JP2016084040A

JP2016084040A - 自動車用インストルメントパネルにおける電装部品の防滴構造

Info

Publication number: JP2016084040A
Application number: JP2014218524A
Authority: JP
Inventors: 紀公伊知地; Noriyuki Ijichi; 和弘芝田; Kazuhiro Shibata
Original assignee: Daihatsu Motor Co Ltd
Current assignee: Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date: 2014-10-27
Filing date: 2014-10-27
Publication date: 2016-05-19
Anticipated expiration: 2034-10-27
Also published as: JP6430210B2

Abstract

【課題】
カップホルダに収容されたペットボトル等を取り出す際等に飲料水等がこぼれた場合でも、該飲料水等が下方に配置された電装部品にかかるのを極力防止できる自動車用インパネにおける電装部品の防滴構造を提供する。
【解決手段】
インパネ１の車室側壁部２の内面に、山形で車幅方向に延びるインパネ側庇9を、該山形の頂部９cが電装部品配置領域Ａの略中央上方に位置するように設け、
カップホルダ６の、前記車室側壁部２に対向する後壁８bに、山形で車幅方向に延びるカップ側庇１１（第２の庇）を、該山形の頂部１１cが前記インパネ側庇9の頂部９cの上方に位置するように設けた。
【選択図】図１

Description

本発明は、自動車のインストルメントパネル（以下、インパネと記す）に配置された電装部品に、例えばペットボトルからこぼれた水滴等がかかるのを防止又は抑制するようにした電装部品の防滴構造に関する。

自動車のインパネには、各種の電装部品が配設されているが、これらの電装部品は水滴等がかからないように配設するのが一般的である。

一方、最近ではユーザーの利便性を改善するためにインパネにカップホルダを設けることが要請される場合がある。このような要請に応えるようにした従来装置として、インパネの上部の、空調装置からのエア吹き出し口近傍にカップホルダを設けることによりカップホルダ内の飲料水等を冷やすようにしたものが提案されている（例えば特許文献１参照）。

特開２００８−１１４６４３号公報

ところで前記自動車のインパネには、多くの電装部品を配設する必要があるため、前記従来装置のようにインパネの上部にカップホルダを設けた場合、必然的にカップホルダの下方にも電装部品が位置することとなる。従って、カップホルダに収容したペットボトルや缶内の飲料水やジュース等が誤ってこぼれて下方の電装部品にかかったり、あるいはペットボトル等が空調装置からのエアにより結露し、その水滴が電装部品に落下したりするおそれがある。

本発明は、前記従来の状況に鑑みてなされたもので、カップホルダに収容されたペットボトル等を取り出す際等に飲料水等がこぼれた場合でも、該飲料水等が下方に配置された電装部品にかかるのを極力防止できる自動車用インパネにおける電装部品の防滴構造を提供することを課題としている。

本発明は、車室前方に配設されたインパネと、該インパネ内に配設された電装部品と、前記インパネ内の前記電装部品配置領域の上方に配設されたカップホルダとを備えた自動車において、前記電装部品に液体がかかるのを防止又は抑制する防滴構造であって、
前記インパネの車室側壁部の内面に、山形で車幅方向に延びる第１の庇を、該山形の頂部が前記電装部品配置領域の上方に位置するように設け、
前記カップホルダの、前記車室側壁部に対向する後壁に、山形で車幅方向に延びる第２の庇を、該山形の頂部が前記第１の庇の上方に位置するように設けた
ことを特徴としている。する自動車用インパネにおける電装部品の防滴構造。

本発明によれば、前記カップホルダ内に収容されたペットボトル等から飲料水等の液体がこぼれた場合、この液体は前記カップホルダ側の第２の庇上に落下し、該第２の庇の山形に沿って左，右何れかに、又は左右に分離して流れて前記第１の庇上に落下し、該第１の庇の山形に沿って左右何れかに流れるので、前記カップホルダの下方に配置されている電装部品に水等がかかるのを防止できる。

本発明の実施例１による電装部品の防滴構造が適用された自動車のインパネを車室内側から見た正面図である。前記インパネの断面側面図（図１のII-II線断面図）である。前記インパネのインパネ内側から見た背面図である。前記インパネ内に配置されたカップホルダの正面図である。

以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。

図１ないし図４は、本発明の実施例１による自動車用インパネにおける電装部品の防滴構造を説明するための図であり、図中、前，後、左，右とは車室内側から車両前方を見た状態での前，後、左，右を意味している。

図において、１は自動車の車室前方に配設されたインパネである。該インパネ１は、車室側に向けて配置された車室側壁部２と、該車室側壁部２の上縁から前方に延びる上壁部３とを有する。

前記インパネ１内には多数の電装部品が配設されており、運転者の前方には、エンジンスタート用のイグニッションスイッチ４が配設され、その下方には各種の機能をオン又はオフさせるオンオフスイッチ５a〜5dが配設されている。

前記イグニッションスイッチ４は、スイッチ機構等を含むスイッチ本体部４ａと、操作部４ｂとを有し、前記スイッチ本体部４ａが前記インパネ１の内部に位置するように前記車室側壁部2に形成された支持部2bに嵌合支持され、前記操作部４ｂが前記車室側壁部２に形成された開口２ａ内に車室内に臨むように配置されている。

前記各オンオフスイッチ５a〜5dも前記イグニッションスイッチ４と同様に、スイッチ機構等を含むスイッチ本体部５fと、操作部５eとを有し、前記スイッチ本体部５fが前記インパネ１の内部に位置するように支持部2dに嵌合支持され、前記操作部５eが開口２c内に車室内に臨むように配置されている。

そして前記インパネ2内には、前記イグニッションスイッチ4及び各種オンオフスイッチ5a〜5dが配置された電装部品配置領域Ａの上方に位置するようにカップホルダ6が配設されている。このカップホルダ６は、底部７と、上壁部８との二分割構造になっており、底部７の上縁部７aに上壁部８の下縁部８aを嵌合させて一体化されている。

また、前記カップホルダ６の前記底部７の後壁７b及び上壁部８の後壁８bは、前記車室側壁部２の内面に対向しており、底部7の後壁7bの左,右端部に形成された係止片7c,7cが前記車室側壁部2の支持部2ｆに支持されると共に前端部の係止片7ｄが支持部2eに支持されている。

そして前記車室側壁部２の内面には、インパネ側庇（第１の庇）９が一体に形成されている。このインパネ側庇９は、車幅方向に延びる左,右傾斜部９a，９b及び頂部９cを有する山形をなしており、前記頂部９cが前記電装部品配置領域Ａの略中央上方に、より具体的には前記イグニッションスイッチ４の真上に位置するように配設されている。また、前記インパネ側庇９の前縁にはシール部材１０が固定されており、該シール部材１０は前記カップホルダ６の底部7の後壁７bに当接している。

また前記カップホルダ6の上壁部8の前記後壁8bの下縁部８aには、カップ側庇(第2の庇)１１が一体的に形成されている。このカップ側庇１１は、前記インパネ側庇９と同様に、車幅方向に延びる左,右傾斜部１１a，１１b及び頂部１１cを有する山形をなしており、前記頂部１１cが前記インパネ側庇9の頂部９cの真上に位置するように配設されている。また前記カップ側庇１１と前記車室側壁部2との間には帯状のカバープレート１２が該カップ側庇１１を覆うように配設されており、該カバープレート12は前記車室側壁部2に支持されている。

本実施例によれば、前記カップホルダ6内に収容されたペットボトル等を取り出した際等に飲料水等の液体がこぼれた場合、図1,2に矢印aで示すように、前記カップホルダ6側に形成されたカップ側庇１１上に落下した液体、該カップ側庇１１の左,右傾斜部１１a,１１bの何れかに沿って、又は頂部１１cで左，右に分離して流れ、前記電装品配置領域Ａの左,右側方に落下する。また図1,2に矢印bで示すように、この前記車室側壁部2に形成されたインパネ側庇9上に落下した液体は、前記カップ側庇１１上に落下した液体と同様に、左,右傾斜部９a,９bの何れかに沿って、又は頂部９cで左，右に分離して流れ、前記電装部品配置領域Ａの左,右側方に落下する。

このように本実施例では、山形のカップ側庇１１及びインパネ側庇9を設けたので、前記こぼれた液体は、該カップ側庇１１の傾斜部１１a,１１b及びインパネ側庇9の傾斜部９a,９b沿って流れて電送部品配置領域Ａの左,右側方に落下するので、前記カップホルダ6の下方に配置されているイグニッションスイッチ4やオンオフスイッチ５a〜５dに前記液体がかかるのを防止できる。なお、前記こぼれた液体の一部は、図2に矢印c,dで示すように前記車室側壁2の外側やカップホルダ６内に流下するが、この液体が電装部品に支障を来すことはない。

また、本実施例では、カップ側庇１１及びインパネ側庇9を、山形に形成し、その頂部１１c，９cがイグニッションスイッチ4の真上に位置するように配置したので、該イグニッションスイッチ４の真上に落下した液体等は直ちに左,右に分離して流れるため、つまり該スイッチ４の上方に長く留まることがないので、該スイッチ4に液体がかかるのをより一層確実に防止できる。

なお、前記実施例では、カップ側庇１１，インパネ側庇9を、その頂部１１c，９cがイグニッションスイッチ4の中心の真上に位置するように配置したが、本発明では、必ずしもこのような配置にする必要はなく、要は前記頂部が電装部品配置領域Ａの上方に、好ましくは該配置領域Ａの略中心上方に位置するように各庇を配設すれば良い。

１インパネ
２車室側壁部
4 イグニッションスイッチ（電装部品）
６カップホルダ
８b カップホルダの後壁
９インパネ側庇（第１の庇）
９c 頂部
１１カップ側庇（第２の庇）
Ａ電装部品配置領域

Claims

車室前方に配設されたインストルメントパネル（以下、インパネと記す）と、該インパネ内に配設された電装部品と、前記インパネ内の前記電装部品配置領域の上方に配設されたカップホルダとを備えた自動車において、前記電装部品に液体がかかるのを防止又は抑制する防滴構造であって、
前記インパネの車室側壁部の内面に、山形で車幅方向に延びる第１の庇を、該山形の頂部が前記電装部品配置領域の上方に位置するように設け、
前記カップホルダの、前記車室側壁部に対向する後壁に、山形で車幅方向に延びる第２の庇を、該山形の頂部が前記第１の庇の上方に位置するように設けた
ことを特徴とする自動車用インパネにおける電装部品の防滴構造。