JP2016079513A - 繊維およびそれを用いた繊維構造物 - Google Patents
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Abstract
【課題】親水基を有する保湿剤が繊維表面に固着されている繊維及び繊維構造物の提供。【解決手段】式(I)で示されるアルキレンオキサイド誘導体及び油分を内包するマイクロカプセルを繊維表面に固着させている繊維。前記油分がスクワランである繊維。R1O−[(AO)m(EO)n]−R2(I)(AOはC3〜4のオキシアルキレン基;EOはオキシエチレン基;mおよびnは各々前記オキシアルキレン基、オキシエチレン基の平均付加モル数;1≦m≦70、1≦n≦70;C3〜4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の割合は、20〜80重量%;オキシアルキレン基とオキシエチレン基はブロック状に付加しても、ランダム状に付加しても良い)【選択図】なし
Description
本発明は特定のアルキレンオキシド誘導体を内包したマイクロカプセルを繊維表面に固着させたことを特徴とする繊維およびそれを用いた繊維構造物に関する。
衣類には単に美的な装飾機能のほか、体温調整等、各種の機能が要求される。特にインナーなど肌に直接触れる衣類には、肌に対する優れた感触は無論、調湿・保湿等の機能も要求される。
このように、繊維に各種機能を付与するため、機能性物質の繊維への付加が検討されているが、衣類は多数回の洗濯に供されるため、単に機能性物質により繊維を処理しただけでは短期間のうちに脱離してしまい、機能性の低下が生じる。
このため、例えば特許文献1などに示すように、機能性物質をカプセル化して繊維に付加する技術が開発されている。
しかしながら、これらのカプセル化技術は、カプセル壁材の水溶液中に機能性物質を分散させてカプセル化するため、機能性物質は疎水性のものに限られる。
一方、化粧品などに一般的に用いられる保湿剤は、その性質上水溶性のものが多く、繊維を単に保湿剤処理しただけでは洗濯により短期間のうちに機能低下が生じてしまい、また前記カプセル化技術を用いることもできなかった。
また、化粧品に用いられる保湿剤には、スクワランなど油性のものも存在するが、これらの油性保湿剤は皮膚上に被膜を形成し水分の蒸散を抑制するものが多く、カプセル化による保湿効果はあまり期待できない。
このように、繊維に各種機能を付与するため、機能性物質の繊維への付加が検討されているが、衣類は多数回の洗濯に供されるため、単に機能性物質により繊維を処理しただけでは短期間のうちに脱離してしまい、機能性の低下が生じる。
このため、例えば特許文献1などに示すように、機能性物質をカプセル化して繊維に付加する技術が開発されている。
しかしながら、これらのカプセル化技術は、カプセル壁材の水溶液中に機能性物質を分散させてカプセル化するため、機能性物質は疎水性のものに限られる。
一方、化粧品などに一般的に用いられる保湿剤は、その性質上水溶性のものが多く、繊維を単に保湿剤処理しただけでは洗濯により短期間のうちに機能低下が生じてしまい、また前記カプセル化技術を用いることもできなかった。
また、化粧品に用いられる保湿剤には、スクワランなど油性のものも存在するが、これらの油性保湿剤は皮膚上に被膜を形成し水分の蒸散を抑制するものが多く、カプセル化による保湿効果はあまり期待できない。
本発明は前記従来技術に鑑みなされたものであり、その解決すべき課題は特定のアルキレンオキシド誘導体を内包したマイクロカプセルを繊維表面に固着させたことを特徴とする繊維およびそれを用いた繊維構造物を提供することにある。
前記課題を解決するために本発明にかかる繊維は、
下記式Iで示されるアルキレンオキサイド誘導体及び油分を内包したマイクロカプセルが、繊維表面に固着されていることを特徴とする。
R1O−[(AO)m(EO)n]−R2 (I)
(式中、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基、EOはオキシエチレン基、mおよびnはそれぞれ前記オキシアルキレン基、オキシエチレン基の平均付加モル数で、1≦m≦70、1≦n≦70である。炭素数3〜4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の割合は、20〜80重量%である。炭素数3〜4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基はブロック状に付加していてもランダム状に付加していてもよい。R1,R2は、同一もしくは異なってもよい炭素数1〜4の炭化水素基または水素原子であり、R1およびR2の炭化水素基数に対する水素原子数の割合が0.15以下である。)
下記式Iで示されるアルキレンオキサイド誘導体及び油分を内包したマイクロカプセルが、繊維表面に固着されていることを特徴とする。
R1O−[(AO)m(EO)n]−R2 (I)
(式中、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基、EOはオキシエチレン基、mおよびnはそれぞれ前記オキシアルキレン基、オキシエチレン基の平均付加モル数で、1≦m≦70、1≦n≦70である。炭素数3〜4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の割合は、20〜80重量%である。炭素数3〜4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基はブロック状に付加していてもランダム状に付加していてもよい。R1,R2は、同一もしくは異なってもよい炭素数1〜4の炭化水素基または水素原子であり、R1およびR2の炭化水素基数に対する水素原子数の割合が0.15以下である。)
本発明にかかる繊維は、特定のアルキレンオキサイド誘導体及び油分を内包したマイクロカプセルを、繊維表面に固着することにより、該アルキレンオキサイド誘導体自体の有する親水性、保湿性を発揮させることができる。
[マイクロカプセル]
本発明にかかるマイクロカプセルは、前記式(I)で示されるアルキレンオキシド(以下AOと称す)誘導体及び油分を芯物質とする。
式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体において、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基であり、具体的には、オキシプロピレン基、オキシブチレン基、オキシイソブチレン基、オキシトリメチレン基などが挙げられる。好ましくは、オキシプロピレン基、オキシブチレン基が挙げられる。
mは炭素数3〜4のオキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1≦m≦70、好ましくは2≦m≦30、より好ましくは2≦m≦20である。nはオキシエチレン基の平均付加モル数であり、1≦n≦70、好ましくは2≦m≦30、より好ましくは2≦n≦20である。炭素数3〜4のオキシアルキレン基またはオキシエチレン基が0であるとしっとり感が落ち、70を越えるとべたつき感がでてきて、すべすべ感が十分に得られない。
また、炭素数3〜4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の割合が、20〜80重量%であることが好ましく、さらに好ましくは50〜70重量%である。オキシエチレン基の割合が50重量%未満保湿性の効果が低くなり、70重量%を超えるとアルキレンオキシド誘導体のカプセル化率が低下する傾向にある。
エチレンオキシドおよび炭素数3〜4のアルキレンオキシドの付加する順序は特に指定はない。またオキシエチレン基と炭素数3〜4のオキシアルキレン基はブロック状に付加していてもランダム状に付加していてもよい。ブロック状には2段ブロックのみならず、3段以上のブロックも含まれる。好ましくはランダム状に付加されているものが挙げられる。
R1及びR2は炭素数1〜4の炭化水素基もしくは水素原子で、炭化水素基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基などのアルキル基が挙げられる。好ましくはメチル基、エチル基であり、さらに好ましくはメチル基である。炭素数5以上の炭化水素基では親水性が低下し、しっとり感が低下する。R1,R2は、同一であっても異なっていても良い。
R1およびR2はそれぞれ一種のみを用いても、炭素数1〜4の炭化水素基と水素原子とが混在しても、異種の炭素数1〜4の炭化水素基が混在してもよい。ただし、R1およびR2の炭化水素基のうち、炭化水素基と水素原子の存在割合は、炭化水素基の数(X)に対する水素原子の数(Y)の割合Y/Xが0.15以下、好ましくは0.06以下である。Y/Xの割合が0.15を越えると、マイクロカプセルの製造適性の低下が認められる。
本発明において特徴的なアルキレンオキサイド誘導体は、公知の方法で製造することができる。例えば、水酸基を有している化合物にエチレンオキシドおよび炭素数3〜4のアルキレンオキシドを付加重合した後、ハロゲン化アルキルをアルカリ触媒の存在下にエーテル反応させることによって得られる。
本発明にかかる油分は特に限定されないが、アルキレンオキシド誘導体との相溶性の観点から、スクワラン、オクタン酸オクチル、ノナン酸ノニル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、 12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ピバリン酸トリプロピレングリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、ジイソステアリン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート−2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。好ましくはスクワランを用いる。
本発明にかかる油分は、マイクロカプセルの生成に必要であり、油分を配合しない場合は、マイクロカプセルの生成が困難になる。
本発明にかかるマイクロカプセルの製造方法は特に限定されず、公知の方法を用いることができ、例えば、特許第3186783号で開示された方法を用いることができる。
マイクロカプセル中に内包されたアルキレンオキシド誘導体と油分の合計に対するアルキレンオキシド誘導体の重量比率は、20〜80であり、好ましくは30〜70である。アルキレンオキシド誘導体の比率が20未満の場合 アルキレンオキシド誘導体の効果が小さくなり、80を超えるとカプセル化率が低くなる傾向がある。
本発明の繊維に固着させるマイクロカプセルの粒子径は0.1〜15μmが好ましく、より好ましくは0.2〜10μmである。さらに好ましくは0.3〜8μmである。マイクロカプセルの粒子径が0.1μm未満の場合はカプセルの強度が低くなる傾向があり、15μmを超えると粗粒子化して白化する場合がある。
なお、マイクロカプセルは、極めて真球に近いものであるが、真球でないものも含まれ、ここで伸べる粒子経とは各マイクロカプセルの最大径を意味する。
[繊維および繊維構造物]
本発明の繊維および繊維構造物は、前記のマイクロカプセルを、繊維ないし繊維製品にバインダー等により固着処理することで調製することができる。
本発明にかかるマイクロカプセルは、前記式(I)で示されるアルキレンオキシド(以下AOと称す)誘導体及び油分を芯物質とする。
式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体において、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基であり、具体的には、オキシプロピレン基、オキシブチレン基、オキシイソブチレン基、オキシトリメチレン基などが挙げられる。好ましくは、オキシプロピレン基、オキシブチレン基が挙げられる。
mは炭素数3〜4のオキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1≦m≦70、好ましくは2≦m≦30、より好ましくは2≦m≦20である。nはオキシエチレン基の平均付加モル数であり、1≦n≦70、好ましくは2≦m≦30、より好ましくは2≦n≦20である。炭素数3〜4のオキシアルキレン基またはオキシエチレン基が0であるとしっとり感が落ち、70を越えるとべたつき感がでてきて、すべすべ感が十分に得られない。
また、炭素数3〜4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の割合が、20〜80重量%であることが好ましく、さらに好ましくは50〜70重量%である。オキシエチレン基の割合が50重量%未満保湿性の効果が低くなり、70重量%を超えるとアルキレンオキシド誘導体のカプセル化率が低下する傾向にある。
エチレンオキシドおよび炭素数3〜4のアルキレンオキシドの付加する順序は特に指定はない。またオキシエチレン基と炭素数3〜4のオキシアルキレン基はブロック状に付加していてもランダム状に付加していてもよい。ブロック状には2段ブロックのみならず、3段以上のブロックも含まれる。好ましくはランダム状に付加されているものが挙げられる。
R1及びR2は炭素数1〜4の炭化水素基もしくは水素原子で、炭化水素基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基などのアルキル基が挙げられる。好ましくはメチル基、エチル基であり、さらに好ましくはメチル基である。炭素数5以上の炭化水素基では親水性が低下し、しっとり感が低下する。R1,R2は、同一であっても異なっていても良い。
R1およびR2はそれぞれ一種のみを用いても、炭素数1〜4の炭化水素基と水素原子とが混在しても、異種の炭素数1〜4の炭化水素基が混在してもよい。ただし、R1およびR2の炭化水素基のうち、炭化水素基と水素原子の存在割合は、炭化水素基の数(X)に対する水素原子の数(Y)の割合Y/Xが0.15以下、好ましくは0.06以下である。Y/Xの割合が0.15を越えると、マイクロカプセルの製造適性の低下が認められる。
本発明において特徴的なアルキレンオキサイド誘導体は、公知の方法で製造することができる。例えば、水酸基を有している化合物にエチレンオキシドおよび炭素数3〜4のアルキレンオキシドを付加重合した後、ハロゲン化アルキルをアルカリ触媒の存在下にエーテル反応させることによって得られる。
本発明にかかる油分は特に限定されないが、アルキレンオキシド誘導体との相溶性の観点から、スクワラン、オクタン酸オクチル、ノナン酸ノニル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、 12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ピバリン酸トリプロピレングリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、ジイソステアリン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート−2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。好ましくはスクワランを用いる。
本発明にかかる油分は、マイクロカプセルの生成に必要であり、油分を配合しない場合は、マイクロカプセルの生成が困難になる。
本発明にかかるマイクロカプセルの製造方法は特に限定されず、公知の方法を用いることができ、例えば、特許第3186783号で開示された方法を用いることができる。
マイクロカプセル中に内包されたアルキレンオキシド誘導体と油分の合計に対するアルキレンオキシド誘導体の重量比率は、20〜80であり、好ましくは30〜70である。アルキレンオキシド誘導体の比率が20未満の場合 アルキレンオキシド誘導体の効果が小さくなり、80を超えるとカプセル化率が低くなる傾向がある。
本発明の繊維に固着させるマイクロカプセルの粒子径は0.1〜15μmが好ましく、より好ましくは0.2〜10μmである。さらに好ましくは0.3〜8μmである。マイクロカプセルの粒子径が0.1μm未満の場合はカプセルの強度が低くなる傾向があり、15μmを超えると粗粒子化して白化する場合がある。
なお、マイクロカプセルは、極めて真球に近いものであるが、真球でないものも含まれ、ここで伸べる粒子経とは各マイクロカプセルの最大径を意味する。
[繊維および繊維構造物]
本発明の繊維および繊維構造物は、前記のマイクロカプセルを、繊維ないし繊維製品にバインダー等により固着処理することで調製することができる。
本発明における繊維としては、綿、カポック、亜麻、黄麻、青麻、洋麻、ボウ麻、マニラ麻、サイザル麻、マゲー、マラオン、羊毛および絹等の天然有機繊維、レーヨン、強力レーヨン、銅アンモニアレーヨン、およびポリノジック等のビスコース繊維、ジアセテート、トリアセテート等のセルロース系半合成繊維、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維、ビニロン繊維およびポリクラール繊維等の合成繊維、パラ系アラミド繊維、メタ系アラミド繊維、耐熱合成パルプ、全芳香族ポリエステル繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリアクリロニトリル繊維、フェノール繊維、ポリフェニルサルホン繊維(PPS)繊維およびポリイミド繊維等の高機能繊維を挙げることができる。また本発明における繊維構造物は前述の繊維を単独または複数組み合わせて製造されるものであり、繊維構造物としては、織物、編物、不織布、フェルト、皮革、人工皮革等の繊維製品を挙げることができる。
該マイクロカプセルを繊維ないし繊維製品に固着させる方法としては、該付着処理に際し、処理液・浸漬液には、さらにバインダー等を含有させることが好ましく、該バインダーを使用するとより強固な付着状態を得ることができる。
このバインダーを用いて固定化する方法としては、特に限定されるものでは無く、パディング法、スプレー法、コーティング法などを採用することができる。
バインダー樹脂としては、公知のバインダー樹脂を使用することができるが、例えば、
アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、シリコーン
系樹脂およびフッ素系樹脂などを使用することができる。中でも、120℃ 以下の低温でも造膜性を示すシリコーン系樹脂、例えば、ヒドロキシオルガノポリシロキサンにアルコキシシランをカップリング剤として添加したシリコーン系樹脂が好ましく用いられ、たとえば、かかる前記マイクロカプセルとバインダー組成物を水に分散して得たエマルジョン型バインダー組成物に、繊維および繊維製品を浸漬させたのち、一定の絞り率によってマングルで絞り、熱処理することが好ましく採用される。ここでいう熱処理とは、乾熱処理または湿熱処理のことをいう。湿熱処理にはスチーム処理が含まれる。スチーム処理には常圧飽和スチーム処理、加熱スチーム処理、加圧スチーム処理を採用することができる。かかる乾熱処理または湿熱処理の温度は100℃から190℃が好ましい。また処理液に必要に応じて、任意量のカチオン系、アニオン系およびノニオン系などの柔軟仕上げ剤、帯電防止剤などを配合することができる。
本発明の繊維構造物は、親水性、保湿性に優れるため、肌に直接触れるインナーに代表される衣料品やスキンケアに用いるフェイスマスク等に好適に用いることができる。
このバインダーを用いて固定化する方法としては、特に限定されるものでは無く、パディング法、スプレー法、コーティング法などを採用することができる。
バインダー樹脂としては、公知のバインダー樹脂を使用することができるが、例えば、
アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、シリコーン
系樹脂およびフッ素系樹脂などを使用することができる。中でも、120℃ 以下の低温でも造膜性を示すシリコーン系樹脂、例えば、ヒドロキシオルガノポリシロキサンにアルコキシシランをカップリング剤として添加したシリコーン系樹脂が好ましく用いられ、たとえば、かかる前記マイクロカプセルとバインダー組成物を水に分散して得たエマルジョン型バインダー組成物に、繊維および繊維製品を浸漬させたのち、一定の絞り率によってマングルで絞り、熱処理することが好ましく採用される。ここでいう熱処理とは、乾熱処理または湿熱処理のことをいう。湿熱処理にはスチーム処理が含まれる。スチーム処理には常圧飽和スチーム処理、加熱スチーム処理、加圧スチーム処理を採用することができる。かかる乾熱処理または湿熱処理の温度は100℃から190℃が好ましい。また処理液に必要に応じて、任意量のカチオン系、アニオン系およびノニオン系などの柔軟仕上げ剤、帯電防止剤などを配合することができる。
本発明の繊維構造物は、親水性、保湿性に優れるため、肌に直接触れるインナーに代表される衣料品やスキンケアに用いるフェイスマスク等に好適に用いることができる。
以下、本発明の好適な実施例について説明する。
実施例1
冷却管つき四つ口フラスコに、2−メタクリロイルオキシエチル−2−トリメチルアンモニオエチルホスフェート11.8質量部、n−ブチルメタクリレート5.7質量部、メタクリル酸0.9質量部、N−メチルロールアクリルアミド1.0質量部及び50容量%エタノール水溶液100質量部を仕込み、均一に溶解した。フラスコ内部を十分に窒素置換したのち、60℃に加熱して、アゾビスイソブチロニトリル0.1質量部を添加し、60℃で
10時間重合し、共重合体溶液を得た。得られた共重合体について、リン酸緩衝液を溶離
液としたゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより質量平均分子量を測定したとこ
ろ、104,000であった。
芯物質として下記AO誘導体1としてアルキレンオキシド誘導体(AO誘導体)とスクワランの混合物(アルキレンオキシド誘導体含有率50重量%)を1質量部、壁膜成分として上記の共重合体溶液10質量部、乳化分散剤及び壁膜成分として10質量%ポリビニルアルコール水溶液20質量部、架橋剤としてヘキサメチレンジイソシアネート三量体10質量部及び水59質量部を混合し、室温で、ラボホモミキサーを用いて8,000rpmで撹拌し、一次乳化物を得た。次いで、架橋補助剤としてジエチレントリアミン0.5質量部を加え、室温で2時間、さらに70℃に昇温して2時間反応させ、マイクロカプセルを得た。得られたマイクロカプセルの平均粒子径は、2.5μmであった。
R1O−[(AO)m(EO)n]−R2
化合物 R1 R2 A m n カプセル化率(%)
AO誘導体1 CH3 CH3 C3H6 36 41 47.2
*カプセル化率はマイクロカプセル化後の溶媒に残存するAO誘導体の濃度をもとに算出した。
他方、ナイロンとポリウレタン弾性糸をそれぞれ90重量%、10重量%となる様に用いた丸編地を編み立てた後、精練、ナイロン染色、湯洗い、ナイロンフィックス処理工程を通した染色布を準備し、さらに前述のマイクロカプセル30g/lとシリコーン系樹脂バインダーKT−7014(高松油脂社製、固形分20重量%)5g/lで調整した加工液に染色布を浸漬し、絞り率70%で絞った後、100℃で乾燥し、さらに120℃で1分間熱処理を行って、加工布を得た。
得られた加工布を用いて、以下の条件で洗濯耐久性試験(10回繰り返し)を行った。
[洗濯耐久性試験]
JIS L0217 103(1995)
40℃の水に弱アルカリ性洗剤を添加し洗濯液とする。5分間処理した後運転を止め、試料および負荷布を脱水機で脱水し30℃以下の水で2分間すすぎ洗いを行い、また脱水し再び2分間のすすぎ洗いを行い直接日光の影響を受けない状態で吊り干し又は平干しをする。
洗濯前後の加工布表面の拡大写真を図1に示す。図1で明らかな通り、洗濯10回後も繊維表面にマイクロカプセル(〇で示す)が固着されている様子が観察された。
なお、図面中、L−0:洗濯前、L−10:洗濯10回後を表す。
[保湿性の確認]
20歳から50歳までの前腕内側部の外観上異常のない日本人女性パネラー3名の前腕部に実施例1のAO誘導体1を固着させた加工布と未加工布を接触して巻き付け、ネット包帯で固定し、入浴時以外はこの状態を継続し、2回/週、新しい生地に取り替えて4週間接触させ、試験前後での接触部のマイクロスコープ画像を専門判定者5名で目視判定することで保湿効果を測定した。評価基準は以下の通り、
2:試験前と比較して肌状態が良い
1:試験前と比較して肌状態がやや良い
0:変化なし
−1:試験前と比較して肌状態がやや悪い
−2:試験前と比較して肌状態が悪い
得られた判定スコアの1以上を有効、0以下を無効と分類し、判定者の判定数を表3に示す。
表1.
加工布 有効判定数 無効判定数
実施例1加工布(AO誘導体1) 13 2
未加工布 5 10
P=0.03(Fisherの正確確立判定。 有意水準<0.05)
表1から明らかなように、本発明の保湿繊維は未加工繊維と比較して有意に保湿効果が認められた。
実施例2
実施例1で用いたアルキレンオキシド誘導体(AO誘導体1)とスクワランの混合物(アルキレンオキシド誘導体含有率50重量%)を下記のAO誘導体2に変更する以外は実施1と同様の加工をし、加工布を得た。
実施例1と同様の洗濯耐久性試験前後の加工布の拡大写真を図2に示す。図2で明らかな通り、洗濯10回後も繊維表面にマイクロカプセルが固着されている様子が観察された。
R1O−[(AO)m(EO)n]−R2
化合物 R1 R2 A m n カプセル化率(%)
AO誘導体2 CH3 CH3 C3H6 14 7 88.9
なお、図面中、L−0:洗濯前、L−10:洗濯10回後を示す。
実施例3
実施例1で用いたアルキレンオキシド誘導体(AO誘導体1)とスクワランの混合物(アルキレンオキシド誘導体含有率50重量%)を下記のAO誘導体3に変更する以外は実施1と同様の加工をし、加工布を得た。
実施例1と同様の洗濯耐久性試験前後の加工布の拡大写真を図3に示す。図3で明らかな通り、洗濯10回後も繊維表面にマイクロカプセルが固着されている様子が観察された。
R1O−[(AO)m(EO)n]−R2
化合物 R1 R2 A m n カプセル化率(%)
AO誘導体3 CH3 CH3 C3H6 17 4 40.5
なお、図面中、L−0:洗濯前、L−10:洗濯10回後を示す。
比較例1
芯物質としてAOのみを1質量部用いた以外は実施例1同様の加工を行った。なお、マイクロカプセル化の工程後において、明確なカプセルは視認されなかった。
実施例1同様の洗濯耐久性試験前後の加工布の拡大写真を図4に示す。図4で明らかな通り、洗濯前後とも、繊維表面にマイクロカプセルの存在は確認出来なかった。
なお、図面中、L−0:洗濯前、L−10:洗濯10回後を示す。
これら実施例、比較例から明らかなように、本発明にかかわるアルキレンオキシド誘導体(AO)は親水性が比較的高いにもかかわらず、スクワランと混合することでマイクロカプセル化することができ、さらに洗濯耐久性良く繊維表面に固着できる事が判明した。
実施例1
冷却管つき四つ口フラスコに、2−メタクリロイルオキシエチル−2−トリメチルアンモニオエチルホスフェート11.8質量部、n−ブチルメタクリレート5.7質量部、メタクリル酸0.9質量部、N−メチルロールアクリルアミド1.0質量部及び50容量%エタノール水溶液100質量部を仕込み、均一に溶解した。フラスコ内部を十分に窒素置換したのち、60℃に加熱して、アゾビスイソブチロニトリル0.1質量部を添加し、60℃で
10時間重合し、共重合体溶液を得た。得られた共重合体について、リン酸緩衝液を溶離
液としたゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより質量平均分子量を測定したとこ
ろ、104,000であった。
芯物質として下記AO誘導体1としてアルキレンオキシド誘導体(AO誘導体)とスクワランの混合物(アルキレンオキシド誘導体含有率50重量%)を1質量部、壁膜成分として上記の共重合体溶液10質量部、乳化分散剤及び壁膜成分として10質量%ポリビニルアルコール水溶液20質量部、架橋剤としてヘキサメチレンジイソシアネート三量体10質量部及び水59質量部を混合し、室温で、ラボホモミキサーを用いて8,000rpmで撹拌し、一次乳化物を得た。次いで、架橋補助剤としてジエチレントリアミン0.5質量部を加え、室温で2時間、さらに70℃に昇温して2時間反応させ、マイクロカプセルを得た。得られたマイクロカプセルの平均粒子径は、2.5μmであった。
R1O−[(AO)m(EO)n]−R2
化合物 R1 R2 A m n カプセル化率(%)
AO誘導体1 CH3 CH3 C3H6 36 41 47.2
*カプセル化率はマイクロカプセル化後の溶媒に残存するAO誘導体の濃度をもとに算出した。
他方、ナイロンとポリウレタン弾性糸をそれぞれ90重量%、10重量%となる様に用いた丸編地を編み立てた後、精練、ナイロン染色、湯洗い、ナイロンフィックス処理工程を通した染色布を準備し、さらに前述のマイクロカプセル30g/lとシリコーン系樹脂バインダーKT−7014(高松油脂社製、固形分20重量%)5g/lで調整した加工液に染色布を浸漬し、絞り率70%で絞った後、100℃で乾燥し、さらに120℃で1分間熱処理を行って、加工布を得た。
得られた加工布を用いて、以下の条件で洗濯耐久性試験(10回繰り返し)を行った。
[洗濯耐久性試験]
JIS L0217 103(1995)
40℃の水に弱アルカリ性洗剤を添加し洗濯液とする。5分間処理した後運転を止め、試料および負荷布を脱水機で脱水し30℃以下の水で2分間すすぎ洗いを行い、また脱水し再び2分間のすすぎ洗いを行い直接日光の影響を受けない状態で吊り干し又は平干しをする。
洗濯前後の加工布表面の拡大写真を図1に示す。図1で明らかな通り、洗濯10回後も繊維表面にマイクロカプセル(〇で示す)が固着されている様子が観察された。
なお、図面中、L−0:洗濯前、L−10:洗濯10回後を表す。
[保湿性の確認]
20歳から50歳までの前腕内側部の外観上異常のない日本人女性パネラー3名の前腕部に実施例1のAO誘導体1を固着させた加工布と未加工布を接触して巻き付け、ネット包帯で固定し、入浴時以外はこの状態を継続し、2回/週、新しい生地に取り替えて4週間接触させ、試験前後での接触部のマイクロスコープ画像を専門判定者5名で目視判定することで保湿効果を測定した。評価基準は以下の通り、
2:試験前と比較して肌状態が良い
1:試験前と比較して肌状態がやや良い
0:変化なし
−1:試験前と比較して肌状態がやや悪い
−2:試験前と比較して肌状態が悪い
得られた判定スコアの1以上を有効、0以下を無効と分類し、判定者の判定数を表3に示す。
表1.
加工布 有効判定数 無効判定数
実施例1加工布(AO誘導体1) 13 2
未加工布 5 10
P=0.03(Fisherの正確確立判定。 有意水準<0.05)
表1から明らかなように、本発明の保湿繊維は未加工繊維と比較して有意に保湿効果が認められた。
実施例2
実施例1で用いたアルキレンオキシド誘導体(AO誘導体1)とスクワランの混合物(アルキレンオキシド誘導体含有率50重量%)を下記のAO誘導体2に変更する以外は実施1と同様の加工をし、加工布を得た。
実施例1と同様の洗濯耐久性試験前後の加工布の拡大写真を図2に示す。図2で明らかな通り、洗濯10回後も繊維表面にマイクロカプセルが固着されている様子が観察された。
R1O−[(AO)m(EO)n]−R2
化合物 R1 R2 A m n カプセル化率(%)
AO誘導体2 CH3 CH3 C3H6 14 7 88.9
なお、図面中、L−0:洗濯前、L−10:洗濯10回後を示す。
実施例3
実施例1で用いたアルキレンオキシド誘導体(AO誘導体1)とスクワランの混合物(アルキレンオキシド誘導体含有率50重量%)を下記のAO誘導体3に変更する以外は実施1と同様の加工をし、加工布を得た。
実施例1と同様の洗濯耐久性試験前後の加工布の拡大写真を図3に示す。図3で明らかな通り、洗濯10回後も繊維表面にマイクロカプセルが固着されている様子が観察された。
R1O−[(AO)m(EO)n]−R2
化合物 R1 R2 A m n カプセル化率(%)
AO誘導体3 CH3 CH3 C3H6 17 4 40.5
なお、図面中、L−0:洗濯前、L−10:洗濯10回後を示す。
比較例1
芯物質としてAOのみを1質量部用いた以外は実施例1同様の加工を行った。なお、マイクロカプセル化の工程後において、明確なカプセルは視認されなかった。
実施例1同様の洗濯耐久性試験前後の加工布の拡大写真を図4に示す。図4で明らかな通り、洗濯前後とも、繊維表面にマイクロカプセルの存在は確認出来なかった。
なお、図面中、L−0:洗濯前、L−10:洗濯10回後を示す。
これら実施例、比較例から明らかなように、本発明にかかわるアルキレンオキシド誘導体(AO)は親水性が比較的高いにもかかわらず、スクワランと混合することでマイクロカプセル化することができ、さらに洗濯耐久性良く繊維表面に固着できる事が判明した。
Claims (5)
- 下記式(I)で示されるアルキレンオキサイド誘導体及び油分を内包するマイクロカプセルが、繊維表面に固着されていることを特徴とする繊維。
R1O−[(AO)m(EO)n]−R2 (I)
(式中、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基、EOはオキシエチレン基、mおよびnはそれぞれ前記オキシアルキレン基、オキシエチレン基の平均付加モル数で、1≦m≦70、1≦n≦70である。炭素数3〜4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の割合は、20〜80重量%である。炭素数3〜4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基はブロック状に付加していてもランダム状に付加していてもよい。R1,R2は、同一もしくは異なってもよい炭素数1〜4の炭化水素基または水素原子であり、R1およびR2の炭化水素基数に対する水素原子数の割合が0.15以下である。) - 該油分がスクワランである請求項1に記載の繊維。
- アルキレンオキシド誘導体と油分の合計に対するアルキレンオキシド誘導体の重量比率が20〜80である請求項1に記載の繊維。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の繊維を一部に用いた繊維構造物。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の繊維を用いた衣料品。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016193976A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-17 | 東ソー株式会社 | ブロック共重合体、表面処理剤、その膜、およびそれを被覆した細胞培養基材 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH02300301A (ja) * | 1989-02-17 | 1990-12-12 | Toray Ind Inc | 衣料 |
JP2005273055A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-10-06 | Toray Ind Inc | 繊維構造物 |
JP2009051810A (ja) * | 2007-07-27 | 2009-03-12 | Shiseido Co Ltd | 水中油型乳化組成物及びその製造方法 |
-
2014
- 2014-10-10 JP JP2014209139A patent/JP2016079513A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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