誘導体等を用いることができる。
(6)発光層
第1発光層61、第2発光層62は、ホールと電子とが注入されて再結合されることにより励起状態が生成され発光する機能を有する。第1発光層61は、第1下部電極21の上方のうち、第1隔壁41および第2隔壁42に被覆された領域以外に設けられている。同様に、第2発光層62は、第2下部電極22の第1隔壁41および第3隔壁43に被覆された領域以外の領域上方に設けられている。なお、この断面図では現れていないが、第1発光層61および第2発光層62に加えて、第3発光層63も存在する。第1発光層61および第2発光層62の材料としては、例えば、オキシノイド化合物、ペリレン化合物、クマリン化合物等を用いることができる。
(7)電子注入層
電子注入層81は、上部電極82から第1発光層61、第2発光層62側への電子注入性を向上するために設けられている。電子注入層81は、隔壁40、第1発光層61、第2発光層62、第3発光層63を覆う。電子注入層81の厚みは、例えば、10nmである。電子注入層81の材料としては、例えば、フッ化ナトリウム(NaF)を用いることができる。
(8)上部電極
上部電極82は、電子注入層81上に設けられている。上部電極82の厚みは、例えば、100nmである。表示装置1は上方から光を出射するトップエミッション型であるため、上部電極82は光を透過する必要がある。そのため、上部電極36の材料としては、例えば、酸化インジウムスズ(ITO)若しくは酸化インジウム亜鉛(IZO)を用いることができる。
(9)封止層
封止層91は、上方から発光層への水分や酸素等の侵入に対するバリア層として機能する。封止層91は、上部電極82上に配置される。封止層91の材料としては、例えば、CVD法で作製された窒化シリコン(SiNx)、酸化シリコン(SiOx)等を用いることができる。
2.下部電極と隔壁との形状および配置位置
次に、下部電極と隔壁との形状および配置位置について、図2の平面図を用いて説明する。なお、図1は、図2の平面図のA−A´断面図である。第1下部電極21、第2下部電極22、および第3下部電極23(以下、区別の必要が無いときには「下部電極20」と総称する。)は、例えば、マトリクス状に配置されている。各下部電極20の形状は、それぞれ等しく、例えば、長方形状である。各下部電極20は、隙間25を空けて設けられている。各下部電極20は、平行に並んでいる。隔壁40は、ライン状に形成されY軸方向に平行に並んだ、いわゆるラインバンクである。隔壁40をX軸方向に横切るように、サブ隔壁45が形成されている。各サブ隔壁45は、ライン状に形成されX軸方向に平行に並んでいる。サブ隔壁45は、例えば、基板11と下部電極20との段差の上方において、上部電極82が切断されたり上部電極82の厚みが極端に薄くなったりすることを抑制するために設けられている。なお、図示はしていないが、第1発光層61、第2発光層62、および第3発光層は、それぞれ第1下部電極21、第2下部電極22、および第3下部電極23の上方に配置されている。第3発光層の発光色は、赤色である。
ところで、隔壁40は同じ幅で均一に伸びており、下部電極20の隙間25も同じ幅で均一に延びている。そのため、第1下部電極21および第2下部電極22を通過しX軸方向に平行な断面で視ると、表示装置1の断面形状はすべて等しくなる。すなわち、当該X軸方向に平行な断面では、図1の断面図に示した断面形状となる。
3.隔壁の形状および寸法
さらに、第1隔壁41の形状および寸法について、図3の模式断面図を用いて詳しく説明する。
第1隔壁41の上面41bのうち、基板11の上面11aからの高さが最も高い点は、上面41bの中間部41b2上に複数存在する。ここでは、当該最も高い点のうちの一点を41p1として示す。第1隔壁41の厚み、すなわち、第1隔壁41の底面41aの第1部分41a1から第1隔壁41の最高点41p1までの高さaは、例えば、1.4μmである。上述のように、第1下部電極21の厚みおよび第2下部電極22の厚みは、例えば、400nm以下である。また、ホール注入層31の厚みは上述のように均一である。具体的には、ホール注入層31はパターニングされておらず、第1下部電極21および第2下部電極22の上面だけでなく、基板11上の隙間25に対応する部分にも設けられている。そのため、第1隔壁41の底面41aの第1部分41a1から第2部分41a2までの高さbは、第1下部電極21および第2下部電極22の厚みと略同じである。従って、第1隔壁41の底面41aの第1部分41a1から第2部分41a2までの高さbは、第1隔壁41の底面41aの第1部分41a1から第1隔壁41の最高点41p1までの高さaに対して30%であるとみなすことができる。なお、これに限らず、ホール注入層31がパターニングされて、第1下部電極21および第2下部電極22の上面には設けられるが、基板11上の隙間25に対応する部分には設けられないこととしてもよい。この場合、第1隔壁41の底面41aの第1部分41a1から第2部分41a2までの高さは、第1下部電極21および第1下部電極22の厚みとホール注入層31の厚みとの合計と略同じになる。
また、第1隔壁41の底面41bの第2部分41b2の幅c、c´は、いずれも1.0μm以上であることが好ましい。第1隔壁41の幅eは10μm以下であることが好ましい。また、第1隔壁41の底面41bの第2部分41b2の幅cは、第1隔壁41の幅eの20%以下であることが好ましい。なお、各寸法が上述した数値範囲に含まれることが好ましいという理由については後述する。
第1隔壁41の上面41bの2つの斜面部41b1の基板11の上面11aに平行な方向における幅fは、第1隔壁41の底面41aの第2部分41a2の幅cよりもそれぞれ大きい。すなわち、第1隔壁の上面41bのピーク位置41ppは、第1下部電極21および第2下部電極22の隙間25を臨む端部21a、21bに対して、X軸方向で内側に存在する。
4.有機EL表示パネルの製造工程
以下、図4〜図6の断面図を参照して、表示装置1の製造工程を説明する。図2〜図4では、時系列にしたがって工程手順図を並べている。
図4(a)に示すように、基板11を準備した後、図4(b)に示すように、基板11上に第1下部電極21と第2下部電極22とホール注入層31とを形成する。具体的には、まず、基板11をスパッタ成膜装置の成膜容器内に載置する。次に、成膜容器内に所定のスパッタガスを導入し、反応性スパッタリング法により金属膜を成膜する。さらに、フォトリソグラフィー法およびエッチング法を用いて、金属膜をパターニングすることで、第1下部電極21と第2下部電極22を形成する。さらに、反応性スパッタリング法によりホール注入層31を全面に成膜する。なお、金属膜は、例えば、20nm〜50nmの膜厚で成膜する。これは、その後の工程(第1隔壁41、第2隔壁42、および第3隔壁43等のパターニング工程等)によりホール注入層31の膜厚が減少するためである。金属膜を20nm〜50nmの膜厚で成膜することで、ホール注入層31の完成時の膜厚を5nm〜20nmとすることができる。
図4(c)に示すように、ホール注入層31上に、隔壁材料40aを成膜する。具体的には、まずネガ型感光性樹脂材料と溶媒とを含む隔壁材料を塗布した後、80℃〜110℃で2分間〜3分間加熱することにより、隔壁材料40aの成膜がなされる。
図5(a)に示すように、隔壁材料40aの上方に、開口45aが設けられたマスク45を配置し、マスク45の上方から黒矢印で示すように光を照射する。具体的には、マスクとしてハードマスク等を用いることができる。照射する光は、例えば、紫外線である。紫外線を照射することにより隔壁材料40aは光硬化する、すなわち隔壁材料40aの露光を行うことができる。
その後、硬化した隔壁材料40aを溶媒で洗うことにより、隔壁材料40aのうち未硬化の部分を洗い流す、すなわち隔壁材料40aの現像を行う。さらに、200℃〜230℃で30分間〜120分間焼成することにより、図5(b)に示すように、第1隔壁41、第2隔壁42、および第3隔壁43を形成することができる。
次に、図5(c)に示すように、第1下部電極21上および第2下部電極22上に、それぞれホール輸送層51,52を形成する。具体的には、第1隔壁41と第2隔壁42とで挟まれた領域、および第1隔壁41と第3隔壁43とで挟まれた領域に、印刷法を用いてホール輸送層材料を塗布し、その後乾燥させることで、ホール輸送層51,52が形成される。ホール輸送層51,52の厚みは、10nm〜50nmである。
図6(a)に示すように、第1隔壁41と第2隔壁42とで挟まれた領域、および第1隔壁41と第3隔壁43とで挟まれた領域に、印刷法を用いて、それぞれ第1インク61Iおよび第2インク62Iを塗布する。この断面では現れていないが、第2隔壁42と第3隔壁43とで挟まれた領域には、第3インクが塗布される。なお、第1インク61I、第2インク62I、および第3インクは、それぞれ発光色が緑色、青色、赤色である有機発光材料と溶媒とを混合して構成されたインクである。
第1インク61Iおよび第2インク62Iを乾燥させることにより、図6(b)に示すように、第1発光層61および第2発光層62を形成することができる。
図6(c)に示すように、第1発光層61および第2発光層62および隔壁40の上面を全面に覆うように、電子注入層81、上部電極82、封止層91を順に成膜する。具体的には、電子注入層81および上部電極82および封止層91は、スパッタリング法を用いて順に成膜される。
これらの工程により、表示装置1を形成することができる。
5.検討
上述したように表示装置1では、隔壁の上面は中間部を有する平面形状であった。一方、表示装置の構成によっては、隔壁の上面の形状が凹形状となることで、発光層を印刷法で形成する過程において、有機発光材料を含むインクの混色が生じるという問題が生じるおそれがあった。
(1)隔壁の上面が凹形状である場合の問題点
まず、隔壁の上面の形状が凹形状である場合に、インクの混色が生じるメカニズムについて図7を用いて説明する。図7(a)の比較例に示すように、第1隔壁941の上面941bが凹形状の場合には、上面941bは曲面部941b3を有する。一方、高精細化などにより、第1インク961Iおよび第2インク962Iが第1隔壁941の上面941bにまで濡れ拡がることがある。このとき、第1インク961Iは、第1隔壁941の上面941bの曲面部941b3に沿って、第1隔壁941の上面941bの中央961b4に向かって拡がる。同様に、第2インク962Iも、そのまま第1隔壁941の上面941bの曲面部941b3に沿って、第1隔壁941の上面941bの中央961b4に向かって拡がる。その結果、図7(b)に示すように、第1インク961Iおよび第2インク962Iが接触し、インクの混色が生じてしまう。
これに対して、表示装置1のように、第1隔壁41の上面41bの形状が平面形状であれば、インクの混色が生じることを抑制することができる。
(2)c寸法とe寸法との比率c/eに対する隔壁の上面の形状
一方、発明者らの検討の結果、隔壁の上面の形状を平面形状として設計した場合でも、隔壁の製造過程において意図せず隔壁の上面の形状が凹形状になることがあることが判明した。その原因を鋭意検討した結果、露光後の隔壁材料の焼成の際に隔壁材料が収縮することで、隔壁の上面の形状が凹形状になることが考えられた。さらなる検討の結果、発明者らは、隔壁の上面の形状が、隔壁の底面の第1部分の幅と隔壁の幅との比率に対して変化すると考えた。以下、この仮説について図8を用いて詳しく説明する。なお、焼成前の隔壁材料と焼成後の隔壁とでは、隔壁の底面の第1部分の幅c、c´および隔壁の幅eは変化しないものとする。また、隔壁の底面の第1部分の幅c、c´は等しいものとする。ホール注入層は、簡単のために図中では示していない。
図8は、焼成する前の隔壁材料40aを示す模式断面図である。図8(a)は隔壁材料の底面の第2部分の幅cと隔壁の幅eとの比率c/eが大きい例を示し、図8(b)は隔壁材料の底面の第2部分の幅cと隔壁の幅eとの比率c/eが小さい例を示す。基板11上に配置された隔壁材料40aは、隔壁材料40aの底面の第1部分の幅dに対応する部分Adと、隔壁材料40aの底面の第1部分の幅cに対応する部分Acとを有する。一方、隔壁材料40aの焼成は、隔壁材料40aに含まれる溶媒を完全に除去できるように時間をかけて行う。そのため、隔壁材料40aに含まれる感光性樹脂材料の分布が均一であれば、隔壁材料40aの焼成による収縮率は、いずれの箇所においても均一であると考えられる。また、隔壁材料40aの部分Acの厚みは、部分Adの厚みよりも小さい。部分Acおよび部分Adにおける収縮量は、焼成前の部分Acの厚みおよび焼成前における部分Adの厚みに収縮率をそれぞれ乗じることで得られる。そのため、隔壁材料40aの部分Acの収縮量は、部分Adで収縮量よりも小さくなる。
図8(a)のように、隔壁材料40aの底面の第2部分の幅cと隔壁の幅eとの比率c/eが大きいと、隔壁材料40aの部分Acと、隔壁材料40aの部分Adとで、隔壁の厚みの差が顕著になる。例えば、隔壁材料40aの底面の第2部分の幅cが、隔壁材料40aの幅eの30%である場合を考える。この場合、隔壁材料40aの部分Acの幅および隔壁材料40aの部分Adの幅は、それぞれ30%、40%となる。この場合、隔壁材料40aを焼成すると、両端30%の収縮量が小さく、中央40%の収縮量が大きいため、第1隔壁の上面が凹形状となる。
一方、図8(b)に示すように、隔壁材料40aの底面の第2部分の幅cと隔壁の幅eとの比率c/eが小さいと、隔壁材料40aの部分Acと、隔壁材料40aの部分Adとで、隔壁の厚みの差が目立たない。例えば、隔壁材料40aの底面の第2部分の幅cが、隔壁材料40aの幅eの10%である場合を考える。この場合、隔壁材料40aの部分Acの幅、隔壁材料40aの部分Adの幅は、それぞれ10%、80%となる。この場合、隔壁材料40aを焼成すると、両端10%の収縮量が小さく、中央80%の収縮量が大きい。そして、収縮量が大きい中央部分が隔壁の大部分(80%)を占めるため、隔壁材料40aの部分Acと、隔壁材料40aの部分Adとで、隔壁材料40aの収縮量の差が目立たなくなる。これにより、第1隔壁の上面が平面部を有することになる。
このようなメカニズムにより、隔壁の底面の第2部分の幅cと隔壁の幅eとの比率c/eが大きくなると、隔壁の上面の凹みが大きくなると考えられる。
上述した仮説に鑑みて、隔壁の底面の第2部分の幅が異なるサンプルを作成し、隔壁の形状を観察した。図9は、隔壁の断面をSEMで撮影した写真である。図9(a)〜図9(c)は、それぞれサンプルA、サンプルB、サンプルCに対応する。図10(a)〜図10(c)は、AFM(原子間力顕微鏡)を用いてサンプルA〜Cの隔壁をそれぞれ測定した結果を示す図であり、下側の図は上側の図の拡大図に相当する。図11(a)〜図11(c)は、AFM(原子間力顕微鏡)を用いてサンプルD〜Fの隔壁の隔壁をそれぞれ測定した結果を示す図である。サンプルA〜Fはいずれも、第1隔壁の底面の第1部分から第2部分までの高さbはそれぞれ350nmである。また、基板の上面から第1隔壁の上面の最高点までの高さが1.35μmとなるよう設計している。なお、実際に完成した第1隔壁について、下部電極の上面から第1隔壁の上面の最高点までの高さは、サンプルA〜Fにおいていずれも1.0μm〜1.1μmである。そのため、第1隔壁の底面の第1部分から第1隔壁の上面の最高点までの高さaは、1.35μm〜1.45μmであり、サンプルごとの高さaのマージンは約7%以内であった。そのため、サンプルA〜Fにおいていずれにおいても、第1隔壁の底面の第1部分から第2部分までの高さbと第1隔壁の底面の第1部分から第1隔壁の上面の最高点までの高さaとの比率は、30%であるといってよい。さらに、サンプルA〜Fはいずれも、隔壁の底面の第2部分の幅cが第1下部電極側と第2下部電極側とでそれぞれ等しい。サンプルA〜C、Fについて、第1隔壁の幅eはいずれも10μmである。サンプルE、Fについて、第1隔壁の幅eはそれぞれ12μm、14μmである。
サンプルAでは、第1隔壁41の底面41aの第2部分41a2の幅cが1.5μmである。すなわち、第1隔壁41の底面41aの第2部分41a2の幅cと第1隔壁41の幅eとの比率c/eが15%である。この場合、図10(a)の下側の図に示すように、第1隔壁41の上面41bの凹みfは、10nmである。なお、ピーク位置41ppは、下部電極の隙間を臨む端部の延長線lよりも内側に位置する。
サンプルBでは、第1隔壁41の底面41aの第2部分41a2の幅cが2.0μmである。すなわち、第1隔壁41の底面41aの第2部分41a2の幅cと第1隔壁41の幅eとの比率c/eが20%である。この場合、図10(b)の下側の図に示すように、第1隔壁41の上面41bの凹みfは、20nmである。なお、ピーク位置41ppは、下部電極の隙間を臨む端部の延長線l上に位置する。
サンプルCでは、第1隔壁41の底面41aの第2部分41a2の幅cが3.0μmである。すなわち、第1隔壁41の底面41aの第2部分41a2の幅cと第1隔壁41の幅eとの比率c/eは30%である。この場合、図10(c)の下側の図に示すように、第1隔壁41の上面41bの凹みfは、50nmである。なお、ピーク位置41ppは、下部電極の隙間を臨む端部の延長線lよりも外側に位置する。
図11(a)に示すように、サンプルDでは、第1隔壁41の幅eは12μmであり、第1隔壁41の底面41aの第2部分41a2の幅cが4.0μmである。すなわち、第1隔壁41の底面41aの第2部分41a2の幅cと第1隔壁41の幅dとの比率c/eが33%である。この場合、第1隔壁41の上面の凹みfは100nmである。なお、ピーク位置41ppは、下部電極の隙間を臨む端部の延長線lよりも外側に位置する。
図11(b)に示すように、サンプルEでは、第1隔壁41の幅eは14μmであり、第1隔壁41の底面41aの第2部分41a2の幅cが5.0μmである。すなわち、第1隔壁41の底面41aの第2部分41a2の幅cと第1隔壁41の幅eとの比率c/eが36%である。この場合、第1隔壁41の上面の凹みfは100nmである。なお、ピーク位置41ppは、下部電極の隙間を臨む端部の延長線lよりも外側に位置する。
図11(c)に示すように、サンプルFでは、第1隔壁41の底面41aの第2部分41a2の幅cが4.0μmである。すなわち、第1隔壁41の底面41aの第2部分41a2の幅cと第1隔壁41の幅dとの比率c/eが40%である。この場合、第1隔壁41の上面の凹みfは100nmである。なお、ピーク位置41ppは、下部電極の隙間を臨む端部の延長線lよりも外側に位置する。
サンプルA〜Fにより、第1隔壁41の底面41aの第2部分41a2の幅cが大きくなると、第1隔壁41の上面41bの凹みfが大きくなることが判明した。また、第1隔壁41の底面41aの第2部分41a2の幅cと第1隔壁41の幅eとの比率c/eが15%、20%であれば、第1隔壁41の上面41bの凹みfが50nm未満となり、第1隔壁41の上面41bが平面形状といえることが判明した。
(3)b寸法とa寸法との比率b/aと隔壁の形状
さらなる検討の結果、発明者は、「隔壁の底面の第1部分の幅cと隔壁の幅eとの比率c/e」以外にも、隔壁の上面の形状は、隔壁の底面の第1部分から第2部分までの高さbと隔壁の底面の第1部分から隔壁の上面の最高点までの高さaとの比率b/aに関係して変化すると考えた。なお、第1下部電極および第2下部電極の厚みではなく第1隔壁の底面から第2部分までの高さbを用いる理由は、第1下部電極および第2下部電極を直接被覆するように第1隔壁が形成される場合のみならず、第1下部電極および第2下部電極と第1隔壁との間にホール注入層が介挿される場合も考慮しているためである。
以下、この仮説について図12を用いて説明する。図12は、焼成前の隔壁材料の形状を示す模式断面図である。図12(a)、図12(b)との相違点は、第1隔壁41の底面の第1部分41a1から第2部分41a2までの高さbの違いのみである
図12(a)に示すように、第1隔壁41の底面の第1部分41a1から第2部分41a2までの高さbが大きいと、隔壁材料40aの部分Acにおける収縮量と、隔壁材料40aの部分Adにおける収縮量との差が大きくなる。一方、図12(b)に示すように、第1隔壁41の底面41aの第1部分41a1から第2部分41a2までの高さbが小さいと、隔壁材料40aの部分Acにおける収縮量と、隔壁材料40aの部分Adにおける収縮量との差が小さくなる。このように、隔壁の底面の第1部分から第2部分までの高さbと隔壁の底面の第1部分から隔壁の上面の最高点までの高さaとの比率b/aが小さいほど、第1隔壁41の上面が凹形状になりにくくなる。
(4)第1隔壁の寸法条件
これらを踏まえて、第1隔壁の寸法条件を検討した。図13は、第1隔壁の寸法関係を示すグラフである。グラフの横軸は、第1隔壁41の底面41aの第1部分41a1から第2部分41a2までの高さbと第1隔壁41の底面41aの第1部分41a1から第1隔壁41の上面の最高点までの高さaとの比率b/aを示す。グラフの縦軸は、第1隔壁41の底面41aの第2部分41a2の幅cと第1隔壁41の幅eとの比率c/eを示す。各プロットは、図10、図11で示したサンプルA〜Fに対応している。上述したように、第1隔壁41の底面41aの第1部分41a1から第2部分41a2までの高さbと第1隔壁41の底面41aの第1部分41a1から第1隔壁41の上面の最高点までの高さaとの比率b/aは、サンプルA〜Fに関していずれも30%である。また、隔壁の底面の第2部分の幅cと隔壁の幅eとの比率c/eは、サンプルA〜Fに関してそれぞれ、15%、20%、30%、33%、36%、40%である。
サンプルA、Bは第1隔壁の上面の凹みが50nm未満であるため、第1隔壁の上面が平面形状であるとみなすことができる。一方、サンプルC〜Fは第1隔壁の上面の凹みが50nm以上であるため、第1隔壁の上面が平面形状であるとみなすことができない。また、図8を用いて説明したように、第1隔壁41の底面の第2部分の幅cの第1隔壁41の幅eに対する比率が大きくなると、第1隔壁41の上面の凹みが大きくなる傾向がある。この傾向と、サンプルBのc/eが20%であることとを考慮すると、第1隔壁41の寸法条件の第1要件は、グラフの領域A1で示される範囲である「c/eが20%以下」となる。
一方、図14を用いて説明したように、第1隔壁41の底面の第1部分41a1から第2部分41a2までの高さbが小さいほど、第1隔壁41の上面が凹形状になりにくくなるという傾向がある。そのため、グラフのサンプルA,Bを繋いだ直線よりも左側の領域である領域A2では、c/eが等しければ、b/aが小さくなるほど第1隔壁41の上面が凹形状になりにくくなるという傾向がある。この傾向と、サンプルA,Bのb/aが30%であることとを考慮すると、第1隔壁の寸法条件の第2要件は、「b/aが30%以下」となる。従って、第1要件と第2要件とを兼ね備えた領域A3で示す「c/eが20%以下である」且つ「b/aが30%以下である」を満たせば、第1隔壁の上面41は平面形状となる。
このように、第1隔壁41の底面41aの第2部分41a2の幅cは、第1隔壁41の幅eに対してそれぞれ20%以下であり、且つ、第1隔壁41の底面41aの第1部分41a1から第2部分41a2までの高さbが、第1隔壁41の底面41aの第1部分41a1から第1隔壁41の上面41bの最高点41pまでの高さaに対して30%以下である。これにより、第1隔壁41の上面41bの凹みが50nm以内となり、第1隔壁41の上面41bが平面形状とみなせた。
(5)e寸法と隔壁の上面の形状
発明者らはさらなる検討の結果、隔壁の底面の第2部分cと隔壁の幅eとの比率c/eを固定した場合であっても、隔壁の幅eに関係して、隔壁の上面の形状が変化すると考えた。以下、この仮説について図14を用いて説明する。図14の左側の図は、焼成前の隔壁材料の形状を示し、図14の右側の図は、焼成後の第1隔壁の形状を示す。また、図14(a)は第1隔壁の幅eが大きい例を示し、図14(b)は第1隔壁の幅eが小さい例を示す。なお、図14(a)と図14(b)とでは、第1隔壁の底面の第2部分の幅cと第1隔壁の幅eとの比率c/eは同じとする。
比率c/eが一定であり隔壁材料40aの幅eが大きい場合(図14(a))、比率c/eが一定であり隔壁材料40aの幅eが小さい場合(図14(b))よりも第1部分の幅dが大きくなる。これにより、図14(a)に示すように、比率c/eが一定であり隔壁材料40aの幅eが大きい場合、第1隔壁41の上面41bが凹形状となる。なお、第1隔壁41の上面41bの凹部41b4の半分g1は、曲面部g2と中間部g3とで構成される。一方、隔壁材料40aの幅eが小さい図14(b)では、第1部分の幅dが図14(a)と比べて小さい。そのため、第1隔壁41の上面41bにおける凹部41b4の幅が小さくなり、凹部41b4の半分g1´は、曲面部のみで構成される。なお、g1´の幅はg2の幅よりも小さい。その結果、第1隔壁41の上面41bの凹部41b4の中央位置41b5が、図14(a)と比べて高くなる。これにより、図14(b)では、第1隔壁41の上面の凹みが目立たなくなる。従って、比率c/eが一定であれば、第1隔壁41の幅eが小さくなるほど第1隔壁41の上面41bの凹みが目立たなくなると考えられる。
上述の第1要件および第2要件を満たしたサンプルA、Bでは、第1隔壁の幅eが10μmであり、第1隔壁41の上面41bの形状は平面形状である。サンプルA、Bの第1隔壁の幅eと、第1隔壁の幅eが小さくなるほど第1隔壁41の上面41bの凹みが目立たなくなるという仮説とを踏まえると、第1隔壁41の幅eは、10μm以下であれば、第1隔壁41の上面の凹みがより目立たなくなると考えられる。そのため、第1隔壁41の幅eは、10μm以下であることが好ましい。
<変形例>
以上で説明した実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、工程、工程の順序などは一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、本発明は上記各実施の形態の記載によって限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。なお、上記示した各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示したものではない。
1.第1隔壁の上面の形状
上記実施の形態では、第1隔壁の上面は平面形状であった。しかしながら、これに限らず、第1隔壁の上面は凸形状であってもよい。このような形状であれば、第1隔壁の上面が第1隔壁の中央が低いような曲面を有さないので、第1下部電極、第2下部電極の上方に塗布したそれぞれインクが第1隔壁の上面上で接触することを抑制できる。その結果、隣り合うインクの混色を抑制することができる。以下、第1隔壁の上面が凸形状である変形例を説明する。
図15は、変形例に係る表示装置101の模式断面図である。第1隔壁141の上面141bは、平面部を有さず、2つの斜面部141b2で構成されている。その結果、第1隔壁141の上面141bは、全体として凸形状である。第1隔壁141の最高点141p1は、第1隔壁141の上面141bのうち略中央部分に位置する。
仮に、実施の形態1で示した表示装置1における第1隔壁41の幅を小さくしても、斜面部の形状は変化しないと考えられる。そのため、第1隔壁41の幅を徐々に小さくすると、第1隔壁41の中間部の幅は小さくなり、やがて中間部はゼロとなる。そして、サンプルA,Bで得られた斜面部の形状を考慮すると、第1隔壁141の幅eを3μm〜5μmとすれば、中間部がゼロとなると考えられる。従って、第1隔壁141の底面141aの第1部分141a1から第1隔壁141の上面141bの最高点141p1までの高さaが1.4μm以下である場合、第1隔壁141の幅eを3μm〜5μmとすることで実現することで、第1隔壁の上面の形状を凸形状とすることができる。
2.陽極およびホール注入層
上記実施の形態等では、ホール注入層は、パターニングされておらず、第1下部電極、第2下部電極、および基板上のうち隙間に位置する部分を覆っていた。しかしながら、これに限らず、ホール注入層は、第1下部電極および第2下部電極と同時にパターニングされていてもよい。以下、この変形例について、図16、図17を用いて説明する。
図16は、変形例に係る表示装置201の模式断面図である。ホール注入層231は、第1下部電極21および第2下部電極22をそれぞれ覆うように形成されている。この場合も、第1隔壁41の底面241aは、基板11の隙間25に対応する部分に位置する第1部分241a1と、第1下部電極21および第2下部電極22の上に位置する第2部分241a2とを有する。第1部分241a1は、基板11を直接覆っている。そのため、第1隔壁41の底面241aの第1部分241a1から第2部分241a2までの高さは、第1下部電極21の厚みにホール注入層231の厚みを加算した値、および、第2下部電極22の厚みにホール注入層231の厚みを加算した値である。
ホール注入層231は、図17に示す製造方法で形成することができる。まず、図17(a)に示すように、基板11上に下部電極材料膜20aおよび金属膜231aを成膜する。さらに、フォトリソグラフィ―法およびエッチング法を用いることで、下部電極材料膜20aおよび金属膜231aをパターニングすることにより、図17(b)に示すように、第1下部電極21、第2下部電極22、およびホール注入層231を形成することができる。金属膜231aをエッチングする際には、例えば、ドライエッチング法を用いる。また、下部電極材料膜20aをエッチングする際には、立てば、ウェットエッチング法を用いる。
また、上記実施の形態等では、下部電極をアルミニウム(Al)、アルミニウムを含有する合金、銀(Ag)、銀合金などで構成される一層で形成していた。しかしながら、これに限らず、例えば、アルミニウムを含有する合金で構成される層を、タングステンで構成されるバリア層を二層用いて挟む構成としてもよい。この場合、バリア層のエッチングの際には、ドライエッチング法を用いる。
3.有機機能層
上記実施の形態等では、有機機能層をホール輸送層と発光層とで構成した。しかしながら、これに限らず、有機機能層を発光層のみで構成してもよいし、有機機能層をホール輸送層および発光層に電子ブロック層やバッファ層を追加して構成してもよい。
上述した第1要件および第2要件を満たす構成では、有機機能層をホール輸送層と発光層とで構成し、且つ、インクを用いた印刷法でホール輸送層を形成する場合、例えば、第1下部電極の上方に塗布したインクおよび第2下部電極上方に塗布したインクが、第1隔壁上で接触することを抑制できる。これは、例えば、R,G,Bそれぞれのサブピクセルに対応させてホール輸送層の厚みを変化させたい場合に有用である。なお、発光層が印刷法で形成されない場合でも、インク有機機能層のうち少なくとも1層が印刷法で形成されていれば、本発明の効果を奏することができる。
本発明は、表示装置、例えば、有機EL表示パネルとして利用することができる。
1 表示装置
11 基板
21 第1下部電極
22 第2下部電極
31 ホール注入層
40 隔壁
41 第1隔壁
41a 底面
41a1 第1部分
41a2 第2部分
41b 上面
41p1 最高点
42 第2隔壁
43 第3隔壁
51 ホール輸送層
61 第1発光層
62 第2発光層
71 第1有機機能層
72 第2有機機能層
81 電子注入層
82 上部電極
91 封止層

Claims (6)

  1. 基板と、
    前記基板上に、互いに隙間を空けて設けられた第1下部電極および第2下部電極と、
    前記第1下部電極および前記第2下部電極の間の隙間の幅よりも大きな幅を有し、一部が前記基板上の前記隙間に対応する部分を被覆し、且つ、残部が前記第1下部電極上の一部および前記第2下部電極上の一部を被覆し、樹脂材料で構成された隔壁と、
    前記第1下部電極の前記隔壁に被覆された領域以外の領域上方および前記第2下部電極の前記隔壁に被覆された領域以外の領域上方にそれぞれ設けられ、発光層をそれぞれ含む第1有機機能層および第2有機機能層と、
    前記第1有機機能層および前記第2有機機能層の上方に設けられた上部電極と、
    を備え、
    前記隔壁の底面は、前記基板上の前記隙間に対応する部分に位置する第1部分と、前記第1下部電極上および前記第2下部電極上にそれぞれ位置する第2部分とを有し、
    前記第2部分の前記基板の上面からの高さは、前記第1部分の前記基板の上面からの高さよりも高く、
    前記隔壁の上面は、前記基板の上面からの高さが最も高い最高点を含み、
    前記隔壁の底面の第1部分から第2部分までの高さは、前記隔壁の底面の第1部分から前記隔壁の上面の最高点までの高さに対して、30%以下であり、
    前記隔壁の底面の第2部分の幅は、前記隔壁の幅に対して、それぞれ20%以下である、
    表示装置。
  2. 前記隔壁の幅は、10μm以下である、
    請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記隔壁の底面の第2部分の幅は、それぞれ1.0μm以上である、
    請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記隔壁の底面の第1部分から第2部分までの高さは、それぞれ0.4μm以下であり、
    前記隔壁の底面の第1部分から前記隔壁の上面の最高点までの高さは、1.4μm以上である、
    請求項1に記載の表示装置。
  5. 前記隔壁の上面は、前記隔壁の幅方向の両端からそれぞれ斜めに立ち上がる2つの斜面部と、当該2つの斜面部の間に位置する中間部とを有し、
    前記隔壁の上面の2つの斜面部の前記基板の上面に平行な方向における幅は、前記隔壁の底面の第2部分の幅と同じまたは当該第2部分の幅よりも大きい、
    請求項1に記載の表示装置。
  6. 基板を準備する工程と、
    前記基板上に、互いに隙間を空けて設けられる第1下部電極および第2下部電極を形成する工程と、
    前記第1下部電極および前記第2下部電極の間の隙間の幅よりも大きな幅を有し、一部が前記基板上の前記隙間に対応する部分を被覆し、且つ、残部が前記第1下部電極上の一部および前記第2下部電極上の一部を被覆し、樹脂材料を含む隔壁材料を配置する工程と、
    前記隔壁材料を焼成することにより、隔壁を形成する工程と、
    前記第1下部電極の前記隔壁に被覆された領域以外の領域上方および前記第2下部電極の前記隔壁に被覆された領域以外の領域上方にそれぞれインクを塗布し、当該インクを乾燥させることで、第1有機機能層および第2有機機能層を形成する工程と、
    前記第1有機機能層および第2有機機能層の上方に上部電極を形成する工程と、
    を含み、
    前記隔壁の底面は、前記基板上の前記隙間に対応する部分に位置する第1部分と、前記第1下部電極上および前記第2下部電極上にそれぞれ位置する第2部分とを有し、
    前記第2部分の前記基板の上面からの高さは、前記第1部分の前記基板の上面からの高さよりも高く、
    前記隔壁の上面は、前記基板の上面からの高さが最も高い最高点を含み、
    前記隔壁の底面の第1部分から第2部分までの高さは、前記隔壁の底面の第1部分から前記隔壁の上面の最高点までの高さに対して、30%以下であり、
    前記隔壁の底面の第2部分の幅は、前記隔壁の幅に対して、それぞれ20%以下である、
    表示装置の製造方法。
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