JP2016088599A - トリガー式スプレー - Google Patents
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Abstract
【課題】トリガー部の動きが効率よくピストン部に伝達できるトリガー式スプレーに関し、トリガー部とノズル基部とを回動可能に一体化することを提供する。【解決手段】本発明は、キャップ部10により容器に取り付けられるトリガー式スプレーAであって、大径シリンダー部1A及び小径シリンダー部1Bを備えたシリンダー構造部1と、該小径シリンダー部に取り付けられた流路変更部2と、該流路変更部に取り付けられたノズル基部3と、該ノズル基部に取り付けられたノズル部4と、該大径シリンダー部内を摺動するピストン部5と小径シリンダー部に内挿されたバルブ構造体6と、ノズル部基部に回動可能に一体に取り付けられてピストン部を前後方向に移動させるトリガー部7と、トリガー部を復帰させるためのトリガー復帰用バネ体8とを備え、ノズル部から外部に噴射されるものであるトリガー式スプレー。【選択図】図2
Description
本発明は、トリガー式スプレーに関し、更に詳しくは、トリガー部の動きが効率よくピストン部に伝達できるトリガー式スプレーに関する。
現在、トリガーを引いてピストンを押圧しシリンダー内の液に圧を加えてノズル部から吐出させる構造のトリガー式スプレーが開発されている。
また、このトリガー式スプレーには、シリンダー内の液体を一挙にノズル部から噴出させる構造の蓄圧式タイプも開発されている。
ここで、これらのトリガースプレーは、トリガー部を回動させてピストン部を移動させることが原理であり、必ず回動の支点がなければならない。
この支点は、動かない部分に設置することが必要であり、この種のものとして例えば、特許文献1に支点をボディ体に設けたトリガー式スプレーが開示されている。
また、このトリガー式スプレーには、シリンダー内の液体を一挙にノズル部から噴出させる構造の蓄圧式タイプも開発されている。
ここで、これらのトリガースプレーは、トリガー部を回動させてピストン部を移動させることが原理であり、必ず回動の支点がなければならない。
この支点は、動かない部分に設置することが必要であり、この種のものとして例えば、特許文献1に支点をボディ体に設けたトリガー式スプレーが開示されている。
具体的には、ボディ体に形成されたU字状の軸受け部にトリガー体の上端に突出形成された回動軸が嵌合され、また該トリガー体の下方には凹部が形成されており、この凹部がピストン押棒の先端を押圧してシリンダー部内のピストン体を移動させるものである。
ボディ体の軸受け部にトリガー体の回動軸が嵌め込まれて回動自在に取り付けられているものであり、このボディ体の軸受け部の部分がトリガー体の動きの支点となる。
しかし、軸受け部と回動軸とは嵌め込み構造なので、トリガー式スプレーを使用しているうちに接触面が損耗して両者間の間隙が増し遊びも生し易い。 遊びがあるということは、いわゆるトリガー部を回動させた場合に、支点にガタが生じることを意味する。
このようなガタが生じると、トリガー部によって効率よくピストン部に力を伝えることができない。
そしてトリガーの作動も円滑に行えなくなるのである。
ボディ体の軸受け部にトリガー体の回動軸が嵌め込まれて回動自在に取り付けられているものであり、このボディ体の軸受け部の部分がトリガー体の動きの支点となる。
しかし、軸受け部と回動軸とは嵌め込み構造なので、トリガー式スプレーを使用しているうちに接触面が損耗して両者間の間隙が増し遊びも生し易い。 遊びがあるということは、いわゆるトリガー部を回動させた場合に、支点にガタが生じることを意味する。
このようなガタが生じると、トリガー部によって効率よくピストン部に力を伝えることができない。
そしてトリガーの作動も円滑に行えなくなるのである。
本発明は以上のような問題点を背景になされたものである。
すなわち本発明は、トリガー部の動きが効率よくピストン部に伝達できるトリガー式スプレーに関する。
すなわち本発明は、トリガー部の動きが効率よくピストン部に伝達できるトリガー式スプレーに関する。
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、トリガー部とノズル基部とを回動可能に一体化することにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、(1)、キャップ部10により容器に取り付けられるトリガー式スプレーAであって、大径シリンダー部1A及び小径シリンダー部1Bを備えたシリンダー構造部1と、該小径シリンダー部1Bに取り付けられた流路変更部2と、該流路変更部2に取り付けられたノズル基部3と、該ノズル基部3に取り付けられたノズル部4と、前記該大径シリンダー部1A内を摺動するピストン部5と小径シリンダー部1Bに内挿されたバルブ構造体6と、ノズル基部3に回動可能に一体に取り付けられてピストン部5を前後方向に移動させるトリガー部7と、トリガー部7を復帰させるためのトリガー復帰用バネ体8とを備え、大径シリンダー部1A内の液が圧せられて小径シリンダー部1B、流路変更部2、及びノズル部基部3を流れてノズル部4から外部に噴射されるものであるトリガー式スプレーAに存する。
本発明は、(2)、トリガー部7はノズル基部3に接続軸Jを介して一体に成形されている上記(1)記載のトリガー式スプレーAに存するに存する。
本発明は、(3)、トリガー部7は二股に分岐する分岐部71を有し、この分岐部71がノズル基部3を挟むような状態で接続軸Jを介してその両側に結合されている上記(1)記載のトリガー式スプレーAに存する。
本発明は、(4)、接続軸Jには、捩れを増加させる切欠き溝Nが形成されている上記(2)記載のトリガー式スプレーAに存する。
本発明は、(5)、バルブ構造体6は、Fバルブ6AとSバルブ6Bと両者を互いに離反する方向に弾発させるバネ体6Cとよりなる上記(1)記載のトリガー式スプレーAに存する。
本発明は、(6)、大径シリンダー部1Aは空間部Sを有している上記(1)記載のトリガー式スプレーAに存する。
なお、本発明の目的に沿ったものであれば上記(1)〜(6)を適宜組み合わせた構成も当然採用可能である。
本発明のトリガー式スプレーは、キャップ部により容器に取り付けられるトリガー式スプレーであって、大径シリンダー部及び小径シリンダー部を備えたシリンダー構造部と、該小径シリンダー部に取り付けられた流路変更部と、該流路変更部に取り付けられたノズル基部と、該ノズル基部に取り付けられたノズル部と、前記該大径シリンダー部内を摺動するピストン部と小径シリンダー部に内挿されたバルブ構造体と、ノズル基部に回動可能に一体に取り付けられてピストン部を前後方向に移動させるトリガー部と、トリガー部を復帰させるためのトリガー復帰用バネ体とを備え、大径シリンダー部内の液が圧せられて小径シリンダー部、流路変更部、及びノズル基部を流れてノズル部から外部に噴射されるものであるので、トリガー部とノズル基部との間で、従来のようなガタの発生が全くなくトリガー部の動きが効率よくピストン部に伝達できるまた、組み込み部品数もより少なくなり、且つ製造コストも低減される。
トリガー部はノズル基部に接続軸Jを介して一体に成形されているので接続軸の捩れにより容易にトリガー部が回動する。
トリガー部は二股に分岐する分岐部を有し、この分岐部がノズル基部を挟むような状態で接続軸を介してその両側に結合されているので、接続軸の軸芯が安定したものとなる。
接続軸には、捩れ易さを増加させる切欠き溝Nが形成されているので、容易に捩れ、また切欠き溝の数を変えることで、捩り易さを調整することができる。
バルブ構造体は、FバルブとSバルブと両者を互いに離反する方向に弾発させるバネ体とよりなるので、バネ体の強さを変えることにより、蓄圧の強さを変更できる。
大径シリンダー部は空間部Sを有しているので、シリンダー部とピストン部とが圧接され易く密封性も高まる。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。
また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。
更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。
また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。
更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
本発明のトリガー式スプレーAは、キャップ部10により容器に取り付けられるトリガー式スプレーAであって、容器の口部に例えば螺合等によって固定されて使用されるものである。
図1は、実施形態に係るトリガー式スプレーAを示す外観図である。
また図2は、実施形態に係るトリガー式スプレーAを示すトリガー部7をストロークする前の断面図であり、図3は、実施形態に係るトリガー式スプレーAを示すトリガー部7をハーフストロークした後の断面図であり、図4は、実施形態に係るトリガー式スプレーAを示すトリガー部7をフルストロークした後の断面図である。
トリガー式スプレーAは大径シリンダー部1A及び小径シリンダー部1Bを備えたシリンダー構造部1と、該小径シリンダー部1Bに取り付けられた流路変更部2と、該流路変更部2に取り付けられたノズル基部3と、該ノズル基部3に取り付けられたノズル部4とを備える。
更にトリガー式スプレーAは大径シリンダー部1A内を摺動するピストン部5と小径シリンダー部1Bに内挿されたバルブ構造体6と、ノズル基部3に回動可能に一体に取り付けられピストン部5を前後方向に移動させるトリガー部7と、トリガー部7を復帰させるためのトリガー復帰用バネ体8とを備える。
図1は、実施形態に係るトリガー式スプレーAを示す外観図である。
また図2は、実施形態に係るトリガー式スプレーAを示すトリガー部7をストロークする前の断面図であり、図3は、実施形態に係るトリガー式スプレーAを示すトリガー部7をハーフストロークした後の断面図であり、図4は、実施形態に係るトリガー式スプレーAを示すトリガー部7をフルストロークした後の断面図である。
トリガー式スプレーAは大径シリンダー部1A及び小径シリンダー部1Bを備えたシリンダー構造部1と、該小径シリンダー部1Bに取り付けられた流路変更部2と、該流路変更部2に取り付けられたノズル基部3と、該ノズル基部3に取り付けられたノズル部4とを備える。
更にトリガー式スプレーAは大径シリンダー部1A内を摺動するピストン部5と小径シリンダー部1Bに内挿されたバルブ構造体6と、ノズル基部3に回動可能に一体に取り付けられピストン部5を前後方向に移動させるトリガー部7と、トリガー部7を復帰させるためのトリガー復帰用バネ体8とを備える。
図5は、実施形態に係るトリガー復帰用バネ体8を示す斜視図であり、図6は、実施形態に係るトリガー復帰用バネ体8の配設状態を示す図である。
トリガー復帰用バネ体8は、図5に示すように、上面視でコの字形になっており、基柱部81とその両端部から伸出したアーチ状の翼片82,82からなる。
トリガー復帰用バネ体8は、図5に示すように、上面視でコの字形になっており、基柱部81とその両端部から伸出したアーチ状の翼片82,82からなる。
そして、図6に示すように、この基柱部81がトリガー部7の溝に嵌合され、また翼片82,82の先端はシリンダー構造部1の溝に嵌合されて取り付けられる。
シリンダー構造部1の外周にはリブが形成され、キャップによりこのリブが図示しない容器の口部との間で挟み付けられて固定される。
シリンダー構造部1は、前後方向に配設された大径シリンダー部1Aと上下方向に配設された小径シリンダー部1Bと容器との接続に供する部分である円筒基部1Cとよりなる。
この円筒基部1Cには容器内の液を吸い上げる通路となるチューブ9が取り付けられている。
シリンダー構造部1の外周にはリブが形成され、キャップによりこのリブが図示しない容器の口部との間で挟み付けられて固定される。
シリンダー構造部1は、前後方向に配設された大径シリンダー部1Aと上下方向に配設された小径シリンダー部1Bと容器との接続に供する部分である円筒基部1Cとよりなる。
この円筒基部1Cには容器内の液を吸い上げる通路となるチューブ9が取り付けられている。
大径シリンダー部1A内をピストン部5が前後方向に摺動し、大径シリンダー部1Aにある液を圧する。
大径シリンダー部1Aと小径シリンダー部1Bとの間の壁部1Dには上方に第1通孔H1が設けられており、また壁部1Dの下方には第2通孔H2が設けられている。
容器内から吸い上げられた液はチューブ9を介して吸い上げられて第2通孔を通って大径シリンダー部1Aに入る。
この大径シリンダー部1Aで液が加圧され第1通孔H1を通って小径シリンダー部1Bに流れる。
そして小径シリンダー部1Bから流路変更部2、及びノズル基部3を通ってノズル4部に達し、液は外部に噴射される。
大径シリンダー部1Aと小径シリンダー部1Bとの間の壁部1Dには上方に第1通孔H1が設けられており、また壁部1Dの下方には第2通孔H2が設けられている。
容器内から吸い上げられた液はチューブ9を介して吸い上げられて第2通孔を通って大径シリンダー部1Aに入る。
この大径シリンダー部1Aで液が加圧され第1通孔H1を通って小径シリンダー部1Bに流れる。
そして小径シリンダー部1Bから流路変更部2、及びノズル基部3を通ってノズル4部に達し、液は外部に噴射される。
次に、本発明の重要な特徴の一つであるノズル基部3とトリガー部7との結合部分について述べる。
図7は、実施形態に係るノズル基部3とトリガー部7の結合状態を示す正面図であり、また、図8は、実施形態に係るノズル基部3とトリガー部7の結合状態を示す側面図である。
トリガー部7は上端部がノズル基部3に回動可能に一体に取り付けられており、この結合部分が接続軸(回動のための支点)Jとなる。
更に詳しくいうと、トリガー部7は二股に分岐する分岐部71,71を有し、この分岐部が円筒状をしたノズル基部3を挟むような状態で接続軸Jを介してノズル基部3の両側に結合されている。
トリガー部7とノズル基部3とは射出成形によって一体に作られており、この両者の結合部分が接続軸Jである。
トリガー部7を回動させてもノズル基部3は動かないので接続軸Jがそのトリガー部7の動きを調整するいわゆる緩衝部分となる。
すなわち接続軸Jはトリガー部7を回動させる毎に捩れが生じることによってトリガー部7の動きがノズル基部3に波及しないような役割を果たす。
図7は、実施形態に係るノズル基部3とトリガー部7の結合状態を示す正面図であり、また、図8は、実施形態に係るノズル基部3とトリガー部7の結合状態を示す側面図である。
トリガー部7は上端部がノズル基部3に回動可能に一体に取り付けられており、この結合部分が接続軸(回動のための支点)Jとなる。
更に詳しくいうと、トリガー部7は二股に分岐する分岐部71,71を有し、この分岐部が円筒状をしたノズル基部3を挟むような状態で接続軸Jを介してノズル基部3の両側に結合されている。
トリガー部7とノズル基部3とは射出成形によって一体に作られており、この両者の結合部分が接続軸Jである。
トリガー部7を回動させてもノズル基部3は動かないので接続軸Jがそのトリガー部7の動きを調整するいわゆる緩衝部分となる。
すなわち接続軸Jはトリガー部7を回動させる毎に捩れが生じることによってトリガー部7の動きがノズル基部3に波及しないような役割を果たす。
図9は、実施形態に係るノズル基部3とトリガー部7の結合状態を示し、(A)及び(B)は、それぞれ図7のX―X断面である。
ここで、本実施形態では、図で示すように、接続軸Jに切欠き溝Nが形成されていることが好ましく、このことにより接続軸Jは捩じり易くなっている。
この切欠き溝Jは中心部に向けて切り欠きを設けたもので、これがあることにより、接続軸Jに無理やり歪変形が生じることがなく容易に捩れるのである。
この切欠き溝Nは、図7(B)に示すように、接続軸Jに複数個設けることも可能であり、数が多いほど、捩れ易さが増加する。
ところでトリガー部7の中ほどはピストン部5の先端部(詳しくはピストンシャフト51の先端部)と嵌め込みにより連結されている。
従って、トリガー部7の指掛け部に指を掛けて引き込むとピストン部5は、先述の接続軸Jを支点として回動しピストン部5を後方に移動させる。
ここで、本実施形態では、図で示すように、接続軸Jに切欠き溝Nが形成されていることが好ましく、このことにより接続軸Jは捩じり易くなっている。
この切欠き溝Jは中心部に向けて切り欠きを設けたもので、これがあることにより、接続軸Jに無理やり歪変形が生じることがなく容易に捩れるのである。
この切欠き溝Nは、図7(B)に示すように、接続軸Jに複数個設けることも可能であり、数が多いほど、捩れ易さが増加する。
ところでトリガー部7の中ほどはピストン部5の先端部(詳しくはピストンシャフト51の先端部)と嵌め込みにより連結されている。
従って、トリガー部7の指掛け部に指を掛けて引き込むとピストン部5は、先述の接続軸Jを支点として回動しピストン部5を後方に移動させる。
一方、流路変更部2は小径シリンダー部1Bに取り付けられており、液の流路を上下方向から前後方向に変える。
また流路変更部2の先にはノズル基部3が取り付けられており、該ノズル基部3の先には、ノズル部4が取り付けられており、液はこのノズル部4のノズル孔より噴射される。
これら流路変更部2と小径シリンダー部1Bの取り付け、流路変更部2とノズル基部3との取り付け、及びノズル基部3とノズル部4との取り付けは、それぞれ圧入により行われる、ノズル部4としては、泡を形成したり、更には噴霧状態を段階的に変えたりすることができるもの等があり、ノズル基部3に取り付けられることができれば、これらを適宜採用することが可能である。
また流路変更部2の先にはノズル基部3が取り付けられており、該ノズル基部3の先には、ノズル部4が取り付けられており、液はこのノズル部4のノズル孔より噴射される。
これら流路変更部2と小径シリンダー部1Bの取り付け、流路変更部2とノズル基部3との取り付け、及びノズル基部3とノズル部4との取り付けは、それぞれ圧入により行われる、ノズル部4としては、泡を形成したり、更には噴霧状態を段階的に変えたりすることができるもの等があり、ノズル基部3に取り付けられることができれば、これらを適宜採用することが可能である。
一方、シリンダー構造部1の小径シリンダー部1Bには、バルブ構造体6(Fバルブ6AとSバルブ6Bとバネ体6C)が装着されており、Fバルブ6AとSバルブ6Bの間には、それらが互いに離れる方向に作用するコイル状のバネ体6Cが介在している。
小径シリンダー部1Bにバルブ構造体6が装着された状態では、Fバルブ6Aの下端が小径シリンダー部1Bの底面に当接し、Sバルブ6Bの上端(弁体)が、流路変更部2に設けられた弁座部21に当接する。
なお、通常は、バネ体6Cの弾発力によりSバルブ6Bの上端は、この弁座部21に圧接された状態となっている。
このようなバネ体6Cを有するバルブ構造体6は、いわゆる蓄圧バルブとしての機能を発揮することができる。
すなわち、小径シリンダー部1B内の液圧がある一定の高さになって、瞬時にSバルブ6Bと弁座部21が離反し、その間を液が勢いよく通過する。
小径シリンダー部1Bにバルブ構造体6が装着された状態では、Fバルブ6Aの下端が小径シリンダー部1Bの底面に当接し、Sバルブ6Bの上端(弁体)が、流路変更部2に設けられた弁座部21に当接する。
なお、通常は、バネ体6Cの弾発力によりSバルブ6Bの上端は、この弁座部21に圧接された状態となっている。
このようなバネ体6Cを有するバルブ構造体6は、いわゆる蓄圧バルブとしての機能を発揮することができる。
すなわち、小径シリンダー部1B内の液圧がある一定の高さになって、瞬時にSバルブ6Bと弁座部21が離反し、その間を液が勢いよく通過する。
一方、要部であるシリンダー構造部1や流路変更部2やノズル基部3が露出するのを避けるため、カバー体11がその下端をシリンダー構造部1に、またその上端をノズル基部3に係合させて取り付けられている。
以上、トリガー式スプレーAの構成を述べたが、その構成する部品の好ましい材料としては、ピストン部5やSバルブ部6BはPEで、トリガー復帰用バネ体8はPOMで、その他は、PPが使用される。
またバルブ構造体6のバネ体6Cには金属(SUS)が使用される。
以上、トリガー式スプレーAの構成を述べたが、その構成する部品の好ましい材料としては、ピストン部5やSバルブ部6BはPEで、トリガー復帰用バネ体8はPOMで、その他は、PPが使用される。
またバルブ構造体6のバネ体6Cには金属(SUS)が使用される。
(使用方法)
ここで図2〜図4を参考に、トリガー式スプレーAを使用する手順について説明する。
図に示すように、まずトリガー部7を引き込んで接続軸Jを支点として回動させる。
すると、トリガー部7の回動に連動して大径シリンダー部1A内のピストン部5が後方に摺動し、該ピストン部5の摺動に基づいて、大径シリンダー部1A内の液体が加圧される。
そのため大径シリンダー部1A内の液体が大径シリンダー部1Aと小径シリンダー部1Bとの間にある壁部1Dの第1通孔H1を通して小径シリンダー部1Bに入り込む。
これにより小径シリンダー部1Bに一定の圧力が加わるとバルブ構造体6が押し下げられる。
詳しくは、流路変更部2の弁座部21からバルブ構造体6の先端面(詳しくはSバルブ6Bの上端)が離れて弁が開く。
ここで図2〜図4を参考に、トリガー式スプレーAを使用する手順について説明する。
図に示すように、まずトリガー部7を引き込んで接続軸Jを支点として回動させる。
すると、トリガー部7の回動に連動して大径シリンダー部1A内のピストン部5が後方に摺動し、該ピストン部5の摺動に基づいて、大径シリンダー部1A内の液体が加圧される。
そのため大径シリンダー部1A内の液体が大径シリンダー部1Aと小径シリンダー部1Bとの間にある壁部1Dの第1通孔H1を通して小径シリンダー部1Bに入り込む。
これにより小径シリンダー部1Bに一定の圧力が加わるとバルブ構造体6が押し下げられる。
詳しくは、流路変更部2の弁座部21からバルブ構造体6の先端面(詳しくはSバルブ6Bの上端)が離れて弁が開く。
なお、Fバルブ6Aは、大径シリンダー部1Aや小径シリンダー部1Bに圧が加わっている状態では閉じている。
Sバルブ6Bにおいて弁が開くと、蓄圧された液体は、小径シリンダー部1Bから流路変更部2に勢い良く一挙に流れる。
そしてノズル基部3を通ってノズル部4に到達し、最後にノズル孔から外部に噴射される。
その後、小径シリンダー部1B及び大径シリンダー部1Aの圧が放圧され、所定の圧力になると、すなわちSバルブを押し上げているバネ力により内圧が下がると、弁座にSバルブ6Cの上端が接して再び弁が閉じられることになる。
Sバルブ6Bにおいて弁が開くと、蓄圧された液体は、小径シリンダー部1Bから流路変更部2に勢い良く一挙に流れる。
そしてノズル基部3を通ってノズル部4に到達し、最後にノズル孔から外部に噴射される。
その後、小径シリンダー部1B及び大径シリンダー部1Aの圧が放圧され、所定の圧力になると、すなわちSバルブを押し上げているバネ力により内圧が下がると、弁座にSバルブ6Cの上端が接して再び弁が閉じられることになる。
一方、液体の噴出後、トリガー部7を開放すると、トリガー復帰用バネ体8の復帰力によって、トリガー部7が元の位置に戻ると共に、ピストン部5が大径シリンダー部1A内を前方に摺動し、大径シリンダー部1A内の空間が負圧となる。
そうすると、大径シリンダー部1A内の負圧を解消するためにバルブ構造体6のFバルブ6Aが開き、図示しない容器内の液体がチューブ9を通って吸上げられ、第2通路を通って大径シリンダー部1A12内に充填されることになる。
なお、容器内の液が減少すると負圧により容器に外圧が加わり容器が潰れるので、これを回避するためシリンダー構造部に負圧解消孔が設けられているが、これについての説明は省略する。
そうすると、大径シリンダー部1A内の負圧を解消するためにバルブ構造体6のFバルブ6Aが開き、図示しない容器内の液体がチューブ9を通って吸上げられ、第2通路を通って大径シリンダー部1A12内に充填されることになる。
なお、容器内の液が減少すると負圧により容器に外圧が加わり容器が潰れるので、これを回避するためシリンダー構造部に負圧解消孔が設けられているが、これについての説明は省略する。
本実施形態に係るトリガー式スプレーAにおいては、このような操作が繰り返されることにより、一定量の液体が、ノズル部4部から繰り返して噴出されることになる。
このようにトリガー式スプレーAはトリガー部7を回動させて使用する際、トリガー部7とノズル基部3とが接続軸Jを介して一体となっているので、トリガー部7とノズル基部3との間にガタつきが生じない。
そのためトリガー部7の動きを効率よくピストン部5に伝達することができる。
このようにトリガー式スプレーAはトリガー部7を回動させて使用する際、トリガー部7とノズル基部3とが接続軸Jを介して一体となっているので、トリガー部7とノズル基部3との間にガタつきが生じない。
そのためトリガー部7の動きを効率よくピストン部5に伝達することができる。
以上、本発明を述べたが、本発明は、実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、バルブ構造体6としては、Fバルブ6AとSバルブ6Bとバネ体6Cとが一体に成形されたものを使用することもできる。
例えば、バルブ構造体6としては、Fバルブ6AとSバルブ6Bとバネ体6Cとが一体に成形されたものを使用することもできる。
図10は、トリガー式スプレーAのバルブ構造体6における別の実施形態を示す部分断面図である。
この実施形態では、Fバルブ6AとSバルブ6Bとバネ体6Cとが一体に成形(例えば射出成形)されてなるもので、部品点数が少なくなり、製造効率や組込み効率が良い。
また全体の材料は、例えばPPよりなる。
この場合、バネ体6Cは、筒状で内部に上下一対のストッパー6C1,6C1が形成されており、このストッパー6C1,6C1が互いに衝突することによりSバルブ6Bがそれ以上開くのが阻止される。
バルブ構造体6としてはこのような蓄圧バルブ機能を与えなくても普通のバルブ機能を有するものであってもよい。
この実施形態では、Fバルブ6AとSバルブ6Bとバネ体6Cとが一体に成形(例えば射出成形)されてなるもので、部品点数が少なくなり、製造効率や組込み効率が良い。
また全体の材料は、例えばPPよりなる。
この場合、バネ体6Cは、筒状で内部に上下一対のストッパー6C1,6C1が形成されており、このストッパー6C1,6C1が互いに衝突することによりSバルブ6Bがそれ以上開くのが阻止される。
バルブ構造体6としてはこのような蓄圧バルブ機能を与えなくても普通のバルブ機能を有するものであってもよい。
本発明のトリガー式スプレーは、ノズル基部に回動可能に一体に取り付けられてピストン部を前後方向に移動させるトリガー部を備えているので、トリガー部の動きが効率よくピストン部に伝達できる利点があり、弁が蓄圧、直圧を問わず適用可能である。
1・・・シリンダー構造部
1A・・・大径シリンダー部
1B・・・小径シリンダー部
1C・・・円筒基部
1D・・・壁部
2・・・流路変更部
21・・・弁座部
3・・・ノズル基部
4・・・ノズル部
5・・・ピストン部
51・・・ピストンシャフト部
6・・・バルブ構造体
6A・・・Fバルブ
6B・・・Sバルブ
6C・・・バネ体
7・・・トリガー部
71・・・分岐部
8・・・トリガ−復帰用バネ体
81・・・基柱部
82・・・翼片
9・・・チューブ
10・・・キャップ部
11・・・カバー部
A・・・トリガー式スプレー
H1・・・第1通孔
H2・・・第2通孔
J・・・接続軸
S・・・空間部
1A・・・大径シリンダー部
1B・・・小径シリンダー部
1C・・・円筒基部
1D・・・壁部
2・・・流路変更部
21・・・弁座部
3・・・ノズル基部
4・・・ノズル部
5・・・ピストン部
51・・・ピストンシャフト部
6・・・バルブ構造体
6A・・・Fバルブ
6B・・・Sバルブ
6C・・・バネ体
7・・・トリガー部
71・・・分岐部
8・・・トリガ−復帰用バネ体
81・・・基柱部
82・・・翼片
9・・・チューブ
10・・・キャップ部
11・・・カバー部
A・・・トリガー式スプレー
H1・・・第1通孔
H2・・・第2通孔
J・・・接続軸
S・・・空間部
Claims (6)
- キャップ部により容器に取り付けられるトリガー式スプレーであって、大径シリンダー部及び小径シリンダー部を備えたシリンダー構造部と、該小径シリンダー部に取り付けられた流路変更部と、該流路変更部に取り付けられたノズル基部と、該ノズル基部に取り付けられたノズル部と、
前記該大径シリンダー部内を摺動するピストン部と小径シリンダー部に内挿されたバルブ構造体と、
ノズル基部に回動可能に一体に取り付けられてピストン部を前後方向に移動させるトリガー部と、トリガー部を復帰させるためのトリガー復帰用バネ体とを備え、
大径シリンダー部内の液が圧せられて小径シリンダー部、流路変更部、及びノズル部基部を流れてノズル部から外部に噴射されるものであることを特徴とするトリガー式スプレー。 - トリガー部はノズル基部に接続軸を介して一体に成形されていることを特徴とする請求項1記載のトリガー式スプレー。
- トリガー部は二股に分岐する分岐部を有し、この分岐部がノズル基部を挟むような状態で接続軸を介してその両側に結合されていることを特徴とする請求項1記載のトリガー式スプレー。
- 接続軸には、捩れを増加させる切欠き溝が形成されていることを特徴とする請求項2記載のトリガー式スプレー。
- バルブ構造体は、FバルブとSバルブと両者を互いに離反する方向に弾発させるバネ体とよりなることを特徴とする請求項1記載のトリガー式スプレー。
- 大径シリンダー部は空間部を有していることを特徴とする請求項1記載のトリガー式スプレー。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014227550A JP2016088599A (ja) | 2014-11-07 | 2014-11-07 | トリガー式スプレー |
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JP2014227550A JP2016088599A (ja) | 2014-11-07 | 2014-11-07 | トリガー式スプレー |
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Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2014
- 2014-11-07 JP JP2014227550A patent/JP2016088599A/ja active Pending
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