JP2016086740A - パン生地及びパン生地の製造方法 - Google Patents
パン生地及びパン生地の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016086740A JP2016086740A JP2014225425A JP2014225425A JP2016086740A JP 2016086740 A JP2016086740 A JP 2016086740A JP 2014225425 A JP2014225425 A JP 2014225425A JP 2014225425 A JP2014225425 A JP 2014225425A JP 2016086740 A JP2016086740 A JP 2016086740A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- parts
- mass
- dough
- oil
- bread
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
【課題】糖分・油分が高いリッチな配合でありながら歯切れが良好なパン類を得ることができるパン生地、及び該特徴を有するパン類を安定して容易に製造することができるパン生地の製造方法を提供すること。
【解決手段】糖分含量が澱粉類100質量部に対して5〜30質量部であるベーカリー生地に、小片状加糖ロールイン油脂及び/又は小片状フラワーペースト類を、分散及び/又は巻き込んでなることを特徴とするパン生地。また、糖分含量が澱粉類100質量部に対して5〜30質量部であるベーカリー生地に、小片状加糖ロールイン油脂及び/又は小片状フラワーペースト類を、分散及び/又は巻き込む工程を含むことを特徴とするパン生地の製造方法。
【選択図】なし
【解決手段】糖分含量が澱粉類100質量部に対して5〜30質量部であるベーカリー生地に、小片状加糖ロールイン油脂及び/又は小片状フラワーペースト類を、分散及び/又は巻き込んでなることを特徴とするパン生地。また、糖分含量が澱粉類100質量部に対して5〜30質量部であるベーカリー生地に、小片状加糖ロールイン油脂及び/又は小片状フラワーペースト類を、分散及び/又は巻き込む工程を含むことを特徴とするパン生地の製造方法。
【選択図】なし
Description
本発明は、糖分・油分が高いリッチな配合でありながら歯切れが良好なパン類を得ることができるパン生地、及び該特徴を有するパン類を安定して容易に製造することができるパン生地の製造方法に関する。
食パン、菓子パン、デニッシュ等のパン類では、最近、風味に加え、食感が大きな嗜好要因となってきており、ソフトな食感、もっちりした食感、歯切れのよい食感、軽い食感、シトリ感など、食感を前面に掲げて販売されるパン類が増加している。
ここで、糖分や油分の少ない食パン等のリーンな配合のパン類であれば、水分の調整や、でんぷんの糊化度の調整である程度の食感の制御は可能である。このような例としては湯種法や液種法が実際に普及している。
しかし、ブリオッシュやコーヒーケーキ、スイートロール等に代表される糖分や油分の多いパン類、すなわちリッチな配合のパン類においては、イーストの醗酵阻害や生地の比重が高く焼き落ちしやすいなどの理由で、どうしても重くねちゃついた食感になってしまい、歯切れのいい食感は得られない。
ここで、糖分や油分の少ない食パン等のリーンな配合のパン類であれば、水分の調整や、でんぷんの糊化度の調整である程度の食感の制御は可能である。このような例としては湯種法や液種法が実際に普及している。
しかし、ブリオッシュやコーヒーケーキ、スイートロール等に代表される糖分や油分の多いパン類、すなわちリッチな配合のパン類においては、イーストの醗酵阻害や生地の比重が高く焼き落ちしやすいなどの理由で、どうしても重くねちゃついた食感になってしまい、歯切れのいい食感は得られない。
また上記のようなリッチな配合のパン類を製造する際は、グルテンをしっかり出すために、油脂の添加前に長時間のミキシングを行う必要があり、また多量の油脂を2〜4回に分けて添加し均質な生地に仕上げていく必要があり、工程が長く煩雑であるという問題があった。
ここで、このようなリッチな配合のパン類に対し、良好な歯切れを付与するために、昔からさまざまな改良成分の添加が行われている。たとえば、生地のグルテンを強化することで、パン類のボリュームをアップさせて食感を改良する方法(例えば特許文献1〜3参照)、ミセルを強化して膨潤力を抑制した特定のでんぷんを使用する方法(例えば特許文献4〜6参照)などが提案されている。
ここで、このようなリッチな配合のパン類に対し、良好な歯切れを付与するために、昔からさまざまな改良成分の添加が行われている。たとえば、生地のグルテンを強化することで、パン類のボリュームをアップさせて食感を改良する方法(例えば特許文献1〜3参照)、ミセルを強化して膨潤力を抑制した特定のでんぷんを使用する方法(例えば特許文献4〜6参照)などが提案されている。
しかし、グルテンを強化するだけでは、でんぷん質自体の性質に由来するねちゃついた食感の根本的な解決とはならず、歯切れの改良は十分なものではなかった。また、特定のでんぷんを使用する方法では、たしかに歯切れのよい食感は付与されるものの、しとり感に欠けるという問題があった。
また上記のような生地配合成分による改良では、生地物性が大きく変化してしまい、とくに上記の特許文献1〜6に記載の方法では、生地の伸展性が大きく損なわれることが多いという問題があった。
また上記のような生地配合成分による改良では、生地物性が大きく変化してしまい、とくに上記の特許文献1〜6に記載の方法では、生地の伸展性が大きく損なわれることが多いという問題があった。
従って、本発明の目的は、糖分・油分が高いリッチな配合でありながら歯切れが良好なパン類を得ることができるパン生地、及び該特徴を有するパン類を安定して容易に製造することができるパン生地の製造方法を提供することにある。
上記目的に対し本発明者は、練込油脂の一部、好ましくは半量以下を、完全に練りこむのではなく生地中に分散させる程度にとどめることで、上記課題を解決可能であることを知見し、すでに特願2014−098567号として出願済である。
本発明者は、さらに種々検討した結果、糖分・油分が高いリッチな配合の生地を製造する際に、糖分の一部、好ましくは半量以下を、小片状加糖ロールイン油脂及び/又は小片状フラワーペースト類の形態で添加し、完全に練りこむのではなく生地中に分散させる程度にとどめることで、同様に優れた効果が得られることを知見した。
本発明者は、さらに種々検討した結果、糖分・油分が高いリッチな配合の生地を製造する際に、糖分の一部、好ましくは半量以下を、小片状加糖ロールイン油脂及び/又は小片状フラワーペースト類の形態で添加し、完全に練りこむのではなく生地中に分散させる程度にとどめることで、同様に優れた効果が得られることを知見した。
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、糖分含量が澱粉類100質量部に対して5〜30質量部であるベーカリー生地に、小片状加糖ロールイン油脂及び/又は小片状フラワーペースト類を、分散及び/又は巻き込んでなることを特徴とするパン生地を提供するものである。
また、本発明は、糖分含量が澱粉類100質量部に対して5〜30質量部であるベーカリー生地に、小片状加糖ロールイン油脂及び/又は小片状フラワーペースト類を、分散及び/又は巻き込む工程を含むことを特徴とするパン生地の製造方法を提供するものである。
また、本発明は、糖分含量が澱粉類100質量部に対して5〜30質量部であるベーカリー生地に、小片状加糖ロールイン油脂及び/又は小片状フラワーペースト類を、分散及び/又は巻き込む工程を含むことを特徴とするパン生地の製造方法を提供するものである。
本発明のパン生地を使用することで、油分・糖分が高いリッチな配合でありながら歯切れが良好なパン類を得ることができる。
また、本発明のパン生地の製造方法によれば、上記特徴を有するパン類を生地物性に影響なく、安定して容易に製造することができる。
また、本発明のパン生地の製造方法によれば、上記特徴を有するパン類を生地物性に影響なく、安定して容易に製造することができる。
まず、糖分含量が澱粉類100質量部に対して5〜30質量部であるベーカリー生地について述べる。
該ベーカリー用生地としては、食パン、菓子パン、パイ、デニッシュ、クロワッサン、フランスパン、セミハードロール、ワッフル、スコーン、マフィン、ドーナツ、蒸パン、中華まん等の製造に用いられる生地として従来から使用されているものを用いることができる。
なお、該ベーカリー用生地に使用することのできる原材料は、通常のパン生地の製造に使用することのできる原材料を特に制限なく使用することができ、具体的には澱粉類、糖類、油脂類、卵類、水、イースト、イーストフード、及び、その他の原材料を挙げることができる。
該ベーカリー用生地としては、食パン、菓子パン、パイ、デニッシュ、クロワッサン、フランスパン、セミハードロール、ワッフル、スコーン、マフィン、ドーナツ、蒸パン、中華まん等の製造に用いられる生地として従来から使用されているものを用いることができる。
なお、該ベーカリー用生地に使用することのできる原材料は、通常のパン生地の製造に使用することのできる原材料を特に制限なく使用することができ、具体的には澱粉類、糖類、油脂類、卵類、水、イースト、イーストフード、及び、その他の原材料を挙げることができる。
なお、上記澱粉類としては、例えば、強力粉、準強力粉、中力粉、薄力粉、デュラム粉、全粒粉などの小麦粉類、ライ麦粉、大麦粉、米粉などのその他の穀粉類、アーモンド粉、へーゼルナッツ粉、カシューナッツ粉、オーナッツ粉、松実粉などの堅果粉、コーンスターチ、ワキシーコーンスターチ、タピオカ澱粉、小麦澱粉、馬鈴薯澱粉、甘藷澱粉、サゴ澱粉、米澱粉、モチ米澱粉などの澱粉や、これらの澱粉を酵素処理、α化処理、分解処理、エーテル化処理、エステル化処理、架橋処理、微細化、グラフト化処理などの中から選ばれた1種又は2種以上の処理を施した化工澱粉等が挙げられるが、本発明では、澱粉類中、小麦粉類を50質量%以上使用することが好ましく、70質量%以上がより好ましく、100質量%がさらに好ましい。
上記糖類としては、上白糖、グラニュー糖、粉糖、蔗糖、液糖、はちみつ、ブドウ糖、果糖、黒糖、麦芽糖、乳糖、シクロデキストリン、酵素糖化水飴、酸糖化水飴、還元澱粉糖化物、還元糖、ポリデキストロース、還元乳糖、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、エリスリトール、マンニトール、異性化液糖、ショ糖結合水飴、キャラメル、かえで糖、オリゴ糖、キシロース、トレハロース、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、アラビノース、パラチノースオリゴ糖、アガロオリゴ糖、キチンオリゴ糖、乳果オリゴ糖、ヘミセルロース、モラセス、イソマルトオリゴ糖、マルトオリゴ糖、カップリングシュガー、ラフィノース、ラクチュロース、テアンデオリゴ糖、ゲンチオリゴ糖等が挙げられ、これらの中から選ばれた1種または2種以上を用いることができる。
また、上記油脂類としては、ショートニング、マーガリン、バター等の可塑性油脂組成物や、サラダ油、流動ショートニング、溶かしバター等の流動状〜液体の形態、あるいは、粉末油脂の形態であってもよいが、ソフトでしとり感に優れた食感のパンが得られることから、可塑性油脂組成物を使用することが好ましい。該油脂類が乳化物である場合、その乳化形態は、油中水型、水中油型、及び二重乳化型のいずれでも構わない。また、上記油脂類に使用される油脂は特に限定されないが、例えば、パーム油、パーム核油、ヤシ油、コーン油、綿実油、大豆油、菜種油、米油、ヒマワリ油、サフラワー油、牛脂、乳脂、豚脂、カカオ脂、魚油、鯨油等の各種植物油脂、動物油脂並びにこれらを水素添加、分別及びエステル交換から選択される一又は二以上の処理を施した加工油脂が挙げられる。本発明においては、これらの油脂を単独で用いることもでき、又は2種以上を組み合わせて用いることもできる。
上記卵類としては、全卵、卵黄、卵白、加塩全卵、加塩卵黄、加塩卵白、加糖全卵、加糖卵黄、加糖卵白、乾燥全卵、乾燥卵黄、凍結全卵、凍結卵黄、凍結卵白、凍結加糖全卵、凍結加糖卵黄、凍結加糖卵白、酵素処理全卵、酵素処理卵黄などを用いることができ、これらの中から選ばれた1種または2種以上を用いることができるが、本発明では豊かな風味のパン類が得られる点で卵黄成分を含有する卵類を使用することが好ましい。そのため本発明では上記卵類として卵黄、加塩全卵、加塩卵黄、加糖全卵、加糖卵黄、乾燥全卵、乾燥卵黄、凍結全卵、凍結卵黄、凍結加糖全卵、凍結加糖卵黄、酵素処理全卵、酵素処理卵黄のうちの1種又は2種以上を使用することが好ましい。
上記水としては、水道水や天然水が挙げられる。なお、水の一部または全部を、例えば、下記のその他の原材料のうち、牛乳、部分脱脂乳、脱脂乳、発酵乳、乳酸菌飲料、乳飲料、加工乳、果汁、コーヒー飲料、紅茶飲料等の、水を多く含む原材料で置換しても良い。
なお、上記ベーカリー生地の糖分含量は、該ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、糖類や下記のその他の原材料に含まれる糖分もあわせ、固形分として、5〜30質量部、好ましくは10〜30質量部であることが必要である。糖分含量が5質量部未満のベーカリー生地を使用すると、本発明の効果が得られない。
なお、上記ベーカリー生地の油分含量は、該ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、上記油脂類の純油分、及び、卵類や下記のその他の原材料に含まれる油分もあわせた純油分として、好ましくは9〜120質量部、より好ましくは15〜80質量部、さらに好ましくは33〜60質量部である。油分含量が5質量部未満のベーカリー生地を使用すると、得られるパンがタルト様のサクサクした食感となってしまうおそれがある。
また、上記ベーカリー生地の卵黄成分の含量は、該ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、生卵黄に換算して5〜30質量部、好ましくは10〜30質量部となる量である。
なお、上記ベーカリー生地の好ましい水分含量は、該ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、上記水の純水分、及び、油脂類、卵類、イーストや下記のその他の原材料に含まれる水分もあわせ、純水分として、50〜90質量部、より好ましくは50〜80質量部である。
上記のベーカリー生地に使用できるその他の原材料としては、例えば、牛乳・部分脱脂乳・脱脂乳・発酵乳・乳酸菌飲料・乳飲料・加工乳・クリーム・チーズ・濃縮ホエイ・濃縮乳・脱脂濃縮乳・無糖練乳・無糖脱脂練乳・加糖練乳・加糖脱脂練乳・全粉乳・脱脂粉乳・クリームパウダー・ホエイパウダー・蛋白質濃縮ホエイパウダー・バターミルクパウダー・加糖粉乳・調製粉乳等の乳や乳製品、甘味料、岩塩・精製塩・天塩等の食塩、デキストリン類、カゼインカルシウム・カゼインナトリウム・カゼインカリウム等の乳蛋白、アミラーゼ・プロテアーゼ・アミログルコシダーゼ・プルラナーゼ・ペントサナーゼ・セルラーゼ・リパーゼ・ホスフォリパーゼ・カタラーゼ・リポキシゲナーゼ・アスコルビン酸オキシダーゼ・スルフィドリルオキシダーゼ・ヘキソースオキシダーゼ・グルコースオキシダーゼ等の酵素、グリセリン脂肪酸エステル・ポリグリセリン脂肪酸エステル・グリセリン有機酸脂肪酸エステル・レシチン・ショ糖脂肪酸エステル・ステアロイル乳酸カルシウム等の乳化剤、重炭酸アンモニウム・重曹、ベーキングパウダー・イスパタ等の膨張剤、アスコルビン酸・シスチン等の酸化剤や還元剤、トコフェロール・茶抽出物・アスコルビン酸脂肪酸エステル等の酸化防止剤、β−カロチン・カラメル・紅麹色素等の着色料類、酢酸・乳酸・グルコン酸等の酸味料、塩化カリウム等の呈味剤、調味料、pH調整剤、食品保存料、日持ち向上剤、果実、ナッツペースト、香辛料、カカオマス、ココアパウダー、豆類、野菜類、肉類、酒類、魚介類、果汁、珈琲、コーヒー飲料、紅茶、紅茶飲料等の食品素材、着香料等が挙げられる。
上記ベーカリー生地の製法はとくに限定されず、速成法、ストレート法、中種法、液種法、サワー種法、ホップ種法、中麺法、老麺法、チョリーウッド法、連続製パン法、冷蔵生地法、冷凍生地法、湯種法、ベーシックドウ法、オールインミックス法、後粉法等の一般の方法を採ることができるが、とくに上記ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、油分含量が30質量部以上である場合は、あらかじめ油脂類をクリーミングしてから添加する、ベーシックドウ法を使用することが好ましい。
なお、ベーシックドウ法を使用する場合は、糖類や卵類と共にクリーミングしてもよい。
なお、ベーシックドウ法を使用する場合は、糖類や卵類と共にクリーミングしてもよい。
次に本発明で使用する小片状加糖ロールイン油脂について述べる。
ここで使用する小片状加糖ロールイン油脂とは糖分を添加したバター、糖分を含有する水中油型マーガリンや油中水型マーガリン、糖分を添加したショートニング、糖分を添加したラード、糖分を添加したヘット等の可塑性油脂を、小片状に成形したものである。
ここで使用する小片状加糖ロールイン油脂とは糖分を添加したバター、糖分を含有する水中油型マーガリンや油中水型マーガリン、糖分を添加したショートニング、糖分を添加したラード、糖分を添加したヘット等の可塑性油脂を、小片状に成形したものである。
上記小片状とは、立方体状、直方体状、角柱状、円柱状、半円柱状、球状、薄片状、そぼろ状、塊状などの形状で、その大きさが、立方体状または直方体状のものは一辺の長さが2mm以上30mm以下程度、角柱状のものは断面となる多角形の一辺が2mm以上30mm以下で長さが2mm以上100mm以下程度、円柱状または半円柱状のものは直径が2mm以上30mm以下で長さが2mm以上100mm以下程度、球状のものは直径が2mm以上30mm以下程度、薄片状のものは厚さが0.5mm以上5mm以下程度、そぼろ状や塊状の場合はその平均粒径が2mm以上30mm程度のものである。該範囲外であると、ベーカリー生地への分散性が悪化するおそれがある。
なお、上記加糖ロールイン油脂の糖分含量は、好ましくは5〜40質量%、より好ましくは15〜30質量%である。
なお上記加糖ロールイン油脂の原料の糖類としては、特に限定されないが、例えば、上白糖、グラニュー糖、粉糖、蔗糖、液糖、はちみつ、ブドウ糖、果糖、黒糖、麦芽糖、乳糖、シクロデキストリン、酵素糖化水飴、酸糖化水飴、還元澱粉糖化物、還元糖、ポリデキストロース、還元乳糖、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、エリスリトール、マンニトール、異性化液糖、ショ糖結合水飴、キャラメル、かえで糖、オリゴ糖、キシロース、トレハロース、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、アラビノース、パラチノースオリゴ糖、アガロオリゴ糖、キチンオリゴ糖、乳果オリゴ糖、ヘミセルロース、モラセス、イソマルトオリゴ糖、マルトオリゴ糖、カップリングシュガー、ラフィノース、ラクチュロース、テアンデオリゴ糖、ゲンチオリゴ糖等が挙げられ、これらの中から選ばれた1種または2種以上を用いることができる。
なお上記加糖ロールイン油脂の原料の糖類としては、特に限定されないが、例えば、上白糖、グラニュー糖、粉糖、蔗糖、液糖、はちみつ、ブドウ糖、果糖、黒糖、麦芽糖、乳糖、シクロデキストリン、酵素糖化水飴、酸糖化水飴、還元澱粉糖化物、還元糖、ポリデキストロース、還元乳糖、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、エリスリトール、マンニトール、異性化液糖、ショ糖結合水飴、キャラメル、かえで糖、オリゴ糖、キシロース、トレハロース、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、アラビノース、パラチノースオリゴ糖、アガロオリゴ糖、キチンオリゴ糖、乳果オリゴ糖、ヘミセルロース、モラセス、イソマルトオリゴ糖、マルトオリゴ糖、カップリングシュガー、ラフィノース、ラクチュロース、テアンデオリゴ糖、ゲンチオリゴ糖等が挙げられ、これらの中から選ばれた1種または2種以上を用いることができる。
また、上記加糖ロールイン油脂の油分含量は、好ましくは40〜90質量%、より好ましくは50〜70質量%である。
なお上記加糖ロールイン油脂の原料の油脂としては、特に限定されないが、例えばパーム油、パーム核油、ヤシ油、コーン油、綿実油、大豆油、ナタネ油、米油、ヒマワリ油、サフラワー油、牛脂、乳脂、豚脂、カカオ脂、魚油、鯨油等の各種植物油脂、動物油脂並びにこれらを水素添加、分別及びエステル交換から選択される1又は2以上の処理を施した加工油脂が挙げられる。
本発明においてこれらの油脂を単独で用いることもでき、また2種以上を組み合わせて用いることもできる。
なお上記加糖ロールイン油脂の原料の油脂としては、特に限定されないが、例えばパーム油、パーム核油、ヤシ油、コーン油、綿実油、大豆油、ナタネ油、米油、ヒマワリ油、サフラワー油、牛脂、乳脂、豚脂、カカオ脂、魚油、鯨油等の各種植物油脂、動物油脂並びにこれらを水素添加、分別及びエステル交換から選択される1又は2以上の処理を施した加工油脂が挙げられる。
本発明においてこれらの油脂を単独で用いることもでき、また2種以上を組み合わせて用いることもできる。
上記加糖ロールイン油脂には、上記の原料油脂の他に、必要により水、澱粉類、卵類、乳や乳製品、乳化剤、食塩、香料、着色料、各種呈味材料等の可塑性油脂に一般的に使用される原材料を使用することができる。
なお、上記加糖ロールイン油脂の製造方法としてはとくに制限されず、公知の可塑性油脂の製造方法を用いることができる。また、可塑性油脂と糖類を混合することによって得ることもできる。
なお、上記加糖ロールイン油脂の製造方法としてはとくに制限されず、公知の可塑性油脂の製造方法を用いることができる。また、可塑性油脂と糖類を混合することによって得ることもできる。
また、小片状に成形する方法としては、特に限定されるものではないが、加糖ロールイン油脂を製造の際に小片状の型に流しこみ冷却固化させる方法や、いったん製造された加糖ロールイン油脂を、包丁や自動ラインで小片状にカットする方法や、***をあけた口金を通す押し出し成形で吐出させた後にカットして小片状とする方法などが挙げられる。
次に本発明で使用する小片状フラワーペースト類について述べる。
フラワーペースト類とは、澱粉類が糊化した糊化澱粉によるボディーを有するものであり、例えば、フラワーペースト、カスタード等が挙げられる。
なお、該澱粉類としては、上記のベーカリー用生地に使用する澱粉類と同様のものを使用することができる。
フラワーペースト類とは、澱粉類が糊化した糊化澱粉によるボディーを有するものであり、例えば、フラワーペースト、カスタード等が挙げられる。
なお、該澱粉類としては、上記のベーカリー用生地に使用する澱粉類と同様のものを使用することができる。
ここで使用する小片状フラワーペースト類とは、上記フラワーペースト類を小片状に成形したものである。
上記小片状とは、立方体状、直方体状、角柱状、円柱状、半円柱状、球状、薄片状、そぼろ状、塊状などの形状で、その大きさが、立方体状または直方体状のものは一辺の長さが2mm以上30mm以下程度、角柱状のものは断面となる多角形の一辺が2mm以上30mm以下で長さが2mm以上100mm以下程度、円柱状または半円柱状のものは直径が2mm以上30mm以下で長さが2mm以上100mm以下程度、球状のものは直径が2mm以上30mm以下程度、薄片状のものは厚さが0.5mm以上5mm以下程度、そぼろ状や塊状の場合はその平均粒径が2mm以上30mm程度のものである。該範囲外であると、ベーカリー生地への分散性が悪化するおそれがある。
上記小片状とは、立方体状、直方体状、角柱状、円柱状、半円柱状、球状、薄片状、そぼろ状、塊状などの形状で、その大きさが、立方体状または直方体状のものは一辺の長さが2mm以上30mm以下程度、角柱状のものは断面となる多角形の一辺が2mm以上30mm以下で長さが2mm以上100mm以下程度、円柱状または半円柱状のものは直径が2mm以上30mm以下で長さが2mm以上100mm以下程度、球状のものは直径が2mm以上30mm以下程度、薄片状のものは厚さが0.5mm以上5mm以下程度、そぼろ状や塊状の場合はその平均粒径が2mm以上30mm程度のものである。該範囲外であると、ベーカリー生地への分散性が悪化するおそれがある。
なお、上記フラワーペースト類の糖分含量は、好ましくは5〜45質量%、より好ましくは20〜40質量%である。
なお上記フラワーペースト類の原料の糖類としては、特に限定されないが、例えば、上白糖、グラニュー糖、粉糖、蔗糖、液糖、はちみつ、ブドウ糖、果糖、黒糖、麦芽糖、乳糖、シクロデキストリン、酵素糖化水飴、酸糖化水飴、還元澱粉糖化物、還元糖、ポリデキストロース、還元乳糖、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、エリスリトール、マンニトール、異性化液糖、ショ糖結合水飴、キャラメル、かえで糖、オリゴ糖、キシロース、トレハロース、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、アラビノース、パラチノースオリゴ糖、アガロオリゴ糖、キチンオリゴ糖、乳果オリゴ糖、ヘミセルロース、モラセス、イソマルトオリゴ糖、マルトオリゴ糖、カップリングシュガー、ラフィノース、ラクチュロース、テアンデオリゴ糖、ゲンチオリゴ糖等が挙げられ、これらの中から選ばれた1種または2種以上を用いることができる。
なお上記フラワーペースト類の原料の糖類としては、特に限定されないが、例えば、上白糖、グラニュー糖、粉糖、蔗糖、液糖、はちみつ、ブドウ糖、果糖、黒糖、麦芽糖、乳糖、シクロデキストリン、酵素糖化水飴、酸糖化水飴、還元澱粉糖化物、還元糖、ポリデキストロース、還元乳糖、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、エリスリトール、マンニトール、異性化液糖、ショ糖結合水飴、キャラメル、かえで糖、オリゴ糖、キシロース、トレハロース、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、アラビノース、パラチノースオリゴ糖、アガロオリゴ糖、キチンオリゴ糖、乳果オリゴ糖、ヘミセルロース、モラセス、イソマルトオリゴ糖、マルトオリゴ糖、カップリングシュガー、ラフィノース、ラクチュロース、テアンデオリゴ糖、ゲンチオリゴ糖等が挙げられ、これらの中から選ばれた1種または2種以上を用いることができる。
また、上記フラワーペースト類の油分含量は、好ましくは8〜45質量%、より好ましくは8〜30質量%である。
なお上記フラワーペースト類の原料の油脂としては、特に限定されないが、例えばパーム油、パーム核油、ヤシ油、コーン油、綿実油、大豆油、ナタネ油、米油、ヒマワリ油、サフラワー油、牛脂、乳脂、豚脂、カカオ脂、魚油、鯨油等の各種植物油脂、動物油脂並びにこれらを水素添加、分別及びエステル交換から選択される1又は2以上の処理を施した加工油脂が挙げられる。
本発明においてこれらの油脂を単独で用いることもでき、また2種以上を組み合わせて用いることもできる。
なお上記フラワーペースト類の原料の油脂としては、特に限定されないが、例えばパーム油、パーム核油、ヤシ油、コーン油、綿実油、大豆油、ナタネ油、米油、ヒマワリ油、サフラワー油、牛脂、乳脂、豚脂、カカオ脂、魚油、鯨油等の各種植物油脂、動物油脂並びにこれらを水素添加、分別及びエステル交換から選択される1又は2以上の処理を施した加工油脂が挙げられる。
本発明においてこれらの油脂を単独で用いることもでき、また2種以上を組み合わせて用いることもできる。
上記フラワーペースト類には、その他、通常フラワーペースト類の原料として使用し得る成分を使用することが可能であり、例えば、水、卵類、乳や乳製品、乳化剤、食塩、香料、着色料、各種呈味材料等のフラワーペーストに一般的に使用される原材料を使用することができる。
なお、上記フラワーペースト類の製造方法としてはとくに制限されず、公知のフラワーペーストの製造方法を用いることができる。
なお、上記フラワーペースト類の製造方法としてはとくに制限されず、公知のフラワーペーストの製造方法を用いることができる。
また、小片状に成形する方法としては、特に限定されるものではないが、フラワーペースト類を製造の際に小片状の型に流しこみ冷却固化させる方法や、いったん製造されたフラワーペースト類を、包丁や自動ラインで小片状にカットする方法や、***をあけた口金を通す押し出し成形で吐出させた後にカットして小片状とする方法などが挙げられる。
本発明のパン生地は、上記澱粉類100質量部に対する糖分含量が澱粉類100質量部に対して5〜30質量部であるベーカリー生地に、上記小片状加糖ロールイン油脂及び/又は小片状フラワーペースト類を、分散及び/又は巻き込んでなるものであるが、より内相が均質でソフトな食感となることから、好ましくは分散させてなるものである。
上記ベーカリー生地に対する上記加糖ロールイン油脂及び/又はフラワーペースト類の添加量は、上記ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対しての添加量(以下「対粉添加量」ということがある)が、好ましくは10〜70質量部、更に好ましくは20〜50質量部である。
その際、ベーカリー生地の糖分含量よりも、小片状加糖ロールイン油脂及び/又は小片状フラワーペースト類として添加する糖分含量の方が小であることが好ましい。小片状加糖ロールイン油脂及び/又は小片状フラワーペースト類として添加する糖分含量がベーカリー生地の糖分含量以上であると、最終的に得られるパンの食感がくちゃつきやすくなり、ソフトな食感が得られにくくなる。
その際、ベーカリー生地の糖分含量よりも、小片状加糖ロールイン油脂及び/又は小片状フラワーペースト類として添加する糖分含量の方が小であることが好ましい。小片状加糖ロールイン油脂及び/又は小片状フラワーペースト類として添加する糖分含量がベーカリー生地の糖分含量以上であると、最終的に得られるパンの食感がくちゃつきやすくなり、ソフトな食感が得られにくくなる。
具体的には、ベーカリー生地の糖分含量と、小片状加糖ロールイン油脂及び/又は小片状フラワーペースト類として添加する糖分の質量比(前者:後者)が90:10〜50:50であることが好ましく、より好ましくは80:20〜60:40である。
なお、本発明のパン生地の糖分含量は、上記ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、好ましくは8〜55質量部、より好ましくは20〜50質量部である。
なお、本発明のパン生地の油分含量は、上記ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、好ましくは17〜120質量部、より好ましくは40〜80質量部である。
なお、本発明のパン生地の糖分含量は、上記ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、好ましくは8〜55質量部、より好ましくは20〜50質量部である。
なお、本発明のパン生地の油分含量は、上記ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、好ましくは17〜120質量部、より好ましくは40〜80質量部である。
上記小片状加糖ロールイン油脂及び/又は小片状フラワーペースト類をベーカリー生地に分散させる工程は、例えば、ベーカリー生地製造の最終段階で上記加糖ロールイン油脂及び/又はフラワーペースト類を添加し、軽く混合することにより行なうことができる。
また、上記小片状加糖ロールイン油脂及び/又は小片状フラワーペースト類を上記ベーカリー生地に巻き込む工程は、例えば、ベーカリー生地を成形する際に、小片状加糖ロールイン油脂及び/又は小片状フラワーペースト類をベーカリー生地上に散布し、これを巻き込むことにより行なうことができる。
なお、上記製造方法で用いる小片状加糖ロールイン油脂及び/又は小片状フラワーペースト類は、小片状加糖ロールイン油脂のみ、又は小片状フラワーペースト類のみでもよく、また、小片状加糖ロールイン油脂及び小片状フラワーペースト類を併用してもよい。また、それぞれ2種以上を同時に、又は、別々に添加してもよい。
また、上記小片状加糖ロールイン油脂及び/又は小片状フラワーペースト類を上記ベーカリー生地に巻き込む工程は、例えば、ベーカリー生地を成形する際に、小片状加糖ロールイン油脂及び/又は小片状フラワーペースト類をベーカリー生地上に散布し、これを巻き込むことにより行なうことができる。
なお、上記製造方法で用いる小片状加糖ロールイン油脂及び/又は小片状フラワーペースト類は、小片状加糖ロールイン油脂のみ、又は小片状フラワーペースト類のみでもよく、また、小片状加糖ロールイン油脂及び小片状フラワーペースト類を併用してもよい。また、それぞれ2種以上を同時に、又は、別々に添加してもよい。
次に本発明のパン類について述べる。
本発明のパン類は、上記のパン生地を使用したものであり、その具体的な製法としては、上記のパン生地を通常のパン生地と同様に、必要に応じ、丸めたり、延展したり、さらに打抜く等の成形、型入れ、ホイロ等を行なった後、焼成、フライ、蒸す等の加熱工程に供することにより、得ることができる。
なお、本発明の上記パン生地は、ホイロをとらずに冷凍又は冷蔵しても良いし、ホイロをとった後に冷凍又は冷蔵しても良い。ホイロをとらずに冷凍又は冷蔵したものも、ホイロをとった後に冷凍又は冷蔵したものも、常法に従い、焼成してパン類とすることができる。
また、本発明のパン生地を焼成等の加熱工程に供して得られたパン類は、冷凍保存することが可能であり、冷凍保存した該パン類は、電子レンジで解凍調理することが可能である。
本発明のパン類は、上記のパン生地を使用したものであり、その具体的な製法としては、上記のパン生地を通常のパン生地と同様に、必要に応じ、丸めたり、延展したり、さらに打抜く等の成形、型入れ、ホイロ等を行なった後、焼成、フライ、蒸す等の加熱工程に供することにより、得ることができる。
なお、本発明の上記パン生地は、ホイロをとらずに冷凍又は冷蔵しても良いし、ホイロをとった後に冷凍又は冷蔵しても良い。ホイロをとらずに冷凍又は冷蔵したものも、ホイロをとった後に冷凍又は冷蔵したものも、常法に従い、焼成してパン類とすることができる。
また、本発明のパン生地を焼成等の加熱工程に供して得られたパン類は、冷凍保存することが可能であり、冷凍保存した該パン類は、電子レンジで解凍調理することが可能である。
以下に本発明の実施例を挙げるが、本発明は以下の実施例によって限定されるものではない。
〔実施例1〕
<小片状加糖ロールイン油脂の製造>
パームオレインのランダムエステル交換油62.4質量部、パームスーパーオレインのランダムエステル交換油10.4質量部、パームステアリン5.2質量部、及び大豆油22質量部で配合した配合油(油脂)を調製した。上記配合油60質量部に、グリセリン脂肪酸エステル0.7質量部、ポリグリセリン脂肪酸エステル0.5質量部を配合し、油相を調製した。一方、水相として水8.8質量部、果糖ブドウ糖液糖(固形分75質量%)20質量部、上白糖10質量部を加えて、油中水型に乳化し、得られた油中水型乳化組成物を85℃で殺菌処理(加熱処理)した後、50℃まで予備冷却した。次に、予備冷却した油中水型乳化組成物を、6本のAユニット及びレスティングチューブを通過させることにより、急冷可塑化した。こうして得られた可塑性油脂を、20℃で24時間調温した後、直径10mmのストロー状に押し出し、これを長さ30mmにカットし、糖類含量が固形分として25質量%、油分含量が60.0質量%、水分含量13.8質量%である小片状加糖ロールイン油脂とした。
<小片状加糖ロールイン油脂の製造>
パームオレインのランダムエステル交換油62.4質量部、パームスーパーオレインのランダムエステル交換油10.4質量部、パームステアリン5.2質量部、及び大豆油22質量部で配合した配合油(油脂)を調製した。上記配合油60質量部に、グリセリン脂肪酸エステル0.7質量部、ポリグリセリン脂肪酸エステル0.5質量部を配合し、油相を調製した。一方、水相として水8.8質量部、果糖ブドウ糖液糖(固形分75質量%)20質量部、上白糖10質量部を加えて、油中水型に乳化し、得られた油中水型乳化組成物を85℃で殺菌処理(加熱処理)した後、50℃まで予備冷却した。次に、予備冷却した油中水型乳化組成物を、6本のAユニット及びレスティングチューブを通過させることにより、急冷可塑化した。こうして得られた可塑性油脂を、20℃で24時間調温した後、直径10mmのストロー状に押し出し、これを長さ30mmにカットし、糖類含量が固形分として25質量%、油分含量が60.0質量%、水分含量13.8質量%である小片状加糖ロールイン油脂とした。
<ベーカリー生地の製造>
強力粉70質量部、生イースト4質量部、イーストフード0.1質量部、上白糖5質量部及び水40質量部をミキサーボウルに投入し、フックを使用し、低速で3分、中速で1分混合し、中種生地を得た。捏ね上げ温度は26℃であった。この中種生地を生地ボックスに入れ、温度28℃、相対湿度85%の恒温室で2時間、中種醗酵を行なった。終点温度は29℃であった。この中種醗酵の終了した生地を再びミキサーボウルに投入し、さらに、薄力粉30質量部、上白糖20質量部、脱脂粉乳5質量部、食塩1.5質量部及び全卵(正味)20質量部を添加し、低速で3分、中速で4分ミキシングした。ここで、練込油脂(マーガリン:油分80質量%)40質量部を2回にわけて投入し、フックを使用し、低速で4分、中速で2分、高速で2分ミキシングを行ない、ブリオッシュ生地であるベーカリー生地を得た。捏ね上げ温度は28℃であった。
該ベーカリー生地の糖分含量、油分含量、水分含量は該ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、それぞれ固形分として28.2質量部、純油分として34.1質量部、純水分として65.2質量部であった。
また、該ベーカリー生地の卵黄成分の含量は該ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して生卵黄に換算して6.7質量部であった。
強力粉70質量部、生イースト4質量部、イーストフード0.1質量部、上白糖5質量部及び水40質量部をミキサーボウルに投入し、フックを使用し、低速で3分、中速で1分混合し、中種生地を得た。捏ね上げ温度は26℃であった。この中種生地を生地ボックスに入れ、温度28℃、相対湿度85%の恒温室で2時間、中種醗酵を行なった。終点温度は29℃であった。この中種醗酵の終了した生地を再びミキサーボウルに投入し、さらに、薄力粉30質量部、上白糖20質量部、脱脂粉乳5質量部、食塩1.5質量部及び全卵(正味)20質量部を添加し、低速で3分、中速で4分ミキシングした。ここで、練込油脂(マーガリン:油分80質量%)40質量部を2回にわけて投入し、フックを使用し、低速で4分、中速で2分、高速で2分ミキシングを行ない、ブリオッシュ生地であるベーカリー生地を得た。捏ね上げ温度は28℃であった。
該ベーカリー生地の糖分含量、油分含量、水分含量は該ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、それぞれ固形分として28.2質量部、純油分として34.1質量部、純水分として65.2質量部であった。
また、該ベーカリー生地の卵黄成分の含量は該ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して生卵黄に換算して6.7質量部であった。
<パン生地の製造・パンの製造>
得られたベーカリー生地100質量部に、上記小片状加糖ロールイン油脂17質量部(対粉添加量は40質量部)を添加し、さらに低速で3分混合し、本発明のパン生地を得た。
ここで、ベーカリー生地の糖分含量と、小片状加糖ロールイン油脂として添加する糖分の質量比(前者:後者)は74:26であった。
また、該パン生地の糖分含量、油分含量は該パン生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、それぞれ固形分として38質量部、純油分として58質量部であった。
ここで、フロアタイムを30分とった後、70gに分割・丸目を行ない、次いでベンチタイムを30分とった後、丸め成形し、直径85mmのシリコン製の焼き型に入れた。38℃、相対湿度70%で65分ホイロをとった後、180℃に設定した固定窯に入れ、13分焼成して、本発明のパンを得た。
得られたパンはブリオッシュ様のソフトでしっとりした食感でありながら歯切れが良好であった。
得られたベーカリー生地100質量部に、上記小片状加糖ロールイン油脂17質量部(対粉添加量は40質量部)を添加し、さらに低速で3分混合し、本発明のパン生地を得た。
ここで、ベーカリー生地の糖分含量と、小片状加糖ロールイン油脂として添加する糖分の質量比(前者:後者)は74:26であった。
また、該パン生地の糖分含量、油分含量は該パン生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、それぞれ固形分として38質量部、純油分として58質量部であった。
ここで、フロアタイムを30分とった後、70gに分割・丸目を行ない、次いでベンチタイムを30分とった後、丸め成形し、直径85mmのシリコン製の焼き型に入れた。38℃、相対湿度70%で65分ホイロをとった後、180℃に設定した固定窯に入れ、13分焼成して、本発明のパンを得た。
得られたパンはブリオッシュ様のソフトでしっとりした食感でありながら歯切れが良好であった。
〔実施例2〕
実施例1のベーカリー生地製造の際の練込油脂の添加量を40質量部から18質量部に変更し、パン生地製造の際の、小片状加糖ロールイン油脂の添加量を17質量部(対粉添加量は40質量部)から32質量部(対粉添加量は69質量部)に変更した以外は実施例1と同様の配合及び製法で、本発明のパン生地を得た。
なお、該ベーカリー生地の糖分含量、油分含量、水分含量は該ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、それぞれ固形分として28.2質量部、純油分として16.5質量部、純水分として61.5質量部であった。
また、該ベーカリー生地の卵黄成分の含量は該ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して生卵黄に換算して6.7質量部であった。
ここで、ベーカリー生地の糖分含量と、小片状加糖ロールイン油脂として添加する糖分の質量比(前者:後者)は71:29であった。
また、該パン生地の糖分含量、油分含量は該パン生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、それぞれ固形分として45質量部、純油分として58質量部であった。
得られたパンはブリオッシュ様のしっとりした食感でありながら歯切れが良好であったが、実施例1で得られたパンに比べるとソフト感がやや劣り、油性感がやや感じられるパンであった。
実施例1のベーカリー生地製造の際の練込油脂の添加量を40質量部から18質量部に変更し、パン生地製造の際の、小片状加糖ロールイン油脂の添加量を17質量部(対粉添加量は40質量部)から32質量部(対粉添加量は69質量部)に変更した以外は実施例1と同様の配合及び製法で、本発明のパン生地を得た。
なお、該ベーカリー生地の糖分含量、油分含量、水分含量は該ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、それぞれ固形分として28.2質量部、純油分として16.5質量部、純水分として61.5質量部であった。
また、該ベーカリー生地の卵黄成分の含量は該ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して生卵黄に換算して6.7質量部であった。
ここで、ベーカリー生地の糖分含量と、小片状加糖ロールイン油脂として添加する糖分の質量比(前者:後者)は71:29であった。
また、該パン生地の糖分含量、油分含量は該パン生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、それぞれ固形分として45質量部、純油分として58質量部であった。
得られたパンはブリオッシュ様のしっとりした食感でありながら歯切れが良好であったが、実施例1で得られたパンに比べるとソフト感がやや劣り、油性感がやや感じられるパンであった。
〔実施例3〕
実施例1のベーカリー生地製造の際の練込油脂の添加量を40質量部から5質量部に変更し、パン生地製造の際の、小片状加糖ロールイン油脂の添加量を17質量部(対粉添加量は40質量部)から43質量部(対粉添加量は87質量部)に変更した以外は実施例1と同様の配合及び製法で、本発明のパン生地を得た。
なお、該ベーカリー生地の糖分含量、油分含量、水分含量は該ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、それぞれ固形分として28.2質量部、純油分として6.1質量部、純水分として59.3質量部であった。
また、該ベーカリー生地の卵黄成分の含量は該ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して生卵黄に換算して6.7質量部であった。
ここで、ベーカリー生地の糖分含量と、小片状加糖ロールイン油脂として添加する糖分の質量比(前者:後者)は57:43であった。
また、該パン生地の糖分含量、油分含量は該パン生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、それぞれ固形分として50質量部、純油分として58質量部であった。
得られたパンはブリオッシュ様のしっとりした食感でありながら歯切れが良好であったが、実施例2で得られたパンに比べるとソフト感がやや劣り、油性感がやや感じられるパンであった。
実施例1のベーカリー生地製造の際の練込油脂の添加量を40質量部から5質量部に変更し、パン生地製造の際の、小片状加糖ロールイン油脂の添加量を17質量部(対粉添加量は40質量部)から43質量部(対粉添加量は87質量部)に変更した以外は実施例1と同様の配合及び製法で、本発明のパン生地を得た。
なお、該ベーカリー生地の糖分含量、油分含量、水分含量は該ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、それぞれ固形分として28.2質量部、純油分として6.1質量部、純水分として59.3質量部であった。
また、該ベーカリー生地の卵黄成分の含量は該ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して生卵黄に換算して6.7質量部であった。
ここで、ベーカリー生地の糖分含量と、小片状加糖ロールイン油脂として添加する糖分の質量比(前者:後者)は57:43であった。
また、該パン生地の糖分含量、油分含量は該パン生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、それぞれ固形分として50質量部、純油分として58質量部であった。
得られたパンはブリオッシュ様のしっとりした食感でありながら歯切れが良好であったが、実施例2で得られたパンに比べるとソフト感がやや劣り、油性感がやや感じられるパンであった。
〔実施例4〕
パン生地の製造の際、実施例1で使用したベーカリー生地に代えて、下記のベーシックドウ方式で製造したベーカリー生地を使用した以外は実施例1と同様の配合及び製法で、実施例4のパン生地を得た。
該ベーカリー生地の糖分含量、油分含量、水分含量は該ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、それぞれ固形分として28.2質量部、純油分として34.1質量部、純水分として65.2質量部であった。
また、該ベーカリー生地の卵黄成分の含量は該ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して生卵黄に換算して6.7質量部であった。
パン生地の製造の際、実施例1で使用したベーカリー生地に代えて、下記のベーシックドウ方式で製造したベーカリー生地を使用した以外は実施例1と同様の配合及び製法で、実施例4のパン生地を得た。
該ベーカリー生地の糖分含量、油分含量、水分含量は該ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、それぞれ固形分として28.2質量部、純油分として34.1質量部、純水分として65.2質量部であった。
また、該ベーカリー生地の卵黄成分の含量は該ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して生卵黄に換算して6.7質量部であった。
<ベーカリー生地の製法(ベーシックドウ法)>
強力粉70質量部、生イースト4質量部、イーストフード0.1質量部、上白糖5質量部及び水40質量部をミキサーボウルに投入し、フックを使用し、低速で3分、中速で1分混合し、中種生地を得た。捏ね上げ温度は26℃であった。この中種生地を生地ボックスに入れ、温度28℃、相対湿度85%の恒温室で2時間、中種醗酵を行なった。終点温度は29℃であった。ここで、練込油脂(マーガリン:油分80質量%)40質量部及び上白糖20質量部をミキサーボウルに投入し、ビーターを使用して高速3分クリーミングした。ここに上記中種醗酵の終了した生地を投入し、さらに、薄力粉30質量部、脱脂粉乳5質量部、食塩1.5質量部及び全卵(正味)20質量部を添加し、ビーターをフックに取替え、低速で3分、中速で4分ミキシングを行ない、ブリオッシュ生地であるベーカリー生地を得た。捏ね上げ温度は28℃であった。
ここで、ベーカリー生地の糖分含量と、小片状加糖ロールイン油脂として添加する糖分の質量比(前者:後者)は74:26であった。
また、該パン生地の糖分含量、油分含量は該パン生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、それぞれ固形分として38質量部、純油分として58質量部であった。
得られたパンはブリオッシュ様のしっとりした食感でありながら歯切れが良好であり、実施例1で得られたパンに比べると体積や腰持ちは若干劣るが、ソフト性が良好なパンであった。
強力粉70質量部、生イースト4質量部、イーストフード0.1質量部、上白糖5質量部及び水40質量部をミキサーボウルに投入し、フックを使用し、低速で3分、中速で1分混合し、中種生地を得た。捏ね上げ温度は26℃であった。この中種生地を生地ボックスに入れ、温度28℃、相対湿度85%の恒温室で2時間、中種醗酵を行なった。終点温度は29℃であった。ここで、練込油脂(マーガリン:油分80質量%)40質量部及び上白糖20質量部をミキサーボウルに投入し、ビーターを使用して高速3分クリーミングした。ここに上記中種醗酵の終了した生地を投入し、さらに、薄力粉30質量部、脱脂粉乳5質量部、食塩1.5質量部及び全卵(正味)20質量部を添加し、ビーターをフックに取替え、低速で3分、中速で4分ミキシングを行ない、ブリオッシュ生地であるベーカリー生地を得た。捏ね上げ温度は28℃であった。
ここで、ベーカリー生地の糖分含量と、小片状加糖ロールイン油脂として添加する糖分の質量比(前者:後者)は74:26であった。
また、該パン生地の糖分含量、油分含量は該パン生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、それぞれ固形分として38質量部、純油分として58質量部であった。
得られたパンはブリオッシュ様のしっとりした食感でありながら歯切れが良好であり、実施例1で得られたパンに比べると体積や腰持ちは若干劣るが、ソフト性が良好なパンであった。
〔実施例5〕
パン生地の製造の際、実施例1で使用した小片状加糖ロールイン油脂に代えて、下記の配合・製法で製造した小片状フラワーペーストを使用し、ベーカリー生地との混合時間を低速3分から中速3分に変更した以外は実施例1と同様の配合及び製法で、実施例5のパン生地を得た。
該ベーカリー生地の糖分含量、油分含量、水分含量は該ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、それぞれ固形分として28.2質量部、純油分として34.1質量部、純水分として65.2質量部であった。
また、該ベーカリー生地の卵黄成分の含量は該ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して生卵黄に換算して6.7質量部であった。
ここで、ベーカリー生地の糖分含量と、小片状フラワーペーストとして添加する糖分の質量比(前者:後者)は70:30であった。
また、該パン生地の糖分含量、油分含量は該パン生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、それぞれ固形分として40質量部、純油分として37質量部であった。
得られたパンはブリオッシュ様のソフトでしっとりした食感でありながら歯切れが良好であった。
パン生地の製造の際、実施例1で使用した小片状加糖ロールイン油脂に代えて、下記の配合・製法で製造した小片状フラワーペーストを使用し、ベーカリー生地との混合時間を低速3分から中速3分に変更した以外は実施例1と同様の配合及び製法で、実施例5のパン生地を得た。
該ベーカリー生地の糖分含量、油分含量、水分含量は該ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、それぞれ固形分として28.2質量部、純油分として34.1質量部、純水分として65.2質量部であった。
また、該ベーカリー生地の卵黄成分の含量は該ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して生卵黄に換算して6.7質量部であった。
ここで、ベーカリー生地の糖分含量と、小片状フラワーペーストとして添加する糖分の質量比(前者:後者)は70:30であった。
また、該パン生地の糖分含量、油分含量は該パン生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、それぞれ固形分として40質量部、純油分として37質量部であった。
得られたパンはブリオッシュ様のソフトでしっとりした食感でありながら歯切れが良好であった。
<フラワーペーストの製法>
ヨウ素価65のパームスーパーオレインのランダムエステル交換油脂12質量%及びハイエルシンナタネ極度硬化油(ヨウ素価1未満)0.06質量%に、キサンタンガム0.2質量%及びローカストビーンガム0.2質量%を添加し油相とした。水30.44質量%、ワキシーコーン由来のリン酸架橋澱粉2.1質量%、コーン由来のリン酸架橋澱粉4.9質量%、小麦粉1質量%、ゼラチン1質量%、砂糖混合果糖ブドウ糖液糖(糖分75質量%)40質量%、脱脂粉乳3質量%、乾燥全卵5質量%及び香料0.1質量%を混合し水相とした。この油相と水相とを加熱溶解、混合、乳化、均質化し、加熱殺菌し、厚さ0.2mmポリエチレン製の包材にピロー充填後、22℃まで冷却し、長さ400mm、幅200mm、厚さ8mmのシート状であるカスタード風味のフラワーペーストを得た。
これを8mm角のダイス状に切り出し、糖類含量が固形分として30質量%、油分含量が12.06質量%、水分含量40.4質量%である小片状フラワーペーストとした。
ヨウ素価65のパームスーパーオレインのランダムエステル交換油脂12質量%及びハイエルシンナタネ極度硬化油(ヨウ素価1未満)0.06質量%に、キサンタンガム0.2質量%及びローカストビーンガム0.2質量%を添加し油相とした。水30.44質量%、ワキシーコーン由来のリン酸架橋澱粉2.1質量%、コーン由来のリン酸架橋澱粉4.9質量%、小麦粉1質量%、ゼラチン1質量%、砂糖混合果糖ブドウ糖液糖(糖分75質量%)40質量%、脱脂粉乳3質量%、乾燥全卵5質量%及び香料0.1質量%を混合し水相とした。この油相と水相とを加熱溶解、混合、乳化、均質化し、加熱殺菌し、厚さ0.2mmポリエチレン製の包材にピロー充填後、22℃まで冷却し、長さ400mm、幅200mm、厚さ8mmのシート状であるカスタード風味のフラワーペーストを得た。
これを8mm角のダイス状に切り出し、糖類含量が固形分として30質量%、油分含量が12.06質量%、水分含量40.4質量%である小片状フラワーペーストとした。
Claims (9)
- 糖分含量が澱粉類100質量部に対して5〜30質量部であるベーカリー生地に、小片状加糖ロールイン油脂及び/又は小片状フラワーペースト類を、分散及び/又は巻き込んでなることを特徴とするパン生地。
- ベーカリー生地の糖分含量よりも、小片状加糖ロールイン油脂及び/又は小片状フラワーペースト類として添加する糖分含量の方が小であることを特徴とする請求項1に記載のパン生地。
- 前記ベーカリー生地がベーシックドウ方式で得られた生地であることを特徴とする請求項1又は2に記載のパン生地。
- 前記ベーカリー生地の油分含量が、澱粉類100質量部に対して9〜120質量部であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のパン生地。
- 前記ベーカリー生地の卵黄成分の含量が、澱粉類100質量部に対して生卵黄に換算して5〜30質量部であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のパン生地。
- 前記パン生地の糖分含量が、上記ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して8〜55質量部であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のパン生地。
- 前記パン生地の油分含量が、上記ベーカリー生地に含まれる澱粉類100質量部に対して17〜120質量部であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のパン生地。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載のパン生地を使用したパン類。
- 糖分含量が澱粉類100質量部に対して5〜30質量部であるベーカリー生地に、小片状加糖ロールイン油脂及び/又は小片状フラワーペースト類を分散及び/又は巻き込む工程を含むことを特徴とするパン生地の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014225425A JP2016086740A (ja) | 2014-11-05 | 2014-11-05 | パン生地及びパン生地の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014225425A JP2016086740A (ja) | 2014-11-05 | 2014-11-05 | パン生地及びパン生地の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016086740A true JP2016086740A (ja) | 2016-05-23 |
Family
ID=56015388
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014225425A Pending JP2016086740A (ja) | 2014-11-05 | 2014-11-05 | パン生地及びパン生地の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016086740A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102556069B1 (ko) * | 2023-05-08 | 2023-07-19 | 디저트이야기 주식회사 | 냉동생지용 조성물 및 냉동생지의 제조방법 |
JP7485504B2 (ja) | 2019-08-02 | 2024-05-16 | 株式会社ニップン | 冷凍パン生地、パン及びこれらの製造方法 |
-
2014
- 2014-11-05 JP JP2014225425A patent/JP2016086740A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7485504B2 (ja) | 2019-08-02 | 2024-05-16 | 株式会社ニップン | 冷凍パン生地、パン及びこれらの製造方法 |
KR102556069B1 (ko) * | 2023-05-08 | 2023-07-19 | 디저트이야기 주식회사 | 냉동생지용 조성물 및 냉동생지의 제조방법 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5855370B2 (ja) | ロールイン用油中水型乳化組成物 | |
JP2011087513A (ja) | 製パン改良材 | |
JP6282854B2 (ja) | 可塑性油中水型乳化油脂組成物 | |
JP5886006B2 (ja) | 製パン練り込み用乳化油脂組成物 | |
JP2010252668A (ja) | ベーカリー生地 | |
JP2017209038A (ja) | ベーカリー用可塑性油中水型乳化油脂組成物 | |
JP2016086740A (ja) | パン生地及びパン生地の製造方法 | |
JP5859292B2 (ja) | チルドパンの製造方法 | |
JP2010075138A (ja) | パン生地 | |
JP2013085483A (ja) | パン生地 | |
JP7103732B2 (ja) | 水中油型乳化油脂組成物 | |
JP2013215163A (ja) | パン生地及びパン類 | |
JP6599091B2 (ja) | 製パン練り込み用油脂組成物 | |
JP2014204687A (ja) | 複合積層状生地 | |
JP2013081435A (ja) | パン生地及びその製造方法 | |
JP2015213477A (ja) | パン生地及びパン生地の製造方法 | |
JP7257734B2 (ja) | ベーカリー用可塑性油中水型乳化油脂組成物 | |
JP7211060B2 (ja) | シュー生地用水中油型乳化物及びそれを用いたシュー生地 | |
JP2017195817A (ja) | 包餡生地 | |
JP7051285B2 (ja) | 製パン練り込み用油脂組成物 | |
JP2023030751A (ja) | ベーカリー生地 | |
JP2016198062A (ja) | シュー生地 | |
JP2011087514A (ja) | バラエティブレッド生地及びその製造方法 | |
JP2016086741A (ja) | ベーカリー製品の製造方法 | |
JP6130214B2 (ja) | 製パン練りこみ用油中水型乳化物 |