JP2016080374A - 保持装置、検査装置および検査方法 - Google Patents

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Abstract

【目的】
小さなワーキングディスタンス内において、被検査試料を対称の変形状態で保持することができる保持装置を提供する。
【構成】
実施形態の保持装置は、横方向の変位を生じさせる駆動部、横方向の変位を高さ方向の変位に変換する変位変換部、高さ方向の変位に伴い高さ方向に動き被検査試料の一隅を保持する保持部、を有する高さ可変保持機構と、被検査試料の他の三隅を保持する高さ固定保持機構と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、保持装置、検査装置および検査方法に関する。たとえば、半導体素子の製造等に用いられるマスクなどの被検査試料の保持装置、保持装置に被検査試料を載置してレーザー光を照射してパターン像の光学画像を取得してパターンを検査する検査装置、および検査方法に関する。
近年、大規模集積回路(LSI)の高集積化及び大容量化に伴い、半導体素子に要求される回路線幅はますます狭くなってきている。これらの半導体素子は、回路パターンが形成された原画パターン(マスク或いはレチクルともいう。以下、マスクと総称する)を用いて、いわゆるステッパと呼ばれる縮小投影露光装置でウェハ上にパターンを露光転写して回路形成することにより製造される。よって、かかる微細な回路パターンをウェハに転写するためのマスクの製造には、微細な回路パターンを描画することができる電子ビームを用いたパターン描画装置を用いる。かかるパターン描画装置を用いてウェハに直接パターン回路を描画することもある。
そして、多大な製造コストのかかるLSIの製造にとって、歩留まりの向上は欠かせない。しかし、10ギガビット級のDRAM(ランダムアクセスメモリ)に代表されるように、LSIを構成するパターンは、サブミクロンからナノメータのオーダーに移り変わっている。歩留まりを低下させる大きな要因の一つとして、半導体ウェハ上に超微細パターンをフォトリソグラフィ技術で露光、転写する際に使用されるマスクのパターン欠陥があげられる。近年、半導体ウェハ上に形成されるLSIパターン寸法の微細化に伴って、パターン欠陥として検出しなければならない寸法も極めて小さいものとなっている。そのため、LSI製造に使用される転写用マスクの欠陥を検査するパターン検査装置の高精度化が必要とされている。
検査手法としては、拡大光学系を用いてリソグラフィマスク等の試料上に形成されているパターンを所定の倍率で撮像した光学画像と、設計データ、あるいは試料上の同一パターンを撮像した光学画像と比較することにより検査を行う方法が知られている。例えば、パターン検査方法として、同一マスク上の異なる場所の同一パターンを撮像した光学画像データ同士を比較する「die to die(ダイ−ダイ)検査」や、パターン設計されたCADデータをマスクにパターンを描画する時に描画装置が入力するための装置入力フォーマットに変換した描画データ(設計パターンデータ)を検査装置に入力して、これをベースに設計画像データ(参照画像)を生成して、それとパターンを撮像した測定データとなる光学画像とを比較する「die to database(ダイ−データベース)検査」がある。かかる検査装置における検査方法では、試料はステージ上に載置されステージが動くことによって光束が試料上を走査し、検査が行われる。試料には、光源及び照明光学系によって光束が照射される。試料を透過あるいは反射した光は光学系を介して、光検出器上に結像される。光検出器で撮像された画像は測定データとして比較回路へ送られる。比較回路では、画像同士の位置合わせの後、測定データと参照データとを適切なアルゴリズムに従って比較し、一致しない場合には、パターン欠陥有りと判定する。
パターン検査では、パターン欠陥(形状欠陥)検査の他に、パターンの位置ずれの測定も要求されている。従来、パターンの位置ずれの測定は、専用の計測装置を利用していたが、パターン欠陥検査の際に、同時に測定できれば、コスト面および検査時間面からメリットが大きい。そのため、検査装置に、かかる測定機能を求める要求が高まっている。
ここで、パターン検査装置では、パターンが形成されたパターン形成面を下向きに配置する構成が採られる場合がある。これは、例えば、落下する異物がパターン形成面に付着するのを防止するためである。また、例えば、かかるマスクを用いてパターン転写する露光装置においてマスクがパターン形成面を下向きにして配置される場合が多いためである。パターン検査装置では、パターン形成面にレーザー光を照射し、透過した光を用いて検出する透過検査光学系を組み込む必要性があることから、マスク面全体が密着するように支持することは困難である。そのため、ステージでは、パターン形成面の外側を支持することになる。かかる配置構成では、マスクの自重によって、マスクが撓むことになる。そのため、かかる撓みによる面外曲げが生じてパターン形成位置が位置ずれを起こすことになる。
これに対して、マスクにパターンを描画する電子ビーム等を利用した描画装置では、逆にパターン形成面を上向きにマスク基板を配置してパターンを描画する。描画装置でもマスク裏面全体を支持していない。そのため、マスクの自重によって、マスクが撓むことになる。但し、描画装置では、かかる撓みを予め考慮して描画位置を補正している。言い換えれば、水平に理想的にマスクが配置された際に、所望する位置にパターンが形成されるように描画する。
以上のようにパターンが描画されたマスクをパターン検査装置で検査する場合、上述したように検査装置でも撓みが生じる。よって、描画装置でパターン形成位置を補正しても、検査装置での検査時に位置ずれが生じてしまう。形状欠陥検査では、測定パターンの画像と設計パターンの画像とを位置合わせした後に判定するので、かかる撓みによる位置ずれが生じても従来許容することができていた。しかし、パターンの位置ずれ測定では、位置ずれそのものに関わるため、撓みによる位置ずれは許容しかねる問題となる。
また、かかる検査装置のWD(ワーキングディスタンス)は年々小さくなってきている。検査の際にマスクを保持する保持装置は、このワーキングディスタンス内に設置される。そのため、小さなワーキングディスタンス内でマスクを対称の変形状態で保持できることが求められている。
特許文献1には、基板の上面の幅方向一端側の2点と他端側の2点のうちの1点とに当接して上記基板を上面を基準にして位置決め支持する上部固定支持手段と、この上部固定支持手段によって位置決めされた上記基板の上面の幅方向他端側の残りの1点に弾性的に当接する上部弾性支持手段とを具備した基板の保持装置が開示されている。
特開平8−153665号公報
本発明が解決しようとする課題は、小さなワーキングディスタンス内において、被検査試料を対称の変形状態で保持することができる保持装置を提供することである。
実施形態の保持装置は、横方向の変位を生じさせる駆動部、横方向の変位を高さ方向の変位に変換する変位変換部、高さ方向の変位に伴い高さ方向に動き被検査試料の一隅を保持する保持部、を有する高さ可変保持機構と、被検査試料の他の三隅を保持する高さ固定保持機構と、を備える。
上記態様の保持装置において、他の三隅または他の三隅の近傍の高さを計測する計測機構と、一隅が他の三隅で定まる平面内に配置されるように、計測機構で計測された他の三隅または他の三隅の近傍の高さを用いて一隅の高さを決定する決定機構と、一隅の高さが決定機構により決定された一隅の高さになるように駆動部を制御する制御機構と、をさらに備えることが好ましい。
上記態様の保持装置において、高さ可変保持機構が、保持部表面に配置され被検査試料を保持することによって塞がれる第1の開口部を一端に有し、保持部表面に配置される第2の開口部を他端に有する第1の吸着配管と、第2の開口部の近傍に離間して配置される吸着台と、第2の開口部の近傍に離間して吸着台表面に配置される第3の開口部を一端に有し、真空排気手段と接続される他端を有する第2の吸着配管と、を含む真空吸着機構をさらに備え、被検査試料を保持することによって第1の開口部が塞がれた状態で真空排気手段によって排気が行われるときには、第3の開口部と第2の開口部および第1の開口部と被検査試料が真空吸着されることが好ましい。
実施形態の検査装置は、横方向の変位を生じさせる駆動部、横方向の変位を高さ方向の変位に変換する変位変換部、高さ方向の変位に伴い高さ方向に動き被検査試料の一隅を保持する保持部、を有する高さ可変保持機構と、被検査試料の他の三隅を保持する高さ固定保持機構と、被検査試料に照明光を照射する照明手段と、被検査試料を透過したあるいは被検査試料によって反射された照明光を結像し光学画像を得る結像手段と、光学画像に基づいて検査を行う処理手段と、を備える。
また、実施形態の検査装置は、横方向の変位を生じさせる駆動部、横方向の変位を高さ方向の変位に変換する変位変換部、高さ方向の変位に伴い高さ方向に動き被検査試料の一隅を保持する保持部、を有する高さ可変保持機構と、被検査試料の他の三隅を保持する高さ固定保持機構と、他の三隅または他の三隅の近傍の高さを計測する計測機構と、被検査試料の複屈折が最小になるように、計測機構で計測された他の三隅または他の三隅の近傍の高さを用いて一隅の高さを決定する決定機構と、一隅の高さが決定機構により決定された一隅の高さになるように駆動部を制御する制御機構と、を有する保持装置と、被検査試料に照明光を照射する照明手段と、複屈折を測定する複屈折センサを有し被検査試料を透過した照明光を結像し光学画像を得る結像手段と、光学画像に基づいて検査を行う処理手段と、を備える。
実施形態の検査方法は、横方向の変位を生じさせる駆動部、横方向の変位を高さ方向の変位に変換する変位変換部、高さ方向の変位に伴い高さ方向に動き被検査試料の一隅を保持する保持部、を有する高さ可変保持機構と、被検査試料の他の三隅を保持する高さ固定保持機構と、を備える保持装置に被検査試料を載置し、駆動部に横方向の変位を生じさせ、変位変換部により横方向の変位を高さ方向の変位に変換し、高さ方向の変位に伴い保持部を高さ方向に動かし、被検査試料に照明光を照射し、被検査試料を透過したあるいは被検査試料によって反射された照明光を結像し被検査試料のパターンの光学画像を取得し、光学画像に基づいて被検査試料の検査を行い、検査の結果に基づいてパターンのマップを作成する。
本発明によれば、小さなワーキングディスタンス内において、被検査試料を対称の変形状態で保持することができる保持装置の提供が可能となる。
実施形態における検査装置の模式図である。 実施形態における保持装置の一例を上から見たときの模式図である。 実施形態における保持装置の一例を上から見たときの模式図である。 実施形態における高さ可変保持機構の模式図である。 実施形態における検査方法のフローチャートである。 実施形態におけるマスクMの複屈折が最小になるようにマスクMを保持する検査装置を用いた検査方法のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
本実施形態の保持装置は、横方向の変位を生じさせる駆動部、横方向の変位を高さ方向の変位に変換する変位変換部、高さ方向の変位に伴い高さ方向に動き被検査試料の一隅を保持する保持部、を有する高さ可変保持機構と、被検査試料の他の三隅を保持する高さ固定保持機構と、を備える。
以下の説明において、横方向とは、鉛直方向に垂直な方向をいう。また、高さ方向とは、鉛直方向に平行な方向または鉛直方向に反平行な方向をいう。
図1は、本実施形態における検査装置の模式図である。本実施形態の検査装置においては、マスク(被検査試料)の検査が行われる。本実施形態の検査装置は、マスクの欠陥検査を行うパターン検査装置である。
検査装置1000は、保持装置100と、ステージ200と、移動制御手段300と、照明手段400と、結像手段500と、処理手段600と、オートフォーカス手段700と、を備える。
保持装置100は、後述のとおりマスクMを、高さ固定保持機構60と高さ可変保持機構50で保持する。
計測機構72は、たとえば公知の高さ検出機構から構成され、高さ固定保持機構60で保持されているマスクMの三隅の高さを計測する。ここで、高さ検出機構は特に限定されるものではないが、たとえばマスクMのパターン形成面と共役の位置に配置される検査視野用のスリットに高さ検出用パターンを設け、この高さ検出用パターンの光量を、高さ検出用パターン画像取得用のフォトダイオードアレイと別個のセンサでモニタすることでマスク高さを検出することが可能である。または、検査光とは別個のパターン面高さ測定用光学系を用いてマスクMの高さ検出をすることが可能である。なお、計測機構72はマスクMの三隅の近傍の高さを測定してもよい。
ステージ200は保持装置100の下に配置され、保持装置100を支持する。ステージ200は、互いに直交する横方向であるX方向およびY方向に、それぞれ第1のモーター210aおよび第2のモーター210bによって移動される。また、ステージ200は、鉛直方向に垂直な面内において、第3のモーター210cによって回転される。レーザー測長計220は、ステージ200のX方向における位置およびY方向における位置を測定する。
移動制御手段300は、後述する制御計算機650にバスライン670を介して接続される走査範囲設定部310と、走査範囲設定部310で設定される走査範囲内でステージ200が移動されるように第1のモーター210a、第2のモーター210bおよび第3のモーター210cを制御するモーター制御部320と、を備える。
照明手段400は、光源410と、第1の照明手段用レンズ420と、第2の照明手段用レンズ430と、第1の照明手段用ミラー440と、コンデンサレンズ450と、第1の照明手段用ハーフミラー460と、第2の照明手段用ミラー470と、第2の照明手段用ハーフミラー480と、対物レンズ490と、を備える。
光源410から出射されたレーザー光などの照明光は、第1の照明手段用レンズ420および第2の照明手段用レンズ430により平行な光束に拡径される。拡径された光束は、第1の照明手段用ミラー440とコンデンサレンズ450によりマスクMの上面に照射される。第1の照明手段用レンズ420と、第2の照明手段用レンズ430と、第1の照明手段用ミラー440と、コンデンサレンズ450は、透過照明系を構成する。
また、光源410から出射されたレーザー光などの照明光は、第1の照明手段用レンズ420および第2の照明手段用レンズ430により平行な光束に拡径された後、第2の照明手段用レンズ430と第1の照明手段用ミラー440との間に配置された第1の照明手段用ハーフミラー460により反射される。第1の照明手段用ハーフミラー460により反射された照明光は、第2の照明手段用ミラー470と第2の照明手段用ハーフミラー480によりマスクMの下面に照射される。第1の照明手段用ハーフミラー460と第2の照明手段用ミラー470と第2の照明手段用ハーフミラー480は反射照明系を構成する。
結像手段500は、第1の光検出器510と、第1の結像手段用レンズ520と、第2の光検出器530と、第2の結像手段用レンズ540と、分離ミラー550と、複屈折センサ560と、を備える。
透過照明系によりマスクMの上面に照射されマスクMを透過した照明光は、透過光と呼ばれる。また、反射照明系によりマスクMの下面に照射された後、マスクMにより反射された照明光は、反射光と呼ばれる。透過光と反射光は、対物レンズ490と第2の照明手段ハーフミラー480を通して分離ミラー550に入射される。透過光は、分離ミラー550から第1の結像手段レンズ520を通して第1の光検出器510に結像される。また、反射光は、分離ミラー550から第2の結像手段レンズ540を通して第2の光検出器530に結像される。なお、透過光が複屈折センサ560に入射されることにより、マスクMの複屈折が測定されてもよい。ここで複屈折センサは、たとえば、第1の偏光面を有する第1の偏光板と、第1の偏光面に対し垂直に配置された第2の偏光面を有する第2の偏光板と、第1の偏光板と第2の偏光板との間に配置された光学的異方性を有する第3の偏光板と、を有する。これにより、屈折率差を好ましく計測することができる。または、干渉計またはプリズムを有する複屈折センサを用いて、好ましく複屈折を計測することができる。複屈折センサ560は図示しない駆動機構によって光束(光路)に挿入され、複屈折を測定することが出来る。
処理手段600は、比較部610と、参照部620と、磁気ディスク630と、位置検出部640と、制御計算機650と、マップ作成部660と、複屈折測定部680と、を備える。参照部620は、磁気ディスク630から制御計算機650を用いてマスクMの設計データを読み出し、設計データに基づく参照画像を作成する。比較部610には、参照画像と、第1の光検出器510と第2の光検出器530により得られた光学画像と、位置検出部640により得られたステージ200の位置とが入力される。ここで、位置検出部640はレーザー測長計220に接続されており、レーザー測長計220で測定されたステージ200の位置を求めることができる。そのため、位置検出部640は、ステージ200の位置から、ステージ200上の保持装置100上で支持されたマスクMの位置を求めることができる。複屈折測定部680は、複屈折センサ560に接続されており、マスクMの複屈折を求めることが出来る。また、複屈折センサ560は決定機構74に接続されていて、マスクMの複屈折が決定機構に入力される構成となっていてもよい。
比較部610は、光学画像と参照画像とを所定のアルゴリズムに従って比較し、マスクMの欠陥や位置ずれ等の有無を判定する検査(die to database検査)をおこなう。なお、光学画像データ同士を比較する検査(die to die検査)も好ましく行うことができる。
マップ作成部660は、比較部610において検査されたマスクMの欠陥のマップを作成する。ここで、マスクMの欠陥とは、マスクMのパターンエッジのラフネス、マスクMの線幅の分布、マスクMのパターンの位置ずれ、マスクMの複屈折などがあげられる。
オートフォーカス手段700は、オートフォーカスハーフミラー710と、フォーカスずれ検出部720と、フォーカス制御部730と、オートフォーカス手段用モーター740と、を備える。
オートフォーカスハーフミラー710は、反射光をフォーカスずれ検出部720に入射する。フォーカスずれ検出部720は、入射された反射光からフォーカスずれの程度を検出し、フォーカス制御部730にフォーカスずれの程度を入力する。フォーカス制御部730は、入力されたフォーカスずれの程度に基づいて、オートフォーカス手段用モーター740を制御して対物レンズ490を高さ方向に動かし、対物レンズ490の焦点をマスクM上にあわせる。なお、ステージ200を鉛直方向に動かしてもよい。
マスクMの検査方法としては、たとえばX軸方向を主走査方向、Y軸方向を副走査方向として、ステージ200のX軸方向の移動により照明光をX軸方向に走査し、ステージ200のY軸方向の移動により走査位置をY軸方向に所定のピッチで移動させる。なお、マスクMの検査方法は、上記の記載に限定されない。
図2と図3は、本実施形態における保持装置100の一例を上から見たときの模式図である。図4は、本実施形態における高さ可変保持機構50の模式図である。図4(a)は高さ可変保持機構50を上から見たときの模式図であり、図4(b)は高さ可変保持機構50を図4(a)のA−A’断面で見たときの模式図である。
保持装置100は、高さ可変保持機構50と、高さ固定保持機構60と、を備える。
高さ可変保持機構50は、マスクMの一隅を保持し、駆動部10と、変位変換部20と、保持部30と、真空吸着機構40と、を備える。
駆動部10は、たとえば、ピエゾ素子、リニアモーター、くさび機構、エアシリンダーおよびばねからなる群より選択された少なくとも一つからなる。駆動部10は、第1の駆動部端11と第2の駆動部端12とを有し、駆動部10が伸縮することにより、横方向の変位を生じさせる。
変位変換部20は、鉛直方向に対して平行に配置されLaの長さを有する第1の板部22と、鉛直方向に対して垂直に配置されLbの長さを有する第2の板部23と、駆動部10が生じる横方向の変位を第1の板部22の下部に伝える変位変換部端21と、第3の板部26と、固定部27と、を備える。
図4(b)において、第1の凹部24aと第2の凹部24bとの右側には第2の板部23が配置される。一方、第1の凹部24aと第2の凹部24bとの左側には第3の板部26が配置される。このように、第2の板部23と第3の板部26の間に第1の凹部24aと第2の凹部24bを設けると、第3の板部26に対して第2の板部23が曲がりやすくなるため、駆動部10の横方向の変位に対する高さ方向の変位を大きくすることができる。
固定部27は第2の駆動部端12と第3の板部26を固定する。なお、第3の板部26は、連結部28に固着されていてもよい。
保持部30は、図4(b)において第2の板部23の右端に接続されている。保持部30と第2の板部23との間には、第5の凹部24eおよび第6の凹部24fが配置されている。保持部30は、たとえば保持台31を有し、保持台31上でマスクMの一隅を保持する。なおマスクMを保持する機構はこれに限定されない。
梃子でいえば、凹部24aと凹部24bで構成される支点、凹部24cと凹部24dで構成される力点、第2の板部23の右端が作用点という関係となっている。ここで駆動部10が伸長したときは、変位変換部端21が駆動部10により押され、結果として第1の板部22の下部が図4(b)において右方向に移動する。このため、第2の板部23が、上記支点を中心に傾き、第2の板部23の右端が高くなる。したがって、保持部30の高さが高くなる。よって、駆動部10の横方向の変位(伸長)が変位変換部20により高さ方向の変位に変換されることとなる。
これに対して、駆動部10が収縮したときは、第1の板部22の下部が図4(b)において左方向に移動する。このため、第2の板部23が、上記支点を中心に傾き、第2の板部23の右端が低くなる。したがって、保持部30の高さが低くなる。よって、駆動部10の横方向の変位(収縮)が変位変換部20により高さ方向の変位に変換されることとなる。
なお、Lb/Laは、1以上5以下であることが好ましい。Lb/Laが1を下回ると、変位変換部を用いてマスクMの高さの変化量を大きくすることが難しくなる。一方、Lb/Laが5を上回ると、Lbが長くなりすぎるため、マスクMを保持台31上に配置した際に第2の板部23の保持部31に近い部分がマスクMの重さで下方向に曲がってしまい、マスクMの高さを制御することが難しくなる。
高さ固定保持機構60は、たとえば突起61を高さ固定保持機構60の上面に有し、高さ可変保持機構50に保持されたマスクMの一隅以外の他のマスクMの三隅を、突起61上で保持する。なお、図2では三隅それぞれに別個の高さ固定保持機構60が配置されているが、図3のように高さ固定保持機構60が一体となって三隅を保持するものであってもよい。
また、高さ固定保持機構60のすべてを高さ可変保持機構50でおきかえ、四隅すべてを高さ可変保持機構50で支持してもよい。高さ可変保持機構50の保持部30の高さを変化させなければ、高さ可変保持機構50はその高さを固定したままでマスクMの隅を保持するという点において、高さ固定保持機構60と同じ機能を有するためである。
真空吸着機構40は、第1の吸着配管43と、吸着台46と、第2の吸着配管45と、を含む。
第1の吸着配管43は、一端に第1の開口部41を、他端に第2の開口部42を有する。第1の開口部41は保持部30の、たとえば保持台31表面に配置される。そして、マスクMが保持台31上に保持されることにより、第1の開口部41はマスクMで塞がれる。
吸着台46は、第2の開口部42の近傍に離間して配置され、連結部28により固定部27に固定されている。
第2の吸着配管45は、第2の開口部42の近傍に離間して吸着台46表面に配置される第3の開口部44と、真空排気手段47と接続される他端と、を有する。真空排気手段47は、たとえば公知の真空ポンプである。ここで、上記第2の吸着配管45の他端と真空排気手段47との間には、流量制御機構48が配置されていることが好ましい。流量制御機構48は、真空排気手段47により排気される気体の流量を制御し、それにより後述するマスクMの真空吸着の制御をおこなう。流量制御機構48は、たとえば公知のバルブが好ましく用いられる。また第3の開口部44の面積は、第2の開口部42より大きいことが、確実に真空吸着をさせる上で好ましい。
マスクMを保持することによって第1の開口部41が塞がれた状態で、真空排気手段47によって排気が行われるときは、第3の開口部44と第2の開口部42、および第1の開口部41とマスクMが真空吸着される。これにより、吸着台46に保持部30が固定される。なお真空吸着の際、第5の凹部24eおよび第6の凹部24fが設けられていると、第2の板部23に対して保持部30が曲がりやすくなり、吸着台46に保持部が固定されやすくなるため好ましい。
決定機構74(図1)は、マスクMの一隅がマスクMの他の三隅で定まる平面内に配置されるように、計測機構72で計測された他の三隅または他の三隅の近傍の高さを用いて、マスクMの一隅の高さを決定する。
決定機構74によるマスクMの一隅の高さの決定の手法は特に限定されないが、たとえば、図2と図3のように、高さ可変保持機構50により保持されているマスクMの隅の高さをa4、高さ可変保持機構50により保持されているマスクMの隅に隣接するマスクMの2つの隅の高さをそれぞれa1およびa3、高さ可変保持機構50により保持されているマスクMの隅に向かい合うマスクMの隅の高さをa2として、数式「a4=a1+a3−a2」により求めることができる。
また、決定機構74(図1)は、マスクMの複屈折が最小になるように、計測機構72で計測された他の三隅または他の三隅の近傍の高さを用いて、マスクMの一隅の高さを決定してもよい。
制御機構76は、マスクMの一隅の高さが決定機構74で決定された高さになるように、駆動部10を制御する。センサ94は、マスクMの一隅の高さが決定機構74で決定された高さになっているかを計測する。ここでセンサ94には、静電容量型変位センサ、レーザ変位センサなどの公知の変位センサを好ましく用いることができる。
以下、図1〜図4を参照しつつ、本実施形態の検査方法について説明する。図5は、本実施形態における検査方法のフローチャートである。
マスクMの検査をおこなうときには、まず、保持装置100上にマスクMを載置する(S10)。次に、計測機構72が、マスクMの他の三隅または他の三隅の近傍の高さを計測する(S12)。次に、決定機構74が、マスクMの一隅がマスクMの他の三隅で定まる平面内に配置されるように、計測機構72により計測されたマスクMの他の三隅または他の三隅の近傍の高さを用いて、マスクMの一隅の高さを決定する(S14)。
次に、制御機構76が、マスクMの一隅の高さが決定機構74により決定された高さになるように、駆動部10に横方向の変位を生じさせる(S16)。次に、変位変換部20が、駆動部10により生じた横方向の変位を高さ方向の変位に変換する(S18)。次に、変位変換部20が、上記の高さ方向の変位に伴い保持部30を高さ方向に動かす(S20)。
次に、センサ94により、マスクMの一隅の高さが、決定機構74により決定された高さになっているかどうかを計測する(S22)。決定機構74により決定された高さになっていなければ、もう一度制御機構76が、マスクMの一隅の高さが決定機構74により決定された高さになるまで、駆動部10に横方向の変位を生じさせる(S16)。
マスクMの一隅の高さが、決定機構74により決定された高さになっていれば、照明手段400が、マスクMに照明光を照射する(S24)。次に、結像手段500が、マスクMを透過したあるいはマスクMによって反射された照明光を結像し、光学画像を得る(S26)。次に、処理手段600が、上記光学画像に基づいて、マスクMの検査を行う(S28)。次に、マスクMの検査結果に基づいて、処理手段600が、マスクMの欠陥のマップを作成する(S30)。ここでマスクMの欠陥とは、マスクMのパターンエッジのラフネス、マスクMの線幅の分布、マスクMのパターンの位置ずれなどがあげられる。作成されたマップは磁気ディスク630に保存されてもよいし(S32)、あるいは外部に出力されてもよい。
図6は、本実施形態における、マスクMの複屈折が最小になるようにマスクMを保持する検査装置を用いた検査方法のフローチャートである。
まず、保持装置100上にマスクMを載置する(S50)。次に、計測機構72が、マスクMの他の三隅または他の三隅の近傍の高さを計測する(S52)。次に、照明手段400が、マスクMに照明光を照射する(S54)。次に、複屈折センサ560を有する結像手段が、照明光を結像し光学画像を得る(S56)。次に、複屈折センサ560がマスクMの複屈折を測定する(S58)。なお、測定されたマスクMの複屈折は、たとえば、決定機構74に送られる。
次に、決定機構74が、マスクMの複屈折が最小になるように、計測機構72により計測されたマスクMの他の三隅または他の三隅の近傍の高さを用いて、マスクMの一隅の高さを決定する(S60)。次に、制御機構76が、マスクMの一隅の高さが決定機構74により決定された高さになるように、駆動部10に横方向の変位を生じさせる(S62)。次に、変位変換部20が、駆動部10により生じた横方向の変位を高さ方向の変位に変換する(S64)。次に、変位変換部20が、上記の高さ方向の変位に伴い保持部30を高さ方向に動かす(S66)。
次に、センサ94により、マスクMの一隅の高さが、決定機構74により決定された高さになっているかどうかを計測する(S68)。決定機構74により決定された高さになっていなければ、もう一度制御機構76が、マスクMの一隅の高さが決定機構74により決定された高さになるまで、駆動部10に横方向の変位を生じさせる(S62)。マスクMの一隅の高さが、決定機構74により決定された高さになっていれば、処理手段600が、光学画像に基づいて、マスクMの検査を行う(S70)。そして、マスクMの検査結果に基づいて、処理手段600が、マスクMの欠陥のマップを作成する(S72)。作成されたマップは磁気ディスク630に保存されてもよいし(S74)、あるいは外部に出力されてもよい。
以下、本実施形態の作用および効果について説明する。
近年、検査装置のワーキングディスタンスは、光学系の条件での制約により、ますます小さくなっている。本実施形態の保持装置では、駆動部で横方向の変位を生じさせ、その変位を変位変換部で高さ方向の変位に変換している。したがって、小さなワーキングディスタンスという限られた空間内に効率的に機構を配置した、高さ方向の厚みが薄い保持装置を提供できる。
本実施形態の保持装置においては、マスクの一隅が他の三隅で定まる平面内に配置されるように、4隅(4点)で支持する。したがって、マスクの中央が鉛直方向に撓んだ、重力に対しほぼ対称の変形状態での支持が可能となる。また、個々のマスクの材料ばらつきや内部のひずみに対応して、支持の仕方を変化させることが可能となる。そのため、本実施形態の保持装置を備える検査装置を用いれば、マスクの全面を計測し、かつずれの絶対的な精度測定が要求されるパターンの位置ずれマップなどの作成精度が向上する。
また、本実施形態の保持装置においては、真空吸着機構をさらに備えることにより、検査中などにおいてマスクがずれることのない、信頼性の高いマスク支持機構を実現することができる。
さらに、本実施形態の保持装置においては、センサ94を備えるため、駆動部等がヒステリシスをもっていたり、あるいは保持装置を構成する材料がクリープ現象を示したりしても、それに対応して精度よくマスクを保持することができる。
マスクの基板には通常ガラスが用いられるが、ガラスは光学的に等方的と考えられ通常複屈折を示さない。しかし、パターン検査装置にマスクを保持させると、マスクの基板に用いられているガラスに応力が加わるため、複屈折を生じる。そのため、検査装置1000により得られる光学画像にも複屈折の影響があらわれることとなる。
個々のマスクで応力のかかり方や応力に対する撓み方が異なる場合、複屈折の現れ方も異なる。そのため、作成されるパターンの位置ずれも、複屈折のあらわれ方によって異なることとなる。本実施形態の検査装置においては、マスクを4点で支持することまたはマスクの4点目を駆動・保持することで、マスクの基板の屈折率をより等方的な状態、あるいはマスクの基板の複屈折をできるだけ小さくした状態にすることができる。そのため、パターンの位置ずれマップなどのマップを高い精度で作成することができる。
以上のように、本実施形態の保持装置、検査装置および検査方法によれば、小さなワーキングディスタンス内でマスクを対称の変形状態で保持することができる、保持装置、検査装置および検査方法の提供が可能となる。
以上の説明において、計測機構72、決定機構74、制御機構76、センサ94、移動制御手段300、走査範囲設定部310、モーター制御部320、結像手段500、処理手段600、比較部610、参照部620、位置検出部640、制御計算機650、マップ作成部660、オートフォーカス手段700、フォーカスずれ検出部720、フォーカス制御部730は、電子回路等のハードウェアで構成することができる。或いは、コンピュータで動作可能なプログラムにより構成することができる。或いは、ソフトウェアとなるプログラムだけではなく、ハードウェアとソフトウェアとの組合せにより実施させても構わない。或いは、ファームウェアとの組合せでも構わない。また、プログラムにより構成される場合、プログラムは、磁気ディスク装置、磁気テープ装置、FD、或いはROM(リードオンリメモリ)等の記録媒体に記録される。
実施形態では、装置構成や検査方法等、本発明の説明に直接必要としない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や検査方法等を適宜選択して用いることができる。また、たとえば、実施形態の保持装置は、描画装置の被検査試料(マスク)の保持装置にも好ましく用いることができる。その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての保持装置、検査装置および検査方法は、本発明の範囲に包含される。本発明の範囲は、特許請求の範囲およびその均等物の範囲によって定義されるものである。
10 駆動部
11 第1の駆動部端
12 第2の駆動部端
20 変位変換部
21 変位変換部端
22 第1の板部
23 第2の板部
24a 第1の凹部
24b 第2の凹部
24c 第3の凹部
24d 第4の凹部
24e 第5の凹部
24f 第6の凹部
26 第3の板部
27 固定部
28 連結部
30 保持部
31 保持台
40 真空吸着機構
41 第1の開口部
42 第2の開口部
43 第1の吸着配管
44 第3の開口部
45 第2の吸着配管
46 吸着台
47 真空排気手段
48 流量制御機構
50 高さ可変保持機構
60 高さ固定保持機構
61 突起
72 計測機構
74 決定機構
76 制御機構
94 センサ
100 保持装置
200 ステージ
210a 第1のモーター
210b 第2のモーター
210c 第3のモーター
220 レーザー測長計
300 移動手段
310 走査範囲設定部
320 モーター制御部
400 照明手段
410 光源
420 第1の照明手段用レンズ
430 第2の照明手段用レンズ
440 第1の照明手段用ミラー
450 コンデンサレンズ
460 第1の照明手段用ハーフミラー
470 第2の照明手段用ミラー
480 第2の照明手段用ハーフミラー
490 対物レンズ
500 結像手段
510 第1の光検出器
520 第1の結像手段用レンズ
530 第2の光検出器
540 第2の結像手段用レンズ
550 分離ミラー
560 複屈折センサ
600 処理手段
610 比較部
620 参照部
630 磁気ディスク
640 位置検出部
650 制御計算機
660 マップ作成部
670 バスライン
680 複屈折測定部
700 オートフォーカス手段
710 オートフォーカスハーフミラー
720 フォーカスずれ検出部
730 フォーカス制御部
740 オートフォーカス手段用モーター
1000 検査装置
M マスク

Claims (5)

  1. 横方向の変位を生じさせる駆動部、前記横方向の変位を高さ方向の変位に変換する変位変換部、前記高さ方向の変位に伴い前記高さ方向に動き被検査試料の一隅を保持する保持部、を有する高さ可変保持機構と、
    前記被検査試料の他の三隅を保持する高さ固定保持機構と、
    を備える保持装置。
  2. 前記他の三隅または前記他の三隅の近傍の高さを計測する計測機構と、
    前記一隅が前記他の三隅で定まる平面内に配置されるように、前記計測機構で計測された前記他の三隅または前記他の三隅の近傍の高さを用いて前記一隅の高さを決定する決定機構と、
    前記一隅の高さが前記決定機構により決定された前記一隅の高さになるように前記駆動部を制御する制御機構と、
    をさらに備える請求項1に記載の保持装置。
  3. 前記高さ可変保持機構が、
    前記保持部表面に配置され前記被検査試料を保持することによって塞がれる第1の開口部を一端に有し、前記保持部表面に配置される第2の開口部を他端に有する第1の吸着配管と、
    前記第2の開口部の近傍に離間して配置される吸着台と、
    前記第2の開口部の近傍に離間して前記吸着台表面に配置される第3の開口部を一端に有し、真空排気手段と接続される他端を有する第2の吸着配管と、
    を含む真空吸着機構をさらに備え、
    前記被検査試料を保持することによって前記第1の開口部が塞がれた状態で前記真空排気手段によって排気が行われるときには、前記第3の開口部と前記第2の開口部および前記第1の開口部と前記被検査試料が真空吸着される請求項1または請求項2に記載の保持装置。
  4. 横方向の変位を生じさせる駆動部、前記横方向の変位を高さ方向の変位に変換する変位変換部、前記高さ方向の変位に伴い前記高さ方向に動き被検査試料の一隅を保持する保持部、を有する高さ可変保持機構と、
    前記被検査試料の他の三隅を保持する高さ固定保持機構と、
    前記他の三隅または前記他の三隅の近傍の高さを計測する計測機構と、
    前記被検査試料の複屈折が最小になるように、前記計測機構で計測された前記他の三隅または前記他の三隅の近傍の高さを用いて前記一隅の高さを決定する決定機構と、
    前記一隅の高さが前記決定機構により決定された前記一隅の高さになるように前記駆動部を制御する制御機構と、
    を有する保持装置と、
    前記被検査試料に照明光を照射する照明手段と、
    前記複屈折を測定する複屈折センサを有し前記被検査試料を透過した前記照明光を結像し光学画像を得る結像手段と、
    前記光学画像に基づいて検査を行う処理手段と、
    を備える検査装置。
  5. 横方向の変位を生じさせる駆動部、前記横方向の変位を高さ方向の変位に変換する変位変換部、前記高さ方向の変位に伴い前記高さ方向に動き被検査試料の一隅を保持する保持部、を有する高さ可変保持機構と、前記被検査試料の他の三隅を保持する高さ固定保持機構と、を備える保持装置に前記被検査試料を載置し、
    前記駆動部に前記横方向の変位を生じさせ、
    前記変位変換部により前記横方向の変位を前記高さ方向の変位に変換し、
    前記高さ方向の変位に伴い前記保持部を前記高さ方向に動かし、
    前記被検査試料に照明光を照射し、
    前記被検査試料を透過したあるいは前記被検査試料によって反射された前記照明光を結像し前記被検査試料のパターンの光学画像を取得し、
    前記光学画像に基づいて前記被検査試料の検査を行い、
    前記検査の結果に基づいて前記パターンのマップを作成する検査方法。
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