JP2016080124A - 車両用パーキングロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パーキング抜けの抑制と、非パーキング位置からパーキング位置への切換操作からパーキングロック作動完了までの切換操作時間の短縮を両立させる。
【解決手段】パーキングロック装置10によれば、非パーキング方向案内路43のパーキング側凹溝36の底面(位置A)の高さTaはパーキング方向案内路44のパーキング側凹溝36の底面(位置D)の高さTdより低く、非パーキング方向案内路43の非パーキング側凹溝38の底面(位置B)の高さTbがパーキング方向案内路44の非パーキング側凹溝38の底面(位置C)の高さTcより高く、位置Aから凸部39の非パーキング方向案内路43で球状突起32が係合する頂面までの高さTnotpは、位置Cから凸部39のパーキング方向案内路44で球状突起32が係合する頂面の高さTpより高い。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用パーキングロック装置に関し、とりわけ、パーキング抜けの抑制と、非パーキング位置からパーキング位置への切換操作からパーキングロック作動完了までの切換操作時間の短縮との両立を可能とする技術に関する。
パーキング位置に対応するパーキング側凹溝および非パーキング位置に対応する非パーキング側凹溝と、パーキング側凹溝および非パーキング側凹溝の間に形成された凸部とが形成され、一回動中心線まわりに回動可能に支持されたディテントプレートと、ディテントプレートのパーキング側凹溝および非パーキング側凹溝に押圧状態で順次係合する係合部を有するディテントスプリングと、ディテントプレートを回動させるアクチュエータとを備えた車両用パーキングロック装置が知られている。たとえば、特許文献1および2の車両用パーキングロック装置がそれである。
特開2014−91451号公報 特開2013−130280号公報
図5は、特許文献1および2のような従来のパーキングロック装置110におけるディテントプレート112へのディテントスプリング114の係合の一例を示す図であり、左側はディテントプレート112のパーキング側凹溝116および非パーキング側凹溝118と、それらの間の凸部120とが形成された頂部を上から見た図であり、右側はディテントプレート112の頂部を一回動中心線方向に見た図である。ディテントスプリング114は、たとえば非パーキングレンジからパーキングレンジへ、またはパーキングレンジから非パーキングレンジへの切換信号によりアクチュエータが作動されてディテントプレート112が一回動中心線まわりに回動されることにより、回転しつつ凸部120を乗り越えて押圧状態でパーキング側凹溝116と非パーキング側凹溝118とのいずれかに係合される回転可能な係合ローラ122を備えている。これにより、ディテントプレート112は係合ローラ122がパーキング側凹溝116に係合した状態のパーキング位置と、係合ローラ122が非パーキング側凹溝118に係合した状態の非パーキング位置のいずれかにディテントスプリング114により保持される。
ところで、パーキングロックが作動している必要があるにもかかわらず、パーキング位置から非パーキング位置へと切換わる、所謂パーキング抜けを防止するために、ディテントプレート112の凸部120は高く設けられている。そのため、非パーキング位置からパーキング位置への切換えに際しても、係合ローラ122は高く設けられた凸部120を乗り越えて非パーキング側凹溝118からパーキング側凹溝116へ移動される。
図6は、従来のパーキングロック装置110における非パーキング位置からパーキング位置への切換操作から実際にパーキングロックの作動が完了するまでのタイムチャートである。図6の(1)の区間は、運転者の非パーキング位置からパーキング位置への切換操作と、その切換操作により非パーキング位置からパーキング位置への切換信号がアクチュエータに入力されるt1時点との間の制御信号応答時間である。図6の(2)の区間は、切換信号の入力によりアクチュエータの作動が開始されるt1時点と、ディテントプレート112が回動されて係合ローラ122が凸部120を乗越え、非パーキング側凹溝118からパーキング側凹溝116へ移動し係合されてパーキングロックの作動が完了するt2時点との間のアクチュエータの作動時間である。従来のパーキングロック装置110では、ディテントプレート112の凸部120が高く設けられているために係合ローラ122が非パーキング側凹溝118からパーキング側凹溝116へ移動するためにはディテントプレート112を回動させるためのより大きな荷重が必要となることによりアクチュエータの応答性が悪く、結果としてアクチュエータの作動時間(区間(2))が長くなり、パーキングロックの作動完了までに時間を要してしまう。そのため、たとえば、登坂路における駐車時において、パーキングロックの作動までに時間がかかり、その間に車速が上昇して、パーキングロック作動時の入力荷重が大きくなる可能性があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、パーキング抜けの抑制と、非パーキング位置からパーキング位置への切換操作からパーキングロック作動完了までの切換操作時間の短縮との両立を可能とするパーキングロック装置を提供することにある。
すなわち、本発明の要旨とするところは、パーキング位置に対応するパーキング側凹溝および非パーキング位置に対応する非パーキング側凹溝と、該パーキング側凹溝および該非パーキング側凹溝の間に形成された凸部とが形成され、一回動中心線まわりに回動可能に支持されたディテントプレートと、該ディテントプレートの前記パーキング側凹溝および前記非パーキング側凹溝に押圧状態で順次係合する係合部を有するディテントスプリングと、前記ディテントプレートを回動させるアクチュエータとを備えた車両用パーキングロック装置であって、前記ディテントスプリングの前記係合部は、前記パーキング側凹溝および前記非パーキング側凹溝の溝方向に移動可能に設けられており、前記パーキング側凹溝に係合する前記係合部を前記非パーキング側凹溝へ向かって案内する非パーキング方向案内路と、前記非パーキング側凹溝に係合する前記係合部を前記パーキング側凹溝へ向かって案内するパーキング方向案内路とが、併設され、前記非パーキング方向案内路の前記パーキング側凹溝の底面は、前記パーキング側凹溝に係合した前記係合部を前記非パーキング方向案内路側へ移動させるように、前記パーキング方向案内路の前記非パーキング側凹溝の底面よりも低く形成され、前記パーキング方向案内路の前記非パーキング側凹溝の底面は、前記非パーキング側凹溝に係合した前記係合部を前記パーキング方向案内路側へ移動させるように、前記非パーキング方向案内路の前記非パーキング側凹溝の底面よりも低く形成され、前記パーキング側凹溝および前記非パーキング側凹溝の間に形成された凸部の前記パーキング方向案内路で前記係合部が係合する部分の高さは、前記非パーキング方向案内路で前記係合部が係合する部分の高さよりも低くされていることにある。
本発明の車両用パーキングロック装置によれば、前記ディテントスプリングの前記係合部は、前記パーキング側凹溝および前記非パーキング側凹溝の溝方向に移動可能に設けられており、前記パーキング側凹溝に係合する前記係合部を前記非パーキング側凹溝へ向かって案内する非パーキング方向案内路と、前記非パーキング側凹溝に係合する前記係合部を前記パーキング側凹溝へ向かって案内するパーキング方向案内路とが、併設され、前記非パーキング方向案内路の前記パーキング側凹溝の底面は、前記パーキング側凹溝に係合した前記係合部を前記非パーキング方向案内路側へ移動させるように、前記パーキング方向案内路の前記非パーキング側凹溝の底面よりも低く形成され、前記パーキング方向案内路の前記非パーキング側凹溝の底面は、前記非パーキング側凹溝に係合した前記係合部を前記パーキング方向案内路側へ移動させるように、前記非パーキング方向案内路の前記非パーキング側凹溝の底面よりも低く形成され、前記パーキング側凹溝および前記非パーキング側凹溝の間に形成された凸部の前記パーキング方向案内路で前記係合部が係合する部分の高さは、前記非パーキング方向案内路で前記係合部が係合する部分の高さよりも低くされていることにある。このため、パーキング位置から非パーキング位置への切換時には、ディテントスプリングの係合部は、ディテントプレートを回動させるための大きな荷重が必要となる非パーキング方向案内路を通じてパーキング側凹溝から非パーキング側凹溝へ移動し、非パーキング位置からパーキング位置への切換時には、係合部はディテントプレートを回動させるための荷重が非パーキング方向案内路よりも小さいパーキング方向案内路を通じて非パーキング側凹溝からパーキング側凹溝へ移動することから、パーキング抜けが抑制されるとともに、非パーキング位置からパーキング位置への切換操作からパーキングロック作動完了までの切換操作時間が短縮される。
ここで、好適には、前記パーキング側凹溝および前記非パーキング側凹溝は、前記ディテントプレートの外周部に板厚方向に貫通して設けられており、前記ディテントスプリングは、位置固定部材に、前記ディテントプレートの一回動中心線に直交する回動軸線まわりに回動可能に設けられたものである。このため、ディテントプレートの一回動中心線まわりの回動により、前記ディテントスプリングの前記係合部が前記パーキング側凹溝および前記非パーキング側凹溝の溝方向に移動される。
また、好適には、前記ディテントスプリングの係合部は、該ディテントスプリングの先端部から前記パーキング側凹溝および前記非パーキング側凹溝の底面に向かって突き出す球状突起である。このため、パーキング側凹溝および非パーキング側凹溝への球状突起の係合により、ディテントプレートがパーキング位置または非パーキング位置に適切に保持されることから、パーキング抜けおよび、意図しないパーキングロックの作動が抑制される。
また、好適には、前記ディテントスプリングの先端部に設けられた球状突起は、球体と、該球体を回転可能に支持する球体受部材とから成る。このため、非パーキング方向案内路を通じたパーキング側凹溝から非パーキング側凹溝へ、およびパーキング方向案内路を通じた非パーキング側凹溝からパーキング側凹溝への球状突起の押圧状態での移動において、球体が回転しつつ移動するため、電動アクチュエータのディテントプレートを回転させるための加重が小さくされて、非パーキング位置とパーキング位置とを切り換える切換操作時間が短縮される。
パーキングロック装置の構成を詳細に説明する図である。 図1のパーキングロック装置のディテントプレートの回動によるディテントスプリングの係合部の移動経路を詳細に説明する図である。 図1のパーキングロック装置におけるディテントプレートの第一経路および第二経路における第一凹部、凸部および第二凹部の、第一経路の第一凹部を基準としての相対的な高さと、パーキングレンジと非パーキングレンジとの間の切換操作時のディテントスプリングの係合部の移動を詳細に説明する図である。 他の実施例のパーキングロック装置の構成を詳細に説明する図である。 従来のパーキングロック装置のディテントプレートとディテントスプリングを説明する図である。 図5のパーキングロック装置における非パーキングレンジからパーキングレンジへの切換操作から実際にパーキングロックの作動が完了するまでのタイムチャートである。
以下、本発明のパーキングロック装置の一実施例について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、パーキングロック装置10の構成を詳細に説明する図である。パーキングロック装置10は、シフト操作装置のシフトレバーのシフト操作、あるいは駆動装置のシフトレンジをパーキングレンジ(Pレンジ)とパーキングレンジ以外の非パーキングレンジ(非Pレンジ)との間で切換えるためのパーキングスイッチ(Pスイッチ)のスイッチ操作などに応じたパーキングロック制御信号により、パーキングロックを作動または解除するシフトバイワイヤ(SBW)方式である。パーキングロック装置10は、図示しない駆動輪と作動的に連結されている出力軸に固定されたパーキングギヤ12と、パーキングギヤ12と噛み合う噛合位置へ回動可能に設けられて選択的にパーキングギヤ12の回転をロックするパーキングロックポール14と、パーキングロックポール14と当接するテーパ部16に挿し通されてテーパ部16を一端部において支持するパーキングロッド18と、パーキングロッド18に設けられてテーパ部16をその小径方向へ付勢するスプリング20と、パーキングロッド18の他端部に回動可能に接続されて節度機構によりパーキング位置と非パーキング位置とに位置決めされるディテントプレート22と、ディテントプレート22に固設されて一回動中心線Oまわりに回転可能に支持されたシャフト24と、シャフト24を回転駆動させる電動アクチュエータ26と、シャフト24の回転角度を検出するロータリエンコーダ28と、ディテントプレート22の回転に節度を与えてパーキング位置と非パーキング位置とのいずれかに保持するディテントスプリング30およびその先端部に設けられた係合部としての球状突起32とを、備えている。
図1は、パーキングロック装置10がパーキングロック状態にある場合を表している。パーキングロック装置10がパーキングロック状態にある場合、パーキングロックポール14とパーキングギヤ12とが噛み合わされることで、パーキングギヤ12の回転が阻止されている。なお、パーキングギヤ12は、図示しない駆動輪に作動的に連結されているため、パーキングギヤ12がロック状態にあると、駆動輪の回転も同様に阻止される。パーキングロックポール14は、パーキングロッド18の一端に設けられているテーパ部16との当接位置が変化させられることで、その位置が調節される。例えば、パーキングロックポール14がテーパ部16の大径部と当接する場合、パーキングギヤ12とパーキングロックポール14とが噛み合うことで、パーキングロック状態とされる(図1)。一方、パーキングロックポール14がテーパ部16の小径部と当接する場合、パーキングギヤ12との噛合いが外れ、パーキングロック状態が解除される。
上記パーキングロックポール14とテーパ部16との当接位置は、テーパ部16の軸方向位置に基づいて調節される。テーパ部16の軸方向位置は、パーキングロッド18によって変化させられ、それに伴ってパーキングロックポール14とテーパ部16との当接位置が調節される。例えば、矢印C方向にテーパ部16が移動させられると、パーキングロックポール14はテーパ部16の小径側と当接することとなる。したがって、パーキングロックポール14の先端が鉛直下方(矢印D方向)に移動されるに伴って、パーキングロックポール14とパーキングギヤ12との噛合が解除される。すなわちパーキングロック状態が解除される。
一方、矢印Cとは逆方向にテーパ部16が移動させられると、パーキングロックポール14の先端がテーパ部16の大径側と当接することとなる。したがって、パーキングロックポール14の先端が矢印Dとは逆方向の鉛直上方に移動されるに伴って、パーキングロックポール14とパーキングギヤ12とが噛み合わされる。すなわち、パーキングロック状態とされる。
また、パーキングロッド18の軸方向への移動は、シャフト24の回転位置すなわちディテントプレート22の回動位置に応じて調節される。ディテントプレート22は、シャフト24を介して電動アクチュエータ26の駆動軸に作動的に連結されており、パーキングロッド18と共に電動アクチュエータ26により一回動軸線Oまわりに駆動されて、駆動装置のシフト位置であるパーキング位置と非パーキング位置とを切り換えるためのシフト位置決め部材として機能する。ディテントプレート22の頂部34には、パーキング位置に対応するパーキング側凹溝36および非パーキング位置に対応する非パーキング側凹溝38と、パーキング側凹溝36と非パーキング側凹溝38との間に凸部39が形成されている。
ディテントスプリング30は、その先端部に鋼球などの球体40とその球体40を回転可能に保持する球体受部材41とから構成される球状突起32を、球体40がパーキング側凹溝36および非パーキング側凹溝38の底面に向かい係合するように常にディテントプレート22の頂部34側に付勢した状態で備えている。走行レンジを制御する電子制御装置から出力されるパーキングロック実行指令信号に基づいて、電動アクチュエータ26の作動によりディテントプレート22が一回動中心線OまわりにB方向へ回動されると、球状突起32はディテントプレート22の頂部34上を球体40が回転しつつ非パーキング側凹溝38から凸部39を乗り越えてパーキング位置に対応するパーキング側凹溝36に移動させられ、押圧状態で係合させられる。また、電子制御装置から出力されるパーキングロック解除指令信号に基づいて、ディテントプレート22がA方向へ回動されると、球状突起32はディテントプレート22の頂部34上を回転しつつパーキング側凹溝36から凸部39を乗り越えて非パーキング位置に対応する非パーキング側凹溝38に移動させられ、押圧状態で係合させられる。この球状突起32のパーキング側凹溝36または非パーキング側凹溝38への係合により、ディテントプレート22のB方向またはA方向への所定の回動位置が保持される。
図2は、パーキングロック装置10において、ディテントプレート22の回動によるディテントスプリング30の球状突起32のディテントプレート22の頂部34上の移動経路を詳細に説明するための、左側はディテントプレート22の頂部34を上から見た図であり、右側はディテントプレート22の頂部34を一回動中心線O方向に見た図であって、破線はパーキング方向案内路44を示す透視線である。なお、回動中心線O方向と図2のX軸方向は一致する。また、図2および後述する図3については、パーキングロック作動および解除の際の球状突起32の移動経路をより分かりやすく説明するために、ディテントプレート22に設けられたパーキング側凹溝36、非パーキング側凹溝38および凸部39の基準位置からの高さの比率や、それら高さと球状突起32の大きさとの相対関係などは、実際のディテントプレートおよびディテントスプリングから強調して示されている。図2の右図において、実線の矢印(1)は、後述する非パーキング方向案内路43での球状突起32の移動経路を示したものであり、図2の左図の矢印(1)に対応する。また、破線の矢印(3)は、後述するパーキング方向案内路44での球状突起32の移動経路を示したものであり、図2の左図の矢印(3)に対応する。
ディテントプレート22は、図2の矢印Rに示すディテントプレート22のY軸負方向への回動によりパーキング位置に対応するパーキング側凹溝36から非パーキング位置に対応する非パーキング側凹溝38へ球状突起32を移動経路(1)に沿って案内する、Y軸方向に形成された図示しない溝状の非パーキング方向案内路43と、ディテントプレート22のY軸正方向への回動により非パーキング位置に対応する非パーキング側凹溝38からパーキング位置に対応するパーキング側凹溝36へ球状突起32を移動経路(3)に沿って案内する、Y軸方向の溝状のパーキング方向案内路44とを、一回動中心線O方向(X軸方向)に並列に頂部34上に備えている。また、ディテントスプリング30は、位置固定部材42に、ディテントプレート22の一回動中心線O(X軸方向)に直交する回動軸線まわりに矢印方向に回動可能に設けられており、球状突起32は、パーキング側凹溝36および非パーキング側凹溝38の溝方向(X軸方向)に移動可能とされている。
図3は、パーキングロック装置10において、ディテントプレート22の非パーキング方向案内路43およびパーキング方向案内路44でのパーキング側凹溝36、凸部39および非パーキング側凹溝38のそれぞれに位置したときの球状突起32の高さ位置を説明する図である。図2の球状突起32の移動経路(1)から(4)は、図3の移動経路(1)から(4)のそれぞれに対応する。図3において、位置Aの球状突起32が係合する非パーキング方向案内路43でのパーキング側凹溝36の底面の図2のXY平面に平行な基準平面Pからの高さTaは、パーキング側凹溝36に係合した球状突起32を非パーキング方向案内路44側(移動経路(4))へ移動させるように、位置Dの球状突起32が位置するパーキング方向案内路44でのパーキング側凹溝36の底面の高さTdよりも低くなるようにパーキング側凹溝36に傾斜が設けられている。また、位置Bの球状突起32が位置する非パーキング方向案内路43での非パーキング側凹溝38の底面の高さTbは、非パーキング側凹溝38に係合した球状突起32をパーキング方向案内路44側へ移動させるように、位置Cの係合ボールが係合するパーキング方向案内路44での非パーキング側凹溝38の底面の高さTcよりも高くなるように非パーキング側凹溝38に傾斜が設けられている。ディテントスプリング30の球状突起32は、ディテントプレート22の頂部34側に付勢されているため、非パーキング方向案内路43を通じて非パーキング側凹溝の底面(位置B)へ移動した球状突起32は、非パーキング方向案内路43の非パーキング側凹溝の底面(位置B)からパーキング方向案内路44の非パーキング側凹溝の底面(位置C)へ図2のX軸負方向へ移動経路(2)に沿って移動、係合されてパーキングロックが解除し、パーキング方向案内路44を通じてパーキング側凹溝36の底面(位置D)へ移動した球状突起32は、パーキング方向案内路44のパーキング側凹溝の底面(位置D)から非パーキング方向案内路43のパーキング側凹溝の底面(位置A)へX軸正方向へ移動経路(4)に沿って移動、係合されてパーキングロック作動が完了する。したがって、非パーキング方向案内路43の非パーキング側凹溝38の底面(位置B)は、パーキング位置から非パーキング位置へ球状突起32が移動する際の過渡的な状態であり、パーキング方向案内路44の非パーキング側凹溝の底面(位置C)が非パーキング位置である。また、パーキング方向案内路44のパーキング側凹溝36の底面(位置D)は、非パーキング位置からパーキング位置へ球状突起32が移動した際の過渡的な状態であり、非パーキング方向案内路43のパーキング側凹溝36の底面(位置A)がパーキング位置である。これにより、球状突起32のパーキング位置から非パーキング位置への移動は非パーキング方向案内路43に限定され、非パーキング位置からパーキング位置への移動はパーキング方向案内路44に限定される。
図3において、パーキング方向案内路44の非パーキング側凹溝38の底面(位置C)を基準とした凸部39のパーキング方向案内路44で球状突起32が係合する頂面までの高さTpは、非パーキング方向案内路43のパーキング側凹溝36の底面(位置A)を基準とした凸部39の非パーキング方向案内路43で球状突起32が係合する頂面までの高さTnotpよりも低くなるように、ディテントプレート22のパーキング側凹溝36、非パーキング側凹溝38および凸部39は形成されている。これにより、パーキングロック作動の解除時において、ディテントスプリング30の球状突起32の非パーキング方向案内路43を通じたパーキング側凹溝36の底面(位置A)から非パーキング側凹溝38の底面(位置B)への移動には、ディテントプレート22を回動させる大きな荷重が電動アクチュエータ26に要求される。一方、パーキングロックの作動時において、ディテントスプリング30の球状突起32のパーキング方向案内路44を通じた非パーキング側凹溝38の底面(位置C)からパーキング側凹溝36の底面(位置D)への移動には、ディテントプレート22を回動させるための電動アクチュエータ26に要求される荷重は、パーキングロック作動の解除時よりも小さい。
上述のように、本実施例のパーキングロック装置10によれば、ディテントプレート22にはパーキング側凹溝36から非パーキング側凹溝38へ向かう非パーキング方向案内路43と、非パーキング側凹溝38からパーキング側凹溝36へ向かうパーキング方向案内路44とが一回動中心線方向に併設され、非パーキング方向案内路43でのパーキング側凹溝36の底面(位置A)の高さTaはパーキング方向案内路44のパーキング側凹溝36の底面(位置D)の高さTdより低く、非パーキング方向案内路43の非パーキング側凹溝38の底面(位置B)の高さTbがパーキング方向案内路44の非パーキング側凹溝の底面(位置C)の高さTcより高く、非パーキング方向案内路43のパーキング側凹溝36の底面(位置A)から凸部39の非パーキング方向案内路43で球状突起32が係合する頂面までの高さTnotpは、パーキング方向案内路44の非パーキング側凹溝38の底面(位置C)から凸部39のパーキング方向案内路44で球状突起32が係合する頂面の高さTpより高い。このため、パーキングロック作動の解除時には、ディテントスプリング30の球状突起32は、ディテントプレート22を回動させるための大きな荷重が電動アクチュエータ26に要求される非パーキング方向案内路43を通じてパーキングロック位置から非パーキングロック位置へ移動し、パーキングロック作動時には、球状突起32はディテントプレート22を回動させる電動アクチュエータ26に要求される荷重が非パーキング方向案内路43よりも小さいパーキング方向案内路44を通じて非パーキングロック位置からパーキングロック位置へ移動することから、パーキング抜けが抑制されるとともに、シフトレバーやPスイッチなどの非パーキングレンジからパーキングレンジへの切換操作からパーキングロック作動完了までの切換操作時間が短縮される。この切換操作時間の短縮により、たとえば登坂路におけるパーキングロックの作動時において、車速Vが上昇する前にパーキングロックの作動が完了するため、それによりたとえば駆動系に負荷される荷重が小さくされることから、部品サイズを小型化し、ユニットのコンパクト化が可能となる。
また、本実施例のパーキングロック装置10によれば、パーキング側凹溝36および非パーキング側凹溝38は、ディテントプレート22の外周部に板厚方向に貫通して設けられており、ディテントスプリング30は、位置固定部材42に、ディテントプレート22の一回動中心線Oに直交する回動軸線まわりに回動可能に設けられたものである。このため、ディテントプレート22の一回動中心線Oまわりの回動により、ディテントスプリング30の球状突起32がパーキング側凹溝36および非パーキング側凹溝38の溝方向に移動される。
また、本実施例のパーキングロック装置10によれば、ディテントスプリング30の係合部は、ディテントスプリング30の先端部からパーキング側凹溝36および非パーキング側凹溝38の底面に向かって突き出す球状突起32である。このため、パーキング側凹溝36および非パーキング側凹溝38への球状突起32の係合により、ディテントプレート22がパーキング位置または非パーキング位置に適切に保持されることから、パーキング抜けおよび、意図しないパーキングロックの作動が抑制される。
また、本実施例のパーキングロック装置10によれば、ディテントスプリング30の先端部に設けられた球状突起32は、球体40と、該球体を回転可能に支持する球体受部材41とから成る。このため、非パーキング方向案内路43を通じたパーキング側凹溝36から非パーキング側凹溝38へ、およびパーキング方向案内路43を通じた非パーキング側凹溝38からパーキング側凹溝36への球状突起32の押圧状態での移動において、球体40が回転しつつ移動するため、電動アクチュエータ26のディテントプレート22を回転させるための加重が小さくされて、非パーキング位置とパーキング位置とを切り換える切換操作時間が短縮される。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の実施例において前記実施例と機能において実質的に共通する部分には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
図4は、パーキングロック装置46の構成を詳細に説明する図である。本実施例のパーキングロック装置46は、ディテントプレート22の頂部34に、凸部39の非パーキング方向案内路43の球状突起32が係合する部分と、凸部39のパーキング方向案内路44の球状突起32が係合する部分とを仕切るための仕切壁48を備えている。
上述のように、本実施例のパーキングロック装置46によれば、前述の実施例1と同様の効果を得ることができる。
また、本実施例のパーキングロック装置46によれば、パーキング位置から非パーキング位置への切換時において、非パーキング方向案内路43を通じたパーキング側凹溝36から非パーキング側凹溝38への球状突起32の移動中に、球状突起32の非パーキング方向案内路43からパーキング方向案内路44への移動が仕切壁48により防がれることから、ディテントプレート22を回動させる荷重がより小さいパーキング方向案内路44を通じての球状突起32のパーキング側凹溝36から非パーキング側凹溝38への移動が抑制される。これにより、パーキング抜けがより抑制される。
以上、本発明を表及び図面を参照して詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施でき、その主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものである。
たとえば、前述の実施例1のパーキングロック装置10は、パーキング位置から非パーキング位置への切換および非パーキング位置からパーキング位置への切換の一連の切換は、図2の矢印(1)から矢印(4)に示されるように、球状突起32が半時計周りに移動することにより為されるものであったが、これに限定されるものではなく、たとえば、図2において、球状突起32が時計回りに移動することにより切換が為されるように、パーキング側凹溝36、非パーキング側凹溝38および凸部39がディテントプレート22に形成されてもよい。
また、前述の実施例1の球状突起32は、球体40とそれを回転可能に保持する球体受部材41とから構成されていたが、これに限定されるものではなく、単なる球状の突起等であってもよい。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、その他一々例示はしないが、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10、46:パーキングロック装置
22:ディテントプレート
26:電動アクチュエータ(アクチュエータ)
30:ディテントスプリング
32:球状突起(係合部)
36:パーキング側凹溝
38:非パーキング側凹溝
39:凹部
40:球体
41:球体受部材
42:位置固定部材
43:非パーキング方向案内路
44:パーキング方向案内路
O:一回動中心線

Claims (1)

  1. パーキング位置に対応するパーキング側凹溝および非パーキング位置に対応する非パーキング側凹溝と、該パーキング側凹溝および該非パーキング側凹溝の間に形成された凸部とが形成され、一回動中心線まわりに回動可能に支持されたディテントプレートと、該ディテントプレートの前記パーキング側凹溝および前記非パーキング側凹溝に押圧状態で順次係合する係合部を有するディテントスプリングと、前記ディテントプレートを回動させるアクチュエータとを備えた車両用パーキングロック装置であって、
    前記ディテントスプリングの前記係合部は、前記パーキング側凹溝および前記非パーキング側凹溝の溝方向に移動可能に設けられており、
    前記パーキング側凹溝に係合する前記係合部を前記非パーキング側凹溝へ向かって案内する非パーキング方向案内路と、前記非パーキング側凹溝に係合する前記係合部を前記パーキング側凹溝へ向かって案内するパーキング方向案内路とが、併設され、
    前記非パーキング方向案内路の前記パーキング側凹溝の底面は、前記パーキング側凹溝に係合した前記係合部を前記非パーキング方向案内路側へ移動させるように、前記パーキング方向案内路の前記非パーキング側凹溝の底面よりも低く形成され、
    前記パーキング方向案内路の前記非パーキング側凹溝の底面は、前記非パーキング側凹溝に係合した前記係合部を前記パーキング方向案内路側へ移動させるように、前記非パーキング方向案内路の前記非パーキング側凹溝の底面よりも低く形成され、
    前記パーキング側凹溝および前記非パーキング側凹溝の間に形成された凸部の前記パーキング方向案内路で前記係合部が係合する部分の高さは、前記非パーキング方向案内路で前記係合部が係合する部分の高さよりも低くされている
    ことを特徴とする車両用パーキングロック装置。
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